JP2003222573A - 光ファイバ損失測定方法及び測定装置 - Google Patents

光ファイバ損失測定方法及び測定装置

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JP2003222573A JP2002022969A JP2002022969A JP2003222573A JP 2003222573 A JP2003222573 A JP 2003222573A JP 2002022969 A JP2002022969 A JP 2002022969A JP 2002022969 A JP2002022969 A JP 2002022969A JP 2003222573 A JP2003222573 A JP 2003222573A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光パルス試験器を用いた光ファイバの正確な
光損失測定。 【解決手段】 光ファイバ5の片端に1×2光スイッチ
2のCポート、もう片端に光反射器6、光ファイバ3の
片端にAポート、もう片端に光パルス試験器1、Bポー
トに光反射器4を接続し、A−Bポート接続で光反射器
4のフレネル反射レベルRA(dB)を、A−Cポート接続で
光反射器6のフレネル反射レベルRB(dB)を測定し、光反
射器4、6の反射減衰量がRLossA(dB)、RLossB(dB) 、A
−B間、A−C間損失がSLossAB(dB) 、SLossAC(dB) で
あるとき、FLoss=(RLossA+RA/2+SLossAB)-(RLossB+RB/2
+SLossAC) で、光ファイバ5の光損失FLoss を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光パルス試験器(O
TDR)を用いて光ファイバ線路の光損失を測定する方
法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図14〜図19を参照して、従来の光フ
ァイバ損失測定技術及びその問題点を説明する。
【0003】[第1従来例]図14に、光パルス試験器
1を用いて測定対象の光ファイバ5の光損失を測定する
測定系の第1従来例を示す。図14において、光パルス
試験器1を光ファイバ5の片端に接続し、光ファイバ5
に光パルス(試験光)を入射する。光パルス試験器1は
光ファイバ5から入射光パルスに対する応答光を受光
し、受光した応答光波形から光ファイバ5の特性を測定
する。光ファイバ5が複数本の光ファイバが接続された
ものである場合は、途中に融着接続点7やコネクタ接続
点8がある。11は光ファイバ5の遠端eに備えたコネ
クタを表す。
【0004】図15に、図14の測定系にて光パルス試
験器1で測定した応答光波形の例を示す。図15におい
て、縦軸は後方散乱光レベル、横軸は距離(近端から遠
端方向への距離)である。この応答光波形より、光ファ
イバ5の近端sの後方散乱光レベルがX0(dB)、遠
端eの後方散乱光レベルがX1(dB)である場合、光
ファイバ5の近端sから遠端eまでの光損失FLoss(d
B)は、次の式(1)で求められる。 FLoss=X0−X1 ・・・式(1) なお、光損失FLossには、途中の融着接続点7及びコネ
クタ接続点8による損失も含まれる。
【0005】[第2従来例]次に、第2従来例として、
図16に、伝送装置20と伝送装置21間の光ファイバ
5について、インサービス時にも通信に影響を与えるこ
となく、光損失を測定する測定系を示す。図16におい
て、試験光を遮断し、通信光を透過する特性を具備する
試験光遮断フィルタ23及び試験光遮断フィルタ33
を、それぞれ伝送装置20及び伝送装置21の前に挿入
する。また、通信光を遮断し、試験光を透過する特性を
具備する通信光遮断フィルタ25を、光パルス試験器1
の前に挿入する。また、光ファイバ5の片端に光合分岐
器22を挿入する。光パルス試験器1は、それの通信光
遮断フィルタ25と光ファイバ34と光合分岐器22を
介して、光ファイバ5に接続される。伝送装置20は、
それの試験光遮断フィルタ23と光ファイバ24と光合
分岐器22を介して、光ファイバ5に接続される。伝送
装置21は、それの試験光遮断フィルタ33を介して光
ファイバ5に接続される。図16中、7は融着接続点、
8はコネクタ接続点、11は光ファイバ5の遠端eのコ
ネクタを表す。
【0006】図16の測定系では、光パルス試験器1の
試験光として、伝送装置20、21間に使われている通
信波長(例えば1310nm)とは異なる試験波長(例
えば1650nm)の光を使うことで、通信に対して影
響を与えることなく、光ファイバ5の光損失測定を実現
することが可能である。
【0007】[第3従来例]次に、第3従来例として、
図17に、1×N光スイッチ28を使用して、1台の光
パルス試験器1で複数の光ファイバの光損失を測定する
構成例を示す。図17の測定系は、図16の光ファイバ
34の途中に1×N光スイッチ28を挿入したものであ
り、1×N光スイッチ28の1心側を光パルス試験器1
に接続し、N心側を光合分岐器22に接続する。図17
中、7は融着接続点、8はコネクタ接続点、20及び2
1は伝送装置、23及び33は試験光遮断フィルタ、2
4は光ファイバ、25は通信光遮断フィルタ、29は1
×N光スイッチのヘッド(1心)を表す。
【0008】図17の測定系では、1×N光スイッチ2
8により光パルス試験器1を所望の光合分岐器22に接
続することにより、1台の光パルス試験器1で複数の光
ファイバの光損失を測定することが可能である。また、
測定毎に、人手で光合分岐器22と光パルス試験器1、
通信光遮断フィルタ25を取り付ける必要もない。
【0009】図17の測定系は、例えば「なーるほど光
アクセス網とπシステム(電気通信協会、1999年発
行)」のp.111 からp.114 までに、「光試験システム」
の名称で紹介されている。
【0010】[第4従来例]しかし、実際の測定系で
は、図18に示すように、光パルス試験器1と測定対象
の光ファイバ5とは、コネクタ9を介して接続されてい
る。また、光ファイバ5においては、途中のコネクタ1
0の接続点と、遠端のコネクタ11の接続点が近接して
いる場合がある。図18に示す測定系は、近端のコネク
タ9と遠端に接近したコネクタ10が図14の測定系に
加わったものである。
【0011】図19に、図18の測定系にて光パルス試
験器1で測定した応答光波形の例を示す。図19中、縦
軸が後方散乱光レベル、横軸が距離である。この応答光
波形から分かるように、近端のコネクタ9により発生す
るフレネル反射35によって、近端での後方散乱光レベ
ルを正確に求めることができない。また、遠端に接近し
たコネクタ10により発生するフレネル反射36によっ
て、遠端での後方散乱光レベルを正確に求めることがで
きない。
【0012】従って、光ファイバ5の光損失を正確に測
定することができない。これは、図16や図17に示し
た測定系においても同様に発生する問題である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した事情
に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、光パル
ス試験器を用いて正確に光ファイバの光損失を測定する
手段を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1発明は光ファイバ損
失測定方法であり、光線路の片端から光パルスを入射す
るとともに、前記光線路で発生する後方散乱光及びフレ
ネル反射光からなる応答光を受光し、受光した応答光波
形から前記光線路の特性を測定する光パルス試験器を用
いた光ファイバ損失測定方法において、Aポート、Bポ
ート、Cポートと3つの光入出力ポートを備え、光経路
をAポートからBポートへ、もしくはAポートからCポ
ートへのいずれかに切り換えることが可能な1×2光ス
イッチを用い、前記1×2光スイッチのCポートに測定
対象の光ファイバの片端を接続し、前記1×2光スイッ
チのAポートに前記測定対象の光ファイバとは別の光フ
ァイバの片端を接続し、前記別の光ファイバのもう片端
に前記光パルス試験器を接続し、前記1×2光スイッチ
のBポートに第1光反射器を接続し、前記測定対象の光
ファイバのもう片端に第2光反射器を接続し、前記1×
2光スイッチをAポートからBポートに接続して、前記
第1光反射器からのフレネル反射のレベルRA(dB) を
測定し、前記1×2光スイッチをAポートからCポート
に接続して、前記第2光反射器からのフレネル反射のレ
ベルRB(dB) を測定し、前記第1光反射器の反射減衰
量がRLossA(dB) 、前記第2光反射器の反射減衰量が
RLossB(dB) 、前記1×2光スイッチのAポートとB
ポート間の損失がSLossAB(dB) 、前記1×2光スイ
ッチのAポートとCポート間の損失がSLossAC(dB)
であるとき、前記測定対象の光ファイバの近端から遠端
までの光損失FLossを、 FLoss=(RLossA+RA/2+SLossAB)−(RLo
ssB+RB/2+SLossAC) の式から求めることを特徴とする。
【0015】第2発明は別の光ファイバ損失測定方法で
あり、光線路の片端から光パルスを入射光線路の片端か
ら光パルスを入射するとともに、前記光線路で発生する
後方散乱光及びフレネル反射光からなる応答光を受光
し、受光した応答光波形から前記光線路の特性を測定す
る光パルス試験器を用いた光ファイバ損失測定方法にお
いて、Aポート、Bポート、Cポートと3つの光入出力
ポートを備え、AポートからBポートへ、また、Aポー
トからCポートへのいずれかにも光が合分岐することが
可能な光合分岐器を用い、前記光合分岐器のCポートに
測定対象の光ファイバの片端を接続し、前記光合分岐器
のAポートに前記測定対象の光ファイバとは別の光ファ
イバの片端を接続し、前記別の光ファイバのもう片端に
前記光パルス試験器を接続し、前記光合分岐器のBポー
トに第1光反射器を接続し、前記測定対象の光ファイバ
