JP2003223761A - 等化器、情報記録装置、情報再生装置及び記録媒体 - Google Patents

等化器、情報記録装置、情報再生装置及び記録媒体

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JP2003223761A
JP2003223761A JP2002016319A JP2002016319A JP2003223761A JP 2003223761 A JP2003223761 A JP 2003223761A JP 2002016319 A JP2002016319 A JP 2002016319A JP 2002016319 A JP2002016319 A JP 2002016319A JP 2003223761 A JP2003223761 A JP 2003223761A
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equalizer
signal
tracks
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JP2002016319A
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English (en)
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Takatoshi Kato
崇利 加藤
Shigeki Taira
重喜 平
Yukari Katayama
ゆかり 片山
Takuji Nishitani
卓史 西谷
Takeshi Maeda
武志 前田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体上に記録されたデジタル情報を再生
する際に、走査方向の波形干渉及び走査方向と垂直方向
の波形干渉を共に積極的にPRMLを用いた復号に利用
することにより、記録密度を向上させる。 【解決手段】 記録媒体上に複数本のトラックを隣接し
て配置し、復号時には2以上の複数のトラックから記録
情報の読み取りを行い、隣接するトラックから得られた
再生信号を2次元等化器により等化し、かつ2以上の複
数の再生信号を同時に最尤推定するビタビ復号器により
復号を行うことにより誤り確率の低い復号結果を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク、磁気
ディスク、光磁気ディスクなどの記録媒体及び記録媒体
上に記録されたデータを再生するための情報再生装置及
び情報を再生するための等化器及び記録媒体上に情報を
記録する記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、DVD(Digital Ver
satile Disk)に代表される光ディスク装置
などのデジタル情報再生装置の高記録密度化が進んでい
る。デジタル情報再生装置の記録密度が高まるにつれ、
これまで容易に蓄え難かった高画質かつ長時間の動画の
記録及び再生やワークステーションもしくはパーソナル
コンピュータなどにて使用される大量のデータの蓄積を
安価にかつ容易に行うことが可能になった。今後も計算
機の演算スピードの上昇と計算機コストの低下から、デ
ジタル情報再生装置に対しさらなる記録密度の向上が望
まれている。
【0003】デジタル情報記録再生装置としては、例え
ば、光ディスク装置、磁気ディスク装置、光磁気ディス
ク装置、光カード装置、光メモリ装置、ホログラムメモ
リ装置、磁気テープ装置、磁気カード装置などが挙げら
れる。これらの装置の記録密度を向上させるためには、
デジタル情報1ビットを記録媒体上のなるべく小さい領
域に記録し、かつ隣接して記録されたデジタル情報から
の影響を少なくして記録したデジタル情報を再生する技
術が必要である。
【0004】例えば、光ディスク装置においては、再生
に用いられるレーザーの波長や光ピックアップに使用さ
れるレンズの開口数から再生に使用できるスポットサイ
ズが決定される。再生に使用できるスポットの大きさが
ディスクの円周方向の記録密度(線密度)より大きけれ
ば、再生する信号中にディスク円周方向の波形干渉(I
nter−symbol−interference)
が強まり、ディスク径方向の記録密度(トラック密度)
より大きければ、再生する信号中にディスク径方向の波
形干渉(Inter−track−interfere
nce)が強まる。記録媒体へのユーザー情報の記録密
度が向上すればするほど、ディスク円周方向及びディス
ク径方法の波形干渉は強まり、再生信号の信号対ノイズ
比が劣化する。
【0005】このような、波形干渉を低減し、情報媒体
の記録密度を向上させる方式として、クロストーク除去
方式や、SCIPER(Single Carrier
Independent Pit Edge Recor
ding)方式が提案されている。クロストーク除去方
式は,マルチスポットグレーティングレンズや複数の光
ピックアップを用いて複数の隣接するトラックから再生
信号を検出し、再生すべき信号と再生するトラックと隣
接するトラック上から読み出した信号をそれぞれ等化処
理し、再生すべき信号から隣接するトラックからのクロ
ストーク成分を減算したものを得て、再生誤り率を低減
しようとする方式である。クロストーク除去方式につい
ては、公開特許公報:特開平9−320300号などに
記述がある。
【0006】また、SCIPER方式は光ディスクのト
ラック上に一定の間隔でピットを配置し、ピットのエッ
ジ部分の位置による変調によってユーザーの情報を記録
媒体上に記録する方式である。光ディスク装置における
SCIPER方式については、例えば、公開特許公報:
特開2000-207747号等に記述がある。SCI
PERによる信号処理方式は、複数トラックを同時に再
生するRPR(Radial direction Pa
rtial Response)方式と組み合わせるこ
とにより、より高密度な記録再生が可能である。この改
善効果については、文献:“Partial Resp
onse Recording inRadial Di
rection,” pp.42―43, 1997 O
ptical Optical Data Stora
ge ConferenceDigest, Apr.
1997等に報告されている。図9にSCIPERを用
いた光ディスクの再生方法を示す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
トラック間波形干渉をクロストーク除去手法で軽減した
情報再生装置では、記録密度の向上により再生用スポッ
ト径が相対的に拡大するに従いクロストーク除去が困難
となる。再生すべきトラックに隣接するトラックからの
再生信号中に存在する雑音が増幅され、再生すべき信号
の信号対雑音比が劣化し、装置の誤り復号率が高まる。
【0008】また、SCIPER方式やSCIPER方
式とRPR方式を用いたデジタル情報再生装置では、隣
接するトラック間隔は再生用スポット系の約半分程度と
しなければならない問題がある。詳しくはディスク円周
方向の記録密度も再生用スポット系の中に2個〜4個程
度の記録マークエッジ(もしくはピットエッジ)が収ま
る程度としなければならない。このため、記録密度が制
限され、スポット系の中に4個を越える記録マークエッ
ジもしくはピットエッジが含まれる高密度記録は行いに
くいという問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、本発明の情報再生装置は、発明の実施の形態にて
詳細に説明するように記録媒体から出力された信号を検
