JP2000053940A - 低汚染型塗料用平滑剤 - Google Patents
低汚染型塗料用平滑剤Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 例えばメチルシリケートなどのようなシリケ
ート類が配合されている低汚染型塗料に、その低汚染性
を損なうこと無しに、平滑塗装性を付与することが可能
な平滑剤を提供する。 【解決手段】 付加モル数が2〜10のポリオキシエチ
レン基を持つアクリル酸エステル又はメタアクリル酸エ
ステル30〜90重量%とアルキル基の炭素数が2〜9
のアクリル酸アルキルエステル及び/又はアルキルビニ
ルエーテル10〜70重量%とを共重合することにより
得られる数平均分子量が2,000〜60,000の共重
合体を少量添加することにより、低汚染効果を損なうこ
となく、平滑性に優れた美しい塗装膜を得ることが出来
る。
ート類が配合されている低汚染型塗料に、その低汚染性
を損なうこと無しに、平滑塗装性を付与することが可能
な平滑剤を提供する。 【解決手段】 付加モル数が2〜10のポリオキシエチ
レン基を持つアクリル酸エステル又はメタアクリル酸エ
ステル30〜90重量%とアルキル基の炭素数が2〜9
のアクリル酸アルキルエステル及び/又はアルキルビニ
ルエーテル10〜70重量%とを共重合することにより
得られる数平均分子量が2,000〜60,000の共重
合体を少量添加することにより、低汚染効果を損なうこ
となく、平滑性に優れた美しい塗装膜を得ることが出来
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低汚染型塗料、例
えばメチルシリケート、エチルシリケートなどのような
シリケート類が配合されている低汚染型塗料に、その低
汚染効果を損なうことなく、平滑性を付与する平滑剤に
関するものである。
えばメチルシリケート、エチルシリケートなどのような
シリケート類が配合されている低汚染型塗料に、その低
汚染効果を損なうことなく、平滑性を付与する平滑剤に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、塗料を被塗物に塗装する場合に
は、平滑剤を配合しないと、はじきや、クレーターなど
が発生して、美しい塗膜を得ることはできない。しか
し、メチルシリケート、エチルシリケートなどのような
シリケート類を用いることによって塗膜表面を親水化し
た低汚染型塗料に、一般の平滑剤を用いようとすると、
添加した平滑剤が塗膜表面に配向し、塗膜表面の親水化
を妨げる欠陥があった。
は、平滑剤を配合しないと、はじきや、クレーターなど
が発生して、美しい塗膜を得ることはできない。しか
し、メチルシリケート、エチルシリケートなどのような
シリケート類を用いることによって塗膜表面を親水化し
た低汚染型塗料に、一般の平滑剤を用いようとすると、
添加した平滑剤が塗膜表面に配向し、塗膜表面の親水化
を妨げる欠陥があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、都市部の大気中
には、自動車の排気ガスや工場の煤煙等により、微粒子
の疎水性物質が多く含まれている。この疎水性物質は建
築物の水平面に堆積し降雨時に汚濁水となって垂直面に
流れ落ち、疎水性の塗膜表面に付着し、雨筋状の汚れを
発生させる。雨筋汚れを防止する方法として、塗料にメ
チルシリケートやエチルシリケートなどのようなシリケ
ート類を配合し、塗膜表面を親水化(水の接触角を小さ
くする)した塗料が上市されている。
には、自動車の排気ガスや工場の煤煙等により、微粒子
の疎水性物質が多く含まれている。この疎水性物質は建
築物の水平面に堆積し降雨時に汚濁水となって垂直面に
流れ落ち、疎水性の塗膜表面に付着し、雨筋状の汚れを
発生させる。雨筋汚れを防止する方法として、塗料にメ
チルシリケートやエチルシリケートなどのようなシリケ
ート類を配合し、塗膜表面を親水化(水の接触角を小さ
くする)した塗料が上市されている。
【0004】こうしたシリケート類を用いた低汚染型塗
料は、塗装時の平滑性を改善するために平滑剤を配合す
ると、平滑剤の方が一般的に塗料樹脂組成物より界面張
力が低いために塗膜表面に配向し、低汚染型塗料の親水
化を妨げ、その結果として低汚染性の機能を阻害する傾
向がみられる。
料は、塗装時の平滑性を改善するために平滑剤を配合す
ると、平滑剤の方が一般的に塗料樹脂組成物より界面張
