JP2011177293A - 空気除菌装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】給水及び排水作業を行うのと同時に、スケールも容易に排出させることができる空気除菌装置を提供する。
【解決手段】取り込む電解水からスケールを析出させるために、一対の電極を設けた回収部を有する軟水化槽100と、軟水化槽100の開口部分から排出されるスケールを集積させ沈殿させるために、筐体内部に設置したときに軟水化槽100の下部又は軟水化槽100の横となる空間部分に設置したスケール回収空間Sと、筐体内部に設置したときに軟水化槽100の上部となる部分に設置した排出孔82と、を備えた排水タンク80を、筐体内部に給水タンクとまとめて設けた。
【選択図】図8

Description

本発明は、細菌、ウィルス、真菌等の空中浮遊微生物(以下、単に「ウィルス等」という)の除去が可能な空気除菌装置に関する。
従来、水道水を電気分解して次亜塩素酸を含む電解水を生成させ、この電解水を用いて空気中に浮遊するウィルス等の除去を図った空気除菌装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この空気除菌装置は、不織布等からなる加湿エレメントに電解水を供給して、加湿エレメント上で空気中のウィルス等を電解水に接触し、ウィルス等を不活化することにより、空気を除菌しようとするものである。
特開2002−181358号公報
ところで、電解水を長時間に亘り循環させて利用する場合、この電解水に汚れが生じ、この汚れにより電解性能が低下し、ひいては、除菌性能が低下するといった問題がある。これを解消するために、所定時間が経過するごとに定期的に水交換を実行することが考えられる。給水タンクに水道水を貯留して供給し、排水タンクに電解水を排水する構成を採った場合、給水タンクに水道水を供給し、排水タンクから電解水を除去するためのユーザの操作は、簡単で手軽であることが望まれる。
また、このような空気除菌装置にあっては、電気分解して次亜塩素酸を含む電解水を生成させるときに使用する水について、通常、水道水などのような殺菌用の塩素を含んだものを用いることが必要になっているが、同じ水道水であっても、地域によって水の成分が微妙に異なることがある。例えば水道水に使用する水には、通常、マグネシウム、カルシウムなどの成分が多かれ少なかれ含まれているが、かかる成分が極端に多い硬水を使用する地域などでは、空気除菌装置内部の電解水が流れる配管などに、水道水に含まれる上記成分など(以下、これをスケールとよぶ)が析出し堆積するなどして、各種不都合をもたらすことが多い。
そこで、このようなスケールを取り除くフィルタを電解水が流れる配管の一部に設置して定期的にフィルタを清掃することで、フィルタに付着したスケールの除去を行うことも考えられているが、かかる清掃作業は面倒である。特に、上記した成分を多く含んだ硬水を水道水として使用している地域では、フィルタの清掃作業を頻繁に行うことが必要になる。そのため、使用者にとってはこの清掃作業が厄介で大きな問題となっており、簡単にスケールを除去できる手段の開発が強く望まれている。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、給水及び排水作業を行うのと同時に、スケールも容易に排出させることができる空気除菌装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、筐体内に、電解槽と、前記電解槽によって生成された電解水が供給される気液接触部材と、前記電解槽によって生成された電解水を貯留すると共に前記気液接触部材から流下する電解水を受ける水受け皿と、前記水受け皿に貯留した電解水を汲み上げて再び前記気液接触部材に供給する循環ポンプと、前記気液接触部材に室内空気を送る送風ファンと、前記筐体の上部の一室に前記水受け皿に水を供給するための給水タンクと、この給水タンクとまとめて配置し前記水受け皿から排出された電解水を収容する排水タンクと、を備えるとともに、前記筐体の上部の一面にこれら給水タンク及び排水タンクを取り出し可能な取出扉を設けた空気除菌装置において、
前記排水タンクの内部には、取り込む電解水からスケールを析出させるための電極を設けた軟水化槽を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、この排水タンク及び給水タンクを筐体内部から取り出して逆さまにするだけで、給水及び排水作業を行うのと同時にスケールも容易に排出できる。
また、本発明は、上記構成において、前記電極は、極性を反転可能に構成されている、ことを特徴とする。
上記構成によれば、回収部に執拗に付着したスケールでもこれを容易に剥離させることができる。
また、本発明は、上記構成において、前記軟水化槽は、前記電解水がこの槽内部へ流入する入り口側から順に、陰極給電極、炭素繊維体、絶縁性多孔質体、陽極が積層されたものから構成されるようにしてもよい。
上記構成によれば、陰極で析出したスケールが水流によって剥離されるので、スケール回収効率が向上することができる。
また、本発明は、上記構成において、前記給水タンクと前記排水タンクとは一体になって取り出し可能に構成してもよい。
上記構成によれば、スケールの排出作業とともに、排水及び給水作業を同時に行うことができる。
