JP2003225292A - 空気除菌装置 - Google Patents

空気除菌装置

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JP2003225292A
JP2003225292A JP2002028335A JP2002028335A JP2003225292A JP 2003225292 A JP2003225292 A JP 2003225292A JP 2002028335 A JP2002028335 A JP 2002028335A JP 2002028335 A JP2002028335 A JP 2002028335A JP 2003225292 A JP2003225292 A JP 2003225292A
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tank
air
passage
strongly acidic
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Yoshihiro Kihara
義浩 木原
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MINATO TECHNO KK
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 強酸性水に空気を晒して、空気中の真菌や細
菌を除菌する除菌装置において、空気を連続して効果的
に除菌できるうえ、除菌後の空調空気を中和処理して塩
素ガスを完全に除去できる除菌装置を提供する。 【解決手段】 強酸性水を流下供給する酸水供給系統2
と、強アルカリ水を流下供給するアルカリ水供給系統3
とを備えている。酸水供給系統2は、第1水槽7に貯め
た強酸性水を、空気送給路1内に設置した除菌ユニット
10に第1ポンプ12で送給して、除菌ユニット10を
通過する空気を除菌処理する。このとき強酸性水を連続
して大量に流下供給することにより、空気と強酸性水と
の接触を確実化し、同時に大量に流下する強酸性水で除
菌ユニット10を洗浄する。アルカリ水供給系統3は、
第2水槽17に貯めた強アルカリ水を、空気送給路1内
に設置した中和ユニット20に第2ポンプ22で送給し
て、除菌後の空気を中和処理し、空気中の塩素ガスを除
去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食塩水を電気分解
して得られる強酸性水を利用して、空気中に含まれる真
菌ないし細菌などを除菌する装置に関し、空調機に付加
して空調システムとして、あるいは除菌専用装置として
用いることができるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】この種の除菌システムは特開2000−
257914公報に公知である。そこでは、食塩水を電
気分解して得られる強酸性水に空調空気を接触させて、
空調空気中の真菌ないし細菌等を除菌している。詳しく
は、空調空気の送給通路内に除菌エレメントを配置し、
除菌エレメントの上部に配置した滴下パイプを介して強
酸性水を除菌エレメントに間欠的に滴下供給し、除菌エ
レメントを通過する空調空気を、除菌エレメントに沿っ
て流下する強酸性水に接触させて除菌を行う。なお、強
酸性水生成装置においては、強酸性水と同時に強アルカ
リ水が生成される。この強アルカリ水は、強酸性水の送
給系統とは別の送給系統を介して滴下パイプに送給し、
間欠的に散水することにより除菌エレメントの表面に付
着の汚れを洗浄して除去できるようになっている。強酸
性水で除菌を行う場合には、除菌後の空調空気に塩素ガ
スが混入することがあるが、空調空気中の塩素ガス濃度
を所定値以下とするために、塩素ガス除去専用のフィル
ターを設けるようにした実施例も開示されている。
【0003】因みに、上記の公報においては、強酸性水
