JP2003224327A - 無偏光光源装置およびラマン増幅器 - Google Patents

無偏光光源装置およびラマン増幅器

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JP2003224327A JP2002022453A JP2002022453A JP2003224327A JP 2003224327 A JP2003224327 A JP 2003224327A JP 2002022453 A JP2002022453 A JP 2002022453A JP 2002022453 A JP2002022453 A JP 2002022453A JP 2003224327 A JP2003224327 A JP 2003224327A
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light
angular frequency
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Toshiyuki Tokura
俊之 十倉
Taichi Kogure
太一 小暮
Takashi Sugihara
隆嗣 杉原
Kuniaki Motojima
邦明 本島
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Mitsubishi Electric Corp
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    • H01S5/14External cavity lasers
    • H01S5/146External cavity lasers using a fiber as external cavity

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラマン利得の偏波依存性を低減するために、
励起光を無偏光化する。 【解決手段】 無偏光励起光源5では、レーザ光源1の
出力光はほぼ等しい角周波数の間隔で並ぶ複数のモード
成分を有する実質的に直線偏波の光である。レーザ光源
1の出力光は、その偏波軸が偏波分散デバイス3の偏波
軸と実質的に45度の角度を持つように偏波分散デバイ
ス3と結合される。偏波分散デバイス3は、レーザ光源
1からの入射光に、モード間隔角周波数をΔωとした場
合に、2π/Δωの近傍を避けた偏波分散量を与える。
その結果、偏波モード間の光路差はコヒーレント長より
も短いが、無偏光励起光源5から効果的に無偏光化され
た光が励起光として出力される。したがって、無偏光化
された励起光が注入されるラマン媒質である光ファイバ
7では、ラマン利得の偏波依存性が低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、無偏光化した光
を出力する無偏光光源装置およびその無偏光光源装置を
励起光源として用い、光ファイバを伝搬する信号光をラ
マン増幅効果によって増幅する偏波無依存型のラマン増
幅器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ラマン増幅を用いた光通信システムは、
光ファイバ伝送路やその光ファイバ伝送路上の光部品で
発生する損失を光ファイバ伝送路上のラマン利得によっ
て分布的に補償することができる。そのため、集中定数
的な光増幅器のみを用いた光増幅伝送システムに比べて
伝送中の光信号対雑音比の劣化を小さくすることがで
き、中継間隔を広くできるという利点を有している。
【0003】しかし、ラマン増幅は、偏波依存性が大き
いという問題がある。これを解決するために、励起光を
無偏光化することが有効である。励起光を無偏光化する
手法として、従来、直線偏波の励起光を偏波合成する方
法(例えば特開2000−151507号公報「光伝送
システム」)や、偏波分散デバイスを使用する方法(例
えば特開平8−254668号公報「レーザ・ダイオー
ド・モジュール及びデポラライザ」)が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、直線偏
波の励起光を偏波合成する方法では、ほぼ等しい強度の
光を出力する励起光源を2台用意する必要がある。ま
た、ラマン利得の波長特性を改善するために中心波長の
異なる複数種の励起光源を用いることが有効であるが、
この場合にはその励起光の各励起波長について2台ずつ
の光源が必要となる。つまり、この方法では、励起光を
無偏光化するために2倍の数の励起光源が必要となると
いう問題がある。
【0005】また、偏波分散デバイスを使用する方法で
は、励起光源を複数用意する必要がない利点はあるが、
波長1.55μm帯の信号光のラマン増幅に使用する典
型的な励起光源として、波長安定化用ファイバーグレー
ティングを備え外部共振器を構成した半導体レーザモジ
ュール(LD)を用いる場合を考えると、つぎのような問
題がある。なお、この半導体レーザモジュール(LD)
は、中心波長が1430nm、光スペクトル包絡線の半
値全幅が145GHz、LD素子の縦モード間隔が33
GHz、LD素子の縦モード半値全幅が10GHzであ
るとする。
【0006】すなわち、光スペクトル包絡線の半値全幅
に対応するコヒーレント長(約1mm)よりも長い光路差
を2つの偏波モード間に与えても縦モードの可干渉性が
残る。その結果、条件によっては無偏光化することがで
きず、LD素子の縦モードに対応するコヒーレント長
(約2cm)よりも長い光路差を与える必要がある。
【0007】そうすると、1m当たりの偏波分散が1.
4ps程度の偏波保持ファイバを使用する場合に、ファ
イバ長1mが与える2つの偏波モード間の光路差は0.
