JP2003220534A - 回転式搬送装置 - Google Patents

回転式搬送装置

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JP2003220534A JP2002012905A JP2002012905A JP2003220534A JP 2003220534 A JP2003220534 A JP 2003220534A JP 2002012905 A JP2002012905 A JP 2002012905A JP 2002012905 A JP2002012905 A JP 2002012905A JP 2003220534 A JP2003220534 A JP 2003220534A
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猛 柳澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 円形の搬送ラインに沿って配置されたワーク
位置決め治具上のワークについて、特定のワークのみを
且つ前詰め方式にて搬送することが可能な柔軟性の高い
搬送装置を提供する。 【解決手段】 円形の搬送ライン沿った各ステージには
ワーク位置決め治具2A,4Bが配置される。昇降可能
で且つ搬送ラインの中心を回転中心として90度ごとに
割り出し回転する搬送アーム6に、ワークWaまたはW
bを支持するための複数のフィンガー8A,8Bを取り
付ける。各フィンガー8A,8Bは展開位置P1から格
納位置P2まで折り畳み格納可能であり、これによって
各ステージにあるワークWa,Wbのうち特定の選択し
たワークのみを搬送することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイヤルインデッ
クス型とも称される割り出し回転式の搬送装置に関し、
特に円形の搬送ラインに沿って設定された複数の作業ス
テージ間でのワークの搬送を、その搬送ラインの中心を
回転中心とする回転体の割り出し回転をもって行うよう
にした搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の回転式搬送装置としては例えば図
14〜16に示すように、ワーク搬入ステージ♯10お
よびワーク搬出ステージ♯40を除く各ステージ♯2
0,♯30には例えばスポット溶接を目的とした図示外
の溶接ロボットを設ける一方、割り出し回転可能な回転
台51のうち各ステージ♯10〜♯40に対応する位置
にワーク位置決め治具52をそれぞれに設けたものがあ
る。なお、回転台51はモータ等の回転駆動手段53に
て90度ごとに割り出し回転されるとともに、その回転
位置精度はストッパー54との当接によって機械的に保
証されるようになっている。このような回転式搬送装置
は、例えば自動車の車体パネルを構成することになる比
較的小さなパネル部品の溶接組立をスポット溶接にて行
うサブラインで使用される。
【0003】そして、ワーク搬入ステージ♯10にて所
定のワークWが搬入されてワーク位置決め治具52上に
位置決めされると、そのワークWは回転台51が90度
ごとに割り出し回転することで治具52ごと次の溶接ス
テージ♯20,♯30へと順次搬送されて、所定の溶接
が施される。そして、各溶接ステージ♯20,♯30で
の溶接を終えたワークWがワーク搬出ステージ♯40に
到達すると、溶接済みのワークWが次工程へと搬出され
る一方で、ワーク搬入ステージ♯10にて新たなワーク
Wが投入されて、以降は上記のような動作を繰り返すこ
とになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構造
では、回転台51の上に複数ステージ分のワーク位置決
め治具52を設けて常にワークWを位置決め治具52と
とも次のステージに搬送するようになっているため、何
らかの不具合が発生した場合に全ステージ♯10〜♯4
0での作業を一斉に停止せざるを得なくなり、設備稼働
率が悪くなる。例えば特定のステージでトラブルが発生
した場合に、そのトラブルが発生したステージ以外の特
定のステージにワークWが在席しておらず且つそれより
も上流側のステージにワークWが在席している場合に、
ワークWのみを前詰めすればいくつかのステージでは通
常の溶接作業を行えるにもかかわらずその作業を行うこ
とができなくなる。
【0005】また、全ステージ分のワーク位置決め治具
52が回転台51上に設けられているために必然的に可
動部分の重量が大きく、回転駆動源53として能力の大
きなものが必要となるほか、回転時のイナーシャも大き
いために回転台51をストッパー54にて機械的に停止
せざるを得なくなり、構造が複雑なものとなるとともに
搬送の高速化の上でも限界がある。
【0006】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたものであり、各ステージのワーク位置決め治具は定
位置工程式のものとしてワークのみを回転搬送するもの
とし、もって前詰め生産が可能で且つ構造の簡素化を図
