JP2003220495A - コラム溶接用裏当て金 - Google Patents

コラム溶接用裏当て金

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JP2003220495A JP2002016331A JP2002016331A JP2003220495A JP 2003220495 A JP2003220495 A JP 2003220495A JP 2002016331 A JP2002016331 A JP 2002016331A JP 2002016331 A JP2002016331 A JP 2002016331A JP 2003220495 A JP2003220495 A JP 2003220495A
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茂 多田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コラムと裏当て金間における仮付け溶接の溶
接欠陥の発生を効果的に防止可能で、しかも溶接長さを
適正に設定可能なコラム溶接用裏当て金を提供する。 【解決手段】 コラム1の端部を平坦な取付面に溶接接
合するときに、コラム1の端部内面に固定されて、コラ
ム1と取付面間に形成される開先隙間をコラムの内側か
ら閉鎖する裏当て金6であって、裏当て金6にコラム1
の奧部側へ行くにしたがってコラム1の内面に接近する
傾斜面状の仮付け溶接面12を形成し、この仮付け溶接
面12において裏当て金6をコラム1に仮付け溶接可能
となした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コラムを平坦な取
付面に溶接接合するときに用いるコラム溶接用裏当て金
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建築用の柱等を構成する角形コ
ラムの連結は、通称サイコロと呼ばれる連結部材を用い
て行われている。この連結部材は、コラムと略同一サイ
ズの角形の短尺な角形鋼管と、略平板状の2枚のダイヤ
フラムとを有し、角形鋼管の両端部にその開口部を閉鎖
するようにダイヤフラムを溶接固定したもので、コラム
は、この連結部材をコラム間に配置させた状態で、コラ
ムの端部をダイヤフラムにそれぞれ溶接接合することで
連結されている。
【0003】コラムとダイヤフラムとの具体的な溶接方
法は、図12に示すように、コラム100の下端部内面
に下側へ突出するように裏当て金101を仮付け溶接し
て、仮付け溶接部102により裏当て金101をコラム
100に固定してから、裏当て金101を連結部材10
3のダイヤフラム104に当接させて、コラム100を
ダイヤフラム104に突き合わせ、コラム100とダイ
ヤフラム104との開先隙間105の内側を裏当て金1
01で塞いだ状態で、開先隙間105に沿ってダイヤフ
ラム104とコラム100とを溶接接合する方法が広く
実施されている。尚、連結部材103における角形鋼管
106は、コラム100と同様に裏当て金101を用い
て、予めダイヤフラム104に溶接固定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、コラムに対
する裏当て金の仮付け溶接は、裏当て金のコラム奧部側
の側縁とコラム内面との接触部分に対して行うことにな
るが、この接触部分はコラムの開口部側から目視できな
い。このため、溶接箇所を目視しながらの溶接ができ
ず、溶接の信頼性を十分に確保することが困難であっ
た。また、このような仮付け溶接は、設定長さにわたっ
て施すことになるが、長さの目安になるものがないの
で、長すぎたり短すぎたりして、溶接材料の無駄が多く
なったり溶接強度が低下するという問題があった。
【0005】本発明の目的は、コラムと裏当て金間にお
ける仮付け溶接の溶接欠陥の発生を効果的に防止可能
で、しかも溶接長さを適正に設定可能なコラム溶接用裏
当て金を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段及びその作用】本出願人
は、裏当て金とコラムとの溶接部分を目視できるように
すれば、溶接欠陥の発生を防止できるとの発想に基づい
て、本発明に係るコラム溶接用裏当て金を発明するに至
った。
【0007】本発明に係る第1のコラム溶接用裏当て金
は、コラムの端部を平坦な取付面に溶接接合するとき
