JP2003218432A - ガスレーザ装置 - Google Patents

ガスレーザ装置

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JP2003218432A
JP2003218432A JP2002009835A JP2002009835A JP2003218432A JP 2003218432 A JP2003218432 A JP 2003218432A JP 2002009835 A JP2002009835 A JP 2002009835A JP 2002009835 A JP2002009835 A JP 2002009835A JP 2003218432 A JP2003218432 A JP 2003218432A
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Japan
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laser
gas
laser device
vibration
chamber
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JP2002009835A
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English (en)
Inventor
Toshio Yamashita
敏雄 山下
Junichi Fujimoto
准一 藤本
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Komatsu Ltd
Gigaphoton Inc
Original Assignee
Komatsu Ltd
Gigaphoton Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザチャンバが振動しても、その振動が光
学部品に伝わらないようなレーザ装置を提供する。 【解決手段】 ベースプレート(36)と、ベースプレート
(36)上に搭載され、レーザガスを封止したレーザチャン
バ(12)と、ベースプレート(36)に機械的に固定されたキ
ャビティ板(43A,43B)と、キャビティ板(43A,43B)に機械
的に保持され、共振器を構成する光学部品を保持するホ
ルダ(31A,31B)と、レーザチャンバ(12)内でレーザガス
を循環させる貫流ファン(24)と、貫流ファン(24)を駆動
するファン駆動手段(35)とを備え、キャビティ板(43A,4
3B)、ベースプレート(36)、ファン駆動手段(35)のハウ
ジング、及びこれらを固定する部材のうち少なくとも1
個を、制振合金で製造したことを特徴とするガスレーザ
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスレーザ装置に
おける、振動によるレーザ光の特性変動を防止する技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】図12、図13に、従来技術に係るエキ
シマレーザ装置の平面図及び正面図を示す。図12、図
13においてエキシマレーザ装置111は、レーザ媒質
であるレーザガスを封止したレーザチャンバ112を備
え、これをベースプレート136上に搭載している。
【0003】レーザチャンバ112の後方には、リアホ
ルダ131Bを固定するリアキャビティ板143Bがベ
ースプレート136上に屹立している。また、レーザチ
ャンバ112の前方には、フロントキャビティ板143
Aがベースプレート136上に屹立し、フロントミラー
116を固定するフロントホルダ131Aが付設されて
いる。レーザチャンバ112の内部には、一対の主電極
114,115が対向して配置されており、この間に図
示しない高圧電源から高電圧を印加することにより、主
放電を起こしてパルス状のレーザ光121を発生させ
る。
【0004】発生したレーザ光121は、リアホルダ1
31B内部に入射し、ここに設置されたプリズム13
2,132によってビーム幅を広げられ、グレーティン
グ133で回折される。これによりレーザ光121は、
所望する中心波長を中心とした、狭い領域の波長のみが
発振する。これを、狭帯域化と言う。レーザ光121
は、グレーティング133とフロントミラー116との
間で反射するうち増幅され、一部がフロントミラー11
6を部分透過して、出射する。
【0005】レーザチャンバ112内には、新鮮なレー
ザガスを主電極114,115間に送り込むための貫流
ファン124と、主放電によって熱せられたレーザガス
を冷却する、図示しない熱交換器とが配設されている。
貫流ファン124の一側は、レーザチャンバ112の外
部でモータ135に連結されている。このモータ135
を回転させて貫流ファン124を駆動させ、主電極11
4,115間にレーザガスを送り込んでいる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年、リソグラフィ用
のエキシマレーザ装置111の高出力化要求に伴い、レ
ーザ光121の発振周波数の高周波数化が求められてい
る。これに対応するためには、主電極114,115間
を流れるレーザガスの流速を上げる必要がある。そのた
めには、モータ135の回転数を上げる必要があるが、
その結果として、モータ135から発生する振動が大き
くなっている。
【0007】モータ135からの振動は、レーザチャン
バ112からベースプレート136及びリアキャビティ
板143Bを通ってリアホルダ131Bに達し、リアホ
ルダ131B内部のグレーティング133を振動させ
