JP2008109975A - 空気除菌装置 - Google Patents

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陽一 内田
Hiroaki Usui
宏明 薄井
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信博 小倉
Toru Arakawa
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Abstract

【課題】電解水を用いた空気除菌装置において、電解水を手軽に排水できるようにする。
【解決手段】電解水を生成して気液接触部材53に浸潤させ、送風ファン31によって気液接触部材53に空気を送ることにより当該空気を除菌する空気除菌装置1は、筐体11内に電解水を排出する排水管を設け、この排水管から排出される電解水を受けて貯留する排水タンク6を備えており、この排水タンク6は縦長のタンク本体61を有し、筐体11の前面から出し入れ可能に設置される。
【選択図】図2

Description

本発明は、細菌、ウィルス、真菌等の空中浮遊微生物(以下、単に「ウィルス等」という)の除去が可能な空気除菌装置に関する。
従来、水道水を電気分解して電解水を生成させ、この電解水を用いて空気中に浮遊するウィルス等の除去を図った除菌装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この除菌装置は、不織布等からなる加湿エレメントに電解水を供給して、加湿エレメント上で空気中のウィルス等を電解水に接触せしめ、ウィルス等を不活化することにより、空気を除菌しようとするものである。
特開2002−181358号公報
上記従来の除菌装置等においては、加湿エレメントに供給された電解水は、そのまま排出されることもあるし、循環して利用することも考えられる。このいずれの場合も、電解水を適切なタイミングで排水することが好ましい。これは、空気中の臭気成分等が溶解した水を新しい水に交換することで、高い除菌能力を保てる等の理由による。上記従来の除菌装置等は、長時間にわたって高頻度で使用されることが考えられるため、電解水を排出するためのユーザの操作は、簡単で手軽であることが望まれる。
そこで、本発明の目的は、電解水を用いた空気除菌装置において、電解水を手軽に排水できるようにすることにある。
上記課題を解決するため、本発明は、電解水を生成して気液接触部材に浸潤させ、送風ファンによって前記気液接触部材に空気を送ることにより当該空気を除菌する空気除菌装置において、筐体内に、前記電解水を排出する排水管と、前記排水管から排出される電解水を受けて貯留する排水タンクとを備え、前記排水タンクは縦長のタンク本体を有し、前記筐体の前面から出し入れ可能に設置されたこと、を特徴とする空気除菌装置を提供する。
この構成によれば、気液接触部材に浸潤した電解水を排水管から排水タンクに排出することが可能であり、この排水タンクは縦長のタンク本体を有していて、筐体の前面から出し入れ可能に設置されているので、排水タンクを手軽に取り出すことが可能である。このため、排水タンクに溜まった水を簡単に捨てることができる。また、排水タンクのタンク本体が縦長であるため、筐体内部の隙間に容易に設置できる。これにより、設計自由度を損なうことなく、筐体の前面から取り出しやすい位置に排水タンクを配置して、排水に係る作業を手軽に行うことが可能な空気除菌装置を実現できる。
本発明において、前記排水タンクは、回動可能に前記タンク本体に取り付けられた把持部を備え、その回動範囲内において、前記把持部は、少なくとも前記タンク本体の前方に突出する位置と前記タンク本体の上方に突出する位置とに移動し得るものとしてもよい。
この構成によれば、排水タンクの把持部が、タンク本体の前方に突出する位置と上方に突出する位置とに移動可能であるから、排水タンクが筐体内に収容された状態では把持部をタンク本体の前方に突出させておけば、この把持部を持って排水タンクを筐体前面から引き出すなど、出し入れがより簡単になり、かつ、筐体内部における収容高さを抑えることができる。また、排水タンクを筐体から取り出した状態では、把持部を上方に突出した位置に移動させれば、この把持部を手に持って排水タンクを取り扱うことができ、取り扱いがより容易になる。従って、筐体内における排水タンクの収まりを損なうことなく、取り扱いが簡単な構成を実現できる。
また、本発明において、前記タンク本体には、前記タンク本体内の水を排出可能な排水口を有する蓋が取り付けられ、前記把持部は、その回動範囲の一端に位置する状態で前記排水口を塞ぐ閉塞部を備える構成としてもよい。
この構成によれば、排水タンクには排水口を有する蓋が取り付けられ、この排水口が、水タンクの把持部が備える閉塞部によって塞がれるので、例えば筐体に収容された状態など、水の排出を行わない状態では排水口を塞ぐことにより排水タンクからの水の流出を防止することができ、必要に応じて把持部を回動させることで、排水タンクからの水の排出が可能になる。これにより、排水に係る作業の手軽さを損なうことなく、排水タンクからの意図しない水の流出を確実に防止できる。
本発明において、前記蓋には、前記排水管から流下する水を受けて前記タンク本体内に導く排水受けが形成された構成としてもよい。
この構成によれば、排水管からの水をタンク本体内に導く排水受けを蓋に形成することで、部材を増加させることなく、筐体内における水漏れおよび水はねを防止できる。
