JP2003224201A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

Info

Publication number
JP2003224201A
JP2003224201A JP2002023372A JP2002023372A JP2003224201A JP 2003224201 A JP2003224201 A JP 2003224201A JP 2002023372 A JP2002023372 A JP 2002023372A JP 2002023372 A JP2002023372 A JP 2002023372A JP 2003224201 A JP2003224201 A JP 2003224201A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
layer
semiconductor device
conductive layer
polysilicon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002023372A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003224201A5 (ja
Inventor
Yoshitaka Otsu
良孝 大津
Takayuki Igarashi
孝行 五十嵐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Semiconductor Engineering Corp
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Renesas Semiconductor Engineering Corp
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Semiconductor Engineering Corp, Mitsubishi Electric Corp filed Critical Renesas Semiconductor Engineering Corp
Priority to JP2002023372A priority Critical patent/JP2003224201A/ja
Priority to US10/265,747 priority patent/US6808973B2/en
Publication of JP2003224201A publication Critical patent/JP2003224201A/ja
Publication of JP2003224201A5 publication Critical patent/JP2003224201A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/02Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having potential barriers; including integrated passive circuit elements having potential barriers
    • H01L27/04Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having potential barriers; including integrated passive circuit elements having potential barriers the substrate being a semiconductor body
    • H01L27/06Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having potential barriers; including integrated passive circuit elements having potential barriers the substrate being a semiconductor body including a plurality of individual components in a non-repetitive configuration
    • H01L27/0611Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having potential barriers; including integrated passive circuit elements having potential barriers the substrate being a semiconductor body including a plurality of individual components in a non-repetitive configuration integrated circuits having a two-dimensional layout of components without a common active region
    • H01L27/0617Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having potential barriers; including integrated passive circuit elements having potential barriers the substrate being a semiconductor body including a plurality of individual components in a non-repetitive configuration integrated circuits having a two-dimensional layout of components without a common active region comprising components of the field-effect type
    • H01L27/0629Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having potential barriers; including integrated passive circuit elements having potential barriers the substrate being a semiconductor body including a plurality of individual components in a non-repetitive configuration integrated circuits having a two-dimensional layout of components without a common active region comprising components of the field-effect type in combination with diodes, or resistors, or capacitors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単位面積当たりの容量値を大きくし、かつ電
圧依存性が生じない構造の容量を作り込んだ半導体装置
及びその製造方法を得る。 【解決手段】 容量形成領域A1において、LOCOS
分離膜101上に形成される下層電極用ポリシリコン層
105(下層電極)、窒化膜106(誘電体膜)及び上
層電極用ポリシリコン層107(上層電極)から容量C
1が構成される。この際、下層電極用ポリシリコン層1
05及び窒化膜106は平面パターンが同一に形成され
る。CMOS形成領域A2において、Pウェル領域10
2上にNMOSトランジスタQ11が形成され、Nウェ
ル領域103上にPMOSトランジスタQ12が形成さ
れる。NMOSトランジスタQ11及びNMOSトラン
ジスタQ21のゲート電極は共に上層電極用ポリシリコ
ン層107によって形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はCMOS構造ある
いはBiCMOS(Bipola-CMOS)構造に容量を作り込
んだ半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】CMOSやBiCMOS構造の半導体装
置の製造プロセスにおいて容量素子を作り込むことが多
く、容量構造としたとしたONO膜やON膜等の窒化膜
を誘電体膜として用いた窒化膜容量やMOS容量を用い
ることが覆い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、MOS
容量は以下の性質を有しているため、単位面積当たりの
容量値を大きくし、かつ電圧依存性の向上を図るのは困
難であるという問題点があった。
【0004】容量の誘電体膜としてゲート酸化膜を用
いることになるため、単位面積当たりの容量等の電気的
特性はゲート酸化膜により決定されてしまう。
【0005】誘電体膜となるゲート酸化膜は熱酸化膜
を一般的に用いているため窒化膜容量に比べ単位面積当
たりの容量値が小さい。
【0006】ソース・ドレイン領域からの空乏層が延
びるため、容量の電圧依存性が極めて強く、それを防止
するには、ウェル領域として不純物濃度が高い拡散領域
を予め形成しておく必要があるうえ、ウェル領域の不純
物濃度が高くなりすぎるとゲート酸化時に増速酸化され
てしまいさらに単位面積当たりの容量値を小さくしてし
まう。
【0007】一方、窒化膜容量を用いた場合は、容量専
用の形成層を設ける必要があるため、製造時の使用マス
ク数が増加し、製造工期を含む製造コストの増大を招い
てしまうという問題点があった。
【0008】この発明は上記問題点を解決するためにな
されたもので、製造コストを必要最小限に抑えながら、
単位面積当たりの容量値を大きくし、かつ電圧依存性が
生じない構造の容量を作り込んだ半導体装置及びその製
造方法を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る請求項1
記載の半導体装置、容量と絶縁ゲート型トランジスタと
が所定の基体に作り込まれた半導体装置であって、前記
容量は下層電極、誘電体膜及び上層電極の積層構造で形
成され、前記下層電極は、前記誘電体膜と平面パターン
が同一の下層電極を含み、前記上層電極は前記絶縁ゲー
ト型トランジスタのゲート電極と同一材料で構成され
る。
【0010】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
半導体装置であって、前記上層電極と同一材料で構成さ
れ、前記下層電極の側面から前記誘電体膜の一部にかけ
て形成される補助層をさらに備える。
【0011】また、請求項3の発明は、請求項1あるい
は請求項2記載の半導体装置であって、前記所定の基体
に作り込まれたバイポーラトランジスタをさらに備え
る。
【0012】また、請求項4の発明は、請求項3記載の
半導体装置であって、前記上層電極は積層構造からなる
上層電極を含む。
【0013】また、請求項5の発明は、請求項3記載の
半導体装置であって、前記上層電極は単層構造からなる
上層電極を含む。
【0014】また、請求項6の発明は、請求項1ないし
請求項5のうち、いずれか1項に記載の半導体装置であ
って、前記誘電体膜は酸化膜よりも誘電率が高い誘電体
膜を含む。
【0015】この発明に係る請求項7記載の半導体装置
は、容量と絶縁ゲート型トランジスタとが所定の基体に
作り込まれた半導体装置であって、前記容量は下層電
極、誘電体膜及び上層電極の積層構造で形成され、前記
上層電極は、前記誘電体膜と平面パターンが同一の上層
電極を含み、前記誘電体膜は酸化膜よりも誘電率が高い
誘電体膜を含む。
【0016】また、請求項8の発明は、請求項7記載の
半導体装置であって、前記所定の基体に作り込まれたバ
イポーラトランジスタをさらに備える。
【0017】また、請求項9の発明は、請求項8記載の
半導体装置であって、前記上層電極は単層構造からなる
上層電極を含み、前記下層電極は積層構造からなる下層
電極を含む。
【0018】また、請求項10の発明は、請求項1ない
し請求項9のうち、いずれか1項に記載の半導体装置で
あって、前記誘電体膜は積層構造からなる誘電体膜を含
む。
【0019】この発明に係る請求項11記載の半導体装
置の製造方法は、容量と絶縁ゲート型トランジスタとが
所定の基体に作り込まれた半導体装置を製造する半導体
装置の製造方法であって、(a)容量形成用の第1の領域
及び絶縁ゲート型トランジスタ形成用の第2の領域を有
する所定の基体を準備するステップと、(b)前記所定の
基体上に下層電極用導電層及び誘電体用絶縁膜を順次堆
積するステップと、(c)下層電極用マスクを用いて前記
下層電極用導電層及び前記誘電体用絶縁膜に対してパタ
ーニングを行い、前記容量の下層電極及び誘電体膜を形
成するステップと、(d)前記ステップ(c)の後に、前記第
1及び第2の領域を含む前記所定の基板上に上層電極用
導電層を形成するステップと、(e)上層電極用マスクを
用いて前記上層電極用導電層に対するパターニング処理
を行い、前記第1の領域に前記容量の上層電極を形成す
るとともに、前記第2の領域に前記絶縁ゲート型トラン
ジスタのゲート電極を形成するステップと、を備えてい
る。
【0020】また、請求項12の発明は、請求項11記
載の半導体装置の製造方法であって、前記半導体装置は
前記所定の基体に作り込まれたバイポーラトランジスタ
をさらに含み、前記所定の基体はバイポーラトランジス
タ形成用の第3の領域をさらに有し、前記ステップ(d)
は、前記第1ないし第3の領域を含む前記所定の基板上
に前記上層電極用導電層を形成するステップを含み、前
記ステップ(e)は、前記上層電極用マスクを用いて前記
上層電極用導電層に対するパターニング処理を行い、前
記第3の領域に前記上層電極用導電層を前記バイポーラ
トランジスタのベース電極としてさらに形成するステッ
プを含む。
【0021】また、請求項13の発明は、請求項12記
載の半導体装置の製造方法であって、前記上層電極用導
電層は上層電極用第1導電層及び上層電極用第2導電層
の積層構造を含み、前記ステップ(d)は、(d-1)前記ステ
ップ(c)の後に、前記第1ないし第3の領域を含む前記
所定の基板上に前記上層電極用第1導電層を形成するス
テップと、(d-2)前記ステップ(d-1)の後に、前記第1な
いし第3の領域を含む前記所定の基板上に前記上層電極
用第2導電層を形成するステップとを含み、前記ステッ
プ(e)は、(e-1)前記ステップ(d-1)の後で、かつステッ
プ(d-2)の前に、前記第3の領域の前記上層電極用第1
導電層を除去するステップと、(e-2)前記ステップ(d-2)
の後に、前記上層電極用マスクを用いて前記上層電極用
第1及び第2導電層に対する前記パターニング処理を行
うステップを含み、前記ステップ(e)の実行後、前記容
量の上層電極及び前記絶縁ゲート型トランジスタのゲー
ト電極は前記上層電極用第1及び第2導電層を含み、前
記バイポーラトランジスタのベース電極は前記上層電極
用第2導電層を含む。
【0022】また、請求項14の発明は、請求項12記
載の半導体装置の製造方法であって、前記上層電極用導
電層は単層の導電層含み、(f)前記ステップ(c)の後、前
記ステップ(d)の前に実行され、前記第2の領域のみに
ゲート電極用導電層を選択的に形成するステップをさら
に備え、前記ステップ(e)は、前記上層電極用マスクを
用いて、前記ゲート電極用導電層及び前記上層電極用導
電層に対するパターニングを行うステップを含み、前記
ステップ(e)の実行後、前記容量の上層電極及び前記バ
イポーラトランジスタは前記上層電極用導電層のみを含
み、前記絶縁ゲート型トランジスタは前記上層電極用第
2導電層及び前記ゲート電極用導電層を含む。
【0023】また、請求項15の発明は、請求項11な
いし請求項13のうち、いずれか1項に記載の半導体装
置の製造方法であって、前記ステップ(e)の前記パター
ニング処理は、(e-3)前記上層電極用マスクを用いて、
前記第1の領域に前記容量の下層電極の側面から前記誘
電体膜上の一部にかけて前記上層電極用導電層を補助層
として形成するステップを含む。
【0024】また、請求項16の発明は、請求項11な
いし請求項15のうち、いずれか1項に記載の半導体装
置の製造方法であって、前記誘電体膜用絶縁膜は酸化膜
よりも誘電率が高い絶縁膜を含む。
【0025】この発明に係る請求項17記載の半導体装
置の製造方法は、容量と絶縁ゲート型トランジスタとが
所定の基体に作り込まれた半導体装置を製造する半導体
装置の製造方法であって、(a)容量形成用の第1の領域
及び絶縁ゲート型トランジスタ形成用の第2の領域を有
する所定の基体と準備するステップと、(b)前記所定の
基体上に下層電極用導電層、誘電体用絶縁膜及び上層電
極用導電層を順次堆積するステップとを備え、前記誘電
体膜用絶縁膜は酸化膜よりも誘電率が高い絶縁膜を含
み、(c)上層電極用マスクを用いて前記上層電極用導電
層及び前記誘電体用絶縁膜に対してパターニングを行
い、前記容量の上層電極及び誘電体膜を形成するステッ
プと、(d)下層電極用マスクを用いて前記下層電極用導
電層に対するパターニング処理を行い、前記第1の領域
に前記容量の下層電極を形成するとともに、前記第2の
領域に前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極を形
成するステップとをさらに備える。
【0026】また、請求項18の発明は、請求項17記
載の半導体装置の製造方法であって、前記半導体装置は
前記所定の基体に作り込まれたバイポーラトランジスタ
をさらに含み、前記所定の基体はバイポーラトランジス
タ形成用の第3の領域をさらに有し、前記ステップ(d)
は、前記下層電極用マスクを用いて前記下層電極用導電
層に対するパターニング処理を行い、前記第3の領域に
前記下層電極用導電層を前記バイポーラトランジスタの
ベース電極としてさらに形成するステップを含む。
【0027】また、請求項19の発明は、請求項18記
載の半導体装置の製造方法であって、前記下層電極用導
電層は下層電極用第1導電層及び下層電極用第2導電層
の積層構造を含み、前記上層電極用導電層は単層構造の
導電層を含み、前記ステップ(b)は、(b-1)前記所定の基
体上の前記第1及び第2の領域に選択的に前記下層電極
用第1導電層を形成するステップと、(b-2)前記(b-1)の
後に、前記下層電極用第2導電層、前記誘電体用絶縁膜
及び前記上層電極用導電層を順次堆積するステップと、
を含み、前記ステップ(d)実行後、前記容量の下層電極
及び前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極は共に
前記下層電極用第1及び第2の導電層を含み、前記バイ
ポーラトランジスタのベース電極は前記下層電極用第2
導電層のみを含む。
