JP2003223047A - シール部材、プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置 - Google Patents

シール部材、プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置

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JP2003223047A
JP2003223047A JP2002019622A JP2002019622A JP2003223047A JP 2003223047 A JP2003223047 A JP 2003223047A JP 2002019622 A JP2002019622 A JP 2002019622A JP 2002019622 A JP2002019622 A JP 2002019622A JP 2003223047 A JP2003223047 A JP 2003223047A
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developing
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roller
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JP2002019622A
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Koji Hashimoto
浩二 橋本
Susumu Shintani
進 新谷
Kinya Harada
欣弥 原田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、毛の抜けが少なく、耐久中に渡っ
て安定したシール性能を維持することが出来るシール部
材、プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明に係るシール部材、プロセスカー
トリッジ及び電子写真画像形成装置の代表的な構成は、
現像剤を収容する現像容器の開口部25に設けられた現像
ローラ27と現像ブレード28の両端部と現像容器との接合
部をシールする端部シール部材29であって、パイル織物
にて形成されたシール部材29において、パイル織物は地
経糸31及び地緯糸32がそれぞれ二層になっていることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の画
像形成装置に搭載されるプロセスカートリッジの現像ユ
ニットにおいてトナー等の流動体の漏出を効果的に防止
する端部シールを備えた現像ユニット、シール部材、プ
ロセスカートリッジおよび画像形成装置に関するもので
ある。
【0002】ここで、電子写真方式の画像形成装置と
は、電子写真画像形成方式を用いて記録媒体に画像を形
成するものであり、例えば電子写真複写機、電子写真プ
リンター(レーザービームプリンター、LEDプリンタ
ー等)、ファクシミリ装置およびワードプロセッサ等が
含まれる。
【0003】プロセスカートリッジとは、プロセス手段
としての帯電手段、現像手段またはクリーニング手段と
電子写真感光体(感光体ドラム)とを一体的にカートリ
ッジ化し、このカートリッジを画像形成装置本体に対し
て着脱可能とするものであり、また、プロセス手段とし
ての帯電手段、現像手段、クリーニング手段の少なくと
も1つと電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化し
て画像形成装置本体に着脱可能とするもの、さらには、
少なくともプロセス手段としての現像手段と電子写真感
光体とを一体的にカートリッジ化して画像形成装置本体
に着脱可能とするものを含む。
【0004】また、ユニットとは、電子写真方式の画像
形成装置本体等に取り外し可能に取り付けられるもので
あり、例えば、記録媒体に転写されたトナー画像を前記
記録媒体に定着するための定着ユニット、電子写真感光
体に形成された静電潜像を現像するための現像ユニッ
ト、電子写真感光体上の残トナーを除去するクリーニン
グユニット、前記記録媒体を収納するための給送ユニッ
トなどがある。
【0005】
【従来の技術】電子写真画像形成装置では、帯電手段に
よって一様に帯電された像担持体に選択的な露光を行
い、像担持体表面に潜像を形成する。そして、現像手段