3mm程度であるので、約70m以上の偏波保持ファイ
バが必要となり、コスト・実装容積の面で問題がある。
【0008】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、励起光源として用いる場合にその励起光源の数を少
なく抑えるとともに、励起光の2つの偏波モードに与え
る光路差をコヒーレント長よりも短く抑えた実用的な無
偏光光源装置およびその無偏光光源装置を励起光源とし
て用い、ラマン利得が信号光の偏波に依存しない安定な
ラマン増幅器を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明にかかる無偏光光源装置は、ほぼ等しい角
周波数の間隔に並ぶ複数のモード成分を有する実質的に
直線偏波の光を出力するレーザ光源と、偏波軸が前記レ
ーザ光源の出力光偏波軸と実質的に45度の角度を持つ
ように前記レーザ光源と結合され、前記レーザ光源の出
力光に対し、モード間隔角周波数をΔωとした場合に、
(2π/Δω) の近傍を避けた偏波分散量を与える偏波
分散デバイスとを備えたことを特徴とする。
【0010】この発明によれば、レーザ光源からは、ほ
ぼ等しい角周波数の間隔に並ぶ複数のモード成分を有す
る実質的に直線偏波の光が出力される。このレーザ光源
の出力光は、その偏波軸が偏波分散デバイスの偏波軸と
実質的に45度の角度を持つように偏波分散デバイスと
結合され、偏波分散デバイスにおいて、レーザ光源の出
力光におけるモード間隔角周波数をΔωとした場合に、
(2π/Δω) の近傍を避けた偏波分散量が与えられ
る。
【0011】つぎの発明にかかる無偏光光源装置は、ほ
ぼ等しい角周波数の間隔に並ぶ複数のモード成分を有す
る実質的に直線偏波の光を出力するレーザ光源と、偏波
軸が前記レーザ光源の出力光偏波軸と実質的に45度の
角度を持つように前記レーザ光源と結合され、前記レー
ザ光源の出力光に対し、モード間隔角周波数Δω、中心
周角周波数ωcを基準とした角周波数ωの相対角周波数
ω’=ω−ωcに対するスペクトル形状を表す関数A
(ω’)に対して、
【数5】 で表される偏光度(DOP)が0.5以下となるような偏
波分散量τを与える偏波分散デバイスとを備えたこと特
徴とする。
【0012】この発明によれば、レーザ光源からは、ほ
ぼ等しい角周波数の間隔に並ぶ複数のモード成分を有す
る実質的に直線偏波の光が出力される。レーザ光源の出
力光は、その偏波軸が偏波分散デバイスの偏波軸と実質
的に45度の角度を持つように偏波分散デバイスと結合
され、偏波分散デバイスにおいて、レーザ光源の出力光
におけるモード間隔角周波数Δω、中心周角周波数ωc
を基準とした角周波数ωの相対角周波数ω’=ω−ωc
に対するスペクトル形状を表す関数A(ω’)に対し
て、
【数5】 で表される偏光度(DOP)が0.5以下となるような偏
波分散量τが与えられる。
【0013】つぎの発明にかかる無偏光光源装置は、上
記の発明において、前記レーザ光源は、ファブリペロー
型半導体レーザであることを特徴とする。
【0014】この発明によれば、上記の発明において、
レーザ光源には、ファブリペロー型半導体レーザが使用
される。
【0015】つぎの発明にかかる無偏光光源装置は、上
記の発明において、前記ファブリペロー型半導体レーザ
と前記偏波分散デバイスとの間に、前記ファブリペロー
型半導体レーザの出力光の一部を選択的に反射して外部
共振器を構成する反射体が設けられていることを特徴と
する。
【0016】この発明によれば、上記の発明において、
ファブリペロー型半導体レーザと偏波分散デバイスとの
間に設けられる反射体は、ファブリペロー型半導体レー
ザの出力光の一部を選択的に反射して外部共振器を構成
する。
【0017】つぎの発明にかかる無偏光光源装置は、上
記の発明において、前記偏波分散デバイスに代えて偏波
保持光ファイバが用いられることを特徴とする。
【0018】この発明によれば、上記の発明において、
偏波分散デバイスに代えて偏波保持光ファイバが用いら
れる。
【0019】つぎの発明にかかる無偏光光源装置は、ほ
ぼ等しい角周波数の間隔に並ぶ複数のモード成分を有す
る実質的に直線偏波の光を出力する2台のレーザ光源
と、前記2台のレーザ光源の出力光を偏波合成する偏波
合成手段と、偏波軸が前記レーザ光源の出力光偏波軸と
実質的に45度の角度を持つように前記偏波合成手段と
結合され、前記2台のレーザ光源のいずれの出力光に対
しても、モード間隔角周波数Δω、中心周角周波数ωc
を基準とした角周波数ωの相対角周波数ω’=ω−ωc
に対するスペクトル形状を表す関数A(ω’)に対し
て、
【数5】 で表される偏光度(DOP)が0.5以下となるような偏
波分散量τを与える偏波分散デバイスとを備えたこと特
徴とする。
【0020】この発明によれば、2台のレーザ光源から
は、ほぼ等しい角周波数の間隔に並ぶ複数のモード成分
を有する実質的に直線偏波の光が出力される。この2台
のレーザ光源の出力光は、それぞれ、その偏波軸が偏波
分散デバイスの偏波軸と実質的に45度の角度を持つよ
うに偏波分散デバイスと結合され、偏波分散デバイスに
おいて、レーザ光源の出力光におけるモード間隔角周波
数Δω、中心周角周波数ωcを基準とした角周波数ωの
相対角周波数ω’=ω−ωcに対するスペクトル形状を
表す関数A(ω’)に対して、
【数5】 で表される偏光度(DOP)が0.5以下となるような偏
波分散量τが与えられる。
【0021】つぎの発明にかかる無偏光光源装置は、上
記の発明において、前記2台のレーザ光源は、それぞれ
ファブリペロー型半導体レーザであることを特徴とす
る。
【0022】この発明によれば、上記の発明において、
2台のレーザ光源には、それぞれファブリペロー型半導
体レーザが使用される。
【0023】つぎの発明にかかる無偏光光源装置は、上
記の発明において、前記2台のファブリペロー型半導体
レーザと前記偏波分散デバイスとの間に、前記2台のフ
ァブリペロー型半導体レーザそれぞれの出力光の一部を
選択的に反射して外部共振器を構成する2台の反射体が
設けられていることを特徴とする。
【0024】この発明によれば、上記の発明において、
2台のファブリペロー型半導体レーザと偏波分散デバイ
スとの間にそれぞれ設けられる2台の反射体は、それぞ