を噴霧ノズルで空調空気に直接に噴霧供給する形態の除
菌システムが、従来技術例として挙げられているが、こ
の種の除菌システムは、気液接触効率が悪い点、強酸性
水の殺菌力の持続時間が短い点、除菌後の空調空気に塩
素ガスが含まれるなどの点で問題があり、これらの問題
点を解消するために、先に述べたように、強酸性水を間
欠的に滴下供給して除菌エレメントを湿らせ、その表面
に水膜を形成する形態の除菌システムが提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の除菌システムに
よれば、除菌エレメントを強酸性水で湿らせることによ
り水膜を形成し、この水膜に除菌対象の空気を接触させ
るので、気液接触面積が大幅に増大する。従って、空気
中の微生物を効率良く除去できる。さらに、強アルカリ
水は、間欠的に散水供給することにより、除菌エレメン
トの表面に付着の汚れを洗浄して除去し、除菌エレメン
トのメンテナンス時における清掃を省略できる。問題
は、いずれにせよ除菌エレメントに対して強酸性水と強
アルカリ水とを交互に供給して、除菌と洗浄とを交互に
行う形態を採るので、少なくとも除菌エレメントの洗浄
を行う間は、空調空気の送給を停止する必要があり、例
えば病院の緊急救命室や新生児室等のように、空調空気
を絶やすことができない状況下において問題がある。
【0005】また、先の従来例には、強酸性水の供給量
に関する具体的な説明はないが、「強酸性水を間欠的に
滴下供給して、除菌エレメントを強酸性水で湿らせて水
膜を形成する」ことによって空調空気を殺菌する形態を
採るとされているので、そこではごく少量の強酸性水を
供給して塩素ガスの発生を避けていると想像される。そ
うであれば、空調空気を強酸性水に対して効果的に接触
させることが難しく、高度の除菌効率が得難い。また、
止むを得ず塩素ガスが発生する場合に備えて、専用のフ
ィルターを設け、塩素ガスを空調空気から除去できるよ
うにしているが、専用のフィルターを設けると除菌シス
テムの全体構造が複雑になり、その分だけ全体コストが
高くつき、フィルターで捕捉した塩素ガスの無害化処理
などの余分な手間が掛かる。
【0006】本発明の目的は、病院の緊急救命室や新生
児室などに、除菌処理された空調空気を連続送給するの
に好適な空気除菌装置を提供することにある。本発明の
目的は、より大量の強酸性水を除菌ユニットに流下供給
して、空気を効果的に除菌処理できるとともに除菌ユニ
ットの清掃も同時に行え、さらに強酸性水と共に生成さ
れる強アルカリ水を利用して、除菌後の空調空気を中和
処理して塩素ガスを除去し、全体構造が簡単でその分だ
け製作コストおよびランニングコストを削減できる空気
除菌装置を提供することにある。本発明の目的は、大量
の空気を除菌処理する場合でも、強酸性水や強アルカリ
水の供給量を変更するだけで対応でき、従って処理すべ
き空調空気量が変化しても、大幅なコスト増を伴うこと
なく除菌処理が行える空気除菌装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の除菌装置は、強
酸性水を空気送給路1に送給する酸水供給系統2と、強
アルカリ水を空気送給路1に送給するアルカリ水供給系
統3とを備えている。図1において酸水供給系統2は、
強酸性水を貯留する第1水槽7と、空気送給路1を上下
に挟んで配置される第1流下タンク8および第1ドレン
タンク9と、両タンク8・9間に配置される通気性を有
する除菌ユニット10と、第1ポンプ12で第1水槽7
内の強酸性水を第1流下タンク8へ送給する第1送給通
路11とを備えている。アルカリ水供給系統3は、強ア
ルカリ水を貯留する第2水槽17と、空気送給路1を上
下に挟んで配置される第2流下タンク18および第2ド
レンタンク19と、両タンク18・19間に配置される
通気性を有する中和ユニット20と、第2ポンプ22で
第2水槽17内の強アルカリ水を第2流下タンク18へ