出する2以上の複数の検出器と検出器から出力された信
号を処理する信号処理回路を持ち、この信号処理回路
は、前記複数の検出器から出力された信号をデジタル信
号に変換するA/D変換器と前記A/D変換器から出力
された信号のPR(Partial Respons
e)等化を行う2以上の複数のデジタルイコライザを含
む等化器を持つ。この等化器はそれぞれ記録媒体上に形
成された隣接したトラックに記録された情報に対応する
PR等化結果を出力する。また信号処理回路内に設置さ
れたビタビ復号器により、等化器より出力された記録媒
体上に形成された隣接したトラックに記録された情報に
対するPR等化結果が最尤復号され、高精度なエンコー
ドされたユーザーデータを出力する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明による等化器、デジ
タル情報記録装置、デジタル情報再生装置及び記録媒体
の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、
これにより本発明が限定されるものではない。また、既
に説明のあった符号と同番号の符号は同一の動作をする
ものとし、動作の説明は省略する。なお、以下では、デ
ジタル情報(記録)再生装置として光ディスク装置を例
に取り上げるが、例えば、磁気ディスク装置、光磁気デ
ィスク装置、光カード装置、光メモリ装置、磁気テープ
装置、磁気カード装置、ホログラムメモリ装置など他の
デジタル情報(記録)再生装置においても同様である。
ただし、光ディスク装置、磁気ディスク装置、光磁気デ
ィスク装置のように記録媒体が同一半径方向にトラック
を形成するディスク媒体である装置以外の(記録)再生
装置においては、ディスク円周方向は、検出部の走査方
向、ディスク径方向は、検出部の走査方向と垂直の方向
とそれぞれ同義になる。
【0011】(1)第1の実施の形態 図1は、本発明の第1の実施形態のデジタル情報再生装
置である光ディスク装置の信号処理回路の構成と記録媒
体、光ピックアップ、検出器の関係を示すブロック図で
ある。媒体に書き込まれたデジタル情報は、記録媒体1
01から光ピックアップ181を用いて読み出される。
光ピックアップは、レーザー光源102及びマルチスポ
ットグレーティングレンズ103及びビームスプリッタ
104及びレンズ105よりなる。レーザー光源102
より発せられたレーザー光は、マルチスポットグレーテ
ィングレンズ103を介して複数のレーザー光に分割さ
れる。レーザーの分割される本数は2以上の任意の数で
あるが、図1においては4本に分割されるものとして説
明する。分割されたレーザー光はビームスプリッタ10
4及びレンズ105を介して記録媒体に照射される。レ
ンズは同時に記録媒体101より反射された反射光をビ
ームスプリッタ104に送る。検出器は分割されたそれ
ぞれのレーザー光の反射信号を検出する。ここで、検出
されたレーザー光の反射信号は、記録媒体101上の対
応する複数のトラックの記録情報を読み出している。以
下、マルチスポットグレーティングレンズ103によっ
てレーザー光が4分割される場合について説明する。
【0012】図2は、記録媒体101上に設けられた記
録マークもしくはピット(以下単にマークと呼ぶ)及び
スペースもしくはミラー(以下単にスペースと呼ぶ)に
て構成されたトラックと光スポットの関係を示す図であ
る。記録媒体101上にはディスクの円周方向に直線的
にトラックが複数本形成されている。図2に示されてい
るトラックはトラック201〜トラック207の7本で
ある。図2に示されるように分割されたレーザー光によ
り光スポット210及び光スポット211及び光スポッ
ト212及び光スポット213が形成される。光スポッ
ト210〜213は、隣接する4つのトラック上にそれ
ぞれ照射される。
【0013】隣接する光スポットの照射中心のディスク
半径方向の間隔は、後述するサーボ用信号を使用しマル
チスポットグレーティングレンズ104を調整すること
により、読み出しを行う付近のトラックの間隔に適合す
るよう調整される。図2においては、光スポット213
が最も先頭のビットを走査し、光スポット212、光ス
ポット211、光スポット210の順に走査を行ってい
るように示されているが、例えば、光スポット210、
光スポット211、光スポット212、光スポット21
3の順でも良い。図2において色付けしてある部分はマ
ークを、白抜きの部分はスペースを示している。図2に
おいてマークの形状は正方形であるように記載されてい
るが、実際にマークは長方形や円や楕円に近い形状で形
成されてもよい。また、マークはディスク径方向に連続
して形成されてもよいし、されなくてもよい。
【0014】光スポット210〜213が記録媒体10
1上に形成されることにより、反射光が発生する。光ス
ポット210〜213による反射光はビームスプリッタ
104を介してそれぞれ検出器106〜109に照射さ
れる。検出器106に照射された光は光電変換され再生
信号r00となる。再生信号r00は、VGA(可変利
得アンプ)110によって振幅調整され、AF(アナロ
グフィルタ)111にてアンチエイリアジング処理が行
われる。AF111によってアンチエイリアジング処理
が行われた信号はADC(A/D変換器)112によっ
てデジタル信号に変換され、DEQ(デジタルイコライ
ザ)113によって等化処理が行われる。
【0015】図3はDEQ113の構成を示す図であ
る。図3において、DEQ113は5タップのFIR
(Finite Impulse Response)フ
ィルタとして表現しているが、2以上の任意のnに対し
て、n−1個の遅延回路を用いることにより、nタップ
のFIRフィルタとすることが出来る。ADC112に
よってデジタル信号とされた再生信号r00は、遅延器
301によって後述する所定の時間遅延させられ、信号
r10となる。遅延させられた信号r10は、遅延器3
02a〜302dによって1クロックずつ遅延させられ
る。信号r10と遅延させられた信号は、それぞれ乗算
器303a〜303eによって係数304a〜304e
を乗算される。係数304a〜304eの定め方は後述
する。係数を乗算された5つの信号は加算器305にて
加算されDEQ113の出力となる。
【0016】検出器107に照射された光は光電変換さ
れ再生信号r01となる。再生信号r01は、VGA1
20によって振幅調整され、AF121にてアンチエイ
リアジング処理が行われ、サンプリングされる際にノイ
ズとなる信号の高周波成分を除去される。ここで、AF
121は、後段の等化器により所望の波形干渉を作りや
すいよう波形等化を行う場合もある。AF121によっ
てアンチエイリアジング処理が行われた信号はADC1
22によってデジタル信号に変換され、DEQ123に
よって等化処理が行われる。DEQ123の構成は図3
にて示したDEQ113の構成と同様である。
【0017】検出器108に照射された光は光電変換さ
れ再生信号r02となる。再生信号r02は、VGA1
30によって振幅調整され、AF131にてアンチエイ
リアジング処理が行われ、サンプリングされる際にノイ
ズとなる信号の高周波成分を除去される。ここで、AF
131は、後段の等化器により所望の波形干渉を作りや
すいよう波形等化を行う場合もある。AF131によっ
てアンチエイリアジング処理が行われた信号はADC1
32によってデジタル信号に変換され、DEQ133に
よって等化処理が行われる。DEQ133の構成は図3
にて示したDEQ113の構成と同様である。
【0018】ここで、DEQ113及びDEQ123及
びDEQ133の構成は同様であるが、DEQ113及
びDEQ123及びDEQ133では、内部に設定され
