JP2003226784A - 密着性オレフィン系樹脂組成物、それの押出成形品、並びにそれを被覆層とする電線・ケーブル - Google Patents
密着性オレフィン系樹脂組成物、それの押出成形品、並びにそれを被覆層とする電線・ケーブルInfo
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Abstract
着性にすぐれたオレフィン系樹脂組成物、それを押出成
形して得られる押出成形品、並びにそれを押出成形して
得られる被覆層を持つ電線・ケーブルの提供。 【解決手段】 エチレン系樹脂(A1)及びプロピレン
系樹脂(A2)からなる群から選ばれた1種以上のオレ
フィン系樹脂(A)に、酸化ポリオレフィン(B)を配
合してなる密着性オレフィン系樹脂組成物、それを押出
成形して得られる押出成形品、並びにそれを押出成形し
て得られる被覆層を持つ電線・ケーブルにて提供。
Description
系樹脂組成物、それの押出成形品、並びにそれを被覆層
とする電線・ケーブルに関し、更に詳しくは、電気特
性、機械的特性、押出成形性、及び密着性にすぐれたオ
レフィン系樹脂組成物、それを押出成形して得られる押
出成形品、並びにそれを押出成形して得られる被覆層を
持つことを特徴とする電線・ケーブルや金属管に関す
る。本発明の被覆層を持つ電線・ケーブルは自動車用、
通信用、電力用等の電線・ケーブルとして幅広く利用す
ることができる。
(伝)送特性、高周波特性などの電気特性や、耐磨耗
性、引張強度、耐衝撃性、耐低温脆性等の機械的特性、
また押出成形加工性、射出成形加工性等の加工性に優れ
ており、しかも、環境負荷が小さいので、例えば金属管
を腐食から保護する被覆層を持つ金属管の腐食保護材料
や自動車用、通信用、電力用に使用される電線・ケーブ
ルの絶縁被覆材料として広く用いられている。ところ
が、オレフィン系樹脂は、密着性(接着性の意味を包含
する)が充分でなく、金属管、金属導体や光ファイバー
などの芯線や、ポリエステル、ポリアミド等の極性基を
含む樹脂とは充分密着せず問題であった。このために、
例えば不飽和カルボン酸、酸無水物、エポキシ化合物、
ヒドロキシ化合物、有機酸金属塩、シラン化合物等でグ
ラフト変性し、密着性を向上させた変性オレフィン系樹
脂が開発され、広く使用されているが、これは、電気特
性や加工性に対して、特に電(伝)送特性に対して必ず
しも満足できるものではなかった。
点に鑑み、オレフィン系樹脂をグラフト変性する必要が
なく、かつ少量の添加剤の配合で、電気特性、押出成形
性、機械的特性、及び密着性にすぐれたオレフィン系樹
脂組成物、それを押出成形して得られる押出成形品、並
びにそれを押出成形して得られる被覆層を持つことを特
徴とする電線・ケーブルや金属管の提供を課題とする。
を解決すべく鋭意研究した結果、酸化ポリオレフィンを
オレフィン系樹脂に配合することにより密着性オレフィ
ン系樹脂組成物が得られることを見出し、本発明を完成
するに至った。
オレフィン系樹脂(A)に、酸化ポリオレフィン(B)
を配合してなることを特徴とする密着性オレフィン系樹
脂組成物が提供される。
において、オレフィン系樹脂(A)は、エチレン系樹脂
(A1)及びプロピレン系樹脂(A2)からなる群から
選ばれる1種以上の樹脂であることを特徴とする密着性
オレフィン系樹脂組成物が提供される。
は2の発明において、エチレン系樹脂(A1)が、メル
トマスフローレート0.01〜10g/10分のエチレ
ン単独重合体、エチレン−ビニルエステル共重合体及び
エチレン−α,β−不飽和カルボン酸エステル共重合
体、並びにメルトマスフローレート0.1〜100g/
10分のエチレン−α−オレフィン共重合体からなる群
から選ばれた1種以上であることを特徴とする密着性オ
レフィン系樹脂組成物が提供される。
は2の発明において、プロピレン系樹脂(A2)が、メ
ルトマスフローレート0.3〜100g/10分のプロ
ピレン単独重合体、及びメルトマスフローレート0.3
〜100g/10分のエチレン−プロピレン共重合体か
らなる群から選ばれた1種以上であることを特徴とする
密着性オレフィン系樹脂組成物。
いずれかの発明において、酸化ポリオレフィン(B)
が、酸化ポリエチレンであることを特徴とする密着性オ
レフィン系樹脂組成物が提供される。
いずれかの発明において、酸化ポリオレフィン(B)の
