JP2003221508A - ポリカーボネート樹脂組成物および成形体 - Google Patents

ポリカーボネート樹脂組成物および成形体

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JP2003221508A JP2002021024A JP2002021024A JP2003221508A JP 2003221508 A JP2003221508 A JP 2003221508A JP 2002021024 A JP2002021024 A JP 2002021024A JP 2002021024 A JP2002021024 A JP 2002021024A JP 2003221508 A JP2003221508 A JP 2003221508A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形品の外観が良好で、機械的強度が向
上した難燃性の高い導電性熱可塑性樹脂組成物を提供す
ること。 【解決手段】 (A)一般式(1) 【化9】 (式中、R1 は炭素数1〜35のアルキル基を示し、a
は0〜5の整数を示す。)で表わされる芳香族ポリカー
ボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体0.1〜9
9.9質量%、(B)一般式(2) 【化10】 (式中、R2 は炭素数1〜35のアルキル基を示し、b
は0〜5の整数を示す。)で表わされる芳香族ポリカー
ボネート樹脂0〜99.8質量%、(C)カーボンナノ
チューブ0.1〜30質量%からなり、(A)成分、
(B)成分および(C)成分の合計量100質量部に対
して、(D)ポリテトラフルオロエチレン樹脂0〜2質
量部を配合してなるポリカーボネート樹脂組成物であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なポリカーボ
ネート樹脂組成物に関し、更に詳しくは、芳香族ポリカ
ーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体およびカ
ーボンナノチューブ等からなる難燃性、衝撃性、導電性
および成形外観等に優れたポリカーボネート樹脂組成物
に関するものである。また、該樹脂組成物の成形体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、エレクトロニクス技術の発展によ
り、情報処理装置および電子事務機器が急速に普及しつ
つある。電子機器の普及に伴い、電子部品から発生する
ノイズが周辺機器に影響を与える電磁波障害、静電気に
よる誤作動等のトラブルが増加し、大きな問題となりつ
つある。これらの問題の解決のため、導電性や制電性に
優れた材料が要求されている。従来より、導電性の低い
高分子材料に導電性フィラー等を配合した導電性高分子
材料が広く利用されている。導電性フィラーとしては、
金属繊維、金属粉末、カーボンブラックおよび炭素繊維
等が一般に用いられているが、金属繊維および金属粉末
を導電性フィラーとして用いると、優れた導電性付与効
果はあるが、耐蝕性に劣り、機械的強度が得難い欠点が
ある。カーボンブラックを導電性フィラーとして用いる
場合、少量の添加で高い導電性が得られるケッチェンブ
ラック、バルカンXC72およびアセチレンブラック等
の導電性カーボンブラックが用いられているが、これら
は、樹脂への分散性が不良である。カーボンブラックの
分散性が樹脂組成物の導電性に影響するため、安定した
導電性を得るには独特の配合並びに混合技術が必要とさ
れる。また、炭素繊維を導電性フィラーして使用する場
合、一般の補強用炭素繊維により、所望の強度、弾性率
を得ることができるが、導電性を付与するには高充填を
必要とし、樹脂本来の物性が低下する。さらに、複雑な
形状の成形品を得ようとする場合、導電性フィラーの片
寄りが生じるため、導電性にバラツキが発生し、満足で
きない。炭素繊維では、繊維径の細い方が同量の繊維を
添加した場合、樹脂と繊維間の接触面積が大きくなるた
め導電性付与に優れることが期待される。特表昭62−
500943号公報には、優れた導電性を有する極細炭
素フィブリルが開示されている。しかし、樹脂と混合し
た場合、樹脂への分散性に劣り、成形品表面外観が損な
われ、満足できるものではない。また、樹脂を着色する
場合、公知の顔料用カーボンブラックを着色剤として用
いる場合、黒色を発現させるには多量に用いる必要があ
り、樹脂への分散性および成形品の表面外観の点で問題
がある。特開平3−74465号公報にも、極細炭素フ
ィブリルを添加する方法が開示されているが、難燃性に
ついては記載がなく、また、開示された方法では難燃性
