JP2003228109A - 部品係止機構 - Google Patents

部品係止機構

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JP2003228109A
JP2003228109A JP2002024483A JP2002024483A JP2003228109A JP 2003228109 A JP2003228109 A JP 2003228109A JP 2002024483 A JP2002024483 A JP 2002024483A JP 2002024483 A JP2002024483 A JP 2002024483A JP 2003228109 A JP2003228109 A JP 2003228109A
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camera
recess
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Osamu Nonaka
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の機器で部品どうしは、部品の嵌め合わせ
型形成、ネジ止め又は、接着剤等により係止していた
が、外装部材上に係止部材の一部が露出して、デザイン
的に不連続感が生じたり、製造及び調整時における種々
の制約があった。 【解決手段】本発明は、部品どおしの係止及び係止解除
を弾性部材の付勢により係止し、電気的な加熱により変
形する形状記憶合金による解除部位で係止状態を解除で
きるように構成され、外装部材上に解除部位等を設ける
ことなく、電気的な通電により開閉できる部品係止機構
であり、小型携帯機器に好適する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ等の携帯電
子機器に採用され、その機器を構成する部品どうしを結
合する部品係止機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、部品と部品とを着脱可能に結
合したり、部品を基板等に固定する場合には、ビスや接
着剤を用いたり、互いに嵌め合わせて係止ができるよう
な形状に形成したりしている。
【0003】例えば、外装部材どうしを結合する場合で
は、樹脂等で形成されていれば、爪のような突起部を一
方に設け、他方にその突起部と嵌合してストッパー機能
を有する受け部を設けて、嵌め合わせにより係止させて
いる構成が知られている。また、係合に強度が求められ
る場合には、ネジ穴を一方に形成し、他方の部材を重ね
合わせてビス止めを行う構成が用いられている。また、
着脱を行わない部品どうしの係止や固定は接着剤を用い
ている場合が多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した外装部材のよ
うな部品どうしを結合する構成では、ビス穴やビスの頭
など、係止箇所が目立たないように工夫して、デザイン
上、不連続感が生じないようにすることが望まれてい
る。
【0005】また、爪等の突起部による嵌め合わせ構成
では、その突起部を機器の内側に設けた場合には、外部
に露出する解除機構を設けなければ、外側から外すこと
ができない。
【0006】一方、解除機構を設けずに着脱可能な形状
の爪で嵌合する構成であった場合には、係止する力が弱
く不用意に外れてしまったりおそれがある。その上、調
整や修理等のために繰り返し着脱を行った場合には、離
脱させる毎に爪部に負荷が掛かるため、変形して元の形
状に戻らなくなり嵌合しても外れ易くなったり、破損し
て嵌め合わせができなくなるおそれもある。さらに、製
造時や修理時のみに業者が取り外す部品であった場合、
安易に解除用の操作部位を設けると、ユーザーが誤っ
て、この操作部位を操作して組み付けた部品を外してし
まうおそれもある。
【0007】また、ビスを用いた場合には、ビス穴やビ
スの頭などの外装表面に凹凸ができることとなり、目立
たなくさせるためには、ビス用のカバーを取り付けた
り、シール等を貼り付けたりしなければならなかった。
