JP2003219867A - gob−5発現細胞およびその用途 - Google Patents

gob−5発現細胞およびその用途

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JP2003219867A JP2002334938A JP2002334938A JP2003219867A JP 2003219867 A JP2003219867 A JP 2003219867A JP 2002334938 A JP2002334938 A JP 2002334938A JP 2002334938 A JP2002334938 A JP 2002334938A JP 2003219867 A JP2003219867 A JP 2003219867A
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Atsushi Nakanishi
淳 中西
Shigeru Morita
滋 森田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 gob−5発現細胞の提供。 【解決手段】 gob−5発現細胞を用いる気管支喘
息、慢性閉塞性肺疾患などの呼吸器疾患または鼻炎の予
防・治療剤のスクリーニング方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気管支喘息、慢性
閉塞性肺疾患、鼻炎などの疾患の予防・治療剤のスクリ
ーニングに有用なマウスgob−5発現細胞に関する。
【0002】
【従来の技術】気管支喘息は気道の慢性炎症性疾患であ
り、気道狭窄を示し、発作性の呼吸困難、喘鳴、咳など
の症状が見られる。その発症と進展には気道上皮細胞、
肥満細胞、好酸球、Tリンパ球などの多くの細胞が関与
している。気管支喘息の最も重要な特徴の1つは、気道
が刺激に対して反応しやすいこと(気道過敏性)であ
る。この気道過敏性は、好酸球など気道に浸潤した細胞
から分泌される化学伝達物質による気道上皮の剥離を中
心とする気道の炎症に起因するが、さらに、遺伝因子や
環境因子も複雑に影響していると考えられている。外界
からの刺激(アレルゲン、排気物)やウイルス感染によ
り気道の炎症反応の引き金が引かれると、気道上皮細胞
や気管支周辺の毛細血管内皮細胞上にVCAM−1やI
CAM−1などの接着分子が発現し[ジャーナル・オブ
・アラジー・アンド・クリニカル・イムノロジー(J. A
llergy Clin. Immunol.)、96巻、941頁(199
5)]、サイトカインや化学遊走物質が産生される。気
管支喘息の患者はTh2型のヘルパーT細胞の機能が亢
進しており、IL−3、IL−4、IL−5、IL−1
3、GM−CSFなどのTh2型のサイトカインやeo
taxin、RANTESなどのケモカインの産生が増
加する。IL−4やIL−13はIgEの産生誘導作用
があり、IL−3やIL−4は肥満細胞の増殖誘導作用
がある。さらに、IL−5、GM−CSFなどの作用に
より好酸球が分化増殖し、eotaxin、RANTE
Sにより気道に浸潤してくる[アラジー・アンド・アズ
マ・プロシーディング(Allergy Asthma Proc.)、20
巻、141頁(1999)]。気管・気管支の粘膜を覆
っている上皮細胞は外界からの刺激が直接粘膜下組織に
伝わるのを防ぐバリヤーの機能、分泌物や異物の排泄機
能を持つだけでなく、上皮由来平滑筋弛緩因子の分泌な
どによって気管の収縮を制御している。気管支喘息患者
の気道に浸潤してきた好酸球は、活性化されMBP(主
要塩基性タンパク)やECP(好酸球陽イオンタンパ
ク)などの細胞内の顆粒タンパクを脱顆粒により放出す
る[コンプリヘンシブ・セラピー(Compr. Ther.)、2
0巻、651頁(1994)]。これら顆粒タンパクの
細胞傷害作用により上皮細胞の剥離・損傷が起こる。上
皮細胞の剥離は知覚神経末端の露出、上皮透過性の亢
進、上皮由来平滑筋弛緩因子の喪失につながる。また、
好酸球が産生するロイコトリエンC4(LTC4)や血
小板活性化因子(PAF)は気管支平滑筋の緊張を亢進
する。以上のような変化が繰り返されて慢性化すると、
気管支壁が肥厚し、気道過敏性につながると考えられ
る。以上のように、気道の炎症に伴って上述したサイト
カインや接着分子の遺伝子の発現が上昇することが知ら
れているが、肺・気管支の病変部位に発現が限局し気道
過敏性の成立と関連がある遺伝子の変動を体系的に解析
した報告はない。一方、クロライドチャネルと疾患との
関与は、CFTRが嚢胞性繊維症と[サイエンス(Scie
nce)、257巻、1125頁(1992)]、CIC
クロライドチャネルが筋緊張症と関係している[ネイチ
ャー(Nature)、354巻、304頁(1991)]こ
とが報告されているのみで、カルシウム依存性クロライ
ドチャネルが気管支喘息などの疾患に関与しているとい
う報告はない。ヒト由来CLCA(Cl-channel, Ca2+-a
ctivated)1 cDNAおよびタンパク質、マウス由来
gob−5 cDNAおよびタンパク質は文献に記載さ
れており[ジェノミクス(Genomics)、54巻、200
頁(1998)、バイオケミカル・アンド・バイオフィ
ジカル・リサーチ・コミュニケーションズ(Biochem Bi
ophys Res Commun)、255巻、347頁(199
9)]、これらのDNAまたはタンパク質が気管支喘
息、慢性閉塞性肺疾患と関連していることが報告されて
いる(特許文献1:WO 01/38530号公報)。
さらに、WO 01/38530号公報には、マウス由
来gob−5を発現した細胞を用いて、マウス由来go
b−5の活性を阻害する化合物のスクリーニング方法が
開示されている。
【0003】一方、アトピーに基づく疾患には、スギな
どの植物に由来する花粉や、埃、ダニなどの様々な要因
(以下、アレルゲンという)により引き起こされる、例
えばアレルギー性鼻炎や花粉症などがあげられる。これ
らのアトピー性疾患の具体的症状としては、水性鼻汁、
鼻閉、くしゃみの3主徴がある。これらの3主徴の発現
は、通常アレルゲン吸入後数分以内に鼻腔の痒みが生
じ、続いてくしゃみ発作が起こり、さらには多量の鼻汁
流出や鼻閉をみる。また、鼻閉は持続性で数時間も続
き、さらにこの鼻閉によって鼻呼吸が困難となったり、
ひどくなると頭重感を伴うこともある。これらの鼻炎症
状は、長期間にわたり患者に著しい不快感を与えるだけ
でなく、その症状は患者の日常生活に多大な支障をもた
らしている。さらに、患者の中には鼻をかむ頻度が多い
ことに起因して、鼻粘膜が炎症を起こしたり、鼻の血管
が切れて鼻出血するなどの症状を併発する患者もしばし
ば見られる。鼻炎には他に急性鼻炎、慢性鼻炎、副鼻腔
炎などのウイルス性、細菌性、および真菌性感染あるい
はアレルギー反応により誘発される疾患がある。しかし
ながら、鼻の病変部位に発現が限局し鼻炎の成立と関連
がある遺伝子の変動を解析した報告はほとんどない。一
方、カルシウム依存性クロライドチャネルであるヒト由
来CLCA1、CLCA2およびCLCA4〔フェブス
・レターズ(FEBS Letters)、455巻、295頁(1
999)〕、マウス由来gob−5が鼻炎などの疾患に
関与しているという報告はない。
【0004】
【特許文献1】WO 01/38530号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、gob−5
発現動物細胞およびそれを用いる気管支喘息、慢性閉塞
性肺疾患、鼻炎などの疾患の予防・治療剤のスクリーニ
ング方法などを提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、マウス由来
gob−5発現プラスミドpcDNA−gob−5をC
HO細胞、BALB3T3細胞またはNCI−H292
細胞に導入することにより、マウス由来gob−5を高
発現する細胞を製造することに成功し、これらの細胞が
気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、鼻炎などのスクリーニ
ングに極めて有用であることを見いだした。本発明者ら
は、これらの知見に基づいて、さらに検討を重ねた結
果、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、
(1)配列番号:1で表されるアミノ酸配列を含有する
タンパク質を発現し得るgob5−CHO No.51
(FERM BP−7805)、gob5−NCI−H
292 No.3−7(FERM BP−7806)ま
たはgob5−BALB 3T3 NO.22(FER
M BP−7807)で標示される細胞、(2)上記
(1)記載の細胞を用いることを特徴とする、配列番
号:1で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に
同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質もしくはその
部分ペプチドまたはその塩の活性を阻害する化合物また
はその塩のスクリーニング方法、(3)配列番号:1で
表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のア
ミノ酸配列を含有するタンパク質が、配列番号:1、配
列番号:2、配列番号:3または配列番号:4で表され
るアミノ酸配列を含有するタンパク質またはその塩であ
る上記(2)記載のスクリーニング方法、(4)配列番
号:1で表されるアミノ酸配列を含有するタンパク質を
発現し得るgob5−CHO No.51(FERM
BP−7805)、gob5−NCI−H292 N
o.3−7(FERM BP−7806)またはgob
5−BALB 3T3 NO.22(FERM BP−
7807)で標示される細胞を含有することを特徴とす
る、配列番号:1で表されるアミノ酸配列と同一もしく
は実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質も
しくはその部分ペプチドまたはその塩の活性を阻害する
化合物またはその塩のスクリーニング用キット、(5)
上記(2)記載のスクリーニング方法または上記(4)
記載のスクリーニング用キットを用いて得られる、配列
番号:1で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的
に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質もしくはそ
の部分ペプチドまたはその塩の活性を阻害する化合物ま
たはその塩、(6)上記(5)記載の化合物またはその
塩を含有してなる医薬、(7)気管支喘息または慢性閉
塞性肺疾患の予防・治療剤である上記(6)記載の医
薬、(8)鼻炎の予防・治療剤である上記(6)記載の
医薬、(9)哺乳動物に対して、上記(5)記載の化合
物またはその塩の有効量を投与することを特徴とする気
管支喘息、慢性閉塞性肺疾患または鼻炎の予防・治療方
法、(10)気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患または鼻炎
の予防・治療剤を製造するための上記(5)記載の化合
物またはその塩の使用などを提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】配列番号:1で表されるアミノ酸
配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有
するタンパク質(以下、本発明のタンパク質または本発
明で用いられるタンパク質と称することもある)は、ヒ
トや温血動物(例えば、モルモット、ラット、マウス、
ニワトリ、ウサギ、ブタ、ヒツジ、ウシ、サルなど)の
細胞(例えば、肝細胞、脾細胞、神経細胞、グリア細
胞、膵臓β細胞、骨髄細胞、メサンギウム細胞、ランゲ
ルハンス細胞、表皮細胞、上皮細胞、杯細胞、内皮細
胞、平滑筋細胞、繊維芽細胞、繊維細胞、筋細胞、脂肪
細胞、免疫細胞(例、マクロファージ、T細胞、B細
胞、ナチュラルキラー細胞、肥満細胞、好中球、好塩基
球、好酸球、単球)、巨核球、滑膜細胞、軟骨細胞、骨
細胞、骨芽細胞、破骨細胞、乳腺細胞、肝細胞もしくは
間質細胞、またはこれら細胞の前駆細胞、幹細胞もしく
はガン細胞など)もしくはそれらの細胞が存在するあら
ゆる組織、例えば、脳、脳の各部位(例、嗅球、扁桃
核、大脳基底球、海馬、視床、視床下部、大脳皮質、延
髄、小脳)、脊髄、下垂体、胃、膵臓、腎臓、肝臓、生
殖腺、甲状腺、胆のう、骨髄、副腎、皮膚、筋肉、肺、
消化管(例、大腸、小腸)、血管、心臓、胸腺、脾臓、
顎下腺、末梢血、前立腺、睾丸、卵巣、胎盤、子宮、
骨、関節、骨格筋などに由来するタンパク質であっても
よく、合成タンパク質であってもよい。
【0008】配列番号:1で表されるアミノ酸配列と実
質的に同一のアミノ酸配列としては、配列番号:1で表
わされるアミノ酸配列と約50%以上、好ましくは約6
