JP2003224981A - 放電ランプ点灯装置 - Google Patents

放電ランプ点灯装置

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JP2003224981A
JP2003224981A JP2002018825A JP2002018825A JP2003224981A JP 2003224981 A JP2003224981 A JP 2003224981A JP 2002018825 A JP2002018825 A JP 2002018825A JP 2002018825 A JP2002018825 A JP 2002018825A JP 2003224981 A JP2003224981 A JP 2003224981A
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Hiroshi Mitsuyasu
啓 光安
Katsunobu Hamamoto
勝信 濱本
Masahiro Yamanaka
正弘 山中
Toshiichi Hongo
敏一 本郷
Hirotsugu Yamamoto
博嗣 山本
Kazushige Ito
一茂 伊藤
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Panasonic Life Solutions Ikeda Electric Co Ltd
Original Assignee
Ikeda Electric Co Ltd
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷が寿命末期や無負荷などの状態であって
も、共振電流の位相が進相となる時間を短くし、各素子
のストレスを低減する。 【解決手段】 インバータ回路1と、共振回路2と、放
電ランプLaを含む負荷回路3と、インバータ回路1の
発振周波数を制御する発振制御回路7と、負荷回路3の
無負荷状態を検出する無負荷検出回路4と、共振回路2
に供給される電流の位相を検出する位相検出回路5と、
この位相検出回路の動作開始時点からの時間を測定する
タイマ回路6とで放電灯点灯装置を構成した。そして、
放電ランプLa点灯後の位相検出回路5による検出結果
が進相である場合、インバータ回路1の発振周波数を共
振回路2の固有振動周波数よりも大きくし、タイマ回路
6の測定による所定の時間以内に無負荷状態が検出され
なかったとき、インバータ回路1の発振周波数を放電ラ
ンプLaの点灯時の発振周波数に戻すように制御するよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の放電ランプ
を高周波で点灯させる放電灯点灯装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】(従来例1)図28に放電ランプを高周
波で点灯させる従来の放電灯点灯装置の構成例を示す。
図28において、放電灯点灯装置は、インバータ回路を
構成するスイッチング素子Q1,Q2を例えば周波数約
45kHzの高周波でスイッチングすることにより、商
用電源ACを整流回路DBにより整流平滑して得られる
直流電圧を高周波電圧に変換し、この高周波電圧をチョ
ークコイルCHおよびコンデンサC2によって構成され
る共振回路を介して放電ランプLaに供給する。コンデ
ンサC1は直流カット用のコンデンサであり、その容量
は、通常、共振回路のコンデンサC2の容量に対して比
較的大きな値(C2≪C1)となるように設定される。
そして、スイッチング素子Q1,Q2の発振周波数は、
発振制御回路7PAによって制御される。
【0003】通常、放電ランプLaを点灯させる場合、
まず、放電ランプLaのフィラメントを充分に予熱して
温度を上げることにより、フィラメントから熱電子が放
出しやすい状態にした後、放電ランプLaの両端に高電
圧を印加してこれを放電させる。こうすることにより放
電ランプLaを確実に点灯させることができ、放電ラン
プLaのフィラメントが早期に断線することを防止でき
る。放電ランプLaが放電した後は、放電ランプLaが
所定の出力で点灯するように、インバータ回路を制御す
る。
【0004】図28の回路でこれらの制御を行う場合に
は、スイッチング素子Q1,Q2のスイッチング周波数
(発振周波数)をタイマ回路6PAの出力に応じて切り替
える方法がよく用いられる。
【0005】図29に共振回路の出力電圧の周波数特性
図を示す。図28の回路では、放電ランプLaの等価抵
抗Rlaは放電ランプLaが放電するまでは無限大である
が、放電を開始すると急激に小さくなる。つまり、放電
ランプLaの放電前後で放電ランプLaを含めた共振回
路のインピーダンスが大きく異なるため、出力電圧の周
波数特性は、図29に示すように、予熱および始動時
と、点灯時の2つの周波数時性をもつことになる。
【0006】インバータ回路が発振を開始すると、タイ
マ回路6PAにより所定の時間は発振周波数をfyで動作
させる。放電ランプLaは放電開始前であるので、周波
数特性は図の(a)のカーブとなり、動作点は図のA点
となり、この状態で放電ランプLaのフィラメントに、
共振コンデンサC2を介して予熱電流が供給させること
になる。
【0007】インバータ回路の発振開始から所定の時間
が経過すると、タイマ回路6PAの出力は始動モードに切
り替わり、始動時の発振周波数fsは予熱時よりも小さ
くなる。これにより、動作点は図のB点へと移行し、放
電ランプLaには放電を開始するために充分な電圧が印
加されることになる。放電ランプLaが放電を開始する
と、等価抵抗が小さくなることによって出力電圧の周波
数特性は(b)のカーブに変わり、動作点もC点へと移
行する。
【0008】さらに、所定の時間が経過すると、タイマ
回路6PAの出力が点灯モードヘと切り替わり、点灯時の
発振周波数ftを始動時よりもさらに小さくして、放電
ランプLaの出力が所定の出力となるように制御する。
【0009】このように発振周波数を切り替えることに
よって放電ランプLaを安定に点灯させるとともに、イ
ンバータ回路から共振回路に流れる電流の位相が常に遅
相となるように制御している。これは、共振回路の電流
が進相で動作した場合、スイッチング素子Q1,Q2の
ターンオフ時にドレイン電流波形に急峻なdi/dt波
形が発生することにより、Q1,Q2に過大なストレス
が加わるためである。
【0010】共振回路の電流の位相が遅相となるように
インバータ回路を動作させるには、インバータ回路の発
振周波数を共振回路と放電ランプLaの等価低抗値によ
って決まる固有振動周波数よりも大きい値に設定すれば
よい。予熱および始動時は放電ランプLaの等価抵抗が
無限大であるから、固有振動周波数f0は共振回路によ
ってのみ決定され、図28の場合、f0は次式で与えら
れる。
【0011】
【数1】
【0012】また、点灯時の固有振動周波数f1は次式
で与えられ、放電ランプLaの等価抵抗値が小さくなる
ので、f1はf0よりも小さくなる。
【0013】
【数2】
【0014】しかし、始動モードで放電ランプLaを放
電させることができなかった場合、点灯モードに切り替
えた時に動作点がB→C→D点へとは移行せず、B→E
点へと移行することになる。あるいは、放電ランプLa
が正常に放電を介した場合であっても、点灯中に放電ラ