【0028】また、請求項20の発明は、請求項11な
いし請求項19のうち、いずれか1項に記載の半導体装
置の製造方法であって、前記誘電体膜用絶縁層は積層構
造からなる絶縁膜を含む。
【0029】
【発明の実施の形態】<実施の形態1>図1はこの発明
の実施の形態1である容量が作り込まれたCMOS構造
の半導体装置1の構造を示す断面図である。
【0030】同図に示すように、半導体装置1は容量形
成領域A1に容量C1が作り込まれ、シリコン基板10
0(基体)のCMOS形成領域A2にNMOSトランジ
スタQ11及びPMOSトランジスタQ12が作り込ま
れている。
【0031】NMOSトランジスタQ11,PMOSト
ランジスタQ12間はシリコン基板100の上層部に形
成されたLOCOS分離膜101により素子分離され、
容量C1はLOCOS分離膜101上に形成されること
により、CMOS形成領域A2のMOSトランジスタQ
11,Q12と素子分離されている。
【0032】容量形成領域A1において、LOCOS分
離膜101上に形成される下層電極用ポリシリコン層1
05(下層電極)、窒化膜106(誘電体膜)及び上層
電極用ポリシリコン層107(上層電極)から容量C1
が構成される。この際、下層電極用ポリシリコン層10
5及び窒化膜106は平面パターンが同一に形成され
る。また、下層電極用ポリシリコン層105及び上層電
極用ポリシリコン層107の側面に枠付けTEOS酸化
膜110が形成される。
【0033】CMOS形成領域A2において、Pウェル
領域102上にNMOSトランジスタQ11が形成さ
れ、Nウェル領域103上にPMOSトランジスタQ1
2が形成される。
【0034】Pウェル領域102の表面内にN+ソース
・ドレイン領域108が選択的に形成され、N+ソース
・ドレイン領域108,108間のPウェル領域102
の表面上にゲート酸化膜104及び上層電極用ポリシリ
コン層107が形成される。したがって、上層電極用ポ
リシリコン層107をゲート電極として、Pウェル領域
102、N+ソース・ドレイン領域108,108及び
ゲート酸化膜104からなるNMOSトランジスタQ1
1が構成される。
【0035】一方、Nウェル領域103の表面内にP+
ソース・ドレイン領域109,109が選択的に形成さ
れ、P+ソース・ドレイン領域109,109間のNウ
ェル領域103の表面上にゲート酸化膜104及び上層
電極用ポリシリコン層107が形成される。したがっ
て、上層電極用ポリシリコン層107をゲート電極とし
て、Nウェル領域103、P+ソース・ドレイン領域1
09,109及びゲート酸化膜104からなるPMOS
トランジスタQ12が構成される。
【0036】容量C1、NMOSトランジスタQ11及
びPMOSトランジスタQ12を含むシリコン基板10
0上の全面をコンタクト層間絶縁膜111が覆って形成
される。
【0037】そして、タングステンプラグ112がコン
タクト層間絶縁膜111を貫通して、容量C1の上層電
極用ポリシリコン層107の表面の一部、N+ソース・
ドレイン領域108,108の表面の一部、P+ソース
・ドレイン領域109,109の表面の一部に電気的に
接続して形成される。
【0038】さらに、タングステンプラグ112はコン
タクト層間絶縁膜111及び窒化膜106を貫通して容
量C1の下層電極用ポリシリコン層105の表面の一部
と電気的に接続して形成される。また、コンタクト層間
絶縁膜111上にタングステンプラグ112に電気的に
接続してアルミ配線113が形成される。
【0039】図2〜図10は実施の形態1の半導体装置
1に製造方法を示す断面図である。以下、これらの図を
参照して実施の形態1の製造方法を説明する。
【0040】まず、図2に示すように、シリコン基板1
00の上層部にLOCOS分離膜101を選択的に形成
する。
【0041】次に、図3に示すように、シリコン基板1
00におけるCMOS形成領域A2の上層部にPウェル
領域102及びNウェル領域103を選択的に形成す
る。この際、Pウェル領域102及びNウェル領域10
3は間のLOCOS分離膜101によって電気的に分離
される。
【0042】そして、図4に示すように、全面にCVD
法等によりドープドポリシリコンである下層電極用ポリ
シリコン層105を堆積し、さらに単層誘電体膜となる
窒化膜106を下層電極用ポリシリコン層105上に形
成する。なお、下層電極用ポリシリコン層105をイオ
ン注入によってドープしてもよく、ドープドポリシリコ
ンの代わりにアモルファスシリコンを形成しても良い。
【0043】次に、図5に示すように、図示しない下層
電極用マスクを用いて、下層電極用ポリシリコン層10
5及び窒化膜106を選択的にエッチングすることによ
り、容量形成領域A1のみに下層電極用ポリシリコン層
105及び窒化膜106を選択的に残存させる。その結
果、下層電極用ポリシリコン層105と窒化膜106と
の平面パターンが同一になる。パターニングされた下層
電極用ポリシリコン層105及び窒化膜106がそれぞ
れ容量C1の下層電極及び誘電体膜となる。
【0044】続いて、図6に示すように、Pウェル領域
102及びNウェル領域103上にそれぞれゲート酸化
膜104を形成した後、全面ににCVD法等によりドー
プドポリシリコンである上層電極用ポリシリコン層10
7を堆積する。なお、上層電極用ポリシリコン層107
をイオン注入によってドープしてもよく、ドープドポリ
シリコンの代わりにアモルファスシリコンを形成しても
良い。
【0045】そして、図7に示すように、図示しない上
層電極兼ゲート電極形成用マスクを用いて、上層電極用
ポリシリコン層107及びゲート酸化膜104(CMO
S形成領域A2のみ)を選択的にエッチングすることに
より、容量形成領域A1の窒化膜106上の一部に上層
電極用ポリシリコン層107をパターニングし、CMO
S形成領域A2のゲート酸化膜及び上層電極用ポリシリ
コン層107をパターニングする。
【0046】その結果、上層電極用ポリシリコン層10
7による容量C1の上層電極と、上層電極用ポリシリコ
ン層107によるNMOSトランジスタQ11,PMO
SトランジスタQ12のゲート電極とを同時に得ること
ができる。
【0047】次に、図8に示すように、枠付けTEOS
酸化膜110を全面に堆積後、全面エッチバックを行
い、容量形成領域A1の下層電極用ポリシリコン層10
5及び上層電極用ポリシリコン層107の側面、CMO
S形成領域A2のゲート酸化膜104及び上層電極用ポ
リシリコン層107の側面に枠付けTEOS酸化膜11
0をそれぞれサイドウォールとして残存させる。なお、
サイドウォール形成前にソース・ドレイン領域用の拡散
領域を形成してもよい。
【0048】続いて、図9に示すように、Pウェル領域
102及びNウェル領域103それぞれにおいて、上層
電極用ポリシリコン層107及びその側面に形成された
枠付けTEOS酸化膜110をマスクとしてN型及びP
型の不純物を導入することにより、Pウェル領域102
及びNウェル領域103の表面内にN+ソース・ドレイ
ン領域108,108及びP+ソース・ドレイン領域1
09をそれぞれ形成する。
【0049】そして、図10に示すように、全面にコン
タクト層間絶縁膜111を形成し、容量形成領域A1の
上層電極用ポリシリコン層107及び下層電極用ポリシ
リコン層105の一部上、CMOS形成領域A2のN+
ソース・ドレイン領域108,108及びP+ソース・
ドレイン領域109,109の一部上にコンタクトホー
ルを開口後、タングステンプラグ112で埋め込み、さ
らにタングステンプラグ112に電気的に接続してコン
タクト層間絶縁膜111上にアルミ配線113を形成す
ることにより、図1で示した半導体装置1を得ることが
できる。なお、下層電極用ポリシリコン層105の一部
上においては窒化膜106も貫通するコンタクトホール
を形成することになる。
【0050】このように、実施の形態1の半導体装置1
は通常のCMOSプロセスと比較した場合に、図5で示
す下層電極構造を得るための下層電極用マスクのみを追
加するたけで、容量C1をCMOS構造に作り込むこと
ができる。
【0051】また、誘電体膜はゲート酸化膜104に依
存することなく形成できるため、窒化膜106を用いる
ことにより単位面積当たりの容量値を大きくすることが
できる。すなわち、誘電体膜の膜厚、膜質、材料を自由
に変更できるため、単位面積当たりの容量値を所望の値
に設定することができる。勿論、MOS容量で問題とな
った電圧依存性が生じない構成にすることができる。
【0052】このように、実施の形態1の半導体装置1
は、製造コストを必要最小限に抑えながら、単位面積当
たりの容量値を大きくし、かつ電圧依存性を生じないC
MOS構造となる。
【0053】上層電極用ポリシリコン層107は500
℃以上の高温処理によっても変形等の特性劣化が生じな
いポリシリコンを構成材料としているため、上層電極用
ポリシリコン層107をNMOSトランジスタQ11,
PMOSトランジスタQ12のゲート電極として用いて
も、MOSトランジスタQ11,Q21は良好な電気的
特性を保つことができる。
【0054】なお、実施の形態1では誘電体膜として窒
化膜106を示したが、酸化膜より誘電体率の高い高誘
電体であれば他の材料を用いても良い。
【0055】また、SiO2/SiNの2重構造やSi
2/SiN/SiO2の3重構造等の積層構造で誘電体
膜を形成しても良い。積層構造で誘電体膜を形成すると
容量の寿命等の信頼性が向上する効果を奏する。
【0056】<実施の形態2>図11はこの発明の実施
の形態2である容量が作り込まれたBiCMOS構造の
半導体装置2の構造を示す断面図である。
【0057】同図に示すように、半導体装置2は容量形
成領域A1に容量C2が作り込まれ、シリコン基板20
0上に形成されるN型エピタキシャル層202のCMO
S形成領域A2にNMOSトランジスタQ21及びPM
OSトランジスタQ22が作り込まれ、バイポーラトラ
ンジスタ形成領域A3にバイポーラトランジスタT2が
作り込まれている。シリコン基板200とN型エピタキ
シャル層202とによりBiCMOS構造の基体が構成
される。
【0058】NMOSトランジスタQ21,PMOSト
ランジスタQ22間はN型エピタキシャル層202の上
層部に形成されたLOCOS分離膜203により素子分
離され、容量C2はLOCOS分離膜203上に形成さ
れることにより、CMOS形成領域A2のMOSトラン
ジスタQ21,Q22と素子分離され、PMOSトラン
ジスタQ22,バイポーラトランジスタT2間はLOC
OS分離膜203及びその下方のP型分離ウェル領域2
07によって素子分離されている。
【0059】容量形成領域A1において、LOCOS分
離膜203上に形成される下層電極用ポリシリコン層2
08(下層電極)、窒化膜210(誘電体膜)並びに上
層電極用第1ポリシリコン層211及び上層電極用第2
ポリシリコン層212(上層電極)から容量C2が構成
される。この際、下層電極用ポリシリコン層208及び
窒化膜210は平面パターンが同一に形成される。ま
た、下層電極用ポリシリコン層208並びに上層電極用
第1ポリシリコン層211及び上層電極用第2ポリシリ
コン層212の側面に枠付けTEOS酸化膜213が形
成される。
【0060】CMOS形成領域A2において、Pウェル
領域204上にNMOSトランジスタQ21が形成さ
れ、Nウェル領域205上にPMOSトランジスタQ2
2が形成される。
【0061】Pウェル領域204の表面内にN+ソース
・ドレイン領域214が選択的に形成され、N+ソース
・ドレイン領域214,214間のPウェル領域204
の表面上にゲート酸化膜222並びに上層電極用第1ポ
リシリコン層211及び上層電極用第2ポリシリコン層
212が形成される。したがって、上層電極用第1ポリ
シリコン層211及び上層電極用第2ポリシリコン層2
12をゲート電極として、Pウェル領域204、N+
ース・ドレイン領域214,214及びゲート酸化膜2
22からなるNMOSトランジスタQ21が構成され
る。
【0062】一方、Nウェル領域205の表面内にP+
ソース・ドレイン領域215,215が選択的に形成さ
れ、P+ソース・ドレイン領域215,215間のNウ
ェル領域205の表面上にゲート酸化膜222並びに上
層電極用第1ポリシリコン層211及び上層電極用第2
ポリシリコン層212が形成される。したがって、上層
電極用第1ポリシリコン層211及び上層電極用第2ポ
リシリコン層212をゲート電極として、Nウェル領域
205、P+ソース・ドレイン領域215,215及び
ゲート酸化膜222からなるPMOSトランジスタQ2
2が構成される。
【0063】バイポーラトランジスタ形成領域A3にお
いて、シリコン基板200とN型エピタキシャル層20
2との界面に埋め込まれてフローティングコレクタ領域
201が形成され、フローティングコレクタ領域201
の一部からN型エピタキシャル層202の表面にかけて
コレクタウォール206が形成されている。
【0064】そして、バイポーラトランジスタ形成領域
A3のN型エピタキシャル層202の上層部にP型のベ
ース拡散層216が形成され、ベース拡散層216の中
心部表面内にエミッタ拡散層217が形成される。
【0065】さらに、ベース拡散層216の表面の一部
に接触して上層電極用第2ポリシリコン層212がベー
ス電極として形成され、エミッタ拡散層217の表面の
一部に接触してポリシリコンエミッタ電極218が形成
される。なお、上層電極用第2ポリシリコン層212及
びポリシリコンエミッタ電極218は、間にTEOS酸
化膜221が形成されることにより絶縁される。
【0066】このように、バイポーラトランジスタ形成
領域A3において、コレクタウォール206、ベース拡
散層216、エミッタ拡散層217、上層電極用第2ポ
リシリコン層212(ベース電極)及びポリシリコンエ
ミッタ電極218によってバイポーラトランジスタT2
を構成している。
【0067】容量C2、NMOSトランジスタQ21、
PMOSトランジスタQ22及びバイポーラトランジス
タT2を含むN型エピタキシャル層202上の全面をコ
ンタクト層間絶縁膜209が覆って形成される。
【0068】そして、タングステンプラグ219がコン
タクト層間絶縁膜209を貫通して、容量C2の上層電
極用第1ポリシリコン層211の表面の一部、N+ソー
ス・ドレイン領域214,214の表面の一部、P+
ース・ドレイン領域215,215の表面の一部、バイ
ポーラトランジスタ形成領域A3の上層電極用第2ポリ
シリコン層212の一部、コレクタウォール206の表
面の一部、ポリシリコンエミッタ電極218の一部に電
気的に接続して形成される。
【0069】さらに、タングステンプラグ219はコン
タクト層間絶縁膜209及び窒化膜210を貫通して容
量C2の下層電極用ポリシリコン層208の表面の一部
に電気的に接続して形成される。また、コンタクト層間
絶縁膜209上にタングステンプラグ219に電気的に
接続してアルミ配線220が形成される。
【0070】図12〜図24は実施の形態2の半導体装
置2に製造方法を示す断面図である。以下、これらの図
を参照して実施の形態2の製造方法を説明する。
【0071】まず、図12に示すように、シリコン基板
200にアンチモン(Sb)を注入してN型のフローテ
ィングコレクタ領域201を形成する。
【0072】次に、図13に示すように、エピタキシャ
ル成長法を用いてフローティングコレクタ領域201を
含むシリコン基板200上にN型エピタキシャル層20
2を形成する。この際、フローティングコレクタ領域2
01のN型不純物が拡散するためフローティングコレク
タ領域201の一部はN型エピタキシャル層202内に
も形成される。
【0073】そして、図14に示すように、N型エピタ
キシャル層202の上層部にLOCOS分離膜203を
選択的に形成する。
【0074】次に、図15に示すように、N型エピタキ
シャル層202におけるCMOS形成領域A2の上層部
にPウェル領域204及びNウェル領域205を選択的
に形成する。
【0075】さらに、図15に示すように、CMOS形
成領域A2,バイポーラトランジスタ形成領域A3の境
界近傍領域におけるLOCOS分離膜203下にLOC
OS分離膜203を貫通するイオン注入等によりP型分
離ウェル領域207を形成し、N型エピタキシャル層2
02の表面からフローティングコレクタ領域201に到
達するコレクタウォール206を形成する。
【0076】そして、図16に示すように、全面にCV
D法等によりドープドポリシリコンである下層電極用ポ
リシリコン層208を堆積し、さらに単層誘電体膜とな
る窒化膜210を下層電極用ポリシリコン層208上に
形成する。なお、下層電極用ポリシリコン層208をイ
オン注入によってドープしてもよく、ドープドポリシリ
コンの代わりにアモルファスシリコンを形成しても良
い。
【0077】次に、図17に示すように、図示しない下
層電極用マスクを用いて、下層電極用ポリシリコン層2
08及び窒化膜210を選択的にエッチングすることに
より、容量形成領域A1のみに下層電極用ポリシリコン
層208及び窒化膜210を選択的に残存させる。その
結果、下層電極用ポリシリコン層208と窒化膜210
との平面パターンが同一になる。パターニングされた下
層電極用ポリシリコン層208及び窒化膜210がそれ
ぞれ容量C2の下層電極及び誘電体膜となる。
【0078】続いて、図18に示すように、Pウェル領
域204、Nウェル領域205及びコレクタウォール2
06上にそれぞれゲート酸化膜222を形成した後、全
面にCVD法等によりドープドポリシリコンである上層
電極用第1ポリシリコン層211を堆積後、バイポーラ
トランジスタ形成領域A3においてN型エピタキシャル
層202の表面上を含む大部分の領域で上層電極用第1
ポリシリコン層211及びゲート酸化膜222をエッチ
ング除去する。なお、上層電極用第1ポリシリコン層2
11をイオン注入によってドープしてもよく、ドープド
ポリシリコンの代わりにアモルファスシリコンを形成し
ても良い。
【0079】さらに、図19に示すように、全面にノン
ドープポリシリコンである上層電極用第2ポリシリコン
層212を堆積する。なお、ノンドープドポリシリコン
の代わりにアモルファスシリコンを形成しても良い。
【0080】そして、図20に示すように、図示しない
上層電極、ゲート電極兼ベース電極形成用マスクを用い
て、上層電極用第1ポリシリコン層211(容量形成領
域A1,CMOS形成領域A2のみ)及び上層電極用第
2ポリシリコン層212並びにゲート酸化膜222(C
MOS形成領域A2,バイポーラトランジスタ形成領域
A3のみ)を選択的にエッチングする。
【0081】すると、容量形成領域A1の窒化膜210
上の一部に上層電極用第1ポリシリコン層211及び上
層電極用第2ポリシリコン層212がパターニングさ
れ、CMOS形成領域A2のゲート酸化膜222並びに
上層電極用第1ポリシリコン層211及び上層電極用第
2ポリシリコン層212がパターニングされ、バイポー
ラトランジスタ形成領域A3の上層電極用第2ポリシリ
コン層212がパターニングされる。
【0082】その結果、上層電極用第1ポリシリコン層
211による容量C2の上層電極と、上層電極用第1ポ
リシリコン層211及び上層電極用第2ポリシリコン層
212によるNMOSトランジスタQ21,PMOSト
