JP2003220707A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JP2003220707A
JP2003220707A JP2002023172A JP2002023172A JP2003220707A JP 2003220707 A JP2003220707 A JP 2003220707A JP 2002023172 A JP2002023172 A JP 2002023172A JP 2002023172 A JP2002023172 A JP 2002023172A JP 2003220707 A JP2003220707 A JP 2003220707A
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ink
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JP2002023172A
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English (en)
Inventor
Manabu Kato
加藤  学
Nobuhiro Harada
信浩 原田
Takeshi Kato
健 加藤
Koji Horikawa
康治 堀川
Shinichi Kobayashi
紳一 小林
Takashi Kono
貴 河野
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 印字不良原因の特定を容易にする。 【解決手段】加圧インクをノズルから噴出させ、このノ
ズルを一定周期で振動させることによってノズルから噴
出したインクをインク粒子に分離すると共に印字用帯電
電圧に応じた帯電量に帯電させ、帯電したインク粒子を
偏向電界中に飛行させることにより偏向して被印字物に
文字を印字するインクジェットプリンタにおいて、オー
トフェーズセンサ205から出力するアナログ信号形態
の位相検出信号をA/Dコンバータでデジタル信号形態
に変換してメモリ103に記憶させて保存し、インクジ
ェットプリンタ本体100の表示装置105に観察し易
い形態で波形表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷電制御型のイン
クジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】荷電制御型のインクジェットプリンタ
は、ノズルから噴出するインク粒子の分離のタイミング
に同期して帯電電圧を発生してインク粒子を帯電させ、
インク粒子を帯電量に応じて静電偏向することにより目
的の位置に付着させて印字する構成である。この荷電制
御型のインクジェットプリンタは、生産ラインのコンベ
アによって搬送される生産物を被印字物として印字を行
う産業用のインクジェットプリンタとして好適である。
【0003】インク粒子の偏向量は、インク粒子の帯電
量によって決まることから、インク粒子の帯電量は正確
に制御することが必要であり、そのためには、インク粒
子の分離(発生)タイミングと帯電電圧の発生タイミン
グの相対関係を正確に管理することが必要である。
【0004】インク粒子の分離タイミングを検出するた
めに、非印字中に位相を複数段階に変えた位相探索用帯
電電圧(パルス電圧)を発生させてインク粒子に帯電を
行い、各位相毎に帯電されたインク粒子の電荷量に応じ
た電圧が誘起されるオートフェーズセンサを設け、この
オートフェーズセンサに誘起される位相検出信号に基づ
いて正常な帯電を行うことができる位相を判定し、その
位相で印字用の帯電電圧を発生することにより高い印字
品質を維持するように構成している。しかし、オートフ
ェーズセンサに誘起される位相検出信号の電圧は非常に
微小であるために、各種のノイズの影響を受け易く、ノ
イズの影響で最適な位相の判定を誤り、その結果、イン
ク粒子の帯電不良につながり、正常な印字ができなくな
るという現象が発生する。
【0005】このような印字不良を未然に防ぐために、
位相探索用帯電電圧の総ての位相における位相検出信号
の電圧レベルがあるスレッシュレベルより高い場合、も
しくは、低い場合にはアラームを出して印字を停止し、
異常が解消されない限り印字を再開することができない
ようにする処理を行っている。
【0006】このアラーム(印字停止)が頻発して印字
を安定に継続することができないようなトラブルが発生
した場合には、このトラブルの原因を探るために、被印
字物が流れる生産ラインを一時的に停止し、インクジェ
ットプリンタ本体にオシロスコープなどの測定装置を接
続してオートフェーズセンサから出力される位相検出信
