JP2003227992A - カメラ及びその製造方法 - Google Patents

カメラ及びその製造方法

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JP2003227992A
JP2003227992A JP2002176602A JP2002176602A JP2003227992A JP 2003227992 A JP2003227992 A JP 2003227992A JP 2002176602 A JP2002176602 A JP 2002176602A JP 2002176602 A JP2002176602 A JP 2002176602A JP 2003227992 A JP2003227992 A JP 2003227992A
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camera
lens barrel
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勝巳 大塚
Sadahito Katagiri
禎人 片桐
Toshiyuki Aoki
俊之 青木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】突出したレンズ鏡胴に外力が加わって、カム溝
に打痕が付くような事態が生じても、光学的精度に影響
を与えることなく、光学的精度を保証できるカメラ、又
は、レンズ鏡胴が太くならず、且つ焦点調節の光学的精
度を適正に保つことができるカメラ及びフォーカスモー
タ等の組み込みが容易なカメラの製造方法、又は、樹脂
成型のために大きなガタを設けたり、摩耗のために大き
なガタが生じたりしても、簡単な構成で光軸方向にも光
軸と直交する方向にもガタを除くことができ、光学性能
に悪影響が出ないレンズ鏡胴を備えたカメラを提案する
こと。 【解決手段】所定の機能を作動させるスイッチが作動し
てから所定時間が経過したときは、光学的精度を保証す
る撮影位置の外の退避位置にレンズ鏡枠を移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カム溝に打痕が生
じても光学的精度を保証できるカメラ、レンズ鏡胴が太
くならず、且つ焦点調節の光学的精度を適正に保つこと
ができるカメラ、フォーカスモータの組み込みが容易な
カメラの製造方法、及びガタが生じないカムやヘリコイ
ドを備えたカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】撮影レンズをズームレンズとし、ズーム
レンズを広角端から望遠端まで繰り出す過程で複数の所
定の位置のみで停止し、ズームレンズの焦点距離を段階
的に選択するカメラが知られている。これらのズームレ
ンズを構成するレンズ群は2群若しくは3群に構成され
ていて、選択した焦点距離に応じて各々のレンズ群が光
軸方向に独自に繰り出される。そして、各々のレンズ群
の繰り出しは直線的でないので、レンズ群を保持する鏡
枠の繰り出しをヘリコイドにより行うのは困難であり、
カムにより繰り出しを行うのが一般的である。カムによ
る繰り出しは、レンズ群を保持するレンズ鏡枠とこのレ
ンズ鏡枠を駆動する駆動筒との何れか一方にカム溝を設
け、他方にカムピンを設けることになる。
【0003】また、撮影レンズを保持するレンズ鏡胴を
撮影時には繰り出して突出させ、非撮影時にはカメラ本
体の内部に繰り込んでレンズ鏡胴がカメラ本体の前面か
ら突出しないように沈胴するカメラは多数知られてい
る。
【0004】また、デジタルカメラにおいては3群構成
のズームレンズが多く用いられ、第1レンズ群及び第2
レンズ群を繰り出して変倍を行い、第3レンズ群を繰り
出して焦点調節を行う構成になっている。このとき、第
3レンズ群を駆動するモータをレンズ鏡胴後端のCCD
の隣りに配置したカメラ(第1従来技術)、モータを第
2レンズ群の鏡枠に装着したカメラ(第2従来技術)、
及びモータをレンズ鏡胴外に配置して複数の歯車を介し
て第3レンズ群を繰り出すカメラ(第3従来技術)等が
知られている。
【0005】更に、レンズ鏡胴において一方の鏡枠から
他方の鏡枠を駆動するときに、ヘリコイドを用いたり、
カムを用いたりしている。そして、カムを用いたとき
は、カムの形状が複雑になることが多いので樹脂成型を
行っている。この結果、カムは部品やロットによって寸
法のバラツキが生じ、カムピンとの間に大きなガタが生
ずる。そこで、一方の鏡枠をバネで付勢して、カムの一
方の側壁にカムピンが圧着するようにして、ガタ付きを
防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】撮影時に繰り出されて
カメラ本体から突出しているレンズ鏡胴を、非撮影時に
は必ず沈胴させればよいが、撮影した後で、あまり長い
時間を経ることなく次の撮影をすることが予想される場
合には、レンズ鏡胴を沈胴させることなくレンズ鏡胴が
突出した状態で、そのまま携帯することがしばしば行わ
れる。このようなときに、突出したレンズ鏡胴を何かに
ぶつけてしまうことがある。このとき、レンズ鏡胴に加
わった外力によってカム溝とカムピンが強く押圧される
ことになる。なお、カム溝に関しては高精度で複雑な形
状であるので、樹脂成型し、カムピンに関しては金属を
