JP2003222425A - 吸収式冷凍装置 - Google Patents

吸収式冷凍装置

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JP2003222425A
JP2003222425A JP2002025956A JP2002025956A JP2003222425A JP 2003222425 A JP2003222425 A JP 2003222425A JP 2002025956 A JP2002025956 A JP 2002025956A JP 2002025956 A JP2002025956 A JP 2002025956A JP 2003222425 A JP2003222425 A JP 2003222425A
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Japan
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heat exchanger
regenerator
absorption
temperature
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JP2002025956A
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Hajime Yatsuhashi
元 八橋
Shiro Yakushiji
史朗 薬師寺
Kenji Yasuda
賢二 安田
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
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    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/62Absorption based systems

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸収式冷凍装置において、溶液熱交換器の安
全性を確保しつつ、その製造コストの低廉化及び軽量化
を実現する。 【解決手段】 各溶液熱交換器Hn〜H1のうち、内部圧
力が大気圧を越える再生器Gnの直前に位置し該再生器
nに流入する吸収溶液を該再生器Gnから流出する吸収
溶液で加熱する溶液熱交換器Hnを、吸収溶液の流れ方
向に直列に配置された少なくとも二つ以上の熱交換器H
3a,H3bで構成する。かかる構成とすることで、再生器
nに近い側の熱交換器H3aではその内部圧力が高く、
近い側の熱交換器H3aはその内部圧力が高く、再生器G
nから遠い側の熱交換器H3bはその内部圧力が低くな
る。従って、熱交換器の設計に際し、遠い側の熱交換器
3bは耐圧性能を気にすることなく最適な構造等に設計
することができ、例えば溶液熱交換器H3全体を耐圧構
造とする場合に比して、その製造コストの低廉化と軽量
化が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、吸収式冷凍装
置、特に作動温度の異なる複数の再生器を備えてなる吸
収式冷凍装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、吸収式冷凍装置は、少なくとも
1個以上の凝縮器と蒸発器と吸収器、及び2個以上の溶
液熱交換器と再生器を基本構成要素とし、且つこれら各
構成要素を溶液配管系と冷媒配管系とにより順次作動的
に接続して構成される。そして、高温側(即ち、上段
側)の再生器で発生した冷媒蒸気を低温側(即ち、下段
側)の再生器に順次導入してこれを該低温側の再生器の
加熱源として利用して該低温側の再生器の吸収溶液を加
熱濃縮することを最も作動温度の低い再生器まで繰り返
すとともに、上記各再生器にそれぞれ溶液熱交換器を付
設し、再生器から流出する加熱された濃溶液と該再生器
に流入する希溶液との間で熱交換を行わせるようになっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
複数の再生器を備えた吸収式冷凍装置においては、上述
のように、上段側の再生器で発生した冷媒蒸気を下段側
の再生器の加熱源として利用するものであることから、
該各再生器の内部圧力も上段側ほど高くなり、該内部圧
力が大気圧を越えるようなケースも生じる。そして、内
部圧力が大気圧を越える再生器の直前に配置された溶液
熱交換器においては、該再生器から流出する吸収溶液
(濃溶液)で該再生器に流入する吸収溶液(希溶液)を
加熱することから、該溶液熱交換器内には、溶液温度が
大気圧における沸点を越える部分と該沸点を越えない部
分とが共存した状態で吸収溶液が存在する場合がある。
このことは、溶液熱交換器内には、上記沸点を越える溶
液部分に対応する高圧部分(大気圧以上の部分)と、該
沸点を越えない溶液部分に対応する真空部分(大気圧以
下の部分)とが共存することを意味している。従って、
溶液熱交換器の設計(特に容器の強度設計)に際して
は、高圧部分の圧力を基準とし、これに耐えるように設
計することが必要である。
【0004】ところが、このように溶液熱交換器を高圧
側を基準にして設計する場合には、例え溶液熱交換器の
中に占める高圧部分の比率が小さい場合であっても、該
溶液熱交換器全体として、例えば容器の板厚を厚くする
等の強度確保手段を講じる必要があり、それだけ溶液熱
交換器の製造コストが高くつくことは勿論のこと、吸収
式冷凍装置の軽量化という要請にも逆行する等の問題が
あった。
【0005】そこで本願発明は、溶液熱交換器の安全性
を確保しつつ、その製造コストの低廉化とか軽量化等を
実現し得るようにした吸収式冷凍装置を提供することを
目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0007】本願の第1の発明では、少なくとも1個以
上の凝縮器C、蒸発器E、吸収器A及びn個(n≧2)
の溶液熱交換器Hn〜H1と再生器Gn〜G1を溶液配管系
と冷媒配管系とで作動的に接続して循環サイクルを構成
し、高温側の再生器Gnで発生した冷媒蒸気を低温側の
再生器Gn-1に順次導入してこれを該低温側の再生器G
n-1の加熱源として利用して該低温側の再生器Gn-1の吸
収溶液を加熱濃縮することを最も作動温度の低い再生器
1まで繰り返すようにしてなる吸収式冷凍装置におい
て、上記各溶液熱交換器Hn〜H1のうち、内部圧力が大
気圧を越える再生器Gnの直前に位置し該再生器Gnに流
入する吸収溶液を該再生器Gnから流出する吸収溶液で
加熱する溶液熱交換器Hnを、吸収溶液の流れ方向に直
列に配置された少なくとも二つ以上の熱交換器H3a,H
3bで構成したことを特徴としている。