さらに、本発明において、前記タンク本体内の水位に応じて変位する変位部材と、前記変位部材の変位を検知する検知手段とをさらに備えた構成としてもよい。
この構成によれば、タンク本体内の水位を検知することができるので、排水タンクからの水あふれを確実に防止できる。
また、本発明において、前記変位部材は、前記タンク本体内の水に浮かぶフロート部と、このフロートと一体となって変位するマグネット部とを備えて構成され、前記検知手段は、前記蓋への前記マグネット部の接近を検知するものであり、前記検知手段により前記マグネット部の接近を検知した場合に、前記タンク本体内の水の排出を案内するものとしてもよい。
この構成によれば、故障のおそれが極めて低いシンプルな構成により、タンク本体内の水位が所定のレベル以上に上昇したことを確実に検知することができるので、排水タンクからの水あふれを確実に防止できる。さらに、タンク本体内の水位の上昇を検知した場合に、ユーザに対して水の排出を案内するので、ユーザが排水タンクの水位を気にすることなく空気除菌装置を使用でき、管理に係る負担を大幅に減らすことができる。
本発明において、前記排水管は、前記気液接触部材に電解水を循環供給する電解水循環部から分岐して電解水を排出する構成としてもよい。
この場合、電解水を循環させて使用する空気除菌装置において、電解水を適宜排出して新しい水に入れ替えることで高い除菌効果を維持することが可能になる上、この電解水を捨てる作業は極めて簡単である。従って、高い除菌効果を維持可能な空気除菌装置を、ユーザの負担を増すことなく実現できる。
本発明によれば、排水タンクを筐体から取り出して水を捨てる作業を簡単に行うことが可能空気除菌装置を容易に実現できる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用した実施の形態に係る空気除菌装置1の外観斜視図である。
図1に示すように、空気除菌装置1は縦長に形成された箱形の筐体11を有し、例えば床置き設置される。筐体11には、この筐体11の両側面の下部に吸込グリル12が形成されるとともに、この筐体11の前面の下端部に吸込口15が形成されている。
また、筐体11の上面には吹出口13が形成され、この吹出口13には空気を吹き出す方向を変化させるためのルーバー20が設けられている。このルーバー20は、運転停止時には上記吹出口13を閉塞するように構成されている。
空気除菌装置1は、吸込グリル12及び吸込口15を介して設置室内の空気を吸い込んで除菌し、この除菌された空気を吹出口13から排出することで、室内空気を清浄化させる装置である。
筐体11の上面には、吹出口13の前面側に配置された操作蓋16Aと、この操作蓋16Aに横並びに配置されたタンク用開閉蓋14Aとが形成されている。操作蓋16Aを開くと、空気除菌装置1の各種操作を行う操作パネル16(図2)が露出し、タンク用開閉蓋14Aを開くと、タンク取出口14を介して後述する給水タンク41(図2)を出し入れ可能となっている。
また、筐体11の両側面の上部にはそれぞれ把持部17が形成されている。これら把持部17は筐体11を手持ちする際に手を掛けるための凹部であり、運搬時に空気除菌装置1を一人で持ち上げて移動できるようになっている。
また、筐体11の前面(一側面)には、上下方向に並べられた上側前面パネル18及び下側前面パネル19がそれぞれ着脱自在に配置されており、これら上側前面パネル18及び下側前面パネル19を取り外すと筐体11の内部構成が露出するようになっている。また、下側前面パネル19は、この下側前面パネル19の下端部に、筐体11の背面側に向けて湾曲した円弧部19Aを備え、この円弧部19Aに上記吸込口15が形成されている。
次に、空気除菌装置1の内部構成を説明する。
筐体11には、図2に示すように、この筐体11の内部を上下に仕切る支持板21が設けられ、上側の室22と下側の室23とに区分けされている。この下側の室23には、送風ファン31及びファンモータ32が配置されるとともに、仕切板24を介して、ハンドル62(把持部)を有する排水タンク6が筐体11の前面側に引き出し可能に収容されている。これら送風ファン31及びファンモータ32と排水タンク6とは横並びに配置されている。
また、送風ファン31と吸込口15との間、すなわち、下側の室23における下側前面パネル19(図1)との対向する位置にプレフィルタ34が着脱自在に配置されている。このプレフィルタ34は、吸込グリル12及び吸込口15を通じて吸い込まれた空気中の塵埃など粒径の大きなものを捕集する第1フィルタ25と、この第1フィルタ25を通過する、例えば粒径10(μm)以上の物を捕集する第2フィルタ26とを備えて構成される。このプレフィルタ34によって空気中に浮遊する花粉や塵埃等が除去され、この除去された空気が送風ファン31を介して上側の室22に供給される。
一方、上側の室22には、送風ファン31及びファンモータ32の上方に電装ボックス39が配置され、この電装ボックス39の上方に気液接触部材53が配置されている。この気液接触部材53と電装ボックス39との間には、気液接触部材53から滴下した水を受ける水受皿42が配置されている。この水受皿42は、深底に形成された貯留部42Aを備え、この貯留部42Aは上記排水タンク6の上方に延在している。電装ボックス39には、空気除菌装置1を制御する制御部(図示略)を構成する各種デバイスが実装された制御基板や、ファンモータ32に電源電圧を供給する電源回路等の各種電装部品が収容されている。
