JP2019157355A - アクティブマスダンパーの性能評価方法 - Google Patents

アクティブマスダンパーの性能評価方法 Download PDF

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【課題】長時間続く複雑な建物揺れに対するアクティブマスダンパーの制振性能を評価する。【解決手段】アクティブマスダンパーの性能評価方法は、建物モデル26へ入力した風荷重fから求められた建物応答加速度afと、実物建物12に設置されたセンサ16が検出した建物応答加速度amとを加算して求められた建物応答加速度aをコントローラ18へ送信する工程と、建物応答加速度aに基づいてコントローラ18によりアクティブマスダンパー14を稼働させ、建物12に建物応答を発生させる工程と、建物応答加速度aと建物応答加速度afとを比較してアクティブマスダンパー14の制振性能を評価する工程と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、アクティブマスダンパーの制振性能を評価するアクティブマスダンパーの性能評価方法に関する。
建物の屋上などにアクティブマスダンパーを設置し、強風や地震等による建物揺れに対して居室内の居住性を改善する方法がある。例えば、特許文献1には、構造物に加振力を作用させて構造物の振動を低減するアクティブマスダンパーが開示されている。
このアクティブマスダンパーは、構造物に両端が固定されたネジ軸が貫通する中空モータを駆動し、この中空モータと一体に設けられたマスをネジ軸に沿って移動させることにより、構造物に加振力を作用させる。
アクティブマスダンパーの制振性能は、建物にアクティブマスダンパーを設置して行われるチューニング作業によって決定する。このチューニング作業において、従来は、正弦波加振を用いた自由振動試験によってアクティブマスダンパーの制振性能を評価していた。
自由振動試験では、まず、アクティブマスダンパーを加振機として使用し、建物を正弦波加振する。次に、建物に生じる揺れが定常振動状態に達した後に加振を止めると同時に、アクティブマスダンパーを制振装置として稼働させる。そして、アクティブマスダンパーを制振装置として稼働させた後の建物揺れの自由振動波形から減衰定数を求めて、アクティブマスダンパーの制振性能を評価する。
しかし、この自由振動試験では、強風や地震等により長時間続く複雑な建物揺れに対するアクティブマスダンパーの制振性能を評価することは難しい。
特開2004−232700号公報
本発明は係る事実を考慮し、長時間続く複雑な建物揺れに対するアクティブマスダンパーの制振性能を評価することを課題とする。
第1態様に係るアクティブマスダンパーの性能評価方法は、実物建物に設置されたアクティブマスダンパーと、前記実物建物に設置され前記実物建物の実物建物応答値を検出するセンサと、前記アクティブマスダンパーを稼働させるコントローラと、を備えて前記アクティブマスダンパーの制振性能を評価するアクティブマスダンパーの性能評価方法において、建物モデルへ入力した任意の外力から求められた前記建物モデルの建物モデル応答値と、前記センサが検出した前記実物建物応答値とを加算して求められた建物応答値を前記コントローラへ送信する工程と、前記建物応答値に基づいて前記コントローラにより前記アクティブマスダンパーを稼働させ、前記実物建物に実物建物応答を発生させる工程と、前記建物応答値と前記建物モデル応答値とを比較してアクティブマスダンパーの制振性能を評価する工程と、を有する。
第1態様に係るアクティブマスダンパーの性能評価方法によれば、建物モデル応答値と実物建物応答値とを加算して求められた建物応答値は、建物特性が線形とみなせる建物振幅領域において、建物モデルへ入力した外力と同じ外力が実物建物へ作用した状態でアクティブマスダンパーを稼働させたときの実物建物の応答値とみなすことができる。
これにより、建物応答値と建物モデル応答値とを比較することで、アクティブマスダンパーの制振性能を評価することができる。
また、建物モデルに入力する外力を、強風や地震等により実物建物に作用する外力とすれば、長時間続く複雑な建物揺れに対するアクティブマスダンパーの制振性能を評価することができる。