【0008】本願の第2の発明では、少なくとも1個以
上の凝縮器C、蒸発器E、吸収器A及びn個(n≧2)
の溶液熱交換器Hn〜H1と再生器Gn〜G1を溶液配管系
と冷媒配管系とで作動的に接続して循環サイクルを構成
し、高温側の再生器Gnで発生した冷媒蒸気を低温側の
再生器Gn-1に順次導入してこれを該低温側の再生器G
n-1の加熱源として利用して該低温側の再生器Gn-1の吸
収溶液を加熱濃縮することを最も作動温度の低い再生器
1まで繰り返すようにしてなる吸収式冷凍装置におい
て、上記各溶液熱交換器Hn〜H1のうち、内部圧力が大
気圧を越える再生器Gnの直前に位置し該再生器Gnに流
入する吸収溶液を該再生器Gnから流出する吸収溶液で
加熱する溶液熱交換器Hnを、その内部に大気圧におけ
る沸点を越える温度の吸収溶液を保有する熱交換器H3a
と、その内部に大気圧における沸点を越えない温度の吸
収溶液を保有する熱交換器H3bとを直列に配置して構成
したことを特徴としている。
【0009】本願の第3の発明では、上記第1又は第2
の発明にかかる吸収式冷凍装置において、上記熱交換器
3a,H3bをプレート型熱交換器で構成したことを特徴
としている。
【0010】本願の第4の発明では、上記第1,第2又
は第3の発明にかかる吸収式冷凍装置において、上記熱
交換器H3a,H3bを同一構造の熱交換器で構成したこと
を特徴としている。
【0011】本願の第5の発明では、上記第1,第2,
第3又は第4の発明にかかる吸収式冷凍装置において、
上記溶液熱交換器Hn〜H1及び上記再生器Gn〜G1の設
置数(n)をn=2又はn=3としたことを特徴として
いる。
【0012】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【0013】 本願の第1の発明にかかる吸収式冷凍
装置によれば、上記各溶液熱交換器Hn〜H1のうち、内
部圧力が大気圧を越える再生器Gnの直前に位置し該再
生器Gnに流入する吸収溶液を該再生器Gnから流出する
吸収溶液で加熱する溶液熱交換器Hnを、吸収溶液の流
れ方向に直列に配置された少なくとも二つ以上の熱交換
器H3a,H3bで構成しているので、これら各熱交換器H
3a,H3bのうち、上記再生器Gnに近い側の熱交換器H
3aと遠い側の熱交換器H3bとの間においては、上記近い
側の熱交換器H3aはその内部圧力が高く、上記遠い側の
熱交換器H3bはその内部圧力が低くなる。
【0014】従って、これら各熱交換器H3a,H3bの設
計に際しては、上記近い側の熱交換器H3aはその内部圧
力に耐え得るように耐圧性能あるいは構造を考慮する必
要があるが、上記遠い側の熱交換器H3bは特に耐圧を気
にすることなく最適な構造等に設計することができ、例
えば上記溶液熱交換器H3を一体構造とし且つこれ全体
を耐圧構造に設計するような場合に比して、溶液熱交換
器の製造コストの低廉化あるいは軽量化が図れるもので
ある。
【0015】 本願の第2の発明にかかる吸収式冷凍
装置によれば、上記各溶液熱交換器Hn〜H1のうち、内
部圧力が大気圧を越える再生器Gnの直前に位置し該再
生器Gnに流入する吸収溶液を該再生器Gnから流出する
吸収溶液で加熱する溶液熱交換器Hnを、その内部に大
気圧における沸点を越える温度の吸収溶液を保有する熱
交換器H3aと、その内部に大気圧における沸点を越えな
い温度の吸収溶液を保有する熱交換器H3bとを直列に配
置して構成しているので、これら各熱交換器H 3a,H3b
の間においては、上記沸点を越える温度の吸収溶液を保
有する熱交換器H3aはその溶液温度に対応してその内部
圧力が高く、上記沸点を越えない温度の吸収溶液を保有
する熱交換器H3bはその内部圧力が低くなる。
【0016】従って、これら各熱交換器H3a,H3bの設
計に際しては、内部圧力の高い熱交換器H3aはその内部
圧力に耐え得るように耐圧性能あるいは構造を考慮する
必要があるが、内部圧力の低い熱交換器H3bは特に耐圧
を気にすることなく最適な構造等に設計することがで
き、例えば上記溶液熱交換器H3を一体構造とし且つこ
れ全体を耐圧構造に設計するような場合に比して、溶液
熱交換器の製造コストの低廉化あるいは軽量化が図れる
ものである。
【0017】 本願の第3の発明にかかる吸収式冷凍
装置によれば、上記又はに記載の効果に加えて次の
ような特有の効果が得られる。即ち、この発明の吸収式
冷凍装置によれば、上記熱交換器H3a,H3bをプレート
型熱交換器で構成しているので、積層効果によって高い
熱交換効率が得られるというプレート型熱交換器の特性
に基づき、上記熱交換器H3a,H3bの容量を小さくして
そのコンパクト化が図れ、延いては該熱交換器H3a,H
3bを備えてなる吸収式冷凍装置のコンパクト化にも寄与
し得るものである。
【0018】 本願の第4の発明にかかる吸収式冷凍
装置によれば、上記,又はに記載の効果に加えて
次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明の吸
収式冷凍装置によれば、上記熱交換器H3a,H3bを同一
構造の熱交換器で構成しているので、これらの製作に際
しては、例えばその成形金型の共通化が図れる等のこと
から、これら熱交換器H3a,H3b相互間においてその構
造が異なる場合に比して、溶液熱交換器の製造コストの
低廉化がさらに促進されることになる。
【0019】 本願の第5の発明にかかる吸収式冷凍
装置によれば、上記,又はに記載の効果に加えて
次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明の吸
収式冷凍装置によれば、上記溶液熱交換器Hn〜H1及び
上記再生器Gn〜G1の設置数(n)をn=2又はn=3
としているが、再生器の数を多くして吸収溶液の濃縮段
数を増加させて熱効率を高めることと、溶液熱交換器の
数を多くして熱回収率を高めることとによる吸収式冷凍
装置の性能向上というメリットと、これら再生器及び溶
液熱交換器の数を増加させることによる製造コストの上
昇というデメリットとを比較考量すれば、この発明のよ
うに再生器及び溶液熱交換器の数を2又は3に設定する
ことによって吸収式冷凍装置の性能面とコスト面とを両
立させることができ、実用上極めて有用である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本願発明を好適な実施形態
を具体的に説明する。
【0021】I:第1の実施形態 図1には、本願発明の第1の実施形態にかかる吸収式冷
凍装置Z1の作動サイクルを示している。これは、所謂
「シリースフロー」と呼ぶサイクルである。
【0022】この吸収式冷凍装置Z1は、水を冷媒と
し、臭化リチウムを吸収液とする吸収式冷凍装置であっ
て、各1個の凝縮器Cと吸収器Aと蒸発器E、及び各三
個の溶液熱交換器H3,H2,H1と再生器G3,G2,G1
を、溶液配管系と冷媒配管系で作動的に接続して冷媒と