ランジスタQ22のゲート電極とを同時に得ることがで
きる。
【0083】次に、図21に示すように、枠付けTEO
S酸化膜213を全面に堆積後、全面エッチバックを行
い、容量形成領域A1の下層電極用ポリシリコン層20
8及び上層電極用第1ポリシリコン層211,上層電極
用第2ポリシリコン層212の側面、CMOS形成領域
A2のゲート酸化膜222及び上層電極用第1ポリシリ
コン層211,上層電極用第2ポリシリコン層212の
側面、及びバイポーラトランジスタ形成領域A3の上層
電極用第2ポリシリコン層212の側面に枠付けTEO
S酸化膜213をそれぞれサイドウォールとして残存さ
せる。
【0084】さらに、図21に示すように、Pウェル領
域204及びNウェル領域205それぞれにおいて、上
層電極用第1ポリシリコン層211及びその側面に形成
された枠付けTEOS酸化膜213をマスクとしてN型
及びP型の不純物を導入することにより、Pウェル領域
204及びNウェル領域205の表面内にN+ソース・
ドレイン領域214,214及びP+ソース・ドレイン
領域215をそれぞれ形成する。
【0085】加えて、図21に示すように、バイポーラ
トランジスタ形成領域A3において、上層電極用第2ポ
リシリコン層212を拡散源とした拡散処理によりN型
エピタキシャル層202の表面内に注入することにより
ベース拡散層216を形成する。なお、上層電極用第2
ポリシリコン層212越しにイオン注入してベース拡散
層216を形成してもよい。
【0086】次に、図22に示すように、全面にTEO
S酸化膜221を堆積後、バイポーラトランジスタ形成
領域A3のベース拡散層216の中心部上のTEOS酸
化膜221及び上層電極用第2ポリシリコン層212を
選択的に除去する。この残存した上層電極用第2ポリシ
リコン層212がベース電極となる。
【0087】続いて、図23に示すように、バイポーラ
トランジスタ形成領域A3において、ベース拡散層21
6の表面上にN型の不純物がドープされたポリシリコン
エミッタ電極218を形成する。この際、ポリシリコン
エミッタ電極218に先がけてTEOS酸化膜等の絶縁
膜221aを形成することにより、ポリシリコンエミッ
タ電極218と上層電極用第2ポリシリコン層212と
の絶縁性は保たれる。さらに、ポリシリコンエミッタ電
極218を拡散源とした拡散処理によってポリシリコン
エミッタ電極218直下のベース拡散層216の表面に
エミッタ拡散層217を形成する。このとき、ベース拡
散層216も拡散する。
【0088】そして、図24に示すように、全面にコン
タクト層間絶縁膜209を形成し、容量形成領域A1の
上層電極用第2ポリシリコン層212及び下層電極用ポ
リシリコン層208の一部上、CMOS形成領域A2の
+ソース・ドレイン領域214,214及びP+ソース
・ドレイン領域215,215の一部上、及びバイポー
ラトランジスタ形成領域A3の上層電極用第2ポリシリ
コン層212の一部上、コレクタウォール206の一部
上、ポリシリコンエミッタ電極218の一部上にコンタ
クトホールを開口後、タングステンプラグ219で埋め
込み、さらにタングステンプラグ219に電気的に接続
してコンタクト層間絶縁膜209上にアルミ配線220
を形成することにより、図11で示した半導体装置2を
得ることができる。なお、下層電極用ポリシリコン層2
08の一部上においては窒化膜210も貫通するコンタ
クトホールを形成することになる。
【0089】このように、実施の形態2の半導体装置2
は通常のBiCMOSプロセスと比較した場合に、図1
7で示す下層電極構造を得るための下層電極用マスクの
みを追加するたけで、容量C2をBiCMOS構造に作
り込むことができる。
【0090】また、実施の形態2の半導体装置2は、実
施の形態1の半導体装置1同様、誘電体膜として窒化膜
210を用いることにより単位面積当たりの容量値を大
きくすることができ、電圧依存性が生じない構成にする
ことができる。
【0091】このように、実施の形態2の半導体装置2
は、製造コストを必要最小限に抑えながら、単位面積当
たりの容量値を大きくし、かつ電圧依存性を生じないB
iCMOS構造となる。
【0092】加えて、上層電極用第1ポリシリコン層2
11,上層電極用第2ポリシリコン層212は500℃
以上の高温処理によっても変形等の特性劣化が生じない
ポリシリコンを構成材料としているため、上層電極用第
1ポリシリコン層211及び上層電極用第2ポリシリコ
ン層212をNMOSトランジスタQ21,PMOSト
ランジスタQ22のゲート電極として用いても、MOS
トランジスタQ21,Q22は良好な電気的特性を保つ
ことができる。同様に、上層電極用第2ポリシリコン層
212をバイポーラトランジスタT2のベース電極とし
ても用いても、バイポーラトランジスタT2は良好な電
気的特性を保つことができる。
【0093】なお、実施の形態2では誘電体膜として窒
化膜210を示したが、酸化膜より誘電体率の高い高誘
電体であれば他の材料を用いても良い。
【0094】また、SiO2/SiNの2重構造やSi
2/SiN/SiO2の3重構造等の積層構造で誘電体
膜を形成しても良い。積層構造で誘電体膜を形成すると
容量の寿命等の信頼性が向上する効果を奏する。
【0095】<実施の形態3>図25はこの発明の実施
の形態3である容量が作り込まれたBiCMOS構造の
半導体装置3の構造を示す断面図である。
【0096】同図に示すように、半導体装置3は容量形
成領域A1に容量C3が作り込まれ、シリコン基板30
0上に形成されるN型エピタキシャル層302のCMO
S形成領域A2にNMOSトランジスタQ31及びPM
OSトランジスタQ32が作り込まれ、バイポーラトラ
ンジスタ形成領域A3にバイポーラトランジスタT3が
作り込まれている。
【0097】NMOSトランジスタQ31,PMOSト
ランジスタQ32間はN型エピタキシャル層302の上
層部に形成されたLOCOS酸化膜303により素子分
離され、容量C3はLOCOS酸化膜303上に形成さ
れることにより、CMOS形成領域A2のMOSトラン
ジスタQ31,Q32と素子分離され、PMOSトラン
ジスタQ32,バイポーラトランジスタT3間はLOC
OS酸化膜303及びその下方のP型分離ウェル領域3
07によって素子分離されている。
【0098】容量形成領域A1において、LOCOS酸
化膜303上に形成される下層電極用ポリシリコン層3
08(下層電極)、窒化膜310(誘電体膜)及び上層
電極用ポリシリコン電極312(上層電極)から容量C
3が構成される。この際、下層電極用ポリシリコン層3
08及び窒化膜310は平面パターンが同一に形成され
る。また、下層電極用ポリシリコン層308及び上層電
極用ポリシリコン電極312の側面に枠付けTEOS酸
化膜213が形成される。
【0099】CMOS形成領域A2において、Pウェル
領域304上にNMOSトランジスタQ31が形成さ
れ、Nウェル領域305上にPMOSトランジスタQ3
2が形成される。
【0100】Pウェル領域304の表面内にN+ソース
・ドレイン領域314が選択的に形成され、N+ソース
・ドレイン領域314,314間のPウェル領域304
の表面上にゲート酸化膜322並びにゲート電極用ポリ
シリコン層311及び上層電極用ポリシリコン電極31
2が形成される。したがって、ゲート電極用ポリシリコ
ン層311及び上層電極用ポリシリコン電極312をゲ
ート電極として、Pウェル領域304、N+ソース・ド
レイン領域314,314及びゲート酸化膜322から
なるNMOSトランジスタQ31が構成される。
【0101】一方、Nウェル領域305の表面内にP+
ソース・ドレイン領域315,315が選択的に形成さ
れ、P+ソース・ドレイン領域315,315間のNウ
ェル領域305の表面上にゲート酸化膜322並びにゲ
ート電極用ポリシリコン層311及び上層電極用ポリシ
リコン電極312が形成される。したがって、ゲート電
極用ポリシリコン層311及び上層電極用ポリシリコン
電極312をゲート電極として、Nウェル領域305、
+ソース・ドレイン領域315,315及びゲート酸
化膜322からなるPMOSトランジスタQ32が構成
される。
【0102】バイポーラトランジスタ形成領域A3にお
いて、シリコン基板300とN型エピタキシャル層30
2との界面に埋め込まれてフローティングコレクタ領域
301が形成され、フローティングコレクタ領域301
の一部からN型エピタキシャル層302の表面にかけて
コレクタウォール306が形成されている。
【0103】そして、バイポーラトランジスタ形成領域
A3のN型エピタキシャル層302の上層部にP型のベ
ース拡散層316が形成され、ベース拡散層316の中
心部表面内にエミッタ拡散層317が形成される。
【0104】さらに、ベース拡散層316の表面の一部
に接触して上層電極用ポリシリコン電極312がベース
電極として形成され、エミッタ拡散層317の表面の一
部に接触してポリシリコンエミッタ電極318が形成さ
れる。なお、上層電極用ポリシリコン電極312及びポ
リシリコンエミッタ電極318は、間にTEOS酸化膜
321が形成されることにより絶縁される。
【0105】このように、バイポーラトランジスタ形成
領域A3において、コレクタウォール306、ベース拡
散層316、エミッタ拡散層317、上層電極用ポリシ
リコン電極312(ベース電極)及びポリシリコンエミ
ッタ電極318によってバイポーラトランジスタT3を
構成している。
【0106】容量C3、NMOSトランジスタQ31、
PMOSトランジスタQ32及びバイポーラトランジス
タT3を含むN型エピタキシャル層302上の全面をコ
ンタクト層間絶縁膜309が覆って形成される。
【0107】そして、タングステンプラグ319がコン
タクト層間絶縁膜309を貫通して、容量C3の上層電
極用ポリシリコン電極312の表面の一部、N+ソース
・ドレイン領域314,314の表面の一部、P+ソー
ス・ドレイン領域315,315の表面の一部、バイポ
ーラトランジスタ形成領域A3の上層電極用ポリシリコ
ン電極312の一部、コレクタウォール306の表面の
一部、ポリシリコンエミッタ電極318の一部に電気的
に接続して形成される。
【0108】さらに、タングステンプラグ319はコン
タクト層間絶縁膜309及び窒化膜310を貫通して容
量C3の下層電極用ポリシリコン層308の表面の一部
にと電気的に接続して形成される。また、コンタクト層
間絶縁膜309上にタングステンプラグ319に電気的
に接続してアルミ配線320が形成される。
【0109】図26〜図38は実施の形態3の半導体装
置3に製造方法を示す断面図である。以下、これらの図
を参照して実施の形態3の製造方法を説明する。
【0110】まず、図26に示すように、シリコン基板
300にアンチモン(Sb)を注入してN型のフローテ
ィングコレクタ領域301を形成する。
【0111】次に、図27に示すように、エピタキシャ
ル成長法を用いてフローティングコレクタ領域301を
含むシリコン基板300上にN型エピタキシャル層30
2を形成する。この際、フローティングコレクタ領域3
01のN型不純物が拡散するためフローティングコレク
タ領域301の一部はN型エピタキシャル層302内に
も形成される。
【0112】そして、図28に示すように、N型エピタ
キシャル層302の上層部にLOCOS酸化膜303を
選択的に形成する。
【0113】次に、図29に示すように、N型エピタキ
シャル層302におけるCMOS形成領域A2の上層部
にPウェル領域304及びNウェル領域305を選択的
に形成する。
【0114】さらに、図29に示すように、CMOS形
成領域A2,バイポーラトランジスタ形成領域A3の境
界近傍領域におけるLOCOS酸化膜303下にLOC
OS酸化膜303を貫通するイオン注入等によりP型分
離ウェル領域307を形成し、N型エピタキシャル層3
02の表面からフローティングコレクタ領域301に到
達するコレクタウォール306を形成する。
【0115】そして、図30に示すように、全面にCV
D法等によりドープドポリシリコンである下層電極用ポ
リシリコン層308を堆積し、さらに単層誘電体膜とな
る窒化膜310を下層電極用ポリシリコン層308上に
形成する。なお、下層電極用ポリシリコン層308をイ
オン注入によってドープしてもよく、ドープドポリシリ
コンの代わりにアモルファスシリコンを形成しても良
い。
【0116】次に、図31に示すように、図示しない下
層電極用マスクを用いて、下層電極用ポリシリコン層3
08及び窒化膜310を選択的にエッチングすることに
より、容量形成領域A1のみに下層電極用ポリシリコン
層308及び窒化膜310を選択的に残存させる。その
結果、下層電極用ポリシリコン層308と窒化膜310
との平面パターンが同一になる。パターニングされた下
層電極用ポリシリコン層308及び窒化膜310がそれ
ぞれ容量C3の下層電極及び誘電体膜となる。
【0117】続いて、図32に示すように、Pウェル領
域304、Nウェル領域305及びコレクタウォール3
06上にそれぞれゲート酸化膜322を形成した後、全
面ににCVD法等によりドープドポリシリコンであるゲ
ート電極用ポリシリコン層311を堆積後、容量形成領
域A1及びバイポーラトランジスタ形成領域A3におけ
るN型エピタキシャル層302の表面上を含む大部分の
領域で上層電極用ポリシリコン電極312及びゲート酸
化膜322をエッチング除去する。なお、上層電極用ポ
リシリコン電極312をイオン注入によってドープして
もよく、ドープドポリシリコンの代わりにアモルファス
シリコンを形成しても良い。
【0118】さらに、図33に示すように、全面にノン
ドープポリシリコンである上層電極用ポリシリコン電極
312を堆積する。なお、ノンドープドポリシリコンの
代わりにアモルファスシリコンを形成しても良い。
【0119】そして、図34に示すように、図示しない
上層電極、ゲート電極兼ベース電極形成用マスクを用い
て、ゲート電極用ポリシリコン層311(CMOS形成
領域A2のみ)及び上層電極用ポリシリコン電極312
並びにゲート酸化膜322(CMOS形成領域A2,バ
イポーラトランジスタ形成領域A3のみ)を選択的にエ
ッチングする。
【0120】すると、容量形成領域A1の窒化膜310
上の一部に上層電極用ポリシリコン電極312がパター
ニングされ、CMOS形成領域A2のゲート酸化膜32
2並びにゲート電極用ポリシリコン層311及び上層電
極用ポリシリコン電極312がパターニングされ、バイ
ポーラトランジスタ形成領域A3の上層電極用ポリシリ
コン電極312がパターニングされる。
【0121】その結果、上層電極用ポリシリコン電極3
12による容量C3の上層電極と、ゲート電極用ポリシ
リコン層311及び上層電極用ポリシリコン電極312
によるNMOSトランジスタQ31,PMOSトランジ
スタQ32のゲート電極とを同時に得ることができる。
【0122】次に、図35に示すように、枠付けTEO
S酸化膜213を全面に堆積後、全面エッチバックを行
う行い、容量形成領域A1の下層電極用ポリシリコン層
308及び上層電極用ポリシリコン電極312の側面、
CMOS形成領域A2のゲート酸化膜322及びゲート
電極用ポリシリコン層311,上層電極用ポリシリコン
電極312の側面、及びバイポーラトランジスタ形成領
域A3の上層電極用ポリシリコン電極312の側面に枠
付けTEOS酸化膜213をそれぞれサイドウォールと
して残存させる。
【0123】さらに、図35に示すように、Pウェル領
域304及びNウェル領域305それぞれにおいて、上
層電極用ポリシリコン電極312及びその側面に形成さ
れた枠付けTEOS酸化膜213をマスクとしてN型及
びP型の不純物を導入することにより、Pウェル領域3
04及びNウェル領域305の表面内にN+ソース・ド
レイン領域314,314及びP+ソース・ドレイン領
域315をそれぞれ形成する。
【0124】加えて、図35に示すように、バイポーラ
トランジスタ形成領域A3において、上層電極用ポリシ
リコン電極312を拡散源とした拡散処理によりN型エ
ピタキシャル層302の表面内にベース拡散層316を
形成する。なお、上層電極用ポリシリコン電極312越
しにP型の不純物をN型エピタキシャル層302の表面
内に注入することによりベース拡散層316を形成して
もよい。
【0125】次に、図36に示すように、全面にTEO
S酸化膜321を堆積後、バイポーラトランジスタ形成
領域A3のベース拡散層316の中心部上のTEOS酸
化膜321及び上層電極用ポリシリコン電極312を選
択的に除去する。この残存した上層電極用ポリシリコン
電極312がベース電極となる。
【0126】続いて、図37に示すように、バイポーラ
トランジスタ形成領域A3において、ベース拡散層31
6の表面上にN型の不純物がドープされたポリシリコン
エミッタ電極318を形成する。この際、ポリシリコン
エミッタ電極318に先がけてTEOS酸化膜等の絶縁
膜321aを形成することにより、ポリシリコンエミッ
タ電極318と上層電極用ポリシリコン電極312との
絶縁性は保たれる。さらに、ポリシリコンエミッタ電極
318を拡散源とした拡散処理によってポリシリコンエ
ミッタ電極318直下のベース拡散層316の表面にエ
ミッタ拡散層317を形成する。このとき、ベース拡散
層316も拡散する。
【0127】そして、図38に示すように、全面にコン
タクト層間絶縁膜309を形成し、容量形成領域A1の
上層電極用ポリシリコン電極312及び下層電極用ポリ
シリコン層308の一部上、CMOS形成領域A2のN
+ソース・ドレイン領域314,314及びP+ソース・
ドレイン領域315,315の一部上、及びバイポーラ
トランジスタ形成領域A3の上層電極用ポリシリコン電
極312の一部上、コレクタウォール306の一部上、
ポリシリコンエミッタ電極318の一部上にコンタクト
ホールを開口後、タングステンプラグ319で埋め込
み、さらにタングステンプラグ319に電気的に接続し
てコンタクト層間絶縁膜309上にアルミ配線320を
形成することにより、図25で示した半導体装置3を得
ることができる。なお、下層電極用ポリシリコン層30
8の一部上においては窒化膜310も貫通するコンタク
トホールを形成することになる。
【0128】このように、実施の形態3の半導体装置3
は通常のBiCMOSプロセスと比較した場合に、図3
1で示す下層電極構造を得るための下層電極用マスクの
みを追加するたけで、容量C3をBiCMOS構造に作
り込むことができる。
【0129】また、実施の形態3の半導体装置3は、実
施の形態1,実施の形態2と同様、誘電体膜として窒化
膜310を用いることにより単位面積当たりの容量値を
大きくすることができ、電圧依存性が生じない構成にす
ることができる。
【0130】このように、実施の形態3の半導体装置3
は、製造コストを必要最小限に抑えながら、単位面積当
たりの容量値を大きくし、かつ電圧依存性を生じないB
iCMOS構造となる。
【0131】加えて、上層電極用ポリシリコン電極31
2は500℃以上の高温処理によっても変形等の特性劣
化が生じないポリシリコンを構成材料としているため、
上層電極用ポリシリコン電極312をNMOSトランジ
スタQ31,PMOSトランジスタQ32のゲート電極
の一部として用いても、MOSトランジスタQ31,Q