0%以上、好ましくは約70%以上、好ましくは約80
%以上、好ましくは約90%以上、好ましくは約95%
以上の相同性を有するアミノ酸配列などが挙げられる。
配列番号:1で表されるアミノ酸配列と実質的に同一の
アミノ酸配列を含有するタンパク質としては、例えば、
前記の配列番号:1で表されるアミノ酸配列と実質的に
同一のアミノ酸配列を含有し、配列番号:1で表される
アミノ酸配列を有するタンパク質と実質的に同質の活性
を有するタンパク質などが好ましい。実質的に同質の活
性としては、例えば、クロライドチャネル様活性(例、
カルシウム依存性クロライドチャネル様活性)などが挙
げられる。実質的に同質とは、それらの性質が性質的に
(例、生理学的に、または薬理学的に)同質であること
を示す。したがって、クロライドチャネル様活性が同等
(例、約0.01〜100倍、好ましくは約0.1〜1
0倍、より好ましくは0.5〜2倍)であることが好ま
しいが、これらの活性の程度、タンパク質の分子量など
の量的要素は異なっていてもよい。クロライドチャネル
様活性などの活性の測定は、公知の方法に準じて行うこ
とが出来、例えば、ジェノミクス(Genomics)、54
巻、200頁(1998)に記載の方法またはそれに準
じる方法に従って測定することができる。配列番号:1
で表されるアミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列
を含有するタンパク質としては、例えば、配列番号:
2、配列番号:3または配列番号:4で表されるアミノ
酸配列を含有するタンパク質などがあげられる。
【0009】また、本発明で用いられるタンパク質とし
ては、例えば、1)配列番号:1〜配列番号:4のいず
れかの配列番号で表されるアミノ酸配列中の1または2
個以上(好ましくは、1〜30個程度、好ましくは1〜
10個程度、さらに好ましくは数(1〜5)個)のアミ
ノ酸が欠失したアミノ酸配列、2)配列番号:1〜配列
番号:4のいずれかの配列番号で表されるアミノ酸配列
に1または2個以上(好ましくは、1〜30個程度、好
ましくは1〜10個程度、さらに好ましくは数(1〜
5)個)のアミノ酸が付加したアミノ酸配列、3)配列
番号:1〜配列番号:4のいずれかの配列番号で表され
るアミノ酸配列に1または2個以上(好ましくは、1〜
30個程度、好ましくは1〜10個程度、さらに好まし
くは数(1〜5)個)のアミノ酸が挿入されたアミノ酸
配列、4)配列番号:1〜配列番号:4のいずれかの配
列番号で表されるアミノ酸配列中の1または2個以上
(好ましくは、1〜30個程度、好ましくは1〜10個
程度、さらに好ましくは数(1〜5)個)のアミノ酸が
他のアミノ酸で置換されたアミノ酸配列、または5)そ
れらを組み合わせたアミノ酸配列を含有するタンパク質
などのいわゆるムテインも含まれる。上記のようにアミ
ノ酸配列が挿入、欠失または置換されている場合、その
挿入、欠失または置換の位置としては、とくに限定され
ないが、配列番号:1〜配列番号:4のそれぞれの配列
番号、特に配列番号:1および該列番号:2のそれぞれ
の配列番号で表されるアミノ酸配列に共通するアミノ酸
配列以外の位置などが挙げられる。
【0010】本明細書におけるタンパク質は、ペプチド
標記の慣例に従って左端がN末端(アミノ末端)、右端
がC末端(カルボキシル末端)である。配列番号:1で
表わされるアミノ酸配列を含有するタンパク質をはじめ
とする、本発明で用いられるタンパク質は、C末端が通
常カルボキシル基(−COOH)またはカルボキシレー
ト(−COO-)であるが、C末端がアミド(−CON
2)またはエステル(−COOR)であってもよい。
ここでエステルにおけるRとしては、例えば、メチル、
エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチルなど
のC1-6アルキル基、例えば、シクロペンチル、シクロ
ヘキシルなどのC3-8シクロアルキル基、例えば、フェ
ニル、α−ナフチルなどのC6-12アリール基、例えば、
ベンジル、フェネチルなどのフェニル−C1-2アルキル
基もしくはα−ナフチルメチルなどのα−ナフチル−C
1-2アルキル基などのC7-14アラルキル基、ピバロイル
オキシメチル基などが用いられる。本発明で用いられる
タンパク質がC末端以外にカルボキシル基(またはカル
ボキシレート)を有している場合、カルボキシル基がア
ミド化またはエステル化されているものも本発明で用い
られるタンパク質に含まれる。この場合のエステルとし
ては、例えば上記したC末端のエステルなどが用いられ
る。さらに、本発明で用いられるタンパク質には、N末
端のアミノ酸残基(例、メチオニン残基)のアミノ基が
保護基(例えば、ホルミル基、アセチル基などのC 1-6
アルカノイルなどのC1-6アシル基など)で保護されて
いるもの、生体内で切断されて生成するN末端のグルタ
ミン残基がピログルタミン酸化したもの、分子内のアミ
ノ酸の側鎖上の置換基(例えば−OH、−SH、アミノ
基、イミダゾール基、インドール基、グアニジノ基な
ど)が適当な保護基(例えば、ホルミル基、アセチル基
などのC1-6アルカノイル基などのC1-6アシル基など)
で保護されているもの、あるいは糖鎖が結合したいわゆ
る糖タンパク質などの複合タンパク質なども含まれる。
本発明で用いられるタンパク質の具体例としては、例え
ば、配列番号:1で表されるアミノ酸配列を含有するマ
ウス由来のタンパク質(以下、gob−5と略記する場
合がある)、配列番号:2で表されるアミノ酸配列を含
有するヒト由来のタンパク質、配列番号:3で表される
アミノ酸配列を含有するヒト由来のタンパク質、配列番
号:4で表されるアミノ酸配列を含有するヒト由来のタ
ンパク質などがあげられる。
【0011】本発明で用いられるタンパク質の部分ペプ
チドとしては、前記した本発明で用いられるタンパク質
の部分ペプチドであって、好ましくは、前記した本発明
で用いられるタンパク質と同様の性質を有するものであ
ればいずれのものでもよい。具体的には、後述する本発
明の抗体を調製する目的には、配列番号:1で表される
アミノ酸配列において第22〜913番目のアミノ酸配
列を有するペプチド、配列番号:2で表されるアミノ酸
配列において第22〜914番目のアミノ酸配列を有す
るペプチド、配列番号:3で表されるアミノ酸配列にお
いて第30〜943番目のアミノ酸配列を有するペプチ
ド、配列番号:4で表されるアミノ酸配列において第2
1〜917番目のアミノ酸配列を有するペプチドなどが
あげられる。また、後述の本発明のスクリーニング方法
またはスクリーニング用キットには、細胞膜結合部位
(例、配列番号:1または配列番号:2で表されるアミ
ノ酸配列において第1〜21番目のアミノ酸配列)を含
有し、配列番号:1で表されるアミノ酸配列において第
22〜913番目のアミノ酸配列の一部分、配列番号:
2で表されるアミノ酸配列において第22〜914番目
のアミノ酸配列の一部分、配列番号:3で表されるアミ
ノ酸配列において第30〜943番目のアミノ酸配列の
一部分または配列番号:4で表されるアミノ酸配列にお
いて第21〜917番目のアミノ酸配列の一部分を有す
るペプチドなどが好ましく用いられる。例えば、本発明
で用いられるタンパク質の構成アミノ酸配列のうち少な
くとも20個以上、好ましくは50個以上、さらに好ま
しくは70個以上、より好ましくは100個以上、最も
好ましくは200個以上のアミノ酸配列を有するペプチ
ドなどが用いられる。また、本発明で用いられる部分ペ
プチドは、そのアミノ酸配列中の1または2個以上(好
ましくは、1〜10個程度、さらに好ましくは数(1〜
5)個)のアミノ酸が欠失し、または、そのアミノ酸配
列に1または2個以上(好ましくは、1〜20個程度、
より好ましくは1〜10個程度、さらに好ましくは数
(1〜5)個)のアミノ酸が付加し、または、そのアミ
ノ酸配列に1または2個以上(好ましくは、1〜20個
程度、より好ましくは1〜10個程度、さらに好ましく
は数(1〜5)個)のアミノ酸が挿入され、または、そ
のアミノ酸配列中の1または2個以上(好ましくは、1
〜10個程度、より好ましくは数個、さらに好ましくは
1〜5個程度)のアミノ酸が他のアミノ酸で置換されて
いてもよい。
【0012】また、本発明で用いられる部分ペプチドは
C末端が通常カルボキシル基(−COOH)またはカル
ボキシレート(−COO-)であるが、前記した本発明
で用いられるタンパク質のごとく、C末端がアミド(−
CONH2)またはエステル(−COOR)であっても
よい。さらに、本発明で用いられる部分ペプチドには、
前記した本発明で用いられるタンパク質と同様に、C末
端以外にカルボキシル基(またはカルボキシレート)を
有しているもの、N末端のアミノ酸残基(例、メチオニ
ン残基)のアミノ基が保護基で保護されているもの、N
端側が生体内で切断され生成したグルタミン残基がピロ
グルタミン酸化したもの、分子内のアミノ酸の側鎖上の
置換基が適当な保護基で保護されているもの、あるいは
糖鎖が結合したいわゆる糖ペプチドなどの複合ペプチド
なども含まれる。本発明で用いられる部分ペプチドは抗
体作成のための抗原としても用いることができる。
【0013】本発明で用いられるタンパク質または部分
ペプチドの塩としては、生理学的に許容される酸(例、
無機酸、有機酸)や塩基(例、アルカリ金属塩)などと
の塩が用いられ、とりわけ生理学的に許容される酸付加
塩が好ましい。この様な塩としては、例えば、無機酸
(例えば、塩酸、リン酸、臭化水素酸、硫酸)との塩、
あるいは有機酸(例えば、酢酸、ギ酸、プロピオン酸、
フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酒石酸、クエン酸、
リンゴ酸、蓚酸、安息香酸、メタンスルホン酸、ベンゼ
ンスルホン酸)との塩などが用いられる。本発明で用い
られるタンパク質もしくはその部分ペプチドまたはその
塩は、前述したヒトや温血動物の細胞または組織から公
知のタンパク質の精製方法によって製造することもでき
るし、タンパク質をコードするDNAを含有する形質転
換体を培養することによっても製造することができる。
また、後述のペプチド合成法に準じて製造することもで
きる。ヒトや哺乳動物の組織または細胞から製造する場
合、ヒトや哺乳動物の組織または細胞をホモジナイズし
た後、酸などで抽出を行ない、得られた抽出液を逆相ク
ロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィーなど
のクロマトグラフィーを組み合わせることにより精製単
離することができる。
【0014】本発明で用いられるタンパク質もしくは部
分ペプチドまたはその塩、またはそのアミド体の合成に
は、通常市販のタンパク質合成用樹脂を用いることがで
きる。そのような樹脂としては、例えば、クロロメチル
樹脂、ヒドロキシメチル樹脂、ベンズヒドリルアミン樹
脂、アミノメチル樹脂、4−ベンジルオキシベンジルア
ルコール樹脂、4−メチルベンズヒドリルアミン樹脂、
PAM樹脂、4−ヒドロキシメチルメチルフェニルアセ
トアミドメチル樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、4−
(2’,4’−ジメトキシフェニル−ヒドロキシメチ
ル)フェノキシ樹脂、4−(2’,4’−ジメトキシフ
ェニル−Fmocアミノエチル)フェノキシ樹脂などを
挙げることができる。このような樹脂を用い、α−アミ
ノ基と側鎖官能基を適当に保護したアミノ酸を、目的と
するタンパク質の配列通りに、公知の各種縮合方法に従
い、樹脂上で縮合させる。反応の最後に樹脂からタンパ
ク質または部分ペプチドを切り出すと同時に各種保護基
を除去し、さらに高希釈溶液中で分子内ジスルフィド結
合形成反応を実施し、目的のタンパク質もしくは部分ペ
プチドまたはそれらのアミド体を取得する。上記した保
護アミノ酸の縮合に関しては、タンパク質合成に使用で
きる各種活性化試薬を用いることができるが、特に、カ
ルボジイミド類がよい。カルボジイミド類としては、D
CC、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド、N−
エチル−N’−(3−ジメチルアミノプロリル)カルボ
ジイミドなどが用いられる。これらによる活性化にはラ
セミ化抑制添加剤(例えば、HOBt、HOOBt)と
ともに保護アミノ酸を直接樹脂に添加するかまたは、対
応する酸無水物またはHOBtエステルあるいはHOO
Btエステルとしてあらかじめ保護アミノ酸の活性化を
行なった後に樹脂に添加することができる。
【0015】保護アミノ酸の活性化や樹脂との縮合に用
いられる溶媒としては、タンパク質縮合反応に使用しう
ることが知られている溶媒から適宜選択されうる。例え
ば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド、N−メチルピロリドンなどの酸アミド
類、塩化メチレン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化
