JPH1064616A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JPH1064616A
JPH1064616A JP21875096A JP21875096A JPH1064616A JP H1064616 A JPH1064616 A JP H1064616A JP 21875096 A JP21875096 A JP 21875096A JP 21875096 A JP21875096 A JP 21875096A JP H1064616 A JPH1064616 A JP H1064616A
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JP
Japan
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sealant
connector
connector housing
terminal
filled
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JP21875096A
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Kenji Tsuji
健司 辻
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ターミナルにおける相手側ターミナルとの接
触部に対してシール剤が付着するのを防止する。 【解決手段】 コネクタハウジング11には、その上下
両面の間に貫通するシール剤充填空間17が形成されて
いる。シール剤充填空間17内にはターミナル12が露
出しており、ここにシール剤18が充填されると、シー
ル剤充填空間17の内壁に開口しているコネクタハウジ
ング11とターミナル12との隙間が水密状態となり、
防水が図られる。シール剤18は、ターミナル12の接
触部12Aが突出しているフード部13内にではなく、
コネクタハウジング11の外面に開口するシール剤充填
空間17内に充填するようになっているから、シール剤
18がターミナル12の先端部12Aに付着する虞はな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防水用のコネクタ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】防水用のコネクタとして図13に示すも
のがある。このコネクタ1は、コネクタハウジング2内
に細長いターミナル3をインサート成形によって挿通さ
せて設け、コネクタハウジング2の端部に形成したフー
ド部4内にターミナル3の先端部3Aを突出させて相手
側ターミナル(図示せず)との接触を行わせるようにし
た構成になる。このコネクタ1はパネル5を貫通させて
取り付けられ、コネクタ1とパネル5との隙間は、コネ
クタハウジング2の外周に装着したOリング6によって
水密状態に保たれる。
【0003】また、コネクタハウジング2にターミナル
3が挿通されている部分では、金属製のターミナル3に
対してコネクタハウジング2の合成樹脂が完全に密着せ
ずに僅かな隙間が生じることは避けられない。そのた
め、このフード部4の奥端部にはシール剤7が充填さ
れ、もってターミナル3とコネクタハウジング2との隙
間が水密状態に保たれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のコネクタ1
では、シール剤7が充填されるフード部4内には、ター
ミナル3における相手側ターミナルとの接触部3Aが露
出しているため、充填作業の際にこの接触部3Aに対し
てシール剤7が付着する虞があった。
【0005】本願発明は上記事情に鑑みて創案されたも
のであって、ターミナルにおける相手側ターミナルとの
接触部に対してシール剤が付着するのを防止すること目
的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、相手
側コネクタと嵌合可能なコネクタハウジングと、このコ
ネクタハウジング内に挿通されると共にこのコネクタハ
ウジングの先端面から相手側ターミナルとの接触部を突
出させたターミナルとを備えてなり、コネクタハウジン
グには、そのターミナルの挿通領域に達してそのターミ
ナルを露出させるシール剤充填空間が形成され、このシ
ール剤充填空間に充填したシール剤によりコネクタハウ
ジングとターミナルとの間の隙間が水密状態に保持され
ているところに特徴を有する。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、シール剤充填空間がコネクタハウジングの一の側面
から他の側面まで貫通するように形成されているところ
に特徴を有する。請求項3の発明は、請求項2の発明に
