JP2003222186A - 制振装置 - Google Patents

制振装置

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JP2003222186A JP2002024209A JP2002024209A JP2003222186A JP 2003222186 A JP2003222186 A JP 2003222186A JP 2002024209 A JP2002024209 A JP 2002024209A JP 2002024209 A JP2002024209 A JP 2002024209A JP 2003222186 A JP2003222186 A JP 2003222186A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は微小振動に対する制振制御を抑制す
ることを課題とする。 【解決手段】 制振装置11は、構造物12の屋上に設
置された動吸振器13が制御装置14からの制御信号に
より制振動作して構造物12の水平方向(X方向)の振
動を制振する。制御装置14は、制御ゲインをゼロより
大きい値に変更された後に所定時間が経過するまでの構
造物12の振動状態の積算値が所定値未満であるとき
は、付加質量16を駆動させる制御系の制御ゲインをゼ
ロに設定する。これにより、構造物12の振動状態が極
めて小さい2次振動以上の場合には制御ゲインをゼロに
して制振動作を停止させて、構造物12を加振してしま
うことを防止すると共に、体感できない程度の小さい振
動を制振させるのにモータ18を駆動させると、動作音
が気になるといった問題も解消することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は制振装置に係り、特
に構造物の振動状態に基づいてアクチュエータの制御量
を演算し、この制御量に応じてアクチュエータが付加質
量を駆動して構造物の振動を制振する構成とした制振装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば住宅等の構造物においては交通振
動などのような微小な揺れを低減するための制振装置が
開発されている。この種の制振装置では、構造物の振動
状態に応じて主に構造物の質量に応じた重量を有する付
加質量を変位させて構造物で発生した振動を制振するよ
うになっている。そのため、構造物には、例えば変位セ
ンサ、速度センサ又は加速度センサ等の振動状態を検出
するセンサが設置されている。
【0003】また、付加質量を変位させる機構として
は、例えば付加質量をリニアベアリング等により摺動自
在に支持するとともに、付加質量に螺合するボールネジ
等の伝達機構をモータ等により駆動し、付加質量が水平
方向に往復動されるよう構成された動吸振器を有する装
置がある。そして、動吸振器は、ビルの各階毎の変位又
は速度などの振動状態を検出する各センサからの出力値
の大きさに応じた制御量を演算する制御装置からの駆動
信号によりモータが駆動制御されて付加質量を移動さ
せ、その反力で構造物の振動を制振するようになってい
る。
【0004】この種のアクティブ制御システムでは、構
造物の振動伝達特性を正確に把握し、これを制御ゲイン
に反映する必要がある。しかしながら、一般住宅の交通
振動を制振するのにアクティブ制御システムを用いる場
合、住宅の構造が夫々異なり、各住宅ごとの振動伝達特
性を正確に求めることは難しい。
【0005】そのため、住宅の振動をアクティブ制御シ
ステムで制振する制振装置においては、制御対象の振動
伝達特性が不明でも制御可能なスカイフック制御を用い
た制御システムを適用している。
【0006】この住宅用アクティブ制御システムにおい
ては、例えばあらかじめ複数のゲインを記憶装置に記憶
しておき、センサによる構造物の振動伝達特性が変化し
た時は、演算装置に接続された記憶装置に記憶している
複数のゲインの中から構造物の振動に対応するゲインを
選択し、また付加質量の変位がある値以上の時は現在用
いているゲインより弱いゲインを選択し、弱いゲインを
目標となる制御ゲインとし、現在用いているゲインから
目標ゲインに切替えて制御量の生成を行っていた。
【0007】その後、構造物の振動が小さくなった場合
には、現在用いている制御ゲインより強い基のゲイン等
を目標ゲインとし、目標ゲインに切替わるようになって
おり、付加質量の動作は、大きくなり制振効果が向上す
るようになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】1〜3階の低層構造物