った回転式搬送装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、円形の搬送ラインに沿って設定された複数の作業ス
テージ間でのワークの搬送を司る搬送装置であって、各
作業ステージには作業対象となるワークを位置決め支持
するためのワーク位置決め治具がそれぞれに設けられて
いるとともに、上記搬送ラインの中心を回転中心として
割り出し回転する回転体に、各作業ステージのワーク位
置決め治具との間でワークの受け渡しを行いながら搬送
対象となるワークを支持するための複数のフィンガーが
上記作業ステージ間ピッチと同じピッチで設けられてい
て、さらに各フィンガーは折り畳み格納可能に構成され
ていることを特徴とする。
【0008】上記の搬送形態を利用した主たる作業が例
えば自動車用パネル部品の溶接ロボットによるスポット
溶接である場合、円形の搬送ラインに沿って作業ステー
ジであるワーク搬出入ステージと複数の溶接ステージと
が設定され、各溶接ステージにはワーク位置決め治具の
ほかスポット溶接を目的とした溶接ロボットが配置され
る。
【0009】したがって、請求項1に記載の発明では、
各作業ステージのワーク位置決め治具はそのステージか
ら動くことはなく実質的に定位置固定式のものとなり、
回転体が各フィンガーとともに割り出し回転することで
各作業ステージのワークが歩進するかの如く形態で一斉
に次の作業ステージへと搬送される。そして、例えば特
定の作業ステージでトラブルが発生した場合に、そのト
ラブルが発生した作業ステージ以外の特定の作業ステー
ジにワークが在席しておらずそれよりも上流側の作業ス
テージにワークが在席している場合に、ワークのみを前
詰めすればトラブルが発生した作業ステージ以外のいく
つかの作業ステージでは通常の溶接作業を行えるように
なる。この場合、必要に応じ作業ステージにおいてフィ
ンガーを格納することで、その作業ステージでの作業空
間をより大きく確保できるようになるほか、全作業ステ
ージのワークを一斉に次の作業ステージに搬送するので
はなく、例えば特定の作業ステージのみのワークを次の
作業ステージに搬送することもできる。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1の記載
を前提として、上記回転体は割り出し回転可能で且つ昇
降可能となっていて、回転体の上昇動作時には作業ステ
ージのワーク位置決め治具上にあるワークをフィンガー
にてワーク搬送高さ位置までリフトアップさせる一方、
回転体の下降動作時には各フィンガーが支持しているワ
ークを作業ステージのワーク位置決め治具上に移載する
ようになっていることを特徴とする。
【0011】したがって、この請求項2に記載の発明で
は、回転体の昇降動作をもって各フィンガーと複数の作
業ステージのワーク位置決め治具との間でそのワークの
受け渡しが行われる。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2の記載を前提として、各作業ステージには、二つのワ
ークの同時作業に対応するために各ワークを個別に位置
決めするための二つのワーク位置決め治具が並設されて
いる一方、回転体のうち各作業ステージに対応する位置
には、二つのワークを同時に支持するために二つのフィ
ンガーが並設されていることを特徴とする。
【0013】また、請求項4に記載の発明は、請求項3
の記載を前提として同時作業および同時搬送の対象とな
る二つのワークはその種類が互いに異なるものであるこ
とを特徴とする。
【0014】したがって、請求項3に記載の発明では、
各作業ステージでの作業のほか各作業ステージから次の
作業ステージへのワークの搬送が二つのワークを一組と
したいわゆる並行生産方式にて行われ、特に請求項4に
記載の発明では、例えば左右でセットになった勝手違い
のワークの加工のほかA車種とB車種のワークの加工を
並行して進める場合に好都合となる。もちろん、二つ一
組としたワークのなかに単独のワークが混在しているこ
とも許容される。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかの記載を前提として、上記回転体はインクリメ
ンタル型回転検出器を位置フィードバック要素にもつサ
ーボモータにて割り出し回転駆動されるようになってい
るとともに、回転体の実際の回転角位置がアブソリュー
ト型回転検出器にて検出されるようになっていて、上記
アブソリュート型回転検出器の検出出力に基づき回転体
の回転角誤差を算出し、この回転角誤差をもって次の割
り出し回転時の回転指令値を補正するようになっている
ことを特徴とする。
【0016】したがって、この請求項5に記載の発明で
は、インクリメンタル型回転検出器とアブソリュート型
回転検出器を併用しているがために、回転体の割り出し
回転動作を繰り返し行ったとしても、ストッパーのよう
な機械的位置決め機構を用いることなしに繰り返し位置
決め精度が保証される。
【0017】
【発明の効果】請求項1,2に記載の発明によれば、各
作業ステージのワーク位置決め治具は定位置固定式のも
のとして、回転体の割り出し回転によりワークのみを搬
