JP2007195875A - 空気除菌装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電解水の循環経路から分岐し、止水バルブ121を備える排水チューブ120を設け、電解水を外部に排出可能にする。また、運転時間が予め定めた水交換時間を経過すると、水交換運転モードに移行し、この水交換運転モードの場合、止水バルブ121が開放した状態で循環ポンプ13を運転して、使用済みの電解水を外部に排出すると共に、給水タンク11内の水道水を気液接触部材5や水受け皿9に流してこれらを洗浄するようにした。
【選択図】図6
Description
この構成によれば、電解水の循環経路から分岐して電解水を外部に排出可能な排水管と、この排水管に設けられる止水バルブとを備えるので、電解水を容易に取り出すことができ、掃除用水等に利用することにより床等に付着したウィルス等やアレルギー物質の抑制を図ることが可能になる等、電解水を空気除菌以外にも容易に利用可能になる。
この構成によれば、運転時間が予め定めた水交換時間に達すると、止水バルブが開放した状態で循環ポンプを運転して、電解水を排水管を介して外部に排出すると共に、給水タンク内の水を気液接触部材及び水受け皿に供給して気液接触部材及び水受け皿を洗浄するので、水交換時の水を利用して各部の洗浄を行うことができ、メンテナンス作業の効率化及び省力化を図ることができる。
また、本発明は、運転時間が予め定めた水交換時間に達すると、止水バルブが開放した状態で循環ポンプを運転して、電解水を排水管を介して外部に排出すると共に、給水タンク内の水を気液接触部材及び水受け皿に供給して気液接触部材及び水受け皿を洗浄するので、水交換時の水を利用して各部の洗浄を行うことができ、メンテナンス作業の効率化及び省力化を図ることができる。
図1において、符号1は、可搬式の床置き式空気除菌装置を示す。この空気除菌装置1は、箱形の筐体2を備え、この筐体2は、略枠状に形成されたフレーム20(図2参照)と、このフレーム20に取り付けられる前パネル2A、背面パネル2B、左右一対の側面パネル2C、天パネル2D及び左右一対の脚部2Eとを有し、天パネル2Dの両側には、操作蓋2F及び開閉蓋2Gが開閉自在に配置されている。
中央の室Aには、下方から順に、吸込パネル3、送風ファン7の支持板8、水受け皿9、気液接触部材5及び吹出パネル4が配設されている。また、一端側の室Bには、水受け皿9に連接される支持皿10と、支持皿10に貯留される水(電解水)を汲み出す循環ポンプ13と、この循環ポンプ13の吐出側に接続された電解槽31とが配設されており、他端側の室Cには、循環ポンプ13を含むこの空気除菌装置1全体を制御する制御部100を構成する制御基板(図示せず)等が配設されている。以下、各部材を詳述する。
図3に示すように、送風ファン7の送風口7Aは、背面パネル2B寄りに設けられ、支持板8には、この送風口7Aを避けて略上方に延出する支持フレーム8Aが設けられ、この支持フレーム8Aには、気液接触部材5が、その背面を送風口7Aに向けて斜めに取り付けられると共に、水受け皿9が、この気液接触部材5の下縁部の直下に取り付けられている。
吹出パネル4は、上記部屋Aの上方全体を覆うように配設され、送風ファン7から送風されて気液接触部材5を通過した空気を整流する整流フィンが間隔を空けて設けられている。
より具体的には、フレーム部Fは、気液接触部材5の両端枠を構成する左右一対一対の枠部材5Dと、左右一方の枠部材5Dの上部を貫通して他方の枠部材5Dに先端が固定される電解水供給管17と、この電解水供給管17を覆うように左右一対の枠部材5Dの上端部間に配設されて気液接触部材5の上枠を構成するカバー5Gとを備え、このカバー5Gは、電解水供給管17の下方に配置される第1分流シート5Cを支持している。また、上記エレメント部Eは、左右一対の枠部材5D間に配置され、このエレメント部Eの上面には、複数枚の第2分流シート5Eが配置されている。
上記波板部材5A、平板部材5B、第1分流シート5C及び第2分流シート5Eは、液体の浸透性を有する繊維素材であって、電解水による劣化が少ない素材、例えば、ポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等)、PET(ポリエチレン・テレフタレート)樹脂、塩化ビニル樹脂、フッ素系樹脂(PTFE、PFA、ETFE等)又はセラミックス系材料等の素材が使用され、本構成では、PET樹脂が使用されている。