貯留部42Aの上には給水タンク41が配設され、給水タンク41から貯留部42Aに水を供給可能な構成となっている。詳細には、給水タンク41の下端に形成された給水口にはフロートバルブが設けられ、貯留部42Aの水面が給水口よりも下になると、このフロートバルブが開放されることにより、給水タンク41から必要量の水が供給され、貯留部42Aの水位が一定に保たれる仕組みとなっている。
また、貯留部42Aの上には、図3に示すように、気液接触部材53に供給する電解水を生成する電解水生成ユニット45が配置されている。この電解水生成ユニット45は、循環ポンプ44と電解槽46とを備えて構成され、循環ポンプ44は、制御部の制御に従って回転数を変更することにより、循環量を変更可能に動作する。循環ポンプ44の吐出口には、貯留部42Aに貯留された水を汲み上げて気液接触部材53に供給する供給管71が接続され、この供給管71には循環ポンプ44と気液接触部材53との間で分岐する分岐管72を介して電解槽46が接続されている。この電解槽46は、後述するように複数の電極を内蔵し、これら電極間に、制御部から供給される電圧を印加することにより、水を電解して電解水を生成する。電解槽46の上面には、この電解槽46で生成した電解水を排出する排出口46Aが形成され、この排出口46Aには電解水を貯留部42Aに戻す戻し管73が接続されている。
また、貯留部42Aの上には、この貯留部42Aの入口部分に当該貯留部42Aに流れ込む水に混入する固形物を捕集するフィルタ部材74が配置されている。本構成では、戻し管73の出口は、このフィルタ部材74の上方に配置され、水とともに電解槽46から排出された固形物(例えば、電極表面に形成されたスケール成分)をも捕集可能となっている。このフィルタ部材74によって、水受皿42を介して気液接触部材53と電解水生成ユニット45とを循環される水に含まれる固形物が捕集されるため、この固形物が気液接触部材53に流入し、この気液接触部材53の目詰まりの発生が防止される。
また、フィルタ部材74は、上部が開放した状態で水受皿42の貯留部42Aに形成されているため、フィルタ部材74の交換時期を目視で簡単に判断することができる。さらに、このフィルタ部材74を交換する場合、貯留部42Aの入口部分に配置されたフィルタ部材74を手指で取り外して交換すればよいため、工具等を使用することなく、メンテナンスを簡単に行うことができる。
また、本実施形態では水受皿42に貯留された水を適宜排出可能に構成されている。具体的には、貯留部42Aの下部には排水管55(図5A)が連結されるとともに、この排水管55を開閉させる排水バルブ56(図5A)が設けられている。そして、排水管55の先端は、上記排水タンク6の上方に延びており、排水バルブ56を開放することにより、水受皿42上の水が排水タンク6に排出される。
気液接触部材53の上部には、この気液接触部材53上に均一に電解水を分散させるための散水ボックス51が組み付けられている。この散水ボックス51は、電解水を一時的に貯留するトレー部材を備え、このトレー部材の側面に複数の散水孔(図示略)が開口し、この散水孔から気液接触部材53に対して電解水を滴下するようになっている。
また、気液接触部材53は、ハニカム構造を持ったフィルタ部材である。詳細には、気液接触部材53は、気体に接触するエレメント部をフレームにより支持する構造を有する。エレメント部は、波板状の波板部材と平板状の平板部材とが積層されて構成され、これら波板部材と平板部材との間に略三角状の多数の開口が形成されている。従って、エレメント部に空気を通過させる際の気体接触面積が広く確保され、電解水滴下が可能で、目詰まりしにくい構造になっている。
また、気液接触部材53の上面には、散水ボックス51から滴下される電解水をエレメント部に効率よく分散させるため、分流シート(図示略)が配設されている。この分流シートは、液体の浸透性を有する繊維材料からなるシート(織物、不織布等)であり、気液接触部材53の厚み方向断面に沿って一または複数設けられる。
ここで、気液接触部材53の各部(フレーム、エレメント部、及び分流シートを含む)には、電解水による劣化が少ない素材、例えば、ポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等)、PET(ポリエチレン・テレフタレート)樹脂、スチロール樹脂、塩化ビニル樹脂、フッ素系樹脂(PTFE、PFA、ETFE等)又はセラミックス系材料等の素材が使用され、本構成では、PET樹脂を用いるものとする。
また、気液接触部材53の各部には親水性処理が施され、電解水に対する親和性が高められており、これによって、気液接触部材53の電解水の保水性(湿潤性)が保たれ、後述する活性酸素種(活性酸素物質)と室内空気との接触が長時間持続される。さらに、気液接触部材53には防かび作用を持つ電解水が滴下されるため、気液接触部材53に防かび対策(防かび剤の塗布等)を施さなくても、かびの繁殖等を避けることができる。
次に、空気除菌装置1における空気の流れを説明する。
上述のように、筐体11の下側の室23には送風ファン31が設けられている。この送風ファンの送風口31Aは、図4に示すように、筐体11の背面側部分において上向きに設けられ、支持板21には、送風口31Aに重なる位置において開口が設けられている。この支持板21の開口は、上側の室22の背面側において上下に延びる空間1Aに連通する。このため、送風ファン31の送風口31Aから吹き出された空気は、図4中に矢印で示すように空間1Aを通り、気液接触部材53の背面に吹き付けられる。