送給する第2送給通路21とを備えている。除菌ユニッ
ト10と中和ユニット20とは、空気の送給方向に沿っ
て空気送給路1内に記載順に配置されている。
【0008】具体的には、図3に示すように、第1流下
タンク8および第2流下タンク18の底壁に、一群の流
下口14が開口していて、これら流下口14から流下す
る強酸性水と強アルカリ水とが、除菌ユニット8と中和
ユニット18とにそれぞれ連続的に供給される。
【0009】第1ドレンタンク9から導出した第1循環
通路26は、第1送給通路11において第1水槽7と第
1ポンプ12とを連通接続する第1吸込通路11aに接
続されており、第1吸込通路11aと第1循環通路26
とに設けた切換弁24・27を切り換えることにより、
第1ドレンタンク9内の強酸性水を第1流下タンク8に
循環させる状態と、第1水槽7内の強酸性水を第1流下
タンク8に供給して補充する状態とに切り換えることが
できる。第2ドレンタンク19から導出した第2循環通
路31は、第2送給通路21において第2水槽17と第
2ポンプ22とを連通接続する第2吸込通路21aに接
続されており、第2吸込通路21aと第2循環通路31
とに設けた切換弁29・32を切り換えることにより、
第2ドレンタンク19内の強アルカリ水を第2流下タン
ク18に循環させる状態と、第2水槽17内の強アルカ
リ水を第2流下タンク18に供給して補充する状態とに
切り換えることができる。
【0010】そして、第1ドレンタンク9および第2ド
レンタンク19のオーバーフロー通路と、第1水槽7お
よび第2水槽17のオーバーフロー通路とが、それぞれ
排水通路34に接続されている。
【0011】
【発明の作用効果】本発明の除菌装置は、酸水供給系統
2およびアルカリ水供給系統3などで構成し、空気送給
路1に設けた除菌ユニット10に強酸性水を送給して、
空気中の真菌ないし細菌等を除菌するが、従来のこの種
装置に比べて、強酸性水を連続的にしかも大量に除菌ユ
ニット10へ流下供給できるようにした。従って、本発
明によれば、除菌ユニット10を流下する大量の強酸性
水によって、除菌ユニット10を通過する空気を確実に
しかも効果的に除菌できるうえ、流下する大量の強酸性
水で除菌ユニット10の洗浄をも同時に行える。つま
り、除菌ユニット10の洗浄や清掃のために空気の送給
を停止する必要がなく、空気中に含まれる真菌ないし細
菌等を連続して除菌できるので、連続的に空気の入れ替
えを行いながら、除菌処理された空気を病院の緊急救命
室や新生児室等に連続送給するのに好適である。
【0012】空気送給路1には、除菌ユニット10より
下手側に中和ユニット20を設け、この中和ユニット2
0に強アルカリ水を流下供給することによって、中和ユ
ニット20を通過する除菌後の空気を中和処理し、空気
中に残存する塩素ガスを完全に除去している。従って、
塩素ガスを除去するための専用フィルターを別に設ける
場合に比べて、除菌装置の全体構造を簡素化し、その分
だけ除菌装置の製作コストを削減化できる。とくに、酸
水・アルカリ水生成装置6で強酸性水を生成して除菌を
行う場合には、強酸性水と共に生成される強アルカリ水
を利用して除菌後の空気を中和処理できるので、除菌装
置のランニングコストを削減できる点でも有利である。
大量の空気を除菌処理する場合にも、強酸性水や強アル
カリ水の供給量を変更するだけで済むので、処理すべき
空調空気量が大小に変化する場合にも、大幅なコスト増
を伴うこともなく対処できる。
【0013】第1流下タンク8および第2流下タンク1
8の底壁に開口した一群の流下口14を介して、強酸性
水と強アルカリ水とが除菌ユニット10と中和ユニット
20とにそれぞれ連続的に供給されるので、たとえば噴
霧供給する場合や、滴下供給する場合に比べて、強酸性
水および強アルカリ水を両ユニット10・20に対して
大量にしかも均等に流下供給できるうえ、供給量の調整
が自由にしかも的確に行える。
