JP2003223801A - 警光灯昇降装置 - Google Patents

警光灯昇降装置

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JP2003223801A JP2002021008A JP2002021008A JP2003223801A JP 2003223801 A JP2003223801 A JP 2003223801A JP 2002021008 A JP2002021008 A JP 2002021008A JP 2002021008 A JP2002021008 A JP 2002021008A JP 2003223801 A JP2003223801 A JP 2003223801A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 緊急自動車が有する警光灯を、停車時におい
て他の車両から良く見えるように車体屋根から持ち上げ
て、トランク開状態でも警光灯が隠れないようにし、安
全性の向上を図る。 【解決手段】 ベースフレーム1と、警光灯Lが搭載さ
れる昇降台10と、ベースフレーム1と昇降台10間に
介在して昇降台10を昇降させる昇降用リンク機構20
とを備えている。昇降用リンク機構20は、中間交差点
で枢着された第1及び第2のリンク21,22と、電動
シリンダ30とを有し、第1のリンク21の一端はベー
スフレーム1に枢着され、他端は昇降台10に沿って移
動自在に支持され、第2のリンク22の一端はベースフ
レーム1に沿って移動自在に支持され、他端は昇降台1
0に枢着されており、電動シリンダ30の伸縮により第
1及び第2のリンク21,22の傾きを変化させる構成
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パトロールカー等
の緊急自動車の警光灯を昇降させるための警光灯昇降装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】パトロールカー等の緊急自動車にあって
は、その車体屋根上に警光灯が搭載されており、緊急事
態発生時に警光灯を点灯するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、緊急自動車
の車体屋根に警光灯が固定されている場合、緊急自動車
が事故処理等のために道路上にて停車してトランクを開
けると、トランクの蓋に隠れて警光灯の点灯が走行して
いる他の車両から見えないか、若しくは見えにくくなる
問題があり、これを放置しておくと、追突事故等の発生
の危険がある。
【0004】本発明は、上記の点に鑑み、緊急自動車が
有する警光灯を、停車時において他の車両から良く見え
るように車体屋根から持ち上げて、トランク開状態でも
警光灯が隠れないようにし、安全性の向上を図った警光
灯昇降装置を提供することを目的とする。
【0005】本発明のその他の目的や新規な特徴は後述
の実施の形態において明らかにする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願請求項1の発明は、ベースフレームと、警光灯
が搭載される昇降台と、前記ベースフレームと前記昇降
台間に介在して前記昇降台を昇降させる昇降用リンク機
構とを備えた警光灯昇降装置であって、前記昇降用リン
ク機構は、中間交差点で相互に枢着された対をなす第1
及び第2のリンクと、電動シリンダとを有し、前記第1
のリンクの一端は前記ベースフレームに枢着され、他端
は前記昇降台に沿って移動自在に支持され、前記第2の
リンクの一端は前記ベースフレームに沿って移動自在に
支持され、他端は前記昇降台に枢着されており、前記電
動シリンダの伸縮により前記第1及び第2のリンクの傾
きを変化させることを特徴としている。
【0007】本願請求項2の発明に係る警光灯昇降装置
は、請求項1において、前記昇降台を上昇限位置に保持
するガスダンパーを設けたことを特徴としている。
【0008】本願請求項3の発明に係る警光灯昇降装置
は、請求項2において、前記ガスダンパーは内蔵するば
ねにより伸長方向に付勢されており、前記昇降台の下降
限位置において、前記ガスダンパーを通過する傾斜線
(G)が前記第1及び第2のリンクの中間交差点(P)
の下側を通過することを特徴としている。
【0009】本願請求項4の発明に係る警光灯昇降装置
は、請求項2又は3において、前記電動シリンダは前記
第1及び第2のリンクの傾きを変えるように前記第1及
び第2のリンク間に設けられており、前記ガスダンパー
は前記第1及び第2のリンク間に設けられていることを
特徴としている。
【0010】本願請求項5の発明に係る警光灯昇降装置
は、請求項1,2,3又は4において、前記第1のリン
クの他端に第1のローラーが枢着されており、該第1の