が不十分であり、高い難燃性を必要とする製品には使用
することができない。また、炭素フィブリルの分散に問
題があり、導電性を向上するためには添加量を増加する
必要がある。また、特開平4−268362号公報に
は、ポリカーボネート−ポリジメチルシロキサン共重合
体(PC−PDMS)に導電性カーボンを添加する方法
が開示されているが、カーボンブラックを使用している
ため、導電性に限度があり、カーボンの脱落等使用時に
問題になることもある。さらに難燃性に対しては何の記
載もない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、成形体の外
観が良好で、機械的強度が向上した難燃性の高い導電性
ポリカーボネート樹脂組成物および該組成物の成形体を
提供することを課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題に
ついて鋭意検討を行った結果、芳香族ポリカーボネート
−ポリオルガノシロキサン共重合体に、カーボンナノチ
ューブおよび必要に応じ、芳香族ポリカーボネート樹脂
および/またはポリテトラフルオロエチレン樹脂を配合
することにより、難燃性を付与した高衝撃導電性材料が
得られることを見出した。さらに、検討を進め、ポリカ
ーボネート系樹脂については、芳香族ポリカーボネート
樹脂−ポリオルガノシロキサン共重合体が難燃性と少量
のカーボンナノチューブ量で導電性が得られることを見
出すとともに、成形性や機械的強度が向上し、また、カ
ーボンナノチューブの構造や純度を選択することによ
り、従来技術に比較して、さらに少ない添加量で導電性
を付与することが可能となり、本発明を完成するに至っ
た。すなわち、本発明は、(A)一般式(1)
【0005】
【化3】
【0006】(式中、R1 は炭素数10〜35のアルキ
ル基を示し、aは0〜5の整数を示す。)で表わされる
末端基を有する芳香族ポリカーボネート−ポリオルガノ
シロキサン共重合体0.1〜99.9質量%、(B)一
般式(2)
【0007】
【化4】
【0008】(式中、R2 は炭素数1〜35のアルキル
基を示し、bは0〜5の整数を示す。)で表わされる末
端基を有する芳香族ポリカーボネート樹脂0〜99.8
質量%、(C)カーボンナノチューブ0.1〜30質量
%からなり、(A)成分、(B)成分および(C)成分
の合計量100質量部に対して、(D)ポリテトラフル
オロエチレン樹脂0〜2質量部を配合してなるポリカー
ボネート樹脂組成物に関するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明のポリカーボネート樹脂組成物において、
(A)一般式(1)で表わされる芳香族ポリカーボネー
ト−ポリオルガノシロキサン共重合体としては、例え
ば、特開昭50−29695号公報、特開平3−292
359号公報、特開平4−202465号公報、特開平
8−81620号公報、特開平8−302178号公報
および特開平10−7897号公報に開示されている共
重合体を挙げることができ、R1は炭素数1〜35のア
ルキル基であり、直鎖状のものでも分岐状のものでもよ
く、結合の位置は、p位、m位、o位のいずれもよいが
p位が好ましい。芳香族ポリカーボネート−ポリオルガ
ノシロキサン共重合体は、好ましくは、一般式(3)で
表される構造単位からなる芳香族ポリカーボネート部と
一般式(4)で表される構造単位からなるポリオルガノ
シロキサン部を分子内に有する共重合体を挙げることが
できる。
【0010】
【化5】
【0011】ここで、R3及びR4は炭素数1〜6のアル
キル基又はフェニル基を示し、同一でも異なっていても
よい。R5〜R8は炭素数1〜6のアルキル基又はフェニ
ル基を示し、好ましくはメチル基である。R5〜R8はそ
れぞれ同一でも異なっていてもよい。R9は脂肪族また
は芳香族を含む有機残基を示し、好ましくは、o−アリ
ルフェノール残基、p−ヒドロキシスチレン残基または
オイゲノール残基である。
【0012】Zは単結合、炭素数1〜20のアルキレン
基または炭素数1〜20のアルキリデン基、炭素数5〜
20のシクロアルキレン基または炭素数5〜20のシク
ロアルキリデン基、あるいは−SO2−、−SO−、−
S−、−O−、−CO−結合を示す。好ましくは、イソ
プロピリデン基である。cおよびdは0〜4の整数で好
ましくは0である。nは1〜500の整数で、好ましく
は5〜200である。
【0013】芳香族ポリカーボネート−ポリオルガノシ
ロキサン共重合体は、例えば、予め製造された芳香族ポ
リカーボネート部を構成する芳香族ポリカーボネートオ
リゴマー(以下、PCオリゴマーと略称する。)と、ポ
リオルガノシロキサン部を構成する末端にo−アリルフ
ェノール基、p−ヒドロキシスチレン基、オイゲノール
