JP2005195162A - シール材 - Google Patents
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Abstract
【課題】パイル根元の間隙および繰り返し使用時のパイルのへたりにより、粉体の漏れや異物の侵入のない経パイル織物のシール材を提供。
【解決手段】部材間の接触箇所で、押圧部材と支持部材との間の圧縮状態で封止を行うシール材において、異形断面繊維ならびにバルキー綿をパイル糸条素材に含むモケット、ベルベット等経パイル織物であることを特徴とするシール材である。
【効果】パイル糸に異形断面のマイクロファイバーならびにバルキー繊維を使用することで根元の隙間を埋めかつ、繰り返し使用時のへたりを減少した。
【選択図】 図3
【解決手段】部材間の接触箇所で、押圧部材と支持部材との間の圧縮状態で封止を行うシール材において、異形断面繊維ならびにバルキー綿をパイル糸条素材に含むモケット、ベルベット等経パイル織物であることを特徴とするシール材である。
【効果】パイル糸に異形断面のマイクロファイバーならびにバルキー繊維を使用することで根元の隙間を埋めかつ、繰り返し使用時のへたりを減少した。
【選択図】 図3
Description
[発明の属する技術分野]
本発明は、各種機械器具などで、漏れや異物の侵入を防止するために用いるシール材に関する。
[従来の技術]
[従来の技術]
従来から、機械器具などの接触部分には、気体や液体などの流体や、粉体などの漏れを防止したり、異物の侵入などを防ぐためにシール材が用いられている。
主な用途としては、例えばレザープリンターのトナー等の漏れ防止用シール材。
[発明が解決しようとする課題]
[発明が解決しようとする課題]
▲1▼ シール素材としてこれまでに別珍、フェルト、モケット、ベルベット等の素材が使用されてきた。しかし、別珍、フェルトは、シール面の凹凸に対して順応性に乏しく、また耐久性、耐磨耗性,摺動性も良くない。
▲2▼例えばモケット、ベルベット等従来のパイル織物の素材でもパイル糸の根元部分に間隙が生じ、粉体などの適切なシール性を維持することができなかった。
▲3▼また長時間使用時の経時変化による「へたり」の現象が発生したりした。
[課題を解決するための手段]
[課題を解決するための手段]
従来使用してきたモケットやベルベットのパイル織物では、該織物を形成する織物用の糸条は通常、短繊維繊度が1〜5デニール以上のもので構成されてきた。本発明で使用するパイル糸条は異形断面繊維とバルキー繊維を混用した微粒粉体(通常径約7ミクロン、近年では3〜4ミクロンのものまで出現している)の遮蔽性良好なパイル織物のシール材の製造に関するものである。
本発明で使用する異形断面繊維は熱収縮率の異なる2種類以上の繊維成分からなる複合繊維で、単繊維繊度が0.1デニール以上0.7デニール以下の単一または複数の高分子からなるマイクロフィラメントである。
本発明で使用するバルキー繊維とは収縮率の異なる複数の繊維を湿熱により発現することでハイバルキー繊維自体は収縮により繊維径は太くなる一方、ノンバルキー繊維は捲縮現象を誘発し空間容積を増大することを特徴とするものである。
本発明で使用する導電性繊維とは電気抵抗106〜1012、かつ比抵抗100〜106Ω/cmを有する繊維のことである。
以下本発明によるシール材の詳細を図面に従い詳述する。
図1は本発明で使用した代表的な数種類の異形断面繊維の形状を簡略に示したものである。 図中(1−1)はポリアミドとポリエステルの剥離型複合繊維のベリーマ(カネボウ)。(1−2)はポリアミドとポリエステルの多層型複合繊維のランプ(クラレ)等が該当する。このうち、実施例1ではパイル用の加工糸としてベリーマのほか、導電性繊維にベルトロン(カネボウ)を使用した。
本発明で使用した二重パイル織機(図2)について説明する。
本発明二重一越の多重織組織を構成する経地糸Aは経糸ビームKよりパックレストBr並びにリーズロッドLを経て織機本体へ送り込まれる。ここで該織物の表地糸と裏地糸の経糸捌きがリーズロッドLにより合理的かつ潤滑に行はれ地ヘルドKhに至る。一方、パイル糸Bは連続送出し装置Sと張力調整装置Tsを経てパイルヘルドPhへと送り込まれる。緯地糸Cは地ヘルドKhもしくはパイルヘルドPhが開口する都度、緯地糸が該地糸Aまたは該パイル糸Bに対して直角方向に挿入され、おさRにより該緯地糸Aが固定される。この様にして織成された多重パイル織物は該織物の中間層を構成してきたパイル糸をナイフNによって切断され、面対象の表二重織物Frと裏二重織物Bkとに2分される。この様にして織成されたパイル織物はそのままではシール材としては機能的に不充分でありシール材としての機能を完成させるための加工が必要である。