このように外装部材の係止には、設計上、デザイン上、
リペア上で種々の制約があった。
【0008】そこで、携帯可能な電子機器に搭載でき、
ビス等を用いずに部品どうしを着脱可能に結合し、且つ
外装表面に係止部材の露出を無くして、容易に結合や開
放可能な部品係止機構を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、第1の部品に第2の部品を係止する機構で
あって、上記第1の部品に設けられたくぼみ部と、突起
部及び腕部を有し、上記第2の部品に設けられた上記く
ぼみ部へ該突起部を該腕部の弾性力で嵌合させる嵌合部
材と、嵌合している上記突起部を上記くぼみ部から離脱
させる方向に牽引する、形状記憶合金で構成された牽引
部材と、上記牽引部材へ通電し加熱することによって変
形させて、上記突起部を上記くぼみ部から離脱させる離
脱部とを備える部品係止機構を提供する。この部品係止
機構は、電気回路を内蔵する電子機器本体内に搭載さ
れ、上記電気回路から上記牽引部材へ通電して加熱し、
上記突起部を上記くぼみ部から離脱させる。
【0010】以上のような構成の部品係止機構は、部品
どおしが係止された状態から離脱部からへの牽引部材へ
の通電による加熱により、突起部がくぼみ部から離脱す
る方向に牽引されて、くぼみ部から嵌合部材が離脱され
て、係止状態が解除される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について詳細に説明する。図3(a)乃至(d)
を参照して、本発明の部品係止機構の概念について説明
する。図3(a)、(b)に示すように、この部品係止
機構は、例えば、部品41と部品42を係止させる機構
である。部品41の内側には、ストッパーとして機能す
るためのくぼみ部41aが設けられる。部品42の内側
には、弾性を有する部材例えば樹脂により形成された腕
部43aを持つレバー(嵌合部材)43がビス44によ
り固定されている。このレバー43の先端には、くぼみ
部41aに嵌合する形状の突起部43bが設けられてい
る。
【0012】さらに、この突起部43bにはバネ止め部
45が設けられ、部品42にもボス46が設けられてい
る。これらのバネ止め部−ボス間には、形状記憶合金か
らなるバネ形状の解除部材47が架設されており、解除
部材47のレバー43側は接地され、反対のボス46側
は、スイッチ48を介して駆動用電源49に接続されて
いる。
【0013】図3(a)は、部品41と部品42が係止
された状態を示しており、スイッチ48が開(非導通)
であれば、解除部材47は駆動されていない。一方、図
3(b)は、部品41と部品42との係止が解除された
状態示しており、スイッチ48が閉(導通)となり、通
電による加熱により解除部材47が縮み、突起部43b
がくぼみ部41aから離脱する方向に牽引されている。
【0014】ここで、図3(c)、(d)を参照して、
形状記憶合金からなる解除部材47の伸縮について説明
する。図3(c)に示すように、この解除部材47に用
いられる形状記憶合金の特徴は、変態点以下の温度で
は、負荷をかけても原子どうしがつらなって折り曲がる
マルテンサイト相となっている。これに加熱を加えるこ
とにより、母相に逆変態してバネ形状にしておくと、そ
れが伸縮する。この場合、通常は負荷をかけてのばして
おき、通電によって加熱し収縮させる。図3(d)は、
この金属の外部応力とのびの関係を示しているが、A点
にのばしておき、加熱によってB点に縮む特性を利用し
ている。通常の金属では、せん断ひずみが生じA点で永
久変形してしまう。
【0015】次に図1には、本発明の部品係止機構を電
子機器に搭載した第1の実施形態における概念的な構成
を示し、説明する。この電子機器は、外装部材10、1
1で覆われており、外装部材10の開口側に外装部材1
1が嵌め合わされて係止された構成である。
【0016】この外装部材11の開口側近傍の内側に
は、ストッパーとして機能するくぼみ部11a,11b
が設けられている。外装部材10には、嵌め合わされる
際に、くぼみ部11bに嵌合する突起部10bが設けら
れ、また、くぼみ部11aに嵌合する後述する突起部9