のもう片端に第2光反射器を接続し、前記光合分岐器を
通して前記第1光反射器からのフレネル反射のレベルR
A(dB) と、前記第2光反射器からのフレネル反射のレ
ベルRB(dB) を測定し、前記第1光反射器の反射減衰
量がRLossA(dB) 、前記第2光反射器の反射減衰量が
RLossB(dB) 、前記光合分岐器のAポートとBポート
間の損失がCLossAB(dB) 、前記光合分岐器のAポー
トとCポート間の損失がCLossAC(dB)であるとき、
前記測定対象の光ファイバの近端から遠端までの光損失
FLossを、 FLoss=(RLossA+RA/2+CLossAB)−(RLo
ssB+RB/2+CLossAC) の式から求めることを特徴とする。
【0016】第3発明は、第2発明の光ファイバ損失測
定方法において、前記3つの光入出力ポートを備える光
合分岐器に代えて、Aポート、Bポート、Cポート、D
ポートと4つの光入出力ポートを備え、AポートからB
ポートへ、また、AポートからCポートへいずれかにも
光が合分岐し、かつ、DポートからBポートへ、また、
DポートからCポートへいずれかにも光が合分岐するこ
とが可能な光合分岐器を用いること、前記4つの光入出
力ポートを備える光合分岐器のAポートに前記別の光フ
ァイバの片端を接続し、前記4つの光入出力ポートを備
える光合分岐器のBポートに前記第1光反射器を接続
し、前記4つの光入出力ポートを備える光合分岐器のC
ポートに測定対象の光ファイバの片端を接続し、前記4
つの光入出力ポートを備える光合分岐器のDポートに前
記測定対象の光ファイバとは別の第2光ファイバを接続
することを特徴とする。
【0017】第4発明は、更に別の光ファイバ損失測定
方法であり、光線路の片端から光パルスを入射するとと
もに、前記光線路で発生する後方散乱光及びフレネル反
射光からなる応答光を受光し、受光した応答光波形から
前記光線路の特性を測定する光パルス試験器を用いた光
ファイバ損失測定方法において、Aポート、Bポート、
Cポート、Dポートと4つの光入出力ポートを備え、A
ポートからBポートへ、また、AポートからCポートへ
いずれかにも光が合分岐し、かつ、DポートからBポー
トへ、また、DポートからCポートへいずれかにも光が
合分岐することが可能であり、Cポートに測定対象の光
ファイバが接続される光合分岐器と、2×N光スイッチ
を用い、前記光合分岐器のCポートに測定対象の光ファ
イバの片側を接続し、前記2×N光スイッチのN心側に
前記光合分岐器のAポートとBポートを接続し、前記2
×N光スイッチの2心側に前記測定対象の光ファイバと
は別の第1光ファイバの片端を接続し、前記第1光ファ
イバのもう片端を前記光パルス試験器に接続し、前記2
×N光スイッチの2心側に第1光反射器を接続し、前記
測定対象の光ファイバのもう片端に第2光反射器を接続
し、前記光合分岐器のDポートに前記測定対象の光ファ
イバとは別の第2光ファイバを接続し、前記光合分岐器
及び前記2×N光スイッチを通して前記第1光反射器か
らのフレネル反射のレベルRA(dB) と、前記第2光反
射器からのフレネル反射のレベルRB(dB) を測定し、
前記第1光反射器の反射減衰量がRLossA(dB) 、前記
第2光反射器の反射減衰量がRLossB(dB) 、前記光合
分岐器のAポートとBポート間の損失がCLossAB(d
B) 、前記光合分岐器のAポートとCポート間の損失が
CLossAC(dB)、前記光合分岐器と前記第1光反射器
間の前記2×N光スイッチの接続損失がWLoss(dB) で
あるとき、前記測定対象の光ファイバの近端から遠端ま
での光損失FLossを、 FLoss=(RLossA+RA/2+CLossAB+WLoss)
−(RLossB+RB/2+CLossAC) の式から求めることを特徴とする。
【0018】第5発明は、第1〜第4発明の光ファイバ
損失測定方法において、前記第2光反射器として、前記
測定対象の光ファイバの遠端のコネクタに内蔵した、通
信光を透過し、試験光を反射する特性を持る光反射器を
用いることを特徴とする。
【0019】第6発明は光ファイバ損失測定装置であ
り、光線路の片端から光パルスを入射するとともに、前
記光線路で発生する後方散乱光及びフレネル反射光から
なる応答光を受光し、受光した応答光波形から前記光線
路の特性を測定する光パルス試験器を用いた光ファイバ
損失測定装置において、前記光パルス試験器と、Aポー
ト、Bポート、Cポートと3つの光入出力ポートを備
え、光経路をAポートからBポートへ、もしくはAポー
トからCポートへのいずれかに切り換えることが可能で
あり、Cポートに測定対象の光ファイバの片端が接続さ
れる1×2光スイッチと、前記光パルス試験器と前記1
×2光スイッチのAポートを接続する、前記測定対象の
光ファイバとは別の光ファイバと、前記1×2光スイッ
チのBポートに接続される第1光反射器と、前記測定対
象の光ファイバのもう片端に接続される第2光反射器と
を備え、前記光パルス試験器は、前記第1光反射器の反
射減衰量がRLossA(dB) 、前記第2光反射器の反射減
衰量がRLossB(dB) 、前記1×2光スイッチのAポー
トとBポート間の損失がSLossAB(dB) 、前記1×2
光スイッチのAポートとCポート間の損失がSLossAC
(dB) であるとき、前記1×2光スイッチがAポートか
らBポートに接続されたときに測定した前記第1光反射
器からのフレネル反射のレベルRA(dB) と、前記1×
2光スイッチをAポートからCポートに接続されたとき
に測定した前記第2光反射器からのフレネル反射のレベ
ルRB(dB) とから、前記測定対象の光ファイバの近端
から遠端までの光損失FLossを、 FLoss=(RLossA+RA/2+SLossAB)−(RLo
ssB+RB/2+SLossAC) の式から求めることを特徴とする。
【0020】第7発明は別の光ファイバ損失測定装置で
あり、光線路の片端から光パルスを入射するとともに、
前記光線路で発生する後方散乱光及びフレネル反射光か
らなる応答光を受光し、受光した応答光波形から前記光
線路の特性を測定する光パルス試験器を用いた光ファイ
バ損失測定装置において、前記光パルス試験器と、Aポ
ート、Bポート、Cポートと3つの光入出力ポートを備
え、AポートからBポートへ、また、AポートからCポ
ートへいずれかにも光が合分岐することが可能であり、
Cポートに測定対象の光ファイバの片端が接続される光
合分岐器と、前記光パルス試験器と前記光合分岐器のA
ポートを接続する、前記測定対象の光ファイバとは別の
光ファイバと、前記光合分岐器のBポートに接続される
第1光反射器と、前記測定対象の光ファイバのもう片端
に接続される第2光反射器とを備え、前記光パルス試験
器は、前記第1光反射器の反射減衰量がRLossA(dB)
、前記第2光反射器の反射減衰量がRLossB(dB) 、
前記光合分岐器のAポートとBポート間の損失がCLoss
AB(dB) 、前記光合分岐器のAポートとCポート間の
損失がCLossAC(dB) であるとき、前記光合分岐器を
通して測定した前記第1光反射器からのフレネル反射の
レベルRA(dB) と、前記光合分岐器を通して測定した
前記第2光反射器からのフレネル反射のレベルRB(d
B) とから、前記測定対象の光ファイバの近端から遠端
までの光損失FLossを、 FLoss=(RLossA+RA/2+CLossAB)−(RLo
ssB+RB/2+CLossAC) の式から求めることを特徴とする。
【0021】第8発明は、第7発明の光ファイバ損失測
定装置において、前記3つの光入出力ポートを備える光
合分岐器に代えて、Aポート、Bポート、Cポート、D
ポートと4つの光入出力ポートを備え、AポートからB
ポートへ、また、AポートからCポートへいずれかにも
光が合分岐し、かつ、DポートからBポートへ、また、
DポートからCポートへいずれかにも光が合分岐するこ
とが可能な光合分岐器を備えること、前記4つの光入出
力ポートを備える光合分岐器のAポートに前記別の光フ
ァイバの片端が接続され、前記4つの光入出力ポートを
備える光合分岐器のBポートに前記第1光反射器が接続
され、前記4つの光入出力ポートを備える光合分岐器の
Cポートに前記測定対象の光ファイバの片端が接続さ
れ、前記4つの光入出力ポートを備える光合分岐器のD
ポートに前記測定対象の光ファイバとは別の第2光ファ
イバが接続されることを特徴とする。
【0022】第9発明は、更に別の光ファイバ損失測定
装置であり、光線路の片端から光パルスを入射するとと
もに、前記光線路で発生する後方散乱光及びフレネル反
射光からなる応答光を受光し、受光した応答光波形から
前記光線路の特性を測定する光パルス試験器を用いた光
ファイバ損失測定装置において、前記光パルス試験器
と、Aポート、Bポート、Cポート、Dポートと4つの
光入出力ポートを備え、AポートからBポートへ、ま
た、AポートからCポートへいずれかにも光が合分岐
し、かつ、DポートからBポートへ、また、Dポートか
らCポートへいずれかにも光が合分岐することが可能で
あり、Cポートに測定対象の光ファイバが接続される光
合分岐器と、N心側に、前記光合分岐器のAポートとB
ポートが接続される2×N光スイッチと、前記光パルス
試験器と前記2×N光スイッチの2心側を接続する、前
記測定対象の光ファイバとは別の光ファイバと、前記2
×N光スイッチの2心側に接続される第1光反射器と、
前記測定対象の光ファイバのもう片端に接続される第2
光反射器とを備え、前記光パルス試験器は、前記第1光
反射器の反射減衰量がRLossA(dB) 、前記第2光反射
器の反射減衰量がRLossB(dB) 、前記光合分岐器のA
ポートとBポート間の損失がCLossAB(dB) 、前記光
合分岐器のAポートとCポート間の損失がCLossAC
(dB) 、前記光合分岐器と前記第1光反射器間の前記2
×N光スイッチの接続損失がWLoss(dB) であるとき、
前記光合分岐器のDポートに前記測定対象の光ファイバ
とは別の第2光ファイバが接続された状態で、前記光合