号の電圧波形を観測することにより、インクの粒子化不
良によるものか、偏向電圧のリークなどの内部ノイズに
よるものか、または、外部ノイズによるものかなどを、
そのノイズの周波数やレベルによって、どのようなノイ
ズの影響を受けているかを判断することにより印字不良
の原因を特定して対策する保守作業を行うようにしてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように印字不良の
原因を特定する作業には、測定装置の搬入と接続作業が
必要であり、その間、被印字物を搬送する生産ラインを
停止することが必要であることから、原因特定作業の面
倒さとこのインクジェットプリンタを使用する生産ライ
ンの生産性の低下が問題となる。
【0008】本発明の目的は、印字不良の原因特定を容
易に行うことができるインクジェットプリンタを提案す
ることにある。
【0009】具体的には、オートフェーズセンサによる
位相検出信号を処理して印字不良の原因を特定し易い形
態に表示することができる簡単な構成のインクジェット
プリンタを実現することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、加圧インクを
ノズルから噴出させ、このノズルを一定周期で振動させ
ることによってノズルから噴出したインクをインク粒子
に分離すると共に印字用帯電電圧に応じた帯電量に帯電
させ、帯電したインク粒子を偏向電界中を飛行させるこ
とにより偏向して被印字物に文字を印字するインクジェ
ットプリンタにおいて、前記インク粒子を位相探索用帯
電電圧で帯電させたときの帯電量に応じてオートフェー
ズセンサから出力されるアナログ信号形態の位相検出信
号をA/D変換してデジタル信号形態の位相検出データ
としてメモリに記憶して保存し、この位相検出データを
メモリから読み出して表示装置に表示するように構成し
たことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照して説明する。図1は、本発明になるインクジェッ
トプリンタ(以下、IJPという)の構成を示すブロッ
ク図である。
【0012】このIJPは、IJP本体100と印字ヘ
ッド200を備え、印字ヘッド200は、生産ラインの
コンベア300によって搬送される被印字物400の搬
送軌道に対向するように設置する。更に、コンベア30
0によって搬送される被印字物400が印字ヘッド20
0と対向する位置に到来するのを検出する被印字物到来
センサ(図示省略)を備える。
【0013】IJP本体100において、101は、I
JP全体を制御するマイクロプロセシングユニット(以
下、MPUという)である。102は、前記MPU10
1が動作するのに必要な制御用プログラムおよびデータ
を記憶する読み出し専用のメモリである。103は、M
PU101がプログラム実行中に必要となるデータを一
時的に記憶する書き換え可能なメモリである。104
は、印字内容や設定値等を入力する入力パネル、105
は、入力されたデータおよび印字内容等を表示する表示
装置であり、この入力パネル104と表示装置105
は、液晶表示画面の表面に透明なタッチスイッチを重合
したタッチ入力式表示パネルを使用する。106は、バ
スラインであり、MPU101のデータ信号,アドレス
信号およびコントロール信号を伝送する。
【0014】印字ヘッド200は、IJP本体100の
インク容器107からインク供給ポンプ108によって
加圧して供給されるインク109をノズル201からイ
ンク柱109a状に噴出し、その先端が分離してインク
粒子109bとなる位置を包囲するように帯電電極20
2を備え、更に、帯電して飛行するインク粒子109b
を帯電量に応じて偏向して被印字物400に差し向けて
印字する偏向電界を発生する偏向電極203と、印字に
使用しなかったインク粒子109bを捕捉するガター2
04と、このガター204で捕捉したインク粒子109
bの帯電量に応じた位相検出信号を発生するオートフェ
ーズセンサ205を備える。
【0015】そして、IJP本体100は、更に、前記
インク供給ポンプ108とガター204で捕捉したイン
ク粒子109bをインク容器107に回収するインク回
収ポンプ110を制御するポンプ駆動回路111と、前
記ノズル201から噴射したインク柱109aからイン
ク粒子109bに分離するタイミングに規則性をもたせ
るために該ノズル201に内蔵した電歪素子(図示省
略)を励振する励振電圧発生回路112と、印字用帯電
信号発生回路113および位相探索用帯電信号発生回路
114から出力されるデジタル信号形態の帯電信号をア
ナログ形態の電圧信号に変換するD/Aコンバータ11
5と、D/Aコンバータ115から出力されるアナログ