ンプLaが取り外された場合や、放電ランプLaの寿命
末期にフィラメントに塗布されたエミッタが消耗し、放
電の維持が困難になった場合などには、放電ランプLa
の等価抵抗が再び大きくなるため動作点がD点からE点
へと移行することになる。この場合、共振電流の位相が
進相となるだけでなく、図に示すように、共振回路の出
力電圧が大きくなることによって、共振回路を構成する
チョークコイルCHや共振コンデンサC2に過大な電
圧、電流が印加されることになる。これらの動作につい
て、以下の具体例を用いて詳細に説明する。
【0015】ここでは、放電ランプLaとしてHf蛍光
灯FHF32EX−N−H、1灯を点灯させる場合につ
いて考える。整流回路DBの出力電圧は410Vの直流
電圧が供給され、スイッチング素子Q1とQ2の導通時
間の比(Duty比)は50%一定とする。チョークコ
イルCHのインダクタンスを1.5mH、カップリング
コンデンサC1の容量を0.47μF、共振コンデンサ
C2の容量を5.6nFとすると、出力電圧の周波数特
性は図30のようになる。点灯時の特性より、発振周波
数ftが約45kHzの時、放電ランプLaに、FHF
32EX−N−Hの高出力時(4,730lm)のラン
プ電圧106Vを供給できることがわかる。
【0016】また、予熱時間を約1.0秒とすると、予
熱電流は約0.55A必要であり、低温時(例えば−1
0℃)の始動電圧は450V程度必要であるから、無負
荷時の周波数特性より予熱時および始動時の発振周波数
fy,fsはそれぞれ約75kHz、約65kHzとな
る。この場合、無負荷時の固有振動周波数f0は約55
kHzとなり、図30に示す発振周波数の大小関係(f
t<f0<fs<ft)が成立することになる。
【0017】この条件で点灯時に放電ランプLaが寿命
末期等の異常状態になった場合、つまり、図30の動作
点Eでの出力電圧を求めると、約560Vとなり、共振
電流の位相が進相になるだけでなく、始動時よりもさら
に高い電圧が放電ランプLaや共振コンデンサC2に印
加されることになる。
【0018】このため、図28の回路に示すように共振
電流の位相を検出する位相検出回路5を設け、位相が進
相になった時にはインバータ回路の発振を停止させて各
素子のストレスを低減させる制御が必要となるのであ
る。
【0019】さらに、放電ランプLaが寿命末期状態と
なってインバータ回路の発振を停止させた後、放電ラン
プLaが正常ランプに交換された場合には、放電ランプ
Laを安定に点灯させるため、再度予熱モードからイン
バータ回路の発振を開始させる必要がある。このため、
図28に示すように無負荷検出回路4を設け、放電ラン
プLaが取り外された時にはタイマ回路6PAをリセット
し、再度放電ランプLaが装着された時にタイマ回路6
PAを動作させる機能を設けている。
【0020】なお、特開平8−180993号公報に
は、定電流高周波電源の出力電圧と出力電流又は定電流
高周波電源の出力部のスイッチング素子の両端電圧と電
流の位相を検出する位相検出回路を備え、負荷状態が変
化したときのインバータ回路のスイッチング素子を低減
し、信頼性を高めることができる放電灯点灯装置が記載
されている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかし、通常、放電ラ
ンプが寿命末期にフィラメントのエミッタが消耗した場
合は、すぐに放電維持ができなくなるのではなく、ラン
プの等価抵抗が不安定な状態が継続されるため、共振電
流の位相も変動し、進相で動作したり、遅相で動作した
りする場合が多い。このため、寿命末期状態の判定が難
しく、検出に遅れ要素をもたせて所定時間以上進相が継
続される場合を寿命末期状態と判定している。
【0022】よって、放電ランプの放電管が破損してフ
ィラメントだけが残っている時などには、インバータ回
路の発振が検出の遅れ要素の分だけ遅れて停止するた
め、この間に各素子に過大なストレスが印加されること
になる。
【0023】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、負荷が寿命末期や無負荷などの状態であって
も、共振電流の位相が進相となる時間を短くでき、各素
子のストレスを低減させることができる放電ランプ点灯
装置を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1記載の発明は、スイッチング素子を含み、直
流電源からの直流電圧を前記スイッチング素子でスイッ
チングすることにより高周波電圧に変換するインバータ
回路と、チョークコイルおよびコンデンサを含み、前記
インバータ回路の出力に接続される共振回路と、放電ラ
ンプを含み、前記共振回路に接続される負荷回路と、前
記インバータ回路の発振周波数を制御する発振制御回路
と、前記放電ランプが前記共振回路に接続されているか
否かの検出をする無負荷検出回路と、前記共振回路に供
給される電流の位相の検出をする位相検出回路と、この
位相検出回路の動作開始時点からの時間の測定を行うタ
イマ回路とを備え、前記発振制御回路は、前記放電ラン
プ点灯後の前記位相検出回路による検出結果が進相であ
る場合、前記インバータ回路の発振周波数を前記共振回
路の固有振動周波数よりも大きくし、前記タイマ回路の
測定による所定の時間以内に前記無負荷検出回路が無負
荷状態を検出しなかったとき、前記インバータ回路の発
振周波数を前記放電ランプの点灯時の発振周波数に戻す
ことを特徴とする。
【0025】請求項2記載の発明は、請求項1記載の放
電ランプ点灯装置において、前記インバータ回路の発振
開始からの時間に応じて、予熱モードで、前記放電ラン
プのフィラメントが熱電子を放出するのに充分な予熱電
流をそのフィラメントに所定の時間供給し、その後の始
動モードで、前記放電ランプが放電するのに充分な始動
電圧をその放電ランプ所定の時間供給し、その後の点灯
モードで、前記放電ランプを所定の出力で点灯させるよ
うに、前記発振制御回路の発振周波数を切り替える機能
を前記タイマ回路に兼用したことを特徴とする。
【0026】請求項3記載の発明は、請求項2記載の放
電ランプ点灯装置において、前記タイマ回路は、前記位
相検出回路の検出結果が進相である場合、前記予熱モー
ドに切り替えることを特徴とする。
【0027】請求項4記載の発明は、請求項2記載の放
電ランプ点灯装置において、前記タイマ回路は、前記位
相検出回路の検出結果が進相である場合、前記始動モー
ドに切り替えることを特徴とする。
【0028】請求項5記載の発明は、請求項2記載の放
電ランプ点灯装置において、前記タイマ回路の出力に応
じて、前記予熱モードおよび始動モードでは前記無負荷
検出回路を動作状態に切り替え、前記点灯モードでは前
記位相検出回路を動作状態に切り替えることを特徴とす
る。
【0029】請求項6記載の発明は、請求項1または2
記載の放電ランプ点灯装置において、前記無負荷検出回
路が無負荷状態を所定の時間以上継続して検出する場合
には、前記インバータ回路の発振を停止させることを特
徴とする。
【0030】請求項7記載の発明は、請求項1または2
記載の放電ランプ点灯装置において、前記タイマ回路は
前記放電ランプを所定の出力で点灯させる点灯モードへ
の切替機能を有し、前記位相検出回路の検出結果が進相
であり、前記タイマ回路が前記点灯モードへの切替動作
を所定の回数以上繰り返した場合には、前記インバータ