切削加工することが一般的である。この結果、樹脂のカ
ム溝が金属のカムピンによって押圧されることになっ
て、カム溝に打痕が生じてしまう。カム溝に打痕が生じ
ると、カム溝によって保証しているレンズ鏡胴の光軸方
向の位置に狂いが生じ、撮影レンズの結像位置やバック
フォーカス等の光学的精度を保証することができなくな
ってしまう。
【0007】第1の発明はかかる問題に鑑みてなされた
ものであり、突出したレンズ鏡胴に外力が加わって、カ
ム溝に打痕が付くような事態が生じても、光学的精度に
影響を与えることなく、光学的精度を保証できるカメラ
を提案することを第1の目的とする。
【0008】また、3群構成のデジタルカメラにおい
て、前述の第1従来技術のカメラの場合はレンズ鏡胴を
沈胴させたときに、モータが邪魔になって充分に沈胴さ
せることができない。従って、非使用時にもカメラ本体
からレンズ鏡胴が突出して、携帯性が良くない。また、
第2従来技術のカメラの場合はレンズ鏡胴が太くなって
しまい、これに伴ってカメラの寸法も大きくなってしま
う。更に、第3従来技術のカメラの場合は歯車の噛み合
いのためにバックラッシュが生じて焦点調節の光学的精
度が低下すると共に、伝達効率も良くない。
【0009】第2の発明はかかる問題に鑑みてなされた
ものであり、レンズ鏡胴が太くならず、且つ焦点調節の
光学的精度を適正に保つことができるカメラ、及びフォ
ーカスモータ等の組み込みが容易なカメラの製造方法を
提案することを第2の目的とする。
【0010】更に、レンズ鏡胴において一方の鏡枠から
他方の鏡枠を駆動するときに、ヘリコイドを用いること
があるが、図14に螺合したヘリコイドの拡大図を示
す。図14に示す如く、オスヘリコイド及びメスヘリコ
イドには光軸方向にも光軸と直交する方向にもガタを設
けてある。これは、近年はオスヘリコイドやメスヘリコ
イドを有する鏡枠を樹脂成型することが多いので、熱収
縮の誤差や成型誤差によって従来の金属製のヘリコイド
より大きなガタとなり易いからである。
【0011】また、レンズ鏡胴において一方の鏡枠から
他方の鏡枠を駆動するときに、カムを用いることがある
が、図15に係合したカムの拡大図を示す。図15に示
す如く、カムピンとカム溝との間にはガタを設けてあ
る。これは、カムピンを金属で形成しても、近年はカム
溝を有する鏡枠を樹脂成型することが多いので、熱収縮
の誤差や成型誤差によって従来の金属製のカム溝より大
きなガタとなり易いからである。
【0012】なお、図15(a)の如くカムピン201
を形成したときは光軸方向にも光軸と直交する方向にも
ガタを設ける必要があるが、図15(b)の如くカムピ
ン202を形成したときは光軸方向にのみガタを設ける
必要がある。
【0013】このように生じたガタを吸収するため、従
来は付勢部材を用いてカムピンをカム溝の一方の側壁に
圧接する構成を採用しているが、ズームレンズの二つの
レンズ群の間にバネを掛けると、広角のときはレンズ間
隔が広がってバネが強くなり、望遠のときはレンズ間隔
が狭まってバネが弱くなる。しかし、実際には望遠のと
きの方が広角より高い精度が要求されるにも拘わらず、
バネによる付勢力は逆になって充分な効果が得られな
い。
【0014】以上の如く、樹脂成型したときは、カムで
あってもヘリコイドであってもガタを設ける必要があっ
て、その結果、光学性能に悪影響が出る。また、費用や
時間を掛けて金型を修正すれば、ガタをある程度に抑え
ることは可能であるが、使用している内に樹脂の面が摩
耗して、大きなガタが生ずることになる。
【0015】第3の発明はかかる問題に鑑みてなされた
ものであり、樹脂成型のために大きなガタを設けたり、
摩耗のために大きなガタが生じたりしても、簡単な構成
で光軸方向にも光軸と直交する方向にもガタを除くこと
ができ、光学性能に悪影響が出ないレンズ鏡胴を備えた
カメラを提案することを第3の目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的は下記の
手段により達成される。
【0017】ズームレンズの焦点距離を段階的に選択す
るカメラにおいて、所定のレンズ群を保持し、カムによ
る係合により光軸方向に移動するレンズ鏡枠と、所定の
機能を作動させるスイッチと、前記スイッチが作動して
から所定時間が経過したときは、光学的精度を保証する
撮影位置の外の退避位置に前記レンズ鏡枠を移動させる
べく制御する制御手段と、を備えたことを特徴とするカ
メラ。
【0018】上記第2の目的は下記の何れかの手段によ
り達成される。 少なくとも、複数のレンズ群から構成された撮影レン
ズを保持するレンズ鏡胴と、前記撮影レンズの一部を構
成し、光軸方向に移動することによって焦点調節を行う
フォーカスレンズと、前記レンズ鏡胴の外側に配置さ
れ、前記フォーカスレンズを駆動するフォーカスモータ
と、光軸と平行に配置され、前記フォーカスモータによ
り回転する送りネジと、前記送りネジと螺合するナット
と、前記フォーカスレンズを保持すると共に、前記ナッ
トと係合し、光軸方向に直進移動するフォーカスレンズ
枠と、を備えたことを特徴とするカメラ。
【0019】少なくとも、複数のレンズ群から構成さ
れた撮影レンズを保持するレンズ鏡胴と、前記撮影レン
ズの一部を構成し、光軸方向に移動することによって焦
点調節を行うフォーカスレンズと、前記フォーカスレン