水素類、トリフルオロエタノールなどのアルコール類、
ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類、ピリジ
ン、ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル
類、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル
類、酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル類あるいは
これらの適宜の混合物などが用いられる。反応温度はタ
ンパク質結合形成反応に使用され得ることが知られてい
る範囲から適宜選択され、通常約−20℃〜50℃の範
囲から適宜選択される。活性化されたアミノ酸誘導体は
通常1.5〜4倍過剰で用いられる。ニンヒドリン反応
を用いたテストの結果、縮合が不十分な場合には保護基
の脱離を行なうことなく縮合反応を繰り返すことにより
十分な縮合を行なうことができる。反応を繰り返しても
十分な縮合が得られないときには、無水酢酸またはアセ
チルイミダゾールを用いて未反応アミノ酸をアセチル化
することによって、後の反応に影響を与えないようにす
ることができる。
【0016】原料のアミノ基の保護基としては、例え
ば、Z、Boc、t−ペンチルオキシカルボニル、イソ
ボルニルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキ
シカルボニル、Cl−Z、Br−Z、アダマンチルオキ
シカルボニル、トリフルオロアセチル、フタロイル、ホ
ルミル、2−ニトロフェニルスルフェニル、ジフェニル
ホスフィノチオイル、Fmocなどが用いられる。カル
ボキシル基は、例えば、アルキルエステル化(例えば、
メチル、エチル、プロピル、ブチル、t−ブチル、シク
ロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロ
オクチル、2−アダマンチルなどの直鎖状、分枝状もし
くは環状アルキルエステル化)、アラルキルエステル化
(例えば、ベンジルエステル、4−ニトロベンジルエス
テル、4−メトキシベンジルエステル、4−クロロベン
ジルエステル、ベンズヒドリルエステル化)、フェナシ
ルエステル化、ベンジルオキシカルボニルヒドラジド
化、t−ブトキシカルボニルヒドラジド化、トリチルヒ
ドラジド化などによって保護することができる。セリン
の水酸基は、例えば、エステル化またはエーテル化によ
って保護することができる。このエステル化に適する基
としては、例えば、アセチル基などの低級(C1-6)ア
ルカノイル基、ベンゾイル基などのアロイル基、ベンジ
ルオキシカルボニル基、エトキシカルボニル基などの炭
酸から誘導される基などが用いられる。また、エーテル
化に適する基としては、例えば、ベンジル基、テトラヒ
ドロピラニル基、t−ブチル基などである。チロシンの
フェノール性水酸基の保護基としては、例えば、Bz
l、Cl2−Bzl、2−ニトロベンジル、Br−Z、
t−ブチルなどが用いられる。ヒスチジンのイミダゾー
ルの保護基としては、例えば、Tos、4−メトキシ−
2,3,6−トリメチルベンゼンスルホニル、DNP、
ベンジルオキシメチル、Bum、Boc、Trt、Fm
ocなどが用いられる。
【0017】原料のカルボキシル基の活性化されたもの
としては、例えば、対応する酸無水物、アジド、活性エ
ステル〔アルコール(例えば、ペンタクロロフェノー
ル、2,4,5−トリクロロフェノール、2,4−ジニ
トロフェノール、シアノメチルアルコール、パラニトロ
フェノール、HONB、N−ヒドロキシスクシミド、N
−ヒドロキシフタルイミド、HOBt)とのエステル〕
などが用いられる。原料のアミノ基の活性化されたもの
としては、例えば、対応するリン酸アミドが用いられ
る。保護基の除去(脱離)方法としては、例えば、Pd
−黒あるいはPd−炭素などの触媒の存在下での水素気
流中での接触還元や、また、無水フッ化水素、メタンス
ルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、トリフルオ
ロ酢酸あるいはこれらの混合液などによる酸処理や、ジ
イソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン、ピペリ
ジン、ピペラジンなどによる塩基処理、また液体アンモ
ニア中ナトリウムによる還元なども用いられる。上記酸
処理による脱離反応は、一般に約−20℃〜40℃の温
度で行なわれるが、酸処理においては、例えば、アニソ
ール、フェノール、チオアニソール、メタクレゾール、
パラクレゾール、ジメチルスルフィド、1,4−ブタン
ジチオール、1,2−エタンジチオールなどのようなカ
チオン捕捉剤の添加が有効である。また、ヒスチジンの
イミダゾール保護基として用いられる2,4−ジニトロ
フェニル基はチオフェノール処理により除去され、トリ
プトファンのインドール保護基として用いられるホルミ
ル基は上記の1,2−エタンジチオール、1,4−ブタ
ンジチオールなどの存在下の酸処理による脱保護以外
に、希水酸化ナトリウム溶液、希アンモニアなどによる
アルカリ処理によっても除去される。
【0018】原料の反応に関与すべきでない官能基の保
護ならびに保護基、およびその保護基の脱離、反応に関
与する官能基の活性化などは公知の基または公知の手段
から適宜選択しうる。タンパク質または部分ペプチドの
アミド体を得る別の方法としては、例えば、まず、カル
ボキシ末端アミノ酸のα−カルボキシル基をアミド化し
て保護した後、アミノ基側にペプチド(タンパク質)鎖
を所望の鎖長まで延ばした後、該ペプチド鎖のN末端の
α−アミノ基の保護基のみを除いたタンパク質または部
分ペプチドとC末端のカルボキシル基の保護基のみを除
去したタンパク質または部分ペプチドとを製造し、これ
らのタンパク質またはペプチドを上記したような混合溶
媒中で縮合させる。縮合反応の詳細については上記と同
様である。縮合により得られた保護タンパク質またはペ
プチドを精製した後、上記方法によりすべての保護基を
除去し、所望の粗タンパク質またはペプチドを得ること
ができる。この粗タンパク質またはペプチドは既知の各
種精製手段を駆使して精製し、主要画分を凍結乾燥する
ことで所望のタンパク質またはペプチドのアミド体を得
ることができる。タンパク質またはペプチドのエステル
体を得るには、例えば、カルボキシ末端アミノ酸のα−
カルボキシル基を所望のアルコール類と縮合しアミノ酸
エステルとした後、タンパク質またはペプチドのアミド
体と同様にして、所望のタンパク質またはペプチドのエ
ステル体を得ることができる。
【0019】本発明で用いられる部分ペプチドまたはそ
れらの塩は、公知のペプチドの合成法に従って、あるい
は本発明で用いられるタンパク質を適当なペプチダーゼ
で切断することによって製造することができる。ペプチ
ドの合成法としては、例えば、固相合成法、液相合成法
のいずれによっても良い。すなわち、本発明で用いられ
る部分ペプチドを構成し得る部分ペプチドもしくはアミ
ノ酸と残余部分とを縮合させ、生成物が保護基を有する
場合は保護基を脱離することにより目的のペプチドを製
造することができる。公知の縮合方法や保護基の脱離と
しては、例えば、以下の1)〜5)に記載された方法が
挙げられる。1)M. BodanszkyおよびM.A. Ondetti、ペ
プチド・シンセシス(Peptide Synthesis)、Interscie
nce Publishers、New York(1966年)2)Schroederお
よびLuebke、ザ・ペプチド(The Peptide)、Academic
Press、New York(1965年)3)泉屋信夫他、ペプチド
合成の基礎と実験、丸善(株)(1975年)4)矢島治明
および榊原俊平、生化学実験講座 1、タンパク質の化
学IV、205(1977年)5)矢島治明監修、続医薬品の
開発、第14巻、ペプチド合成、廣川書店また、反応後は
通常の精製法、例えば、溶媒抽出・蒸留・カラムクロマ
トグラフィー・液体クロマトグラフィー・再結晶などを
組み合わせて本発明で用いられる部分ペプチドを精製単
離することができる。上記方法で得られる部分ペプチド
が遊離体である場合は、公知の方法あるいはそれに準じ
る方法によって適当な塩に変換することができるし、逆
に塩で得られた場合は、公知の方法あるいはそれに準じ
る方法によって遊離体または他の塩に変換することがで
きる。
【0020】本発明で用いられるタンパク質をコードす
るポリヌクレオチド(例、DNA)としては、前述した
本発明で用いられるタンパク質をコードする塩基配列を
含有するものであればいかなるものであってもよい。ま
た、ゲノムDNA、ゲノムDNAライブラリー、前記し
た細胞・組織由来のcDNA、前記した細胞・組織由来
のcDNAライブラリー、合成DNAのいずれでもよ
い。ライブラリーに使用するベクターは、バクテリオフ
ァージ、プラスミド、コスミド、ファージミドなどいず
れであってもよい。また、前記した細胞・組織よりtota
l RNAまたはmRNA画分を調製したものを用いて直
接Reverse Transcriptase Polymerase Chain Reaction
(以下、RT−PCR法と略称する)によって増幅する
こともできる。本発明で用いられるタンパク質をコード
するDNAとしては、例えば、配列番号:5、配列番
号:6、配列番号:7または配列番号:8で表される塩
基配列を含有するDNA、または配列番号:5、配列番
号:6、配列番号:7または配列番号:8で表される塩
基配列とハイストリンジェントな条件下でハイブリダイ
ズする塩基配列を含有し、前記した配列番号:1、配列
番号:2、配列番号:3または配列番号:4で表される
アミノ酸配列を含有するタンパク質と実質的に同質の性
質を有するタンパク質をコードするDNAであれば何れ
のものでもよい。
【0021】配列番号:5、配列番号:6、配列番号:
7または配列番号:8で表される塩基配列とハイストリ
ンジェントな条件下でハイブリダイズできるDNAとし
ては、例えば、配列番号:5、配列番号:6、配列番
号:7または配列番号:8で表される塩基配列と約50
%以上、好ましくは約60%以上、さらに好ましくは約
70%以上、より好ましくは約80%以上、特に好まし
くは約90%以上、最も好ましくは約95%以上の相同
性を有する塩基配列を含有するDNAなどが用いられ
る。ハイブリダイゼーションは、公知の方法あるいはそ
れに準じる方法、例えば、モレキュラー・クローニング
(Molecular Cloning)2nd(J. Sambrook et al., C
old Spring Harbor Lab. Press, 1989)に記載の方法な
どに従って行なうことができる。また、市販のライブラ
リーを使用する場合、添付の使用説明書に記載の方法に
従って行なうことができる。より好ましくは、ハイスト
リンジェントな条件に従って行なうことができる。ハイ
ストリンジェントな条件とは、例えば、ナトリウム濃度
が約19〜40mM、好ましくは約19〜20mMで、
温度が約50〜70℃、好ましくは約60〜65℃の条
件を示す。特に、ナトリウム濃度が約19mMで温度が
約65℃の場合が最も好ましい。より具体的には、配列
番号:1で表されるアミノ酸配列を含有するタンパク質
をコードするDNAとしては、配列番号:5で表される
塩基配列を含有するDNAなどが用いられる。配列番
号:2で表されるアミノ酸配列を含有するタンパク質を
コードするDNAとしては、配列番号:6で表される塩
基配列を含有するDNAなどが用いられる。配列番号:
3で表されるアミノ酸配列を含有するタンパク質をコー
ドするDNAとしては、配列番号:7で表される塩基配
列を含有するDNAなどが用いられる。配列番号:4で
表されるアミノ酸配列を含有するタンパク質をコードす
るDNAとしては、配列番号:8で表される塩基配列を
含有するDNAなどが用いられる。
【0022】本発明で用いられる部分ペプチドをコード
するDNAとしては、前述した本発明で用いられる部分
ペプチドをコードする塩基配列を含有するものであれば
いかなるものであってもよい。また、ゲノムDNA、ゲ
ノムDNAライブラリー、前記した細胞・組織由来のc
DNA、前記した細胞・組織由来のcDNAライブラリ
ー、合成DNAのいずれでもよい。本発明で用いられる
部分ペプチドをコードするDNAとしては、例えば、配
列番号:5、配列番号:6、配列番号:7または配列番
号:8で表される塩基配列を有するDNAの一部分を有
するDNA、または配列番号:5、配列番号:6、配列
番号:7または配列番号:8で表される塩基配列とハイ
ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする塩基配
列を含有し、本発明のタンパク質と実質的に同質の活性
を有するタンパク質をコードするDNAの一部分を含有
するDNAなどが用いられる。配列番号:5、配列番
号:6、配列番号:7または配列番号:8で表される塩
基配列とハイブリダイズできるDNAは、前記と同意義