ローラーが前記昇降台に沿って移動自在であり、かつ前
記第2のリンクの他端に第2のローラーが枢着されてお
り、該第2のローラーが前記ベースフレームに沿って移
動自在であることを特徴としている。
【0011】本願請求項6の発明に係る警光灯昇降装置
は、請求項1,2,3,4又は5において、前記電動シ
リンダがブレーキ付きモーターで駆動されるものである
ことを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る警光灯昇降装
置の実施の形態を図面に従って説明する。
【0013】図1乃至図4で本発明に係る警光灯昇降装
置の実施の形態を説明する。これらの図において、仮想
線Rはパトロールカー等の緊急自動車の車体屋根であ
り、これに警光灯昇降装置のベースフレーム1が図2の
取付穴2で取付用ブラケットBRを介し固定されてい
る。そして、ベースフレーム1に対して昇降台10が昇
降用リンク機構20を介して水平状態を保ちながら昇降
するようになっている。昇降台10上には仮想線で示す
ように警光灯Lが搭載される。警光灯Lは例えば図2の
昇降台10に設けられた取付穴11を利用して装着され
る。
【0014】ベースフレーム1と昇降台10間に介在し
て昇降台10を水平状態で昇降させる昇降用リンク機構
20は、中間交差点Pで相互に枢着された対をなす第1
及び第2リンク21,22と、電動シリンダ30と、ガ
スダンパー40とを有している。
【0015】図3に示すように、第1及び第2リンク2
1,22の組はベースフレーム1の前後にそれぞれ設け
られており、第1リンク21の一端はベースフレーム1
に枢着されている。すなわち、ベースフレーム1に回転
自在に取り付けられた軸体23に前後の第1リンク21
が固着されている。第1リンク21の他端は水平状態の
昇降台10に沿って横方向に移動自在に支持されてい
る。つまり、第1リンク21の他端にはローラー24が
枢着され、昇降台10の前後辺の断面コ字状レール11
内をローラー24が転動するようになっている。また、
第2リンク22の一端は昇降台10に軸体26で枢着さ
れ、第2リンク21の他端は水平状態のベースフレーム
1に沿って横方向に移動自在に支持されている。つま
り、第2リンク22の他端にはローラー27が枢着さ
れ、ベースフレーム1の前後辺の断面コ字状レール3内
をローラー27が転動するようになっている。なお、前
後の第1及び第2リンク21,22の中間交差点P同士
は軸体25で連結され、当該軸体25の両端にて前記第
1及び第2リンク21,22が回動自在に取り付けられ
ている。
【0016】前記電動シリンダ30は、前記第1及び第
2リンク21,22の傾きを変えるように第1及び第2
リンク21,22間に設けられている(両端が枢支され
ている)。すなわち、電動シリンダ30の一端は、第2
リンク22の中間交差点Pより下の位置に固定されたシ
リンダ受31にピン32で枢支され、他端は第1リンク
21の中間交差点Pより上の位置に固定のロッド受33
に着脱自在ピン34で枢支される。通常時、着脱自在ピ
ン34は電動シリンダ30の伸縮ロッド30aの先端部
を貫通してロッド受33側に支持するものであり、ロッ
ド受33に取り付けられたミニボールプランジャ35で
着脱自在ピン34が貫通状態で保持されるようになって
いる。また、着脱自在ピン34は水平方向に引き抜くこ
とが可能であり、これにより電動シリンダ30の伸縮ロ
ッド30aを解放することができる。
【0017】前記電動シリンダ30は内蔵するギヤ(例
えば、ラックとピニオンの組み合わせ)で伸縮ロッド3
0aを伸縮するものであり、その駆動源として図3のよ
うにブレーキ付きモーター36をシリンダ受31に併設
している。
【0018】前記ガスダンパー40は第1及び第2リン
ク21,22間に設けられている(両端が枢支されてい
る)。すなわち、ガスダンパー40の一端は、第1リン
ク21の中間交差点Pより下の位置に固定されたブラケ
ット41にピン42で枢着され、他端は第2リンク22
の中間交差点Pより上の位置に固定のブラケット43に
ピン44で枢着される。
【0019】前記ガスダンパー40は内蔵するばねによ
り伸長方向に付勢されており、図4に示す昇降台10の
下降限位置において、ガスダンパー40を通過する(2
個の枢着点を通る)傾斜線Gが第1及び第2リンク2
1,22の中間交差点Pの下側を通過するようにし、ガ
スダンパー40の伸長方向の力が昇降台10を下降限位
置に保持するように働らかせている。また、図1に示す
昇降台10の上昇限位置ではガスダンパー40を通過す
る傾斜線Gが第1及び第2リンク21,22の中間交差
点Pの上側を通過するようにし、ガスダンパー40の伸
長方向の力が昇降台10を上昇限位置に保持するように
働らかせている。
【0020】前記ベースフレーム1の上側両端部には、
台受50がそれぞれ固定され、台受50上にシリコンゴ