力が低いために塗膜表面に配向し、低汚染型塗料の親水
化を妨げ、その結果として低汚染性の機能を阻害する傾
向がみられる。
【0005】従って、本発明の目的は、シリケート類を
配合した低汚染型塗料の低汚染性を損なうことなく、良
好な平滑性を得ることができる、平滑剤(レベリング
剤)を提供することである。
配合した低汚染型塗料の低汚染性を損なうことなく、良
好な平滑性を得ることができる、平滑剤(レベリング
剤)を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、様々な検
討を重ねた結果、付加モル数が2〜10のポリオキシエ
チレン基を持つアクリル酸エステル又はメタアクリル酸
エステルとアルキル基の炭素数が2〜9のアクリル酸ア
ルキルエステル及び/又はアルキルビニルエーテルとか
ら得られる特定の数平均分子量を有する共重合体が、低
汚染型塗料に、その低汚染性を損なうことなく、良好な
平滑性を与え得ることを発見した。斯くして、本発明に
よれば、一般式
討を重ねた結果、付加モル数が2〜10のポリオキシエ
チレン基を持つアクリル酸エステル又はメタアクリル酸
エステルとアルキル基の炭素数が2〜9のアクリル酸ア
ルキルエステル及び/又はアルキルビニルエーテルとか
ら得られる特定の数平均分子量を有する共重合体が、低
汚染型塗料に、その低汚染性を損なうことなく、良好な
平滑性を与え得ることを発見した。斯くして、本発明に
よれば、一般式
【0007】
【化3】
【0008】[式中、R1は水素原子又はメチル基、R2
は水素原子又は炭素原子数1〜4のアルキル基、aは2
〜10の整数をそれぞれ表わす。]で示される付加モル
数が2〜10のポリオキシエチレン基を持つアクリル酸
エステル又はメタアクリル酸エステル30〜90重量%
(好ましくは40〜80重量%)と、一般式
は水素原子又は炭素原子数1〜4のアルキル基、aは2
〜10の整数をそれぞれ表わす。]で示される付加モル
数が2〜10のポリオキシエチレン基を持つアクリル酸
エステル又はメタアクリル酸エステル30〜90重量%
(好ましくは40〜80重量%)と、一般式
【0009】
【化4】
【0010】[式中、R3は炭素原子数2〜9のアルキ
ル基を表わす。]で示されるアルキル基の炭素数が2〜
9であるアクリル酸アルキルエステル及び/又は一般式 H2C=CH−O−R4 [式中、R4は炭素原子数2〜9のアルキル基を表わ
す。]で示されるアルキル基の炭素数が2〜9であるア
ルキルビニルエーテル10〜70重量%(好ましくは2
0〜60重量%)とを共重合することにより得られる、
数平均分子量が2,000〜60,000(好ましくは
3,000から20,000)の共重合体よりなることを
特徴とする低汚染型塗料用平滑剤が提供される。
ル基を表わす。]で示されるアルキル基の炭素数が2〜
9であるアクリル酸アルキルエステル及び/又は一般式 H2C=CH−O−R4 [式中、R4は炭素原子数2〜9のアルキル基を表わ
す。]で示されるアルキル基の炭素数が2〜9であるア
ルキルビニルエーテル10〜70重量%(好ましくは2
0〜60重量%)とを共重合することにより得られる、
数平均分子量が2,000〜60,000(好ましくは
3,000から20,000)の共重合体よりなることを
特徴とする低汚染型塗料用平滑剤が提供される。
【0011】本発明の共重合体において、付加モル数が
2〜10のポリオキシエチレン基を持つアクリル酸エス
テル又はメタアクリル酸エステル(以下ポリオキシエチ
レンモノマーと表記)の重量%が30%より少ないと、
平滑剤自身が十分な低汚染性を示すための親水性を阻害
する。また、90重量%より多くなると、平滑性を付与
する効果が得られにくくなる。ポリオキシエチレンモノ
マー中のポリオキシエチレンの付加モル数が2モルより
少ないと、親水性を持たせる効果が十分でなくなり、低
汚染効果を得ることが出来ない。また、10モルより多
くなると、平滑性が得にくくなると同時に、塗装膜の耐
水性を損なうなど、物性面での悪影響が懸念される。
2〜10のポリオキシエチレン基を持つアクリル酸エス
テル又はメタアクリル酸エステル(以下ポリオキシエチ
レンモノマーと表記)の重量%が30%より少ないと、
平滑剤自身が十分な低汚染性を示すための親水性を阻害
する。また、90重量%より多くなると、平滑性を付与
する効果が得られにくくなる。ポリオキシエチレンモノ
マー中のポリオキシエチレンの付加モル数が2モルより