【0014】第1ドレンタンク9から第1循環通路26
を導出し、その導出端を第1水槽7と第1ポンプ12と
を連通する第1吸込通路11aに接続し、第1吸込通路
11aと第1循環通路26とに設けた切換弁24・27
を切り換えて、第1ドレンタンク9内の強酸性水を第1
流下タンク8に循環供給し、時に応じて第1水槽7内の
強アルカリ水を第1流下タンク8に補充できるように
し、さらに第2吸込通路21aと第2循環通路31とに
設けた切換弁29・32を切り換えて、第2ドレンタン
ク9内の強アルカリ水を第1流下タンク18に循環供給
し、時に応じて第2水槽17内の強アルカリ水を第2流
下タンク18に補充できるように構成した除菌装置によ
れば、大量に流下供給される強酸性水や強アルカリ水が
いたずらに消費されるのを防ぎながら、強酸性水および
強アルカリ水のペーハー値を一定に維持し続けることが
できるので、除菌装置のランニングコストを削減できる
うえ、酸水・アルカリ水生成装置6で強酸性水と強アル
カリ水とを生成する場合の、同装置6の負荷を軽減し、
あるいは生成能力が小さな酸水・アルカリ水生成装置6
で対応できる。
【0015】第1ドレンタンク9および第2ドレンタン
ク槽19のオーバーフロー通路と、第1水槽7および第
2水槽17のオーバーフロー通路とが、それぞれ排水通
路34に接続されていると、排水通路34内において強
酸性水と強アルカリ水とが反応して中和され、無害化さ
れるので後処理を行う必要も無く、オーバーフロー液を
そのまま下水に流すことができ、後処理の手間も省け
る。
【0016】
【実施例】図面は本発明に係る空調空気の除菌装置の実
施例を示す。図1は除菌装置の全体を模式的に示してお
り、空調空気の空気送給路1内に強酸性水を流下供給す
る酸水供給系統2と、空調空気の空気送給路1内に強ア
ルカリ水を流下供給するアルカリ水供給系統3と、水分
離器(エリミネーター)4と、これらの機器を支持する
ケース5と、食塩水を電気分解して強酸水と強アルカリ
水とを同時に生成する酸水・アルカリ水生成装置6など
からなる。
【0017】除菌装置を設置するための空調空気の空気
送給路1は、室内空気を循環させる空調通路であればど
こでもよいが、この実施例では図外の送風ファンの吹出
し通路側にケース5を接続した。従って送風ファンから
送られた空調空気は、図1の矢印で示すようにケース5
内において酸水供給系統2と、アルカリ水供給系統3
と、水分離器4とを順に通過したのちケース5の出口5
aから送り出される。
【0018】酸水供給系統2は、強酸性水を貯留する第
1水槽7と、空気送給路1を間に挟んで上下に配置した
上側の第1流下タンク8および流下水を受ける下側の第
1ドレンタンク9と、両タンク8・9間に配置される通
気性を有する除菌ユニット10と、第1水槽7内の強酸
性水を第1流下タンク8へ送給する第1送給通路11
と、第1送給通路11の中途部に設けた第1ポンプ12
などで構成されている。第1水槽7には、酸水・アルカ
リ水生成装置6で生成した強酸性水が常時送給されて貯
留されている。
【0019】第1流下タンク8は、図3に示すごとく、
ケース5の上壁に固定した左右に長い角箱状の容器から
なり、その底壁に開口した左右横長のスリット(流下
口)14を介して、強酸性水を除菌ユニット10に向け
て連続的に流下供給する。このスリット14は、室内空
気が流れる前後方向に複数列あり、図示例では4列それ
ぞれ適当間隔を置いて並べてあり、各列のスリット14
が左右方向の途中で分断されている。各列のスリット1
4の分断部分は、基本的に前後で互い違いになるように
配置してある。除菌ユニット10は、図2に示すよう
に、1単位の除菌ユニット10aを図では4個、縦方向
に積み重ねて縦長四角形状に構成してある。単位の除菌
ユニット10aは、通気性を備えた部材で角枠状に形成
してあり、その内部全体が空孔で形成されている。
【0020】上記の空孔部分の全面にわたって強酸性水
を満遍なく流下供給して付着させるために、かつ、強酸
