JP2003222203A - 減速機及びその減速機の製造方法 - Google Patents

減速機及びその減速機の製造方法

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JP2003222203A
JP2003222203A JP2002018959A JP2002018959A JP2003222203A JP 2003222203 A JP2003222203 A JP 2003222203A JP 2002018959 A JP2002018959 A JP 2002018959A JP 2002018959 A JP2002018959 A JP 2002018959A JP 2003222203 A JP2003222203 A JP 2003222203A
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gear
shaft
rotary table
planetary
planetary gear
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JP2002018959A
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Masahiro Ikegami
正弘 池上
Riyuuji Ootani
隆児 大谷
Naoki Tsukamoto
直樹 塚本
Takashi Furuta
隆 古田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を低減し、軽量化を図りながら、こ
のように構成する際に、遊星ギアの回転が阻害されない
ように組み立てる。 【解決手段】 モータ1の出力軸2に太陽ギア3を設け
る。固定されたギアケース4のようなケーシング10に
インターナルギア5を設ける。太陽ギア3に遊星ギア6
を、インターナルギア5に遊星ギア6を噛合する遊星減
速機構部7を備えた減速機である。複数の遊星ギア6を
支持する各軸8…を突出させて回転台9に保持する。モ
ータ1の出力軸2の回転によって遊星減速機構部7及び
複数の上記軸8…を介して回転台9を減速公転回転可能
に構成する。回転台9の減速公転回転の出力軸を複数の
上記軸8…が兼ねている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、インパク
ト機構とドライバー機構とを兼ね備えた例えば電動の回
転工具の減速機及びその減速機の製造方法に関し、詳し
くは、部品点数を低減し、軽量化を図りながら、このよ
うに構成する際に、遊星ギアの回転が阻害されないよう
に組み立てようとする技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インパクト機構とドライバー機構
とを兼ね備え、かつ、遊星減速機構部を備えた電動回転
工具の減速機において、その遊星減速機構部には、遊星
ギアを支持する軸と、駆動電動軸が別々にあって、部品
数が多くなり、組み立てに手数を要し、全体重量が増す
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題に鑑みてなされたものであり、部品点数を低減し、軽
量化を図りながら、このように構成する際に、遊星ギア
の回転が阻害されないように組み立てることができる減
速機及びその減速機の製造方法を提供することを課題と
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明において
は、モータ1の出力軸2に太陽ギア3を設け、固定され
たギアケース4のようなケーシング10にインターナル
ギア5を設け、太陽ギア3に遊星ギア6を、インターナ
ルギア5に遊星ギア6を噛合する遊星減速機構部7を備
えた減速機であって、複数の遊星ギア6を支持する各軸
8…を突出させて回転台9に保持し、モータ1の出力軸
2の回転によって遊星減速機構部7及び複数の上記軸8
…を介して回転台9を減速公転回転可能に構成し、回転
台9の減速公転回転の出力軸を複数の上記軸8…が兼ね
ていることを特徴とするものである。
【0005】このような構成によれば、複数の軸8…を
保持している回転台9の減速公転回転を出力として取り