吸収溶液の循環サイクルを構成している。
【0023】上記蒸発器Eは、容器1の中に、被冷却液
Weを通す熱交換部7と該熱交換部7上に冷媒Reを散
布する冷媒散布器13とを備えて構成される。
【0024】上記吸収器Aは、容器2内に、濃溶液Lg
を散布する溶液散布器12と、該吸収器A内で発生する
吸収熱を除去するための熱交換部8とを備えて構成され
る。上記凝縮器Cは、容器6内に凝縮熱を除去するため
の熱交換部11を備えて構成される。
【0025】上記各再生器G3,G2,G1は、共に、冷
媒を含む吸収溶液を加熱濃縮して順次高濃度の濃溶液と
するためのものであって、これら相互間においてはその
作動温度が異なっており、最も高温で作動する高温再生
器G3(特許請求の範囲中の「高温側の再生器Gn」に該
当する)は容器3内に外部熱源J(例えば、燃焼ガスと
か蒸気)を備えて構成され、中温で作動する中温再生器
2(特許請求の範囲中の「低温側の再生器Gn-1」に該
当する)は容器4内に溶液加熱部9を備えて構成され、
さらに最も低温で作動する低温再生器G1(特許請求の
範囲中の「最も低温側の再生器G1」に該当する)は容
器5内に溶液加熱部10を備えて構成される。
【0026】上記各熱交換器H1,H2,H3は、上記各
再生器G1,G2,G3で生成される低温溶液L1、中温溶
液L2、及び高温溶液L3のそれぞれがもつ熱を希溶液L
a側へ回収するためのものであって、一般的にはシェル
アンドチューブ型熱交換器が用いられるが、他の型式と
して例えばプレート型熱交換器で構成されても良い。そ
して、特にこの実施形態の吸収式冷凍装置Z1において
は、上記高温溶液熱交換器H3を単一の熱交換器で構成
するのではなく、これを高圧側熱交換器H3aと低圧側熱
交換器H3bの二つに分割した構成とし、且つこれら各熱
交換器H3a,H 3bを後述のように直列に配置している。
【0027】上記各機器は、溶液配管系及び冷媒配管系
によって以下のように作動的に接続されている。
【0028】即ち、上記凝縮器Cの容器6と上記蒸発器
Eの容器1とは液冷媒配管30によって接続され、上記
凝縮器Cにおいて生成される液冷媒Rcは上記液冷媒配
管30を介して上記蒸発器E側に供給される。また、こ
の蒸発器Eに供給された液冷媒Rcは、冷媒ポンプRP
により液冷媒配管29を介して上記冷媒散布器13に汲
み上げられ、冷媒Reとして該冷媒散布器13から上記
熱交換部7側に散布される。
【0029】被冷却液入口配管45から上記熱交換部7
に流入して被冷却液出口配管46から流出する被冷却液
(水)Weは、上記冷媒Reの蒸発熱によって冷却され
る。さらに、上記熱交換部7への散布により上記蒸発器
Eにおいて発生する気化冷媒Raはそのまま上記吸収器
A側に移送される。
【0030】上記吸収器Aの容器2の底部には、溶液ポ
ンプLPを備えた希溶液配管21が接続されているが、
この希溶液配管21は、上記低温溶液熱交換器H1の被
加熱側と上記中温溶液熱交換器H2の被加熱側を順次通
るとともに、さらに、上記高温溶液熱交換器H3を構成
する上記低圧側熱交換器H3bと高圧側熱交換器H3aの各
被加熱側を順次通って、上記高温再生器G3に接続され
ている。尚、この場合、上記高圧側熱交換器H3aと低圧
側熱交換器H3bは、該高圧側熱交換器H3aが上記低圧側
熱交換器H3bよりも上記高温再生器G3に近い側に位置
するように直列に配置されている。
【0031】上記高温再生器G3に接続されて該高温再
生器G3より流出する高温溶液配管27は、上記高圧側
熱交換器H3aの加熱側と上記低圧側熱交換器H3bの加熱
側とを順次通って上記中温再生器G2に接続されてい
る。
【0032】上記中温再生器G2に接続されて該中温再
生器G2より流出する中温溶液配管26は、上記中温溶
液熱交換器H2の加熱側を通って上記低温再生器G1に接
続されている。
【0033】上記低温再生器G1に接続されて該低温再
生器G1より流出する低温溶液配管25は、上記低温溶
液熱交換器H1の加熱側を通って上記吸収器Aの上記溶
液散布器12に接続されている。
【0034】上記高温再生器G3の気室側は、高温蒸気
配管31を介して上記中温再生器G2の上記溶液加熱部
9の入口側に接続されている。
【0035】上記中温再生器G2の気室側は、中温蒸気
配管32を介して上記低温再生器G1の上記溶液加熱部
10の入口側に接続されている。
【0036】上記低温再生器G1の上記溶液加熱部10
の出口側は冷媒ドレン配管35を介して上記凝縮器Cに
接続されている。
【0037】上記中温再生器G2の上記溶液加熱部9の
出口側に接続された冷媒ドレン配管34は、上記冷媒ド
レン配管35に合流している。
【0038】上記低温再生器G1で発生した冷媒は、冷
媒通路33を介して上記凝縮器Cへ移送される。上記吸
収式冷凍装置Z1は、以上のような機器配置と経路構成
とを採ることで、冷媒と吸収溶液の循環サイクルを構成
している。
【0039】続いて、この吸収式冷凍装置Z1の作動サ
イクルを具体的に説明する。
【0040】上記吸収器Aから上記溶液ポンプLPによ
って送給される希溶液Laは、上記低温溶液熱交換器H
1の被加熱側、上記中温溶液熱交換器H2の被加熱側、さ
らに上記高温溶液熱交換器H3を構成する上記低圧側熱
交換器H3bの被加熱側及び上記高圧側熱交換器H3aの被
加熱側をそれぞれ通って上記高温再生器G3に流入し、
該高温溶液熱交換器H3において上記外部熱源Jによる
加熱濃縮作用を受け、濃溶液となって流出し、上記高圧
側熱交換器H3aの加熱側と上記低圧側熱交換器H3bの加
熱側を順次通って上記中温再生器G2に流入する。この
際、上記高温溶液熱交換器H3の上記高圧側熱交換器H
3aと低圧側熱交換器H3bにおいて、被加熱側の希溶液L
aと加熱側の濃溶液との間で熱交換が行われる。
【0041】一方、上記中温再生器G2に流入した中温
溶液L2は、上記高温再生器G3側から上記溶液加熱部9
に流入する冷媒蒸気R3によって加熱濃縮された後、こ
こから流出し、上記中温溶液熱交換器H2の加熱側を通
って上記低温再生器G1に流入する。この際、上記中温
溶液熱交換器H2において、被加熱側の希溶液Laと加
熱側の濃溶液との間で熱交換が行われる。
【0042】さらに、上記低温再生器G1に流入した低
温溶液L1は、該低温再生器G1において上記中温再生器
2側から上記溶液加熱部10に流入する冷媒蒸気R2
よって加熱濃縮された後、ここから流出し、上記低温溶
液熱交換器H1の加熱側を通って上記吸収器A側に流入
し、ここで上記溶液散布器12によって散布される。こ
の際、上記低温溶液熱交換器H1において、被加熱側の
希溶液Laと加熱側の濃溶液との間で熱交換が行われ
る。
【0043】以上がこの実施形態の吸収式冷凍装置Z1
の作動サイクルであるが、この作動サイクルにおいては
以下のような特有の作用効果が得られるものである。
【0044】即ち、この実施形態の吸収式冷凍装置Z1