bが貫通する係止用孔10aが設けられている。
【0017】この実施形態の部品係止機構は、弾性を有
する部材例えば樹脂により形成された腕部9bを持つレ
バー9がビスにより外装部材11の内壁に固定されてい
る。このレバー9の先端には、係止用孔10aを貫通し
て突出し、嵌め合わされた際に、くぼみ部11aに嵌合
するための突起部9aが設けられている。
【0018】外装部材10の開口側から外装部材11が
嵌め合わされた際に、図2に示すように、外装部材10
の内壁上を突起部9aが腕部9bの弾性によって押し付
けられた状態で移動し、くぼみ部11aに達すると、図
1に示したように、くぼみ部11a内へ突起部9aが嵌
合して、外装部材10と外装部材11とが係止された状
態となる。
【0019】またこのレバー9の突起部9aには、バネ
止め部が設けられており、外装部材10内には、ボス8
a,8bが設けられている。これらのボス8a,8bに
は、形状記憶合金からなるバネ形状の解除部材8の両端
が連結される。この解除部材8の中央部は、バネ止め部
に掛けられている。
【0020】さらに、ボス8a,8bの両端は、レバー
9の解除動作を行わせるための解除駆動部13が接続さ
れている。この解除駆動部13は、解除部材8への通電
用トランジスタ7と、ワンチップマイコン等からなる演
算制御部(CPU)1と、電池6とで構成される。ここ
では電子機器は、他にも、電池6の出力電圧を平滑化す
るフィルタ4で構成されている。その他の部材として
は、CPU1の制御により駆動する機器内の各電気回路
3、電気回路3の駆動補正するためのデータ等を記憶す
るメモリ(EEPROM)2等が含まれている。この通
電用トランジスタ7は、CPU1の内蔵のプログラムに
よって、ベース電位が制御される。
【0021】この電子機器には、CPU1に接続する複
数の外部接続端子5が設けられている。これらの外部接
続端子5には、製造時や修理時に必要に応じてCPU1
と通信するためにパソコン等からなる調整用機器12が
接続され、種々の調整や設定及びメモリ2へのデータ書
込み等が行われ、それらが終了すると取り外される。
【0022】さらに、CPU1のROM(図示せず)内
には、調整用サブルーチンソフトと同様に、通電用トラ
ンジスタ7を所定時間ONするサブルーチンソフトを記
憶されており、調整用機器12からの指示により、この
ソフトが起動する。調整用機器12が離脱指示すると、
通電用トランジスタ7がオンされ、解除部材8が通電状
態となり、電流によって加熱されて、前述したように収
縮し、突起部9aをくぼみ部11aから離脱させる方向
に牽引する。この牽引により、腕部9bが曲げられて、
くぼみ部11aから突起部9aが離脱されて、外装部材
10と外装部材11との係止状態が解除される。これに
よって、外装部11は、外装部材10から外すことが可
能となる。
【0023】なお、本実施形態では、電子機器内の電池
を解除駆動電源として利用していたが、外部接続端子5
を用いれば、外部機器、例えば調整用機器12から電源
供給させて駆動させることもできる。また、本実施形態
では、一箇所をレバーで軽視する構成であったが、勿論
複数設けて、複数の箇所で係止させてもよい。本実施形
態によれば、部品係止機構の構成部位がすべて電子機器
内に搭載されており、外装部材の外表面に露出する部材
を無くすことができ、デザイン上、不連続感が生じな
い。また、調整用機器の接続時のみに部品の係止を解除
できるようにしたため、ユーザーが不用意に操作するこ
とがない。本発明の部品係止機構は、外装デザインにこ
だわる小型携帯機器に有用である。また、係止を解除す
る駆動源として、形状記憶合金を用いているため、従来
のモータや電磁スイッチを用いたものに比べて、簡単な
構成により係止及び係止解除動作を行うことができ、ま
た携帯機器に搭載するのに好適な小型軽量化が実現され
ている。
【0024】次に図4を参照して、本発明の部品係止機
構をカメラに搭載して、上面カバーの係止に利用した第
2の実施形態について説明する。尚、図4の構成部材に
おいて、前述した図1に示した構成部位と同等な機能を
持つ部位には、同じ参照符号を付している。
