JP5305563B2 - 空気除菌装置 - Google Patents

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Description

本発明は、細菌、ウィルス、真菌等の空中浮遊微生物(以下、単に「ウィルス等」という)の除去が可能な空気除菌装置に関する。
一般に、ウィルス等の除去を目的として、空気中に電解水ミストを拡散させて、この電解水ミストをウィルス等に直接接触させ、ウィルス等を不活化する除菌装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、従来の除菌装置は、微粒子状の電解水ミストが到達しやすい使用環境下、すなわち、比較的小空間では効力を発揮するものの、電解水ミストが到達しにくい使用環境下、すなわち、大空間、例えば幼稚園や小・中・高等学校や、介護保険施設や、病院等では効力を発揮しにくいという問題がある。
これを解消するため、一つの筐体内に、保水性を有する気液接触部材を設け、この気液接触部材に水道水を電気分解して得た電解水を滴下しつつ、シロッコファン等の送風ファンによって、気液接触部材に室内空気を送風し、大空間の空気に含まれるウィルス等やアレルギー物質を無害化する空気除菌装置が出願人によって提案されている。
特開2002−181358号公報
上記空気除菌装置では、送風ファンを連続的に運転しているが、例えば本装置の設置空間の空気除菌をほぼ終了した時点でも、さらに連続運転を継続すると、送風ファン等の電力使用量を増大させるといった問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、電力使用量を削減し、省エネルギー化が図れる空気除菌装置を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明は、水を電気分解して電解水を生成する電解手段と、この電解手段が生成した電解水が滴下される気液接触部材と、この気液接触部材に室内の空気を送風する送風ファンとを備えた空気除菌装置において、前記電解手段を電解時間と待機時間とからなる電解周期で運転させるとともに、前記送風ファンを運転時間と停止時間とからなる間欠運転周期で間欠運転させる運転手段を備え、この運転手段は、前記電解手段及び前記送風ファンの運転開始から当該電解手段の最初の電解周期が終了した時点で、前記送風ファンの前記間欠運転を行い、運転開始から前記電解周期と前記間欠運転周期の運転時間とからなる所定時間の間、送風ファンを連続運転させることを特徴とする。
この場合において、前記所定時間が本装置の設置空間を清浄するのに十分な時間である構成としても良い。また、前記間欠運転が風速弱の間欠運転である構成としても良い。また、前記送風ファンの間欠運転において、前記送風ファンが停止する場合には、前記電解手段が停止の状態にあると共に、前記送風ファンが運転する場合には、前記電解手段が運転もしくは停止の状態にある構成としても良い。
た、前記風速弱の間欠運転は、リニアに行って風量の変化を滑らかに行わせる構成としても良い。この構成によれば、風速(風量)の切り替えをリニア制御することにより、風量切替時の音の変化が押さえられるため、静音性を実現できるとともに、ユーザが風量変化に違和感を覚えることが防止される。
本発明によれば、送風ファンを間欠運転させる運転手段を備え、この運転手段により間欠運転を行う場合、運転の開始から所定時間の間、送風ファンを連続運転させるため、送風ファンの運転時間を低減することにより、電力使用量を削減し、省エネルギー化を図ることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳述する。
図1において、符号1は、可搬式の床置き式空気除菌装置を示す。この空気除菌装置1は、箱形の筐体2を備え、この筐体2は、略枠状に形成されたフレーム20(図2参照)と、このフレーム20に取り付けられる前パネル2A、背面パネル2B、左右一対の側面パネル2C、天パネル2D及び左右一対の脚部2Eとを有し、天パネル2Dの両側には、操作蓋2F及び開閉蓋2Gが開閉自在に配置されている。
上記フレーム20には、図2に示すように、筐体2の内側を縦に仕切る2枚の仕切り板21、22が間隔を空けて配設され、これら仕切り板21、22によって筐体2の内部空間が3つの室A、B、Cに仕切られている。
