JP2003226834A - 非水塗料用平滑剤 - Google Patents

非水塗料用平滑剤

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JP2003226834A
JP2003226834A JP2002030704A JP2002030704A JP2003226834A JP 2003226834 A JP2003226834 A JP 2003226834A JP 2002030704 A JP2002030704 A JP 2002030704A JP 2002030704 A JP2002030704 A JP 2002030704A JP 2003226834 A JP2003226834 A JP 2003226834A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 仕上がりを重視する非水系塗料に配合するこ
とにより、平滑性を付与すると共に、添加した平滑剤が
原因でリコート時に起きる塗装欠陥を無くし、塗装の外
観の向上に寄与する、非水塗料用添加剤を提供する。 【解決手段】 トリメチルシリル基を2〜64重量%導
入して得られる共重合体で、且つ、数平均分子量が10
00から60000の共重合体を少量添加することによ
り、非水系塗料においてハジキやクレーターなどの塗装
欠陥を生じることなく平滑な仕上がり性を得ることが出
来、且つ、添加剤が原因でリコート時に起きる塗装欠陥
を改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、非水系塗料に少
量添加することにより、塗装時の平滑性を付与すると同
時に重ね塗りする際に、上塗りの塗装物に悪影響を及ぼ
さない事を目的とする、新規なアクリルシリコン共重合
物を成分とする、非水塗料用平滑剤に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年環境問題から塗料に使用する溶剤を
削減する、いわゆるハイソリッド塗料が実用化されてい
る。しかしながら、ハイソリッド塗料は一般に平滑性が
劣るために、高外観が要求される用途に使用するには平
滑剤もより高機能なものが求められてきている。
【0003】そのために従来のアクリル系の平滑剤に代
えて、シリコーンオイル系やアクリルシリコーン系の平
滑剤が提案されている。例えば、特願2001−402
88には、アクリルシリコーン系の添加剤がバランスの
良い平滑剤として提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来からの技
術では、近年研究されている自動車用の用途などに提唱
されている更なる塗料のハイソリッド化と高外観を同時
に要求する分野には、十分な平滑性を得られるとは言い
難く、良好な外観を得ようとして多く添加すると重ね塗
り(リコート)時の層間密着性に悪影響を及ぼしたり、
リコートした塗膜の肌を荒らすなどの悪影響もしばしば
見られる。
【0005】従って、この発明の目的は、従来からの非
水塗料用平滑剤では得られなかった、塗料のハイソリッ
ド化と高外観を同時に要求する用途にも利用できる平滑
剤を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、様々な検
討を重ねた結果、下記する(1)、(2)、(3)及び
(4)の平滑剤をハイソリッド型の塗料に配合すること
により、従来にない良好な平滑性を塗装表面に付与する
ことが出来、且つ、リコート性にも悪影響を与えないこ
とを見いだした。 (1) 構造式 −Si(CH33 で示される、トリメチルシリル基を分子構造中に持つ反
応性のモノマー(A)及び/又は構造式 −Si[OSi(CH333 で示されるトリス(トリメチルシロキシ)シリル基の形
でトリメチルシリル基を分子構造中に持つ反応性のモノ
マー(B)と、一般式
【0007】
【化3】
【0008】[式中、R1は水素原子又はメチル基、R2
は炭素原子数1〜18のアルキル基又は、アルケニル基
を表す。]で示される(メタ)アクリル酸エステル
(C)及び/又は一般式
【0009】
【化4】
【0010】[式中、R3は水素原子又はメチル基、R4
は水素原子又は炭素原子数1〜18のアルキル基、nは
2〜4の整数、mは1〜50の整数をそれぞれ表す。]
で示される(メタ)アクリル酸エステル(D)と、を共
重合することにより得られるトリメチルシリル基含有共
重合体から成り、該トリメチルシリル基含有共重合体
は、モノマー(A)及び/又は(B)に由来するトリメ
チルシリル基を2〜65重量%、好ましくは5〜40重
量%の割合で含有し、且つ、1000から60000、
好ましくは2000〜30000の数平均分子量を有し
ていること、を特徴とする非水塗料用平滑剤。
【0011】(2) トリメチルシリル基、及び/又
は、トリス(トリメチルシロキシ)シリル基を導入する
ことが可能な多官能性のモノマーと上記(1)に記載さ
れた(メタ)アクリル酸エステル(C)及び/又は
(D)との共重合体に、トリメチルシリル基、及び/又
は、トリス(トリメチルシロキシ)シリル基を有する化
合物を反応させて得られるトリメチルシリル基含有共重
合体から成り、該トリメチルシリル基含有共重合体は、
トリメチルシリル基を2〜65重量%、好ましくは5〜
40重量%の割合で含有し、且つ、1000から600
00、好ましくは2000〜30000の数平均分子量