分岐器を通して測定した前記第1光反射器からのフレネ
ル反射のレベルRA(dB) と、前記光合分岐器を通して
測定した前記第2光反射器からのフレネル反射のレベル
RB(dB) とから、前記測定対象の光ファイバの近端か
ら遠端までの光損失FLossを、 FLoss=(RLossA+RA/2+CLossAB+WLoss)
−(RLossB+RB/2+CLossAC) の式から求めることを特徴とする。
【0023】第10発明は、第6〜第9発明の光ファイ
バ損失測定装置において、前記第2光反射器が通信光を
透過し、試験光を反射する特性を持ち、前記測定対象の
光ファイバの遠端のコネクタに内蔵されていることを特
徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。
【0025】[第1実施例:1×2光スイッチを使用し
た例]本発明の第1実施例を図1、図2を用いて説明す
る。
【0026】まず、本第1実施例の測定系を説明する。
図1中、1は光パルス試験器、2は1×2光スイッチ
(1×2構成の光スイッチ)、3は光ファイバ、4は光
反射器(第1光反射器)、5は光ファイバ(測定対
象)、6は光反射器(第2光反射器)を表す。また、7
は融着接続点、8はコネクタ接続点、9は近端sのコネ
クタ、10は遠端eに接近したコネクタ、11は遠端e
のコネクタを表す。
【0027】光パルス試験器1は、光線路の片端から光
パルスを入射するとともに、光線路で発生する後方散乱
光及びフレネル反射光からなる応答光を受光し、受光し
た応答光波形から光線路の特性を測定する装置である。
【0028】1×2光スイッチ2は、Aポート、Bポー
ト、Cポートと3つの光入出力ポートを備え、光経路を
AポートからBポートへ、もしくはAポートからCポー
トへのいずれかに切り換えることが可能な光スイッチで
ある。
【0029】このような1×2光スイッチ2のAポート
に光ファイバ3の片端が接続され、光ファイバ3のもう
片端に光パルス試験器1が接続される。また、1×2光
スイッチ2のBポートには光反射器4が接続され、1×
2光スイッチ2のCポートには測定対象である光ファイ
バ5が接続される。更に、光ファイバ5の反対側に、光
反射器6が着脱可能に接続される。
【0030】1×2光スイッチ2のCポートと光ファイ
バ5とはコネクタ9を介して接続するようにしている。
【0031】これにより、1×2光スイッチ2は光パル
ス試験器1からの光パルス(試験光)を光ファイバ5に
挿入する機能と、光反射器4からの反射光を測定する機
能を備える。なお、本第1実施例では、光反射器6は、
測定毎に、人手でコネクタ11に取り付け、測定後に取
り外すようにしている。
【0032】次に、本第1実施例での測定方法を説明す
る。
【0033】(1) まず、1×2光スイッチ2をAポート
からBポートに接続し、光パルス試験器1から光ファイ
バ3を介して1×2光スイッチ2に光パルスを出射し、
光反射器4からのフレネル反射光のレベルを光パルス試
験器1で測定する。
【0034】(2) 次に、1×2光スイッチ2をAポート
からCポートに接続し、光パルス試験器1から光ファイ
バ3を介して1×2光スイッチ2に光パルスを出射し、
光反射器6からのフレネル反射光のレベルを光パルス試
験器1で測定する。
【0035】但し、光反射器4からのフレネル反射光の
レベルと、光反射器6からのフレネル反射光のレベルの
上記測定順序は1例であり、これに限定されず、逆の順
序で測定しても良い。
【0036】図2に、上記方法で測定した応答光波形例
を示す。図2において、縦軸が後方散乱光レベル、横軸
が距離である。本来であれば、光反射器4からのフレネ
ル反射12と光反射器6からのフレネル反射13は一度
では測定できないため、光パルス試験器1の同一画面上
には現れないが、ここでは、説明を簡単にするため、同
一画面上で説明する。
【0037】そして、光反射器4の反射減衰量がRLoss
A(dB) 、光反射器6の反射減衰量がRLossB(dB) 、
1×2光スイッチ2のAポートとBポート間の損失がS
LossAB(dB) 、1×2光スイッチ2のAポートとCポ
ート間の損失がSLossAC(dB) 、光パルス試験器1で
測定した光反射器4の反射レベルがRA(dB) 、光パル
ス試験器1で測定した反射器6の反射レベルがRB(d
B) である場合、光ファイバ5の近端sから遠端eまで
の光損失をFLossとすると、次の式(2)にて光損失F
Lossを求めることで測定を行う。 FLoss=(RLossA+RA/2+SLossAB) −(RLossB+RB/2+SLossAC) ・・・式(2)
【0038】光損失FLossには、途中の融着接続点7、
コネクタ接続点8、コネクタ9の接続点、コネクタ10
の接続点及びコネクタ11の接続点による各損失も含ま
れる。
【0039】本第1実施例によれば、フレネル反射によ
る光ファイバ5の両端における後方散乱光レベルへの影
響による光損失FLossの測定精度の低下を回避すること
が可能となる。つまり、光損失FLossを精度良く測定す
ることができる。
【0040】光反射器4の反射減衰量RLossA、光反射
器6の反射減衰量RLossB、1×2光スイッチ2の各ポ
ートの損失SLossAB、SLossACは、予め測定してお
く。つまり、これらを既知の損失として、式(2)の演
算が行われる。
【0041】ここで、光反射器4及び光反射器6の反射
は、他のコネクタ、例えば光ファイバ5の近端sにある
コネクタ9や光ファイバ5の遠端eにあるコネクタ11
で発生するフレネル反射量よりも十分大きい必要があ
る。従って、光反射器4の反射減衰量及び光反射器6の
反射減衰量は、0〜1dB等と完全反射に近い方が精度
良く光損失FLossを測定することができる。
【0042】式(2)により光損失FLossを求める演算
は、光パルス試験器1で行っている。この演算を光パル
ス試験器1とは別の演算手段で行っても良いが、光パル
ス試験器1による演算と等価である。
【0043】[第2実施例:光合分岐器を使用した例]
次に、本発明の第2実施例を図3、図4を用いて説明す
る。本第2実施例は第1実施例で用いられている1×2
光スイッチ2を光合分岐器14に置き換えたものであ
り、他の構成は同様なので、第1実施例と同じ部材には
同じ符号を付し、また、説明の重複を省く。
【0044】まず、本第2実施例の測定系を説明する。
図2中、1は光パルス試験器、14は3つの光入出力ポ
ートを備えた光合分岐器、3は光ファイバ、4は光反射
器(第1光反射器)、5は光ファイバ(測定対象)、6
は光反射器(第2光反射器)を表す。また、7は融着接
続点、8はコネクタ接続点、9は近端のコネクタ、10
は遠端に近接したコネクタ、11は遠端のコネクタを表
す。
【0045】光合分岐器14は、Aポート、Bポート、
Cポートと3つの光入出力ポートを備え、Aポートから
Bポートへ、もしくはAポートからCポートへのいずれ
かにも光が合分岐する光合分波器である。
【0046】従って、光合分岐器14では、Aポートか
ら入射した光はBポートとCポートの両方に出射され
る。逆に、Bポートから入射した光も、Cポートから入
射した光も、Aポートに出射される。
【0047】このような光合分岐器14のAポートに光
ファイバ3の片端が接続され、光ファイバ3のもう片端
に光パルス試験器1が接続される。また、光合分岐器1
4のBポートには光反射器4が接続され、Cポートには
測定対象である光ファイバ5が接続される。更に、光フ
ァイバ5の反対側に、光反射器6が着脱可能に接続され
る。
【0048】光合分岐器14のCポートと光ファイバ5
とは、第1実施例と同様、コネクタ9を介して接続する
ようにしている。
【0049】これにより、光合分岐器14は光パルス試
験器1からの光パルス(試験光)を光ファイバ5に挿入
する機能と、光反射器4からの反射光を測定する機能を
備える。なお、光反射器6は、測定毎に、人手で遠端の
コネクタ11に取り付け、測定後に取り外すようにして
いる。
【0050】次に、本第2実施例での測定方法を説明す
る。
【0051】本第2実施例では、光パルス試験器1から
光ファイバ3を介して光合分岐器14に光パルスを出射
し、光反射器4からのフレネル反射光のレベルと、光反
射器6からのフレネル反射光のレベルを光パルス試験器
1で測定する。
【0052】図4に、上記方法で測定した応答光波形例
を示す。図4において、縦軸が後方散乱光レベル、横軸
が距離であり、12は光反射器4からのフレネル反射、
13は光反射器6からのフレネル反射である。
【0053】そして、光反射器4の反射減衰量がRLoss
A(dB) 、光反射器6の反射減衰量がRLossB(dB) 、
光合分岐器14のAポートとBポート間の損失がCLoss
AB(dB) 、光合分岐器14のAポートとCポート間の
損失がCLossAC(dB) 、光パルス試験器1で測定した
光反射器4の反射レベルがRA(dB) 、光パルス試験器
1で測定した反射器6の反射レベルがRB(dB) である
場合、光ファイバ5の近端から遠端までの光損失FLoss
を、次の式(3)にて求めることで測定を行う。 FLoss=(RLossA+RA/2+CLossAB) −(RLossB+RB/2+CLossAC) ・・・式(3)
【0054】本第2実施例によれば、第1実施例と同
様、フレネル反射による光ファイバ5の両端における後
方散乱光レベルへの影響による光損失FLossの測定精度
の低下を回避することが可能となる。つまり、光損失F
Lossを精度良く測定することができる。また、光合分岐
器14を光ファイバ5に接続した場合は、1度の測定
で、光ファイバ5の光損失を測定することができる。
【0055】第1実施例と同様、光反射器4の反射減衰
量RLossA、光反射器6の反射減衰量RLossB、光合分
岐器14の各ポートの損失CLossAB、CLossACは、
予め測定しておく。
【0056】また、第1実施例と同様、光反射器4の反
射及び光反射器6の反射は、他のコネクタ、例えば光フ
ァイバ5の近端にあるコネクタ9や遠端にあるコネクタ
11で発生するフレネル反射量より十分大きい必要があ