おいて、コネクタハウジングにはターミナルが複数本挿
通されており、その複数本のターミナルがシール剤充填
空間の貫通方向に視て互いに重ならない位置に配されて
いるところに特徴を有する。
【0008】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
のいずれかの発明において、シール剤充填空間内に充填
されたシール剤の外面にはコネクタハウジングの外側面
よりも突出するリブが設けられ、このリブが相手側コネ
クタのフード部の内壁に弾性的に当接するようにしたと
ころに特徴を有する。請求項5の発明は、請求項1乃至
請求項4のいずれかの発明において、コネクタハウジン
グの外周には、そのシール剤の充填領域を含む全周領域
に亘ってシール部が設けられているところに特徴を有す
る。
【0009】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、シール部がシール剤と一体に成形されていることこ
ろに特徴を有する。
【0010】
【発明の作用及び効果】請求項1の発明においては、シ
ール剤充填空間の内壁面はコネクタハウジングとターミ
ナルとの間の隙間と連通しており、シール剤充填空間内
に充填されたシール剤はこの開口からターミナルとコネ
クタハウジングとの隙間に侵入し、もってその隙間が水
密状態に保たれている。これにより、コネクタハウジン
グの先端面からコネクタハウジングとターミナルとの隙
間に水分が浸入しても、シール剤充填空間内に充填した
シール剤により浸入が途中で阻止される。シール剤の充
填が行われるのは、コネクタハウジングの先端面ではな
く、コネクタハウジングの側面に開口するシール剤充填
空間内だから、充填時にシール剤がターミナルの相手側
ターミナルとの接触部に付着することが防止される。
【0011】請求項2の発明においては、シール剤充填
空間はコネクタハウジングの一の側面と他の側面の双方
に開口しているので、一方の開口からシール剤を充填し
たときに、他方の開口からシール剤充填空間内の空気が
排出されるようになり、シール剤充填空間内にエア溜ま
りが生じることが防止される。請求項3の発明において
は、複数本のターミナルはシール剤充填空間の貫通方向
に視て互いに重ならない位置に配されているから、シー
ル剤充填空間を成形するための金型は、シール剤充填空
間内に露出しているターミナルと干渉することなく型開
きすることができる。したがって、シール剤充填空間の
貫通方向において複数段に分けてターミナルを配置する
場合でも、インサート成形することが可能となる。
【0012】請求項4の発明においては、リブが相手側
コネクタのフード部の内壁に弾性的に当接することによ
り、相手側コネクタとの間のガタ付きが防止される。請
求項5の発明においては、シール剤の充填領域を含むよ
うにシール部を設けたから、シール剤の充填領域とは別
の位置にシール部を設けた場合と比べると、コネクタの
小型化を図ることができる。請求項6の発明において
は、シール剤に一体にシール部を形成したから、他のシ
ール手段を設けなくても、コネクタハウジングの外周と
相手側部品との間の防水を図ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
<実施形態1>以下、本発明を具体化した実施形態1を
図1乃至図5を参照して説明する。本実施形態のコネク
タ10は、全体としてL字形をなすコネクタハウジング
11と、このコネクタハウジング11の中実部内に挿通
された2本のターミナル12とを備えて構成され、イン
サート成形によって製造されている。コネクタハウジン
グ11の両端には相手側コネクタ30を嵌入させるため
のフード部13が形成されている。そして、これらのフ
ード部13には、夫々、ターミナル12の先端部(=図
示しない相手側ターミナルとの接触部)12Aが突出し
ている。また、コネクタハウジング11の外周には、フ
ランジ14が形成されているとともに、このフランジ1
4の先端側(図5における左側)の面に沿ってリング溝
15が形成されており、本実施形態のコネクタ10をパ
ネルPに取り付ける際には、パネルPの取付孔Hにコネ
クタハウジング11を貫通し、フランジ14をパネルP
に当接させた状態でビスなどの図示しない固定手段によ
り固定するとともに、リング溝15に嵌装したOリング
16により、取付孔Hとコネクタハウジング11の外周
との間の防水が図られている。
【0014】本実施形態のコネクタ10には、コネクタ
ハウジング11とターミナル12との隙間の防水を図る
ための手段が設けられている。以下、その構成について
説明する。コネクタハウジング11の一方のフード部1
3に近い位置には、その上面から下面まで貫通するシー
ル剤充填空間17が形成されている。上記シール剤充填
空間17には凝固可能な液体状のシール剤18が充填さ