る遅延量と係数が異なる。それぞれのDEQ内に設定さ
れる遅延量は、DEQ112及びDEQ123及びDE
Q133が出力する再生信号に対応する記録媒体101
上の記録情報が同一径方向に揃うようになる。
【0019】よって、DEQ113及びDEQ123及
びDEQ133の遅延量の調整は、光スポット213が
ある記録媒体101上の記録情報を検出した後に光スポ
ット212及び光スポット211が光スポット213の
検出した記録情報と同一径上に存在する記録情報を検出
する時間間隔に調整される。この時間間隔は、マルチス
ポットグレーティングレンズ103を調整することによ
り変化する。より正確に遅延量を制御するために、図4
に示すようなマルチスポットグレーティングレンズ調整
用のデータをデータが記録されている部分の直前もしく
はアクセスの容易な周辺に作成し、遅延量を調整しても
良い。
【0020】図3において、信号r01及び遅延器30
2a〜302dにより遅延させられた信号はそれぞれ演
算回路306a〜306eの入力となる。演算回路30
6a〜306eは、係数制御回路150の出力e及び遅
延されたADC112の出力r01及び遅延させられた
r01とあらかじめ与えられた加速係数μを用いて求め
られる。演算回路306a〜306eの入力をiとする
と、乗算結果μ・e・iによってDEQ113のタップ
係数の更新が行われる。係数制御回路150の出力eは
r01及び遅延されたr01に対しクロック遅れが発生
しているため、演算回路306a〜306e内部ではe
とiの同期を取る操作が行われる。また、演算回路30
6a〜306eは図示するように係数304a〜304
eを制御する構造を持つ。
【0021】演算回路306a〜306eの出力は、乗
算結果μ・e・iをそのまま減算しても良いが、乗算結
果を算出する演算精度は係数の設定精度と比較すると同
程度であるため、乗算結果μ・e・iをそのまま減算す
ると係数304a〜304eは安定収束しにくい問題が
ある。その他の係数更新手段としては、演算回路306
a〜306eの出力は、乗算結果μ・e・iを積分した
結果もしくは乗算結果μ・e・iの積分結果をある値で
除算した結果とし、得られた値を係数から減算する方法
が挙げられる。
【0022】加速係数μは、制限制御回路150外部か
ら与えられるか、あらかじめある値に設定されている。
加速係数μはトレーニング期間では大きな値に設定さ
れ、一旦トレーニングが修了すると安定化のために適切
でありかつ小さな値に自動的に変更しても良い。
【0023】また、再生信号r00及びr01及びr0
2及び後述する再生信号r03は、データ復号のために
使用されるが、ディスクの回転を制御するスピンドルコ
ントローラ、ピックアップ部のフォーカス動作及びトラ
ッキング動作を制御するアクチュエータコントローラに
送られ、サーボ制御に用いられる。
【0024】以上の様に作成されたDEQ113、DE
Q123、DEQ133の出力は、加算器305に入力
され、再生信号r01に対応する等化信号re1が作成
される。検出器109に照射された光は光電変換され再
生信号r03となる。再生信号r03は、VGA140
によって振幅調整され、AF141にてアンチエイリア
ジング処理が行われ、サンプリングされる際にノイズと
なる信号の高周波成分を除去される。ここで、AF14
1は、後段の等化器により所望の波形干渉を作りやすい
よう波形等化を行う場合もある。AF141によってア
ンチエイリアジング処理が行われた信号はADC142
によってデジタル信号に変換され、DEQ145によっ
て等化処理が行われる。ADC122によって変換され
たデジタル信号は、DEQ123によって等化処理が行
われるのと同時にDEQ125において等化処理が行わ
れる。同様にADC132によって変換されたデジタル
信号は、DEQ133によって等化処理が行われるのと
同時にDEQ135において等化処理が行われる。DE
Q125及びDEQ135及びDEQ145の構成は既
に示したDEQ113及びDEQ123及びDEQ13
3の構成と同様である。
【0025】上記の様に作成されたDEQ125、DE
Q135、DEQ145の出力は、加算器126に入力
され、再生信号r02に対応する等化信号re2が作成
される。このように作成された等化信号re1及びre
2を用いて、ビタビ復号器160が最尤推定法によりエ
ンコードされたユーザーデータを推定する。以上のよう
に本実施形態では、DEQ113及びDEQ123及び
DEQ133及びDEQ125及びDEQ135及びD
EQ145及び加算器114及び加算器126及び係数
制御回路150によって等化器180が構成される。
【0026】図5は、ビタビ復号器160の構成を示し
た図である。ビタビ復号器160は、メトリック演算部
501及びパスメモリ502及びMLセレクタ503よ
りなる。ビタビ復号器160は、加算器114の出力r
e1及び加算器126の出力re2を入力とし、ビタビ
復号を行うことにより、エンコードされたユーザーデー
タd1及びd2を生成する。メトリック演算部501
は、入力された信号とトレリス遷移の各枝に対応する目
標信号値のユークリッド距離を保持している。ここで、
図1などに示される本実施形態の信号処理回路において
は、ビタビ復号器の入力が2系列であるため上記の推定
値は2系列つまり各状態に対し毎時刻2つずつの推定値
がパスメモリ502に格納される。
【0027】以下にPR(1,1,1;1,1,1;
1,1,1)を使用した場合のメトリック算出方法を例
として示す。ここで、PR(1,1,1;1,1,1;
1,1,1)とは、等化前の孤立波に対し、等化後の信
号が同一トラックに 1+D+D^2、ディスク径方向
に+1及び−1トラックはなれた方向にそれぞれ1+D
+D^2 の波形干渉が残るようPR等化する処理方式
を言う。ここで、表記「x^y」はxのy乗を、Dはサ
ンプルクロック周期1の遅延を意味し、以下も同様とす
る。本実施形態では、等化後の波形に残すべき波形干渉
(PRターゲットもしくは等化ターゲット)をPR
(1,1,1;1,1,1;1,1,1)として説明す
る。
【0028】PR(α1,α2,α3;α4,α5,α
6;α7,α8,α9)とは、等化前の孤立波に対し、
等化後の信号が同一トラックにα4+α5*D+α6*
D^2、ディスク径方向が中心から1本外側のトラック
に対しα1+α2*D+α3*D^2、ディスク径方向
が中心から1本内側のトラックに対しα7+α8*D+
α9*D^2の波形干渉が残留するようPR等化する処
理方式である。このことは等化ターゲットのレスポンス
の大きさ(サイズ)が変化しても全く同様である。例え
ば、本実施形態の発明をPR(α1,α2,α3,α
4;α5,α6,α7,α8;α9,α10,α11,
α12;α13,α14,α15,α16;α17,α
18,α19,α20)等のように拡張して適用しても
よい。この場合、同時に読み出すトラック数に応じて回
路を並列に拡張すればよい。
【0029】ここで、PR(α1,α2,α3,α4;
α5,α6,α7,α8;α9,α10,α11,α1
2;α13,α14,α15,α16;α17,α1
8,α19,α20)とは、等化前の孤立波に対し、等
化後の信号が注目する再生中のトラック上の信号にα1
3+α14*D+α15*D^2+α16*D^3、デ
ィスク径方向が中心から2トラック外側のトラック上の
信号に対しα17+α18*D+α19*D^2+α2
0*D^3、ディスク径方向が中心から1トラック外側
のトラック上の信号に対しα9+α10*D+α11*
D^2+α12*D^3、ディスク径方向が中心から1
トラック内側のトラック上の信号に対しα1+α2*D
+α3*D^2+α4*D^3、ディスク径方向が中心