に、コラムの端部内面に固定されて、コラムと取付面間
に形成される開先隙間をコラムの内側から閉鎖する裏当
て金であって、前記裏当て金にコラム奧部側へ行くにし
たがってコラム内面に接近する傾斜面状の仮付け溶接面
を形成し、この仮付け溶接面において裏当て金をコラム
に仮付け溶接可能となしたものである。
【0008】この第1のコラム溶接用裏当て金において
は、コラム奥部側の側縁に傾斜面状の仮付け溶接面を形
成しているので、従来のように裏当て金のコラム奧部側
の内側縁が邪魔になって溶接箇所を目視できないという
不具合を防止できる。したがって、溶接箇所を目視しな
がらコラムに対して裏当て金を仮付け溶接することが可
能となり、溶接欠陥の発生を効果的に防止できる。しか
も、仮付け溶接面の長さを仮付け溶接に必要な適正長さ
に設定することで、仮付け溶接面の有無を目安にして、
適正な長さだけ仮付け溶接することが可能となり、溶接
材料の無駄を極力少なくしつつ、十分な溶接強度を得る
ことが可能となる。
【0009】ここで、第1のコラム溶接用裏当て金にお
いて、前記裏当て金のコラム奧部側の側縁部に切欠部を
形成し、前記仮付け溶接面を切欠部の内側縁部に形成し
てもよい。このように裏当て金に切欠部を形成すると、
切欠部の長さ方向の両側縁部もコラムの開口部側から目
視でき、溶接欠陥の発生を防止しつつ仮付け溶接できる
ので、切欠部の内側縁全長を仮付け溶接することが可能
となり、溶接面積を増やしてコラムに対する裏当て金の
溶接強度を容易に高めることが可能となる。
【0010】また、前記裏当て金とコラムとの接触面に
対する仮付け溶接面の傾斜角度を30°〜60°の範囲
内に設定することが好ましい。即ち、傾斜角度が30°
未満の場合には、裏当て金の強度が低下し、傾斜角度が
60°を超える場合には、コラムと裏当て金との溶接部
分を目視し難くなるので、傾斜角度は30°〜60°の
範囲内に設定することが好ましい。
【0011】本発明に係る第2のコラム溶接用裏当て金
は、コラムの端部を平坦な取付面に溶接接合するとき
に、コラムの端部内面に固定されて、コラムと取付面間
に形成される開先隙間をコラムの内側から閉鎖する裏当
て金であって、前記裏当て金の幅方向の途中部に貫通孔
を形成し、この貫通孔の内側縁部のうちのコラム奧部側
の側縁部において裏当て金をコラムに仮付け溶接可能と
なしたものである。
【0012】裏当て金に貫通孔を形成すると、裏当て金
をコラムの端部内面に取り付けた状態において、貫通孔
の内側縁部のうちのコラム奧部側の側縁部をコラムの開
口から目視することが可能となる。つまり、この第2の
コラム溶接用裏当て金では、このように目視可能な貫通
孔のコラム奧部側の側縁部をコラムに仮付け溶接するの
で、溶接箇所を目視しながらコラムに対して裏当て金を
仮付け溶接することが可能となり、溶接欠陥の発生を効
果的に防止できることになる。しかも、裏当て金の長さ
方向に対する貫通孔の長さを仮付け溶接に必要な適正長
さに設定することで、適正な長さだけ仮付け溶接するこ
とが可能となり、溶接材料の無駄を極力少なくしつつ、
十分な溶接強度を得ることが可能となる。
【0013】ここで、第2のコラム溶接用裏当て金にお
いて、前記貫通孔の内側縁部のうちのコラム開口側の側
縁部に、コラム奧部側へ行くにしたがってコラム内面に
接近する傾斜面を形成してもよい。このように構成する
と、溶接部分が目視し易くなるとともに、裏当て金の強
度低下を極力防止することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1に示すように、
建築用のコラム1は、立方体状の連結部材2を介して相
互に連結されている。この連結部材2は、コラム1と略
同一サイズの角形の短尺な角形鋼管3と、略平板状の2
枚のダイヤフラム4とを有し、角形鋼管3の両端部にそ
の開口部を閉鎖するようにダイヤフラム4を溶接固定し
たもので、工場等において予め製作され、建築現場へ輸
送して、コラム1同士の溶接接合時に使用される。
【0015】コラム1は、図1、図2に示すように、角
柱状又は円柱状の鋼管からなる周知の構成のもので、コ
ラム1の先端部の外部側にはテーパ面状の開先面5が全
周にわたって形成され、コラム1を連結部材2のダイヤ
フラム4に溶接する際には、図2に示すように、コラム
1の端部の内側に先端部がコラム1から外方(上方)へ
突出するように裏当て金6を仮付け溶接して、仮付け溶