る。その結果、レーザ光121の中心波長が変動した
り、スペクトル線幅が広がったりして、波長特性が異常
になるという問題が生じる。これは、フロントホルダ1
31Aに対しても同様であり、フロントミラー116が
振動して、レーザ光121の出力が変動するというよう
なことが起きる。
【0008】レーザ装置が振動するのを防止する技術
は、例えば特許第2983483号公報に示されている
が、これは、レーザ装置を搭載したプラットホームを、
振動を吸収して位置を一定に保つ機能を有するボールカ
ップ継手で支持するというものである。即ち、前記公報
に開示されているのは、地面の振動をレーザチャンバに
伝えないようにするための技術であり、レーザチャンバ
において発生した振動を、レーザ装置の光学部品に伝え
ないための配慮はなされていない。
【0009】本発明は、上記の問題に着目してなされた
ものであり、レーザチャンバが振動しても、その振動が
光学部品に伝わらないようなレーザ装置を提供すること
を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、本発明は、ガスレーザ装置におい
て、レーザ発振時に発生する振動の振幅が所定の値より
も大きな値を有する部位のうち、少なくとも1箇所に制
振材を貼付している。制振材により、ガスレーザ装置の
振動が低減され、レーザ出力の低下や波長の変動が起き
にくくなる。
【0011】また本発明は、ガスレーザ装置において、
レーザガスを封止したレーザチャンバと、共振器を構成
する光学部品を保持するホルダと、レーザチャンバ内で
レーザガスを循環させる貫流ファンと、貫流ファンを駆
動するファン駆動手段とを備え、レーザチャンバ、ホル
ダ、及びファン駆動手段のうち、少なくともいずれか1
箇所の外周部に制振材を貼付している。レーザチャン
バ、ホルダ、及びファン駆動手段は、最も振動が大きく
なる部位である。ここに制振材を貼付することにより、
ガスレーザ装置の振動が低減され、レーザ出力の低下や
波長の変動が起きにくくなる。
【0012】また本発明は、ガスレーザ装置において、
レーザ発振時に発生する振動の振幅が所定の値よりも大
きな値を有する部材のうち、少なくとも1箇所を制振合
金で製造している。制振合金により、ガスレーザ装置の
振動が低減され、レーザ出力の低下や波長の変動が起き
にくくなる。
【0013】また本発明は、ガスレーザ装置において、
レーザガスを封止したレーザチャンバと、共振器を構成
する光学部品を保持するホルダと、レーザチャンバ内で
レーザガスを循環させる貫流ファンと、貫流ファンを駆
動するファン駆動手段とを備え、ファン駆動手段から発
生した振動がホルダに伝搬する伝搬経路を構成する部材
のうち少なくとも一部を、制振合金で製造している。フ
ァン駆動手段は振動源であり、光学部品を保持するホル
ダは、振動を受けたときに、レーザ光の出力及び波長に
最も大きな悪影響を及ぼす。従って、両者の間の伝搬経
路に制振合金を用いることにより、ホルダが振動を受け
にくくなり、レーザ光の出力及び波長が受ける影響が小
さくなる。
【0014】また本発明は、ガスレーザ装置において、
レーザガスを封止したレーザチャンバと、共振器を構成
する光学部品を保持するホルダと、レーザチャンバ内で
レーザガスを循環させる貫流ファンと、貫流ファンを駆
動するファン駆動手段とを備え、ファン駆動手段とホル
ダとの間を機械的に連結する部材の少なくとも一部を、
制振合金で製造している。ファン駆動手段とホルダとの
間を機械的に連結する部材が、振動の伝搬経路であるの
で、ここに制振合金を用いることにより、ホルダが振動
を受けにくくなり、レーザ光の出力及び波長が受ける影
響が小さくなる。
【0015】また本発明は、ガスレーザ装置において、
ベースプレートと、ベースプレート上に搭載され、レー
ザガスを封止したレーザチャンバと、ベースプレートに
機械的に固定されたキャビティ板と、キャビティ板に機
械的に保持され、共振器を構成する光学部品を保持する
ホルダと、レーザチャンバ内でレーザガスを循環させる
貫流ファンと、貫流ファンを駆動するファン駆動手段と
を備え、キャビティ板、ベースプレート、ファン駆動手
段のハウジング、及びこれらを固定する部材のうち少な
くとも1個を、制振合金で製造している。これらの部材
は、それぞれ振動が大きかったり、ファン駆動手段とホ
ルダとの間の振動の伝搬部材だったりするものであり、
これらを制振合金で製造することにより、ホルダに伝わ
る振動を軽減できる。
【0016】また本発明は、ベースプレート上に固定さ
れたレールと、レーザチャンバに固定され、レール上を
摺動自在のローラとを備え、レール、ローラ、及びこれ
らを固定する部材のうち少なくとも1個を、制振合金で
製造ししている。レールとローラとにより、レーザチャ
ンバの位置を容易に動かすことが可能であり、メンテナ
ンスが容易となる。そして、レールや取付部材を制振合
金で製造することにより、レーザチャンバからベースプ
レートに伝わる振動を減衰させ、ホルダの振動を低減さ
せることができる。
【0017】また本発明は、制振合金を用いたレーザ装
置の、部材の一部の外周部に制振材を貼付している。制
振材と制振合金を合わせて用いることにより、より振動
を小さくすることが可能である。
【0018】また本発明は、ガスレーザ装置において、
ベースプレートと、ベースプレート上に搭載された、レ
ーザガスを封止するレーザチャンバと、レーザチャンバ
の前後に配置された、共振器を構成する光学部品を保持
するホルダとを備え、レーザチャンバと少なくとも一方
のホルダとの間に、振動を減衰させる振動減衰部材を介
在させている。これにより、レーザチャンバで発生した
振動がホルダに伝わるまでに減衰され、レーザ光の出力
や波長に悪影響が出ることが少ない。