のように、複数の再生器G1,G2,G3を備えたものに
あっては、上段側の再生器で発生した冷媒蒸気を下段側
の再生器の加熱源として利用するものであることから、
上記各再生器G1,G2,G3の内部圧力も上段側ほど
(即ち、低温再生器G1から高温再生器G3に向かうに従
って)高くなり、例えば最上段の上記高温再生器G3
おいてはその内部圧力が大気圧を越える場合もある。そ
して、内部圧力が大気圧を越える上記高温再生器G3
直前に配置された上記高温溶液熱交換器H3において
は、上記高温再生器G 3から流出する高温の濃溶液で該
高温再生器G3に流入する希溶液Laを加熱することか
ら、上記高温溶液熱交換器H3内には、溶液温度が大気
圧における沸点を越える部分と該沸点を越えない部分と
が共存した状態で吸収溶液が存在する場合があり、これ
は上記高温溶液熱交換器H3内には、上記沸点を越える
溶液部分に対応する大気圧以上の高圧部分と、該沸点を
越えない溶液部分に対応する大気圧以下の真空部分とが
共存することを意味する。これらのことは既述の通りで
ある。
【0045】ここで、例えば従来のように、上記高温溶
液熱交換器H3を単一構成とした場合には、該高温溶液
熱交換器H3の設計、特にその容器の強度設計に際して
は高圧部分の圧力を基準とし、これに耐えるように設計
するとすれば、例え上記高温溶液熱交換器H3の中に占
める高圧部分の比率が小さいような場合であっても、こ
れに関係無く該高温溶液熱交換器H3全体を、例えば素
材の板厚を厚くする等の強度確保手段を講じる必要があ
り、それだけ高温溶液熱交換器H3の製造コストが高く
つく等の問題が生じることも既述の通りである。
【0046】ところが、この実施形態の吸収式冷凍装置
1においては、上述のように上記高温溶液熱交換器H3
を単一構成とするのに代えて、これを上記高圧側熱交換
器H3aと低圧側熱交換器H3bとに分割して構成し、これ
らを上記高温再生器G3の直前に直列に配置するように
しているので、上記高温溶液熱交換器H3の安全性を確
保しつつ、同時に該高温溶液熱交換器H3の製造コスト
の低廉化あるいは軽量化を図ることができるものであ
る。
【0047】即ち、上記高温溶液熱交換器H3を上記高
圧側熱交換器H3aと低圧側熱交換器H3bとで分割構成
し、且つこれらを上記高温再生器G3に対して直列に配
置すると、上記高温再生器G3の近い側の上記高圧側熱
交換器H3aには大気圧における沸点を越える温度の吸収
溶液を保有させ、上記高温再生器G3から遠い側の上記
低圧側熱交換器H3bには大気圧における沸点を越えない
温度の吸収溶液を保有させる等、該各熱交換器H3a,H
3bをその内部圧力の大きさに応じて使い分けることが可
能となる。
【0048】この結果、これら各熱交換器H3a,H3b
設計に際しては、上記高圧側熱交換器H3aはその耐圧性
能を考慮する必要があるものの、上記低圧側熱交換器H
3bは特に耐圧性能を気にすることなく最適構造に設計す
ることができ、例えば上記高温溶液熱交換器H3を一体
構造とし且つこれ全体を耐圧構造に設計するような場合
に比して、該高温溶液熱交換器H3の製造コストの低廉
化あるいは軽量化を図ることができるものである。
【0049】さらに、この実施形態の吸収式冷凍装置Z
1においては、上記高温溶液熱交換器H3の上記高圧側熱
交換器H3aと低圧側熱交換器H3bをプレート型熱交換器
で構成している場合には、積層効果によって高い熱交換
効率が得られるというプレート型熱交換器の特性に基づ
き、上記各熱交換器H3a,H3bの容量を小さくしてその
コンパクト化を図ることができ、延いては該各熱交換器
3a,H3bを備えてなる吸収式冷凍装置Z1のコンパク
ト化にも寄与し得ることになる。
【0050】II:第2の実施形態 図2には、本願発明の第2の実施形態にかかる吸収式冷
凍装置Z2の作動サイクルを示している。この吸収式冷
凍装置Z2は、水を冷媒とし、臭化リチウムを吸収液と
する吸収式冷凍装置であって、各1個の凝縮器Cと吸収
器Aと蒸発器E、及び各三個の溶液熱交換器H3,H2
1と再生器G3,G2,G1を、溶液配管系と冷媒配管系
で作動的に接続して冷媒と吸収溶液の循環サイクルを構
成している。
【0051】上記蒸発器Eは、容器1の中に、被冷却液
Weを通す熱交換部7と該熱交換部7上に冷媒Reを散
布する冷媒散布器13とを備えて構成される。
【0052】上記吸収器Aは、容器2内に、濃溶液Lg
を散布する溶液散布器12と、該吸収器A内で発生する
吸収熱を除去するための熱交換部8とを備えて構成され
る。上記凝縮器Cは、容器6内に凝縮熱を除去するため
の熱交換部11を備えて構成される。
【0053】上記各再生器G3,G2,G1は、共に、冷
媒を含む吸収溶液を加熱濃縮して順次高濃度の濃溶液と
するためのものであって、これら相互間においてはその
作動温度が異なっており、最も高温で作動する高温再生
器G3(特許請求の範囲中の「高温側の再生器Gn」に該
当する)は容器3内に外部熱源J(例えば、燃焼ガスと
か蒸気)を備えて構成され、中温で作動する中温再生器
2(特許請求の範囲中の「低温側の再生器Gn-1」に該
当する)は容器4内に溶液加熱部9を備えて構成され、
さらに最も低温で作動する低温再生器G1(特許請求の
範囲中の「最も低温側の再生器G1」に該当する)は容
器5内に溶液加熱部10を備えて構成される。
【0054】上記各熱交換器H1,H2,H3は、上記各
再生器G1,G2,G3で生成される低温溶液L1、中温溶
液L2、及び高温溶液L3のそれぞれがもつ熱を希溶液L
a側へ回収するためのものであって、一般的にはシェル
アンドチューブ型熱交換器が用いられるが、他の形式と
して、例えばプレート型熱交換器で構成されても良い。
そして、特にこの実施形態の吸収式冷凍装置Z2におい
ては、上記高温溶液熱交換器H3を単一の熱交換器で構
成するのではなく、これを高圧側熱交換器H3aと低圧側
熱交換器H3bの二つに分割した構成とし、且つこれら各
熱交換器H3a,H3bを後述のように直列に配置してい
る。
【0055】上記各機器は、溶液配管系及び冷媒配管系
によって以下のように作動的に接続されている。
【0056】即ち、上記凝縮器Cの容器6と上記蒸発器
Eの容器1とは液冷媒配管30によって接続され、上記
凝縮器Cにおいて生成される液冷媒Rcは上記液冷媒配
管30を介して上記蒸発器E側に供給される。また、こ
の蒸発器Eに供給された液冷媒Rcは、冷媒ポンプRP
により液冷媒配管29を介して上記冷媒散布器13に汲
み上げられ、冷媒Reとして該冷媒散布器13から上記
熱交換部7側に散布される。
【0057】被冷却液入口配管45から上記熱交換部7
に流入して被冷却液出口配管46から流出する被冷却液
(水)Weは、上記冷媒Reの蒸発熱によって冷却され
る。さらに、上記熱交換部7への散布により上記蒸発器
Eにおいて発生する気化冷媒Raはそのまま上記吸収器