本構成では、この空間1Aには、筐体11の背面側に配置される第1導風部材81を備える。この第1導風部材81の上部には、分流板82が配置されており、空間1Aを流れる空気を均一に気液接触部材53の背面に吹き付け可能となっている。
また、気液接触部材53を介して、筐体11の前面側の空間1Bには、この気液接触部材53を通過した空気を吹出口13に導く第2導風部材83が配置されている。この第2導風部材83は、空間1B内の空気を吹出口13に導く機能と、気液接触部材53から空気とともにこの空間1Bに吹き出された水(いわゆる飛び水)を受ける機能とを有する。具体的には、第2導風部材83は、この第2導風部材83の内側の底面83Aが気液接触部材53に向けて下り勾配に形成されており、この底面83Aの先端部が水受皿42の上方に延在する。このため、空間1Bに吹き出された水は、第2導風部材83の内側の底面83Aを通じて水受皿42に戻される。
気液接触部材53を通過した空気は、上記第2導風部材83に導かれて吹出口13の下方に配設された吹出口フィルタ36を通って排気される。この吹出口フィルタ36は、吹出口13から筐体11内部への異物の進入を防止するためのフィルタである。吹出口フィルタ36は、網や織物または不織布等(図示略)を備えており、これらの材料としては、合成樹脂、好ましくは気液接触部材53を構成する材料が好ましい。また、吹出口フィルタ36は、気液接触部材53を通過した空気の通風抵抗を著しく増加させないよう、適度に目の粗いものであることが好ましい。
図5は、電解水の供給の様子を説明する図であり、図5(A)は、空気除菌機構の構成を示す模式図であり、図5(B)は電解槽46の構成を詳細に示す図である。
この図5を参照して、気液接触部材53に対する電解水の供給について説明する。なお、本実施の形態では、給水タンク41に水道水を入れて空気除菌装置1を動作させる場合について説明する。
水道水を入れた給水タンク41が空気除菌装置1にセットされると、上述のように、給水タンク41から水受皿42に水道水が供給され、水受皿42の水位が所定のレベルに達する。水受皿42内の水は循環ポンプ44によって汲み上げられて、その一部が電解槽46に供給される。この電解槽46には、図5Bに示すように、一方が正、他方が負となる対の電極47、48を備え、これら電極47、48間に電圧を印加することにより、電解槽46に流入した水道水が電気分解されて活性酸素種を含む電解水が生成される。ここで、活性酸素種とは、通常の酸素よりも高い酸化活性を持つ酸素と、その関連物質のことであり、スーパーオキシドアニオン、一重項酸素、ヒドロキシルラジカル、或いは過酸化水素といった、いわゆる狭義の活性酸素に、オゾン、次亜ハロゲン酸等といった、いわゆる広義の活性酸素を含めたものとする。
電極47、48は、例えばベースがチタン(Ti)で皮膜層がイリジウム(Ir)、白金(Pt)から構成された電極板であり、この電極47、48に流れる電流値は、電流密度で数mA(ミリアンペア)/cm2(平方センチメートル)〜数十mA/cm2になるように設定され、所定の遊離残留塩素濃度(例えば1mg(ミリグラム)/l(リットル))を発生させる。
上記電極47、48の一方をアノード電極とし、他方をカソード電極として、外部電源から電極47、48間に通電すると、カソード電極では、水中の水素イオン(H+)と水酸化物イオン(OH-)とが下記式(1)に示すように反応する。
4H++4e-+(4OH-)→2H2+(4OH-) ・・・(1)
一方、アノード電極では、下記式(2)に示すように水が電気分解される。
2H2O→4H++O2+4e- ・・・(2)
とともに、電極47においては、水に含まれる塩素イオン(塩化物イオン:Cl-)が下記式(3)に示すように反応し、塩素(Cl2)が発生する。
2Cl-→Cl2+2e- ・・・(3)
さらに、この塩素は下記式(4)に示すように水と反応し、次亜塩素酸(HClO)と塩化水素(HCl)が発生する。
Cl2+H2O→HClO+HCl ・・・(4)
アノード電極で発生した次亜塩素酸は広義の活性酸素種に含まれるもので、強力な酸化作用や漂白作用を有する。次亜塩素酸が溶解した水溶液、すなわち空気除菌装置1により生成される電解水は、ウィルス等の不活化、殺菌、有機化合物の分解等、種々の空気清浄効果を発揮する。このように、次亜塩素酸を含む電解水が散水ボックス51から気液接触部材53に滴下されると、送風ファン31により吹き出された空気が気液接触部材53において次亜塩素酸と接触する。これにより、空気中に浮遊するウィルス等が不活化されるとともに、当該空気に含まれる臭気物質が次亜塩素酸と反応して分解され、或いはイオン化して溶解する。従って、空気の除菌及び脱臭がなされ、清浄化された空気が気液接触部材53から排出される。
活性酸素種によるウィルス等の不活化の作用機序として、インフルエンザウィルスの例を挙げる。上述した活性酸素種は、インフルエンザの感染に必須とされるインフルエンザウィルスの表面蛋白(スパイク)を破壊、消失(除去)する作用を有する。この表面蛋白が破壊された場合、インフルエンザウィルスと、インフルエンザウィルスが感染するのに必要な受容体(レセプタ)とが結合しなくなり、感染が阻止される。このため、空気中に浮遊するインフルエンザウィルスは、気液接触部材53において活性酸素種を含む電解水に接触することにより、いわば感染力を失うこととなり、感染が阻止される。