からなる一般住宅では、通常発生する振動が地面から伝
播する振動の場合、その殆どが1次振動であり、周波数
が3.0〜5.0Hz程度である。このような低層一般
住宅向けの制振装置においては、この1次振動が最も不
快な振動であるため、1次振動を抑えるように制御して
いる。このため、周波数が9〜15Hz程度の2次振動
以上の振動が発生した場合、充分な制振効果が得られ
ず、条件によっては、制振装置が建物を加振してしまう
場合も考えられる。また、体感できない程度の小さい振
動を制振させるのに付加質量を動作させると、動作音が
気になるといった問題が生じる。
【0009】このような問題の対策として、高層ビル用
など高度な制振装置のように振動センサを多数設けた
り、センサの信号処理を高速のコンピュータを用いて高
度化するなどにより2次振動以上の振動を制御すること
も可能ではあるが、低層一般住宅に用いられるシステム
では、安価かつ汎用的なシステムであることが要求され
ている。
【0010】そこで、本発明は上記課題を解決した制振
装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有する。上記請求項1
記載の発明は、構造物の振動状態を検出する振動状態検
出用センサと、振動状態検出用センサからの検出値に制
御ゲインを乗じた値に基づいて制御量を演算する演算手
段と、演算手段からの制御量に応じて駆動されるアクチ
ュエータと、アクチュエータに駆動されて前記構造物の
振動を制振する付加質量と、を備えてなる制振装置にお
いて、振動状態検出用センサから得られる信号が所定レ
ベル以上のとき、制御ゲインをゼロより大きい値の通常
ゲインに変更する通常ゲイン設定手段と、通常ゲイン設
定手段によりゲインが通常ゲインに設定された後に所定
時間の振動状態検出手段から得られる信号の積算値が所
定値未満の時に制御ゲインをゼロに設定するゼロゲイン
設定手段と、を備えており、構造物の振動状態が極めて
小さい、例えば、2次振動以上の場合には制御ゲインを
ゼロにして制振動作を停止させて構造物を加振したり、
付加質量を動作させる動作音の発生を防止し、構造物の
振動状態が大きい場合には構造物の振動状態に合わせて
構造物の制振を行うことができる。
【0012】また、請求項2記載の発明にあっては、ゼ
ロゲイン設定手段の前記振動状態検出手段から得られる
信号を、振動状態検出手段からの出力から2次以上の振
動モードをカットした信号としたことにより、1次の振
動が小さい状態で制御ゲインをゼロにするので、より正
確に制振装置による構造物の加振を防ぐことができる。
【0013】さらに、請求項3の発明にあっては、振動
状態検出用センサから得られる信号が所定レベル以上の
とき、制御ゲインをゼロより大きい値の通常ゲインに変
更する通常ゲイン設定手段と、通常ゲイン設定手段によ
りゲインが通常ゲインに設定された後に所定時間の振動
状態検出手段から得られる信号の2次以上の振動モード
の積算値が所定値以上の時に制御ゲインをゼロに設定す
るゼロゲイン設定手段とを備えており、2次以上の振動
モードが大きい時、一旦制御ゲインをゼロとすることに
より、制振作用による構造物の加振を効果的に抑えるこ
とができる。
【0014】また、請求項4の発明にあっては、振動状
態検出用センサから得られる信号が所定レベル以上のと
き、制御ゲインをゼロより大きい値の通常ゲインに変更
する通常ゲイン設定手段と、通常ゲイン設定手段により
前記ゲインが通常ゲインに設定された後に所定時間の前
記アクチュエータのへの信号出力の積算値が所定値以下
の時に制御ゲインをゼロに設定するゼロゲイン設定手段
とを備えており、アクチュエータの出力という実際に構
造物が加振される原因となる信号により制御するので、
構造物の実振動を測定するより早く制御することができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の一実施
例について説明する。図1は本発明になる制振装置の第
1実施例の概略構成図である。図1に示されるように、
制振装置11は、例えば一般住宅などからなる構造物1
2の屋上に設置された動吸振器13が制御装置14から
の制御信号により制振動作して構造物12の水平方向
(X方向)の振動を制振する。
【0016】動吸振器13は、構造物12の屋上に設置
された基台15上の付加質量16がX方向に摺動する構
成であり、付加質量16は構造物12の総質量に対し約
0.5%程度の質量を有する。そのため、付加質量16
は基台15上のリニアベアリング17により摺動自在に
支持されている。