回路の発振を停止させることを特徴とする。
【0031】請求項8記載の発明は、請求項1記載の放
電ランプ点灯装置において、前記無負荷検出回路と前記
位相検出回路とをそれぞれ個別に備えることを特徴とす
る。
【0032】請求項9記載の発明は、請求項1記載の放
電ランプ点灯装置において、前記無負荷検出回路と前記
位相検出回路とを一の回路で兼用することを特徴とす
る。
【0033】請求項10記載の発明は、請求項1記載の
放電ランプ点灯装置において、少なくとも前記発振制御
回路およびタイマ回路を一の集積回路で構成したことを
特徴とする。
【0034】ここで、共振電流の位相が進相であること
を位相検出回路が検出したとき、インバータ回路の発振
周波数(の値)が無負荷時の固有共振周波数(の値)よ
りも大きくなって、予熱または始動モードに切り替わ
り、所定の時間以内に無負荷状態を検出せずに放電ラン
プが装着されていることを無負荷検出回路が判定したと
き、再度点灯モードに復帰するようになる。これによ
り、負荷が寿命末期や無負荷などの状態であっても、共
振電流の位相が進相となる時間を短くでき、各素子のス
トレスを低減させることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は本発明に
係る第1実施形態の放電灯点灯装置の基本構成図、図2
は同放電灯点灯装置の動作説明図であり、これらの図を
参照しながら第1実施形態について説明する。
【0036】第1実施形態の放電灯点灯装置は、図1に
示すように、寄生ダイオードを有するFETなどのスイ
ッチング素子(図示せず)を含み、直流電源DCからの
直流電圧を上記スイッチング素子でスイッチングするこ
とにより高周波電圧に変換するインバータ回路1と、チ
ョークコイルおよびコンデンサ(図示せず)を含み、イ
ンバータ回路1の出力に接続される共振回路2と、複数
の放電ランプLaを含み、共振回路2に接続される負荷
回路3と、放電ランプLaが共振回路2に接続されてい
るか否かの検出をする無負荷検出回路4と、共振回路2
に供給される電流の位相の検出をする位相検出回路5
と、この位相検出回路5の動作開始時点からの時間の測
定を行うタイマ回路6とを備えているとともに、発振制
御回路7を備えている。
【0037】この発振制御回路7は、インバータ回路1
の発振周波数を制御するものであり、例えば、放電ラン
プLa点灯後の位相検出回路5による検出結果が進相で
ある場合、インバータ回路1の発振周波数を共振回路2
の固有振動周波数よりも大きくし、タイマ回路6の測定
による所定の時間以内に無負荷検出回路4が無負荷状態
を検出しなかったとき、インバータ回路1の発振周波数
を放電ランプLaの点灯時の発振周波数に戻す制御を行
う。
【0038】より具体的には、無負荷検出回路4は、共
振回路2と負荷回路3との間に設けられ、放電ランプL
aが共振回路2に接続されている検出結果が得られた場
合には、出力をLowレベルに切り替え、放電ランプL
aが共振回路2に接続されていない状態(無負荷状態)
の検出結果が得られた場合には、出力をHighレベル
に切り替えるように構成される。
【0039】位相検出回路5は、インバータ回路1と共
振回路2との間に設けられ、検出結果が進相であれば出
力をHighに切り替え、そうでなければ出力をLow
レベルに切り替えるように構成される。
【0040】タイマ回路6は、無負荷検出回路4および
位相検出回路5の出力を監視し、位相検出回路5の出力
がHighレベルに切り替わると、計時を開始するとと
もに出力をHighレベルに切り替える一方、出力がH
ighレベルである場合、無負荷検出回路4の出力がH
ighレベルに切り替われば、出力をLowレベルに切
り替え、そうでなければ、所定の時間経過後に出力をL
owレベルに切り替えるように構成される。
【0041】そして、発振制御回路7は、無負荷検出回
路4およびタイマ回路5の出力を監視し、発振周波数を
点灯時の発振周波数(ft)に設定している場合、タイ
マ回路6の出力がHighレベルに切り替われば、発振
周波数を点灯時の発振周波数よりも大きい発振周波数
(fk)に切り替える一方、タイマ回路6の出力がLo
wレベルに切り替われば、無負荷検出回路4の出力レベ
ルがHighレベルであるとき、発振周波数を保持し、
無負荷検出回路4の出力レベルがHighレベルでない
とき、発振周波数を点灯時の発振周波数に戻すように構
成される。
【0042】このような構成の放電灯点灯装置では、放
電ランプLaの点灯時、図2に示すように、インバータ
回路1は点灯時の発振周波数ftで動作する。この後、
位相検出回路5による検出結果(図2では「位相検
出」)が進相になると(t1)、タイマ回路6の出力
(図では「タイマ出力」)がHighレベルに切り替わ
る。これにより、インバータ回路1の発振周波数ftが
これよりも大きい発振周波数fkに切り替わる。
【0043】この後、所定の時間TM1が経過すると
(t2)、タイマ回路6の出力がLowレベルに切り替
わる。このとき、無負荷検出回路4の出力(図では「無
負荷検出」)がHighレベルでないので、インバータ
回路1の発振周波数fkが点灯時の発振周波数ftに戻
る。
【0044】この後、位相検出回路5による検出結果が
進相になると(t3)、タイマ回路6の出力がHigh
レベルに切り替わる。これにより、インバータ回路1の
発振周波数ftがこれよりも大きい発振周波数fkに切
り替わる。
【0045】この後、所定の時間TM1の経過前に無負
荷検出回路4の出力がHighレベルに切り替わると
(t4)、タイマ回路6の出力がLowレベルに切り替
わり、タイマ回路6がリセットされ、インバータ回路1
の発振周波数が発振周波数fkに固定される。
【0046】このとき、発振周波数fkを共振回路2の
固有振動周波数f0よりも大きな値に設定すれば、点灯
時に共振電流の位相が進相になってもすぐに位相を遅相
に戻すことができ、インバータ回路1および共振回路2
の各素子に加わるストレスを低減することができる。
【0047】また、所定の時間TM1が経過すれば、発
振周波数ftの点灯モードに移行するため、共振回路2
の電流の位相が遅相に戻れば、放電ランプLaを正常に
点灯させることができる。
【0048】なお、第1実施形態では、無負荷検出回路
4が動作したときの発振周波数を進相検出時と同じ周波
数としているが、無負荷時の各素子のストレスが許容範
囲以下であれば、f0と一致させる必要はなく、インバ
ータ回路1の発振を停止させるようにしてもよい。
【0049】(第2実施形態)図3は本発明に係る第2
実施形態の放電灯点灯装置におけるタイマ回路の構成
図、図4は同タイマ回路の動作説明図であり、これらの
図を参照しながら第2実施形態について説明する。
【0050】第2実施形態の放電灯点灯装置は、インバ
ータ回路1と、共振回路2と、負荷回路3と、無負荷検
出回路4と、位相検出回路5と、発振制御回路7とを第
1実施形態と同様に備えているほか、第1実施形態との
相違点として、図3に示すように、予熱タイマ61、始
動タイマ62、検出タイマ63、NOT回路600〜6
02およびOR回路603により構成されるタイマ回路
6Aと、この出力を利用してインバータ回路1の発振周
波数を制御する図示しない発振制御回路とを備えてい
る。
【0051】図3では、予熱タイマ61は、NOT回路
600を介してStart端子に無負荷検出回路4の出