から供給された現像剤(トナー)によって前記潜像を顕
像化した後に記録媒体に転写し、更に像を熱や圧力など
で定着させることで記録媒体上に画像記録を行ってい
る。
【0006】また、転写後に像担持体上に残留した現像
剤は、クリーニングブレード等のクリーニング手段で除
去され、クリーニング容器内に残留現像剤(除去トナ
ー)として収容されるので、像担持体表面に現像剤が残
留しない状態で次の現像を行うことができる。
【0007】これらの画像形成に関わる部分のうち、前
記像担持体、帯電手段、現像手段、クリーニング手段等
を一体的に構成し、画像形成装置本体に着脱自在にカー
トリッジ化したものがプロセスカートリッジとして実用
化されており、この場合、ユーザー自身がカートリッジ
交換を行うことができる。これにより、サービスマンに
よるメンテナンスなしに像担持体、現像剤等の消耗部品
を交換することができる。
【0008】このようなプロセスカートリッジにおいて
は、図5に示すように、一端に開口部125を有した、ト
ナー収容する現像容器を構成した枠体126と、そのトナ
ーを担持して感光ドラムへ搬送する、開口部125に回転
自在に配設された現像ローラ127(現像剤担持体)と、
現像ローラ127上に担持されたトナーの量を規制する現
像ブレード128(現像剤規制部材)と、開口部125の両端
で、現像ローラ127の長手方向横方向へのトナー漏れを
防止する端部シール部材129と、開口部125の一端で、現
像ローラ127との間および端部シール部材129との間の隙
間からのトナーの吹き出しを防止する可撓性シート部材
130とを備えている。ここでシール部材129はパイル織物
の表層129aとウレタン等の下層129bから構成されてい
る。
【0009】ここで従来は端部シールとして例えばテフ
ロン(登録商標)繊維の様な摺動性の良い繊維をフェル
ト状及び不織布にしたものの下層に、フェルトやウレタ
ン等のクッション性のある材質を設けているものを用い
ていたが、近年のトナーの更なる微粒子化や重合トナー
等の出現により、よりシール性の高いパイル織物をシー
ル部材として用いる様になってきた。ここでは一般的に
ベルベットと呼ばれるパイル長が1.5mm程度までの
パイル織物を使用していることが多いが、ベルベットの
毛長では柔軟性を持たせることが難しいため、ベルベッ
トの裏地にフェルトやウレタン等のクッション性のある
材質を設けてシール部材として使用していることが多
い。またここでは図6に示すように端部シール部材129
のパイルの毛を20°程度斜毛して、その斜毛方向をA
方向の様に現像ローラ127の回転方向と平行方向に揃え
たり、もしくはB方向の様に回転方向とは鉛直方向に揃
えたりして、毛の向きに規則性を付けて毛全体で壁の様
な効果を狙ってシール性を向上させたりしていた。
【0010】ここで従来のパイル織物の織り構造につい
て説明する。図7で示すように地経糸131a〜131dと地
緯糸132とパイル糸133を織り込んだ後にカッター135を
用いて破断線134からカットして破断することで2枚の
パイル織物が完成する。よってここで説明する従来の織
り方では基布1層に対してパイル糸が織り込まれた状態
になる。またパイル糸の間隔は地緯糸のピッチで決定さ
れる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成を用いると、パイル織物は基布に対して埋まって
いるだけの状態であるため、耐久等によりパイルが抜け
落ちて現像ブレードと現像ローラの間に挟み込まれて画
像不良の原因になっていた。かかる問題を克服するため
に基布の裏側に粘着剤等をバックコーティングして、毛
の抜けを防止しているシールもあるが、抜けを防止する
効果は完全ではなく、毛が抜けるのを防止することは難
しかった。
【0012】また、パイルの糸の間隔は限界があるた
め、トナーが更に微粒子化してきた場合などに毛と毛の
間を抜けてトナーが侵入し、トナー漏れを発生させる恐
れがあった。
【0013】また毛長が1.5mm程度だと毛の部分で
シールとしての柔軟性を持たせることが難しく、パイル
織物に裏側にフェルトやウレタン等の柔軟性素材を貼り
付けて使用しなければならず、結果として現像ローラへ
のシール部材の当接圧が高くなり、現像ローラの回転ト
ルクの増大やダメージ等の問題を発生していた。
【0014】また、パイルの毛の斜毛方向を現像ローラ
の回転方向と平行方向に揃えた場合は、組み立て工程で
現像ローラを取り付けた際に現像ローラをスラスト方向
に動かしてしまうと、動かした方向によっては毛の向き
