JP2003227859A - 回路パターン検出装置および回路パターン検査方法 - Google Patents

回路パターン検出装置および回路パターン検査方法

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JP2003227859A
JP2003227859A JP2002206035A JP2002206035A JP2003227859A JP 2003227859 A JP2003227859 A JP 2003227859A JP 2002206035 A JP2002206035 A JP 2002206035A JP 2002206035 A JP2002206035 A JP 2002206035A JP 2003227859 A JP2003227859 A JP 2003227859A
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circuit pattern
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voltage
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Yasuyuki Yanagisawa
恭行 柳沢
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は回路基板上に形成された回路パターン
の電圧分布を光学的に精度良く検出し、回路パターンの
短絡/断線を検査する回路パターン検出装置および回路
パターン検査方法。 【解決手段】ガラス基板11に透明導電層12成され
る。電気光学結晶層15表面に反射防止層14及び反射
層16が形成される。透明導電層12の表面(下側表
面)に接着剤層13を介して電気光学結晶層の反射防止
層14が貼り付けられる。すなわち、接着剤層13と電
気光学結晶層15との間に反射防止層14が設けられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回路基板の回路パタ
ーンを光学的に検査する回路パターン検出装置および回
路パターン検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】回路基板に形成された回路パターンの断
線、短絡等の電気的不良箇所を検査する従来手法とし
て、スプリングプローブで専用治具を形成し、回路パタ
ーンのパッドへ治具を一括接触して電圧分布を測定する
ことにより電気的に検査する手法がある。この手法で
は、パッド数が増加した近年の回路パターンを検査する
には、高価なスプリングプローブが多数必要となり、専
用治具のコストが高騰する。また、パッドの高密度化に
よって、パッドの接触性を確保することが物理的に難し
いことや、尖鋭なスプリングプローブを接触させること
によるパッドの損傷も問題となっている。
【0003】また、回路基板によっては、一つのパッド
から回路パターンが分岐し、複数のパッドへ接続されて
いる場合がある。このような場合、断線、短絡の検査時
間が膨大となる問題がある。
【0004】さらに、回路基板によっては、多数の回路
パターンを何層にもわたって形成することがあるが、パ
ッドにスプリングプローブを接触させる手法では、この
ような多層回路基板の回路パターンの断線、短絡の検査
が出来ない。
【0005】このような背景から、回路パターンの電圧
分布を光学的に検出する手法が望まれていた。回路パタ
ーンの電圧分布を電気光学効果を用いて計測する従来例
として、特開平9−72947号公報に記載の電子部品
の半田接続検出方法及び検出装置がある。これは、特定
の位置の電界強度を電気光学センサを用いて非接触で検
出し、回路基板の半田接続状態を検査するものである。
しかし、この方法では、電気光学センサの先端部分の電
界しか検出できず、回路パターン全体の電圧分布を求め
るには電気光学センサをスキャンしていく必要がある。
【0006】一方、液晶ディスプレイ基板の画素電極、
ゲート配線、ソース配線等の断線欠陥や短絡欠陥を電圧
分布の測定により非接触で検査する装置が特開平5−2
56794号公報に記載されている。ここでは、平行な
光束を回路基板近傍に配置した電気光学素子に照射し、
その反射光から回路パターンの電圧分布を二次元的に検
出する。
【0007】しかし、電気光学素子は複屈折率が高いた
め、表面反射と裏面反射により干渉縞が生じ、反射光か
ら求めた電圧分布の画像が著しく劣化する。
【0008】また、回路基板の回路パターンに電圧を印
加した時、電気光学素子内で面方向への電荷が拡散さ
れ、電圧分布が劣化する傾向がある。すなわち、回路基
板の回路パターンに電圧が印加された時、面方向への直
流抵抗成分、特に、電気光学素子の反射層が有する直流
抵抗成分により回路基板の回路パターンの電圧分布が電
気光学素子に広がってしまう問題点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の回路
パターン検査装置には回路パターン全体の電圧分布を一
度に求めることができないという欠点がある。また、こ
れに用いられる電気光学素子には、回路基板の回路パタ
ーンに電圧を印加した時、電気光学素子内で面方向への
電荷が拡散され、電圧分布が劣化する欠点がある。
【0010】本発明の目的は、回路基板上に形成された
回路パターンの電圧分布を光学的に精度良く検出し、回
路パターンの短絡/断線を検査する回路パターン検出装
置および回路パターン検査方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決し目
的を達成するために、本発明は以下に示す手段を用いて
いる。
【0012】本発明の回路パターン検査装置は、回路パ
ターンが形成された回路基板の近傍に設けられ、電界に
応じて変化した複屈折率に応じて偏光面が変化する電気
光学素子と、回路パターンに応じた電界を前記電気素子
に与えるために、回路パターンと前記電気光学素子との
間に周期的零和電圧を印加する電圧印加回路と、前記電
気光学素子へ光を照射する光源と、前記電気光学素子の
反射光の強度分布を検出する検出器と、前記光源からの
光照射あるいは検出器への光入射を制御し、照射光ある
いは入射光をパルス光とする制御部と、を具備する。
【0013】本発明の回路パターン検査方法は、検査し
たい回路パターンが形成された回路基板の近傍に設けら
れた電気光学素子と前記回路基板との間に交流電圧を印
加し、電界を発生させ、該電界により前記電気光学結晶
層の複屈折率を回路パターンに応じて変化させ、前記交
流電圧の周期に連動して前記電気光学素子にパルス光を
照射し、前記電気光学素子からの反射光を検出し、前記
回路基板と電気電気光学結晶層との間の電圧分布パター
ンを検出する。
【0014】本発明の回路パターン検査方法は、検査し
たい回路パターンが形成された回路基板の近傍に設けら
