JP2003227438A - コモンレールのシール構造 - Google Patents

コモンレールのシール構造

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JP2003227438A
JP2003227438A JP2002029980A JP2002029980A JP2003227438A JP 2003227438 A JP2003227438 A JP 2003227438A JP 2002029980 A JP2002029980 A JP 2002029980A JP 2002029980 A JP2002029980 A JP 2002029980A JP 2003227438 A JP2003227438 A JP 2003227438A
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Masateru Kishi
正輝 貴志
Tsunemitsu Nakajima
常光 中島
Yoshimi Suzuki
義視 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環状突部を受け面に食い込ませてシールする
構造において、環状突部の内周側に発生したバリがコモ
ンレールの内部に混入するのを防止する。 【解決手段】 コモンレール1におけるレール孔13
(燃料流路)の開口部周縁に形成した受け面14に、圧
力センサ5(相手部材)の環状突部5cを食い込ませ、
その食い込み部分でシールする。環状突部5cの受け面
14への食込みによって環状突部5cの内側に発生した
バリ9が受け面14から剥がれても、環状突部5cとレ
ール孔13との間にはリング状規制部材17(規制手
段)が設けられているので、バリ9がレール孔13内に
侵入する虞はない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コモンレールのシ
ール構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コモンレールには、リリーフ弁、圧力セ
ンサ、燃料タンクのパイプなどが接続されるが、この接
続部におけるシール手段として、特開平9−31759
9号に開示されているものがある。これは、コモンレー
ル内の燃料流路の端部にテーパ状の受け面を形成すると
ともに、相手部材(パイプ等)の端部外周にテーパ状の
押圧面を形成し、その受け面に押圧面を密着させること
によってシールするようにしたものである。
【0003】しかし、このテーパ状の受け面と押圧面と
は平滑な曲面であるため、信頼性の高いシール機能を確
保するためには、双方の面のテーパ角度を高精度で一致
させる必要があり、加工が困難であって整造コストが高
くつく原因となる。そこで、寸法精度を高めなくても信
頼性の高いシール機能を発揮させる手段として、図9に
示すように、コモンレール101における燃料流路10
2の開口部周縁にシール用の受け面103を形成すると
ともに、相手部材104の端面にシール用の環状突部1
05を形成しておき、図10及び図11に示すように、
環状突部105を受け面103に対して食い込ませるこ
とでシールする構造が考えられる。
【0004】この方法によれば、受け面103と環状突
部105とが塑性変形することによって密着するように
なっているので、受け面103と環状突部105の加工
に際しては、高い精度は要求されない、という利点があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、環状突部10
5を受け面103に食い込ませるとき、受け面103の
一部が外側へ盛り上がって、これが、受け面103と相
手部材104の端面との隙間においてバリ106となっ
て突出した状態となる。
【0006】このバリ106は、環状突部105の内周
側と外周側の双方に発生するのであるが、内周側に生じ
たバリ106は、取り除くことができない。そのため、
この内周側のバリ106が、振動や衝撃等を受けて受け
面103から剥がれ落ち、コモンレール101内の燃料
流路102に混入してしまうことが懸念される。本願発
明は上記事情に鑑みて創案され、環状突部を受け面に食
い込まることによってシールする構造において、環状突
部の内周側に発生したバリがコモンレールの内部に混入
するのを防止することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、燃料
流路を有するコモンレールと、前記コモンレールに取り
付けられる相手部材と、前記コモンレールにおける前記
燃料流路の開口部周縁と、前記相手部材における前記コ
モンレールへの取付部とのうち、少なくともいずれか一
方には平坦状の受け面を形成するとともに、他方には環
状突部を形成し、前記受け面に対して前記環状突部を食
い込ませることでシールしつつ前記コモンレールと前記
相手部材とを組み付けるようにしたものにおいて、前記