接部7によりコラム1に裏当て金6を固定してから、コ
ラム1の開口部を閉塞するように、平板状のダイヤフラ
ム4を裏当て金6の先端部に当接させ、この状態でダイ
ヤフラム4の平坦な取付面8とコラム1とを両者間の開
先隙間9において仮付け溶接してから、仮想線で示すよ
うに開先隙間9に沿って本溶接を施して、仮想線で示す
本溶接部10によりコラム1をダイヤフラム4に固定す
ることになる。尚、角形鋼管3とダイヤフラム4との溶
接接合は、ダイヤフラム4とコラム1との溶接接合と同
様に、裏当て金6を用いて施されている。
【0016】裏当て金6は、SS400やSM490A
やSN490B等の鋼材からなる断面形状が略長方形状
の細長い帯板を略コ字状に折曲してなるもので、図1、
図3〜図5に示すように、2本の裏当て金6を枠状に組
み合わせてコラム1の端部の内側に略隙間なく組付けら
れている。
【0017】図2〜図5に示すように、裏当て金6をコ
ラム1に組付けた状態でコラム1の奧部側に配置される
裏当て金6の側縁部のうちの、裏当て金6の2つの短辺
と1つの長辺のそれぞれの長さ方向の略中央部には裏当
て金6の長さ方向に細長い長方形状の切欠部11が形成
されている。切欠部11の長辺側の内縁部にはコラム1
の奧部側へ行くにしたがってコラム1の内面に接近する
傾斜面状の仮付け溶接面12が形成され、裏当て金6は
この仮付け溶接面12及び切欠部11の短辺側の内縁部
をコラム1に仮付け溶接して、コラム1に固定されてい
る。但し、裏当て金6に形成する切欠部11の個数や配
置は、任意に設定することが可能である。また、切欠部
11及び仮付け溶接面12は機械加工により形成するこ
とも可能であるが、生産性や製作コストを考慮すると、
プレス成形により形成することが好ましい。
【0018】切欠部11の長さは、コラム1と裏当て金
6との溶接強度が十分に得られる長さであれば任意の長
さに設定することが可能であるが、溶接材料の使用量を
極力少なくするとともに、溶接作業を極力軽減するた
め、十分な溶接強度が確保できる範囲内で極力短尺に設
定することが好ましい。
【0019】仮付け溶接面12の傾斜角度θは30°〜
60°、好ましくは40°〜50°に設定することにな
る。つまり、この仮付け溶接面12は、図6に示すよう
に、コラム1の端部内面に対して裏当て金6を仮付け溶
接する際に、仮付け溶接箇所13を目視しながら溶接用
トーチ14で溶接できるように形成したものであるが、
傾斜角度θが60°を超えると仮付け溶接面12のうち
のコラム1の開口部側の端部が邪魔になって仮付け溶接
箇所13が目視し難くなり、また傾斜角度θが30°未
満の場合には裏当て金6の強度が低下するので、傾斜角
度θは30°〜60°、好ましくは40°〜50°に設
定することになる。
【0020】裏当て金6の各部の具体的なサイズは、コ
ラム1やダイヤフラム4のサイズ等に応じて適宜に設定
することになるが、例えば厚さを9mm、幅を25m
m、切欠部11の長さを25mm、切欠部11の幅を1
0mm、仮付け溶接面12の傾斜角度を45°に設定し
たものを好適に採用できる。
【0021】この裏当て金6では、コラム1に対して裏
当て金6を仮付け溶接するときに、図6に示すように、
仮付け溶接面12を経て仮付け溶接箇所13を目視しな
がら仮付け溶接できるので、仮付け溶接部7における溶
接欠陥を効果的に防止できる。しかも、仮付け溶接長さ
が切欠部11の長さに設定されるので、切欠部11の長
さを適正に設定することで、十分な溶接強度を確保しつ
つ、溶接作業を極力軽減し且つ溶接材料の使用量を極力
少なくできることになる。
【0022】次に、前記裏当て金6の構成を部分的に変
更した他の実施例について説明する。尚、前記実施例と
同一部材には同一符号を付してその詳細な説明を省略す
る。 (1) 図7に示す裏当て金6Aのように、切欠部11
を省略して、仮付け溶接面12をコラム1の奧部側の側
縁に直接的に形成してもよい。この場合には、裏当て金
6と同様の効果が得られるとともに、裏当て金6Aの強
度を向上できるので好ましい。
【0023】(2) 図8に示す裏当て金6Bのよう
に、切欠部11に代えて幅方向の途中部に長方形状の貫
通孔20を形成し、この貫通孔20の長辺のコラム1奧
部側の内縁部及び短辺側の内縁部をコラム1内面に溶接
してもよい。貫通孔20の幅は、狭すぎると仮付け溶接
箇所を目視できなくなり、広すぎると裏当て金6Bの強
度が低下するので、裏当て金6Bの幅の30〜50%に
設定することが好ましい。