を有していること、を特徴とする非水塗料用平滑剤。
【0012】(3) 上記(1)に記載されたモノマー
(A)及び/又は(B)と、上記(1)に記載された
(メタ)アクリル酸エステル(C)及び/又は(D)
と、これらと共重合可能な反応性のモノマー(E)とを
共重合して得られるトリメチルシリル基含有共重合体か
ら成り、該トリメチルシリル基含有共重合体は、モノマ
ー(A)及び/又は(B)に由来するトリメチルシリル
基を2〜65重量%、好ましくは5〜40重量%の割合
で含有し、且つ、モノマー(E)に由来する共重合単位
を50重量%を超えない割合で含有し、且つ、1000
から60000、好ましくは2000〜30000の数
平均分子量を有していること、を特徴とする非水塗料用
平滑剤。
【0013】(4) 上記(2)に記載された多官能性
モノマーと、上記(1)に記載された(メタ)アクリル
酸エステル(C)及び/又は(D)と、これらと共重合
可能な上記(3)に記載された反応性のモノマー(E)
との共重合体に、トリメチルシリル基、及び/又は、ト
リス(トリメチルシロキシ)シリル基を有する化合物を
反応させて得られるトリメチルシリル基含有共重合体か
ら成り、該トリメチルシリル基含有共重合体は、トリメ
チルシリル基を2〜65重量%、好ましくは5〜40重
量%の割合で含有し、且つ、モノマー(E)に由来する
共重合単位を50重量%を超えない割合で含有し、且
つ、1000から60000、好ましくは2000〜3
0000の数平均分子量を有していること、を特徴とす
る非水塗料用平滑剤。
【0014】モノマー(A)及び/又は(B)に由来す
るトリメチルシリル基の共重合体中に占める割合が2重
量%より少ないと、十分な平滑性が得られない。又、6
5重量%より多くなると、乾燥後の塗膜の物性や、塗膜
をリコートする際に悪影響を及ぼす可能性が出てくる。
トリメチルシリル基、及び、トリス(トリメチルシロキ
シ)シリル基の両者を使用する場合、それぞれの割合は
任意であり、共重合体中に占めるトリメチルシリル基の
割合が2〜65重量%に成るように併用すればよい。
【0015】一般式(C)及び/又は(D)のアクリル
酸エステル又はメタクリル酸エステルを共重合するの
は、良好な平滑性を得る効果を出すためであり、これ以
外のモノマーでは、十分な平滑性を得ることは出来な
い。(メタ)アクリル酸エステル(D)中のポリアルキ
レングリコール単位の数(m)が50を越える場合に
は、十分な平滑性を得ることが出来ない上に、塗膜に物
性面での悪影響を与える懸念がある。
【0016】一般式(C)及び/又は(D)の両者を併
用する場合、それぞれの量割合は任意であり、共重合体
中に占めるトリメチルシリル基の割合が2〜65重量%
に成るように併用すればよい。
【0017】一般式(C)及び/又は(D)のアクリル
酸エステル又はメタクリル酸エステルと多官能性のモノ
マー成分との共重合体に、トリメチルシリル基を構造中
に有する化合物を付加反応や縮合反応などにより導入す
ることも可能である。この方法によって得られる共重合
体も、共重合体中に導入されたトリメチルシリル基の割
合が、2〜65重量%、好ましくは5〜40重量%であ
るものであれば、良好な平滑性を塗装表面に付与する効
果が認められる。
【0018】共重合体中に導入したトリメチルシリル基
の割合が、2〜65重量%、好ましくは5〜40重量%
となるものでさえあれば、他の反応性モノマー(E)に
由来する共重合単位を含んだアクリルシリコン共重合体
も、良好な平滑性を塗装表面に付与する効果が認められ
る。
【0019】共重合体の数平均分子量が、1000より
小さい場合、又は60000より大きい場合には、塗料
に配合した該共重合体が、塗装時あるいは乾燥時に塗料
表面に配向する能力が十分ではない為に、十分な平滑性
を得ることが出来ない。
【0020】トリメチルシリル基を持つ反応性のモノマ
ー(A)及びトリス(トリメチルシロキシ)シリル基の
形でトリメチルシリル基を持つ反応性のモノマー(B)
の例としては、例えば3−メタクリロイルオキシプロピ
ルトリメチルシラン、3−メタクリロイルオキシプロピ
ルトリス(トリメチルシロキシ)シラン、ビニルトリス
(トリメチルシロキシ)シラン等が挙げられる。
【0021】トリメチルシリル基又はトリス(トリメチ
ルシロキシ)シリル基を有する化合物の例としては、例
えばトリメチルクロロシラン、ヘキサメチルジシラザ
ン、トリス(トリメチルシロキシ)ヒドロシラン、3−
アミノプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン、
3−メルカプトプロピルトリス(トリメチルシロキシ)
シラン等が挙げられる。
【0022】アルキル基又はアルケニル基の炭素数が1
から18の(メタ)アクリル酸アルキルエステル又は
(メタ)アクリル酸アルケニルエステル(C)の例とし
ては、例えば(メタ)アクリル酸メチルエステル、(メ
タ)アクリル酸エチルエステル、(メタ)アクリル酸ノ
ルマルプロピルエステル、(メタ)アクリル酸イソプロ
ピルエステル、(メタ)アクリル酸ノルマルブチルエス
テル、(メタ)アクリル酸イソブチルエステル、(メ
タ)アクリル酸ターシャリーブチルエステル、(メタ)
アクリル酸ノルマルオクチルエステル、(メタ)アクリ
ル酸2−エチルヘキシルエステル、(メタ)アクリル酸
イソノニルエステル、(メタ)アクリル酸ラウリルエス
