JP2007175140A - 空気除菌装置及び制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】水受皿フロートスイッチ43が水有りと検出している状態で循環ポンプ13を運転し、電解槽フロートスイッチ42とが水有りと検出した場合に、電極32、33間を流れた電流値から電解槽31に水有りと検出すると循環ポンプ13の異常と特定し(ステップSa1〜Sa7)、電極32、33間を流れた電流値から電解槽31に水無しと検出すると電解槽フロートスイッチ42の異常と特定するようにした(ステップSa8)。
【選択図】図8
Description
一方、大空間の除菌を図るべく、塩素イオンを含有する水を電気分解して得た電解水を気液接触部材に滴下または浸透させて、この気液接触部材に室内の空気を送り、この電解水に接触させた空気を室内に吹き出す構成を備えたものが提案される。この構成の場合、電気分解に関わる部品が重要部品であり、かかる部品の故障箇所を正確に特定して検知することが望まれる。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、故障箇所を特定可能な空気除菌装置及びその制御方法を提供することにある。
図1において、符号1は、床置き式空気除菌装置を示す。この床置き式空気除菌装置1は、箱形の筐体2を備え、この筐体2は、脚片2Aと、前パネル2Bと、天パネル2Cとを含み、この天パネル2Cの両側には、操作蓋2D、開閉蓋2Eがそれぞれ横並びに配置されている。この筐体2の下部には、図2に示すように、横長の吸込口3が形成され、この吸込口3の上方にはプレフィルター3Aが配置されている。このプレフィルター3Aの上方には送風ファン7が配置され、この送風ファン7の上方には、保水性の高い気液接触部材5が、図3に示すように、筋交い状に配置され、この気液接触部材5の上方には、横長の吹出口4が配置されている。符号8は、送風ファン7の支持板であり、この支持板8は、筐体2に支持されている。
PET樹脂製の気液接触部材5の下方には、水受皿9(図3参照)が配置され、この水受皿9には、給水タンク支持皿10が連接されている。この給水タンク支持皿10には、当該支持皿10内に塩素イオンを含む水道水を供給する給水タンク11と、循環ポンプ13とが配置されている。この循環ポンプ13には電解槽31が接続され、この電解槽31には電解水供給管17が接続されている。この電解水供給管17は、外周部に多数の散水孔(図示せず)を備えて構成され、図5Bに示すように、気液接触部材5の上縁部に形成された散水ボックス5C中に挿入されている。
4H++4e-+(4OH-)→2H2+(4OH-)
の反応が起こり、アノード電極では、
2H2O→4H++O2+4e-
の反応が起こると同時に、
水に含まれる塩素イオン(水道水に予め添加されているもの)が、
2Cl-→Cl2+2e-
のように反応し、さらにこのCl2は水と反応し、
Cl2+H2O→HClO+HCl
となる。
マイコン34は、ユーザからの各種指示等に従い、EEPROM等の不揮発性メモリである記憶部35に予め記憶されている制御プログラムに基づいて、電解槽31、送風ファン7、循環ポンプ13等を制御するものである。
マイコン34は、入力部36を介して水受皿フロートスイッチ43から水無しの検出信号を入力すると給水要求を発行し、給水報知ランプ(図示せず)を点灯させ、また、給水要求カウンタ38は、給水要求の発行回数をカウントし、ユーザが給水を行った際にカウント値をリセットする。
なお、マイコン22、不揮発性メモリ23、給水要求カウンタ38、入力部36及び出力部37は、基板に実装され、図示しない電装ボックスに収納されている。
電源41は、床置き式空気除菌装置1を動作させるための電源であり、操作パネルの電源スイッチが投入されると、制御部30に接続された機器に電力を供給する。
槽温度センサ44は、電解槽31内に配置される温度センサが適用され、電解槽31内の電解水の温度を検出する。
水受皿フロートスイッチ(水受皿水検出手段)43は、水受け皿9内に予め定められた許可水位以上の電解水が有るか否か検出することにより、電解槽31内の水の有無を検出する。