【0024】この裏当て金6Bでは、前記実施例の裏当
て金6と同様に、仮付け溶接箇所を目視しながら溶接す
ることが可能なので、コラム1に対する裏当て金6Bの
仮付け溶接部における溶接欠陥の発生を効果的に防止で
きるとともに、溶接長さが貫通孔20の長さに設定され
るので、十分な溶接強度を確保しつつ、溶接作業を極力
軽減できるとともに溶接材料の使用量を極力少なくでき
る。
【0025】(3) 図9に示す裏当て金6Cのよう
に、前記裏当て金6Bの貫通孔20に代えて、貫通孔2
0Cのように、内側縁部のうちのコラム1開口側の側縁
部に、コラム1奧部側へ行くにしたがってコラム1内面
に接近する傾斜面21を形成したものを採用してもよ
い。この裏当て金6Cにおいては、貫通孔20Cの長辺
のコラム1奧部側の内縁部及び短辺側の内縁部をコラム
1内面に溶接することになるが、傾斜面21により裏当
て金6Cの強度低下を極力抑制しつつ仮付け溶接箇所が
一層見易くなるので好ましい。
【0026】尚、コラム1に対する裏当て金の仮付け溶
接作業を改善するための仮付け溶接改善構造、即ち裏当
て金6における切欠部11及び仮付け溶接面12、裏当
て金6Aにおける仮付け溶接面12、裏当て金6Bにお
ける貫通孔20、裏当て金6Cにおける傾斜面21を有
する貫通孔20Cは、任意の形状の裏当て金に対して、
任意の個数を任意の配列で設けることが可能である。
【0027】具体的には、本実施例では裏当て金6、6
A〜6Cを平面視略コ字状に形成したが、コラム1の端
部内面に略隙間なく装着可能なものであれば、図10
(a)に示す裏当て金25のように、略正方形状に折曲
したものを採用してもよいし、図10(b)に示す裏当
て金26のように、2辺の長さを略同じに設定した略く
字状のものを採用してもよいし、図10(c)に示す裏
当て金27のように、2辺を異なる長さに設定した略L
字状のものを採用してもよい。また、コラム1が円柱状
の場合には、半円弧状或いは途中部を切断したリング状
の裏当て金をコラム1の端部に内嵌することになる。
【0028】また、本実施例では裏当て金6、6A〜6
Cを断面略長方形に形成したが、図11(a)に示す裏
当て金30のように、コラム1の開口部側の先端部外面
側にコラム1の開先面5(図2参照)に連なる傾斜面3
1を全周或いは間隔をあけて形成したものを用いてもよ
いし、図11(b)に示す裏当て金32のように、コラ
ム1の開口部側の先端部外周側に開先隙間9(図2参
照)に開口する切欠部33を全周或いは間隔をあけて形
成したものを用いてもよい。このように構成すると、ダ
イヤフラム4に対するコラム1の仮付け溶接部が開先隙
間9内に配置されることを防止して、ダイヤフラム4に
対するコラム1の溶接強度を十分に確保できる。つま
り、ダイヤフラム4に対するコラム1の仮付け溶接部に
は溶接欠陥が発生し易いので、この仮付け溶接部が開先
隙間9内に配置されないようにして、開先隙間9全体に
溶接欠陥の発生し難い本溶接部10を形成することで、
ダイヤフラム4に対するコラム1の溶接強度を十分に確
保できる。
【0029】また、図11(c)に示す裏当て金34の
ように、幅方向の途中部に外方へ突出する位置決め突部
35を形成したものを採用してもよい。位置決め突部3
5は、裏当て金34の全長にわたって形成してもよい
が、この位置決め突部35は開先隙間9内に配置される
ので、本溶接部10における溶接欠陥の発生を極力防止
するため、適当間隔おきに形成することが好ましい。こ
のような構成の裏当て金34では、裏当て金34をコラ
ム1に組み付けるときに、位置決め突部35をコラム1
の端部に当接させることで、コラム1の奥行き方向に対
する裏当て金34の挿入量が規制され、裏当て金34を
コラム1の適正な位置に組み付けることが可能となる。
尚、この位置決め突部35は、裏当て金25〜27、3
0、32に対して形成してもよい。
【0030】尚、本実施例では、コラム1を連結部材2
のダイヤフラム4に溶接する場合について説明したが、
コラム1をH型鋼のフランジの平坦面やベースプレート
の平坦面などに溶接する場合においても、本発明の裏当
て金を同様に適用できる。
【0031】
【発明の効果】本発明に係るコラム溶接用裏当て金によ
れば、傾斜面状の仮付け溶接面を形成したり、貫通孔を
形成するという簡単な構成で、溶接箇所を目視しながら
コラムに対して裏当て金を仮付け溶接できるので、溶接
欠陥の発生を効果的に防止できる。しかも、仮付け溶接