コモンレールと前記相手部材との間には、前記環状突部
と前記燃料流路との間に位置することで、前記受け面に
対する前記環状突部の食い込みに伴って発生したバリが
前記燃料流路側へ変位するのを規制可能な規制手段を設
けた構成とした。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記規制手段が、前記環状突部の内周に沿わせて取
り付けたリング状規制部材によって構成されている。請
求項3の発明は、請求項2の発明において、前記リング
状規制部材が弾性材料からなり、前記環状突部が前記受
け面に食い込んだ状態では、前記リング状規制部材が前
記コモンレールと前記相手部材との双方に対して弾性的
に密着する構成とされている。
【0009】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、前記規制手段が、前記コモンレールと前記相手部材
のうち少なくともいずれか一方の側から他方に向けて突
出するように形成されたリング状規制突部によって構成
されている。請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、前記規制手段が、前記コモンレールと前記相手部材
との隙間に充填される充填材によって構成されている。
【0010】
【発明の作用及び効果】[請求項1の発明]環状突部の
受け面への食込みによって環状突部の内側に発生したバ
リが受け面から剥がれても、環状突部と燃料流路との間
には規制手段が設けられているので、バリが燃料流路内
に侵入する虞はない。
【0011】[請求項2の発明]バリは、リング状規制
部材によって燃料流路への進入を阻止される。 [請求項3の発明]コモンレールと相手部材との間には
隙間がなくなるので、バリが小さくてもバリの燃料流路
への侵入が確実に防止される。 [請求項4の発明]コモンレールと相手部材の隙間は、
リング状規制突部において狭くなるので、これよりも内
側即ち燃料流路側へバリが移動することが防止される。
【0012】[請求項5の発明]コモンレールと相手部
材との隙間寸法にバラツキがあっても、コモンレールと
相手部材との隙間が充填剤によって埋められるので、バ
リの侵入を確実に阻止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】[実施形態1]以下、本発明を具
体化した実施形態1を図1乃至図4を参照して説明す
る。図1には、ディーゼルエンジンのコモンレール式燃
料噴射装置の概略を示す。コモンレール1の外周には、
電子制御装置2によって制御される燃料ポンプ3と、電
子制御装置2によって制御されるインジェクタ4とが接
続され、また、コモンレール1の両端部には、圧力セン
サ5(本発明の構成要件である相手部材)とリリーフバ
ルブ6(本発明の構成要件である相手部材)とが接続さ
れている。尚、燃料ポンプ3とリリーフバルブ6には燃
料タンク7が接続されている。
【0014】次に、コモンレール1について説明する。
コモンレールは、図1及び図2に示すように、金属製の
筒状をなすレール本体10の外周に複数(本実施形態で
は4つ)の分岐用筒部11を突出形成したものであり、
各分岐用筒部11にはインジェクタ4が接続されてい
る。同じくレール本体10の外周には、供給用筒部12
が突出形成されており、この供給用筒部12には燃料ポ
ンプ3が接続されている。また、レール本体10の中空
内はレール本体10の両端面に開口し且つレール本体1
0と同心の円形断面をなすレール孔13(本発明の構成
要件である燃料流路)とされており、レール本体10の
両端部には、圧力センサ5とリリーフバルブ6とが、レ
ール孔13に連通し、且つレール孔13内及び圧力セン
サ5とリリーフバルブ6内の燃料流路8内を液密状態に
保つようにシールされた状態で接続されている。
【0015】レール本体10と圧力センサ5との接続部
分(組付け部分)におけるシール構造について説明す
る。尚、レール本体10とリリーフバルブ6とのシール
構造は圧力センサ5と同様であるので、説明及び図示は
省略する。上記のようにレール本体10の端面には雌ネ
ジ孔18が形成されているとともに、その雌ネジ孔18
の奥端面にはレール孔13が開口されており、この雌ネ
ジ孔18の奥端面におけるレール孔13の開口部周縁の
環状領域は平坦状の受け面14とされている。同じく雌
ネジ孔18の奥端面には、環状の受け面14とレール孔
13の開口部との間の環状領域を圧力センサ5側へ突出
させた形態の突出部15が形成されている。尚、この突
出部15の内径はレール孔13の内径と同寸法とされて
いるため、このレール孔13の端部は突出部15の端部
内周と共通している。この突出部15には、レール孔1
3の開口部を包囲する形態の環状をなす保持溝16が形
成され、この保持溝16にはゴム製のOリングからなる
リング状規制部材17が嵌装されている。このリング状
規制部材17は円形断面をなし、その断面の直径寸法は