れた電気光学素子と前記回路基板との間に交流電圧を印
加し、電界を発生させ、該電界により前記電気光学結晶
層の複屈折率を回路パターンに応じて変化させ、前記電
気光学素子に光を照射し、前記交流電圧の周期に連動し
て前記電気光学素子からの反射光を検出し、前記回路基
板と電気電気光学結晶層との間の電圧分布パターンを検
出する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0016】第1実施形態 図1は第1実施形態の電気光学素子10を模式的に示す
断面図である。ガラス基板11の下に透明導電層12が
形成される。これとは別途に電気光学結晶層15の両表
面に反射防止層14及び反射層16が形成される。透明
導電層12の表面(下側)に接着剤層13を介して上記
別途形成の電気光学結晶層15の反射防止層14が貼り
付けられる。すなわち、接着剤層13と電気光学結晶層
15との間に反射防止層14が設けられる。
【0017】透明導電層12は電極として働くものであ
り、ITO(Indium Tin Oxide)層により構成される。
【0018】電気光学結晶層15としては、例えば、ポ
ッケルス結晶等がある。ポッケルス結晶により光を利用
して電界を検出する場合、光と垂直な方向の電界に感度
を有する横電界検出と、光と平行な方向の電界に感度を
有する縦電界検出がある。回路基板に発生している電圧
分布に応じた電界分布を正しく検出するためには、縦電
界検出が用いられる。光の進行方向に平行な電界に感度
を有する縦電界検出が可能なポッケルス結晶としては、
Bi12SiO20(BSO、ビスマス酸化シリコ
ン)、GaAs(ガリウム砒素)、LiNbO−55
度カット、ZnSe、KDP(KHPO、水素リン
酸カリウム)、KTP(KTiOPO、リン酸チタニ
ルカリウム)、BSO(Bi12SiO20、ビスマス
酸化シリコン)等がある。KDP、KTPは潮解性があ
り、ZnSe、GaAs等は電気光学係数の値が低い。
そこで、複屈折率は高いものの潮解性は無く、立方晶で
等方的な性質を持ち、電気光学係数が比較的大きいBS
O結晶を用いるのが望ましい。例えば、1〜30mm程
度のBSO結晶を、望ましくは100〜500μmの厚
さに研磨し、電気光学結晶層15とする。 BSO結晶
が100μm未満であると、電位差が小さくなるため、
電界の検出感度が小さくなる。また、500μmを越え
ると面方向に電界が広がり、電圧分布を検出することが
容易ではない。
【0019】なお、本実施形態で用いる電気光学素子1
0に用いられる電気光学結晶層15としては上述のもの
に限らず、電界により複屈折率が変化するものであれば
良く、上述したいずれかのもの、あるいは上述していな
いものを用いてもよい。
【0020】電気光学結晶層15は両面を光学研磨し、
面内収差は(1/4)λ(λは波長)程度とすることが
望ましい。後で述べる回路基板の検出装置として用いる
場合、電気光学結晶層15は薄い方が回路基板の回路パ
ターンと透明導電層12の間で電界が広がらず、元の回
路パターンの電圧分布に近い電界分布となる。よって、
回路パターンの電圧分布の形状に近い電界分布を検出す
るためには、電気光学結晶層15は薄い方がよい。しか
し、電気光学結晶層15が薄いと、電気光学素子10を
回路基板の回路パターンと一定の間隔をおいて非接触に
した場合、回路パターンと透明導電層12間のキャパシ
タ構造において、電気光学結晶層15に加わる電位差が
小さくなる。そのため、電界の検出感度が小さくなり、
また、加工が難しくなるという問題がある。電気光学結
晶層15の厚さは、これらの要素のトレードオフとな
り、本実施形態では厚さ100μm〜500μmの電気
光学結晶層15を用いている。
【0021】電気光学素子10(ガラス基板11を透過
して)に入射したレーザ光束は、電界による位相変調を
受け、電気光学結晶層15の底面にて反射される。電気
光学結晶層15は、複屈折率が高いものが多く、反射率
も高くなる。LiNbOの場合、屈折率は2.2とな
り、この場合14%程度の反射率となる。そのため、電
気光学結晶層15を光学研磨し、底面での反射光を検出
してもよいが、より反射率を高めるために、本実施形態
では反射層16を電気光学結晶層15の底面に形成して
いる。反射層16は誘電体多層反射層を用い、材質とし
ては、MgF−TiO、SiO−TiO等があ
る。
【0022】このように電気光学結晶層15は薄いため
破損しやすいので、透明導電層12が形成されたガラス
基板11へ接着剤層13を介して接着されている。接着
剤層13は、硬化収縮が大きい材質を用いると、電気光
学結晶層15が薄いために応力が加わり、特にビスマス
酸化シリコン(BSO)等の圧電性のある結晶の場合、
光学特性が不均一となる恐れがある。そのため、接着剤
層13には、エポキシ系等の硬化収縮の小さい材質を用
いる。
【0023】電気光学素子10は、上述したように屈折
率の異なる材質の多層構造であり、さらに入射するレー
ザ光束はコヒーレンスが高いため、多重反射による干渉
が発生しやすい。特に、接着剤層13と、屈折率の高い
電気光学結晶層15の境界では、反射率が大きくなる。
例えば、接着剤層13は、エポキシ系の接着剤の場合、
屈折率が1.56程度であり、電気光学結晶層15は、
ビスマス酸化シリコン(BSO)の場合、屈折率が2.
53であり、屈折率の差が大きい。そのため、電気光学
結晶層15の上面及び下面の反射による干渉縞が発生
し、電界検出分布の画像を、著しく劣化させるという問
題がある。
【0024】図1に示した第1実施形態の電気光学素子
10によれば、電気光学結晶層15と接着剤層13との
間に両者の屈折率の差を考慮した反射防止層14を形成
し、電気光学結晶層15の上面(反射層16とは反対側
の面)での反射率を低くすることによって多重反射によ
る干渉縞を抑圧し、電界分布に応じた画像を良好に検出
することができる。反射防止層14は、接着剤層13と
電気光学結晶層15の屈折率の差を考慮して設計する必
要があり、本例ではSiO−TiOの多層誘電体反
射防止層を用いた。
【0025】以下、本発明の他の実施形態を説明する。
他の実施形態の説明において第1実施形態と同一部分は
同一参照数字を付してその詳細な説明は省略する。
【0026】第2実施形態 図2は第2実施形態の電気光学素子20を模式的に示す
断面図である。第2実施形態は第1実施形態において透
明導電層12と接着剤層13との間にも反射防止層17
を設けたものである。これにより、透明導電層12の下
面(ガラス基板11とは反対側の面)での反射率を抑
え、総合的に電気光学結晶20の画質向上が図られてい
る。
【0027】透明導電層12の屈折率は1.90であ
り、エポキシ系の場合の接着剤層13の屈折率は1.4
8程度であるので、両者の境界で反射を生じ、透明導電
層12での多重反射を生じる。透明導電層12でも、第
1実施形態で説明した電気光学結晶層15の上面及び下