また、本発明は、上記構成において、前記排水タンク内に、この排水タンク内の水を前記水受け皿に流出させる流出パイプを備えるとともに、
前記筐体内部に設置したときに、前記流出パイプの入口を、軟水化槽よりも上側となる排水タンクの上部に配置してもよい。
上記構成によれば、排出タンク内にせっかく回収させたスケールが再び水受け皿に向けて送り出されて循環するのを回避できる。
また、本発明は、上記構成において、前記排水タンクには、軟水化槽内部のスケールの付着状態或いは軟水化槽の底部のスケール回収空間でのスケールの集積状態を確認可能なのぞき窓を設けてもよい。
上記機構によれば、スケールの付着、集積の状態が容易に視認できるので、例えば排水タンクから排出させたときに、タンク内部での残り具合などを容易に確認できる。
本発明によれば、給水タンクとまとめて配置してある排水タンクには、取り込む電解水からスケールを析出させる一対の電極を設けた回収部を有する軟水化槽と、軟水化槽の開口部分から排出されるスケールを集積させ沈殿させるために、筐体内部に設置したときに軟水化槽の下部となる部分に設置したスケール回収空間と、筐体内部に設置したときに軟水化槽の上部となる部分に設置した排出孔と、を備えており、この排水タンク及び給水タンクを筐体内部から取り出して逆さまにするだけで、給水及び排水作業を行うのと同時に、スケールも容易に排出できる。
本発明の実施形態に係る空気除菌装置の外観斜視図である。 空気除菌装置の内部構成を示す斜視図である。 電解水を生成し循環させる要部の構成を示す斜視図である。 電解水の循環経路を示す概略図である。 給水タンク及び排水タンクを後方から示す断面図である。 給水タンクを示す斜視図である。 (A)は本実施形態に係る排水タンクを示す斜視図、(B)はその変形例を示す側面図である。 (A)は本実施形態の排水タンクの内部構成を示す斜視図、(B)はその変形例を示す斜視図である。 図8(A)に示す排水タンクの内部に設けた軟水化槽の斜視図である。 図9に示す軟水化槽の内部に設ける回収部の構成を示す分解斜視図である。 (A)及び(B)は本発明の実施形態に係る軟水化槽の作用を示す説明図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用した実施の形態に係る空気除菌装置1の外観斜視図であり、図2は、空気除菌装置1の内部構成を示す斜視図である。
図1に示すように、空気除菌装置1は縦長に形成された箱形の筐体11を有し、例えば床置き設置される。筐体11には、筐体11の両側面の下部に吸込グリル12が形成されるとともに、筐体11の前面の下端部に吸込口15が形成されている。また、筐体11の上面には吹出口13が形成され、吹出口13には空気を吹き出す方向を変化させるためのルーバー20が設けられている。ルーバー20は、運転停止時には上記吹出口13を閉塞するように構成されている。
空気除菌装置1は、吸込グリル12及び吸込口15を介して設置室内の空気を吸い込んで除菌し、この除菌された空気を吹出口13から排出することで、室内空気を清浄化させる装置である。
筐体11の上面には、図2に示すように、吹出口13の前面側に配置された操作蓋16Aと、この操作蓋16Aに横並びに配置されたタンク用開閉蓋(取出扉)14Aとが形成されている。操作蓋16Aを開くと、空気除菌装置1の各種操作を行う操作パネル16が露出し、タンク用開閉蓋14Aを開くと、タンク取出口14を介して後述する給水タンク60及び排水タンク80を出し入れ可能となっている。
また、筐体11の前面(一側面)には、上下方向に並べられた上側カバー部材18及び下側カバー部材19がそれぞれ着脱自在に配置されており、これら上側カバー部材18及び下側カバー部材19を取り外すと筐体11の内部構成が露出するようになっている。また、下側カバー部材19は、この下側カバー部材19の下端部に、筐体11の背面側に向けて湾曲した円弧部19Aを備え、この円弧部19Aに上記吸込口15が形成されている。
筐体11には、図2に示すように、この筐体11の内部を上下に仕切る支持板21が設けられ、上側の室22と下側の室23とに区分けされている。この下側の室23には、送風ファン31及びファンモータ32などが配置される。これら送風ファン31及びファンモータ32は横並びに配置されている。
また、送風ファン31と吸込口15との間、すなわち、下側の室23における下側カバー部材19(図1)と対向する位置にプレフィルタ34が着脱自在に配置されている。このプレフィルタ34は、吸込グリル12及び吸込口15を通じて吸い込まれた空気中の塵埃など粒径の大きなものを捕集する第1フィルタ25と、この第1フィルタ25を通過する、例えば粒径10(μm)以上の物を捕集する第2フィルタ26とを備えて構成される。このプレフィルタ34によって空気中に浮遊する花粉や塵埃等が除去され、この除去された空気が送風ファン31を介して上側の室22に供給される。
一方、上側の室22には、送風ファン31及びファンモータ32の上方に電装ボックス39が配置され、電装ボックス39には、空気除菌装置1を制御する制御部(図示略)を構成する各種デバイスが実装された制御基板や、ファンモータ32に電源電圧を供給する電源回路等の各種電装部品が収容されている。
電装ボックス39の上方には、通過する空気を電解水に接触させて空気を除菌する気液接触部材53が配置されている。気液接触部材53の下方には、気液接触部材53から滴下した電解水を受ける水受け部42Aを備えた水受け皿42が配置されている。