ズを保持するフォーカスレンズ鏡枠と、前記レンズ鏡胴
の中の部材に光軸と平行に固着されたガイドシャフト
と、前記フォーカスレンズを駆動するフォーカスモー
タ、該フォーカスモータによって回転する送りネジ、該
送りネジと螺合するナット、及び前記送りネジを保持す
る送りネジ保持部材を有するフォーカスレンズ駆動ユニ
ットと、を備え、前記フォーカスレンズ鏡枠を前記ガイ
ドシャフトに嵌合させる工程と、前記フォーカスレンズ
駆動ユニットを光軸と略直交する方向から前記レンズ鏡
胴に取り付け、前記ナットを前記フォーカスレンズ鏡枠
に係合させる工程と、を備えたことを特徴とするカメラ
の製造方法。
【0020】上記第3の目的は下記の何れかの手段によ
り達成される。 凸部を有する第1鏡枠と凹部を有する第2鏡枠とが嵌
合し、一方の回転により他方が光軸方向に移動するレン
ズ鏡胴を備えたカメラにおいて、前記第1鏡枠の凸部
を、前記第1鏡枠から立設して前記第2鏡枠の凹部にお
ける光軸方向の一方の面と当接する硬直部材と、該硬直
部材に隣接して載置され前記凹部における光軸方向の他
方の面と当接する弾性部材と、から構成したことを特徴
とするカメラ。
【0021】凸部を有する第1鏡枠と凹部を有する第
2鏡枠とが嵌合し、一方の回転により他方が光軸方向に
移動するレンズ鏡胴を備えたカメラにおいて、前記第1
鏡枠の凸部を、前記第1鏡枠から立設して前記第2鏡枠
の凹部における光軸方向の一方の面と当接する第1硬直
部材と、前記第1鏡枠に載置され前記凹部における光軸
方向の他方の面と当接する第2硬直部材と、前記第1硬
直部材と前記第2硬直部材との間に挟着された弾性部材
と、から構成したことを特徴とするカメラ。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明のカメラにおける実施の形
態を図を参照して詳細に説明する。
【0023】図1は撮影時に繰り出したレンズ鏡胴の縦
断面図、図2は非撮影時に沈胴したレンズ鏡胴の縦断面
図である。
【0024】先ず、本発明のカメラにおけるレンズ鏡胴
について図1及び図2に基づいて説明する。
【0025】図1において、1は第1レンズ群、2は第
2レンズ群、3は第3レンズ群であり、本撮影レンズは
3群構成である。そして、ズーミングを行うときは第1
レンズ群1及び第2レンズ群2を光軸方向に移動させ、
フォーカシングを行うときは第3レンズ群3を光軸方向
に移動させる。また、4はOLPF(オプチカルローパ
スフィルタ)であり、偽色やモアレを防止するため、被
写体光の高周波成分を除去する。5は結像した被写体光
を光電変換するCCDである。
【0026】そして、第1レンズ群1は第1レンズ鏡枠
6によって保持され、第2レンズ群2は第2レンズ鏡枠
7によって保持され、第3レンズ群3は第3レンズ鏡枠
8によって保持されている。
【0027】11は固定胴であり、図示していないカメ
ラ本体に一体的に固定されており、先端の内周にカム溝
11aを有すると共に、後述する直進案内環保持板18
に設けた3本の腕部が係合するために、図示していない
3本のガイド溝が光軸Oと平行に設けられている。固定
胴11の後部にはフロント地板12が固着されている。
そして、フロント地板12には順にOLPF4、ゴムパ
ッキン9、CCD5が装着され、CCD固定板13によ
って背後より保持されている。
【0028】14はカム筒であり、外周には固定胴11
のカム溝11aと係合するカム係合部14aが形成さ
れ、且つ後部の一部には部分歯車14bが形成されてい
る。内周にはカム溝14cが形成されている。
【0029】15は前筒であり、第1レンズ鏡枠6を保
持している。前筒15の外周には3本の金属製のカムピ
ン16が立設していて、カム筒14のカム溝14cと係
合している。
【0030】なお、図示していないが、第2レンズ鏡枠
7にもカムピンが立設していて、カム筒14のカム溝1
4cと係合している。
【0031】ここで、カム筒14と前筒15の間には直
進案内環17が配設され、直進案内環17は光軸Oと平
行に長く形成された3カ所の切り欠き17aを有してい
て、前筒15に形成されカムピン16が立設している突
部15aと係合している。そして、図2に示すように直
進案内環17の後部には直進案内環保持板18が3本の
止めネジ19によって固定されている。
【0032】即ち、カム筒14は内径方向では直進案内
環17と嵌合し、長手方向では直進案内環17の先端部
17bと直進案内環保持板18によって保持されてい
て、カム筒14と直進案内環17は一体的に組み立てら
れている。しかし、前述の如く直進案内環保持板18の
3本の腕部が固定胴11に設けた3本のガイド溝に係合
しているので、直進案内環保持板18を固着した直進案
内環17は回転できず、直進移動するのみである。一
方、カム筒14は、カム係合部14aが固定胴11のカ
ム溝11aと係合して回転しながら光軸Oの方向に進退
する。
【0033】また、直進案内環保持板18には駆動歯車
21が回転自在に軸支され、カム筒14の部分歯車14
bと係合しており、駆動歯車21は長歯車22の第1歯
車22aと歯合している。長歯車22は支軸23によっ
て保持されていて、第2歯車22bを有している。更
に、支軸23は固定胴11と地板24とによって保持さ
れている。そして、第2歯車22bが図示していないズ