信号形態の電圧信号を増幅して帯電電極202に印加す
る帯電電圧を発生する増幅回路116と、偏向電極20
3に印加する偏向電圧を発生する偏向電圧発生回路11
7と、オートフェーズセンサ205から出力するアナロ
グ信号形態の位相検出信号を増幅する増幅回路118
と、増幅された位相検出信号を入力して帯電良否を判定
する位相判定回路119と、増幅された位相検出信号を
入力してA/D変換するA/Dコンバータ120を備え
る。
【0016】このように構成したIJPにおけるMPU
101は、バスライン106を介してポンプ駆動回路1
11を制御してインク供給ポンプ108とインク回収ポ
ンプ111を運転することにより、インク容器107内
のインク109を吸引,加圧してノズル201に供給す
ることによりノズル201から柱109a状に噴出さ
せ、ガター204で捕捉したインク粒子109aを吸引
してインク容器107に回収する。ノズル201から噴
出するインク柱109aは、その先端が分離してインク
粒子109bとなる。インク柱109aの先端がインク
粒子109bに分離タするイミングは、励振電圧発生回
路112によって励振電圧を発生してノズル201の電
歪素子を励振してインク柱109aを振動させることに
より、励振電圧に対して所定の位相に規制することがで
きる。
【0017】インク粒子109bの帯電量は、インク柱
109aの先端からからインク粒子109bが分離する
ときにインク柱109aが帯電電極202の電位によっ
て帯電している帯電量に比例する。印字用帯電信号発生
回路113は、インク柱109aの先端がインク粒子1
09bに分離するときに該インク粒子109bを所定の
位置に偏向するために必要な帯電量となるように帯電電
極202に帯電電圧を印加するための印字用帯電信号を
発生する。
【0018】印字用帯電信号に基づいて発生した帯電電
圧に応じて帯電したインク粒子109bは、偏向電極2
03の間を飛行する間に静電偏向されて被印字物400
の目的の位置に付着する。帯電しなかったインク粒子1
09bは、直進してガター204に捕捉されて回収され
る。
【0019】印字用帯電信号を発生するタイミングは、
インク柱109aがインク粒子109bに分離するとき
に該インク粒子109bを所定の位置に偏向するために
必要な帯電量となるように帯電電極202に帯電電圧を
印加することができるタイミングであることが必要であ
る。
【0020】図2は、インク粒子109bの分離(イン
ク粒子発生)タイミングと帯電電圧発生タイミングと印
字文字の関係を例示している。(a)は、インク粒子発
生タイミングと帯電電圧発生タイミングが適正な位相関
係にあって文字が正常に印字されている状態であり、
(b)は、インク粒子発生タイミングと帯電電圧発生タ
イミングがずれた位相関係にあって印字文字が乱れてい
る状態である。
【0021】MPU101は、適正な位相関係のタイミ
ングで印字用帯電電圧を発生するための位相探索を実行
する。
【0022】IJPは、図3に示すように、生産ライン
のコンベア300によって搬送される被印字物400が
印字ヘッド200の前方を移動するように到来するのを
被印字物到来センサによって検出すると、インク粒子1
09bを帯電させる印字用帯電電圧を発生して該インク
粒子109bを偏向制御して印字する。そして、被印字
物400の間の非印字期間中に、図4に示すような位相
探索用帯電電圧を発生して位相探索を行う。
【0023】この位相探索のための位相探索用帯電電圧
を発生するために、位相探索用帯電信号発生回路114
は、励振電圧に対する位相を変えた複数種類の位相探索
用帯電電圧を発生するための帯電信号を発生する。この
位相探索用帯電電圧は、この帯電電圧で帯電したインク
粒子109bがガター204を飛び越えない(ガター2
04で捕捉できる)程度の偏向量となるような大きさと
し、この帯電電圧で帯電したインク粒子109bの帯電
量に応じてオートフェーズセンサ205から出力される
位相検出信号を増幅回路118を介して位相判定回路1
19およびA/Dコンバータ120に入力する。
【0024】増幅回路118から出力する位相検出信号
の波形は、例えば、図5〜図8に示すように変化する。
IJPが正常な状態にあるときには、位相検出信号の波
形は、位相探索用帯電電圧の発生位相の変更に伴って図
5の(a)に示すように変化し、異常な状態にあるとき
には、図6〜図8の(a)に示すように変化する。
【0025】位相判定回路119は、このような位相検
出信号を入力し、入力した各位相の位相検出信号をスレ
ッショルドレベルと比較して2値化してMPU101に
入力する。MPU101は、2値化された位相検出信号
が「0」から「1」になった位相をインク粒子109b
を帯電させる帯電電圧発生に最適な位相であると判断