力を入力するとともに、Reset端子に無負荷検出回
路4の出力を直接入力し、予熱信号を出力信号として出
力するようになっている。
【0052】始動タイマ62は、NOT回路601を介
してStart端子に予熱タイマ61の出力を入力する
とともに、Reset端子に無負荷検出回路4の出力を
直接入力し、始動信号を出力信号として出力するように
なっている。
【0053】検出タイマ63は、検出信号を出力信号と
して出力するようになっており、Start端子に位相
検出回路5の出力を直接入力するとともに、OR回路6
03とこのOR回路603およびこの入力に接続された
NOT回路602とを介して、それぞれ無負荷検出回路
4の出力と検出信号とをReset端子に入力する。
【0054】つまり、第2実施形態では、タイマ回路6
Aに、ランプ始動時の予熱時間と始動時間を設定する機
能を具備する構成になっているのである。その機能につ
いて説明すると、放電ランプを始動させる際には、放電
ランプが正常に接続されていることを確認する。
【0055】そして、図3,図4に示すように、放電ラ
ンプが接続されていれば、無負荷検出回路4の出力がL
owレベルになり、予熱タイマ61が起動する。予熱タ
イマ61の出力は、起動時点から所定の時間をカウント
するまで、High信号を出力する(図4の「予熱信
号」)。
【0056】この後、予熱タイマ61がカウントアップ
すると、始動タイマ62が起動し、起動時点から所定の
時間をカウントするまで、High信号を出力する(図
4の「始動信号」)。
【0057】ここで、第2実施形態の発振制御回路は、
予熱タイマ61および予熱タイマ61の出力に応じてイ
ンバータ回路1の発振周波数を切り替えるように構成さ
れ、図4の例では、予熱時には発振周波数fyに、始動
時には発振周波数fsに、そして点灯時には発振周波数
ftに切り替えるようになっている。
【0058】位相検出回路5の検出結果が進相になる
と、検出タイマ63が起動し、起動時点から所定の時間
をカウントし、この所定の時間が経過するか、あるいは
無負荷検出回路4で無負荷状態が検出されるまで、Hi
gh信号を出力する(図4の「検出信号」)。このと
き、発振制御回路は、第1実施形態と同様に、インバー
タ回路1の発振周波数を所定の時間fkに設定し、検出
タイマ63がカウントアップすれば、発振周波数ftに
戻し、所定の時間の経過前に検出タイマ63の出力がL
owになると、検出タイマ63の計時が停止し、インバ
ータ回路1の発振周波数がfkに固定される。
【0059】この後、無負荷検出が解除されると、予熱
タイマ61が再度スタートし、予熱→始動→点灯モード
ヘと移行し、放電ランプが点灯に至る。
【0060】第2実施形態によれば、放電ランプの交換
時においても放電ランプを予熱から安定に点灯させるこ
とができ、さらに、共振電流の位相が進相になっても装
置の各素子に加わるストレスを低減することができる。
【0061】なお、無負荷検出時の発振周波数は各素子
のストレスが許容できるレベルであれば発振周波数はf
kでなくてもよい。
【0062】(第3実施形態)図5は本発明に係る第3
実施形態の放電灯点灯装置におけるタイマ回路の構成
図、図6は同タイマ回路の動作説明図であり、これらの
図を参照しながら第3実施形態について説明する。
【0063】第3実施形態の放電灯点灯装置は、第2実
施形態との相違点として、このタイマ回路6Aに代え
て、図5に示すように、OR回路604をさらに備えて
構成されるタイマ回路6Bを備えている。
【0064】第2実施形態では、予熱、始動、検出の各
タイマの出力に応じてそれぞれ発振周波数を設定する構
成になっていたが、第3実施形態では、図6に示すよう
に、位相検出動作時(位相検出回路5の検出結果が進相
である時)の発振周波数を始動時と同じ発振周波数fs
としたことを特徴とする。
【0065】この構成では、始動タイマ62または検出
タイマ63のどちらか一方の出力がHighレベルにな
ったとき、インバータ回路1の発振周波数がfsに設定
されることになる。
【0066】第3実施形態によれば、第2実施形態と同
様の効果が得られるほか、発振制御回路で切替設定され
る周波数の種類が少なくなるので、発振制御回路の構成
が簡単となる。
【0067】なお、無負荷検出時の発振周波数は各素子
のストレスが許容できるレベルであれば発振周波数はf
sでなくてもよい。
【0068】(第4実施形態)図7は本発明に係る第4
実施形態の放電灯点灯装置におけるタイマ回路の構成
図、図8は同タイマ回路の動作説明図であり、これらの
図を参照しながら第4実施形態について説明する。
【0069】第4実施形態の放電灯点灯装置は、第2実
施形態との相違点として、このタイマ回路6Aに代え
て、図7に示すように、OR回路605をさらに備えて
構成されるタイマ回路6Cを備えている。この第4実施
形態では、図8に示すように、位相検出動作時の発振周
波数を予熱時と同じ発振周波数fyとしたことを特徴と
する。
【0070】この構成では、予熱タイマ61または検出
タイマ63のどちらか一方の出力がHighレベルにな
ったとき、インバータ回路1の発振周波数がfyに設定
されることになる。
【0071】第4実施形態によれば、第2実施形態と同
様の効果が得られるほか、発振制御回路で切替設定され
る周波数の種類が少なくなるので、発振制御回路の構成
が簡単となる。
【0072】なお、無負荷検出時の発振周波数は各素子
のストレスが許容できるレベルであれば発振周波数はf
yでなくてもよい。
【0073】(第5実施形態)図9は本発明に係る第5
実施形態の放電灯点灯装置におけるタイマ回路の構成
図、図10は同タイマ回路の動作説明図であり、これら
の図を参照しながら第5実施形態について説明する。
【0074】第5実施形態の放電灯点灯装置は、第2実
施形態との相違点として、このタイマ回路6Aに代え
て、図9に示すように、OR回路606をさらに備え、
このOR回路606の出力を入力するNOT回路601
Aを図3のNOT回路3に代えて備えて構成されるタイ
マ回路6Dを備えている。
【0075】第5実施形態では、図10に示すように、
第4実施形態の動作において、位相検出動作から点灯時
の発振周波数に復帰させる際に、一度始動時の発振周波
数fsに切り替わって始動モードに移行してから、点灯
時の発振周波数ftに切り替わって点灯モードに移行す
るようにしている。
【0076】これは、予熱時の発振周波数が高すぎる場
合、位相検出動作時に放電ランプが立ち消えしてしまう
可能性があり、点灯モードへの復帰時に周波数を切り替
えても放電ランプが点灯しない恐れがあるためである。
【0077】したがって、第5実施形態によれば、始動
モードで放電ランプを確実に点灯させてから点灯モード
に復帰できるので、放電ランプの立ち消えを防止するこ
とができる。
【0078】(第6実施形態)図11は本発明に係る第
6実施形態の放電灯点灯装置におけるタイマ回路の構成
図であり、この図を参照しながら第6実施形態について
説明する。
【0079】第6実施形態の放電灯点灯装置は、第2実
施形態との相違点として、このタイマ回路6Aに代え
て、図11に示すように、アンド回路607〜609お
よびOR回路610をさらに備えて構成されるタイマ回
路6Eを備えている。
【0080】第6実施形態では、タイマの出力に応じて
無負荷検出回路4と位相検出回路5とを切り替えること