送するようにしたため、例えば特定の作業ステージで不
具合が発生した場合でもワークが在席していない作業ス
テージがあることを条件に前詰め生産が可能であり、生
産性が向上する。また、可動部分の重量が小さく且つ構
造が簡素化されることで回転駆動源として小さな能力の
もので済むようになり、設備費の低減が図れるとともに
一層の作業ステージの多ステージ化と高速搬送も可能と
なる。
【0018】また、各フィンガーが折り畳み格納可能と
なっているため、全作業ステージのワークを一斉に次の
作業ステージに搬送するのではなく、例えば必要に応じ
て特定のフィンガーを格納することで特定の作業ステー
ジのみのワークを次の作業ステージに搬送することも可
能であり、設備としての柔軟性が高いものとなるほか、
例えば各作業ステージにおいてフィンガーを格納するこ
とでその作業ステージでの作業空間の拡大化と作業自由
度の拡大化も図れるようになる。
【0019】請求項3,4に記載の発明によれば、二つ
のワークを同時搬送しながら作業ステージでも二つのワ
ークに同時に作業を施すようになっているため、請求項
1または2に記載の発明と同様の効果に加えて、生産性
が一段と向上する効果がある。
【0020】請求項5に記載の発明によれば、インクリ
メンタル型回転検出器とアブソリュート型回転検出器を
併用したため、請求項1〜4のいずれかに記載の発明と
同様の効果に加えて、回転体の割り出し回転動作を繰り
返し行ったとしても、ストッパーのような機械的位置決
め機構を用いることなしに繰り返し位置決め精度が高く
なる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1〜13は本発明の好ましい実
施の形態を示す図であり、先に述べた従来例と同様に自
動車の車体パネルを構成することになるパネル部品にス
ポット溶接を基本とした溶接組立を施す場合の例を示し
ている。
【0022】特に図1〜3は回転式搬送装置1の概略構
成を示しており、同図に示すように前工程S1と後工程
S2との間に回転式搬送装置1が配設されている。回転
式搬送装置1では、平面視にて円形をなす仮想の搬送ラ
インに沿ってワーク搬入ステージ♯10と二つの溶接ス
テージ♯20,♯30およびワーク搬出ステージ♯40
がそれぞれ作業ステージとして設定されていて、ワーク
搬入ステージ♯10およびワーク搬出ステージ♯40に
はワークWa,Wbの搬入もしくは搬出のための作業者
MもしくはハンドリングロボットR1が配置されている
とともに、二つの溶接ステージ♯20,♯30には溶接
ロボットRwがそれぞれ配置されている。
【0023】そして、本実施の形態では例えばA車種の
ワークWaとB車種のワークWbとを二つ一組として同
時に搬送しつつ同時に溶接を施すために、各ステージ♯
10〜♯40には各ワークWの車種に応じて専用化され
た定位置固定式の二台ずつのワーク位置決め治具2A,
2B…5A,5Bがそれぞれ配置されていて、ワーク位
置決め治具2A,2B…5A,5Bの数は合計8台では
あるものの全体としてはA車種,B車種の二種類のワー
クWa,Wbを並行生産する4ステージタイプのライン
となっているとともに、円形の搬送ラインの中央部には
回転体としてその中心を回転中心とする割り出し回転式
の搬送アーム6が設けられている。なお、溶接ステージ
♯20,♯30におけるワーク位置決め治具3A,3B
および4A,4BにはワークWaもしくはWbの位置決
めのためのゲージや各種のクランパーが付帯している
が、図1〜3では図示省略してある。
【0024】搬送装アーム6は合計4本のアーム素片6
a,6a…を十字状に連結したものであり、全体として
鉛直軸7の周りを90度ずつ割り出し回転するようにな
っていて、同時に搬送アーム6は図3に示すように所定
ストロークSのもとで昇降可能となっている。なお、こ
の昇降動作は後述するサーボモータ42の起動により同
じく後述するアシストシリンダ22にてその重量をアシ
ストされながら行われる。
【0025】搬送アーム6を構成している各アーム素片
6aの先端には90度の位相をなすようにして二つ一組
のフィンガー8A,8Bがそれぞれに装着されている。
これら一つのアーム素片6aについての二つのフィンガ
ー8A,8Bは両者が同時に同じステージに位置するこ
とはなく、一方のフィンガー8Bが前側のステージに位
置すれば他方のフィンガー8Aは必ずその後側のステー
ジに位置するように設定されている。そして、各フィン
ガー8A,8Bは図3に実線で示すように水平状態とな
る展開位置P1で初めてそれ単独でワークWaもしくは
Wbを位置決め支持することができるようになってお
り、同時に必要に応じてヒンジピン9を回転中心として
水平位置から下方に回動させて垂下状態となるような格
納位置P2とすることで折り畳み格納することができる
ようになっている。
【0026】より詳しくは、図4に示すように各フィン
ガー8A,8Bはワーク位置決め用のゲージ10を備え
ているとともに、その折り畳み格納動作および展開動作
はアクチュエータである揺動型(トラニオン型)のエア
シリンダ11の伸縮動作によって行われるようになって