ームモータと接続した複数の減速歯車と歯合しており、
地板24は複数の減速歯車の押さえ地板にもなってい
る。
【0034】31は絞り羽根、32はセクタであり、絞
り羽根31やセクタ32を駆動する機構を有するシャッ
タ保持部材33と羽根押さえ34との間に配置されてい
る。そして、シャッタ保持部材33は第2レンズ鏡枠7
に固着されている。
【0035】また、41はフォーカスモータであり、そ
の回転軸と外周にネジを設けた送りネジ42とが接続さ
れている。送りネジ42にはナット43が螺合してお
り、送りネジ42の両端は紙面に対して垂直方向にコの
字形に曲折した送りネジ保持板44によって保持されて
いる。このようにして、フォーカスモータ41、送りネ
ジ42、ナット43及び送りネジ保持板44が一体的に
組み立てられて、フォーカスレンズ駆動ユニット40を
構成している。
【0036】一方、フロント地板12にはガイドシャフ
ト45,46が光軸Oと平行に立設しており、第3レン
ズ群3を保持する第3レンズ鏡枠8に設けた孔がガイド
シャフト45,46と嵌合している。従って、第3レン
ズ鏡枠8はガイドシャフト45,46に沿って光軸Oの
方向に進退自在である。また、第3レンズ鏡枠8は先端
が二股に形成されてナット43と係合する係合部8aを
上部に有していて、ガイドシャフト45の先端に配置し
た地板46と第3レンズ鏡枠8との間には圧縮バネ47
がガイドシャフト45に挿入されている。従って、第3
レンズ鏡枠8の係合部8aの二股内の左側面がナット4
3の左側面に圧接している。
【0037】なお、ナット43は円形でなく、係合部8
aの二股の底面と当接する部分は直線的な側面となって
いるので、送りネジ42を回転したとき、ナット43は
回転することなく、光軸Oの方向に移動する。即ち、ナ
ット43の移動に伴って第3レンズ鏡枠8は移動する。
【0038】ここで、第3レンズ鏡枠8及びフォーカス
レンズ駆動ユニット40の組み立て方法について言及す
ると、図1において、ガイドシャフト45,46をフロ
ント地板12に立設した状態で、第3レンズ群3を保持
した第3レンズ鏡枠8を前方からガイドシャフト45,
46に挿着する。そして、圧縮バネ47をガイドシャフ
ト45に挿入し、地板46を固定する。続いて、第1レ
ンズ鏡枠6、第2レンズ鏡枠7を始め前方にある種々の
部材を保持するカム筒14を固定胴11に装着し、フロ
ント地板12に固着した状態で、フォーカスレンズ駆動
ユニット40を光軸Oと略直交する方向から装着し、ナ
ット43を係合部8aの二股に係合させ、送りネジ保持
板44を固定胴11に小ネジ等で固定する。
【0039】以上により、フォーカスレンズ駆動ユニッ
ト40の組み立てが簡単になり、作業効率が向上する。
【0040】また、フォーカスモータ41から送りネジ
42を直接回転させてナット43を光軸Oの方向に移動
させ、これに伴って第3レンズ鏡枠8を移動させるの
で、多数の歯車によって伝達する従来技術と比較してバ
ックラッシュがなく伝達効率が向上する。
【0041】更に、圧縮バネ47により第3レンズ鏡枠
8を一方向に押圧しているので、ガタツキがなく、第3
レンズ群3の移動精度も優れている。
【0042】なお、圧縮バネ47を第3レンズ鏡枠8の
右端に配置して、第3レンズ鏡枠8の係合部8aの二股
内の右側面がナット43の右側面に圧接するようにして
もよいし、圧縮バネ47に代えて引っ張りバネを配置す
るようにしてもよい。
【0043】最後に、51,52は化粧環である。次
に、本レンズ鏡胴を用いてズーミング、フォーカシング
及び沈胴を行う方法を図3乃至図10に基づいて説明す
る。
【0044】図3は本発明に係わる主要部のブロック
図、図4は固定胴のカム溝の展開図、図5はカム筒のカ
ム溝の展開図、図6は各レンズ群のレンズ移動線図、図
7乃至図10は本実施の形態を説明するフローチャート
である。
【0045】先ず、本レンズ鏡胴の基本動作を説明す
る。撮影前は本レンズ鏡胴は図2の如く沈胴している。
そこで、図3に示すパワースイッチP−SWをオンにす
ると、これを検知したCPU等からなる制御回路61が
モータ制御回路62を介して、ズームモータ68を回転
させる。これにより、ズームモータ68と接続した図示
していない減速歯車を介して長歯車22の第2歯車22
bを回転させ、第1歯車22aによって部分歯車14b
を回転させる。従って、カム筒14は固定胴11のカム
溝11aに従って回転しながら繰り出される。即ち、カ
ム筒14の回転により、カム溝14cも回転するが、カ
ム溝14cと係合するカムピン16を有する前筒15は
直進案内環によって回転が阻止されているので、前方に
直進移動する。従って、第1レンズ鏡枠6、即ち第1レ
ンズ群1が前方に直進移動のみする。
【0046】また、図示していないが、第2レンズ鏡枠
7は直進キーにより前筒15に設けられた直進溝と係合
しているので、回転が阻止されており、第2レンズ鏡枠
7に立設してカム溝14cと係合するカムピンによっ
て、第2レンズ鏡枠7は同様に前方に直進移動のみす
る。従って、第2レンズ鏡枠7、即ち第2レンズ群2も
前方に直進移動する。
【0047】即ち、第1レンズ群1及び第2レンズ群2
は、図4に示すカム溝11aの展開図に沿ってカム筒1
4が移動し、更に図5に示すカム溝14cの展開図に沿
って前筒15及び第2レンズ鏡枠7が移動して、移動位
置が定まる。