性水が除菌ユニット10を流下する間に殺菌力が低下す
るのを避けるために、第1流下タンク8から除菌ユニッ
ト10に大量の強酸性水を流下供給する。具体的には、
空調空気の送給量が65〜70m3 /分である場合、6
5〜70リットル/分の強酸性水、および後述の強アル
カリ水を供給する。このように大量の強酸性水および強
アルカリ水を、除菌ユニット10および中和ユニット2
0に対して均等に流下供給するために、一群のスリット
14を設け、強酸性水と強アルカリ水とが偏った状態で
流下するのを防止している。因みに、実施例におけるス
リット14の開口幅は3mm、その左右幅は小さいもので
180mm、大きいものでは280mm、スリット14の前
後の隣接間隔は50mm、各列のスリット14の左右方向
の隣接間隔は20mmとした。
【0021】強酸性水を加圧送給する第1ポンプ12
は、シール部分が強酸性水によって腐食されやすいの
で、シール破壊を避けるためにマグネットポンプを使用
した。この種の市販ポンプは、遠心ポンプとモーターと
からなり、モーター動力がポンプケースの内外に配置し
たマグネットを介して伝わる仕様となっているので、オ
イルシールなどのシール構造を省略でき、従って強酸性
水であっても使用に問題はない。
【0022】第1送給通路11は、第1ポンプ12の吸
込口側と第1水槽7とを連通接続する第1吸込通路11
aと、第1ポンプ12の吐出口側と第1流下タンク8と
を連通接続する第1吐出通路11bと、酸水・アルカリ
水生成装置6と第1水槽7とを連通接続する供給路とで
構成されている。
【0023】第1ポンプ12を挟む第1吸込通路11a
と第1吐出通路11bとには、それぞれ切換弁24・2
5を配置する。第1ドレンタンク9から導出した第1循
環通路26は、第1吸込通路11aにおける切換弁24
と第1ポンプ12との間に連通接続されており、この第
1循環通路26にも切換弁27を備えている。両切換弁
24・27を切り換えた状態で第1ポンプ12を駆動す
ることにより、第1ドレンタンク9内の強酸性水を第1
ポンプ12で第1流下タンク8に循環送給できるし、あ
るいは第1水槽7内の強酸性水を第1流下タンク8に供
給して補充することができる。
【0024】アルカリ水供給系統3は、基本的に酸水供
給系統2と同様に構成されており、強酸水に代えて強ア
ルカリ水を供給する点が異なる。すなわち、アルカリ水
供給系統3は、強アルカリ水を貯留する第2水槽17
と、空気送給路1を間に挟んで上下に配置した第2流下
タンク18および流下水を受ける第2ドレンタンク19
と、両タンク18・19間に配置される通気性を有する
中和ユニット20と、第2水槽17内の強アルカリ水を
第2流下タンク18へ送給する第2送給通路21と、第
2送給通路21の中途部に設けた第2ポンプ22などで
構成されている。第2水槽17には、酸水・アルカリ水
生成装置6で生成した強アルカリ水が常時送給されて貯
留されている。
【0025】第2流下タンク18は、第1流下タンク8
と実質的に同じ構造になっており、その底壁に開口した
一群のスリット14を介して、強アルカリ水を中和ユニ
ット20に流下供給する。スリット14のサイズや配置
パターンは、先の第1流下タンク8のそれと同じに形成
してある。中和ユニット20も、先の除菌ユニット10
と同じ素材で同じ構造に形成してある。
【0026】第2ポンプ22は、第1ポンプ12と同様
のマグネットポンプからなる。第2送給通路21は、第
2ポンプ22の吸込口側と第2水槽17とを連通接続す
る第2吸込通路21aと、第2ポンプ22の吐出口側と
第2流下タンク18とを連通接続する第2吐出通路21
bと、酸水・アルカリ水生成装置6と第2水槽17とを
連通接続する供給路とで構成されており、第2ポンプ2
2を挟む両通路21a・21bには、それぞれ切換弁2
9・30が配置されている。第2ドレンタンク19から
導出した第2循環通路31は、第2吸込通路21aにお