いる。また、上記フィンガー8A,8Bの折り畳み格納
状態とは、そのフィンガー8A,8Bの折り畳み格納状
態のままで仮に搬送アーム6を割り出し回転させたとし
ても各フィンガー8A,8Bが各ステージ♯10〜♯4
0のワーク位置決め治具2A,2B…5A,5Bと干渉
しない状態のことである。
【0027】図5〜図10は上記回転式搬送装置1のよ
り詳細且つ具体的な構造を示しており、図5は図2に、
図6は図3にそれぞれ対応している。また、図7,8は
図5,6の要部拡大図を、図9は図7のG−G線に沿う
断面図をそれぞれ示している。
【0028】図5,6および図7,9に示すように、架
台12上には合計4本のガイドポスト13〜16と単一
のロックポスト17とが鉛直状態にて立設されており、
これらのガイドポスト13〜16に案内支持されるよう
にして昇降可能なリフタテーブル18が水平状態にて配
置されている。図6,7のほか図9に示すように、合計
4本のガイドポスト13〜16のうち2本のガイドポス
ト13,15とリフタテーブル18との間にはリニアガ
イド(直動ガイドもしくは直動軸受とも称される)19
が介装されている一方、残る2本のガイドポスト14,
16には隣接する二面を案内面とするガイドレール20
が装着されているとともに、そのガイドレール20を案
内面とする各一対のガイドローラユニット21がリフタ
テーブル18に装着されている。これにより、リフタテ
ーブル18は各ガイドポスト13〜16に沿って滑らか
に上昇限位置Q1と下降限位置Q2との間で昇降動作可
能となっている。なお、上昇限位置Q1と下降限位置Q
2との差は先に述べたストロークSに等しい。
【0029】また、同じく図6,7および図9に示すよ
うに、2本のガイドポスト13,15に隣接してそれぞ
れに揺動型(中間トラニオン型)のアシストシリンダ
(エアシリンダ)22が立設されていて、そのピストン
ロッド23の先端はブラケット24を介してリフタテー
ブル18に連結されている。したがって、リフタテーブ
ル18の昇降動作、特にその上昇動作は後述する昇降駆
動源の負荷軽減のためにアシストシリンダ22にてアシ
ストされながら行われるようになっている。
【0030】さらに、上記2本のガイドポスト13,1
5には上下方向に沿ってラック25が配設されていて
(ただし、図7では一方のガイドポスト13側のものの
み図示してある)、これらのラック25に対して後述す
るリフタテーブル18側の強制回転駆動方式のピニオン
ギヤ44が噛み合っている。
【0031】図7,9に示すロックポスト17の上下二
箇所にはロックシリンダ26駆動の出没可能なロックピ
ン27が個別に設けられている。このロックピン27は
リフタテーブル18が上昇限位置Q1および下降限位置
Q2にそれぞれ位置決めされた際に突出して、リフタテ
ーブル18の一部に係合することでそのリフタテーブル
18を機械的にロックするようになっている。
【0032】リフタテーブル18の上面中央部にはサポ
ートポスト28が立設されていて、このサポートポスト
28に搬送アーム6が回転可能に軸受支持されている。
すなわち、図8に拡大して示すように、サポートポスト
の上端には内輪29を固定側とし外輪を比較的大径のリ
ングギヤ30とするベアリングユニット31が装着され
ていて、内輪29はボルト32にてサポートポスト28
に固定されているとともに、リングギヤ30にはスペー
サ33を介して搬送アーム6が連結されている。
【0033】一方、リフタテーブル18上には、図7に
示すようにサーボモータ34を回転駆動源としつつギヤ
ボックス35を介して回転駆動されるドライブギヤ36
が設けられていて、このドライブギヤ36が先に述べた
図8のリングギヤ30に噛み合っている。したがって、
ドライブギヤ36を回転駆動させることによりリングギ
ヤ30をドリブンギヤとして搬送アーム6が割り出し回
転することになる。すなわち、サーボモータ34の起動
によりギヤボックス35を介してドライブギヤ36が回
転駆動されることで搬送アーム6とともに全てのフィン
ガー8A,8Bが一斉に90度ずつ割り出し回転するよ
うになっている。
【0034】図8に示すように、上記搬送アーム6のう
ちその回転中心に相当する位置にはセンシングシャフト
37が一体的に吊り下げ支持されている。このセンシン
グシャフト37はリフタテーブル18を貫通してその下
方に突出しつつベアリング38にて軸受支持されている
とともに、その下端部はアブソリュート型の回転検出器
であるロータリーエンコーダ39の入力軸に連結されて
いる。
【0035】そして、上記アブソリュート型の回転検出
器であるロータリーエンコーダ39と搬送アーム6の回
転駆動源であるサーボモータ34との関係を模式的に示
せば図10のとおりであって、搬送アーム6を回転駆動
させるためのサーボモータ34は位置フィードバック要
素としてインクリメンタル型の回転検出器としてロータ
リーエンコーダ40を内蔵しているとともに、搬送アー
ム6とともに割り出し回転する各フィンガー8A,8B
の回転角がアブソリュート型の回転検出器であるロータ
リーエンコーダ39によってもまた直接的に検出される
