JP2000133370A - 電気接続器の防水構造 - Google Patents
電気接続器の防水構造Info
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- JP2000133370A JP2000133370A JP10307969A JP30796998A JP2000133370A JP 2000133370 A JP2000133370 A JP 2000133370A JP 10307969 A JP10307969 A JP 10307969A JP 30796998 A JP30796998 A JP 30796998A JP 2000133370 A JP2000133370 A JP 2000133370A
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- terminal fitting
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 部品数と作業工数の削減を図ることを目的と
している。 【解決手段】 ハウジング11に、端子金具20の貫通
経路の一部を全周に亘って露出させ、且つそのハウジン
グ11の外周面に全周に亘ってリング状に開口する充填
空間16を形成し、この充填空間16に弾性材料からな
る充填材18を充填し、充填材18のハウジング11の
外周に臨むリング状の露出部分をシール部19とした。
充填材18を充填空間16に充填すると、ハウジング1
1の内部では端子金具20との隙間が防水状態になる。
ハウジング11をケースC(取付部材)に取り付ける
と、シール部19がケースCに弾性的に密着し、ハウジ
ング11と開口部Hとの隙間が防止状態となる。ハウジ
ング11の内部と外部の双方のシールを1つの充填材1
8だけで行うようにしたので、部品数と作業工数の削減
を図ることができる。
している。 【解決手段】 ハウジング11に、端子金具20の貫通
経路の一部を全周に亘って露出させ、且つそのハウジン
グ11の外周面に全周に亘ってリング状に開口する充填
空間16を形成し、この充填空間16に弾性材料からな
る充填材18を充填し、充填材18のハウジング11の
外周に臨むリング状の露出部分をシール部19とした。
充填材18を充填空間16に充填すると、ハウジング1
1の内部では端子金具20との隙間が防水状態になる。
ハウジング11をケースC(取付部材)に取り付ける
と、シール部19がケースCに弾性的に密着し、ハウジ
ング11と開口部Hとの隙間が防止状態となる。ハウジ
ング11の内部と外部の双方のシールを1つの充填材1
8だけで行うようにしたので、部品数と作業工数の削減
を図ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気接続器の防水
構造に関するものである。
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のオートマチックトランスミッシ
ョンのミッションケース内には、ミッションオイルだけ
でなくソレノイドなどの電気機器が収容されており、こ
の電気機器はミッションケースに貫通するように設けた
コネクタを介してケース外の制御回路に接続されてい
る。このように、内部に液体を収容しているケースを貫
通するように設けられるコネクタ等の電気接続器には、
ケース内の液体の外部への漏出、及び外部からケース内
への液体の浸入を防止するための防水手段が必要とな
る。
ョンのミッションケース内には、ミッションオイルだけ
でなくソレノイドなどの電気機器が収容されており、こ
の電気機器はミッションケースに貫通するように設けた
コネクタを介してケース外の制御回路に接続されてい
る。このように、内部に液体を収容しているケースを貫
通するように設けられるコネクタ等の電気接続器には、
ケース内の液体の外部への漏出、及び外部からケース内
への液体の浸入を防止するための防水手段が必要とな
る。
【0003】このような防水手段を講じた電気接続器の
一例として、特開平10−64618号に開示されてい
るものがある。これは、図8に示すように、オートマチ
ックトランスミッションのミッションケース(図示せ
ず)の取付孔に貫通して取り付けられるコネクタに適用
したものであり、そのコネクタハウジングaには、ケー
スの外側(図8の右側)から内側(図8の左側)に向か
って細長い端子金具bが貫通するように取り付けられ、
コネクタハウジングaのケース内に臨む嵌合部cには、
ミッションケース内の電気機器に接続されたコネクタが
嵌合される。一方、端子金具bに予め圧着されていた電