を特徴としている。先述のように予熱時および始動時の
電流位相は常に進相で動作しているため、位相検出回路
5が動作することはない。また、点灯時に無負荷状態と
なっても、位相検出回路5で異常を確実に検出できるた
め、点灯モードでは無負荷検出回路4が動作していなく
てもよい。要するに、予熱時および始動時には、無負荷
検出回路4のみが動作していればよく、点灯時には位相
検出回路5のみが動作していればよい。このため、第6
実施形態では、タイマの出力と無負荷検出回路4および
位相検出回路5の各出力とを組み合わせて、予熱/始動
時には、無負荷検出回路4の出力信号のみを有効とし、
点灯時には位相検出回路5のみを有効としている。
【0081】第6実施形態によれば、外来ノイズ等によ
って予熱/始動時に位相検出回路5が誤動作したり、点
灯時に無負荷検出回路4が誤動作しないようにすること
ができるから、安定な検出動作が実現可能である。
【0082】(第7実施形態)図12,図13は本発明
に係る第7実施形態の放電灯点灯装置におけるタイマ回
路の動作説明図であり、これらの図を参照しながら第7
実施形態について説明する。
【0083】第7実施形態の放電灯点灯装置は、無負荷
検出時にインバータ回路1の発振を停止させる以外は上
記各実施形態と同様に構成される(図12,図13)。
【0084】無負荷検出時にインバータ回路1が発振し
ていると、各素子への電流、電圧が過大になる恐れがあ
るが、第6実施形態によれば、無負荷検出時にインバー
タ回路1の発振が停止するので、各素子にそのような過
大なストレスが加わるのを防止することができる。
【0085】ところで、図12は、位相検出時の発振周
波数が始動時と同じ発振周波数となる実施形態に、第6
実施形態の特徴点を付加した場合の動作を示している。
他方、図13は、位相検出時の発振周波数が予熱時と同
じ発振周波数となる実施形態に、第6実施形態の特徴点
を付加した場合の動作を示している。
【0086】なお、図13では、位相検出時に点灯モー
ドに切り替える際に、予熱時の発振周波数fyから点灯
時の発振周波数ftに切り替わっているが、第5実施形
態と同様に、一度始動モードを介して点灯モードに復帰
させるようにしてもよい。
【0087】(第8実施形態)図14は本発明に係る第
8実施形態の放電灯点灯装置におけるタイマ回路の構成
図、図15は同タイマ回路の動作フローチャートであ
り、これらの図を参照しながら第8実施形態について説
明する。
【0088】第8実施形態の放電灯点灯装置は、第3実
施形態との相違点として、このタイマ回路6Bに代え
て、図14に示すように、カウンタ64をさらに備えて
構成されるタイマ回路6Fを備えている。
【0089】第6実施形態では、位相検出回路5が動作
した後、無負荷検出回路4が動作しなければ、点灯モー
ドに復帰して位相検出回路5が再度動作することが考え
られる。この場合、無負荷検出回路4が動作するまでモ
ードの変化が繰り返されることになるので、装置の各素
子への電流、電圧が過大になるだけでなく、放電ランプ
がちらついているように見えることになりうる。
【0090】よって、第8実施形態では、位相検出回路
5が動作してモードの変化が起こった回数をカウント
し、所定の回数以上になればインバータ回路1の発振を
停止させるように、タイマ回路6Fにカウンタ64を設
けてある。
【0091】この構成では、図15に示すように、位相
検出回路5からHigh信号が出力されるごとにカウン
タ64をカウントアップし、所定の回数に達した場合
(「所定の回数以下」で「NO」)、カウンタ64から
発振停止信号を出力させ、発振制御回路7の動作を停止
するようにし、無負荷検出回路4が動作したときには上
記の実施形態と同様に、カウンタ64をリセットして、
インバータ1の発振を停止させるようにしている。これ
により、装置の各素子に過大なストレスが加わるのを防
止し、放電ランプがちらついて見える不具合を防止する
ことができる。
【0092】(第9実施形態)図16は本発明に係る第
9実施形態の放電灯点灯装置の基本構成図、図17は同
放電灯点灯装置の具体構成図、図18は同放電灯点灯装
置の動作説明図であり、これらの図を参照しながら第9
実施形態について説明する。
【0093】第9実施形態の放電灯点灯装置は、図16
に示すように、無負荷検出回路4および位相検出回路5
に代えて、これらを一体に構成してなる位相・無負荷検
出回路5Aを備える以外は上記各実施形態の放電灯点灯
装置のうち無負荷検出回路4および位相検出回路5を兼
用できるものと同様に構成される。この場合、タイマ回
路の構成をより簡単にできる。
【0094】この構成では、例えば第6実施形態のよう
に、無負荷検出回路4および位相検出回路5の切替機能
が必要なく、装置の部品点数を削減できるというメリッ
トがある。
【0095】図17の具体構成例では、位相・無負荷検
出回路5Aは、抵抗R5、比較器51、フリップフロッ
プ(図ではDFF)52および無負荷タイマ53により
構成されている。比較器51は、非反転入力端子に抵抗
R5の電圧を入力し、非反転入力端子に基準電圧Vref1
を入力している。フリップフロップ52は、D端子に比
較器51の出力を入力し、CLK端子に後述の発振回路
71からの同期信号を入力している。無負荷タイマ53
は、フリップフロップ52のQ端子およびこの反転端子
からの出力をそれぞれStart端子およびReset
端子に入力している。そして、タイマ回路6は、フリッ
プフロップ52および無負荷タイマ53の各Q端子出力
を入力している。
【0096】また、直流電源DCは、商用電源ACおよ
び整流回路DBにより構成され、インバータ回路1は、
スイッチング素子(同図ではFET)Q1,Q2および
コンデンサC1,C10により構成され、共振回路2は
チョークコイルCHおよびコンデンサC2により構成さ
れ、負荷回路3は、放電灯Laにより構成され、そして
発信制御回路7は、発振回路71および駆動回路72に
より構成されている。
【0097】この具体構成例では、図18に示すよう
に、インバータ回路1のスイッチング素子Q2のターン
オフ時の電流を、素子に直列に接続した抵抗R5で電圧
R5に変換し、比較器51において、電圧VR5が基準電
圧Vref1より大きければ、遅相、小さければ進相と判定
される。なお、無負荷時にはターンオン時にパルス電流
が流れるだけであるので、同じ検出回路で無負荷状態を
検出できる。
【0098】(第10実施形態)図19は本発明に係る
第10実施形態の放電灯点灯装置における位相検出手段
の一部回路構成図、図20は同位相検出手段の動作説明
図であり、これらの図を参照しながら第10実施形態に
ついて説明する。
【0099】第10実施形態の放電灯点灯装置は、第9
実施形態との相違点として、この位相・無負荷検出回路
5Aに代えて、図19に示すように、進相カウンタ54
およびフリップフロップ(図ではRSFF)55をさら
に備えて構成される位相・無負荷検出回路5Bを備えて
いる。
【0100】第9実施形態では、一度進相が検出される
とすぐに発振周波数が切り替えられるが、第10実施形
態では、進相カウンタ54およびフリップフロップ55
を追加することにより、スイッチング素子の進相電流波
形が所定の回数以上継続する場合に発振周波数を切り替
えるようにした。フリップフロップ55は、図20に示
すように、フリップフロップ52のQ端子出力がHig