【0017】また、基台15上にはアクチュエータとし
てのACサーボモータ(以下「モータ」と言う)18、
モータ18の回転量を検出するエンコーダ19が設けら
れており、モータ18の出力軸18aはカップリング2
0を介してボールねじ23に結合されている。ボールね
じ23は付加質量16に螺合して貫通している。従っ
て、付加質量16はボールねじ23の回転により基台1
5の凹部15a内を移動する。
【0018】また、構造物12の屋上には、振動状態
(振幅、速度、加速度等)を検出する振動状態検出セン
サ(以下「センサ」と言う)21が設置されている。こ
のセンサ21は、交通振動や地震等の振動が構造物12
に伝播すると、そのとき検出された変位(振幅)、ある
いは速度、あるいは加速度の検出信号を制振装置14に
出力する。
【0019】制御装置14は、後述するようにセンサ2
1からの検出信号が入力されると、そのときの振動の大
きさに応じた制御量を演算して動吸振器13のモータ1
8へ駆動信号を出力する。モータ18は駆動信号の供給
によりボールねじ23を回転させ、付加質量16をX方
向(振動方向)に移動させる。このとき、発生する付加
質量16の慣性力の反作用により構造物12の振動が制
振される。
【0020】ここで、制御装置14の構成について説明
する。図2は制御装置14の構成を示すブロック図であ
る。図2に示されるように、制御装置14は、センサ2
1からの検出信号(センサ信号)を増幅する増幅器24
と、増幅器24で増幅されたアナログ信号をデジタル信
号に変換するA/D変換器25と、A/D変換器25か
ら入力された信号に基づいて制御量を演算する演算装置
26と、演算に必要なデータを記憶する記憶装置27
と、演算装置26から出力された制御信号(デジタル信
号)をアナログ信号に変換するD/A変換器28と、D
/A変換器28から入力された駆動信号をモータ18へ
出力するドライブ回路29とからなる。
【0021】ドライブ回路29は、エンコーダ19の検
出信号をデジタル信号に変換し、演算装置26に出力す
る。演算装置26は、後述するように、記憶装置27に
格納された各制御プログラムを読み出して演算処理を実
行する。尚、記憶装置27には、センサ21により検出
された振動が所定レベル未満のとき制御ゲインをゼロに
設定する制御プログラムIと、センサ21により検出さ
れた振動が所定レベル以上のとき前記制御ゲインをゼロ
より大きい値の制御ゲインに変更すると共に、振動レベ
ルに応じた制御ゲインに調整する制御プログラムII(通
常ゲイン設定手段)と、制御ゲインがゼロより大きい値
に変更された後に所定時間が経過するまでの構造物の振
動状態の積算値が所定値未満のとき制御ゲインをゼロに
戻し、制御ゲインがゼロより大きい値に変更された後に
所定時間が経過するまでの構造物の振動状態の積算値が
所定値以上のとき調整された制御ゲインに戻す制御設定
するプログラムIII(ゼロゲイン設定手段を含む)とが
格納されている。
【0022】また、演算装置26は、入力されたエンコ
ーダ19の信号から付加質量16の位置を演算し、付加
質量16の位置およびセンサ21のデジタル信号に基づ
いて、後述するような演算を行う。演算装置26の演算
結果は、D/A変換器28に入力され、アナログ信号に
変換した後、ドライブ回路29に入力される。
【0023】ドライブ回路29は、モータ18を駆動す
るための回路でD/A変換器28からのアナログ信号お
よびエンコーダ19からの検出信号に基づいて駆動信号
(トルク信号)を生成し、構造物12の振動に応じたト
ルクでモータ18を回転駆動させる。また、ドライブ回
路29から出力されたトルク信号は、A/D変換器25
を介して演算装置26に入力される。そして、演算装置
26は、このトルク信号とセンサ21からの検出信号
(センサ信号)、または付加質量16の変位を示すエン
コーダ19からの検出信号(エンコーダ信号)に応じて
ゲインを調整しながら付加質量16を駆動させるための
制御信号を生成する。
【0024】演算装置26では、スカイフック制御理論
を用いて制御し、制御ゲインとセンサ21により検出さ
れた構造物12の応答に基づいて制御量を演算する。
【0025】スカイフック制御は、構造物12が振動し
ている場合に仮想の絶対静止座標を想定し、これと構造
物12との間に仮想ダンパを設けることで構造物12を
制振するという考え方であり、交通振動等により構造物
12が振動したときの構造物12の上部の変位をXs、
仮想ダンパの減衰係数をCaとして運動方程式に表す
と、次式のように表せる。
【0026】 Ms・Xs”+Cs・Xs’+Ks・Xs=−Ca・Xs’・・・(1) となる。ここで、Msは構造物の質量、Csは構造物の