【0019】また本発明は、レーザチャンバがベースプ
レート上に振動を減衰させる振動減衰部材を介して搭載
されている。これにより、レーザチャンバとベースプレ
ートとの間で振動が減衰されるので、ホルダに伝わる振
動が小さく、レーザ光の出力や波長に悪影響が出ること
が少ない。
【0020】また本発明は、前記振動減衰部材が弾性体
である。弾性体は入手が容易であり、レーザ装置の構成
が安価となる。
【0021】また本発明は、前記振動減衰部材が制振合
金で製造され、振動によってたわみを生じる形状であ
る。これにより、振動を確実に減衰させることができ
る。
【0022】また本発明は、前記レーザチャンバが、ベ
ースプレート上に、高さを変更自在の支持部材によって
支持されている。これにより、レーザチャンバの光軸合
わせが容易となる。
【0023】また本発明は、前記支持部材の少なくとも
一部が制振合金で製造されている。これにより、レーザ
チャンバで発生した振動を、より確実に減衰させること
ができる。
【0024】また本発明は、ベースプレート上にレール
が振動減衰部材を介して保持され、レーザチャンバが前
記レール上にローラを介して搭載されている。これによ
り、レーザチャンバとベースプレートとの間に振動減衰
部材が介在するので、レーザチャンバで発生した振動が
ベースプレートに伝わるのを防止できる。
【0025】また本発明は、ベースプレート上に固定さ
れたレールと、レーザチャンバに固定され、レール上を
摺動自在のローラとを備え、ローラとレールとの間に振
動減衰部材を介在させている。これにより、レーザチャ
ンバとベースプレートとの間に振動減衰部材が介在する
ので、レーザチャンバで発生した振動がベースプレート
に伝わるのを防止できる。
【0026】また本発明は、前記振動減衰部材が、レー
ザ発振時にローラが位置するレールの切り欠き部に埋め
込まれたスプリングである。これにより、ローラがレー
ル上を摺動する際に、振動減衰部材が邪魔にならない。
【0027】また本発明は、前記スプリングの上面の高
さを変更自在としている。これにより、レーザチャンバ
の光軸合わせが容易となる。
【0028】また本発明は、ベースプレート上に屹立し
てホルダを保持するキャビティ板を備え、ベースプレー
トとキャビティ板との間、及びキャビティ板とホルダと
の間のうち、少なくともいずれか一方に、振動減衰部材
を介在させている。これにより、ベースプレートからホ
ルダに振動が伝わることが少なく、ホルダが振動を受け
てレーザ光の出力や波長に悪影響が生じることが少な
い。
【0029】また本発明は、レーザ光の波長を狭帯域化
する狭帯域化素子を備え、前記ホルダが狭帯域化素子を
保持するリアホルダである。狭帯域化素子は振動に弱
く、わずかな振動でもレーザ光の出力や波長に悪影響が
生じる。従って、特にリアホルダを振動から守ることに
より、レーザ光の出力や波長を安定にする効果が大き
い。
【0030】また本発明は、前記狭帯域化素子がグレー
ティングである。グレーティングは振動に弱く、わずか
な振動でもレーザ光の出力や波長に悪影響が生じる。従
って、特にグレーティングを設置したリアホルダを振動
から守ることにより、レーザ光の出力や波長を安定にす
る効果が大きい。
【0031】また本発明は、前記ガスレーザ装置は、レ
ーザガスがフッ素を含むエキシマレーザ装置又はフッ素
分子レーザ装置である。エキシマレーザ装置やフッ素分
子レーザ装置は、リソグラフィ用光源として用いられ、
近年、発振周波数の増加が求められている。これに伴
い、ファンを駆動するモータの振動が大きくなってい
る。また、わずかな波長の変動によっても、リソグラフ
ィに不具合が生じるため、より波長の安定性が求められ
る。即ち、エキシマレーザ装置やフッ素分子レーザ装置
に本発明を適用することにより、波長を安定させる効果
が大きい。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら、本発明
に係る実施形態を詳細に説明する。まず、第1実施形態
を説明する。図1、図2は、第1実施形態に係るエキシ
マレーザ装置の平面図及び正面図を示している。図1、
図2において、エキシマレーザ装置11は、フッ素、希
ガス、及び不活性ガスを含むレーザガスを封入したレー
ザチャンバ12を備えている。
【0033】レーザチャンバ12の内部には、一対の主
電極14,15が、レーザチャンバ12の長手方向に沿
って、互いに対向して設けられている。図示しない高圧
電源から、主電極14,15間に高電圧を印加すること
により、主放電を起こしてレーザガスを励起し、パルス
状のレーザ光21を発生させる。図2における一点鎖線
20が、レーザ光21の光軸である。
【0034】レーザチャンバ12の内部には、レーザガ
スを主電極14,15間に送り込む貫流ファン24と、
主放電によって熱せられたレーザガスを冷却する、図示
しない熱交換器が配設されている。貫流ファン24の両
端部は、磁気軸受49A,49Bで回転自在に支承され
ており、一側の磁気軸受49Aは、レーザチャンバ12
の外部で、ファン駆動手段であるモータ35に連結され
ている。レーザ発振を行なう際には、このモータ35を
回転させて貫流ファン24を駆動し、主電極14,15
間にレーザガスを送り込んでいる。
【0035】エキシマレーザ装置11は、ベースプレー
ト36の上に搭載されている。ベースプレート36の上
部には、その長手方向(図1中左右方向)と略垂直に、
左右2本のレール37,37が固定されている。レーザ
チャンバ12の下部には、例えば4個のローラ(車輪)
38,38が固定されている。ローラ38,38は、レ
ール37,37の上に乗っており、レーザチャンバ12
をレール37,37に沿って、比較的小さな力で移動さ
