JP2003218224A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2003218224A
JP2003218224A JP2002017408A JP2002017408A JP2003218224A JP 2003218224 A JP2003218224 A JP 2003218224A JP 2002017408 A JP2002017408 A JP 2002017408A JP 2002017408 A JP2002017408 A JP 2002017408A JP 2003218224 A JP2003218224 A JP 2003218224A
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electrode
film
electrode portion
dielectric film
insulating film
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JP2002017408A
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Tetsuya Oishi
哲也 大石
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】キャパシタを構成する誘電性の膜の膜質を良好
に維持できるようにする共に、半導体装置の信頼性を向
上できるようにする。 【解決手段】 下部電極層6と上部電極8で誘電体膜7
を挟み込んだ半導体キャパシタを有する装置であって、
半導体基板と、凹凸部を有してこの半導体基板の所定領
域に設けられた下部電極層6と、少なくともこの下部電
極層6の凹部32に設けられた誘電体膜7と、この誘電
体膜7上に積層して設けられた上部電極8とを備え、上
部電極8の上面の高さは、下部電極層6の凸部33上面
の高さと同じ、又はこの凸部33上面の高さよりも低く
なされたものである。キャパシタ電極内包構造の半導体
キャパシタを得ることができ、下部電極層6及び上部電
極8上に層間絶縁膜10を覆って当該下部電極層6及び
上部電極8を引き出すためのコンタクトホール形成時
に、両電極上の層間絶縁膜10の厚みを揃えることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、Sub−hal
fμm世代以降のMIS(Metal Insulat
or Semiconductor)型キャパシタを搭
載したBipolar集積回路や、BiCMOS集積回
路等に適用して極めて好適な半導体装置及びその製造方
法に関するものである。
【0002】詳しくは、第1の電極部の凹部に設けられ
た誘電性の膜上に第2の電極部を備え、この第2の電極
部の上面の高さを第1の電極部の凸部上面の高さと同
じ、又はこの凸部上面の高さよりも低くすることによっ
て、第1、第2の電極部上に絶縁性の膜を覆ってこれら
の電極部を引き出すためのコンタクトホールを形成する
際に、第2の電極部へのオーバエッチングを抑制できる
ようにしたものである。
【0003】
【従来の技術】近年、Bipolar集積回路や、Bi
CMOS集積回路等の半導体装置はますます微細化、高
性能化が進みつつある。これに伴って、これらの半導体
装置に搭載されるMIS型キャパシタも、その誘電体膜
の薄膜化が進みつつある。
【0004】図8〜10は、従来例に係る半導体装置9
0の製造例(その1〜3)を示す工程図である。以下で
説明する半導体装置90は、MIS型キャパシタを搭載
したBiCMOS集積回路である。
【0005】まず、図8Aに示すように、ホウ素を含む
P型のシリコン基板91を用意する。次に、このシリコ
ン基板91上にリンを含むN型の単結晶シリコン膜をエ
ピタキシャル成長により1μm程度形成する。以下で、
このN型の単結晶シリコン膜を、シリコン基板91のN
型層92という。
【0006】次に、このN型層92が形成されたシリコ
ン基板91を選択酸化して、N型層92に400nm程
度のフィールド酸化膜93を形成する。さらに、このフ
ィールド酸化膜93が形成されたシリコン基板91を熱