32は良好な電気的特性を保つことができる。同様に、
上層電極用ポリシリコン電極312をバイポーラトラン
ジスタT3のベース電極としても用いても、バイポーラ
トランジスタT3は良好な電気的特性を保つことができ
る。
【0132】さらに、実施の形態3の半導体装置3は容
量C3の上層電極を上層電極用ポリシリコン電極312
の一層で形成できるため、上層電極と下層電極間の段差
を比較的小さく押さえることができるため、上層電極の
残渣が生じにくいという優位性も有する。
【0133】なお、実施の形態3では誘電体膜として窒
化膜310を示したが、酸化膜より誘電体率の高い高誘
電体であれば他の材料を用いても良い。
【0134】また、SiO2/SiNの2重構造やSi
2/SiN/SiO2の2重構造等の積層構造で誘電体
膜を形成しても良い。積層構造で誘電体膜を形成すると
容量の寿命等の信頼性が向上する効果を奏する。
【0135】<実施の形態4>図39はこの発明の実施
の形態4である容量が作り込まれたCMOS構造の半導
体装置4の構造を示す断面図である。
【0136】同図に示すように、半導体装置4は容量形
成領域A1に容量C4が作り込まれ、シリコン基板40
0のCMOS形成領域A2にNMOSトランジスタQ4
1及びPMOSトランジスタQ42が作り込まれてい
る。
【0137】NMOSトランジスタQ41,PMOSト
ランジスタQ42間はシリコン基板400の上層部に形
成されたLOCOS酸化膜401により素子分離され、
容量C4はLOCOS酸化膜401上に形成されること
により、CMOS形成領域A2のMOSトランジスタQ
41,Q42と素子分離されている。
【0138】容量形成領域A1において、LOCOS酸
化膜401上に形成される下層電極用ポリシリコン層4
05(下層電極)、窒化膜406(誘電体膜)及び上層
電極用ポリシリコン層407(上層電極)から容量C4
が構成される。この際、下層電極用ポリシリコン層40
5及び窒化膜406は平面パターンが同一に形成され
る。
【0139】さらに、上層電極用ポリシリコン層407
と同一構成材料で形成される補助層407aは残渣発生
除去用として下層電極用ポリシリコン層405の側面か
ら窒化膜406の端部上にかけて形成されている。ま
た、下層電極用ポリシリコン層405及び上層電極用ポ
リシリコン層407の側面に枠付けTEOS酸化膜41
0が形成される。
【0140】CMOS形成領域A2において、Pウェル
領域402上にNMOSトランジスタQ41が形成さ
れ、Nウェル領域403上にPMOSトランジスタQ4
2が形成される。
【0141】Pウェル領域402の表面内にN+ソース
・ドレイン領域408が選択的に形成され、N+ソース
・ドレイン領域408,408間のPウェル領域402
の表面上にゲート酸化膜404及び上層電極用ポリシリ
コン層407が形成される。したがって、上層電極用ポ
リシリコン層407をゲート電極として、Pウェル領域
402、N+ソース・ドレイン領域408,408及び
ゲート酸化膜404からなるNMOSトランジスタQ4
1が構成される。
【0142】一方、Nウェル領域403の表面内にP+
ソース・ドレイン領域409,409が選択的に形成さ
れ、P+ソース・ドレイン領域409,409間のNウ
ェル領域403の表面上にゲート酸化膜404及び上層
電極用ポリシリコン層407が形成される。したがっ
て、上層電極用ポリシリコン層407をゲート電極とし
て、Nウェル領域403、P+ソース・ドレイン領域4
09,409及びゲート酸化膜404からなるPMOS
トランジスタQ42が構成される。
【0143】容量C4、NMOSトランジスタQ41及
びPMOSトランジスタQ42を含むシリコン基板40
0上の全面をコンタクト層間絶縁膜411が覆って形成
される。
【0144】そして、タングステンプラグ412がコン
タクト層間絶縁膜411を貫通して、容量C4の上層電
極用ポリシリコン層407の表面の一部、N+ソース・
ドレイン領域408,408の表面の一部、P+ソース
・ドレイン領域409,409の表面の一部に電気的に
接続して形成される。
【0145】さらに、タングステンプラグ412はコン
タクト層間絶縁膜411及び窒化膜406を貫通して容
量C4の下層電極用ポリシリコン層405の表面の一部
と電気的に接続して形成される。また、コンタクト層間
絶縁膜411上にタングステンプラグ412に電気的に
接続してアルミ配線413が形成される。
【0146】図40〜図48は実施の形態4の半導体装
置4に製造方法を示す断面図である。以下、これらの図
を参照して実施の形態4の製造方法を説明する。
【0147】まず、図40に示すように、シリコン基板
400の上層部にLOCOS酸化膜401を選択的に形
成する。
【0148】次に、図41に示すように、シリコン基板
400におけるCMOS形成領域A2の上層部にPウェ
ル領域402及びNウェル領域403を選択的に形成す
る。
【0149】そして、図42に示すように、全面にCV
D法等によりドープドポリシリコンである下層電極用ポ
リシリコン層405を堆積し、さらに単層誘電体膜とな
る窒化膜406を下層電極用ポリシリコン層405上に
形成する。なお、下層電極用ポリシリコン層405をイ
オン注入によってドープしてもよく、ドープドポリシリ
コンの代わりにアモルファスシリコンを形成しても良
い。
【0150】次に、図43に示すように、図示しない下
層電極用マスクを用いて、下層電極用ポリシリコン層4
05及び窒化膜406を選択的にエッチングすることに
より、容量形成領域A1のみに下層電極用ポリシリコン
層405及び窒化膜406を選択的に残存させる。その
結果、下層電極用ポリシリコン層405と窒化膜406
との平面パターンが同一になる。パターニングされた下
層電極用ポリシリコン層405及び窒化膜406がそれ
ぞれ容量C4の下層電極及び誘電体膜となる。
【0151】続いて、図44に示すように、Pウェル領
域402及びNウェル領域403上にそれぞれゲート酸
化膜404を形成した後、全面ににCVD法等によりド
ープドポリシリコンである上層電極用ポリシリコン層4
07を堆積する。なお、上層電極用ポリシリコン層40
7をイオン注入によってドープしてもよく、ドープドポ
リシリコンの代わりにアモルファスシリコンを形成して
も良い。
【0152】そして、図45に示すように、図示しない
上層電極兼ゲート電極形成用マスクを用いて、上層電極
用ポリシリコン層407及びゲート酸化膜404(CM
OS形成領域A2のみ)を選択的にエッチングすること
により、容量形成領域A1の窒化膜406上の一部に上
層電極用ポリシリコン層407をパターニングし、CM
OS形成領域A2のゲート酸化膜404及び上層電極用
ポリシリコン層407をパターニングする。
【0153】その結果、上層電極用ポリシリコン層40
7による容量C4の上層電極と、上層電極用ポリシリコ
ン層407によるNMOSトランジスタQ41,PMO
SトランジスタQ42のゲート電極とを同時に得ること
ができる。
【0154】さらに、図45に示すように、上層電極用
ポリシリコン層407の一部を補助層407aとして下
層電極用ポリシリコン層405の側面から窒化膜406
の端部上にかけて残存させる。この補助層407aの存
在により、上層電極用ポリシリコン層407と下層電極
用ポリシリコン層405との段差によって生じ、下層電
極用ポリシリコン層405の周辺領域上に発生し易い、
上層電極用ポリシリコン層407の残渣発生を効果的に
抑制することができる。
【0155】次に、図46に示すように、枠付けTEO
S酸化膜410を全面に堆積後、全面エッチバックを行
う行い、容量形成領域A1の下層電極用ポリシリコン層
405及び上層電極用ポリシリコン層407(補助層4
07a)の側面、CMOS形成領域A2のゲート酸化膜
404及び上層電極用ポリシリコン層407の側面に枠
付けTEOS酸化膜410をそれぞれサイドウォールと
して残存させる。なお、サイドウォール形成前にソース
・ドレイン領域用の拡散領域を形成してもよい。
【0156】続いて、図47に示すように、Pウェル領
域402及びNウェル領域403それぞれにおいて、上
層電極用ポリシリコン層407及びその側面に形成され
た枠付けTEOS酸化膜410をマスクとしてN型及び
P型の不純物を導入することにより、Pウェル領域40
2及びNウェル領域403の表面内にN+ソース・ドレ
イン領域408,408及びP+ソース・ドレイン領域
409をそれぞれ形成する。
【0157】そして、図48に示すように、全面にコン
タクト層間絶縁膜411を形成し、容量形成領域A1の
上層電極用ポリシリコン層407及び下層電極用ポリシ
リコン層405の一部上、CMOS形成領域A2のN+
ソース・ドレイン領域408,408及びP+ソース・
ドレイン領域409,409の一部上にコンタクトホー
ルを開口後、タングステンプラグ412で埋め込み、さ
らにタングステンプラグ412に電気的に接続してコン
タクト層間絶縁膜411上にアルミ配線413を形成す
ることにより、図39で示した半導体装置4を得ること
ができる。なお、下層電極用ポリシリコン層405の一
部上においては窒化膜406も貫通するコンタクトホー
ルを形成することになる。
【0158】このように、実施の形態4の半導体装置4
は通常のCMOSプロセスと比較した場合に、図43で
示す下層電極構造を得るための下層電極用マスクのみを
追加するたけで、容量C4をCMOS構造に作り込むこ
とができる。
【0159】また、実施の形態4の半導体装置4は、実
施の形態1〜実施の形態3と同様、誘電体膜として窒化
膜406を用いることにより、単位面積当たりの容量値
を大きくすることができ、電圧依存性が生じない構成に
することができる。
【0160】このように、実施の形態4の半導体装置4
は、製造コストを必要最小限に抑えながら、単位面積当
たりの容量値を大きくし、かつ電圧依存性を生じないC
MOS構造となる。
【0161】加えて、上層電極用ポリシリコン層407
は500℃以上の高温処理によっても変形等の特性劣化
が生じないポリシリコンを構成材料としているため、上
層電極用ポリシリコン層407をNMOSトランジスタ
Q41,PMOSトランジスタQ42のゲート電極とし
て用いても、MOSトランジスタQ41,Q42は良好
な電気的特性を保つことができる。
【0162】さらに、実施の形態4の半導体装置4は、
容量形成領域A1の上層電極用ポリシリコン層407と
同一構成材料の補助層407aを下層電極用ポリシリコ
ン層405の側面から窒化膜406の端部上に残存させ
ることにより、上層電極用ポリシリコン層407と下層
電極用ポリシリコン層405との段差によって生じる上
層電極用ポリシリコン層407の残渣発生を効果的に抑
制することができる。
【0163】なお、実施の形態4では誘電体膜として窒
化膜406を示したが、酸化膜より誘電体率の高い高誘
電体であれば他の材料を用いても良い。
【0164】また、SiO2/SiNの2重構造やSi
2/SiN/SiO2の2重構造等の積層構造で誘電体
膜を形成しても良い。積層構造で誘電体膜を形成すると
容量の寿命等の信頼性が向上する効果を奏する。
【0165】<実施の形態5>図49はこの発明の実施
の形態5である容量が作り込まれたBiCMOS構造の
半導体装置5の構造を示す断面図である。
【0166】同図に示すように、半導体装置5は容量形
成領域A1に容量C5が作り込まれ、シリコン基板50
0上に形成されるN型エピタキシャル層502のCMO
S形成領域A2にNMOSトランジスタQ51及びPM
OSトランジスタQ52が作り込まれ、バイポーラトラ
ンジスタ形成領域A3にバイポーラトランジスタT5が
作り込まれている。
【0167】NMOSトランジスタQ51,PMOSト
ランジスタQ52間はN型エピタキシャル層502の上
層部に形成されたLOCOS酸化膜503により素子分
離され、容量C5はLOCOS酸化膜503上に形成さ
れることにより、CMOS形成領域A2のMOSトラン
ジスタQ51,Q52と素子分離され、PMOSトラン
ジスタQ52,バイポーラトランジスタT5間はLOC
OS酸化膜503及びその下方のP型分離ウェル領域5
07によって素子分離されている。
【0168】容量形成領域A1において、LOCOS酸
化膜503上に形成される下層電極用ポリシリコン層5
08(下層電極)、窒化膜510(誘電体膜)並びに上
層電極用第1ポリシリコン層511及び上層電極用第2
ポリシリコン層512(上層電極)から容量C5が構成
される。この際、下層電極用ポリシリコン層508及び
窒化膜510は平面パターンが同一に形成される。
【0169】さらに、上層電極用第1ポリシリコン層5
11及び上層電極用第2ポリシリコン層512と同一構
成材料で構成される補助層511a,512aは残渣発
生除去用として下層電極用ポリシリコン層508の側面
から窒化膜510の端部上にかけて形成されている。ま
た、下層電極用ポリシリコン層508並びに上層電極用
第1ポリシリコン層511及び上層電極用第2ポリシリ
コン層512の側面に枠付けTEOS酸化膜513が形
成される。
【0170】CMOS形成領域A2において、Pウェル
領域504上にNMOSトランジスタQ51が形成さ
れ、Nウェル領域505上にPMOSトランジスタQ5
2が形成される。
【0171】Pウェル領域504の表面内にN+ソース
・ドレイン領域514が選択的に形成され、N+ソース
・ドレイン領域514,514間のPウェル領域504
の表面上にゲート酸化膜522並びに上層電極用第1ポ
リシリコン層511及び上層電極用第2ポリシリコン層
512が形成される。したがって、上層電極用第1ポリ
シリコン層511及び上層電極用第2ポリシリコン層5
12をゲート電極として、Pウェル領域504、N+
ース・ドレイン領域514,514及びゲート酸化膜5
22からなるNMOSトランジスタQ51が構成され
る。
【0172】一方、Nウェル領域505の表面内にP+
ソース・ドレイン領域515,515が選択的に形成さ
れ、P+ソース・ドレイン領域515,515間のNウ
ェル領域505の表面上にゲート酸化膜522並びに上
層電極用第1ポリシリコン層511及び上層電極用第2
ポリシリコン層512が形成される。したがって、上層
電極用第1ポリシリコン層511及び上層電極用第2ポ
リシリコン層512をゲート電極として、Nウェル領域
505、P+ソース・ドレイン領域515,515及び
ゲート酸化膜522からなるPMOSトランジスタQ5
2が構成される。
【0173】バイポーラトランジスタ形成領域A3にお
いて、シリコン基板500とN型エピタキシャル層50
2との界面に埋め込まれてフローティングコレクタ層5
01が形成され、フローティングコレクタ層501の一
部からN型エピタキシャル層502の表面にかけてコレ
クタウォール506が形成されている。
【0174】そして、バイポーラトランジスタ形成領域
A3のN型エピタキシャル層502の上層部にP型のベ
ース拡散層516が形成され、ベース拡散層516の中
心部表面内にエミッタ拡散層517が形成される。
【0175】さらに、ベース拡散層516の表面の一部
に接触して上層電極用第2ポリシリコン層512がベー
ス電極として形成され、エミッタ拡散層517の表面の
一部に接触してポリシリコンエミッタ電極518が形成
される。なお、上層電極用第2ポリシリコン層512及
びポリシリコンエミッタ電極518は、間にTEOS酸
化膜521が形成されることにより絶縁される。
【0176】このように、バイポーラトランジスタ形成
領域A3において、コレクタウォール506、ベース拡
散層516、エミッタ拡散層517、上層電極用第2ポ
リシリコン層512(ベース電極)及びポリシリコンエ
ミッタ電極518によってバイポーラトランジスタT5
を構成している。
【0177】容量C5、NMOSトランジスタQ51、
PMOSトランジスタQ52及びバイポーラトランジス
タT5を含むN型エピタキシャル層502上の全面をコ
ンタクト層間絶縁膜509が覆って形成される。
【0178】そして、タングステンプラグ519がコン
タクト層間絶縁膜509を貫通して、容量C5の上層電
極用第1ポリシリコン層511の表面の一部、N+ソー
ス・ドレイン領域514,514の表面の一部、P+
ース・ドレイン領域515,515の表面の一部、バイ
ポーラトランジスタ形成領域A3の上層電極用第2ポリ
シリコン層512の一部、コレクタウォール506の表
面の一部、ポリシリコンエミッタ電極518の一部に電
気的に接続して形成される。
【0179】さらに、タングステンプラグ519はコン
タクト層間絶縁膜509及び窒化膜510を貫通して容
量C5の下層電極用ポリシリコン層508の表面の一部
にと電気的に接続して形成される。また、コンタクト層
間絶縁膜509上にタングステンプラグ519に電気的
に接続してアルミ配線520が形成される。
【0180】図50〜図62は実施の形態5の半導体装
置5に製造方法を示す断面図である。以下、これらの図
を参照して実施の形態5の製造方法を説明する。
【0181】まず、図50に示すように、シリコン基板
500にアンチモン(Sb)を注入してN型のフローテ
ィングコレクタ層501を形成する。
【0182】次に、図51に示すように、エピタキシャ
ル成長法を用いてフローティングコレクタ層501を含
むシリコン基板500上にN型エピタキシャル層502
を形成する。この際、フローティングコレクタ層501
のN型不純物が拡散するためフローティングコレクタ層
501の一部はN型エピタキシャル層502内にも形成
される。
【0183】そして、図52に示すように、N型エピタ
キシャル層502の上層部にLOCOS酸化膜503を
選択的に形成する。
【0184】次に、図53に示すように、N型エピタキ
シャル層502におけるCMOS形成領域A2の上層部
にPウェル領域504及びNウェル領域505を選択的
に形成する。
【0185】さらに、図53に示すように、CMOS形
成領域A2,バイポーラトランジスタ形成領域A3の境
界近傍領域におけるLOCOS酸化膜503下にLOC
OS酸化膜503を貫通するイオン注入等によりP型分
離ウェル領域507を形成し、N型エピタキシャル層5
02の表面からフローティングコレクタ層501に到達
するコレクタウォール506を形成する。
【0186】そして、図54に示すように、全面にCV
D法等によりドープドポリシリコンである下層電極用ポ
リシリコン層508を堆積し、さらに単層誘電体膜とな
る窒化膜510を下層電極用ポリシリコン層508上に
形成する。なお、下層電極用ポリシリコン層508をイ
オン注入によってドープしてもよく、ドープドポリシリ
コンの代わりにアモルファスシリコンを形成しても良
い。
【0187】次に、図55に示すように、図示しない下
層電極用マスクを用いて、下層電極用ポリシリコン層5
08及び窒化膜510を選択的にエッチングすることに
より、容量形成領域A1のみに下層電極用ポリシリコン
層508及び窒化膜510を選択的に残存させる。その
結果、下層電極用ポリシリコン層508と窒化膜510
との平面パターンが同一になる。パターニングされた下
層電極用ポリシリコン層508及び窒化膜510がそれ
ぞれ容量C5の下層電極及び誘電体膜となる。
【0188】続いて、図56に示すように、Pウェル領
域504、Nウェル領域505及びコレクタウォール5
