JP2003226721A - Iii−b族金属触媒系 - Google Patents
Iii−b族金属触媒系Info
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- JP2003226721A JP2003226721A JP2002377023A JP2002377023A JP2003226721A JP 2003226721 A JP2003226721 A JP 2003226721A JP 2002377023 A JP2002377023 A JP 2002377023A JP 2002377023 A JP2002377023 A JP 2002377023A JP 2003226721 A JP2003226721 A JP 2003226721A
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- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F36/00—Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, at least one having two or more carbon-to-carbon double bonds
- C08F36/02—Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, at least one having two or more carbon-to-carbon double bonds the radical having only two carbon-to-carbon double bonds
- C08F36/04—Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, at least one having two or more carbon-to-carbon double bonds the radical having only two carbon-to-carbon double bonds conjugated
Abstract
レンランダムコポリマーで、トラックタイヤのタイヤサ
イドウォールに適しており、トラクション特性を損なう
ことなく切傷生長抵抗やトレッド摩耗特性を改善し、転
がり抵抗を低減することもできるものを合成する。 【解決手段】(I)少なくとも一つの不安定なハロゲン
原子を含有する化合物;及び(II)III−B金属含
有触媒成分;を含む触媒系の存在下で、有機溶媒中でイ
ソプレンモノマー及び1,3−ブタジエンモノマーを共
重合する。そのIII−B金属含有触媒成分は:(1)
(a)有機アルミニウムヒドリド、(b)アルコール又
はチオール、及び(c)場合により1,3−ブタジエン
を混合して、修飾有機アルミニウム触媒成分を生成し;
(2)III−B族金属を含有する有機金属化合物を加
える;工程により作成される。
Description
ネオジム触媒で共重合すると、1,3−ブタジエンはイ
ソプレンの19倍の速度で重合する。このため、当該コ
ポリマーではモノマーがランダム分布をしない。ポリマ
ー鎖の一方の末端は、主に(重合速度がより速い)ブタ
ジエン由来の繰り返し単位を含有し、ポリマー鎖の他方
の末端は、主に(重合速度がより遅い)イソプレン由来
の繰り返し単位を含有する。重合が進むにつれてブタジ
エンモノマーを重合に使用し難くなり、益々多くのイソ
プレンが残され、続いてイソプレンが重合する。これに
より、該イソプレン−ブタジエンゴムの組成が傾斜(t
aper)する。
は、(1)有機アルミニウム化合物;(2)周期表のI
II−B族金属(例えば、ランタノイド及びアクチノイ
ド)を含有する化合物;及び(3)少なくとも一つの不
安定なハロゲン原子を含有する少なくとも一つの化合
物;を含む触媒系で、共役ジオレフィンモノマーを重合
できることが開示されている。米国特許第4,663,
405号明細書には、ハロゲン化ビニルの存在下で重合
することにより、該触媒系で作られるポリマーの分子量
を低下できることも開示されている。しかし、これらの
記載はイソプレンとブタジエンの共重合を具体的に開示
しておらず、ブタジエンモノマーと同様の速度でイソプ
レンモノマーを重合する技術を提供するものではない。
従ってこれらの記載は、(1)有機アルミニウム化合
物;(2)周期表のIII−B族金属(例えば、ランタ
ノイド及びアクチノイド)を含有する化合物;及び
(3)少なくとも一つの不安定なハロゲン原子を含有す
る少なくとも一つの化合物;を含む触媒系で、ランダム
の非傾斜イソプレン−ブタジエンゴムを合成する技術を
提供するものではない。
は、イソプレン及び1,3−ブタジエンを共重合してゴ
ムにするのに特に有用な触媒系の製造方法が開示されて
おり、その方法は:(1)(a)有機アルミニウムヒド
リド、(b)脂肪族アルコール、脂環式アルコール、脂
肪族チオール、脂環式チオール、トリアルキルシラノー
ル、及びトリアリールシラノールからなる群より選択さ
れる化合物、及び(c)場合により1,3−ブタジエン
を有機溶媒中で混合して、修飾された有機アルミニウム
触媒成分を生成し;(2)その修飾有機アルミニウム触
媒成分に周期表のIII−B族金属を含有する有機金属
化合物を加え、III−B族金属含有触媒成分を生成
し;(3)そのIII−B族金属含有触媒成分に、少な
くとも一つの不安定なハロゲン原子を含有する化合物を