減衰係数、Ksは構造物12のばね定数である。尚、上
記(1)式において、X”は2回微分、X’は1回微分
を示す。
【0027】制振装置11は、モータ18が付加質量1
6を動かすとき、構造物12に及ぼす反力により構造物
12を制振する。付加質量16の質量をma、付加質量
16の加速度をX”aとして運動方程式に表すと、次式
のようになる。
【0028】 Ms・Xs”+Cs・Xs’+Ks・Xs=−ma・Xa’・・・(2) スカイフック制御の仮想ダンパの力(−Ca・Xs’)
は、構造物12の速度(Xs’)に制御ゲイン−Ga
(=−Ca)を掛けてモータ18に加速度駆動信号を与
えれば制御できる。
【0029】このように構成された制振装置11では、
付加質量16が移動できる動作範囲は限定されているた
め、付加質量16の限られた動作範囲内で最大の制振効
果を上げるには、制御ゲインを構造物12の振動を検出
するセンサ21の検出信号の大きさに応じて変更するこ
とが望ましい。
【0030】ここで、制御装置14の演算装置26が実
行する制御処理について説明する。図3は制御装置14
の演算装置26が実行する制御処理のフローチャートで
ある。
【0031】図3に示されるように、演算装置26は、
ステップS11(以下「ステップ」を省略する)で電源
スイッチ(図示せず)がオンになると、S12に進み、
付加質量16を駆動させる制御系の制御ゲインをゼロに
設定する。
【0032】続いて、S13に進み、構造物21に入力
された振動レベルを監視する。すなわち、S13におい
て、センサ21により検出された加速度検出値から得ら
れた構造物12の屋上変位Lが所定値a以上かどうかを
チェックする。この所定値Lは、構造物12の構造や立
地条件、入力される振動の大きさなどに応じて任意の値
に設定される。
【0033】S13において、構造物12の屋上変位L
が所定値a以上でないときは、構造物21に入力された
振動レベルが小さいので、S12に戻り、付加質量16
を駆動させる制御系の制御ゲインをゼロに設定する。
【0034】また、S13において、構造物12の屋上
変位Lが所定値a以上であるときは、構造物21に入力
された振動レベルが体感できる程度の振動レベルに達し
ているので、S14に進み、付加質量16を駆動させる
制御系の制御ゲインを調整する。尚、制御ゲインの調整
方法については、後述する。
【0035】次のS15では、制御ゲインをゼロより大
きい値に変更された後に所定時間の構造物の振動状態の
積算値が所定値未満かどうかをチェックする。すなわ
ち、S15において、構造物12の2次以上の振動モー
ドをカットするLPF(ローパスフィルタ)通過後の屋
上加速度のRMS(Root Mean Square:2乗平均平方
根)が一定時間の間で0.2(Gal)以下かどうかを
判断する。この0.2(Gal)は、構造物12の中に
いる人がかすかに体感できる最小値として設定される。
尚、体感される振動の最小値は、個人差があるので、本
実施例では、所定時間が経過するまでの構造物の振動状
態の積算値によって構造物12の振動状態を判定するよ
うになっている。
【0036】上記では、積算値としてRMSを用いてい
るが、このRMSは積算値(単純に足し算した値)その
ものとは異なるが、結果的に積算値と同様の変化するの
で用いており、本発明でいう積算値とは、結果的にある
幅をもった時間(所定時間)に出力される信号の積算さ
れた値と類似した信号を得られるものであればよく、他
にも、加速度センサの出力を時定数の長いローパスフィ
ルタ通し、その出力を所定時間の積算値としてもよい。
【0037】S15で制御ゲインをゼロより大きい値に
変更された後に所定時間の構造物12の振動状態の積算
値が所定値未満であるときは、S16に進み、電源スイ
ッチ(図示せず)がオフかどうかをチェックする。S1
6において、電源スイッチ(図示せず)がオフのとき
は、今回の処理を終了する。
【0038】また、S16において、電源スイッチ(図
示せず)がオンであるときは、上記S12に戻り、付加
質量16を駆動させる制御系の制御ゲインをゼロに設定
すると共に、S12以降の処理を再度実行する。これに
より、構造物12の振動状態が極めて小さい2次振動以
上の場合には制御ゲインをゼロにして制振動作を停止さ
せて、構造物12を加振してしまうことを防止すると共
に、体感できない程度の小さい振動を制振させるのにモ
ータ18を駆動させると、動作音が気になるといった問
題も解消することが可能になる。
【0039】特に、制振装置が建物を加振してしまうと