残等の反応性基を有するポリオルガノシロキサン(反応
性PORS)とを、塩化メチレン、クロロベンゼン、ク
ロロホルム等の溶媒に溶解させ、二価フェノールの苛性
アルカリ水溶液を加え、触媒として、第三級アミン(ト
リエチルアミン等)や第四級アンモニウム塩(トリメチ
ルベンジルアンモニウムクロライド等)を用い、一般式
(5)
【0014】
【化6】
【0015】(式中、R1、aは前記と同じである。)
で表されるフェノール化合物からなる一般の末端停止剤
の存在下、界面重縮合反応することにより製造すること
ができる。上記の末端停止剤としては、具体的には、例
えば、フェノール、p−クレゾール、p−tert−ブ
チルフェノール、p−tert−オクチルフェノール、
p−クミルフェノール、p−ノニルフェノール、p−t
ert−アミルフェノール、ブロモフェノール、トリブ
ロモフェノール、ペンタブロモフェノール等を挙げるこ
とができる。なかでも、環境問題からハロゲンを含まな
い化合物が好ましい。芳香族ポリカーボネート−ポリオ
ルガノシロキサン共重合体の製造に使用されるPCオリ
ゴマーは、例えば塩化メチレンなどの溶媒中で、一般式
(6)
【0016】
【化7】
【0017】(式中、R3、R4、Z、cおよびd、前記
と同じである。)で表される二価フェノールとホスゲン
または炭酸エステル化合物等のカーボネート前駆体とを
反応させることによって容易に製造することができる。
すなわち、例えば、塩化メチレン等の溶媒中において、
二価フェノールとホスゲンのようなカーボネート前駆体
との反応により、または二価フェノールとジフェニルカ
ーボネートのようなカーボネート前駆体とのエステル交
換反応等によって製造される。
【0018】一般式(6)で表される二価フェノールと
しては、4,4'−ジヒドロキシジフェニル;1,1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン等のビス(4−ヒドロ
キシフェニル)アルカン;ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロアルカン;ビス(4−ヒドロキシフェニル)
オキシド;ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィ
ド;ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン;ビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド;ビス(4−
ヒドロキシフェニル)エーテル;ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)ケトン等を挙げることができる。なかでも、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビ
スフェノールA)が好ましい。これらの二価フェノール
はそれぞれ単独で用いてもよいし、二種以上を組み合わ
せて用いてもよい。
【0019】また、炭酸エステル化合物としては、ジフ
ェニルカーボネート等のジアリールカーボネートやジメ
チルカーボネート、ジエチルカーボネート等のジアルキ
ルカーボネートを挙げることができる。芳香族ポリカー
ボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体の製造に供
されるPCオリゴマーは、前記の二価フェノール一種を
用いたホモポリマーであってもよく、また二種以上を用
いたコポリマーであってもよい。さらに、多官能性芳香
族化合物を上記二価フェノールと併用して得られる熱可
塑性ランダム分岐ポリカーボネートであってもよい。そ
の場合、分岐剤(多官能性芳香族化合物)として、1,
1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、
α,α',α"−トリス(4−ヒドロキシフェニル)−
1,3,5−トリイソプロピルベンゼン、1−[α−メ
チル−α−(4'−ヒドロキシフェニル)エチル]−4
−[α',α'−ビス(4"−ヒドロキシルフェニル)エ
チル]ベンゼン、フロログルシン、トリメリット酸、イ
サチンビス(o−クレゾール)等を使用することができ
る。
【0020】(A)成分の芳香族ポリカーボネート−ポ
リオルガノシロキサン共重合体は、上記のように製造す
ることができるが、一般に芳香族ポリカーボネートが副
生し、芳香族ポリカーボネート−ポリオルガノシロキサ
ン共重合体を含む芳香族ポリカーボネート樹脂として製
造され、全体の粘度平均分子量は10,000〜40,
000が好ましく、さらに好ましくは12,000〜3
0,000である。また、ポリオルガノシロキサンの割
合は(A)成分を含むポリカーボネート樹脂全体の0.