中央の室Aには、下方から順に、吸込パネル3、送風ファン7の支持板8、水受け皿9、気液接触部材5及び吹出パネル4が配設されている。また、一端側の室Bには、水受け皿9に連接される支持皿10と、支持皿10に貯留される水(電解水)を汲み出す循環ポンプ13と、この循環ポンプ13の吐出側に接続された電解槽31とが配設されており、他端側の室Cには、電解槽31を含むこの空気除菌装置1全体を制御する制御部100を構成する制御基板(図示せず)等が配設されている。以下、各部材を詳述する。
吸込パネル3は、床面と間隔を空けて略水平に配置されると共に、その上面にプレフィルター3Aが配置され、支持板8には、吸込パネル3を介して外の空気を吸い込んで支持板8の上方に向けて送風する送風ファン7が取り付けられている。
図3に示すように、送風ファン7の送風口7Aは、背面パネル2B寄りに設けられ、支持板8には、この送風口7Aを避けて略上方に延出する支持フレーム8Aが設けられ、この支持フレーム8Aには、気液接触部材5が、その背面を送風口7Aに向けて斜めに取り付けられると共に、水受け皿9が、この気液接触部材5の下縁部の直下に取り付けられている。吹出パネル4は、上記部屋Aの上方全体を覆うように配設され、送風ファン7から送風されて気液接触部材5を通過した空気を整流する整流フィンが間隔を空けて設けられている。
送風ファン7は、シロッコファンをケース内部に備えるものであり、制御部100の制御下においてインバータ等を介して、吹き出し風量(風速)を多段階に変更可能に構成されている。具体的には、風速「強」(例えば、平均風量:8m3/min)、風速「弱」(例えば、平均風速:5m3/min)、及び、「間欠」(例えば、平均風量:3m3/min)の3段階に変更可能となっている。本構成では、この間欠運転は、風速弱での間欠運転に設定されており、送風ファン7は、工場出荷時には間欠運転するように設定されている。この送風ファン7の間欠運転については後述する。
気液接触部材5は、図4に示すように、空気が流通するエレメント部Eと、このエレメント部Eを支持するフレーム部Fとを有している。エレメント部Eは、波板状の波板部材5Aと平板状の平板部材5Bとが積層されて構成され、これら波板部材5Aと平板部材5Bとの間に略三角状の多数の開口5Fが形成され、気体接触面積が広く確保され、電解水滴下が可能で、目詰まりしにくい構造になっている。
より具体的には、フレーム部Fは、気液接触部材5の両端枠を構成する左右一対一対の枠部材5Dと、左右一方の枠部材5Dの上部を貫通して他方の枠部材5Dに先端が固定される電解水供給管17と、この電解水供給管17を覆うように左右一対の枠部材5Dの上端部間に配設されて気液接触部材5の上枠を構成するカバー5Gとを備え、このカバー5Gは、電解水供給管17の下方に配置される第1分流シート5Cを支持している。また、上記エレメント部Eは、左右一対の枠部材5D間に配置され、このエレメント部Eの上面には、複数枚の第2分流シート5Eが配置されている。
上記波板部材5A、平板部材5B、第1分流シート5C及び第2分流シート5Eは、液体の浸透性を有する繊維素材であって、電解水による劣化が少ない素材、例えば、ポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等)、PET(ポリエチレン・テレフタレート)樹脂、塩化ビニル樹脂、フッ素系樹脂(PTFE、PFA、ETFE等)又はセラミックス系材料等の素材が使用され、本構成では、PET樹脂が使用されている。
上記電解水供給管17には、電解槽31内で生成された電解水が供給され、この電解水は、電解水供給管17の軸方向に間隔を空けて形成された複数の散水孔(図示せず)から第1分流シート5Cに滴下され、第1分流シート5C全体に拡散して第2分流シート5Eに滴下し、第2分流シート5E全体に拡散してエレメント部Eの上部全体に浸透し、気液接触部材5の傾斜に沿って下方に浸透していく。すなわち、上記分流シート5C及び5Eにより気液接触部材5の長手方向の隅々にまで電解水を均等に浸透させることができる。
さらに、多数の散水孔からの当該孔径に対応する総散水量は、循環ポンプ13の吐出量よりも少なく設定されている。このため、電解水供給管17内の電解水圧力が高められ、電解水が末端の散水孔にまでくまなく供給され、これによっても、気液接触部材5の長手方向の隅々にまで電解水を均等に浸透させることができる。