れファブリペロー型半導体レーザの出力光の一部を選択
的に反射して外部共振器を構成する。
【0025】つぎの発明にかかる無偏光光源装置は、上
記の発明において、前記偏波分散デバイスに代えて偏波
保持光ファイバが用いられることを特徴とする。
【0026】この発明によれば、上記の発明において、
偏波分散デバイスに代えて偏波保持光ファイバが用いら
れる。
【0027】つぎの発明にかかるラマン増幅器は、信号
光が伝搬するラマン増幅媒質である光ファイバと、前記
信号光にラマン利得を与える波長域の励起光を発生する
上記発明のいずれか一つの無偏光光源装置と、前記光フ
ァイバに前記励起光を注入する注入手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0028】この発明によれば、上記発明のいずれか一
つの無偏光光源装置が信号光にラマン利得を与える波長
域の励起光を発生するのに用いられる。この励起光は、
注入手段によってラマン増幅媒質である光ファイバに注
入される。
【0029】つぎの発明にかかるラマン増幅器は、信号
光が伝搬するラマン増幅媒質である第1および第2の光
ファイバと、前記信号光にラマン利得を与える波長域の
励起光を発生する上記発明のいずれか一つの第1および
第2の無偏光光源装置と、前記第1および第2の無偏光
光源装置の出力光を結合し、2分岐出力する結合分岐手
段と、前記結合分岐手段の一方の出力光を前記第1光フ
ァイバに注入する第1注入手段、および前記結合分岐手
段の他方の出力光を前記第2光ファイバに注入する第2
注入手段とを備えたことを特徴とする。
【0030】この発明によれば、上記発明のいずれか一
つの無偏光光源装置からなる第1および第2の無偏光光
源装置が、それぞれ信号光にラマン利得を与える波長域
の励起光を発生するのに用いられる。第1無偏光光源装
置の出力光は、第1注入手段によってラマン増幅媒質で
ある第1光ファイバに注入され、第2無偏光光源装置の
出力光は、第2注入手段によってラマン増幅媒質である
第2光ファイバに注入される。
【0031】つぎの発明にかかるラマン増幅器は、信号
光が伝搬するラマン増幅媒質である光ファイバと、上記
発明のいずれか一つの無偏光光源装置であって、前記信
号光にラマン利得を与える波長域の励起光を互いに中心
波長を異ならせて発生する複数の無偏光光源装置と、前
記複数の無偏光光源装置の出力光を波長合成して前記光
ファイバに注入する波長合成注入手段とを備えたことを
特徴とする。
【0032】この発明によれば、上記発明のいずれか一
つの無偏光光源装置の複数台が、信号光にラマン利得を
与える波長域の励起光を互いに中心波長を異ならせて発
生するのに用いられる。複数台の無偏光光源装置の互い
に中心波長が異なる出力光が、波長合成注入手段にて波
長合成され、ラマン増幅媒質である光ファイバに注入さ
れる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかる無偏光光源装置およびラマン増幅器の好適
な実施の形態を詳細に説明する。
【0034】実施の形態1.図1は、この発明の実施の
形態1である無偏光光源装置の構成を示す概念図であ
る。図1において、この実施の形態1による無偏光光源
装置は、実質的に直線偏波の光を出力するレーザ光源1
と、このレーザ光源1の出力光が45度接続点2を経由
して入射される偏波分散デバイス3とで構成され、偏波
分散デバイス3から無偏光化された光が出力されるよう
になっている。
【0035】図2は、図1に示す45度接続点2におけ
るレーザ光線と偏波分散デバイス3の偏波軸との関係を
示す詳細図である。45度接続点2では、図2に示すよ
うに偏波分散デバイス3が持つ偏波軸104に対し、レ
ーザ光源1からの入射光101は、その直線偏波の軸1
03が45度の偏波角度105となるように直線偏波の
軸103を回転させて結合される。
【0036】図3は、図1に示すレーザ光源1の出力光
スペクトルの模式図である。図3において、横軸は角周
波数ω、縦軸は光強度A(|ω’|)2である。図3に
示すように、レーザ光源1の出力光は、中心角周波数ω
cの両側にほぼ等しい角周波数の間隔Δωで並ぶ複数の
モード成分を有している。それらモード成分の電界強度
分布をスペクトル形状の関数A(|ω’|)と表す。図
3の縦軸は、光の強度に相当するA(|ω’|)2で表
している。但し、ω’は、中心角周波数ωcを基準とし
た相対的な角周波数(ω’=ω−ωc)であり、中心角周
波数ωcに対しA(ω’=0)=1とする。
【0037】例えば、ラマン励起光源として典型的に用
いられるファブリペロー型半導体レーザの出力光スペク
トルは、図3に示すようなスペクトル形状を持ち、角周
波数がほぼ等間隔に並ぶ複数のモード成分から構成され
ている。角周波数の間隔Δωは、半導体レーザ素子が持
つ縦モード間隔に相当する。つまり、レーザ光源1とし
ては、具体的には、ファブリペロー型半導体レーザが用
いられる。
【0038】図4は、波長安定化用ファイバーグレーテ
ィングを備え外部共振器を構成した半導体レーザモジュ
ールの出力光のスペクトル例を示す図である。この半導
体レーザモジュールは、波長1.55μm帯信号光のラ
マン増幅に典型的に使用されるものであり、出力光のス
ペクトル形状は、次式(1)と表すことでよい近似とな
る。
【0039】
【数1】
【0040】ここで、レーザ光源1の出力光が、図3に
示すようなスペクトル形状を持つ直線偏波の光である場
合、その電界強度は次式(2)で表される。
【0041】
【数2】
【0042】なお、式(2)において、x,yは、直線
偏波の軸に45度の傾きを持つ直交2軸を表す。E
x(t),Ey(t)は、それぞれの軸成分の電界強度であ
る。jは虚数単位、E0は中心角周波数の電界強度、δ+
k- kは各成分の初期位相である。
【0043】偏波分散デバイス3は、レーザ光源1の出
力光のモード間隔角周波数をΔωとしたとき、レーザ光
源1からの入射光101に(2π/Δω)の近傍を避け
た偏波分散量τを与え、2つの偏波成分の間に偏波分散
量τの時間遅れを発生させるものである。
【0044】偏波分散量τは、具体的には、次のように
して定められる。すなわち、偏波分散デバイス3にて偏
波分散量τが与えられた出射光102の電界強度は、E