線dは、ケースの外側へ延出され、制御回路に接続され
ている。
一例として、特開平10−64618号に開示されてい
るものがある。これは、図8に示すように、オートマチ
ックトランスミッションのミッションケース(図示せ
ず)の取付孔に貫通して取り付けられるコネクタに適用
したものであり、そのコネクタハウジングaには、ケー
スの外側(図8の右側)から内側(図8の左側)に向か
って細長い端子金具bが貫通するように取り付けられ、
コネクタハウジングaのケース内に臨む嵌合部cには、
ミッションケース内の電気機器に接続されたコネクタが
嵌合される。一方、端子金具bに予め圧着されていた電
線dは、ケースの外側へ延出され、制御回路に接続され
ている。
【0004】このコネクタにおける防水手段は、コネク
タハウジングaに設けた充填空間e内にポッティング剤
fを充填して充填空間eの内周と端子金具bとの隙間を
シールすることにより、コネクタハウジングaの内部に
おける液体の流通を防止するとともに、コネクタハウジ
ングaの外周にOリングgを嵌着してコネクタハウジン
グaの外周とミッションケースの取付孔との隙間をシー
ルすることにより、コネクタハウジングaの外部におけ
る液体の流通を防止する構造とされている。
タハウジングaに設けた充填空間e内にポッティング剤
fを充填して充填空間eの内周と端子金具bとの隙間を
シールすることにより、コネクタハウジングaの内部に
おける液体の流通を防止するとともに、コネクタハウジ
ングaの外周にOリングgを嵌着してコネクタハウジン
グaの外周とミッションケースの取付孔との隙間をシー
ルすることにより、コネクタハウジングaの外部におけ
る液体の流通を防止する構造とされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の防水構造で
は、コネクタハウジングaの内部と外部の防水手段とし
てポッティング剤fとOリングgという別々のシール手
段が用いられていたため、部品数と作業工数が多いいう
欠点があった。本願発明は上記事情に鑑みて創案され、
部品数と作業工数の削減を図ることを目的としている。
は、コネクタハウジングaの内部と外部の防水手段とし
てポッティング剤fとOリングgという別々のシール手
段が用いられていたため、部品数と作業工数が多いいう
欠点があった。本願発明は上記事情に鑑みて創案され、
部品数と作業工数の削減を図ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、取付
部材の開口部に臨ませて取り付けられるハウジングと、
このハウジング内に貫通するように取り付けられる端子
金具とを備えてなる電気接続器の防水構造であって、前
記ハウジングには、その内部における前記端子金具の貫
通経路の一部を全周に亘って露出させ、且つそのハウジ
ングの外周面に全周に亘ってリング状に開口する充填空
間を形成し、この充填空間に弾性材料からなる充填材を
充填することで、前記端子金具と前記ハウジングとの隙
間をシールするとともに、その充填材の前記ハウジング
の外周に臨むリング状の露出部分を前記取付部材に対し
て弾性密着可能なシール部として、このシール部により
前記ハウジングの外面と前記開口部との隙間をシールす
る構成とした。
部材の開口部に臨ませて取り付けられるハウジングと、
このハウジング内に貫通するように取り付けられる端子
金具とを備えてなる電気接続器の防水構造であって、前
記ハウジングには、その内部における前記端子金具の貫
通経路の一部を全周に亘って露出させ、且つそのハウジ
ングの外周面に全周に亘ってリング状に開口する充填空
間を形成し、この充填空間に弾性材料からなる充填材を
充填することで、前記端子金具と前記ハウジングとの隙
間をシールするとともに、その充填材の前記ハウジング
の外周に臨むリング状の露出部分を前記取付部材に対し
て弾性密着可能なシール部として、このシール部により
前記ハウジングの外面と前記開口部との隙間をシールす
る構成とした。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記充填空間は、前記ハウジングの外周から前記端
子金具の貫通経路まで略輪切り状に切欠した形状とされ
ており、前記シール部が前記取付部材に対して径方向に
押圧される構成とした。
て、前記充填空間は、前記ハウジングの外周から前記端
子金具の貫通経路まで略輪切り状に切欠した形状とされ
ており、前記シール部が前記取付部材に対して径方向に
押圧される構成とした。
【0008】
【発明の作用及び効果】[請求項1の発明]充填材をハ
ウジングに充填すると、ハウジングの内部では端子金具