上記気液接触部材5の傾斜角θは、図3に示すように、30°以上であることが望ましい。それ以下の場合、滴下した電解水が、気液接触部材5の傾斜に沿って流れず、下方に落下するためである。また、傾斜角θが90°に近づいた場合、気液接触部材5を通過する送風経路が水平に近くなり、その分だけ上方への吹き出しが困難になる。この吹き出し方向を水平にした場合、吹き出し空気を遠くに送風できなくなり、後述するように、大空間の除菌に適した装置とならない。この傾斜角θは、80°>θ>30°が好ましく、本構成では約57°に設定されている。
室Cに配設される支持皿10は、図2に示すように、水受け皿9より一段低い位置に設けられて水受け皿9から流れる水(電解水)が貯留されると共に、給水タンク11を支持する支持部10Aが一体に形成され、この支持皿10に貯留される水が少ない場合には給水タンク11内の水が自動的に供給され、支持皿10には常時一定水量の水が貯留される。ここで、給水タンク11には水道水が溜められ、水道水を支持皿10に供給している。
電解槽31は、電解水を生成する電解手段として機能するものであり、循環ポンプ13の吐出口から上方に延びる配管25に接続され、循環ポンプ13よりも上方位置に配置されている。この電解槽31は、図5に示すように、複数の電極32、33を備え、制御部100の制御の下、電極32、33が通電されることにより、電解槽31に供給された水道水が電気分解されて活性酸素種が生成される。そして、この活性酸素種を含む電解水は、図2に示す配管26を介して気液接触部材5の電解水供給管17に供給される。なお、上記電解水供給管17を電解槽31に直接接続することによって、上記配管26を兼用させてもよい。
ここで、活性酸素種とは、通常の酸素よりも高い酸化活性を持つ分子と、その関連物質のことであり、スーパーオキシドアニオン、一重項酸素、ヒドロキシルラジカル、或いは過酸化水素といった、いわゆる狭義の活性酸素に、オゾン、次亜ハロゲン酸等といった、いわゆる広義の活性酸素を含めたものとする。この電解槽31は、図2に示すように、気液接触部材5に接近して配置されるため、電解槽31内の電解水をただちに気液接触部材5に供給できるように構成されている。
電極32、33は、例えばベースがTi(チタン)で皮膜層がIr(イリジウム)、Pt(白金)から構成された電極板であり、この電極32、33に供給する電流値は、電流密度で数mA(ミリアンペア)/cm2(平方センチメートル)〜数十mA/cm2になるように設定され、所定の遊離残留塩素濃度(例えば1mg(ミリグラム)/l(リットル))を発生させる。
詳述すると、上記電極32、33により水道水に通電すると、カソード電極では、
4H++4e-+(4OH-)→2H2+(4OH-
の反応が起こり、アノード電極では、
2H2O→4H++O2+4e-
の反応が起こると同時に、
水に含まれる塩素イオン(水道水に予め添加されているもの)が、
2Cl-→Cl2+2e-
のように反応し、さらにこのCl2は水と反応し、
Cl2+H2O→HClO+HCl
となる。
この構成では、電極32、33に通電することで、殺菌力の大きいHClO(次亜塩素酸)が発生し、この次亜塩素酸が供給された気液接触部材5に空気を通過させることにより、この気液接触部材5で雑菌が繁殖することを防止でき、気液接触部材5を通過する空気中に浮遊するウィルスを不活化することができる。また、臭気も気液接触部材5を通過する際に、電解水中の次亜塩素酸と反応し、イオン化して溶解することで、空気中から除去され、脱臭される。
図6に示すように、制御部100は、マイコン100A及びメモリ100Bを備え、マイコン100Aがメモリ100Bに記憶された制御プログラムを実行することにより、空気除菌装置1の各部を中枢的に制御する。本構成では、制御部100は、送風ファン7を間欠運転させる運転手段として機能する。
この制御部100には、操作パネル101と、報知パネル102と、電解槽フロートスイッチ(以下、電解槽FS)103と、水受け皿フロートスイッチ(以下、水受け皿FS)104と、インバータ回路105とが接続されている。
操作パネル101は、操作蓋2Dを開くと露出する位置に設けられ、本構成では、運転開始ボタンや風量変更ボタン等の各種操作子と表示パネルとを備えたリモコンユニットが適用され、ユーザからの各種指示を制御部100に通知する他、各種情報を表示可能となっている。報知パネル102は、前パネル2Aに設けられ、図1に示すように、運転中か否かを示す運転ランプ102A、給水タンク11の給水要求を報知する給水ランプ102B等を備えている。