きに問題となる2次以上の振動は、一旦制振装置が停止
すれば、制御周期程度の短時間で直ぐにおさまる。
【0040】また、上記S15において、制御ゲインを
ゼロより大きい値に変更された後に所定時間の構造物1
2の振動状態の積算値が所定値以上であるときは、S1
4に戻り、再度、付加質量16を駆動させる制御系の制
御ゲインを調整する。従って、構造物12の振動状態の
積算値が所定値以上であるときは、制御ゲインの調整処
理が繰り返される。これにより、構造物12の振動状態
が大きい場合には構造物の振動状態に合わせて制御量を
自動的に調整して構造物が2次振動以上の振動周波数で
発振することを防止すると共に、構造物の制振効果をよ
り一層高めることができる。
【0041】次に、上記S14において、制御装置14
の演算装置26が実行するゲイン調整処理を演算につい
て説明する。図4は演算装置26が実行するゲイン調整
処理の第1実施例を示すPAD図である。
【0042】図4に示されるように、演算装置26は、
以下に示す方法で求められた制御ゲインを用いてスカイ
フック制御則により制振装置11を制御する。
【0043】S21において、センサ21により検出さ
れた構造物12の振動に対して付加質量16の変位が大
きくなりストロークに余裕がない場合には、S31の処
理を行う。逆に、付加質量16のストロークに余裕があ
る場合にはS32の処理を行う。その後、S22の処理
を実行する。
【0044】また、S21において付加質量16のスト
ロークに余裕がない場合には、付加質量16がストロー
クエンドのストッパ(図示せず)に接近しているので、
S31ではボリュームを急激(瞬時)に小さくする。こ
こで、ボリュームは、ゲインを調整するための定数であ
り、0〜100%を示す値である。
【0045】また、S21において、センサ21により
検出された構造物12の振動に対して付加質量16の変
位が小さく付加質量16が移動するストロークに余裕が
ある場合には、S32でボリュームの値を徐々に大きく
することにより付加質量16の移動距離を延長して制振
効果を高める。ここで、ボリュームの最大値は、100
%とする。
【0046】S22において、センサ21により検出さ
れた構造物12の振動に対して付加質量16を駆動する
トルクが大きくなり、ストロークに余裕がない場合、ま
たはS31において、ボリュームの値が小さく変更さ
れ、100%未満の場合にはS41の処理を行う。逆
に、センサ21により検出された構造物12の振動に対
して付加質量16を駆動するトルクが小さくモータ18
のトルクに余裕があり、ボリュームが100%の場合に
は、S42の処理を行う。その後、S23の処理を行
う。
【0047】また、S22において、センサ21により
検出された構造物12の振動に対して付加質量16を駆
動するトルクに余裕がない場合、またはボリュームが1
00%未満の場合には、S41で制御ゲインを徐々(段
階的)に小さく変更する。尚、モータ18は、ある回転
数に達すると、最大トルクを発生するため、回転数を必
要以上に上げてもトルク増にならない。そのため、モー
タ18のトルクに余裕がない状態でゲインを上げても付
加質量16の加速度を増加させることはできないので、
ゲインを下げることになる。
【0048】また、S22において、モータ18のトル
クに余裕があり、ボリュームが100%の場合には、S
42で制御ゲインを徐々(段階的)に大きく変更する。
これにより、モータ18のトルクが増大して付加質量1
6の動作による制振効果が増大する。
【0049】S23では、上記S41またはS42で変
更した制御ゲインと、S31またはS32で変更したボ
リューム値を掛け合わせて制御ゲインを求める。
【0050】ここで、上記S31,S32,S41,S4
2において、ボリュームおよび制御ゲインを急激に変化
させると、付加質量16の加速度変化が大きくなり、構
造物12を加振したり、あるいは異音が発生したりする
可能性がある。これとは逆にボリュームおよび制御ゲイ
ンをゆっくり変化させると、制振装置11の能力を越え
る可能性がある。
【0051】そこで、本実施例では、上記S31,S3
2,S41,S42において、例えば、ボリュームおよび
制御ゲインを変更する速さをそれぞれA、B、C、Dの
4段階とし、Aが最も急激に変更することとし、それぞ
れの関係をA>B、A>C>Dとすると良い。例えば、
Aは1ms毎に1%づつ変化させ、Bは10ms毎に1
%づつ変化させ、Cは10ms毎に1%づつ変化させ、
Dは10秒毎に1%づつ変化させる。
【0052】これにより、付加質量16は動作範囲を越
えることなく、付加質量16の制振動作に余裕があれば