加え;(4)修飾されたIII−B族金属含有触媒成分
に少なくとも一つの不安定なハロゲン原子を含有する化
合物を加えた後、その触媒系を10分から6時間の間、
約30℃から約85℃の範囲内の温度で熟成する;逐次
的な工程を含む。
く、シス微細構造含有量のより多いイソプレン−ブタジ
エンコポリマーを、より高い重合速度で合成することが
できる。これらのコポリマーは加工性も改善され、トラ
ックタイヤのタイヤサイドウォールゴムコンパウンドで
の使用について特性の優れた組み合わせも示す。これら
のイソプレン−ブタジエンゴムをタイヤサイドウォール
に使用することにより、転がり抵抗を犠牲にすることな
く、切傷成長抵抗の改善されたタイヤを作ることができ
る。トラクション特性を犠牲にすることなく、トレッド
摩耗特性を改善し、タイヤの転がり抵抗を低減するため
に、本発明の方法により作成されるイソプレン−ブタジ
エンゴムをタイヤトレッドゴムコンパウンドに用いるこ
ともできる。
ウム触媒成分と、周期表のIII−B族金属を含有する
有機金属化合物とを、不安定なハロゲン原子と接触させ
る前に少なくとも5分間反応させること;を伴う。典型
的には、修飾有機アルミニウム触媒成分と周期表のII
I−B族金属を含有する有機金属化合物とを、約30℃
から約100℃の範囲内の温度で約5分から約25分間
の間、反応させる。より典型的には、修飾有機アルミニ
ウム触媒成分を周期表のIII−B族金属含有化合物
と、約15分から約20分の範囲内の時間、反応させ
る。本発明の実施では、不安定なハロゲン原子を含有す
る化合物を別個の成分として重合反応器に加えるのが好
都合である。
も一つの不安定なハロゲン原子を含有する化合物;及び
(II)III−B金属含有触媒成分;を含む触媒系の
存在下で、有機溶媒中でイソプレンモノマー及び1,3
−ブタジエンモノマーを共重合する工程を含むイソプレ
ン−ブタジエンゴムの合成方法を開示し、そのIII−
B金属含有触媒成分は:(1)(a)有機アルミニウム
ヒドリド、(b)脂肪族アルコール、脂環式アルコー
ル、脂肪族チオール、脂環式チオール、トリアルキルシ
ラノール、及びトリアリールシラノールからなる群より
選択される化合物、及び(c)場合により1,3−ブタ
ジエンを有機溶媒中で混合して、修飾された有機アルミ
ニウム触媒成分を生成し;(2)周期表のIII−B族
金属を含有する有機金属化合物を修飾有機アルミニウム
触媒成分に加え、III−B族金属含有触媒成分を生成
する;逐次的な工程により作成される。
ンの相対量は、広い範囲で変えることができる。例えば
モノマー仕込み組成物は、約1重量%から約99重量%
のブタジエンと、約1重量%から約99重量%のイソプ
レンとを含有することができる。大抵の場合、モノマー
仕込み組成物は、約10重量%から約90重量%のブタ
ジエンと、約10重量%から約90重量%のイソプレン
とを含有する。通常、モノマー仕込み組成が約25重量
%から約75重量%のブタジエンと約25重量%から約
75重量%のイソプレンとを含有することが好ましい。
自動車タイヤの場合、一般には、モノマー仕込み組成物
が約50重量%から約75重量%のブタジエンと約25
重量%から約50重量%のイソプレンとを含有すること
が好ましい。トラックタイヤの場合、一般には、モノマ
ー仕込み組成物が約25重量%から約50重量%の1,
3−ブタジエンと約50重量%から約75重量%のイソ
プレンとを含有することが好ましい。
その炭化水素溶媒は1以上の芳香族、脂肪族、又は脂環
式化合物でありうる。通常、これらの溶媒は1分子あた
り4から10個の炭素原子を含有し、重合条件下で液体
である。適切な有機溶媒の代表例としては、ペンタン、
イソオクタン、シクロヘキサン、n−ヘキサン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等単独、又は
それらの混合物が挙げられる。
通常、重合媒体中に約5から35重量%のモノマーが存
在する。当然ながら、該重合媒体は、有機溶媒、1,3
−ブタジエンモノマー、イソプレンモノマー、及び触媒
系で構成される。大抵の場合、重合媒体が10から30
重量%のモノマーを含有することが好ましい。一般に
は、重合媒体が12から18重量%のモノマーを含有す
ることが好ましい。
程の方法で作成される。第一の工程では、有機アルミニ
ウムヒドリドを、アルコール又はチオール、場合により
1,3−ブタジエンと混合する。良好な重合速度と高い
転化率を得るため、修飾有機アルミニウム触媒成分の作
成にあたり、1,3−ブタジエンを有機アルミニウムヒ
ドリド、及び、アルコール又はチオールと混合する。こ
れら3つの成分(有機アルミニウムヒドリド、アルコー
ル又はチオール、及び1,3−ブタジエン)を何れの順
序でも混合することができる。有機アルミニウムヒドリ
ドを1,3−ブタジエンの存在下にアルコール又はチオ
ールと混合することができ、1,3−ブタジエンを後で
加えることもできる。しかし、有機アルミニウム化合物
をアルコール又はチオールに加えるのではなくて、アル
コール又はチオールを有機アルミニウム化合物に加える
ことが特に好ましい。当然ながら、この工程は不活性有
機溶媒中で行われる。適切な不活性有機溶媒の代表例と
しては、ペンタン、イソオクタン、シクロヘキサン、n
−ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベ
ンゼン等単独、又はそれらの混合物が挙げられる。
(アルコール又はチオール)のモル比は、約3:2から