従って、この空気除菌装置1が、例えば幼稚園や小・中・高等学校、介護保険施設、病院等のいわゆる大空間に設置された場合であっても、電解水により清浄化(除菌、脱臭等)された空気を大空間内で広く行き渡らせることが可能になり、大空間での空気除菌及び脱臭を効率よく行うことができる。
また、散水ボックス51から気液接触部材53に滴下された電解水は気液接触部材53を伝って下方に移動し、水受皿42に落ちる。水受皿42に落ちた電解水は再び循環ポンプ44によって汲み上げられ、電解槽46を経て気液接触部材53に供給される。このように、本実施形態における構成では水が循環式となっており、少量の水を有効に利用することで、長時間にわたって効率よく空気の除菌を行える。また、蒸発等により電解水循環部2を循環する水量が減った場合には、給水タンク41内の水が水受皿42に適量供給される。
ところで、本実施形態にかかる空気除菌装置1では、上述したように、筐体11の前面には、上側前面パネル18及び下側前面パネル19がそれぞれ着脱自在に配置されている。下側前面パネル19は、図6に示すように、この下側前面パネル19の下端部(円弧部19A)に形成された下フック84と、上端部に形成された上フック85とを備える。
下フック84は、下側前面パネル19のパネル面19Bに略平行な方向に延出した爪部材であり、筐体11の両側板91の前面側下部に形成された引掛け溝部92(図7)に引掛けて係合させるものである。また、上フック85は、下側前面パネル19のパネル面19Bの略垂直な方向に延出する突起であり、先端部85Aが基部85Bよりも拡径されて形成されている。
下側前面パネル19を筐体11に取り付けた場合、筐体11の両側板91の前面側には、上フック85に対応する位置にこの上フック85が係止されるラッチ部93が形成されている。
このラッチ部93は、筐体11の奥行き方向に移動する基部93Aと、この基部93Aの上下にヒンジ連結された爪部93Bとを備える。これら爪部93Bは、基部93Aに位置に応じて開閉する。上フック85の先端部85Aが基部93Aの表面に当接して、この基部93Aを筐体11の奥行き方向に押し込むと、この基部93Aの移動に伴って爪部93Bが閉じる。基部93Aは一度奥行き方向に押されると、押し込まれた位置(不図示)で保持されるため、爪部93Bに先端部85Aが狭持されることにより、下側前面パネル19を簡単に閉じることができる。
一方、上フック85を介して、ラッチ部93の基部93Aを再び押し込むと、この基部93Aの保持が解除されて、当該基部93Aは初期位置(図6)に復帰する。これに伴い、爪部93Bが開くことにより、上フック85の先端部85Aが爪部93Bから離脱することにより、下側前面パネル19を簡単に開くことができる。このように、下側前面パネル19は、工具などを使用することなく、簡単に筐体11に着脱することができる。
また、上側前面パネル18についても、上記した下側前面パネル19と同様の構成を備えるため、説明を省略する。
下側前面パネル19を取り外すと、図6に示すように、筐体11内に納められたプレフィルタ34と、排水タンク6とが露出する。排水タンク6は、プレフィルタ34に隣接して筐体11の下側の室23に収容され、側板91側に寄った位置にあり、下側前面パネル19を取り外した状態で筐体11の前面から出し入れ可能となっている。
排水タンク6の奥行きは室23の奥行きより短くされ、排水タンク6を筐体11に収容した状態で、排水タンク6の前面側には空間が生じる。この空間は、側板91の吸込グリル12(図1)から吸い込まれた空気がプレフィルタ34へ流れる通風路となっている。
そして、下側前面パネル19を取り外すことにより、排水タンク6を前面側に引き出して、後述するように排水タンク6内に溜まった水を捨てることができる。また、プレフィルタ34を筐体11の前面側に取り外して、プレフィルタ34に付着した塵埃を掃除して除去することができる。
図7は、排水タンク6の構成を示す分解斜視図であり、図8は排水タンク6の断面図である。図8中に符号Wを付した斜線部分は、水である。図9(A)は筐体11から取り出した排水タンク6の斜視図、図9(B)は排水タンク6を手持ちする状態を示す斜視図である。また、図10は、排水タンク6から水を捨てる動作の説明図である。これらの図を参照して、以下、排水タンク6について説明する。
図7および図8に示すように、排水タンク6は、縦型のタンク本体61に、排水タンク6を取り扱う際の持ち手となるハンドル62と、タンク本体61の上部を塞ぐ蓋63とを取り付けて構成され、タンク本体61内部にはフロートセンサ64(変位部材)が配設される。
タンク本体61は、電解水循環部2(図5)から排水管55を経由して排出された水を貯留する縦型の容器であり、上面が開口している。タンク本体61の断面形状は長方形または楕円形としてもよいし、多角形であってもよい。また、タンク本体61の下部には、排水タンク6の周囲に配設される筐体11のフレーム等の突出部に合わせて、凹部が形成されている。なお、排水タンク6は、筐体11から取り出した状態で自立可能なことが望ましい。このため、排水タンク6の底面構造は、図8の例のように、底面の少なくとも一部が平面とされるか、或いは、接地面に突出する突起(脚)を設けるとよい。
図7に示すように、タンク本体61の両側面の上端部には、タンク本体61の奥行き方向略中央において、外側に突出する軸61Aが形成されている。この軸61Aには、ハンドル62が回動自在に取り付けられる。