せることを可能としている。
【0036】図3に、ローラ38近傍の拡大図を示す。
尚、ここでは片側のみを説明するが、両側とも略同様の
構造であり、以下の図においても同様である。図3に示
すように、ローラ38は、図示しないピンでローラ取付
ブラケット39に、回転自在に固定されている。ローラ
取付ブラケット39は、ボルト60により、レーザチャ
ンバ12に固定されている。ローラ取付ブラケット39
とレーザチャンバ12との間には、例えばシート状のス
ペーサ40が介装されている。また、レール39には、
レーザチャンバ12を固定するチャンバ固定ブラケット
61が固定されている。
【0037】レーザ発振を行なう場合には、レーザチャ
ンバ12をレール37,37に沿って図2中奥方向に押
し込み、図示しない位置決めストッパに押し当てた状態
で、チャンバ固定ブラケット61とレーザチャンバ12
とを、スペーサ63を介してボルト62等で固定する。
これにより、レーザチャンバ12を、常に略一定の位置
に固定することができるようになっている。
【0038】図1、図2に示すように、レーザチャンバ
12の前方(図2中右方)及び後方には、フロントキャ
ビティ板43A及びリアキャビティ板43Bが、それぞ
れ屹立している。キャビティ板43A,43Bの下端部
は、それぞれレール37,37の側方に、図示しないボ
ルトにより固定されている。フロントキャビティ板43
Aには、レーザ光21が通過する光通過孔44Aが設け
られている。フロントキャビティ板43Aの、レーザチ
ャンバ12と反対側(以下、外側と言う)には、レーザ
光21を部分透過するフロントミラー16を収納した、
フロントホルダ31Aが設けられている。
【0039】また、レーザチャンバ12の前部には、レ
ーザ光21を透過するフロントウィンドウ17を装着し
た、フロントウィンドウホルダ46Aが固定されてい
る。レーザチャンバ12の、フロントウィンドウホルダ
46Aが固定された面と、フロントキャビティ板43A
の内側(レーザチャンバ12側)の面との間は、フロン
トベローズ47Aによって封止されている。フロントホ
ルダ31Aのフロントミラー16より内側の空間には、
清浄で活性の低いパージガスを封止したパージガスボン
ベ48が接続されており、フロントホルダ31A及びフ
ロントベローズ47Aの内部には、パージガスが充満し
ている。パージガスとしては、窒素が一般的であるが、
ヘリウムなどの不活性ガスを用いてもよい。
【0040】リアキャビティ板43Bには、レーザ光2
1が通過する光通過孔44Bが設けられている。リアキ
ャビティ板43Bの外側には、リアホルダ31Bが固定
されている。リアホルダ31Bの内部には、例えば2個
のプリズム32,32とグレーティング33とを含む光
学部品が設置されている。このように、リアホルダ31
B内部の光学部品と、フロントミラー16とで、エキシ
マレーザ装置11の共振器を構成している。
【0041】レーザチャンバ12の後部には、レーザ光
21を透過するリアウィンドウ19を装着した、リアウ
ィンドウホルダ46Bが固定されている。レーザチャン
バ12の、リアウィンドウホルダ46Bが固定された面
と、リアキャビティ板43Bの内側の面との間は、リア
ベローズ47Bによって封止されている。リアホルダ3
1Bには、清浄で活性の低いパージガスを封止したパー
ジガスボンベ48が接続されており、リアホルダ31B
及びリアベローズ47Bの内部には、パージガスが充満
している。
【0042】図1に示すように、レーザチャンバ12内
で主放電によって発生したレーザ光21は、リアウィン
ドウ19を透過して、リアホルダ31B内部に入射す
る。レーザ光21は、プリズム32,32によってビー
ム幅を広げられ、グレーティング33によって所定の中
心波長のレーザ光21のみが回折される。これを、狭帯
域化と言う。レーザ光21は、グレーティング33とフ
ロントミラー16との間で反射されるうち、一部がフロ
ントミラー16を部分透過してエキシマレーザ装置11
の前方に出射する。
【0043】モータ35の振動はチャンバを振動させ、
この振動は、スペーサ40、ローラ取付ブラケット39
及びローラ38,38と、スペーサ63及びチャンバ固
定ブラケット61との2つの経路を介して、レール3
7,37に伝達される。レール37,37に伝わった振
動は、ベースプレート36を介して、フロント及びリア
のキャビティ板43A,43Bから、リアホルダ31B
及びフロントホルダ31Aにそれぞれ伝達される。
【0044】第1実施形態では、振動源であるモータ3
5のハウジングや、振動を伝えるベースプレート36、
ローラ取付ブラケット39、チャンバ固定ブラケット6
1、レール37,37、及びキャビティ板43A,43
Bのうち、少なくとも1つを、振動を減衰させる制振合
金によって製造している。制振合金とは、素材が外部か
らの衝撃を熱エネルギーに変換して吸収するもので、例
えば科学技術庁で開発された、M2050シリーズの合
金等が好適である。これにより、振動が伝搬途中で減衰
し、ホルダ31A,31Bの振動が小さくなる。
【0045】また、レーザチャンバ12とローラ取付ブ
ラケット39との間に介装されたスペーサ40、及びレ
ーザチャンバ12とチャンバ固定ブラケット61との間
に介装されたスペーサ63のうち少なくとも一方を、制
振合金によって製造している。これにより、同様にホル
ダ31A,31Bの振動が小さくなる。さらに、レーザ
チャンバ12を固定するボルト60,62の少なくとも
いずれか一方を、制振合金によって製造することによ
り、ホルダ31A,31Bの振動が小さくなる。
【0046】特に、リアホルダ31Bは、図2に示すよ
うに長手方向の長さが長く、しかもリアキャビティ板4
3Bに一端部のみを固定されているために、小さな起振