約150:1の範囲内にある。より典型的には、有機ア
ルミニウムヒドリド:(アルコール又はチオール)のモ
ル比が約2:1から約100:1の範囲内にある。一般
則としては、有機アルミニウムヒドリド:(アルコール
又はチオール)のモル比が約5:2から約25:1の範
囲内にあることがより好ましい。有機アルミニウムヒド
リド:(アルコール又はチオール)のモル比が約3:1
から約15:1の範囲内にあることが非常に好ましい。
いて、1,3−ブタジエンを使用することは必ずしも必
要ではない。該触媒系の作成において使用される(1,
3−ブタジエン):(周期表のIII−B族金属を含有
する有機金属化合物)の比は、通常3:1より大きい。
典型的には、該触媒系の作成において使用される(1,
3−ブタジエン):(周期表のIII−B族金属を含有
する有機金属化合物)の比は約5:1から約100:1
の範囲内にある。より典型的には、該触媒系の作成にお
いて使用される(1,3−ブタジエン):(周期表のI
II−B族金属を含有する有機金属化合物)の比は約1
0:1から約30:1の範囲内にある。一般則として
は、1,3−ブタジエン:該有機金属化合物の比が約1
5:1から約25:1の範囲内にあることがより好まし
い。
ドリドがアルコール又はチオールで修飾される。しか
し、その全てが修飾されると触媒系が不活性となるた
め、過剰量の有機アルミニウムヒドリドが存在すること
が重要である。アルコールが修飾工程で用いられる場合
に起きる化学反応は、以下の様に表される:
修飾工程で用いられる場合、反応は以下の様に進行す
る:
される。使用できる有機アルミニウムヒドリドは、以下
の構造式を有する:
よく、1から12個の炭素原子を含有するアルキル基を
表す。)通常、R1及びR2は約2から約8個の炭素原子
を含有するアルキル基を表す。より通例としては、R1
及びR2は約3から約6個の炭素原子を含有するアルキ
ル基を表す。
は、脂肪族アルコール、脂環式アルコール、脂肪族チオ
ール、脂環式チオール、トリアルキルシラノール、又は
トリアリールシラノールが挙げられる。事実上、何れの
脂肪族アルコール又は脂環式アルコールをも用いること
ができる。しかし典型的には、アルコールは1から約1
2個の炭素元素を含有する。1以上の水酸基を含有する
アルコール(例えば、ジオール)を用いることもでき
る。適切なアルコールの代表例の一部としては、メタノ
ール、エタノール、n−プロピルアルコール、イソプロ
ピルアルコール、n−ブチルアルコール、t−ブチルア
ルコール、1−ペンタノール、1−ヘキサノール、1−
ヘプタノール、1−オクタノール、エチレングリコー
ル、ブタンジオール等が挙げられる。1−ブタノール
(n−ブチルアルコール)は多くの有機溶媒(例えばヘ
キサン)に可溶であるため、非常に好ましい。
アルコールをも用いることができる。しかし典型的に
は、チオールは1から約12個の炭素原子を含有する。
1以上のメルカプタン基を含有するチオールを用いるこ
ともできる。典型的には、使用できるチオールはR−S
H(Rは1から約12個の炭素原子を含有するアルキル
基又はアリール基を表す)の構造式を有する。使用でき
るチオールの代表例の一部として、メチルメルカプタ
ン、エチルメルカプタン、n−プロピルメルカプタン、
n−ブチルメルカプタン、t−ブチルメルカプタン、n
−ペンチルメルカプタン、n−ヘキシルメルカプタン等
が挙げられる。
下の構造式を有する:
ってもよく、1から12個の炭素原子を含有するアルキ
ル基を表す。) 使用できるアリールシラノールは、以下の構造式を有す
る:
るアリール基を表し、R2及びR3は同じであっても異な
ってもよく、1から12個の炭素原子を含有するアルキ
ル基又は6から12個の炭素原子を含有するアリール基
を表す。) 触媒製造手順の第二の工程では、III−B族金属含有
有機化合物を、第一の工程で作成された修飾有機アルミ
ニウム触媒成分に加える。当然ながら、第一の工程で作
成された修飾有機アルミニウム触媒成分は、修飾及び未
修飾有機アルミニウムヒドリド両方の混合物である。第
二の工程により、III−B族金属含有触媒成分が形成
される。(添加有機金属化合物の量):(修飾有機アル
ミニウム触媒成分中のアルミニウムの量)のモル比は、
約1:6から約1:40の範囲内にある。一般に、有機
ランタノイド化合物:有機アルミニウム化合物のモル比
が約1:8から1:25の範囲内にあることが好まし
い。通常、有機ランタノイド化合物:有機アルミニウム
化合物のモル比が約1:11から1:20の範囲内にあ
ることがより好ましい。一般に、未反応の有機アルミニ
ウムヒドリド(アルコール又はチオールで修飾されてい
ない有機アルミニウムヒドリド):III−B族金属含
有有機金属化合物の比が増加するにつれて、重合速度が
増加する。しかし、未反応の有機アルミニウムヒドリ
ド:有機金属化合物の比が増加するにつれて、イソプレ
ン−ブタジエンゴムの分子量及びムーニー粘度が減少す
る。
化合物は、ML3の表記で表しうる(MはIII−B族
金属を表し、Lは1から約20個の炭素原子を含有する
有機配位子を表す)。III−B族金属は:スカンジウ
ム、イットリウム、ランタノイド、アクチノイドからな
る群から選択される。通常、III−B族金属がランタ
ノイドであることが好ましい。一般に、有機配位子は:
(1)o−ヒドロキシアルデヒド、(2)o−ヒドロキ
シフェノン、(3)ヒドロキシエステル、(4)β−ジ
ケトン、(5)モノカルボン酸、(6)オルト ジヒド