との隙間が防水状態になるとともに、ハウジングの外周
には上記充填材によってリング状のシール部が形成され
る。このハウジングを取付部材に取り付けると、シール
部が取付部材に弾性的に密着し、ハウジングと開口部と
の隙間が防止状態となる。ハウジングの内部と外部の双
方のシールを1つの充填材だけで行うようにしたので、
部品数と作業工数の削減を図ることができる。
ウジングに充填すると、ハウジングの内部では端子金具
との隙間が防水状態になるとともに、ハウジングの外周
には上記充填材によってリング状のシール部が形成され
る。このハウジングを取付部材に取り付けると、シール
部が取付部材に弾性的に密着し、ハウジングと開口部と
の隙間が防止状態となる。ハウジングの内部と外部の双
方のシールを1つの充填材だけで行うようにしたので、
部品数と作業工数の削減を図ることができる。
【0009】[請求項2の発明]充填空間は略輪切り状
に切欠した形態であるから、シール部が取付け部材に弾
性密着すると、その取付部材からの弾性反力は径方向中
心に向かってストレートに作用する。これにより、充填
空間内では端子金具とハウジングとの隙間における充填
材の充填密度が増し、シール性が向上する。
に切欠した形態であるから、シール部が取付け部材に弾
性密着すると、その取付部材からの弾性反力は径方向中
心に向かってストレートに作用する。これにより、充填
空間内では端子金具とハウジングとの隙間における充填
材の充填密度が増し、シール性が向上する。
【0010】
【発明の実施の形態】[実施形態1]以下、本発明を具
体化した実施形態1を図1乃至図6を参照して説明す
る。
体化した実施形態1を図1乃至図6を参照して説明す
る。
【0011】本実施形態の電気接続器は、例えばオート
マチックトランスミッションのミッションケース等のよ
うな液体と電気機器を収容しているケースC(本発明の
構成要件である取付部材)に取り付けられるコネクタ1
0である。ケースCはその内外を貫通する円形の開口部
Hを有し、その開口部Hの外側(図6の右側)の開口縁
には拡径した受け部Rが形成されている。また、開口部
Hの内周面は、コネクタ10のシール部19(詳しくは
後述する)とのシール面Sとされている。
マチックトランスミッションのミッションケース等のよ
うな液体と電気機器を収容しているケースC(本発明の
構成要件である取付部材)に取り付けられるコネクタ1
0である。ケースCはその内外を貫通する円形の開口部
Hを有し、その開口部Hの外側(図6の右側)の開口縁
には拡径した受け部Rが形成されている。また、開口部
Hの内周面は、コネクタ10のシール部19(詳しくは
後述する)とのシール面Sとされている。
【0012】コネクタ10は、樹脂製のハウジング11
と端子金具20とからなる。ハウジング11は、開口部
Hに嵌合される円柱形の本体部12と、この本体部12
から前方に突出する角筒状の嵌合部13と、本体部12
から後方へ拡径状に連続するフード部14とを一体成形
してなる。ハウジング11を開口部Hに取り付けると、
本体部12が開口部Hの内周に内嵌され、嵌合部13が
ケースCの内部側へ突出し、フード部14がその前端を
受け部Rに当接させた状態でケースCの外部へ突出する
状態となる。本体部12内には、前後方向に貫通する2
本の圧入孔15が並んで形成され、この圧入孔15には
後方から細長い端子金具20が圧入されている。圧入さ
れた端子金具20の前端部20Aは嵌合部13内に臨
み、また、端子金具20の後端部の電線接続部20Bは
フード部14内に臨んでおり、電線接続部20Bに予め
圧着されている電線21がフード部14の外方へ延出さ
れている。嵌合部13には、ケースC内の図示しない電
気機器に接続されたケース内コネクタBが嵌合されるよ
うになっている。
と端子金具20とからなる。ハウジング11は、開口部
Hに嵌合される円柱形の本体部12と、この本体部12
から前方に突出する角筒状の嵌合部13と、本体部12
から後方へ拡径状に連続するフード部14とを一体成形
してなる。ハウジング11を開口部Hに取り付けると、
本体部12が開口部Hの内周に内嵌され、嵌合部13が
ケースCの内部側へ突出し、フード部14がその前端を
受け部Rに当接させた状態でケースCの外部へ突出する
状態となる。本体部12内には、前後方向に貫通する2
本の圧入孔15が並んで形成され、この圧入孔15には
後方から細長い端子金具20が圧入されている。圧入さ
れた端子金具20の前端部20Aは嵌合部13内に臨
み、また、端子金具20の後端部の電線接続部20Bは
フード部14内に臨んでおり、電線接続部20Bに予め
圧着されている電線21がフード部14の外方へ延出さ
れている。嵌合部13には、ケースC内の図示しない電