また、電解槽31に設けられた電極(電解槽導通検出手段)32、33は、水道水の電気分解に使用されるだけでなく、電解水の導電率を検出するための検出用電極としても使用される。
警告用ランプ39は、循環ポンプ13、電解槽フロートスイッチ42及び水受皿フロートスイッチ43の異常を報知する報知手段として機能するものであり、循環ポンプ13の異常を報知する循環ポンプ異常警告ランプ、電解槽フロートスイッチ42の異常を報知する電解槽FS(フロートスイッチ)異常警告ランプ及び水受皿フロートスイッチ43の異常を報知する水受皿FS異常警告ランプで構成され、前パネル2Bに取り付けられている。
図1において、操作蓋2Dを開くと、図示を省略した操作パネルが内側に設けられており、この操作パネルを操作することで、床置き式空気除菌装置1の運転が開始される。この運転が開始されると、図7に示すように、循環ポンプ13が駆動され、給水タンク支持皿10に溜まった水道水が、電解槽31に供給される。
この電解槽31では、電極32、33への通電により、水道水が電気分解されて活性酸素種を含む電解水が生成される。この電解水は、電解水供給管17の散水孔(図示せず)を経て、散水ボックス5C中に散水され、ここから気液接触部材5の上縁部にしみ込み、下部に向けて徐々に浸透する。
図8は循環ポンプ13と電解槽フロートスイッチ42の異常検出処理を示すフローチャートである。なお、この異常検出処理は、床置き式空気除菌装置1の電源が投入されると、繰り返し実行される。
先ず、床置き式空気除菌装置1の電源が投入されると、制御部30は、運転中か(システム運転中)否かを判定する(ステップSa1)。運転停止中の場合、制御部30は、記憶部35の所定領域に格納される異常情報をリセットする。具体的には、制御部30は、異常情報として、循環ポンプ13の正常/異常を示すフラグ情報PUと、電解槽フロートスイッチ(SW)42の正常/異常を示すフラグ情報EFとを記憶部35に格納し、これらフラグ情報PU、EFを、正常を示すリセット値に設定する(ステップSa6)。
このステップSa5の判定結果が電解槽31に水無しの場合(ステップSa5:Yes)、制御部30は、電解槽フロートスイッチ42も電解槽31に水無しと検出しているにも関わらず、水受皿9に貯留された水が電解槽31に送られていないと判定されるという不整合が生じると、制御部30は、循環ポンプ13に異常があると判定し、循環ポンプ13の正常/異常を示すフラグ情報PUを、異常を示すON値に設定し、このフラグ情報PUに従って循環ポンプ13の異常を報知すべく、警告用ランプ39の循環ポンプ異常警告ランプを点灯させる。
この検出処理にあっては、ユーザが床置き式空気除菌装置1の電源を投入すると、制御部30は、床置き式空気除菌装置1が運転中(システム運転中)であるか否かを判定する(ステップSb1)。制御部30は、床置き式空気除菌装置1が運転停止中であると判定すると(ステップSb1:No)、ステップSb7の処理に移行し、異常情報をリセットする。
先ず、制御部30は、床置き式空気除菌装置1が運転中であるか否かを判定する(ステップSc1)。床置き式空気除菌装置1が運転停止中であると判定した場合(ステップSc1:No)、制御部30は、給水要求をリセット(給水報知ランプが点灯中の場合は消灯)する(ステップSc8)。
この場合、制御部30は、水受皿フロートスイッチ43に異常があると判定し、水受皿フロートスイッチ43の正常/異常を示すフラグ情報PFを、異常を示すON値に設定し、このフラグ情報PFに従って水受皿フロートスイッチ43の異常を報知すべく、警告用ランプ39の水受皿FS異常警告ランプを点灯させる。
さらに、水受皿フロートスイッチ43が水無しを検出した場合に発行される給水要求の回数をカウントし、カウント値が水受皿フロートスイッチ43に異常が生じていると判定するのに十分なカウント値(例えば5回)よりも大きいか否かを判定するので、水受皿フロートスイッチ43に異常を検出することができる。
このとき、アノード電極では、
2H2O→4H++O2+4e-