出すことができるのであり、このように複数の遊星ギア
6…を支持する軸8…を出力軸に兼ねることから、従来
のように、遊星ギア6…を支持する軸8…の他に出力軸
を要することがなく、部品点数を低減し、小型軽量化を
図ることができる。
【0006】請求項2の発明においては、少なくとも1
本の軸8は回転台9に圧入されており、この軸8に対し
て遊星ギア6が回転可能及び軸芯方向に移動可能に支持
されていることを特徴とするものである。このような構
成によれば、回転台9に圧入された軸8は抜けることが
なく、かつ、軸8に対して遊星ギア6が円滑に回転する
ことができる。
【0007】請求項3の発明においては、軸8は遊星ギ
ア6に圧入されており、軸8は回転台9に回転自在に保
持されていることを特徴とするものである。このような
構成によれば、遊星ギア6と軸8は圧入によって一体化
されて軸8が抜けることがなく、軸8とともに遊星ギア
6は円滑に回転することができる。
【0008】請求項4の発明においては、軸8の端部に
抜止め手段11による抜止めがなされて遊星ギア6が挿
入され、抜止め手段11とは反対側に回転台9が圧入固
定されているから、遊星ギア6の抜止めを確実に図るこ
とができる。
【0009】請求項5の発明のように、軸8は回転台9
に溶接しても好ましいものである。
【0010】請求項6の発明においては、回転台9を内
外回転台9a、9bにて形成し、遊星ギア6の谷底径6
Rよりもモータ1側の内回転台9aの幅9Wを小として
いることを特徴とするものである。このような構成によ
れば、治具Jの下方部に形成した小径孔の受部Jaに幅
9Wを小にした内回転台9aの幅方向の両側部9c、9
cを載置し、治具Jの上方部に形成した大径孔の受部J
bに、内回転台9aとは上下の隙間cを隔てて遊星ギア
6を載置し、その後、軸8を外回転台9bに圧入し、軸
芯方向に移動を許して遊星ギア6に挿通し、内回転台9
aに圧入して組み立てることができ、内外回転台9a、
9bの間に遊星ギア6を挟んで遊星ギア6の回転を阻害
するようなことがないように組み立てることが容易とな
る。
【0011】請求項7の発明においては、回転台9を内
外回転台9a、9bにて形成し、外回転台9bと軸8と
は、外回転台9bを粉末射出成形にて製造する際の焼結
時の収縮によって一体化されていることを特徴とするも
のである。このような構成によれば、粉末射出成形にお
ける焼結時の収縮を有効に利用して外回転台9bと軸8
との一体化を図ることができる。
【0012】請求項8の発明においては、回転台9を内
外回転台9a、9bにて形成し、内外回転台9a、9b
は圧入されて一体化されていることを特徴とするもので
ある。このような構成によれば、組み立てが容易とな
る。
【0013】請求項9の発明においては、モータ1の出
力軸2に太陽ギア3を設け、固定されたギアケース4の
ようなケーシング10にインターナルギア5を設け、太
陽ギア3に遊星ギア6を、インターナルギア5に遊星ギ
ア6を噛合する遊星減速機構部7を備え、複数の遊星ギ
ア6を支持する各軸8…を突出させて回転台9に保持
し、モータ1の出力軸2の回転によって遊星減速機構部
7及び複数の上記軸8…を介して回転台9を減速公転回
転可能に構成し、回転台9の減速公転回転を出力として
取り出す減速機の製造方法であって、回転台9を内外回
転台9a、9bにて形成し、遊星ギア6の谷底径6Rよ
りも内回転台9aの幅9Wを小とし、治具Jの小径孔の
受部Jaに内回転台9aの幅方向の両側部9c、9cを
載置し、内回転台9aに上下の隙間cを隔てて遊星ギア
6を上記受部Jaよりも大径孔の受部Jbに載置し、そ
の後、軸8を外回転台9bに圧入し、軸芯方向に移動を
許して遊星ギア6に挿通し、内回転台9aに圧入して組
み立てることを特徴とするものである。
【0014】このような構成によれば、内外回転台9
a、b間に遊星ギア6を挟んで遊星ギア6の回転を阻害
するようなことがないように組み立てることが容易とな
る。
【0015】請求項10の発明においては、モータ1の
出力軸2に太陽ギア3を設け、固定されたギアケース4
のようなケーシング10にインターナルギア5を設け、
太陽ギア3に遊星ギア6を、インターナルギア5に遊星
ギア6を噛合する遊星減速機構部7を備え、複数の遊星
ギア6を支持する各軸8…を突出させて回転台9に保持
し、モータ1の出力軸2の回転によって遊星減速機構部