を示す。ハイブリダイゼーションの方法およびハイスト
リンジェントな条件は前記と同様のものが用いられる。
【0023】本発明で用いられるタンパク質、部分ペプ
チド(以下、これらをコードするDNAのクローニング
および発現の説明においては、これらを単に本発明のタ
ンパク質と略記する場合がある)を完全にコードするD
NAのクローニングの手段としては、本発明のタンパク
質をコードする塩基配列の一部分を有する合成DNAプ
ライマーを用いてPCR法によって増幅するか、または
適当なベクターに組み込んだDNAを本発明のタンパク
質の一部あるいは全領域をコードするDNA断片もしく
は合成DNAを用いて標識したものとのハイブリダイゼ
ーションによって選別することができる。ハイブリダイ
ゼーションの方法は、例えば、モレキュラー・クローニ
ング(Molecular Cloning)2nd(J. Sambrook et a
l., ColdSpring Harbor Lab. Press, 1989)に記載の方
法などに従って行なうことができる。また、市販のライ
ブラリーを使用する場合、添付の使用説明書に記載の方
法に従って行なうことができる。DNAの塩基配列の置
換は、PCRや公知のキット、例えば、MutanTM-superE
xpress Km(宝酒造(株))、MutanTM-K(宝酒造
(株))等を用いて、ODA-LAPCR法やGapped duplex法や
Kunkel法等の公知の方法あるいはそれらに準じる方法に
従って行なうことができる。クローン化されたタンパク
質をコードするDNAは目的によりそのまま、または所
望により制限酵素で消化したり、リンカーを付加したり
して使用することができる。該DNAはその5’末端側
に翻訳開始コドンとしてのATGを有し、また3’末端
側には翻訳終止コドンとしてのTAA、TGAまたはT
AGを有していてもよい。これらの翻訳開始コドンや翻
訳終止コドンは、適当な合成DNAアダプターを用いて
付加することもできる。本発明のタンパク質の発現ベク
ターは、例えば、(a)本発明のタンパク質をコードす
るDNAから目的とするDNA断片を切り出し、(b)
該DNA断片を適当な発現ベクター中のプロモーターの
下流に連結することにより製造することができる。
【0024】ベクターとしては、大腸菌由来のプラスミ
ド(例、pBR322,pBR325,pUC12,p
UC13)、枯草菌由来のプラスミド(例、pUB11
0,pTP5,pC194)、酵母由来プラスミド
(例、pSH19,pSH15)、λファージなどのバ
クテリオファージ、レトロウイルス,ワクシニアウイル
ス,バキュロウイルスなどの動物ウイルスなどの他、p
A1−11、pXT1、pRc/CMV、pRc/RS
V、pcDNAI/Neoなどが用いられる。本発明で
用いられるプロモーターとしては、遺伝子の発現に用い
る宿主に対応して適切なプロモーターであればいかなる
ものでもよい。例えば、動物細胞を宿主として用いる場
合は、SRαプロモーター、SV40プロモーター、L
TRプロモーター、CMVプロモーター、HSV-TK
プロモーターなどが挙げられる。これらのうち、CMV
(サイトメガロウイルス)プロモーター、SRαプロモ
ーターなどを用いるのが好ましい。宿主がエシェリヒア
属菌である場合は、trpプロモーター、lacプロモ
ーター、recAプロモーター、λPLプロモーター、
lppプロモーター、T7プロモーターなどが、宿主が
バチルス属菌である場合は、SPO1プロモーター、S
PO2プロモーター、penPプロモーターなど、宿主
が酵母である場合は、PHO5プロモーター、PGKプ
ロモーター、GAPプロモーター、ADHプロモーター
などが好ましい。宿主が昆虫細胞である場合は、ポリヘ
ドリンプロモーター、P10プロモーターなどが好まし
い。
【0025】発現ベクターには、以上の他に、所望によ
りエンハンサー、スプライシングシグナル、ポリA付加
シグナル、選択マーカー、SV40複製オリジン(以
下、SV40oriと略称する場合がある)などを含有
しているものを用いることができる。選択マーカーとし
ては、例えば、ジヒドロ葉酸還元酵素(以下、dhfr
と略称する場合がある)遺伝子〔メソトレキセート(M
TX)耐性〕、アンピシリン耐性遺伝子(以下、Amp
rと略称する場合がある)、ネオマイシン耐性遺伝子
(以下、Neorと略称する場合がある、G418耐
性)等が挙げられる。特に、dhfr遺伝子欠損チャイ
ニーズハムスター細胞を用いてdhfr遺伝子を選択マ
ーカーとして使用する場合、目的遺伝子をチミジンを含
まない培地によっても選択できる。また、必要に応じ
て、宿主に合ったシグナル配列を、本発明のタンパク質
のN端末側に付加する。宿主がエシェリヒア属菌である
場合は、PhoA・シグナル配列、OmpA・シグナル
配列などが、宿主がバチルス属菌である場合は、α−ア
ミラーゼ・シグナル配列、サブチリシン・シグナル配列
などが、宿主が酵母である場合は、MFα・シグナル配
列、SUC2・シグナル配列など、宿主が動物細胞であ
る場合には、インシュリン・シグナル配列、α−インタ
ーフェロン・シグナル配列、抗体分子・シグナル配列な
どがそれぞれ利用できる。より具体的には、gob−5
またはその塩の発現ベクターとしては、後述する実施例
1で得られたpcDNA−gob−5が好ましく用いら
れる。このようにして構築された本発明のタンパク質を
コードするDNAを含有するベクターを用いて、形質転
換体を製造することができる。
【0026】宿主としては、例えば、エシェリヒア属
菌、バチルス属菌、酵母、昆虫細胞、昆虫、動物細胞な
どが用いられる。エシェリヒア属菌の具体例としては、
例えば、エシェリヒア・コリ(Escherichia coli)K1
2・DH1〔プロシージングズ・オブ・ザ・ナショナル
・アカデミー・オブ・サイエンシイズ・オブ・ザ・ユー
エスエー(Proc. Natl. Acad. Sci. USA)、60
巻、160(1968)〕,JM103〔ヌクイレック
・アシッズ・リサーチ(Nucleic Acids Research)、9
巻、309(1981)〕、JA221〔ジャーナル・
オブ・モレキュラー・バイオロジー(Journal of Molec
ular Biology)〕、120巻、517(1978)〕、
HB101〔ジャーナル・オブ・モレキュラー・バイオ
ロジー、41巻、459(1969)〕、C600〔ジ
ェネティックス(Genetics)、39巻、440(195
4)〕などが用いられる。バチルス属菌としては、例え
ば、バチルス・サブチルス(Bacillus subtilis)MI
114〔ジーン、24巻、255(1983)〕,20
7−21〔ジャーナル・オブ・バイオケミストリー(Jo
urnal of Biochemistry)、95巻、87(198
4)〕などが用いられる。酵母としては、例えば、サッ
カロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisia
e)AH22、AH22R-、NA87−11A、DKD
−5D、20B−12、シゾサッカロマイセス・ポンベ
(Schizosaccharomyces pombe)NCYC1913、N
CYC2036、ピキア・パストリス(Pichia pastori
s)KM71などが用いられる。
【0027】昆虫細胞としては、例えば、ウイルスがA
cNPVの場合は、ヨトウガの幼虫由来株化細胞(Spod
optera frugiperda cell;Sf細胞)、Trichoplusia n
iの中腸由来のMG1細胞、Trichoplusia niの卵由来の
High FiveTM細胞、Mamestrabrassicae由来の細胞または
Estigmena acrea由来の細胞などが用いられる。ウイル
スがBmNPVの場合は、カイコ由来株化細胞(Bombyx
mori N 細胞;BmN細胞)などが用いられる。該Sf
細胞としては、例えば、Sf9細胞(ATCC CRL1711)、
Sf21細胞(以上、Vaughn, J.L.ら、イン・ヴィボ
(In Vivo)、13、213−217(1977))な
どが用いられる。昆虫としては、例えば、カイコの幼虫
などが用いられる〔前田ら、ネイチャー(Nature)、3
15巻、592(1985)〕。動物細胞としては、例
えば、サル細胞COS−7、Vero、チャイニーズハ
ムスター細胞CHO(以下、CHO細胞と略記)、dh
fr遺伝子欠損チャイニーズハムスター細胞CHO(以
下、CHO(dhfr-)細胞と略記)、マウスL細
胞、マウスAtT−20、マウスミエローマ細胞、ラッ
トGH3、ヒトFL細胞、BALB 3T3細胞、NC
I−H292細胞(ATCC No. CRL-1848)などが用いら
れる。上記した中でも、gob−5発現ベクターの宿主
としては、CHO細胞、BALB 3T3細胞、NCI
−H292細胞が好ましく用いられる。
【0028】エシェリヒア属菌を形質転換するには、例
えば、プロシージングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカ
デミー・オブ・サイエンジイズ・オブ・ザ・ユーエスエ
ー(Proc. Natl. Acad. Sci. USA)、69巻、2110
(1972)やジーン(Gene)、17巻、107(19
82)などに記載の方法に従って行なうことができる。
バチルス属菌を形質転換するには、例えば、モレキュラ
ー・アンド・ジェネラル・ジェネティックス(Molecula
r & General Genetics)、168巻、111(197
9)などに記載の方法に従って行なうことができる。酵
母を形質転換するには、例えば、メソッズ・イン・エン
ザイモロジー(Methods in Enzymology)、194巻、
182−187(1991)、プロシージングズ・オブ
・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシイズ
・オブ・ザ・ユーエスエー(Proc. Natl. Acad. Sci. U
SA)、75巻、1929(1978)などに記載の方法
に従って行なうことができる。昆虫細胞または昆虫を形
質転換するには、例えば、バイオ/テクノロジー(Bio/
Technology)、6、47−55(1988)などに記載
の方法に従って行なうことができる。動物細胞を形質転
換するには、例えば、細胞工学別冊8 新細胞工学実験
プロトコール、263−267(1995)(秀潤社発
行)、ヴィロロジー(Virology)、52巻、456(1
973)に記載の方法に従って行なうことができる。こ
のようにして、タンパク質をコードするDNAを含有す
る発現ベクターで形質転換された形質転換体を得ること
ができる。上記した中でも、形質転換体としては、go
b−5発現ベクターで形質転換したCHO細胞(例、g
ob5―CHO No.51;FERM BP−780
5)、gob−5発現ベクターで形質転換したNCI−
H292細胞(例、gob5−NCI−H292 N
o.3−7;FERM BP−7806)、gob−5
発現ベクターで形質転換したBALB 3T3細胞
(例、gob5−BALB3T3 NO.22;FER
M BP−7807)が好ましく用いられる。宿主がエ
シェリヒア属菌、バチルス属菌である形質転換体を培養
する際、培養に使用される培地としては液体培地が適当
であり、その中には該形質転換体の生育に必要な炭素
源、窒素源、無機物その他が含有せしめられる。炭素源
としては、例えば、グルコース、デキストリン、可溶性
澱粉、ショ糖など、窒素源としては、例えば、アンモニ
ウム塩類、硝酸塩類、コーンスチープ・リカー、ペプト
ン、カゼイン、肉エキス、大豆粕、バレイショ抽出液な
どの無機または有機物質、無機物としては、例えば、塩
化カルシウム、リン酸二水素ナトリウム、塩化マグネシ
ウムなどが挙げられる。また、酵母エキス、ビタミン
類、生長促進因子などを添加してもよい。培地のpHは
約5〜8が望ましい。
【0029】エシェリヒア属菌を培養する際の培地とし
ては、例えば、グルコース、カザミノ酸を含むM9培地
〔ミラー(Miller)、ジャーナル・オブ・エクスペリメ
ンツ・イン・モレキュラー・ジェネティックス(Journa
l of Experiments in Molecular Genetics)、431−
433、Cold Spring Harbor Laboratory, New York
(1972)〕が好ましい。ここに必要によりプロモー
ターを効率よく働かせるために、例えば、3β−インド
リルアクリル酸のような薬剤を加えることができる。宿
主がエシェリヒア属菌の場合、培養は通常約15〜43
℃で約3〜24時間行ない、必要により、通気や撹拌を
加えることもできる。宿主がバチルス属菌の場合、培養
は通常約30〜40℃で約6〜24時間行ない、必要に
より通気や撹拌を加えることもできる。宿主が酵母であ
る形質転換体を培養する際、培地としては、例えば、バ
ークホールダー(Burkholder)最小培地〔Bostian, K.