リック(dihydric)フェノール、(7)アルキ
レングリコール、(8)ジカルボン酸、及び(9)ジカ
ルボン酸のアルキル化誘導体;からなる群より選択され
る。
タノイドとして、ランタン、セリウム、プラセオジム、
ネオジム、プロメチウム、サマリウム、ユーロピウム、
ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウ
ム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、及びルテ
チウムが挙げられる。好ましいランタノイド金属として
は、セリウム、プラセオジム、ネオジム、及びガドリニ
ウムが挙げられ、それら原子番号はそれぞれ58,5
9,60,及び64である。もっとも好ましいランタノ
イド金属はネオジムである。
有機部分に1から20個の炭素原子を含有する有機配位
子又は基が含まれる。これらの配位子は、一価又は二価
でありうる。そのような有機配位子又は基の代表例は、
(1)o−ヒドロキシアルデヒド(例えば、サリチルア
ルデヒド、2−ヒドロキシ−1−ナフトアルデヒド、2
−ヒドロキシ−3−ナフトアルデヒド等);(2)o−
ヒドロキシフェノン(例えば、2’−ヒドロキシアセト
フェノン、2’−o−ヒドロキシブチロフェノン、2’
−ヒドロキシプロピオフェノン等);(3)ヒドロキシ
エステル(例えば、サリチル酸エチル、サリチル酸プロ
ピル、サリチル酸ブチル等);(4)β−ジケトン(例
えば、アセチルアセトン、ベンゾイルアセトン、プロピ
オニルアセトン、イソブチリルアセトン、バレリルアセ
トン、エチルアセチルアセトン等);(5)モノカルボ
ン酸(例えば、酢酸、プロピオン酸、吉草酸、ヘキサン
酸、2−エチルヘキサン酸、ネオデカン酸、ラウリン
酸、ステアリン酸等);(6)オルト ジヒドリックフ
ェノール(例えばピロカテコール);(7)アルキレン
グリコール(例えば、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレン
グリコール等);(8)ジカルボン酸(例えば、シュウ
酸、マロン酸、マレイン酸、コハク酸、o−フタル酸
等);(9)上記ジカルボン酸のアルキル化誘導体;で
ある。
機ランタノイド化合物の代表例としては、セリウム ア
セチルアセトナート、セリウム ナフテナート、セリウ
ムオクタノエート、トリスサリチルアルデヒド セリウ
ム、セリウム トリス−8−ヒドロキシキノレート、ガ
トリニウム ナフテナート、ガドリニウム ネオデカノ
エート、ガドリニウム オクタノエート、ランタン ナ
フテナート、ランタン オクタノエート、ネオジム ナ
フテナート、ネオジム ネオデカノエート、ネオジム
オクタノエート、プラセオジム ナフテナート、プラセ
オジム オクタノエート、イットリウム アセチルアセ
トナート、イットリウム オクタノエート、ジスプロシ
ウム オクタノエート、及び、1から約20の炭素原子
を含有する配位子が配位子した他のランタノイド金属が
挙げられる。
用できるアクチノイドとしては、アクチニウム、トリウ
ム、プロタクチニウム、ウラン、ネプツニウム、プルト
ニウム、アメリシウム、キュリウム、バークリウム、カ
リフォルニウム、アインスタイニウム、フェルミウム、
メンデレビウム、及ぶローレンシウムが挙げられる。好
ましいアクチノイドは、原子番号がそれぞれ90及び9
2であるトリウム及ぶウランである。使用できる有機ア
クチノイドの代表例として、トリス(π−アリル)ウラ
ンクロリド、トリス(π−アリル)ウランブロミド、ト
リス(π−アリル)ウランヨージド、ウランテトラメト
キシド、ウランテトラエトキシド、ウランテトラブトキ
シド、ウランオクタノエート、トリウムテトラエトキシ
ド、トリス(π−アリル)トリウムクロリド、トリウム
ナフテナート、イソ吉草酸ウラン、トリウム オクタ
ノエート、トリス(π−アリル)トリウムブロミド、ト
リス(π−アリル)トリウムヨージド、トリウムテトラ
メトキシド等が挙げられる。
約30℃から約100℃の範囲内で約5分の間、III
−B族金属含有触媒成分を使用前に“熟成”することが
望ましい。一般に、III−B族金属含有触媒成分を約
30℃から85℃の範囲内の温度で熟成することがより
好ましく、典型的には、該触媒系を約40℃から約65
℃の範囲内の温度で熟成することが最も好ましい。より
好ましくは、III−B族金属含有触媒系を約5分から
約25分の間、熟成し、最も好ましくは、III−B族
金属含有触媒成分を15分から約25分の間、熟成す
る。
は、少なくとも一つの不安定なハロゲン原子を含有する
化合物を加える。これは、単にIII−B族金属含有触
媒成分と不安定ハロゲン原子含有化合物とを別個の成分
として重合媒体に加えることにより達成できる。これ
は、イソプレン、1,3−ブタジエン、及び有機溶媒を
含有する重合媒体に、単にIII−B族金属含有触媒成
分と不安定ハロゲン原子含有化合物とを別々に加えるこ
とにより達成できる。本発明の別の実施態様では、II
I−B族金属含有触媒成分と不安定なハロゲン原子含有
する化合物とを反応器に加える前に、両者を混合する。
しかし、不安定なハロゲン原子を含有する化合物と接触
させる前にIII−B族金属含有触媒成分を生成するた
め、III−B族金属を含有する有機金属化合物と、修
飾有機アルミニウム化合物とを反応させることが重要で
ある。
II−B族金属が0.05から0.5ミリモルとするの
に充分なレベルで、この触媒系を加える。より典型的に
は、総モノマー100g当たりIII−B族金属が0.