7及び複数の上記軸8…を介して回転台9を減速公転回
転可能に構成し、回転台9の減速公転回転を出力として
取り出す減速機の製造方法であって、回転台9を内外回
転台9a、9bにて形成し、軸8を外回転台9bに固定
し、軸8に遊星ギア6を挿通し、その後、軸8に内回転
台9aを固定して組み立てることを特徴とするものであ
る。
【0016】このような構成によれば、内外回転台9
a、9bの間に遊星ギア6を挟んで回転を阻害するよう
なことがないように組み立てることが容易である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は概略断面図である。図2(a)(b)は減
速機に使用する回転台ブロックの斜視図である。図3
(a)は減速機を組み込んだ電動回転工具の外観側面
図、同図(b)は減速機の概略断面図である。
【0018】本発明の減速機Aを組み込んだ電動回転工
具12は、例えば、電動ドライバーであり、電源パック
13内の電池から電力の供給を受けて内蔵のモータ1を
駆動し、遊星減速機構部7を備えた減速機Aにおいて大
きく減速を図り、内蔵の公知のインパクト機構部及びド
ライバ機構部において負荷に応じた打撃を与えながら駆
動軸を駆動するのであり、駆動軸に接続されたソケット
17に保持するビットを駆動回転させるようにしてい
る。駆動軸の回転方向は正逆切換え可能である。符号1
5はスイッチハンドルである。以下、減速機Aを詳述す
る。
【0019】図1に示すように、モータ1の出力軸2に
太陽ギア3を取り付け、本体ケース16側に一側方が開
放されたギアケース4のようなケーシング10を固定
し、ギアケース4の外周内面側にインターナルギア5を
形成している。
【0020】図2は回転台ブロック18を示し、モータ
1側である内回転台9aと外回転台9bの間に例えば2
個の遊星ギア6、6を配し、内外回転台9a、9b及び
遊星ギア6に軸8を通したものである。このような回転
台ブロック18の遊星ギア6がモータ1の出力軸2の太
陽ギア3に噛合し、又、ギアケース4のインターナルギ
ア5に噛合するようにして、回転台ブロック18がギア
ケース4内に組み込まれる。回転台ブロック18より突
出している軸8、8がキャリア19に連結されて遊星減
速機構部7が構成されるのである。内回転台9aと外回
転台9bとを回転台9という。
【0021】しかして、本発明の減速機Aは、太陽ギア
3に遊星ギア6を、インターナルギア5に遊星ギア6を
噛合する遊星減速機構部7を備えたものであって、複数
の遊星ギア6を支持する各軸8…を突出させて回転台9
に保持し、モータ1の出力軸2の回転によって遊星減速
機構部7及び複数の上記軸8…を介して回転台9を減速
公転回転可能に構成し、回転台9の減速公転回転の出力
軸とキャリア19に連結していて遊星ギア6を支持して
いる複数の上記軸8…を兼ねているのである。
【0022】このような構成によれば、複数の軸8…を
保持している回転台9(回転台ブロック18)の減速公
転回転を出力として取り出すことができるのであり、こ
のように複数の遊星ギア6、6を支持してキャリア19
に連結する軸8、8を出力軸に兼ねることから、従来の
ように、遊星ギア6…を支持する軸8…の他に出力軸を
要することがなく、部品点数を低減し、小型軽量化を図
ることができる。
【0023】図5は他の実施の形態を示し、但し、本実
施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通であり、共
通する部分には同一の符号を付して説明は省略する。
【0024】本実施の形態においては、2本の軸8、8
が内外回転台9a、9bに圧入されており、軸8に対し
て遊星ギア6が回転可能及び軸芯方向に移動可能に支持
されている。
【0025】本実施の形態においては、内外回転台9
a、9b、つまり、回転台9に圧入された軸8は抜ける
ことがなく、かつ、軸8に対して遊星ギア6が円滑に回
転することができる。
【0026】図6は更に他の実施の形態を示し、但し、
本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通であ
り、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略す
る。
【0027】本実施の形態においては、軸8は遊星ギア