し、その位相でその後の印字用帯電電圧を発生するよう
に印字用帯電信号を発生する。
【0026】しかしながら、オートフェーズセンサ20
5から得られる位相検出信号は非常に微弱な電圧信号で
あるためにノイズに弱く、このノイズ成分の影響によ
り、増幅回路118で増幅した位相検出信号波形が、図
6(a)に示すように、スレッショルドレベルを越えて
しまう場合がある。このような状態では、最適な印字用
帯電信号発生位相が「2相」であるにもかかわらず、M
PU101は、「0相」と誤って判断し、インク粒子1
09bを帯電するために最適な位相で印字用帯電信号を
発生することができなくなって印字不良が発生する。
【0027】また、インク付着などによって偏向電極2
03の電圧がオートフェーズセンサ205にリークして
いるような状態では、位相検出信号は、図7に示すよう
に、常にスレッショルドレベルを越えた高い波形となっ
て最適位相を探索(判断)することができず、また、イ
ンク粒子109bの飛行軌跡がガター204を外れてい
るような状態では、図8に示すように、位相検出信号が
常にスレッショルドレベルよりも低い波形となって最適
位相を探索することができない。このような状態では、
印字不良が発生して安定した印字を継続することができ
なくなる。
【0028】しかしながら、このような位相検出信号の
波形を観察することができれば、印字不良の原因をある
程度特定することが可能である。
【0029】この実施の形態のIJPは、位相探索にお
ける各位相の位相探索用帯電信号(帯電電圧)に対応し
て得られる各位相毎の位相検出信号(アナログ信号形態
の信号波形)をA/Dコンバータ120によってデジタ
ル信号形態の位相検出データに変換し、MPU101に
よって適宜な間隔でサンプリング(取得)してメモリ1
03に記憶して保存し、その後、メモリ103から読み
出し、印字不良の原因を特定するための観察に適した形
態に加工処理して表示装置105に表示することができ
るように構成している。
【0030】この位相探索は、生産ラインの稼働中に
は、コンベア300によって搬送される被印字物400
に対する印字の合間に実行して適正な印字用帯電電圧発
生タイミングを判断するための位相判定と履歴表示のた
めに前記位相判定結果および位相検出データの記憶保存
を行い、保守作業時には、入力パネル104からの指示
入力に従って実行して位相検出信号を観察するための位
相検出データを記憶する。そして、メモリ103に記憶
した位相判定結果および位相検出データは、入力パネル
104からの指示入力に従って、メモリ103から読み
出して観察に適した形態に加工処理して表示装置105
に表示する。
【0031】このような位相探索とその結果を表示する
ためにMPU101は、図9に示すような制御処理を実
行する。
【0032】ステップS501 被印字物400に対して印字を行う状態にあるかどうか
を確認する。この確認は、コンベア300によって搬送
される被印字物400が印字ヘッド200と対向するの
を検出する被印字物到来センサからの検出信号に基づい
て行う。
【0033】ステップS502 被印字物400が印字位置に到来すると、メモリ103
に設定された印字データの有無を確認する。
【0034】ステップS503 印字データが設定されているときには、この印字データ
を印字するための印字用帯電電圧を発生するように印字
用帯電信号発生回路113に指示する。
【0035】ステップS504 1回分の印字を実行する。
【0036】ステップS505 1回分の印字が終了すると、次の印字までの間に位相探
索を行うための位相探索用帯電電圧を発生するように位
相探索用信号発生回路114に指示する。
【0037】ステップS506 位相探索用帯電電圧を発生しているときにオートフェー
ズセンサ205から出力される検出信号をデジタル信号
形態に変換した位相検出データをA/Dコンバータ12
0から取得する。
【0038】ステップS507 A/Dコンバータ120から取得した位相検出データを
履歴表示用データとしてメモリ103に記憶させて保存
する。
【0039】ステップS508 A/Dコンバータ120から取得した位相検出データを
所定の値(スレッショルドレベル)と比較して2値化す
る。この2値化データは、位相判定回路119から入力
するように構成しても良い。
【0040】ステップS509 位相検出データの2値化データを表示装置105に表示
(更新)する。このときの表示画面には、図10に示す
ように、探索した位相毎に位相検出データの判定結果
(レベル)を表示し、更に、印字に最適な位相(印字位
相)を表示する。
【0041】ステップS510 保守モードかどうかを確認する。この確認は、入力パネ
ル104からの指示入力信号を参照して行う。