テル、(メタ)アクリル酸トリデシルエステル、(メ
タ)アクリル酸ミリスチルエステル、(メタ)アクリル
酸ヘキサデシルエステル、(メタ)アクリル酸ステアリ
ルエステル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシルエステ
ル、(メタ)アクリル酸ベンジルエステル、(メタ)ア
クリル酸イソボニルエステル、等が挙げられる。
【0023】(メタ)アクリル酸エステル(D)の例と
しては、例えば(メタ)アクリル酸2−メトキシエチル
エステル、(メタ)アクリル酸2−エトキシエチルエス
テル、(メタ)アクリル酸2−ブトキシエチルエステ
ル、(メタ)アクリル酸2−オクトキシエチルエステ
ル、(メタ)アクリル酸2−ラウロキシエチルエステ
ル、(メタ)アクリル酸3−メトキシブチルエステル、
(メタ)アクリル酸4-メトキシブチルエステル、(メ
タ)アクリル酸エチルカルビトールエステル、(メタ)
アクリル酸メトキシポリエチレングリコールエステル
[エチレングリコール単位の数(m)が1〜50のも
の]、(メタ)アクリル酸メトキシポリプロピレングリ
コールエステル[プロピレングリコール単位の数(m)
が1〜50のもの]、(メタ)アクリル酸メトキシポリ
(エチレン−プロピレン)グリコールエステル[エチレ
ングリコール単位の数とプロピレングリコール単位の数
との合計(m)が2〜50のもの]、(メタ)アクリル
酸メトキシポリ(エチレン−テトラメチレン)グリコー
ルエステル[エチレングリコール単位の数とテトラメチ
レングリコール単位の数との合計(m)が2〜50のも
の]、(メタ)アクリル酸ブトキシポリ(エチレン−プ
ロピレン)グリコールエステル[エチレングリコール単
位の数とプロピレングリコール単位の数との合計(m)
が2〜50のもの]、(メタ)アクリル酸オクトキシポ
リ(エチレン−プロピレン)グリコールエステル[エチ
レングリコール単位の数とプロピレングリコール単位の
数との合計(m)が2〜50のもの]、(メタ)アクリ
ル酸ラウロキシポリエチレングリコールエステル[エチ
レングリコール単位の数(m)が1〜50のもの]、
(メタ)アクリル酸ラウロキシポリ(エチレン−プロピ
レン)グリコールエステル[エチレングリコール単位の
数とプロピレングリコール単位の数との合計(m)が2
〜50のもの]等が挙げられる。
【0024】トリメチルシリル基又はトリス(トリメチ
ルシロキシ)シリル基を導入することが可能な多官能性
のモノマーの例としては、例えば、(メタ)アクリル
酸、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチルエステ
ル、(メタ)アクリル酸グリシジルエステル、(メタ)
アクリル酸2−イソシアナトエチルエステル、(メタ)
アクリル酸エステル(D)を表す一般式においてR4
水素原子のもの、アリルグリシジルエーテル、2−ヒド
ロキシエチルビニルエーテル、4−ヒドロキシブチルビ
ニルエーテル等が挙げられる。
【0025】モノマー成分(E)に制限はなく、その例
として、例えば(メタ)アクリル酸ベへニルエステル、
(メタ)アクリル酸ノニルフェノキシポリエチレングリ
コールエステル等のような上記(C)及び(D)以外の
(メタ)アクリル酸エステル;アクリルアミド、N,N
-ジメチルアクリルアミド、N,N-ジエチルアクリルア
ミド、N-イソプロピルアクリルアミド、ジアセトンア
クリルアミド、アクロイルモルフォリンなどのようなア
クリルアミド類;スチレン、α−メチルスチレン、クロ
ロスチレン、ビニルトルエンなどのような芳香族炭化水
素ビニル系化合物;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
ジアリルフタレート等のようなビニルエステル又はアリ
ル化合物;エチルビニルエーテル、ノルマルプロピルビ
ニルエーテル、イソプロピルビニルエーテル、ノルマル
ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、タ
ーシャリーブチルビニルエーテル、ノルマルオクチルビ
ニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、メ
チルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル等
のようなビニルエーテル類;塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、クロロプレン、プロピレン、ブタジエン、イソプレ
ン、フルオロオレフィンマレイミド等のようなその他の
ビニル系化合物;反応性高分子、いわゆるマクロモノマ
ーで、メタクリロイル基を有する反応性シリコーン(チ
ッソ株式会社から市販されているサイラプレーンFM−
シリーズや東亞合成株式会社から市販されているAK−
シリーズ等)、メタクリロイル基を有する反応性のビニ
ル系重合物(東亞合成株式会社から市販されているAA
−シリーズやAB−シリーズ等)、ヒドロキシル基を有
する反応性のビニル系重合物(東亞合成株式会社から市
販されているHA−シリーズやHS−シリーズ等)、な
どが挙げられる。
【0026】本発明の共重合物を合成する方法として
は、例えば乳化重合法、懸濁重合法、溶液重合法、塊状
重合法などがあり、又、重合を行う開始剤としては、一
般に用いられるアゾ系重合開始剤や、過酸化物が用いら
れる。
【0027】トリメチルシリル基又はトリス(トリメチ