が外側に向かって倒れた方向になってしまい、トナーが
外側に漏れる道筋を作ってしまい、トナー漏れを助長す
る原因にもなっていた。
【0015】また、パイルの毛の斜毛方向を現像ローラ
の回転方向と鉛直方向に揃えた場合は、現像ローラの回
転に伴い、毛の向きがバラ付いてしまい毛全体を同じ方
向に傾けて壁を作りトナー漏れを防止する効果が阻害さ
れ、トナー漏れの原因となっていた。
【0016】そこで本発明は、毛の抜けが少なく、耐久
中に渡って安定したシール性能を維持することが出来る
シール部材、プロセスカートリッジ及び電子写真画像形
成装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係るシール部材、プロセスカートリッジ及び
電子写真画像形成装置の代表的な構成は、現像剤を収容
する現像容器の開口部に設けられた現像剤担持体と現像
剤規制部材の両端部と現像容器との接合部をシールする
シール部材であって、パイル織物にて形成されたシール
部材において、前記パイル織物は地経糸及び地緯糸がそ
れぞれ二層になっていることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に係る画像形成装置の実施
形態について、図を用いて説明する。図1は本実施形態
にかかるプロセスカートリッジを使用する画像形成装置
の構成を示す断面説明図、図2は端部シールの貼り付け
状態を示す断面説明図、図3は端部シールの斜毛状態を
示す斜視図、図4は端部シールのパイルの織り方を示す
説明図である。
【0019】[多色画像形成装置の全体構成]まず多色
画像形成装置の全体構成について、図1を参照して概要
説明する。なお、図1は多色画像形成装置の一態様であ
るフルカラーレーザービームプリンタ100の全体構成を
示す縦断面図である。
【0020】同図に示す多色画像形成装置100は、垂直
方向に並設された4個の感光ドラム1a、1b、1c、
1dを備えている。感光体ドラム1は、駆動手段(不図
示)によって、同図中、反時計回りに回転駆動される。
感光体ドラム1の周囲には、その回転方向に従って順
に、感光体ドラム1表面を均一に帯電する帯電装置2
(2a、2b、2c、2d)、画像情報に基づいてレー
ザービームを照射し感光体ドラム1上の静電潜像を形成
するスキャナユニット3(3a、3b、3c、3d)、
静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像する
現像装置4(4a、4b、4c、4d)、感光体ドラム
1上のトナー像を転写材Sに転写させる静電転写装置
5、転写後の感光体ドラム1表面に残った転写残トナー
を除去するクリーニング装置6(6a、6b、6c、6
d)等が配設されている。
【0021】ここで、感光体ドラム1と帯電装置2、現
像装置4、クリーニング装置6は一体的にカートリッジ
化されプロセスカートリッジ7を形成している。
【0022】以下、感光体ドラム1から順に詳述する。
【0023】感光体ドラム1は、例えば直径30mmのア
ルミシリンダの外周面に有機光導伝体層(OPC感光
体)を塗布して構成したものである。感光体ドラム1
は、その両端部を支持部材によって回転自在に支持され
ており、一方の端部に駆動モータ(不図示)からの駆動
力が伝達されることにより、反時計周りに回転駆動され
る。
【0024】帯電装置2としては、接触帯電方式のもの
を使用することができる。帯電部材は、ローラ状に形成
された導電性ローラであり、このローラを感光体ドラム
1表面に当接させるとともに、このローラに帯電バイア
ス電圧を印加することにより、感光体ドラム1表面を一
様に帯電させるものである。
【0025】スキャナユニット3は、感光ドラム1の略
水平方向に配置され、レーザーダイオード(不図示)に
よって画像信号に対応する画像光が、スキャナモーター
(不図示)によって高速回転されるポリゴンミラー9
(9a、9b、9c、9d)に照射される。ポリゴンミ
ラー9に反射した画像光は、結像レンズ10(10a、10
b、10c、10d)を介して帯電済みの感光体ドラム1表
面を選択的に露光して静電潜像を形成するように構成し
ている。
【0026】現像装置4a、4b、4c、4dはそれぞ
れイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナ
ーを夫々収納した現像器から構成される。
【0027】すべての感光体ドラム1a、1b、1c、
1dに対向し、接するように循環移動する静電転写ベル