電解槽FS103は、電解槽31に所定水位以上の水が有るか否かを検出する水位センサであり、水受け皿FS104は、支持皿10に所定水位以上の水が有るか否かを検出する水位センサであり、制御部100は、電解槽FS103及び水受け皿FS104の検出結果に基づいて報知パネル102の給水ランプ102Bを点灯制御する。
インバータ回路105には、送風ファン7が接続されており、ユーザの風量変更指示により、この送風ファン7へ供給される電源周波数を変更し、当該送風ファン7の吹き出し風量を変更する。
この構成により、操作パネル101が操作されて運転が指示されると、制御部100は、運転ランプ102Aを点灯すると共に、循環ポンプ13を駆動し、支持皿10に貯留される水道水を電解槽31に供給し、電解槽31では水道水を電気分解させて活性酸素種を含む電解水を生成させ、配管26及び電解水供給管17を経由して気液接触部材5に滴下され、徐々に浸透する。そして、気液接触部材5から滴下した電解水は、水受け皿9が受けて、水受け皿9から支持皿10に流入し、そこに貯留される。このように、本構成では、水が循環式となっており、蒸発等により水量が減った場合、給水タンク11内の水道水が、支持皿10に適量供給される。この給水タンク11は、開閉蓋2G(図1参照)を開いて取り出して水道水の補給が可能となる。
電解水が浸透した気液接触部材5には、送風ファン7を経て、矢印Xで示すように、室内の空気が供給される。この室内の空気は、気液接触部材5にしみ込んだ活性酸素種に接触して或いは近傍を通過して、再び、室内に吹き出される。この活性酸素種は、ウィルス、花粉及びダニのフンや死骸等のアレルギー物質を抑制する機能を持ち、例えば、空気中にインフルエンザウィルスが浮遊した場合、その感染に必須の当該ウィルスの表面蛋白(スパイク)を破壊、消失(除去)し、これを破壊すると、インフルエンザウィルスと、当該ウィルスが感染するのに必要な受容体(レセプタ)とが結合しなくなり、これによって感染が阻止される。実証試験の結果、インフルエンザウィルスが浮遊した空気を、本構成の気液接触部材5に通した場合、当該ウィルスを99%以上除去できることが判明した。
上述のように、空気除菌装置1は、ユーザの選択により送風ファン7を間欠的に運転するように構成されている。この送風ファン7の間欠運転モード時の動作について、以下に説明する。この間欠運転モードは、送風ファン7の風速設定を「間欠」とした状態で、運転を開始した場合に実行される。
図7は、送風ファン7の間欠運転モード時の動作手順を示すフローチャートであり、図8は、間欠運転モード時の各部の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
制御部100は、図7に示すように、ユーザの指示に基づき運転を開始(以下、運転オン)すると(ステップS1)、内部カウンタにより運転時間tのカウントを開始(t=t0)するとともに(ステップS2)、循環ポンプ13の運転を開始する(ステップS3)。この循環ポンプ13は、空気除菌装置1の運転が停止されるまで運転を継続する。
続いて、制御部100は、運転開始から所定の遅延時間T1(本実施形態では3分)経過したか否かを判別(ステップS4)し、経過していない場合には処理をステップS3に戻す。この遅延時間T1は、循環ポンプ13の運転により、支持皿10に貯留される水を気液接触部材5に滴下させて、この気液接触部材5を十分に湿潤させるための時間である。
一方、この判別において、運転開始から上記遅延時間T1が経過している(t=t1)場合には、電解槽31に収容された電極32、33に通電することにより、水道水の電気分解を開始(ステップS5)するとともに、送風ファン7の運転を開始する(ステップS6)。本構成では、間欠運転モード時には、送風ファン7は風速弱で間欠運転される。
ステップ5における電気分解処理は、図8に示すように、電解時間T2(本実施形態では3分)と待機時間T3(本実施形態では30分)とからなる電解周期T4を繰り返し実行するようになっている。制御部100は、この電解周期T4(本実施形態では33分)ごとに電解時間T2の電気分解を行う。この電解時間T2は、電気分解後の電解水中に含まれる遊離残留塩素濃度が所定の値(例えば1mg(ミリグラム)/l(リットル))となるように実験等に基づいて設定されている。