少ないと、親水性を持たせる効果が十分でなくなり、低
汚染効果を得ることが出来ない。また、10モルより多
くなると、平滑性が得にくくなると同時に、塗装膜の耐
水性を損なうなど、物性面での悪影響が懸念される。
【0012】アルキル基の炭素数が2〜9のアクリル酸
エステル又はアルキルビニルエーテルモノマーを10〜
70重量%共重合するのは、良好な平滑性を得る効果を
出すためであり、該炭素数が2〜9以外のモノマーで
は、十分な平滑性を与えることは出来ない。
エステル又はアルキルビニルエーテルモノマーを10〜
70重量%共重合するのは、良好な平滑性を得る効果を
出すためであり、該炭素数が2〜9以外のモノマーで
は、十分な平滑性を与えることは出来ない。
【0013】合成した共重合体の数平均分子量が、20
00より小さい場合又は60000より大きい場合は、
塗料に配合した重合体が、塗装時に塗料表面に配向する
能力が十分ではない為に、十分な平滑性を得ることが出
来ない。
00より小さい場合又は60000より大きい場合は、
塗料に配合した重合体が、塗装時に塗料表面に配向する
能力が十分ではない為に、十分な平滑性を得ることが出
来ない。
【0014】付加モル数が2〜10のポリオキシエチレ
ン基を持つポリオキシエチレンモノマーとしては、例え
ば、日本油脂株式会社から市販されているポリエチレン
グリコールモノメタクリレートであるPE−90(付加
モル数2)、PE−200(付加モル数4〜5)、PE
−350(付加モル数7〜9);メトキシポリエチレン
グリコールモノメタクリレートであるPME−100
(付加モル数2)、PME−200(付加モル数4)、
PME−400(付加モル数9);ポリエチレングリコ
ールモノアクリレートであるAE−350(付加モル数
6〜8)、或いは、大阪有機化学工業株式会社から市販
されているビスコート#190(エチルカルビトールア
クリレート)、等が挙げられる。
ン基を持つポリオキシエチレンモノマーとしては、例え
ば、日本油脂株式会社から市販されているポリエチレン
グリコールモノメタクリレートであるPE−90(付加
モル数2)、PE−200(付加モル数4〜5)、PE
−350(付加モル数7〜9);メトキシポリエチレン
グリコールモノメタクリレートであるPME−100
(付加モル数2)、PME−200(付加モル数4)、
PME−400(付加モル数9);ポリエチレングリコ
ールモノアクリレートであるAE−350(付加モル数
6〜8)、或いは、大阪有機化学工業株式会社から市販
されているビスコート#190(エチルカルビトールア
クリレート)、等が挙げられる。
【0015】アルキル基の炭素数が2〜9のアクリル酸
エステルとしては、例えばアクリル酸エチルエステル、
アクリル酸ノルマルプロピルエステル、アクリル酸イソ
プロピルエステル、アクリル酸ノルマルブチルエステ
ル、アクリル酸イソブチルエステル、アクリル酸ターシ
ャリーブチルエステル、アクリル酸ノルマルオクチルエ
ステル、アクリル酸2−エチルヘキシルエステル、アク
リル酸イソノニルエステル等が挙げられる。
エステルとしては、例えばアクリル酸エチルエステル、
アクリル酸ノルマルプロピルエステル、アクリル酸イソ
プロピルエステル、アクリル酸ノルマルブチルエステ
ル、アクリル酸イソブチルエステル、アクリル酸ターシ
ャリーブチルエステル、アクリル酸ノルマルオクチルエ
ステル、アクリル酸2−エチルヘキシルエステル、アク
リル酸イソノニルエステル等が挙げられる。
【0016】アルキル基の炭素数が2〜9のビニルエー
テルとしては、例えばエチルビニルエーテル、ノルマル
プロピルビニルエーテル、イソプロピルビニルエーテ
ル、ノルマルブチルビニルエーテル、イソブチルビニル
エーテル、ターシャリーブチルビニルエーテル、ノルマ
ルオクチルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニル
エーテル等が挙げられる。
テルとしては、例えばエチルビニルエーテル、ノルマル
プロピルビニルエーテル、イソプロピルビニルエーテ
ル、ノルマルブチルビニルエーテル、イソブチルビニル
エーテル、ターシャリーブチルビニルエーテル、ノルマ
ルオクチルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニル
エーテル等が挙げられる。
【0017】本発明の共重合体は、上記アクリル酸アル
キルエステルモノマー及びアルキルビニルエーテルモノ