さらに、多数の散水孔からの当該孔径に対応する総散水量は、循環ポンプ13の吐出量よりも少なく設定されている。このため、電解水供給管17内の電解水圧力が高められ、電解水が末端の散水孔にまでくまなく供給され、これによっても、気液接触部材5の長手方向の隅々にまで電解水を均等に浸透させることができる。
ここで、活性酸素種とは、通常の酸素よりも高い酸化活性を持つ分子と、その関連物質のことであり、スーパーオキシドアニオン、一重項酸素、ヒドロキシルラジカル、或いは過酸化水素といった、いわゆる狭義の活性酸素に、オゾン、次ハロゲン酸等といった、いわゆる広義の活性酸素を含めたものとする。この電解槽31は、図2に示すように、気液接触部材5に接近して配置されるため、電解槽31内の電解水をただちに気液接触部材5に供給できるように構成されている。
4H++4e-+(4OH-)→2H2+(4OH-)
の反応が起こり、アノード電極では、
2H2O→4H++O2+4e-
の反応が起こると同時に、
水に含まれる塩素イオン(水道水に予め添加されているもの)が、
2Cl-→Cl2+2e-
のように反応し、さらにこのCl2は水と反応し、
Cl2+H2O→HClO+HCl
となる。
この制御部100には、操作パネル101と、報知パネル102と、電解槽フロートスイッチ(以下、電解槽FS)103と、水受け皿フロートスイッチ(以下、水受け皿FS)104とが接続されている。
操作パネル101は、操作蓋2Dを開くと露出する位置に設けられ、本構成では、運転開始ボタンやリセットボタン等の各種操作子と表示パネルとを備えたリモコンユニットが適用され、ユーザからの各種指示を制御部100に通知する他、各種情報を表示可能となっている。報知パネル102は、前パネル2Aに設けられ、図1に示すように、運転中か否かを示す運転ランプ102A、給水タンク11の給水要求を報知する給水ランプ102Bや水交換ランプ102C等を備えている。
電解槽FS103は、電解槽31に所定水位以上の水が有るか否かを検出する水位センサであり、水受け皿FS104は、支持皿10に所定水位以上の水が有るか否かを検出する水位センサであり、制御部100は、電解槽FS103及び水受け皿FS104の検出結果に基づいて報知パネル102の給水ランプ102Bを点灯制御する。
この排水チューブ120は、透明な柔軟材料で形成され、筐体2内に収納可能で、かつ、引き出して外部に取り出し自在に構成されている。このため、ユーザが止水バルブ21を開けた後、操作パネル101を操作して運転を指示することにより、循環ポンプ13が駆動されると共に電解槽31で電解水が生成され、図5に波線矢印で示すように、電解水が排水チューブ120を流れて外部に排出され、例えば、バケツ130に溜めることができる。本構成では、この排水チューブ120の管径等の選択等により、電解水を排水チューブ120から排出する同時に、気液接触部材5へも供給可能に構成され、上記した空気除菌を行いながら電解水を取り出し可能となっている。
また、上記排水チューブ120は、一部を柔軟材料で形成してもよく、または、電解水への耐性を確保できる範囲で金属等の剛性材料で形成してもよく、さらにまた、筐体2に蛇口を取り付け、この蛇口に排水チューブ120を連結して蛇口から電解水を排出可能に構成してもよい。
さらに、止水バルブ21を筐体2内に内蔵する構成に限らず、筐体2の外に配置してもよく、また、止水バルブ21は手動式に限らず、電磁弁等の自動式のものを使用してもよい。自動式を用いた場合は、操作パネル101に例えば電解水取出モードを指示する操作子を設け、この電解水取出モードが指示された場合に制御部100が止水バルブ21を開制御した後に循環ポンプ13等の駆動を開始することが好ましい。
運転時間Tが水交換時間T0を経過していない場合(ステップS3:NO)、制御部100は、運転オフが指示されると(ステップS4)、運転時間Tのカウントを停止し(ステップS5)、運転停止処理を行う。この場合、運転停止時の間、運転時間Tの値が保持され、次の運転が開始されると、その保持した運転時間Tからカウントが開始され、トータルの運転時間の計測が可能となっている。ここで、運転時間Tは、上記のような通常運転モードの時間に限らず、循環ポンプ13の運転時間等を適用してもよい。