力に対して大きく振動しやすい。加えて、リアホルダ3
1B内部に設置されているグレーティング33は、少し
でも振動するとレーザ光21の波長に変動が生じ、振動
の影響を受けやすい。そのため、レーザチャンバ12か
らリアホルダ31Bへ振動が伝搬される途中の各部品に
制振合金を用いることで、より効果的に、レーザ光21
に対する振動の影響を抑制することができる。
【0047】以上説明したように第1実施形態によれ
ば、エキシマレーザ装置11において、レーザチャンバ
12からホルダ31A,31Bへ振動が伝搬する部材の
少なくとも一部を、制振合金によって構成している。こ
れにより、振動が伝搬中に減衰され、光学部品に伝わる
振動が弱まるので、レーザ光21の出力や波長が変動す
ることが少なくなる。尚、制振合金は高価であるため、
ベースプレート36等の大きな部品に関しては、例えば
鋳鉄のような、比較的振動を伝えにくい材質で製造して
もよい。
【0048】次に第2実施形態を説明する。図4に、第
2実施形態に係るエキシマレーザ装置11の正面図を示
す。図4において、レーザチャンバ12の外壁面、リア
ホルダ31Bの外壁面、モータ35の外周面、及びキャ
ビティ板43A,43Bには、制振材59が貼付されて
いる。制振材59には、ゴム等の弾性体シートからなる
非拘束型のものと、弾性体シートと金属とを貼り合わせ
た拘束型のものとがある。いずれも、弾性体面を、振動
体に接着剤や粘着テープ等で貼りつけることにより、振
動を減衰させる。
【0049】これにより、振動源であるモータ35、及
び振動の伝搬経路であるレーザチャンバ12やキャビテ
ィ板43A,43Bの振動が減衰するので、リアホルダ
31Bに伝わる振動が低減される。さらには、リアホル
ダ31Bにも制振材59を貼付することにより、リアホ
ルダ31Bの振動が減衰し、内部のグレーティング33
の振動が低減され、レーザ光21の波長が安定する。
【0050】また、弾性体に鉄板や鉛板を貼り合わせた
拘束型の制振材59を、レーザチャンバ12の周囲に貼
付することにより、レーザチャンバ12内部で主放電に
よって発生する電磁波ノイズを減衰させられるという効
果もある。
【0051】さらに、図4に示すように、リアホルダ3
1B及びモータ35の、レーザチャンバ12と反対側の
端部は、両端部に防振ゴムを装着した防振ロッド64,
64により、ベースプレート36から支持されている。
これにより、一端部のみで支持されていたリアホルダ3
1B及びモータ35を、他端部でも支持するので、振動
が低減する。しかも、両端部に防振ゴムを装着した防振
ロッド64を用いることにより、モータ35の振動が、
防振ロッド64を介してベースプレート36に伝わるこ
とが少ない。また、ベースプレート36の振動が、防振
ロッド64を介してリアホルダ31Bに伝わることも少
ない。
【0052】尚、制振材59を貼付する部位としては、
図4に示した部位にのみ限られるものではない。例え
ば、予め振動測定やコンピュータシミュレーションを行
ない、振動の振幅、速度、又は加速度が、所定値よりも
大きい部位に優先的に貼付してもよい。さらに、制振材
59を貼付した状態でリアホルダ31Bの振動を測定
し、制振効果が所定値よりも小さな部位の制振材59
は、除去するようにしてもよい。
【0053】また、第1実施形態と第2実施形態とを同
時に実施することにより、より一層、振動を低減させる
ことが可能である。即ち、第1実施形態により、振動の
伝搬経路を振動が伝わりにくいものとし、第2実施形態
により、振動する部材の振動を抑えることにより、振動
がより低減する。
【0054】次に、第3実施形態を説明する。図5に、
第3実施形態に係るエキシマレーザ装置11の平面図を
示す。図5において、レーザチャンバ12は、底板55
の上に搭載され、図示しないボルトによって固定されて
いる。底板55の四隅は、図6に示すような、防振マウ
ント51の上に搭載されている。図6に示すように、防
振マウント51は、ゴムパッド52の上に金属の防振プ
レート53を接着し、防振プレート53上にアジャスト
ボルト54を回転自在に屹立させている。
【0055】底板55にはネジ孔66が設けられ、アジ
ャストボルト54は、このネジ孔66にねじ込まれてい
る。アジャストボルト54を回転させると、底板55の
高さが変化する。これにより、リアホルダ31B内の光
学部品とフロントミラー16とで定められた光軸20に
対して、レーザチャンバ12の主電極14,15を位置
合わせすることができる。アジャストボルト54には、
ロックナット65が嵌まっており、位置合わせが完了す
ると、このロックナット65を締めて、レーザチャンバ
12の位置を固定する。
【0056】レーザチャンバ12には、第1実施形態と
同様に、ローラ取付ブラケット39を介してローラ3
8,38が付設されている。主電極14,15の位置を
光軸20に位置合わせしている場合には、図6に示すよ
うに底板55が高い位置にあり、ローラ38,38はレ
ール37,37に対して浮いている。ロックナット65
を緩めてアジャストボルト54を回転させ、底板55を
下げると、ローラ38,38はレール37,37に着地
する。さらにアジャストボルト54を回転させると、レ
ーザチャンバ12はローラ38,38のみによって支持
され、レール37,37に沿って移動させることが可能
となる。
【0057】以上説明したように第3実施形態によれ
ば、レーザチャンバ12を防振マウント51で支持し、
レーザチャンバ12とベースプレート36との間の振動
を絶縁している。これにより、振動源のモータ35を固
定したレーザチャンバ12からベースプレート36に伝
わる振動が小さくなる。従って、リアホルダ31Bに伝
わる振動も小さくなり、レーザ光21の波長が不安定に