ようになっていて、それらの各ロータリーエンコーダ3
9,40の検出出力は制御装置であるシーケンサ41に
取り込まれて所定の演算処理がなされるようになってい
る。
【0036】同様にして、図5〜7に示すようにリフタ
テーブル18上にはサーボモータ42を昇降駆動源とす
るギヤボックス43が搭載されているとともに、その両
側には先端にピニオンギヤ44を有する回転軸45が軸
受支持されていて、各回転軸45はカップリング46を
介してギヤボックス43の出力軸47に連結されている
(ただし、図7では片側のピニオンギヤ44のみ図示し
てある)。そして、ピニオンギヤ44がガイドポスト1
3側のラック25に噛み合っていることから、サーボモ
ータ42の起動によりピニオンギヤ44を回転駆動させ
ることでリフタテーブル18全体がアシストシリンダ2
2にてアシストされながら昇降動作するようになってい
る。すなわち、搬送アーム6の割り出し回転動作はその
搬送アーム6単独でなされるものの、搬送アーム6の昇
降動作はサーボモータ34,42等を搭載したリフタテ
ーブル18全体としてストロークSのもとでなされるよ
うになっている。
【0037】したがって、このように構成された回転式
搬送装置1によれば、図1に示すようにワーク搬入ステ
ージ♯10において作業者Mによる手作業もしくはロボ
ット作業にて前工程S1からA車種,B車種の二種類の
ワークWa,Wbが投入されて、一方のワーク位置決め
治具2AにA車種のワークWaが、他方のワーク位置決
め治具2BにB車種のワークWbがそれぞれ位置決めさ
れると、それらのワークWa,Wbは搬送アーム6の割
り出し回転動作によりワーク搬入ステージ♯10→溶接
ステージ♯20→溶接ステージ♯30→ワーク搬出ステ
ージ♯40へと順次搬送され、溶接ステージ♯20,♯
30では所定のスポット溶接が施される。そして、ワー
ク搬出ステージ♯40の各ワーク位置決め治具8A,8
BにA車種,B車種の二種類のワークWa,Wbがそれ
ぞれ位置決め載置されると、そのワーク搬出ステージ♯
40にて待機している作業者の手作業もしくはハンドリ
ングロボットR1による作業にて次の工程S2例えば車
体組立ラインへと搬出される。
【0038】各ステージ♯10〜♯40間でのワーク搬
送時のより具体的な動作としては、搬送アーム6の各ア
ーム素片6a,6a…が各ステージ♯10〜♯40に待
機している時にはその搬送アーム6全体が図3,5に仮
想線で示すように下降位置にあるとともに各フィンガー
8A,8Bもまた折り畳み格納状態(格納位置P2)に
あることから、各ステージ♯10〜♯30にA車種,B
車種の二種類のワークWa,Wbが在席していて且つワ
ーク搬出ステージ♯40にワークWa,Wbが在席して
いないことを条件に、それぞれのフィンガー8A,8B
を図3,4のように折り畳み格納状態(格納位置P2)
から展開状態(展開位置P1)へと展開させた上で搬送
アーム6を上昇させる。これにより、各ステージ♯10
〜♯30のA車種,B車種の二種類のワークWa,Wb
が各フィンガー8A,8Bにて位置決め支持されながら
リフトアップされる。その後、搬送アーム6が90度だ
け割り出し回転動作することにより、それぞれのステー
ジ♯10〜♯30のワークはA車種,B車種の二種類の
ワークWa,Wbをセットとしてそれぞれ次のステージ
♯20〜♯40へと搬送される。
【0039】搬送アーム6の割り出し回転動作が停止し
たならば、その搬送アーム6を再び下降させる。これに
より、各フィンガー8A,8Bに支持されたワークW
a,Wbは次のステージ♯20〜♯40にて対応するワ
ーク位置決め治具3A,3B…5A,5Bに移載されて
位置決め支持されることになる。そして、空載状態とな
った各フィンガー8A,8Bは再び折り畳み格納され
て、次の搬送時までそのままの姿勢で待機することにな
る。
【0040】このように、各ステージ♯10〜♯40で
待機しているフィンガー8A,8Bを折り畳み格納する
ことにより、特に溶接ステージ♯20,♯30にて溶接
ロボットRwが溶接作業を行う場合の作業空間をより大
きく確保していわゆる空間自由度を増加させることがで
きるようになるとともに、後述するように特定のステー
ジのワークWaまたはWbのみを次のステージへと前詰
めすることができるようになる。
【0041】上記の一連の動作をフローチャートとした
ものを図11に示す。なお、各ステージ♯10〜♯40
におけるワーク位置決め治具2A,2B…5A,5Bで
のワークWaもしくはWbの在席,不在席はそれぞれの
治具に設けられた図示外の接触式もしくは非接触式等の
在席センサによってその都度検知される。
【0042】ここで、図1の前工程S1から回転式搬送
装置1へとA車種のワークWaとB車種のワークWbと
がランダムに流れてくる場合を想定すると、A車種のワ
ークWaのみもしくはB車種のワークWbのみが流れて
くる場合と、A車種のワークWaとB車種のワークWb
とがセットとなって流れてくる場合とがあり、同時に後
工程S2からのワーク搬出要求によってはワーク搬出ス
テージ♯40から後工程S2にA車種,B車種のワーク
Wa,Wbがセットとして搬出される場合とA車種もし