L. ら、プロシージングズ・オブ・ザ・ナショナル・ア
カデミー・オブ・サイエンシイズ・オブ・ザ・ユーエス
エー(Proc. Natl. Acad. Sci. USA)、77巻、4
505(1980)〕や0.5%カザミノ酸を含有する
SD培地〔Bitter, G. A. ら、プロシージングズ・オブ
・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシイズ
・オブ・ザ・ユーエスエー(Proc. Natl. Acad. Sci. U
SA)、81巻、5330(1984)〕が挙げられる。
培地のpHは約5〜8に調整するのが好ましい。培養は
通常約20℃〜35℃で約24〜72時間行ない、必要
に応じて通気や撹拌を加える。宿主が昆虫細胞または昆
虫である形質転換体を培養する際、培地としては、Grac
e's Insect Medium(Grace, T.C.C.、ネイチャー(Natu
re)、195、788(1962))に非働化した10
%ウシ血清等の添加物を適宜加えたものなどが用いられ
る。培地のpHは約6.2〜6.4に調整するのが好ま
しい。培養は通常約27℃で約3〜5日間行ない、必要
に応じて通気や撹拌を加える。宿主が動物細胞である形
質転換体を培養する際、培地としては、例えば、約5〜
20%の胎児牛血清を含むMEM培地〔サイエンス(Sc
ience)、122巻、501(1952)〕、DMEM
培地〔ヴィロロジー(Virology)、8巻、396(19
59)〕、RPMI 1640培地〔ジャーナル・オブ
・ザ・アメリカン・メディカル・アソシエーション(Th
e Journal of the American Medical Association)、
199巻、519(1967)〕、199培地〔プロシ
ージング・オブ・ザ・ソサイエティ・フォー・ザ・バイ
オロジカル・メディスン(Proceeding of the Society
for the Biological Medicine)、73巻、1(195
0)〕などが用いられる。pHは約6〜8であるのが好
ましい。培養は通常約30℃〜40℃で約15〜60時
間行ない、必要に応じて通気や撹拌を加える。以上のよ
うにして、形質転換体の細胞内、細胞膜または細胞外に
本発明のタンパク質を生成せしめることができる。
【0030】上記培養物から本発明のタンパク質を分離
精製するには、例えば、下記の方法により行なうことが
できる。本発明のタンパク質を培養菌体あるいは細胞か
ら抽出するに際しては、培養後、公知の方法で菌体ある
いは細胞を集め、これを適当な緩衝液に懸濁し、超音
波、リゾチームおよび/または凍結融解などによって菌
体あるいは細胞を破壊したのち、遠心分離やろ過により
タンパク質の粗抽出液を得る方法などが適宜用いられ
る。緩衝液の中に尿素や塩酸グアニジンなどのタンパク
質変性剤や、トリトンX−100TMなどの界面活性剤が
含まれていてもよい。培養液中にタンパク質が分泌され
る場合には、培養終了後、公知の方法で菌体あるいは細
胞と上清とを分離し、上清を集める。このようにして得
られた培養上清、あるいは抽出液中に含まれるタンパク
質の精製は、公知の分離・精製法を適切に組み合わせて
行なうことができる。これらの公知の分離、精製法とし
ては、塩析や溶媒沈澱法などの溶解度を利用する方法、
透析法、限外ろ過法、ゲルろ過法、およびSDS−ポリ
アクリルアミドゲル電気泳動法などの主として分子量の
差を利用する方法、イオン交換クロマトグラフィーなど
の荷電の差を利用する方法、アフィニティークロマトグ
ラフィーなどの特異的親和性を利用する方法、逆相高速
液体クロマトグラフィーなどの疎水性の差を利用する方
法、等電点電気泳動法などの等電点の差を利用する方法
などが用いられる。
【0031】かくして得られるタンパク質が遊離体で得
られた場合には、公知の方法あるいはそれに準じる方法
によって塩に変換することができ、逆に塩で得られた場
合には公知の方法あるいはそれに準じる方法により、遊
離体または他の塩に変換することができる。なお、組換
え体が産生するタンパク質を、精製前または精製後に適
当なタンパク質修飾酵素を作用させることにより、任意
に修飾を加えたり、ポリペプチドを部分的に除去するこ
ともできる。タンパク質修飾酵素としては、例えば、ト
リプシン、キモトリプシン、アルギニルエンドペプチダ
ーゼ、プロテインキナーゼ、グリコシダーゼなどが用い
られる。かくして生成する本発明のタンパク質の存在
は、特異抗体を用いたエンザイムイムノアッセイやウエ
スタンブロッティングなどにより測定することができ
る。
【0032】本発明で用いられるタンパク質に対する抗
体は、本発明で用いられるタンパク質を認識し得る抗体
であれば、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体の
何れであってもよい。本発明で用いられるタンパク質に
対する抗体は、本発明のタンパク質を抗原として用い、
公知の抗体または抗血清の製造法に従って製造すること
ができる。 〔モノクローナル抗体の作製〕 (a)モノクローナル抗体産生細胞の作製 本発明で用いられるタンパク質は、温血動物に対して投
与により抗体産生が可能な部位にそれ自体あるいは担
体、希釈剤とともに投与される。投与に際して抗体産生
能を高めるため、完全フロイントアジュバントや不完全
フロイントアジュバントを投与してもよい。投与は通常
2〜6週毎に1回ずつ、計2〜10回程度行われる。用
いられる温血動物としては、例えば、サル、ウサギ、イ
ヌ、モルモット、マウス、ラット、ヒツジ、ヤギ、ニワ
トリが挙げられるが、マウスおよびラットが好ましく用
いられる。モノクローナル抗体産生細胞の作製に際して
は、抗原で免疫された温血動物、例えばマウスから抗体
価の認められた個体を選択し最終免疫の2〜5日後に脾
臓またはリンパ節を採取し、それらに含まれる抗体産生
細胞を同種または異種動物の骨髄腫細胞と融合させるこ
とにより、モノクローナル抗体産生ハイブリドーマを調
製することができる。抗血清中の抗体価の測定は、例え
ば、後記の標識化タンパク質と抗血清とを反応させたの
ち、抗体に結合した標識剤の活性を測定することにより
行なうことができる。融合操作は既知の方法、例えば、
ケーラーとミルスタインの方法〔ネイチャー(Natur
e)、256、495(1975)〕に従い実施するこ
とができる。融合促進剤としては、例えば、ポリエチレ
ングリコール(PEG)やセンダイウィルスなどが挙げ
られるが、好ましくはPEGが用いられる。
【0033】骨髄腫細胞としては、例えば、NS−1、
P3U1、SP2/0、AP−1などの温血動物の骨髄
腫細胞が挙げられるが、P3U1が好ましく用いられ
る。用いられる抗体産生細胞(脾臓細胞)数と骨髄腫細
胞数との好ましい比率は1:1〜20:1程度であり、
PEG(好ましくはPEG1000〜PEG6000)
が10〜80%程度の濃度で添加され、20〜40℃、
好ましくは30〜37℃で1〜10分間インキュベート
することにより効率よく細胞融合を実施できる。モノク
ローナル抗体産生ハイブリドーマのスクリーニングには
種々の方法が使用できるが、例えば、タンパク質抗原を
直接あるいは担体とともに吸着させた固相(例、マイク
ロプレート)にハイブリドーマ培養上清を添加し、次に
放射性物質や酵素などで標識した抗免疫グロブリン抗体
(細胞融合に用いられる細胞がマウスの場合、抗マウス
免疫グロブリン抗体が用いられる)またはプロテインA
を加え、固相に結合したモノクローナル抗体を検出する
方法、抗免疫グロブリン抗体またはプロテインAを吸着
させた固相にハイブリドーマ培養上清を添加し、放射性
物質や酵素などで標識したタンパク質を加え、固相に結
合したモノクローナル抗体を検出する方法などが挙げら
れる。モノクローナル抗体の選別は、公知あるいはそれ
に準じる方法に従って行なうことができる。通常HAT
(ヒポキサンチン、アミノプテリン、チミジン)を添加
した動物細胞用培地で行なうことができる。選別および
育種用培地としては、ハイブリドーマが生育できるもの
ならばどのような培地を用いても良い。例えば、1〜2
0%、好ましくは10〜20%の牛胎児血清を含むRP
MI 1640培地、1〜10%の牛胎児血清を含むG
IT培地(和光純薬工業(株))あるいはハイブリドー
マ培養用無血清培地(SFM−101、日水製薬
(株))などを用いることができる。培養温度は、通常
20〜40℃、好ましくは約37℃である。培養時間
は、通常5日〜3週間、好ましくは1週間〜2週間であ
る。培養は、通常5%炭酸ガス下で行なうことができ
る。ハイブリドーマ培養上清の抗体価は、上記の抗血清
中の抗体価の測定と同様にして測定できる。
【0034】(b)モノクローナル抗体の精製 モノクローナル抗体の分離精製は、公知の方法、例え
ば、免疫グロブリンの分離精製法〔例、塩析法、アルコ
ール沈殿法、等電点沈殿法、電気泳動法、イオン交換体
(例、DEAE)による吸脱着法、超遠心法、ゲルろ過
法、抗原結合固相あるいはプロテインAあるいはプロテ
インGなどの活性吸着剤により抗体のみを採取し、結合
を解離させて抗体を得る特異的精製法〕に従って行なう
ことができる。
【0035】〔ポリクローナル抗体の作製〕本発明のタ
ンパク質に対するポリクローナル抗体は、公知あるいは
それに準じる方法に従って製造することができる。例え
ば、免疫抗原(タンパク質抗原)自体、あるいはそれと
キャリアータンパク質との複合体をつくり、上記のモノ
クローナル抗体の製造法と同様に温血動物に免疫を行な
い、該免疫動物から本発明のタンパク質に対する抗体含
有物を採取して、抗体の分離精製を行なうことにより製
造することができる。温血動物を免疫するために用いら
れる免疫抗原とキャリアータンパク質との複合体に関
し、キャリアータンパク質の種類およびキャリアーとハ
プテンとの混合比は、キャリアーに架橋させて免疫した
ハプテンに対して抗体が効率良くできれば、どの様なも
のをどの様な比率で架橋させてもよいが、例えば、ウシ
血清アルブミンやウシサイログロブリン、ヘモシアニン
等を重量比でハプテン1に対し、約0.1〜20、好ま
しくは約1〜5の割合でカプルさせる方法が用いられ
る。また、ハプテンとキャリアーのカプリングには、種
々の縮合剤を用いることができるが、グルタルアルデヒ
ドやカルボジイミド、マレイミド活性エステル、チオー
ル基、ジチオビリジル基を含有する活性エステル試薬等
が用いられる。縮合生成物は、温血動物に対して、抗体
産生が可能な部位にそれ自体あるいは担体、希釈剤とと
もに投与される。投与に際して抗体産生能を高めるた
め、完全フロイントアジュバントや不完全フロイントア
ジュバントを投与してもよい。投与は、通常約2〜6週
毎に1回ずつ、計約3〜10回程度行なわれる。ポリク
ローナル抗体は、上記の方法で免疫された温血動物の血
液、腹水など、好ましくは血液から採取することができ
る。抗血清中のポリクローナル抗体価の測定は、上記の
抗血清中の抗体価の測定と同様にして測定できる。ポリ
クローナル抗体の分離精製は、上記のモノクローナル抗
体の分離精製と同様の免疫グロブリンの分離精製法に従
って行なうことができる。
【0036】以下に、配列番号:1で表されるアミノ酸
配列を含有するタンパク質を発現し得る、本発明のgo
b5−CHO No.51(FERM BP−780
5)、gob5−NCI−H292 No.3−7(F
ERM BP−7806)またはgob5−BALB
3T3 NO.22(FERM BP−7807)で標
示される細胞を用いる、疾病に対する医薬候補化合物の
スクリーニング方法について説明する。以下、これらの
細胞をgob−5発現細胞と称する場合がある。
【0037】本発明で用いられるタンパク質は肺・気道
の炎症に先立ち発現が増加するので、本発明のタンパク
質の活性または発現を阻害する化合物またはその塩は、
気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患など肺・気道の炎症を伴
う肺・胸部疾患の予防・治療剤などの医薬として使用で
きる。さらに、本発明で用いられるタンパク質は、鼻炎
時に発現が増加するので、本発明のタンパク質の活性を
阻害する化合物またはその塩は、例えば、鼻炎(例、ア
レルギー性鼻炎、花粉症、急性鼻炎、慢性鼻炎、肥厚性
鼻炎、萎縮性鼻炎、乾燥性前鼻炎、血管運動性鼻炎、壊
疽性鼻炎、副鼻腔炎など)などの予防・治療剤として使
用することができる。したがって、本発明のマウスgo
b−5発現細胞は、本発明で用いられるタンパク質の活
性または発現を阻害する化合物またはその塩のスクリー
ニングのための試薬として有用である。 (1)本発明のマウスgob−5発現細胞を用いること
を特徴とする本発明のタンパク質の活性(例えば、クロ
ライドチャネル様活性など)を阻害する化合物またはそ
の塩(以下、阻害剤と略記する場合がある)のスクリー
ニング方法の具体例としては、(2)(i)本発明のマ
ウスgob−5発現細胞をカルシウム賦活剤で活性化し
た場合と(ii)本発明のマウスgob−5発現細胞と
試験化合物の混合物とをカルシウム賦活剤で活性化した
場合との比較を行なうことを特徴とする阻害剤のスクリ
ーニング方法を提供する。具体的には、上記スクリーニ
ング方法においては、例えば、(i)と(ii)の場合
における、本発明のタンパク質のクロライドチャネル様
活性を測定して、比較する。
【0038】カルシウム賦活剤としてはイオノマイシ
ン、A23187(カルシマイシン)などが用いられ
る。試験化合物としては、例えば、ペプチド、タンパク
質、非ペプチド性化合物、合成化合物、発酵生産物、細
胞抽出液、植物抽出液、動物組織抽出液などが挙げら
れ、これら化合物は新規な化合物であってもよいし、公
知の化合物であってもよい。上記のスクリーニング方法
を実施するには、本発明のマウスgob−5発現細胞を
スクリーニングに適したバッファーに浮遊して調製す
る。バッファーには、pH約4〜10(望ましくは、p
H約6〜8)のリン酸バッファー、ホウ酸バッファーな
どの、本発明のタンパク質のクロライドチャネル様活性
を阻害しないバッファーであればいずれでもよい。本発
明のタンパク質のクロライドチャネル様活性は、公知の
方法、例えば、ジェノミクス(Genomics)、5
4巻、200頁(1998)に記載の方法あるいはそれ
に準じる方法に従って測定することができる。例えば、
上記(ii)の場合におけるクロライドチャネル様活性
を、上記(i)の場合に比べて、約20%以上、好まし
くは30%以上、より好ましくは約50%以上阻害する
試験化合物を本発明のタンパク質の活性を阻害する化合
物またはその塩として選択することができる。
【0039】さらに、本発明のタンパク質をコードする
遺伝子も、肺・気道の炎症に先立ち発現が増加するの
で、本発明のタンパク質をコードする遺伝子の発現を阻
害する化合物またはその塩は、気管支喘息や慢性閉塞性
肺疾患など肺・気道の炎症を伴う肺・胸部疾患の予防・
治療剤などの医薬として使用できる。さらに、本発明の
タンパク質をコードする遺伝子も、鼻の炎症に先立ち発
現が増加するので、本発明のタンパク質をコードする遺
伝子の発現を阻害する化合物またはその塩も、鼻炎
(例、アレルギー性鼻炎、花粉症、急性鼻炎、慢性鼻
炎、肥厚性鼻炎、萎縮性鼻炎、乾燥性前鼻炎、血管運動
性鼻炎、壊疽性鼻炎、副鼻腔炎など)などの予防・治療
剤として使用することができる。したがって、本発明の