モータ18は最大トルク付近で動作するようになる。
【0053】従って、自動的に制御ゲインの大きさを変
更し、常に制振装置11の性能内でできるだけ大きい制
御ゲインを設定することができるため、取付初期におい
て、適当なゲインを記憶しておけばよく、各構造物12
に個別のゲイン調整作業が不要である。また、住宅の質
量変化や経年変化により、住宅の振動伝達特性が変化し
てもゲイン調整不要であり、しかも時間帯によって揺れ
が変化するような交通振動が入力される住宅においても
常に最大の制振効果が得られる。
【0054】さらに、付加質量16が動作範囲を超える
ことがないので、付加質量16が動吸振器13のストッ
パ(図示せず)に衝突するときの異音や振動の発生を防
止できる。また、モータ18が発生できるトルク内で動
作するので、モータ18の異常な発熱や故障の発生を防
止できる。
【0055】尚、上記実施例では、ドライブ回路29か
らのトルク信号に基づいて付加質量16を駆動するモー
タ18のトルクを求めているが、これに限らず、例えば
モータ18のトルクを検出するセンサを設けるようにし
ても良いし、あるいは動吸振器13の設置面あるいは付
加質量16を支持する基台15の支持面に付加質量16
を駆動する力を検出するセンサを設けても良い。
【0056】次にゲイン調整処理の第2実施例について
説明する。図5は第2実施例の演算装置26が実行する
ゲイン調整処理を説明するためのフローチャートであ
る。
【0057】図5に示されるように、演算装置26は、
S51で動吸振器13を加振器として作動させる。例え
ば、動吸振器13の付加質量16を構造物12の加振方
向に2Hz〜5Hzの間で一定間隔(例えば、0.1H
z〜0.2Hzの間隔)の周波数で駆動する。
【0058】次のS52では、上記S31で加振された
周波数における応答加速度あるいは振幅が最大となる周
波数を探す。すなわち、2Hz〜5Hzの周波数で構造
物12の応答加速度あるいは振幅が最大となる固有振動
数を検出する。また、加速度の応答レベルから構造物1
2の1次モード有効質量を推定する。
【0059】続いて、S53では、予め記憶装置27に
記憶させたゲインマップ(図示せず)からその固有振動
数と構造物12の1次モード有効質量に対応したゲイン
を選定する。尚、ゲインマップは、横軸が周波数、縦軸
が応答レベルからなり、制振装置11の設置時あるいは
年に1回程度ゲイン調整を行う。
【0060】次のS54では、上記S53で選定された
制御ゲインを用いて付加質量16の制振制御を開始す
る。そして、S55に進み、付加質量16の移動距離が
有効ストローク内かどうかをチェックする。
【0061】S55において、付加質量16の移動距離
が有効ストローク内に入っていないときは、S56進
み、制御ゲインを1段階小さい値に変更する。その後、
S54に戻り、1段階小さく変更された制御ゲインを用
いて付加質量16の制振制御を行う。
【0062】また、S55において、付加質量16の移
動距離が有効ストローク内に入っているときは、S57
進み、付加質量16の移動距離が有効ストロークの一定
閾値以内で一定時間以上継続しているかどうかをチェッ
クする。このS57において、付加質量16の移動距離
が有効ストロークの一定閾値以内で一定時間以上継続し
ていないときは、そのまま制御ゲインを変更せずに上記
S54に戻り、前回と同じ制御ゲインを用いて付加質量
16の制振制御を行う。
【0063】しかしながら、S57において、付加質量
16の移動距離が有効ストロークの一定閾値以内で一定
時間以上継続しているときは、S58に進み、制御ゲイ
ンを1段階大きい値に変更する。その後、上記S54に
戻り、1段階大きく変更された制御ゲインを用いて付加
質量16の制振制御を行う。
【0064】このように、付加質量16の移動距離が有
効ストローク内に入っていないときは、制御ゲインを1
段階小さい値に変更し、付加質量16の移動距離が有効
ストロークの一定閾値以内で一定時間以上継続している
ときは、制御ゲインを1段階大きい値に変更することに
より、その構造物12が有する固有振動数と当該構造物
12の質量に適した制御ゲインに調整することができる
ので、付加質量16の制振動作(振幅や加速度)を最適
な状態で駆動することが可能になる。
【0065】従って、自動的に制御ゲインの大きさを変
更し、常に制振装置11の性能内でできるだけ大きい制
御ゲインを設定することができるため、各構造物別のゲ
イン調整作業が不要である。また、住宅の質量変化や経
年変化により、住宅の振動伝達特性が変化してもゲイン