06上にそれぞれゲート酸化膜522を形成した後、全
面ににCVD法等によりドープドポリシリコンである上
層電極用第1ポリシリコン層511を堆積後、バイポー
ラトランジスタ形成領域A3においてN型エピタキシャ
ル層502の表面上を含む大部分の領域で上層電極用第
1ポリシリコン層511及びゲート酸化膜522をエッ
チング除去する。なお、上層電極用第1ポリシリコン層
511をイオン注入によってドープしてもよく、ドープ
ドポリシリコンの代わりにアモルファスシリコンを形成
しても良い。
【0189】さらに、図57に示すように、全面にノン
ドープポリシリコンである上層電極用第2ポリシリコン
層512を堆積する。なお、ノンドープドポリシリコン
の代わりにアモルファスシリコンを形成しても良い。
【0190】そして、図58に示すように、図示しない
上層電極、ゲート電極兼ベース電極形成用マスクを用い
て、上層電極用第1ポリシリコン層511(容量形成領
域A1,CMOS形成領域A2のみ)及び上層電極用第
2ポリシリコン層512並びにゲート酸化膜522(C
MOS形成領域A2,バイポーラトランジスタ形成領域
A3のみ)を選択的にエッチングする。
【0191】すると、容量形成領域A1の窒化膜510
上の一部に上層電極用第1ポリシリコン層511及び上
層電極用第2ポリシリコン層512がパターニングさ
れ、CMOS形成領域A2のゲート酸化膜522並びに
上層電極用第1ポリシリコン層511及び上層電極用第
2ポリシリコン層512がパターニングされ、バイポー
ラトランジスタ形成領域A3の上層電極用第2ポリシリ
コン層512がパターニングされる。
【0192】その結果、上層電極用第1ポリシリコン層
511による容量C5の上層電極と、上層電極用第1ポ
リシリコン層511及び上層電極用第2ポリシリコン層
512によるNMOSトランジスタQ51,PMOSト
ランジスタQ52のゲート電極とを同時に得ることがで
きる。
【0193】さらに、図58に示すように、上層電極用
第1ポリシリコン層511及び上層電極用第2ポリシリ
コン層512の一部を補助層511a,512aとして
下層電極用ポリシリコン層508の側面から窒化膜51
0の端部上にかけて残存させる。この補助層511a,
512aの存在により、上層電極用第1ポリシリコン層
511及び上層電極用第2ポリシリコン層512と下層
電極用ポリシリコン層508との段差によって生じる上
層電極用第1ポリシリコン層511及び上層電極用第2
ポリシリコン層512の残渣発生を抑制することができ
る。
【0194】次に、図59に示すように、枠付けTEO
S酸化膜513を全面に堆積後、全面エッチバックを行
う行い、容量形成領域A1の下層電極用ポリシリコン層
508及び上層電極用第1ポリシリコン層511(補助
層511a),上層電極用第2ポリシリコン層512
(補助層512a)の側面、CMOS形成領域A2のゲ
ート酸化膜522及び上層電極用第1ポリシリコン層5
11,上層電極用第2ポリシリコン層512の側面、及
びバイポーラトランジスタ形成領域A3の上層電極用第
2ポリシリコン層512の側面に枠付けTEOS酸化膜
513をそれぞれサイドウォールとして残存させる。
【0195】さらに、図59に示すように、Pウェル領
域504及びNウェル領域505それぞれにおいて、上
層電極用第1ポリシリコン層511及びその側面に形成
された枠付けTEOS酸化膜513をマスクとしてN型
及びP型の不純物を導入することにより、Pウェル領域
504及びNウェル領域505の表面内にN+ソース・
ドレイン領域514,514及びP+ソース・ドレイン
領域515をそれぞれ形成する。
【0196】加えて、図59に示すように、バイポーラ
トランジスタ形成領域A3において、上層電極用第2ポ
リシリコン層512を拡散源とした拡散処理によりN型
エピタキシャル層502の表面内にベース拡散層516
を形成する。なお、上層電極用第2ポリシリコン層51
2越しにP型の不純物をN型エピタキシャル層502の
表面内に注入することによりベース拡散層516を形成
してもよい。
【0197】次に、図60に示すように、全面にTEO
S酸化膜521を堆積後、バイポーラトランジスタ形成
領域A3のベース拡散層516の中心部上のTEOS酸
化膜521及び上層電極用第2ポリシリコン層512を
選択的に除去する。この残存した上層電極用第2ポリシ
リコン層512がベース電極となる。
【0198】続いて、図61に示すように、バイポーラ
トランジスタ形成領域A3において、ベース拡散層51
6の表面上にN型の不純物がドープされたポリシリコン
エミッタ電極518を形成する。この際、ポリシリコン
エミッタ電極518に先がけてTEOS酸化膜等の絶縁
膜521aを形成することにより、ポリシリコンエミッ
タ電極518と上層電極用第2ポリシリコン層512と
の絶縁性は保たれる。さらに、ポリシリコンエミッタ電
極518を拡散源とした拡散処理によってポリシリコン
エミッタ電極518直下のベース拡散層516の表面に
エミッタ拡散層517を形成する。このとき、ベース拡
散層516も拡散する。
【0199】そして、図62に示すように、全面にコン
タクト層間絶縁膜509を形成し、容量形成領域A1の
上層電極用第2ポリシリコン層512及び下層電極用ポ
リシリコン層508の一部上、CMOS形成領域A2の
+ソース・ドレイン領域514,514及びP+ソース
・ドレイン領域515,515の一部上、及びバイポー
ラトランジスタ形成領域A3の上層電極用第2ポリシリ
コン層512の一部上、コレクタウォール506の一部
上、ポリシリコンエミッタ電極518の一部上にコンタ
クトホールを開口後、タングステンプラグ519で埋め
込み、さらにタングステンプラグ519に電気的に接続
してコンタクト層間絶縁膜509上にアルミ配線513
を形成することにより、図49で示した半導体装置5を
得ることができる。なお、下層電極用ポリシリコン層5
08の一部上においては窒化膜510も貫通するコンタ
クトホールを形成することになる。
【0200】このように、実施の形態5の半導体装置5
は通常のBiCMOSプロセスと比較した場合に、図5
5で示す下層電極構造を得るための下層電極用マスクの
みを追加するたけで、容量C5をBiCMOS構造に作
り込むことができる。
【0201】また、実施の形態5の半導体装置5は、実
施の形態1〜実施の形態4と同様、誘電体膜として窒化
膜510を用いることにより単位面積当たりの容量値を
大きくすることができ、電圧依存性が生じない構成にす
ることができる。
【0202】このように、実施の形態5の半導体装置5
は、製造コストを必要最小限に抑えながら、単位面積当
たりの容量値を大きくし、かつ電圧依存性を生じないB
iCMOS構造となる。
【0203】加えて、上層電極用第1ポリシリコン層5
11,上層電極用第2ポリシリコン層512は500℃
以上の高温処理によっても変形等の特性劣化が生じない
ポリシリコンを構成材料としているため、上層電極用第
1ポリシリコン層511及び上層電極用第2ポリシリコ
ン層512をNMOSトランジスタQ51,PMOSト
ランジスタQ52のゲート電極として用いても、MOS
トランジスタQ51,Q52は良好な電気的特性を保つ
ことができる。同様に、上層電極用ポリシリコン電極5
12をバイポーラトランジスタT5のベース電極として
も用いても、バイポーラトランジスタT5は良好な電気
的特性を保つことができる。
【0204】さらに、実施の形態5の半導体装置5は、
容量形成領域A1の上層電極用第1ポリシリコン層51
1及び上層電極用第2ポリシリコン層512と同一構成
材料で構成される補助層511a,512aを下層電極
用ポリシリコン層508の側面から窒化膜510の端部
上に残存させることにより、実施の形態4と同様に、上
層電極用第1ポリシリコン層511及び上層電極用第2
ポリシリコン層512と下層電極用ポリシリコン層50
8との段差によって生じる上層電極用第1ポリシリコン
層511及び上層電極用第2ポリシリコン層512の残
渣発生を効果的に抑制することができる。
【0205】なお、実施の形態5では誘電体膜として窒
化膜510を示したが、酸化膜より誘電体率の高い高誘
電体であれば他の材料を用いても良い。
【0206】また、SiO2/SiNの2重構造やSi
2/SiN/SiO2の2重構造等の積層構造で誘電体
膜を形成しても良い。積層構造で誘電体膜を形成すると
容量の寿命等の信頼性が向上する効果を奏する。
【0207】<実施の形態6>図63はこの発明の実施
の形態6である容量が作り込まれたCMOS構造の半導
体装置6の構造を示す断面図である。
【0208】同図に示すように、半導体装置6は容量形
成領域A1に容量C6が作り込まれ、シリコン基板60
0のCMOS形成領域A2にNMOSトランジスタQ6
1及びPMOSトランジスタQ62が作り込まれてい
る。
【0209】NMOSトランジスタQ61,PMOSト
ランジスタQ62間はシリコン基板600の上層部に形
成されたLOCOS酸化膜601により素子分離され、
容量C6はLOCOS酸化膜601上に形成されること
により、CMOS形成領域A2のMOSトランジスタQ
61,Q62と素子分離されている。
【0210】容量形成領域A1において、LOCOS酸
化膜601上に形成される下層電極用ポリシリコン層6
05(下層電極)、窒化膜606(誘電体膜)及び上層
電極用ポリシリコン層607(上層電極)から容量C6
が構成される。この際、上層電極用ポリシリコン層60
7及び窒化膜606は平面パターンが同一に形成され
る。
【0211】また、下層電極用ポリシリコン層605及
び上層電極用ポリシリコン層607の側面に枠付けTE
OS酸化膜610が形成される。
【0212】CMOS形成領域A2において、Pウェル
領域602上にNMOSトランジスタQ61が形成さ
れ、Nウェル領域603上にPMOSトランジスタQ6
2が形成される。
【0213】Pウェル領域602の表面内にN+ソース
・ドレイン領域608が選択的に形成され、N+ソース
・ドレイン領域608,608間のPウェル領域602
の表面上にゲート酸化膜604及び上層電極用ポリシリ
コン層607が形成される。したがって、上層電極用ポ
リシリコン層607をゲート電極として、Pウェル領域
602、N+ソース・ドレイン領域608,608及び
ゲート酸化膜604からなるNMOSトランジスタQ6
1が構成される。
【0214】一方、Nウェル領域603の表面内にP+
ソース・ドレイン領域609,609が選択的に形成さ
れ、P+ソース・ドレイン領域609,609間のNウ
ェル領域603の表面上にゲート酸化膜604及び上層
電極用ポリシリコン層607が形成される。したがっ
て、上層電極用ポリシリコン層607をゲート電極とし
て、Nウェル領域603、P+ソース・ドレイン領域6
09,609及びゲート酸化膜604からなるPMOS
トランジスタQ62が構成される。
【0215】容量C6、NMOSトランジスタQ61及
びPMOSトランジスタQ62を含むシリコン基板60
0上の全面をコンタクト層間絶縁膜611が覆って形成
される。
【0216】そして、タングステンプラグ612がコン
タクト層間絶縁膜611を貫通して、容量C6の上層電
極用ポリシリコン層607及び下層電極用ポリシリコン
層605の表面の一部、N+ソース・ドレイン領域60
8,608の表面の一部、P+ソース・ドレイン領域6
09,609の表面の一部に電気的に接続して形成され
る。
【0217】また、コンタクト層間絶縁膜611上にタ
ングステンプラグ612に電気的に接続してアルミ配線
613が形成される。
【0218】図64〜図71は実施の形態6の半導体装
置6に製造方法を示す断面図である。以下、これらの図
を参照して実施の形態6の製造方法を説明する。
【0219】まず、図64に示すように、シリコン基板
600の上層部にLOCOS酸化膜601を選択的に形
成する。
【0220】次に、図65に示すように、シリコン基板
600におけるCMOS形成領域A2の上層部にPウェ
ル領域602及びNウェル領域603を選択的に形成す
る。
【0221】そして、図66に示すように、Pウェル領
域602及びNウェル領域603上にそれぞれゲート酸
化膜604を形成した後、全面にCVD法等によりドー
プドポリシリコンである下層電極用ポリシリコン層60
5を堆積し、さらに単層誘電体膜となる窒化膜606を
下層電極用ポリシリコン層605上に形成する。
【0222】さらに、図66に示すように、全面ににC
VD法等によりドープドポリシリコンである上層電極用
ポリシリコン層607を堆積する。なお、下層電極用ポ
リシリコン層605及び上層電極用ポリシリコン層60
7をイオン注入によってドープしてもよく、ドープドポ
リシリコンの代わりにアモルファスシリコンを形成して
も良い。
【0223】次に、図67に示すように、図示しない上
層電極用マスクを用いて、上層電極用ポリシリコン層6
07及び窒化膜606を選択的にエッチングすることに
より、容量形成領域A1のみに上層電極用ポリシリコン
層607及び窒化膜606を選択的に残存させる。その
結果、上層電極用ポリシリコン層607と窒化膜606
との平面パターンが同一になる。パターニングされた上
層電極用ポリシリコン層607及び窒化膜606がそれ
ぞれ容量C6の上層電極及び誘電体膜となる。
【0224】そして、図68に示すように、図示しない
下層電極兼ゲート電極形成用マスクを用いて、下層電極
用ポリシリコン層605及びゲート酸化膜604(CM
OS形成領域A2のみ)を選択的にエッチングすること
により、容量形成領域A1のLOCOS酸化膜601上
の一部に下層電極用ポリシリコン層605をパターニン
グし、CMOS形成領域A2のゲート酸化膜604及び
下層電極用ポリシリコン層605をパターニングする。
【0225】その結果、下層電極用ポリシリコン層60
5による容量C6の下層電極と、C下層電極用ポリシリ
コン層605によるNMOSトランジスタQ61,PM
OSトランジスタQ62のゲート電極とを同時に得るこ
とができる。
【0226】次に、図69に示すように、枠付けTEO
S酸化膜610を全面に堆積後、全面エッチバックを行
う行い、容量形成領域A1の下層電極用ポリシリコン層
605及び上層電極用ポリシリコン層607の側面、C
MOS形成領域A2のゲート酸化膜604及び下層電極
用ポリシリコン層605の側面に枠付けTEOS酸化膜
610をそれぞれサイドウォールとして残存させる。な
お、サイドウォール形成前にソース・ドレイン領域用の
拡散領域を形成してもよい。
【0227】続いて、図70に示すように、Pウェル領
域602及びNウェル領域603それぞれにおいて、下
層電極用ポリシリコン層605及びその側面に形成され
た枠付けTEOS酸化膜610をマスクとしてN型及び
P型の不純物を導入することにより、Pウェル領域60
2及びNウェル領域603の表面内にN+ソース・ドレ
イン領域608,608及びP+ソース・ドレイン領域
609をそれぞれ形成する。
【0228】そして、図71に示すように、全面にコン
タクト層間絶縁膜611を形成し、容量形成領域A1の
上層電極用ポリシリコン層607及び下層電極用ポリシ
リコン層605の一部上、CMOS形成領域A2のN+
ソース・ドレイン領域608,608及びP+ソース・
ドレイン領域609,609の一部上にコンタクトホー
ルを開口後、タングステンプラグ612で埋め込み、さ
らにタングステンプラグ612に電気的に接続してコン
タクト層間絶縁膜611上にアルミ配線613を形成す
ることにより、図63で示した半導体装置6を得ること
ができる。
【0229】このように、実施の形態6の半導体装置6
は通常のCMOSプロセスと比較した場合に、図67で
示す上層電極構造を得るための上層電極用マスクのみを
追加するたけで、容量C6をCMOS構造に作り込むこ
とができる。
【0230】また、実施の形態6の半導体装置6は、実
施の形態1〜実施の形態5と同様、誘電体膜として窒化
膜606を用いることにより、単位面積当たりの容量値
を大きくすることができ、電圧依存性が生じない構成に
することができる。
【0231】このように、実施の形態6の半導体装置6
は、製造コストを必要最小限に抑えながら、単位面積当
たりの容量値を大きくし、かつ電圧依存性を生じないC
MOS構造となる。
【0232】なお、実施の形態6では誘電体膜として窒
化膜606を示したが、酸化膜より誘電体率の高い高誘
電体であれば他の材料を用いても良い。
【0233】また、SiO2/SiNの2重構造やSi
2/SiN/SiO2の2重構造等の積層構造で誘電体
膜を形成しても良い。積層構造で誘電体膜を形成すると
容量の寿命等の信頼性が向上する効果を奏する。
【0234】<実施の形態7>図72はこの発明の実施
の形態7である容量が作り込まれたBiCMOS構造の
半導体装置7の構造を示す断面図である。
【0235】同図に示すように、半導体装置7は容量形
成領域A1に容量C7が作り込まれ、シリコン基板70
0上に形成されるN型エピタキシャル層702のCMO
S形成領域A2にNMOSトランジスタQ71及びPM
OSトランジスタQ72が作り込まれ、バイポーラトラ
ンジスタ形成領域A3にバイポーラトランジスタT7が
作り込まれている。
【0236】NMOSトランジスタQ71,PMOSト
ランジスタQ72間はN型エピタキシャル層702の上
層部に形成されたLOCOS酸化膜703により素子分
離され、容量C7はLOCOS酸化膜703上に形成さ
れることにより、CMOS形成領域A2のMOSトラン
ジスタQ71,Q72と素子分離され、PMOSトラン
ジスタQ72,バイポーラトランジスタT7間はLOC
OS酸化膜703及びその下方のP型分離ウェル領域7
07によって素子分離されている。
【0237】容量形成領域A1において、LOCOS酸
化膜703上に形成される下層電極用第1ポリシリコン
層708及び下層電極用第2ポリシリコン電極712
(下層電極)、窒化膜710(誘電体膜)及び上層電極
用ポリシリコン層711(上層電極)から容量C7が構
成される。この際、上層電極用ポリシリコン層711及
び窒化膜710は平面パターンが同一に形成される。ま
た、下層電極用第1ポリシリコン層708及び下層電極
用第2ポリシリコン電極712並びに上層電極用ポリシ
リコン層711の側面に枠付けTEOS酸化膜713が
形成される。
【0238】CMOS形成領域A2において、Pウェル
領域704上にNMOSトランジスタQ71が形成さ
れ、Nウェル領域705上にPMOSトランジスタQ7
2が形成される。
【0239】Pウェル領域704の表面内にN+ソース
・ドレイン領域714が選択的に形成され、N+ソース
・ドレイン領域714,714間のPウェル領域704
の表面上にゲート酸化膜722並びに下層電極用第1ポ
リシリコン層708及び下層電極用第2ポリシリコン電
極712が形成される。したがって、下層電極用第1ポ
リシリコン層708及び下層電極用第2ポリシリコン電
極712をゲート電極として、Pウェル領域704、N
+ソース・ドレイン領域714,714及びゲート酸化
膜722からなるNMOSトランジスタQ71が構成さ
れる。
【0240】一方、Nウェル領域705の表面内にP+
ソース・ドレイン領域715,715が選択的に形成さ
れ、P+ソース・ドレイン領域715,715間のNウ
ェル領域705の表面上にゲート酸化膜722並びに下