x(t),Ey(t+τ)と表すことができる。偏光度(DO
P)は、次式(3)で表される。
【0045】
【数3】
【0046】式(3)において、S0,S1,S2,S
3は、偏波状態を表すストークスパラメータであり、そ
れぞれ次式(4)(5)(6)(7)で表される。な
お、<...>は時間平均を表し、E* x、E* yは複素共役を
表している。
【0047】
【数4】
【0048】式(3)は、式(4)(5)(6)(7)
を用いて整理すると、式(8)となる。
【0049】
【数5】 つまり、偏波分散デバイス3が与える偏波分散量τは、
式(8)で表される偏光度(DOP)が小さくなるよう
に設定する。その結果、その偏波分散量τで発生する2
つの偏波モード間の光路差がコヒーレント長より短い場
合でも、無偏光化した出射光102を得ることができ
る。
【0050】図5は、偏波分散デバイス3が与える偏波
分散量τと偏光度(DOP)との関係を示す特性図であ
る。横軸が偏波分散量(PMD)τ[ps]であり、縦
軸が偏光度(DOP)[dB]である。
【0051】図5において、実線で示す特性曲線21
は、レーザ光源1の出力光のスペクトル形状が式(1)
で表される場合における式(8)の偏光度(DOP)計
算値をプロットしたものである。また、四角印で示す特
性値は、偏光度(DOP)の測定値を示したものであ
る。
【0052】図5によれば、偏波分散量τが30ps付
近での測定値は、干渉性を前提とした式(8)の計算値と
類似のピークを持っている。このことは、レーザ素子が
持つ縦モードの光の干渉性が失われていないことを示し
ている。半値全幅10GHzの縦モードが持つコヒーレ
ント長約2cmに対応する光路差を与える偏波分散量
は、100psであるが、それよりも遙かに少ない偏波
分散量τでも、式(8)の値が小さくなる条件を適切に選
ぶことで、偏光度(DOP)を低くする、すなわち無偏
光化することができる。このケースでは、10〜20p
s程度の偏波分散量で無偏光化が可能である。この10
〜20ps程度の偏波分散量は、典型的な偏波保持ファ
イバの長さにすると、高々約20mである。これは、偏
波保持ファイバでの光損失量や、コスト・実装容積の面
で十分実用に耐える程度の短いファイバ長である。
【0053】実施の形態2.図6は、この発明の実施の
形態2であるラマン増幅器の構成を示す概念図である。
図6において、信号光は、ラマン増幅媒質である光ファ
イバ7内を入力端61から出力端62に向かって伝搬す
るが、光ファイバ7の出力端側に合成器6が設けられ、
無偏光励起光源5からの励起光がラマン励起光として、
合成器6から光ファイバ7内に信号光の進行方向とは逆
向きに注入される。
【0054】ここに、無偏光励起光源5は、同一の符号
で示されているように、図1に示した構成の無偏光光源
装置である。したがって、光ファイバ7には無偏光化さ
れた励起光が注入されるので、光ファイバ7でのラマン
増幅利得の偏波依存性を低減することができる。なお、
合成器6としては、例えば、信号光と励起光の波長の相
違を利用して合成する光ファイバ融着延伸型のWDMカ
プラや、誘電体の膜を利用したフィルタを使用すること
ができる。
【0055】実施の形態3.図7は、この発明の実施の
形態3であるラマン増幅器の構成を示す概念図である。
なお、図7では、図6で示した構成と同一ないしは同等
である構成には、同一の符号が付されている。
【0056】実施の形態3によるラマン増幅器では、図
7に示すように、図6に示した無偏光励起光源5に代え
て無偏光励起光源51が設けられている。無偏光励起光
源51は、図1に示した無偏光光源装置において、レー
ザ光源1としてファブリペロー型半導体レーザ11を用
いたものである。実施の形態2と同様に、無偏光化され
た励起光を用いるので、光ファイバ7でのラマン増幅利
得の偏波依存性を低減することができる。
【0057】実施の形態4.図8は、この発明の実施の
形態4であるラマン増幅器の構成を示す概念図である。
なお、図8では、図7で示した構成と同一ないしは同等
である構成には、同一の符号が付されている。
【0058】実施の形態4によるラマン増幅器では、図
8に示すように、図7に示した無偏光励起光源51に代
えて無偏光励起光源52が設けられている。無偏光励起
光源52は、図7に示したレーザ光源1としてのファブ
リペロー型半導体レーザ11と偏波分散デバイス3との
間に反射体12が設けられている。
【0059】反射体12は、ファブリペロー型半導体レ
ーザ11の出力光の一部を波長選択的に反射するもの
で、ファブリペロー型半導体レーザ11と組合わさって
外部共振器を構成している。
【0060】その結果、反射体12の安定した反射波長
にファブリペロー型半導体レーザ11の発振波長を固定
することができ、ファブリペロー型半導体レーザ11の
中心波長が温度その他の駆動条件で変動する影響を小さ
く抑えることができる。このことは、部品点数の増加に
よるデメリットを十分に補える利点である。
【0061】先に説明した図4の特性図は、反射体12
として、ファイバーグレーティングを用いた場合の光ス
ペクトルである。反射体12としては他に、エタロンフ
ィルタや、バルク部品のグレーティング(回折格子)など
も同様に使用することができる。
【0062】図9は、図8に示す無偏光励起光源52に
おける偏波分散デバイス3が与える偏波分散量τと偏光
度(DOP)およびラマン増幅利得の偏波依存性(PD
G)の関係を示す特性図である。横軸が偏波分散量(P
MD)τ[ps]であり、縦軸が偏光度(DOP)[d
B]である。
【0063】図9において、実線で示す特性曲線22
は、ファブリペロー型半導体レーザ11の出力光のスペ
クトル形状が式(1)で表される場合における式(8)
の偏光度(DOP)計算値をプロットしたものである。
また、四角印で示す特性値は、偏光度(DOP)の測定
値を示したものである。さらに、三角印で示す特性値
は、ラマン増幅利得の偏波依存性(PDG)の測定値であ
る。
【0064】図9によれば、偏波分散量τが30ps付
近でのラマン増幅利得の偏波依存性(PDG)の測定値
は、干渉性を前提とした式(8)の計算値と類似のピーク
を持っている。したがって、図8に示す無偏光励起光源
52では、偏波分散デバイス3で与える偏波分散量τ