酸化して、フィールド酸化膜93で覆われていないN型
層92上に40nm程度のバッファ酸化膜94を形成す
る。
【0007】次に、図8Bに示すように、フィールド酸
化膜3下のシリコン基板91にホウ素をイオン注入し、
P型素子分離層95を形成する。さらに、バッファ酸化
膜94で覆われたN型層92にリンをイオン注入する。
これにより、キャパシタを構成するN型の下部電極層9
6を形成する。下部電極層96を形成した後、フッ酸溶
液を用いて、バッファ酸化膜94をエッチングし除去す
る。
【0008】次に、図9Aに示すように、下部電極層9
6及びフィールド酸化膜93上にシリコン窒化膜からな
る誘電体膜97を形成する。さらに、この誘電体膜97
上にリンドープ多結晶シリコンを200nm程度堆積す
る。そして、フォトリソグラフィとドライエッチングに
より、このリンドープ多結晶シリコンをパターニングし
て、図9Bに示す上部電極98を形成する。
【0009】さらに、この上部電極98が形成されたシ
リコン基板91の上方全面に、CVD(Chemica
l Vapor Deposition)により層間絶
縁膜を1.2μm程度形成する。そして、この層間絶縁
膜をCMP(Chemical Mechanical
Polish)で平坦化する。
【0010】その後、図10Aに示すように、フォトリ
ソグラフィーにより、下部電極層96及び上部電極98
の上方に開口部を有するレジストパターン89を平坦化
された層間絶縁膜99上に形成する。そして、このレジ
ストパターン89をマスクにして、平坦化された層間絶
縁膜99にドライエッチング処理を施し、下部電極層9
6及び上部電極98上にコンタクトホール88A及び8
8Bを形成する。
【0011】この時、下部電極層96上の平坦化された
層間絶縁膜99の厚みをTa’とすると共に、上部電極
98上の平坦化された層間絶縁膜99の厚みをTb’と
すると、Ta’>Tb’である。このため、コンタクト
ホール88A及び88Bを形成する際のドライエッチン
グ時間は、下部電極層96上の層間絶縁膜99の厚みT
a’にあわせて決定する。
【0012】次に、このコンタクトホール88A及び8
8Bが形成された層間絶縁膜99上に、チタンを30n
m程度スパッタし、窒化チタンを70nm程度スパッタ
し、CVDによりタングステンを600nm程度堆積す
る。そして、これらのタングステン/窒化チタン/チタ
ンからなる多層構造膜をエッチバックする。
【0013】これにより、図10Bに示すように、下部
電極層96及び上部電極98上にタングステンプラグ8
7A及び87Bを形成する。次いで、チタンを含むバリ
アメタルと、アルミニウムまたはアルミニウム合金をス
パッタし、フォトリソグラフィーとドライエッチングに
よりパターニングして、取出し電極86A及び86Bを
形成する。これにより、半導体装置90を完成する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来方式に
係る半導体装置90の製造方法によれば、層間絶縁膜9
9にコンタクトホール88A及び88Bを形成する際の
ドライエッチング時間は、下部電極層96上の層間絶縁
膜99の厚みTa’にあわせて決定していた。
【0015】このため、下部電極層96上にコンタクト
ホール88Aを形成する前に、上部電極98上にコンタ
クトホール88Bが形成されてしまい、上部電極98が
過剰にオーバーエッチされてしまうという問題があっ
た。
【0016】上部電極98が過剰にオーバーエッチング
されてしまうと、この上部電極98を通して誘電体膜9
7に流れる電流、いわゆるPID(Plasma In
duced Damage)が増大してしまい、誘電体
膜97の膜質が劣化してしまうおそれがあった。さら
に、この誘電体膜97の膜質の劣化により、上部電極9
8Aと下部電極層96Bとの間でリーク電流が増大して
しまい、信頼性が低下してしまうおそれがあった。
【0017】そこで、この発明はこのような問題を解決
したものであって、キャパシタを構成する誘電性の膜の
膜質を良好に維持できるようにする共に、信頼性を向上
できるようにした半導体装置及びその製造方法の提供を