れている。充填の際には、図3に示すようにコネクタハ
ウジング11の下に受け型20を配置し、この受け型2
0がシール剤充填空間17の下面側の開口を塞ぐように
する。受け型20は、コネクタハウジング11の下面と
面一状をなす成形面20Aを有し、成形面20Aには横
方向に延びるリブ成形溝20Bが形成され、このリブ成
形溝20Bにはシール剤充填空間17と連通する小径の
エア抜き孔20Cが形成されている。
【0015】かかる受け型20をセットした状態で液体
状のシール剤18を上からシール剤充填空間17内に注
入する。シール剤充填空間17の底は受け型20で塞が
れているため、シール剤18はシール剤充填空間17内
に充填されていく。このとき、シール剤充填空間17内
において充填されたシール剤18の下にエアが閉じ込め
られても、そのエアは受け型20のエア抜き孔20Cか
ら外部へ排出されるため、シール剤充填空間17内には
エア溜まりを生じることなくシール剤18が充填され
る。また、エア抜きの作用によって充填が円滑に行われ
る。
【0016】このようにして充填されたシール剤18
は、シール剤充填空間17の内壁面17Aにおけるコネ
クタハウジング11とターミナル12との間の隙間の僅
かな開口からその隙間内に入り込み、ターミナル12の
全周を囲むようになる。そして、シール剤18が凝固す
ると、コネクタハウジング11とターミナル12との間
の隙間はターミナル12の全周に亘って水密状態に保持
される。したがって、本実施形態のコネクタ10に相手
側コネクタ30が嵌合されていない状態で、フード部1
3の奥端面における僅かな開口からコネクタハウジング
11とターミナル12との間の隙間に水分が浸入して
も、その水分は僅かに浸入したところでシール剤18に
よってそれ以上の浸入が阻止される。これにより、コネ
クタハウジング11とターミナル12との隙間の防水が
図られる。
【0017】また、シール剤18が凝固するまでの間、
コネクタハウジング11に上面には押え型21があてが
われる。この押え型21は、コネクタハウジング11の
上面と面一の成形面21Aを有し、この成形面21Aに
は横方向に延びるリブ成形溝21Bが形成されている。
かかる押え型21があてがわれた状態でシール剤18が
凝固すると、シール剤18の上面がコネクタハウジング
11の上面と面一状に成形されるとともにコネクタハウ
ジング11の上方に突出する直線状のリブ19が形成さ
れる。一方、シール剤18の下面は、上記受け型20に
よりコネクタハウジング11の下面と面一状に成形され
るとともに、コネクタハウジング11の下方に突出する
直線状のリブ19が形成される。
【0018】かかる本実施形態のコネクタ10に対して
相手側コネクタ30を嵌合すると、その相手側コネクタ
30のフード部31が本実施形態のコネクタ10のフー
ド部13に外嵌されるようになるが、このときに、相手
側コネクタ30のフード部31の内壁面に対してリブ1
9が弾性的に当接するため、フード部13、31同士の
上下方向へのガタ付きが防止される。本実施形態におい
ては、シール剤18の充填が、ターミナル12の相手側
ターミナルとの接触部12Aが突出しているフード部1
3内ではなく、コネクタハウジング11の外側面(上面
と下面)に開口するシール剤充填空間17内で行われる
から、充填時にターミナル12の接触部12Aに対して
シール剤18が付着する虞はない。したがって、本実施
形態のターミナル12と相手側ターミナル(図示せず)
との間で良好な接触動作が行われる。また、シール剤注
入用のノズル(図示せず)がターミナル12の先端部1
2Aに接触することがないから、ターミナル12の先端
部12Aがノズルとの接触によって曲げ変形されること
が防止される。さらに、シール剤18をフード部13内
に充填する場合とは異なり、シール剤18の充填量が多
くなって相手側コネクタ10と正規嵌合できなくなると
いう虞がない。
【0019】さらに、本実施形態ではシール剤充填空間
17をコネクタハウジング11の上下に貫通させるとと
もにシール剤充填空間17の下側の開口を塞ぐ受け型2
0にエア抜き孔20Cを設け、シール剤18の注入に伴
ってシール剤充填空間17内の空気が排出されるように
してある。したがって、シール剤18の充填が円滑に行
われ、また、シール剤18を注入したときにシール剤充
填空間17内にエア溜まりが生じることが防止されるた
め、エア溜まりに起因してシール剤18がコネクタハウ
ジング11の外面から盛り上がる虞がない。また、凝固
したシール剤18の上面と下面にはコネクタハウジング
11の外面から突出するリブ19が形成され、そのリブ
19を相手側コネクタ30のフード部31に弾接するよ
うにしてあるから、フード部13、31同士のガタ付き
が防止されている。
【0020】<実施形態2>次に、本発明を具体化した
