JP2009251391A - 電子写真の画像処理装置の像担侍体などの編物からなる端部シール部材 - Google Patents

電子写真の画像処理装置の像担侍体などの編物からなる端部シール部材 Download PDF

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Abstract

【課題】 電子写真の画像処理装置などの粉体担持体の回転軸方向の回転体の端部の根元からの粉体の漏出を防止でき、当接荷重を低くでき、かつ、製造工程におけるコストを低減できるシール部材を提供する。
【解決手段】 電子写真の画像処理装置に用いる回転体である像担侍体の端部のシール部材1または粉体担持体の端部のシール部材1であって、回転体と当接するシール部材1はループ4bを有するパイル編地4とその裏面側の地糸3とからなる横編とし、パイル編地4のループ4aの倒れ方向を一定方向に揃え、パイル編地4のパイル4aを地糸3よりも太く形成し、地糸3によりパイル4aに締め付けてパイル4aを形成する繊維の抜けを防止し、該パイル編地4のパイル4aを回転体と当接させ回転体からの粉体であるトナー10の漏れを防止したことを特徴とするシール部材1。
【選択図】 図3

Description

この発明は、粉体を取り扱う回転装置の回転体である粉体担持体の回転軸方向の回転体の端部から粉体が粉体担持体の外部に漏出しないようにシールするための回転体のシール部材、特に電子写真装置における画像形成装置のトナーの供給ローラや攪拌ローラなどの回転体からトナーである粉体が漏出しないように粉体担持体である回転体の端部をシールするシール部材に関する。
これまでの粉体を取り扱う装置の粉体の漏れを防止するためのシール部材には、フェルトより構成されるシール部材や、縦編よりなるシール部材や、パイル織物からなるシール部材や、植毛よりなるシール部材が用いられてきた。しかし、パイル織物よりなるシール部材はパイル織りの欠点として根元からの粉体の漏れが発生しやすく、また、シール部材とするために、パイルをカットし、さらに、カット後のシール部材の製造工程において毛割り工程や、斜毛工程が必要であり、これらの製造工程のために時間を費やすし、コスト的にも不利であった。
また、フェルトを用いるシール部材では、フェルトの繊維の方向性が不規則であるために、シールをするために強い荷重を掛ける必要が生じていた。さらに編物のシール部材として縦編によるものが提案されているが、これもパイル織物と同じように毛割り工程と斜毛工程を必要とし、コストの掛かる加工方法となっている。また、さらに植毛を用いたシール部材は所望するシール長さを得るためにパイル(繊維)径を細くすることが難しく、このために当初荷重が高く、軟らかい現像ローラの端部シール部材として用いる場合は、ローラの面を疵つけやすく寿命的に問題があった。
出願人は、電子写真の画像処理装置などのトナーである粉体を処理する粉体処理用ローラなどの回転軸への軸封として適用する粉体漏出防止用にファイバーもしくは縦編のパイルやパイル織物のパイルをカットしたカットパイルを円筒状にしたシール部材を開発している(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。しかし、これらのものは回転軸を軸封するためのものであり、これらのファイバーもしくはカットパイルは円筒状基材の内面にカットパイルの毛先を向けて設けられており、これらのファイバーもしくはカットパイルの先端が円筒状基材の内面の回転軸に向いているものであり、このものは粉体担持体の回転体の軸方向の端部からの粉体の漏洩を防止するものではなかった。
特開2008−26728号公報 特開2008−26729号公報
本発明が解決しようとする課題は、電子写真の画像処理装置などの粉体担持体の回転軸方向の回転体の端部の根元からの粉体の漏出を防止でき、当接荷重を低くでき、かつ、製造工程におけるコストを低減できるシール部材を提供することである。
上記の課題を解決するための本発明の手段は、請求項1の発明では、電子写真の画像処理装置に用いる回転体である像担侍体の端部シール部材または粉体担持体の端部シール部材もしくは軸シール部材であって、回転体と当接するシール部材はループを有するパイル編地とその裏面側の地糸とからなる横編とし、パイル編地のループの倒れ方向を一定方向に揃え、パイル編地のパイルを地糸よりも太く形成し、地糸によりパイルに締め付けてパイルを形成する繊維の抜けを防止し、該パイル編地のパイルを回転体と当接させ回転体からの粉体の漏れを防止したことを特徴とするシール部材である。