A側に移送される。
【0058】上記吸収器Aの容器2の底部には、溶液ポ
ンプLPを備えた希溶液配管21が接続されているが、
この希溶液配管21は上記低温溶液熱交換器H1の被加
熱側を通過後、第1分岐配管22と第2分岐配管23の
二つの経路に分岐されている。そして、上記第1分岐配
管22は、高温溶液熱交換器H3を構成する上記低圧側
熱交換器H3bの被加熱側と上記高圧側熱交換器H3aの被
加熱側とをそれぞれ通って上記高温再生器G3に接続さ
れている。また、上記第2分岐配管23は、中温溶液熱
交換器H2の被加熱側を通って上記中温再生器G2に接続
されている。
【0059】上記中温再生器G2の底部に接続された中
温溶液配管26は、上記中温溶液熱交換器H2の加熱側
を通って上記低温再生器G1に接続されている。
【0060】上記高温再生器G3に接続されて該高温再
生器G3から流出する高温溶液配管27は、上記高圧側
熱交換器H3aの加熱側と低圧側熱交換器H3bの加熱側を
順次通って、上記低温再生器G1に接続されて該低温再
生器G1から流出する低温溶液配管25と合流し、上記
低温溶液熱交換器H1の加熱側を通って上記溶液散布器
12に接続されている。
【0061】上記高温再生器G3の気室側は、高温蒸気
配管31を介して上記中温再生器G2の上記溶液加熱部
9の入口側に接続されている。
【0062】上記中温再生器G2の気室側は、中温蒸気
配管32を介して上記低温再生器G1の上記溶液加熱部
10の入口側に接続されている。
【0063】上記低温再生器G1の上記溶液加熱部10
の出口側は冷媒ドレン配管35を介して上記凝縮器Cに
接続されている。
【0064】上記中温再生器G2の上記溶液加熱部9の
出口側に接続された冷媒ドレン配管34は、上記冷媒ド
レン配管35に合流している。
【0065】上記低温再生器G1で発生した冷媒は、冷
媒通路33を介して上記凝縮器Cへ移送される。
【0066】上記吸収式冷凍装置Z2は、以上のような
機器配置と経路構成とを採ることで、冷媒と吸収溶液の
循環サイクルを構成している。
【0067】続いて、この吸収式冷凍装置Z2の作動サ
イクルを具体的に説明する。
【0068】上記吸収器Aから上記溶液ポンプLPによ
って送給される希溶液Laは、上記低温溶液熱交換器H
1の被加熱側を通過したのち、分岐され、その一方は上
記高温溶液熱交換器H3の上記低圧側熱交換器H3bの被
加熱側と上記高圧側熱交換器H3aの被加熱側とを順次通
って上記高温再生器G3に流入し、該高温溶液熱交換器
3において上記外部熱源Jによる加熱濃縮作用を受
け、濃溶液となって流出し、上記高圧側熱交換器H3a
加熱側と上記低圧側熱交換器H3bの加熱側とを通る。こ
の際、上記高温溶液熱交換器H3の上記高圧側熱交換器
3aと低圧側熱交換器H3bとにおいて、被加熱側の希溶
液Laと加熱側の濃溶液との間で熱交換が行われる。
【0069】一方、分岐した他方の希溶液Laは、上記
中温溶液熱交換器H2の被加熱側を通過後、上記中温再
生器G2に流入し、該中温再生器G2において上記高温再
生器G3側から上記溶液加熱部9に流入する冷媒蒸気R3
によって加熱濃縮され、濃溶液となって流出し、上記中
温溶液熱交換器H2の加熱側を通って上記低温再生器G1
に流入する。この際、上記中温溶液熱交換器H2におい
て、被加熱側の希溶液Laと加熱側の濃溶液との間で熱
交換が行われる。
【0070】さらに、上記低温再生器G1に流入した濃
溶液は、該低温再生器G1において上記中温再生器G2
から上記溶液加熱部10に流入する冷媒蒸気R2によっ
て加熱濃縮されて流出する。
【0071】そして、この低温再生器G1から流出する
濃溶液は、上記高温再生器G3側から流出した濃溶液と
合流し、上記低温溶液熱交換器H1の加熱側を通って上
記吸収器A側に流入し、ここで上記溶液散布器12によ
って散布される。この際、上記低温溶液熱交換器H1
おいて、被加熱側の希溶液Laと加熱側の濃溶液との間
で熱交換が行われる。
【0072】以上がこの実施形態の吸収式冷凍装置Z2
の作動サイクルであるが、この作動サイクルにおいては
以下のような特有の作用効果が得られるものである。
【0073】即ち、この実施形態の吸収式冷凍装置Z2
のように、複数の再生器G1,G2,G3を備えたものに
あっては、上段側の再生器で発生した冷媒蒸気を下段側
の再生器の加熱源として利用するものであることから、
上記各再生器G1,G2,G3の内部圧力も上段側ほど
(即ち、低温再生器G1から高温再生器G3に向かうに従
って)高くなり、例えば最上段の上記高温再生器G3
おいてはその内部圧力が大気圧を越える場合もある。そ
して、内部圧力が大気圧を越える上記高温再生器G3
直前に配置された上記高温溶液熱交換器H3において
は、上記高温再生器G 3から流出する高温の濃溶液で該
高温再生器G3に流入する希溶液Laを加熱することか
ら、上記高温溶液熱交換器H3内には、溶液温度が大気
圧における沸点を越える部分と該沸点を越えない部分と
が共存した状態で吸収溶液が存在する場合があり、これ
は上記高温溶液熱交換器H3内には、上記沸点を越える
溶液部分に対応する大気圧以上の高圧部分と、該沸点を
越えない溶液部分に対応する大気圧以下の真空部分とが
共存することを意味しており、これらのことは既述の通
りである。
【0074】ここで、例えば従来のように、上記高温溶
液熱交換器H3を単一構成とした場合には、該高温溶液
熱交換器H3の設計、特にその容器の強度設計に際して
は高圧部分の圧力を基準とし、これに耐えるように設計
するとすれば、例え上記高温溶液熱交換器H3の中に占
める高圧部分の比率が小さいような場合であっても、こ
れに関係無く該高温溶液熱交換器H3全体を、例えば素
材の板厚を厚くする等の強度確保手段を講じる必要があ
り、それだけ高温溶液熱交換器H3の製造コストが高く
つく等の問題が生じることも既述の通りである。
【0075】ところが、この実施形態の吸収式冷凍装置
2においては、上述のように上記高温溶液熱交換器H3
を単一構成とするのに代えて、これを上記高圧側熱交換
器H3aと低圧側熱交換器H3bとに分割して構成し、これ
らを上記高温再生器G3の直前に直列に配置するように
しているので、上記高温溶液熱交換器H3の安全性を確
保しつつ、同時に該高温溶液熱交換器H3の製造コスト
の低廉化あるいは軽量化を図ることができるものであ
る。
【0076】即ち、上記高温溶液熱交換器H3を上記高
圧側熱交換器H3aと低圧側熱交換器H3bとで分割構成
し、且つこれらを上記高温再生器G3に対して直列に配
置すると、上記高温再生器G3の近い側の上記高圧側熱
交換器H3aには大気圧における沸点を越える温度の吸収
溶液を保有させ、上記高温再生器G3から遠い側の上記
低圧側熱交換器H3bには大気圧における沸点を越えない
温度の吸収溶液を保有させる等、該各熱交換器H3a,H
3bをその内部圧力の大きさに応じて使い分けることが可