【0025】このカメラにおける部品係止機構は、前述
した図1及び図2の構成と同等である。また図1に示し
た電気回路としては、例えば、ピント合せ回路、露出制
御回路等が該当し、これらの回路がCPU1によって、
撮影時には所定のシーケンスに基づく機能が制御され
る。また、部品の特性バラツキや組立てバラツキは、製
造工程において調整用機器12を用いて、補正係数が求
められ、補正データとしてメモリ(EEPROM)2に
記憶される。撮影を行う制御時には、この補正データが
参照されて、ピントや露出に誤差のない撮影を行うこと
ができる。
【0026】このカメラは、外装部材であるカメラ本体
10に部品係止機構を用いて、外装部材である上面カバ
ー11が取り付けられている。この上面カバー11は、
製造時や調整時にカメラ本体10から外されて、種々の
調整が行われる。
【0027】このカメラ本体10の前面には、撮影レン
ズ22、オートフォーカス用測距点5a、ファインダー
等が配置されている。このカメラ本体内には、カメラの
各構成部位を制御するための種々の電子回路が実装され
たフレキシブル基板23が配置される。このフレキシブ
ル基板23上には、例えば、CPU1、表示用LCD2
1、前述した通電用トランジスタ7等々が実装されてい
る。上面カバー11には、LCD用窓20及び、レリー
ズボタン30が配置されている。レリーズボタンの操作
により発生した信号は、信号線30aによって、上記フ
レキシブル基板23に送出される。また、カメラ本体1
0の側面には、電池スペースをカバーする電池室蓋24
が設けられており、この内部にCPU1と調整用機器1
2とが通信するための外部接続端子5(図示せず、図1
を参照)が設けられている。
【0028】調整用機器12は、外部接続端子5を介し
てCPU1と接続され、CPU1内のピント合せや露出
のサブルーチンを起動して、カメラの撮影レンズ前方に
配置された誤差計測器12bにより、誤差を計測し、得
られた誤差を補正する補正データをメモリ2に記憶させ
た後、取り外される。
【0029】この構成において、調整用機器12から上
面カバー11の取り外しが指示された場合、CPU1の
制御により、通電用トランジスタ7がオンされ、前述し
た記憶形状合金からなる解除部材8が通電状態となる。
解除部材8は電流によって加熱されて収縮し、レバー9
が係止を解除する方向に牽引する。この牽引により、レ
バー9によるカメラ本体10と上面カバー11との係止
が解除され、上面カバー11を取り外すことができる。
【0030】次に、作業者により調整用機器12を操作
してCPU1へ調整指示を行う。CPU1は、予め定め
られたシーケンスに基づき、ピント合せ用レンズを繰り
出し、移動させ、その時の誤差をレーザー変位計等から
なる誤差測定器12bが計測する。調整用機器12は、
得られた誤差からその誤差を無くすための補正データを
生成して、CPU1を介してメモリ2に書き込む。
【0031】ここで、図5には、このようなカメラのC
PU1における制御プログラムの一例となるフローチャ
ートを示し説明する。
【0032】まず、カメラと調整用機器12が外部接続
端子5を介して接続されて、これらの間で通信がなされ
ているか否かを判定する(ステップS1)。通信が行わ
れていた場合に(YES)、作業者が調整用機器12を
操作して、調整のためにカメラの分解命令をCPU1に
送信しているか否かを判定する(ステップS2)。その
送信があれば(YES)、CPU1は、通電用トランジ
スタ7を駆動して、所定時間、解除部材8に通電を行な
う(ステップS3)。
【0033】この通電により、カメラの上面カバーの係
止が解除され、リターンして、後述するカメラの調整作
業に移行する。一方、ステップS2において、分解命令
の送信でなければ(NO)、調整用のカメラ制御を行な
い(ステップS4)、誤差計測器12bにより得られた
誤差から補正データを生成したり、その補正データに従
って該当する構成部位の調整を行なう(ステップS
5)。これはカメラの製造工程に利用されるシーケンス
である。
【0034】また、上記ステップS1において、通信が
行われていない場合には(NO)、通常の撮影動作が行