請求項2の発明では、記シール部材において横編みにより構成されたパイルのループは切断機により先端部を切断されてカットパイルとし、このカットパイルからなるパイル編地を用いて、該カットパイルを回転体である像担持体、粉体担持体もしくは円筒状の回転体に当接させ、粉体の漏れを防止したことを特徴とする請求項1の手段のシール部材である。
請求項3の発明では、上記シール部材のパイル編地に用いるパイルは天然繊維、人造繊維もしくは化学繊維からなり、これら繊維を紡績してパイル糸とし、少なくとも編物に用いるパイル糸に含まれる繊維が一種類以上とし、かつ、パイル編地のループの先端の切断後のカットパイルの繊維本数を平均径の粉体の粒子が少なくとも2個以上入り込まない平均繊維間ピッチを有する繊維本数になるように構成し、下記(1)式を満足するものとし、このカットパイルを像担侍体、粉体担持体もしくは回転体に当接せしめ粉体のシールを行うようにしたことを特徴とする請求項1または2の手段のシール部材である。
Figure 2009251391
請求項4の発明では、上記シール部材を像担侍体の端部シール部材もしくは現像剤担持体の端部シール部材として用いる場合は、切断後のカットパイルの倒れ角度を担持体の内側軸方向に対し0度から70度の範囲で回転体からなる担持体の端部に当接して配置して粉体である現像剤あるいはトナーの流動を規制して粉体の漏れを防止したことを特徴とする請求項3の手段のシール部材である。
請求項5の発明では、上記シール部材であるパイル編物の地糸の裏面に弾性体を貼着して配設し、所望の当接荷重に構成したことを特徴とする請求項4の手段のシール部材である。
請求項6の発明では、上記シール部材に用いる弾性体は少なくとも50%圧縮荷重において振動条件である加速度30m/s2以上において粉体の漏れを生じさせない部材であることを特徴とする請求項5の手段のシール部材である。
従来のパイル織りからなるシール部材の根元が直毛になっているシール部材と異なり、本発明の回転軸方向の回転体の根元から粉末の漏れを防止するシール部材は、横編のパイル編地からなる編物をシール部材としたことで、パイルのループの先端をカットして形成のシール部材の繊維は横編の特有の所定の傾いた角度を有し、被シール部材との間に空隙の少ない状態を形成でき、シール部材の根元からの粉体の漏れを防止できる。また、画像処理装置の像担侍体あるいは粉体担持体の端部シール部材として本手段のシール部材を用いる場合、カットして形成のシール部材の繊維は所定の傾斜した角度で担持体に当接してシールすることで粉体の流れを形成し、本体の漏れを防止することができる。また、上記の用に編物のパイルのループの先端部をカットすることでシールするパイル繊維の本数を2倍の本数にすることができ、シール性を高めることができる。これらのことで低い当接荷重においてもシール性を高めることができ、従来にない低い当接荷重でシールできる。さらにシール部材に弾性体からなる部材を貼付したものとすることで、粉体の漏れない条件のシール部分すべき対象である隙間の範囲が拡がり、使用範囲を広くできる効果を有する。
本発明の最良の実施の形態を、表および図面を参照して以下に説明する。先ず、電子写真の画像処理装置に用いる回転体13である像担侍体の端部シール部材または粉体担持体の端部シール部材もしくは軸シール部材等のシール部材1として、シール部材1の製造工程の削減のため、横編からパイル織物2を形成し、このパイル編物2をパイル4aを有するパイル編地4とその裏面の地糸3からなる構成としてシール部材1に用いた。この回転体13と当接してシールするシール部材1はループ4bを有するパイル編地4とその裏面側の地糸3とからなる横編から形成されている。さらに、パイル編地4のループ4bの倒れ方向を一定方向に揃え、パイル編地4のパイル4aを地糸3よりも太く形成し、地糸3によりパイル4aに締め付けてパイル4aを形成する繊維の抜けを防止している。また、熱を加えることで収縮によりパイルの締め付けを高めることができ、繊維の抜け防止を図った。さらに、パイル編地4のパイル4aを回転体13と当接させて、回転体13からの粉体10の漏れを防止するものとしてシール部材1としている。
ところで、従来のパイル織りよりなるシール部材1においては、パイル4aの長さが3mm以上であり、打抜き型で所定の形状を得るときに切断荷重によりパイル4aが倒れて、基布よりはみ出したパイル4aが切断され、このために多くのパイル4aが長目に切断されていた。しかし、本発明におけるシール部材1は、横編のパイル編物2よりなるシール部材1であり、パイル4aの長さは、従来の織物からなるパイル織りのパイルの長さよりも短くできた。したがって本発明においては、パイル4aを切断して廃棄する部分の量も少なくできた。