目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述した課題は、第1の
電極部と第2の電極部で誘電性の膜を挟み込んだ半導体
キャパシタを有する装置であって、所定の下地部材と、
凹凸部を有してこの下地部材の所定領域に設けられた第
1の電極部と、少なくともこの第1の電極部の凹部に設
けられた誘電性の膜と、この誘電性の膜上に積層して設
けられた第2の電極部とを備え、この第2の電極部の上
面の高さは、第1の電極部の凸部上面の高さと同じ、又
は当該凸部上面の高さよりも低くなされたことを特徴と
する半導体装置によって解決される。
【0019】本発明に係る半導体装置によれば、キャパ
シタ電極内包構造の半導体キャパシタを得ることができ
る。
【0020】本発明に係る半導体装置の製造方法は、所
定の下地部材にキャパシタを形成する方法であって、こ
の下地部材の所定領域に凹凸部を成す第1の電極部を形
成する工程と、少なくともこの第1の電極部の凹部に誘
電性の膜を形成する工程と、この第1の電極凹部内に内
包される位置の誘電性の膜上に第2の電極部を形成する
工程と、この第2の電極部が形成された下地部材の上方
全面に絶縁性の膜を形成する工程と、この絶縁性の膜を
平坦化する工程と、平坦化された絶縁性の膜に選択的に
エッチング処理を施して、第1の電極部の凸部上に第1
の開口部を形成すると共に、第2の電極部上に第2の開
口部を形成する工程とを有することを特徴とするもので
ある。
【0021】本発明に係る半導体装置の製造方法によれ
ば、第2の電極部の上面と第1の電極部の凸部上面との
高低差を当該第1の電極部の凹凸部の段差で吸収でき
る。
【0022】従って、従来方式と比べて、平坦化された
絶縁性の膜に選択的にドライエッチング処理を施して第
1、第2の開口部を一括形成する際に、両電極部上の絶
縁性の膜の厚みを揃えることができるので、これらの開
口部を同時に形成できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、この発
明の実施形態に係る半導体装置及びその製造方法につい
て説明する。図1は本発明の実施形態に係る半導体装置
100の構成例を示す断面図である。
【0024】この実施形態では、所定の下地部材にキャ
パシタを形成する際に、この下地部材の所定領域に凹凸
部を成す第1の電極部を形成し、少なくともこの第1の
電極部の凹部に誘電性の膜と第2の電極部とを順次形成
し、さらにこの下地部材の上方全面に絶縁性の膜を形成
して平坦化し、この絶縁性の膜に選択的にエッチング処
理を施すことにより第1の電極部の凸部上に第1の開口
部を形成すると共に、第2の電極部上に第2の開口部を
形成して、これらの開口部を形成する際に第2の電極部
へのオーバエッチングを抑制できるようにし、この第2
の電極部下の誘電性の膜の膜質を良好に維持できるよう
にする共に、信頼性を向上できるようにしたものであ
る。
【0025】始めに、この半導体装置100について説
明する。図1に示す半導体装置100は、MIS型キャ
パシタと、図示しないMOSトランジスタ及びバイポー
ラトランジスタとを同一シリコン基板に搭載したBiC
MOS集積回路である。
【0026】図1に示すように、この半導体装置100
は、下地部材の一例となる半導体基板1を備えている。
この半導体基板1は、例えば、ホウ素を1×1015/c
3程度含むP型のシリコン基板である。
【0027】この半導体基板1には、リン等のN型不純
物を含むN型不純物拡散層(以下で、N型層ともいう)
2が設けられている。このN型層2のリン濃度は5×1
15/cm3程度であり、その厚みは1μm程度であ
る。
【0028】また、この半導体基板1のN型層2の周囲
には、ホウ素等のP型不純物を含むP型素子分離層5が
設けられている。このP型素子分離層5は、N型層2よ
りも拡散深さが大きくなされている。このP型素子分離
層5によって、一方のN型層2と他方のN型層2(図示
せず)は電位的に分離されている。
【0029】また、この半導体装置100は、N型層2
の所定領域に第1の電極部の一例となる下部電極層(対
向電極)6を備えている。この下部電極層6は、N型層
2よりもリンを高濃度に含むN型不純物拡散層である。