マーのそれぞれ単独及び2種以上とポリオキシエチレン
モノマーとの共重合体であることができる。共重合比
は、ポリオキシエチレンモノマーが30〜90重量%で
アクリル酸アルキルエステル及び/又はアルキルビニル
エーテルが10〜70重量%の比率である限り、どの様
な組み合わせであってもよい。
キルエステルモノマー及びアルキルビニルエーテルモノ
マーのそれぞれ単独及び2種以上とポリオキシエチレン
モノマーとの共重合体であることができる。共重合比
は、ポリオキシエチレンモノマーが30〜90重量%で
アクリル酸アルキルエステル及び/又はアルキルビニル
エーテルが10〜70重量%の比率である限り、どの様
な組み合わせであってもよい。
【0018】共重合体を合成する方法としては、乳化重
合法、懸濁重合法、溶液重合法、塊状重合法などがあ
り、また、重合開始剤としては、一般に用いられるアゾ
重合開始剤や、過酸化物が用いられる。本発明は、共重
合体の機能に関する発明であるから、合成方法によって
何ら制限されるものではない。
合法、懸濁重合法、溶液重合法、塊状重合法などがあ
り、また、重合開始剤としては、一般に用いられるアゾ
重合開始剤や、過酸化物が用いられる。本発明は、共重
合体の機能に関する発明であるから、合成方法によって
何ら制限されるものではない。
【0019】本発明で得られる低汚染型塗料用平滑剤が
適する塗料は、低汚染型塗料、特に、メチルシリケート
やエチルシリケートなどのようなシリケート類を配合し
て塗装後の塗膜表面を親水化することにより雨筋汚れを
防止するようにした低汚染型塗料である。例えば、アク
リルウレタン塗料やポリエステルウレタン塗料などのよ
うな常温乾燥型塗料又はアクリルメラミン塗料やポリエ
ステルメラミン塗料などのような焼き付け型塗料にシリ
ケート類を配合したタイプの低汚染型塗料に対して、有
効に使用することができる。
適する塗料は、低汚染型塗料、特に、メチルシリケート
やエチルシリケートなどのようなシリケート類を配合し
て塗装後の塗膜表面を親水化することにより雨筋汚れを
防止するようにした低汚染型塗料である。例えば、アク
リルウレタン塗料やポリエステルウレタン塗料などのよ
うな常温乾燥型塗料又はアクリルメラミン塗料やポリエ
ステルメラミン塗料などのような焼き付け型塗料にシリ
ケート類を配合したタイプの低汚染型塗料に対して、有
効に使用することができる。
【0020】本発明の低汚染型塗料用平滑剤を塗料に添
加する時期は任意であって、例えば、顔料を混練する過
程で、或いは、塗料を製造した後に、添加することがで
きる。
加する時期は任意であって、例えば、顔料を混練する過
程で、或いは、塗料を製造した後に、添加することがで
きる。
【0021】低汚染型塗料用平滑剤の添加量は、塗料の
樹脂の種類や、顔料の配合組成などにより異なるが、通
常、固形分換算で、塗料ビヒクルに対し0.05〜5重
量%、好ましくは、0.1〜2重量%である。
樹脂の種類や、顔料の配合組成などにより異なるが、通
常、固形分換算で、塗料ビヒクルに対し0.05〜5重
量%、好ましくは、0.1〜2重量%である。
【0022】添加量が0.05重量%より少ないと、平
滑性を十分に与えることが出来ない。また、5重量%よ
り多い添加は、塗料の低汚染効果を阻害するので好まし
くない。
滑性を十分に与えることが出来ない。また、5重量%よ
り多い添加は、塗料の低汚染効果を阻害するので好まし
くない。
【0023】
【発明の効果】本発明の低汚染型塗料用平滑剤は、低汚
染性が例えばシリケート類の配合により付与されている
低汚染型塗料に、その雨筋汚れ防止性能を損なうことな
く、塗装時に平滑性を与えることが可能である。
染性が例えばシリケート類の配合により付与されている
低汚染型塗料に、その雨筋汚れ防止性能を損なうことな
く、塗装時に平滑性を与えることが可能である。
【0024】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに詳細に説
明する。以下における「部」及び「%」は、それぞれ、
「重量部」及び「重量%」を示す。
明する。以下における「部」及び「%」は、それぞれ、
「重量部」及び「重量%」を示す。
【0025】製造実施例1 撹拌装置、還流冷却器、滴下ロート、温度計及び窒素ガ
ス吹き込み口を備えた1000mlの反応容器に、酢酸
ブチル150部を仕込み、N2ガスを導入しながら12
6℃に昇温した後、下に示す滴下溶液(a−1)を滴下