ハンドル62は、タンク本体61の両側面に形成された計2本の軸61Aにそれぞれ係合する2本の支持腕を有し、この支持腕の先端部には、軸61Aと嵌合する係止穴62Aが穿設されている。ハンドル62は、係止穴62Aを中心として回動可能である。このハンドル62は、平板状の基部62Bと、この基部62Bから伸びる棒状の把持部62Cとを有する。基部62Bは、軸61Aに係合する2本の支持腕をつなぐ板状部材であり、後述する排水口63Aを塞ぐ閉塞部62Dを備えている。また、基部62Bの先端側には、基部62Bと略平行に伸びる把持部62Cが形成されている。把持部62Cは、ユーザが排水タンク6を取り扱う際に持ち手となる棒状もしくは板状の部材である。
また、図7および図8に示すように、蓋63は、タンク本体61の上面の開口部に嵌合して、この開口部を覆う形状およびサイズに形成されている。蓋63の一端部には、タンク本体61内の水を捨てるための排水口63Aが形成されている。また、蓋63には、電解水循環部2(図5)から排水管55を通って排出された水をタンク本体61内に入れるための排水受け口63Bおよび排水受け63Cが形成されている。排水受け63Cは、排水管55から流下する水を排水受け口63Bに導くべく、蓋63の辺縁部から排水受け口63Bへ向かう下り斜面に形成されている。排水タンク6を室23に収容した状態では、排水受け63Cの上方に、排水管55の下端の開口部が位置しており、排水管55から排出された水は漏れなく排水受け口63Bからタンク本体61内に落ちる。
蓋63に設けられた排水口63Aは、タンク本体61内に貯留された水を外部へ排出するための孔である。排水口63Aは、通常、基部62Bの裏面側に突出する閉塞部62Dにより閉鎖されており、ハンドル62を移動させることで排水口63Aが開口する。
さらに、蓋63の下面には、フロートセンサ64が取り付けられる。フロートセンサ64は、長手形状の本体の中央に支持軸部64Aを設け、本体の一端にフロート部64Bを、他端にマグネット部64Cを設けて構成される。フロートセンサ64の支持軸部64Aは蓋63の裏面側に取り付けられ、フロートセンサ64は、支持軸部64Aを中心として回動自在である。マグネット部64Cは、磁石を樹脂等によって被覆または包んだ構成を有する。フロート部64Bは比重の軽い樹脂等によって構成される。
フロートセンサ64は、支持軸部64Aを支点として回動するものであり、通常時、すなわち外部からの力が加わらない状態では、フロート部64B側が下がっている。ここで、図8に符号Wで示すように、タンク本体61内に満水位近くまで水が貯留されると、フロート部64Bが水に浮き、フロートセンサ64が支持軸部64Aを中心として回動し、マグネット部64Cが蓋63から離れる。また、タンク本体61内の水が満水位に比べて相当に少ない状態では、フロート部64Bが十分に下がった位置にあり、マグネット部64Cが蓋63の裏面に接する。
この構成は、フロート部64Bの重量および浮力と、マグネット部64Cの重量と、支点となる支持軸部64Aの位置とを調整することで、実現可能である。フロート部64Bの浮力は、フロート部64Bの比重および体積に基づいて容易に調整可能である。
そして、筐体11の室23には、排水タンク6を収容する位置の上方に、マグネット部64Cの接近を検知する検知部58を備えた水位センサ部57が配設されている。水位センサ部57は、室23に排水タンク6を収容した状態で蓋63の真上に接近する位置にある。検知部58は、移動可能に取り付けられた磁性体(図示略)と、この磁性体の移動に伴って通電状態が変化する検知回路(図示略)とを内蔵し、マグネット部64Cが接近する位置に対応して配設され、上記検知回路は、電装ボックス39(図2)内の制御基板に実装された制御部に接続されている。
制御部は、検知部58を用いて、マグネット部64Cの接近の有無を検知することで、タンク本体61内の水位が満水位またはその近傍であるか否かを検知する。
ここで、上記制御部は、検知部58とともに検知手段として機能し、例えば、排水タンク6が満水位に近いことを検知した場合に、操作パネル16(図2)においてランプを点灯させる等の動作を行うことにより、ユーザに対し、排水タンク6の水を捨てるよう案内する。また、制御部は、例えば、所定時間毎に排水バルブ56を開いて水受皿42の水を排水タンク6に排出させる動作を行うことが可能であるが、排水タンク6が満水位に近いことを検知した場合には、排水バルブ56を開放させないよう制御を行う。
ここで、排水タンク6の各部、すなわちタンク本体61、ハンドル62、蓋63、およびフロートセンサ64を構成する材料は任意であるが、電解水に接する部分には、気液接触部材53の各部と同様に、電解水による劣化が少ない素材、例えば、ポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等)、PET(ポリエチレン・テレフタレート)樹脂、塩化ビニル樹脂、スチロール樹脂、フッ素系樹脂(PTFE、PFA、ETFE等)又はセラミックス系材料等の素材を用いることが好ましい。
排水タンク6の取り扱いについては、次のとおりである。
図9(A)に示す立位の状態では、ハンドル62は蓋63に接しており、閉塞部62Dによって排水口63Aがふさがれている。また、把持部62Cが排水タンク6の前面側に突出している。このため、図6に示すように下側前面パネル19を開けて排水タンク6を取り出す際には、ハンドル62を手に持って排水タンク6を手前に引き出せばよく、手軽に排水タンク6を取り出せる。