を、無偏光励起光源52の持つコヒーレント長よりも短
い光路差の範囲で適切に設定することで、励起光の無偏
光化が実現できる。その結果、ラマン利得の偏波依存性
が低減できる。
【0065】このように、実施の形態4によれば、実施
の形態2,3と同様に、無偏光化された励起光を用いる
ので、光ファイバ7でのラマン増幅利得の偏波依存性を
低減することができる。加えて、反射体12を設け、外
部共振器を構成するようにしたので、反射体12の安定
した反射波長にファブリペロー型半導体レーザ11の発
振波長を固定することができ、ファブリペロー型半導体
レーザ11の中心波長が温度その他の駆動条件で変動す
る影響を小さく抑えることができる。
【0066】なお、偏波分散デバイス3は、2つの偏波
成分を分離して実際に光路差を与えるものを使用しても
良く、偏波保持光ファイバや複屈折特性を持つ結晶など
を使用しても良い。
【0067】実施の形態5.図10は、この発明の実施
の形態5であるラマン増幅器の構成を示す概念図であ
る。なお、図10では、図8で示した構成と同一ないし
は同等である構成には、同一の符号が付されている。
【0068】実施の形態5によるラマン増幅器では、図
10に示すように、図8に示した無偏光励起光源52に
代えて無偏光励起光源53が設けられている。無偏光励
起光源53は、図8に示した無偏光励起光源52におい
て偏波分散デバイス3に代えて偏波保持ファイバ31が
設けられている。
【0069】偏波保持ファイバ31の典型的な特性とし
ては、1m当たりの偏波分散が1.4ps程度であり、
約10mのファイバ長で14ps程度の偏波分散を与え
ることができる。したがって、実施の形態5によれば、
小型実装、安定動作、信頼性の面で実用的な偏波無依存
型のラマン増幅器を実現することができる。
【0070】実施の形態6.図11は、この発明の実施
の形態6である無偏光光源装置の構成を示す概念図であ
る。なお、図11では、図1に示した構成と同一ないし
は同等である構成には同一の符号が付されている。
【0071】図11に示すように、実施の形態6による
無偏光光源装置は、図1に示した構成において、レーザ
光源1に新たなレーザ光源1’が並置され、この2台の
レーザ光源1,1’と偏波分散デバイス3との間に偏波
合成器4が設けられている。偏波合成器4は、2台のレ
ーザ光源1,1’の出力光を偏波合成して偏波分散デバ
イス3に入射させるが、偏波合成器4の出力に現れる2
台のレーザ光源からの光は、互いに直交するので、偏波
分散デバイス3への入射角度を共に45度の偏波角度1
05(図2参照)とすることができる。
【0072】この構成によれば、両レーザ光源1,1’
それぞれの出力光について、式(8)の偏光度(DOP)
量が小さくなるような偏波分散量を偏波分散デバイス3
で与えるように設定することで、両レーザ光源1,1’
の出力光を同時に無偏光化することができる。
【0073】ここで、2台のレーザ光源1,1’は、中
心波長が異なるものでもよい。その場合でもそれぞれの
出力光を無偏光化することができる。また、2台のレー
ザ光源1,1’の出力光の強度に大きな違いがあっても
無偏光化が可能である。さらに、2台のレーザ光源1,
1’を使用中に片方が故障した場合は、出力が低下する
にとどまり、偏光度の劣化を回避することができる。そ
のため、故障時に備えた予備として片方のレーザ光源を
コールドスタンバイとすることができる。
【0074】実施の形態7.図12は、この発明の実施
の形態7であるラマン増幅器の構成を示す概念図であ
る。図12において、信号光は、ラマン増幅媒質である
光ファイバ7内を入力端61から出力端62に向かって
伝搬するが、光ファイバ7の出力端側に合成器6が設け
られ、無偏光励起光源54からの励起光がラマン励起光
として、合成器6から光ファイバ7内に信号光の進行方
向とは逆向きに注入される。
【0075】ここに、無偏光励起光源54は、同一の符
号で示されているように、図11に示した構成の無偏光
光源装置である。したがって、光ファイバ7には無偏光
化された励起光が注入されるので、光ファイバ7でのラ
マン増幅利得の偏波依存性を低減することができる。な
お、合成器6としては、例えば、信号光と励起光の波長
の相違を利用して合成する光ファイバ融着延伸型のWD
Mカプラや、誘電体の膜を利用したフィルタを使用する
ことができる。
【0076】無偏光励起光源54は、2台のレーザ光源
1,1’の中心波長が異なる場合でもそれぞれの出力光
を無偏光化できるので、ラマン増幅利得の信号波長依存
性を低減するために、2波長で励起することが可能であ
る。また、片方のレーザ光源しか光らず、ラマン利得に
寄与する励起光の強度が低い状態で動作させたとして
も、励起光の偏光度は低いので、ラマン利得の偏波依存
性を低くしておくことができる。
【0077】実施の形態8.図13は、この発明の実施
の形態8であるラマン増幅器の構成を示す概念図であ
る。なお、図13では、図12で示した構成と同一ない
しは同等である構成には、同一の符号が付されている。
【0078】実施の形態8によるラマン増幅器では、図
13に示すように、図12に示した無偏光励起光源54
に代えて無偏光励起光源55が設けられている。無偏光
励起光源55は、図12に示した無偏光励起光源54に
おいて、レーザ光源1,1’としてファブリペロー型半
導体レーザ11,13を用いたものである。実施の形態
7と同様に、無偏光化された励起光を用いるので、光フ
ァイバ7でのラマン増幅利得の偏波依存性を低減するこ
とができる。
【0079】実施の形態9.図14は、この発明の実施
の形態9であるラマン増幅器の構成を示す概念図であ
る。なお、図14では、図13で示した構成と同一ない
しは同等である構成には、同一の符号が付されている。
【0080】実施の形態9によるラマン増幅器では、図
14に示すように、図13に示した無偏光励起光源55
に代えて無偏光励起光源56が設けられている。無偏光
励起光源56は、図13に示した無偏光励起光源55に
おけるファブリペロー型半導体レーザ11,13と偏波
合成器4との間に反射体12,14が設けられている。
【0081】反射体12,14は、ファブリペロー型半
導体レーザ11,13の出力光の一部を波長選択的に反
射するもので、ファブリペロー型半導体レーザ11,1