水受け皿42は、上記水受け部42Aよりも深底に形成された貯留部42Bを備え、貯留部42Bは多量の電解水を貯留できる。この貯留部42Bには、水受け部42Aに滴下した電解水が流入するように構成され、電解水が貯留部42Bに貯留される。貯留部42Bには、水受け部42Aよりも深底の深底部42B1と、この深底部42B1よりも浅底の浅底部42B2とが形成されている。
貯留部42Bの上には、排水タンク80が配設されており、貯留部42Bに貯留された電解水を適宜排水可能に構成されている。
また、貯留部42Bの上には、排水タンク80に隣接して給水タンク60が配設され、給水タンク60から貯留部42Bに水を供給可能な構成となっている。この給水タンク60に貯留される水としては、特に軟水でなくても支障なく所要の空気除菌が行えるようになっている。
特に本発明では、排水タンク80に軟水化槽100を設置しており、この軟水化槽によって処理する水が硬水であってもこれに含まれるマグネシウムやカルシウムその他の無機物等を電気化学的な反応により固形物(以下、これを「スケール」とよぶ)として回収することができるように構成されている。
図3は、電解水を生成し循環させる要部の構成を示す斜視図である。
本実施形態では、空気を除菌する電解水は、循環されて繰り返し使用される。循環の概略を説明すると、電解水の原料として給水タンク60から貯留部42Bに供給された水は、電解水を循環させるための循環ポンプ44により電解槽46に供給され、電解槽46により水が電解されて生成された電解水は、貯留部42Bに再び戻り貯留され、その後、循環ポンプ44により気液接触部材53に供給され、次いで、除菌に使用された電解水が水受け部42Aに流下し、水受け部42Aから貯留部42Bに流れた電解水が再び循環ポンプ44により電解槽46に供給されて電解水の循環が繰り返されるというものである。このように、本実施形態における構成では電解水が循環式となっており、少量の水を有効に利用することで、長時間にわたって効率良く空気の除菌ができる。
水受け皿42は、水受け部42Aと貯留部42Bとが一体に成形されて構成される。水受け部42Aは貯留部42Bより一段高く形成されており、気液接触部材53から水受け部42Aに流下した電解水は、貯留部42Bに流れるようになっている。また、水受け部42Aから貯留部42Bに至る電解水の流路には、気液接触部材53から流れ落ちた水に含まれる固形物(スケール)を捕集するフィルタ74が配設されている。
循環ポンプ44は、吐出口に接続された配水管71を通じて電解水を吐出する。配水管71は、3つの経路に分岐し、一の経路では、分岐して接続される分岐管72を介して電解槽46に接続され、二の経路では、水受け部42Aの側に延びた終端に位置する気液接触部材53に接続され、三の経路では、分岐して接続される排水分岐管75及びこれにつながる排水管55が排水タンク80(図4参照)に接続される。
一の経路において、分岐管72を通って電解槽46に供給された電解水は、電解槽46により電解される。この電解槽46は、後述するように複数の電極を内蔵し、これら電極間に制御部から供給される電圧を印加することにより、水を電解して電解水を生成する。本実施形態では、塩化物イオンを含む水が電解されることで、除菌成分としての次亜塩素酸を含む電解水が生成される。
電解槽46の上面には、図3に示すように、この電解槽46で生成した電解水を排出する排出口46Aが形成され、この排出口46Aには電解水を貯留部42Bに送出する返送管73が接続されている。返送管73は、排出口46Aから横方向に延びた後、下方向に向きを変え、返送管73の下端は、フィルタ74の上方に位置している。電解水は、返送管73の下端から直接、フィルタ74に注がれるようにして還流され、フィルタ74を通過する際に図示外のスケールフィルタでスケール等を取り除かれて、貯留部42Bに貯留される(勿論、スケールは後述の軟水化槽100でも回収されて除去される)。
なお、返送管73から流れ出る電解水が、フィルタ74の上流である水受け部42Aに還流される構成としても良い。この場合、返送管73から水受け部42Aに注がれた電解水は、上述の場合と同様に、フィルタ74を介して貯留部42Bに流れるため、スケールを取り除くことができる。
排水管55には、制御部の制御に従って排水管55を流れる水量を調整する排水バルブ56(図4参照)が設けられている。そして、排水管55の先端は、ノズル57を介して上記排水タンク80の下部に接続されており、排水バルブ56を開放することにより、水受け皿42上の電解水が排水タンク80に排水される。また、排水管55には、前述の返送管73から分岐した排水分岐管75(図4)が接続され、電解槽46内の電解水が排水タンク80に排水されるようになっている。
気液接触部材53の上部には、気液接触部材53上に均一に電解水を分散させるための散水ボックス51が組み付けられている。この散水ボックス51は、電解水を一時的に貯留するトレー部材(図示略)を備え、このトレー部材の側面に複数の散水孔(図示略)が開口しており、配水管71により供給される電解水は、この散水孔から気液接触部材53に対して滴下されるようになっている。