面の反射と同じく多重反射が生じ、干渉縞が発生する可
能性がある。そこで、透明導電層12と接着剤層13と
の屈折率の差を考慮した反射防止層17を形成する。
【0028】第2実施形態によれば、電気光学結晶層1
5と接着剤層13との間にも反射防止層17を形成して
いるため、電気光学素子20にレーザ光を照射した場
合、電気光学結晶層15とともに透明導電層12での多
重反射を抑圧でき、電界分布を良好な画像として検出す
ることができる。
【0029】第3実施形態 図3を参照して第3実施形態として第1、第2実施形態
のいずれかの電気光学素子10または20を用いた回路
パターン検出装置を説明する。レーザ光源30からの光
が光学系機構32を介して電気光学素子10または20
に入射される。電気光学素子10または20の下には、
回路パターン33が形成された回路基板34が配置され
る。光学系機構32はビームエキスパンダ36、偏光ビ
ームスプリッタ38及び光学レンズ40からなる。
【0030】光源はレーザ光源30のほか、ハロゲン光
源、メタハライド光源等を用いることができる。
【0031】レーザ光源30から電気光学素子10また
は20へ照射されるレーザ光はビームエキスパンダ36
で2次元のレーザ光束となる。レーザ光束は偏光ビーム
スプリッタ38で偏光され、電気光学素子10または2
0へ照射される。
【0032】回路基板34は電気光学素子10または2
0の下方近傍に配置されるが、電気光学素子10または
20に接触させてもよいし、20μm程度の距離で非接
触としてもよい。電気光学素子10または20の透明導
電層12は接地され、回路パターン33に電圧を印加す
ることにより、回路パターン33と透明導電層12との
間に電界が発生する。電気光学結晶層15は電界により
複屈折率が変化する。なお、図10を参照して後述する
ように、回路パターンを接地して、電気光学素子10ま
たは20の透明導電層12に電圧を印加してもよい。
【0033】電気光学素子10または20への入射光は
この複屈折率の変化により偏光面が変化する。偏光角
は、電気光学結晶15の電気光学テンソルと、発生した
電界ベクトルの方向によって定まる。このため、レーザ
光束は回路パターン33の電圧分布に応じて、偏光状態
が変化する。
【0034】電気光学素子10または20の底面(反射
層16)で反射されたレーザ光束も、電気光学結晶層1
5の複屈折率の変化によって偏光面が変化する。
【0035】電気光学素子10または20へ入射された
レーザ光束は、電気光学結晶層15の底面の反射層16
で反射されて、偏光ビームスプリッタ38に入射され、
図中水平方向に反射したレーザ光束は、電界分布に応じ
た光の強度分布を持つ。
【0036】電界分布に応じた光の強度分布をもつレー
ザ光束を光学レンズ40で集光し、光検出装置42で検
出することにより、回路パターンの電圧分布を2次元の
光の強度分布として検出することができる。光検出装置
42としては、CCD等を用いることができる。光検出
装置42で検出した電圧分布を解析装置44で解析、処
理する(検出された電界強度分布と基準分布とを比較判
定)ことにより、回路基板34の回路パターン33の断
線や短絡等の欠陥を検査することができる。
【0037】この検出装置は反射防止層14、17を設
けた電気光学素子10または20を用いているので、光
源にコヒーレンスの高いレーザ光源30を用いても、電
気光学結晶層15の多重反射による干渉縞の発生を防止
でき、透明導電層12と回路パターン33との間の電界
分布を良好な画像(以下、電界画像と称する)として検
出することができ、回路基板34の回路パターン33の
断線や短絡等の欠陥を精度良く検査することができる。
【0038】なお、複数回の検出を行い、複数の検出結
果を加算平均するとS/Nが向上する。
【0039】さらに、図9を参照して後述するように、
光非照射時の検出結果との差分をとり、迷光成分を抑圧
してもよい。
【0040】電界画像から回路基板の断線や短絡を検査
する原理を図4(a)〜(c)に示す。図4(a)にお
いて、上面から見た回路パターン33に対し、電気光学
素子10または20を配置する。電気的特性が良好な回
路パターンに対する電界画像46は図4(b)に示すよ
うに回路パターン33を忠実に再現するのに対し、電気
的特性が不良な回路パターンに対する電界画像48は図
4(c)に示すように短絡部48Aや断線部48Bを含
み、良好な回路パターンに対する電界画像46との比較
検査で短絡部48Aや断線部48Bを検出することがで
きる。なお、回路基板として、基板の表面に回路パター
ンを有する形態以外でも、基板の内部や裏面に回路パタ
ーンを有する形態でも適用(検出)可能である。
【0041】第3実施形態によれば、反射防止層を設け
た電気光学素子を用いて回路基板の回路パターンの検出
装置を構成しているので、高集積化された回路基板の回
路パターンから発生する電界の強度分布を、電気光学効
果を応用した非接触方法で、干渉の影響を抑圧して精度
良く検出し、電気検査できる。回路基板の上方に電気光
学素子を配置するだけで、回路パターンの電界強度分布
を検出できる。そのため、検出した電界強度分布と、良
品の電界強度分布を比較、判定することにより、簡易な
位置決め系で短時間に電気検査できる。
【0042】なお、近年、回路基板の高集積化により、
スプリングプローブを接触させることが困難となり、回
路パターンの外観を検査することで電気検査の代用とす
る場合も多い。しかし、外観検査では回路パターンのク
ラック等を検出することができなかった。第3実施形態
によれば、回路パターンの電圧分布を、干渉縞を抑圧し
て、電気光学結晶と回路パターンとの間の電界の強度分
布を良好な電界画像として検出するため、外観検査では
検出できないクラック等の欠陥も検出できる。
【0043】第4実施形態 図5は第4実施形態の検出装置を示す。光学系機構32
Aは第3実施形態の偏光ビームスプリッタ38の代わり
にビームスプリッタ38Aが設けられ、ビームエキスパ
ンダ36とビームスプリッタ38Aの間に偏光子52が
設けられ、光学レンズ40の代わりに検光子54が設け
られる。回路基板34の回路パターン33には信号源5
6が接続され、制御装置58からの制御信号に応じたタ
イミングで回路パターン33に電圧が印加される。制御
装置58はレーザ光源30、光検出装置42、解析装置
44にも制御信号を与え、光の照射タイミング、検出タ
イミング、解析タイミングを制御する。偏光子52、ビ
ームスプリッタ38A、検光子54は第3実施形態の偏
光ビームスプリッタ38と等価である。
【0044】本実施形態の電気光学素子60は第1、第
2実施形態の素子10、20を用いてもよいが、反射防
止層が無い通常のものを用いてもよい。図5は後者を用
いた場合を示す。電気光学素子60は少なくとも透明導
電層62、電気光学結晶層64、誘電体反射層66を有
する。
【0045】光源はレーザ光源30のほか、ハロゲン光