第2態様に係るアクティブマスダンパーの性能評価方法は、第1態様に係るアクティブマスダンパーの性能評価方法において、前記コントローラにより、前記実物建物に設置された複数の前記アクティブマスダンパーを稼働させる。
第2態様に係るアクティブマスダンパーの性能評価方法によれば、複数のアクティブマスダンパーを稼働させたときの制振性能を評価することができる。例えば、複数のアクティブマスダンパーが互いの動きに干渉し合うことなく安定稼働することを確認することができる。
第3態様に係るアクティブマスダンパーの性能評価方法は、第2態様に係るアクティブマスダンパーの性能評価方法において、前記アクティブマスダンパーは、平面視における前記実物建物の一端と他端とに設置されている。
第3態様に係るアクティブマスダンパーの性能評価方法によれば、実物建物に強風などの外力が作用することにより実物建物に生じるねじれ振動を抑制するアクティブマスダンパーの制振性能を評価することができる。
本発明は上記構成としたので、長時間続く複雑な建物揺れに対するアクティブマスダンパーの制振性能を評価することができる。
本発明の実施形態に係るアクティブマスダンパー性能評価システムを示す構成図である。 本発明の実施形態に係る計測時間に対する建物応答加速度を示す線図である。 従来の自由振動試験によって得られる振動波形を示した線図である。 本発明の実施形態に係る計測時間に対するマスの移動ストロークを示す線図である。
図を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。まず、本発明の実施形態に係るアクティブマスダンパーの性能評価方法について説明する。
図1には、アクティブマスダンパー性能評価システム10の構成図が示されている。本実施形態のアクティブマスダンパーの性能評価方法は、このアクティブマスダンパー性能評価システム10により、実物建物としての建物12に設置されたアクティブマスダンパー14の制振性能を評価する。
アクティブマスダンパー性能評価システム10は、建物12に設置されたアクティブマスダンパー14と、建物12に設置されたセンサ16と、コントローラ18と、DSP(Digital Signal Processor)20とを備えている。
アクティブマスダンパー14は、マス22をアクチュエータ(不図示)により能動的に動かすことにより、その反力で建物12の揺れを制御する。
アクティブマスダンパー14は、建物12の揺れを制御して低減する制振装置として、建物12の竣工後において実際にアクティブマスダンパー14が配置される位置に設置されている。本実施形態では、建物12の屋上階24に1つのアクティブマスダンパー14が設置されている。
センサ16は、建物12の屋上階24に1つ設置されている。センサ16は、建物12に発生する実物建物応答値としての建物応答加速度amを検出する。
センサ16は、アクティブマスダンパー14の制御(アクティブマスダンパー14により建物12へ加振力を作用させる駆動制御)のために用いられる、アクティブマスダンパー14の近くに設置されたセンサであり、アクティブマスダンパー性能評価システム10を構成するセンサとして共用している。そして、このセンサ16が設置されている位置をアクティブマスダンパー14の制振性能の評価対象とする評価対象位置としている。
DSP20は、高速処理が可能なコンピュータであり、センサ16とコントローラ18の間に1つ組み込まれている。DSP20は、センサ16が検出した建物応答加速度amの信号をリアルタイムに受け取り、信号処理を行ってセンサ16の代替信号をリアルタイムにコントローラ18へ送る。なお、高速処理が可能で、センサ16が検出した建物応答加速度amの信号をリアルタイムに受け取り、信号処理を行ってセンサ16の代替信号をリアルタイムにコントローラ18へ送ることができれば、DSP以外の他のものを用いてもよい。
コントローラ18は、アクティブマスダンパー14付近に1つ設けられており、DSP20から送信された信号(センサ16の代替信号)に基づいてアクティブマスダンパー14を稼働させる。
アクティブマスダンパーの性能評価方法では、まず、建物12の竣工直前に、建物12にアクティブマスダンパー性能評価システム10を構築する(システム構築工程)。なお、アクティブマスダンパー14の制振性能を評価するタイミングは、適宜決めればよい。例えば、建物12の竣工後に、建物12にアクティブマスダンパー性能評価システム10を構築して、アクティブマスダンパー14の制振性能を評価してもよい。