5〜10質量%であることが好ましい。なお、上記の方
法によって製造される重合体は、実質的に分子の片方又
は両方に一般式(1)で表される末端基を有するもので
ある。
【0021】本発明のポリカーボネート樹脂組成物にお
いて、一般式(1)の芳香族ポリカーボネート−ポリオ
ルガノシロキサン共重合体の含有量は、0.1〜99.
9質量%である。含有量を、0.1質量%以上とするこ
とにより、難燃性が向上し、さらにカーボンナノチュー
ブの分散性が向上するため、導電性が上昇する。含有量
を、99.9質量%以下にすることにより、耐熱性、剛
性および一般式(2)で表わされる末端基を有する芳香
族ポリカーボネート樹脂を配合した場合の相溶性が十分
となる。また、芳香族ポリカーボネート−ポリオルガノ
シロキサン共重合体中のポリオルガノシロキサンシロキ
サン量は、共重合体に対して0.1〜10質量%、好ま
しくは0.3〜5質量%である。ポリオルガノシロキサ
ンシロキサン量を0.1質量%以上にすると、難燃性お
よび耐衝撃性が向上する。10質量%以下にすることに
より、耐熱性および難燃性が向上する。ポリオルガノシ
ロキサンシロキサンは、ポリジメチルシロキサン(PD
MS)が特に好ましい。
【0022】本発明のポリカーボネート樹脂組成物の
(B)一般式(2)で表わされる芳香族ポリカーボネー
ト樹脂の粘度平均分子量は10,000〜40,000
が好ましく、さらに好ましくは12,000〜30,0
00である。一般式(2)において、R2は炭素数1〜
35のアルキル基であり、直鎖状のものでも分岐状のも
のでもよい。
【0023】また、結合の位置は、p位、m位、o位の
いずれもよいがp位が好ましい。この一般式(2)の芳
香族ポリカーボネート樹脂は、二価フェノールとホスゲ
ン又は炭酸エステル化合物とを反応させることにより容
易に製造することができる。
【0024】すなわち、例えば、塩化メチレンなどの溶
媒中において、トリエチルアミン等の触媒と特定の末端
停止剤の存在下、二価フェノールとホスゲンのようなカ
ーボネート前駆体との反応により、または二価フェノー
ルとジフェニルカーボネートのようなカーボネート前駆
体とのエステル交換反応等によって製造される。ここ
で、二価フェノールとしては、前記の一般式(6)で表
される化合物と同じものでもよく、また異なるものでも
よい。また、前記の二価フェノール一種を用いたホモポ
リマーでも、二種以上用いたコポリマーであってもよ
い。さらに、多官能性芳香族化合物を上記二価フェノー
ルと併用して得られる熱可塑性ランダム分岐ポリカーボ
ネートであってもよい。
【0025】炭酸エステル化合物としては、ジフェニル
カーボネート等のジアリールカーボネートやジメチルカ
ーボネート、ジエチルカーボネート等のジアルキルカー
ボネートが挙げられる。末端停止剤としては、一般式
(2)で表される末端基が形成されるフェノール化合物
を使用すればよい。すなわち、一般式(7)で表される
フェノール化合物で、R2の記載は前記と同様である。
【0026】
【化8】
【0027】これらのアルキルフェノールとしては、フ
ェノール、p−クレゾール、p−tert−ブチルフェ
ノール、p−tert−オクチルフェノール、p−クミ
ルフェノール、p−ノニルフェノール、ドコシルフェノ
ール、テトラコシルフェノール、ヘキサコシルフェノー
ル、オクタコシルフェノール、トリアコンチルフェノー
ル、ドトリアコンチルフェノール、テトラトリアコンチ
ルフェノール等を挙げることができる。これらは一種で
もよく、二種以上を混合したものでもよい。また、これ
らのアルキルフェノールは、効果を損ねない範囲で他の
フェノール化合物等を併用しても差し支えない。なお、
上記の方法によって製造される芳香族ポリカーボネート
は、実質的に分子の片末端又は両末端に一般式(2)で
表される末端基を有するものである。
【0028】本発明のポリカーボネート樹脂組成物にお
いて、一般式(2)の芳香族ポリカーボネート樹脂の含
有量は、0〜99.8質量%である。芳香族ポリカーボ
ネート樹脂を含有することにより、耐熱性及び耐衝撃性
が上昇する。含有量を、99.8質量%以下にすること
により、難燃性が十分となる。また、高流動化のために
は、芳香族ポリカーボネート樹脂の分子末端は、炭素数
10〜35のアルキル基であるものが好ましい。分子末
端を炭素数10以上のアルキル基にすると、ポリカーボ