ロートにより2時間で等速滴下した。
ス吹き込み口を備えた1000mlの反応容器に、酢酸
ブチル150部を仕込み、N2ガスを導入しながら12
6℃に昇温した後、下に示す滴下溶液(a−1)を滴下
ロートにより2時間で等速滴下した。
【0026】 滴下溶液(a−1) ブレンマーPME−200 注1) 150部 アクリル酸エチル 50部 酢酸ブチル 120部 t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエイト 2部 注1) メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート(付加モル数4モ ル):日本油脂(株)製 滴下溶液(a−1)の滴下終了1時間後に、t−ブチル
パーオキシ−2−エチルヘキサノエイト2部を加え、さ
らに、126℃を保持しながら2時間反応させた。反応
終了後、酢酸ブチルで固形分を30%に調整し、添加剤
[A−1]を得た。合成したアクリルコポリマーの数平
均分子量は、6500であった。
パーオキシ−2−エチルヘキサノエイト2部を加え、さ
らに、126℃を保持しながら2時間反応させた。反応
終了後、酢酸ブチルで固形分を30%に調整し、添加剤
[A−1]を得た。合成したアクリルコポリマーの数平
均分子量は、6500であった。
【0027】製造実施例2 製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わりに下記の滴
下溶液(a−2)を用いた以外は実施例1と同様の方法
で、添加剤[A−2]を得た。
下溶液(a−2)を用いた以外は実施例1と同様の方法
で、添加剤[A−2]を得た。
【0028】 滴下溶液(a−2) ブレンマーAE−350 注2) 180部 イソブチルビニルエーテル 120部 酢酸ブチル 50部 t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエイト 15部 注2) ポリエチレングリコールモノアクリレート(付加モル数6〜8):日本 油脂(株)製 合成したアクリル/ビニルエーテルコポリマーの数平均
分子量は、3500であった。
分子量は、3500であった。
【0029】製造実施例3 製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わりに下記の滴
下溶液(a−3)を用いた以外は実施例1と同様の方法
で、添加剤[A−3]を得た。
下溶液(a−3)を用いた以外は実施例1と同様の方法
で、添加剤[A−3]を得た。
【0030】 滴下溶液(a−3) ブレンマーPME−100 注3) 150部 アクリル酸ノルマルブチル 25部 イソブチルビニルエーテル 25部 酢酸ブチル 120部 t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエイト 2部 注3) メトキシポリエチレングリコールメタクリレート(付加モル数2モル) :日本油脂(株)製 合成したアクリル/ビニルエーテルコポリマーの数平均
分子量は、9000であった。
分子量は、9000であった。
【0031】製造実施例4 製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わりに下記の滴
下溶液(a−4)を用いた以外は実施例1と同様の方法
で、添加剤[A−4]を得た。
下溶液(a−4)を用いた以外は実施例1と同様の方法
で、添加剤[A−4]を得た。
【0032】 滴下溶液(a−4) ビスコート#190 注4) 225部 アクリル酸2−エチルヘキシル 75部 酢酸ブチル 50部 t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエイト 3部 注4) エチルカルビトールアクリレート:大阪有機化学工業(株)製 合成したアクリルコポリマーの数平均分子量は、175
00であった。
00であった。
【0033】製造実施例5 製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わりに下記の滴
下溶液(a−5)を用いた以外は実施例1と同様の方法
で、添加剤[A−5]を得た。
下溶液(a−5)を用いた以外は実施例1と同様の方法
で、添加剤[A−5]を得た。