【0048】また、パワースイッチP−SWのオンによ
りフォーカスモータ41,66も回転し、送りネジ42
の回転によってナット43が前方に移動するので、第3
レンズ枠8、即ち第3レンズ群3が前方に直進移動す
る。
【0049】なお、図3における81はズーム用レン
ズ、82はフォーカス用レンズであり、ズーム用レンズ
81は第1レンズ群1及び第2レンズ群2に相当し、フ
ォーカス用レンズ82は第3レンズ群3に相当する。そ
して、ズーム用レンズ81の位置検出はズームセンサ6
9が行い、フォーカス用レンズ82の位置検出はフォー
カスセンサ67が行う。
【0050】そして、第1レンズ群1、第2レンズ群2
及び第3レンズ群3は図6に示すレンズ移動線図におけ
る最も短焦点のWの焦点距離になって停止する。
【0051】ここで、Wの焦点距離で撮影するときは、
図示していないレリーズボタンを押すとレリーズスイッ
チR−SWがオンになって、測距が行われ、測距データ
に基づいてフォーカスモータ41,66が回転し、前述
と同様に第3レンズ群3が合焦位置まで直進移動する。
そして、制御回路61の指令によってモータ制御回路6
2を介してシャッタモータ65が駆動されて、シャッタ
83が開閉し、被写体光がCCD63に結像する。被写
体光はCCD63で電気信号に光電変換され、CCD制
御回路64を経て制御回路61で画像処理されて、液晶
板からなる液晶表示部71に表示される。また、画像信
号は内蔵されていたり、着脱自在に構成されているメモ
リ74に記憶される。
【0052】Wの焦点距離でなく、より長焦点で撮影し
たいときは、図示していないテレ用ズームボタンを操作
すると、テレ用ズームスイッチT−SWがオンになっ
て、ズームモータ68が回転し、前述と同様に第1レン
ズ群1及び第2レンズ群2が前方に直進移動して変倍が
行われる。なお、本レンズ鏡胴においては、変倍のとき
に第1レンズ群1及び第2レンズ群2が停止する位置が
予め定められており、図6におけるM1,M2,M3,
M4,M5及び最も長焦点のTの位置にのみ停止する。
この場合に撮影するときも、前述と同様に第3レンズ群
3が合焦位置まで直進移動する。
【0053】なお、T側からW側に移動させるときは、
ワイド用ズームスイッチW−SWをオンにすればよい。
【0054】また、図4に示す如く固定胴11のカム溝
11aはWから先は水平であるので、WからTの間にお
いてカム筒14は回転のみして繰り出されず、前筒15
及び第2レンズ鏡枠7のみがカム溝14cに沿って光軸
方向に移動する。
【0055】ここで、カム溝11a及び14cに関して
は高精度で複雑な形状であるので、固定胴11及び第2
レンズ鏡枠7を樹脂成型し、カムピン16は金属を切削
加工している。この結果、撮影中にレンズ鏡胴を長時間
突出させた状態にしておくと、レンズ鏡胴の先端を何か
にぶつける恐れがある。すると、樹脂製のカム溝14c
が金属のカムピン16によって押圧されることになっ
て、カム溝14cに打痕が生じてしまう。カム溝14c
に打痕が生じると、カム溝14cによって保証している
第1レンズ群1及び第2レンズ群2の光軸方向の位置に
狂いが生じ、光学的精度を保証することができなくなっ
てしまう。
【0056】なお、カム溝11aと係合するカム係合部
14aの後部は樹脂製のカム筒14と一体成型され、且
つ図4に示すように平坦に形成されているので、問題は
生じない。
【0057】このように、突出したレンズ鏡胴に外力が
加わって、カム溝14cに打痕が付くような事態が生じ
ても、光学的精度に影響を与えることなく、光学的精度
を保証できる構成を図7乃至図10のフローチャートに
基づいて説明する。
【0058】先ず、図7において、オフモードとはカメ
ラを非撮影にしたときの状態であって、パワースイッチ
P−SWをオンにすると(S11のY)、電源回路73
より電源Bが各回路に供給されて撮影が可能な撮影準備
モードに設定される(S12)。これにより、前述の如
くレンズ鏡胴は沈胴状態から自動的に繰り出され(S1
3)、モニタである液晶表示部71を表示するモニタス
イッチL−SWがオンになっていると(S14のY)、
液晶表示部71が表示状態になる(S15)。
【0059】次に、図8において、撮影準備モードにな
ると、タイマの計測が開始し(S21)、続いて、定め
られた所定のスイッチの何れかをオンしたかを確認する
(S22)。何れのスイッチもオンしていなければ(S
22のN)、所定時間が経過したか否かを確認する(S
23)。なお、所定時間とは1分乃至3分が好ましく、
この時間計測は図3に示す時計回路72が行う。
【0060】そして、所定時間が経過したときは(S2
3のY)、制御回路61はモータ制御回路62を介して
ズームモータ68を駆動し、カム筒14を回転させて、
図5に示す如くカムピン16を沈胴側の退避位置に僅か
に移動させる。即ち、第1レンズ群1及び第2レンズ群
2を退避位置に僅かに後退させる(S24)。このカム
ピン16が移動した位置は撮影位置でないので、前述の
如き要因でカム溝14cに打痕が付いても光学性能に何
ら問題はない。なお、カムピン16をT側に移動させ
て、第1レンズ群1及び第2レンズ群2を僅かに繰り出
してもよい。
【0061】また、このように退避位置に移動させるレ
ンズ群は一部のレンズ群であってもよいし、全てのレン
ズ群であってもよいが、少なくとも最も被写体側に位置