25から0.35ミリモルとするのに充分な量で、この
触媒系を加える。この使用により、タイヤ作成での使用
で優れた特性を有する、本質的に非傾斜のランダムイソ
プレン−ブタジエンゴムが形成される。これは、この修
飾手順により、該触媒系でのブタジエンモノマーの重合
速度がイソプレンの重合速度の約1.2から1.5倍に
すぎないという事実による。有機アルミニウムヒドリド
がチオール又はアルコールで修飾されていない場合に
は、ブタジエンモノマーの重合速度がイソプレン重合速
度の20倍速いということに留意すべきである。
有化合物量):(III−B金属含有触媒成分中のII
I−B金属)の比は約1:1から約5:1の範囲内にあ
る。一般に、(不安定ハロゲン原子含有化合物):(I
II−B族金属)のモル比が約3:2から約3:1の範
囲にあることが望ましい。通常、(不安定ハロゲン原子
含有化合物):(ランタノイド含有化合物成分中のラン
タン金属)のモル比は、1.8:1から約5:2の範囲
内にあることがより好ましい。
不安定な臭素原子、塩素原子、フッ素原子、又はヨウ素
原子を含有する。同一又は異なる化合物中のこれら不安
定ハロゲン原子を2以上組み合わせて使用することもで
きる。これらのハロゲン原子は:(1)三級アルキルハ
ライド;(2)二級アルキルハライド;(3)ハロゲン
化アラルキル;(4)ハロゲン化アリル;(5)ハロゲ
ン化水素;(6)アルキル、アリール、アルカリル、ア
ラルキル、及びシクロアルキル金属ハライド(金属は周
期表のII,III−A、及びIV−A族から選択され
る);(7)ハロゲン化金属(例えば、周期表のII
I、IV、V、VI−B、及びVIII族金属のハロゲ
ン化物);(8)ハロシラン;(9)ハロスルフィド;
(10)ハロホスフィン;及び(11)一般式ML
(3-y)Xyに対応する有機金属ハライド(Mは、原子番号
が21、39、及び57から71までである周期表のI
II−B族金属からなる群より選択される;Lは1から
20個の炭素原子を含有する有機配位子であり、(a)
o−ヒドロキシアルデヒド、(b)o−ヒドロキシフェ
ノン、(c)ヒドロキシキノリン、(d)β−ジケト
ン、(e)モノカルボン酸、(f)オルト ジヒドリッ
クフェノール、(g)アルキレングリコール、(h)ジ
カルボン酸、(i)ジカルボン酸のアルキル化誘導体、
及び(j)フェノールエステルからなる群から選択され
る;Xはハロゲン原子であり;yは1から2の範囲の整
数であり、金属Mに結合するハロゲン原子の数を表す。
有機配位子Lは一価であっても二価であってもよい。
物の代表例としては、(1)無機ハロゲン酸(例えば、
臭化水素、塩化水素、及びヨウ化水素);(2)有機金
属ハライド(例えば、エチルマグネシウムブロミド、ブ
チルマグネシウムブロミド、フェニルマグネシウムブロ
ミド、メチルマグネシウムクロリド、ブチルマグネシウ
ムクロリド、エチルマグネシウムヨージド、フェニルマ
グネシウムヨージド、ジエチルアルミニウムブロミド、
ジイソブチルアルミニウムブロミド、メチルアルミニウ
ムセスキブロミド、ジエチルアルミニウムクロリド、エ
チルアルミニウムジクロリド、エチルアルミニウムセス
キクロリド、ジイソブチルアルミニウムクロリド、イソ
ブチルアルミニウムジクロリド、ジヘキシルアルミニウ
ムクロリド、シクロヘキシルアルミニウムジクロリド、
フェニルアルミニウムジクロリド、ジドデシルアルミニ
ウムクロリド、ジエチルアルミニウムフルオリド、ジブ
チルアルミニウムフルオリド、ジエチルアルミニウムヨ
ージド、ジブチルアルミニウムヨージド、フェニルアル
ミニウムジヨージド、トリメチルスズブロミド、トリエ
チルスズクロリド、ジブチルスズジクロリド、ブチルス
ズトリクロリド、ジフェニルスズジクロリド、トリブチ
ルスズヨージド等);(3)無機ハロゲン化物(例え
ば、臭化アルミニウム、塩化アルミニウム、ヨウ化アル
ミニウム、五塩化アンチモン、三塩化アンチモン、三臭
化ホウ素、三塩化ホウ素、塩化第二鉄、三塩化ガリウ
ム、五塩化モリブデン、三臭化リン、五塩化リン、塩化
第二スズ、四塩化チタン、四ヨウ化チタン、六塩化タン
グステン等);及び(4)有機金属(III−B族)ハ
ライド(例えば、t−ブチル−サリチルアルデヒドロセ
リウム(III)クロリド、サリチルアルデヒドロセリ
ウム(III)クロリド、5−シクロヘキシルサリチル
アルデヒドロセリウム(III)クロリド、2−アセチ
ルフェノラートセリウム(III)ブロミド、オキサラ
ートセリウム(III)クロリド、オキサラートセリウ
ム(III)ブロミド等);(5)三級アルキルハライ
ド(例えば、臭化t−ブチル、臭化t−オクチル);
(6)二級アルキルハライド(例えば、臭化イソプロピ
ル及び塩化イソプロピル);(7)ハロゲン化アラルキ
ル(例えば、臭化ベンジル及び臭化メチルナフタレ
ン);(8)ハロゲン化アリル(例えば、臭化アリル、
3−塩化−2−メチルプロペン、1−ブロモブテン−
2、1−ブロモペンテン−1、及び1−ブロモペンテン