そして、次亜塩素酸を含んだ電解水が供給された気液接触部材53が送風により空気を送り出されると、空気が気液接触部材53を通過する際に、空気中に浮遊するウィルス等と電解水とが接触してウィルス等が不活化されるため、空気を除菌することができ、さらに気液接触部材53自体における雑菌の繁殖を防止できる。また、臭気が気液接触部材53を通過する際に、電解水中の次亜塩素酸と反応し、イオン化して電解水に溶解することにより、空気中から除去されるため、脱臭をすることもできる。
気液接触部材53は、ハニカム構造を持ったフィルタである。詳細には、気液接触部材53は、気体に接触するエレメント部をフレームにより支持する構造を有する。エレメント部は、波板部材と平板部材とが積層されて構成され、これら波板部材と平板部材との間に略三角状の多数の開口が形成されている。従って、エレメント部に空気を通過させる際の気体接触面積が広く確保され、電解水の滴下が可能で、目詰まりしにくい構造になっている。
また、気液接触部材53の上面には、散水ボックス51から滴下される電解水をエレメント部に効率よく分散させるため、分流シート(図示略)が配設されている。この分流シートは、液体の浸透性を有する繊維材料からなるシート(織物、不織布等)であり、気液接触部材53の厚み方向断面に沿って一または複数設けられる。
また、気液接触部材53の各部には親水性処理が施され、電解水に対する親和性が高められており、これによって、気液接触部材53の電解水の保水性(湿潤性)が保たれ、後述する活性酸素種(活性酸素物質)と室内空気との接触が長時間持続される。
次に、水受け皿42に水を供給する給水タンク60、及び、電解水が排水される排水タンク80について説明する。
図5及び図6に示すように、給水タンク60は給水タンク本体61を備え、この給水タンク本体61は、上面61Aに把手62が設けられている。
給水タンク本体61の下面61Bの略中央部には、給水口63が形成されており、この給水口63には給水口63のキャップを兼ねたフロートバルブ63Aが設けられている。貯留部42B(図2参照)の水面が給水口63よりも下になると、このフロートバルブ63Aが開放されることにより、給水タンク本体61から必要量の水が供給され、貯留部42Bの水位が一定に保たれる仕組みとなっている。
給水タンク本体61の側面には、上半分の上下方向略中央部に、内側に窪んだ窪み部64が形成されている。窪み部64は、側面視で略矩形状に形成されており、窪み部64の平面部64Aには、面ファスナー65が取り付けられている。また、この側面には、下半分の上下方向略中央部に、外側に突出する凸部66が形成されている。
排水タンク80は、図5及び図7(A)に示すように、排水タンク本体81の内部において、軟水化槽100と、これに対面する状態で流出パイプ88とを内部に収容している。また、この排水タンク本体81内部には、空気除菌装置1の縦長に形成された箱形の筐体11の所定位置に排水タンク80をセットしたとき、図7(A)及び図8に示すように軟水化槽100の横隣の下部側(又は図7(B)に示すように、軟水化槽100´の下方側)の開放された空間がスケール回収空間Sとして構成されている。軟水化槽100で回収されたスケールは、次の排水タンク80によるスケール排出作業までの間、このスケール回収空間Sに一時的に収容させておく。
なお、排水タンク本体81は、電解水による劣化が少ない素材、例えば本構成では、PET樹脂を用いるものとするが、特にこれに限定するものではない。排水タンク本体81は、給水タンク60と略同一の高さ及び奥行きを有し、排水タンク本体81の幅は、給水タンク60の幅よりも小さく形成されている。
排水タンク80は、上面81Aの後部に、排水タンク本体81内の電解水を排出する排出孔82(図5参照)が形成されている。また、排水タンク本体81の側面部分には、給水タンク60の面ファスナー65に対応する位置に、面ファスナー83が取り付けられている。また、この排水タンク本体81の側面部分には、給水タンク60の凸部67と嵌め合うように、内側に凹んだ凹部84が形成されている。
また、本実施形態の排水タンク80では、図8(A)に示すように、排水タンク本体81内部を外部から視認できないが、例えば同図(B)に示すように、軟水化槽100の設置部分に対応する外面にのぞき窓80Aを設けた構成としてもよい。このような構成とすれば、スケールの付着、集積の状態が容易に視認できるので、例えば排水タンクから排出させたときに、タンク内部でのスケールの残り具合などを容易に確認できる。
図5に示すように、給水タンク60と排水タンク80とを対向させて当接させると、給水タンク60の凸部66が排水タンク80の凹部84に嵌め合わされるとともに、給水タンク60の面ファスナー65が排水タンク80の面ファスナー83に接着して、給水タンク60と排水タンク80とが一体になる。このとき、給水タンク60の下面61Bと排水タンク80の下面81Bは、略同一平面上に位置する。
図7(A)に示すように、排水タンク本体81の下面81Bには、前後方向略中央部よりやや前方(図7(A)ではやや右方)に、電解水を排水タンク本体81内に流入させるための流入口85が形成されている。流入口85の前方(図7(A)では右方)には、排水タンク本体81内の電解水を貯留部42Bに流出させる流出口86が形成されている。流入口85及び流出口86は、それぞれ、流入パイプ87及び流出パイプ88の下端に連結されており、流入パイプ87及び流出パイプ88が排水タンク本体81内に配置される。このように、図7(A)に示す軟水化槽100を設けた排水タンク80の場合には、流入口85を前後方向略中央部よりやや前方(同図では右方)に、また流出口86をさらに前方(同図ではさらに右方)設けることで、排水タンク本体81の前後(同図では左右方向)方向の中央部において内側に凹んだ凹部84を避けて流入パイプ87及び流出パイプ88を配置できる。なお、これらのパイプ87,88は、排水タンク本体81に一体に形成されてもよいし、接続部品によって接続させてもよい。