ルシロキシ)シリル基を重合体中に導入する方法として
は、重合反応を行った後にトリメチルシリル基を含む反
応性のシラン化合物を付加又は縮合させる方法を採るこ
とができる。
【0028】本発明は、共重合体の機能に関する発明で
あるから、共重合体の合成方法によって何ら制限される
ものではない。
【0029】本発明の非水塗料用平滑剤が適する塗料
は、高外観が要求される塗料、例えば、自動車トップコ
ート用アクリルハイソリッド塗料、家電製品用PCMを
主とする高外観ポリエステルメラミンハイソリッド塗料
等に添加することにより、これら塗料の塗装時に十分な
平滑性を塗装表面に与えると同時に、はじきやへこみの
発生を防止することができる。
【0030】本発明の非水塗料用平滑剤を塗料に添加す
る時期は任意であって、顔料混練時などの塗料を作成す
る過程や、あるいは、塗料を製造した後に添加すること
が出来る。
【0031】本発明の非水塗料用平滑剤の添加量は、塗
料用樹脂の種類や、顔料の配合組成などにより異なる
が、通常固形分換算で塗料ビヒクルに対し0.01から
5重量%、好ましくは、0.05から2重量%である。
【0032】添加量が0.01重量%より少ないと、塗
装表面に十分な平滑性を与える事が出来ない。また、5
重量%より多いと、塗膜の物性に様々な悪影響を及ぼす
可能性が大きくなる。
【0033】
【発明の効果】本発明の非水塗料用平滑剤は、新規なア
クリルシリコン系共重合体であり、リコート時の層間密
着性や上塗りする塗料の色目の変化などに悪影響を及ぼ
すことなく、従来にない良好な平滑性を得る事が可能で
ある。
【0034】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに詳細に説
明する。しかしながら、本発明はこれらの実施例に限定
されるものではない。
【0035】以下における「部」及び「%」は、それぞ
れ、「重量部」及び「重量%」を示す。
【0036】製造実施例1 撹拌装置、還流冷却器、滴下ロート、温度計、及び窒素
ガス吹き込み口を備えた1000mlの反応容器に、酢
酸ブチル150部を仕込み、窒素ガスを導入しながら還
流させた。酢酸ブチルが還流する条件で、下に示す滴下
溶液(a−1)を滴下ロートにより2時間で等速滴下し
た。
【0037】 滴下溶液(a−1) アクリル酸ブチルエステル [(メタ)アクリル酸エステル(C)] 75部 アクリル酸2−エトキシエチルエステル [(メタ)アクリル酸エステル(D)] 150部 3−メタクリロイルオキシプロピルトリス (トリメチルシロキシ)シラン[モノマー(B)] 75部 酢酸ブチル 150部 t-アミルパーオキシ-2−エチルヘキサノエイト 15部 滴下溶液(a−1)の滴下終了1時間後、t-アミルパ
ーオキシ-2−エチルヘキサノエイト1.5部を加え、
さらに、還流温度をキープしつつ2時間反応させた。反
応終了後、酢酸ブチルで濃度を30%に調整して、添加
剤[A−1]を得た。合成したアクリルシリコン系共重合
物のゲルパーミエーションクロマトグラフによるポリス
チレン換算の数平均分子量は、4000であった。
【0038】製造実施例2 製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わりに下記の滴
下溶液(a−2)を用いた以外は、実施例1と同様の方
法で、添加剤[A−2]を得た。
【0039】 滴下溶液(a−2) メタクリル酸メトキシポリエチレングリコールエステル (エチレングリコール単位の数(m)が4のもの) [(メタ)アクリル酸エステル(D)] 60部 アクリル酸ノルマルブチルエステル [(メタ)アクリル酸エステル(C)] 100部 アクリル酸2エチルヘキシルエステル [(メタ)アクリル酸エステル(C)] 80部 3−メタクリロイルオキシプロピルトリス (トリメチルシロキシ)シラン[モノマー(B)] 60部 酢酸ブチル 100部 t-アミルパーオキシ-2−エチルヘキサノエイト 12部 合成したアクリルシリコン系共重合物のゲルパーミエー
ションクロマトグラフによるポリスチレン換算の数平均
分子量は、6000であった。
【0040】製造実施例3 製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わりに下記の滴
下溶液(a−3)を用いた以外は、実施例1と同様の方
法で、添加剤[A−3]を得た。
【0041】 滴下溶液(a−3) アクリル酸3−メトキシブチルエステル [(メタ)アクリル酸エステル(D)] 150部 イソブチルビニルエーテル[モノマー(E)] 90部 3−メタクリロイルオキシプロピルトリス (トリメチルシロキシ)シラン[モノマー(B)] 60部 酢酸ブチル 100部 t-アミルパーオキシ-2−エチルヘキサノエイト 15部 合成したビニルシリコン系共重合物のゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフによるポリスチレン換算の数平均分
子量は、2500であった。
【0042】製造実施例4 製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わりに下記の滴
下溶液(a−4)を用いた以外は、実施例1と同様の方
法で、添加剤[A−4]を得た。