源、メタハライド光源等を用いることができる。レーザ
光源30から電気光学素子60へ入射されるレーザ光
は、ビームエキスパンダ36で2次元のレーザ光束とさ
れる。レーザ光束は偏光子52により偏光され、電気光
学素子60へ入射される。
【0046】電気光学素子60へ入射したレーザ光束
は、誘電体反射層66で反射され、電気光学結晶層64
での複屈折率の変化により、偏光状態が変化する。この
時の偏光角は、電気光学結晶64の電気光学テンソル
と、検出する電界ベクトルの方向によって定まる。この
時レーザ光束は回路パターン33の電圧分布に応じて、
偏光状態が変化する。
【0047】電気光学素子60から出射された偏光面の
変化したレーザ光束は、ビームスプリッタ38Aに入射
され、このうち垂直に分岐されたレーザ光束は検光子5
4へ入射される。検光子54から出射したレーザ光束
は、回路パターン33の電圧分布に応じた光強度分布を
持つ。検光子54としては、偏光板等を用いることがで
きる。このレーザ光束を光検出装置42で検出すること
により、回路パターン33の電圧分布を2次元の光強度
分布として検出することができる。光検出装置42で検
出した電圧分布を、必要により解析装置44で解析、処
理することにより、回路パターン33の断線や短絡等の
欠陥を検査することができる。
【0048】電気光学素子60の内部では電気的特性は
分布定数回路的働きをするが、等価回路においては平面
方向のリアクタンス成分(容量誘導成分)と垂直方向の
イミタンス成分(直流抵抗成分)は無視できるので、そ
の等価回路は図6に示すようになる。
【0049】反射層66とITO層62との間に形成さ
れる電気光学結晶層64のキャパシタ成分によって、面
方向には低域通過特性を持つ。そのため、信号源56か
ら回路パターン33にステップ電圧を印加した時、図7
に示すように、回路パターン33から空気層のキャパシ
タ成分Cairを介して、回路パターン33近傍のキャ
パシタ成分Cに電圧Vが加わり、順次、面方向に隔
たったキャパシタ成分C、C、…Cに電圧V
、…Vが加わっていく。このように、回路パター
ン33に直流電圧を印加すると、光検出装置42では、
電圧分布が広がって検出されてしまうため、回路分布が
検出できない。
【0050】誘電体反射層66は理想的な誘電体では無
く、実際は高い抵抗値をもっており、このことが回路パ
ターンの電圧分布の分解能を劣化させる原因となってい
ることがあった。誘電体反射層の抵抗成分により回路パ
ターンに直流電圧が印加された時、電荷が面方向に広が
り、電圧分布の空間分解能が低下する。
【0051】このため、図6の等価回路から、回路パタ
ーン33に交流電圧を印加すると、電荷の面方向への拡
散を抑圧することができ、回路パターン33に印加され
た電圧分布を分解能よく検出することができることが分
かる。
【0052】本実施形態では図8(a)に示すように交
流電圧を信号源56から回路パターン33に印加する。
図8(b)に示すように交流電圧の絶対値が最大になっ
た時に同期して、制御装置58でタイミングを制御し、
光検出装置42で電気光学素子60からの反射光を検出
する。交流電圧の絶対値が大きい時、検出される電圧分
布の強度も大きくなる。このため、図11(a)のよう
な交流電圧を回路パターン33に印加し、図11(b)
に示すように交流電圧の振幅最大時に同期して反射光を
検出することにより感度よく、電気光学素子60の面方
向の分布定数の影響なく、電圧分布を検出することがで
きる。
【0053】さらに、図8(b)に示すように交流電圧
に同期して複数の光強度分布のデータを検出しているの
で、解析装置44でこれらを加算平均することにより、
S/N比を向上でき、電圧分布を光強度分布として検出
することができる。
【0054】次に、図5に示す検出装置を用いて電界画
像から回路基板の電気検査を実施するフローチャートを
図9に示す。
【0055】ステップS10において、制御装置58は
信号源56へ指示を出し、回路パターン33へ交流電圧
を印加する。電圧印加により生じた回路パターン33の
電界分布の形状に応じた電界画像が光検出装置42で検
出される。
【0056】ステップS12において、制御装置58は
光検出装置42へ画像検出指示を出し、光検出装置42
は電界画像を検出する。
【0057】ステップS14において、制御装置58は
光検出装置42へ画像転送指示を出し、光検出装置42
は検出した電界画像を解析装置44へ転送する。一般的
に、光検出装置42は偏光子52、検光子54の消光比
によって生じる信号(迷光成分)を検出してしまうの
で、電界画像成分を含まない迷光成分だけの画像との差
分をとり、迷光成分を抑圧する。
【0058】そのため、ステップS16において、制御
装置58は信号源56へ指示を出し、回路パターン33
への交流電圧の印加を停止し、迷光成分を検出させる。
【0059】ステップS18において、制御装置58は
光検出装置42へ画像検出指示を出し、光検出装置42
は迷光画像を検出する。
【0060】ステップS20において、制御装置58は
光検出装置42へ画像転送指示を出し、光検出装置42
は検出した迷光画像を解析装置44へ転送する。
【0061】ステップS22において、ステップS12
で検出した電界画像からステップS18で検出した迷光
画像を減算して電界画像のみを得て、予め求めておいた
良好な回路パターンに対する電界画像との比較検査で、
回路パターンの電気検査を実施する。
【0062】なお、電界を発生させるための電圧は回路
パターン33に印加するに限らず、図10に示すように
電気光学素子60の透明導電層62に印加してもよい。
すなわち、信号源56を回路基板34(回路パターン3
3)ではなく、電気光学素子60(透明電極62)に接
続しても同様の検査が可能である。これにより、回路基
板の回路パターンをショートバー等で簡易に接触させて
検出できる等の利点がある。本実施形態の検出装置によ
れば、電気光学効果を応用した方法で、回路基板の回路
パターンの電圧分布を、電気光学素子の面方向へ形成さ
れる分布定数回路特性による空間分解能の劣化を抑圧し
て検出できる。この電圧分布を解析することにより、高
集積化された回路基板の断線/短絡の電気検査に役立つ
検出が可能となる。
【0063】本実施形態の検出装置によれば、回路基板
の回路パターン上に電気光学素子を配置するだけで、回
路パターンの電圧分布を、2次元の電界強度分布として
検出できる。その検出した電界強度分布を良品の回路パ
ターンの電界強度分布と比較、判定することにより、早
い検出速度で、簡易な位置決め系で電気検査できる。
【0064】本実施形態の検出装置では、回路基板の回
路パターンへ周期的零和電圧、例えば交流電圧を印加し
て検出することにより、回路基板の回路パターンに電圧
が印加された時、面方向への直流抵抗成分、特に、電気
光学素子の反射層が有する直流抵抗成分により回路基板
の回路パターンの電圧分布が電気光学素子に広がってし