能となる。
【0077】この結果、これら各熱交換器H3a,H3b
設計に際しては、上記高圧側熱交換器H3aはその耐圧性
能を考慮する必要があるものの、上記低圧側熱交換器H
3bは特に耐圧性能を気にすることなく最適構造に設計す
ることができ、例えば上記高温溶液熱交換器H3を一体
構造とし且つこれ全体を耐圧構造に設計するような場合
に比して、該高温溶液熱交換器H3の製造コストの低廉
化あるいは軽量化を図ることができるものである。
【0078】さらに、この実施形態の吸収式冷凍装置Z
2においては、上記溶液ポンプLPから出た希溶液La
を上記低温溶液熱交換器H1を通過後に分岐させてその
一部を上記高温再生器G3側へ流入させるようにしてい
るので、該高温再生器G3への希溶液Laの流入量は、
かかる分岐構造をもたない場合に比して、減少する。こ
のように上記高温再生器G3への希溶液Laの流入量が
少ないということは、その直前に位置する上記高温溶液
熱交換器H3の上記高圧側熱交換器H3aと低圧側熱交換
器H3bにおいてもその被加熱側への希溶液Laの流入
量、その加熱側への高温溶液L3の流入量が共に減少す
るということである。この結果、上記高圧側熱交換器H
3aと低圧側熱交換器H3bにおいては、その容量を小さく
してそのコンパクト化を図ることができる。そして、こ
の場合、特に上記高圧側熱交換器H3aにおいては、これ
を耐圧構造とする必要があるところ、その容量が小さく
て良いことから、耐圧構造を採用することに起因するコ
ストアップ及び重量増加が可及的に抑制されることにな
る。
【0079】また、この実施形態の吸収式冷凍装置Z2
においては、上記高温溶液熱交換器H3の上記高圧側熱
交換器H3aと低圧側熱交換器H3bをプレート型熱交換器
で構成している場合には、積層効果によって高い熱交換
効率が得られるというプレート型熱交換器の特性に基づ
き、上記各熱交換器H3a,H3bの容量を小さくしてその
コンパクト化を図ることができ、延いては該各熱交換器
3a,H3bを備えてなる吸収式冷凍装置Z2のコンパク
ト化にも寄与し得ることになる。
【0080】III:第3の実施形態 図3には、本願発明の第3の実施形態にかかる吸収式冷
凍装置Z3の作動サイクルを示している。この吸収式冷
凍装置Z3は、水を冷媒とし、臭化リチウムを吸収液と
する吸収式冷凍装置であって、各1個の凝縮器Cと吸収
器Aと蒸発器E、及び各三個の溶液熱交換器H3,H2
1と再生器G3,G2,G1を、溶液配管系と冷媒配管系
で作動的に接続して冷媒と吸収溶液の循環サイクルを構
成している。
【0081】上記蒸発器Eは、容器1の中に、被冷却液
Weを通す熱交換部7と該熱交換部7上に冷媒Reを散
布する冷媒散布器13とを備えて構成される。
【0082】上記吸収器Aは、容器2内に、濃溶液Lg
を散布する溶液散布器12と、該吸収器A内で発生する
吸収熱を除去するための熱交換部8とを備えて構成され
る。上記凝縮器Cは、容器6内に凝縮熱を除去するため
の熱交換部11を備えて構成される。
【0083】上記各再生器G3,G2,G1は、共に、冷
媒を含む吸収溶液を加熱濃縮して順次高濃度の濃溶液と
するためのものであって、これら相互間においてはその
作動温度が異なっており、最も高温で作動する高温再生
器G3(特許請求の範囲中の「高温側の再生器Gn」に該
当する)は容器3内に外部熱源J(例えば、燃焼ガスと
か蒸気)を備えて構成され、中温で作動する中温再生器
2(特許請求の範囲中の「低温側の再生器Gn-1」に該
当する)は容器4内に溶液加熱部9を備えて構成され、
さらに最も低温で作動する低温再生器G1(特許請求の
範囲中の「最も低温側の再生器G1」に該当する)は容
器5内に溶液加熱部10を備えて構成される。
【0084】上記各熱交換器H1,H2,H3は、上記各
再生器G1,G2,G3で生成される低温溶液L1、中温溶
液L2、及び高温溶液L3のそれぞれがもつ熱を希溶液L
a側へ回収するためのものであって、一般的にはシェル
アンドチューブ型熱交換器が用いられるが、他の形式と
して例えばプレート型熱交換器で構成されても良い。そ
して、この実施形態の吸収式冷凍装置Z3では、上記高
温溶液熱交換器H3を単一の熱交換器で構成するのでは
なく、これを高圧側熱交換器H3aと低圧側熱交換器H3b
の二つに分割した構成とし、且つこれら各熱交換器
3a,H3bを後述のように直列に配置している。
【0085】上記各機器は、溶液配管系及び冷媒配管系
によって以下のように作動的に接続されている。
【0086】即ち、上記凝縮器Cの容器6と上記蒸発器
Eの容器1とは液冷媒配管30によって接続され、上記
凝縮器Cにおいて生成される液冷媒Rcは上記液冷媒配
管30を介して上記蒸発器E側に供給される。また、こ
の蒸発器Eに供給された液冷媒Rcは、冷媒ポンプRP
により液冷媒配管29を介して上記冷媒散布器13に汲
み上げられ、冷媒Reとして該冷媒散布器13から上記
熱交換部7側に散布される。
【0087】被冷却液入口配管45から上記熱交換部7
に流入して被冷却液出口配管46から流出する被冷却液
(水)Weは、上記冷媒Reの蒸発熱によって冷却され
る。さらに、上記熱交換部7への散布により上記蒸発器
Eにおいて発生する気化冷媒Raはそのまま上記吸収器
A側に移送される。
【0088】上記吸収器Aの容器2の底部には、溶液ポ
ンプLPを備えた希溶液配管21が接続されているが、
この希溶液配管21は上記低温溶液熱交換器H1の直前
において第1分岐配管22と第2分岐配管23の二つの
経路に分岐されている。そして、上記第1分岐配管22
は、高温溶液熱交換器H3を構成する上記低圧側熱交換
器H3bの被加熱側と上記高圧側熱交換器H3aの被加熱側
とを順次通って上記高温再生器G3に接続されている。
また、上記第2分岐配管23は、上記低温溶液熱交換器
1の被加熱側、及び上記中温溶液熱交換器H2の被加熱
側を順次通って上記中温再生器G2に接続されている。
【0089】上記中温再生器G2に接続されて該中温再
生器G2から流出する中温溶液配管26は、上記中温溶
液熱交換器H2の加熱側を通って上記低温再生器G1に接
続されている。
【0090】上記高温再生器G3に接続されて該高温再
生器G3から流出し且つ上記高圧側熱交換器H3aの加熱
側と低圧側熱交換器H3bの加熱側を順次通る高温溶液配
管27と、上記低温再生器G1に接続されて該低温再生
器G1から流出し上記低温溶液熱交換器H1の加熱側を通
る低温溶液配管25とは、合流して上記吸収器Aの上記
溶液散布器12に接続されている。
【0091】上記高温再生器G3の気室側は、高温蒸気
配管31を介して上記中温再生器G2の上記溶液加熱部
9の入口側に接続されている。
【0092】上記中温再生器G2の気室側は、中温蒸気
配管32を介して上記低温再生器G1の上記溶液加熱部
10の入口側に接続されている。
【0093】上記低温再生器G1の上記溶液加熱部10