上記のシール部材において横編からなるパイル編地4におけるパイル4aのループ4bは切断機によりその先端部が切断され、カットパイル4cに形成されている。このカットパイル4cを有するパイル編地4を用いて、カットパイル4cを像担持体や粉体担持体の円筒状の回転体13に当接させ、回転体からの粉体10の漏れを防止するものとした請求項1の手段のシール部材である。このシール部材1は、素材であるパイル編物2を横編からなるものとすることで、パイル編物2の製造段階からパイル編地4のパイル4aのループ4bを一定の傾きを有する状態に構成して製造した。このように横編としたことで、パイル編地4のパイル4aのループ4bをシャーリングすなわち刈り揃えてカットパイル4cとしたとき、カットパイル4cは一定方向の傾きを有するものに形成されている。このように一定方向の傾きを有することで、従来のパイル織物の製造工程では欠かせななかった斜毛工程を省略することができた。また、パイル編物2として構成したことにより、従来のパイル織物に比してソーピングが容易になったので、本発明の実施の形態では、パイル4aのループ4bを切断してカットパイル4cを水温90℃で精練剤や柔軟剤でソーピング(洗う)した。このソーピング工程により繊維間の開繊が容易となり、通常ならば、数回にも及ぶ毛割り工程を無くすことができ、製造工程の軽減が図れた。
さらに上記のシール部材1を形成するパイル編物2に用いる編糸は天然繊維、人造繊維もしくは化学繊維から形成した。これら繊維を紡績して編糸とし、少なくともパイル編物2に用いる編糸に含まれる繊維を一種類以上とし、かつ、パイル編地4のループ4bの先端の切断後のカットパイル4cの繊維本数を平均径の粉体10の粒子が少なくとも2個以上入り込まない平均繊維間ピッチを有する単位面積当たりの繊維本数Nになるように構成して下記(1)式を満足するものとした。したがって、このカットパイル4cを有するシール部材1は像担侍体、粉体担持体などの回転体13に当接せしめて使用されるとき、粉体10は的確にシールされて粉体10が漏れだすことは防止された。
Figure 2009251391
さらに、本発明の手段では、横編からなるパイル編物2としたことで、パイル4aの長さが短く形成でき、したがってシール部材1の厚みを薄くすることができた。そこで、シールする部分の間隙の広いところに使用するシール部材1とするために、シール部材1を形成するパイル編物2の地糸3の裏面に、弾性体3aを貼付した。この場合に用いる弾性体は50%圧縮にて振動条件である加速度30m/sec2でトナー10aなどの粉体10が漏れない弾性体3aを用いた。
そこで、弾性体3aはシールすべき箇所の必要に合わせて上記の振動条件に適合するものを選ぶものとした。さらに、弾性体3aとしての必要荷重も上記の振動条件に合わせて任意に選択することで、この弾性体3aは広範囲に使用することができるものとした。なお、この弾性体3aは発泡体であるポリウレタンフォーム、ゴム糸の発泡体であるエプトシーラなどやゴム弾性体などを任意に必要条件に合わせて選んで形成した。
以下に実施例として、本発明のシール部材1およびシール部材1のパイル編物2について説明する。パイル編物2の材質はアクリルと綿のマイクロファイバーと綿(商品名:スピーマ)からなるものとした。さらにパイル編物2を構成するグランド糸である地糸3はポリエステル糸(商品名:エクスラン、15%の収縮糸)からなるメリヤスとした。パイル編物2を構成するパイル編地4はパイル4aが表側にでるプレーティングパイルから形成した。この場合、きばたパイル4aの長は2.8mmであった。このプレーティングパイルであるパイル編地4と地糸3からなるパイル編物2は横編から形成された。グランド糸である地糸3のメリヤスの裏面側にループ状のパイル4aからなるパイル編地4が二重になった横編で形成されており、これらを図1〜図3に示す。図1の(a)は編み目を側部から見た断面図で、地糸3のメリヤス上にパイル4aがループ4bの先端部がとびだすように編まれている。図1の(b)はパイル4a側から見た平面図で、パイル4aのループ4bの先端を切断したものが図の左に示すカットパイル4cである。図2はパイル編物2の地糸3のメリヤスとパイル4aであり、図2の(a)は側面図で、(b)は平面図である。図3はパイル編物2で、地糸3のメリヤスとパイル4aのカットパイル4cであり、図3の(a)は側面図で、(b)は平面図である。