の反応と同時に、
3H2O→O3+6H++6e-
2H2O→O3+4H++4e-
の反応が起こりオゾン(O3)が生成される。またカソード電極では、
4H++4e-+(4OH-)→2H2+(4OH-)
O2 -+e-+2H+→H2O2
のように、電極反応によりO2 -が生成したO2 -と溶液中のH+とが結合して、過酸化水素(H2O2)が生成される。
5 気液接触部材
9 水受皿
13 循環ポンプ(ポンプ)
31 電解槽
32、33 電極(電解槽導通検出手段)
38 給水要求カウント手段
42 電解槽フロートスイッチ(電解槽水検出手段)
43 水受皿フロートスイッチ(水受皿水検出手段)
Claims (7)
- ポンプにより水受皿からの塩素イオンを含む水を電解槽に供給し、この電解槽内の一対以上の電極により電気分解された電解水を気液接触部材に滴下又は浸透させ、この気液接触部材から滴下した電解水を水受皿に貯留させる水循環運転を行うと共に、前記気液接触部材に室内の空気を送り、電解水に接触させた空気を室内に吹き出す空気除菌機構と、
前記水受皿内の水の有無を検出する水受皿水検出手段と、
前記電解槽内の水の有無を検出する電解槽水検出手段と、
前記電極間の導通検知により前記電解槽内の水の有無を検出する電解槽導通検出手段とを備え、
前記水受皿水検出手段が水有りと検出している状態で前記ポンプを運転し、この運転時に、前記電解槽水検出手段と、前記電解槽導通検出手段との検出結果の組み合わせに基づいて前記空気除菌機構の異常箇所を特定することを特徴とする空気除菌装置。 - 前記ポンプの運転中に、前記電解槽水検出手段と前記電解槽導通検出手段とが前記電解槽内に水無しと検出した場合、前記ポンプの異常と特定することを特徴とする請求項1に記載の空気除菌装置。
- 前記ポンプの運転中に、前記電解槽水検出手段が水無しと検出し、前記電解槽導通検出手段が水有りと検出した場合、前記電解槽水検出手段の異常と特定することを特徴とする請求項1に記載の空気除菌装置。
- 前記電解槽は前記ポンプが運転停止すると貯留された水が自然流出して水無しとなるように構成され、
前記ポンプが運転されて、前記電解槽内に水が溜まるまでの時間が経過した後に、前記ポンプまたは前記電解槽水検出手段の異常特定処理を行うことを特徴とする請求項2または3に記載の空気除菌装置 - 前記電解槽は前記ポンプが運転停止すると貯留された水が自然流出して水無しとなるように構成され、
前記ポンプが運転停止中に、前記電解槽水検出手段が水有りと検出し、前記電解槽が水無しとなる時間の経過後も前記電解槽水検出手段が水有りと検出した場合、この電解槽水検出手段の異常と特定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の空気除菌装置。 - 空気除菌装置の運転中に、前記水受皿水検出手段が水無しを検出した場合に発行される給水要求の回数をカウントする給水要求カウント手段を備え、
この給水要求カウント手段のカウント値が予め定めた閾値を超えた場合に、前記水受皿水検出手段の異常と特定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の空気除菌装置。 - ポンプにより水受皿からの塩素イオンを含む水を電解槽に供給し、この電解槽内の一対以上の電極により電気分解された電解水を気液接触部材に滴下又は浸透させ、この気液接触部材から滴下した電解水を水受皿に貯留させる水循環運転を行うと共に、前記気液接触部材に室内の空気を送り、電解水に接触させた空気を室内に吹き出す空気除菌機構を備える空気除菌装置の制御方法において、
前記水受皿内の水の有無を検出する水受皿水検出手段が水有りと検出している状態で前記ポンプを運転し、この運転時に、前記電解槽内の水の有無を検出する電解槽水検出手段と、前記電極間の導通検知により前記電解槽内の水の有無を検出する電解槽導通検出手段との検出結果の組み合わせに基づいて前記空気除菌機構の異常箇所を特定することを特徴とする空気除菌装置の制御方法。
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