配合量は、オレフィン系樹脂(A)100重量部に対し
て0.1〜5.0重量部であることを特徴とする密着性
オレフィン系樹脂組成物が提供される。
いずれかの発明に記載の密着性オレフィン系樹脂組成物
を押出成形して得られることを特徴とする押出成形が提
供される。
いずれかの発明に記載の密着性オレフィン系樹脂組成物
を押出成形して得られる被覆層を持つことを特徴とする
電線・ケーブルが提供される。
系樹脂組成物、それの押出成形品、並びにそれを被覆層
とする電線・ケーブル等について、各項目毎に詳細に説
明する。
ら押出成形加工用樹脂や自動車用、通信用、電力用に使
用される電線・ケーブルの被覆樹脂として用いられてい
るものであればよく、種類や分子量を含め限定されな
い。好ましいオレフィン系樹脂(A)としてはエチレン
系樹脂(A1)及びプロピレン系樹脂(A2)を挙げる
ことができる。
低密度エチレン単独重合体、高密度エチレン単独重合
体、エチレン−ビニルエステル共重合体、エチレン−
α,β−不飽和カルボン酸エステル共重合体、中密度エ
チレン−α−オレフィン共重合体、高密度エチレン−α
−オレフィン共重合体、直鎖状低密度エチレン−α−オ
レフィン共重合体、直鎖状超低密度エチレン−α−オレ
フィン共重合体等を挙げることができる。エチレン−ビ
ニルエステル共重合体としては、具体的にはエチレン−
酢酸ビニル共重合体等が例示でき、エチレン−α、β不
飽和カルボン酸エステル共重合体としてはエチレン−ア
クリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸メチル
共重合体、エチレン−アクリル酸ブチル共重合体、エチ
レン−メタクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタク
リル酸メチル共重合体、エチレン−メタクリル酸ブチル
共重合体等を例示できる。
ステル共重合体、及びエチレン−α,β不飽和カルボン
酸エステル共重合体のメルトマスフローレートは、0.
01〜10g/分が望ましく、好ましくは0.05〜1
0g/10分、さらに好ましくは0.1〜5g/10分
である。これらのエチレン系樹脂では、0.01g/1
0分未満のメルトマスフローレートを持つものは製造が
困難であり、かつ加工性も劣り、一方10g/10分を
超えると引張破断応力など機械的特性が低下するので望
ましくない。エチレン−α−オレフィン共重合体のエチ
レンと共重合させるα−オレフィンとしては、ブテン−
1、ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1、オクテン
−1、デセン−1、ドデセン−1等が例示される。エチ
レン−α−オレフィン共重合体のメルトマスフローレー
トは0.1〜100g/10分が望ましく、好ましくは
0.1〜10g/10分、さらに好ましくは0.1〜5
g/10分である。エチレン−α−オレフィン共重合体
では、0.1g/10分未満のメルトマスフローレート
を持つものは製造が困難であり、かつ加工性も劣り、一
方100g/10分を超えると引張破断応力など機械的
特性が低下するので望ましくない。
の重合方法を用いて製造でき、重合触媒としては、高圧
法の場合にあっては、有機過酸化物、アゾ化合物、酸素
等のラジカル発生触媒を用いて製造することができる。
その他の重合法の場合にあっては、フィリップス系触
媒、チーグラー系触媒、スタンダード系触媒、並びにメ
タロセン系触媒を用いて、温度0〜250℃で、圧力が
高圧(50MPa以上)、中圧(10〜50MPa)あ
るいは低圧(常圧〜10MPa)のいずれかの重合条件
下で行われる。この際の重合方法は、特に限定されるも
のではなく、溶液重合法、懸濁重合法、スラリー重合
法、気相重合法等のいずれの方法も使用することができ
る。
・ナッタ系触媒等の公知のα−オレフィンの立体規則性
触媒を用いて、比較的低温、いわゆる中・低圧でプロピ
レンを単独重合させるか、あるいはプロピレンと他のエ
チレンを含むα−オレフィンとを共重合させたものであ
る。具体的には、プロピレン単独重合体、エチレン−プ
ロピレン共重合体、プロピレン−ブテン−1共重合体、
エチレン−プロピレン−ブテン−1三元共重合体等を例
示できる。プロピレン系樹脂(A2)のメルトマスフロ
ーレートは0.3〜100g/10分、好ましくは0.