上記のパイル編物2からなるシール部材1はパイル編物2を以下の処理工程を経て製造した。先ず、工程1でシャーリングしてパイル編物2の表面を揃え、工程2で水温90℃で、精練剤と柔軟剤で処理して、ほつれの除去と毛割り工程を不要なものとする。次いで、工程3で約100℃で乾燥し、熱収縮させた。さらに、工程4でスプレーコーティングしてアクリル樹脂で下地処理した。この後、検反を行った。一方、参考に従来の織物であるパイル織りから形成したシール部材の製造工程を簡単に工程順に記載する。このパイル織物は、工程1でシャーリングをし、工程2で基布の固定する下地処理のバッキングをし、工程3で毛割りを数回実施する。さらに工程4で斜毛を数回行い、最後に工程5でシャーリングにより高さを揃える工程からなっている。
上記の本発明における工程からなる横編のパイル編物2から形成したシール部材1のトナー10の漏洩防止の効果について、下記の方法で実験で確認した。先ず、図4に示すように容器7の中にトナー10を入れ、この容器7をカバー8で閉じ、カバー8の下部の出口にシール部材1を配設し、この容器7をアングル6に載置して加振器5により振動した。この容器7の振動による加速度は容器7に取り付けたセンサー9で計測した。この試験では、シール部材1を取り付けたカバー8の下部の隙間の高さを変えてシール部材1に掛かる荷重を変えてシール部材1の反発荷重とし、これを粉体であるトナー(略6μ径)10の漏れ防止のシール性に必要な荷重とした。それぞれの荷重時における加振器5からの容器7の振動の加速度を変更し、カバー8の取付け高さの違いすなわち漏れ防止に必要な荷重の違いにおけるトナー10の漏れ防止のシール性の効果を確認した。この実験結果を表1に示す、この実験結果より超低荷重にて横編シール部材はトナー10のシールができることが検証された。
Figure 2009251391
次いで、シール部材1のカットパイル4cの回転軸方向に対する取り付け角度の違いによるトナー10その他現像剤などの漏れ防止の実験をした。この確認実験では、当接荷重13.2kg時におけるカットパイル4cの取り付け角度の違いすなわちカットパイル4cの倒れ方向の角度を担持体の内側軸方向に対し、0度ないし90度の範囲として、カットパイル4cの先端を回転体である担持体の端部に当接するように配置し、これにより粉体である現像剤の流れを規制して粉体の漏れの防止効果を加振器5の加速度を替えて行った。この結果、以下の表2に示すように、取り付け角度0度から70度以内であれば振動による加速度は30m/sec2以内であり、漏れ防止効果は〇で優れていた。なお、表1において△は良好で、×は良くないを示している。
Figure 2009251391
次いで、本発明のパイル編物2からなるシール部材1(編物の密度:45万本/1平方インチ)と従来のパイル織物(織物密度:45万本/1平方インチ)からなるシール部材11と従来のパイル織物(織物密度:65万本/1平方インチ)からなるシール部材12について、上記と同様の実験により容器7の中にトナー10を入れ、加振器5により振動実験を行い、トナー10のシールに必要な荷重と振動との関係を図5に示した。この図5に示すように、本発明のパイル編物2からなるシール部材1は振動加速度14m/sec2におけるトナー10のシールに必要な荷重は0.7g/cm2であり、振動加速度65m/sec2におけるトナーのシールに必要な荷重は50g/cm2であり、略直線状に増加し、シールに必要な荷重は極めて低い超低荷重であった。
これに対し、従来のパイル織物からなるシール部材1では、振動加速度28m/sec2におけるトナーのシールに必要な荷重は20g/cm2であり、これらは二次曲線的に増加し、振動加速度35m/sec2におけるトナーのシールに必要な荷重は322g/cm2であり、振動の加速度が僅か増加するのみでシールに必要な荷重は極めて高い荷重であった。
さらに、従来のパイル織物からなるシール部材2では、振動加速度32m/sec2におけるトナーのシールに必要な荷重は36g/cm2であり、これらは二次曲線的に増加し、振動加速度53m/sec2におけるトナーのシールに必要な荷重は496g/cm2であり、振動の加速度が従来のシール部材1ほどでないにしても僅か増加するのみで、シールに必要な荷重はこれまた極めて高い荷重であった。
したがって、30m/sec2の振動に耐えうる荷重としては、本発明のシール部材1では単位荷重50g/cm2以下とする場合に達成できることが判った。これに対し、従来のパイル織物のシール部材12では、350g/cm2以上必要であり、従来のパイル織物のシール部材11では、達成不能であった。