実施形態2を図6を参照して説明する。本実施形態は、
上記実施形態1においてターミナル12の本数と配置を
異ならせたものである。その他の構成については上記実
施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一
符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。本
実施形態では、4本のターミナル12がコネクタハウジ
ング11に挿通されている。4本のターミナル12は、
上段と下段に2本ずつに分かれ、正面から視ると図6に
示すように千鳥状に配置されている。このターミナル1
2の配置を上下方向、即ちシール剤充填空間17の貫通
方向に視ると、各ターミナル12が互いに重ならないよ
うになっている。かかる配置としたことにより、シール
剤充填空間17を成形するための上型22と下型23
は、シール剤充填空間17内に露出しているターミナル
12と干渉することなくシール剤充填空間17の貫通方
向に沿って型開きすることができる。このように、シー
ル剤充填空間17の貫通方向において複数段に分けて複
数本のターミナル12を配置する場合でも、ターミナル
12を正面から視たときに千鳥状をなすとともに貫通方
向に視たときにターミナル12同士が重ならないように
配置することにより、コネクタハウジング11をターミ
ナル12を用いてインサート成形することが可能とな
る。
【0021】<実施形態3>次に、本発明を具体化した
実施形態3を図7乃至図10を参照して説明する。本実
施形態のコネクタ40は、全体としてL字形をなすコネ
クタハウジング41と、このコネクタハウジング41内
に貫通された2本のターミナル42とを備えて構成さ
れ、インサート成形によって製造されている。コネクタ
ハウジング41の両端には相手側コネクタ(図示せず)
を嵌入させるためのフード部41L、41Sが形成され
ている。これらのフード部41L、41Sには、夫々、
ターミナル42の先端部(=図示しない相手側ターミナ
ルとの接触部)が突出している。
【0022】コネクタハウジング41の長さ方向中央部
にはフランジ43が形成され、このフランジ43と一方
のフード部41Lの後端部とが一対の連結部44によっ
て連結された形態となっている。このフランジ43と一
方のフード部41Lとの間においては、2本のターミナ
ル42が両連結部44の間に横から挟まれて橋渡し状と
なって外部に露出されている。この両ターミナル42が
露出している空間は、コネクタハウジング41の上下両
方向へ開放されたシール剤充填空間45となっている。
【0023】このシール剤充填空間45には凝固可能な
液体状のシール剤(例えばシリコンゴム)46が充填さ
れている。充填の際には、図8に示すような成形型50
を用いる。この成形型50は、一方のフード部41Lに
緊密に外嵌される箱部51と、シール剤充填空間45を
囲むシール部成形部52とからなる。シール部成形部5
2は、フランジ43と同心円状をなし、その直径は一方
のフード部41L、41Sの高さ寸法及び幅寸法よりも
大きく設定されている。シール部成形部52には、上方
へ開口する注入孔53と下方へ開口するエア抜き孔54
とが形成されている。
【0024】かかる成形型50は図9に示すようにコネ
クタハウジング41にセットされ、この状態で液体状の
シール剤46を注入孔53からシール部成形部52内に
注入すると、そのシール剤46はシール剤充填空間45
及びシール部成形部52内に隙間なく充填される。この
とき、シール部成形部52内の空気はエア抜き孔54か
ら外部へ排出されるため、エア溜まりを生じることがな
く、またエア抜きの作用によって充填が円滑に行われ
る。
【0025】このようにして充填されたシール剤46
は、シール剤充填空間45の一方のフード部41Lの後
端面及びフランジ43の前面においてコネクタハウジン
グ41とターミナル42との間の僅かな隙間に入り込
み、ターミナル42の全周を囲むようになる。そして、
シール剤46が凝固すると、コネクタハウジング41と
ターミナル42との間の隙間はターミナル42の全周に
亘って水密状態に保持される。したがって、フード部4
1L、41Sの奥端面における僅かな開口からコネクタ
ハウジング41とターミナル42との間の隙間に水分が
浸入しても、その水分がシール剤充填空間45や反対側
のフード部41L、41Sに達することが阻止される。
【0026】シール剤46が凝固したら成形型50を取
り外す。シール部成形部52によって成形されたシール
剤46は、フランジ43の前面に密着するとともにフラ
ンジ43と同心円状をなしている。このシール剤46の
外周縁部はシール部46Aとなっており、このシール部
46Aは、その全周に亘って一方のフード部41Lより
も外側へ大きく張り出している。かかる本実施形態のコ