なることが少ない。このとき、アジャストボルト54及
び金属の防振プレート53のうち、少なくとも一方を制
振合金で製造するようにすれば、さらに振動を減衰させ
られる。尚、レーザチャンバ12を底板55に搭載する
ように説明したが、これに限られるものではなく、レー
ザチャンバ12にアジャストボルト54を直接ねじ込ん
でもよい。
【0058】図7に、このような防振マウント51を用
いた場合の、リアホルダ31Bの振動の測定例を示す。
図7において、横軸がモータ35の回転周波数fであ
り、縦軸が振動の加速度aである。そして、実線が防振
マウント51を用いた場合、破線が用いない場合であ
る。図7に示すように、エキシマレーザ装置11におい
て用いられると考えられる回転周波数f1において、振
動の加速度の大きさaは、防振マウント51を用いるこ
とにより、2分の1以下になっている。
【0059】図8に、防振マウント51の他の例を示
す。図8に示すように、防振マウント51の底部67
は、中空円筒形の上端部を円板で塞いだような形状をし
ており、制振合金で製造されている。底部67の上端部
には、アジャストボルト54が回転自在に屹立してい
る。レーザチャンバ12から底板55を介して防振マウ
ント51の底部67に振動が伝わると、底部67は弾性
変形によってたわみ、振動を吸収してベースプレート3
6に伝わりにくくする。しかも、底部67は制振合金で
製造されているため、さらに振動をよく減衰する。これ
により、振動源のモータ35を固定したレーザチャンバ
12の振動が絶縁され、ベースプレート36に伝わる振
動が小さくなる。さらには、底板55を制振合金で製造
すると、尚良い。
【0060】次に、第4実施例を説明する。図9に、第
4実施形態に係るエキシマレーザ装置11の、レール3
7近傍の詳細図を示す。図9において、レール37は、
ベースプレート36上に敷かれた防振ゴムシート68上
に搭載されている。レール37の外側には、キャビティ
板取付ブラケット69がベースプレート36上に図示し
ないボルトにより固定され、キャビティ板43Bは、キ
ャビティ板取付ブラケット69に、ボルト70によって
固定されている。図9は、レーザチャンバ12後方の例
であるが、レーザチャンバ12前方に関しても同様であ
る。
【0061】これにより、第3実施形態と同様に、レー
ザチャンバ12とベースプレート36との間の振動が、
防振ゴムシート68,68によって絶縁される。即ち、
モータ35からの振動が、ベースプレート36に伝わり
にくくなるため、ホルダ31A,31Bにも振動が伝わ
りにくく、レーザ光21の波長や出力が不安定になるこ
とが少ない。
【0062】次に、第5実施形態を説明する。図10
に、第5実施形態に係るエキシマレーザ装置11の、レ
ール37の側面断面図を示す。図10において、レール
37には、レーザチャンバ12を位置決めした際にロー
ラ38が乗る位置が一部切り欠かれた、切り欠き部71
が設けられている。切り欠き部71の上面は、ローラ3
8を乗せる乗せ板72が塞いでいる。乗せ板72は、ス
プリングケース57の中に収納されたスプリング56の
上面によって、押し上げられている。レール37には、
互いに偏心した内筒と外筒とを有して内筒の中心を回転
中心とした偏心ボルト58が、レール37の長手方向と
略垂直に回転自在に付設されている。スプリングケース
57は、偏心ボルト58の外筒上に乗っている。
【0063】乗せ板72は、力をかけない状態では、ス
プリング56の付勢力によって、レール37の上面から
わずかに浮いた状態に保たれている。レーザチャンバ1
2を、レール37に沿って押し込み、前述の位置決めス
トッパによって位置決めすると、ローラ38が乗せ板7
2上に乗る。すると、レーザチャンバ12の重量によっ
てスプリング56が縮み、レーザチャンバ12の高さが
わずかに下がる。この状態で、偏心ボルト58の内筒を
回転させると、外筒に乗っているスプリングケース57
の高さが上下し、レーザチャンバ12の位置合わせを行
なうことができる。
【0064】以上説明したように第5実施形態によれ
ば、ローラ38をスプリング56によって支持してい
る。これにより、レーザチャンバ12の振動がスプリン
グ56によって吸収され、レール37に伝わる前に減衰
する。その結果、ホルダ31A,31Bの振動が小さく
なり、レーザ光21の波長が不安定になりにくい。
【0065】以上の説明は、KrFエキシマレーザ装置
やArFエキシマレーザ装置等のエキシマレーザ装置を
例にとって行なったが、フッ素分子レーザ装置50等、
ガスレーザ装置であれば、同様に応用が可能である。図
11に、分散プリズム28,28によって波長をシング
ルライン化したフッ素分子レーザ装置50の平面図を示
す。図11において、フッ素分子レーザ装置50は、フ
ッ素及び不活性ガスを含むレーザガスを封入したレーザ
チャンバ12を備えている。
【0066】レーザチャンバ12の内部には、エキシマ
レーザ装置11と同様に、主電極14,15と、図示し
ない貫流ファン及び熱交換器とが備えられており、貫流
ファンは、図2に示したモータ35と同様の、レーザチ
ャンバ12の側面に付設されたモータ(図11では図示
せず)によって駆動される。レーザチャンバ12の前後
方には、ホルダ31A,31B内に、開口部を有するス
リット26,27がそれぞれ配設されている。レーザチ
ャンバ12後方のリアホルダ31B内には、例えば2個
の分散プリズム28,28と、リアミラー18とが設置
されている。
【0067】レーザチャンバ12内で主放電によって発
生したフッ素分子レーザ光21には、波長の異なる2本
のライン光が含まれている。高い出力を有する方のレー
ザ光を、強いライン光(波長157.6299nm)、低