面や貫通孔の長さを適正に設定することで、適正な長さ
だけ仮付け溶接することが可能となり、溶接材料の無駄
を極力少なくしつつ、十分な溶接強度を得ることが可能
となる。
【0032】ここで、第1のコラム溶接用裏当て金にお
いて、裏当て金のコラム奧部側の側縁部に切欠部を形成
し、仮付け溶接面を切欠部の内側縁部に形成すると、目
視可能な溶接部分を増やして、コラムに対する裏当て金
の溶接強度を容易に高めることが可能となる。
【0033】また、裏当て金とコラムとの接触面に対す
る仮付け溶接面の傾斜角度を30°〜60°の範囲内に
設定すると、裏当て金の強度低下を防止しつつ、コラム
と裏当て金との溶接部分を目視し易くできる。
【0034】第2のコラム溶接用裏当て金において、貫
通孔の内側縁部のうちのコラム開口側の側縁部に、コラ
ム奧部側へ行くにしたがってコラム内面に接近する傾斜
面を形成すると、溶接部分が目視し易くなるとともに、
裏当て金の強度低下を極力防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コラムの溶接接合部付近の分解斜視図
【図2】 コラムの溶接接合部付近の溶接前における縦
断面図
【図3】 裏当て金の平面図
【図4】 図3のIV-IV線断面図
【図5】 裏当て金の(a)は正面図、(b)は左側面
図、(c)は右側面図、(d)は底面図
【図6】 コラムに対する裏当て金の溶接方法の説明図
【図7】 他の構成の裏当て金の図4相当図
【図8】 他の構成の裏当て金の図4相当図
【図9】 他の構成の裏当て金の図4相当図
【図10】 (a)(b)(c)は他の構成の裏当て金
の平面図
【図11】 (a)(b)(c)は他の構成の裏当て金
の縦断面図
【図12】 従来技術のコラムの溶接接合部付近の溶接
前における縦断面図
【符号の説明】
1 コラム 2 連結部材 3 角形鋼管 4 ダイヤフラム 5 開先面 6 裏当て金 7 仮付け溶接部 8 取付面 9 開先隙間 10 本溶接部 11 切欠部 12 仮付け溶接面 13 仮付け溶接箇所 14 溶接用トーチ 6A 裏当て金 6B 裏当て金 20 貫通孔 6C 裏当て金 20C 貫通孔 21 傾斜面 25 裏当て金 26 裏当て金 27 裏当て金 30 裏当て金 31 傾斜面 32 裏当て金 33 切欠部 34 裏当て金 35 突部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コラムの端部を平坦な取付面に溶接接合
    するときに、コラムの端部内面に固定されて、コラムと
    取付面間に形成される開先隙間をコラムの内側から閉鎖
    する裏当て金であって、 前記裏当て金にコラム奧部側へ行くにしたがってコラム
    内面に接近する傾斜面状の仮付け溶接面を形成し、この
    仮付け溶接面において裏当て金をコラムに仮付け溶接可
    能となした、 ことを特徴とするコラム溶接用裏当て金。
  2. 【請求項2】 前記裏当て金のコラム奧部側の側縁部に
    切欠部を形成し、前記仮付け溶接面を切欠部の内側縁部
    に形成した請求項1記載のコラム溶接用裏当て金。
  3. 【請求項3】 前記裏当て金とコラムとの接触面に対す
    る仮付け溶接面の傾斜角度を30°〜60°の範囲内に
    設定した請求項1又は2記載のコラム溶接用裏当て金。
  4. 【請求項4】 コラムの端部を平坦な取付面に溶接接合
    するときに、コラムの端部内面に固定されて、コラムと
    取付面間に形成される開先隙間をコラムの内側から閉鎖
    する裏当て金であって、 前記裏当て金の幅方向の途中部に貫通孔を形成し、この
    貫通孔の内側縁部のうちのコラム奧部側の側縁部におい
    て裏当て金をコラムに仮付け溶接可能となした、 ことを特徴とするコラム溶接用裏当て金。
  5. 【請求項5】 前記貫通孔の内側縁部のうちのコラム開
    口側の側縁部に、コラム奧部側へ行くにしたがってコラ
    ム内面に接近する傾斜面を形成した請求項4記載のコラ
    ム溶接用裏当て金。
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CN102922159A (zh) * 2012-10-31 2013-02-13 南通港闸船舶制造有限公司 挖泥船特殊焊接方法

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