5〜50g/10分、さらに好ましくは0.5〜5g/
10分である。メルトマスフローレートが0.3g/1
0分未満であると、加工性が低下し、一方、100g/
10分を超えると、機械的特性が低下するので望ましく
ない。これらのオレフィン系樹脂(A)は、1種又は2
種以上混合して使用することができる。
000未満(蒸気層浸透圧計で測定)の数平均分子量を
もつ低分子量重合体で、数平均分子量は1000〜40
00が好ましく、1500〜2500が特に好ましい。
酸化ポリオレフィン(B)は、10〜35、好ましくは
13〜17の酸価を持つように酸化されているものであ
る。また、軟化点(ASTM E−28に準拠して測
定)として85〜145℃、好ましくは95〜140
℃、更に好ましくは98〜115℃を持つものである。
酸化ポリオレフィン(B)は、通常120〜300セン
チポイズ、好ましくは170〜250センチポイズのブ
ルックフィールド粘度(140℃で測定)を持つ。酸化
ポリオレフィン(B)としては、具体的には酸化ポリエ
チレン、酸化ポリプロピレン、又はこれらの混合物を挙
げることができるが、中でも、酸化ポリエチレンが好ま
しい。
で製造したものであればよく、特に限定されない。これ
は、エチレン単独重合体あるいはエチレン−α−オレフ
ィン共重合体を酸素又は有機パーオキシドもしくはヒド
ロパーオキシドと反応させることにより製造できる。酸
化ポリオレフィン(B)は、具体的には、酸化ポリエチ
レンとしてA−CPolyethylene 307、
316、325、330、392、395、629、6
55、656(ハネウエル社製)、サンワックス(登録
商標)E−300、E−400、E−250P、LEL
−250P、LEL400P、LEL−800(三洋化
成社製)、ネオワックス(登録商標) E、E−20
(ヤスハラケミカル社製)、酸化ポリプロピレンとして
ビスコール(登録商標)TS−200(三洋化成社製)
として入手できる。酸化ポリオレフィン(B)の配合量
は、ベース樹脂100重量部に対して、0.1〜5.0
重量部、好ましくは0.5〜2.0重量部、さらに好ま
しくは0.6〜1.5重量部である。配合量が0.1重
量部未満であると密着が不十分となり、一方5.0重量
部を超えると加工性に影響がでることがあり、押出成形
品にブツ等の外観不良を認めることがあり、かつ密着性
の向上も飽和し経済性が低下するので望ましくない。
使用目的に応じて、更に各種配合剤(C)を配合するこ
とができる。各種配合剤(C)としては、安定剤、中和
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、帯電防止
剤、滑剤、加工性改良剤、充填剤、分散剤、カップリン
グ剤、銅害防止剤、発泡剤、核剤、気泡防止剤、着色
剤、顔料、染料、カーボンブラック、水トリー防止剤、
電圧安定剤、耐トラッキング剤、有機過酸化物、架橋促
進剤、殺菌剤、防カビ剤等を挙げることができる。特
に、押出成形加工時の熱暴露や経時安定性を得るため
に、酸化防止剤を配合することが望ましい。酸化防止剤
としては、フェノール系、リン系、アミン系、イオウ系
等を挙げることができ、単独でも2種以上混合して使用
してもよく、その配合量は、オレフィン系樹脂(A)1
00重量部に対して、0.001〜5重量部程度であ
る。
(D) 本発明の密着性ポリオレフィン系樹脂組成物(D)は、
各種の調製方法で準備することができる。例えば、オレ
フィン系樹脂(A)、酸化ポリオレフィン(B)、及び
他の配合剤(C)をペレット、グラニュラー、粉末など
の固体状態で、または液体状態で、V型ブレンダー、タ
ンブラー式ブレンダー、リボンブレンダー、回転翼また
は固定翼付きブレンダー、ヘンシェルミキサー等によっ
て均一に混合して、いわゆるドライブレンド物またはソ
ーキング物として調製することができる。
樹脂(A)、酸化ポリオレフィン(B)、及び他の配合
剤(C)を、または上記で得られたドライブレンド物あ
るいはソーキング物を、バンバリーミキサー、ブスコニ
ーダー、ミキシングロール、インテンシブミキサー、単
軸押出機、二軸押出機、多軸押出機、スタティックミキ
サー等に投入し、ベース樹脂の溶融温度以上で、例え
ば、110〜200℃で溶融混練して調製できる。加熱
溶融調製された樹脂組成物は、好ましくは平均粒子径3
〜7mmのペレットに造粒し、押出成形機に供給して芯