ト11が配設される。静電転写ベルト11は1011〜1014
Ω・cmの体積固有抵抗を持たせた厚さ約150μmの
フィルム状部材で構成される。この静電転写ベルト11
は、垂直方向に4軸でローラに支持され、図中左側の外
周面に転写材Sを静電吸着して上記感光体ドラム1に転
写材Sを接触させるべく循環移動する。これにより、転
写材Sは静電転写ベルト11により転写位置まで搬送さ
れ、感光体ドラム1上のトナー像を転写される。
【0028】この静電転写ベルト11の内側に当接し、4
個の感光体ドラム1a、1b、1c、1dに対向した位
置に転写ローラ12(12a、12b、12c、12d)が並設さ
れる。これら転写ローラ12から正極性の電荷が静電転写
ベルト11を介して転写材Sに印可され、この電荷による
電界により、感光体ドラム1に接触中の用紙に、感光体
ドラム1上の負極性のトナー像が転写される。
【0029】静電転写ベルト11は周長約700mm、厚
み150μmのベルトであり、駆動ローラ13、従動ロー
ラ14a、14b、テンションローラ15の4本のローラによ
り掛け渡され、図の矢印方向に回転する。これにより、
上述した静電転写ベルト11が循環移動して転写材Sが従
動ローラ14a側から駆動ローラ13側へ搬送される間にト
ナー像を転写される。
【0030】給送部16は、画像形成部に転写材Sを給送
搬送するものであり、複数枚の転写材Sが給送カセット
17に収納されている。画像形成時には給送ローラ18(半
月ローラ)、レジストローラ対19が画像形成動作に応じ
て駆動回転し、給送カセット17内の転写材Sを1枚毎分
離給送するとともに、転写材S先端はレジストローラ対
19に突き当たり一旦停止し、ループを形成した後静電転
写ベルト11の回転と画像書出し位置の同期をとって、レ
ジストローラ対19によって静電転写ベルト11へと給送さ
れていく。
【0031】定着部20は、転写材Sに転写された複数色
のトナー画像を定着させるものであり、回転する加熱ロ
ーラ21aと、これに圧接して転写材Sに熱及び圧力を与
える加圧ローラ21bとからなる。
【0032】すなわち、感光体ドラム1上のトナー像を
転写した転写材Sは定着部20を通過する際に定着ローラ
対21で搬送されるとともに、定着ローラ対21によって熱
及び圧力を与えられる。これによって複数色のトナー像
が転写材S表面に定着される。
【0033】画像形成の動作としては、プロセスカート
リッジ7a、7b、7c、7dが、記録タイミングに合
わせて順次駆動され、その駆動に応じて感光体ドラム1
a、1b、1c、1dが、反時計回り方向に回転駆動さ
れる。そして、各々のプロセスカートリッジ7に対応す
るスキャナユニット3が順次駆動される。この駆動によ
り、帯電ローラ2は感光体ドラム1の周面に一様な電荷
を付与し、スキャナユニット3は、その感光体ドラム1
周面に画像信号に応じて露光を行って感光体ドラム1周
面上に静電潜像を形成する。現像装置4内の現像ローラ
は、静電潜像の低電位部にトナーを転移させて感光体ド
ラム1周面上にトナー像を形成(現像)する。
【0034】最上流の、感光体ドラム1周面上のトナー
像の先端が、静電転写ベルト11との対向点に回転搬送さ
れてくるタイミングで、その対向点に転写材Sの記録開
始位置が一致するように、レジローラ対19が回転を開始
して転写材Sを静電転写ベルト11へ給送する。
【0035】転写材Sは静電吸着ローラ22と静電転写ベ
ルト11とによって挟み込むようにして静電転写ベルト11
の外周に圧接し、かつ静電転写ベルト11と静電吸着ロー
ラ22との間に電圧を印加することにより、誘電体である
転写材Sと静電転写ベルト11の誘電体層に電荷を誘起
し、転写材を静電転写ベルト11の外周に静電吸着するよ
うに構成している。これにより、転写材Sは静電転写ベ
ルト11に安定して吸着され、最下流の転写部まで搬送さ
れる。
【0036】このように搬送されながら転写材Sは、各
感光体ドラム1と転写ローラ12との間に形成される電界
によって、各感光体ドラム1のトナー像を順次転写され
る。
【0037】4色のトナー像を転写された転写材Sは、
ベルト駆動ローラ13の曲率により静電転写ベルト11から
曲率分離され、定着部20に搬入される。転写材Sは、定
着部20で上記トナー像を熱定着された後、排出ローラ対
23によって、排出部24から画像面を下にした状態で本体
外に排出される。
【0038】次に本発明の特徴である端部シールについ
て図2を用いて説明する。図2に示すように、一端に開