流入パイプ87の出口は後述の軟水化槽100に接続されている。一方、流出パイプ88の入口88Aは、排水タンク本体81の上部に(正確には、空気除菌装置1の縦長に形成された箱形の筐体11内部の所定位置に排水タンク80をセットさせた状態のときの上部に)、配置される。
図5に示すように、流出口86には弁棒89Aを有する開閉弁89が設けられており、この開閉弁89は、弁棒89Aが下方から押されると開き、弁棒89Aが放されると閉じるように構成されている。排水タンク80が空気除菌装置1にセットされると、弁棒89Aが貯留部42Bの浅底部42B2に当接して押されて開閉弁89が開く。
図4に示すように、浅底部42B2には、流入口85に対応する位置に、流入口85に水を導くノズル57を挿通可能なノズル受け部が形成されている。したがって、流入パイプ87のテーパ部87Aにノズル57を挿入するように、排水タンク80を空気除菌装置1にセットすると、流入パイプ87のテーパ部87Aとノズル57とがO−リングを介して連結される。すなわち、このノズル57は、水を流入口85に導く機能に加え、排水タンク80の位置決めをする機能を有している。
軟水化槽100は、図9及び図11に示すように、薄型で中空の略直方体形状を呈するとともに側面が開口されており、流入パイプ87の出口側であるテーパ部87A(図7(A)参照)と接続された下面(又は側面)側の孔から入り込んだ電解水が、内部に設けた陰極給電極111、炭素繊維体112、活性炭素繊維体113、絶縁性多孔質体114、及び陽極115などからなる回収部110を通過してから、上記した側面の開口面100Aから流出する。この流出した電解水は、流れに沿って上方へ移動し、隣接して配置した流出パイプ88の上端部に開口した入口88Aから流出パイプ88へ流入する。このようにして、流出パイプ88に流入した電解水は、上述のように、開放した開閉弁89を通過して貯留部42Bへ還流するわけである。
回収部110は、薄型で略直方体形状の軟水化槽100の形状に合わせて、図10に示すように略薄板形状に形成されており、内部には、一面側の流入口側から順に、陰極給電極111、炭素繊維体112、活性炭素繊維体113、絶縁性多孔質体114、枠体110A、及び陽極115が積層状態で一体に収納されている。
陰極給電極111は、排水タンク80へ流入した電解液が流入する流入口側に設置されている。この陰極給電極111は、通水性を確保させるためにメッシュ状の板電極から構成されており、本実施形態の陰極給電極111には、チタン(Ti)が用いられているが、白金(Pt)などの不溶性電極であってもよい。
活性炭素繊維体113は、表面積が大きいため、その表面にスケール等の異物を多量に捕集でき、さらに無数の空隙を有するため、通水性がある。この活性炭素繊維体113の素材としては、導電性を有する通気性素材、具体的には炭素繊維が用いられている。なお、本実施形態では、この活性炭素繊維体113とともに炭素繊維体112を重層させた二重構造のもので構成している。
絶縁性多孔質体114は、活性炭素繊維113の上面を平坦化できるために設けているものであり、通水性のある適宜の多孔質材料で形成されている。平坦でない場合、活性炭素繊維113表面が不均一に帯電し、吸着効率が低下する。また、対向する電極(陽極115)との距離が不均一になるため、活性炭素繊維113に均一に電流が流れず、活性炭素繊維113の上面に電極(陽極115)の下面との距離が最も近い部分(即ち、最短距離の箇所)に局所的に大電流が流れる不都合が生じる。この絶縁性多孔質体114としては、具体的にはPTFE(ポリテトラフルオロエチレン;Polytetrafluoroethylene)の12メッシュが用いられている。
陽極115は、陰極給電極111、炭素繊維体112、活性炭素繊維体113、絶縁性多孔質体114を通過してきた電解水が最後に通過するようになっており、通水性を確保させるためにメッシュ状に形成されている。この陽極115は、ここを通過後の電解水が軟水化槽100を抜け出して排水タンク80へ流入するようにするため、軟水化槽100の流入口側の一面とは反対側の他面に全面的に開口されている、開口面100Aと対面するような状態で配置されている。この陽極115には、不溶性電極を使用するものであるが、本実施形態では白金イリジウム合金(Pt−Ir)を使用している。
本実施形態の回収部110は、陰極給電極111及び陽極115がそれぞれ給電部116(図9、図10参照)を介して図示外の制御部と電気的に接続されており、これらの電極間には12Vまたは24Vの電圧が印加されるが、電流密度は10A/dm以下が好ましい。このような構成の回収部110には、電極間に所要電圧を印加すると、軟水化作用により、電解水中に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの硬度成分が活性炭素繊維体113に析出するので、循環する電解水に含まれる硬度成分の濃度が低下し、電解水は軟水化される。