い出力を有する方のレーザ光を、弱いライン光(波長1
57.5233nm)と呼ぶ。レーザ光21が、分散プリ
ズム28,28を通る間に、強いライン光と弱いライン
光とは、分散によって異なる経路を通過する。弱いライ
ン光がスリット26,27に当たって光路を遮られるよ
うに分散プリズム28,28の位置や傾き等を調整する
と、この弱いライン光は発振しなくなり、強いライン光
のみが発振する。これを、波長のシングルライン化と言
う。このようなシングルライン化フッ素レーザ装置にお
いても、本発明は同様に有効である。さらには、波長を
狭帯域化しない、他のガスレーザ装置に対しても、同様
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るエキシマレーザ装置の平面
図。
【図2】第1実施形態に係るエキシマレーザ装置の正面
図。
【図3】ローラ近傍の拡大図。
【図4】第2実施形態に係るエキシマレーザ装置の正面
図。
【図5】第3実施形態に係るエキシマレーザ装置の平面
図。
【図6】防振マウントの説明図。
【図7】リアホルダの振動の測定例を示すグラフ。
【図8】防振マウントの他の例を示す説明図。
【図9】第4実施形態に係るエキシマレーザ装置のレー
ル近傍の詳細図。
【図10】第5実施形態に係るエキシマレーザ装置のレ
ールの側面図。
【図11】フッ素分子レーザ装置の説明図。
【図12】従来技術に係るエキシマレーザ装置の平面
図。
【図13】従来技術に係るエキシマレーザ装置の正面
図。
【符号の説明】
11:エキシマレーザ装置、12:レーザチャンバ、1
4:主電極、15:主電極、16:フロントミラー、1
7:フロントウィンドウ、18:リアミラー、19:リ
アウィンドウ、20:レーザ光軸、21:レーザ光、2
4:貫流ファン、26:スリット、27:スリット、2
8:分散プリズム、31:ホルダ、32:プリズム、3
3:グレーティング、35:モータ、36:ベースプレ
ート、37:レール、38:ローラ、39:ローラ取付
ブラケット、40:スペーサ、43:キャビティ板、4
4:光通過孔、46:ウィンドウホルダ、47:ベロー
ズ、48:パージガスボンベ、49:磁気軸受、50:
フッ素分子レーザ装置、51:防振マウント、52:ゴ
ムパッド、53:防振プレート、54:アジャストボル
ト、55:底板、56:スプリング、57:スプリング
ケース、58:偏心ボルト、59:制振材、60:ボル
ト、61:チャンバ固定ブラケット、62:ボルト、6
3:スペーサ、64:防振ロッド、65:ロックナッ
ト、66:ネジ孔、67:底部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 准一 神奈川県平塚市万田1200 ギガフォトン株 式会社内 Fターム(参考) 5F072 AA06 FF09 JJ05 KK07 KK18 KK24 KK30 RR05 TT22

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスレーザ装置において、 レーザ発振時に発生する振動の振幅が所定の値よりも大
    きな値を有する部位のうち、少なくとも1箇所に制振材
    (59)を貼付したことを特徴とするガスレーザ装置。
  2. 【請求項2】 ガスレーザ装置において、 レーザガスを封止したレーザチャンバ(12)と、 共振器を構成する光学部品を保持するホルダ(31A,31B)
    と、 レーザチャンバ(12)内でレーザガスを循環させる貫流フ
    ァン(24)と、 貫流ファン(24)を駆動するファン駆動手段(35)とを備
    え、 レーザチャンバ(12)、ホルダ(31A,31B)、及びファン駆
    動手段(35)のうち、少なくともいずれか1箇所の外周部
    に制振材(59)を貼付したことを特徴とする、ガスレーザ
    装置。
  3. 【請求項3】 ガスレーザ装置において、 レーザ発振時に発生する振動の振幅が所定の値よりも大
    きな値を有する部材のうち、少なくとも1箇所を制振合
    金で製造したことを特徴とするガスレーザ装置。
  4. 【請求項4】 ガスレーザ装置において、 レーザガスを封止したレーザチャンバ(12)と、 共振器を構成する光学部品を保持するホルダ(31A,31B)
    と、 レーザチャンバ(12)内でレーザガスを循環させる貫流フ
    ァン(24)と、 貫流ファン(24)を駆動するファン駆動手段(35)とを備
    え、 ファン駆動手段(35)から発生した振動がホルダ(31A,31
    B)に伝搬する伝搬経路を構成する部材のうち少なくとも
    一部を、制振合金で製造したことを特徴とするガスレー
    ザ装置。
  5. 【請求項5】 ガスレーザ装置において、 レーザガスを封止したレーザチャンバ(12)と、 共振器を構成する光学部品を保持するホルダ(31A,31B)
    と、 レーザチャンバ(12)内でレーザガスを循環させる貫流フ
    ァン(24)と、 貫流ファン(24)を駆動するファン駆動手段(35)とを備
    え、 ファン駆動手段(35)とホルダ(31A,31B)との間を機械的
    に連結する部材の少なくとも一部を、制振合金で製造し
    たことを特徴とするガスレーザ装置。
  6. 【請求項6】 ガスレーザ装置において、 ベースプレート(36)と、 ベースプレート(36)上に搭載され、レーザガスを封止し
    たレーザチャンバ(12)と、 ベースプレート(36)に機械的に固定されたキャビティ板
    (43A,43B)と、 キャビティ板(43A,43B)に機械的に保持され、共振器を
    構成する光学部品を保持するホルダ(31A,31B)と、 レーザチャンバ(12)内でレーザガスを循環させる貫流フ