ム等の緩衝部材51が固着されており、台受50は緩衝
部材51を介して下降した昇降台10を受けて支えるよ
うになっている。そして、昇降台10が緩衝部材51に
当接した下降限位置になったことを検出する下降位置セ
ンサとしてマイクロスイッチS1が一方の台受50の側
面に取り付けられている。また、昇降台10が上昇限位
置になったことを検出する上昇位置センサとしてマイク
ロスイッチS2が、第1リンク21のベースフレーム1
への枢着点に近い側の台受50の側面に取り付けられ、
マイクロスイッチS2を作動させるために第1リンク2
1の枢着点に近い端部上側にスイッチ作動子52が固着
されている。なお、スイッチ作動子52はボルト53を
有し、ボルト53の突出量を調整することで、マイクロ
スイッチS2に当接するタイミングを調整可能である。
【0021】なお、図4のように、車体屋根R側には下
降限位置となった昇降台10までを覆い隠すように(下
降限位置において警光灯L部分のみが外部より見えるよ
うに)、フードカバーFが設置されている。
【0022】この実施の形態において、パトロールカー
等の緊急自動車の走行時には、図4のように、電動シリ
ンダ30は最も縮んだ状態であって、昇降台10は下面
が緩衝部材51に当接した下降限位置であり、昇降台1
0上に搭載された警光灯Lも下降位置である。
【0023】緊急自動車が停車して事故処理等を行う場
合、緊急自動車のトランクを開けると下降位置の警光灯
Lがトランクに隠れて見えにくくなるため、トランクを
開ける前に図3のブレーキ付きモーター36に通電して
電動シリンダ30の伸縮ロッド30aを伸ばし、第1及
び第2リンク21,22を図1のようにベースフレーム
1に対して約45度程度にまで回動させ、スイッチ作動
子52がマイクロスイッチS2を押圧したとき、昇降台
10が上昇限位置に至り、ブレーキ付きモーター36を
停止する。このとき、ガスダンパー40は伸びきった状
態であり、ガスダンパー40を通過する傾斜線Gが第1
及び第2のリンク21,22の中間交差点Pの上側を通
過し、ガスダンパー40は内蔵するばねにより伸長方向
に付勢されているから、昇降台10や警光灯Lの重さに
抗して昇降台10を上昇限位置に保つ。これにより、昇
降台10上の警光灯Lは上昇位置となってトランク開閉
にかかわらず周囲の車両より認識可能となる。
【0024】緊急自動車が走行する場合、昇降台10を
下降限位置に戻す必要があり、このため、図3のブレー
キ付きモーター36に通電して電動シリンダ30の伸縮
ロッド30aを縮動し、第1及び第2リンク21,22
を図4のようにベースフレーム1に沿って寝かせ、昇降
台10下面がマイクロスイッチS1を押圧したとき、昇
降台10が下降限位置となり、ブレーキ付きモーター3
6を停止する。このとき、ガスダンパー40は縮んだ状
態であるが、ガスダンパー40を通過する傾斜線Gが第
1及び第2のリンク21,22の中間交差点Pの下側を
通過するため、ガスダンパー40の内蔵するばねによる
伸長方向の力は昇降台10を下降させる向きに働く。こ
のため、昇降台10を下降限位置に保つ。これにより、
昇降台10上の警光灯Lは下降位置に戻り、緊急自動車
は走行可能な状態となる。
【0025】万一、緊急自動車のバッテリーの充電不
良、電動シリンダ30やブレーキ付きモーター36の故
障で昇降台10を下降させられない場合には、着脱自在
ピン34を引き抜くことにより電動シリンダ30と第1
リンク21間の連結を外すことができ、これにより昇降
台10を手動操作にて下降させることができる。
【0026】この実施の形態によれば、次の通りの効果
を得ることができる。
【0027】(1) ベースフレーム1と、警光灯Lが搭
載される昇降台10と、ベースフレーム1と昇降台10
間に介在して昇降台10を昇降させる昇降用リンク機構
20とを備え、電動シリンダ30により昇降用リンク機
構をなす第1及び第2リンク21,22を回動させるこ
とで、警光灯Lを昇降駆動可能である。従って、緊急自
動車に装備することで、警光灯Lを上昇位置としたとき
に緊急自動車のトランクの開閉にかかわらず警光灯Lを
周囲の車両に知らせることができる。
【0028】(2) 前記昇降用リンク機構20にはガス
ダンパー40が設けられており、ガスダンパー40は内
蔵するばねにより伸長方向に付勢されているが、昇降台
10の下降限位置において、ガスダンパー40を通過す
る傾斜線Gが第1及び第2のリンク21,22の中間交
差点Pの下側を通過するから、ガスダンパー40の内蔵
するばねによる伸長方向の力は昇降台10を下降させる
向きに働き、昇降台10を下降限位置に保つ。また、ブ
レーキ付きモーター36のブレーキ作用も昇降台10の
動きを阻止する。このため、昇降台10を下降限位置に
ロックするロック装置は不要であり、またロックしたま
ま昇降台10を上昇させて破損する危険性も皆無とな