【0030】この下部電極層6には、図1に示すよう
に、凹部32と凸部33が設けられている。図1におい
て、この凹部32と凸部33(以下で、これらを合わせ
て凹凸部ともいう)の段差は、例えば230nm程度で
ある。
【0031】また、この下部電極層6が設けられた半導
体基板1には素子分離用のフィールド酸化膜3が設けら
れている。そして、このフィールド酸化膜3から下部電
極層6は露出するようになされている。このフィールド
酸化膜3の膜厚は、500nm程度である。
【0032】さらに、この半導体装置100は、下部電
極層6の凹部32上とフィールド酸化膜3上に誘電性の
膜の一例となる誘電体膜7を備えている。この誘電体膜
7は、例えばシリコン窒化膜である。この誘電体膜7の
厚みは、例えば30nm程度である。
【0033】また、この半導体装置100は、第2の電
極部の一例となる上部電極(蓄積電極)8を備えてい
る。図1に示すように、この上部電極8は、下部電極層
6の凹部32にある誘電性の膜上に積層して設けられて
いる。この上部電極8は、例えばリンをドープされた多
結晶シリコンであり、その膜厚は200nm程度であ
る。
【0034】さらに、この半導体装置100は、半導体
基板1上に絶縁性の膜の一例となる層間絶縁膜10を備
えている。図1に示すように、この層間絶縁膜10は、
上部電極8と、誘電体膜7と、下部電極層6等を覆うよ
うになされている。この層間絶縁膜10は、例えばシリ
コン酸化膜であり、その膜厚は1.2μm程度である。
この層間絶縁膜10の上面は平坦化(平滑化)されてい
る。
【0035】また、この層間絶縁膜10の上部電極8上
にはコンタクトホールが設けられており、このコンタク
トホールにプラグ電極11Bが設けられている。このプ
ラグ電極11Bは、上部電極8を層間絶縁膜10上に引
き出すためのものである。このプラグ電極11Bは、図
1の上部電極8側から上方に向けて、例えば、チタン約
30nm/窒化チタン約70nm/タングステン約60
0nm、の三層構造になされている。また、プラグ電極
11Bのピッチ間隔は、1μm程度である。
【0036】同様に、層間絶縁膜10の下部電極の凸部
33上にもコンタクトホールが設けられており、このコ
ンタクトホールにプラグ電極11Aが設けられている。
このプラグ電極11Aによって、下部電極層6は誘電体
膜7と層間絶縁膜10の上方に引き出されている。この
プラグ電極11Aの構造は、例えばプラグ電極11Bと
同じく、チタン/窒化チタン/タングステンの三層構造
になされている。
【0037】そして、半導体装置100は、プラグ電極
11A上に引き出し電極12Aを、プラグ電極11B上
に引き出し電極12Bをそれぞれ備えている。これらの
プラグ電極12A及び12Bは、例えば、チタンを含む
バリアメタルと、アルミニウム又はアルミニウム合金と
の二層構造になされている。
【0038】ところで、この半導体装置100では、上
部電極8と誘電体膜7の積層膜厚は約230nmであっ
た。また、下部電極層6の凹凸部の段差も約230nm
である。つまり、上部電極8の上面と、下部電極層の凸
部33上面とはほぼ同じ高さになされている。
【0039】従って、上部電極8と誘電体膜7とを下部
電極層6の凹部32内に取り込んだキャパシタ電極内包
構造の半導体キャパシタ(MIS型キャパシタ)を得る
ことができる。
【0040】さらに、この半導体キャパシタを覆う層間
絶縁膜10は平坦化されている。これにより、下部電極
層6の凸部33上面から層間絶縁膜10の上面までの距
離をTaとし、上部電極8の上面から層間絶縁膜10の
上面までの距離をTbとしたとき、これら両距離の関係
はTa≒Tbである。
【0041】それゆえ、下部電極層6の凸部33上と上
部電極8上の層間絶縁膜10にコンタクトホールを形成
する時に、上部電極8へのオーバエッチングを抑制でき
る。これにより、上部電極8を通して誘電体膜7に流れ
る電流、いわゆるPIDを低減できる。
【0042】尚、上部電極8の上面の高さは、下部電極
層の凸部33上面の高さよりも低くなされていても良
い。この場合には、下部電極層6の凸部33上面から層
間絶縁膜10の上面までの距離Taと、上部電極8の上