から2トラック内側のトラック上の信号に対しα5+α
6*D+α7*D^2+α8*D^3の波形干渉が残留
するよう等化する処理方式とする。
【0030】ある時刻nにおける加算器114の出力r
e1及び加算器126の出力re2をそれぞれre1
(n)及びre2(n)とする。re1(n)及びre
2(n)に対応する記録媒体101上の記録情報をそれ
ぞれrm1(n)、rm2(n)とする。rm1(n)
及びrm2(n)は、0及び1の値を持ち、媒体上のマ
ークもしくはスペースと対応する。メトリック演算部5
01は入力されたすべての時刻のre1(n)及びre
2(n)に対して、考えられるすべてのrm1(n−
1)及びrm2(n−1)及びrm1(n)及びrm2
(n)及びrm1(n+1)及びrm2(n+1)の組
み合わせに対応する理想等化値re1’(n)及びre
2’(n)をあらかじめ保持しておく。
【0031】例えば,図5に示される本実施形態のメト
リック演算部501では、図6に示すようにrm1(n
+1)、rm1(n)、rm1(n−1)、rm2(n
+1)、rm2(n)、rm2(n−1)の組み合わせ
によりre1’(n)、re2’(n)があらかじめ計
算できる。ここで、re1’(n)=(rm1(n+
1)+rm1(n)+rm1(n−1))*2+rm2
(n+1)+rm2(n)+rm2(n−1)であり、
re2’(n)=rm1(n+1)+rm1(n)+r
m1(n−1)+(rm2(n+1)+rm2(n)+
rm2(n−1))*2である。
【0032】本実施例においては,読み出しを行った4
つのセクタの両端のトラックすなわちトラック203及
び206はそれぞれトラック204及びトラック205
と同一の符号であると仮定して推定を行っている。この
仮定を行っても実際にトラック203及びトラック20
6がそれぞれトラック204及びトラック205と同一
の符号が記録されているか否は問題ではなく、異なる符
号が書き込まれていたとしてもビタビ復号を行うことが
可能である。
【0033】メトリック演算部501は、rm1(n−
1)、rm1(n)、rm2(n−1)、rm2(n)
の予測される組み合わせを一つの状態と考え、2^4=
16の状態について、対応するメトリック値を計算し保
持する。{rm1(n−1)、rm1(n)、rm2
(n−1)、rm2(n)}の組が{0,0,0,
0}、{0,0,0,1}、{0,0,1,0}、
{0,0,1,1}、{0,1,0,0}、{0,1,
0,1}、{0,1,1,0}、{0,1,1,1}、
{1,0,0,0}、{1,0,0,1}、{1,0,
1,0}、{1,0,1,1}、{1,1,0,0}、
{1,1,0,1}、{1,1,1,0}、{1,1,
1,1}であることに対応する時刻nにおけるメトリッ
ク値をM(n,0,0,0,0)、M(n,0,0,
0,1)、M(n,0,0,1,0)、M(n,0,
0,1,1)、M(n,0,1,0,0)、M(n,
0,1,0,1)、M(n,0,1,1,0)、M
(n,0,1,1,1)、M(n,1,0,0,0)、
M(n,1,0,0,1)、M(n,1,0,1,
0)、M(n,1,0,1,1)、M(n,1,1,
0,0)、M(n,1,1,0,1)、M(n,1,
1,1,0)、M(n,1,1,1,1)の16の値と
する。対応するメトリック値の更新方法は、
【0034】
【数1】
【0035】に示される。
【0036】ここで、(1)式においてΔ(a,b,
c,d,e,f)は、{rm1(n−1)、rm1
(n)、rm1(n+1)、rm2(n−1)、rm2
(n)、rm2(n+1)}の組が{a,b,c,d,
e,f}である場合の(re1(n)−re1’
(n))^2+(re2(n)−re2’(n))^2
もしくは(re1’(n))^2−2*re1(n)*
re1’(n)+(re2’(n))^2−2*re2
(n)*re2’(n)である。(1)式においてMi
n[・]演算は、比較される引数のうち最小値を出力す
る演算とする。
【0037】メトリック値M(n,0,0,0,0)〜
M(n,1,1,1,1)は、雑音の混入されていない
理想的な再生信号が入力されないかぎり、徐々に増大し
ていく。時刻が1ずつ経過する毎に、メトリック値M
(n,0,0,0,0)〜M(n,1,1,1,1)の
最小値を全てのメトリック値M(n,0,0,0,0)
〜M(n,1,1,1,1)から減算したり、例えばM
(n,0,0,0,0)のようなある固定のメトリック
値を全てのメトリック値M(n,0,0,0,0)〜M
(n,1,1,1,1)から減算してもよい。
【0038】図10は、パスメモリ502の構成を示す
図である。メトリック演算部501は、16の状態につ
いてそれぞれ算出した最も確からしいパスに対応する復
号結果の組{rm1’(n),rm2’(n)}とパス
選択結果をパスメモリ502に出力する。パス選択結果
は、16の状態それぞれについて選択されたパスがどの
{rm1(n―1),rm2(n―1)}に対応したも
のであるかを表している。パスメモリ502に入力され
たパス選択結果により、時刻n+1におけるシフトレジ
スタ1000〜1015の内容は対応する状態への遷移
元である状態のシフトレジスタの内容がコピーされ、シ
フトレジスタ内の格納位置を1時刻分シフトされる。こ
の結果MLセレクタ503に各シフトレジスタの最後尾
ビットから推定値の組が出力され、各シフトレジスタの
先頭ビットに情報が格納されていない状態となる。生き
残りパスに対応する復号結果の組{rm1’(n),r
m2’(n)}がこの各シフトレジスタの先頭ビットに
それぞれ記録される。
【0039】MLセレクタ503は、パスメモリの最後
尾の内容とメトリック演算部501より出力された各状
態に対応するメトリック値を用いて最も確からしい判定
値d1及びd2の組を算出し、ビタビ復号器160の出
力とする。MLセレクタ503は、パスメモリ502の
パスメモリ長が十分に長く、信号の品質が高い場合、必
要とされない。
【0040】生成された復号結果を基にデコーダ170
は、デコード処理を行いユーザーデータを生成する。デ
コーダ170の出力信号は、信号処理回路100の出力
となる。信号処理回路100の出力は、図示しない光デ
ィスクコントローラ(ODC)及びインターフェイス等
を介し、光ディスク装置外部のコンピュータ等のホスト
に送信される。
【0041】図12に係数制御回路150の構成を表す
図を示す。係数制御回路150には等化値re1及びr
e2が入力される。等化値re1及びre2はそれぞれ
判定器1201及び1204において、あるしきい値を
境に符号判定が行われ、判定された結果d1’及びd
2’となる。判定器1201及び1204において符号
判定された結果の組は理想等化値生成器1202及び1
205に入力され、理想等化値ie1及びie2が計算
される。時刻nにおける判定結果d1’及びd2’をd
1’(n)及びd2’(n)とした場合、理想等化値i
e1は、等化ターゲットであるPR(1,1,1;1,
1,1;1,1,1)より得られる行列
【0042】
【数2】
【0043】と符号判定結果
【0044】
【数3】
【0045】の内積となる。
【0046】また、理想等化値ie2は、等化ターゲッ
トであるPR(1,1,1;1,1,1;1,1,1)
より得られる行列
【0047】
【数2】
【0048】と符号判定結果
【0049】
【数4】
【0050】の内積となる。すなわち、等化ターゲット
をPR(1,1,1;1,1,1;1,1,1)とした
場合、ie1(n)=(d1’(n+1)+d1’
(n)+d1’(n−1))*2+d2’(n+1)+
d2’(n)+d2’(n−1)であり、ie2(n)
=d1’(n+1)+d1’(n)+d1’(n−1)