6に圧入されており、軸8は内外回転台9a、9b、つ
まり、回転台9に回転自在に保持されている。
【0028】本実施の形態においては、遊星ギア6と軸
8は圧入によって一体化されて軸8が抜けることがな
く、軸8とともに遊星ギア6は円滑に回転することがで
きる。
【0029】図7は更に他の実施の形態を示し、但し、
本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通であ
り、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略す
る。
【0030】本実施の形態においては、軸8の端部に抜
止め手段11による抜止めがなされて遊星ギア6が挿入
され、抜止め手段11とは反対側に外回転台9bが圧入
されている。抜止め手段11としては、軸8の端部に遊
星ギア6の通孔6aよりも大径なフランジ20を形成す
るが、抜止め手段11は他の形態であってもよい。
【0031】本実施の形態においては、遊星ギア6の抜
止めを確実に図ることができる。
【0032】図8は更に他の実施の形態を示し、但し、
本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通であ
り、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略す
る。
【0033】本実施の形態においては、図7の実施の形
態において、軸8は外回転台9bに挿入した後、溶接し
ている。
【0034】図9は更に他の実施の形態を示していて、
但し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通
であり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省
略する。
【0035】本実施の形態においては、遊星ギア6の谷
底径6Rよりも内回転台9aの幅9Wを小としている。
【0036】本実施の形態においては、回転台ブロック
18を以下のように製造することができる。つまり、治
具Jの下方部に形成した小径孔の受部Jaに幅9Wを小
にした内回転台9aの幅方向の両側部9c、9cを載置
し(図9(a)参照)、治具Jの上方部に形成した大径
孔の受部Jbに、内回転台9aとは上下の隙間cを隔て
て遊星ギア6を載置し、その後、軸8を外回転台9bに
圧入し(図9(b)参照)、軸芯方向に移動を許して遊
星ギア6に挿通し、内回転台9aに圧入して組み立てる
ことができる(図9(c)(d)参照)。又、内外回転
台9a、9b間に遊星ギア6を挟持して遊星ギア6の回
転を阻害するようなことがないように組み立てることが
容易となる。更に、軸8の圧入時に、内外回転台9a、
9bが治具Jの受部Ja、Jbに受けられていて、内外
回転台9a、9bが変形されることがなくてよい。又、
軸8は内回転台9aに対して圧入力が比較的弱い挿入状
態にしてもよい。
【0037】図10は更に他の実施の形態を示し、但
し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通で
あり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略
する。
【0038】本実施の形態においては、回転台ブロック
18を以下の製造方法によって製造するものである。
【0039】軸8を外回転台9bに圧入して固定し、軸
8に遊星ギア6を挿通し、その後、軸8に内回転台9a
を固定して回転台ブロック18を組み立てるのである。
この場合、軸8に内回転台9aを固定するのは、圧入で
あっても溶接によってもよい。
【0040】本実施の形態においては、内外回転台9
a、9b間に遊星ギア6を挟んで回転を阻害するような
ことがないように組み立てることが容易である。
【0041】図11は更に他の実施の形態を示し、但
し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通で
あり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略
する。
【0042】本実施の形態においては、外回転台9bと
軸8とは、外回転台9bを粉末射出成形にて製造する際
の焼結時の収縮によって一体化したものである。
【0043】この場合、外回転台9bと軸8とは同一素