る。
【0029】(3) 緊急自動車のバッテリーの充電不
良、電動シリンダ30やブレーキ付きモーター36の故
障で昇降台10を下降させられない場合には、着脱自在
ピン34を引き抜くことにより電動シリンダ30と第1
リンク21間の連結を外し、昇降台10を手動操作で下
降させることができる。このとき、ガスダンパー40が
あるため、昇降台10が急降下することを防止できる。
【0030】以上本発明の実施の形態について説明して
きたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記
載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当
業者には自明であろう。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る警光
灯昇降装置によれば、緊急自動車の警光灯を簡単な機構
で昇降可能であり、警光灯を上昇位置とすることで、ト
ランクの開閉にかかわらず周囲車両から警光灯を視認で
きるようにすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る警光灯昇降装置の実施の形態であ
って、昇降台の上昇限位置を示す正面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】実施の形態であって、昇降台の下降限位置及び
上昇限位置の側面図である。
【図4】実施の形態であって、昇降台の下降限位置の正
面図である。
【符号の説明】
1 ベースフレーム 2 取付穴 10 昇降台 20 昇降用リンク機構 21 第1リンク 22 第2リンク 23,25,26 軸体 24,27 ローラー 30 電動シリンダ 30a 伸縮ロッド 31 シリンダ受 32,42,44 ピン 33 ロッド受 34 着脱自在ピン 35 ミニボールプランジャ 36 ブレーキ付きモーター 40 ガスダンパー 41,43 ブラケット 50 台受 51 緩衝部材 52 スイッチ作動子 BR 取付用ブラケット F フードカバー L 警光灯 P 中間交差点 G 傾斜線 S1,S2 マイクロスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高野 和博 神奈川県平塚市長瀞2番6号株式会社トノ ックス内 Fターム(参考) 3K080 AA06 CB07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースフレームと、警光灯が搭載される
    昇降台と、前記ベースフレームと前記昇降台間に介在し
    て前記昇降台を昇降させる昇降用リンク機構とを備えた
    警光灯昇降装置であって、 前記昇降用リンク機構は、中間交差点で相互に枢着され
    た対をなす第1及び第2のリンクと、電動シリンダとを
    有し、 前記第1のリンクの一端は前記ベースフレームに枢着さ
    れ、他端は前記昇降台に沿って移動自在に支持され、前
    記第2のリンクの一端は前記ベースフレームに沿って移
    動自在に支持され、他端は前記昇降台に枢着されてお
    り、前記電動シリンダの伸縮により前記第1及び第2の
    リンクの傾きを変化させることを特徴とする警光灯昇降
    装置。
  2. 【請求項2】 前記昇降台を上昇限位置に保持するガス
    ダンパーを設けた請求項1記載の警光灯昇降装置。
  3. 【請求項3】 前記ガスダンパーは内蔵するばねにより
    伸長方向に付勢されており、前記昇降台の下降限位置に
    おいて、前記ガスダンパーを通過する傾斜線(G)が前
    記第1及び第2のリンクの中間交差点(P)の下側を通
    過する請求項2記載の警光灯昇降装置。
  4. 【請求項4】 前記電動シリンダは前記第1及び第2の
    リンクの傾きを変えるように前記第1及び第2のリンク
    間に設けられており、前記ガスダンパーは前記第1及び
    第2のリンク間に設けられている請求項2又は3記載の
    警光灯昇降装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のリンクの他端に第1のローラ
    ーが枢着されており、該第1のローラーが前記昇降台に
    沿って移動自在であり、かつ前記第2のリンクの他端に
    第2のローラーが枢着されており、該第2のローラーが
    前記ベースフレームに沿って移動自在である請求項1,
    2,3又は4記載の警光灯昇降装置。
  6. 【請求項6】 前記電動シリンダがブレーキ付きモータ
    ーで駆動されるものである請求項1,2,3,4又は5
    記載の警光灯昇降装置。
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