ける切換弁29と第2ポンプ22との間に連通接続され
ており、この第2吸込通路31にも切換弁32を備えて
いる。両切換弁29・32を切り換えた状態で第2ポン
プ22を駆動することにより、第2ドレンタンク19内
の強アルカリ水を第2ポンプ22で第2流下タンク18
に循環送給できるし、あるいは第2水槽17内の強アル
カリ水を第2流下タンク18に供給して補充することが
できる。
【0027】図1において、符号34は排水通路であ
る。この排水通路34には、両ドレンタンク9・19か
らオーバーフローした強酸性水および強アルカリ水と、
先の水分離機4で回収した水とが流し込まれる。さら
に、第1・第2の両水槽7・17からのドレン排水と、
酸水・アルカリ水生成装置6と両水槽7・17とを連通
する供給路からのドレン排水とが、排水通路34に流し
込まれる。このように、強酸性水と強アルカリ水とを排
水通路34に流し込むと、両者は排水通路34内におい
て中和するので、そのまま下水に排出できる。必要に応
じて排水通路34の排水は一旦貯留して、その成分が無
害であることを監視しながら下水へ流し、排水成分に問
題がある場合には、無害化処理を行う。
【0028】酸水・アルカリ水生成装置6としては市販
品を適用でき、そのタンク内に食塩を投入し、水質基準
に適合した水道水を供給するだけで、自動的に電気分解
を行って強酸性水と強アルカリ水とを生成できる。三浦
電子社製の強酸性水生成装置(型式番号OXC−25M
B、商品名オキシライザー(商標))にその一例を見る
ことができる。酸水・アルカリ水生成装置6で生成され
た強酸性水のペーハー値は2.7以下で、大腸菌、サルモ
ネラ菌、黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌、セレウス菌
などを殺菌して除去できる。また、強アルカリ水のペー
ハー値は11.3以上であり、強酸性水の生成量と同じ量
だけ生成できる。
【0029】以上のように構成した除菌装置は、除菌ユ
ニット10に大量の強酸性水を連続的に送給して空調空
気の除菌を行い、同時に中和ユニット20に強アルカリ
水を連続供給して除菌後の空調空気を中和処理する。除
菌を行う際には、除菌ユニット10を流下する大量の強
酸性水によって、除菌ユニット10に付着した細菌の死
骸などを洗い流して、除菌と同時に洗浄する。常態にお
いては、第1・第2の両吸込通路11a・21aに設け
た切換弁24・29を閉じ、第1・第2の両循環通路2
6・31の切換弁27・32を開放して、各ドレンタン
ク9・19内の強酸性水および強アルカリ水を各ポンプ
12・22で各流下タンク8・18にそれぞれ循環送給
する。
【0030】しかし、強酸性水および強アルカリ水が希
釈され、そのペーハー値が一定範囲外になり、あるいは
その量が減ってきたら、各循環通路26・31の切換弁
27・32を閉じ、各吸込通路11a・21aの切換弁
24・29を開放して、第1水槽7あるいは第2水槽1
7から強酸性水、あるいは強アルカリ水を流下タンク8
・18にそれぞれ補充する。なお、各弁24・29・2
7・32の切り換えは自動的に行われる。
【0031】上記の実施例では、流下口14を左右に長
いスリットで形成したが、その必要は無く、例えばパン
チングメタルのように、規則的に開口してある一群の流
下孔を介して強酸性水および供アルカリ水を流下供給す
ることができる。もちろんスリット14と、後者の流下
孔を混在した状態で設けることができる。本発明の除菌
装置は、実施例で説明したように空調機器と併用するの
が好ましいが、必要があれば除菌装置を独立して使用す
ることができる。例えば特定の建物や、特定の室内空気
を除菌する目的で使用することができ、その場合には除
菌装置に空気循環用のファンを付加して除菌を行えばよ
い。本発明の除菌装置は、病院以外に、食品や薬品の加
工場、保存室、実験室、検査室、あるいは食堂、厨房、
