JP2003227174A - 引寄せ金物 - Google Patents

引寄せ金物

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JP2003227174A
JP2003227174A JP2002023709A JP2002023709A JP2003227174A JP 2003227174 A JP2003227174 A JP 2003227174A JP 2002023709 A JP2002023709 A JP 2002023709A JP 2002023709 A JP2002023709 A JP 2002023709A JP 2003227174 A JP2003227174 A JP 2003227174A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で製造の容易な引寄せ金物の提
供。 【解決手段】 固定板部9と、引寄せボルト7が貫通し
係合する貫通係合部10とを鋼板から打ち抜いた一枚の
板材をプレス加工して成形する。板材は左右の固定板部
9とこれらをつなぐ架橋板部15を有し、架橋板部15
を断面U字形に屈曲して貫通係合部10を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、木造軸組住宅に
おいて多く用いられる引寄せ金物に関する。
【0002】
【従来の技術】一方の長尺材に他方の長尺材端部を突き
当てて組み付ける構造は、木造軸組み構造の住宅に多
い。木造軸組構造の住宅では、基礎と土台との緊結の他
に、土台と柱の緊結、柱と梁あるいは筋交いとの緊結な
ど各部材相互間の緊結が重要であり、多くの接合金物が
用いられている。このうち、土台と柱あるいは柱と梁の
ように柱と横架材との緊結には、図7,8に示すような
引寄せ金物5が用いられて来た。符号1は布基礎、符号
2は土台、符号3はアンカーボルト、および符号4は柱
である。
【0003】図10は、木造軸組住宅の隅部であり、布
基礎1に土台2を、それぞれ予め布基礎1に下部を固定
したアンカーボルト3で固定し、その角部に柱4を立設
してある。柱4の正面に引寄せ金物5を取付けボルト6
で固定し、これに引寄せボルト7をナット8で係合し、
柱4と土台2を引寄せて約20〜30kNの力で緊結し
ている。引寄せ金物5は、いずれも頑丈な厚手の鋼板製
である固定板部9と貫通係合部10の部品を作り、これ
らを溶接して一体としてある。また、引寄せボルト7
は、予め布基礎1に下部を固定し、上部を土台2に貫通
してある。
【0004】この引寄せ金物5は広く利用されている
が、次のような難点がある。固定板部9と貫通係合部1
0の2部品を作り、これらを溶接して製造するので、時
間と手間がかかりコスト高となる。固定板部9は一枚な
ので強力な緊結(大きな引き抜き耐力)に耐えるために
長くする必要があり、施工上で後工程の支障になること
がある。固定する取り付けボルト6が柱4を貫通し、か
つ、縦1列に並ぶ状態となるので、柱4を割ってしまう
危険がある。固定板部が平らなので、貫通係合部9に緊
結による強い力が作用すると、固定板部の下部が外側ヘ
引き出されるような変形を起すことがある。貫通係合部
10の孔は、引寄せボルト7の上部が貫通するだけの円
形であり、前後(貫通係合部10の突出方向)に余裕が
ないので、引寄せボルト7の固定位置にずれがあると、
引寄せ金物5に引寄せボルト7を係合させるのが困難と
なる。
【0005】図11は、従来の引寄せ金物5の他の例で
ある。この引寄せ金物5はいわゆるボックス形で、構造
的に頑丈であるが、両側に側壁11を備えているため
に、引寄せボルト7にナット78を螺合してねじ込む緊
結作業をやりにくい難点がある。また、少し大型になっ
て重いのと、側壁11を溶接で取付けるなど製作上の手
間がかかり、コスト高となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、製造が簡
単で、取付けのために柱あるいは横架材を損傷すること
が少なく、さらに、引寄せボルトとの係合が容易な引寄
せ金物の提供を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】左右の固定板部とその間