くはB車種のワークWaもしくはWbのみが搬出される
場合とがある。
【0043】なお、2車種のワークWa,Wbがランダ
ムに回転式搬送装置1側に送られてきたとしても、それ
らの実際の順番は上位の生産指示装置にて全て把握され
ていて、常に知ることができるようになっている。
【0044】この場合において、ワーク搬出ステージ♯
40から後工程S2へと常にA車種のワークWaとB車
種のワークWbとがセットとなって搬出されていれば、
上記のように各ステージ♯10〜♯40にてA車種のワ
ークWaとB車種のワークWbとをセットとして並行生
産することが可能である。
【0045】その一方、例えばワーク搬入ステージ♯1
0にA車種のワークWaのみが搬入された場合には、そ
のワーク搬入ステージ♯10から溶接ステージ♯20へ
のワークWaの搬送に際して、次のステージ♯20の同
種のワーク位置決め治具3Aが空くことを条件に、ワー
ク搬入ステージ♯10で待機している一対のフィンガー
8A,8BのうちA車種のワークWaに対応するフィン
ガー8Aのみを展開させ、もう一方のフィンガー8Bは
折り畳み格納状態としたままで搬送動作に移行する。逆
にワーク搬出ステージ♯40で待機している一対のフィ
ンガー8A,8Bについては、該当するワーク位置締め
治具5A,5B上のワークWa,Wbが搬出されて在席
していないことを条件に該当する車種のフィンガー8A
もしくは8Bのみを展開動作させるものとする。
【0046】そして、以降の各溶接ステージ♯20,♯
30においてもワーク位置決め治具3A,3B,4A,
4Bに実際に在席しているワークWaまたはWbに対応
するフィンガー8Aまたは8Bだけを展開させて、次の
ステージ♯30,♯40への搬送動作を行うものとす
る。こうすることにより、複数のステージ♯10〜♯4
0間で同時搬送するワークとしてA車種,B車種のワー
クWa,WbをセットとしたもののほかにA車種もしく
はB車種のワークWaまたはWbが単独で混在していて
も、また各ステージ間♯10〜♯40で同時搬送するワ
ークが全てA車種もしくはB車種の単独のワークWaま
たはWbであってもいわゆる前詰め生産の一形態として
それらのワークWaまたはWbを無理なく搬送すること
ができる。
【0047】また、一時的にいずれか一方の車種のワー
クの生産を他の車種のワークよりも優先したい場合、例
えばA車種のワークWaの生産をB車種のワークWbの
生産よりも優先したい場合にも同様に対応することが可
能である。より具体的には、ワーク搬出ステージ♯40
から後工程にA車種のワークWaのみが搬出されて、そ
のワーク搬出ステージ♯40のほか溶接ステージ♯2
0,♯30およびワーク搬入ステージ♯10の各ワーク
位置決め治具2B…5BにB車種のワークWbが停滞す
ることとなった場合であっても、ワーク搬出ステージ♯
40から後工程S2に搬出されるワークは一時的にA車
種のワークWaのみとなることから、ワーク搬入ステー
ジ♯10および溶接ステージ♯20,♯30で待機して
いるフィンガー8A,8Bのうち次ステージの同等治具
が空くことになるA車種のワークWaに対応するものの
みを、ワーク搬出ステージで♯40で待機しているフィ
ンガー8A,8Bについてはワークが在席していない車
種に該当するもののみをそれぞれ選択して展開動作させ
た上で、搬送アーム6の割り出し回転に基づく搬送動作
に移行することで、いわゆる前詰め生産の一形態として
一時的なA車種のワークWaのみの生産にも対応するこ
とが可能となる。
【0048】さらに、設備の故障等によりワーク搬出ス
テージ♯40から後工程S2へのワークWa,Wbの搬
出が一時的に不可能となって、ワーク搬出ステージ♯4
0の双方のワーク位置決め治具5A,5B上にそれぞれ
ワークWa,Wbが在席したままとなった場合でも、溶
接ステージ♯20または♯30のいずれかのワーク位置
決め治具3A,4Aまたは3B,4BにワークWaまた
はWbが在席していないことを条件に、それらの前ステ
ージ♯10,♯20から該当するワークWaまたはWb
を搬送していわゆる前詰めすることが可能である。
【0049】例えば、ワーク搬出ステージ♯40から後
工程S2へのワークWa,Wbの搬出作業を司っている
ハンドリングロボットR1の故障もしくは後工程S2で
のライン停止等によりそのワーク搬出ステージ♯40か
らのワークWa,Wbの搬出が一時的に停止して、その
ワーク搬出ステージ♯40の各ワーク位置決め治具5
A,5B上にワークWa,Wbが滞った場合、従来であ
れば搬送アーム6によるワークWa,Wbの搬送動作や
各ステージ♯10〜♯40での作業は全て停止すること
になるが、本実施の形態では特定の条件が整えばワーク
Wa,Wbの搬送および特定のステージでの作業は続行
可能となる。
【0050】例えば、ワーク搬出ステージ♯40の双方
のワーク位置決め治具5A,5B上にそれぞれワークW
a,Wbが在席(停滞)したままとなっている場合に、
後側の溶接ステージ♯30においてA車種用のワーク位
置決め治具4A上にワークWaが在席しておらず、且つ
ワーク搬入ステージ♯10にA車種,B車種のワークW