【0042】ステップS511 保守モードが指示されているときには、位相検出データ
の表示が指示されているかどうかを確認する。この確認
は、入力パネル104からの指示入力信号を参照して行
う。
【0043】ステップS512 履歴表示かどうかを確認する。この確認は、入力パネル
104からの指示入力信号を参照して行う。
【0044】ステップS513 履歴表示が指示されているときには、印字間に取得して
メモリ103に保存している履歴表示用の位相検出デー
タを該メモの103から読み出す。
【0045】ステップS514 メモリ103から読み出した位相検出データを観察し易
い形態で表示するために、この位相検出データに基づい
て波形表示用データを生成する。
【0046】ステップS515 表示装置105に波形表示用データを表示する。この波
形表示画面には、図11に示すように、探索した位相毎
に位相検出データ(波高数値)と相応する高さを表現す
るアナログ形態の波形である棒グラフを表示する。
【0047】ステップS516 リアルタイム表示かどうかを確認する。このリアルタイ
ム表示は、保守点検のために位相探索を行いながらその
検出結果を表示する表示形態である。この確認は、入力
パネル104からの指示入力を参照して行う。
【0048】ステップS517 位相探索を行うための位相探索用帯電電圧を発生するよ
うに位相探索用信号発生回路114に指示する。
【0049】ステップS518 位相探索用帯電電圧を発生しているときにオートフェー
ズセンサ205から出力される検出信号をデジタル信号
形態に変換した位相検出データをA/Dコンバータ12
0から取得する。
【0050】ステップS519 取得した位相検出データを観察し易い形態で表示するた
めに、この位相検出データに基づいて波形表示用データ
を生成する。
【0051】ステップS520 表示装置105に波形表示用データを表示する。この波
形表示画面には、図11に示すように、探索した位相毎
に位相検出データ(波高数値)と相応する高さを表現す
るアナログ形態の波形である棒グラフを表示する。
【0052】保守モードにおける位相検出データの表示
は、印字不良が発生することによる保守作業において指
示されることが多い。従って、この保守モードにおける
履歴表示やリアルタイム表示では、図12(a)〜
(d)に示すように、各種の印字不良原因に相応する位
相検出データ(波形)が表示される。
【0053】(a)は、全体的にS/N比が悪くなって
おり、インク粒子化不良状態において発生する現象であ
る。
【0054】(b)は、総ての位相の位相検出データが
最大レベルとなっており、高電圧系からのリークが発生
している状態で発生する現象である。
【0055】(c)は、一部の位相の位相検出データが
高レベルにあり、その他は、正常な状態における位相検
出データと同じである。これは、位相検出信号に外来ノ
イズが混入しているときに発生する現象である。
【0056】(d)は、全体的に低レベル状態にあり、
位相探索用帯電電圧で帯電したインク粒子109bがガ
ター204によって確実に捕捉することができない状態
にあるときに発生する現象である。
【0057】従って、保守作業者は、このような位相検
出データを入力パネル104からの指示入力によって表
示装置105に表示させることができるので、表示され
た波形を観察することによって印字不良の原因を効率良
く特定することができる。
【0058】この実施の形態においては、保守モードに
おいて位相検出データをアナログ形態で表示する波形表
示を棒グラフで行っているが、折線グラフで表示した
り、図5〜図8に示すような検出信号波形に戻して表示
するようにすることもできる。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、印字不良が発生したと
きには、過去または現在の位相検出データを履歴表示ま
たはリアルタイム表示としてIJPの表示装置にさせて
間さつすることができるので、印字不良の原因の特定を
容易に行うことができる。
【0060】また、位相検出データの表示をIJPが元
来備える表示装置を利用して行うことにより、IJPを
格別に複雑に構成することなく、位相検出データを観察
し易い形態に表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるインクジェットプリンタの構成を
示すブロック図である。
【図2】インク粒子発生と位相探索用帯電電圧の発生タ
イミングと印字文字を例示す図である。
【図3】生産ラインに設置したインクジェットプリンタ
による印字と位相探索の関係を示す模式図である。
【図4】励振電圧と位相探索用帯電電圧の位相関係を示
すタイムチャートである。