+((d2’(n+1)+d2’(n)+d2’(n−
1))*2である。
【0051】ここで、等化ターゲットをPR(α1,α
2,α3;α4,α5,α6;α7,α8,α9)とし
た場合、行列を
【0052】
【数5】
【0053】とすればよい。また、畳み込みに用いる行
列の行数及び列数は等化ターゲットに応じて変化して3
以上と拡張されても同様である。
【0054】図1のようにビタビ復号器160に入力さ
れる信号が2系列である場合は、l系列目の理想等化値
ielを求める行列は(3)式及び(4)式となるが、
3系列以上が同時に入力される場合は、時刻n及びi番
目の判定値をdi(n)とすると
【0055】
【数6】
【0056】のようになる。
【0057】誤差生成器1203及び1206は、与え
られた等化値から理想等化値を減算しそれぞれ誤差e1
及びe2を生成する。誤差e1及びe2の組を誤差信号
eとする。
【0058】図17に記録媒体101上に形成されるマ
ーク及びスペース及びトラックの例を示す。図17にお
いては、ガード1701を上部のガードバンド、ガード
1702を下部のガードバンドとして6本のトラックを
同一円周上に記録した例が示されている。ここで、ガー
ドバンドに接するトラック2010と2011、202
0と2021、2030と2031、2040と204
1は同一のデータが記録されている。図17において
は、ディスク円周方向及びディスク径方向のマーク及び
スペースのランレングスが1以上になる例を示している
が、ランレングスが0となってもよい。
【0059】図7に第1の実施形態のデジタル情報再生
装置における学習されたDEQ123もしくはDEQ1
35の通過特性の例を示す。図8に第1の実施形態のデ
ジタル情報記録再生装置における学習されたDEQ11
3もしくはDEQ133もしくはDEQ125もしくは
DEQ145の通過特性を示す。図7より本実施形態の
デジタル情報記録再生装置におけるDEQ123もしく
はDEQ135はナイキスト周波数の半分程度の周波数
帯を増幅する特性を有するように学習される様子が示さ
れる。また、本実施形態のデジタル情報記録再生装置に
おけるDEQ113もしくはDEQ133もしくはDE
Q125もしくはDEQ145はナイキスト周波数の半
分程度より高域を増幅する特性を有するように学習され
る。また、この高域強調特性が、従来のトラック間の相
関を考慮しないデジタル情報(記録)再生装置における
DEQの高域強調量と比べ、緩やかであるため本実施形
態のデジタル情報(記録)再生装置における等化信号は
従来のデジタルイコライザの等化信号と比較しSN比及
びCN比が劣化しにくい。
【0060】以上に示したように本発明の第1の実施形
態の光ディスク装置の信号処理回路を構成することによ
り、信号処理回路を搭載することにより復号誤り率の低
い光ディスク装置(デジタル情報再生装置)を提供でき
る、もしくは記録密度を高めた光ディスク装置(デジタ
ル情報再生装置)を提供できる。
【0061】(2)第2の実施の形態 図13は、本発明の第2の実施形態のデジタル情報再生
装置である光ディスク装置の信号処理回路の構成を示す
ブロック図である。図13に示す第2の実施形態のデジ
タル情報再生装置である光ディスク装置の信号処理回路
1300は、等化器180とビタビ復号器160の間に
切替回路1301を持つ点が第1の実施形態の光ディス
ク装置の信号処理回路と異なる。
【0062】図14に切替回路1301のブロック構成
を示す。データ読み出しが開始されると切替器1400
は、等化器180より出力された等化値re1及びre
2をそれぞれバッファ1401及び1402に格納する
よう振り分けを行う。データの読み取りが終了し、現在
バッファ1401及び1402に読み込まれたデータと
同一径上に配置されたデータを読み込むタイミングにな
った際、切替器1400は等化器180より出力された
等化値re1及びre2をそれぞれバッファ1403及
び1404に格納するよう振り分けを行う。切替器14
00は、このようにデータの読み込みが修了するごとに
バッファ1401〜1404へデータを格納する順番を
管理し、バッファ内に格納されている最も古いデータの
上に新しい等化値を上書きしていくことにより、最新の
2組の等化値2系列をバッファ内に保存するよう切替動
作を行う。切替器1405は上記のように保存された等
化値の組2系列及び最新の等化値の組を古いデータから
新しいデータの順に並び替えさせ、ビタビ復号器180
へ送る。
【0063】ここで、図13及び図14においては、記
録媒体から同時に読み出される再生信号の本数が4本で
あり、同時にビタビ復号器に入力される等化値の本数が
6本であったが、同時に読み出される再生信号の本数
が、同時にビタビ復号器に入力される等化値の数以下で
あれば、同時に読み出される再生信号の本数と、同時に
ビタビ復号器に入力される等化値の数は2以上のいくつ
であっても同様である。以上に示した本発明の第2の実
施形態の光ディスク装置の信号処理は、本発明の第1の
実施形態の光ディスク装置の信号処理回路と比較して、
ピックアップ部より同時に読み込まれるデータの径列数
より多い系列を同時にビタビ復号器に送ることができ
る。よって、本発明の第2の実施形態の光ディスク装置
の信号処理回路を搭載することにより、第1の実施形態
の光ディスク装置と比較して簡便な回路構成の光ディス
ク装置(デジタル情報再生装置)を提供できる。
【0064】(3)第3の実施の形態 図15は、本発明の第3の実施形態のデジタル情報再生
装置である光ディスク装置の信号処理回路の構成を示す
ブロック図である。図15に示す信号処理回路1500
は、ADC112及び122と等化器180の間に切替
回路1501を持つ点が第1及び第2の実施形態の光デ
ィスク装置の信号処理回路と異なる。
【0065】切替回路1501は、第2の実施形態の光
ディスク装置の信号処理回路1300における切替装置
と同様に内部にバッファ回路を持ち、現在読み出しが行
われている再生信号に対するADC112及び122の
出力結果をそれぞれDEQ133及び135及び145
に出力し、バッファ内に保存された現在読み出しを行っ
ているデータと同一径に配置されたデータのADC11
2及び122の出力結果をDEQ113及び123及び
125に出力する。
【0066】図15においては、記録媒体から同時に読
み出される再生信号の本数が2本であり、同時に等化器
180に入力される等化値の本数が4本であったが、同
時に読み出される再生信号の本数が、同時に等化器18
0に入力される等化値の数以上であれば、同時に読み出
される再生信号の本数と、同時に等化器に入力される等
化値の数は2以上のいくつであっても同様である。
【0067】以上に示した本発明の第3の実施形態の信
号処理回路は、本発明の第1の実施形態の光ディスク装
置の信号処理回路と比較して、ピックアップ部より同時
に読み込まれるデータの系列数より多い系列を同時に等
化器に送ることができる。よって、本発明の第3の実施
形態の光ディスク装置の信号処理回路を搭載することに
より、第1の実施形態の光ディスク装置と比較して簡便
な回路構成の光ディスク装置を提供できる。
【0068】(4)第4の実施の形態 図16は、本発明の第4の実施形態のデジタル情報再生
装置である光ディスク装置の信号処理回路の構成を示す
ブロック図である。図16に示す第4の実施形態のデジ
タル情報再生装置である光ディスク装置の信号処理回路
1600は、等化器1610内のDEQ1601及びD
EQ1602及びDEQ1603がそれぞれ検出器10
6及び107及び108から出力された再生信号のみに
基づいて等化信号re1及びre2及びre3を作成し
ている点が第1の実施形態のデジタル情報再生装置であ