以下、後加工の概要を図3により説明する。
ナイフNにより二分された該表二重織物と該裏二重織物の断面は完全に同一であり、その構造を略図(3a)に示しす。ここで該二重一越のパイル織物の地組織は▲1▼▲3▼〜▲1▼▲3▼の第1段目と▲2▼▲4▼〜▲2▼▲4▼の第2段目で示された緯糸が平行した配置に形成されており、2段目緯糸▲2▼▲4▼とパイルを構成する加工糸との糸格子間の間隙領域aが存在している。この間隙領域aの存在が、例えば近年の高性能で高速化されたレザープリンター等のトナーでは3〜4ミクロンの極細粒への対応が困難である。
本発明によるシール材は根元毛割(3b)の工程で第2段目緯糸▲2▼▲4▼の配列を第1段目緯糸▲3▼とが該第1段目の並列した緯糸の中心線▲1▼▲3▼〜▲1▼▲3▼に対し、線▲3▼▲2▼▲4▼との交叉角度が40〜70度(3d)となるよう変化させる。該角度θは後述する部材間の接触角度と相関し、とりわけシール性、摺動性、クッション性や「へたり」等シール材としての要求特性に対して重要である。
根元毛割(3b)の工程での機械的な衝撃はパイル一部を構成するバルキー繊維の発現が同時に始まるが、次工程の通称「スチーマー」による水蒸気噴射装置(3c)で捲縮は完結する。その結果,(3a)で図示した糸格子間の間隙領域aは完全に消滅し、前述該角度θとがシール材として相乗的な効果を発揮させる主要な構造となる。
(3e)は本発明シール材の最終加工工程である裏面樹脂塗工と、熱風による乾燥工程(3f)とを図示したものであり、第1段地組織層cと第2段地組織層dの一部とが樹脂層rにより、略図(3g)に示した如く完全に固定される。
次の表1は本発明により解決した課題を裏付ける特性の比較データである。
表2はハイバルキー繊維とノンバルキー繊維との混繊率を変化させた時の比容積の変化をを、日本工業規格の試験方法L1097−1982 5.2(かさ高性)に基づき測定したもので表中、横(X)軸に混繊率を、縦(Y)軸に比容積を示したものである。
[発明の実施の形態]
図1は本発明で使用した代表的な数種類の異形断面繊維の形状を簡略に示したものである。 図中(1−1)はポリアミドとポリエステルの剥離型複合繊維のベリーマ(カネボウ)。(1−2)はポリアミドとポリエステルの多層型複合繊維のランプ(クラレ)等が該当する。このうち、実施例1ではパイル用の加工糸としてベリーマのほか、導電性繊維にベルトロン(カネボウ)を使用した。
本発明で使用した二重パイル織機(図2)について説明する。
本発明二重一越の多重織組織を構成する経地糸Aは経糸ビームKよりパックレストBr並びにリーズロッドLを経て織機本体へ送り込まれる。ここで該織物の表地糸と裏地糸の経糸捌きがリーズロッドLにより合理的かつ潤滑に行はれ地ヘルドKhに至る。一方、パイル糸Bは連続送出し装置Sと張力調整装置Tsを経てパイルヘルドPhへと送り込まれる。緯地糸Cは地ヘルドKhもしくはパイルヘルドPhが開口する都度、緯地糸が該地糸Aまたは該パイル糸Bに対して直角方向に挿入され、おさRにより該緯地糸Aが固定される。この様にして織成された多重パイル織物は該織物の中間層を構成してきたパイル糸をナイフNによって切断され、面対象の表二重織物Frと裏二重織物Bkとに2分される。この様にして織成されたパイル織物はそのままではシール材としては機能的に不充分でありシール材としての機能を完成させるための加工が必要である。
以下、後加工の概要を図3により説明する。
ナイフNにより二分された該表二重織物と該裏二重織物の断面は完全に同一であり、その構造を略図(3a)に示しす。ここで該二重一越のパイル織物の地組織は▲1▼▲3▼〜▲1▼▲3▼の第1段目と▲2▼▲4▼〜▲2▼▲4▼の第2段目で示された緯糸が平行した配置に形成されており、2段目緯糸▲2▼▲4▼とパイルを構成する加工糸との糸格子間の間隙領域aが存在している。この間隙領域aの存在が、例えば近年の高性能で高速化されたレザープリンター等のトナーでは3〜4ミクロンの極細粒への対応が困難である。