次に、建物12に設置したアクティブマスダンパー14を加振機として使用し、強制加振試験を実施して建物12の建物特性を同定する。そして、同定された建物特性に基づいて、フィードバックゲインなどのアクティブマスダンパー14の制御パラメータをコントローラ18内で設定する(準備工程)。
次に、DSP20上に構築された、準備工程において同定された建物特性を有する建物モデル26に対して、任意の外力としての強風時の風荷重fを入力とした応答解析を行い、DSP20上で、センサ16が設置された位置における建物モデル26の建物モデル応答値としての建物応答加速度afをリアルタイムに算出して求める(応答解析工程)。すなわち、建物モデル26へ入力した強風時の風荷重fから求められた建物モデル26の建物応答加速度afを求める。
次に、応答解析工程によりリアルタイムに求められた建物応答加速度afと、センサ16がリアルタイムに検出した建物応答加速度amとを加算して建物応答値としての建物応答加速度aを求め、この建物応答加速度aをセンサ16の代替信号としてリアルタイムにコントローラ18へ送信する(代替信号送信工程)。
次に、コントローラ18へ送信された建物応答加速度aに基づいて、コントローラ18によりアクティブマスダンパー14を稼働させ、建物12に実物建物応答(建物応答加速度am)を発生させる(アクティブマスダンパー稼働工程)。すなわち、建物応答加速度aを低減するように、アクティブマスダンパー14により建物12へ加振力を作用させる。
次に、応答解析工程、代替信号送信工程、アクティブマスダンパー稼働工程をこの順に所定回数だけ繰り返し、時間軸や周波数軸等に対する建物応答加速度aを求める。図2のグラフには、計測時間に対する建物応答加速度aの例が示されている。横軸を計測時間とし、縦軸を建物応答加速度aとしている。
次に、アクティブマスダンパー14を稼働させたときの建物応答とみなせる建物応答加速度aと、アクティブマスダンパー14を稼働させていないときの建物応答とみなせる建物応答加速度afとを、時間軸上や周波数軸上等で比較して、アクティブマスダンパー14の制振性能を評価する(アクティブマスダンパー評価工程)。
次に、本発明の実施形態に係るアクティブマスダンパーの性能評価方法の作用と効果について説明する。
本発明の実施形態のアクティブマスダンパーの性能評価方法では、図1に示すように、応答解析により求めた、センサ16が設置された位置における建物モデル26の建物応答加速度afと、建物12に設置されたセンサ16から検出された建物応答加速度amとを加算して求めた建物応答加速度aは、建物特性が線形とみなせる建物振幅領域において、建物モデル26へ入力した強風時の風荷重fと同じ外力が建物12へ作用した状態でアクティブマスダンパー14を稼働させたときの建物12の応答値とみなすことができる。
これにより、建物応答加速度aと建物応答加速度afとを比較することで、アクティブマスダンパー14の制振性能を評価することができる。また、建物応答加速度aの波形からアクティブマスダンパー14のマス22の動きを把握し、これによってアクティブマスダンパー14の安定稼働性を確認することができる。
さらに、建物モデル26に入力する外力を、強風時に建物12に長時間作用する風荷重fとすることにより、長時間続く複雑な建物12の揺れに対するアクティブマスダンパー14の制振性能を評価することができる。また、実際に検出された建物応答加速度amを利用することにより、より実際に近いアクティブマスダンパー14の制振性能の評価を行うことができる。
ここで、アクティブマスダンパー14の制振性能を評価するために従来行なわれている、正弦波加振を用いた自由振動試験について説明する。図3のグラフは、自由振動試験における振動波形の値28の一例を示したものである。グラフの横軸は、計測時間を示し、グラフの縦軸は、建物12に発生する建物応答加速度を示している。
自由振動試験では、まず、建物12に設置したアクティブマスダンパー14を加振機として使用し、建物12を正弦波加振する(加振区間)。
次に、建物12の揺れが定常振動状態に達した後に正弦波加振を止めると同時に、アクティブマスダンパー14を制振装置として稼働させる。