【0043】 滴下溶液(a−4) アクリル酸ラウロキシポリエチレングリコール −ポリプロピレングリコールエステル(エチレングリコール 単位の数が8でプロピレングリコール単位の数が6のもの) [(メタ)アクリル酸エステル(D)] 120部 アクリル酸イソブチルエステル [(メタ)アクリル酸エステル(C)] 180部 3−メタクリロイルオキシプロピルトリメチルシラン [モノマー(A)] 100部 酢酸ブチル 150部 t-アミルパーオキシ-2−エチルヘキサノエイト 3部 合成したアクリルシリコン系共重合物のゲルパーミエー
ションクロマトグラフによるポリスチレン換算の数平均
分子量は、12000であった。
【0044】製造実施例5 製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わりに下記の滴
下溶液(a−5)を用いた以外は、実施例1と同様の方
法で、添加剤[A−5]を得た。
【0045】 滴下溶液(a−5) メタアクリル酸2−メトキシエチルエステル [(メタ)アクリル酸エステル(D)] 180部 アクリル酸イソボニルエステル [(メタ)アクリル酸エステル(C)] 60部 3−メタクリロイルオキシプロピルトリス (トリメチルシロキシ)シラン[モノマー(B)] 60部 酢酸ブチル 50部 t-アミルパーオキシ-2−エチルヘキサノエイト 1部 合成したアクリルシリコン系共重合物のゲルパーミエー
ションクロマトグラフによるポリスチレン換算の数平均
分子量は、30000であった。
【0046】製造実施例6 製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わりに下記の滴
下溶液(a−6)を用いた以外は、実施例1と同様の方
法で、添加剤[A−6]を得た。
【0047】 滴下溶液(a−6) アクリル酸2エチルヘキシルエステル [(メタ)アクリル酸エステル(C)] 140部 アクリル酸ノルマルブチルエステル [(メタ)アクリル酸エステル(C)] 145部 3−メタクリロイルオキシプロピルトリス (トリメチルシロキシ)シラン[モノマー(B)] 15部 酢酸ブチル 150部 t-アミルパーオキシ-2−エチルヘキサノエイト 15部 合成したアクリルシリコン系共重合物のゲルパーミエー
ションクロマトグラフによるポリスチレン換算の数平均
分子量は、4500であった。
【0048】製造実施例7 製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わりに下記の滴
下溶液(a−7)を用いた以外は、実施例1と同様の方
法で、添加剤[A−7]を得た。
【0049】 滴下溶液(a−7) アクリル酸2−エトキシエチルエステル [(メタ)アクリル酸エステル(D)] 100部 スチレン[モノマー(E)] 50部 3−メタクリロイルオキシプロピルトリメチルシラン [モノマー(A)] 150部 酢酸ブチル 100部 t-アミルパーオキシ-2−エチルヘキサノエイト 7.5部 合成したビニルシリコン系共重合物のゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフによるポリスチレン換算の数平均分
子量は、7500であった。
【0050】製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わ
りに下記の滴下溶液(a−8)を用いた以外は、実施例
1と同様の方法で、添加剤[A−8]を得た。
【0051】 滴下溶液(a−8) アクリル酸2−エトキシエチルエステル [(メタ)アクリル酸エステル(D)] 210部 3−メタクリロイルオキシプロピルトリス (トリメチルシロキシ)シラン[モノマー(B)] 60部 サイラプレーンFM−0711 注1) 30部 酢酸ブチル 150部 t-ブチルパーオキシ-2−エチルヘキサノエイト 7.5部 注1)メタクリロイルオキシ基含有シリコーンマクロモノマー(数平均分子量1 000):チッソ(株)製 合成したアクリルシリコーン系共重合物のゲルパーミエ
ーションクロマトグラフによるポリスチレン換算の数平
均分子量は、6000であった。
【0052】製造実施例9 製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わりに下記の滴
下溶液(a−9a)を用いた以外は、実施例1と同様の
方法で反応した後、(a−9b)を加えて添加剤[A−
9]を得た。
【0053】 滴下溶液(a−9a) アクリル酸2−ブトキシエチルエステル [(メタ)アクリル酸エステル(D)] 250部 メタクリル酸2−イソシアナトエチルエステル [多官能性モノマー] 50部 酢酸ブチル 100部 t-アミルパーオキシ-2−エチルヘキサノエイト 7.5部 滴下溶液(a−9b) 3−アミノプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン 150部 滴下溶液(a−9a)の滴下終了1時間後、t-アミルパ
ーオキシ-2−エチルヘキサノエイト1.5部を加え、
さらに、還流温度をキープしつつ2時間反応させた。反
応終了後、室温まで冷却し、滴下溶液(a−9b)を1
時間かけて滴下した。24時間後酢酸ブチルで濃度を3
0%に調整して、添加剤[A−9]を得た。合成したアク
リルシリコン系共重合物のゲルパーミエーションクロマ
トグラフによるポリスチレン換算の数平均分子量は、5
000であった。
【0054】製造比較例1 製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わりに下記の滴