線上に被覆層を形成し、電線・ケーブルを製造すること
ができる。なお、酸化防止剤等の他の配合剤(C)の微
量配合成分は、予め本発明で使用するオレフィン系樹脂
(A)等で高濃度マスターバッチを製造し、これをドラ
イブレンドや加熱溶融混練して配合してもよい。
密着性オレフィン系樹脂組成物を公知の方法、例えば押
出成形機を使用して直接押出被覆して製造することがで
きる。
出成形品の製造法を説明すると、まず、導体としては、
単線、撚り線のいずれでもよい。押出成形機としては、
一般に単軸スクリュウ型押出機が用いられる。この押出
成形機による被覆加工の手順を例示すると;まず、樹脂
被覆すべき導体を押出成形機のクロスヘッドに導入し、
一方、被覆用樹脂はホッパからシリンダー内に供給さ
れ、スクリュウによって前に押し運ばれながらシリンダ
ー周囲から加えられる熱によって溶融し、クロスヘッド
に送られる。クロスヘッドの先端には、所定の肉厚に被
覆を施すための金型としてダイ(雌型)及びニップル
(雄型)が設けられており、これらニップル、ダイの間
に押出されて樹脂が被覆される。電線は単線で使用する
ほか、撚り合わせたり、テープ等で束めて使用してもよ
い。なお押出成形品は、成形後、電子線等で樹脂成分を
架橋することもできる。
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。なお、本明細書中で用いられた試料、物性値
及び評価は、それぞれ以下の方法によるものである。
(メルトマスフローレート=1.2g/10分、密度=
0.923g/cm3) 樹脂(A1−2):直鎖状エチレン−ブテン−1共重合
体(メルトマスフローレート=0.7g/10分、密度
=0.920g/cm3) 樹脂(A1−3):直鎖状エチレン−ヘキセン−1共重
合体(メルトマスフローレート=0.8g/10分、密
度=0.945g/cm3) プロピレン系樹脂(A2) 樹脂(A2−1):エチレン−プロピレン共重合体(メ
ルトマスフローレート=0.8g/10分、密度=0.
910g/cm3)
e 330(ハネウエル社製) 酸化ポリエチレン2:サンワックス(登録商標)E−3
30(三洋化成社製) 3.他の配合剤(C)
(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート]メタン、イルガノックス(登録
商標)1010(チバスペシャルティケミカル社製)
Rともいう。) エチレン系樹脂(A1)については、JIS K692
2−2に準拠して行い、温度190℃、荷重21.18
Nで測定した。プロピレン系樹脂(A2)については、
JIS K6921−2に準拠して行い、温度230
℃、荷重21.18Nで測定した。
mm/分(但し、樹脂(A1−3)については50mm
/分とした。)とし、15MPa以上を合格とした。 2−2.引張破壊ひずみ JIS C3005に準拠して行った。400%以上を
合格とした。
0.4mmの銅導体上に押出成形して、外径0.7mm
の被覆ケーブルを調製した。この被覆ケーブルを15c
mの長さに切断し、片辺部に長さ5cmの被覆層を残し
て芯線を露出させた。この芯線を掴み器具で固定し、引
張試験機(島津製作所製 AG5−5KNG)を用いて
被覆層部分を、引き抜き速度50mm/分で引き抜い
た。その際、引き抜くのに必要な強度(ニュートン:
N)を測定し、密着性試験とした。3.0N以上を合格
とした。
したように各種のオレフィン系樹脂100重量部に酸化
ポリエチレン1を各1重量部、酸化防止剤を各0.1重
量部をそれぞれバンバリーミキサーに投入し、145℃
で5分間溶融混練し、その後粒径約4mmに造粒し、本
発明のオレフィン系樹脂組成物(実施例1〜4)を得
た。酸化ポリエチレン1を配合しない以外は、実施例1
〜4と同様にして、それぞれ比較例1〜4のオレフィン
系樹脂組成物を得た。これらのオレフィン系樹脂組成物
に付き、機械的特性、及び密着性を評価した。結果は表
1に示したが、これらのオレフィン系樹脂組成物は、オ
レフィン系樹脂それ自体が持つ押出成形加工性、機械的
特性を示していたが、実施例1〜4は、比較例1〜4に
比べて明らかに優れた密着性が付与されていた。
合量を表2に示したようにした以外は、実施例3と同様
にして本発明のオレフィン系樹脂組成物を調製し、同様
に評価した。結果は、表2に示したが、オレフィン系樹
脂それ自体が持つ押出成形加工性、機械的特性を維持し