ネート樹脂組成物の流動性が向上する。しかし、分子末
端が炭素数35以上のアルキル基では、耐熱性及び耐衝
撃性が低下する。
【0029】また、本発明のポリカーボネート樹脂組成
物の(C)カーボンナノチューブは、炭素からなる、外
径が0.5〜120nmで、長さが500nm以上の円
筒状の中空繊維状物質であり、好ましくは、外径が1〜
100nm、長さが800〜15,000nmである。
カーボンナノチューブの外径が0.5nm以下では、分
散性が不良で、導電性も低下する。また、外径を120
nm以上にすると、成形品の外観が不良で、導電性も低
下する。カーボンナノチューブの長さが800nm以下
では、導電性が不十分である。また、長さが15,00
0nm以上にすると、成形品の外観が不良で、分散が困
難となる。熱可塑性樹脂組成物の導電性および難燃性の
観点より、カーボンナノチューブに不純物として含まれ
る非晶カーボン粒子は、20質量%以下が好ましい。非
晶カーボン粒子を20質量%以下にすることにより、導
電性能が向上するとともに、成形時においてポリカーボ
ネート樹脂に対し熱劣化防止効果がある。
【0030】カーボンナノチューブの含有量は、0.1
〜30質量%であり、好ましい含有量は、0.1〜15
質量%である。含有量を、0.1質量%以上とすること
により、熱可塑性樹脂組成物の導電性および難燃性が向
上し、30質量%以下とすることにより、含有量に応じ
て性能が向上し、衝撃強度や成形性が上昇する。
【0031】本発明のカーボンナノチューブとしては、
公知の種々カーボンナノチューブおよびカーボンマイク
ロコイルを用いることができる。カーボンナノチューブ
は、ゼオライトの細孔に鉄やコバルト系触媒を導入した
触媒化学気相成長法(CCVD法)、気相成長法(CV
D法)、レーザーアブレーション法、炭素棒・炭素繊維
等を用いたアーク放電法等によって製造することができ
る。カーボンナノチューブの末端形状は、必ずしも円筒
状である必要はなく、例えば、円錐状等変形していても
差し支えない。また、カーボンナノチューブの末端が閉
じた構造でも、開いた構造のどちらでも用いることがで
きるが、好ましくは末端が開いた構造のものが良い。カ
ーボンナノチューブの末端が閉じた構造のものは、硝酸
等化学処理をすることにより開口することができる。さ
らに、カーボンナノチューブの構造は、多層でも単層で
も良い。
【0032】本発明のポリカーボネート樹脂組成物の
(D)ポリテトラフルオロエチレン樹脂は、フィブリル
形成能を有する平均分子量500,000以上のポリテ
トラフルオロエチレン(以下、PTFEと略称する。)
であり、溶融滴下防止効果を有し、高い難燃性を付与す
ることができる。その平均分子量は500,000以上
であることが必要であり、好ましくは500,000〜
10,000,000、さらに好ましくは1,000,
000〜10,000,000である。
【0033】フィブリル形成能を有するPTFEとして
は、特に制限はないが、具体的には、テフロン6−J
(三井・デュポンフロロケミカル社製)、ポリフロンD
−1、ポリフロンF−103、ポリフロンF201、ポ
リフロンMPA FA−100(ダイキン工業社製)、
CD076(旭硝子フロロポリマーズ社製)およびアル
ゴフロンF5(モンテフルオス社製)等を挙げることが
できる。
【0034】上記のようなフィブリル形成能を有するP
TFEは、例えば、テトラフルオロエチレンを水性溶媒
中で、ナトリウム、カリウムあるいはアンモニウムパー
オキシジスルフィドの存在下で、7〜700kPaの圧
力下、温度0〜200℃、好ましくは20〜100℃で
重合させることによって得ることができる。
【0035】PTFEの含有量は、(A)成分、(B)
成分および(C)成分の合計量100質量部に対して、
0〜2質量部であり、好ましくは0.05〜1質量部で
ある。PTFEを含有することにより、目的とする難燃
性における溶融滴下防止性が十分となる。含有量が2質
量部以上では、耐衝撃性が低下するとともに成形品外観
が不良である。従って、それぞれの成形品に要求される
難燃性の程度および肉厚により、使用量等を考慮して適
宜決定することができる。
【0036】
【実施例】以下に実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。 実施例1〜5および比較例1〜4 表1および表2に示す割合で各成分を配合〔(A)成