に一体に設ける貫通係合部を備えた引寄せ金物とする。
この引寄せ金物は、左右の固定板部とその間をつないだ
架橋板部を有する一枚の板材(厚手の鋼板)を素材と
し、架橋板部を固定板部の面外方向(前後方向)に屈
曲、突出させ、断面を円形、楕円形、あるいはU字形を
した貫通係合部とする。構造が簡単で、溶接作業無しに
製造することができる。なお、説明の都合上、引寄せ金
物に上下、左右及び前後を規定するが、実際上、引寄せ
金物の姿勢は種々であって、例えば、上下方向と前後方
向が転換してしまうこともある。
【0008】貫通係合部には、引寄せボルトを挿通し、
先端にナットを螺合して係合する。また、固定板部には
複数の固定具用孔を設ける。固定具としてはコーチネ
ジ、ラグスクリュー、釘などであり、固定位置が直線状
に集中しないように分散して配置することができる。貫
通係合部は、左右の固定板部間の上下方向でどの位置に
形成することとしても良いが、その位置を下部とし、か
つ、貫通係合部の底面を固定板部側から貫通係合部の突
出方向へ(後方から前方へ)、上方に傾斜した構造にす
ると、床板など合板を取付けた後に引寄せ金物5を床板
上面に載置した状態で取付け、ついで引寄せボルト7を
貫通係合部10に係合させて、ナット8を締め込み、柱
と横架材との緊結を行う、いわゆる直付けの場合に、載
置の当初に床面と貫通係合部10の底面14との間に前
記の傾斜による間隙d(図2)があるので、この間隙を
なくするまで締め付ける、いわゆる増し締めを行える。
このため、緊結を確実なものとすることができる。な
お、直付けは、引寄せ金物5を柱4へ固定する際に上下
位置が安定しているので取付け作業を行い易い特徴があ
る。貫通係合部の断面形態は前記のように、円、楕円、
U字形などであるが、左右寸法(幅)に対して突出方向
(前後)の寸法を大きくし、引寄せボルトの位置ずれに
対応しやすくする。
【0009】また、左右の固定板部の相互に対向する内
側の辺を前方へ折り上げ、補強リブとすることがある。
この場合、架橋板部はほぼU字形に屈曲して貫通係合部
とすることが多い。補強リブは、固定板部の全長にわた
ることもあれば、固定板部の上下方向の一部に形成する
こともある。
【0010】
【発明の実施の形態】図1〜6は、第1の実施形態であ
る。引寄せ金物5(図1)は、左右の固定板部9とその
下部に貫通係合部10を一体に有する。また、左右の固
定板部9の、内側で相互に対向する辺をそれぞれ貫通係
合部10の突出方向(前方)に折り上げて、貫通係合部
10へつながる補強リブ12を形成してある。固定板部
9は上下方向に長い長方形を基本とし、間隔を取って平
行に位置し、スクリューネジ用の孔(固定具用孔)13
を有している(図4)。貫通係合部10は固定板部9の
前方に突出して、断面ほぼU字形に形成されている(図
5)。なお、この実施形態では、貫通係合部10の底面
14は、固定板部9側から前方ヘ、約10mm上方に傾
斜してある(図2)。補強リブ12は、上端側から貫通
係合部10に向けてその幅(突出方向)が大きくなる傾
斜状に形成してあり、下部は貫通係合部10の側壁と一
体につながっている。
【0011】この引寄せ金物5は、厚さ4.5mmの鋼
板を打ち抜いた、間隔をおいて位置する左右の固定板部
9とこれらの間をつないだ架橋板部15を有する平らな
1枚の板材16(図3)を素材とし、固定板部9に対し
て架橋板部15と補強リブ12相当部分を屈曲成形して
形成する。板材16からは1回のプレス加工で成形する
ことができる。固定板部9の幅20mm、長さ160m
m、貫通係合部10の突出先端部までの寸法80mmで
ある。
【0012】引寄せ金物5は、貫通係合部10を下方と
して固定板部9を柱4の前面に当て付け、貫通係合部1
0に引寄せボルト7の先端を挿通させた後、固定具用孔
13にラグスクリュー17を打ち込んで柱4に固定す
る。なお、図示していないが、直付けの場合は引寄せ金
物5の貫通係合部10の底部14を床板上に載置した状
態で固定する。ラグスクリュー17はこの実施形態では
8本である。引寄せ金物5を柱4へ固定する固定手段が
比較的広い範囲に分散されているので、柱4の割れなど
を引き起こす心配が少ない。また、補強リブ12がある
と、固定板部9に強い引寄せ力が作用しても、屈曲した