る。従って、光反射器4及び光反射器6の反射減衰量
は、0〜1dB等と完全反射に近い方が精度良く光損失
FLossを測定することができる。
【0057】更に、式(3)により光損失FLossを求め
る演算は、光パルス試験器1が行っている。この演算を
光パルス試験器1とは別の演算手段で行っても良いが、
光パルス試験器1による演算と等価である。
【0058】[第3実施例]次に、本発明の第3実施例
を図5〜図11を用いて説明する。
【0059】[第3実施例その1:反射器付きコネク
タ]本第3実施例では、第2光反射器として、図5に示
すように、光通信に影響を与えないように、通信光15
は透過し、試験光16は反射する特性を持つ光反射器6
aを用いる。この光反射器6aは遠端のコネクタに内蔵
される。以下、光反射器6aを内蔵する遠端のコネクタ
を反射器付きコネクタ11aと呼ぶ。
【0060】図6及び図7に、反射器付きコネクタ11
aの具体的な構成例を示す。図6に示す反射器付きコネ
クタ11aは、SCコネクタフェルール17内に、誘電
体多層膜フィルタ18を埋め込んだものである。図7に
示す反射器付きコネクタ11aは、SCコネクタフェル
ール17内に、ファイバグレーティングフィルタ19を
埋め込んだものである。
【0061】前述した第1実施例及び第2実施例では、
光反射器6を測定毎に遠端のコネクタ11に取り付ける
必要があったが、本第3実施例では、反射器付きコネク
タ11aが光反射器6aを予め内蔵したものであるか
ら、この反射器付きコネクタ11aを遠端のコネクタと
して光ファイバ5の端末に予め取り付けておくことで、
測定毎に人手で光反射器6をコネクタ11に取り付ける
といった作業が必要なくなる。
【0062】なお、前述した第1実施例及び第2実施例
において、コネクタ11に内蔵されない光反射器6自体
が、通信光は透過し試験光は反射する特性を持つ光通信
に影響を与えない光反射器であっても良い。
【0063】[第3実施例その2:1×2光スイッチと
反射器付きコネクタを使用した例]次に、図8により、
第1実施例(図1)の構成で、反射器付きコネクタ11
aを使用して、実際に伝送装置20と伝送装置21間の
通信に影響を与えることなく、光ファイバ5の光損失を
測定するシステム構成を説明する。従って、第1実施例
と同じ部材には同じ符号を付し、説明の重複を省略く。
【0064】図8中、1は光パルス試験器、2は1×2
光スイッチ、3は光ファイバ(別の光ファイバ)、4は
光反射器(第1光反射器)、5は光ファイバ(測定対
象)、7は融着接続点、8はコネクタ接続点、9は近端
のコネクタ、10は遠端に近接したコネクタ、11aは
遠端の反射器付きコネクタ(光反射器6a内蔵)、20
は伝送装置、21は伝送装置、22は光合分岐器、23
は試験光遮断フィルタ、24は光ファイバ(第2光ファ
イバ)、25は通信光遮断フィルタ、26はコネクタ、
27は光ファイバを表す。
【0065】反射器付きコネクタ11aは、図5〜図7
(第3実施例その1)で説明したように、通信光は透過
し、試験光は反射する光反射器(第2光反射器)6aを
内蔵したコネクタであり、予め、光ファイバ5の端末に
取り付けられている。
【0066】光合分岐器22は光ファイバ5を、伝送装
置20との接続用光ファイバ24と、1×2光スイッチ
2との接続用光ファイバ27にそれぞれ合分岐接続する
ための光合分岐器であり、光ファイバ5とはコネクタ9
により接続される。
【0067】試験光遮断フィルタ23は、試験光を遮断
し、通信光を透過する特性を具備するフィルタである。
通信光遮断フィルタ25は、通信光を遮断し、試験光を
透過する特性を具備するフィルタである。
【0068】伝送装置20と伝送装置21間の光ファイ
バ5の光損失を測定する前に、光合分岐器22が光ファ
イバ5と光ファイバ24間に挿入される。また、試験光
遮断フィルタ23が伝送装置21の前に、反射器付きコ
ネクタ11aが伝送装置21の前にそれぞれ挿入され
る。更に、通信光遮断フィルタ25が光パルス試験器1
の前に挿入される。
【0069】これら光合分岐器22、試験光遮断フィル
タ23、反射器付きコネクタ11a及び通信光遮断フィ
ルタ25の挿入は、通常、常時挿入しておくと良い。
【0070】1×2光スイッチ2のAポートには、第1
実施例に準じて、光ファイバ3の片端が接続されてい
る。また、この光ファイバ3のもう片端には、通信光遮
断フィルタ25を介して、光パルス試験器1が接続され
ている。また、1×2光スイッチ2のBポートには、光
反射器4が接続されている。
【0071】1×2光スイッチ2のCポートには、コネ
クタ26で光ファイバ27を介して光合分岐器22を接
続することで、測定対象の光ファイバ5が接続される。
【0072】これにより、光合分岐器22は光パルス試
験器1からの光パルス(試験光)を光ファイバ5に挿入
する機能を持つ。また、1×2光スイッチ2は光反射器
4からの反射光を測定する機能と、光パルス試験器1か
らの光パルス(試験光)を光合分岐器22を介して光フ
ァイバ5に挿入する機能を備える。
【0073】本例での測定方法は第1実施例と同様であ
り、例えば、 (1) 1×2光スイッチ2をAポートからBポートに接続
し、光パルス試験器1から光ファイバ3を介して1×2
光スイッチ2に光パルスを出射し、光反射器4からのフ
レネル反射光のレベルを光パルス試験器1で測定する。 (2) 次に、1×2光スイッチ2をAポートからCポート
に接続し、光パルス試験器1から光ファイバ3を介して
1×2光スイッチ2に光パルスを出射し、反射器付きコ
ネクタ11aの光反射器6aからのフレネル反射光のレ
ベルを光パルス試験器1で測定する。
【0074】そして、第1実施例と同様、光反射器4の
反射減衰量がRLossA(dB) 、光反射器6aの反射減衰
量がRLossB(dB) 、1×2光スイッチ2のAポートと
Bポート間の損失がSLossAB(dB) 、1×2光スイッ
チ2のAポートとCポート間の損失がSLossAC(dB)
、光パルス試験器1で測定した光反射器4の反射レベ
ルがRA(dB) 、光パルス試験器1で測定した反射器6
aの反射レベルがRB(dB) である場合、光ファイバ5
の近端から遠端までの光損失FLossを、前記式(2)に
て求めることで測定を行う。
【0075】従って、光パルス試験器1からの試験光波
長と、伝送装置20、21間に使われている通信光波長
とを異ならせることで、伝送装置20、21間の通信中
にも、通信に影響を与えることなく、光ファイバ5の光
損失FLossを精度良く測定することができる。つまり、
光反射器6aを光ファイバ5の遠端のコネクタ11aに
予め内蔵したことにより、現用の光ファイバ5の光通信
時の通信に影響を与えることがない。
【0076】ここで、光反射器4の反射及び光反射器6
aの反射は、他のコネクタ、例えば光ファイバ5の近端
にあるコネクタ9や遠端にあるコネクタ11aで発生す
るフレネル反射量より十分大きい必要がある。従って、
光反射器4の反射減衰量及びコネクタ11a内蔵の光反
射器6aの反射減衰量は、0〜1dB等と完全反射に近
い方が精度良く光損失FLossを測定することができる。
【0077】なお、本例では、光合分岐器22にコネク
タ26を用いて1×2光スイッチ2を接続することで、
光損失の測定毎に、光パルス試験器1、光ファイバ3、
1×2光スイッチ2及び光反射器4を光ファイバ5に取
り付けるようにしている。しかし、常時、光合分岐器2
2に1×2光スイッチ2を接続しておいても良い。
【0078】[第3実施例その3:1×2光スイッチと
反射器付きコネクタと1×N光スイッチを使用した例]
次に、図9により、第1実施例(図1)の構成で、反射
器付きコネクタ11aと1×N光スイッチ28を使用し
て、実際に伝送装置20と伝送装置21間の通信に影響
を与えることなく、光ファイバ5の光損失を測定するシ
ステム構成を説明する。本例は、図8の例(第3実施例
その2)と比較すると、1×2光スイッチ2と光合分岐
器22との間に、1×N光スイッチ28を挿入した点が
異なり、他の構成は同様なので、図8の例と同じ部材に
は同じ符号を付し、説明の重複を省く。
【0079】図9中、1は光パルス試験器、2は1×2
光スイッチ、3は光ファイバ(別の光ファイバ)、4は
光反射器(第1光反射器)、5は光ファイバ(測定対
象)、7は融着接続点、8はコネクタ接続点、9は近端
のコネクタ、10は遠端に接近したコネクタ、11aは
遠端の反射器付きコネクタ、20は伝送装置、21は伝
送装置、22は光合分岐器、23は試験光遮断フィル
タ、24は光ファイバ(第2光ファイバ)、25は通信
光遮断フィルタ、26はコネクタ、27は光ファイバ、
28は1×N光スイッチ(1×N構成の光スイッチ)、
29は1心のヘッドを表す。
【0080】光合分岐器22は光ファイバ5を、伝送装
置20との接続用光ファイバ24と1×2光スイッチ2
との接続用光ファイバ27にそれぞれ合分岐接続するた
めの光合分岐器であり、光ファイバ5とは近端のコネク
タ9で接続される。
【0081】図9では光ファイバ5と光合分岐器22を
1組だけ示しているが、伝送装置20、21とその間の
光ファイバ5からなる通信系が複数存在する場合は、光
ファイバ5毎に図9と同様に光合分波器22が接続され
る。
【0082】1×N光スイッチ28のN心側には、予
め、複数の光合分岐器22がそれぞれ光ファイバ27を
介して接続されている。1×N光スイッチ28の1心側
には、予め、1×2光スイッチ2のCポートのコネクタ
26が接続されている。
【0083】従って、1×2光スイッチ2のCポートに
は、1×N光スイッチ28のヘッド29の動作に応じ
て、所望の光合分岐器22が選択されて接続され、その
結果、所望の光ファイバ5が測定対象として接続され
る。
【0084】1×2光スイッチ2のAポートには、図8
の例と同様、光ファイバ3の片端が接続されている。こ
の光ファイバ3のもう片端には、通信光遮断フィルタ2
5を介して、光パルス試験器1が接続されている。1×
2光スイッチ2のBポートには、光反射器4が接続され
ている。
【0085】次に、本例での測定方法を説明する。