−2)が挙げられる。不安定ハロゲン化原子を含有する
好ましい化合物は、ハロゲン化ベンジル及びハロゲン化
アリルである。
5℃の広い範囲で変えることができる。大抵の場合、約
30から約85℃の範囲内の温度が使用される。一般
に、約50℃から約75℃の範囲内の温度が最も好まし
い重合温度である。使用される圧力は、通常、重合反応
条件下で実質的に液相を維持するのに充分である。
せるのに充分な長さの時間、行われる。換言すれば、重
合は通常、高転化率が得られるまで行われる。重合は標
準的な技術を用いて終了させることができる。
技術を用いて溶液重合で作成されるが、従来の技術を用
いて取り出すことができる。生成したイソプレン−ブタ
ジエンゴムが酸素と接触して有害な影響を受ける可能性
があり、その影響から保護するため、抗酸化剤をポリマ
ー溶液に加えることが望ましい場合がある。作成したイ
ソプレン−ブタジエンゴムをポリマー溶液から沈澱させ
ることができる。作成したイソプレン−ブタジエンゴム
をデカンテーション、濾過、遠心分離等といった方法に
より、溶液及び残さから取り出すこともできる。揮発性
有機化合物をゴムから除去するため、スチームストリッ
ピングも用いることができる。
イソプレン−ブタジエンゴムのガラス転移温度は約−6
5℃から約−110℃の範囲内にある。一般に、該イソ
プレン−ブタジエンゴムのムーニー粘度は約50から約
120℃の範囲内にある。より典型的には、イソプレン
−ブタジエンゴムのムーニー粘度は70から100の範
囲内にある。
−ブタジエンゴムを他の加硫化ゴムとブレンドして、タ
イヤトレッドでの使用について優れた特性を有するコン
パウンドを作成することができる。例えば、ウェット又
はドライトラクション特性を犠牲にすることなく、転が
り抵抗及びトレッド摩耗特性を改善することができる。
通常、タイヤトレッドコンパウンドの作成において、本
発明のイソプレン−ブタジエンゴムが他のポリジエンゴ
ムとブレンドされる。より具体的には、イソプレン−ブ
タジエンゴムを:天然ゴム、高シス−1,4−ポリブタ
ジエン、中位のビニル含有(medium viny
l)ポリブタジエン(ガラス転移温度が−10℃から−
40℃の範囲内にある)、合成1,4−ポリイソプレ
ン、3,4−ポリイソプレン(ガラス転移温度が約−1
0℃から−45℃の範囲内にある)、スチレン−ブタジ
エンゴム(ガラス転移温度が0℃から−80℃の範囲内
にある)、スチレン−イソプレン−ブタジエンゴム(ガ
ラス転移温度が−10℃から−80℃の範囲内にあ
る);と混合し、有用なタイヤトレッドコンパウンドを
作成することができる。タイヤトレッドに使用する非常
に好ましいブレンドには、天然ゴム、3,4−ポリイソ
プレンゴム、及び本発明のイソプレン−ブタジエンゴム
が含まれる。
摩耗特性の非常に望ましい組み合わせを示すタイヤトレ
ッドコンパウンドの製造では、様々なブレンド比を用い
ることができる。タイヤトレッドコンパウンドでの使用
に非常に有利である別の特定のブレンドは、約40重量
%から約60重量%のスチレン−イソプレン−ブタジエ
ンゴム(ガラス転移温度が約−70℃から−約80℃の
範囲内にある)と、本発明の方法により製造された約4
0重量%から約60重量%のイソプレン−ブタジエンゴ
ムとを含む。
実施例は単に説明の目的のためだけであり、本発明の範
囲や本発明が実施できる方式を制限すると見なされるべ
きではない。特に別に示さない限り、部及び%は重量で
表示される。
エンゴムが合成された。用いられた手順では、1ガロン
(3.78リットル)の反応器に、81.9gの1,3
−ブタジエンを含有する1000gの無水ヘキサン溶液
を仕込み、続いて、1.2モル濃度のジイソブチルアル
ミニウム(DIBAH)−ヘキサン溶液(DIBAH
25重量%)663gを加えた。次に、21.5gのト
リフェニルシラノールを260gのトルエンに溶解させ
た溶液を18℃で反応器に仕込んだ。40分間撹拌した
後、105.4gの10.3%ネオジム溶液(ネオジム
ネオデカノエートとして)を165gの無水ヘキサンで
希釈し、反応器に仕込んだ。溶液を1時間撹拌し、その
後、19.1gの臭化アリルを加えた。その後、溶液を
周囲温度に温めた。約90分間撹拌した後、触媒溶液を
65℃で1−2時間、加熱熟成した。熟成した触媒溶液
を冷却し、乾燥容器中に窒素下で保存した。
ム触媒溶液(ランタノイド含有触媒成分)15.6ml
を、130gのイソプレン及び130gの1,3−ブタ
ジエンを1610gの乾燥ヘキサン中に含有する溶液
(1ガロン(3.78L)の反応器中)に窒素下65℃
で加えた。撹拌しながら3時間重合を行った。重合の
間、定期的に、60/40の体積比のエタノール/デカ
ン混合物に重合溶液の試料を凝固させた。凝固させたポ
リマーを−20℃に静置し、続いて上澄液のガスクロマ
トグラフィー分析を行い、残存モノマー含有量を測定し
た。初期のモノマー濃度から差し引いて、個別のモノマ