調整不要であり、しかも時間帯によって揺れが変化する
ような交通振動が入力される住宅においても常に最大の
制振効果が得られる。
【0066】なお、上記S13では、構造物12の変位
Lを用いて、構造物の振動を判断しているが、これに限
らず、このS13では、構造物が体感振動を起している
かを判断できればよいので、建物に設けられた加速度、
速度計等でもよく、間接的な測定として、庭等の地面の
振動を測定し、建物の振動を推定してもよい。但し、こ
のS13の判断は、S15と異なり、振動に関する瞬時
値が所定を越えた場合とすることが望ましい。
【0067】また、上記S15において、ゲイン調整後
に構造物12の振動状態を判定する方法以外の方法とし
ては、例えば、次のような判定方法の変形例がある。 (1)建物の1次以下の振動モードをカットするハイパ
スフィルタ通過後(2次以上の振動モード)の屋上加速
度のRMSが一定時間の間0.2Gal以上かを判断
し、Yesの場合は、図3と同様にS12でゲインを0
に設定するようにしてもよい。この「2次以上の振動モ
ードの屋上加速度のRMSが一定時間の間0.2Gal
以上」の状態は、制振装置が建物を加振している状態で
あるので、このとき制御を一旦中止し、加振を治める。
【0068】この場合、1次振動も発生している場合も
含んでしまうが、S13で直ぐにゲインを通常ゲインに
戻し制御を開始するので、構築物によっては、十分な制
振効果が得られる。
【0069】なお、この例の場合であっても、積算値と
してRMSを用いているが、前記の実施の形態同様にロ
ーパスフィルターなどを用いてもよい。 (2)建物の1次振動に影響する周波数成分(建物によ
って異なる)のみ通過するフィルタを通過した後のモー
ターの回転速度信号やアクチュエータへの出力信号のR
MSが一定時間の間、一定値以下であるかを判断し、Y
esの場合は、図3と同様にS12でゲインを0に設定
するようにしてもよい。これは、建築物の1次振動の状
態をモータの出力から想定するもので、モーターの回転
速度信号やアクチュエータの出力という実際に構造物が
加振される原因となる信号により制御するので、構造物
の実振動を測定するより早く制御することができる。
【0070】
【発明の効果】上述の如く、上記請求項1記載の発明に
よれば、構造物の振動状態を検出する振動状態検出用セ
ンサと、振動状態検出用センサからの検出値に制御ゲイ
ンを乗じた値に基づいて制御量を演算する演算手段と、
演算手段からの制御量に応じて駆動されるアクチュエー
タと、アクチュエータに駆動されて前記構造物の振動を
制振する付加質量と、を備えてなる制振装置において、
振動状態検出用センサから得られる信号が所定レベル以
上のとき、制御ゲインをゼロより大きい値の通常ゲイン
に変更する通常ゲイン設定手段と、通常ゲイン設定手段
によりゲインが通常ゲインに設定された後に所定時間の
振動状態検出手段から得られる信号の積算値が所定値未
満の時に制御ゲインをゼロに設定するゼロゲイン設定手
段と、を備えており、構造物の振動状態が極めて小さ
い、例えば、2次振動以上の場合には制御ゲインをゼロ
にして制振動作を停止させて構造物を加振したり、付加
質量を動作させる動作音の発生を防止し、構造物の振動
状態が大きい場合には構造物の振動状態に合わせて構造
物の制振を行うことができる。
【0071】また、請求項2記載の発明にあっては、前
記ゼロゲイン設定手段の前記振動状態検出手段から得ら
れる信号を、前記振動状態検出手段からの出力から2次
以上の振動モードをカットした信号としたことにより、
1次の振動が小さい状態で制御ゲインをゼロにするので
より正確に制振装置による構造物の加振を防ぐことがで
きる。
【0072】さらに、請求項3の発明にあっては振動状
態検出用センサから得られる信号が所定レベル以上のと
き、前記制御ゲインをゼロより大きい値の通常ゲインに
変更する通常ゲイン設定手段と、前記通常ゲイン設定手
段により前記ゲインが通常ゲインに設定された後に所定
時間の前記振動状態検出手段から得られる信号の2次以
上の振動モードの積算値が所定値以上の時に前記制御ゲ
インをゼロに設定するゼロゲイン設定手段とを備えてお
り、2次以上の振動モードが大きい時、一旦制御ゲイン
をゼロとすることにより、制振作用による構造物の加振
を効果的に抑えることができる。
【0073】また、請求項4の発明にあっては、前記振
動状態検出用センサから得られる信号が所定レベル以上
のとき、前記制御ゲインをゼロより大きい値の通常ゲイ
ンに変更する通常ゲイン設定手段と、前記通常ゲイン設
定手段により前記ゲインが通常ゲインに設定された後に