気機器に接続されたケース内コネクタBが嵌合されるよ
うになっている。
【0013】次に、コネクタ10の防水構造について説
明する。ハウジング11の本体部12には、その前後方
向のほぼ中央部に位置するように充填空間16が形成さ
れている。充填空間16は、端子金具20の貫通経路の
一部を全周に亘って露出させ、且つ本体部12の外周面
に全周に亘ってリング状に開口するように形成されてい
る。この充填空間16の端子金具20の貫通経路から本
体部12の外周に至る前後両内壁面は前後方向の軸線と
直交する平坦面状とされ、言い換えると充填空間16は
略輪切り状に切欠した形態となっている。この充填空間
16内では、2本の端子金具20が前後に差し渡された
ように露出している。
明する。ハウジング11の本体部12には、その前後方
向のほぼ中央部に位置するように充填空間16が形成さ
れている。充填空間16は、端子金具20の貫通経路の
一部を全周に亘って露出させ、且つ本体部12の外周面
に全周に亘ってリング状に開口するように形成されてい
る。この充填空間16の端子金具20の貫通経路から本
体部12の外周に至る前後両内壁面は前後方向の軸線と
直交する平坦面状とされ、言い換えると充填空間16は
略輪切り状に切欠した形態となっている。この充填空間
16内では、2本の端子金具20が前後に差し渡された
ように露出している。
【0014】充填空間16内には、その前後両内壁面間
に差し渡されるように一対の連結部17が残されてい
て、この連結部17により、充填空間16を輪切り状に
確保しながら、ハウジング11を全体として一体化する
ことが可能となっている。また、この一対の連結部17
は板状をなすとともに、2本の端子金具20を左右両側
から挟むように位置し、側方から視て端子金具20が連
結部17によって隠れるように配置されている。これに
より、充填空間16内に側方から異物が入り込んでも、
その異物が端子金具20に当たることはない。また、上
下方向から大きい異物が入り込んだ場合も、その異物が
両連結部17に引っ掛かることにより端子金具20に当
たることが回避される。
に差し渡されるように一対の連結部17が残されてい
て、この連結部17により、充填空間16を輪切り状に
確保しながら、ハウジング11を全体として一体化する
ことが可能となっている。また、この一対の連結部17
は板状をなすとともに、2本の端子金具20を左右両側
から挟むように位置し、側方から視て端子金具20が連
結部17によって隠れるように配置されている。これに
より、充填空間16内に側方から異物が入り込んでも、
その異物が端子金具20に当たることはない。また、上
下方向から大きい異物が入り込んだ場合も、その異物が
両連結部17に引っ掛かることにより端子金具20に当
たることが回避される。
【0015】さて、上記充填空間16内には、エポキシ
ゴムなどの弾性を有する充填材18が充填されるように
なっている。充填に際しては金型25が用いられる。金
型25は、図4に示すように、上下対称な上型26と下
型27からなり、ハウジング11を囲むように両型2
6,27を合体させると、ハウジング11が金型25内
に位置決めされる。この状態では、金型25の内周壁
が、充填空間16の本体部12の外周への開口領域を取
り囲み、充填空間16を閉塞するキャビティが構成され
る。このキャビティを構成する金型25の内周壁には2
本の周溝28が全周に亘って形成されており、また、下
型27には、充填材18を射出するための射出シリンダ
(図示せず)のノズルから両周溝28,28の間のゲー
トに達する湯道29が形成されている。尚、ハウジング
11から延出されている電線21は、両型26,27の
間に設けた筒状空間25Aを介して金型25の外部へ引
き出されている。
ゴムなどの弾性を有する充填材18が充填されるように
なっている。充填に際しては金型25が用いられる。金
型25は、図4に示すように、上下対称な上型26と下
型27からなり、ハウジング11を囲むように両型2
6,27を合体させると、ハウジング11が金型25内
に位置決めされる。この状態では、金型25の内周壁
が、充填空間16の本体部12の外周への開口領域を取
り囲み、充填空間16を閉塞するキャビティが構成され
る。このキャビティを構成する金型25の内周壁には2
本の周溝28が全周に亘って形成されており、また、下
型27には、充填材18を射出するための射出シリンダ
(図示せず)のノズルから両周溝28,28の間のゲー
トに達する湯道29が形成されている。尚、ハウジング
11から延出されている電線21は、両型26,27の
間に設けた筒状空間25Aを介して金型25の外部へ引