続いて、制御部100は、電気分解開始から上記電解周期T4が経過したか否かを判別(ステップS7)し、経過している(t=t2)場合には、送風ファン7の間欠運転処理を実行する(ステップS8)。上記間欠運転モードは空気除菌装置1の運転停止ボタンが押されるとリセットされる。
具体的には、制御部100は、図8に示すように、送風ファン7の運転時間(本実施形態では9.5分)T5と停止時間(本実施形態では7分)T6とからなる間欠運転周期T7を繰り返して実行されるようになっている。本構成では、間欠運転周期T7は、上記電解周期T4の1/2の長さに設定されており、送風ファン7が停止する場合には、電解槽31が停止の状態にあると共に、送風ファン7が運転する場合には、電解槽31が運転もしくは停止の状態にあるようになっている。また、本構成では、電解時間T2と、送風ファン7の運転時間T5との間には相関関係があり、この電解時間T2をX分とした場合、当該運転時間T5は(X+6.5)分に設定される。
また、本構成では、間欠運転モードが実行中に、送風ファン7が停止している場合には、運転ランプ102Aを点滅させることにより報知するようになっている。
また、本構成では、空気除菌装置1が起動して送風ファン7が運転されてから所定の運転継続時間(本実施形態では42.5分:所定時間)T8の間、送風ファン7を連続運転するようになっている。この運転継続時間T8は、本装置1が設置された空間を清浄するために十分な時間として設定されており、当該運転継続時間T8の間、送風ファン7を連続運転することにより、送風ファン7から吐出された空気が気液接触部材5を通過する際に除菌される。そして、この除菌された空気が室内空間に十分に拡散されるため、当該室内中に浮遊するウィルス(例えば、インフルエンザウィルス)を抑制した状態を確保することができる。
本実施形態によれば、水を電気分解して電解水を生成する電解手段31と、この電解手段31が生成した電解水が滴下される気液接触部材5と、この気液接触部材5に室内の空気を送風する送風ファン7とを備えた空気除菌装置1において、送風ファン7を間欠運転させる運転手段100を備え、この運転手段100により間欠運転を行う場合、運転の開始から運転継続時間T8の間、送風ファン7を連続運転させるため、この空気除菌装置1が設置された室内を清浄化された状態に確保することができるとともに、この状態で送風ファン7の運転時間が低減されることにより、電力使用量を削減し、省エネルギー化を図ることができる。
また、本実施形態によれば、所定時間T7が本装置1の設置空間を清浄するのに十分な時間として設定されているため、例えば、学校の教室に設置した場合には、授業中は人の出入りが少ないため、教室内を清浄された状態に確保しつつ、電力使用量を削減し、省エネルギー化を図ることができる。
また、本実施形態によれば、間欠運転が風速弱の間欠運転であることため、送風ファン7の電力使用量を更に削減することができ、省エネルギー化を図ることができる。
また、本実施形態では、送風ファン7の間欠運転において、送風ファン7が停止する場合には、電解槽31が停止の状態にあると共に、送風ファン7が運転する場合には、電解槽31が運転もしくは停止の状態にあるため、電解槽31が電気分解処理を実行する場合には、常に送風ファン7が運転している状態にある。従って、電気分解によって生成された次亜塩素酸は、すぐに気液接触部材5にて室内空気と接触可能であるため、この次亜塩素酸が空気中のウィルス等の抑制以外に用いられることがなく、電気分解処理を効率的に行うことができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更実施が可能である。
例えば、上記実施形態では、送風ファン7を間欠運転する場合について説明したが、これに限るものではなく、送風ファン7の風量を基準風量(風速弱に相当)と、この基準風量よりも低い風量とで交互に切り替えて運転するような構成としても良い。この構成によっても、送風ファンを基準風量よりも低い風量で運転することにより、この送風ファンの電力使用量を削減し、省エネルギー化を図ることができる。この構成では、制御部100が省エネ運転手段として機能する。この構成において、風速(風量)の切り替えを基準風量と当該基準風量よりも低い風量との間でリニア制御する構成としても良い。この構成によれば、風量切替時の音の変化が押さえられるため、静音性を実現できるとともに、ユーザが風量変化に違和感を覚えることが防止される。
この送風機7のリニア制御は、間欠運転時の風量切替の際に行ってもよく、これによっても、風量切替時の音の変化が押さえられるため、静音性を実現できるとともに、ユーザが風量変化に違和感を覚えることが防止される。