保持溝16の深さ寸法よりも大きく設定されているた
め、圧力センサ5が取り付けられていない状態では、リ
ング状規制部材17が保持溝16よりも圧力センサ5側
へ突出されている。
【0016】一方、圧力センサ5におけるコモンレール
1への取付部5aは、レール本体10よりも硬度の高い
金属からなり、その取付部5aの端面5bには、圧力セ
ンサ5の燃料流路8の開口部を取り囲む環状領域からレ
ール本体10の受け面14と対向するように突出する台
形断面の環状突部5cが形成されている。このようにレ
ール本体10よりも硬い金属からなるとともに台形断面
をなす環状突部5cは、コモンレール1に圧力センサ5
を組み付けるのに伴って、即ちレール本体10の雌ネジ
孔18に圧力センサ5の外周端部の雄ネジ部5dを螺合
するのに伴って受け面14に対して食い込み、この食い
込み部分が、レール孔13及び燃料流路8を包囲する環
状のシール領域となる。
【0017】また、環状突部5cの内径は、レール本体
10の突出部15の外径よりも大きい寸法とされている
ため、コモンレールと圧力センサとを組み付けた状態で
は、突出部15とリング状規制部材17が環状突部5c
の内側に位置するようになっている。また、受け面14
からの突出部15の突出寸法A、突出部15からのリン
グ状規制部材17の突出寸法B、圧力センサ5の端面5
bからの環状突部5cの突出寸法C、及び受け面14に
対する環状突部5cの軸方向の食い込み代Dは、A+B
<C−D となるように寸法設定されている。
【0018】次に、本実施形態の作用を説明する。コモ
ンレール1と圧力センサ5とを組み付ける際には、レー
ル本体10の雌ネジ孔18に圧力センサ5の雄ネジ部5
dを螺合し、環状突部5cを受け面14に食い込ませ
(図4を参照)、この食い込み部分においてコモンレー
ル1と圧力センサ5との間をシールする。この環状突部
5cの食い込みに伴い、受け面14の一部が環状突部5
cの外周面及び内周面に沿って受け面14上へバリ9と
なって突出するが、このうち環状突部5cの内周に沿っ
たバリ9が受け面14から剥離した場合、そのバリ9が
レール孔13及び燃料流路8内に侵入することが懸念さ
れる。
【0019】しかしながら本実施形態では、その対策と
して、環状突部5cとレール孔13及び燃料流路8との
間に環状のリング状規制部材17を介在させている。上
記のように受け面14からの突出部15の突出寸法Aと
突出部15からのリング状規制部材17の突出寸法Bと
を合わせた寸法は、環状突部5cの突出寸法Cから受け
面14に対する環状突部5cの食い込み代Dを差し引い
た寸法よりも小さく設定されているので、この寸法差の
分だけリング状規制部材17が弾性的に潰れ変形し、こ
の弾性変形したリング状規制部材17は、コモンレール
1と圧力センサ5との双方に対して弾性的に密着する。
つまり、環状突部5cとレール孔13及び燃料流路8と
の間はリング状規制部材17によって隙間なく隔絶され
た状態となっている。したがって、環状突部5cの内周
に沿ったバリ9が受け面14から剥離しても、そのバリ
9がレール孔13及び燃料流路8内に侵入することは、
リング状規制部材17によって確実に阻止される。
【0020】しかも、リング状規制部材17は、ゴム製
のOリングからなっていて、コモンレール1と圧力セン
サ5との間を隙間なく埋めているので、バリ9がどんな
に細かくても、レール孔13及び燃料流路8への侵入が
確実に防止される。[実施形態2]次に、本発明を具体
化した実施形態2を図5及び図6を参照して説明する。
本実施形態2は、レール本体10と圧力センサ5との接
続部分(組付け部分)におけるシール構造を、上記実施
形態1とは異なる構成としたものである。その他の構成
については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成
については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説
明は省略する。
【0021】レール本体10の雌ネジ孔18の奥端面に
おけるレール孔13の開口部周縁の環状領域は平坦状の
受け面21とされている。同じく雌ネジ孔18の奥端面
には、環状の受け面21とレール孔13の開口部との間
の環状領域を圧力センサ5側へ突出させた形態のリング
状規制突部22(本発明の構成要件である規制手段)が
形成されている。尚、このリング状規制突部22の内径
はレール孔13の内径と同寸法とされているため、この
レール孔13の端部はリング状規制突部22の端部内周
と共通している。
【0022】一方、圧力センサ5におけるコモンレール
1への取付部5aには、実施形態1と同じ形態の環状突
部5cが形成されており、この環状突部5cが受け面2
1に食い込むことで、その環状の食い込み部分において
シールするようになっている。尚、受け面21からのリ
ング状規制突部22の突出寸法E、圧力センサ5の端面
5bからの環状突部5cの突出寸法C、及び受け面21
に対する環状突部5cの食い込み代Dは、E<C−D