hレベルになっても、出力をLowレベルに保持してお
り、進相カウンタ54のQ端子出力がHighレベルに
なった時点で出力をHighレベルに切り替え、フリッ
プフロップ52のQ端子出力がLowレベルになった時
点で出力をLowレベルに切り替えている。
【0101】第9実施形態によれば、外来ノイズ等によ
る位相検出の誤動作を防止することができ、より確実な
検出動作が可能となる。
【0102】(第11実施形態)図21は本発明に係る
第11実施形態の放電灯点灯装置における位相検出手段
の動作説明図であり、この図を参照しながら第11実施
形態について説明する。
【0103】第11実施形態の放電灯点灯装置は、第
9,第10実施形態との相違点として、図21に示すよ
うに、スイッチング素子Q2に流れる電流の位相ではな
く、スイッチング素子Q2に流れる電流のピーク値を検
出するように構成される。この構成でも、放電ランプの
安定点灯および各素子へのストレス低減が可能になる。
【0104】(第12実施形態)図22は本発明に係る
第12実施形態の放電灯点灯装置の基本構成図、図23
は同放電灯点灯装置の周波数特性図であり、これらの図
を参照しながら第12実施形態について説明する。
【0105】第12実施形態の放電灯点灯装置は、第9
実施形態との相違点として、図22に示すように、ラン
プ電圧検出回路4Aおよびフィードバック回路8をさら
に備えて構成されている。
【0106】ランプ電圧検出回路4Aは、ランプ電圧を
検出するものであり、抵抗R41,R42および比較器
41により構成されている。比較器41は、抵抗R4
1,R42により分圧された電圧を反転入力端子に入力
し、基準電圧Vref2を非反転入力端子に入力している。
【0107】フィードバック回路8は、カレントトラン
スCTと抵抗R81〜R84、ダイオードD8、コンデ
ンサC8およびオペアンプ81により構成されている。
オペアンプ81は、非反転入力端子に調光信号を入力し
ている。
【0108】ここで、放電ランプLaの光出力を可変と
した調光用の放電灯点灯装置の場合、点灯時であっても
発振周波数を予熱/始動時の固有振動周波数f0よりも
大きな発振周波数で動作させることがある。この原理に
ついて図23を用いて説明すると、放電ランプを調光さ
せる場合、インバータ回路の発振周波数を大きくするこ
とにより共振回路のインピーダンスを大きくして放電ラ
ンプに供給される電力を制御する方式がよく用いられ
る。放電ランプは調光すると等価抵抗が大きくなるた
め、二次電圧の周波数特性は図の(c)のカーブとな
り、動作点はD点からE点へと移行する。発振周波数を
大きくするほどより深く調光できる。
【0109】しかし、調光時の発振周波数ft,dim
がf0よりも大きくなると、例えば放電ランプを取り外
した時であっても異常時であっても、動作点は図23の
F点になり、共振回路の電流は遅相で動作するため、位
相検出回路ではその異常状態を検出することができな
い。
【0110】このため、上記異常状態を検出するべく、
例えば図24に示すように放電ランプの二次電圧をラン
プ電圧検出回路4Aで検出し、所定の電圧以上になれ
ば、スイッチング素子Q1,Q2によりなるインバータ
回路の発振を停止させる手段が従来から用いられてい
る。なお、図24中のPBは、予熱/始動タイマ回路で
ある。
【0111】しかし、図23に示すように調光が深く
(発振周波数が大きく)なるほど、調光点灯時の動作点
Eと異常時の動作点Fとの電圧差が小さくなり、異常状
態の検出が難しくなるという課題がある。
【0112】この課題を解決するため、第12実施形態
では、図22に示すように、放電ランプLaに流れる電
流の検出をし、この検出結果に応じて発振制御回路7か
ら出力される発振周波数をフィードバック制御するフィ
ードバック回路8と、放電ランプの二次電圧を検出する
ランプ電圧検出回路4Aとを組み合わせることによっ
て、調光時においても放電ランプの異常状態を検出する
ようにしている。
【0113】フィードバック回路8において、放電ラン
プLaに流れる電流はカレントトランスCTで検出され
る。その電流の検出結果は、カレントトランスCTの二
次側から引き出されて、抵抗R81,82、ダイオード
D8およびコンデンサC8により直流電圧に整流平滑さ
れる。したがって、整流平滑された直流電圧は、ランプ
電流が大きくなるにつれて上昇する。整流平滑された直
流電圧は、抵抗R83を介して、抵抗R84が出力およ
び反転入力端子間に接続されたオペアンプ81の反転入
力端子に入力する。オペアンプ81は、反転入力端子と
非反転入力端子との電圧が等しくなるように出力電圧を
制御する。
【0114】この構成の場合、調光する際、調光信号の
電圧を小さくし、オペアンプ81の出力電圧がそれに応
じて下がると、発振周波数を大きくするように発振制御
回路7を構成すれば、調光信号に応じてランプ電流をフ
ィードバック制御することができる。
【0115】他方、ランプ電圧検出回路4Aにおいて、
放電ランプLaと並列に接続された抵抗R41,42に
より放電ランプLaの電圧が分圧され、比較器41にお
いて基準電圧Vref2と比較される。分圧されたランプ電
圧値が基準電圧Vref2の値よりも大きくなると、発振制
御回路7は、インバータ回路1の発振を停止させるよう
に構成される。
【0116】このような構成により、調光時に放電ラン
プを取り外した時にはランプ電流が流れにくくなるの
で、フィードバック制御により発振周波数が小さくな
り、ランプ電圧は図23に示すように、(a)のカーブ
に沿って大きくなる。よって、調光点灯時のランプ電圧
と調光時のランプ電圧との差を大きくすることができる
ので、調光時においても放電ランプの異常状態を容易に
検出することができる。
【0117】このように、調光用の放電灯点灯装置にお
いては、ランプ電流を検出しフィードバック制御するフ
ィードバック回路と、ランプ電圧を検出して異常状態を
検出するランプ電圧検出回路とを組み合わせることによ
り、調光時に放電ランプが異常状態となっても装置を保
護することができる。
【0118】(第13実施形態)図25は本発明に係る
第13実施形態の放電灯点灯装置の回路構成図であり、
この図を参照しながら第13実施形態について説明す
る。
【0119】第13実施形態の放電灯点灯装置は、第1
2実施形態との相違点として、このフィードバック回路
8に代えて、フィードバック回路8Aを備えている。こ
のフィードバック回路8Aは、コンデンサC8と抵抗R
83との間に介設されてランプ電流の検出結果を入力す
るとともに、抵抗R41,R42からランプ電圧の検出
結果を入力して、ランプ電力を演算するランプ電力演算
回路82をさらに備えている。ランプ電力演算回路82
で得られたランプ電力の検出結果は、抵抗R83を介し
てオペアンプ81の反転入力端子に入力される。
【0120】第12実施形態では、ランプ電流を検出し
てフィードバック制御しているが、図25に示すよう
に、ランプ電力演算回路82で得られたランプ電力をフ
ィードバック制御する第13実施形態の構成によれば、
調光時に放電ランプが異常状態となっても、ランプ電力
が低下することによって発振周波数が小さくなり、ラン
プ電圧が上昇するので、第12実施形態と同様の効果を
得ることができる。
【0121】(第14実施形態)図26は本発明に係る
第14実施形態の放電灯点灯装置の回路構成図であり、
この図を参照しながら第14実施形態について説明す