口部25を有した、トナー収容する現像容器を構成した枠
体26と、そのトナーを担持して感光ドラムへ搬送する、
開口部25に回転自在に配設された現像ローラ27(現像剤
担持体)と、現像ローラ27上に担持されたトナーの量を
規制する現像ブレード28(現像剤規制部材)と、開口部
25の両端で、現像ローラ27の長手方向横方向へのトナー
漏れを防止する端部シール部材29と、開口部25の一端
で、現像ローラ27との間および端部シール部材29との間
の隙間からのトナーの吹き出しを防止する可撓性シート
部材30とを備えている。
【0039】端部シール部材29には一般的にモケットと
呼ばれている毛長が3mm以上のパイル織物を用いて、
モケットパイルの基布の裏側に直接両面テープを貼り付
けて枠体にシールを貼り付けている。
【0040】図3に示すように端部シール部材29のパイ
ルの毛を35°程度斜毛している。またその斜毛方向を
A方向の様に現像ローラ27の軸線方向に対して45°傾
けた状態になるようにしている。
【0041】ここで本発明で用いているパイル織物の織
り構造を説明する。図4で示すように地経糸31a〜31h
と地緯糸32とパイル糸33を織り込んだ後にカッター35を
用いて破断線34からカットして破断することで2枚のパ
イル織物が完成する。
【0042】パイル織物は4本の地経糸(31aから31d
もしくは31eから31h)と2本の地緯糸(32a、32bも
しくは32c、32d)の2層からなりパイル糸33はそれぞ
れ2層に織り込まれている。
【0043】また、地緯糸32は2層が交互に織り込まれ
ている。パイルのピッチは地緯糸32のピッチで決まるた
め、従来の織り方に対して半分の間隔(倍のピッチ)で
パイル糸33を織り込むことが出来る。
【0044】図4では織り構造を簡易的に示すためにパ
イル糸33は1本しか示していないが、実際には地緯糸32
のピッチで織り込まれている。
【0045】以上の構成を用いることで、パイル糸33を
2層の地経糸31と地緯糸32に織り込ませることで基布に
対するパイル糸33の織り込みが強くなり、従来のパイル
よりも抜けにくくなる。
【0046】またパイル糸33のピッチを従来に対して倍
に出来るので、パイル糸間をトナーがすり抜けて漏れて
しまうことが無い。
【0047】また毛長を3mm以上にとることで、毛そ
のものに柔軟性を持たせることができ、現像ローラ27に
軽圧でシールを当接させることできるので、現像ローラ
27のトルクアップやダメージ等の問題を発生させてしま
うことが少ない。
【0048】パイルの毛の斜毛角度を45°から65°
の間で斜毛させることで、Dローラ組み込んだ時にパイ
ルの毛が整列した状態で潰れて、パイルの毛が重なる事
で壁の様な効果を生みトナー漏れを効果的に防止するこ
とができる。
【0049】またパイルの毛の斜毛方向をDローラの軸
線に対して30°から60°傾けることで、Dローラが
回転した場合は、パイル毛の整列状態が回転に伴いDロ
ーラの回転方向と平行方向にほぼ揃うため、前述したパ
イルの毛による壁の効果を作り出すことができトナー漏
れを防止することができる。また組立工程内でDローラ
をスラスト方向に動かしてしまっても、毛の向きが外側
に向かって倒れることがないため、トナー漏れを引き起
こしてしまうことが無い。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、パイル糸を2層の
地経糸と地緯糸に織り込ませることにより、基布に対す
るパイル糸の織り込みが強くなり、パイル毛の抜けが少
なく、耐久中に渡って安定したシール性能を維持するこ
とが出来る。
【0051】また、パイル糸のピッチを従来に対して倍
に出来るので、パイル糸間をトナーがすり抜けて漏れて
しまうことが無い。
【0052】また、毛長を3mm以上にとることによ
り、毛そのものに柔軟性を持たせることができ、現像ロ
ーラ27に軽圧でシールを当接させることできるので、現
像ローラ27のトルクアップやダメージ等の問題を発生さ
せてしまうことが少ない。
【0053】また、パイルの毛の斜毛方向をDローラの
軸線に対して30°から60°傾けることにより、Dロ
ーラが回転した場合は、パイル毛の整列状態が回転に伴
いDローラの回転方向と平行方向にほぼ揃うため、前述
したパイルの毛による壁の効果を作り出すことができト
ナー漏れを防止することができる。また組立工程内でD
ローラをスラスト方向に動かしてしまっても、毛の向き
が外側に向かって倒れることがないため、トナー漏れを
引き起こしてしまうことが無い。また組立性も良好であ