【0086】(1) 例えば、1×2光スイッチ2をAポー
トからBポートに接続し、光パルス試験器1から光ファ
イバ3を介して1×2光スイッチ2に光パルスを出射
し、光反射器4からのフレネル反射光のレベルを光パル
ス試験器1で測定する。
【0087】(2) 次に、1×2光スイッチ2をAポート
からCポートに接続し、また、1×N光スイッチ28で
所望の光合分岐器22を選択し、光パルス試験器1から
光ファイバ3、1×2光スイッチ2、1×N光スイッチ
28及び光合分岐器22を介して所望の光ファイバ5に
光パルスを出射し、反射器付きコネクタ11aの光反射
器6aからのフレネル反射光のレベルを光パルス試験器
1で測定する。但し、試験光波長は通信光波長と異なら
せる。
【0088】そして、図8の例と同様、光反射器4の反
射減衰量がRLossA(dB) 、光反射器6aの反射減衰量
がRLossB(dB) 、1×2光スイッチ2のAポートとB
ポート間の損失がSLossAB(dB) 、1×2光スイッチ
2のAポートとCポート間の損失がSLossAC(dB) 、
光パルス試験器1で測定した光反射器4の反射レベルが
RA(dB) 、光パルス試験器1で測定した反射器6aの
反射レベルがRB(dB) である場合、光ファイバ5の近
端から遠端までの光損失をFLossとすると、前記式
(2)にて光損失FLossを求めることで測定を行う。
【0089】本例では、1×N光スイッチ28を備えて
いることから、この1×N光スイッチ28、1×2光ス
イッチ2及び光パルス試験器1を遠隔自動で制御するこ
とにより、図8の例とは異なり光損失の測定毎に、光パ
ルス試験器1、光ファイバ3、1×2光スイッチ2及び
光反射器4を光ファイバ5に取り付ける必要がなくな
る。
【0090】また、本例では、1×N光スイッチ28を
用いることで、1つの光反射器4を複数の光ファイバ5
の光損失測定に共用することができ、経済的かつ高密度
に光損失を測定するシステムを構築することができる。
【0091】[第3実施例その4:光合分岐器と反射器
付きコネクタを使用した測定]次に、図10により、第
2実施例(図3)の構成で、反射器付きコネクタ11a
を使用して、実際に伝送装置20と伝送装置21間の通
信に影響を与えることなく、光ファイバ5の光損失を測
定するシステム構成を説明する。言い換えれば、本例
は、図8の例(第3実施例その2)と比べると、1×2
光スイッチ2に代えて光合分岐器14を用いた点が異な
り、他の構成は同様なので、図8の例あるいは第2実施
例と同じ部材には同じ符号を付し、説明の重複を省く。
【0092】図10中、1は光パルス試験器、14は光
合分岐器、3は光ファイバ(別の光ファイバ)、4は光
反射器(第1光反射器)、5は光ファイバ(測定対
象)、7は融着接続点、8はコネクタ接続点、9は近端
のコネクタ、10は遠端近くのコネクタ、11aは遠端
の反射器付きコネクタ、20は伝送装置、21は伝送装
置、22は光合分岐器、23は試験光遮断フィルタ、2
4は光ファイバ(第2光ファイバ)、25は通信光遮断
フィルタ、26はコネクタ、27は光ファイバを表す。
【0093】反射器付きコネクタ11aは、図5で説明
したように、通信光は透過し、試験光は反射する光反射
器(第2光反射器)6aを内蔵したコネクタであり、光
ファイバ5の端末に取り付けられる。
【0094】光合分岐器14は、Aポート、Bポート、
Cポートと3つの光入出力ポートを備え、光経路をAポ
ートからBポートへ、もしくはAポートからCポートへ
のいずれかにも光が合分岐する光合分岐器である。
【0095】光合分岐器22は光ファイバ5を、伝送装
置20側の接続用光ファイバ24と光合分岐器14側の
接続用光ファイバ27にそれぞれ合分岐接続するための
光合分岐器であり、光ファイバ5とはコネクタ9により
接続される。光ファイバ27は光合分岐器14のCポー
トに、コネクタ26により接続される。
【0096】伝送装置20と伝送装置21間の光ファイ
バ5の光損失を測定する前に、光合分岐器22が光ファ
イバ5と光ファイバ24間に挿入される。また、試験光
遮断フィルタ23が伝送装置21の前に、反射器付きコ
ネクタ11aが伝送装置21の前にそれぞれ挿入され
る。更に、通信光遮断フィルタ25が光パルス試験器1
の前に挿入される。
【0097】光合分岐器14のAポートには、第2実施
例に準じて、光ファイバ3の片端が接続されている。こ
の光ファイバ3のもう片端には、通信光遮断フィルタ2
5を介して、光パルス試験器1が接続されている。ま
た、光合分岐器14のBポートには、光反射器4が接続
されている。
【0098】光合分岐器14のCポートは、コネクタ2
6及び光ファイバ27を介して、光合分岐器22に接続
される。これにより、光合分岐器14のCポートに測定
対象の光ファイバ5が接続されることになる。
【0099】これにより、光合分岐器22は光パルス試
験器1からの光パルス(試験光)を光ファイバ5に挿入
する機能を持つ。また、光合分岐器14は光反射器4か
らの反射光を測定する機能と、光パルス試験器1からの
光パルス(試験光)を光合分岐器22を介して光ファイ
バ5に挿入する機能を備える。
【0100】本例での測定方法は、第2実施例と同様で
あり、光パルス試験器1から光ファイバ3を介して光合
分岐器14に光パルスを出射し、光反射器4からのフレ
ネル反射光のレベルと、反射器付きコネクタ11aの光
反射器6aからのフレネル反射光のレベルを光パルス試
験器1で測定する。
【0101】そして、光反射器4の反射減衰量がRLoss
A(dB) 、光反射器6aの反射減衰量がRLossB(dB)
、光合分岐器14のAポートとBポート間の損失がCL
ossAB(dB) 、光合分岐器14のAポートとCポート
間の損失がCLossAC(dB) 、光パルス試験器1で測定
した光反射器4の反射レベルがRA(dB) 、光パルス試
験器1で測定した反射器6aの反射レベルがRB(dB)
である場合、光ファイバ5の近端sから遠端eまでの光
損失をFLossとすると、前記式(3)にて光損失FLoss
を求めることで測定を行う。
【0102】従って、光パルス試験器1からの試験光波
長と、伝送装置20、21間に使われている通信波長と
を異ならせることで、伝送装置20、21間の通信中に
も、通信に影響を与えることなく、光ファイバ5の光損
失FLossを精度良く測定することができる。
【0103】なお、本例では、光合分岐器22にコネク
タ26を用いて光合分岐器14を接続することで、光損
失の測定毎に、光パルス試験器1、光ファイバ3、光合
分岐器14及び光反射器4を光ファイバ5に取り付ける
ようにしている。しかし、常時、光合分岐器22に光合
分岐器14を接続しておいても良い。
【0104】[第3実施例その5:光合分岐器と反射器
付きコネクタと1×N光スイッチを使用した測定]次
に、図11により、第2実施例(図3)の構成で、反射
器付きコネクタ11aと1×N光スイッチ28を使用し
て、実際に伝送装置20と伝送装置21間の通信に影響
を与えることなく、光ファイバ5の光損失を測定するシ
ステム構成を説明する。言い換えれば、本例は、図10
の例(第3実施例その4)と比べると、光合分岐器14
と光合分岐器22の間に、1×N光スイッチ28が挿入
されている点が異なり、他の構成は同様なので、図10
の例あるいは第2実施例と同じ部材には同じ符号を付
し、説明の重複を省く。
【0105】図11中、1は光パルス試験器、14は光
合分岐器、3は光ファイバ(別の光ファイバ)、4は光
反射器(第1光反射器)、5は光ファイバ(測定対
象)、7は融着接続点、8はコネクタ接続点、9は近端
のコネクタ、10は遠端近くのコネクタ、11aは遠端
の反射器付きコネクタ、20は伝送装置、21は伝送装
置、22は光合分岐器、23は試験光遮断フィルタ、2
4は光ファイバ(第2光ファイバ)、25は通信光遮断
フィルタ、26はコネクタ、27は光ファイバ、28は
1×N光スイッチ、29は1心のヘッドを表す。
【0106】光合分岐器22は光ファイバ5を、伝送装
置20側の接続用光ファイバ24と光合分岐器14側の
接続用光ファイバ27にそれぞれ合分岐するための光合
分岐器であり、光ファイバ5とは近端のコネクタ9で接
続される。
【0107】図11では光ファイバ5と光合分岐器22
の1組を示しているが、伝送装置20、21とその間の
光ファイバ5からなる伝送系が複数存在する場合は、光
ファイバ5毎に図9と同様に光合分波器22が接続され
る。
【0108】1×N光スイッチ28のN心側には、予
め、複数の光合分岐器22がそれぞれ光ファイバ27を
介して接続されている。1×N光スイッチ28の1心側
には、予め、光合分岐器14のCポートのコネクタ26
が接続されている。
【0109】従って、光合分岐器14のCポートには、
1×N光スイッチ28のヘッド29の動作に応じて、所
望の光合分岐器22が選択されて接続され、その結果、
所望の光ファイバ5が測定対象として接続される。
【0110】光合分岐器14のAポートには、図10の
例と同様、光ファイバ3の片端が接続されている。この
光ファイバ3のもう片端には、通信光遮断フィルタ25
を介して、光パルス試験器1が接続されている。光合分
岐器14のBポートには、光反射器4が接続されてい
る。
【0111】次に、本例での測定方法を説明する。本例
では、1×N光スイッチ28で所望の光合分岐器22を
選択した後、図10の例と同様、光パルス試験器1から
光ファイバ3を介して光合分岐器14に光パルスを出射
し、光反射器4からのフレネル反射光のレベルと、反射
器付きコネクタ11aの光反射器6aからのフレネル反
射光のレベルを光パルス試験器1で測定する。試験光波
長は通信光波長と異なる。
【0112】そして、図10の例と同様、光反射器4の
反射減衰量がRLossA(dB) 、光反射器6aの反射減衰
量がRLossB(dB) 、光合分岐器14のAポートとBポ
ート間の損失がCLossAB(dB) 、光合分岐器14のA
ポートとCポート間の損失がCLossAC(dB) 、光パル
ス試験器1で測定した光反射器4の反射レベルがRA
(dB) 、光パルス試験器1で測定した反射器6aの反射