ネクタ40は、その一方のフード部41Lを取付孔Hに
貫通させるようにしてパネルPに取り付けられ、フラン
ジ43を貫通してパネルPにねじ込まれたボルト(図示
せず)によって固定される。取付け状態では、取付孔に
形成したシール密着面とフランジ43との間でシール部
46Aが挟み付けられることにより、パネルPとコネク
タハウジング41の外周と間の防水が図られている。
【0027】本実施形態においては、コネクタハウジン
グ41の外周側のシールを行うためのシール部46Aを
シール剤46と一体に成形したから、シール剤46とは
別にシール部を設ける場合に比べると、小型化、部品点
数削減、組付け工数の削減の効果がある。また、本実施
形態においても、シール剤46の充填が、ターミナル4
2の先端が突出しているフード部41L、41S内では
なく、コネクタハウジング41の上面と下面に開口する
シール剤充填空間45内で行われるから、フード部41
L、41Sにおいてターミナル42にシール剤46が付
着すること、及び、シール剤注入用のノズル(図示せ
ず)がターミナル42の先端と干渉することが防止され
ている。また、成形型50を用いて充填を行っているの
で、シール剤充填空間45内においてもシール剤注入用
ノズル(図示せず)がターミナル42と干渉することが
防止されている。
【0028】<実施形態4>次に、本発明を具体化した
実施形態4を図11及び図12を参照して説明する。本
実施形態のコネクタ60は、全体としてL字形をなすコ
ネクタハウジング61と、このコネクタハウジング61
内に貫通された2本のターミナル62とを備えて構成さ
れ、インサート成形によって製造されている。コネクタ
ハウジング61の両端には相手側コネクタ(図示せず)
を嵌入させるためのフード部61L、61Sが形成され
ている。これらのフード部61L、61S内には、夫
々、ターミナル62の先端部(=図示しない相手側ター
ミナルとの接触部)が突出している。
【0029】コネクタハウジング61の外周において、
その一方のフード部61Lの奥端面よりも後方の位置に
は、全周に亘る断面半円形の取付溝63が形成されてい
る。この取付溝63にはOリング(本発明の構成要件で
あるシール部)64が嵌装される。また、コネクタハウ
ジング61にはその上面から下面まで貫通するシール剤
充填空間65が形成されている。シール剤充填空間65
は、その上部と下部を上記取付溝63内において細長く
開口させている。このシール剤充填空間65内において
は2本のターミナル62が橋渡し状に露出した状態とな
っている。
【0030】このシール剤充填空間65には凝固可能な
液体状のシール剤(例えばシリコンゴム)66が充填さ
れている。充填の際には、実施形態1で用いたような受
け型が用いられる。充填されたシール剤66は、シール
剤充填空間65の内壁面においてコネクタハウジング6
1とターミナル62との間の僅かな隙間に入り込み、タ
ーミナル62の全周を囲むようになる。シール剤66が
凝固すると、コネクタハウジング61とターミナル62
との隙間は水密状態となる。
【0031】また、凝固したシール剤66の上面と下面
は円弧形に成形されて取付溝63の一部を構成する。シ
ール剤66が凝固したら、取付溝63にOリング64を
嵌装する。すると、取付溝63内に開口しているシール
剤充填空間65のシール剤66はOリング64によって
覆い隠される。この状態で相手部品(図示せず)をコネ
クタハウジング61に外嵌すると、その相手部品の内周
とコネクタハウジング61の外周との間が防水状態とな
る。
【0032】本実施形態においては、コネクタハウジン
グ61の外周側のシールを行うためのOリング64をシ
ール剤66の充填領域に設けたから、シール剤66の充
填領域とは別の位置にOリング64を設ける場合に比べ
て、コネクタ60を小型化することができる。また、シ
ール剤充填空間65の開口及びシール剤66がOリング
64で隠れるため、シール剤充填空間やシール剤が外部
に露出しているものに比べて美観が向上している。
【0033】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態ではコネクタハウジングとターミナ
ルをL字形をなす場合について説明したが、本発明によ
れば、コネクタハウジングとターミナルを一直線状とし
てもよい。
【0034】(2)上記実施形態ではターミナルとコネ
クタハウジングとをインサート成形したコネクタについ
て説明したが、本発明によれば成形済みのコネクタハウ
ジングにターミナルを圧入によって装着するようにして
もよい。この場合には、シール剤充填空間を成形する金
型の型開きを考慮する必要がないので、シール剤充填空
間の貫通方向に視てターミナルが重なるように配置する
ことができる。 (3)上記実施形態では、シール剤充填空間がコネクタ
ハウジングを貫通している場合について説明したが、本