また、図9(B)に示すように、把持部62Cを引き上げると、ハンドル62が係止穴62Aを中心として回動する。この状態では、把持部62Cを手に持って排水タンク6を持ち上げることができる。
そして、排水タンク6内に溜まった水を捨てる場合、図10に示すように、把持部62Cを引き上げた状態で排水タンク6を傾ければよい。ここで、蓋63はタンク本体61の上端に密着して固定されているため、排水口63Aを除く箇所から水が漏れ出ることはない。
本実施形態によれば、電解水循環部2から分岐した排水管55を介して排出される電解水を排水タンク6に貯留する構成を備え、排水タンク6は、縦長のタンク本体61を有するので、筐体11の前面から排水タンク6を手軽に取り出して、タンク本体61に溜まった水を手軽に捨てることができる。タンク本体61が縦長であることから、筐体11において排水タンク6を納める場所の確保は容易であり、例えば、本実施形態のように、筐体11の下側の室23において、ファンモータ32に隣接した隙間に配置して、下側前面パネル19を外すだけで簡単に取り出す構成とすることが可能である。このように、空気除菌装置1の設計自由度を損なうことなく、筐体11の前面から取り出しやすい位置に排水タンク6を配置して、排水に係る作業を手軽に行える空気除菌装置1を実現できる。
また、電解水循環部2において電解水を循環させて使用する場合に、電解水を適宜排出して新しい水に入れ替えることで、高い除菌効果を維持することが可能になり、高い除菌効果を維持可能な空気除菌装置を、ユーザの負担を増すことなく実現できる。
また、排水タンク6は、タンク本体61に回動可能に取り付けられたハンドル62を備え、ハンドル62をタンク本体61の前方に突出する位置と上方に突出する位置とに移動させることができる。このため、排水タンク6が筐体11に収容された状態ではハンドル62をタンク本体61の前方に突出させておけば、このハンドル62の把持部62Cを持って排水タンク6を筐体11の前面から引き出すことができ、出し入れがより簡単になる。加えて、ハンドル62をタンク本体61の前に倒した状態にすれば、室23における排水タンク6の収容高さを抑えることができる。また、排水タンク6を筐体11から取り出した状態では、ハンドル62を上方に突出した位置に移動させれば、ハンドル62を手に持って排水タンク6を取り扱うことができ、取り扱いがより容易になる。
さらに、本実施形態では、タンク本体61には蓋63が取り付けられ、蓋63には、タンク本体61の水を排出する排水口63Aが形成されている。そして、ハンドル62をタンク本体61の前側に倒した状態では、排水口63Aは、ハンドル62に形成された閉塞部62Dによって閉塞される。これにより、排水タンク6が筐体11に収容された場合など、水の排出を行わない状態では排水口63Aを塞ぐことにより排水タンク6からの水の流出を防止することができ、必要に応じてハンドル62を回動させることで、タンク本体61内の水を排出できる。これにより、排水に係る作業の手軽さを損なうことなく、排水タンク6からの意図しない水の流出を確実に防止できる。
また、本実施形態では、蓋63に、排水管55から流下する水を受けてタンク本体61内に導く排水受け63Cが形成されているので、部材を増加させることなく、筐体11内における水漏れおよび水はねを防止できる。
さらに、本実施形態では、タンク本体61内の水位に応じて変位するフロートセンサ64を備え、このフロートセンサ64の変位を検知する水位センサ部57が筐体11に配設されているので、タンク本体61内の水位を検知して、排水タンクからの水あふれを確実に防止できる。このフロートセンサ64は、タンク本体61内の水に浮くフロート部64Bと、磁石を内蔵したマグネット部64Cとを、支持軸部64Aによって支持する構成を有し、水位センサ部57が備える検知部58により、マグネット部64Cの接近を検知するので、故障のおそれが極めて低いシンプルな構成により、タンク本体61内の水位が所定のレベル以上、例えば満水位またはその近傍に上昇したことを確実に検知できる。これによって、タンク本体61内の水位が高い場合に排水バルブ56を開放させないよう制御を行うことが可能となり、水あふれを確実に防止することができる。また、操作パネル16におけるランプ点灯等によりユーザに対して水の排出を案内すれば、ユーザが排水タンク6の水位を気にすることなく空気除菌装置1を使用でき、管理に係る負担を大幅に減らすことができる。
また、本実施形態によれば、下側前面パネル19は、この下側前面パネル19の下部に形成された下フック84と上部に形成された上フック85とを備え、筐体11は、この筐体11の側板91の前面側に下フック84を引掛ける引掛け溝部92と、上フック85を係止するラッチ部93とを備え、下フック84を引掛け溝部92に引掛けた状態で、上フック85をラッチ部93に係止させることにより、当該下側前面パネル19を筐体11に取り付ける構成を有するため、工具などを使用することなく、下側前面パネル19を筐体11に簡単に着脱することができる。このため、排水タンク6を筐体11から取り出す作業を、極めて簡単に行える。
本実施の形態に係る空気除菌装置1は、本発明の一態様であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能なのは勿論である。
例えば、活性酸素種としてオゾン(O3)や過酸化水素(H22)を発生させる構成としても良い。この場合、電極として白金タンタル電極を用いると、イオン種が希薄な水であても、電気分解により高効率に安定して活性酸素種を生成できる。