まず、制御部100は、報知パネル102の水交換ランプ102Cを点灯して(ステップS10)、水交換運転モードへの移行をユーザに報知し、通常運転を強制停止する(ステップS11)。
この場合、ユーザは、マニュアル等に従い、次の作業を行う。1)運転をオフにし、2)給水タンク11を満水にし、3)開閉蓋2Gを開けて排水チューブ120を取り出し、4)排水チューブ120の先端をバケツ等の容器に入れ、5)止水バルブ121を開放し、6)上記作業の完了後、操作パネル101のリセットボタンを押しながら運転をオンにする(水交換運転の開始操作に相当)。
この場合、ユーザは、マニュアル等に従い、1)運転をオフにし、2)止水バルブ121を閉じ、3)排水チューブ120を収納し、4)給水タンク11を満水にし、5)これら全ての作業の後、運転をオンにする。
次いで、制御部100は、運転がオンにされると(ステップS16)、給水ランプ102Bを消灯し(ステップS17)、次に、リセットボタンが長押しされるまで待機し(ステップS18)、ユーザによりリセットボタンが長押しされると(水交換運転モードの解除操作に相当)、水交換ランプ102Cを消灯して(ステップS19)、水交換運転モードを解除(オフに設定)した旨をユーザに報知した後、通常運転モード移行し、通常運転を開始する。以上が水交換運転モード時の動作である。
しかも、上記排水チューブ120が電解槽31の下流近傍から分岐するので、電解槽31で生成された電解水をただちに取り出すことができ、活性酸素種の濃度が高い電解水を取り出すことができる。
また、上記実施形態では、水交換運転モードの場合、水受け皿FS104のオンにより支持皿10内の水無しを検知すると、循環ポンプ13を停止する場合について述べたが、制御部100が内部タイマ等により予め定めた運転時間(例えば15分)が経過すると、循環ポンプ13を停止するようにしてもよい。
このとき、アノード電極では、
2H2O→4H++O2+4e-
の反応と同時に、
3H2O→O3+6H++6e-
2H2O→O3+4H++4e-
の反応が起こりオゾン(O3)が生成される。またカソード電極では、
4H++4e-+(4OH-)→2H2+(4OH-)
O2 -+e-+2H+→H2O2
のように、電極反応によりO2 -が生成したO2 -と溶液中のH+とが結合して、過酸化水素(H2O2)が生成される。
2 筐体
5 気液接触部材
7 送風ファン
9 水受け皿
10 支持皿
11 給水タンク
13 循環ポンプ
31 電解槽
32、33 電極
100 制御部
102A 運転ランプ
102B 給水ランプ
102C 水交換ランプ
103 電解槽フロートスイッチ(水位センサ)
104 水受け皿フロートスイッチ(水位センサ)
120 排水チューブ(排水管)
121 止水バルブ
130 バケツ
Claims (4)
- 水を電気分解して電解水を生成する電解手段と、この電解手段が生成した電解水が滴下される気液接触部材と、この気液接触部材に室内の空気を送風する送風ファンと、前記気液接触部材の下方に配置され、当該気液接触部材を通過した電解水を受ける水受け皿と、この水受け皿に溜まった電解水を前記電解手段に供給して前記電解水を循環させる循環ポンプと、前記電解水の循環経路から分岐して電解水を外部に排出可能な排水管と、この排水管に設けられる止水バルブとを備えることを特徴とする空気除菌装置。
- 前記排水管は、前記電解手段の下流側から分岐することを特徴とする請求項1に記載の空気除菌装置。
- 前記水受け皿に給水する給水タンクと、空気除菌装置の運転を制御する制御手段とを備え、この制御手段は、運転時間が予め定めた水交換時間に達すると、前記止水バルブが開放した状態で前記循環ポンプを運転して、前記電解水を前記排水管を介して外部に排出すると共に、前記給水タンク内の水を前記気液接触部材及び水受け皿に供給して前記気液接触部材及び水受け皿を洗浄する水交換運転モードに移行することを特徴とする請求項1又は2に記載の空気除菌装置。
- 前記水受け皿の水位を検出する水位センサを備え、前記制御手段は、水交換運転モードの場合、前記水位センサにより前記水受け皿の水位が所定水位以下になったことが検出されると、前記循環ポンプの運転を停止することを特徴とする請求項3に記載の空気除菌装置。
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