分、(B)成分、(C)成分および(D)成分は、質量
%で示す。〕し、ベント式二軸押出成形機(機種名:T
EM35、東芝機械社製)に供給し、280℃で溶融混
練し、ペレット化した。なお、すべての実施例および比
較例において、安定剤としてリン系酸化防止剤PEP3
6を0.1質量部配合した。得られたペレットを、12
0℃で10時間乾燥した後、成形温度280℃、(金型
温度80℃)で射出成形して試験片を得た。得られた試
験片を用いて性能を下記各種試験によって評価し、その
結果を表1および表2に示した。
【0037】用いた配合成分および性能評価方法を次に
示す。 〔配合成分〕 (A)芳香族ポリカーボネート−ポリオルガノシロキサ
ン共重合体PC−PDMS:下記参考例1で調製したも
のを使用した。粘度平均分子量;17,000、PDM
S含有率;4.0質量% (B)芳香族ポリカーボネート樹脂PC−1:FN17
00A(出光石油化学社製)、粘度平均分子量=17,
500。分子末端はp−tert−ブチルフェノール、
芳香族ポリカーボネート樹脂PC−2:下記参考例2で
調製したものを使用した。粘度平均分子量=17,50
0。分子末端はp−n−ドデシルフェノール (C)カーボンナノチューブ1:マルチウォール、直径
10〜30nm、長さ1,000〜10,000nm、
両端開口、非晶カーボン粒子量15質量%(サンナノテ
ック社製)、カーボンナノチューブ2:マルチウォー
ル、直径50〜100nm、長さ1,000〜10,0
00nm、両端開口、非晶カーボン粒子量15質量%
(サンナノテック社製) (D)PTFE:CD076(旭硝子フロロポリマーズ
社製)
【0038】〔性能評価方法〕 (1)IZOD(アイゾット衝撃強度):ATM D2
56に準拠、23℃(肉厚1/8インチ)、単位:kJ
/m2 、(2)曲げ弾性率:ASTM D−790に準
拠(試験条件等:23℃、4mm)、単位:MPa
(3)体積固有抵抗値:JIS K6911に準拠(試
験平板:80×80×3mm)、(4)難燃性UL94
燃焼試験に準拠(試験片厚み:1.5mm)、(5)メ
ルトインデックス(MI):JIS K7210に準拠
(300℃、1.2kg荷重)
【0039】表1および表2より下記のことが判明し
た。 (A)PC―PDMS単独では、難燃性が不良で、導電
性も付与することができない。 (B)PC単独では、難燃性がなく、導電性も付与する
ことができない。 (C)カーボンナノチューブの含有量により導電性が上
昇するが、含有量が多いと、衝撃強度が低下する。
(C)成分の直径が大きくなると弾性率が向上する。 (D)PTFEを含有することにより、高い衝撃強度を
保持したまま、難燃性が向上し、導電性も付与すること
ができる。 (E)アルキル末端基が長いポリカーボネート樹脂で
は、他の特性を保持したまま、流動性が向上する。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】[参考例1:PC−PDMS共重合体の製
造] PCオリゴマーの製造 400リットルの5質量%水酸化ナトリウム水溶液に、
60kgのビスフェノールAを溶解し、ビスフェノール
Aの水酸化ナトリウム水溶液を調製した。次いで、室温
に保持したビスフェノールAの水酸化ナトリウム水溶液
を138リットル/時間の流量で、また、塩化メチレン
を69リットル/時間の流量で、内径10mm、管長1
0mの管型反応器にオリフィス板を通して導入し、これ
にホスゲンを並流して10.7kg/時間の流量で吹き
込み、3時間連続的に反応させた。ここで用いた管型反
応器は二重管となっており、ジャケット部分には冷却水
を通して反応液の排出温度を25℃に保った。また、排
出液のpHは10〜11となるように調整した。このよ
うにして得られた反応液を静置することにより、水相を
分離、除去し、塩化メチレン相(220リットル)を採
取して、PCオリゴマー(濃度317g/リットル)を
得た。ここで得られたPCオリゴマーの重合度は2〜4
であり、クロロホーメイト基の濃度は0.7規定であっ
た。
【0043】末端変性ポリカーボネートの製造 内容積50リットルの攪拌付き容器に、上記で得られ
たPCオリゴマー10リットルを入れ、p−ドデシルフ
ェノール(分岐状ドデシル基含有)〔油化スケネクタデ
ィ社製〕162gを溶解させた。次いで、水酸化ナトリ
ウム水溶液(水酸化ナトリウム53g、水1リットル)