DNAは、本発明のタンパク質をコードする遺伝子の発
現を阻害する化合物またはその塩(以下、阻害剤と略記
する)のスクリーニングのための試薬として有用であ
る。スクリーニング方法としては、(iii)本発明の
マウスgob−5発現細胞を培養した場合と、(iv)
試験化合物の存在下、本発明のマウスgob−5発現細
胞を培養した場合との比較を行うことを特徴とする阻害
剤のスクリーニング方法が挙げられる。上記方法におい
て、(iii)と(iv)の場合における、前記遺伝子
の発現量(具体的には、本発明のタンパク質量または前
記タンパク質をコードするmRNA量)を測定して、比
較する。試験化合物としては、上記と同様のものが挙げ
られる。タンパク質量の測定は、公知の方法、例えば、
本発明のタンパク質を認識する抗体を用いて、細胞抽出
液中などに存在する前記タンパク質を、ウェスタン解
析、ELISA法などの方法またはそれに準じる方法に
従い測定することができる。mRNA量の測定は、公知
の方法、例えば、プローブとして配列番号:5、配列番
号:6、配列番号:7もしくは配列番号:8またはその
一部を含有する核酸を用いるノーザンハイブリダイゼー
ション、あるいはプライマーとして配列番号:5で表わ
される塩基配列またはその一部を用いるPCR法または
それに準じる方法に従い測定することができる。例え
ば、上記(iv)の場合における遺伝子発現量を、上記
(iii)の場合に比べて、約20%以上、好ましくは
30%以上、より好ましくは約50%以上阻害する試験
化合物を、本発明のタンパク質をコードする遺伝子の発
現を抑制する化合物として選択することができる。本発
明のスクリーニング用キットは、本発明のマウスgob
−5発現細胞を含有するものである。
【0040】本発明のスクリーニング方法またはスクリ
ーニング用キットを用いて得られる化合物またはその塩
は、上記した試験化合物、例えば、ペプチド、タンパク
質、非ペプチド性化合物、合成化合物、発酵生産物、細
胞抽出液、植物抽出液、動物組織抽出液、血漿などから
選ばれた化合物またはその塩であり、本発明のタンパク
質の活性(例、クロライドチャネル様活性など)を阻害
する化合物またはその塩である。該化合物の塩として
は、前記した本発明のタンパク質の塩と同様のものが用
いられる。本発明のタンパク質の活性を阻害する化合物
またはその塩、本発明のタンパク質をコードする遺伝子
の発現を阻害する化合物またはその塩は、例えば、肺・
気道の炎症を伴う肺・胸部疾患や呼吸器疾患〔例、慢性
閉塞性肺疾患(例、慢性気管支炎、肺気腫、びまん性汎
細気管支炎、内因性喘息など)、気管支喘息、嚢胞性線
維症、過敏性肺炎、肺線維症など〕などに対する予防・
治療剤などの医薬として有用である。本発明のタンパク
質の活性を阻害する化合物またはその塩、本発明のタン
パク質をコードする遺伝子の発現を阻害する化合物また
はその塩は、例えば、鼻炎(例、アレルギー性鼻炎、花
粉症、急性鼻炎、慢性鼻炎、肥厚性鼻炎、萎縮性鼻炎、
乾燥性前鼻炎、血管運動性鼻炎、壊疽性鼻炎、副鼻腔炎
など)などの予防・治療剤として有用である。
【0041】本発明のスクリーニング方法またはスクリ
ーニング用キットを用いて得られる化合物またはその塩
を上述の予防・治療剤として使用する場合、常套手段に
従って製剤化することができる。例えば、錠剤、カプセ
ル剤、エリキシル剤、マイクロカプセル剤、無菌性溶
液、懸濁液剤などとすることができる。このようにして
得られる製剤は安全で低毒性であるので、例えば、ヒト
または温血動物(例えば、マウス、ラット、ウサギ、ヒ
ツジ、ブタ、ウシ、ウマ、トリ、ネコ、イヌ、サル、チ
ンパンジーなど)に対して経口的にまたは非経口的に投
与することができる。該化合物またはその塩の投与量
は、その作用、対象疾患、投与対象、投与ルートなどに
より差異はあるが、例えば、気管支喘息治療の目的で本
発明のタンパク質の活性を阻害する化合物またはその塩
を経口投与する場合、一般的に成人(体重60kgとし
て)においては、一日につき該化合物またはその塩を約
0.1〜100mg、好ましくは約1.0〜50mg、
より好ましくは約1.0〜20mg投与する。非経口的
に投与する場合は、該化合物またはその塩の1回投与量
は投与対象、対象疾患などによっても異なるが、例え
ば、気管支喘息治療の目的で本発明のタンパク質の活性
を阻害する化合物またはその塩を注射剤の形で通常成人
(体重60kgとして)に投与する場合、一日につき該
化合物またはその塩を約0.01〜30mg程度、好ま
しくは約0.1〜20mg程度、より好ましくは約0.
1〜10mg程度を静脈注射により投与するのが好都合
である。他の動物の場合も、体重60kg当たりに換算
した量を投与することができる。
【0042】本明細書において、塩基やアミノ酸などを
略号で表示する場合、IUPAC-IUB Commission on Bioche
mical Nomenclatureによる略号あるいは当該分野におけ
る慣用略号に基づくものであり、その例を下記する。ま
たアミノ酸に関し光学異性体があり得る場合は、特に明
示しなければL体を示すものとする。 DNA :デオキシリボ核酸 cDNA :相補的デオキシリボ核酸 A :アデニン T :チミン G :グアニン C :シトシン RNA :リボ核酸 mRNA :メッセンジャーリボ核酸 dATP :デオキシアデノシン三リン酸 dTTP :デオキシチミジン三リン酸 dGTP :デオキシグアノシン三リン酸 dCTP :デオキシシチジン三リン酸 ATP :アデノシン三リン酸 EDTA :エチレンジアミン四酢酸 SDS :ドデシル硫酸ナトリウム Gly :グリシン Ala :アラニン Val :バリン Leu :ロイシン Ile :イソロイシン Ser :セリン Thr :スレオニン Cys :システイン Met :メチオニン Glu :グルタミン酸 Asp :アスパラギン酸 Lys :リジン Arg :アルギニン His :ヒスチジン Phe :フェニルアラニン Tyr :チロシン Trp :トリプトファン Pro :プロリン Asn :アスパラギン Gln :グルタミン pGlu :ピログルタミン酸
【0043】また、本明細書中で繁用される置換基、保
護基および試薬を下記の記号で表記する。 Me :メチル基 Et :エチル基 Bu :ブチル基 Ph :フェニル基 TC :チアゾリジン−4(R)−カルボキ
サミド基 Tos :p−トルエンスルフォニル CHO :ホルミル Bzl :ベンジル Cl2-Bzl :2,6−ジクロロベンジル Bom :ベンジルオキシメチル Z :ベンジルオキシカルボニル Cl−Z :2−クロロベンジルオキシカルボニ
ル Br−Z :2−ブロモベンジルオキシカルボニ
ル Boc :t−ブトキシカルボニル DNP :ジニトロフェニル Trt :トリチル Bum :t−ブトキシメチル Fmoc :N−9−フルオレニルメトキシカル
ボニル HOBt :1−ヒドロキシベンズトリアゾール HOOBt :3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ
−4−オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン HONB :1-ヒドロキシ-5-ノルボルネン-2,3-
ジカルボキシイミド DCC :N,N’−ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド
【0044】本願明細書の配列表の配列番号は、以下の
配列を示す。 〔配列番号:1〕マウスgob−5タンパク質のアミノ
酸配列を示す。 〔配列番号:2〕ヒトCLCA1タンパク質のアミノ酸
配列を示す。 〔配列番号:3〕ヒトCLCA2タンパク質のアミノ酸
配列を示す。 〔配列番号:4〕ヒトCLCA4タンパク質のアミノ酸
配列を示す。 〔配列番号:5〕配列番号:1で表されるアミノ酸配列
を有するマウスgob−5タンパク質をコードするDN
Aの塩基配列を示す。 〔配列番号:6〕配列番号:2で表されるアミノ酸配列
を有するヒトCLCA1タンパク質をコードするDNA
の塩基配列を示す。 〔配列番号:7〕配列番号:3で表されるアミノ酸配列
を有するヒトCLCA2タンパク質をコードするDNA
の塩基配列を示す。 〔配列番号:8〕配列番号:4で表されるアミノ酸配列
を有するヒトCLCA4タンパク質をコードするDNA
の塩基配列を示す。 実施例1で得られたgob5−CHO No.51は、
2001年11月19日から茨城県つくば市東1丁目1
番地1 中央第6(郵便番号305−8566)の独立
行政法人産業技術総合研究所 特許生物寄託センターに
FERM BP−7805として寄託されている。実施
例1で得られたgob5−NCI−H292 No.3
−7は、2001年11月19日から茨城県つくば市東
1丁目1番地1 中央第6(郵便番号305−856
6)の独立行政法人産業技術総合研究所 特許生物寄託
センターにFERM BP−7806として寄託されて
いる。実施例1で得られたgob5−BALB 3T3
NO.22は、2001年11月19日から茨城県つ
くば市東1丁目1番地1 中央第6(郵便番号305−
8566)の独立行政法人産業技術総合研究所 特許生
物寄託センターにFERM BP−7807として寄託
されている。
【0045】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はそれに限定されるものではな
い。
【0046】実施例1 gob−5発現細胞株の樹立 gob−5遺伝子のクローニングおよび動物細胞で発現
させるためのプラスミド(pcDNA−gob−5)の
構築は、プロシーディング・オブ・ザ・ナショナル・ア
カデミー・オブ・サイエンス・オブ・ザ・ユーエスエー
(Proc. Natl.Acad. Sci. USA)、98巻、5175
頁、2001年記載の方法にて行った。CHO細胞およ
びBALB 3T3細胞へのgob−5発現プラスミド
pcDNA−gob−5の導入はGenetransfer lyo(和
光純薬社製)を用いて添付のマニュアルに従い行った。
1mg/mlのネオマイシン(G418)(GIBCO BRL
社製)を添加したMEM−α培地(GIBCO BRL社製)で
10日間選択培養し、生育してきた細胞をgob5−C
HO No.51およびgob5−BALB 3T3N
O.22として取得した。NCI−H292細胞へのg
ob−5発現プラスミドpcDNA−gob−5の導入
はFuGENE6 Transfection Reagent(Roche Diagnostics
社製)を用いて添付のマニュアルに従い行った。1mg
/mlのネオマイシン(G418)(GIBCO BRL社製)
を添加したRPMI1640培地(GIBCO BRL社製)で
10日間選択培養し、生育してきた細胞をgob5−N
CI−H292 No.3−7として取得した。
【0047】
【発明の効果】本発明のgob−5発現細胞を用いるこ
とにより、肺・気道の炎症を伴う肺・胸部疾患や呼吸器
疾患〔例、慢性閉塞性肺疾患(例、慢性気管支炎、肺気
腫、びまん性汎細気管支炎、内因性喘息など)、気管支
喘息、嚢胞性線維症、過敏性肺炎、肺線維症など〕、鼻
炎などの疾病の予防・治療剤として有用なgob−5阻
害剤を効率良くスクリーニングすることができる。
【0048】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> Takeda Chemical Industries, Ltd. <120> gob-5 Expressed Cell and Its Use <130> P02-0143 <150> JP2001-354262 <151> 2001-11-20 <160> 8 <210> 1 <211> 913 <212> PRT <213> Mouse <400> 1 Met Glu Ser Leu Lys Ser Pro Val Phe Leu Leu Ile Leu His Leu Leu 5 10 15 Glu Gly Val Leu Ser Glu Ser Leu Ile Gln Leu Asn Asn Asn Gly Tyr 20 25 30 Glu Gly Ile Val Ile Ala Ile Asp His Asp Val Pro Glu Asp Glu Ala 35 40 45 Leu Ile Gln His Ile Lys Asp Met Val Thr Gln Ala Ser Pro Tyr Leu 50 55 60 Phe Glu Ala Thr Gly Lys Arg Phe Tyr Phe Lys Asn Val Ala Ile Leu 65 70 75 80 Ile Pro Glu Ser Trp Lys Ala Lys Pro Glu Tyr Thr Arg Pro Lys Leu 85 90 95 Glu Thr Phe Lys Asn Ala Asp Val Leu Val Ser Thr Thr Ser Pro Leu 100 105 110 Gly Asn Asp Glu Pro Tyr Thr Glu His Ile Gly Ala Cys Gly Glu Lys 115 120 125 Gly Ile Arg Ile His Leu Thr Pro Asp Phe Leu Ala Gly Lys Lys Leu 130 135 140 Thr Gln Tyr Gly Pro Gln Asp Arg Thr Phe Val His Glu Trp Ala His 145 150 155 160 Phe Arg Trp Gly Val Phe Asn Glu Tyr Asn Asn 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Mouse <400> 5 atggaatctt tgaagagtcc tgtcttcctc ttgatcctcc accttctgga aggagttctg 60 agtgagtccc tcatccaact gaacaacaac ggctatgagg gcatcgtcat cgccatagac 120 cacgacgtgc cggaagatga agccctcatt caacacataa aggacatggt gactcaggcc 180 tctccatacc tgtttgaagc tacaggaaaa agattttact tcaaaaatgt tgccattttg 240 attcccgaga gctggaaggc aaagcctgaa tatacgaggc caaaacttga aaccttcaaa 300 aacgctgatg tccttgtatc aacaaccagc cctctaggca atgatgagcc ctacaccgaa 360 catataggag catgtggaga aaaggggatc aggattcacc tgactcctga cttcttagca 420 ggaaagaagc tgactcagta tgggccacaa gacaggacct ttgtccatga gtgggctcac 480 ttccgatggg gagtgtttaa tgaatacaac aacgacgaga agttctactt atccaaagga 540 aaaccccaag cagtgaggtg ttcagcagcc attaccggta aaaatcaagt tcgtcggtgc 600 cagggaggca