の出口側は冷媒ドレン配管35を介して上記凝縮器Cに
接続されている。
【0094】上記中温再生器G2の上記溶液加熱部9の
出口側に接続された冷媒ドレン配管34は、上記冷媒ド
レン配管35に合流している。
【0095】上記低温再生器G1で発生した冷媒は、冷
媒通路33を介して上記凝縮器Cへ移送される。
【0096】上記吸収式冷凍装置Z3は、以上のような
機器配置と経路構成とを採ることで、冷媒と吸収溶液の
循環サイクルを構成している。
【0097】続いて、この吸収式冷凍装置Z3の作動サ
イクルを具体的に説明する。
【0098】上記吸収器Aから上記溶液ポンプLPによ
って送給される希溶液Laは、上記低温溶液熱交換器H
1の直前で分岐し、その一方は上記高温溶液熱交換器H3
の上記低圧側熱交換器H3bの被加熱側と上記高圧側熱交
換器H3aの被加熱側とを順次通って上記高温再生器G3
に流入し、該高温溶液熱交換器H3において上記外部熱
源Jによる加熱濃縮作用を受け、濃溶液となって流出
し、上記高圧側熱交換器H 3aの加熱側と上記低圧側熱交
換器H3bの加熱側とを順次通る。この際、上記高圧側熱
交換器H3aと低圧側熱交換器H3bにおいて、被加熱側の
希溶液Laと加熱側の濃溶液との間で熱交換が行われ
る。
【0099】一方、分岐した他方の希溶液Laは、先
ず、上記低温溶液熱交換器H1の被加熱側を通過後し、
さらに上記中温溶液熱交換器H2の被加熱側を通過した
後、上記中温再生器G2に流入する。そして、上記中温
再生器G2において上記高温再生器G3側から上記溶液加
熱部9に流入する冷媒蒸気R3によって加熱濃縮され、
濃溶液となって流出し、上記中温溶液熱交換器H2の加
熱側を通って上記低温再生器G1に流入する。この際、
上記中温溶液熱交換器H2において、被加熱側の希溶液
Laと加熱側の濃溶液との間で熱交換が行われる。
【0100】さらに、上記低温再生器G1に流入した濃
溶液は、該低温再生器G1において上記中温再生器G2
から上記溶液加熱部10に流入する冷媒蒸気R2によっ
て加熱濃縮されて流出する。そして、この低温再生器G
1から流出する濃溶液は、上記低温溶液熱交換器H1の加
熱側を通過した後、上記高温再生器G3側から流出した
濃溶液と合流して上記吸収器A側に流入し、ここで上記
溶液散布器12によって散布される。
【0101】この際、上記低温溶液熱交換器H1におい
て、被加熱側の希溶液Laと加熱側の濃溶液との間で熱
交換が行われる。
【0102】以上がこの実施形態の吸収式冷凍装置Z3
の作動サイクルであるが、この作動サイクルにおいては
以下のような特有の作用効果が得られるものである。
【0103】即ち、この実施形態の吸収式冷凍装置Z3
のように、複数の再生器G1,G2,G3を備えたものに
あっては、上段側の再生器で発生した冷媒蒸気を下段側
の再生器の加熱源として利用するものであることから、
上記各再生器G1,G2,G3の内部圧力も上段側ほど
(即ち、低温再生器G1から高温再生器G3に向かうに従
って)高くなり、例えば最上段の上記高温再生器G3
おいてはその内部圧力が大気圧を越える場合もある。そ
して、内部圧力が大気圧を越える上記高温再生器G3
直前に配置された上記高温溶液熱交換器H3において
は、上記高温再生器G 3から流出する高温の濃溶液で該
高温再生器G3に流入する希溶液Laを加熱することか
ら、上記高温溶液熱交換器H3内には、溶液温度が大気
圧における沸点を越える部分と該沸点を越えない部分と
が共存した状態で吸収溶液が存在する場合があり、これ
は上記高温溶液熱交換器H3内には、上記沸点を越える
溶液部分に対応する大気圧以上の高圧部分と、該沸点を
越えない溶液部分に対応する大気圧以下の真空部分とが
共存することを意味しており、これらのことは既述の通
りである。
【0104】ここで、例えば従来のように、上記高温溶
液熱交換器H3を単一構成とした場合には、該高温溶液
熱交換器H3の設計、特にその容器の強度設計に際して
は高圧部分の圧力を基準とし、これに耐えるように設計
するとすれば、例え上記高温溶液熱交換器H3の中に占
める高圧部分の比率が小さいような場合であっても、こ
れに関係無く該高温溶液熱交換器H3全体を、例えば素
材の板厚を厚くする等の強度確保手段を講じる必要があ
り、それだけ高温溶液熱交換器H3の製造コストが高く
つく等の問題が生じることも既述の通りである。
【0105】ところが、この実施形態の吸収式冷凍装置
3においては、上述のように上記高温溶液熱交換器H3
を単一構成とするのに代えて、これを上記高圧側熱交換
器H3aと低圧側熱交換器H3bとに分割して構成し、これ
らを上記高温再生器G3の直前に直列に配置するように
しているので、上記高温溶液熱交換器H3の安全性を確
保しつつ、同時に該高温溶液熱交換器H3の製造コスト
の低廉化あるいは軽量化を図ることができるものであ
る。
【0106】即ち、上記高温溶液熱交換器H3を上記高
圧側熱交換器H3aと低圧側熱交換器H3bとで分割構成
し、且つこれらを上記高温再生器G3に対して直列に配
置すると、上記高温再生器G3の近い側の上記高圧側熱
交換器H3aには大気圧における沸点を越える温度の吸収
溶液を保有させ、上記高温再生器G3から遠い側の上記
低圧側熱交換器H3bには大気圧における沸点を越えない
温度の吸収溶液を保有させる等、該各熱交換器H3a,H
3bをその内部圧力の大きさに応じて使い分けることが可
能となる。
【0107】この結果、これら各熱交換器H3a,H3b
設計に際しては、上記高圧側熱交換器H3aはその耐圧性
能を考慮する必要があるものの、上記低圧側熱交換器H
3bは特に耐圧性能を気にすることなく最適構造に設計す
ることができ、例えば上記高温溶液熱交換器H3を一体
構造とし且つこれ全体を耐圧構造に設計するような場合
に比して、該高温溶液熱交換器H3の製造コストの低廉
化あるいは軽量化を図ることができるものである。
【0108】さらに、この実施形態の吸収式冷凍装置Z
3においては、上記溶液ポンプLPから出た希溶液La
を上記低温溶液熱交換器H1の直前で分岐させてその一
部を上記高温再生器G3側へ流入させるようにしている
ので、該高温再生器G3への希溶液Laの流入量は、か
かる分岐構造をもたない場合に比して、減少する。この
ように上記高温再生器G3への希溶液Laの流入量が少
ないということは、その直前に位置する上記高温溶液熱
交換器H3の上記高圧側熱交換器H3aと低圧側熱交換器
3bにおいてもその被加熱側への希溶液Laの流入量、
その加熱側への高温溶液L3の流入量が共に減少すると
いうことである。この結果、上記高圧側熱交換器H3a
低圧側熱交換器H3bにおいては、その容量を小さくして
そのコンパクト化を図ることができる。そして、この場
合、特に上記高圧側熱交換器H3aにおいては、これを耐
圧構造とする必要があるところ、その容量が小さくて良
いことから、耐圧構造を採用することに起因するコスト