3と組合わさって外部共振器を構成している。
【0082】その結果、反射体12,14の安定した反
射波長にファブリペロー型半導体レーザ11,13の発
振波長を固定することができ、ファブリペロー型半導体
レーザ11,13の中心波長が温度その他の駆動条件で
変動する影響を小さく抑えることができる。このこと
は、部品点数の増加によるデメリットを十分に補える利
点である。したがって、実施の形態9によれば、偏波依
存性が低いと共に安定したラマン増幅特性が得られる。
【0083】実施の形態10.図15は、この発明の実
施の形態10であるラマン増幅器の構成を示す概念図で
ある。なお、図15では、図14で示した構成と同一な
いしは同等である構成には、同一の符号が付されてい
る。
【0084】実施の形態10によるラマン増幅器では、
図15に示すように、図14に示した無偏光励起光源5
6に代えて無偏光励起光源57が設けられている。無偏
光励起光源57は、図14に示した無偏光励起光源56
において偏波分散デバイス3に代えて偏波保持ファイバ
31が設けられている。
【0085】偏波保持ファイバ31の典型的な特性とし
ては、1m当たりの偏波分散が1.4ps程度であり、
約10mのファイバ長で14ps程度の偏波分散を与え
ることができる。したがって、実施の形態10によれ
ば、実施の形態5と同様に、小型実装、安定動作、信頼
性の面で実用的な偏波無依存型のラマン増幅器を実現す
ることができる。
【0086】実施の形態11.図16は、この発明の実
施の形態11であるラマン増幅器の構成を示す概念図で
ある。なお、図16では、図10で示した構成と同一な
いしは同等である構成には、同一の符号が付されてい
る。実施の形態11によるラマン増幅器では、実施の形
態5(図10)で示したラマン増幅器を2つ並置した場
合の構成例が示されている。
【0087】図16において、無偏光励起光源58,5
8’は、実施の形態5(図10)で示した無偏光励起光
源53と同様の構成である。すなわち、無偏光励起光源
58は、ファブリペロー型半導体レーザ11と反射体1
2と偏波保持ファイバ31とを備えている。無偏光励起
光源58’は、同様に、ファブリペロー型半導体レーザ
13と反射体14と偏波保持ファイバ31’とを備えて
いる。これに対し、ラマン増幅媒質である2つの光ファ
イバ7,7’と3dBカプラ8とが設けられている。
【0088】2つの無偏光励起光源58,58’の出力
光が3dBカプラ8で一旦合成される。3dBカプラ8
の一方の出力光は、合成器6によって一方の光ファイバ
7に信号光の進行方向(入力端61→出力端62)とは
逆向きに注入され、一方のラマン増幅器が構成される。
また3dBカプラ8の他方の出力光は、合成器6’によ
って他方の光ファイバ7’に信号光の進行方向(入力端
61’→出力端62’)とは逆向きに注入され、他方の
ラマン増幅器が構成される。
【0089】この構成によれば、1台のファブリペロー
型半導体レーザが故障しても、残りのファブリペロー型
半導体レーザの出力光が均等に2つの光ファイバ7,
7’に供給されるので、故障による励起光の減少を小さ
く食い止めることができ、ラマン増幅器の信頼性を向上
させることができる。
【0090】なお、無偏光励起光源58,58’の代わ
りに、図1に示した構成の無偏光光源装置を使用するこ
とができ、さらに図11に示した構成の無偏光光源装置
を使用すれば、合計4台の半導体レーザを用いることも
可能である。
【0091】実施の形態12.図17は、この発明の実
施の形態12であるラマン増幅器の構成を示す概念図で
ある。なお、図17では、図15で示した構成と同一な
いしは同等である構成には、同一の符号が付されてい
る。実施の形態12によるラマン増幅器では、実施の形
態10(図15)で示したラマン増幅器の変形例が示さ
れている。
【0092】図17において、無偏光励起光源59,5
9’は、実施の形態10(図15)で示した無偏光励起
光源57と同様構成である。すなわち、無偏光励起光源
59は、ファブリペロー型半導体レーザ11,13と反
射体12,14と偏波保持ファイバ31とを備えてい
る。無偏光励起光源59’は、同様に、ファブリペロー
型半導体レーザ15,17と反射体16,18と偏波保
持ファイバ31’とを備えている。但し、無偏光励起光
源59,59’の出力光は、互いに中心波長が異なる。
これに対し、波長合成器9が設けられている。
【0093】無偏光励起光源59,59’の出力光は、
波長合成器9にて波長合成され、合成器6によって光フ
ァイバ7に信号光の進行方向とは逆向きに注入され、一
つのラマン増幅器が構成される。
【0094】この構成によれば、4種の波長の異なる励
起光を用いることができるので、広い信号波長に対して
利得を平坦化することや、半導体レーザの数に応じた強
い励起光で高利得のラマン増幅特性を得ることができる
ようになる。
【0095】ここで、以上に示した各実施の形態では、
ラマン増幅器の励起光は光ファイバ中を信号光と反対方
向に伝搬させる後方励起の場合を説明したが、励起光を
信号光と同一方向に伝搬させる前方励起の場合でも、本
発明による無偏光化励起光を用いることによって、ラマ
ン利得の信号光偏波依存性を低減できることは明らかで
ある。
【0096】また、励起光源を構成するレーザその他の
光部品同士を光ファイバで接続する場合を示したが、必
ずしも光ファイバで接続されていることは必須ではな
く、途中空間を光信号が伝搬する部分があっても同様の
効果が得られることは明らかである。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、つぎの発明によれ
ば、レーザ光源からは、ほぼ等しい角周波数の間隔に並
ぶ複数のモード成分を有する実質的に直線偏波の光が出
力される。つぎのレーザ光源の出力光は、その偏波軸が
偏波分散デバイスの偏波軸と実質的に45度の角度を持
つように偏波分散デバイスと結合され、偏波分散デバイ
スにおいて、レーザ光源の出力光におけるモード間隔角
周波数をΔωとした場合に、(2π/Δω) の近傍を避
けた偏波分散量が与えられる。これによって、2つの偏
波モード間の光路差がコヒーレント長より短い場合で
も、出力光の無偏光化が図れる。
【0098】つぎの発明によれば、レーザ光源からは、
ほぼ等しい角周波数の間隔に並ぶ複数のモード成分を有