所定時間の前記アクチュエータのへの信号出力の積算値
が所定値以下の時に前記制御ゲインをゼロに設定するゼ
ロゲイン設定手段とを備えており、アクチュエータの出
力という実際に構造物が加振される原因となる信号によ
り制御するので、構造物の実振動を測定するより早く制
御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる制振装置の一実施例の概略構成図
である。
【図2】制御装置14の構成を示すブロック図である。
【図3】制御装置14の演算装置26が実行する制御処
理のフローチャートである。
【図4】制御装置14の演算装置26が実行するゲイン
調整処理のPAD図である。
【図5】第2実施例の演算装置26が実行するゲイン調
整処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
11 制振装置 12 構造物 13 動吸振器 14 制御装置 15 基台 16 付加質量 18 ACサーボモータ 19 エンコーダ 21 振動状態検出センサ 23 ボールねじ 24 増幅器 25 A/D変換器 26 演算装置 27 記憶装置 28 D/A変換器 29 ドライブ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J048 AA02 AB01 AB07 AD07 BF12 CB18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物の振動状態を検出する振動状態検
    出用センサと、 該振動状態検出用センサからの検出値に制御ゲインを乗
    じた値に基づいて制御量を演算する演算手段と、 該演算手段からの制御量に応じて駆動されるアクチュエ
    ータと、 該アクチュエータに駆動されて前記構造物の振動を制振
    する付加質量と、 を備えてなる制振装置において、 前記振動状態検出用センサから得られる信号が所定レベ
    ル以上のとき、前記制御ゲインをゼロより大きい値の通
    常ゲインに変更する通常ゲイン設定手段と、 前記通常ゲイン設定手段により前記ゲインが通常ゲイン
    に設定された後に所定時間の前記振動状態検出手段から
    得られる信号の積算値が所定値未満の時に前記制御ゲイ
    ンをゼロに設定するゼロゲイン設定手段と、 を備えてなることを特徴とする制振装置。
  2. 【請求項2】 前記ゼロゲイン設定手段の前記振動状態
    検出手段から得られる信号を、前記振動状態検出手段か
    らの出力から2次以上の振動モードをカットした信号と
    したことを特徴とする請求項1記載の制振装置。
  3. 【請求項3】 構造物の振動状態を検出する振動状態検
    出用センサと、 該振動状態検出用センサからの検出値に制御ゲインを乗
    じた値に基づいて制御量を演算する演算手段と、 該演算手段からの制御量に応じて駆動されるアクチュエ
    ータと、 該アクチュエータに駆動されて前記構造物の振動を制振
    する付加質量と、 を備えてなる制振装置において、 前記振動状態検出用センサから得られる信号が所定レベ
    ル以上のとき、前記制御ゲインをゼロより大きい値の通
    常ゲインに変更する通常ゲイン設定手段と、 前記通常ゲイン設定手段により前記ゲインが通常ゲイン
    に設定された後に所定時間の前記振動状態検出手段から
    得られる信号の2次以上の振動モードの積算値が所定値
    以上の時に前記制御ゲインをゼロに設定するゼロゲイン
    設定手段と、 を備えてなることを特徴とする制振装置。
  4. 【請求項4】 構造物の振動状態を検出する振動状態検
    出用センサと、 該振動状態検出用センサからの検出値に制御ゲインを乗
    じた値に基づいて制御量を演算する演算手段と、 該演算手段からの制御量に応じて駆動されるアクチュエ
    ータと、 該アクチュエータに駆動されて前記構造物の振動を制振
    する付加質量と、 を備えてなる制振装置において、 前記振動状態検出用センサから得られる信号が所定レベ
    ル以上のとき、前記制御ゲインをゼロより大きい値の通
    常ゲインに変更する通常ゲイン設定手段と、 前記通常ゲイン設定手段により前記ゲインが通常ゲイン
    に設定された後に所定時間の前記アクチュエータのへの
    信号出力の積算値が所定値以下の時に前記制御ゲインを
    ゼロに設定するゼロゲイン設定手段と、 を備えてなることを特徴とする制振装置。
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