そして、アクティブマスダンパー14を制振装置として稼働させた後(制振区間)の建物12の揺れの自由振動波形から減衰定数を求めて、アクティブマスダンパー14の制振性能を評価する。
しかし、このような従来の自由振動試験では、正弦波加振で励起された特定の振動成分に対するアクティブマスダンパー14の制振性能を評価することができるが、強風時の風荷重で励起された広範囲の振動成分に対するアクティブマスダンパー14の制振性能を評価することは難しい。
また、アクティブマスダンパー14を制振装置として稼働させた後の建物12の揺れは短時間で収まるので、長時間続く建物12の揺れに対するアクティブマスダンパー14の制振性能を評価することは難しい。
これに対して、本実施形態のアクティブマスダンパーの性能評価方法では、建物モデル26に入力する外力を、強風時に建物12に長時間作用する風荷重fとすることにより、長時間続く複雑な建物12の揺れに対するアクティブマスダンパー14の制振性能を評価することができる。
さらに、本発明の実施形態のアクティブマスダンパーの性能評価方法では、建物12の揺れに対して制振稼働するアクティブマスダンパー14の動きを把握できるので、このアクティブマスダンパー14の動きに基づいて、アクティブマスダンパー14から発生する騒音や振動を予測して評価することができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。
なお、本実施形態では、図1に示すように、建物12に1つのアクティブマスダンパー14を設置してアクティブマスダンパー14の制振性能を評価する例を示したが、本実施形態のアクティブマスダンパーの性能評価方法は、複数のアクティブマスダンパー14を建物12に設置し、これらのアクティブマスダンパー14をコントローラ18により稼働させて、これらのアクティブマスダンパー14の制振性能を評価するようにしてもよい。
すなわち、本実施形態のアクティブマスダンパーの性能評価方法は、複数のアクティブマスダンパー14を稼働させたときの制振性能を評価することができる。また、複数のアクティブマスダンパー14が互いの動きに干渉し合うことなく安定稼働することを確認することができる。
このように、本実施形態のアクティブマスダンパーの性能評価方法は、建物の竣工後に制振装置として建物に実際に設置されるようにアクティブマスダンパーを設置し、それらのアクティブマスダンパーの制振性能を評価することができる。なお、複数のアクティブマスダンパー14を稼働させる場合、1つのコントローラにより複数のアクティブマスダンパー14を稼働させてもよいし、複数のコントローラを設けて1つのコントローラにより1つのアクティブマスダンパー14を稼働させてもよい。複数のコントローラを設けて1つのコントローラにより1つのアクティブマスダンパー14を稼働させる場合には、複数のアクティブマスダンパー14を個別に制御するとともに、各アクティブマスダンパー14が使用するセンサの設置位置に対応した建物応答加速度aをDSPから同じタイミングで、対応するコントローラへ送って、同じタイミングで建物12へ加振力を作用させるようにする。
また、複数のアクティブマスダンパー14を建物12に設置する場合、アクティブマスダンパー14を、平面視における建物12の一端と他端とに設置するようにしてもよい。このようにすれば、建物12に強風などの外力が作用することにより建物12に生じるねじれ振動を抑制するアクティブマスダンパー14の制振性能を評価することができる。
また、本実施形態のアクティブマスダンパーの性能評価方法では、図1に示すように、応答解析工程において、DSP20上で応答解析を行って建物モデル応答値としての建物応答加速度afをリアルタイムに算出して求めた例を示したが、応答解析により建物応答加速度afを事前に算出して時間毎のデータセットとして予め用意しておき、このデータセットの建物応答加速度afを、センサ16がリアルタイムに検出した建物応答加速度amとリアルタイムに加算して建物応答値としての建物応答加速度aを求めるようにしてもよい。
さらに、アクティブマスダンパーの性能評価方法では、図1に示すように、建物モデル26に入力する外力を強風時の風荷重fとした例を示したが、建物モデル26に入力する外力を他の外力としてもよい。例えば、建物モデル26に入力する外力を、交通振動の伝播や地震により建物に作用する力としてもよい。但し、建物特性の線形仮定が成り立たない建物振幅が建物に発生する大きな外力においては、その点を考慮して用いる必要がある。