劇場などにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】除菌装置の概略を示す原理説明図である。
【図2】除菌装置の要部の縦断側面図である。
【図3】流下タンクの内部の平面図である
【符号の説明】
1 空気送給路 2 酸水供給系統 3 アルカリ水供給系統 6 酸水・アルカリ水生成装置 7 第1水槽 8 第1流下タンク 9 第1ドレンタンク 10 除菌ユニット 11 第1送給通路 11a 第1送給通路の第1吸込通路 12 第1ポンプ 17 第2水槽 18 第2流下タンク 19 第2ドレンタンク 20 中和ユニット 21 第2送給通路 21a 第2送給通路の第2吸込通路 22 第2ポンプ 24 切換弁 26 第1循環通路 27 切換弁 29 切換弁 31 第2循環通路 32 切換弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強酸性水を送給する酸水供給系統2と、
    強アルカリ水を送給するアルカリ水供給系統3とを備え
    ており、 酸水供給系統2は、強酸性水を貯留する第1水槽7と、
    空気送給路1を上下に挟んで配置される第1流下タンク
    8および第1ドレンタンク9と、両タンク8・9間に配
    置される通気性を有する除菌ユニット10と、第1ポン
    プ12で第1水槽7内の強酸性水を第1流下タンク8へ
    送給する第1送給通路11とを備えており、 アルカリ水供給系統3は、強アルカリ水を貯留する第2
    水槽17と、空気送給路1を上下に挟んで配置される第
    2流下タンク18および第2ドレンタンク19と、両タ
    ンク18・19間に配置される通気性を有する中和ユニ
    ット20と、第2ポンプ22で第2水槽17内の強アル
    カリ水を第2流下タンク18へ送給する第2送給通路2
    1とを備えており、 除菌ユニット10と中和ユニット20とが、空気の送給
    方向に沿って空気送給路1内に記載順に配置されている
    ことを特徴とする空気除菌装置。
  2. 【請求項2】 第1流下タンク8および第2流下タンク
    18の底壁に、一群の流下口14が設けられており、 これら流下口14から流下する強酸性水と強アルカリ水
    とが、除菌ユニット8と中和ユニット18とにそれぞれ
    連続的に供給される請求項1記載の空気除菌装置。
  3. 【請求項3】 第1ドレンタンク9から導出した第1循
    環通路26が、第1送給通路11において第1水槽7と
    第1ポンプ12とを連通接続する第1吸込通路11aに
    接続されており、 第1吸込通路11aと第1循環通路26とに設けた切換
    弁24・27を切り換えることにより、第1ドレンタン
    ク9内の強酸性水を第1流下タンク8に循環させる状態
    と、第1水槽7内の強酸性水を第1流下タンク8に供給
    して補充する状態とに切り換えることができ、 第2ドレンタンク19から導出した第2循環通路31
    が、第2送給通路21において第2水槽17と第2ポン
    プ22とを連通接続する第2吸込通路21aに接続され
    ており、 第2吸込通路21aと第2循環通路31とに設けた切換
    弁29・32を切り換えることにより、第2ドレンタン
    ク19内の強アルカリ水を第2流下タンク18に循環さ
    せる状態と、第2水槽17内の強アルカリ水を第2流下
    タンク18に供給して補充する状態とに切り換えること
    ができる請求項1または2記載の空気除菌装置。
  4. 【請求項4】 第1ドレンタンク9および第2ドレンタ
    ンク19のオーバーフロー通路と、第1水槽7および第
    2水槽17のオーバーフロー通路とが、それぞれ排水通
    路34に接続されている請求項1または2または3記載
    の空気除菌装置。
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