【0034】 滴下溶液(a−5) ブレンマーPE−200 注5) 100部 アクリル酸ブチル 50部 エチルビニルエーテル 50部 酢酸ブチル 100部 t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエイト 15部 注5) ポリエチレングリコールモノメタクリレート(付加モル数4〜5):日 本油脂(株)製 合成したアクリル/ビニルエーテルコポリマーの数平均
分子量は、3000であった。
分子量は、3000であった。
【0035】製造比較例1 製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わりに下記の滴
下溶液(n−1)を用いた以外は実施例1と同様の方法
で、添加剤[N−1]を得た。
下溶液(n−1)を用いた以外は実施例1と同様の方法
で、添加剤[N−1]を得た。
【0036】 滴下溶液(n−1) メタアクリル酸エチル 150部 アクリル酸2−エチルヘキシル 150部 酢酸ブチル 100部 t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエイト 7部 合成したアクリルコポリマーの数平均分子量は、650
0であった。
0であった。
【0037】製造比較例2 製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わりに下記の滴
下溶液(n−2)を用いた以外は実施例1と同様の方法
で、添加剤[N−2]を得た。
下溶液(n−2)を用いた以外は実施例1と同様の方法
で、添加剤[N−2]を得た。
【0038】 滴下溶液(n−2) DC−1 注6) 150部 アクリル酸2−エチルヘキシル 50部 酢酸ブチル 120部 t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエイト 2部 注6) 2−メトキシエチルアクリレート:ダイヤアクリレート(株)製 合成したアクリルコポリマーの数平均分子量は、450
0であった。
0であった。
【0039】製造比較例3 製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わりに下記の滴
下溶液(n−3)を用いた以外は実施例1と同様の方法
で、添加剤[N−3]を得た。
下溶液(n−3)を用いた以外は実施例1と同様の方法
で、添加剤[N−3]を得た。
【0040】 滴下溶液(n−3) アクリル酸メチル 150部 イソブチルビニルエーテル 150部 酢酸ブチル 50部 t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエイト 15部 合成したアクリル/ビニルエーテルコポリマーの数平均
分子量は、3500であった。
分子量は、3500であった。
【0041】製造比較例4 製造実施例1の滴下溶液(a−1)の代わりに下記の滴
下溶液(n−4)を用いた以外は実施例1と同様の方法
で、添加剤[N−4]を得た。
下溶液(n−4)を用いた以外は実施例1と同様の方法
で、添加剤[N−4]を得た。
【0042】 滴下溶液(n−4) ブレンマーPME−200 150部 メタアクリル酸エチル 50部 酢酸ブチル 120部 t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエイト 2部 合成したアクリルコポリマーの数平均分子量は、110
00であった。
00であった。
【0043】製造比較例5 市販のポリエーテル変性シリコーンオイル(日本ユニカ
ー社製品:FZ−2161)を入手し、比較試料として
用いた。このシリコーンオイルは、水溶性であり、親水
性を持つとされているものである。数平均分子量は60
00であった。これを添加剤[N−5]とした。
ー社製品:FZ−2161)を入手し、比較試料として
用いた。このシリコーンオイルは、水溶性であり、親水
性を持つとされているものである。数平均分子量は60
00であった。これを添加剤[N−5]とした。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】実施例1(アクリルウレタン常温乾燥型塗
料での試験) 第3表に示した配合の常温乾燥型アクリルウレタン樹脂
塗料組成物について、低汚染型塗料用平滑剤の性能試験
を行った。アクリル樹脂(A−851)溶液とチタン白
(CR−93)を試験用バッチ式サンド・ミル(五十嵐
製作所製)で1750rpm×40℃×30分間の条件
で分散し、ミルベースを作成した。このミルベースに第