る光ディスク装置の信号処理回路と異なる。DEQ16
01及びDEQ1602及びDEQ1603は第1の実
施形態の等化器180内のDEQ113及び123及び
133と同様の動作をする。係数制御回路1604は第
1の実施形態の係数制御回路150と同様に誤差信号を
出力する。出力される誤差信号はDEQ1601及びD
EQ1602及びDEQ1603に応じてe1及びe2
及びe3である。
【0069】ただし、本実施形態の等化器1610にお
いては、例えばr01に対する信号r00もしくはr0
2のように隣接するトラックの再生信号を波形等化に用
いないため、係数制御回路1604内において用いられ
る回路全体に与えられている等化ターゲットのうち1列
のみが適用される。例えば、回路の等化ターゲットがP
R(1,1,1;1,1,1;1,1,1)であったと
すると、理想等化信号は、等化値re1、re2、re
3から得られた判定結果にレスポンス1+D+D^2の
応答を畳み込んだ信号となる。
【0070】以上に示した本発明の第4の実施形態の光
ディスク装置の等化器1610は、本発明の第1の実施
形態の光ディスク装置の等化器180と比較して、等化
器が簡便に構成でき、かつ係数学習の自由度が低いため
係数学習が安定かつ容易である。よって、本発明の第4
の実施形態の光ディスク装置の信号処理回路を搭載する
ことにより、第1の実施形態の光ディスク装置の信号処
理回路と比較して簡便な回路の信号処理回路を構成で
き、消費電力の低い光ディスク装置を提供できる。
【0071】(5)第5の実施の形態 図18は、本発明の第5の実施形態のデジタル情報再生
装置である光ディスク装置の等化ターゲットを示す図で
ある。第5の実施形態のデジタル情報再生装置である光
ディスク装置の信号処理回路は、等化ターゲットを図1
8に示すように設定することにより、第1の実施形態と
は異なる等化ターゲットを利用した等化処理を行うこと
ができる。等化ターゲットは、例えば、あらかじめ設定
するかもしくは装置ユーザーの指示により記録密度に最
適な等化ターゲットを再設定できるようにする。基本的
な等化ターゲットがPR(1,1,1;1,1,1;
1,1,1)であったとすると、より記録密度の低い記
録媒体上のエリア(例えば外周)では、等化ターゲット
をPR(1,1,1;1,2,1;1,1,1)として
理想等化信号を変化させる。
【0072】ここで、等化ターゲットは、図17に示す
ようにPR(c,b,c;b,a,b;c,b,c)と
可変としてもよい。ここで、a、b、cは、記録密度に
適合した任意の自然数である。ここで、円周方向とディ
スク径方向の記録密度がまったく等しく無い場合、等化
ターゲットは非対称となるため、PR(f,d,f;
b,a,b;f,d,f)と一般化できる。
【0073】以上に示した等化ターゲットを用いて構成
した本発明の第5の実施形態の光ディスク装置の等化器
及びビタビ復号器は、本発明の第1の実施形態の光ディ
スク装置の等化器及びビタビ復号器と比較して、等化タ
ーゲットの設定法の自由度が高い点ため、様々な記録密
度に対応した等化復号処理が可能である。よって、本発
明の第5の実施形態の光ディスク装置の信号処理回路を
搭載することにより、第1の実施形態の光ディスク装置
の信号処理回路と比較して復号誤り率を低減した光ディ
スク装置を提供できる、もしくは記録密度を高めた光デ
ィスク装置を提供できる。
【0074】(6)第6の実施の形態 図19は、本発明の第6の実施形態のデジタル情報再生
装置である光ディスク装置の信号処理回路の構成を示す
ブロック図である。図19に示す第6の実施形態のデジ
タル情報再生装置である光ディスク装置の信号処理回路
1900は、光ピックアップ181内のマルチスポット
グレーティングレンズ内にてp本のレーザー光分割を行
い、検出器1901〜190pのp個の検出器を持ち、
同時にp本の再生信号を処理する。p本の検出器出力を
順にr00、r01、r02、・・・、r0qとする。
ここでqはp−1である。r00〜r0qは、信号処理
回路1900内のVGA1911〜191p、AF19
21〜192p、ADC1931〜193pにそれぞれ
順に入力され、それぞれデジタル化された再生信号r2
1〜r2pとなる。デジタル化された再生信号r21〜
r2pはそれぞれDEQ1941〜194pに入力さ
れ、等化された信号re1〜repとなる。ここで、D
EQ1942は、図22に示すように第1の実施例に示
したDEQ113及びDEQ123及びDEQ133及
び加算器114により構成される。DEQ1943〜1
94qは、DEQ1942と同様の構成となる。
【0075】また、DEQ1941は、図23に示すよ
うに第1の実施例に示したDEQ123及びDEQ13
3及び加算器114により構成され、DEQ194p
は、図23に示すように第1の実施例に示したDEQ1
13及びDEQ123及び加算器114により構成され
る。係数制御回路1992は、等化値re1〜repを
入力とし、誤差信号eをDEQ1941〜194pに出
力する。DEQ1942〜194qについての誤差信号
eの作成の方法は第1の実施形態の信号処理回路と同様
である。DEQ1941及び194pに出力される誤差
信号eは、それぞれ、ガード側に0もしくは1の信号が
常に記録されていると仮定して算出した理想等化信号を
用いて算出される。例えば、ガード側に0の信号が常に
記録されていると仮定すると、第1の実施の形態に示し
た誤差信号の作成方向において、(3)式及び(4)式
を以下のように
【0076】
【数7】
【0077】
【数8】
【0078】(7)式及び(8)式として置き換えれば
よい。
【0079】この際、rm1(n+1)、rm1
(n)、rm1(n−1)、rm2(n+1)、rm2
(n)、rm2(n−1)の組み合わせと理想的なre
1’(n)、re2’(n)の組み合わせの関係は図2
1に示すようになる。以上のように構成された等化器1
991は、記録媒体101より同時に検出された信号の
本数と同数の等化値re1〜repをビタビ復号器19
50に出力することができる。
【0080】図20に本発明の第6の実施形態の記録媒
体2000上に形成されるマーク及びスペース及びトラ
ックの例を示す。図20においては、ガード2001を
上部のガードバンド、ガード2002を下部のガードバ
ンドとして6本のトラックを同一円周上に記録した例が
示されている。ここで、ガードバンドに接するトラック
2010と2011、2020と2021、2030と
2031、2040と2041は同一のデータが記録さ
れている。また、ガードバンドに接するトラック201
1及び2020及び2031及び2040は、その他の
トラックと比較しトラック幅を短く記録している。
【0081】以上に示した本発明の第6の実施形態の記
録媒体及び信号処理回路を用いることにより、本発明の
第1の実施形態と比較し、記録媒体を再生する情報再生
装置の復号誤り率を低減することが可能である。
【0082】(7)第7の実施の形態 第1〜6までに示した実施形態の信号処理回路及び光デ
ィスク装置と組み合わせてディスクの円周方向及びディ
スクの径方向にランレングス制限された記録媒体を用い
る実施の形態を図25を用いて説明する。
【0083】図25は、ディスクの円周方向に最短ラン
長1、ディスクの径方向に最短ラン長1の制限を加えた
エンコードされたユーザーデータを記録した場合のrm
1(n+1)、rm1(n)、rm1(n−1)、rm
2(n+1)、rm2(n)、rm2(n−1)の組み
合わせと理想的なre1’(n)、re2’(n)の組
み合わせの関係を示した図である。ディスクの円周方向
に最短ラン長1、ディスクの径方向に最短ラン長1とす