たまま、優れた密着性が付与されていた。
リエチレン2に代えた以外は、実施例3と同様にして本
発明のオレフィン系樹脂組成物を調製し、同様に評価し
た。結果は、表2に示したが、オレフィン系樹脂それ自
体が持つ押出成形加工性、機械的特性を維持したまま、
優れた密着性が付与されていた。
単独重合体(A1−1)と直鎖状エチレン−ヘキセン−
1共重合体(A1−3)の50重量%ずつ混合したもの
を使用した以外は、実施例1と同様にして本発明のオレ
フィン系樹脂組成物を調製し、同様に評価した。結果
は、表2に示したが、オレフィン系樹脂それ自体が持つ
押出成形加工性、機械的特性を維持したまま、優れた密
着性が付与されていた。
は、オレフィン系樹脂(A)に特定量の酸化ポリオレフ
ィン(B)から構成されるので、オレフィン系樹脂
(A)の良好な押出加工成形性、機械的特性を維持した
まま、密着性オレフィン系樹脂組成物が得られる効果が
ある。これから得られる押出成形品は、金属管や電線・
ケーブルの被覆層として優れた密着性を持っており、被
覆金属管、被覆電線・ケーブル、絶縁保護カバー、パイ
プ、フィルム、シート等の用途に好適に使用することが
できる。製造された被覆電線・ケーブルは、自動車用、
通信用、電力用の電線・ケーブルとして幅広く利用する
ことができる。
Claims (8)
- 【請求項1】 オレフィン系樹脂(A)に、酸化ポリオ
レフィン(B)を配合してなることを特徴とする密着性
オレフィン系樹脂組成物。 - 【請求項2】 オレフィン系樹脂(A)は、エチレン系
樹脂(A1)及びプロピレン系樹脂(A2)からなる群
から選ばれる1種以上の樹脂であることを特徴とする請
求項1に記載の密着性オレフィン系樹脂組成物。 - 【請求項3】 エチレン系樹脂(A1)が、メルトマス
フローレート0.01〜10g/10分のエチレン単独
重合体、エチレン−ビニルエステル共重合体及びエチレ
ン−α,β−不飽和カルボン酸エステル共重合体、並び
にメルトマスフローレート0.1〜100g/10分の
エチレン−α−オレフィン共重合体からなる群から選ば
れた1種以上であることを特徴とする請求項1あるいは
2に記載の密着性オレフィン系樹脂組成物。 - 【請求項4】 プロピレン系樹脂(A2)が、メルトマ
スフローレート0.3〜100g/10分のプロピレン
単独重合体、及びメルトマスフローレート0.3〜10
0g/10分のエチレン−プロピレン共重合体からなる
群から選ばれた1種以上であることを特徴とする請求項
1あるいは2に記載の密着性オレフィン系樹脂組成物。 - 【請求項5】 酸化ポリオレフィン(B)が、酸化ポリ
エチレンであることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
かに記載の密着性オレフィン系樹脂組成物。 - 【請求項6】 酸化ポリオレフィン(B)の配合量は、
オレフィン系樹脂(A)100重量部に対して0.1〜
5.0重量部であることを特徴とする請求項1〜5のい
ずれかに記載の密着性オレフィン系樹脂組成物。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の密着性
オレフィン系樹脂組成物を押出成形して得られることを
特徴とする押出成形品。 - 【請求項8】 請求項1〜6のいずれかに記載の密着性
オレフィン系樹脂組成物を押出成形して得られる被覆層
を持つことを特徴とする電線・ケーブル。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002030677A JP3978346B2 (ja) | 2002-02-07 | 2002-02-07 | 密着性オレフィン系樹脂組成物を被覆層とする電線・ケーブル |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006282699A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Daicel Polymer Ltd | オレフィン系樹脂組成物 |
-
2002
- 2002-02-07 JP JP2002030677A patent/JP3978346B2/ja not_active Expired - Lifetime
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