発明によれば、シール剤充填空間がコネクタハウジング
を貫通せずに奥が突き当たりとなった空間であってもよ
い。
【0035】(4)上記実施形態では凝固したシール剤
の外面にリブが形成されるようにした場合について説明
したが、本発明によればリブを設けないようにしてもよ
い。この場合、シール剤充填空間内においてターミナル
の全周に亘ってコネクタハウジングとの隙間にシール剤
が入り込んでいればシール効果が発揮されるから、シー
ル剤の充填量は少なくてもよい。 (5)ターミナルの本数は任意に設定することができ
る。 (6)上記実施形態ではコネクタハウジングの両端にフ
ード部が形成されていてそのフード部内にターミナルの
先端部が突出されている場合について説明したが、本発
明は、フード部を備えていないコネクタハウジングにも
適用することができる。
【0036】(7)上記実施形態4においてはシール剤
とシール部を別部品としたが、シール剤とシール部を一
体成形することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の斜視図
【図2】実施形態1においてシール剤を充填する前の状
態をあらわす断面図
【図3】実施形態1においてシール剤を充填した状態を
あらわす断面図
【図4】実施形態1においてシール剤を充填した状態を
あらわす水平断面図
【図5】実施形態1においてコネクタに相手側コネクタ
が嵌合した状態をあらわす断面図
【図6】実施形態2の断面図
【図7】実施形態3のシール剤を充填する前の状態をあ
らわす斜視図
【図8】実施形態3のシール剤を充填する前の状態をあ
らわす断面図
【図9】実施形態3のシール剤を充填した状態をあらわ
す断面図
【図10】実施形態3のコネクタをパネルに取り付けた
状態をあらわす断面図
【図11】実施形態4の断面図
【図12】実施形態4の平面図
【図13】従来例の断面図
【符号の説明】
10…コネクタ 11…コネクタハウジング 12…ターミナル 12A…ターミナルの接触部 17…シール剤充填空間 18…シール剤 19…リブ 30…相手側コネクタ 31…相手側コネクタのフード部 40、60…コネクタ 41、61…コネクタハウジング 42、62…ターミナル 45、65…シール剤充填空間 46、66…シール剤 46A…シール部 64…Oリング(シール部)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相手側コネクタと嵌合可能なコネクタハ
    ウジングと、このコネクタハウジング内に挿通されると
    共にこのコネクタハウジングの先端面から相手側ターミ
    ナルとの接触部を突出させたターミナルとを備えてな
    り、前記コネクタハウジングには、その前記ターミナル
    の挿通領域に達してそのターミナルを露出させるシール
    剤充填空間が形成され、このシール剤充填空間に充填し
    たシール剤により前記コネクタハウジングと前記ターミ
    ナルとの間の隙間が水密状態に保持されていることを特
    徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 シール剤充填空間がコネクタハウジング
    の一の側面から他の側面まで貫通するように形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 コネクタハウジングにはターミナルが複
    数本挿通されており、その複数本のターミナルがシール
    剤充填空間の貫通方向に視て互いに重ならない位置に配
    されていることを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
  4. 【請求項4】 シール剤充填空間内に充填されたシール
    剤の外面にはコネクタハウジングの外側面よりも突出す
    るリブが設けられ、このリブが相手側コネクタのフード
    部の内壁に弾性的に当接するようにしたことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のコネクタ。
  5. 【請求項5】 コネクタハウジングの外周には、そのシ
    ール剤の充填領域を含む全周領域に亘ってシール部が設
    けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の
    いずれかに記載のコネクタ。
  6. 【請求項6】 シール部がシール剤と一体に成形されて
    いることを特徴とする請求項5記載のコネクタ。
JP21875096A 1996-08-20 1996-08-20 コネクタ Pending JPH1064616A (ja)

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