われるものと判定して、レリーズボタンの操作があった
か否かを判定する(ステップS6)。この判定で操作が
あったと判定された場合には(YES)、測距、測光、
ピント合せ及び露出等の一連の撮影動作が行われる(ス
テップS7〜S10)。
【0035】以上説明した本実施形態のようにカメラに
適用することにより、ビスなどを用いずに外装部材のデ
ザイン的な自由度が高くでき、さらに調整を行うにあた
って外装部材の係止状態を容易に解除して、分解できる
カメラを提供することができる。
【0036】また、本発明の部品係止機構は、調整時に
特定の作業者が係止状態を解除する構成部位に適用する
だけでなく、ユーザーが通常使用する構成部位の開閉や
着脱等に利用することもできる。そこで、第3の実施形
態として、本発明の部品係止機構をカメラの裏蓋の開閉
機構として利用した例について説明する。図6には、カ
メラを後方から見た外観構成を示す。ここでは、カメラ
へフィルムを装填するために開閉する裏蓋25を開いた
状態を示している。
【0037】このカメラ本体10の後側外装上には、裏
蓋開閉用スイッチ31を設け、裏蓋25内のカメラ本体
端部には、裏蓋25を押し出すための板バネ27と、裏
蓋25のカギ部25aが挿入される穴部26が設けられ
ている。
【0038】図7には、このカメラ内の基板23上に実
装されたCPU1及び通電用トランジスタ7と、バネ状
の形状記憶合金からなる解除部材8に接続する2つの電
極23aまでのパターンが示されている。
【0039】そして、この基板23の端部上には、台座
10aが配置され、この台座10a上に樹脂等の弾性を
有するL字型のレバー9の腕部の一端がビスや接着剤に
より固定されている。レバー9の腕部の他端には、裏蓋
25のカギ部25aと係合するためのフック部9aが設
けられている。このフック部9aは、このユニットがカ
メラ本体に組み付けられたときには、穴部26の開口後
方に配置されている。そして、2つの電極25aに解除
部材8のそれぞれの端部が接合され、解除部材8の中央
部は、レバー9の腕部に掛けられている。この構成にお
いては、解除部材8が通電により収縮して、レバー9の
腕部が下方向(離脱方向)に牽引される。
【0040】このカメラにおいて、フィルムカートリッ
ジの装填の後に裏蓋25が閉じられると、カギ部25a
が穴部26に挿入されて、フック部9aの斜面部分に当
接し、レバー9を押し下げつつ進入する。そして、フッ
ク部9aの背面とカギ部25aとが係合して、裏蓋25
が係止され開かなくなる。
【0041】そして、裏蓋25を開ける場合には、裏蓋
開閉用スイッチ31を押すと、後述するシーケンスに従
い、解除部材8が通電されて収縮し、レバー9の腕部が
下方向に牽引される。その際、カギ部25aがフック部
9aから離脱して、板バネ27の付勢により、裏蓋25
が押し出されて回動し開けられる。
【0042】図8に示すフローチャートを参照して、C
PU1におけるシーケンスについて説明する。
【0043】まず、カメラにフィルムカートリッジが装
填されているか否かを判定して(ステップS11)、装
填されていれば(NO)、フィルムエンドまで撮影が完
了して、カートリッジ内に巻き戻されているか否かを判
定する(ステップS12)。この判定で、まだ巻き戻さ
れていなければ(NO)、まだ撮影途中と判定して、レ
リーズボタン30が操作されたか否かを判定する(ステ
ップS13)。レリーズボタン30が操作されなければ
(NO)、ステップS11に戻り、また、操作されたな
らば(YES)、予め定められたシーケンスに従い、測
距、測光を行い、これらの測定結果に基づき、撮影レン
ズや絞り等を調整した後、撮影が行われる(ステップS
14)。撮影した後に、1駒巻き上げてリターンする。
【0044】また、上記ステップS11においてフィル
ムカートリッジが装填されていなかった場合(YE
S)、若しくは、ステップS12において、フィルムが
カートリッジ内に巻き取られていた場合には(YE
S)、カメラの後蓋開閉用スイッチ31が押されたか否
かを判定する(ステップS12)。裏蓋開閉用スイッチ
31が押されていなければ(NO)、上記ステップS1
3へ移行し、レリーズボタンの操作を判定する。一方、