とトリエチルアミン5.8ミリリットルを加え、1時
間、300rpmで攪拌し、反応させた。その後、上記
系にビスフェノールAの水酸化ナトリウム溶液(ビスフ
ェノールA:720g、水酸化ナトリウム412g、水
5.5リットル)を混合し、塩化メチレン8リットルを
加え、1時間500rpmで攪拌し、反応させた。反応
後、塩化メチレン7リットルおよび水5リットルを加
え、10分間、500rpmで攪拌し、攪拌停止後静置
し、有機相と水相を分離した。得られた有機相を5リッ
トルのアルカリ(0.03規定−NaOH)、5リット
ルの酸(0.2規定−塩酸)及び5リットルの水(2
回)の順で洗浄した。その後、塩化メチレンを蒸発さ
せ、フレーク状のポリマーを得た。粘度平均分子量は1
7,500であった。
【0044】反応性PDMSの製造 1,483gのオクタメチルシクロテトラシロキサン、
96gの1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン及
び35gの86%硫酸を混合し、室温で17時間攪拌し
た。その後、油相を分離し、25gの炭酸水素ナトリウ
ムを加え1時間攪拌した。濾過した後、150℃、3t
orr(4×102 Pa)で真空蒸留し、低沸点物を除
き油状物を得た。60gの2−アリルフェノールと0.
0014gの塩化白金−アルコラート錯体としてのプラ
チナとの混合物に、上記で得られた油状物294gを
90℃の温度で添加した。この混合物を90〜115℃
の温度に保ちながら3時間攪拌した。生成物を塩化メチ
レンで抽出し、80%の水性メタノールで3回洗浄し、
過剰の2−アリルフェノールを除いた。その生成物を無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で115℃に加熱し
て溶剤を留去した。得られた末端フェノールPDMS
は、NMRの測定により、ジメチルシラノオキシ単位の
繰り返し数は30であった。
【0045】PC−PDMS共重合体の製造 上記で得られた反応性PDMS182gを塩化メチレ
ン2リットルに溶解させ、上記で得られたPCオリゴ
マー10リットルを混合した。そこへ、水酸化ナトリウ
ム26gを水1リットルに溶解させたものと、トリエチ
ルアミン5.7ccを加え、500rpmで室温にて1
時間攪拌、反応させた。反応終了後、上記反応系に、
5.2重量%の水酸化ナトリウム水溶液5リットルにビ
スフェノールA600gを溶解させたもの、塩化メチレ
ン8リットル及びp−tert−ブチルフェノ−ル96
gを加え、500rpmで室温にて2時間攪拌、反応さ
せた。反応後、塩化メチレン5リットルを加え、さら
に、水5リットルで水洗、0.03規定水酸化ナトリウ
ム水溶液5リットルでアルカリ洗浄、0.2規定塩酸5
リットルで酸洗浄、及び水5リットルで水洗2回を順次
行い、最後に塩化メチレンを除去し、フレーク状のPC
−PDMS共重合体を得た。得られたPC−PDMS共
重合体を120℃で24時間真空乾燥した。粘度平均分
子量は17,000であり、PDMS含有率は4.0質
量%であった。
【0046】なお、粘度平均分子量、PDPS含有率は
下記の要領で行った。 (1)粘度平均分子量 (Mv) ウベローデ型粘度計にて、20℃における塩化メチレン
溶液の粘度を測定し、これより極限粘度[η]を求めた
後、次式にて算出した。 [η]=1.23×10-5Mv0.83 (2)PDMS含有率1 H−NMRで1.7ppmに見られるビスフェノール
Aのイソプロピルのメチル基のピークと、0.2ppm
に見られるジメチルシロキサンのメチル基のピークとの
強度比により計算した。
【0047】[参考例2:末端p−n−ドデシルフェノ
ールポリカーボネート樹脂の製造]内容積50リットル
の攪拌付き容器に、参考例1で得られたPCオリゴマー
10リットルを入れ、p−n−ドデシルフェノール16
2gを溶解させた。次いで、水酸化ナトリウム水溶液
(水酸化ナトリウム53g、水1リットル)とトリエチ
ルアミン5.8ccを加え、1時間300rpmで攪拌
し、反応させた。その後、上記系にビスフェノールAの
水酸化ナトリウム溶液(ビスフェノール:720g、水
酸化ナトリウム412g、水5.5リットル)を混合
し、塩化メチレン8リットルを加え、1時間500rp
mで攪拌し、反応させた。反応後、塩化メチレン7リッ