また、陰極給電極111側から陽極115側に流れる水流により、活性炭素繊維体113に析出したスケールの剥離が促進されるため活性炭素繊維体113にスケールが過大に成長することを防止できる。しかも、下流側に流れたスケールは比重が水より重い物質で構成されている。従って、図11に示すように、排水タンク本体81内部において、そのスケール120が降下してゆき、軟水化槽100´下部に設けたスケール回収空間Sに集積させることで回収できる。なお、図11を用いたここでの説明などにおいては、スケール120及び電解水の流れを分かりやすく説明するため、排水タンク80内部の、排水タンク80の底部から一段持ち上がった中間部に設置されている構成のもの、つまり図7(B)に示す構成のものを用いているが、特にこれに限定されるものではなく、図7(A)に示すものであってもこの作用は同様である。
軟水化作用においては、制御部が陰極給電極111及び陽極115間に所要電圧を印加すると、陰極給電極111と当接して電気的に接続された活性炭素繊維体113は、カソード(負電位)となる。
これにより、軟水化槽100の回収部110における電解水の流れの上流側に位置し、カソード電極となる活性炭素繊維体113では、水中の水素イオン(H+)と水酸化物イオン(OH-)とが下記式に示すように反応する。
4H++4e-+(4OH-)→2H2+(4OH-
一方、下流側に位置し、陽極115は、下記式に示すように水が電気分解される。
2H2O→4H++O2+4e-
上記のようにカソードとなる活性炭素繊維体113では、水酸化物イオン(OH-)が生成される。水酸化物イオンは非常に強い塩基であるため、活性炭素繊維体113の負に帯電している表面は局所的にアルカリ性となる。これにより、電解水中の硬度成分がこの水酸化物イオンと反応し、塩となる。
具体的には、電解水中に含まれる主なスケールの成分であるカルシウム、マグネシウム、カリウム及びシリカなどのイオンが、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム及び水酸化マグネシウムなどの難溶性の塩となって析出する。また、電解水中にリン、硫黄及び亜鉛などのイオンが含まれる場合は、塩として硫酸カルシウム、亜硫酸カルシウム、リン酸カルシウム、リン酸亜鉛、水酸化亜鉛及び塩基性亜鉛なども析出することがある。そして、スケールの成分となるカルシウム、マグネシウム、カリウム及びシリカなどのイオンは、電析作用により、活性炭素繊維体113上に結晶体であるスケールが析出する。特に、活性炭素繊維体113は表面積が大きいため、その表面にスケールが多量に析出し、スケールを捕集する能力が高い。
軟水化槽100は、ここでの電気化学的な反応によって局所的に、かつ、集中的にスケールを析出させて回収させるためのものであり、上述したように、専ら活性炭素繊維層113の表面にスケールが析出する。このスケールは肥大化する傾向にあるが、この成長は対極の陽極が酸性雰囲気であるのでそれが抑制されるとともに、図11に示すように、水流または自重によって剥離して排水タンク80の下部のスケール回収空間Sに集積する。
従って、排水タンク80を取り出して中に溜まっている電解水を排水させるときには、この排水タンク80が給水タンク60と一体であるため、給水タンク60を取り出して逆さまにして給水口63から水道水を補給する際に、逆さまになった排水タンク80の排出孔82から、その排水される電解水と一緒にスケールが排出されるので、スケールの排出作業をわざわざ行わなくても簡単に除去することができるわけである。
図4は、電解水の循環経路を示す概略図である。図4を参照して、気液接触部材53に対する電解水の供給について説明する。なお、本実施の形態では、給水タンク60に水道水を入れて空気除菌装置1を動作させる場合について説明する。
水道水を入れた給水タンク60が空気除菌装置1にセットされると、上述のように、給水タンク60から水受け皿42の貯留部42Bに水道水が供給され、貯留部42Bの水位が所定のレベルに達する。貯留部42B内の水は循環ポンプ44によって汲み上げられて、その一部が電解槽46に供給される。この電解槽46には、図10に示すように、一方が正、他方が負となる対の電極を備え、これら電極間に電圧を印加することにより、電解槽46に流入した水道水が電気分解されて活性酸素種を含む電解水が生成される。
電極は、例えばベースがチタン(Ti)で皮膜層がイリジウム(Ir)、白金(Pt)から構成された電極板であり、この電極に流れる電流値は、電流密度で数mA(ミリアンペア)/cm(平方センチメートル)〜数十mA/cmになるように設定され、所定の遊離残留塩素濃度(例えば1mg(ミリグラム)/l(リットル))を発生させる。
電極で発生した次亜塩素酸は広義の活性酸素種に含まれるもので、強力な酸化作用や漂白作用を有する。次亜塩素酸が溶解した水溶液、すなわち空気除菌装置1により生成される電解水は、ウィルス等の不活化、殺菌、有機化合物の分解等、種々の空気清浄効果を発揮する。
このように、次亜塩素酸を含む電解水が散水ボックス51から気液接触部材53に滴下されると、送風ファン31(図2参照)により吹き出された空気が気液接触部材53において次亜塩素酸と接触する。これにより、空気中に浮遊するウィルス等が不活化されるとともに、当該空気に含まれる臭気物質が次亜塩素酸と反応して分解され、或いはイオン化して溶解する。従って、空気の除菌及び脱臭がなされ、清浄化された空気が気液接触部材53から排出される。