となるように寸法設定されており、この寸法Eと寸法
(C−D)との寸法差は、受け面21に対する環状突部
5cの食い込みに伴って発生するバリ9の大きさとほぼ
同じか、それよりも僅かに小さい寸法とされている。
【0023】コモンレール1と圧力センサ5との組付け
に伴って環状突部5cを受け面21に食い込ませると、
環状突部5cの内周とレール孔13及び燃料流路8との
間の環状領域にはリング状規制突部22が位置すること
になる。つまり、コモンレール1と圧力センサ5との隙
間はリング状規制突部22において極端に狭くなってい
る。このリング状規制突部22と圧力センサ5の端面5
bとの隙間は、環状突部5cの内周に沿って発生するバ
リ9の大きさとほぼ同じかそれよりも小さい寸法となっ
ている。したがって、環状突部5cの内周に沿って発生
したバリ9が剥離しても、そのバリ9がレール孔13及
び燃料流路8内に侵入することは、リング状規制突部2
2の介在によって確実に阻止される。
【0024】[実施形態3]次に、本発明を具体化した
実施形態3を図7及び図8を参照して説明する。本実施
形態3は、レール本体10と圧力センサ5との接続部分
(組付け部分)におけるシール構造を、上記実施形態1
とは異なる構成としたものである。その他の構成につい
ては上記実施形態1と同じであるため、同じ構成につい
ては、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省
略する。レール本体10の雌ネジ孔18の奥端面におけ
るレール孔13の開口部周縁の環状領域には、レール孔
13の開口面よりも凹んだ環状凹部31が形成され、こ
の環状凹部31の奥面(レール本体10の端面と平行な
面)は平坦状の受け面32とされている。また、この環
状凹部31内には、シリコンなどの粘度の高い充填材3
3(本発明の構成要件である規制手段)が、予め塗布さ
れている。この充填材33の塗布量は、環状突部5cが
充填材33内に潜り込みつつ受け面32に食い込むのに
伴ってその充填材33が盛り上がったときに、その盛り
上がった充填材33が圧力センサ5の取付部5aの端面
5bに密着し得るように管理されている。一方、圧力セ
ンサ5におけるコモンレール1への取付部5aには、実
施形態1と同じ形態の環状突部5cが形成されており、
この環状突部5cが受け面32に食い込むことで、その
環状の食い込み部分においてシールされるようになって
いる。
【0025】コモンレール1と圧力センサ5との組付け
に伴って環状突部5cを受け面32に食い込ませると、
環状突部5cが充填材33内に潜り込むことによって盛
り上がった充填材33が、環状突部5cの内周面及び環
状突部5cの形成面である圧力センサ5の端面5bに密
着する。この充填材33は、環状突部5cの内周とレー
ル孔13及び燃料流路8との間の環状領域に介在すると
ともに、コモンレール1と圧力センサ5との隙間を充填
した状態となり、しかも、環状突部5cの内周に沿って
発生したバリ9は充填材33内に埋没した状態となる。
【0026】このように、環状突部5cの内周とレール
孔13及び燃料流路8との間の環状領域に、コモンレー
ル1と圧力センサ5との隙間を埋める充填材33を介在
させたので、バリ9のレール孔13及び燃料流路8内へ
の侵入が防止されている。しかも、環状突部5cの内周
に沿って発生したバリ9は充填材33内に埋没した状態
となっているので、そのバリ9は、たとえ受け面32か
ら剥離したとても、充填材33の粘性によって充填材3
3の内部に埋没したままの状態に保たれ、充填材33の
外部へ脱することがない。
【0027】[他の実施形態]本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)本発明は、相手部材に燃料流路の開口部を設け
ず、コモンレールの燃料流路の開口部を相手部材によっ
て封止する場合にも適用することができる。
【0028】(2)上記実施形態では環状突部を相手側
部材のみに形成したが、本発明によれば、環状突部は、
コモンレールのみに設けてもよい。また、環状突部は、
相手部材とコモンレールの双方に設けてもよく、この場
合、環状突部が略同心状に重なるように配されることに
なる。 (3)上記実施形態では環状突部の断面形状を台形とし
たが、本発明によれば、環状突部の断面形状は、三角形
などの台形以外の形状にすることができる。
【0029】(4)上記実施形態1ではリング状規制部
材をコモンレール側のみに設けたが、本発明によれば、
リング状規制部材は、相手部材のみに設けてもよく、コ
モンレールと相手部材の両方に設けてもよい。 (5)上記実施形態1ではリング状規制部材を弾性を有
するOリングとしたが、本発明によれば、リング状規制
部材は、Oリングに限らず、非弾性の樹脂リングや金属
リングとしてもよい。非弾性のリング状規制部材を用い
た場合には、そのリング状規制部材が、コモンレールと
相手部材との間で僅かに遊動するようになってもよい。
【0030】(6)上記実施形態2ではリング状規制突