材の金属である。つまり、図11(a)の状態のまま、
脱脂・焼結をおこなう。脱脂は、およそ400〜600
℃ぐらいまで窒素雰囲気の中で加熱しておこない、材料
中のバインダの除去を目的とする。焼結は、およそ13
00℃ぐらいまで窒素雰囲気、真空雰囲気、アルゴン雰
囲気の中で加熱しておこない、粉末同士が結合して、素
材が緻密になるのを目的とする。脱脂と焼結は、連続し
ておこなっても、別々におこなってもよい。
【0044】このとき、脱脂時には、寸法は変化しない
が、焼結時には、所定の寸法に収縮する。その寸法は、
金属粉末射出成形(MIM)の材料における粉末とバイ
ンダの混合比率によって変わるが、体積比で粉末:バイ
ンダが40〜60:60〜40の場合、線収縮率はおよ
そ70〜90%であり、等方向に収縮する。
【0045】図11(b)は焼結後の状態である。焼結
後には、金属粉末射出成形(MIM)によってできてい
る部分と、予め挿入してある部品は、拡散接合するた
め、外回転台9bと軸8は一体品となる。
【0046】本実施の形態においては、金属粉末射出成
形(MIM)における焼結時の収縮を有効に利用して外
回転台9bと軸8との一体化を図ることができる。
【0047】図12は更に他の実施の形態を示し、図1
0の実施の形態において、外回転台9bと軸8とを固定
するのに際して、外回転台9bの孔9dに軸8を挿入し
た後、溶接するのである。溶接は、YAGレーザや、C
2レーザのような高エネルギービームでもよい。軸8
を溶接する際には、仮止めした後、本溶接すると、溶接
歪みで軸8が傾くのを防止することができる。
【0048】図13は更に他の実施の形態を示し、但
し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通で
あり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略
する。
【0049】本実施の形態においては、回転台9を内外
回転台9a、9bにて形成し、例えば、外回転台9bに
嵌合凸部21を形成し、内外回転台9aに嵌合凹部24
を形成し、嵌合凸部21を嵌合凹部24に嵌合すること
によって、内外回転台9a、9bを圧入によって一体化
している。
【0050】本実施の形態においては、内外回転台9
a、9bの組み立てが容易となる。
【0051】
【発明の効果】請求項1の発明においては、モータの出
力軸に太陽ギアを設け、固定されたギアケースのような
ケーシングにインターナルギアを設け、太陽ギアに遊星
ギアを、インターナルギアに遊星ギアを噛合する遊星減
速機構部を備えた減速機であって、複数の遊星ギアを支
持する各軸を突出させて回転台に保持し、モータの出力
軸の回転によって遊星減速機構部及び複数の上記軸を介
して回転台を減速公転回転可能に構成し、回転台の減速
公転回転の出力軸を複数の上記軸が兼ねているから、複
数の軸を保持している回転台の減速公転回転を出力とし
て取り出すことができるのであり、このように複数の遊
星ギアを支持する軸を出力軸に兼ねることから、従来の
ように、遊星ギアを支持する軸の他に出力軸を要するこ
とがなく、部品点数を低減し、小型軽量化を図ることが
できるという利点がある。
【0052】請求項2の発明においては、請求項1の効
果に加えて、少なくとも1本の軸は回転台に圧入されて
おり、この軸に対して遊星ギアが回転可能及び軸芯方向
に移動可能に支持されているから、回転台に圧入された
軸は抜けることがなく、かつ、軸に対して遊星ギアが円
滑に回転することができるという利点がある。
【0053】請求項3の発明においては、請求項1の効
果に加えて、軸は遊星ギアに圧入されており、軸は回転
台に回転自在に保持されているから、遊星ギアと軸は圧
入によって一体化されて軸が抜けることがなく、軸とと
もに遊星ギアは円滑に回転することができるという利点
がある。
【0054】請求項4の発明においては、請求項1の効
果に加えて、軸の端部に抜止め手段による抜止めがなさ
れて遊星ギアが挿入され、抜止め手段とは反対側に回転
台が圧入固定されているから、遊星ギアの抜止めを確実
に図ることができという利点がある。
【0055】請求項6の発明においては、請求項1の効
果に加えて、回転台を内外回転台にて形成し、遊星ギア
の谷底径よりも回転台の幅を小としているから、治具の