まうことがなく、電圧分布を空間分解能よく検出でき
る。従来、誘電体反射層の有する直流抵抗成分によっ
て、面方向へ電荷が拡散して電圧分布が劣化することに
着目した例は無く、本実施形態では、回路基板の回路パ
ターンへ周期的零和電圧、例えば交流電圧を印加するこ
とによって電圧分布の空間分解能を高めた。周期的零和
電圧とは、周期積分した電圧値が零となり、直流成分電
圧はない電圧であり、交流電圧に限らず、正負のパルス
電圧を周期的に印加することも可能である。
【0065】第5実施形態 図11(a)、(b)はパルス電圧による周期的零和電
圧を印加する第5実施形態の概要を示す図である。
【0066】図11(a)に示すように等しい振幅の正
負のパルス電圧を信号源56から回路パターン33に印
加する。図11(b)に示すようにパルス電圧の印加タ
イミングに同期して、制御装置58でタイミングを制御
し、光検出装置42で電気光学素子60からの反射光を
検出する。これによっても、電圧分布を分解能よく、S
/N比を向上して検出することができる。
【0067】第4、第5実施形態では周期的零和電圧の
印加により、電荷の面方向への拡散を抑圧しているが、
次に、瞬間波形電圧を印加し、この電圧の直流成分によ
って、電界分布が消滅しない過渡段階で検出することに
より、電荷の面方向への拡散を抑圧する実施形態を説明
する。
【0068】第6実施形態 第6実施形態では、図12(a)に示すようにステップ
電圧を信号源56から回路パターン33に印加する。図
12(b)に示すようにステップ電圧の印加タイミング
に同期して、制御装置58でタイミングを制御し、光検
出装置42で電気光学素子60からの反射光を検出す
る。これにより、電気光学素子60での電荷の拡散によ
る影響無しに、光強度分布として電圧分布を分解能よく
検出することができる。
【0069】第7実施形態 第7実施形態では、図13(a)に示すようにパルス電
圧を信号源56から回路パターン33に印加する。図1
3(b)に示すようにパルス電圧の印加タイミングに同
期して、制御装置58でタイミングを制御し、光検出装
置42で電気光学素子60からの反射光を検出する。こ
れにより、電気光学素子60での電荷の拡散による影響
無しに、光強度分布として電圧分布を分解能よく検出す
ることができる。
【0070】第8実施形態 第8実施形態では、図14(a)に示すようにパルス電
圧を連続して信号源56から回路パターン33に印加す
る。図14(b)に示すようにパルス電圧の印加タイミ
ングに同期して、制御装置58でタイミングを制御し、
光検出装置42で電気光学素子60からの反射光を検出
する。この時、図14(a)の電圧が印加されない期間
offを、電気光学結晶層60のキャパシタ成分に発
生する電荷が放電するに十分な時間に設定する。これに
より、電気光学素子60での電荷の拡散による影響無し
に、光強度分布として電圧分布を分解能よく検出するこ
とができる。ここでも、連続して印加するパルス電圧に
同期して、光検出装置42で検出した複数の光強度分布
のデータを、解析装置44で加算平均することにより、
S/Nよく電圧分布を光強度分布として検出することが
できる。
【0071】第6〜第8実施形態によれば、回路パター
ンへの電圧の印加時に瞬時に反射光を検出するので、回
路パターンの電圧分布が電気光学素子の面内方向に広が
る前に電圧分布を空間分解能よく検出することができ
る。
【0072】第9実施形態 図15は第9実施形態の回路パターン検出装置の概略図
である。第9実施形態は第1〜第8実施形態において、
偏光子52とビームスプリッタ38Aの間に(1/8)
波長板70を設け、ビームスプリッタ38Aと検光子5
4との間に(1/8)波長板72を設けるものである。
(1/8)波長板72を設けない場合、(1/8)波長
板70の代わりに(1/4)波長板を設けてもよい。こ
れにより、電気光学素子60への入射光と出射光の偏光
面に最大(1/4)波長分位相差を持たせることができ
る。このため、回路パターン33に電圧を印加した時、
印加電圧と光強度との関係は、図16の特性16Aから
特性16Bとなり、電圧を印加した時の感度が高くな
る。
【0073】図8(a)に示すように回路パターン33
に交流電圧を印加し、図8(b)に示すように制御装置
58でタイミングを制御することにより、正電圧と負電
圧が加わったタイミングと同期して、光検出装置42で
光強度分布を検出する。解析装置44で、正電圧、負電
圧が加わった時の、光強度分布の差分をとることにより
電圧分布を感度と分解能よく、光強度分布として検出す
ることができる。
【0074】第10実施形態 次に、第10実施形態を説明する。装置の概略構成は図
5に示した第4実施形態と同じである。
【0075】これまでの問題点として、誘電体反射層は
理想的な誘電体では無く、実際は高い抵抗値をもってお
り、このことが回路パターンの電圧分布の分解能を劣化
させる原因となっていることがあった。誘電体反射層の
抵抗成分により回路パターンに直流電圧が印加された
時、電荷が面方向に広がり、電圧分布の空間分解能が低
下する。これを解決するために第4実施形態では交流電
圧を印加していた。
【0076】電気光学効果による光強度変化は非線形な
特性であり、印加電圧と光強度変化が電圧の極性に対し
対称の場合、0V付近での感度が低下する。しかし、第
9実施形態のように、電気光学素子60への入射光と出
射光の偏光面に位相差を持たせると、印加電圧と光強度
との関係は図16に示すように、非対称となる。そのた
め、0V付近での感度が高くなるが、交流電圧を印加し
た時、正負の電圧に対し光強度の変化もそれぞれ、明る
くなるか、暗くなってしまう。したがって、CCD等の
2次元光検出器で検出した場合、検出周期中の光の強度
変化は平均化され感度が低下することがある。
【0077】そこで、第10実施形態では、パルス光を
照射し、その反射光を検出することで、交流電圧の印加
で変化する光の強度変化が、パルス光照射期間中に限り
検出され、回路パターンの電圧分布を感度よく検出する
ことができる。
【0078】図17(a)〜(e)を参照して、第10
実施形態の動作を説明する。
【0079】制御装置58は信号源56を制御して図1
7(a)に示すような交流電圧を回路パターン33に印
加する。制御装置58は光検出装置42には図17
(b)に示すように連続して検出信号を供給する。これ
により、光検出装置42は第4〜第9実施形態とは異な
り、常時反射光を検出可能な状態である。しかし、後述
するように、光の照射タイミングを制御して、光の照射
を離散的に行っているので、第4〜第9実施形態と同様
に離散的に反射光を検出することになる。なお、実施形
態では、パルス光を照射しているが、光源は連続光を照
射し、図18に示すように光検出装置42の前面にシャ
ッタ78を設け、取り込む光を時間的に制限してもよ
い。
【0080】制御装置58は光源30を制御して図17
(c)に示すように交流電圧の正または負(ここでは、