するレンズ鏡枠に保持されるレンズ群を含むことが望ま
しい。
【0062】続いて、制御回路61は液晶表示部71を
オフにし(S25)、低消費モードに設定する(S2
6)。
【0063】また、何れかのスイッチがオンしていて
(S22のY)、それがテレ用ズームスイッチT−SW
若しくはワイド用ズームスイッチW−SWであるときは
(S27のY)、T方向若しくはW方向にズーミングを
行い(S28)、そのズームスイッチをオフにしたとき
(S29のY)、第1レンズ群1及び第2レンズ群2が
図6におけるW〜Tの位置で停止する(S30)。そし
て、丸で囲んだBに移行する。
【0064】何れかのスイッチがズームスイッチでなく
(S27のN)、レリーズスイッチR−SWであるとき
は(S31のY)、前述の如くフォーカシングを行い
(S32)、シャッタ83を開閉して露光動作を行う
(S33)。このときも、丸で囲んだBに移行する。
【0065】また、ズームスイッチでないときは(S3
1のN)、丸で囲んだAに移行し、図9において、パワ
ースイッチP−SWがオフであるときは(S41の
Y)、モニタである液晶表示部71の表示を消し(S4
2)、ズームモータ68及びフォーカスモータ41,6
6を逆転して、図2の如く沈胴させる(S43)。続い
て、オフモードに設定する(S44)。
【0066】なお、以上のスイッチ以外のスイッチとし
て、例えば各種の撮影モードを設定する撮影モードスイ
ッチM−SW等を選択してもよいが、このときはそのス
イッチに応じた動作を行って(S45)、丸で囲んだB
に移行する。
【0067】次に、図10における低消費モードに設定
された状態では、何らかのスイッチがオンしたか否かを
確認し(S51)、それがオンであっても(S51の
Y)、パワースイッチP−SWがオフのときは(S52
のY)、丸で囲んだCに移行し、前述の図9のステップ
S42以下のフローになる。パワースイッチP−SWが
オフでないときは(S52のN)、何らかのスイッチに
より低消費モードが解除されて標準撮影モードに設定さ
れる(S53)。
【0068】続いて、モニタスイッチL−SWをオンに
したならば(S54のY)、液晶表示部71が表示状態
になり(S55)、ステップS51におけるスイッチが
テレ用ズームスイッチT−SW若しくはワイド用ズーム
スイッチW−SWがオンであったときは(S56の
Y)、丸で囲んだDに移行する。
【0069】なお、退避位置が撮影位置よりワイド側に
あって、テレ用ズームスイッチT−SWをオンしたとき
は、撮影位置で停止する必要がなく、退避位置が撮影位
置よりテレ側にあって、テレ用ズームスイッチT−SW
をオンしたときは、撮影位置まで戻る必要がない。ま
た、退避位置が撮影位置よりテレ側にあって、ワイド用
ズームスイッチW−SWをオンしたときは、撮影位置で
停止する必要がなく、退避位置が撮影位置よりワイド側
にあって、ワイド用ズームスイッチW−SWをオンした
ときは、撮影位置まで戻る必要がない。このようにして
レンズの無駄な移動を不要にしている。
【0070】ズームスイッチでないときは(S56の
N)、レンズを退避位置から退避前の撮影位置へ移動さ
せ(S57)、レリーズスイッチR−SWがオンならば
(S58のY)、丸で囲んだEに移行する。また、レリ
ーズスイッチR−SWがオンでないときは(S58の
N)、撮影準備モードになる。
【0071】なお、以上の如く説明したレンズ鏡胴にお
いて、レンズは必ずしも3群に限定する必要はなく、2
群や4群以上のレンズであってもよい。
【0072】また、1群レンズ1及び2群レンズ2によ
りズーミングを行い、3群レンズ3によりフォーカシン
グを行ったが、全レンズ群若しくは所定のレンズ群を移
動させて予め定められた複数の位置にズーミングを行
い、その位置から同じレンズ群を移動させてフォーカシ
ングを行う形式の、所謂ステップズーム方式にしてもよ
い。
【0073】また、各カム溝を外周に設けて、その外側
で嵌合する部材の内周にカムピンを設ける構成にしても
よい。
【0074】次に、固定胴11のカム溝11aと係合す
るカム係合部14aについて詳述する。
【0075】図11はカム係合部14aの拡大図であ
り、カム係合部14aはカム筒14と一体に樹脂成型さ
れて硬直状の凸部14dを有していて、凸部14dには
ゴムや弾性を有する樹脂(例えば、POMやPA)等か
ら円筒状に形成された弾性部材101が隣接して載置さ
れている。そして、凸部14dの一方の面と弾性部材1
01の一方の面とがカム溝11aの側面に各々当接して
いる。従って、カム溝11aにより弾性部材101が若
干圧縮される程度の大きさに形成しておけば、ガタは全
く生じない。また、使用している内に凸部14dやカム
溝11aの側面が摩耗しても、その摩耗量に弾性部材1
01が追随できるので、耐久性能が劣化しない。従っ
て、長く光学性能を良好に保つことができる。
【0076】図12及び図13は図11の変形例であ
る。図12においては、弾性部材101の代わりにボー
ル111を用い、凸部14dとボール111との間に圧
縮バネ112を配置している。これにより、上述と同一
の効果が得られる。
【0077】また、図13においては、凸部14dに類
似した硬直状のカム部材121を用い、カム部材121
と凸部14dとの間にゴムやスポンジ等からなる弾性部
材122を配置している。これによっても、上述と同一