次いで、本発明の請求項5に係る発明の手段のシール部材1のパイル編物2の編地3の裏面に弾性体3aからなるテープを貼り合わせたときのシール部材1の反発荷重とトナー10のシール性を振動の加速度30m/sec2を加えて実験し、その結果を図6に示した。この図6は、パイル編物2からなるシール部材1に弾性体を貼付したものの特性を示している。上記のシール部材1のパイル編物2の地糸3の裏面に貼り合わせる弾性体3aは50%圧縮にて、振動条件である加速度30m/sec2で粉体が漏れださないもので、この弾性体3aとしては、発泡体であるポリウレタンフォーム、ゴム糸の発泡体であるエプトシーラなどやゴム弾性体などの一種から任意に選択して用いる。この弾性体3aを使用することで、加速度30m/sec2で漏れない条件の使用範囲が広くできることがわかった。
地糸の裏面側にパイル編地が二重になったプレーティングパイルの図で、(a)は編み目を側部から見た断面図で、(b)はパイル側から見た平面図である。 パイル編物を示す地糸とパイルで、(a)は側面図、(b)は平面図である。 パイル編物を示す地糸とカットパイルで、(a)は側面図、(b)は平面図である。 シール部材のシール性を試験する振動装置を示す図である。 シール部材の本発明品と従来品とを対比して示すシールに必要な荷重と振動との関係を示すグラフである。 弾性体を貼付したシール部材の特性を示すグラフである。
符号の説明
1 シール部材
2 パイル編物
3 地糸
3a 弾性体
4 パイル編地
4a パイル
4b ループ
4c カットパイル
5 加振器
6 アングル
7 容器
8 カバー
9 センサー
10 粉体
10a トナー
11 パイル織物のシール部材(織物密度:45万本/平方インチ)
12 パイル織物のシール部材(織物密度:65万本/平方インチ)
13 回転体

Claims (6)

  1. 電子写真の画像処理装置に用いる回転体である像担侍体の端部シール部材または粉体担持体の端部シール部材もしくは軸シール部材であって、回転体と当接するシール部材はループを有するパイル編地とその裏面側の地糸とからなる横編とし、パイル編地のループの倒れ方向を一定方向に揃え、パイル編地のパイルを地糸よりも太く形成し、地糸によりパイルに締め付けてパイルを形成する繊維の抜けを防止し、該パイル編地のパイルを回転体と当接させ回転体からの粉体の漏れを防止したことを特徴とするシール部材。
  2. 上記シール部材において横編みにより構成されたパイルのループは切断機により先端部を切断されてカットパイルとし、このカットパイルからなるパイル編地を用いて、該カットパイルを回転体である像担持体、粉体担持体もしくは円筒状の回転体に当接させ、粉体の漏れを防止したことを特徴とする請求項1に記載のシール部材。
  3. 上記シール部材のパイル編物に用いる編糸は天然繊維、人造繊維もしくは化学繊維からなり、これら繊維を紡績して編糸とし、少なくともパイル編物に用いる編糸に含まれる繊維を一種類以上とし、かつ、パイル編地のループの先端の切断後のカットパイルの繊維本数を平均径の粉体の粒子が少なくとも2個以上入り込まない平均繊維間ピッチを有する繊維本数になるように構成し、下記(1)式を満足するものとし、このカットパイルを像担侍体、粉体担持体もしくは回転体に当接せしめ粉体のシールを行うようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載のシール部材。
    Figure 2009251391
  4. 上記シール部材を像担侍体の端部シール部材もしくは現像剤担持体の端部シール部材として用いる場合は、切断後のカットパイルの倒れ角度を担持体の内側軸方向に対し0度から70度の範囲で回転体からなる担持体の端部に当接して配置して粉体である現像剤あるいはトナーの流動を規制して粉体の漏れを防止したことを特徴とする請求項3に記載のシール部材。
  5. 上記シール部材であるパイル編物の地糸の裏面に弾性体を貼着して配設し、所望の当接荷重に構成したことを特徴とする請求項4に記載のシール部材。
  6. 上記シール部材に用いる弾性体は少なくとも50%圧縮荷重において振動条件である加速度30m/s2以上において粉体の漏れを生じさせない部材であることを特徴とする請求項5に記載のシール部材。
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JP2011203390A (ja) * 2010-03-24 2011-10-13 Sanwa Techno Kk 電子写真のトナーなどの粉体の漏れ防止シール材

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