面から層間絶縁膜10の上面までの距離Tbとの関係は
Ta<Tbとなる。
【0043】従って、コンタクトホールを形成する際
に、距離Tbに合わせてエッチング条件(エッチング時
間等)を設定できるので、Ta≒Tbの場合と同様に、
上部電極8へのオーバエッチングを抑制できる。
【0044】次に、本発明の実施形態に係る半導体装置
100の製造方法について説明する。図2〜図7は半導
体装置100の製造例(その1〜6)を示す工程図であ
る。ここでは、上述した半導体装置100を製造する場
合を想定する。従って、同じ符号のものは同じ機能を有
するので、その説明を省略する。
【0045】まず、図2Aに示す半導体ウェハ41を用
意する。この半導体ウェハ41は、ホウ素を1×1015
/cm3程度含むP型の単結晶シリコン基板である。次
に、この半導体ウェハ41上に単結晶シリコン膜42を
形成する。この単結晶シリコン膜42の形成は、例えば
エピタキシャル成長により行う。この単結晶シリコン膜
42は、リンを1×1015/cm3程度含み、その膜厚
は1μm程度である。以下で、この単結晶シリコン膜4
2と半導体ウェハ41とを合わせて半導体基板1とい
う。
【0046】次に、この半導体基板1を熱酸化して、半
導体基板面にシリコン酸化膜(図示せず)を形成する。
そして、このシリコン酸化膜上にシリコン窒化膜43を
形成する。このシリコン窒化膜43は、周知技術のLO
COS(local oxidation of si
licon)プロセスを行う際に素子形成領域のマスク
として使用するものである。
【0047】図2Aに示すように、半導体基板1にシリ
コン窒化膜43を形成した後、このシリコン窒化膜43
に選択的にエッチング処理を施す。これにより、下部電
極層の凸部33(図1参照)を形成する領域(以下で、
凸部形成領域ともいう)44以外のシリコン窒化膜43
とシリコン酸化膜とを除去する。
【0048】次に、図2Bに示すように、LOCOSプ
ロセスにより、この半導体基板1にフィールド酸化膜3
を形成する。このフィールド酸化膜3の厚みは、約50
0nm程度である。
【0049】次に、図3Aに示すように、フィールド酸
化膜3が形成された半導体基板1の上方に、フォトリソ
グラフィによって第1のレジストパターン46を形成す
る。これにより、下部電極の凹部32(図1参照)を形
成する領域(以下で、凹部形成領域ともいう)を除く半
導体基板1の上方全面をマスクする。
【0050】そして、このレジストパターン46が形成
された半導体基板1にエッチング処理を施して、凹部形
成領域のフィールド酸化膜3を除去する。これにより、
半導体基板1に230nm程度の深さの凹部を形成す
る。このエッチング処理には、エッチャントとしてフッ
酸溶液を使用する。半導体基板1に凹部を形成した後、
レジストパターン46を周知のアッシング等により除去
する。
【0051】次に、図3Bに示すように、凹部が形成さ
れた半導体基板1を熱酸化して、フィールド酸化膜3で
覆われていない半導体基板面に40nm程度のバッファ
酸化膜4を形成する。
【0052】バッファ酸化膜4を形成した後、図4Aに
示すように、P型素子分離層5(図1参照)を形成する
領域のみを開口する第2のレジストパターン47をフィ
ールド酸化膜3及びバッファ酸化膜4上に形成する。そ
して、このレジストパターン47をマスクにして、ホウ
素を半導体基板1にイオン注入する。このイオン注入の
条件は、例えば、打ちこみエネルギー400keV、ド
ーズ量5×1013/cm2程度である。ホウ素をイオン
注入した後、レジストパターン47をアッシングして除
去する。
【0053】レジストパターン47をアッシングして除
去した後、図4Bに示すように、半導体基板1の全面に
リンをイオン注入する。このイオン注入の条件は、例え
ば、打ち込みエネルギー70keV、ドーズ量5×10
13/cm2である。前のボロンイオンの打ち込みエネル
ギーと比べて、リンイオンの打ち込みエネルギーを低く
抑えているので、リンイオンはフィールド酸化膜3下の
半導体基板1には到達しない。つまり、フィールド酸化
膜3で覆われていない半導体基板面にのみリンイオンが
選択的に注入される。
【0054】その後、この半導体基板1に熱処理(アニ