gttgtatcac taacggaaag tgtgtaatcg acagagtaac gggactgtat 660 aaagacaatt gtgtatttgt accagatcca caccaaaacg agaaggcttc catcatgttt 720 aaccaaaata tcaattctgt ggttgaattc tgtacagaaa aaaatcacaa tcaagaagcc 780 ccaaatgacc aaaaccaacg atgcaatctc cgaagcacgt gggaagtcat ccaggaatct 840 gaggacttca agcaaaccac tcccatgaca gcccagccac ctgcacccac cttctcactg 900 ctgcaaattg gacaaagaat tgtgtgctta gttcttgata agtccgggag catgctgaac 960 gatgatcgtc ttaaccgaat gaatcaggca agccggcttt tcctgctgca gactgtggag 1020 cagggatcct gggtcgggat ggtgaccttt gacagtgctg cctatgtaca aagcgaactc 1080 aaacagttaa acagtggtgc tgacagagat ctgctgatca agcacttacc cacagtatct 1140 gcaggaggga catctatatg ctctggcctt cggacagcat ttacagtgat aaagaagaag 1200 tatccaactg atggatctga aattgtgctg ctgaccgatg gggaggacaa caccattagc 1260 agctgctttg acctggtgaa gcagagcggg gccatcatcc atacagtggc cctgggaccg 1320 gctgccgcta aagagcttga gcagctgtcc aaaatgacag gaggcctgca gacatactct 1380 tcggatcagg ttcagaacaa tggtcttgtt gatgctttcg cagcactctc ctcaggaaat 1440 gcggcgatcg ctcagcactc catccagctg gagagcaggg gagttaatct ccagaataac 1500 caatggatga atggctcagt gatcgtggac agctcggtgg gcaaggacac cttgtttctt 1560 atcacctgga caacgcatcc tcctacaata tttatctggg atcccagcgg agtggaacaa 1620 aatggtttta tactagacac aaccactaag gtggcctacc tccaagtccc aggcacggct 1680 aaggttggct tttggaaata cagcattcaa gcgagctcac agactctcac cttgactgtc 1740 acctcccgtg cagcaagtgc tacactgcct cctattacag tgaccccggt agtgaataag 1800 aacacaggga aattccccag ccctgtaaca gtgtatgcaa gcattcgcca aggagcctcg 1860 cctattctca gggccagcgt cacagccttg attgaatctg tgaatggaaa aacagtaacc 1920 ctggaattac tggataacgg agcaggtgcc gatgccacca agaatgatgg tgtctactca 1980 aggtttttta cagcttttga tgcaaatggt agatacagcg ttaaaatatg ggctctggga 2040 ggagtcactt cagacagaca gagagcagca cctccgaaga acagagccat gtacatagat 2100 ggctggattg aggatggtga agtaagaatg aacccaccac gtcctgaaac tagttatgtt 2160 caagacaagc agctgtgctt cagcaggaca tcttcagggg gatcgtttgt ggccaccaat 2220 gtccccgcag cagctcccat tcctgacctc tttccaccct gtcaaatcac tgacctgaag 2280 gccagcatcc aagggcagaa cctggtgaat ctgacgtgga cggctcctgg ggatgactac 2340 gaccacggga gagcttccaa ctacatcatc cgaatgagca ccagtatcgt tgatctcagg 2400 gaccacttca acacctcact ccaagtgaac actaccggtc ttatccccaa agaggccagc 2460 tctgaggaaa tctttgagtt tgaactggga ggcaacactt ttggaaatgg cacagatatc 2520 ttcattgcta tccaggctgt ggataagtcc aatctgaaat cagaaatctc caacattgca 2580 cgggtgtctg tgttcatccc cgctcaggag ccgcccattc ccgaagactc aactccccct 2640 tgtcctgaca tcagcatcaa cagcaccatt cctggcatcc acgtgctgaa gataatgtgg 2700 aagtggctag gggaaatgca ggtgacacta ggtttgcac 2739 <210> 6 <211> 2742 <212> DNA <213> Human <400> 6 atggggccat ttaagagttc tgtgttcatc ttgattcttc accttctaga aggggccctg 60 agtaattcac tcattcagct gaacaacaat ggctatgaag gcattgtcgt tgcaatcgac 120 cccaatgtgc cagaagatga aacactcatt caacaaataa aggacatggt gacccaggca 180 tctctgtatc tgtttgaagc tacaggaaag cgattttatt tcaaaaatgt tgccattttg 240 attcctgaaa catggaagac aaaggctgac tatgtgagac caaaacttga gacctacaaa 300 aatgctgatg ttctggttgc tgagtctact cctccaggta atgatgaacc ctacactgag 360 cagatgggca actgtggaga gaagggtgaa aggatccacc tcactcctga tttcattgca 420 ggaaaaaagt tagctgaata tggaccacaa ggtaaggcat ttgtccatga gtgggctcat 480 ctacgatggg gagtatttga cgagtacaat aatgatgaga aattctactt atccaatgga 540 agaatacaag cagtaagatg ttcagcaggt attactggta caaatgtagt 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1440 gctgtctctc agcgctccat ccagcttgag agtaagggat taaccctcca gaacagccag 1500 tggatgaatg gcacagtgat cgtggacagc accgtgggaa aggacacttt gtttcttatc 1560 acctggacaa cgcagcctcc ccaaatcctt ctctgggatc ccagtggaca gaagcaaggt 1620 ggctttgtag tggacaaaaa caccaaaatg gcctacctcc aaatcccagg cattgctaag 1680 gttggcactt ggaaatacag tctgcaagca agctcacaaa ccttgaccct gactgtcacg 1740 tcccgtgcgt ccaatgctac cctgcctcca attacagtga cttccaaaac gaacaaggac 1800 accagcaaat tccccagccc tctggtagtt tatgcaaata ttcgccaagg agcctcccca 1860 attctcaggg ccagtgtcac agccctgatt gaatcagtga atggaaaaac agttaccttg 1920 gaactactgg ataatggagc aggtgctgat gctactaagg atgacggtgt ctactcaagg 1980 tatttcacaa cttatgacac gaatggtaga tacagtgtaa aagtgcgggc tctgggagga 2040 gttaacgcag ccagacggag agtgataccc cagcagagtg gagcactgta catacctggc 2100 tggattgaga atgatgaaat acaatggaat ccaccaagac ctgaaattaa taaggatgat 2160 gttcaacaca agcaagtgtg tttcagcaga acatcctcgg gaggctcatt tgtggcttct 2220 gatgtcccaa atgctcccat acctgatctc ttcccacctg gccaaatcac cgacctgaag 2280 gcggaaattc acgggggcag tctcattaat ctgacttgga cagctcctgg ggatgattat 2340 gaccatggaa cagctcacaa gtatatcatt cgaataagta caagtattct tgatctcaga 2400 gacaagttca atgaatctct tcaagtgaat actactgctc tcatcccaaa ggaagccaac 2460 tctgaggaag tctttttgtt taaaccagaa aacattactt ttgaaaatgg cacagatctt 2520 ttcattgcta ttcaggctgt tgataaggtc gatctgaaat cagaaatatc caacattgca 2580 cgagtatctt tgtttattcc tccacagact ccgccagaga cacctagtcc tgatgaaacg 2640 tctgctcctt gtcctaatat tcatatcaac agcaccattc ctggcattca cattttaaaa 2700 attatgtgga agtggatagg agaactgcag ctgtcaatag cc 2742 <210> 7 <211> 2829 <212> DNA <213> Human <400> 7 atgacccaaa ggagcattgc aggtcctatt tgcaacctga agtttgtgac tctcctggtt 60 gccttaagtt cagaactccc attcctggga gctggagtac agcttcaaga caatgggtat 120 aatggattgc tcattgcaat taatcctcag gtacctgaga atcagaacct catctcaaac 180 attaaggaaa tgataactga agcttcattt tacctattta atgctaccaa gagaagagta 240 tttttcagaa atataaagat tttaatacct gccacatgga aagctaataa taacagcaaa 300 ataaaacaag aatcatatga aaaggcaaat gtcatagtga ctgactggta tggggcacat 360 ggagatgatc catacaccct acaatacaga gggtgtggaa aagagggaaa atacattcat 420 ttcacaccta atttcctact gaatgataac ttaacagctg gctacggatc acgaggccga 480 gtgtttgtcc atgaatgggc ccacctccgt tggggtgtgt tcgatgagta taacaatgac 540 aaacctttct acataaatgg gcaaaatcaa attaaagtga caaggtgttc atctgacatc 600 acaggcattt ttgtgtgtga aaaaggtcct tgcccccaag aaaactgtat tattagtaag 660 ctttttaaag aaggatgcac ctttatctac aatagcaccc aaaatgcaac tgcatcaata 720 atgttcatgc aaagtttatc ttctgtggtt gaattttgta atgcaagtac ccacaaccaa 780 gaagcaccaa acctacagaa ccagatgtgc agcctcagaa gtgcatggga tgtaatcaca 840 gactctgctg actttcacca cagctttccc atgaatggga ctgagcttcc acctcctccc 900 acattctcgc ttgtacaggc tggtgacaaa gtggtctgtt tagtgctgga tgtgtccagc 960 aagatggcag aggctgacag actccttcaa ctacaacaag ccgcagaatt ttatttgatg 1020 cagattgttg aaattcatac cttcgtgggc attgccagtt tcgacagcaa aggagagatc 1080 agagcccagc tacaccaaat taacagcaat gatgatcgaa agttgctggt ttcatatctg 1140 cccaccactg tatcagctaa aacagacatc agcatttgtt cagggcttaa gaaaggattt 1200 gaggtggttg aaaaactgaa tggaaaagct tatggctctg tgatgatatt agtgaccagc 1260 ggagatgata agcttcttgg caattgctta cccactgtgc tcagcagtgg ttcaacaatt 1320 cactccattg ccctgggttc atctgcagcc ccaaatctgg aggaattatc acgtcttaca 1380 ggaggtttaa agttctttgt tccagatata tcaaactcca atagcatgat tgatgctttc 1440 agtagaattt cctctggaac tggagacatt ttccagcaac atattcagct tgaaagtaca 1500 ggtgaaaatg tcaaacctca ccatcaattg aaaaacacag tgactgtgga taatactgtg 1560 ggcaacgaca ctatgtttct agttacgtgg caggccagtg gtcctcctga