正)の期間に同期してパルス光を電気光学素子60へ照
射させる。
【0081】パルス光は誘電体反射層66で反射され、
反射光が光検出装置42で検出される。反射光は、交流
電圧の印加により生じた電界による光強度変化成分が重
畳され、光検出装置42で検出される反射光強度は図1
7(d)に示すようになる。光検出装置42で検出され
る光強度は、光検出装置42の検出信号(図17
(b))がONの期間中、すなわち検出期間中に反射光
強度が積算された値である。反射光の検出結果から照射
光に相当する値を減算すると、図17(e)に示すよう
に、電界による光強度変化成分(電界画像)が抽出され
る。これにより、光検出装置42で検出される2次元の
光強度分布において、回路パターンから発生した電界が
存在する部分では電界による光強度変化が検出され、回
路パターンの電圧分布が得られる。
【0082】本実施形態でも、迷光成分をキャンセルす
るためには、電圧を印加しない場合の反射光強度を求
め、電圧印加時の反射光強度との差分を求めればよい。
【0083】第11実施形態 図19(a)〜(g)を参照して第11実施形態を説明
する。
【0084】制御装置58は信号源56を制御して図1
9(a)に示すような交流電圧を回路パターン33に印
加する。制御装置58は光検出装置42には図19
(b)に示すように連続して検出信号を供給する。
【0085】制御装置58は光源30を制御して図19
(c)に示すように交流電圧の正の期間に同期してパル
ス光を電気光学素子60へ照射させる。
【0086】パルス光は誘電体反射層66で反射され、
反射光が光検出装置42で検出される。反射光は、交流
電圧の印加により生じた電界による光強度変化成分が重
畳され、光検出装置42で検出される反射光強度は図1
9(d)に示すようになる。光検出装置42で検出され
る光強度は、光検出装置42の検出信号(図19
(b))がONの期間中、すなわち検出期間中に反射光
強度が積算された値である。反射光の検出結果から照射
光に相当する値を減算すると、図19(g)に示すよう
に、電界による光強度変化成分(電界画像)が抽出され
る。
【0087】次に、制御装置58は光源30を制御して
図19(e)に示すように交流電圧の負の期間に同期し
てパルス光を電気光学素子60へ照射させる。
【0088】パルス光は誘電体反射層66で反射され、
反射光が光検出装置42で検出される。反射光は、交流
電圧の印加により生じた電界による光強度変化成分が重
畳され、光検出装置42で検出される反射光強度は図1
9(f)に示すようになる。光検出装置42で検出され
る光強度は、光検出装置42の検出信号(図19
(b))がONの期間中、すなわち検出期間中に反射光
強度が積算された値である。照射光に相当する値から反
射光の検出結果からを減算すると、図19(g)に示す
ように、電界による光強度変化成分(電界画像)が抽出
される。
【0089】第10、第11実施形態の検出装置によれ
ば、電気光学効果を応用した方法で、回路パターンの電
圧分布を、電気光学素子の誘電体反射膜で電荷が拡散す
る影響を抑圧し、空間分解能よく検出できる。この電圧
分布を解析することにより、高集積化された回路基板の
断線/短絡の電気検査を実現できる。
【0090】なお、電気光学効果を用いて2次元の電圧
分布を計測する方法において、電圧分布の空間分解能が
劣化する原因としては、回路パターンから発生した電界
が電気光学結晶の厚さ方向へ浸透するにつれて広がって
しまうことがあるとされてきた。しかし、反射手段であ
る誘電体反射膜が理想的な誘電体で無く、高い抵抗値を
持つことから、その抵抗成分によって電圧分布の分解能
が劣化する問題があり、この問題を解決して2次元の光
検出器で電圧分布を検出する方法はこれまで無かった。
【0091】本発明の方法では回路パターンへ交流電圧
を印加して検出することにより、このような特性を改善
し、電圧分布を空間分解能よく検出できる。
【0092】電気光学効果による光強度変化は非線形な
特性となる。図15では、電気光学結晶へ入出射する光
の偏波面を位相補償しているが、位相補償せずに印加さ
れる電圧の符号と光強度変化を対称な特性(図16の特
性16A)とした場合、0V付近での感度は著しく低く
なるので、位相補償をして非対称とすることが望まし
い。
【0093】しかし、2次元の光検出器において、一般
によく用いられるCCDではサンプリング周波数が30
Hzであり、そのナイキスト周波数より高い交流電圧を
印加するとサンプリング周期中で増減する光強度変化が
相殺し、感度が劣化する場合がある。
【0094】第10、第11実施形態では、交流電圧の
正負それぞれに同期してパルス光を照射するので、電界
によって光強度が増減どちらかに変化した場合のみが検
出される。これによりナイキスト周波数よりはるかに高
い交流電圧を印加でき、電界の空間分解能が高まる。
【0095】また、交流電圧と光検出器の検出タイミン
グを非同期とすることができ、簡易な装置構成となる。
電圧分布の差分をとることで、回路パターンの電圧が存
在する部分を感度よく検出できる。
【0096】第12実施形態 図20は第12実施形態の検出装置の概略を示す。本実
施形態は電圧供給装置110と、コンタクトプローブ1
12と、回路基板114と、電圧検出装置116と、判
定装置118と、電気光学プローブ(EOプローブ)1
20と、光源122と、光学系機構124と、光検出装
置126と、制御装置128とから構成されている。
【0097】先ず、電圧供給装置110からコンタクト
プローブ112を介して、回路基板114の広ピッチ側
の所定のパッド130に電圧を印加する。この時、広ピ
ッチ側の他のパッドの電圧を、電圧検出装置116で検
出し、判定装置118で、回路基板114の回路パター
ン132の電気的状態(短絡)を検査する。
【0098】次に、狭ピッチ側のパッド134群の近傍
に、電気光学プローブ120を所定の間隔で載置する。
この時、電気光学プローブ120は、狭ピッチ側のパッ
ド134またはパッド付近の回路パターン132に接触
させてもよいし、20μm程度の間隔で非接触にしても
よい。さらに、光源122からの光は光学系機構124
で偏光されて、電気光学プローブ120へ照射される。
【0099】広ピッチ側のパッド130から電圧が印加
されると、回路パターン132が断線していない場合、
狭ピッチ側のパッド134からの電界を電気光学プロー
ブ120で検出する。この時、電気光学プローブ120
からの反射光は狭ピッチ側のパッド134からの電界に
よって偏光状態が変化する。電界によって変化した偏光
成分は光学系機構124で光の強度変化に変調されて、
光検出装置126で検出され、判定装置118で光の強
度を判定することにより、回路パターンの電気的状態
(断線)を検査することが可能となる。
【0100】上記これら一連の動作は制御装置128で
制御される。
【0101】図21(a)、(b)は本実施形態の検査
