JP4663520B2 - 床置き式空気除菌装置 - Google Patents
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Description
そこで、本発明の目的は、電解水生成手段の制御基板部を効果的に冷却できる床置き式空気除菌装置を提供することにある。
図1において、符号1は、床置き式空気除菌装置を示す。この床置き式空気除菌装置1は、箱形の筐体2を備え、この筐体2は、脚片2Aと、前パネル2Bと、天パネル2Cとを含み、この天パネル2Cの両側には、操作蓋2D、開閉蓋2Eがそれぞれ横並びに配置されている。この筐体2の下部には、図2に示すように、横長の吸込口3が形成され、この吸込口3の上方にはプレフィルター3Aが配置されている。このプレフィルター3Aの上方には送風ファン7が配置され、この送風ファン7の上方には、保水性の高い気液接触部材5が、図3に示すように、筋交い状に配置され、この気液接触部材5の上方には、横長の吹出口4が配置されている。符号8は、送風ファン7の支持板であり、この支持板8は、筐体2に支持されている。
この気液接触部材5の下方には、水受け皿9(図3参照)が配置され、この水受け皿9には、給水タンク支持皿10が連接されている。この給水タンク支持皿10には、当該支持皿10内に塩素イオンを含む水道水を供給する給水タンク11と、循環ポンプ13とが配置されている。この循環ポンプ13には電解槽31が接続され、この電解槽31には電解水供給管17が接続されている。この電解水供給管17は、外周部に多数の散水孔(図示せず)を備えて構成され、図5Bに示すように、気液接触部材5の上縁部に形成された散水ボックス5C中に挿入されている。
4H++4e-+(4OH-)→2H2+(4OH-)
の反応が起こり、アノード電極では、
2H2O→4H++O2+4e-
の反応が起こると同時に、
水に含まれる塩素イオン(水道水に予め添加されているもの)が、
2Cl-→Cl2+2e-
のように反応し、さらにこのCl2は水と反応し、
Cl2+H2O→HClO+HCl
となる。
この仕切り部材51で仕切られた一方の室Aの上段には、上述したように、保水性を有する気液接触部材5が設けられ、一方の室Aの下段には、送風ファン7が設けられ、その下に上記プレフィルター3Aが配置されている。
また、仕切り部材51で仕切られた他方の室Bには水密性を高めた電装室が形成されている。この電装室Bには、図7に示すように、装置全体の制御を司る制御基板152、52が配置されている。一方の制御基板152には電子部品153が実装され、これらはねじ156を介して筐体2の背板2Fに固定されている。また、他方の制御基板52には、図8に示すように、上記電極32,33への通電を制御するスイッチングトランジスタ(電子部品)53Aが接続され、このトランジスタ53Aは絶縁シート54を介して放熱用のアルミニウム押出し形材製のヒートシンク55に取り付けられ、このヒートシンク55はねじ56を介して仕切り部材51に取り付けられている。
図1において、操作蓋2Dを開くと、図示を省略した操作パネルが臨んでおり、この操作パネルを操作することで、床置き式空気除菌装置1の運転が開始される。この運転が開始されると、図6を参照して、循環ポンプ13が駆動され、給水タンク支持皿10に溜まった水道水が、電解槽31に供給される。
この電解槽31では、電極32、33への通電により、水道水が電気分解されて活性酸素種を含む電解水が生成される。この電解水は、電解水供給管17の散水孔(図示せず)を経て、散水ボックス5C中に散水され、ここから気液接触部材5の上縁部にしみ込み、下部に向けて徐々に湿潤する。
このとき、アノード電極では、
2H2O→4H++O2+4e-
の反応と同時に、
3H2O→O3+6H++6e-
2H2O→O3+4H++4e-
の反応が起こりオゾン(O3)が生成される。またカソード電極では、
4H++4e-+(4OH-)→2H2+(4OH-)
O2 -+e-+2H+→H2O2
のように、電極反応によりO2 -が生成したO2 -と溶液中のH+とが結合して、過酸化水素(H2O2)が生成される。
この場合、電極の極性を反転(電極のプラスとマイナスを切り替える)させることが効果的である。カソード電極をアノード電極として電気分解することで、カソード電極上に堆積したスケールを取り除くことができる。この極性反転制御では、例えばタイマを利用して定期的に反転させてもよいし、運転起動の度に反転させる等、不定期的に反転させてもよい。また、電解抵抗の上昇(電解電流の低下、あるいは電解電圧の上昇)を検出し、この結果に基づいて、極性を反転させてもよい。
2 筐体
3 吸込口
4 吹出口
5 気液接触部材
7 送風ファン
9 水受け皿
10 給水タンク支持皿
11 給水タンク
13 循環ポンプ
31 電解槽
32、33 電極
51 仕切り部材
A 一方の室
B 他方の室
52 制御基板
53 電子部品
53A 電子部品
54 絶縁シート
55 ヒートシンク
55A フィン体
Claims (5)
- 床置き式の筐体内を仕切り部材で仕切り、一方の室には、保水性を有する気液接触部材および送風ファンを設け、前記気液接触部材に電解水を浸透させつつ、前記送風ファンによって、気液接触部材に室内空気を送風すると共に、他方の室には、電解水を生成する電解水生成手段の制御基板部を配置し、この制御基板部の電子部品のヒートシンクを前記仕切り部材の開口を貫通させて、前記送風ファンの吸込口に対向させたことを特徴とする床置き式空気除菌装置。
- 前記仕切り部材が筐体内を縦に仕切り、送風ファンの吸込口が略水平に配置され、送風ファンによって、気液接触部材に送風される室内空気が、前記筐体に形成された、送風ファンの下側に位置する吸い込み口から吸い込まれることを特徴とする請求項1に記載の床置き式空気除菌装置。
- 前記電子部品が電解水生成手段の電極制御用部品であることを特徴とする請求項1または2に記載の床置き式空気除菌装置。
- 前記電解水生成手段で生成した電解水は電極に通電して水道水を電気分解することにより得られる活性酸素種を含む電解水であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の床置き式空気除菌装置。
- 前記活性酸素種は次亜塩素酸、オゾンまたは過酸化水素のうち少なくともいずれかの物質を含むことを特徴とする請求項4に記載の床置き式空気除菌装置。
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JPH10267325A (ja) * | 1997-03-24 | 1998-10-09 | Matsushita Seiko Co Ltd | 空気調和機の室外機 |
JP2000257914A (ja) * | 1999-03-05 | 2000-09-22 | Techno Ryowa Ltd | 強酸性水を用いた除菌空調システム |
JP2004298849A (ja) * | 2003-04-01 | 2004-10-28 | Toto Ltd | イオン水生成装置 |
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