ー転化率を計算した。これらの分析から、ポリマーに取
り込まれるブタジエン:イソプレンの重量比が3:2で
あることがわかり、非常にランダムな、本質的に非傾斜
のイソプレン−ブタジエンゴムが形成したことを示し
た。
/臭化アリル/Bd=15/1/2/20(モル比))
を用いて実施例1の共重合を繰り返したが、本発明のシ
ラノール修飾を行わなかった。実施例1に記載した通
り、残存モノマーのガスクロマトグラフィー分析によ
り、ポリマーに取り込まれるブタジエン:イソプレンの
重量比が19:1であることがわかり、相当にランダム
でない、非常に傾斜したコポリマーが形成したことを示
した。
をアルコール修飾ネオジム触媒系を用いて製造した。こ
の手順では、1ガロン(3.78L)反応器に、81.
3gのブタジエンを含有するヘキサン1214gと、
1.23モル濃度のジイソブチルアルミニウムヒドリド
−ヘキサン溶液(DIBAH 25重量%)558.4
3gとを仕込んだ。冷却により、反応器を20℃に維持
した。n−ブタノール(11.16g)を撹拌しながら
加えた。30分間撹拌した後、10.1%ネオジム溶液
(ネオジムネオデカノエート)107.5gを160g
の無水ヘキサンで希釈し、反応器に仕込んだ。溶液をさ
らに30分間撹拌し、その後、18.2gの臭化アリル
を加えた。冷却を停止し、溶液を温めた。遅発の発熱反
応が認められた。20分後、溶液温度を周囲温度より約
10℃高くした。最終的に温度を下げるまで、触媒溶液
を65℃で90分間加熱して熟成した。製造した触媒の
[ブタノール−DIBAH]−Nd−臭化アリル−ブタ
ジエンのモル比がそれぞれ[2−13]−1−2−20
であり、ネオジムに関して0.025モル濃度であっ
た。
無水ヘキサン(1ガロン(3.79L)の反応器中)
に、20.7ミリリットル(0.2mmolのネオジム
/100gの総モノマー[Bd+Ip])の上記製造触
媒を、窒素下65℃で加えた。撹拌しながら2時間20
分間、重合を行った。実施例1に記載の通り、重合の間
に試料を採取した。試料の分析から、取り込まれるブタ
ジエン:イソプレンの重量比(低転化率で測定)が1.
4/1であることがわかり、非常にランダムな、非傾斜
イソプレン−ブタジエンゴムが形成されたことを示し
た。収率は87%であった。乾燥ゴムのムーニー粘度は
87であり;Tgは−97℃であった。
のアルコール修飾ネオジム触媒系を用い、イソプレン−
ブタジエンコポリマーを合成した。この手順では、1ガ
ロン(3.78L)の反応器に、93.5gのブタジエ
ンを含有するヘキサン1088gと、1.23モル濃度
のジイソブチルアルミニウムヒドリド(DIBAH)−
ヘキサン溶液(DIBAH 25重量%)668gとを
仕込んだ。温度を20℃に維持して撹拌しながら、この
溶液に26.22gのn−ブタノールを加えた。30分
間撹拌した後、107.5gの10.1%ネオジム溶液
(ネオジム ネオデカノエート)を158gの無水ヘキ
サンで希釈し、反応器に仕込んだ。溶液をさらに30分
間撹拌し、その後、21.4gの臭化アリルを加えた。
冷却を停止し、混合物を周囲温度以上に温めた。発熱が
鎮まるのに約1時間かかり、その後、触媒溶液を65℃
で90分間加熱熟成した。熟成した触媒を冷却し、乾燥
容器に窒素下で保存した。製造した触媒の[ブタノール
−DIBAH]−Nd−臭化アリル−ブタジエンのモル
成分比は、それぞれ[4.7−15.5]−1−2.3
5−23であり、ネオジムに関して0.025モル濃度
であった。
gのイソプレン及び128gのブタジエンを1,579
gの無水ヘキサンに溶解させた溶液を、29.6ミリリ
ットルの上記製造触媒を用いて重合した。
から、ブタジエン:イソプレンの取り込み比(低転化率
で測定)は1.35/1であることがわかった。2時間
10分後、コポリマーの収率88%が得られた。乾燥コ
ポリマーのムーニー粘度は97であり;Tgは−90℃
であった。
コール修飾ネオジム触媒系を用いて、イソプレン−ブタ
ジエンコポリマーを合成した。この手順では、1ガロン
(3.78L)の反応器に、81.9gのブタジエンを
含有するヘキサン1,093gと、1.2モル濃度のジ
イソブチルアルミニウムヒドリド−ヘキサン溶液(DI
BAH 25重量%)663gとを仕込んだ。温度を2
0℃に維持し撹拌しながら、この溶液に6.78gの
1,4−ブタンジオールを加えた。ブタンジオールの懸
濁は、DIBAHとの反応により徐々に消失した。1時
間撹拌した後、105.4gの10.3%ネオジム溶液
(ネオジム ネオデカノエート)を165gのヘキサン
で希釈し、反応器に加えた。溶液をさらに30分間撹拌
し、その後、19.1gの臭化アリルを加えた。冷却を
停止し、混合物を周囲温度以上に温めた。発熱が鎮まっ
た後、触媒溶液を65℃に90分間加熱して熟成した。
製造した触媒の[ブタンジオール−DIBAH]−Nd
−臭化アリル−ブタジエンのモル成分比はそれぞれ[1
−16]−1−2−20であり、ネオジムに関して0.