の効果が得られる。
【0078】なお、図12の圧縮バネ112に代えて弾
性部材122を設けてもよいし、図13の弾性部材12
2に代えて圧縮バネ112を設けてもよい。
【0079】更に、図11乃至図13の形態はカム係合
の場合だけでなく、ヘリコイドの山とヘリコイドの谷と
の係合にも同様に適用できる。
【0080】なお、以上の実施の形態はデジタルカメラ
について述べたが、銀塩フィルムを装填するカメラにも
同様に適用できる。
【0081】
【発明の効果】請求項1〜6に記載のカメラによれば、
突出したレンズ鏡胴に外力が加わって、カム溝に打痕が
付くような事態が生じても、光学的精度に影響を与える
ことなく、光学的精度を保証できる。
【0082】請求項7〜10に記載のカメラによれば、
レンズ鏡胴が太くならず、且つ焦点調節の光学的精度を
適正に保つことができる。
【0083】請求項11〜12に記載のカメラの製造方
法によれば、フォーカスモータ等の組み込みが容易であ
り、且つ焦点調節の光学的精度を適正に保つことができ
る。
【0084】請求項13〜19に記載のカメラによれ
ば、樹脂成型によって生ずる部材毎の誤差やロット毎の
誤差を吸収するために大きなガタを設けたり、摩耗のた
めに大きなガタが生じたりしても、簡単な構成で光軸方
向にも光軸と直交する方向にもガタを除くことができ、
光学性能に悪影響が出ることがない。また、従来の如き
移動する部材の相対位置によって付勢力が変動すること
がないので、安定してガタ防止をすることができ、しか
も非常に小さなスペースで効果的なガタ防止が実現で
き、レンズ鏡胴の小型化が図れる。更に、弾性部材等の
形状を変更するときも、大がかりな金型修正が不要で、
低価格、且つ短期間に対応可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】繰り出したレンズ鏡胴の縦断面図である。
【図2】沈胴したレンズ鏡胴の縦断面図である。
【図3】主要部のブロック図である。
【図4】固定胴のカム溝の展開図である。
【図5】カム筒のカム溝の展開図である。
【図6】各レンズ群のレンズ移動線図である。
【図7】本実施の形態を説明するフローチャートであ
る。
【図8】本実施の形態を説明するフローチャートであ
る。
【図9】本実施の形態を説明するフローチャートであ
る。
【図10】本実施の形態を説明するフローチャートであ
る。
【図11】カム係合部の拡大図である。
【図12】図11の変形例である。
【図13】図11の変形例である。
【図14】従来のヘリコイドの拡大図である。
【図15】従来のカムの拡大図である。
【符号の説明】
1 第1レンズ群 2 第2レンズ群 3 第3レンズ群 6 第1レンズ鏡枠 7 第2レンズ鏡枠 8 第3レンズ鏡枠 11 固定胴 11a,14c カム溝 14 カム筒 14a カム係合部 15 前筒 16 カムピン 40 フォーカスレンズ駆動ユニット 41,66 フォーカスモータ 42 送りネジ 43 ナット 45,46 ガイドシャフト 47 圧縮バネ 61 制御回路 68 ズームモータ 72 時計回路 101,122 弾性部材 111 ボール 112 圧縮バネ 121 カム部材 P−SW パワースイッチ R−SW レリーズスイッチ T−SW テレ用ズームスイッチ W−SW ワイド用ズームスイッチ
フロントページの続き Fターム(参考) 2H044 BD08 BD09 BD11 BD14 DA02 DA03 DB02 DC01 DD03 DE01 2H101 BB07

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ズームレンズの焦点距離を段階的に選択
    するカメラにおいて、所定のレンズ群を保持し、カムに
    よる係合により光軸方向に移動するレンズ鏡枠と、所定
    の機能を作動させるスイッチと、前記スイッチが作動し
    てから所定時間が経過したときは、光学的精度を保証す
    る撮影位置の外の退避位置に前記レンズ鏡枠を移動させ
    るべく制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする
    カメラ。
  2. 【請求項2】 前記所定のレンズ群は最も被写体側に位
    置するレンズ鏡枠に保持されていることを特徴とする請
    求項1に記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 前記レンズ鏡枠及び前記レンズ鏡枠を駆
    動する駆動筒の何れか一方が樹脂成型されたカム溝を有
    し、他方が金属製のカムピンを有することを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 前記所定の時間は1分乃至3分であるこ
    とを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のカメ
    ラ。
  5. 【請求項5】 前記スイッチがレリーズスイッチであっ
    て、前記レンズ鏡枠が移動した後に前回と同じ焦点距離
    で撮影するときは、前記制御手段は前記レリーズスイッ
    チの作動を検知して前記レンズ鏡枠を前記撮影位置内に
    移動させた後にシャッタを開閉させるべく制御すること