る。
【0122】第14実施形態の放電灯点灯装置は、第1
2実施形態との相違点として、このフィードバック回路
8に代えて、フィードバック回路8Bを備えている。フ
ィードバック回路8Bは、抵抗R5と並列に接続される
抵抗R81,R82と、抵抗R83と、この抵抗R83
を介して抵抗R81,R82により分圧された電圧を反
転入力端子に入力し、調光信号を非反転入力端子に入力
するオペアンプ81と、この出力および反転入力端子間
に並列に接続された抵抗R84およびコンデンサC81
とにより構成されている。オペアンプ81は、抵抗R8
4およびコンデンサC81により積分回路を構成する。
【0123】この回路構成によれば、調光信号に応じて
スイッチング電流の平均値が一定となるようにフィード
バック制御される。整流回路DBから出力される電圧が
一定であれば、インバータ回路1に供給される電力も一
定となるため、インバータ回路1の入力電力を調光信号
に応じて一定に制御することができる。放電ランプの異
常時にはスイッチング素子に流れる電流も小さくなるた
め、発振周波数を小さくするようにフィードバックする
ので、第13実施形態と同様の効果を得ることができ、
第9実施形態で示した共用が可能になり、部品点数を削
減できるという効果がある。
【0124】(第15実施形態)図27は本発明に係る
第15実施形態の放電灯点灯装置の回路構成図であり、
この図を参照しながら第15実施形態について説明す
る。
【0125】第15実施形態の放電灯点灯装置は、第1
4実施形態との相違点として、ランプ電圧検出回路4A
の一部である比較器41と、位相・無負荷検出回路5A
の一部である比較器51、フリップフロップ52および
無負荷タイマ53と、フィードバック回路8Bの一部で
ある比較器81と、タイマ回路6と、発振制御回路7と
を集積回路9で構成している。
【0126】このように集積回路9で構成したことによ
り、部品点数を大幅に削減できるというメリットがあ
る。
【0127】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、請求項
1記載の発明は、スイッチング素子を含み、直流電源か
らの直流電圧を前記スイッチング素子でスイッチングす
ることにより高周波電圧に変換するインバータ回路と、
チョークコイルおよびコンデンサを含み、前記インバー
タ回路の出力に接続される共振回路と、放電ランプを含
み、前記共振回路に接続される負荷回路と、前記インバ
ータ回路の発振周波数を制御する発振制御回路と、前記
放電ランプが前記共振回路に接続されているか否かの検
出をする無負荷検出回路と、前記共振回路に供給される
電流の位相の検出をする位相検出回路と、この位相検出
回路の動作開始時点からの時間の測定を行うタイマ回路
とを備え、前記発振制御回路は、前記放電ランプ点灯後
の前記位相検出回路による検出結果が進相である場合、
前記インバータ回路の発振周波数を前記共振回路の固有
振動周波数よりも大きくし、前記タイマ回路の測定によ
る所定の時間以内に前記無負荷検出回路が無負荷状態を
検出しなかったとき、前記インバータ回路の発振周波数
を前記放電ランプの点灯時の発振周波数に戻すので、共
振電流の位相が進相であることを位相検出回路が検出し
たとき、インバータ回路の発振周波数(の値)が無負荷
時の固有共振周波数(の値)よりも大きくなって、予熱
または始動モードに切り替わり、所定の時間以内に無負
荷状態を検出せずに放電ランプが装着されていることを
無負荷検出回路が判定したとき、再度点灯モードに復帰
するから、負荷が寿命末期や無負荷などの状態であって
も、共振電流の位相が進相となる時間を短くでき、各素
子のストレスを低減させることができる。
【0128】請求項2記載の発明は、請求項1記載の放
電ランプ点灯装置において、前記インバータ回路の発振
開始からの時間に応じて、予熱モードで、前記放電ラン
プのフィラメントが熱電子を放出するのに充分な予熱電
流をそのフィラメントに所定の時間供給し、その後の始
動モードで、前記放電ランプが放電するのに充分な始動
電圧をその放電ランプ所定の時間供給し、その後の点灯
モードで、前記放電ランプを所定の出力で点灯させるよ
うに、前記発振制御回路の発振周波数を切り替える機能
を前記タイマ回路に兼用したので、発振制御回路の構成
が簡単になる。
【0129】請求項3記載の発明は、請求項2記載の放
電ランプ点灯装置において、前記タイマ回路は、前記位
相検出回路の検出結果が進相である場合、前記予熱モー
ドに切り替えるので、各素子のストレスを低減させるこ
とができる。
【0130】請求項4記載の発明は、請求項2記載の放
電ランプ点灯装置において、前記タイマ回路は、前記位
相検出回路の検出結果が進相である場合、前記始動モー
ドに切り替えるので、各素子のストレスを低減させるこ
とができる。
【0131】請求項5記載の発明は、請求項2記載の放
電ランプ点灯装置において、前記タイマ回路の出力に応
じて、前記予熱モードおよび始動モードでは前記無負荷
検出回路を動作状態に切り替え、前記点灯モードでは前
記位相検出回路を動作状態に切り替えるので、検出の誤
動作を防止することができる。
【0132】請求項6記載の発明は、請求項1または2
記載の放電ランプ点灯装置において、前記無負荷検出回
路が無負荷状態を所定の時間以上継続して検出する場合
には、前記インバータ回路の発振を停止させるので、各
素子のストレスを低減させることができる。
【0133】請求項7記載の発明は、請求項1または2
記載の放電ランプ点灯装置において、前記タイマ回路は
前記放電ランプを所定の出力で点灯させる点灯モードへ
の切替機能を有し、前記位相検出回路の検出結果が進相
であり、前記タイマ回路が前記点灯モードへの切替動作
を所定の回数以上繰り返した場合には、前記インバータ
回路の発振を停止させるので、各素子に過大なストレス
が加わるのを防止し、放電ランプがちらついて見える不
具合を防止することができる。
【0134】請求項8記載の発明は、請求項1記載の放
電ランプ点灯装置において、前記無負荷検出回路と前記
位相検出回路とをそれぞれ個別に備えるのであり、この
構成でも、負荷が寿命末期や無負荷などの状態であって
も、共振電流の位相が進相となる時間を短くでき、各素
子のストレスを低減させることができる。
【0135】請求項9記載の発明は、請求項1記載の放
電ランプ点灯装置において、前記無負荷検出回路と前記
位相検出回路とを一の回路で兼用するので、構成が簡単
になる。
【0136】請求項10記載の発明は、請求項1記載の
放電ランプ点灯装置において、少なくとも前記発振制御
回路およびタイマ回路を一の集積回路で構成したので、
部品点数を大幅に削減することができ、構成が簡単にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の放電灯点灯装置の
基本構成図である。
【図2】同放電灯点灯装置の動作説明図である。
【図3】本発明に係る第2実施形態の放電灯点灯装置に
おけるタイマ回路の構成図である。
【図4】同タイマ回路の動作説明図である。
【図5】本発明に係る第3実施形態の放電灯点灯装置に
おけるタイマ回路の構成図である。
【図6】同タイマ回路の動作説明図である。
【図7】本発明に係る第4実施形態の放電灯点灯装置に
おけるタイマ回路の構成図である。
【図8】同タイマ回路の動作説明図である。