する実質的に直線偏波の光が出力される。レーザ光源の
出力光は、その偏波軸が偏波分散デバイスの偏波軸と実
質的に45度の角度を持つように偏波分散デバイスと結
合され、偏波分散デバイスにおいて、レーザ光源の出力
光におけるモード間隔角周波数Δω、中心周角周波数ω
cを基準とした角周波数ωの相対角周波数ω’=ω−ω
cに対するスペクトル形状を表す関数A(ω’)に対し
て、
【数5】 で表される偏光度(DOP)が0.5以下となるような偏
波分散量τが与えられる。これによって、2つの偏波モ
ード間の光路差がコヒーレント長より短い場合でも、出
力光の無偏光化が図れる。
【0099】つぎの発明によれば、上記の発明におい
て、レーザ光源には、ファブリペロー型半導体レーザを
使用することができる。
【0100】つぎの発明によれば、上記の発明におい
て、ファブリペロー型半導体レーザと偏波分散デバイス
との間に設けられる反射体は、ファブリペロー型半導体
レーザの出力光の一部を選択的に反射して外部共振器を
構成する。これによって、反射体の安定した反射波長に
ファブリペロー型半導体レーザの発振波長が温度その他
の駆動条件で変動する影響を小さく抑えることができ
る。
【0101】つぎの発明によれば、上記の発明におい
て、偏波分散デバイスに代えて偏波保持光ファイバを用
いることができる。
【0102】つぎの発明によれば、2台のレーザ光源か
らは、ほぼ等しい角周波数の間隔に並ぶ複数のモード成
分を有する実質的に直線偏波の光が出力される。この2
台のレーザ光源の出力光は、それぞれ、その偏波軸が偏
波分散デバイスの偏波軸と実質的に45度の角度を持つ
ように偏波分散デバイスと結合され、偏波分散デバイス
において、レーザ光源の出力光におけるモード間隔角周
波数Δω、中心周角周波数ωcを基準とした角周波数ω
の相対角周波数ω’=ω−ωcに対するスペクトル形状
を表す関数A(ω’)に対して、
【数5】 で表される偏光度(DOP)が0.5以下となるような偏
波分散量τが与えられる。これによって、2台のレーザ
光源それぞれの出力光において、2つの偏波モード間の
光路差がコヒーレント長より短い場合でも、出力光の無
偏光化が図れる。
【0103】つぎの発明によれば、上記の発明におい
て、2台のレーザ光源には、それぞれファブリペロー型
半導体レーザを使用することができる。
【0104】つぎの発明によれば、上記の発明におい
て、2台のファブリペロー型半導体レーザと偏波分散デ
バイスとの間にそれぞれ設けられる2台の反射体は、そ
れぞれファブリペロー型半導体レーザの出力光の一部を
選択的に反射して外部共振器を構成する。これによっ
て、反射体の安定した反射波長にファブリペロー型半導
体レーザの発振波長が温度その他の駆動条件で変動する
影響を小さく抑えることができる。
【0105】つぎの発明によれば、上記の発明におい
て、偏波分散デバイスに代えて偏波保持光ファイバを用
いることができる。
【0106】つぎの発明によれば、上記発明のいずれか
一つの無偏光光源装置が信号光にラマン利得を与える波
長域の励起光を発生するのに用いられる。この励起光
は、注入手段によってラマン増幅媒質である光ファイバ
に注入される。その結果、ラマン増幅の利得の偏波依存
性が低減されるので、偏波無依存型のラマン増幅器が得
られる。
【0107】つぎの発明によれば、上記発明のいずれか
一つの無偏光光源装置からなる第1および第2の無偏光
光源装置が、それぞれ信号光にラマン利得を与える波長
域の励起光を発生するのに用いられる。第1無偏光光源
装置の出力光は、第1注入手段によってラマン増幅媒質
である第1光ファイバに注入され、第2無偏光光源装置
の出力光は、第2注入手段によってラマン増幅媒質であ
る第2光ファイバに注入される。その結果、2つのラマ
ン増幅器が構成されるが、一方が無偏光光源装置が故障
しても他方無偏光光源装置から双方のラマン増幅器に励
起光を均等に供給できるので、故障による励起光の減少
を小さく食い止めることができ、ラマン増幅器の信頼性
を向上させることができる。
【0108】つぎの発明によれば、上記発明のいずれか
一つの無偏光光源装置の複数台が、信号光にラマン利得
を与える波長域の励起光を互いに中心波長を異ならせて
発生するのに用いられる。複数台の無偏光光源装置の互
いに中心波長が異なる出力光が、波長合成注入手段にて
波長合成され、ラマン増幅媒質である光ファイバに注入
される。その結果、波長の異なる励起光を使用するの
で、広い信号波長に対して利得を平坦化したり、高利得
のラマン増幅特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1である無偏光光源装
置の構成を示す概念図である。
【図2】 図1に示す45度接続点におけるレーザ光線
と偏波分散デバイスの偏波軸との関係を示す詳細図であ
る。
【図3】 図1に示すレーザ光源の出力光スペクトルの
模式図である。
【図4】 波長安定化用ファイバーグレーティングを備
え外部共振器を構成した半導体レーザモジュールの出力
光のスペクトル例を示す図である。
【図5】 図1で示す偏波分散デバイスが与える偏波分
散量τと偏光度(DOP)の関係を示す特性図である。
【図6】 この発明の実施の形態2であるラマン増幅器
の構成を示す概念図である。
【図7】 この発明の実施の形態3であるラマン増幅器
の構成を示す概念図である。
【図8】 この発明の実施の形態4であるラマン増幅器
の構成を示す概念図である。
【図9】 図8で示す励起光源(無偏光光源装置)にお
ける偏波分散デバイスが与える偏波分散量τと偏光度
(DOP)およびラマン増幅利得の偏波依存性(PDG)
の関係を示す特性図である。
【図10】 この発明の実施の形態5であるラマン増幅
器の構成を示す概念図である。
【図11】 この発明の実施の形態6である無偏光光源
装置の構成を示す概念図である。
【図12】 この発明の実施の形態7であるラマン増幅
器の構成を示す概念図である。
【図13】 この発明の実施の形態8であるラマン増幅
器の構成を示す概念図である。
【図14】 この発明の実施の形態9であるラマン増幅
器の構成を示す概念図である。
【図15】 この発明の実施の形態10であるラマン増
幅器の構成を示す概念図である。
【図16】 この発明の実施の形態11であるラマン増