層電極用第1ポリシリコン層708及び下層電極用第2
ポリシリコン電極712が形成される。したがって、下
層電極用第1ポリシリコン層708及び上下層電極用第
2ポリシリコン電極712をゲート電極として、Nウェ
ル領域705、P+ソース・ドレイン領域715,71
5及びゲート酸化膜722からなるPMOSトランジス
タQ72が構成される。
【0241】バイポーラトランジスタ形成領域A3にお
いて、シリコン基板700とN型エピタキシャル層70
2との界面に埋め込まれてフローティングコレクタ領域
701が形成され、フローティングコレクタ領域701
の一部からN型エピタキシャル層702の表面にかけて
コレクタウォール706が形成されている。
【0242】そして、バイポーラトランジスタ形成領域
A3のN型エピタキシャル層702の上層部にP型のベ
ース拡散層716が形成され、ベース拡散層716の中
心部表面内にエミッタ拡散層717が形成される。
【0243】さらに、ベース拡散層716の表面の一部
に接触して下層電極用第2ポリシリコン電極712がベ
ース電極として形成され、エミッタ拡散層717の表面
の一部に接触してポリシリコンエミッタ電極718が形
成される。なお、下層電極用第2ポリシリコン電極71
2及びポリシリコンエミッタ電極718は、間にTEO
S酸化膜721が形成されることにより絶縁される。
【0244】このように、バイポーラトランジスタ形成
領域A3において、コレクタウォール706、ベース拡
散層716、エミッタ拡散層717、下層電極用第2ポ
リシリコン電極712(ベース電極)及びポリシリコン
エミッタ電極718によってバイポーラトランジスタT
7を構成している。
【0245】容量C7、NMOSトランジスタQ71、
PMOSトランジスタQ72及びバイポーラトランジス
タT7を含むN型エピタキシャル層702上の全面をコ
ンタクト層間絶縁膜709が覆って形成される。
【0246】そして、タングステンプラグ719がコン
タクト層間絶縁膜709を貫通して、容量C7の上層電
極用ポリシリコン層711の表面の一部、N+ソース・
ドレイン領域714,714の表面の一部、P+ソース
・ドレイン領域715,715の表面の一部、バイポー
ラトランジスタ形成領域A3の上層電極用ポリシリコン
層711の一部、コレクタウォール706の表面の一
部、ポリシリコンエミッタ電極718の一部に電気的に
接続して形成される。
【0247】さらに、タングステンプラグ719はコン
タクト層間絶縁膜709及びTEOS酸化膜721を貫
通して容量C7の下層電極用第2ポリシリコン電極71
2の表面の一部にと電気的に接続して形成される。ま
た、コンタクト層間絶縁膜709上にタングステンプラ
グ719に電気的に接続してアルミ配線720が形成さ
れる。
【0248】図73〜図84は実施の形態7の半導体装
置7に製造方法を示す断面図である。以下、これらの図
を参照して実施の形態7の製造方法を説明する。
【0249】まず、図73に示すように、シリコン基板
700にアンチモン(Sb)を注入してN型のフローテ
ィングコレクタ領域701を形成する。
【0250】次に、図74に示すように、エピタキシャ
ル成長法を用いてフローティングコレクタ領域701を
含むシリコン基板700上にN型エピタキシャル層70
2を形成する。この際、フローティングコレクタ領域7
01のN型不純物が拡散するためフローティングコレク
タ領域701の一部はN型エピタキシャル層702内に
も形成される。
【0251】そして、図75に示すように、N型エピタ
キシャル層702の上層部にLOCOS酸化膜703を
選択的に形成する。
【0252】次に、図76に示すように、N型エピタキ
シャル層702におけるCMOS形成領域A2の上層部
にPウェル領域704及びNウェル領域705を選択的
に形成する。
【0253】さらに、図76に示すように、CMOS形
成領域A2,バイポーラトランジスタ形成領域A3の境
界近傍領域におけるLOCOS酸化膜703下にLOC
OS酸化膜703を貫通するイオン注入等によりP型分
離ウェル領域707を形成し、N型エピタキシャル層7
02の表面からフローティングコレクタ領域701に到
達するコレクタウォール706を形成する。
【0254】そして、図77に示すように、Pウェル領
域704、Nウェル領域705及びコレクタウォール7
06上にそれぞれゲート酸化膜722を形成した後、全
面にCVD法等によりドープドポリシリコンである下層
電極用第1ポリシリコン層708を堆積し、バイポーラ
トランジスタ形成領域A3におけるN型エピタキシャル
層702の表面上を含む大部分の領域で上層電極用ポリ
シリコン層711及びゲート酸化膜722をエッチング
除去する。なお、下層電極用第1ポリシリコン層708
をイオン注入によってドープしてもよく、ドープドポリ
シリコンの代わりにアモルファスシリコンを形成しても
良い。
【0255】続いて、図78に示すように、全面にノン
ドープポリシリコンである下層電極用第2ポリシリコン
電極712を堆積後、単層誘電体膜となる窒化膜710
を下層電極用第1ポリシリコン層708上に形成し、さ
らに窒化膜710上にCVD法等によりドープドポリシ
リコンである上層電極用ポリシリコン層711を形成す
る。
【0256】なお、下層電極用第2ポリシリコン電極7
12用のノンドープドポリシリコンの代わりにアモルフ
ァスシリコンを形成しても良い。また、上層電極用ポリ
シリコン層711をイオン注入によってドープして形成
してもよく、ドープドポリシリコンの代わりにアモルフ
ァスシリコンを形成しても良い。
【0257】次に、図79に示すように、図示しない上
層電極用マスクを用いて、上層電極用ポリシリコン層7
11及び窒化膜710を選択的にエッチングすることに
より、容量形成領域A1のみに上層電極用ポリシリコン
層711及び窒化膜710を選択的に残存させる。その
結果、上層電極用ポリシリコン層711と窒化膜710
との平面パターンが同一になる。パターニングされた上
層電極用ポリシリコン層711及び窒化膜710がそれ
ぞれ容量C7の上層電極及び誘電体膜となる。
【0258】そして、図80に示すように、図示しない
下層電極、ゲート電極兼ベース電極形成用マスクを用い
て、下層電極用第1ポリシリコン層708(容量形成領
域A1,CMOS形成領域A2のみ)及び下層電極用第
2ポリシリコン電極712並びにゲート酸化膜722
(CMOS形成領域A2,バイポーラトランジスタ形成
領域A3のみ)を選択的にエッチングする。
【0259】すると、容量形成領域A1のLOCOS酸
化膜703上の一部に下層電極用第1ポリシリコン層7
08及び下層電極用第2ポリシリコン電極712がパタ
ーニングされ、CMOS形成領域A2のゲート酸化膜7
22並びに下層電極用第1ポリシリコン層708及び下
層電極用第2ポリシリコン電極712がパターニングさ
れ、バイポーラトランジスタ形成領域A3の下層電極用
第2ポリシリコン電極712がパターニングされる。
【0260】その結果、下層電極用第1ポリシリコン層
708及び下層電極用第2ポリシリコン電極712によ
る容量C7の下層電極と、下層電極用第1ポリシリコン
層708及び下層電極用第2ポリシリコン電極712に
よるNMOSトランジスタQ71,PMOSトランジス
タQ72のゲート電極とを同時に得ることができる。
【0261】次に、図81に示すように、枠付けTEO
S酸化膜713を全面に堆積後、全面エッチバックを行
う行い、容量形成領域A1の下層電極用第1ポリシリコ
ン層708、下層電極用第2ポリシリコン電極712及
び上層電極用ポリシリコン層711の側面、CMOS形
成領域A2のゲート酸化膜722及び下層電極用第1ポ
リシリコン層708,下層電極用第2ポリシリコン電極
712の側面、及びバイポーラトランジスタ形成領域A
3の下層電極用第2ポリシリコン電極712の側面に枠
付けTEOS酸化膜713をそれぞれサイドウォールと
して残存させる。
【0262】さらに、図81に示すように、Pウェル領
域704及びNウェル領域705それぞれにおいて、上
層電極用ポリシリコン層711及びその側面に形成され
た枠付けTEOS酸化膜713をマスクとしてN型及び
P型の不純物を導入することにより、Pウェル領域70
4及びNウェル領域705の表面内にN+ソース・ドレ
イン領域714,714及びP+ソース・ドレイン領域
715をそれぞれ形成する。
【0263】加えて、図81に示すように、バイポーラ
トランジスタ形成領域A3において、上層電極用ポリシ
リコン層711を拡散源とした拡散処理によりN型エピ
タキシャル層702の表面内にベース拡散層716を形
成する。なお、上層電極用ポリシリコン層711越しに
P型の不純物をN型エピタキシャル層702の表面内に
注入することによりベース拡散層716を形成してもよ
い。
【0264】次に、図82に示すように、全面にTEO
S酸化膜721を堆積後、バイポーラトランジスタ形成
領域A3のベース拡散層716の中心部上のTEOS酸
化膜721及び下層電極用第2ポリシリコン電極712
を選択的に除去する。この残存した下層電極用第2ポリ
シリコン電極712がベース電極となる。
【0265】続いて、図83に示すように、バイポーラ
トランジスタ形成領域A3において、ベース拡散層71
6の表面上にN型の不純物がドープされたポリシリコン
エミッタ電極718を形成する。この際、ポリシリコン
エミッタ電極718に先がけてTEOS酸化膜等の絶縁
膜321aを形成することにより、ポリシリコンエミッ
タ電極718と下層電極用第2ポリシリコン電極712
との絶縁性は保たれる。さらに、ポリシリコンエミッタ
電極718を拡散源とした拡散処理によってポリシリコ
ンエミッタ電極718直下のベース拡散層716の表面
にエミッタ拡散層717を形成する。このとき、ベース
拡散層716も拡散する。
【0266】そして、図84に示すように、全面にコン
タクト層間絶縁膜709を形成し、容量形成領域A1の
上層電極用ポリシリコン層711及び下層電極用第2ポ
リシリコン電極712の一部上、CMOS形成領域A2
のN+ソース・ドレイン領域714,714及びP+ソー
ス・ドレイン領域715,715の一部上、及びバイポ
ーラトランジスタ形成領域A3の下層電極用第2ポリシ
リコン電極712上の一部上、コレクタウォール706
の一部上、ポリシリコンエミッタ電極718の一部上に
コンタクトホールを開口後、タングステンプラグ719
で埋め込み、さらにタングステンプラグ719に電気的
に接続してコンタクト層間絶縁膜709上にアルミ配線
720を形成することにより、図72で示した半導体装
置7を得ることができる。なお、下層電極用第2ポリシ
リコン電極712の一部上においてはTEOS酸化膜7
21も貫通するコンタクトホールを形成することにな
る。
【0267】このように、実施の形態7の半導体装置7
は通常のBiCMOSプロセスと比較した場合に、図3
1で示す上層電極構造を得るための上層電極用マスクの
みを追加するたけで、容量C7をBiCMOS構造に作
り込むことができる。
【0268】また、実施の形態7の半導体装置7は、実
施の形態1〜実施の形態6と同様、誘電体膜として窒化
膜710を用いることにより単位面積当たりの容量値を
大きくすることができ、電圧依存性が生じない構成にす
ることができる。
【0269】このように、実施の形態7の半導体装置7
は、製造コストを必要最小限に抑えながら、単位面積当
たりの容量値を大きくし、かつ電圧依存性を生じないB
iCMOS構造となる。
【0270】さらに、実施の形態7の半導体装置7は容
量C7の上層電極を上層電極用ポリシリコン層711の
一層で形成できるため、上層電極と下層電極間の段差を
比較的小さく押さえることができるため、上層電極の残
渣が生じにくいという優位性も有する。
【0271】なお、実施の形態7では誘電体膜として窒
化膜710を示したが、酸化膜より誘電体率の高い高誘
電体であれば他の材料を用いても良い。
【0272】また、SiO2/SiNの2重構造やSi
2/SiN/SiO2の2重構造等の積層構造で誘電体
膜を形成しても良い。積層構造で誘電体膜を形成すると
容量の寿命等の信頼性が向上する効果を奏する。
【0273】
【発明の効果】以上説明したように、この発明における
請求項1記載の半導体装置の下層電極は誘電体膜と平面
パターンが同一であるため、下層電極と誘電体膜とを一
枚のマスクを用いてパターニングすることができる。
【0274】したがって、共通のマスクを用いて、上層
電極と絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極とを同時
にパターニングすれば、従来の絶縁ゲート型トランジス
タの製造方法と比較して、下層電極と誘電体膜とをパタ
ーニングするための一枚のマスクを追加するだけでよ
い。
【0275】加えて、ゲート電極形成時にその下方のゲ
ート絶縁膜を形成すれば工程数を増加させることなく、
誘電体膜を形成する工程とゲート絶縁膜を形成する工程
とをそれぞれ独立に行うことができる。
【0276】したがって、誘電体膜の膜厚、膜質、材料
を自由に変更できるため、単位面積当たりの容量値を所
望の値に設定することができる。また、上記した容量の
構造ではMOS容量で生じる電圧依存性が発生すること
もない。
【0277】その結果、製造コストを必要最小限に抑え
ながら、単位面積当たりの容量値を大きくし、かつ電圧
依存性を生じない構造の半導体装置を得ることができ
る。
【0278】加えて、上層電極は絶縁ゲート型トランジ
スタのゲート電極と同一材料で構成されるため、上層電
極と絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極とを一枚の
マスクを用いて同時に形成することができる。
【0279】請求項2記載の半導体装置の構造は、下層
電極の側面から誘電体膜の一部にかけて形成される補助
層を、同一材料で構成される上層電極形成時に残存させ
ることができるため、上層電極形成時に上層電極と下層
電極との段差によって生じる残渣の発生を効果的に抑制
することができる。
【0280】請求項3記載の半導体装置は、共通のマス
クと用いて上層電極と絶縁ゲート型トランジスタのゲー
ト電極とバイポーラトランジスタのベース電極とを同時
にパターニングすれば、従来の絶縁ゲート型トランジス
タ及びバイポーラトランジスタの組合せ構造の製造方法
に比較して、下層電極と誘電体膜とをパターニングする
ための一枚のマスクを追加するだけで、容量、絶縁ゲー
ト型トランジスタ及びバイポーラトランジスタとが所定
の基板上に作り込まれた構造を実現することができる。
【0281】請求項4記載の半導体装置の上層電極は積
層構造を呈するため、製造時に上記積層構造の一部又は
全部を絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極用、バイ
ポーラトランジスタのベース電極用に使い分けることが
できる。
【0282】請求項5記載の半導体装置の上層電極は単
層構造からなるため、上層電極と下層電極との段差を必
要最小限に抑え、上層電極のパターニング時に残渣が発
生しにくい構造を得ることができる。
【0283】請求項6記載の半導体装置の誘電体膜は酸
化膜よりも誘電率が高い誘電体膜を含むため、形成面積
が小さくても比較的大きな容量値を得ることができる。
【0284】この発明における請求項7記載の半導体装
置の上層電極は誘電体膜と平面パターンが同一であるた
め、上層電極と誘電体膜とを一枚のマスクを用いてパタ
ーニングすることができる。
【0285】したがって、共通のマスクを用いて下層電
極と絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極とを同時に
パターニングすれば、従来の絶縁ゲート型トランジスタ
の製造方法と比較して、上層電極と誘電体膜とをパター
ニングするための一枚のマスクを追加するだけでよい。
【0286】加えて、ゲート電極形成時にその下方のゲ
ート絶縁膜を形成すれば、工程数を増加させることな
く、誘電体膜を形成する工程とゲート絶縁膜を形成する
工程とをそれぞれ独立に行うことができる。
【0287】したがって、誘電体膜の膜厚、膜質、材料
を自由に変更できるため、単位面積当たりの容量値を所
望の値に設定することができる。また、上記した容量の
構造ではMOS容量で生じる電圧依存性が発生すること
もない。
【0288】その結果、製造コストを必要最小限に抑え
ながら、単位面積当たりの容量値を大きくし、かつ電圧
依存性を生じない構造の半導体装置を得ることができ
る。
【0289】さらに、誘電体膜は酸化膜よりも誘電率が
高い誘電体膜を含むため、形成面積が小さくても比較的
大きな容量値を得ることができる。
【0290】請求項8記載の半導体装置は、共通のマス
クを用いて下層電極と絶縁ゲート型トランジスタのゲー
ト電極とバイポーラトランジスタのベース電極とを同時
にパターニングすれば、従来の絶縁ゲート型トランジス
タ及びバイポーラトランジスタの組合せ構造の製造方法
に比べて、上層電極と誘電体膜とをパターニングするた
めの一枚のマスクを追加するだけで、容量、絶縁ゲート
型トランジスタ及びバイポーラトランジスタとが所定の
基板上に作り込まれた構造を実現することができる。
【0291】請求項9記載の半導体装置の上層電極は単
層構造からなるため、上層電極と下層電極との段差を必
要最小限に抑え、上層電極のパターニング時に残渣が発
生しにくい構造を得ることができる。
【0292】さらに、下層電極は積層構造を呈するた
め、製造時に上記積層構造の一部または全てを絶縁ゲー
ト型トランジスタのゲート電極用、バイポーラトランジ
スタのベース電極用に使い分けることができる。
【0293】請求項10記載の半導体装置の誘電体膜は
積層構造からなるため、信頼性の高い容量を得ることが
できる。
【0294】この発明における請求項11記載の半導体
装置の製造方法は、ステップ(c)で、下層電極用マスク
を用いて、下層電極用導電層と誘電体膜用絶縁膜とをパ
ターニングして、容量の下層電極及び誘電体膜を形成し
ているため、従来の絶縁ゲート型トランジスタの製造方
法と比較して、ステップ(c)の下層電極用マスクを一枚
追加するだけで、容量と絶縁ゲート型トランジスタとを
形成することができる。
【0295】加えて、ステップ(c)とは独立したステッ
プ(e)で、上層電極と絶縁ゲート型トランジスタのゲー
ト電極とを同時に形成しており、このステップ(e)でゲ
ート電極下のゲート絶縁膜も併せて形成することができ
るため、容量の誘電体膜と絶縁ゲート型トランジスタの
ゲート絶縁膜とはステップ(c)とステップ(e)とでそれぞ
れ独立して形成することができる。
【0296】したがって、誘電体膜の膜厚、膜質、材料
を自由に変更できるため、単位面積当たりの容量値を所
望の値に設定することができる。また、上記した容量の
構造ではMOS容量で生じる電圧依存性が発生すること
もない。
【0297】その結果、製造コストを必要最小限に抑え
ながら、単位面積当たりの容量値を大きくし、かつ電圧
依存性を生じない構造の半導体装置を製造することがで
きる。
【0298】請求項12記載の半導体装置の製造方法
は、ステップ(e)で、上層電極用マスクを用いて、上層
電極と絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極とバイポ