1表および第2表の添加剤を消泡剤(ディスパロンOX
−880)と共に添加し、ラボディスパーで2000r
pmで1分間分散した。塗装直前にメチルシリケート
(MS56S)とポリイソシアネート樹脂(DN−95
0)を加えて十分に撹拌し、接触角の測定のために、ガ
ラス板に150μmのアプリケーターを用いて塗布し
た。また、平滑性と耐カーボン汚染性の試験のために、
更に希釈溶剤を用いて塗料の粘度がフォードカップ#4
で18秒(20℃)になるように希釈したのち、エアス
プレーを用いて、乾燥後の塗膜が40μmになるように
塗装した。この塗装膜を室温で24時間乾燥後、80℃
で30分間強制乾燥した。乾燥後、30℃で96時間塗
装板を水中に浸漬し、塗膜の表面を十分に親水化した。
料での試験) 第3表に示した配合の常温乾燥型アクリルウレタン樹脂
塗料組成物について、低汚染型塗料用平滑剤の性能試験
を行った。アクリル樹脂(A−851)溶液とチタン白
(CR−93)を試験用バッチ式サンド・ミル(五十嵐
製作所製)で1750rpm×40℃×30分間の条件
で分散し、ミルベースを作成した。このミルベースに第
1表および第2表の添加剤を消泡剤(ディスパロンOX
−880)と共に添加し、ラボディスパーで2000r
pmで1分間分散した。塗装直前にメチルシリケート
(MS56S)とポリイソシアネート樹脂(DN−95
0)を加えて十分に撹拌し、接触角の測定のために、ガ
ラス板に150μmのアプリケーターを用いて塗布し
た。また、平滑性と耐カーボン汚染性の試験のために、
更に希釈溶剤を用いて塗料の粘度がフォードカップ#4
で18秒(20℃)になるように希釈したのち、エアス
プレーを用いて、乾燥後の塗膜が40μmになるように
塗装した。この塗装膜を室温で24時間乾燥後、80℃
で30分間強制乾燥した。乾燥後、30℃で96時間塗
装板を水中に浸漬し、塗膜の表面を十分に親水化した。
【0047】塗膜の試験の評価は以下のように行った。
耐カーボン汚染性の評価は、上記の親水化の手順(30
℃で96時間水中に浸せき)の段階をカーボン分散液中
で行い、その後流水で軽く洗い流して、塗膜表面に残っ
たカーボンの汚れ具合を目視で「最良」(5)から「最
悪」(1)までの5段階に評価した。また、塗膜表面の
接触角は、塗膜の表面に水の小滴を載せて10秒後に測
定した。また、平滑性の評価は、上記と同様の5段階の
標準板を用意し、目視で評価した。以上の試験の結果を
第4表に示す。
耐カーボン汚染性の評価は、上記の親水化の手順(30
℃で96時間水中に浸せき)の段階をカーボン分散液中
で行い、その後流水で軽く洗い流して、塗膜表面に残っ
たカーボンの汚れ具合を目視で「最良」(5)から「最
悪」(1)までの5段階に評価した。また、塗膜表面の
接触角は、塗膜の表面に水の小滴を載せて10秒後に測
定した。また、平滑性の評価は、上記と同様の5段階の
標準板を用意し、目視で評価した。以上の試験の結果を
第4表に示す。
【0048】
【表3】
【0049】
【表4】
【0050】実施例2(ポリエステルメラミン焼き付け
型塗料での試験) 第5表に示した配合の焼き付け型ポリエステルメラミン
樹脂塗料組成物について、低汚染型塗料用平滑剤の性能
試験を行った。ポリエステル樹脂(M−6805−4
0)溶液とチタン白(CR−93)を試験用バッチ式サ
ンド・ミル(五十嵐製作所製)で1750rpm×40
℃×30分間の条件で分散した。これにメラミン樹脂
(J−820−60及びL−105−60)を加えて、
ラボディスパーで十分に撹拌し、ミルベースを作成し
た。このミルベースに第1表および第2表の添加剤を消
泡剤(ディスパロンOX−881)と共に添加し、更に
メチルシリケート(MS56S)を加えて、ラボディス
パーで2000rpmで1分間分散した。分散後、希釈
溶剤を用いてストマー式粘度計で80KU(20℃)に
塗料の粘度を調整した。これを、接触角の測定のため
に、ガラス板に150μmのアプリケーターを用いて塗
布し、また、平滑性と耐カーボン汚染性の試験のため
に、バーコーター#42を用いてブリキ板に塗布した。
塗布後30秒間セッティングし、その後250℃のオー
ブンで2分間焼き付けた。室温まで冷却後、30℃で9
6時間塗装板を水中に浸漬し、塗膜の表面を十分に親水
化した。
型塗料での試験) 第5表に示した配合の焼き付け型ポリエステルメラミン
樹脂塗料組成物について、低汚染型塗料用平滑剤の性能
試験を行った。ポリエステル樹脂(M−6805−4