下溶液(n−1)を用いた以外は、実施例1と同様の方
法で、添加剤[N−1]を得た。
【0055】 滴下溶液(n−1) アクリル酸エチルエステル [(メタ)アクリル酸エステル(C)] 150部 アクリル酸2−エトキシエチルエステル [(メタ)アクリル酸エステル(D)] 145部 3−メタクリロイルオキシプロピルトリス (トリメチルシロキシ)シラン[モノマー(B)] 5部 酢酸ブチル 150部 t-アミルパーオキシ-2−エチルヘキサノエイト 7.5部 合成したアクリルシリコン系共重合物のゲルパーミエー
ションクロマトグラフによるポリスチレン換算の数平均
分子量は、6000であった。
【0056】製造比較例2 製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わりに下記の滴
下溶液(n−2)を用いた以外は、実施例1と同様の方
法で、添加剤[N−2]を得た。
【0057】 滴下溶液(n−2) アクリル酸エチルエステル [(メタ)アクリル酸エステル(C)] 15部 アクリル酸2−エトキシエチルエステル [(メタ)アクリル酸エステル(D)] 15部 3−メタクリロイルオキシプロピルトリス (トリメチルシロキシ)シラン[モノマー(B)] 270部 酢酸ブチル 150部 t-アミルパーオキシ-2−エチルヘキサノエイト 5部 合成したアクリルシリコン系共重合物のゲルパーミエー
ションクロマトグラフによるポリスチレン換算の数平均
分子量は、12000であった。
【0058】製造比較例3 製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わりに下記の滴
下溶液(n−3)を用いた以外は、実施例1と同様の方
法で、添加剤[N−3]を得た。
【0059】 滴下溶液(n−3) アクリル酸エチルエステル [(メタ)アクリル酸エステル(C)] 80部 アクリル酸2−エトキシエチルエステル [(メタ)アクリル酸エステル(D)] 35部 3−メタクリロイルオキシプロピルトリス (トリメチルシロキシ)シラン[モノマー(B)] 35部 酢酸ブチル 300部 t-アミルパーオキシ-2−エチルヘキサノエイト 15部 合成したアクリルシリコン系共重合物のゲルパーミエー
ションクロマトグラフによるポリスチレン換算の数平均
分子量は、800であった。
【0060】製造比較例4 製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わりに下記の滴
下溶液(n−4)を用い、反応温度を65℃とした以外
は、実施例1と同様の方法で、添加剤[N−4]を得
た。
【0061】 滴下溶液(n−4) メタアクリル酸ラウリルエステル [(メタ)アクリル酸エステル(C)] 150部 アクリル酸2−エトキシエチルエステル [(メタ)アクリル酸エステル(D)] 75部 3−メタクリロイルオキシプロピルトリス (トリメチルシロキシ)シラン[モノマー(B)] 75部 酢酸ブチル 50部 2,2’-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル) 0.45部 滴下溶液(n−4)の滴下終了1時間後、2,2’-ア
ゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)0.6部を
加え、さらに、65℃をキープしつつ2時間反応させ
た。
【0062】合成したアクリルシリコン系共重合物のゲ
ルパーミエーションクロマトグラフによるポリスチレン
換算の数平均分子量は、80000であった。
【0063】製造比較例5 製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わりに下記の滴
下溶液(n−5)を用いた以外は、実施例1と同様の方
法で、添加剤[N−5]を得た。
【0064】 滴下溶液(n−5) アクリル酸エチルエステル [(メタ)アクリル酸エステル(C)] 150部 アクリル酸2−エトキシエチルエステル [(メタ)アクリル酸エステル(D)] 75部 γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン [モノマー(A)及び(B)に該当しないシラン] 75部 酢酸ブチル 150部 t-アミルパーオキシ-2−エチルヘキサノエイト 12部 合成したアクリルシリコン系共重合物のゲルパーミエー
ションクロマトグラフによるポリスチレン換算の数平均
分子量は、4000であった。製造比較例6 製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わりに下記の滴
下溶液(n−6)を用いた以外は、実施例1と同様の方
法で、添加剤[N−6]を得た。
【0065】 滴下溶液(n−6) アクリル酸ノルマルブチルエステル [(メタ)アクリル酸エステル(C)] 60部 スチレン[モノマー(E)] 180部 3−メタクリロイルオキシプロピルトリメチルシラン [モノマー(A)] 60部 酢酸ブチル 100部 t-アミルパーオキシ-2−エチルヘキサノエイト 9部 合成したビニルシリコン系共重合物のゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフによるポリスチレン換算の数平均分
子量は、6000であった。
【0066】製造比較例7 製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わりに下記の滴