025モル濃度であった。熟成した触媒を冷却し、乾燥
容器に窒素下で保存した。
23gのイソプレンと124gのブタジエンを1,54
6gの乾燥ヘキサンに溶解させた溶液を、14.2ミリ
リットルの上記製造触媒を用いて重合した。重合の間に
採取した試料の分析から、取り込まれるブタジエン:イ
ソプレンの重量比(低転化率で測定)が1.44/1で
あることがわかった。130分後、収率87%が得られ
た。
イソプレン−ブタジエンコポリマーゴムを製造した。用
いた手順では、1ガロン(3.78L)の反応器に、8
2gの1,3−ブタジエンを含有する乾燥ヘキサン溶液
1000gを仕込み、続いて1.2モル濃度のジイソブ
チルアルミニウム(DIBAH)−ヘキサン溶液663
gを仕込んだ。21.5gのトリフェニルシラノールを
250gのトルエンに溶解させた溶液を20℃で反応器
に仕込んだ。約40分間撹拌した後、0.826モル濃
度のプラセオジムオクテート溶液85.9gを、195
gのヘキサンで希釈し、反応器に仕込んだ。その溶液を
45分間撹拌し、その後、19.1gの臭化アリルを加
えた。冷却を停止し、混合物を周囲温度以上に温めた。
約1時間撹拌した後、65℃で90分間加熱して触媒系
を熟成した。製造した触媒の[シラノール−DIBA
H]−Pr−臭化アリル−ブタジエンのモル成分比はそ
れぞれ[1−15]−1−2−20であり、ネオジムに
関して0.025モル濃度であった。熟成した触媒を冷
却し、乾燥容器に窒素下で保存した。
て、無水ヘキサン1,439g中にある124グラムの
イソプレンと125gのブタジエンを、19.6ミリリ
ットルの上記のプラセオジム系触媒により重合させた。
反応中の重合溶液の試料から、取り込まれるブタジエ
ン:イソプレンの重量比(低転化率で測定)が1.7/
1であることがわかった。1時間40分後に収率37%
が得られた。乾燥試料のムーニー粘度は64であり;T
gは−96℃であった。
なかった点を除き、実施例6に記載した通り製造したプ
ラセオジム系触媒で実施例6の共重合を繰り返した。
タジエン:イソプレンの重量比(低転化率で測定)は1
6/1であり、トリフェニルシラノールの触媒修飾剤を
用いた場合に形成した非常にランダムなコポリマーとは
対照的に、幾分傾斜したコポリマーが形成されたことを
示した。
実施態様及び詳細を示したが、本発明の範囲を離れるこ
となく様々な変更と修正をなすことができるということ
は当業者にとって明らかである。
Claims (3)
- 【請求項1】 (I)少なくとも一つの不安定なハロ
ゲン原子を含有する化合物;及び(II)III−B族
金属含有触媒成分;を含む触媒系の存在下で、イソプレ
ンモノマー及び1,3−ブタジエンモノマーを有機溶媒
中で共重合する工程を含むイソプレン−ブタジエンゴム
の合成方法であって、 そのIII−B族金属含有触媒成分が、(1) (a)
有機アルミニウムヒドリド;(b)脂肪族アルコール、
脂環式アルコール、脂肪族チオール、脂環式チオール、
トリアルキルシラノール、及びトリアリールシラノール
からなる群より選択される化合物;及び、(c)場合に
より1,3−ブタジエン;を有機溶媒中で混合して、修
飾有機アルミニウム触媒成分を生成し、(2) 周期表
のIII−B族金属を含有する有機金属化合物を修飾有
機アルミニウム触媒成分に加え、III−B族金属含有
触媒成分を生成する;逐次的な工程により作られる、上
記合成方法。 - 【請求項2】 少なくとも一つの不安定なハロゲン原子
を含有する化合物が、共重合が行われる反応器に直接加
えられる請求項1の方法。 - 【請求項3】 修飾有機アルミニウム触媒成分と、周期
表のIII−B族金属を含有する有機金属化合物とを、
約30℃から約100℃の範囲内の温度で少なくとも約
5分間反応させ、III−B族金属含有触媒成分を生成
する請求項2の方法。
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