裏蓋開閉用スイッチ31が操作されたならば(YE
S)、解除部材8が通電されて収縮してレバー9の腕部
を押し下げられて、カギ部25aの係止を解除され、裏
蓋25が開けられる(ステップS14)。
【0045】これは、従来のカメラの後蓋は、単にメカ
ニカルなスイッチで構成されていたため、フィルムの状
態に関係なく、スイッチ操作で開いてしまう構成であっ
た。このため、間違えてスイッチを操作してしまった場
合でも裏蓋が開いてしまい、カートリッジから引き出さ
れていたフィルムが感光してしまうという問題があっ
た。これに対して、本発明の部品係止機構をカメラの裏
蓋の開閉機構に利用することにより、現在のフィルムの
状況を判定した後、裏蓋が開くようにすることができる
ため、誤操作によるフィルムの感光を防止することがで
きる。また、CPUの指示により、形状記憶合金への加
熱制御も厳密に行われ、必要以上の加熱やエネルギーロ
スなどの問題を解決することができる。
【0046】以上説明したようにこの第2の実施形態に
よれば、カメラの裏蓋の開閉ボタンのようなフィルムが
フィルムカートリッジから引き出された状態で不用意に
開いては困るようなメカニズムのロック又は固定方法へ
の応用としても採用できる。
【0047】以上の各実施形態では、本発明の部品係止
機構をカメラへ適用した例について、説明したが、勿論
これに限定されるものではなく、種々の機器に搭載で
き、特に小型携帯機器には最適であり、小型化、軽量化
やデザイン的にも制約を充分に満たすことができる。
【0048】尚、本発明の部品係止機構のレバー(腕
部)を樹脂により成形し、その弾性を用いて係止させた
が、これに限定されるものではない。変形例として、図
9(a)に示すように、腕部に板バネ31を用いて構成
してもよいし、図9(b)に示すように腕部だけでなく
全体を金属板32で構成してもよい。また、図9(c)
に示すように、係止させるための金属バネ33と、記憶
形状合金からなるバネ形状の解除部材8とを組み合わせ
て構成してもよい。これらは、開閉の頻度が高く耐久性
を求められる箇所に好適する。
【0049】以上の実施形態について説明したが、本明
細書には以下のような発明も含まれている。
【0050】(1)第1の部品に第2の部品を固定する
ために、上記第1の部品にくぼみ部分を設け、上記第2
の部品に上記くぼみ部分に弾性力でもって嵌合する弾性
腕部を設けた携帯電子機器において、上記腕部を上記嵌
合方向とは逆方向に牽引するための牽引部材を形状記憶
合金にて形成し、該牽引部材を加熱することによって上
記腕部の嵌合を解除するようにしたことを特徴とする携
帯電子機器。
【0051】(2)電気回路を内蔵する携帯電子機器本
体に外装部材を固定するために、上記機器本体にくぼみ
部分を設け、該くぼみ部分に上記外装部材に設けられた
弾性嵌合部を嵌合させるようにした携帯電子機器におい
て、上記電気回路からの通電によって上記弾性嵌合部の
嵌合を解除する解除部材を設けたことを特徴とする携帯
電子機器。
【0052】(3)上記解除部材は、形状記憶合金で形
成されていることを特徴とする上記(2)項に記載の携
帯電子機器。
【0053】(4)弾性力で嵌合する複数の部材を有す
る携帯電子機器に搭載され、上記複数の部材の嵌合部に
形状記憶合金を用いるとともに、通電によって上記嵌合
部の嵌合を解除するように上記形状記憶合金を変形させ
る電子回路を内蔵することを特徴とする携帯電子機器。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、部
品どおしの係止及び係止解除を弾性部材の付勢により係
止し、電気的な加熱により変形する形状記憶合金による
解除部位で係止状態を解除できるように構成して、機器
内部に設けることにより、外装部材上に解除部位等を設
けることなく、開閉でき、デザインにおいても不連続感
が生じないようにすることができる。また、蓋やカバー
の係止に用いれば、開閉操作をくり返しできる上、開閉
条件も設定することにより、誤開閉を無くすことができ
る。
【0055】従って、機器の設計上の自由度を広げ、製
造時や調整時に特別な工具がなくとも、組付けを外すこ