トル及び水5リットルを加え、10分間500rpmで
攪拌し、攪拌停止後静置し、有機相と水相を分離した。
得られた有機相を5リットルのアルカリ(0.03規定
−NaOH)、5リットルの酸(0.2規定−塩酸)及
び5リットルの水(2回)の順で洗浄した。その後、塩
化メチレンを蒸発させ、フレーク状のポリマーを得た。
粘度平均分子量は17,500であった。
【0048】
【発明の効果】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、難燃
性、衝撃性、導電性および成形外観等に優れている。ま
た、カーボンの脱落による半導体等の汚染を起こすこと
がない。従って、OA機器、情報機器、家庭電化機器等
の電気・電子機器のハウジング又は部品、さらには自動
車部品等その応用分野の拡大が期待される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C08L 83/10 C08L 27:18 27:18) Fターム(参考) 4F071 AA27 AA50 AA50X AA67X AA75 AB03 AD01 AD06 AE15 AF23 AF37 AF47 AH07 AH12 AH16 BA01 BB05 BC07 4J002 BD153 CG00X CG01X CG02X CP17W DA016 FA036 FD116 FD133 GN00 GQ00 4J029 AA10 AB02 AC01 AC02 AC03 AE01 BB10A BB12A BB13A BD09A BE05A BF14A BH02 DB07 DB11 DB13 FA07 HC01 HC04A HC05A

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)一般式(1) 【化1】 (式中、R1 は炭素数1〜35のアルキル基を示し、a
    は0〜5の整数を示す。)で表わされる末端基を有する
    芳香族ポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重
    合体0.1〜99.9質量%、(B)一般式(2) 【化2】 (式中、R2 は炭素数1〜35のアルキル基を示し、b
    は0〜5の整数を示す。)で表わされる末端基を有する
    芳香族ポリカーボネート樹脂0〜99.8質量%、
    (C)カーボンナノチューブ0.1〜30質量%からな
    り、(A)成分、(B)成分および(C)成分の合計量
    100質量部に対して、(D)ポリテトラフルオロエチ
    レン樹脂0〜2質量部を配合してなるポリカーボネート
    樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 芳香族ポリカーボネート−ポリオルガノ
    シロキサン共重合体のポリオルガノシロキサンが、ポリ
    ジメチルシロキサン(PDMS)骨格である請求項1に
    記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 ポリジメチルシロキサン(PDMS)の
    含有量が0.1〜10質量%である請求項2に記載のポ
    リカーボネート樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 芳香族ポリカーボネート樹脂の分子末端
    が炭素数10〜35のアルキル基である請求項1に記載
    のポリカーボネート樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 カーボンナノチューブの、非晶カーボン
    粒子の含有量が20質量%以下で、直径が0.5〜12
    0nm、長さが500nm以上である請求項1に記載の
    ポリカーボネート樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 カーボンナノチューブの先端が開口して
    いることを特徴とする請求項1または請求項5に記載の
    ポリカーボネート樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のポリカ
    ーボネート樹脂組成物からなる成形体。
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