ール)を施して、半導体基板1にイオン注入したボロン
及びリンを拡散させる。これにより、図5Aに示すよう
に、P型素子分離層5及び下部電極層6を半導体基板1
に形成する。次に、この半導体基板1にエッチング処理
を施して、バッファ酸化膜4を除去する。このエッチン
グ処理には、例えばフッ酸溶液を使用する。
【0055】そして、図5Bに示すように、この半導体
基板1の上方全面に誘電体膜7を約30nm形成する。
この誘電体膜7は例えばシリコン窒化膜であり、その形
成はCVDによって行う。
【0056】次に、図6Aに示すように、この誘電体膜
7上に、リンがドープされた多結晶シリコン膜48を2
00nm程度形成する。この多結晶シリコン膜48の形
成は、例えばCVDによって行う。そして、この多結晶
シリコン膜48上に第3のレジストパターン51を形成
する。このレジストパターン48によって、上部電極8
(図1参照)となる領域(以下で、上部電極形成領域と
もいう)49の多結晶シリコン膜48をマスクする。
【0057】次に、このレジストパターン48が形成さ
れた半導体基板1にエッチング処理を施して、上部電極
形成領域49以外の多結晶シリコン膜48を除去する。
これにより、図6Bに示すように、下部電極凹部32内
に内包される位置の誘電体膜7上に上部電極8を形成す
る。この上部電極8の形成は、例えばCF4−O2をエッ
チングガスとするドライエッチングにより行う。
【0058】半導体基板1に上部電極8を形成した後、
図7Aに示すように、この上部電極8上に層間絶縁膜1
0を1.2μm程度形成する。この層間絶縁膜10は例
えばシリコン酸化膜であり、その形成はCVDによって
行う。次に、この層間絶縁膜10の上面を平坦化する。
この平坦化処理は、例えばCMPにより行う。
【0059】その後、図7Bに示すように、この層間絶
縁膜10上に第4のレジストパターン52を形成する。
このレジストパターン52は、上部電極8の上方と下部
電極層6の凸部33上方にそれぞれ開口部を有するもの
である。そして、このレジストパターン52をマスクに
して、層間絶縁膜10にドライエッチング処理を施す。
これにより、第1の開口部の一例となるコンタクトホー
ル53Aと、第2の開口部の一例となるコンタクトホー
ル53Bとを層間絶縁膜10に一括して形成する。
【0060】このドライエッチングには、例えば、ヘリ
コン波プラズマエッチング装置や、ECRプラズマエッ
チング装置、またはICP型プラズマエッチング装置等
の高密度プラズマエッチング装置を用いて行う。また、
この高密度プラズマエッチングには、例えば、CF
4や、CF4−H2等のエッチングガスを使用する。
【0061】次に、このコンタクトホール53A及び5
3Bが形成された層間絶縁膜10の上方全面にチタン
(図示せず)を30nm程度形成し、さらに、窒化チタ
ン(図示せず)を70nm程度形成する。これらのチタ
ン及び窒化チタンの形成は、例えばスパッタによって行
う。そして、この窒化チタン上にタングステン(図示せ
ず)を600nm程度形成する。このタングステンの形
成は、例えば、CVDによって行う。
【0062】層間絶縁膜10のコンタクトホール53A
及び53Bを埋め込むように三層構造の導電膜(チタン
/窒化チタン/タングステン)を形成した後、これらの
導電膜にエッチバック処理を施す。これにより、コンタ
クトホール53A及び53B内に、タングステンプラグ
11A及び11B(図1参照)を形成する。
【0063】さらに、タングステンプラグ11A及び1
1Bが形成された層間絶縁膜10上にチタンを含むバリ
アメタル(図示せず)と、アルミニウム(図示せず)を
形成する。これらのバリアメタルと、アルミニウムはス
パッタにより形成する。次に、このアルミニウム上にタ
ングステンプラグ11A及び11Bの上方を覆うレジス
トパターンを形成する。そして、このレジストパターン
をマスクにして、アルミニウムにドライエッチング処理
を施し、取出し電極12Aと12Bを形成する。これに
より、図1に示した半導体装置100を完成する。
【0064】このように、本発明に係る半導体装置10
0の製造方法によれば、半導体基板1にMIS型キャパ
シタを形成する際に、この半導体基板1の所定領域に凹