りすることがない。引寄せボルト7は、図示していない
が、下部をすでに布基礎1に固定し、上部を土台2に貫
通させたものである。ついで、引寄せボルト7の先端部
にナット8を螺合し、引寄せボルト7を貫通係合部に係
合させて締め込む。
【0013】図7〜9は、第2〜4の実施形態を示すも
のであり、第2の実施形態(図7)では、断面U字形を
した貫通係合部10が固定板部9の上下方向中間に位置
した構造である。第3の実施形態(図8)では固定板部
9の上下寸法を小さく、逆に幅寸法を大きくしている。
固定板部9がさらに短いので柱4に他の部材を関連させ
るときに邪魔になることがさらに少なくなる。なお、補
強リブ12は形成していない。また、左右の固定板部9
の幅を対向した内側に広くしてあるので、柱4の中心に
沿って固定具を配置して引寄せ力に対向することがで
き、引寄せ金物5の変形を防止しやすく柱の損傷も少な
い。第4の実施形態(図9)は、貫通係合部10の孔を
小判形にしたもので、左右の固定板部9と補強リブ12
が近接して位置しており、引寄せ金物5の幅寸法を小さ
くしている。これら実施形態の他の構成は第1の実施形
態の場合と同じである。
【0014】
【発明の効果】引寄せ金物としての機能を保持し、構造
が簡単で製造が容易である。固定板部を左右に振り分け
ているので、全長が短く取り扱いやすい。また、施工
上、後工事に支障をきたすことが少ない。貫通係合部を
前後方向に長く形成しているので、引寄せボルトの位置
ずれに無理なく対応させ、充分な引き抜き耐力を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】斜視図(第1の実施形態)
【図2】側面図
【図3】展開して示す正面
【図4】正面図
【図5】平面図
【図6】取付けた状態で示す斜視図
【図7】斜視図(第2の実施形態)
【図8】斜視図(第3の実施形態)
【図9】斜視図(第4の実施形態)
【図10】斜視図(従来例1)
【図11】斜視図(従来例2)
【符号の説明】
1 布基礎 2 土台 3 アンカーボルト 4 柱 5 引寄せ金物 6 取り付けボルト 7 引寄せボルト 8 ナット 9 固定板部 10 貫通係合部 11 側壁 12 補強リブ 13 固定具用孔 14 底面 15 架橋板部 16 板材 17 ラグスクリュー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 並木 高 東京都足立区花畑四丁目24番5号 株式会 社カナイ内 Fターム(参考) 2E125 AA03 AA13 AA18 AB12 AC23 AG12 BA53 BA55 BB08 BB14 BB22 BB35 BB37 BC02 BD01 BE02 BE08 BF06 CA04 CA13 EA12 EA17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の固定板部とその間をつないだ架橋
    板部とからなる一枚の板材を素材とし、架橋板部を固定
    板部の面外方向に屈曲して引寄せボルトを挿通する貫通
    係合部を形成し、固定板部に複数の固定具用孔を設けて
    あることを特徴とした引寄せ金物。
  2. 【請求項2】 貫通係合部は、左右の固定板部の下部に
    位置し、貫通係合部の底面を固定板部側から貫通係合部
    の突出方向へ上方に傾斜してあることを特徴とした請求
    項1に記載の引寄せ金物。
  3. 【請求項3】 左右の固定板部は内側で相互に対向する
    辺をほぼ平行として間隔をもって形成され、架橋板部が
    ほぼU字形に屈曲されて貫通係合部とされていることを
    特徴とした請求項1または2に記載の引寄せ金物。
  4. 【請求項4】 左右の固定板部の、内側で相互に対向す
    る辺をそれぞれ貫通係合部の突出方向に折り上げて、貫
    通係合部へつながる補強リブに形成してあることを特徴
    とした請求項1〜3のいずれかひとつに記載の引寄せ金
    物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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