幅器の構成を示す概念図である。
【図17】 この発明の実施の形態12であるラマン増
幅器の構成を示す概念図である。
【符号の説明】
1 レーザ光源、2,2’ 45度接続点、3 偏波分
散デバイス、4 偏波合成器、6,6’ 合成器、5,
51,52,53,54,55,56,57,58,5
8’,59,59’ 無偏光励起光源、7,7’ 光フ
ァイバ、8 3dBカプラ、8 波長合成器、11,1
3,15,17 ファブリペロー型半導体レーザ、1
2,14,16,18 反射体、31,31 偏波保持
ファイバ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉原 隆嗣 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 本島 邦明 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2K002 AB30 CA15 DA10 GA01 HA23 5F072 AK06 PP07 QQ07 YY17 5F073 AB29 BA01 BA09 EA22 EA29

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ等しい角周波数の間隔に並ぶ複数の
    モード成分を有する実質的に直線偏波の光を出力するレ
    ーザ光源と、 偏波軸が前記レーザ光源の出力光偏波軸と実質的に45
    度の角度を持つように前記レーザ光源と結合され、前記
    レーザ光源の出力光に対し、モード間隔角周波数をΔω
    とした場合に、(2π/Δω) の近傍を避けた偏波分散
    量を与える偏波分散デバイスと、 を備えたことを特徴とする無偏光光源装置。
  2. 【請求項2】 ほぼ等しい角周波数の間隔に並ぶ複数の
    モード成分を有する実質的に直線偏波の光を出力するレ
    ーザ光源と、 偏波軸が前記レーザ光源の出力光偏波軸と実質的に45
    度の角度を持つように前記レーザ光源と結合され、前記
    レーザ光源の出力光に対し、モード間隔角周波数Δω、
    中心周角周波数ωcを基準とした角周波数ωの相対角周
    波数ω’=ω−ωcに対するスペクトル形状を表す関数
    A(ω’)に対して、 【数5】 で表される偏光度(DOP)が0.5以下となるような偏
    波分散量τを与える偏波分散デバイスと、 を備えたこと特徴とする無偏光光源装置。
  3. 【請求項3】 前記レーザ光源は、 ファブリペロー型半導体レーザである、 ことを特徴とする請求項1または2に記載の無偏光光源
    装置。
  4. 【請求項4】 前記ファブリペロー型半導体レーザと前
    記偏波分散デバイスとの間に、前記ファブリペロー型半
    導体レーザの出力光の一部を選択的に反射して外部共振
    器を構成する反射体が設けられていることを特徴とする
    請求項3に記載の無偏光光源装置。
  5. 【請求項5】 前記偏波分散デバイスに代えて偏波保持
    光ファイバが用いられることを特徴とする請求項4に記
    載の無偏光光源装置。
  6. 【請求項6】 ほぼ等しい角周波数の間隔に並ぶ複数の
    モード成分を有する実質的に直線偏波の光を出力する2
    台のレーザ光源と、 前記2台のレーザ光源の出力光を偏波合成する偏波合成
    手段と、 偏波軸が前記レーザ光源の出力光偏波軸と実質的に45
    度の角度を持つように前記偏波合成手段と結合され、前
    記2台のレーザ光源のいずれの出力光に対しても、モー
    ド間隔角周波数Δω、中心周角周波数ωcを基準とした
    角周波数ωの相対角周波数ω’=ω−ωcに対するスペ
    クトル形状を表す関数A(ω’)に対して、 【数5】 で表される偏光度(DOP)が0.5以下となるような偏
    波分散量τを与える偏波分散デバイスと、 を備えたこと特徴とする無偏光光源装置。
  7. 【請求項7】 前記2台のレーザ光源は、 それぞれファブリペロー型半導体レーザである、 ことを特徴とする請求項6に記載の無偏光光源装置。
  8. 【請求項8】 前記2台のファブリペロー型半導体レー
    ザと前記偏波分散デバイスとの間に、前記2台のファブ
    リペロー型半導体レーザそれぞれの出力光の一部を選択
    的に反射して外部共振器を構成する2台の反射体が設け
    られていることを特徴とする請求項7に記載の無偏光光
    源装置。
  9. 【請求項9】 前記偏波分散デバイスに代えて偏波保持
    光ファイバが用いられることを特徴とする請求項8に記
    載の無偏光光源装置。
  10. 【請求項10】 信号光が伝搬するラマン増幅媒質であ
    る光ファイバと、 前記信号光にラマン利得を与える波長域の励起光を発生
    する請求項1〜9のいずれか一つに記載の無偏光光源装
    置と、 前記光ファイバに前記励起光を注入する注入手段と、 を備えたことを特徴とするラマン増幅器。
  11. 【請求項11】 信号光が伝搬するラマン増幅媒質であ
    る第1および第2の光ファイバと、 前記信号光にラマン利得を与える波長域の励起光を発生
    する請求項1〜9のいずれか一つに記載の第1および第
    2の無偏光光源装置と、 前記第1および第2の無偏光光源装置の出力光を結合
    し、2分岐出力する結合分岐手段と、前記結合分岐手段
    の一方の出力光を前記第1光ファイバに注入する第1注
    入手段、および前記結合分岐手段の他方の出力光を前記
    第2光ファイバに注入する第2注入手段と、 を備えたことを特徴とするラマン増幅器。
  12. 【請求項12】 信号光が伝搬するラマン増幅媒質であ
    る光ファイバと、 請求項1〜9のいずれか一つに記載の無偏光光源装置で
    あって、前記信号光にラマン利得を与える波長域の励起
    光を互いに中心波長を異ならせて発生する複数の無偏光
    光源装置と、 前記複数の無偏光光源装置の出力光を波長合成して前記
    光ファイバに注入する波長合成注入手段と、 を備えたことを特徴とするラマン増幅器。
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