凸部を成す下部電極層6を形成し、少なくともこの下部
電極層6の凹部32に誘電体膜7と上部電極8とを順次
形成し、さらにこの半導体基板1の上方全面に層間絶縁
膜10を形成して平坦化し、この層間絶縁膜10に選択
的にエッチング処理を施して、下部電極層6の凸部33
上にコンタクトホール53Aを形成すると共に、上部電
極8上にコンタクトホール53Bを形成するようになさ
れる。
【0065】従って、上部電極8の上面と下部電極層6
部の凸部33上面との高低差を、当該下部電極層6の凹
凸部の段差で吸収できる。
【0066】これにより、従来方式と比べて、平坦化さ
れた層間絶縁膜10に選択的にドライエッチング処理を
施して、コンタクトホール53A及び53Bを一括形成
する際に、両電極部上の層間絶縁膜10の厚みを揃える
ことができるので、これらのコンタクトホール53A及
び53Bを同時に形成できる。それゆえ、上部電極8が
エッチングガスに曝されてしまう時間を短縮できるの
で、この上部電極8下の誘電体膜7へのダメージ、即
ち、PIDを確実に低減できる。
【0067】また、誘電体膜7に与えるPIDを低減で
きるので、誘電体膜7をより一層薄膜化できる。これに
より、Sub−halfμm世代以降のキャパシタの高
容量化にも大きく貢献できる。
【0068】尚、この実施形態では、下部電極層6の凸
部33上面から層間絶縁膜10の上面までの距離をTa
とし、上部電極8の上面から層間絶縁膜10の上面まで
の距離をTbとしたとき、これら両距離の関係をTa≒
Tbとする場合について説明したが、これに限られるこ
とはない。
【0069】例えば、上部電極8の上面よりも下部電極
層6の凸部33上面が高くなるように当該下部電極層6
の凹凸部の段差を調整し、これら両距離の関係を、Ta
≦Tbと規定しても良い。コンタクトホール形成時のド
ライエッチング時間をTbに合わせて設定できるので、
上部電極8へのオーバエッチング量を低減できる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る半導
体装置によれば、第1の電極部の凹部に設けられた誘電
性の膜上に第2の電極部を備え、この第2の電極部の上
面の高さは、第1の電極部の凸部上面の高さと同じ、又
は当該凸部上面の高さよりも低くなされたものである。
【0071】この構成によって、第2の電極部と誘電性
の膜とを第1の電極凹部内に取り込んだキャパシタ電極
内包構造の半導体キャパシタを得ることができる。
【0072】従って、第1、第2の電極部上に絶縁性の
膜を覆って当該電極部を引き出すためのコンタクトホー
ル形成時に、両電極部上の絶縁性の膜の厚みを揃えるこ
とができるので、第2の電極部へのオーバエッチングを
抑制できる。これにより、誘電性の膜へのダメージを確
実に低減できる。
【0073】本発明に係る半導体装置の製造方法によれ
ば、所定の下地部材にキャパシタを形成する際に、この
下地部材の所定領域に凹凸部を成す第1の電極部を形成
し、少なくともこの第1の電極部の凹部に誘電性の膜と
第2の電極部とを順次形成し、さらにこの下地部材の上
方全面に絶縁性の膜を形成して平坦化し、この絶縁性の
膜に選択的にエッチング処理を施して、第1の電極部の
凸部上に第1の開口部を形成すると共に、第2の電極部
上に第2の開口部を形成するようになされる。
【0074】この構成によって、第2の電極部の上面と
第1の電極部の凸部上面との高低差を当該第1の電極部
の凹凸部の段差で吸収できる。
【0075】従って、従来方式と比べて、平坦化された
絶縁性の膜に選択的にドライエッチング処理を施して第
1、第2の開口部を一括形成する際に、両電極部上の絶
縁性の膜の厚みを揃えることができるので、これらの開
口部を同時に形成できる。
【0076】これにより、第2の電極部がエッチングガ
スに曝されてしまう時間を短縮できるので、この第2の
電極部下の誘電性の膜へのダメージを確実に低減でき
る。
【0077】それゆえ、誘電性の膜の本来の膜質を良好
に維持でき、信頼性を向上した半導体装置を再現性良く
製造できる。
【0078】この発明は、Sub−halfμm世代以
降のMIS型キャパシタを搭載したBipolar集積
回路や、BiCMOS集積回路等に適用して極めて好適