下方部に形成した小径孔の受部に幅を小にした内回転台
の幅方向の両側部を載置し、治具の上方部に形成した大
径孔の受部に、内回転台とは上下の隙間を隔てて遊星ギ
アを載置し、その後、軸を外回転台に圧入し、軸芯方向
に移動を許して遊星ギアに挿通及びギヤケースのような
ケーシングに圧入して組み立てることができ、内外回転
台の間に遊星ギアを挟持して遊星ギアの回転を阻害する
ようなことがないように組み立てることが容易となると
いう利点がある。
【0056】請求項7の発明においては、請求項1の効
果に加えて、回転台を内外回転台にて形成し、外回転台
と軸とは、外回転台を粉末射出成形にて製造する際の焼
結時の収縮によって一体化されているから、粉末射出成
形における焼結時の収縮を有効に利用して外回転台と軸
との一体化を図ることができるという利点がある。
【0057】請求項8の発明においては、請求項1の効
果に加えて、回転台を内外回転台にて形成し、内外回転
台は圧入されて一体化されているから、組み立てが容易
となるという利点がある。
【0058】請求項9の発明においては、モータの出力
軸に太陽ギアを設け、固定されたギアケースのようなケ
ーシングにインターナルギアを設け、太陽ギアに遊星ギ
アを、インターナルギアに遊星ギアを噛合する遊星減速
機構部を備え、複数の遊星ギアを支持する各軸を突出さ
せて回転台に保持し、モータの出力軸の回転によって遊
星減速機構部及び複数の上記軸を介して回転台を減速公
転回転可能に構成し、回転台の減速公転回転を出力とし
て取り出す減速機の製造方法であって、回転台を内外回
転台にて形成し、遊星ギアの谷底径よりもモータ側の内
回転台の幅を小とし、治具の小径孔の受部に内回転台の
幅方向の両側部を載置し、内回転台に上下の隙間を隔て
て遊星ギアを上記受部よりも大径孔の受部に載置し、そ
の後、軸を外回転台に圧入し、軸芯方向に移動を許して
遊星ギアに挿通し、内回転台に圧入して組み立てるか
ら、内外回転台の間に遊星ギアを挟持して遊星ギアの回
転を阻害するようなことがないように組み立てることが
容易となるという利点がある。
【0059】請求項10の発明においては、モータの出
力軸に太陽ギアを設け、固定されたギアケースのような
ケーシングにインターナルギアを設け、太陽ギアに遊星
ギアを、インターナルギアに遊星ギアを噛合する遊星減
速機構部を備え、複数の遊星ギアを支持する各軸を突出
させて回転台に保持し、モータの出力軸の回転によって
遊星減速機構部及び複数の上記軸を介して回転台を減速
公転回転可能に構成し、回転台の減速公転回転を出力と
して取り出す減速機の製造方法であって、回転台を内外
回転台にて形成し、軸を外回転台に固定し、軸に遊星ギ
アを挿通し、その後、軸に内回転台を固定して組み立て
るから、内外回転台の間に遊星ギアを挟んで回転を阻害
するようなことがないように組み立てることが容易であ
るという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の断面図である。
【図2】(a)(b)は回転台ブロックの斜視図であ
る。
【図3】(a)は同上の減速機を組み込んだ電動ドライ
バーの側面図、(b)は減速機の概略断面図である。
【図4】同上の概略断面図である。
【図5】同上の他の実施の形態の概略断面図である。
【図6】同上の更に他の実施の形態の概略断面図であ
る。
【図7】同上の更に他の実施の形態の概略断面図であ
る。
【図8】同上の更に他の実施の形態の概略断面図であ
る。
【図9】同上の更に他の実施の形態の製造方法の手順を
示し、(a)(b)(c)(d)は概略断面図、(e)
は説明図である。
【図10】同上の更に他の実施の形態の製造方法の手順
を示し、(a)(b)(c)は概略断面図である。
【図11】同上の更に他の実施の形態の製造方法の手順
を示し、(a)(b)は概略断面図である。
【図12】同上の更に他の実施の形態の製造方法の手順
を示し、(a)(b)(c)は概略断面図である。
【図13】同上の更に他の実施の形態の製造方法の手順
を示し、(a)(b)は概略断面図である。
【符号の説明】
1 モータ 2 出力軸 3 太陽ギア 4 ギアケース 5 インターナルギア 6 遊星ギア 7 遊星減速機構部 8 軸 9 回転台 10 ケーシング 11 抜止め手段