下溶液(n−7)を用いた以外は、実施例1と同様の方
法で、添加剤[N−7]を得た。
【0067】 滴下溶液(n−7) アクリル酸エチルエステル [(メタ)アクリル酸エステル(C)] 200部 サイラプレーンFM−0711[モノマー(E)] 注1) 100部 酢酸ブチル 150部 t-アミルパーオキシ-2−エチルヘキサノエイト 7.5部 注1)メタクリロイルオキシ基含有シリコーンマクロモノマー(数平均分子量1 000):チッソ(株)製 合成したアクリルシリコーン系共重合物のゲルパーミエ
ーションクロマトグラフによるポリスチレン換算の数平
均分子量は、6000であった。製造比較例8 シリコーン系の平滑剤として、ディスパロン 1711
(楠本化成(株)製)を用いた。このものは、ポリエー
テル変性シリコーンオイルである。これを添加剤[N−
8]とした。
【0068】
【表1】
【0069】
【表2】
【0070】塗料試験例 以下に製造実施例に示した各種レベリング剤の試験結果
を示す。
【0071】第4表、第6表に示した配合のハイソリッ
ド型塗料組成物について、レベリング性とリコート性の
性能試験を行った。
【0072】先ず、第3表から第6表の配合の塗料をそ
れぞれ作成した。その後、第4表のトップコート用クリ
アー塗料および、第6表のトップコート用ソリッド塗料
に、第1表のA−1からA−9、および第2表のN−1
からN−8の試験サンプルを固型分(純分)を同じにし
て添加し、ラボディスパーで2000回転で1分間分散
した。評価実施例1 (ソリッド型塗料での試験) 第5表に示した配合の中塗り用塗料の粘度をフォードカ
ップ#4で18秒になるように調整した後、ブリキ板
(200mm×300mm)にエアスプレー塗装し、140
℃で20分間オーブン中で焼き付けを行い中塗り塗装板
を用意した。その後、各種レベリング剤を添加した、第
6表に示したトップコート用ソリッド塗料を中塗り塗装
板にエアスプレーを用いて、乾燥膜厚が30μmになる
ように塗装を行った。5分間室温で放置後、140℃の
オーブン中で20分間焼き付けを行い、レベリング性の
評価を行った。
【0073】更に、リコート時のオーバーベイクによる
リコート付着性の性能を調べるために以下の試験を行っ
た。上記と同じ手順で、トップコート用ソリッド塗料を
塗装した後、160℃のオーブン中で60分間焼き付け
た。室温まで冷却後トップコート用ソリッド塗料をエア
スプレーで塗装し、120℃のオーブン中で20分間焼
き付けた。室温まで冷却後、リコート付着性の評価を碁
盤目試験により行った。
【0074】塗膜の試験の評価は以下のように行った。
塗膜のレベリング性の評価は、最良から最悪までの5段
階の標準板を用意し、塗膜表面の平滑性と鮮映性の状況
を目視で評価した。また、wave scan(ビック
ケミー社製)によるSW値(Short Wave)、
LW値(Long Wave)、DOI(写像鮮映性)
の 数値化も行った。これは、平滑性の善し悪しを示す
数値で、SW値とLW値については値が低いほど平滑性
が良好なことを示し、DOIは値が大きいほど鏡面に近
く平滑性が良好なことを示す。更に、リコート付着性の
試験は、塗装板をカッターによって10mm×10mm
角内に等幅の1mmの碁盤目を100個作り、セロテー
プ(登録商標)による剥離試験を行い残存した上塗り部
分を数えた。その結果を第7表に示す。評価実施例2 (クリアー型塗料での試験) 第3表のメタリックベース塗料を希釈溶剤を用いて塗料
の粘度がフォードカップ#4で13秒になるように希釈
した後、エアスプレーを用いて、乾燥後の膜厚が15μ
mになるように中塗り板の上に塗装した。この塗装膜を
室温で5分間乾燥後、検討用の表面調整剤を添加した第
4表のトップコートクリアー塗料をエアスプレーを用い
て、乾燥後の膜厚が30μmの膜厚になるように塗装し
た。室温で5分間静置後、140℃のオーブン中で20
分間焼き付けた。室温まで冷却後石油ベンジンを用いて
縞状に表面をワイピングした。拭き取り後の塗膜は添加
剤が拭き取られた部分とそのまま表面に存在する部分と
になり、上塗り性に影響を与える。この塗装膜上に上記
と同じ手順でメタリックベースコート塗料とトップコー
トクリアー塗料をエアスプレーで塗装し、140℃のオ
ーブン中で20分間焼き付けた。室温まで冷却後、ベー
スコートの色目の変化の状況と、レベリング性の評価を
行った。更に、リコート時のオーバーベイクによるリコ
ート付着性を調べるために以下の試験を行った。上記と
同じ手順中、1回目のクリアーコート塗装後の焼き付け
条件は160℃のオーブン中で60分間焼き付け、2回
目のクリアーコート塗装後の焼き付け条件は、120℃
のオーブン中で20分間焼き付けた。室温まで冷却後、
リコート付着性の評価を碁盤目試験により行った。
【0075】塗膜の試験の評価は以下のように行った。
石油ベンジンによる拭き取り後の色目の変化(以下溶剤
オカサレ性と表記する)とレベリング性の評価は目視で
行い、「最良」(5)から「最悪」(1)までの5段階
に評価した。また、評価実施例1と同様に、wave
scan(ビックケミー社製)によるSW値(Shor
t Wave)、LW値(Long Wave)、DOI
(写像鮮映性)の 数値化も行った。更に、リコート付
着性の試験は、塗装板をカッターによって20mm×2
0mm角内に等幅の2mmの碁盤目を100個作り、セ