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る半導体装置100の構
成例を示す断面図である。
【図2】A及びBは半導体装置100の製造例(その
1)を示す工程図である。
【図3】A及びBは半導体装置100の製造例(その
2)を示す工程図である。
【図4】A及びBは半導体装置100の製造例(その
3)を示す工程図である。
【図5】A及びBは半導体装置100の製造例(その
4)を示す工程図である。
【図6】A及びBは半導体装置100の製造例(その
5)を示す工程図である。
【図7】A及びBは半導体装置100の製造例(その
6)を示す工程図である。
【図8】A及びBは従来例に係る半導体装置90の製造
方法(その1)を示す工程図である。
【図9】A及びBは従来例に係る半導体装置90の製造
方法(その2)を示す工程図である。
【図10】A及びBは従来例に係る半導体装置90の製
造方法(その3)を示す工程図である。
【符号の説明】
1・・・半導体基板(下地部材)、2・・・N型層、6
・・・下部電極層(第1の電極部)、7・・・誘電体膜
(誘電性の膜)、8・・・上部電極(第2の電極部)、
10・・・層間絶縁膜(絶縁性の膜)、32・・・凹
部、33・・・凸部、53A・・・第1のコンタクトホ
ール(第1の開口部)、53B・・・第2のコンタクト
ホール(第2の開口部)、100・・・半導体装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電極部と第2の電極部で誘電性の
    膜を挟み込んだ半導体キャパシタを有する装置であっ
    て、 所定の下地部材と、 凹凸部を有して前記下地部材の所定領域に設けられた第
    1の電極部と、 少なくとも前記第1の電極部の凹部に設けられた誘電性
    の膜と、 前記誘電性の膜上に積層して設けられた第2の電極部と
    を備え、 前記第2の電極部の上面の高さは、 前記第1の電極部の凸部上面の高さと同じ、又は当該凸
    部上面の高さよりも低くなされたことを特徴とする半導
    体装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の電極部及び前記第1の電極部
    を含む下地部材の上方に設けられて平坦化処理された絶
    縁性の膜を備えたことを特徴とする請求項1に記載の半
    導体装置。
  3. 【請求項3】 所定の下地部材にキャパシタを形成する
    方法であって、 前記下地部材の所定領域に凹凸部を成す第1の電極部を
    形成する工程と、 少なくとも前記第1の電極部の凹部に誘電性の膜を形成
    する工程と、 前記第1の電極凹部内に内包される位置の誘電性の膜上
    に第2の電極部を形成する工程と、 前記第2の電極部が形成された下地部材の上方全面に絶
    縁性の膜を形成する工程と、 前記絶縁性の膜を平坦化する工程と、 平坦化された前記絶縁性の膜に選択的にエッチング処理
    を施して、前記第1の電極部の凸部上に第1の開口部を
    形成すると共に、前記第2の電極部上に第2の開口部を
    形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 前記下地部材に半導体基板を使用すると
    き、 前記半導体基板の所定領域を選択的に酸化して所定の酸
    化膜を形成し、 前記酸化膜が形成された半導体基板の所定領域にエッチ
    ング処理を施して当該酸化膜を除去することにより凹凸
    部を形成し、その後、 前記凹凸部が形成された半導体基板の所定領域に所定の
    不純物を注入して、前記第1の電極部を形成することを
    特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010239001A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Sony Corp 容量素子とその製造方法および固体撮像装置と撮像装置
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