レベルがRB(dB) である場合、光ファイバ5の近端か
ら遠端までの光損失をFLossとすると、前記式(3)に
て光損失FLossを求めることで測定を行う。
【0113】本例では、1×N光スイッチ28を備える
ことから、1×N光スイッチ28及び光パルス試験器1
を遠隔自動で制御することにより、図10の例とは異な
り光損失の測定毎に、光パルス試験器1、光ファイバ
3、光合分岐器14及び光反射器4を光ファイバ5に取
り付ける必要がなくなる。
【0114】[第4実施例:2つの光合分岐器を1つに
統合した光合分岐器と反射器付きコネクタを使用した測
定]次に、図12により、図10の例(第3実施例その
4)中の2つの光合分岐器14と光合分岐器22を1つ
に統合して、実際に伝送装置20と伝送装置21間の通
信に影響を与えることなく、光ファイバ5の光損失を測
定するシステム構成を説明する。言い換えれば、本第4
実施例は、図10の例と比べると、2つの光合分岐器1
4と光合分岐器22に代えて、1つの光合分岐器30を
用いた点が異なり、他の構成は同様なので、図10の例
と同じ部材には同じ符号を付し、説明の重複を省く。
【0115】図12中、1は光パルス試験器、30は4
つの光入出力ポートを備える光合分岐器、3は光ファイ
バ(別の光ファイバ)、4は光反射器(第1光反射
器)、5は光ファイバ(測定対象)、7は融着接続点、
8はコネクタ接続点、9は近端のコネクタ、10は遠端
近くのコネクタ、11aは遠端の反射器付きコネクタ、
20は伝送装置、21は伝送装置、23は試験光遮断フ
ィルタ、24は光ファイバ(第2光ファイバ)、25は
通信光遮断フィルタを表す。
【0116】光合分岐器30は、Aポート、Bポート、
Cポート、Dポートと4つの光入出力ポートを備え、A
ポートから入射した光はBポートとCポートの両方に、
Dポートから入射した光もBポートとCポートの両方に
出射する光部品である。逆に、Bポートから入射した光
はAポートとDポートの両方に、Cポートから入射した
光もAポートとDポートの両方に出射する。
【0117】反射器付きコネクタ11aは光ファイバ5
の端末に取り付けられており、通信光は透過し、試験光
は反射する光反射器(第2光反射器)6aを内蔵する。
【0118】伝送装置20と伝送装置21間の光ファイ
バ5の光損失を測定する前に、光合分岐器30が光ファ
イバ5と光ファイバ24間に挿入される。また、試験光
遮断フィルタ23が伝送装置21の前に、反射器付きコ
ネクタ11aが伝送装置21の前にそれぞれ挿入され
る。更に、通信光遮断フィルタ25が光パルス試験器1
の前に挿入される。
【0119】光合分岐器30のAポートには、光ファイ
バ3の片端が接続されている。この光ファイバ3のもう
片端には、通信光遮断フィルタ25を介して、光パルス
試験器1が接続されている。また、光合分岐器14のB
ポートには、光反射器4が接続されている。
【0120】更に、光合分岐器30のCポートには、コ
ネクタ9を介して測定対象の光ファイバ5が接続され
る。また、光合分岐器30のDポートには、伝送装置2
0に接続されている光ファイバ24が接続される。
【0121】これにより、光合分岐器30は光パルス試
験器1からの光パルス(試験光)を光ファイバ5に挿入
する機能と、光反射器4からの反射光を測定する機能を
統合して備える。
【0122】本第4実施例での測定方法は、図10の例
(第3実施例その4)と同様であり、光パルス試験器1
から光ファイバ3を介して光合分岐器30のAポートに
光パルスを出射し、光反射器4からのフレネル反射光の
レベルと、反射器付きコネクタ11aの光反射器6aか
らのフレネル反射光のレベルを光パルス試験器1で測定
する。
【0123】そして、光反射器4の反射減衰量がRLoss
A(dB) 、光反射器6aの反射減衰量がRLossB(dB)
、光合分岐器30のAポートとBポート間の損失がCL
ossAB(dB) 、光合分岐器30のAポートとCポート
間の損失がCLossAC(dB) 、光パルス試験器1で測定
した光反射器4の反射レベルがRA(dB) 、光パルス試
験器1で測定した反射器6aの反射レベルがRB(dB)
である場合、光ファイバ5の近端から遠端までの光損失
をFLossとすると、前記式(3)にて光損失FLossを求
めることで測定を行う。
【0124】従って、図10の例(第3実施例その4)
中の2つの光合分岐器14と光合分岐器22に代えて、
これらを統合した1つの光合分岐器30を用いることに
より、光パルス試験器1からの試験光波長と、伝送装置
20、21間に使われている通信波長とを異ならせるこ
とで、伝送装置20、21間の通信中にも、通信に影響
を与えることなく、光ファイバ5の光損失FLossを精度
良く測定することができる。
【0125】ここで、伝送装置20、21間の通信方式
が伝送路の反射への影響が弱い方式を採用している場
合、光反射器4は、試験光波長(例えば1650nm)
に対しては反射するが、通信光波長(例えば1310n
m)に対しては反射を押さえるように工夫した光反射器
を使用する。
【0126】[第5実施例:2つの光合分岐器を1つに
統合した光合分岐器と、反射器付きコネクタと、2×N
光スイッチを使用した測定]次に、図13により、第4
実施例(図12)の構成で、2×N光スイッチ31を使
用して、実際に伝送装置20と伝送装置21間の通信に
影響を与えることなく、光ファイバ5の光損失を測定す
るシステム構成を説明する。即ち、本第5実施例は、第
4実施例と比べると、光合分岐器30のAポートと光フ
ァイバ3との間、並びに、Bポートと光反射器4との間
に、2×N光スイッチ31が挿入されている点が異な
り、他の構成は同様なので、第4実施例と同じ部材には
同じ符号を付し、説明の重複を省く。
【0127】図13中、1は光パルス試験器、30は光
合分岐器、3は光ファイバ(別の光ファイバまたは第1
光ファイバ)、4は光反射器(第1光反射器)、5は光
ファイバ(測定対象)、7は融着接続点、8はコネクタ
接続点、9は近端のコネクタ、10は遠端近くのコネク
タ、11aは遠端の反射器付きコネクタ、20は伝送装
置、21は伝送装置、23は試験光遮断フィルタ、24
は光ファイバ(第2光ファイバ)、25は通信光遮断フ
ィルタ、31は2×N光スイッチ(2×N構成の光スイ
ッチ)、32は2心のヘッドを表す。
【0128】図13では光ファイバ5と光合分岐器30
の1組を示しているが、伝送装置20、21とその間の
光ファイバ5からなる通信系が複数存在する場合は、光
ファイバ5毎に図13と同様に光合分波器30が接続さ
れる。
【0129】2×N光スイッチ30のN心側には、予
め、複数の光合分岐器30のAポートとBポートがそれ
ぞれ対になって光ファイバを介して接続されている。2
×N光スイッチ31の2心側には、予め、光ファイバ3
及び光反射器4がそれぞれ接続されている。光ファイバ
3は光合分岐器30のAポートに対応し、光反射器4は
Bポートに対応している。
【0130】従って、2×N光スイッチ31のヘッド3
2の動作に応じて、所望の光合分岐器30が選択され
る。そして、選択された光合分岐器30のAポートには
2×N光スイッチ31と光ファイバ3を介して光パルス
試験器1が接続され、Bポートに2×N光スイッチ31
を介して光反射器4が接続される。選択された光合分岐
器30のCポートにコネクタ9を介して接続されている
光ファイバ5が測定対象となる。
【0131】反射器付きコネクタ11aは光ファイバ5
の端末に取り付けられており、通信光は透過し、試験光
は反射する光反射器(第2光反射器)6aを内蔵する。
【0132】伝送装置20と伝送装置21間の光ファイ
バ5の光損失を測定する前に、光合分岐器30が光ファ
イバ5と光ファイバ24間に挿入される。また、試験光
遮断フィルタ23が伝送装置21の前に、反射器付きコ
ネクタ11aが伝送装置21の前にそれぞれ挿入され
る。更に、通信光遮断フィルタ25が光パルス試験器1
の前に挿入される。
【0133】次に、本第5実施例での測定方法を説明す
る。
【0134】本第5実施例では、2×N光スイッチ30
で所望の光合分岐器30を選択した後、第4実施例と同
様、光パルス試験器1から光ファイバ3を介して光合分
岐器30のAポートに光パルスを出射し、光反射器4か
らのフレネル反射光のレベルと、反射器付きコネクタ1
1aの光反射器6aからのフレネル反射光のレベルを光
パルス試験器1で測定する。試験光波長は通信光波長と
異なる。
【0135】本第5実施例では、光合分岐器30と光反
射器4との間の2×N光スイッチ30の接続損失WLoss
を考慮して、光ファイバ5の近端から遠端までの光損失
FLossを求める。
【0136】つまり、光反射器4の反射減衰量がRLoss
A(dB) 、光反射器6aの反射減衰量がRLossB(dB)
、光合分岐器30のAポートとBポート間の損失がCL
ossAB(dB) 、光合分岐器30のAポートとCポート
間の損失がCLossAC(dB) 、光合分岐器30と光反射
器4との間の2×N光スイッチ30の接続損失がWLoss
(dB) 、光パルス試験器1で測定した光反射器4の反射
レベルがRA(dB) 、光パルス試験器1で測定した反射
器6aの反射レベルがRB(dB) である場合、光ファイ
バ5の近端から遠端までの光損失FLossを、次の式
(4)にて求めることで測定する。 FLoss=(RLossA+RA/2+CLossAB+WLoss) −(RLossB+RB/2+CLossAC) ・・・式(4)
【0137】式(4)中の損失WLossは、RLossA、R
LossB、CLossAB及びCLossACと同様、予め測定し
ておく。
【0138】本第5実施例では、2×N光スイッチ28
を備えることから、1つの光反射器4を複数の光ファイ
バ5の光損失測定に共用することができ、より経済的か
つ高密度に光損失を測定するシステムを構築することが
できる。
【0139】また、本第5実施例では、2×N光スイッ
チ28を備えることから、2×N光スイッチ28及び光
パルス試験器1を遠隔自動で制御することにより、図1
2の例とは異なり光損失の測定毎に、光パルス試験器