このとき、アノード電極では、下記式(5)〜(7)に示す反応が起こり、オゾンが生成される。
2H2O→4H++O2+4e- ・・・(5)
3H2O→O3+6H++6e- ・・・(6)
2H2O→O3+4H++4e- ・・・(7)
また、カソード電極では、下記式(8)及び(9)に示す反応が起こり、電極反応により生成したO2 -と溶液中のH+とが結合して、過酸化水素(H22)が生成される。
4H++4e-+(4OH-)→2H2+(4OH-) ・・・(8)
2 -+e-+2H+→H22 ・・・(9)
また、本実施形態では、給水タンク41により水道水を供給する例について説明している。水道水には殺菌を目的として塩素化合物が添加されているため、塩化物イオンが含まれており、この塩化物イオンが反応して次亜塩素酸及び塩酸が生成される。これは水道水を用いた場合に限定されるものではなく、電解槽46に供給された水が、ハロゲン化合物の添加または混入によりハロゲン化物イオンを含む水となっていれば、同様の反応によりハロゲンを含む活性酸素種が生成される。
また、空気除菌装置1において、イオン種が希薄な水(純水、精製水、井戸水、一部の水道水等を含む)を用いた場合も同様の反応を起こさせることが可能である。すなわち、イオン種が希薄な水にハロゲン化合物(食塩等)を添加すれば、同様の反応が起こり、活性酸素種を得ることができる。また、本実施形態では、出し入れ自在な給水タンク41による給水方式としたが、この給水タンク41の代わりに、例えば水道管を接続して、市水を直接導く水配管給水方式としてもよいことは云うまでもない。
本実施の形態に係る空気除菌装置の外観を示す斜視図である。 空気除菌装置の内部構成を示す斜視図である。 気液接触部材と電解水生成ユニットとを示す斜視図である。 空気除菌装置の内部構成を示す右側断面視図である。 電解水の供給の様子を説明する図であり、(A)は空気除菌機構の構成を示す模式図であり、(B)は電解槽の構成を詳細に示す図である。 上側前面パネル及び下側前面パネルを着脱する機構を説明するための図である。 排水タンクの構成を示す分解斜視図である。 排水タンクの構成を示す断面図である。 排水タンクの構成を示す斜視図であり、(A)は筐体から取り出した排水タンクを示し、(B)は排水タンクを手持ちする状態を示す。 排水タンクから水を捨てる動作の説明図である。
符号の説明
1 空気除菌装置
6 排水タンク
11 筐体
15 吸込口
18 上側前面パネル
19 下側前面パネル
21 支持板
22 上側の室
23 下側の室
31 送風ファン
34 プレフィルタ
42 水受皿
42A 貯留部
44 循環ポンプ
45 電解水生成ユニット
46 電解槽
53 気液接触部材
55 排水管
57 水位センサ部
58 検知部(検知手段)
61 タンク本体
62 ハンドル(把持部)
62D 閉塞部
63 蓋
63A 排水口
63B 排水受け口
63C 排水受け
64 フロートセンサ(変位部材)
64B フロート部
64C マグネット部

Claims (7)

  1. 電解水を生成して気液接触部材に浸潤させ、送風ファンによって前記気液接触部材に空気を送ることにより当該空気を除菌する空気除菌装置において、
    筐体内に、前記電解水を排出する排水管と、前記排水管から排出される電解水を受けて貯留する排水タンクとを備え、
    前記排水タンクは縦長のタンク本体を有し、前記筐体の前面から出し入れ可能に設置されたこと、
    を特徴とする空気除菌装置。
  2. 前記排水タンクは、回動可能に前記タンク本体に取り付けられた把持部を備え、
    その回動範囲内において、前記把持部は、少なくとも前記タンク本体の前方に突出する位置と前記タンク本体の上方に突出する位置とに移動し得ること、
    を特徴とする請求項1記載の空気除菌装置。
  3. 前記タンク本体には、前記タンク本体内の水を排出可能な排水口を有する蓋が取り付けられ、
    前記把持部は、その回動範囲の一端に位置する状態で前記排水口を塞ぐ閉塞部を備えること、
    を特徴とする請求項2記載の空気除菌装置。
  4. 前記蓋には、前記排水管から流下する水を受けて前記タンク本体内に導く排水受けが形成されたこと、
    を特徴とする請求項3記載の空気除菌装置。
  5. 前記タンク本体内の水位に応じて変位する変位部材と、前記変位部材の変位を検知する検知手段とをさらに備えたこと、
    を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の空気除菌装置。
  6. 前記変位部材は、前記タンク本体内の水に浮かぶフロート部と、このフロートと一体となって変位するマグネット部とを備えて構成され、
    前記検知手段は、前記蓋への前記マグネット部の接近を検知するものであり、
    前記検知手段により前記マグネット部の接近を検知した場合に、前記タンク本体内の水の排出を案内すること、
    を特徴とする請求項5記載の空気除菌装置。
  7. 前記排水管は、前記気液接触部材に電解水を循環供給する電解水循環部から分岐して電解水を排出すること、
    を特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の空気除菌装置。
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