a,Wbがセットで搬入されたものとする。この場合に
は、ワーク搬入ステージ♯10および前側の溶接ステー
ジ♯20で待機している各フィンガー8A,8Bのうち
現在ワークWaが在席しているA車種用のフィンガー8
Aのみをそれぞれ展開動作させて、前側の溶接ステージ
♯20から後側の溶接ステージ♯30へ、ワーク搬入ス
テージ♯10から前側の溶接ステージ♯20へとそれぞ
れA車種のワークWaを搬送する。こうすることによ
り、少なくとも双方の溶接ステージ♯20,♯30につ
いてはA車種のワークWaについての溶接作業を実行す
ることができるとともに、ワーク搬入ステージ♯10に
おいても同じく前工程S1からA車種のワークWaを受
け入れることができるようになる。
【0051】そして、その間にワーク搬出ステージ♯4
0から後工程S2へのワークWa,Wbの搬出作業が復
旧すれば直ちに通常生産に移行することができるように
なり、また仮に復旧しない場合であっても設備の休止時
間すなわちロスタイムを短縮できて、生産性の向上に寄
与できるようになる。
【0052】このような後工程ラインの一時休止時にお
ける一連の動作をフローチャートとしたものを図12に
示す。
【0053】次に、搬送アーム6の割り出し回転時の位
置精度を保証するためのシステムを図10のほか図13
に基づいて説明する。
【0054】図10に示すように、搬送アーム6はイン
クリメンタル型のロータリーエンコーダ40を位置フィ
ードバック要素にもつサーボモータ34にて90度ごと
に割り出し回転駆動されるようになっており、同時にそ
の実際の回転角はアブソリュート型のロータリーエンコ
ーダ39によって検出されるようになっている。そこ
で、搬送アーム6が90度割り出し回転した後にその実
際の回転角をアブソリュート型のロータリーエンコーダ
39の値にて確認し、例えば回転指令角α=90°とし
てサーボモータ34を起動したにもかかわらずアブソリ
ュート型のロータリーエンコーダ39の値が90°±Δ
αである場合にはその±Δαを補正データとし、この補
正データをもって次回の割り出し回転時の回転指令角α
を補正するものとする。
【0055】より詳しくは、図13に示すように、ワー
クWa,Wbの搬送に際してサーボモータ34に割り出
し回転指令としてα=90°の回転指令が与えられるこ
とになるが(図13のステップS1,S2)、上記のよ
うにその前の割り出し回転の際に割り出し回転誤差±Δ
αがあると、その割り出し回転誤差±Δαをもってα=
90°の回転指令が補正される(ステップS3)。そし
て、この補正後の回転指令をもってサーボモータ34が
起動して(ステップS4)、搬送アーム6が割り出し回
転することになり、この割り出し回転中における実際の
回転角がアブソリュート型のロータリーエンコーダ39
にてリアルタイムで監視される(ステップS5)。
【0056】サーボモータ34の回転停止後にアブソリ
ュート型のロータリーエンコーダ39の値を確認し、搬
送アーム6の実際の回転角がα±0であるかα±Δαで
あるかどうかを判定した上で、実際の回転角がα±Δα
である場合にはその±Δαの値をもって次回の割り出し
回転時のデータ補正のための補正データを作成する(ス
テップS6〜S9)。
【0057】ここで、アブソリュート型のロータリーエ
ンコーダ39は90°ごとの搬送アーム6の割り出し回
転角を絶対位置方式にて監視しているので、サーボモー
タ34の回転停止後の実際の値としてはα(=90°)
×n(n=1〜4)前後の数値を示すことになり、アブ
ソリュート型のロータリーエンコーダ39の実際の値と
α×nの値との比較演算をシーケンサ41にて行うこと
により上記搬送アーム6の実際の回転角α±Δαが算出
され、最終的には±Δαの値が次の割り出し回転時の補
正データとして使用される。こうすることにより、従来
のように機械的な位置決め機構を用いることなしに搬送
アーム6の割り出し回転時の繰り返し位置精度が保証さ
れる。
【0058】なお、アブソリュート型のロータリーエン
コーダ39は搬送アーム6の割り出し回転角を絶対位置
方式にて監視してはいても、絶対位置方式にて検出可能
な角度範囲には自ずと限界があるので、アブソリュート
型のロータリーエンコーダ39の回転角が例えばα×n
=360°程度となった時点でその都度ゼロリセットす
るものとする(ステップS10〜ステップS12)。た
だし、上記のように搬送アーム6は90°ごとに割り出
し回転することから、アブソリュート型のロータリーエ
ンコーダ39の回転角が例えば90°もしくは180°
程度となった時点でその都度ゼロリセットするようにし
てもよい。
【0059】この後、さらなる割り出し回転指令がある
場合には上記の一連の動作を繰り返すことになり、他
方、次の回転指令がない場合には搬送終了となる(ステ
ップS13,S14)。
【0060】ここで、本実施の形態では合計の8台のワ
ーク位置決め治具2A,2B…5A,5Bを用いて2車
種並行生産型の4ステージ90度割り出しタイプの搬送
装置を例にとって説明したが、1車種対応で8ステージ
45度割り出しタイプの搬送装置としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態として回転式搬送