1、光ファイバ3及び光反射器4を光ファイバ5に取り
付ける必要がなくなる。
【0140】
【発明の効果】以上の説明から判るように、本発明によ
れば、光パルス試験器を用いて光ファイバ線路の光損失
を測定する場合、測定対象の光ファイバに1×2光スイ
ッチまたは光合分岐器を接続した上で、測定対象の光フ
ァイバ線路の両端における反射レベル、第1及び第2光
反射器の反射減衰量、並びに、1×2光スイッチまたは
光合分岐器のポート間の損失値に基づいて光損失値を算
出する。従って、フレネル反射による測定対象の光ファ
イバの両端における後方散乱光レベルへの影響による光
損失の測定精度の低下を回避することが可能となる。つ
まり、測定対象の光ファイバの近端から遠端までの光損
失を精度良く測定することができる。
【0141】特に、光合分岐器を用いた場合は、1度の
測定で、測定対象の光ファイバの光損失を測定すること
ができる。
【0142】また、第2光反射器を測定対象の光ファイ
バの遠端のコネクタに予め内蔵する場合は、測定毎に現
地で、測定対象の光ファイバに人手で第2光反射器を接
続する必要がなくなる。
【0143】また、第2光反射器を測定対象の光ファイ
バの遠端のコネクタに予め内蔵した場合は、現用の光フ
ァイバ回線の光通信時の通信に影響を与えることなく、
光損失を精度良く測定することが可能となる。
【0144】更に、1つの光合分岐器で、試験光を測定
対象の光ファイバに挿入する機能と、第1光反射器から
の反射光を測定する機能とを統合するは、経済的かつ高
密度に光損失を測定するシステムを構築することができ
る。この場合、2×N光スイッチを用いることで、1つ
の第1光反射器を複数の測定対象の光ファイバに共用す
ることができ、更に経済的かつ高密度に光損失を測定す
るシステムを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の測定系を示す図。
【図2】第1実施例における応答光波形例を示す図。
【図3】本発明の第2実施例の測定系を示す図。
【図4】第2実施例における応答波光形例を示す図。
【図5】本発明の第3実施例その1(反射器付きコネク
タ)を示す図。
【図6】反射器付きコネクタの具体的構成例を示す図。
【図7】反射器付きコネクタの別の具体的構成例を示す
図。
【図8】本発明の第3実施例その2の測定系を示す図。
【図9】本発明の第3実施例その3の測定系を示す図。
【図10】本発明の第3実施例その4の測定系を示す
図。
【図11】本発明の第3実施例その5の測定系を示す
図。
【図12】本発明の第4実施例の測定系を示す図。
【図13】本発明の第5実施例の測定系を示す図。
【図14】第1従来例の測定系を示す図。
【図15】第1従来例における応答波光形例を示す図。
【図16】第2従来例の測定系を示す図。
【図17】第3従来例の測定系を示す図。
【図18】第4従来例の測定系を示す図。
【図19】第4従来例における応答波光形例を示す図。
【符号の説明】
A、B、C、D 光入出力ポート e 遠端 s 近端 1 光パルス試験器 2 1×2光スイッチ 3 光ファイバ(別の光ファイバまたは第1光ファイ
バ) 4 光反射器(第1光反射器) 5 光ファイバ(測定対象) 6 光反射器(第2光反射器) 6a 通信光を透過し、試験光を反射する光反射器(第
2光反射器) 7 融着接続点 8 コネクタ接続点 9 近端のコネクタ 10 遠端に接近したコネクタ 11 遠端のコネクタ 11a 反射器付きコネクタ(光反射器6aを内蔵した
遠端のコネクタ) 12 第1反射器からのフレネル反射 13 第2反射器からのフレネル反射 14 3つの光入出力ポートを備えた光合分岐器 15 通信光 16 試験光 17 コネクタフェルール 18 誘電体多層膜フィルタ 19 ファイバグレーティングフィルタ 20、21 伝送装置 22 光合分岐器 23 試験光遮断フィルタ 24 光ファイバ(第2光ファイバ) 25 通信光遮断フィルタ 26 コネクタ 27 光ファイバ 28 1×N光スイッチ 29 ヘッド(1心) 30 4つの光入出力ポートを備えた光合分岐器 31 2×N光スイッチ 32 ヘッド(2心) 33 試験光遮断フィルタ 34 光ファイバ 35、36 フレネル反射

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光線路の片端から光パルスを入射すると
    ともに、前記光線路で発生する後方散乱光及びフレネル
    反射光からなる応答光を受光し、受光した応答光波形か
    ら前記光線路の特性を測定する光パルス試験器を用いた
    光ファイバ損失測定方法において、 Aポート、Bポート、Cポートと3つの光入出力ポート
    を備え、光経路をAポートからBポートへ、もしくはA
    ポートからCポートへのいずれかに切り換えることが可
    能な1×2光スイッチを用い、 前記1×2光スイッチのCポートに測定対象の光ファイ
    バの片端を接続し、 前記1×2光スイッチのAポートに前記測定対象の光フ
    ァイバとは別の光ファイバの片端を接続し、 前記別の光ファイバのもう片端に前記光パルス試験器を
    接続し、 前記1×2光スイッチのBポートに第1光反射器を接続
    し、 前記測定対象の光ファイバのもう片端に第2光反射器を
    接続し、 前記1×2光スイッチをAポートからBポートに接続し
    て、前記第1光反射器からのフレネル反射のレベルRA
    (dB) を測定し、 前記1×2光スイッチをAポートからCポートに接続し
    て、前記第2光反射器からのフレネル反射のレベルRB
    (dB) を測定し、 前記第1光反射器の反射減衰量がRLossA(dB) 、前記
    第2光反射器の反射減衰量がRLossB(dB) 、前記1×
    2光スイッチのAポートとBポート間の損失がSLossA
    B(dB) 、前記1×2光スイッチのAポートとCポート
    間の損失がSLossAC(dB) であるとき、前記測定対象
    の光ファイバの近端から遠端までの光損失FLossを、 FLoss=(RLossA+RA/2+SLossAB)−(RLo
    ssB+RB/2+SLossAC) の式から求めることを特徴とする光ファイバ損失測定方
    法。
  2. 【請求項2】 光線路の片端から光パルスを入射すると
    ともに、前記光線路で発生する後方散乱光及びフレネル
    反射光からなる応答光を受光し、受光した応答光波形か
    ら前記光線路の特性を測定する光パルス試験器を用いた
    光ファイバ損失測定方法において、 Aポート、Bポート、Cポートと3つの光入出力ポート
    を備え、AポートからBポートへ、また、Aポートから
    Cポートへのいずれかにも光が合分岐することが可能な
    光合分岐器を用い、 前記光合分岐器のCポートに測定対象の光ファイバの片
    端を接続し、 前記光合分岐器のAポートに前記測定対象の光ファイバ
    とは別の光ファイバの片端を接続し、 前記別の光ファイバのもう片端に前記光パルス試験器を
    接続し、 前記光合分岐器のBポートに第1光反射器を接続し、 前記測定対象の光ファイバのもう片端に第2光反射器を
    接続し、 前記光合分岐器を通して前記第1光反射器からのフレネ
    ル反射のレベルRA(dB) と、前記第2光反射器からの
    フレネル反射のレベルRB(dB) を測定し、 前記第1光反射器の反射減衰量がRLossA(dB) 、前記
    第2光反射器の反射減衰量がRLossB(dB) 、前記光合
    分岐器のAポートとBポート間の損失がCLossAB(d
    B) 、前記光合分岐器のAポートとCポート間の損失が
    CLossAC(dB)であるとき、前記測定対象の光ファイ
    バの近端から遠端までの光損失FLossを、 FLoss=(RLossA+RA/2+CLossAB)−(RLo
    ssB+RB/2+CLossAC) の式から求めることを特徴とする光ファイバ損失測定方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の光ファイバ損失測定方法
    において、 前記3つの光入出力ポートを備える光合分岐器に代え
    て、Aポート、Bポート、Cポート、Dポートと4つの
    光入出力ポートを備え、AポートからBポートへ、ま
    た、AポートからCポートへいずれかにも光が合分岐
    し、かつ、DポートからBポートへ、また、Dポートか
    らCポートへいずれかにも光が合分岐することが可能な
    光合分岐器を用いること、 前記4つの光入出力ポートを備える光合分岐器のAポー
    トに前記別の光ファイバの片端を接続し、前記4つの光
    入出力ポートを備える光合分岐器のBポートに前記第1
    光反射器を接続し、前記4つの光入出力ポートを備える
    光合分岐器のCポートに測定対象の光ファイバの片端を
    接続し、前記4つの光入出力ポートを備える光合分岐器
    のDポートに前記測定対象の光ファイバとは別の第2光
    ファイバを接続することを特徴とする光ファイバ損失測
    定方法。
  4. 【請求項4】 光線路の片端から光パルスを入射すると
    ともに、前記光線路で発生する後方散乱光及びフレネル
    反射光からなる応答光を受光し、受光した応答光波形か
    ら前記光線路の特性を測定する光パルス試験器を用いた
    光ファイバ損失測定方法において、 Aポート、Bポート、Cポート、Dポートと4つの光入
    出力ポートを備え、AポートからBポートへ、また、A
    ポートからCポートへいずれかにも光が合分岐し、か
    つ、DポートからBポートへ、また、DポートからCポ
    ートへいずれかにも光が合分岐することが可能であり、
    Cポートに測定対象の光ファイバが接続される光合分岐
    器と、2×N光スイッチを用い、 前記光合分岐器のCポートに測定対象の光ファイバの片
    側を接続し、 前記2×N光スイッチのN心側に前記光合分岐器のAポ