【図9】本発明に係る第5実施形態の放電灯点灯装置に
おけるタイマ回路の構成図である。
【図10】同タイマ回路の動作説明図である。
【図11】本発明に係る第6実施形態の放電灯点灯装置
におけるタイマ回路の構成図である。
【図12】本発明に係る第7実施形態の放電灯点灯装置
におけるタイマ回路の動作説明図である。
【図13】本発明に係る第7実施形態の放電灯点灯装置
におけるタイマ回路の動作説明図である。
【図14】本発明に係る第8実施形態の放電灯点灯装置
におけるタイマ回路の構成図である。
【図15】同タイマ回路の動作フローチャートである。
【図16】本発明に係る第9実施形態の放電灯点灯装置
の基本構成図である。
【図17】同放電灯点灯装置の具体構成図である。
【図18】同放電灯点灯装置の動作説明図である。
【図19】本発明に係る第10実施形態の放電灯点灯装
置における位相検出手段の一部回路構成図である。
【図20】同位相検出手段の動作説明図である。
【図21】本発明に係る第11実施形態の放電灯点灯装
置における位相検出手段の動作説明図である。
【図22】本発明に係る第12実施形態の放電灯点灯装
置の基本構成図である。
【図23】同放電灯点灯装置の周波数特性図である。
【図24】ランプ電圧検出回路等を備えた従来の放電灯
点灯装置の構成図である。
【図25】本発明に係る第13実施形態の放電灯点灯装
置の回路構成図である。
【図26】本発明に係る第14実施形態の放電灯点灯装
置の回路構成図である。
【図27】本発明に係る第15実施形態の放電灯点灯装
置の回路構成図である。
【図28】放電ランプを高周波で点灯させる従来の放電
灯点灯装置の構成例を示す図である。
【図29】同放電灯点灯装置の周波数特性図である。
【図30】同放電灯点灯装置における課題の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 インバータ回路 2 共振回路 3 負荷回路 4 無負荷検出回路 4A ランプ電圧検出回路 5 位相検出回路 5A,5B 位相・無負荷検出回路 6,6A,6B,6C,6D,6E,6F タイマ回路 7 発振制御回路 8,8A,8B フィードバック回路 9 集積回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱本 勝信 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 山中 正弘 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 本郷 敏一 兵庫県姫路市西延末404番1号 池田電機 株式会社内 (72)発明者 山本 博嗣 兵庫県姫路市西延末404番1号 池田電機 株式会社内 (72)発明者 伊藤 一茂 兵庫県姫路市西延末404番1号 池田電機 株式会社内 Fターム(参考) 3K072 AA02 AC02 AC11 BA05 BB01 BC01 DB03 DC02 DD04 DE06 EA02 EB01 EB03 EB05 EB06 EB08 EB09 GA02 GB03 GB12 GC04 HA05 HA06 HA10 HB03 5H007 AA06 BB03 CA02 CB02 CB09 CB17 DB02 DC02 DC05 FA14 FA18

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチング素子を含み、直流電源から
    の直流電圧を前記スイッチング素子でスイッチングする
    ことにより高周波電圧に変換するインバータ回路と、チ
    ョークコイルおよびコンデンサを含み、前記インバータ
    回路の出力に接続される共振回路と、放電ランプを含
    み、前記共振回路に接続される負荷回路と、前記インバ
    ータ回路の発振周波数を制御する発振制御回路と、前記
    放電ランプが前記共振回路に接続されているか否かの検
    出をする無負荷検出回路と、前記共振回路に供給される
    電流の位相の検出をする位相検出回路と、この位相検出
    回路の動作開始時点からの時間の測定を行うタイマ回路
    とを備え、 前記発振制御回路は、前記放電ランプ点灯後の前記位相
    検出回路による検出結果が進相である場合、前記インバ
    ータ回路の発振周波数を前記共振回路の固有振動周波数
    よりも大きくし、前記タイマ回路の測定による所定の時
    間以内に前記無負荷検出回路が無負荷状態を検出しなか
    ったとき、前記インバータ回路の発振周波数を前記放電
    ランプの点灯時の発振周波数に戻すことを特徴とする放
    電ランプ点灯装置。
  2. 【請求項2】 前記インバータ回路の発振開始からの時
    間に応じて、予熱モードで、前記放電ランプのフィラメ
    ントが熱電子を放出するのに充分な予熱電流をそのフィ
    ラメントに所定の時間供給し、その後の始動モードで、
    前記放電ランプが放電するのに充分な始動電圧をその放
    電ランプ所定の時間供給し、その後の点灯モードで、前
    記放電ランプを所定の出力で点灯させるように、前記発
    振制御回路の発振周波数を切り替える機能を前記タイマ
    回路に兼用したことを特徴とする請求項1記載の放電ラ
    ンプ点灯装置。
  3. 【請求項3】 前記タイマ回路は、前記位相検出回路の
    検出結果が進相である場合、前記予熱モードに切り替え
    ることを特徴とする請求項2記載の放電ランプ点灯装
    置。
  4. 【請求項4】 前記タイマ回路は、前記位相検出回路の
    検出結果が進相である場合、前記始動モードに切り替え
    ることを特徴とする請求項2記載の放電ランプ点灯装
    置。
  5. 【請求項5】 前記タイマ回路の出力に応じて、前記予
    熱モードおよび始動モードでは前記無負荷検出回路を動
    作状態に切り替え、前記点灯モードでは前記位相検出回
    路を動作状態に切り替えることを特徴とする請求項2記
    載の放電ランプ点灯装置。
  6. 【請求項6】 前記無負荷検出回路が無負荷状態を所定
    の時間以上継続して検出する場合には、前記インバータ
    回路の発振を停止させることを特徴とする請求項1また
    は2記載の放電ランプ点灯装置。
  7. 【請求項7】 前記タイマ回路は前記放電ランプを所定
    の出力で点灯させる点灯モードへの切替機能を有し、前
    記位相検出回路の検出結果が進相であり、前記タイマ回
    路が前記点灯モードへの切替動作を所定の回数以上繰り
    返した場合には、前記インバータ回路の発振を停止させ
    ることを特徴とする請求項1または2記載の放電ランプ
    点灯装置。
  8. 【請求項8】 前記無負荷検出回路と前記位相検出回路
    とをそれぞれ個別に備えることを特徴とする請求項1記
    載の放電ランプ点灯装置。
  9. 【請求項9】 前記無負荷検出回路と前記位相検出回路
    とを一の回路で兼用することを特徴とする請求項1記載
    の放電ランプ点灯装置。
  10. 【請求項10】 少なくとも前記発振制御回路およびタ
    イマ回路を一の集積回路で構成したことを特徴とする請
    求項1記載の放電ランプ点灯装置。
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