装置を含む生産ライン全体の概略平面説明図。
【図2】図1に示す回転式搬送装置の拡大平面図。
【図3】図1の右側面説明図。
【図4】図3のフィンガーの詳細を示す拡大説明図。
【図5】図2の詳細を示す拡大図。
【図6】図5の正面説明図。
【図7】図5の要部拡大図。
【図8】図6の要部拡大図。
【図9】図7のG−G線に沿う矢視図。
【図10】図3,6に示す搬送アームの回転駆動系の構
成説明図。
【図11】搬送アームによる回転搬送時のフローチャー
ト。
【図12】同じく前詰め生産方式とした場合のフローチ
ャート。
【図13】搬送アームの割り出し回転時の繰り返し位置
精度を保証するためのフローチャート。
【図14】従来の回転式搬送装置の構成説明図。
【図15】図14の平面説明図。
【図16】図14のA−A線に沿う断面図。
【符号の説明】
1…回転式搬送装置 2A,2B…ワーク位置決め治具 3A,3B…ワーク位置決め治具 4A,4B…ワーク位置決め治具 5A,5B…ワーク位置決め治具 6…搬送アーム(回転体) 8A,8B…フィンガー 34…サーボモータ 39…ロータリーエンコーダ(アブソリュート型の回転
検出器) 40…ロータリーエンコーダ(インクリメンタル型の回
転検出器) W…ワーク Wa…A車種のワーク Wb…B車種のワーク ♯10…ワーク搬入ステージ(作業ステージ) ♯20…溶接ステージ(作業ステージ) ♯30…溶接ステージ(作業ステージ) ♯40…ワーク搬出ステージ(作業ステージ)
フロントページの続き (72)発明者 平田 邦愛 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3C033 HH03 HH10 HH22 HH25 HH30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形の搬送ラインに沿って設定された複
    数の作業ステージ間でのワークの搬送を司る搬送装置で
    あって、 各作業ステージには作業対象となるワークを位置決め支
    持するためのワーク位置決め治具がそれぞれに設けられ
    ているとともに、 上記搬送ラインの中心を回転中心として割り出し回転す
    る回転体に、各作業ステージのワーク位置決め治具との
    間でワークの受け渡しを行いながら搬送対象となるワー
    クを支持するための複数のフィンガーが上記作業ステー
    ジ間ピッチと同じピッチで設けられていて、 さらに各フィンガーは折り畳み格納可能に構成されてい
    ることを特徴とする回転式搬送装置。
  2. 【請求項2】 上記回転体は割り出し回転可能で且つ昇
    降可能となっていて、 回転体の上昇動作時には作業ステージのワーク位置決め
    治具上にあるワークをフィンガーにてワーク搬送高さ位
    置までリフトアップさせる一方、 回転体の下降動作時にはフィンガーが支持しているワー
    クを作業ステージのワーク位置決め治具上に移載するよ
    うになっていることを特徴とする請求項1に記載の回転
    式搬送装置。
  3. 【請求項3】 各作業ステージには、二つのワークの同
    時作業に対応するために各ワークを個別に位置決め支持
    するための二つのワーク位置決め治具が並設されている
    一方、 回転体のうち各作業ステージに対応する位置には、二つ
    のワークを同時に支持するために二つのフィンガーが並
    設されていることを特徴とする請求項1または2に記載
    の回転式搬送装置。
  4. 【請求項4】 同時作業および同時搬送の対象となる二
    つのワークはその種類が互いに異なるものであることを
    特徴とする請求項3に記載の回転式搬送装置。
  5. 【請求項5】 上記回転体はインクリメンタル型回転検
    出器を位置フィードバック要素にもつサーボモータにて
    割り出し回転駆動されるようになっているとともに、回
    転体の実際の回転角位置がアブソリュート型回転検出器
    にて検出されるようになっていて、 上記アブソリュート型回転検出器の検出出力に基づき回
    転体の回転角誤差を算出し、この回転角誤差をもって次
    の割り出し回転時の回転指令値を補正するようになって
    いることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    回転式搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102669210A (zh) * 2012-06-08 2012-09-19 郭宇斌 全自动面包摆盘系统
CN108515296A (zh) * 2018-06-08 2018-09-11 浙江豪精机电有限公司 一种焊机
CN109470591A (zh) * 2017-09-07 2019-03-15 中冶长天国际工程有限责任公司 回转型在线水分检测仪及其检测方法

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