    を特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のカメ
    ラ。
  6. 【請求項6】 前記スイッチがズームスイッチであっ
    て、前記制御手段が前記ズームスイッチの作動を検知し
    たときは、必ずしも前記レンズ鏡枠を前記撮影位置に位
    置させることなく前記レンズ鏡枠を所定の焦点距離の位
    置に移動させることを特徴とする請求項1〜4の何れか
    1項に記載のカメラ。
  7. 【請求項7】 少なくとも、複数のレンズ群から構成さ
    れた撮影レンズを保持するレンズ鏡胴と、前記撮影レン
    ズの一部を構成し、光軸方向に移動することによって焦
    点調節を行うフォーカスレンズと、前記レンズ鏡胴の外
    側に配置され、前記フォーカスレンズを駆動するフォー
    カスモータと、光軸と平行に配置され、前記フォーカス
    モータにより回転する送りネジと、前記送りネジと螺合
    するナットと、前記フォーカスレンズを保持すると共
    に、前記ナットと係合し、光軸方向に直進移動するフォ
    ーカスレンズ枠と、を備えたことを特徴とするカメラ。
  8. 【請求項8】 前記レンズ鏡胴の中の部材にガイドシャ
    フトを光軸と平行に固着し、該ガイドシャフトに前記フ
    ォーカスレンズ枠を嵌合させたことを特徴とする請求項
    7に記載のカメラ。
  9. 【請求項9】 前記フォーカスレンズ枠を前記ナットに
    圧着させる付勢部材を設けたことを特徴とする請求項7
    又は請求項8に記載のカメラ。
  10. 【請求項10】 前記フォーカスレンズは最も結像面側
    に配置されていることを特徴とする請求項7〜9の何れ
    か1項に記載のカメラ。
  11. 【請求項11】 少なくとも、複数のレンズ群から構成
    された撮影レンズを保持するレンズ鏡胴と、前記撮影レ
    ンズの一部を構成し、光軸方向に移動することによって
    焦点調節を行うフォーカスレンズと、前記フォーカスレ
    ンズを保持するフォーカスレンズ鏡枠と、前記レンズ鏡
    胴の中の部材に光軸と平行に固着されたガイドシャフト
    と、前記フォーカスレンズを駆動するフォーカスモー
    タ、該フォーカスモータによって回転する送りネジ、該
    送りネジと螺合するナット、及び前記送りネジを保持す
    る送りネジ保持部材を有するフォーカスレンズ駆動ユニ
    ットと、を備え、前記フォーカスレンズ鏡枠を前記ガイ
    ドシャフトに嵌合させる工程と、前記フォーカスレンズ
    駆動ユニットを光軸と略直交する方向から前記レンズ鏡
    胴に取り付け、前記ナットを前記フォーカスレンズ鏡枠
    に係合させる工程と、を備えたことを特徴とするカメラ
    の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記フォーカスレンズ鏡枠を前記ガイ
    ドシャフトに嵌合させる工程の次に、前記フォーカスレ
    ンズ鏡枠を光軸方向に付勢して前記ナットに圧接させる
    付勢部材を取り付ける工程を備えたことを特徴とする請
    求項11に記載のカメラの製造方法。
  13. 【請求項13】 凸部を有する第1鏡枠と凹部を有する
    第2鏡枠とが嵌合し、一方の回転により他方が光軸方向
    に移動するレンズ鏡胴を備えたカメラにおいて、前記第
    1鏡枠の凸部を、前記第1鏡枠から立設して前記第2鏡
    枠の凹部における光軸方向の一方の面と当接する硬直部
    材と、該硬直部材に隣接して載置され前記凹部における
    光軸方向の他方の面と当接する弾性部材と、から構成し
    たことを特徴とするカメラ。
  14. 【請求項14】 前記硬直部材が金属若しくは樹脂から
    形成され、前記弾性部材がゴムから形成されていること
    を特徴とする請求項13に記載のカメラ。
  15. 【請求項15】 凸部を有する第1鏡枠と凹部を有する
    第2鏡枠とが嵌合し、一方の回転により他方が光軸方向
    に移動するレンズ鏡胴を備えたカメラにおいて、前記第
    1鏡枠の凸部を、前記第1鏡枠から立設して前記第2鏡
    枠の凹部における光軸方向の一方の面と当接する第1硬
    直部材と、前記第1鏡枠に載置され前記凹部における光
    軸方向の他方の面と当接する第2硬直部材と、前記第1
    硬直部材と前記第2硬直部材との間に挟着された弾性部
    材と、から構成したことを特徴とするカメラ。
  16. 【請求項16】 前記弾性部材が圧縮バネであることを
    特徴とする請求項15に記載のカメラ。
  17. 【請求項17】 前記弾性部材がゴム若しくはスポンジ
    から形成されていることを特徴とする請求項15に記載
    のカメラ。
  18. 【請求項18】 前記第2鏡枠の凹部がカム溝であるこ
    とを特徴とする請求項13又は請求項17に記載のカメ
    ラ。
  19. 【請求項19】 前記第1鏡枠の凸部がヘリコイドの山
    部であり、前記第2鏡枠の凹部がヘリコイドの谷部であ
    ることを特徴とする請求項13又は請求項17に記載の
    カメラ。
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