る制限が加わっているため、図6に示した関係と比較し
て取り得るrm1(n+1)、rm1(n)、rm1
(n−1)、rm2(n+1)、rm2(n)、rm2
(n−1)の組の数が減少している。よって、図25の
関係を用いパスを削減したビタビ復号器は復号能力が向
上し、かつビタビ復号器及び係数制御回路の構成が簡易
なものになる特徴を持つ。図25に示されるようなrm
1(n+1)、rm1(n)、rm1(n−1)、rm
2(n+1)、rm2(n)、rm2(n−1)とre
1’(n)、re2’(n)の関係式は、ディスクの円
周方向に最短ラン長及びディスクの径方向に最短ラン長
からrm1(n+1)、rm1(n)、rm1(n−
1)、rm2(n+1)、rm2(n)、rm2(n−
1)の組み合わせから取り得ない値の組み合わせを削除
することにより容易に求められる。
【0084】以上に示した本発明の第7の実施形態のデ
ィスクの円周方向及び径方向に1以上の最短ラン長制限
を加えた情報に対応したビタビ復号器を用いた信号処理
回路を用いる情報再生装置では、従来の信号処理回路を
用いる情報再生装置と比較し、情報再生装置の復号誤り
率を低減することが可能である。
【0085】次に、図11を用いて上記に説明した信号
処理回路を用いた光ディスク装置の構成について説明す
る。光ディスク装置1100は、データが書き込まれて
いる光ディスク媒体1101と、光ディスク媒体110
1を回転させるスピンドル1102と光ディスク媒体1
101からデータの読み出し及び書き込みを行う光学ピ
ックアップ1103と、光学ピックアップのフォーカシ
ング制御及びトラッキング制御を行うアクチュエータ1
104と、スピンドル1102を回転するスピンドルモ
ータ1105から構成されている。
【0086】また、上記以外の制御回路として、ホスト
等の情報処理装置(HOST)1107に接続するため
のインターフェイス(I/F)1108と、データの受
け渡し及びフォーマットなどの制御をする光ディスクコ
ントローラ(ODC)1109と、マイコン(CPU)
1110と、光学ピックアップ1103からの信号を処
理する信号処理回路1106と、スピンドルモータ11
05を制御するためのスピンドルコントローラ(SM
C)1111と、アクチュエータ1104を制御するア
クチュエータコントローラ(AC)1112とから構成
されている。ここで、信号処理回路1106は、第1〜
7の実施形態を有した信号処理回路である。従って、記
録媒体から読み出されたSN比もしくはCN比の性能の
悪い信号について復号結果の誤り率を低減した光ディス
ク装置を実現できる。
【0087】また、信号処理回路1100を光ディスク
装置に搭載する際には、光学ピックアップもしくはモー
タ等の部品品質に応じて学習回路内に設定されているレ
ジスタを設定する操作が必要となる。この操作は、製品
出荷時に光ディスク装置内の設定を行う際に行われ、信
号処理回路1106から出力される、等化誤差もしくは
タイミングを制限された等化誤差の品質にしたがってレ
ジスタ内容が設定される。
【0088】
【発明の効果】本発明により提案される高精度な等化器
により、媒体から読み出されたCN(Carrir t
oNoise)比もしくはSN(Signal to N
oise)比の性能の悪い信号について誤り率を従来よ
り低くするデジタル情報再生装置を提供することができ
る。
【0089】もしくは、本発明により提案される高精度
な等化器により同じ誤り率を保証するデジタル情報再生
装置もしくはデジタル情報再生記録装置の、媒体、ヘッ
ド、ピックアップ、モータ等の信号処理回路以外の部品
の性能の許容スペックを下げることができる。
【0090】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のデジタル情報再生装
置である光ディスク装置内の信号処理回路、記録媒体、
光ピックアップ、検出器の関係を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施形態の記録媒体上に形成さ
れたマーク、スペース、トラックの関係を示す図であ
る。
【図3】本発明の第1の実施形態によるデジタルイコラ
イザの構成を示したブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施形態による記録媒体上に記
録されたマルチスポットグレーティングレンズ調整用の
データとエンコードされたユーザーデータの配置を示し
たである。
【図5】本発明の第1の実施形態によるビタビ復号器の
構成を示したブロック図である。
【図6】本発明の第1の実施形態によるメトリック演算
部の保持する理想等化値re1’及びre2’と状態遷
移との関係を示した図である。
【図7】本発明の第1の実施形態によるデジタルイコラ
イザ123の通過特性の例を示した図である。
【図8】本発明の第1の実施形態によるデジタルイコラ
イザ113の通過特性の例を示した図である。
【図9】従来のSCIPER方式を用いた光ディスク装
置に用いられる記録媒体のピット記録例を示した図であ
る。
【図10】本発明の第1の実施形態によるパスメモリの
構成を示したブロック図である。
【図11】本発明の第1〜第7の実施形態によるデジタ
ル情報再生(記録)装置である光ディスク装置の構成を
示したブロック図である。
【図12】本発明の第1の実施形態による等化器内の係
数制御回路の構成を示したブロック図である。
【図13】本発明の第2の実施形態のデジタル情報再生
装置である光ディスク装置内の信号処理回路、記録媒
体、光ピックアップ、検出器の関係を示すブロック図で
ある。
【図14】本発明の第2の実施形態の信号処理回路内の
切替器の構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の第3の実施形態のデジタル情報再生
装置である光ディスク装置内の信号処理回路、記録媒
体、光ピックアップ、検出器の関係を示すブロック図で
ある。
【図16】本発明の第4の実施形態のデジタル情報再生
装置である光ディスク装置内の信号処理回路、記録媒
体、光ピックアップ、検出器の関係を示すブロック図で
ある。
【図17】本発明の第1の実施形態のデジタル情報再生
装置である光ディスク装置に用いられる記録媒体上のマ
ーク記録例である。
【図18】本発明の第5の実施形態のデジタル情報再生
装置である信号処理回路に用いられる等化ターゲットを
示す図である。
【図19】本発明の第6の実施形態のデジタル情報再生
装置である光ディスク装置内の信号処理回路、記録媒
体、光ピックアップ、検出器の関係を示すブロック図で
ある。
【図20】本発明の第6の実施形態のデジタル情報再生
装置である光ディスク装置に用いられる記録媒体上のマ
ーク記録例である。
【図21】本発明の第6の実施形態によるメトリック演
算部の保持する理想等化値re1’及びre2’と状態
遷移との関係を示した図である。
【図22】本発明の第6の実施形態による等化器内のD
EQ及び係数制御回路の構成を示したブロック図であ
る。
【図23】本発明の第6の実施形態による等化器内のD
EQ及び係数制御回路の構成を示したブロック図であ
る。
【図24】本発明の第6の実施形態による等化器内のD
EQ及び係数制御回路の構成を示したブロック図であ
る。
【図25】本発明の第7の実施形態によるメトリック演
算部の保持する理想等化値re1’及びre2’と状態
遷移との関係を示した図である。
【符号の説明】
100:信号処理回路 101:記録媒体 102:レーザー光源 103:マルチスポットグレーティングレンズ 104:ビームスプリッタ 105:レンズ 106〜109:検出器 110、120、130、140:VGA(可変利得ア