ロテープによる剥離試験を行い残存した上塗り部分を数
えた。試験結果を第8表に示す。
【0076】
【表3】
【0077】
【表4】
【0078】
【表5】
【0079】
【表6】
【0080】
【表7】
【0081】
【表8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 7/06 C09D 7/06 183/04 183/04 C09K 3/00 C09K 3/00 R (72)発明者 川人 滋寛 埼玉県草加市金明町445−7 Fターム(参考) 4J027 AC02 AC03 BA02 BA04 BA07 BA12 CB03 CD08 4J038 CG141 CH031 CH141 CJ181 DL101 GA15 KA09 NA01 4J100 AA03T AB02T AB04T AB07T AC03T AC04T AE02T AE04T AE09P AE09Q AE09T AE75T AG04T AL03R AL04R AL05R AL08P AL08Q AL08R AL08S AL08T AM15T AM21T AP16Q AS02T AS03T AS07T BA03P BA03Q BA04S BA05S BA06S BA08S BA08T BA11T BA72P BA80Q BB01T BC04T BC43T BC54P BC54Q BC79T CA03 CA04 CA05 CA06 DA01 FA03 FA18 FA19 FA20 FA21 JA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造式 −Si(CH33 で示される、トリメチルシリル基を分子構造中に持つ反
    応性のモノマー(A)及び/又は構造式 −Si[OSi(CH333 で示されるトリス(トリメチルシロキシ)シリル基の形
    でトリメチルシリル基を分子構造中に持つ反応性のモノ
    マー(B)と、一般式 【化1】 [式中、R1は水素原子又はメチル基、R2は炭素原子数
    1〜18のアルキル基又は、アルケニル基を表す。]で
    示される(メタ)アクリル酸エステル(C)及び/又は
    一般式 【化2】 [式中、R3は水素原子又はメチル基、R4は水素原子又
    は炭素原子数1〜18のアルキル基、nは2〜4の整
    数、mは1〜50の整数をそれぞれ表す。]で示される
    (メタ)アクリル酸エステル(D)と、を共重合するこ
    とにより得られるトリメチルシリル基含有共重合体から
    成り、該トリメチルシリル基含有共重合体は、モノマー
    (A)及び/又は(B)に由来するトリメチルシリル基
    を2〜65重量%の割合で含有し、且つ、1000から
    60000の数平均分子量を有していること、を特徴と
    する非水塗料用平滑剤。
  2. 【請求項2】 トリメチルシリル基、及び/又は、トリ
    ス(トリメチルシロキシ)シリル基を導入することが可
    能な多官能性のモノマーと請求項1に記載された(メ
    タ)アクリル酸エステル(C)及び/又は(D)との共
    重合体に、トリメチルシリル基、及び/又は、トリス
    (トリメチルシロキシ)シリル基を有する化合物を反応
    させて得られるトリメチルシリル基含有共重合体から成
    り、該トリメチルシリル基含有共重合体は、トリメチル
    シリル基を2〜65重量%の割合で含有し、且つ、10
    00から60000の数平均分子量を有していること、
    を特徴とする非水塗料用平滑剤。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載されたモノマー(A)及
    び/又は(B)と、請求項1に記載された(メタ)アク
    リル酸エステル(C)及び/又は(D)と、これらと共
    重合可能な反応性のモノマー(E)とを共重合して得ら
    れるトリメチルシリル基含有共重合体から成り、該トリ
    メチルシリル基含有共重合体は、モノマー(A)及び/
    又は(B)に由来するトリメチルシリル基を2〜65重
    量%の割合で含有し、且つ、モノマー(E)に由来する
    共重合単位を50重量%を超えない割合で含有し、且
    つ、1000から60000の数平均分子量を有してい
    ること、を特徴とする非水塗料用平滑剤。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載された多官能性モノマー
    と、請求項1に記載された(メタ)アクリル酸エステル
    (C)及び/又は(D)と、これらと共重合可能な請求
    項3に記載された反応性のモノマー(E)との共重合体
    に、トリメチルシリル基、及び/又は、トリス(トリメ
    チルシロキシ)シリル基を有する化合物を反応させて得
    られるトリメチルシリル基含有共重合体から成り、該ト
    リメチルシリル基含有共重合体は、トリメチルシリル基
    を2〜65重量%の割合で含有し、且つ、モノマー
    (E)に由来する共重合単位を50重量%を超えない割
    合で含有し、且つ、1000から60000の数平均分
    子量を有していること、を特徴とする非水塗料用平滑
    剤。
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