フロントページの続き (72)発明者 塚本 直樹 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 古田 隆 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 3J027 FA19 FA36 FB31 GB03 GC13 GC22 GD04 GD08 GD12 GE05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの出力軸に太陽ギアを設け、固定
    されたギアケースのようなケーシングにインターナルギ
    アを設け、太陽ギアに遊星ギアを、インターナルギアに
    遊星ギアを噛合する遊星減速機構部を備えた減速機であ
    って、複数の遊星ギアを支持する各軸を突出させて回転
    台に保持し、モータの出力軸の回転によって遊星減速機
    構部及び複数の上記軸を介して回転台を減速公転回転可
    能に構成し、回転台の減速公転回転の出力軸を複数の上
    記軸が兼ねて成ることを特徴とする減速機。
  2. 【請求項2】 少なくとも1本の軸は回転台に圧入され
    ており、この軸に対して遊星ギアが回転可能及び軸芯方
    向に移動可能に支持されて成ることを特徴とする請求項
    1記載の減速機。
  3. 【請求項3】 軸は遊星ギアに圧入されており、軸は回
    転台に回転自在に保持されて成ることを特徴とする請求
    項1記載の減速機。
  4. 【請求項4】 軸の端部に抜止め手段による抜止めがな
    されて遊星ギアが挿入され、抜止め手段とは反対側に回
    転台が圧入固定されて成ることを特徴とする請求項1記
    載の減速機。
  5. 【請求項5】 軸は回転台に溶接されていることを特徴
    とする請求項1又は4記載の減速機。
  6. 【請求項6】 回転台を内外回転台にて形成し、遊星ギ
    アの谷底径よりもモータ側の内回転台の幅を小として成
    ることを特徴とする請求項1記載の減速機。
  7. 【請求項7】 回転台を内外回転台にて形成し、外回転
    台と軸とは、外回転台を粉末射出成形にて製造する際の
    焼結時の収縮によって一体化されて成ることを特徴とす
    る請求項1記載の減速機。
  8. 【請求項8】 回転台を内外回転台にて形成し、内外回
    転台を圧入によって一体化して成ることを特徴とする請
    求項1記載の減速機。
  9. 【請求項9】 モータの出力軸に太陽ギアを設け、固定
    されたギアケースのようなケーシングにインターナルギ
    アを設け、太陽ギアに遊星ギアを、インターナルギアに
    遊星ギアを噛合する遊星減速機構部を備え、複数の遊星
    ギアを支持する各軸を突出させて回転台に保持し、モー
    タの出力軸の回転によって遊星減速機構部及び複数の上
    記軸を介して回転台を減速公転回転可能に構成し、回転
    台の減速公転回転を出力として取り出す減速機の製造方
    法であって、回転台を内外回転台にて形成し、遊星ギア
    の谷底径よりもモータ側の内回転台の幅を小とし、治具
    の小径孔の受部に内回転台の幅方向の両側部を載置し、
    回転台に上下の隙間を隔てて遊星ギアを上記受部よりも
    大径孔の受部に載置し、その後、軸を外回転台に圧入
    し、軸芯方向に移動を許して遊星ギアに挿通し、内回転
    台に圧入して組み立てることを特徴とする減速機の製造
    方法。
  10. 【請求項10】 モータの出力軸に太陽ギアを設け、固
    定されたギアケースのようなケーシングにインターナル
    ギアを設け、太陽ギアに遊星ギアを、インターナルギア
    に遊星ギアを噛合する遊星減速機構部を備え、複数の遊
    星ギアを支持する各軸を突出させて回転台に保持し、モ
    ータの出力軸の回転によって遊星減速機構部及び複数の
    上記軸を介して回転台を減速公転回転可能に構成し、回
    転台の減速公転回転を出力として取り出す減速機の製造
    方法であって、回転台を内外回転台にて形成し、軸を外
    回転台に固定し、軸に遊星ギアを挿通し、その後、軸に
    内回転台を固定して組み立てることを特徴とする減速機
    の製造方法。
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