本発明によるシール材は根元毛割(3b)の工程で第2段目緯糸▲2▼▲4▼の配列を第1段目緯糸▲3▼とが該第1段目の並列した緯糸の中心線▲1▼▲3▼〜▲1▼▲3▼に対し、線▲3▼▲2▼▲4▼との交叉角度が40〜70度(3d)となるよう変化させる。該角度θは後述する部材間の接触角度と相関し、とりわけシール性、摺動性、クッション性や「へたり」等シール材としての要求特性に対して重要である。
根元毛割(3b)の工程での機械的な衝撃はパイル一部を構成するバルキー繊維の発現が同時に始まるが、次工程の通称「スチーマー」による水蒸気噴射装置(3c)で捲縮は完結する。その結果,(3a)で図示した糸格子間の間隙領域aは完全に消滅し、前述該角度θとがシール材として相乗的な効果を発揮させる主要な構造となる。
(3e)は本発明シール材の最終加工工程である裏面樹脂塗工と、熱風による乾燥工程(3f)とを図示したものであり、第1段地組織層cと第2段地組織層dの一部とが樹脂層rにより、略図(3g)に示した如く完全に固定される。
次の表1は本発明により解決した課題を裏付ける特性の比較データである。
表2はハイバルキー繊維とノンバルキー繊維との混繊率を変化させた時の比容積の変化をを、日本工業規格の試験方法L1097−1982 5.2(かさ高性)に基づき測定したもので表中、横(X)軸に混繊率を、縦(Y)軸に比容積を示したものである。
[発明の実施の形態]
Claims (5)
- 部材間の接触個所で、押圧部材と支持部材との間の圧縮状態で封止を行うシール材において、異形断面繊維ならびにバルキー綿をパイル糸条素材に含むモケット、ベルベット等経パイル織物であることを特徴とするシール材。
- 前記中異形断面繊維は、0.1〜0.7のファインデニールで好ましくは熔融温度が160℃以上の単一もしくは複数の高分子からなるマイクロフィラメントがパイルを形成する糸条に含まれることを特徴とする請求項1記載のシール材。
- 前記中バルキー綿は、アクリル繊維の束(トウ)を引きちぎることで得られるハイバルキー繊維とノンバルキー繊維との混繊率が20/80〜60/40の範囲内にあることを特徴とする請求項1記載のシール材。
- 前記異形断面繊維による糸条が、異形断面繊維ではない繊維による糸条と混繊されていることを特徴とする請求項1、2または3記載のシール材。
- 導電性繊維が混織されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のシール材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004029958A JP2005195162A (ja) | 2004-01-05 | 2004-01-05 | シール材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004029958A JP2005195162A (ja) | 2004-01-05 | 2004-01-05 | シール材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005195162A true JP2005195162A (ja) | 2005-07-21 |
Family
ID=34824115
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004029958A Pending JP2005195162A (ja) | 2004-01-05 | 2004-01-05 | シール材 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005200811A (ja) * | 2004-01-19 | 2005-07-28 | Sanwa Techno Kk | シール織物の製造方法 |
CN103147203A (zh) * | 2013-03-22 | 2013-06-12 | 河南工程学院 | 一种导湿快干织物 |
CN103924356A (zh) * | 2014-04-04 | 2014-07-16 | 江苏格玛斯特种织物有限公司 | 一种玉蚕纤维混纺面料及其生产工艺 |
-
2004
- 2004-01-05 JP JP2004029958A patent/JP2005195162A/ja active Pending
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