の一例を示す。この検査は絶縁フィルム132上にパッ
ド134及び回路パターン136が形成されたテープB
GA(ボールグリッドアレイ)の電気的状態(短絡/断
線)の検査を行うものである。電気光学プローブ120
をテープBGAの回路パターン136の先端部に載置
し、パッド134から電圧を印加してやれば、電気光学
プローブ120を動かすことなしに、一挙に回路パター
ン136の電気的状態(短絡/断線)の検査を行うこと
ができる。
【0102】ここで、電気光学プローブ120としては
図1、図2に示した反射防止層を含む電気光学素子を応
用してもよいし、第4実施形態〜第11実施形態のよう
な電圧印加、パルス光照射を行ってもよい。
【0103】第13実施形態 図22は第13実施形態の検出装置を示す。第13実施
形態は上述した全実施形態に共通の変形例である。一例
として、図5に示した第4実施形態を基にした例を図2
2に示すが、図3、図15、図18、図20のいずれに
も適用可能である。図22の第13実施形態は図5に示
した第4実施形態に対して、レーザ光源30の代わりに
光源30Aを設け、ビームエキスパンダ36の前にフィ
ルタ222が設けられている点が異なる。
【0104】光源30Aとしては、光量が大きく、電気
光学素子60において干渉が発生しにくい広帯域の波長
特性を持つハロゲン光やメタハラ光等のインコヒーレン
トな白色光源が望ましい。しかし、白色光を照射する
と、電気光学素子60に含まれる電気光学結晶層64は
特定の波長の光に対して光導電効果を呈するので、抵抗
値が低下し、交流電圧が印加されると、絶縁破壊等の電
気的な破壊を引き起こすことがある。そのため、光源3
0Aから出射された白色光はフィルタ222で、電気光
学結晶層64、例えばBSO結晶が光導電効果を示す波
長成分が遮断される。BSO結晶は、一般に500nm
以下の波長の光に顕著な光導電効果を示すので、フィル
タ222はおよそ500nm以下の光は遮断する。これ
により、電気光学結晶層64では光導電効果による抵抗
値の低下は生じず、誘電体反射層66に交流電圧が印加
されたときの絶縁破壊などの電気的な破壊を防ぐことが
できる。
【0105】第13実施形態によれば、ハロゲン光やメ
タハラ光などの光量の大きいインコヒーレント光を用い
ることで、干渉の影響を少なくでき、S/N比を高める
ことができる。また、電気光学素子60への入射光とし
て白色光を用いると、電気光学結晶は特定の波長光に対
して光導電効果を持つため、抵抗値が低下する。反射層
66に交流電圧を印加すると、誘電体反射膜に加わる容
量性負荷が低下し、反射層66に絶縁破壊などのダメー
ジが生じやすくなる。しかし、電気光学素子60への入
射光の波長成分をフィルタ222で制限し、電気光学結
晶が光導電効果を生じる波長成分光を遮断することによ
り、誘電体反射層66に加わる容量性負荷の低下を防ぐ
ことができる。
【0106】第14実施形態 第13実施形態はインコヒーレントな白色光源を用い、
フィルタにより不要な波長成分を遮断したが、第14実
施形態では、赤色や燈色のLED光源など、電気光学結
晶が光導電効果を示さない波長のインコヒーレント光源
を用いることにより、フィルタを必要とせず、第13実
施形態と同様に、電気光学素子での干渉やスペックルの
影響を少なくし、光導電効果の影響無く電圧分布を検出
できる。
【0107】第15実施形態 図23は第15実施形態の電気光学素子の断面図を示
す。第15実施形態の電気光学素子は上述した全実施形
態に使用可能である。第15実施形態は図2に示した第
2実施形態に対して、ガラス基板11の上(光源からの
光入射側)に反射防止層226が設けられ、ガラス基板
11と透明導電層12の間に反射防止層224が設けら
れる点が異なる。
【0108】電気光学素子は屈折率の異なる層構造であ
るので、層間で反射が生じて干渉が発生しやすくなる。
しかし、本実施形態では、各層間に反射を打ち消す反射
防止層を設けているので、干渉を少なくし、回路パター
ンの電圧分布を空間分解能よく検出することができる。
【0109】第16実施形態 第16実施形態は、第1、第2、第15実施形態の電気
光学素子を図22に示した第13実施形態、あるいは第
14実施形態に使用した場合の改良に関する。
【0110】電気光学素子への入射光は上述したように
電気光学素子が光導電効果を示すことがない特定の波長
成分を有する。そのため、上述した各反射防止層がこの
特定の波長に対して反射防止特性を有するように設定さ
れている。これにより、干渉を効果的に抑圧することが
できる。
【0111】さらに、反射層16は全ての波長光に対し
て反射できるものではなく、特定の波長光しか反射でき
ないので、反射しない波長では入射光は透過してしま
い、光検出装置42で回路パターン33が画像として検
出されてしまう。このため、位置により電圧分布の検出
感度が異なってしまう。このため、第16実施形態で
は、反射層16の反射する波長帯域を、入射光の波長帯
域全てを反射する特性としている。これにより、回路パ
ターン33の電圧分布を、位置による感度のムラ無く一
様な感度で電圧を検出できる 本発明は上述した実施形態に限定されない。電気光学素
子を構成する電気光学結晶の代わりに液晶を用いてもよ
い。また、照射光としてはレーザ光に限定されず、非レ
ーザ光でもよい。上記実施形態は単独で実施するに限ら
ず、適宜組み合わせて実施してもよい。
【0112】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、回路基板
上に形成された回路パターンの電圧分布を光学的に精度
良く検出し、回路パターンの短絡/断線を検査する回路
パターン検出装置及び回路パターン検査方法を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による電気光学素子の構
成を示す断面図。
【図2】本発明の第2実施形態による電気光学素子の構
成を示す断面図。
【図3】本発明の第3実施形態による回路パターン検出
装置の構成を示す概略図。
【図4】第3実施形態の検査原理を説明する図。
【図5】本発明の第4実施形態による回路パターン検出
装置の構成を示す概略図。
【図6】第4実施形態の電気光学素子の等価回路図。
【図7】第4実施形態の電気光学素子にステップ電圧を
印加した時の電荷の面方向への拡散を示す図。
【図8】第4実施形態の電気光学素子に交流電圧を印加
する様子を示す図。
【図9】第4実施形態の検査手順を示すフローチャー
ト。
【図10】第4実施形態の変形例の構成を示す概略図。
【図11】第5実施形態の電気光学素子に正負のパルス
電圧を印加する様子を示す図。
【図12】第6実施形態の電気光学素子にステップ電圧
を印加する様子を示す図。
【図13】第7実施形態の電気光学素子に1つのパルス
電圧を印加する様子を示す図。
【図14】第8実施形態の電気光学素子に複数のパルス
電圧を印加する様子を示す図。
【図15】本発明の第9実施形態による回路パターン検