【図5】正常時における位相検出信号波形と最適印字位
相判定結果を示すタイムチャートである。
【図6】異常時における位相検出信号波形(レベル不安
定)と最適印字位相判定結果を示すタイムチャートであ
る。
【図7】異常時における位相検出信号波形(連続高レベ
ル)と最適印字位相判定結果を示すタイムチャートであ
る。
【図8】異常時における位相検出信号波形(連続低レベ
ル)と最適印字位相判定結果を示すタイムチャートであ
る。
【図9】図1に示したインクジェットプリンタにおける
MPUが実行する印字および位相探索と位相検出データ
表示制御処理のフローチャートである。
【図10】生産ライン稼働中の位相検出データ表示画面
である。
【図11】保守モードにおける位相検出データ表示画面
である。
【図12】各種の位相検出データの表示画面である。
【符号の説明】
100…IJP本体、101…MPU、102,103
…メモリ、104…入力パネル、105…表示装置、1
12…励振電圧発生回路、113…印字用帯電信号発生
回路、114…位相 探索用帯電信号発生回路、119
…位相判定回路、120…A/Dコンバータ、200…
印字ヘッド、201…ノズル、202…帯電電極、20
3…偏向電極、204…ガター、205…オートフェー
ズセンサ、300…コンベア、400…被印字物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 健 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立多賀エレクトロニクス内 (72)発明者 堀川 康治 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立多賀エレクトロニクス内 (72)発明者 小林 紳一 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立多賀エレクトロニクス内 (72)発明者 河野 貴 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立多賀エレクトロニクス内 Fターム(参考) 2C056 EA20 EB07 EB39 EB59 EC26 FA05 FB01 FB08 JC01 KA01 2C057 AF99 DA01 DB02 DB09 DC03 DC10 DC15 DD04 DE10 EA01 EB02 EB08 EC03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加圧インクをノズルから噴出させ、このノ
    ズルを一定周期で振動させることによってノズルから噴
    出したインクをインク粒子に分離すると共に印字用帯電
    電圧に応じた帯電量に帯電させ、帯電したインク粒子を
    偏向電界中を飛行させることにより偏向して被印字物に
    文字を印字するインクジェットプリンタにおいて、 前記インク粒子を位相探索用帯電電圧で帯電させたとき
    の帯電量に応じてオートフェーズセンサから出力される
    アナログ信号形態の位相検出信号をA/D変換してデジ
    タル信号形態の位相検出データとしてメモリに記憶して
    保存し、この位相検出データをメモリから読み出して表
    示装置に表示するように構成したことを特徴とするイン
    クジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】請求項1において、位相検出データを所定
    のしきい値と比較して2値化したデータを表示すること
    を特徴とするインクジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】請求項1において、位相検出データに基づ
    いてアナログ形態の波形を生成して表示することを特徴
    とするインクジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】請求項1〜3の1項において、印字と印字
    の間に位相探索用帯電電圧を発生してそのときの位相検
    知データをメモリに記憶して保存し、メモリに記憶して
    いる位相検知データを入力パネルからの指示入力に従っ
    て読み出して表示するようにしたことを特徴とするイン
    クジェットプリンタ。
  5. 【請求項5】請求項1〜4の1項において、前記位相検
    出データの表示は、インクジェットプリンタ本体に設け
    たタッチ入力式表示パネルを利用して行うことを特徴と
    するインクジェットプリンタ。
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