    ートとBポートを接続し、 前記2×N光スイッチの2心側に前記測定対象の光ファ
    イバとは別の第1光ファイバの片端を接続し、 前記第1光ファイバのもう片端を前記光パルス試験器に
    接続し、 前記2×N光スイッチの2心側に第1光反射器を接続
    し、 前記測定対象の光ファイバのもう片端に第2光反射器を
    接続し、 前記光合分岐器のDポートに前記測定対象の光ファイバ
    とは別の第2光ファイバを接続し、 前記光合分岐器及び前記2×N光スイッチを通して前記
    第1光反射器からのフレネル反射のレベルRA(dB)
    と、前記第2光反射器からのフレネル反射のレベルRB
    (dB) を測定し、 前記第1光反射器の反射減衰量がRLossA(dB) 、前記
    第2光反射器の反射減衰量がRLossB(dB) 、前記光合
    分岐器のAポートとBポート間の損失がCLossAB(d
    B) 、前記光合分岐器のAポートとCポート間の損失が
    CLossAC(dB)、前記光合分岐器と前記第1光反射器
    間の前記2×N光スイッチの接続損失がWLoss(dB) で
    あるとき、前記測定対象の光ファイバの近端から遠端ま
    での光損失FLossを、 FLoss=(RLossA+RA/2+CLossAB+WLoss)
    −(RLossB+RB/2+CLossAC) の式から求めることを特徴とする光ファイバ損失測定方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1から4いずれかに記載の光ファ
    イバ損失測定方法において、 前記第2光反射器として、前記測定対象の光ファイバの
    遠端のコネクタに内蔵した、通信光を透過し、試験光を
    反射する特性を持つ光反射器を用いることを特徴とする
    光ファイバ損失測定方法。
  6. 【請求項6】 光線路の片端から光パルスを入射すると
    ともに、前記光線路で発生する後方散乱光及びフレネル
    反射光からなる応答光を受光し、受光した応答光波形か
    ら前記光線路の特性を測定する光パルス試験器を用いた
    光ファイバ損失測定装置において、 前記光パルス試験器と、 Aポート、Bポート、Cポートと3つの光入出力ポート
    を備え、光経路をAポートからBポートへ、もしくはA
    ポートからCポートへのいずれかに切り換えることが可
    能であり、Cポートに測定対象の光ファイバの片端が接
    続される1×2光スイッチと、 前記光パルス試験器と前記1×2光スイッチのAポート
    を接続する、前記測定対象の光ファイバとは別の光ファ
    イバと、 前記1×2光スイッチのBポートに接続される第1光反
    射器と、 前記測定対象の光ファイバのもう片端に接続される第2
    光反射器とを備え、 前記光パルス試験器は、前記第1光反射器の反射減衰量
    がRLossA(dB) 、前記第2光反射器の反射減衰量がR
    LossB(dB) 、前記1×2光スイッチのAポートとBポ
    ート間の損失がSLossAB(dB) 、前記1×2光スイッ
    チのAポートとCポート間の損失がSLossAC(dB) で
    あるとき、前記1×2光スイッチがAポートからBポー
    トに接続されたときに測定した前記第1光反射器からの
    フレネル反射のレベルRA(dB) と、前記1×2光スイ
    ッチをAポートからCポートに接続されたときに測定し
    た前記第2光反射器からのフレネル反射のレベルRB
    (dB) とから、前記測定対象の光ファイバの近端から遠
    端までの光損失FLossを、 FLoss=(RLossA+RA/2+SLossAB)−(RLo
    ssB+RB/2+SLossAC) の式から求めることを特徴とする光ファイバ損失測定装
    置。
  7. 【請求項7】 光線路の片端から光パルスを入射すると
    ともに、前記光線路で発生する後方散乱光及びフレネル
    反射光からなる応答光を受光し、受光した応答光波形か
    ら前記光線路の特性を測定する光パルス試験器を用いた
    光ファイバ損失測定装置において、 前記光パルス試験器と、 Aポート、Bポート、Cポートと3つの光入出力ポート
    を備え、AポートからBポートへ、また、Aポートから
    Cポートへいずれかにも光が合分岐することが可能であ
    り、Cポートに測定対象の光ファイバの片端が接続され
    る光合分岐器と、 前記光パルス試験器と前記光合分岐器のAポートを接続
    する、前記測定対象の光ファイバとは別の光ファイバ
    と、 前記光合分岐器のBポートに接続される第1光反射器
    と、 前記測定対象の光ファイバのもう片端に接続される第2
    光反射器とを備え、 前記光パルス試験器は、前記第1光反射器の反射減衰量
    がRLossA(dB) 、前記第2光反射器の反射減衰量がR
    LossB(dB) 、前記光合分岐器のAポートとBポート間
    の損失がCLossAB(dB) 、前記光合分岐器のAポート
    とCポート間の損失がCLossAC(dB) であるとき、前
    記光合分岐器を通して測定した前記第1光反射器からの
    フレネル反射のレベルRA(dB) と、前記光合分岐器を
    通して測定した前記第2光反射器からのフレネル反射の
    レベルRB(dB) とから、前記測定対象の光ファイバの
    近端から遠端までの光損失FLossを、 FLoss=(RLossA+RA/2+CLossAB)−(RLo
    ssB+RB/2+CLossAC) の式から求めることを特徴とする光ファイバ損失測定装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の光ファイバ損失測定装置
    において、 前記3つの光入出力ポートを備える光合分岐器に代え
    て、Aポート、Bポート、Cポート、Dポートと4つの
    光入出力ポートを備え、AポートからBポートへ、ま
    た、AポートからCポートへいずれかにも光が合分岐
    し、かつ、DポートからBポートへ、また、Dポートか
    らCポートへいずれかにも光が合分岐することが可能な
    光合分岐器を備えること、 前記4つの光入出力ポートを備える光合分岐器のAポー
    トに前記別の光ファイバの片端が接続され、前記4つの
    光入出力ポートを備える光合分岐器のBポートに前記第
    1光反射器が接続され、前記4つの光入出力ポートを備
    える光合分岐器のCポートに前記測定対象の光ファイバ
    の片端が接続され、前記4つの光入出力ポートを備える
    光合分岐器のDポートに前記測定対象の光ファイバとは
    別の第2光ファイバが接続されることを特徴とする光フ
    ァイバ損失測定装置。
  9. 【請求項9】 光線路の片端から光パルスを入射すると
    ともに、前記光線路で発生する後方散乱光及びフレネル
    反射光からなる応答光を受光し、受光した応答光波形か
    ら前記光線路の特性を測定する光パルス試験器を用いた
    光ファイバ損失測定装置において、 前記光パルス試験器と、 Aポート、Bポート、Cポート、Dポートと4つの光入
    出力ポートを備え、AポートからBポートへ、また、A
    ポートからCポートへいずれかにも光が合分岐し、か
    つ、DポートからBポートへ、また、DポートからCポ
    ートへいずれかにも光が合分岐することが可能であり、
    Cポートに測定対象の光ファイバが接続される光合分岐
    器と、 N心側に、前記光合分岐器のAポートとBポートが接続
    される2×N光スイッチと、 前記光パルス試験器と前記2×N光スイッチの2心側を
    接続する、前記測定対象の光ファイバとは別の光ファイ
    バと、 前記2×N光スイッチの2心側に接続される第1光反射
    器と、 前記測定対象の光ファイバのもう片端に接続される第2
    光反射器とを備え、 前記光パルス試験器は、前記第1光反射器の反射減衰量
    がRLossA(dB) 、前記第2光反射器の反射減衰量がR
    LossB(dB) 、前記光合分岐器のAポートとBポート間
    の損失がCLossAB(dB) 、前記光合分岐器のAポート
    とCポート間の損失がCLossAC(dB) 、前記光合分岐
    器と前記第1光反射器間の前記2×N光スイッチの接続
    損失がWLoss(dB) であるとき、前記光合分岐器のDポ
    ートに前記測定対象の光ファイバとは別の第2光ファイ
    バが接続された状態で、前記光合分岐器を通して測定し
    た前記第1光反射器からのフレネル反射のレベルRA
    (dB) と、前記光合分岐器を通して測定した前記第2光
    反射器からのフレネル反射のレベルRB(dB) とから、
    前記測定対象の光ファイバの近端から遠端までの光損失
    FLossを、 FLoss=(RLossA+RA/2+CLossAB+WLoss)
    −(RLossB+RB/2+CLossAC) の式から求めることを特徴とする光ファイバ損失測定装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項6から9いずれかに記載の光フ
    ァイバ損失測定装置において、 前記第2光反射器が通信光を透過し、試験光を反射する
    特性を持ち、前記測定対象の光ファイバの遠端のコネク
    タに内蔵されていることを特徴とする光ファイバ損失測
    定装置。
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WO2019235224A1 (ja) * 2018-06-04 2019-12-12 Seiオプティフロンティア株式会社 検査システム

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