gattatatta 1620 tttgatcctg atggacgaaa atactacaca aataatttta tcaccaatct aacttttcgg 1680 acagctagtc tttggattcc aggaacagct aagcctgggc actggactta caccctgaac 1740 aatacccatc attctctgca agccctgaaa gtgacagtga cctctcgcgc ctccaactca 1800 gctgtgcccc cagccactgt ggaagccttt gtggaaagag acagcctcca ttttcctcat 1860 cctgtgatga tttatgccaa tgtgaaacag ggattttatc ccattcttaa tgccactgtc 1920 actgccacag ttgagccaga gactggagat cctgttacgc tgagactcct tgatgatgga 1980 gcaggtgctg atgttataaa aaatgatgga atttactcga ggtatttttt ctcctttgct 2040 gcaaatggta gatatagctt gaaagtgcat gtcaatcact ctcccagcat aagcacccca 2100 gcccactcta ttccagggag tcatgctatg tatgtaccag gttacacagc aaacggtaat 2160 attcagatga atgctccaag gaaatcagta ggcagaaatg aggaggagcg aaagtggggc 2220 tttagccgag tcagctcagg aggctccttt tcagtgctgg gagttccagc tggcccccac 2280 cctgatgtgt ttccaccatg caaaattatt gacctggaag ctgtaaaagt agaagaggaa 2340 ttgaccctat cttggacagc acctggagaa gactttgatc agggccaggc tacaagctat 2400 gaaataagaa tgagtaaaag tctacagaat atccaagatg actttaacaa tgctatttta 2460 gtaaatacat caaagcgaaa tcctcagcaa gctggcatca gggagatatt tacgttctca 2520 ccccagattt ccacgaatgg acctgaacat cagccaaatg gagaaacaca tgaaagccac 2580 agaatttatg ttgcaatacg agcaatggat aggaactcct tacagtctgc tgtatctaac 2640 attgcccagg cgcctctgtt tattcccccc aattctgatc ctgtacctgc cagagattat 2700 cttatattga aaggagtttt aacagcaatg ggtttgatag gaatcatttg ccttattata 2760 gttgtgacac atcatacttt aagcaggaaa aagagagcag acaagaaaga gaatggaaca 2820 aaattatta 2829 <210> 8 <211> 2751 <212> DNA <213> Human <400> 8 atggggttat tcagaggttt tgttttcctc ttagttctgt gcctgctgca ccagtcaaat 60 acttccttca ttaagctgaa taataatggc tttgaagata ttgtcattgt tatagatcct 120 agtgtgccag aagatgaaaa aataattgaa caaatagagg atatggtgac tacagcttct 180 acgtacctgt ttgaagccac agaaaaaaga ttttttttca aaaatgtatc tatattaatt 240 cctgagaatt ggaaggaaaa tcctcagtac aaaaggccaa aacatgaaaa ccataaacat 300 gctgatgtta tagttgcacc acctacactc ccaggtagag atgaaccata caccaagcag 360 ttcacagaat gtggagagaa aggcgaatac attcacttca cccctgacct tctacttgga 420 aaaaaacaaa atgaatatgg accaccaggc aaactgtttg tccatgagtg ggctcacctc 480 cggtggggag tgtttgatga gtacaatgaa gatcagcctt tctaccgtgc taagtcaaaa 540 aaaatcgaag caacaaggtg ttccgcaggt atctctggta gaaatagagt ttataagtgt 600 caaggaggca gctgtcttag tagagcatgc agaattgatt ctacaacaaa actgtatgga 660 aaagattgtc aattctttcc tgataaagta caaacagaaa aagcatccat aatgtttatg 720 caaagtattg attctgttgt tgaattttgt aacgaaaaaa cccataatca agaagctcca 780 agcctacaaa acataaagtg caattttaga agtacatggg aggtgattag caattctgag 840 gattttaaaa acaccatacc catggtgaca ccacctcctc cacctgtctt ctcattgctg 900 aagatccgtc aaagaattgt gtgcttagtt cttgataagt ctggaagcat ggggggtaag 960 gaccgcctaa atcgaatgaa tcaagcagca aaacatttcc tgctgcagac tgttgaaaat 1020 ggatcctggg tggggatggt tcactttgat agtactgcca ctattgtaaa taagctaatc 1080 caaataaaaa gcagtgatga aagaaacaca ctcatggcag gattacctac atatcctctg 1140 ggaggaactt ccatctgctc tggaattaaa tatgcatttc aggtgattgg agagctacat 1200 tcccaactcg atggatccga agtactgctg ctgactgatg gggaggataa cactgcaagt 1260 tcttgtattg atgaagtgaa acaaagtggg gccattgttc attttattgc tttgggaaga 1320 gctgctgatg aagcagtaat agagatgagc aagataacag gaggaagtca tttttatgtt 1380 tcagatgaag ctcagaacaa tggcctcatt gatgcttttg gggctcttac atcaggaaat 1440 actgatctct cccagaagtc ccttcagctc gaaagtaagg gattaacact gaatagtaat 1500 gcctggatga acgacactgt cataattgat agtacagtgg gaaaggacac gttctttctc 1560 atcacatgga acagtctgcc tcccagtatt tctctctggg atcccagtgg aacaataatg 1620 gaaaatttca cagtggatgc aacttccaaa atggcctatc tcagtattcc aggaactgca 1680 aaggtgggca cttgggcata caatcttcaa gccaaagcga acccagaaac attaactatt 1740 acagtaactt ctcgagcagc aaattcttct gtgcctccaa tcacagtgaa tgctaaaatg 1800 aataaggacg taaacagttt ccccagccca atgattgttt acgcagaaat tctacaagga 1860 tatgtacctg ttcttggagc caatgtgact gctttcattg aatcacagaa tggacataca 1920 gaagttttgg aacttttgga taatggtgca ggcgctgatt ctttcaagaa tgatggagtc 1980 tactccaggt attttacagc atatacagaa aatggcagat atagcttaaa agttcgggct 2040 catggaggag caaacactgc caggctaaaa ttacggcctc cactgaatag agccgcgtac 2100 ataccaggct gggtagtgaa cggggaaatt gaagcaaacc cgccaagacc tgaaattgat 2160 gaggatactc agaccacctt ggaggatttc agccgaacag catccggagg tgcatttgtg 2220 gtatcacaag tcccaagcct tcccttgcct gaccaatacc caccaagtca aatcacagac 2280 cttgatgcca cagttcatga ggataagatt attcttacat ggacagcacc aggagataat 2340 tttgatgttg gaaaagttca acgttatatc ataagaataa gtgcaagtat tcttgatcta 2400 agagacagtt ttgatgatgc tcttcaagta aatactactg atctgtcacc aaaggaggcc 2460 aactccaagg aaagctttgc atttaaacca gaaaatatct cagaagaaaa tgcaacccac 2520 atatttattg ccattaaaag tatagataaa agcaatttga catcaaaagt atccaacatt 2580 gcacaagtaa ctttgtttat ccctcaagca aatcctgatg acattgatcc tactcctact 2640 cctactccta ctcctgataa aagtcataat tctggagtta atatttctac gctggtattg 2700 tctgtgattg ggtctgttgt aattgttaac tttattttaa gtaccaccat t 2751
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 15/09 C12Q 1/68 A C12Q 1/02 G01N 33/15 Z 1/68 33/50 Z G01N 33/15 C12N 5/00 B 33/50 15/00 A Fターム(参考) 2G045 AA34 AA35 BB20 CB01 DA13 DA36 FB02 4B024 AA01 AA11 BA63 CA04 DA02 HA11 HA17 4B063 QA18 QQ08 QQ52 QQ53 QQ79 QR35 QR36 QR48 QR55 QR62 QR77 QS25 QS33 QS34 4B065 AA91X AA91Y AB01 CA24 CA44 CA46 4C084 AA02 AA17 BA04 BA08 BA23 CA17 CA25 CA26 CA51 CA53 CA56 CA59 NA14 ZA342 ZA592

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号:1で表されるアミノ酸配列を
    含有するタンパク質を発現し得るgob5−CHO N
    o.51(FERM BP−7805)、gob5−N
    CI−H292 No.3−7(FERM BP−78
    06)またはgob5−BALB 3T3 NO.22
    (FERM BP−7807)で標示される細胞。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の細胞を用いることを特徴
    とする、配列番号:1で表されるアミノ酸配列と同一も
    しくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク
    質もしくはその部分ペプチドまたはその塩の活性を阻害
    する化合物またはその塩のスクリーニング方法。
  3. 【請求項3】 配列番号:1で表されるアミノ酸配列と
    同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタ
    ンパク質が、配列番号:1、配列番号:2、配列番号:
    3または配列番号:4で表されるアミノ酸配列を含有す
    るタンパク質またはその塩である請求項2記載のスクリ
    ーニング方法。
  4. 【請求項4】 配列番号:1で表されるアミノ酸配列を
    含有するタンパク質を発現し得るgob5−CHO N
    o.51(FERM BP−7805)、gob5−N
    CI−H292 No.3−7(FERM BP−78
    06)またはgob5−BALB 3T3 NO.22
    (FERM BP−7807)で標示される細胞を含有
    することを特徴とする、配列番号:1で表されるアミノ
    酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含
    有するタンパク質もしくはその部分ペプチドまたはその
    塩の活性を阻害する化合物またはその塩のスクリーニン
    グ用キット。
  5. 【請求項5】 請求項2記載のスクリーニング方法また
    は請求項4記載のスクリーニング用キットを用いて得ら
    れる、配列番号:1で表されるアミノ酸配列と同一もし
    くは実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質
    もしくはその部分ペプチドまたはその塩の活性を阻害す
    る化合物またはその塩。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の化合物またはその塩を含
    有してなる医薬。
  7. 【請求項7】 気管支喘息または慢性閉塞性肺疾患の予
    防・治療剤である請求項6記載の医薬。
  8. 【請求項8】 鼻炎の予防・治療剤である請求項6記載
    の医薬。
  9. 【請求項9】 哺乳動物に対して、請求項5記載の化合
    物またはその塩の有効量を投与することを特徴とする気
    管支喘息、慢性閉塞性肺疾患または鼻炎の予防・治療方
    法。
  10. 【請求項10】 気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患または
    鼻炎の予防・治療剤を製造するための請求項5記載の化
    合物またはその塩の使用。
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