部をコモンレール側のみに設けたが、本発明によれば、
リング状規制突部は、相手部材のみに形成してもよく、
コモンレールと相手部材の両方に形成してもよい。 (7)上記実施形態3では充填材をコモンレール側のみ
に塗布したが、本発明によれば、充填材は、相手部材の
みに塗布してもよく、コモンレールと相手部材の両方に
塗布しておいてもよい。
【0031】(8)上記実施形態3では環状突部の内周
に沿って発生したバリが充填材の内部に埋没するように
したが、本発明によれば、充填材をバリの発生領域より
も内周側に配しても良い。この場合、バリが受け面から
剥離することがあっても、そのバリは充填材によって燃
料流路への侵入が阻止される。 (9)上記実施形態ではレール本体のレール孔の両端部
に取り付けられる相手部材とのシール構造に適用した例
を説明したが、本発明は、コモンレールの分岐用筒部や
供給用筒部にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1におけるコモンレール式燃料噴射装
置の概略図
【図2】実施形態1のコモンレールの断面図
【図3】コモンレールに相手部材を組み付ける前の状態
をあらわす部分拡大断面図
【図4】コモンレールに相手部材を組み付けた状態をあ
らわす部分拡大断面図
【図5】実施形態2においてコモンレールに相手部材を
組み付ける前の状態をあらわす部分拡大断面図
【図6】コモンレールに相手部材を組み付けた状態をあ
らわす部分拡大断面図
【図7】実施形態3においてコモンレールに相手部材を
組み付ける前の状態をあらわす部分拡大断面図
【図8】コモンレールに相手部材を組み付けた状態をあ
らわす部分拡大断面図
【図9】従来例においてコモンレールに相手部材を組み
付ける前の状態をあらわす部分拡大断面図
【図10】従来例においてコモンレールに相手部材を組
み付けた状態をあらわす部分拡大断面図
【図11】従来例における組付け個所の部分拡大断面図
【符号の説明】
1…コモンレール 5…圧力センサ(相手部材) 5c…環状突部 9…バリ 13…レール孔(燃料流路) 14…受け面 17…リング状規制部材(規制手段) 21,32…受け面 22…リング状規制突部(規制手段) 33…充填材(規制手段)
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 義視 愛知県西尾市中畑町浜田下10番地 株式会 社オティックス内 Fターム(参考) 3G066 AC09 AD05 BA30 BA32 BA36 CB03 CD10 CD30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料流路を有するコモンレールと、 前記コモンレールに取り付けられる相手部材と、 前記コモンレールにおける前記燃料流路の開口部周縁
    と、前記相手部材における前記コモンレールへの取付部
    とのうち、少なくともいずれか一方には平坦状の受け面
    を形成するとともに、他方には環状突部を形成し、 前記受け面に対して前記環状突部を食い込ませることで
    シールしつつ前記コモンレールと前記相手部材とを組み
    付けるようにしたものにおいて、 前記コモンレールと前記相手部材との間には、前記環状
    突部と前記燃料流路との間に位置することで、前記受け
    面に対する前記環状突部の食い込みに伴って発生したバ
    リが前記燃料流路側へ変位するのを規制可能な規制手段
    を設けたことを特徴とするコモンレールのシール構造。
  2. 【請求項2】 前記規制手段が、前記環状突部の内周に
    沿わせて取り付けたリング状規制部材によって構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載のコモンレールの
    シール構造。
  3. 【請求項3】 前記リング状規制部材が弾性材料からな
    り、前記環状突部が前記受け面に食い込んだ状態では、
    前記リング状規制部材が前記コモンレールと前記相手部
    材との双方に対して弾性的に密着する構成とされている
    ことを特徴とする請求項2記載のコモンレールのシール
    構造。
  4. 【請求項4】 前記規制手段が、前記コモンレールと前
    記相手部材のうち少なくともいずれか一方の側から他方
    に向けて突出するように形成されたリング状規制突部に
    よって構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    コモンレールのシール構造。
  5. 【請求項5】 前記規制手段が、前記コモンレールと前
    記相手部材との隙間に充填される充填材によって構成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のコモンレール
    のシール構造。
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