る。
【0054】パイルの毛の斜毛角度を45°から65°
の間で斜毛させることにより、Dローラ組み込んだ時に
パイルの毛が整列した状態で潰れて、パイルの毛が重な
る事で壁の様な効果を生みトナー漏れを効果的に防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態にかかるプロセスカートリッジを使
用する画像形成装置の構成を示す断面説明図である。
【図2】端部シールの貼り付け状態を示す断面説明図で
ある。
【図3】端部シールの斜毛状態を示す斜視図である。
【図4】端部シールのパイルの織り方を示す説明図であ
る。
【図5】従来の端部シールの貼り付け状態を示す断面説
明図である。
【図6】従来の端部シールの斜毛状態を示す斜視図であ
る。
【図7】従来の端部シールのパイルの織り方を示す説明
図である。
【符号の説明】
S …転写材 1 …感光ドラム 2 …帯電装置 3 …スキャナユニット 4 …現像装置 5 …静電転写装置 6 …クリーニング装置 7 …プロセスカートリッジ 9 …ポリゴンミラー 10 …結像レンズ 11 …静電転写ベルト 12 …転写ローラ 13 …駆動ローラ 14a、14b …従動ローラ 15 …テンションローラ 16 …給送部 17 …給送カセット 18 …給送ローラ 19 …レジストローラ対 20 …定着部 21a …加熱ローラ 21b …加圧ローラ 22 …静電吸着ローラ 24 …排出部 25 …開口部 26 …枠体 27 …現像ローラ 28 …現像ブレード 29 …シール部材 29a …表層 29b …下層 30 …可撓性シート部材 31 …地経糸 32 …地緯糸 33 …パイル糸 34 …破断線 35 …カッター
フロントページの続き (72)発明者 原田 欣弥 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H077 AD02 AD06 AD13 AD23 AE03 CA12 EA11 GA04 GA12 3J043 AA16 BA05 CA12 CA15 CB01 4L048 BA30 BA32 BC03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤を収容する現像容器の開口部に設
    けられた現像剤担持体と現像剤規制部材の両端部と現像
    容器との接合部をシールするシール部材であって、パイ
    ル織物にて形成されたシール部材において、 前記パイル織物は地経糸及び地緯糸がそれぞれ二層にな
    っていることを特徴とするシール部材。
  2. 【請求項2】 前記パイル織物のパイル毛の長さは3m
    m以上であることを特徴とする請求項1に記載のシール
    部材。
  3. 【請求項3】 前記現像剤担持体は現像ローラであり、
    前記パイル織物の織り目方向は前記現像ローラの軸線方
    向に対して30°から60°に傾いて形成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のシール部材。
  4. 【請求項4】 前記パイル織物のパイル毛はパイルの基
    布に対して45°から65°の角度に斜毛して形成され
    ていること特徴とする請求項1に記載のシール部材。
  5. 【請求項5】 現像剤担持体と、現像剤を収容する現像
    容器と、前記現像剤担持体に当接される現像剤規制部材
    と、を備えた現像ユニットにおいて、 前記現像剤担持体および前記現像剤規制部材の端部と前
    記現像容器の間をパイル織物を用いてシールする請求項
    1乃至4に記載のシール部材を有することを特徴とする
    現像ユニット。
  6. 【請求項6】 像担持体と、クリーニング容器、前記像
    担持体の表面を清浄化するクリーニング手段を備えたク
    リーニングユニットと、を有し、画像形成装置に対して
    着脱自在なプロセスカートリッジであって、 請求項5に記載の現像ユニットを有することを特徴とす
    るプロセスカートリッジ。
  7. 【請求項7】 像担持体と、クリーニング容器、前記像
    担持体の表面を清浄化するクリーニング手段を備えたク
    リーニングユニットとを有し、記録媒体に画像を形成す
    る画像形成装置において、 請求項5に記載の現像ユニットを有することを特徴とす
    る画像形成装置。
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