また、アクティブマスダンパーの性能評価方法では、図1に示すように、実物建物応答値をセンサ16により検出された建物応答加速度amとし、建物モデル応答値を応答解析により求めた建物応答加速度afとして、建物応答値としての建物応答加速度aと建物応答加速度afとを比較してアクティブマスダンパー14の制振性能を評価する例を示したが、実物建物応答値をセンサにより検出された建物応答速度とし、建物モデル応答値を応答解析により求めた建物応答速度として、実物建物応答値としての建物応答速度と建物モデル応答値としての建物応答速度とを加算した建物応答値としての建物応答速度と、建物モデル応答値としての建物応答速度とを比較してアクティブマスダンパー14の制振性能を評価するようにしてもよい。
さらに、本実施形態のアクティブマスダンパーの性能評価方法では、図1に示すように、アクティブマスダンパー14の制御に用いられるセンサを、アクティブマスダンパー性能評価システム10を構成するセンサ16として共用し、このセンサ16が設置されている位置をアクティブマスダンパー14の制振性能の評価対象とする評価対象位置とした例を示したが、他の位置を評価対象位置とする場合には、アクティブマスダンパー14の制御に用いられるセンサとは別に、センサ16を評価対象位置に設置すればよい。アクティブマスダンパー14の制御に用いられるセンサの位置とは別の位置に設置されたセンサ16の建物応答加速度amは、この位置に対応して応答解析により求められた建物応答加速度afと加算すれば、その位置の建物応答加速度aとなる。この建物応答加速度aは、アクティブマスダンパー14の制御に使用するものではないので、コントローラに送る必要はない。
また、本実施形態のアクティブマスダンパーの性能評価方法では、建物応答加速度aの波形(図2を参照のこと)からアクティブマスダンパー14のマス22の動きを把握し、これによってアクティブマスダンパー14の安定稼働性を確認することができることを述べたが、図4のグラフに示すように、アクティブマスダンパー14のマス22の移動ストロークの値を計測し、この移動ストロークの値の波形からアクティブマスダンパー14の安定稼働性を評価するようにしてもよい。図4のグラフの横軸は、計測時間を示し、縦軸は、アクティブマスダンパー14のマス22の移動ストロークを示している。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において実施し得ることは勿論である。
12 建物(実物建物)
14 アクティブマスダンパー
16 センサ
18 コントローラ
26 建物モデル
a 建物応答加速度(建物応答値)
m 建物応答加速度(実物建物応答値)
f 建物応答加速度(建物モデル応答値)
f 風荷重(外力)

Claims (3)

  1. 実物建物に設置されたアクティブマスダンパーと、前記実物建物に設置され前記実物建物の実物建物応答値を検出するセンサと、前記アクティブマスダンパーを稼働させるコントローラと、を備えて前記アクティブマスダンパーの制振性能を評価するアクティブマスダンパーの性能評価方法において、
    建物モデルへ入力した任意の外力から求められた前記建物モデルの建物モデル応答値と、前記センサが検出した前記実物建物応答値とを加算して求められた建物応答値を前記コントローラへ送信する工程と、
    前記建物応答値に基づいて前記コントローラにより前記アクティブマスダンパーを稼働させ、前記実物建物に実物建物応答を発生させる工程と、
    前記建物応答値と前記建物モデル応答値とを比較してアクティブマスダンパーの制振性能を評価する工程と、
    を有するアクティブマスダンパーの性能評価方法。
  2. 前記コントローラにより、前記実物建物に設置された複数の前記アクティブマスダンパーを稼働させる請求項1に記載のアクティブマスダンパーの性能評価方法。
  3. 前記アクティブマスダンパーは、平面視における前記実物建物の一端と他端とに設置されている請求項2に記載のアクティブマスダンパーの性能評価方法。
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