き出されている。
【0016】充填材18は、湯道29を通してゲートか
ら充填空間16内に射出され、隙間なく充填される。充
填された充填材18は、端子金具20の外周を隙間なく
取り囲むように密着するとともに、充填空間16の内壁
面にも密着し、さらに、内壁面における圧入孔15の孔
縁と端子金具20との隙間に入り込んでその隙間を埋め
る。また、充填材18は2本の周溝28にも入り込み、
この周溝28に入り込んだ部分が、リップ状断面のシー
ル部19とされる。シール部19は本体部12よりも大
径で、本体部12の外周よりも外側へ突出している。
尚、シール部19の外径は、ケースCのシール面S(開
口部Hの内周面)の内径よりも大きい寸法とされてい
る。充填材18がキャビティ内で硬化した後、金型25
が型開きされてハウジング11が取り出され、もってコ
ネクタ10が得られる。
ら充填空間16内に射出され、隙間なく充填される。充
填された充填材18は、端子金具20の外周を隙間なく
取り囲むように密着するとともに、充填空間16の内壁
面にも密着し、さらに、内壁面における圧入孔15の孔
縁と端子金具20との隙間に入り込んでその隙間を埋め
る。また、充填材18は2本の周溝28にも入り込み、
この周溝28に入り込んだ部分が、リップ状断面のシー
ル部19とされる。シール部19は本体部12よりも大
径で、本体部12の外周よりも外側へ突出している。
尚、シール部19の外径は、ケースCのシール面S(開
口部Hの内周面)の内径よりも大きい寸法とされてい
る。充填材18がキャビティ内で硬化した後、金型25
が型開きされてハウジング11が取り出され、もってコ
ネクタ10が得られる。
【0017】かかるコネクタ10は、図6に示すよう
に、ケースCの開口部Hに貫通させて嵌合される。この
状態では、本体部12が開口部Hの内周面と対応し、そ
のシール面Sに対してシール部19が弾性的に潰れ変形
した状態で密着する。このシール部19とシール面Sと
の弾性密着により、ハウジング11の外周と開口部Hと
の隙間における液体の流通が防止される。また、ハウジ
ング11内の端子金具20の貫通経路においては、充填
材18が圧入孔15と端子金具20との隙間に埋まり込
むことにより、ハウジング11と端子金具20との隙間
における液体の流通が防止されている。即ち、ハウジン
グ11の外部と内部の双方における防水機能が発揮され
る。
に、ケースCの開口部Hに貫通させて嵌合される。この
状態では、本体部12が開口部Hの内周面と対応し、そ
のシール面Sに対してシール部19が弾性的に潰れ変形
した状態で密着する。このシール部19とシール面Sと
の弾性密着により、ハウジング11の外周と開口部Hと
の隙間における液体の流通が防止される。また、ハウジ
ング11内の端子金具20の貫通経路においては、充填
材18が圧入孔15と端子金具20との隙間に埋まり込
むことにより、ハウジング11と端子金具20との隙間
における液体の流通が防止されている。即ち、ハウジン
グ11の外部と内部の双方における防水機能が発揮され
る。
【0018】上述のように本実施形態においては、ハウ
ジング11の内部のシールを行うための充填材18に、
ハウジング11の外部をシールする機能を具備させてい
るので、ハウジング11の外部のシールを充填材18と
は別の手段で行う場合と比較すると、部品数と作業工数
の削減が可能となっている。また、充填空間16を略輪
切り状に切欠した形態としたので、シール部19がシー
ル面Sに弾性密着すると、そのシール面Sからの弾性反
力は径方向中心に向かってストレートに作用するように
なっている。これにより、充填空間16内では端子金具
20とハウジング11との隙間における充填材18の充
填密度が増し、シール性が向上する。
ジング11の内部のシールを行うための充填材18に、
ハウジング11の外部をシールする機能を具備させてい
るので、ハウジング11の外部のシールを充填材18と
は別の手段で行う場合と比較すると、部品数と作業工数
の削減が可能となっている。また、充填空間16を略輪
切り状に切欠した形態としたので、シール部19がシー
ル面Sに弾性密着すると、そのシール面Sからの弾性反
力は径方向中心に向かってストレートに作用するように
なっている。これにより、充填空間16内では端子金具
20とハウジング11との隙間における充填材18の充
填密度が増し、シール性が向上する。
【0019】[実施形態2]次に、本発明を具体化した
実施形態2を図7を参照して説明する。本実施形態は、
電気接続器としてのバルブソケット30に適用したもの
であり、シール部39Aの形態を上記実施形態1とは異
なる構成としたものである。その他の構成については上