ンプ) 111、121、131、141:AF(アナログフィ
ルタ) 112、122、132、142:ADC(A/D変換
器) 113、123、133、125、135、145:D
EQ(デジタルイコライザ) 114、126、305:加算器 150:係数制御回路 160:ビタビ復号器 170:デコーダ 180:等化器 181:光ピックアップ 201〜207:トラック 210〜213:光スポット 301、302a〜302d:遅延器 303a〜303e:乗算器 304a〜304e:係数 306a〜306e:演算回路 501:メトリック演算部 502:パスメモリ 503:MLセレクタ 1000〜1015:シフトレジスタ 1100:光ディスク装置 1101:光ディスク媒体 1102:スピンドル 1103:光学ピックアップ 1104:アクチュエータ 1105:スピンドルモータ 1106:信号処理回路 1107:ホスト等の情報処理装置(HOST) 1108:インターフェイス(I/F) 1109:光ディスクコントローラ(ODC) 1110:マイコン(CPU) 1111:スピンドルコントローラ(SMC) 1112:アクチュエータコントローラ(AC) 1201、1204:判定器 1202、1205:理想等化値生成器 1203、1206:誤差生成器 1701、1702:ガード 1710、1711、1720、1721、1730、
1731、1740、1741:トラック 1300:信号処理回路 1301:切替回路 1400、1405:切替器 1401〜1404:バッファ 1500:信号処理回路 1501:切替回路 1600:信号処理回路 1601〜1603:DEQ 1604:係数制御回路 1610:等化器 1900:信号処理回路 1901〜190p:検出器 1911〜191p:VGA 1921〜192p:AF 1931〜193p:ADC 1941〜194p:DEQ 1950:ビタビ復号器 1991:等化器1992:係数制御回路 2000:記録媒体 2001、2002:ガード 2010、2011、2020、2021、2030、
2031、2040、2041:トラック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片山 ゆかり 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 西谷 卓史 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 前田 武志 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 Fターム(参考) 5D044 BC04 CC04 GL32 5D090 AA01 CC04 DD03 EE12 FF42 FF50 5J065 AA01 AB01 AC03 AD10 AE06 AF02 AG05 AH02 AH05 AH07

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体上に形成された隣接したトラック
    に記録された情報に対応するパーシャルレスポンス等化
    結果を出力する等化器であって、前記等化器の入力は複
    数のA/D変換器から出力された信号であり、前記複数
    のA/D変換器の入力は前記記録媒体から出力された信
    号を検出する複数の検出器の出力であり、前記信号を検
    出する複数の検出器は、前記記録媒体上に隣接して配置
    された複数のトラック上に記録された情報に対応するこ
    とを特徴とする等化器。
  2. 【請求項2】記録媒体上に形成された隣接したトラック
    に記録された情報に対応するエンコードされたユーザー
    データを複数のトラックにまたがる波形干渉を利用して
    最尤復号し出力するビタビ復号器であって、前記ビタビ
    復号器の入力は、等化器から出力された信号であり、前
    記等化器の入力は複数のA/D変換器から出力された信
    号であり、前記複数のA/D変換器の入力は前記記録媒
    体から出力された信号を検出する複数の検出器の出力で
    あり、前記信号を検出する複数の検出器は、前記記録媒
    体上に隣接して配置された複数のトラック上に記録され
    た情報に対応することを特徴とするビタビ復号器。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のビタビ復号器であって、
    前記等化器より出力されないトラック上のデータを隣接
    するトラックのデータと同じであると仮定して理想等化
    値を作成し、ユーザーデータを最尤復号し出力すること
    を特徴とするビタビ復号器。
  4. 【請求項4】請求項2に記載のビタビ復号器であって、
    前記等化器より出力されないトラック上のデータをある
    固定値であると仮定して理想等化値を作成し、ユーザー
    データを最尤復号し出力することを特徴とするビタビ復
    号器。
  5. 【請求項5】請求項2から4のいずれかに記載のビタビ
    復号器であって、前記ビタビ復号器内のパスメモリは、
    前記等化器が出力する系列の本数と同じ本数の推定値を
    対応する状態数だけ保持するシフトレジスタを具備する
    ことを特徴とするビタビ復号器。
  6. 【請求項6】記録媒体と、前記記録媒体から出力された
    信号を検出する複数の検出器から出力された信号を処理
    する信号処理回路であって、前記信号処理回路は、前記
    複数の検出器から出力された信号をデジタル信号に変換
    するA/D変換器及び前記A/D変換器から出力された
    信号のパーシャルレスポンス等化を行う等化器及び前記
    等化器から出力された信号から最尤推定された推定結果
    を出力する請求項2から5に記載のビタビ復号器を具備
    し、前記等化器は、それぞれ前記記録媒体上に形成され
    た隣接したトラックに記録された情報に対応するパーシ
    ャルレスポンス等化結果を出力することを特徴とする信
    号処理回路。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の信号処理回路であって、
    前記等化器は、複数のデジタルイコライザを具備し、前
    記複数のデジタルイコライザのそれぞれは、前記複数の
    トラックのうち隣接する3トラック上の情報に対応する
    前記A/D変換器の出力を入力とし、前記複数のデジタ
    ルイコライザの出力は、前記複数のデジタルイコライザ
    の本数分の隣接する前記複数のトラック上の情報と対応
    することを特徴とする信号処理回路。
  8. 【請求項8】請求項6または請求項7のいずれかに記載
    の信号処理回路を具備する光ディスク装置。
  9. 【請求項9】請求項6または請求項7のいずれかに記載
    の信号処理回路を具備するデジタル情報再生装置。
  10. 【請求項10】複数のトラックを隣接する同心円状に配
    し、複数のトラック上にユーザーデータを記録マークの
    濃淡により表現する記録媒体であって、請求項9記載の
    情報再生装置により再生可能である記録媒体。
  11. 【請求項11】請求項10に記載の記録媒体であって、
    エンコードされたユーザーデータと隣接してマルチスポ
    ットグレーティングレンズ調整用のパターンを配した記
    録媒体。
  12. 【請求項12】請求項10もしくは11に記載の記録媒
    体にデジタル情報を記録可能な情報記録装置。
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