空気中に浮遊するインフルエンザウィルスは、気液接触部材53において活性酸素種を含む電解水に接触することにより、いわば感染力を失うこととなり、感染が阻止される。
従って、この空気除菌装置1が、例えば幼稚園や小・中・高等学校、介護保険施設、病院等のいわゆる大空間に設置された場合であっても、電解水により清浄化(除菌、脱臭等)された空気を大空間内で広く行き渡らせることが可能になり、大空間での空気除菌及び脱臭を効率よく行うことができる。
また、散水ボックス51から気液接触部材53に滴下された電解水は気液接触部材53を伝って下方に移動し、水受け皿42の水受け部42Aに落ちる。この水受け部42Aに落ちた電解水は貯留部42Bに流れ込み、再び循環ポンプ44によって汲み上げられ、電解槽46を経て気液接触部材53に供給される。また、蒸発等により貯留部42Bに貯留される水量が減った場合には、給水タンク60内の水道水が貯留部42Bに適量供給される。
給水タンク60から水道水が供給されることにより、電解槽46に供給する水の塩分濃度(塩素濃度)が低くなる場合には、食塩水供給ポンプ(図示せず)が駆動され、食塩水タンクに貯留された食塩水が食塩水供給管を通って水受け皿に自動で供給されるような構成としてもよい。この場合、食塩水は、電解槽に供給する水の塩分濃度(塩素濃度)が所定の値になるまで水受け皿に供給されるようにすればよい。なお、塩素濃度は、電解槽に供給する水の導電率を計測することによって判定される。
また、給水タンク60から給水が開始されると、循環ポンプ44の運転によって、水受け皿42に貯留された電解水や電解槽46内の電解水が排水される。このとき、排水管55に設けられた排水バルブ56は開放されてもよく、水受け皿42に貯留された、もしくは電解槽46内の電解水は、循環ポンプ44によって汲み上げられ、排水管55、排水分岐管75及びノズル57を介して排水タンク80に導かれる。
この電解水は、図5に示すように、排水タンク本体81内で流入パイプ87を流れ、排水タンク本体81の上部の入口88Aから排水タンク本体81に流入して、排水タンク本体81の下部に溜まる。排水タンク本体81の上部に位置する流出パイプ88の入口88Aまで電解水が溜まり満水になると、この電解水は、入口88Aから流出パイプ88を流れ、水受け皿42に供給される。
ここで、流出パイプ88の入口88Aは、排水タンク本体81の上部に位置するので、電解水より重いスケール等の汚れは排水タンク本体81の下部に沈殿し、汚れが取り除かれた電解水が水受け皿42に供給される。すなわち、排水タンク80は、汚れを取り除くフィルタとしての機能も有している。このように、本実施形態の空気除菌装置1は、電解水が一時的に排水タンク80に貯留され、汚れが取り除かれて循環利用されるように構成されるのと同時にスケールも除去できる。排水作業を行うことでこれと同時にスケールが除去できるので、長時間にわたって効率良く空気の除菌ができるとともに、厄介なスケールの除去が自動的に行える。
給水タンク60の水道水がなくなると、空気除菌装置1が停止する。このとき、排水タンク80は、満水状態になっている。
排水タンク80は、図2に示すように、上側の室22に配置された給水タンク60に隣接して配置されており、給水タンク60及び排水タンク80を1つのタンク用開閉蓋14Aから取り出すことができる。その結果、給水タンク60及び排水タンク80を異なる扉から取り出す場合に比べ、給水及び排水作業の手間を省くことができる。また、排水タンク80は、図5に示すように、給水タンク60に一体となっているので、給水タンク60及び排水タンク80を同時に取り出すことができるとともに、一方(本実施の形態では、排水タンク80)の把手を設ける必要がなくなり、部品点数を削減できる。
排水タンク80内の電解水は、排水タンク本体81の上面81Aに設けられた排出孔82(図5、図8参照)から排出できる。このとき、排水タンク80は満水なので、排水タンク本体81の下部に沈殿していた汚れが電解水とともに排出される。
給水タンク60に水道水を供給し、給水タンク60及び排水タンク80を空気除菌装置1にセットすると、給水タンク60の水道水の重みにより、排水タンク80と空気除菌装置1との接続部であるテーパ部87Aとノズル57のO−リングとの間に摩擦が増え、シール性が確保される。このテーパ部87Aとノズル57のO−リングとの間の摩擦は、給水タンク60の水道水が少なくなってきても、排水タンク80に電解水が貯留されることにより、シール性が確保される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、水受け皿42に水を供給するための給水タンク60と、水受け皿42から排水された水を受ける排水タンク80とを上側の室22に配置し、筐体11の一面にこれら給水タンク60及び排水タンク80を取り出し可能なタンク用開閉蓋14Aを設けたため、給水タンク60と排水タンク80とを1つのタンク用開閉蓋14Aから取り出すことができるので、給水及び排水作業の手間を省くことができる。
また、本実施の形態によれば、給水タンク60と排水タンク80とは一体に取り出し可能に構成されるため、給水タンク60と排水タンク80を同時に取り出すことができ、給水及び排水作業の手間を省くことができる。