記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、
同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略す
る。バルブソケット30はハウジング31と端子金具4
0とからなり、ハウジング31の本体部32には実施形
態1と同様の充填空間33と連結部34が形成されてい
る。ハウジング31のランプボディL(本発明の構成要
件である取付部材)内に臨む前端部は、図示しない相手
側コネクタとの嵌合部35とされ、ランプボディLの外
側に露出する後端部は筒状のバルブ取付部36とされて
いる。本体部32の前寄りの位置にはフランジ部37が
形成されており、このフランジ部37の後面と充填空間
33の前側の内壁面とは面一状に連続している。
実施形態2を図7を参照して説明する。本実施形態は、
電気接続器としてのバルブソケット30に適用したもの
であり、シール部39Aの形態を上記実施形態1とは異
なる構成としたものである。その他の構成については上
記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、
同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略す
る。バルブソケット30はハウジング31と端子金具4
0とからなり、ハウジング31の本体部32には実施形
態1と同様の充填空間33と連結部34が形成されてい
る。ハウジング31のランプボディL(本発明の構成要
件である取付部材)内に臨む前端部は、図示しない相手
側コネクタとの嵌合部35とされ、ランプボディLの外
側に露出する後端部は筒状のバルブ取付部36とされて
いる。本体部32の前寄りの位置にはフランジ部37が
形成されており、このフランジ部37の後面と充填空間
33の前側の内壁面とは面一状に連続している。
【0020】端子金具40は、嵌合部35に臨むタブ4
0Aと、バルブ取付部36内に臨むバルブ接続部40B
とを有しており、後方からハウジング31の圧入孔38
内に圧入されて充填空間33内で橋渡し状に露出してい
る。充填材39は、図示しない金型を用いて充填空間3
3内に充填されるとともに、フランジ部37の後面に沿
ったフランジ状のシール部39Aを形成しており、シー
ル部39Aの後面周縁部にはリップ部39Bが形成され
ている。
0Aと、バルブ取付部36内に臨むバルブ接続部40B
とを有しており、後方からハウジング31の圧入孔38
内に圧入されて充填空間33内で橋渡し状に露出してい
る。充填材39は、図示しない金型を用いて充填空間3
3内に充填されるとともに、フランジ部37の後面に沿
ったフランジ状のシール部39Aを形成しており、シー
ル部39Aの後面周縁部にはリップ部39Bが形成され
ている。
【0021】かかるバルブソケット30は、ランプボデ
ィLの開口部Hに内側(図7の左側)から貫通して取り
付けられ、開口部Hの内側の周縁に形成したシール面S
に対してシール部39Aを前後方向(開口部に対するバ
ルブソケット30の取付け方向)に弾性密着させる。こ
のシール部39Aとシール面Sとの密着によりバルブソ
ケット30の外部における防水が図られるとともに、バ
ルブソケット30の内部において充填空間33内の充填
材39により端子金具40との隙間がシールされる。
ィLの開口部Hに内側(図7の左側)から貫通して取り
付けられ、開口部Hの内側の周縁に形成したシール面S
に対してシール部39Aを前後方向(開口部に対するバ
ルブソケット30の取付け方向)に弾性密着させる。こ
のシール部39Aとシール面Sとの密着によりバルブソ
ケット30の外部における防水が図られるとともに、バ
ルブソケット30の内部において充填空間33内の充填
材39により端子金具40との隙間がシールされる。
【0022】[他の実施形態]本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態では自動車のミッションケース用の
コネクタとバルブソケットに適用した場合について説明
したが、本発明は、これ以外の電気接続器にも適用する
ことができる。
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態では自動車のミッションケース用の
コネクタとバルブソケットに適用した場合について説明
したが、本発明は、これ以外の電気接続器にも適用する
ことができる。
【0023】(2)上記実施形態では端子金具をコネク
タに圧入したが、インサート成形により端子金具をコネ
クタに一体化させてもよい。
タに圧入したが、インサート成形により端子金具をコネ