また、例えば、空気除菌装置1に空気の汚れを検出する汚れ検出器を搭載し、この汚れ検出器が、上述した間欠運転中に空気の汚れ等を検出した場合には、この間欠運転を一時中断して、通常の除菌運転を強制的に行なう構成としても良い。また、通常の除菌運転中に、所定時間、空気の汚れ等が検出されない場合には、この通常の除菌運転を一時中断して、間欠運転を強制的に行う構成としても良い。
また、例えば、活性酸素種としてオゾン(O3)や過酸化水素(H22)を発生させる構成としてもよい。この場合、電極として白金タンタル電極を用いると、イオン種が希薄な水から、電気分解により高効率に安定して活性酸素種を生成できる。
このとき、アノード電極では、
2H2O→4H++O2+4e-
の反応と同時に、
3H2O→O3+6H++6e-
2H2O→O3+4H++4e-
の反応が起こりオゾン(O3)が生成される。またカソード電極では、
4H++4e-+(4OH-)→2H2+(4OH-
2 -+e-+2H+→H22
のように、電極反応により生成したO2 -と溶液中のH+とが結合して、過酸化水素(H22)が生成される。
この構成では、電極に通電することにより、殺菌力の大きいオゾン(O3)や過酸化水素(H22)が発生し、これらオゾン(O3)や過酸化水素(H22)を含んだ電解水を作ることができる。この電解水中におけるオゾンもしくは過酸化水素の濃度を、対象ウィルス等を不活化させる濃度に調整し、この濃度の電解水が供給された気液接触部材5に空気を通過させることにより、空気中に浮遊する対象ウィルス等を不活化することができる。また、臭気も気液接触部材5を通過する際に、電解水中のオゾンまたは過酸化水素と反応し、イオン化して溶解することで、空気中から除去され、脱臭される。
また、上記実施形態では、出し入れ自在な給水タンク11による給水方式としたが、この給水タンク11の代わりに、例えば水道管を接続して、市水を直接導く水配管給水方式としてもよい。
本発明の一実施形態に係る空気除菌装置の斜視図である。 空気除菌装置の内部構成を示す斜視図である。 空気除菌装置の縦断面図である。 気液接触部材の構成を示す図である。 電解槽の内部構成を示す図である。 空気除菌装置の構成の説明に供するで模式図ある。 間欠運転モードの動作を示すフローチャートである。 間欠運転モード時の各部の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
符号の説明
1 空気除菌装置
2 筐体
5 気液接触部材
7 送風ファン
9 水受け皿
10 支持皿
11 給水タンク
13 循環ポンプ
31 電解槽(電解手段)
32、33 電極
100 制御部(運転手段、省エネ運転手段)

Claims (5)

  1. 水を電気分解して電解水を生成する電解手段と、この電解手段が生成した電解水が滴下される気液接触部材と、この気液接触部材に室内の空気を送風する送風ファンとを備えた空気除菌装置において、
    前記電解手段を電解時間と待機時間とからなる電解周期で運転させるとともに、前記送風ファンを運転時間と停止時間とからなる間欠運転周期で間欠運転させる運転手段を備え、
    この運転手段は、前記電解手段及び前記送風ファンの運転開始から当該電解手段の最初の電解周期が終了した時点で、前記送風ファンの前記間欠運転を行い、運転開始から前記電解周期と前記間欠運転周期の運転時間とからなる所定時間の間、送風ファンを連続運転させることを特徴とする空気除菌装置。
  2. 前記所定時間が本装置の設置空間を清浄するのに十分な時間であることを特徴とする請求項1に記載の空気除菌装置。
  3. 前記間欠運転が風速弱の間欠運転であることを特徴とする請求項1または2に記載の空気除菌装置。
  4. 前記送風ファンの間欠運転において、前記送風ファンが停止する場合には、前記電解手段が停止の状態にあると共に、前記送風ファンが運転する場合には、前記電解手段が運転もしくは停止の状態にあることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の空気除菌装置。
  5. 前記風速弱の間欠運転は、リニアに行って風量の変化を滑らかに行わせることを特徴とする請求項3に記載の空気除菌装置。
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