0)溶液とチタン白(CR−93)を試験用バッチ式サ
ンド・ミル(五十嵐製作所製)で1750rpm×40
℃×30分間の条件で分散した。これにメラミン樹脂
(J−820−60及びL−105−60)を加えて、
ラボディスパーで十分に撹拌し、ミルベースを作成し
た。このミルベースに第1表および第2表の添加剤を消
泡剤(ディスパロンOX−881)と共に添加し、更に
メチルシリケート(MS56S)を加えて、ラボディス
パーで2000rpmで1分間分散した。分散後、希釈
溶剤を用いてストマー式粘度計で80KU(20℃)に
塗料の粘度を調整した。これを、接触角の測定のため
に、ガラス板に150μmのアプリケーターを用いて塗
布し、また、平滑性と耐カーボン汚染性の試験のため
に、バーコーター#42を用いてブリキ板に塗布した。
塗布後30秒間セッティングし、その後250℃のオー
ブンで2分間焼き付けた。室温まで冷却後、30℃で9
6時間塗装板を水中に浸漬し、塗膜の表面を十分に親水
化した。
【0051】塗装後の評価は、実施例1と同様に行っ
た。その結果を第6表に示す。
た。その結果を第6表に示す。
【0052】
【表5】
【0053】
【表6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川人 滋寛 埼玉県草加市清門町536−1 Fターム(参考) 4J038 CE051 CG141 CH031 CH041 CH141 MA14 NA05
Claims (1)
- 【請求項1】 一般式 【化1】 [式中、R1は水素原子又はメチル基、R2は水素原子又
は炭素原子数1〜4のアルキル基、aは2〜10の整数
をそれぞれ表わす。]で示される付加モル数が2〜10
のポリオキシエチレン基を持つアクリル酸エステル又は
メタアクリル酸エステル30〜90重量%と、一般式 【化2】 [式中、R3は炭素原子数2〜9のアルキル基を表わ
す。]で示されるアルキル基の炭素数が2〜9であるア
クリル酸アルキルエステル及び/又は一般式 H2C=CH−O−R4 [式中、R4は炭素原子数2〜9のアルキル基を表わ
す。]で示されるアルキル基の炭素数が2〜9であるア
ルキルビニルエーテル10〜70重量%とを共重合する
ことにより得られる、数平均分子量が2,000〜60,
000の共重合体よりなることを特徴とする低汚染型塗
料用平滑剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10232381A JP2000053940A (ja) | 1998-08-05 | 1998-08-05 | 低汚染型塗料用平滑剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10232381A JP2000053940A (ja) | 1998-08-05 | 1998-08-05 | 低汚染型塗料用平滑剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000053940A true JP2000053940A (ja) | 2000-02-22 |
Family
ID=16938347
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10232381A Pending JP2000053940A (ja) | 1998-08-05 | 1998-08-05 | 低汚染型塗料用平滑剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000053940A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008285385A (ja) * | 2007-05-21 | 2008-11-27 | Toagosei Co Ltd | 炭酸カルシウム用分散剤 |
-
1998
- 1998-08-05 JP JP10232381A patent/JP2000053940A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008285385A (ja) * | 2007-05-21 | 2008-11-27 | Toagosei Co Ltd | 炭酸カルシウム用分散剤 |
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