クタに一体化させてもよい。
【図1】実施形態1の充填材を充填する前の状態を示す
斜視図
斜視図
【図2】充填材を充填する前の状態を示す垂直断面図
【図3】充填材を充填した状態を示す垂直断面図
【図4】ハウジングを金型にセットした状態を示す断面
図
図
【図5】充填材を充填した状態を示す水平断面図
【図6】コネクタをケースに取り付けた状態を示す垂直
断面図
断面図
【図7】実施形態2の断面図
【図8】従来例の断面図
C…ケース(取付部材) H…開口部 10…コネクタ(電気接続器) 11…ハウジング 16…充填空間 18…充填材 19…シール部 20…端子金具 L…ランプボディ(取付部材) H…開口部 30…バルブソケット(電気接続器) 31…ハウジング 33…充填空間 39…充填材 39A…シール部 40…端子金具
Claims (2)
- 【請求項1】 取付部材の開口部に臨ませて取り付けら
れるハウジングと、このハウジング内に貫通するように
取り付けられる端子金具とを備えてなる電気接続器の防
水構造であって、 前記ハウジングには、その内部における前記端子金具の
貫通経路の一部を全周に亘って露出させ、且つそのハウ
ジングの外周面に全周に亘ってリング状に開口する充填
空間を形成し、 この充填空間に弾性材料からなる充填材を充填すること
で、前記端子金具と前記ハウジングとの隙間をシールす
るとともに、その充填材の前記ハウジングの外周に臨む
リング状の露出部分を前記取付部材に対して弾性密着可
能なシール部として、このシール部により前記ハウジン
グの外面と前記開口部との隙間をシールする構成とした
ことを特徴とする電気接続器の防水構造。 - 【請求項2】 前記充填空間は、前記ハウジングの外周
から前記端子金具の貫通経路まで略輪切り状に切欠した
形状とされており、前記シール部が前記取付部材に対し
て径方向に押圧される構成としたことを特徴とする請求
項1記載の電気接続器の防水構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10307969A JP2000133370A (ja) | 1998-10-29 | 1998-10-29 | 電気接続器の防水構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10307969A JP2000133370A (ja) | 1998-10-29 | 1998-10-29 | 電気接続器の防水構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000133370A true JP2000133370A (ja) | 2000-05-12 |
Family
ID=17975353
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10307969A Pending JP2000133370A (ja) | 1998-10-29 | 1998-10-29 | 電気接続器の防水構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000133370A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2018230157A1 (ja) * | 2017-06-14 | 2018-12-20 | 第一精工株式会社 | 電気コネクタ |
-
1998
- 1998-10-29 JP JP10307969A patent/JP2000133370A/ja active Pending
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US11467009B2 (en) | 2016-12-22 | 2022-10-11 | Endress+Hauser SE+Co. KG | Connecting element and transmitter housing with connecting element inserted therein |
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TWI711228B (zh) * | 2017-06-14 | 2020-11-21 | 日商第一精工股份有限公司 | 電連接器 |
CN110651402B (zh) * | 2017-06-14 | 2021-02-12 | 爱沛股份有限公司 | 电连接器 |
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