とができるデザイン的にすぐれた製品が提供可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の部品係止機構を電子機器に搭載した第
1の実施形態における概念的な構成を示す図である。
【図2】第1の実施形態における係止解除について説明
するための図である。
【図3】本発明の部品係止機構の概念的な構成を示す図
である。
【図4】第2の実施形態として、本発明の部品係止機構
をカメラの上面カバーに用いた構成例を示す図である。
【図5】第2の実施形態におけるカメラのCPUの制御
プログラムの一例となるフローチャートである。
【図6】第第3の実施形態として、本発明の部品係止機
構をカメラの裏蓋の開閉機構に用いた構成例を示す図で
ある。
【図7】第3の実施形態の部品係止機構の構成例を示す
図である。
【図8】第3の実施形態におけるカメラのCPUのシー
ケンスについて説明するためのフローチャートである。
【図9】部品係止機構の変形例を示す図である。
【符号の説明】
41,42…部品 41a…くぼみ部 43…レバー(嵌合部材) 43a…腕部 43b…突起部 44…ビス 45…バネ止め部 46…ボス 47…解除部材 48…スイッチ 49…駆動用電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 7/12 H05K 7/12 F N Fターム(参考) 2H100 AA41 AA61 BB01 BB05 BB06 DD00 2H104 CC00 CC06 4E353 AA17 AA18 BB02 BB04 CC16 CC18 CC23 CC36 CC37 DD05 DD11 DD14 DR08 DR09 DR13 DR27 DR36 DR49 DR55 GG09 GG20 GG25 4E360 AB02 AB08 AB12 AB42 BA04 BA08 BC03 BC12 EA18 EC11 ED13 ED16 ED17 ED23 ED27 FA08 GA06 GA44 GA51 GB01 GC20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の部品に第2の部品を係止する機構
    であって、 上記第1の部品に設けられたくぼみ部と、 突起部及び腕部を有し、上記第2の部品に設けられた上
    記くぼみ部へ該突起部を該腕部の弾性力で嵌合させる嵌
    合部材と、 嵌合している上記突起部を上記くぼみ部から離脱させる
    方向に牽引する、形状記憶合金で構成された牽引部材
    と、 上記牽引部材を加熱することによって変形させて、上記
    突起部を上記くぼみ部から離脱させる離脱部と、を具備
    することを特徴とする部品係止機構。
  2. 【請求項2】 上記部品係止機構は、電気回路を内蔵す
    る電子機器本体内に搭載され、 上記電気回路から上記牽引部材へ通電して加熱し、上記
    突起部を上記くぼみ部から離脱させることを特徴とする
    請求項1に記載の部品係止機構。
  3. 【請求項3】 上記部品係止機構は、電子機器本体内に
    搭載され、 該電子機器に内蔵する電源若しくは外部から接続された
    調整用機器から印加された電源を該調整機器の指示によ
    り、上記牽引部材へ通電して加熱し、上記突起部を上記
    くぼみ部から離脱させることを特徴とする請求項1に記
    載の部品係止機構。
JP2002024483A 2002-01-31 2002-01-31 部品係止機構 Withdrawn JP2003228109A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015516548A (ja) * 2012-03-28 2015-06-11 ブルン ジャンカルロ 迅速な締結及び/又は接続のためのシステム
JP2015176332A (ja) * 2014-03-14 2015-10-05 Necプラットフォームズ株式会社 安全装置及び情報処理装置

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