ーラトランジスタのベース電極とを同時にパターニング
しているため、従来の絶縁ゲート型トランジスタ及びバ
イポーラトランジスタの組合せ構造の製造方法と比較し
て、ステップ(c)の下層電極用マスク一枚追加するだけ
で、容量、絶縁ゲート型トランジスタ及びバイポーラト
ランジスタとが所定の基板上に作り込まれた構造の半導
体装置を製造することができる。
【0299】請求項13記載の半導体装置の製造方法
は、上層電極用第1導電層と上層電極用第2導電層とを
ステップ(e-1),(e-2)で別々に加工するため、上層電極
用第1及び第2の導電層を絶縁ゲート型トランジスタの
ゲート電極用に、上層電極用第2の導電層のみをバイポ
ーラトランジスタのベース電極用に使い分けることがで
きる。
【0300】請求項14記載の半導体装置の製造方法
は、上層電極を単層構造で形成するため、上層電極と下
層電極との段差を必要最小限に抑え、ステップ(e)の実
行時における上層電極用導電層の残渣の発生を効果的に
抑制することができる。
【0301】加えて、ゲート電極用導電層と上層電極用
導電層とをステップ(f),(e)で別々に加工するため、ゲ
ート電極用導電層及び上層電極用導電層を絶縁ゲート型
トランジスタのゲート電極用に、上層電極用導電層のみ
をバイポーラトランジスタのベース電極用に使い分ける
ことができる。
【0302】請求項15記載の半導体装置の製造方法
は、ステップ(e-3)で、下層電極の側面から誘電体膜の
一部にかけて補助層を形成するため、ステップ(e)実行
時に上層電極と下層電極との段差によって生じる上層電
極用導電層の残渣の発生を効果的に抑制することができ
る。
【0303】請求項16記載の半導体装置の製造方法に
おいて、誘電体膜用絶縁膜として、酸化膜よりも誘電率
が高い絶縁膜を用いるため、形成面積が小さくても比較
的大きな容量値を得ることができる。
【0304】この発明における請求項17記載の半導体
装置の製造方法は、ステップ(c)において、上層電極用
マスクを用いて、上層電極用導電層と誘電体膜用絶縁膜
とをパターニングして、容量の上層電極及び誘電体膜を
形成しているため、従来の絶縁ゲート型トランジスタの
製造方法に比べて、ステップ(c)の上層電極用マスク一
枚追加するだけで、容量と絶縁ゲート型トランジスタと
を形成することができる。
【0305】加えて、ステップ(c)とは独立したステッ
プ(d)で、下層電極と絶縁ゲート型トランジスタのゲー
ト電極とを同時に形成しており、このステップ(d)でゲ
ート電極下のゲート絶縁膜も併せて形成することができ
るため、容量の誘電体膜と絶縁ゲート型トランジスタの
ゲート絶縁膜とはステップ(c)とステップ(e)とでそれぞ
れ独立して形成することができる。
【0306】したがって、誘電体膜の膜厚、膜質、材料
を自由に変更できるため、単位面積当たりの容量値を所
望の値に設定することができる。また、上記した容量の
構造ではMOS容量で生じる電圧依存性が発生すること
もない。
【0307】その結果、製造コストを必要最小限に抑え
ながら、単位面積当たりの容量値を大きくし、かつ電圧
依存性を生じない構造の半導体装置を製造することがで
きる。
【0308】加えて、誘電体膜用絶縁膜としては酸化膜
よりも誘電率が高い絶縁膜を用いるため、形成面積が小
さくても比較的大きな容量値を得ることができる。
【0309】請求項18記載の半導体装置の製造方法
は、ステップ(d)で、下層電極用マスクを用いて、下層
電極と絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極とバイポ
ーラトランジスタのベース電極とを同時にパターニング
して形成しているため、従来の絶縁ゲート型トランジス
タ及びバイポーラトランジスタの組合せ構造の製造方法
と比較して、ステップ(c)の上層電極用マスク一枚を追
加するだけで、容量、絶縁ゲート型トランジスタ及びバ
イポーラトランジスタとが所定の基板上に作り込まれた
構造の半導体装置を製造することができる。
【0310】請求項19記載の半導体装置の製造方法
は、上層電極は単層構造で製造するため、上層電極と下
層電極との段差を必要最小限に抑え、ステップ(c)の実
行時に上層電極用導電層の残渣が発生しにくい構造を得
ることができる。
【0311】さらに、下層電極用第1導電層と下層電極
用第2導電層とをステップ(b-1),(b-2)で別々に加工す
るため、下層電極用第1及び第2の導電層を絶縁ゲート
型トランジスタのゲート電極用に、下層電極用第2の導
電層のみをバイポーラトランジスタのベース電極用に使
い分けることができる。
【0312】請求項20記載の半導体装置の製造方法で
用いられる誘電体膜用絶縁膜は積層構造からなるため、
信頼性の高い容量を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1である半導体装置の
構造を示す断面図である。
【図2】 実施の形態1の半導体装置の製造方法を示す
断面図である。
【図3】 実施の形態1の半導体装置の製造方法を示す
断面図である。
【図4】 実施の形態1の半導体装置の製造方法を示す
断面図である。
【図5】 実施の形態1の半導体装置の製造方法を示す
断面図である。
【図6】 実施の形態1の半導体装置の製造方法を示す
断面図である。
【図7】 実施の形態1の半導体装置の製造方法を示す
断面図である。
【図8】 実施の形態1の半導体装置の製造方法を示す
断面図である。
【図9】 実施の形態1の半導体装置の製造方法を示す
断面図である。
【図10】 実施の形態1の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図11】 この発明の実施の形態2である半導体装置
の構造を示す断面図である。
【図12】 実施の形態2の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図13】 実施の形態2の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図14】 実施の形態2の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図15】 実施の形態2の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図16】 実施の形態2の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図17】 実施の形態2の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図18】 実施の形態2の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図19】 実施の形態2の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図20】 実施の形態2の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図21】 実施の形態2の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図22】 実施の形態2の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図23】 実施の形態2の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図24】 実施の形態2の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図25】 この発明の実施の形態3である半導体装置
の構造を示す断面図である。
【図26】 実施の形態3の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図27】 実施の形態3の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図28】 実施の形態3の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図29】 実施の形態3の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図30】 実施の形態3の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図31】 実施の形態3の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図32】 実施の形態3の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図33】 実施の形態3の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図34】 実施の形態3の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図35】 実施の形態3の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図36】 実施の形態3の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図37】 実施の形態3の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図38】 実施の形態3の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図39】 この発明の実施の形態4である半導体装置
の構造を示す断面図である。
【図40】 実施の形態4の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図41】 実施の形態4の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図42】 実施の形態4の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図43】 実施の形態4の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図44】 実施の形態4の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図45】 実施の形態4の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図46】 実施の形態4の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図47】 実施の形態4の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図48】 実施の形態4の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図49】 この発明の実施の形態5である半導体装置
の構造を示す断面図である。
【図50】 実施の形態5の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図51】 実施の形態5の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図52】 実施の形態5の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図53】 実施の形態5の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図54】 実施の形態5の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図55】 実施の形態5の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図56】 実施の形態5の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図57】 実施の形態5の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図58】 実施の形態5の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図59】 実施の形態5の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図60】 実施の形態5の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図61】 実施の形態5の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図62】 実施の形態5の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図63】 この発明の実施の形態6である半導体装置
の構造を示す断面図である。
【図64】 実施の形態6の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図65】 実施の形態6の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図66】 実施の形態6の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図67】 実施の形態6の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図68】 実施の形態6の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図69】 実施の形態6の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図70】 実施の形態6の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図71】 実施の形態6の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図72】 この発明の実施の形態7である半導体装置
の構造を示す断面図である。
【図73】 実施の形態7の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図74】 実施の形態7の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図75】 実施の形態7の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図76】 実施の形態7の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図77】 実施の形態7の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図78】 実施の形態7の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図79】 実施の形態7の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図80】 実施の形態7の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図81】 実施の形態7の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図82】 実施の形態7の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図83】 実施の形態7の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【図84】 実施の形態7の半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
【符号の説明】
105,208,308,405,508,605 下
層電極用ポリシリコン層、106,209,310,4
06,510,606,710 窒化膜、107,31
2,407,607,711 上層電極用ポリシリコン
層、211,511 上層電極用第1ポリシリコン層、
212,512 上層電極用第2ポリシリコン層、31
1 ゲート電極用ポリシリコン層、407a,511
a,512a 補助層、708 下層電極用第1ポリシ
リコン層、712 下層電極用第2ポリシリコン電極、
A1 容量形成領域、A2 CMOS形成領域、A3
バイポーラトランジスタ形成領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/092 (72)発明者 大津 良孝 兵庫県伊丹市瑞原四丁目1番地 菱電セミ コンダクタシステムエンジニアリング株式 会社内 (72)発明者 五十嵐 孝行 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5F038 AC02 AC05 AC15 CA05 DF12 EZ11 EZ20 5F048 AC03 AC05 AC10 BA01 BA02 BA12 BB05 BE03 BE04 BF11 BG12 BG14 BH01 CA01 CA07 CA12 CA14 DA23

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容量と絶縁ゲート型トランジスタとが所
    定の基体に作り込まれた半導体装置であって、 前記容量は下層電極、誘電体膜及び上層電極の積層構造
    で形成され、 前記下層電極は、前記誘電体膜と平面パターンが同一の
    下層電極を含み、 前記上層電極は前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート
    電極と同一材料で構成される、半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置であって、 前記上層電極と同一材料で構成され、前記下層電極の側
    面から前記誘電体膜の一部にかけて形成される補助層を
    さらに備える、半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは請求項2記載の半導体
    装置であって、 前記所定の基体に作り込まれたバイポーラトランジスタ
    をさらに備える、半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の半導体装置であって、 前記上層電極は積層構造からなる上層電極を含む、半導
    体装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の半導体装置であって、 前記上層電極は単層構造からなる上層電極を含む、半導
    体装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のうち、いずれ