しかも、本実施形態によれば、この給水及び排水作業の際には、給水タンク60及びこれと一体の排水タンク80を逆さまにすれば、空気除菌装置1の縦長に形成された箱形の筐体11内部にセットさせてあるときには上部に位置していた排水タンク80の排出孔82が低い底部側に配置される。
従って、筐体11内部にセットさせてあるときには軟水化槽100の横隣りの下部(又は軟水化槽100´の下部)に位置していたスケール回収空間Sが上部に配置されることになり、このスケール回収空間Sに集積されていたスケールも上部から重力の作用で下部(底部となる)の排出孔82の付近に集まるので、この排出孔82から排出される電解水の流れに乗って同様に排出孔82から排出させることができる。
また、本実施の形態によれば、排水タンク本体81内の下部にスケール回収空間Sを設置しているので、水より重い例えばスケール等の汚れを排水タンク本体81の下部のスケール回収空間Sに集積・沈殿させる構成なので、汚れを取り除いた水を循環できる。換言すれば、せっかく集積させておいたスケールが再び水とともに送り出されて循環するといった無駄が回避できるわけである。
但し、上記実施の形態は本発明の一態様であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能であるのは勿論である。
例えば、上記実施の形態では、給水タンク60および排水タンク80は別体に形成され、上下の係合部によって一体となっていたが、給水タンク60及び排水タンク80を一体に形成してもよい。また、上記実施形態では、排水管55に排水バルブを設けたが、この排水バルブ56は省略してもよい。
また、本実施形態では、所要の電圧を印加して軟水化作用を発生させるために、陰極給電極111及び陽極115は極性を固定させた対電極として構成としてあるが、これらの電極の極性を反転させて電圧を印加するように構成してもよい。この場合、電解反応により、活性炭素繊維体113の表面が局所的に酸性に傾き、この表面に析出したスケールの一部または全部が溶解されて陽イオンとなる。スケールは一部が溶解されると、活性炭素繊維体113の付着面から剥離し易くなり、回収部110を流れる電解水とともに排水タンク80底部のスケール回収空間Sにいっそう効果的に集積・沈殿される。
1 空気除菌装置
11 筐体
14A タンク用開閉蓋(取出扉)
31 送風ファン
42 水受け皿
42B 貯留部
44 循環ポンプ
46 電解槽
53 気液接触部材
60 給水タンク
61 給水タンク本体
61A 上面
61B 下面
63 給水口
65 面ファスナー
80 排水タンク
80A のぞき窓
81 排水タンク本体
81A 上面
81B 下面
82 排出孔
83 面ファスナー
87 流入パイプ
88 流出パイプ
88A 入口
100 軟水化槽
100´ 軟水化槽(変形例)
100A 開口面
110 回収部
110A 枠体
111 陰極給電極
112 炭素繊維体
113 活性炭素繊維体
114 絶縁性多孔質体
115 陽極
S スケール回収空間

Claims (6)

  1. 筐体内に、電解槽と、前記電解槽によって生成された電解水が供給される気液接触部材と、前記電解槽によって生成された電解水を貯留すると共に前記気液接触部材から流下する電解水を受ける水受け皿と、前記水受け皿に貯留した電解水を汲み上げて再び前記気液接触部材に供給する循環ポンプと、前記気液接触部材に室内空気を送る送風ファンと、前記筐体の上部の一室に前記水受け皿に水を供給するための給水タンクと、この給水タンクとまとめて配置し前記水受け皿から排出された電解水を収容する排水タンクと、を備えるとともに、前記筐体の上部の一面にこれら給水タンク及び排水タンクを取り出し可能な取出扉を設けた空気除菌装置において、
    前記排水タンクの内部には、
    取り込む電解水からスケールを析出させるための電極を設けた軟水化槽を備えたことを特徴とする空気除菌装置。
  2. 前記電極は、極性を反転可能に構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の空気除菌装置。
  3. 前記軟水化槽は、前記電解水がこの槽内部へ流入する入り口側から順に、陰極給電極、炭素繊維体、絶縁性多孔質体、陽極が積層されたものから構成される、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の空気除菌装置。
  4. 前記給水タンクと前記排水タンクとは一体になって取り出し可能に構成されている、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の空気除菌装置。
  5. 前記排水タンク内に、この排水タンク内の水を前記水受け皿に流出させる流出パイプを備えるとともに、
    前記筐体内部に設置したときに、前記流出パイプの入口を、軟水化槽よりも上側となる排水タンクの上部に配置した、ことを特徴とする1乃至4のいずれか1項に記載の空気除菌装置。
  6. 前記排水タンクには、軟水化槽内部のスケールの付着状態或いは軟水化槽の底部のスケール回収空間でのスケールの集積状態を確認可能なのぞき窓を設けた、ことを特徴とする1乃至5のいずれか1項に記載の空気除菌装置。
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