アップ及び重量増加が可及的に抑制されることになる。
【0109】また、この実施形態の吸収式冷凍装置Z3
においては、上記高温溶液熱交換器H3の上記高圧側熱
交換器H3aと低圧側熱交換器H3bをプレート型熱交換器
で構成している場合には、積層効果によって高い熱交換
効率が得られるというプレート型熱交換器の特性に基づ
き、上記各熱交換器H3a,H3bの容量を小さくしてその
コンパクト化を図ることができ、延いては該各熱交換器
3a,H3bを備えてなる吸収式冷凍装置Z3のコンパク
ト化にも寄与し得ることになる。
【0110】尚、 以上の各実施形態においては所謂
「シリースフロー」と呼ばれるサイクルを含む三種のサ
イクルに基づいて説明したが、本願発明はこれに限定さ
れるものではなく、例えば「パラレルフロー」とか「リ
バースフロー」、あるいはこれら両者の組み合わせ等、
如何なるサイクルでも同様に適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施形態にかかる吸収式冷凍
装置の作動サイクル図である。
【図2】本願発明の第2の実施形態にかかる吸収式冷凍
装置の作動サイクル図である。
【図3】本願発明の第3の実施形態にかかる吸収式冷凍
装置の作動サイクル図である。
【符号の説明】
1〜6は容器、7及び8は熱交換部、9及び10は溶液
加熱部、11は熱交換部、12は溶液散布器、13は冷
媒散布器、14は溶液加熱部、21は希溶液配管、22
は第1分岐配管、23は第2分岐配管、25は低温溶液
配管、26は中温溶液配管、27は高温溶液配管、29
は液冷媒配管、30は液冷媒配管、31は高温蒸気配
管、32は中温蒸気配管、33は冷媒配管、34は冷媒
ドレン配管、35は冷媒ドレン配管、36は冷媒ドレン
配管、41は冷却水入口配管、42は冷却水配管、43
は冷却水出口配管、45は被冷却液入口配管、46は被
冷却液出口配管、Aは吸収器、Cは凝縮器、Eは蒸発
器、G1〜G3は再生器、H1〜H3は溶液熱交換器、H3a
は高圧側熱交換器、H3bは低圧側熱交換器、Jは外部熱
源、L1〜L3は溶液、Laは希溶液、Lgは濃溶液、L
Pは溶液ポンプ、R1〜R3は冷媒蒸気、Raは気化冷
媒、Rcは液冷媒、Reは冷媒、RPは冷媒ポンプ、Z
2〜Z3は吸収式冷凍装置である。
フロントページの続き (72)発明者 安田 賢二 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 Fターム(参考) 3L093 BB12 BB13 BB14 BB16 BB37 MM02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1個以上の凝縮器(C)、蒸
    発器(E)、吸収器(A)及びn個(n≧2)の溶液熱
    交換器(Hn〜H1)と再生器(Gn〜G1)を溶液配管系
    と冷媒配管系とで作動的に接続して循環サイクルを構成
    し、高温側の再生器(Gn)で発生した冷媒蒸気を低温
    側の再生器(Gn-1)に順次導入してこれを該低温側の
    再生器(Gn-1)の加熱源として利用して該低温側の再
    生器(Gn -1)の吸収溶液を加熱濃縮することを最も作
    動温度の低い再生器(G1)まで繰り返すようにしてな
    る吸収式冷凍装置であって、 上記各溶液熱交換器(Hn〜H1)のうち、内部圧力が大
    気圧を越える再生器(Gn)の直前に位置し該再生器
    (Gn)に流入する吸収溶液を該再生器(Gn)から流出
    する吸収溶液で加熱する溶液熱交換器(Hn)を、吸収
    溶液の流れ方向に直列に配置された少なくとも二つ以上
    の熱交換器(H3a),(H3b)で構成したことを特徴と
    する吸収式冷凍装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも1個以上の凝縮器(C)、蒸
    発器(E)、吸収器(A)及びn個(n≧2)の溶液熱
    交換器(Hn〜H1)と再生器(Gn〜G1)を溶液配管系
    と冷媒配管系とで作動的に接続して循環サイクルを構成
    し、高温側の再生器(Gn)で発生した冷媒蒸気を低温
    側の再生器(Gn-1)に順次導入してこれを該低温側の
    再生器(Gn-1)の加熱源として利用して該低温側の再
    生器(Gn -1)の吸収溶液を加熱濃縮することを最も作
    動温度の低い再生器(G1)まで繰り返すようにしてな
    る吸収式冷凍装置であって、 上記各溶液熱交換器(Hn〜H1)のうち、内部圧力が大
    気圧を越える再生器(Gn)の直前に位置し該再生器
    (Gn)に流入する吸収溶液を該再生器(Gn)から流出
    する吸収溶液で加熱する溶液熱交換器(Hn)を、その
    内部に大気圧における沸点を越える温度の吸収溶液を保
    有する熱交換器(H3a)と、その内部に大気圧における
    沸点を越えない温度の吸収溶液を保有する熱交換器(H
    3b)とを直列に配置して構成したことを特徴とする吸収
    式冷凍装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 上記熱交換器(H3a),(H3b)をプレート型熱交換器
    で構成したことを特徴とする吸収式冷凍装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3において、 上記熱交換器(H3a),(H3b)を同一構造の熱交換器
    で構成したことを特徴とする吸収式冷凍装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3又は4において、 上記溶液熱交換器(Hn〜H1)及び上記再生器(Gn
    1)の設置数(n)をn=2又はn=3としたことを
    特徴とする吸収式冷凍装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011519006A (ja) * 2007-09-12 2011-06-30 レール・リキード−ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード 主交換ラインおよびこのような交換ラインを組込んだ深冷蒸留空気分離ユニット

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JP2011519006A (ja) * 2007-09-12 2011-06-30 レール・リキード−ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード 主交換ラインおよびこのような交換ラインを組込んだ深冷蒸留空気分離ユニット

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