    か1項に記載の半導体装置であって、 前記誘電体膜は酸化膜よりも誘電率が高い誘電体膜を含
    む、半導体装置。
  7. 【請求項7】 容量と絶縁ゲート型トランジスタとが所
    定の基体に作り込まれた半導体装置であって、 前記容量は下層電極、誘電体膜及び上層電極の積層構造
    で形成され、 前記上層電極は、前記誘電体膜と平面パターンが同一の
    上層電極を含み、 前記誘電体膜は酸化膜よりも誘電率が高い誘電体膜を含
    む、半導体装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の半導体装置であって、 前記所定の基体に作り込まれたバイポーラトランジスタ
    をさらに備える、半導体装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の半導体装置であって、 前記上層電極は単層構造からなる上層電極を含み、 前記下層電極は積層構造からなる下層電極を含む、半導
    体装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項9のうち、いず
    れか1項に記載の半導体装置であって、 前記誘電体膜は積層構造からなる誘電体膜を含む、半導
    体装置。
  11. 【請求項11】 容量と絶縁ゲート型トランジスタとが
    所定の基体に作り込まれた半導体装置を製造する半導体
    装置の製造方法であって、 (a)容量形成用の第1の領域及び絶縁ゲート型トランジ
    スタ形成用の第2の領域を有する所定の基体を準備する
    ステップと、 (b)前記所定の基体上に下層電極用導電層及び誘電体用
    絶縁膜を順次堆積するステップと、 (c)下層電極用マスクを用いて前記下層電極用導電層及
    び前記誘電体用絶縁膜に対してパターニングを行い、前
    記容量の下層電極及び誘電体膜を形成するステップと、 (d)前記ステップ(c)の後に、前記第1及び第2の領域を
    含む前記所定の基板上に上層電極用導電層を形成するス
    テップと、 (e)上層電極用マスクを用いて前記上層電極用導電層に
    対するパターニング処理を行い、前記第1の領域に前記
    容量の上層電極を形成するとともに、前記第2の領域に
    前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極を形成する
    ステップと、を備える半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の半導体装置の製造方
    法であって、 前記半導体装置は前記所定の基体に作り込まれたバイポ
    ーラトランジスタをさらに含み、前記所定の基体はバイ
    ポーラトランジスタ形成用の第3の領域をさらに有し、 前記ステップ(d)は、 前記第1ないし第3の領域を含む前記所定の基板上に前
    記上層電極用導電層を形成するステップを含み、 前記ステップ(e)は、 前記上層電極用マスクを用いて前記上層電極用導電層に
    対するパターニング処理を行い、前記第3の領域に前記
    上層電極用導電層を前記バイポーラトランジスタのベー
    ス電極としてさらに形成するステップを含む、半導体装
    置の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の半導体装置の製造方
    法であって、 前記上層電極用導電層は上層電極用第1導電層及び上層
    電極用第2導電層の積層構造を含み、 前記ステップ(d)は、 (d-1)前記ステップ(c)の後に、前記第1ないし第3の領
    域を含む前記所定の基板上に前記上層電極用第1導電層
    を形成するステップと、 (d-2)前記ステップ(d-1)の後に、前記第1ないし第3の
    領域を含む前記所定の基板上に前記上層電極用第2導電
    層を形成するステップとを含み、 前記ステップ(e)は、 (e-1)前記ステップ(d-1)の後で、かつステップ(d-2)の
    前に、前記第3の領域の前記上層電極用第1導電層を除
    去するステップと、 (e-2)前記ステップ(d-2)の後に、前記上層電極用マスク
    を用いて前記上層電極用第1及び第2導電層に対する前
    記パターニング処理を行うステップを含み、 前記ステップ(e)の実行後、前記容量の上層電極及び前
    記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極は前記上層電
    極用第1及び第2導電層を含み、前記バイポーラトラン
    ジスタのベース電極は前記上層電極用第2導電層を含
    む、半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の半導体装置の製造方
    法であって、 前記上層電極用導電層は単層の導電層含み、 (f)前記ステップ(c)の後、前記ステップ(d)の前に実行
    され、前記第2の領域のみにゲート電極用導電層を選択
    的に形成するステップをさらに備え、 前記ステップ(e)は、 前記上層電極用マスクを用いて、前記ゲート電極用導電
    層及び前記上層電極用導電層に対するパターニングを行
    うステップを含み、 前記ステップ(e)の実行後、前記容量の上層電極及び前
    記バイポーラトランジスタは前記上層電極用導電層のみ
    を含み、前記絶縁ゲート型トランジスタは前記上層電極
    用第2導電層及び前記ゲート電極用導電層を含む、半導
    体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項11ないし請求項13のうち、
    いずれか1項に記載の半導体装置の製造方法であって、 前記ステップ(e)の前記パターニング処理は、 (e-3)前記上層電極用マスクを用いて、前記第1の領域
    に前記容量の下層電極の側面から前記誘電体膜上の一部
    にかけて前記上層電極用導電層を補助層として形成する
    ステップを含む、半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項11ないし請求項15のうち、
    いずれか1項に記載の半導体装置の製造方法であって、 前記誘電体膜用絶縁膜は酸化膜よりも誘電率が高い絶縁
    膜を含む、半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 容量と絶縁ゲート型トランジスタとが
    所定の基体に作り込まれた半導体装置を製造する半導体
    装置の製造方法であって、 (a)容量形成用の第1の領域及び絶縁ゲート型トランジ
    スタ形成用の第2の領域を有する所定の基体と準備する
    ステップと、 (b)前記所定の基体上に下層電極用導電層、誘電体用絶
    縁膜及び上層電極用導電層を順次堆積するステップとを
    備え、前記誘電体膜用絶縁膜は酸化膜よりも誘電率が高
    い絶縁膜を含み、 (c)上層電極用マスクを用いて前記上層電極用導電層及
    び前記誘電体用絶縁膜に対してパターニングを行い、前
    記容量の上層電極及び誘電体膜を形成するステップと、 (d)下層電極用マスクを用いて前記下層電極用導電層に
    対するパターニング処理を行い、前記第1の領域に前記
    容量の下層電極を形成するとともに、前記第2の領域に
    前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極を形成する
    ステップとをさらに備える、半導体装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の半導体装置の製造方
    法であって、 前記半導体装置は前記所定の基体に作り込まれたバイポ
    ーラトランジスタをさらに含み、前記所定の基体はバイ
    ポーラトランジスタ形成用の第3の領域をさらに有し、 前記ステップ(d)は、 前記下層電極用マスクを用いて前記下層電極用導電層に
    対するパターニング処理を行い、前記第3の領域に前記
    下層電極用導電層を前記バイポーラトランジスタのベー
    ス電極としてさらに形成するステップを含む、半導体装
    置の製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の半導体装置の製造方
    法であって、 前記下層電極用導電層は下層電極用第1導電層及び下層
    電極用第2導電層の積層構造を含み、 前記上層電極用導電層は単層構造の導電層を含み、 前記ステップ(b)は、 (b-1)前記所定の基体上の前記第1及び第2の領域に選
    択的に前記下層電極用第1導電層を形成するステップ
    と、 (b-2)前記(b-1)の後に、前記下層電極用第2導電層、前
    記誘電体用絶縁膜及び前記上層電極用導電層を順次堆積
    するステップと、を含み、 前記ステップ(d)実行後、前記容量の下層電極及び前記
    絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極は共に前記下層
    電極用第1及び第2の導電層を含み、前記バイポーラト
    ランジスタのベース電極は前記下層電極用第2導電層の
    みを含む、半導体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項11ないし請求項19のうち、
    いずれか1項に記載の半導体装置の製造方法であって、 前記誘電体膜用絶縁層は積層構造からなる絶縁膜を含
    む、半導体装置の製造方法。
JP2002023372A 2002-01-31 2002-01-31 半導体装置及びその製造方法 Pending JP2003224201A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002023372A JP2003224201A (ja) 2002-01-31 2002-01-31 半導体装置及びその製造方法
US10/265,747 US6808973B2 (en) 2002-01-31 2002-10-08 Manufacturing method of semiconductor device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002023372A JP2003224201A (ja) 2002-01-31 2002-01-31 半導体装置及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003224201A true JP2003224201A (ja) 2003-08-08
JP2003224201A5 JP2003224201A5 (ja) 2005-08-11

Family

ID=27606391

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002023372A Pending JP2003224201A (ja) 2002-01-31 2002-01-31 半導体装置及びその製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6808973B2 (ja)
JP (1) JP2003224201A (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7095094B2 (en) * 2004-09-29 2006-08-22 Agere Systems Inc. Multiple doping level bipolar junctions transistors and method for forming
GB2439357C (en) * 2006-02-23 2008-08-13 Innos Ltd Integrated circuit manufacturing
US8126320B2 (en) * 2008-03-05 2012-02-28 Robertshaw Controls Company Methods for preventing a dry fire condition and a water heater incorporating same
CN106257646B (zh) * 2015-06-17 2019-06-14 北大方正集团有限公司 嵌入pip电容的cmos制作方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4419812A (en) * 1982-08-23 1983-12-13 Ncr Corporation Method of fabricating an integrated circuit voltage multiplier containing a parallel plate capacitor
US4577390A (en) * 1983-02-23 1986-03-25 Texas Instruments Incorporated Fabrication of polysilicon to polysilicon capacitors with a composite dielectric layer
JP2840488B2 (ja) 1991-09-27 1998-12-24 三洋電機株式会社 半導体集積回路とその製造方法
US5773871A (en) * 1993-06-24 1998-06-30 Northern Telecom Limited Integrated circuit structure and method of fabrication thereof
JP2616569B2 (ja) * 1994-09-29 1997-06-04 日本電気株式会社 半導体集積回路装置の製造方法
JPH1050941A (ja) 1996-07-31 1998-02-20 Sanyo Electric Co Ltd 半導体集積回路の製造方法
US6015732A (en) * 1996-09-06 2000-01-18 Vlsi Technology, Inc. Dual gate oxide process with increased reliability
JP3104660B2 (ja) * 1997-11-21 2000-10-30 日本電気株式会社 半導体装置およびその製造方法
JP2001185628A (ja) 1999-12-22 2001-07-06 Nec Corp 半導体装置及びその製造方法
US6271068B1 (en) * 2001-01-08 2001-08-07 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company Method for making improved polysilicon emitters for bipolar transistors on BiCMOS integrated circuits

Also Published As

Publication number Publication date
US20030143799A1 (en) 2003-07-31
US6808973B2 (en) 2004-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7741164B2 (en) Method for fabricating SOI device
TWI573274B (zh) 半導體結構及其製造方法
US6867462B2 (en) Semiconductor device using an SOI substrate and having a trench isolation and method for fabricating the same
KR20090042252A (ko) Soi 디바이스 및 그 제조를 위한 방법
JP2003037254A (ja) エッチング阻止膜を有するsoi基板、その製造方法、その上に製作されたsoi集積回路及びそれを用いてsoi集積回路を製作する方法
JPH08222645A (ja) 軽くドープしたドレイン領域を形成する方法
KR20040065998A (ko) 반도체 장치
JPH01164064A (ja) 半導体装置
EP0369336A2 (en) Process for fabricating bipolar and CMOS transistors on a common substrate
TWI690025B (zh) 絕緣體上半導體基底、其形成方法以及積體電路
KR101377705B1 (ko) 단위 면적당 고 커패시턴스를 갖는 커패시터를 포함하는 반도체 소자를 제조하기 위한 방법
JP2001110911A (ja) Soi構造を有する半導体素子及びその製造方法
CN111816605A (zh) 半导体元件及其制作方法
US20070254398A1 (en) Method of manufacturing semiconductor device
US20050205938A1 (en) Semiconductor device and method of manufacture the same
US11637106B2 (en) Capacitive element comprising a monolithic conductive region having one part covering a front surface of a substrate and at least one part extending into an active region perpendicularly to the front surface
JP2003224201A (ja) 半導体装置及びその製造方法
US7465623B2 (en) Methods for fabricating a semiconductor device on an SOI substrate
US11355401B1 (en) Field effect transistor
US20080142861A1 (en) Symmetric capacitor structure
JPH06132477A (ja) Mosコンデンサを有する半導体装置
JPH01223769A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2002217282A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2000012680A (ja) 半導体装置およびその製造方法
KR101212266B1 (ko) 반도체 소자 및 그 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050127

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070717

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071120