出装置の構成を示す概略図。
【図16】第9実施形態の電圧光強度特性を示す図。
【図17】本発明の第10実施形態による回路パターン
検出装置の動作を示す図。
【図18】本発明の第10実施形態による回路パターン
検出装置の変形例を示す概略図。
【図19】本発明の第11実施形態による回路パターン
検出装置の動作を示す図。
【図20】本発明の第12実施形態による回路パターン
検出装置の概略を示す図。
【図21】第12実施形態による検査例を示す図。
【図22】第13実施形態による回路パターン検出装置
の概略を示す図。
【図23】第15実施形態による電気光学素子の構成を
示す図。
【符号の説明】
10…電気光学素子 12…透明導電層 13…接着剤層 14…反射防止層 15…電気光学結晶層 16…反射層 30…レーザ光源 32…光学系機構 33…回路パターン 34…回路基板 36…ビームエキスパンダ 38…偏光ビームスプリッタ 40…光学レンズ 42…光検出装置 44…解析装置

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路パターンが形成された回路基板の近
    傍に設けられ、電界に応じて変化した複屈折率に応じて
    偏光面が変化する電気光学素子と、 回路パターンに応じた電界を前記電気素子に与えるため
    に、回路パターンと前記電気光学素子との間に周期的零
    和電圧を印加する電圧印加回路と、 前記電気光学素子へ光を照射する光源と、 前記電気光学素子の反射光の強度分布を検出する検出器
    と、 前記光源からの光照射あるいは検出器への光入射を制御
    し、照射光あるいは入射光をパルス光とする制御部と、
    を具備する回路パターン検出装置。
  2. 【請求項2】 前記電圧印加回路は交流電圧を印加し、 前記制御部は交流電圧が正の期間に同期して前記光源か
    らパルス光を照射させる請求項1記載の回路パターン検
    出装置。
  3. 【請求項3】 前記検出器は複数回の検出結果を加算平
    均する請求項1または請求項2記載の回路パターン検出
    装置。
  4. 【請求項4】 前記検出器は前記電気光学素子へ光を入
    射した時の反射光の強度分布と、光を入射しない時の反
    射光の強度分布との差を求め、差に応じて回路パターン
    を検査する解析装置を具備する請求項1乃至請求項3の
    いずれか一項記載の回路パターン検出装置。
  5. 【請求項5】 前記電圧印加回路は、前記電気光学素子
    を接地し、前記回路パターンに交流電圧を印加する信号
    源を具備する請求項1乃至請求項4のいずれか一項記載
    の回路パターン検出装置。
  6. 【請求項6】 前記電圧印加回路は、前記回路パターン
    を接地し、前記電気光学素子に交流電圧を印加する信号
    源を具備する請求項1乃至請求項4のいずれか一項記載
    の回路パターン検出装置。
  7. 【請求項7】 前記電気光学素子層は特定の波長成分の
    光に光導電効果を示し、前記光源は前記特定波長を除く
    波長成分の光を照射する請求項1乃至請求項6のいずれ
    か一項記載の回路パターン検出装置。
  8. 【請求項8】 前記電気光学素子層は特定の波長成分の
    光に光導電効果を示し、前記回路パターン検出装置は前
    記光源から照射された光のうちの前記特定波長成分を遮
    断する光学フィルタをさらに具備する請求項1乃至請求
    項6のいずれか一項記載の回路パターン検出装置。
  9. 【請求項9】 前記電気光学素子は、 電気光学結晶層と、 前記電気光学結晶層の光入射側に設けられた透明電極層
    と、 前記電気光学結晶層と前記透明電極層との間に設けられ
    た第1の反射防止層と、 前記電気光学結晶層の光入射側の反対側に設けられた反
    射層と、を具備する請求項7、または請求項8記載の回
    路パターン検出装置。
  10. 【請求項10】 前記反射層、第1の反射防止層は、前
    記電気光学素子への照射光の波長帯域に対して反射させ
    る、反射を防止する特性を有する請求項9項記載の回路
    パターン検出装置。
  11. 【請求項11】 前記電気光学素子は、 前記第1の反射防止層と前記透明電極層との間に設けら
    れた接着層と、 前記透明電極層と前記接着剤層との間に設けられた第2
    の反射防止層と、をさらに具備する請求項10記載の回
    路パターン検出装置。
  12. 【請求項12】 前記第2の反射防止層は、前記電気光
    学素子への照射光の波長帯域に対して反射を防止する特
    性を有する請求項11項記載の回路パターン検出装置。
  13. 【請求項13】 前記電気光学素子は、 前記透明電極層の光入射側に設けられた透明基板と、 前記透明電極層と前記透明基板との間に設けられた第3
    の反射防止層と、 前記透明基板の光入射側に設けられた第4の反射防止層
    と、をさらに具備する請求項12項記載の回路パターン
    検出装置。
  14. 【請求項14】 前記第3、第4の反射防止層は、前記
    電気光学素子への照射光の波長帯域に対して反射を防止
    する特性を有する請求項13項記載の回路パターン検出
    装置。
  15. 【請求項15】 前記光源と前記電気光学素子との間に
    設けられるビームスプリッタと、 前記ビームスプリッタと前記光源との間に設けられる
    (1/8)波長板と、 前記ビームスプリッタと前記検出器との間に設けられる
    (1/8)波長板とをさらに具備する請求項1乃至請求
    項14のいずれか一項記載の回路パターン検出装置。
  16. 【請求項16】 検査したい回路パターンが形成された
    回路基板の近傍に設けられた電気光学素子と前記回路基
    板との間に交流電圧を印加し、電界を発生させ、該電界
    により前記電気光学結晶層の複屈折率を回路パターンに
    応じて変化させ、 前記交流電圧の周期に連動して前記電気光学素子にパル
    ス光を照射し、 前記電気光学素子からの反射光を検出し、前記回路基板
    と電気電気光学結晶層との間の電圧分布パターンを検出
    する回路パターン検出方法。
  17. 【請求項17】 検査したい回路パターンが形成された
    回路基板の近傍に設けられた電気光学素子と前記回路基
    板との間に交流電圧を印加し、電界を発生させ、該電界
    により前記電気光学結晶層の複屈折率を回路パターンに
    応じて変化させ、 前記電気光学素子に光を照射し、 前記交流電圧の周期に連動して前記電気光学素子からの
    反射光を検出し、前記回路基板と電気電気光学結晶層と
    の間の電圧分布パターンを検出する回路パターン検出方
    法。
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