    ァン(24)と、 貫流ファン(24)を駆動するファン駆動手段(35)とを備
    え、 キャビティ板(43A,43B)、ベースプレート(36)、ファン
    駆動手段(35)のハウジング、及びこれらを固定する部材
    のうち少なくとも1個を、制振合金で製造したことを特
    徴とするガスレーザ装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のガスレーザ装置におい
    て、 ベースプレート(36)上に固定されたレール(37,37)と、 レーザチャンバ(12)に固定され、レール(37,37)上を摺
    動自在のローラ(38,38)とを備え、 レール(37,37)、ローラ(38,38)、及びこれらを固定する
    部材のうち少なくとも1個を、制振合金で製造したこと
    を特徴とするガスレーザ装置。
  8. 【請求項8】 請求項3〜7のいずれかに記載のガスレ
    ーザ装置において、 請求項1又は2記載の部位に制振材(59)を貼付したこと
    を特徴とするガスレーザ装置。
  9. 【請求項9】 ガスレーザ装置において、 ベースプレート(36)と、 ベースプレート(36)上に搭載された、レーザガスを封止
    するレーザチャンバ(12)と、 レーザチャンバ(12)の前後に配置された、共振器を構成
    する光学部品を保持するホルダ(31A,31B)とを備え、 レーザチャンバ(12)と少なくとも一方のホルダ(31A,31
    B)との間に、振動を減衰させる振動減衰部材を介在させ
    たことを特徴とするガスレーザ装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のガスレーザ装置におい
    て、 レーザチャンバ(12)がベースプレート(36)上に振動を減
    衰させる振動減衰部材を介して搭載されていることを特
    徴とするガスレーザ装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のガスレーザ装置にお
    いて、 前記振動減衰部材が弾性体であることを特徴とするガス
    レーザ装置。
  12. 【請求項12】 請求項10記載のガスレーザ装置にお
    いて、 前記振動減衰部材が制振合金で製造され、振動によって
    たわみを生じる形状であることを特徴とするガスレーザ
    装置。
  13. 【請求項13】 請求項11又は12記載のガスレーザ
    装置において、 前記レーザチャンバ(12)が、ベースプレート(36)上に、
    高さを変更自在の支持部材(54)によって支持されている
    ことを特徴とするガスレーザ装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載のガスレーザ装置にお
    いて、 前記支持部材(54)の少なくとも一部が制振合金で製造さ
    れていることを特徴とするガスレーザ装置。
  15. 【請求項15】 請求項9記載のガスレーザ装置におい
    て、 ベースプレート(36)上にレール(37,37)が振動減衰部材
    を介して保持され、 レーザチャンバ(12)が前記レール(37,37)上にローラ(3
    8,38)を介して搭載されていることを特徴とするガスレ
    ーザ装置。
  16. 【請求項16】 請求項9記載のガスレーザ装置におい
    て、 ベースプレート(36)上に固定されたレール(37,37)と、 レーザチャンバ(12)に固定され、レール(37,37)上を摺
    動自在のローラ(38,38)とを備え、 ローラ(38,38)とレール(37,37)との間に振動減衰部材を
    介在させることを特徴とするガスレーザ装置。
  17. 【請求項17】 請求項16記載のガスレーザ装置にお
    いて、 前記振動減衰部材が、レーザ発振時にローラ(38,38)が
    位置するレール(37,37)の切り欠き部(71)に埋め込まれ
    たスプリング(56)であることを特徴とするガスレーザ装
    置。
  18. 【請求項18】 請求項17記載のガスレーザ装置にお
    いて、 前記スプリング(56)の上面の高さを変更自在としたこと
    を特徴とするガスレーザ装置。
  19. 【請求項19】 請求項9記載のガスレーザ装置におい
    て、 ベースプレート(36)上に屹立してホルダ(31A,31B)を保
    持するキャビティ板(43A,43B)を備え、 ベースプレート(36)とキャビティ板(43A,43B)との間、
    及びキャビティ板(43A,43B)とホルダ(31A,31B)との間の
    うち、少なくともいずれか一方に、振動減衰部材を介在
    させたことを特徴とするガスレーザ装置。
  20. 【請求項20】 請求項1〜19のいずれかに記載のガ
    スレーザ装置において、 レーザ光(21)の波長を狭帯域化する狭帯域化素子を備
    え、 前記ホルダが狭帯域化素子を保持するリアホルダ(31B)
    であることを特徴とするガスレーザ装置。
  21. 【請求項21】 請求項20記載のガスレーザ装置にお
    いて、 前記狭帯域化素子がグレーティング(33)であることを特
    徴とするガスレーザ装置。
  22. 【請求項22】 請求項21記載のガスレーザ装置にお
    いて、 前記ガスレーザ装置は、レーザガスがフッ素を含むエキ
    シマレーザ装置(11)又はフッ素分子レーザ装置(50)であ
    ることを特徴とするガスレーザ装置。
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