JP2003217221A - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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JP2003217221A
JP2003217221A JP2002008650A JP2002008650A JP2003217221A JP 2003217221 A JP2003217221 A JP 2003217221A JP 2002008650 A JP2002008650 A JP 2002008650A JP 2002008650 A JP2002008650 A JP 2002008650A JP 2003217221 A JP2003217221 A JP 2003217221A
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disc
disk
drive unit
lock
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JP2002008650A
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Masatoshi Ito
政俊 伊藤
Nobuyuki Shintani
伸行 新谷
Osamu Watanabe
理 渡辺
Satoshi Haga
智 芳賀
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Alpine Electronics Inc
Original Assignee
Alpine Electronics Inc
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Publication date
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    • G11INFORMATION STORAGE
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    • G11B33/00Constructional parts, details or accessories not provided for in the other groups of this subclass
    • G11B33/02Cabinets; Cases; Stands; Disposition of apparatus therein or thereon
    • G11B33/08Insulation or absorption of undesired vibrations or sounds
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B17/00Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor
    • G11B17/22Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor from random access magazine of disc records
    • G11B17/221Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor from random access magazine of disc records with movable magazine
    • G11B17/223Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor from random access magazine of disc records with movable magazine in a vertical direction
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B17/00Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor
    • G11B17/22Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor from random access magazine of disc records
    • G11B17/228Control systems for magazines

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  • Automatic Disk Changers (AREA)
  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動ユニットが弾性部材で支持されているデ
ィスク装置において、前記駆動ユニットが筐体内でロッ
クされる状態が長く続くのを防止できるようにする。 【解決手段】 ディスクの待ち受け状態では、ロック部
材69による駆動ユニット50のロックを解除し、駆動
ユニット50がダンパー66とコイルばね67とで弾性
支持された状態とする。これによりピン68のロック拘
束時間が短くなり、ピン68の破損などを防止できる。
そしてディスクを受け入れるときにロック部材69を動
作させて、駆動ユニット50をロック状態とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転駆動手段およ
びヘッドを有する駆動ユニットが筐体内で弾性支持され
ているディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車載用などのディスク装置では、ディス
クを回転させる回転駆動手段および光ヘッドを備えた駆
動ユニットが筐体内においてダンパーなどの弾性部材に
よって弾性的に支持されている。
【0003】挿入口からのディスクの挿入を待つ待機状
態では、前記駆動ユニットが筐体内でロック部材と嵌合
してロック状態とされ、挿入口から挿入されたディスク
を、駆動ユニット内に案内しやすくしている。
【0004】そして、ディスクが回転駆動手段にクラン
プされた後に、前記駆動ユニットのロックが解除され
て、駆動ユニットがダンパーなどで弾性支持された状態
となる。これにより、ディスクを駆動して光ヘッドによ
る再生や記録動作を行っているときに、外部からの振動
が弾性緩衝されて、前記再生や記録動作に悪影響が生じ
るのを防止できるようにしている。
【0005】また、筐体内に複数のディスクを収納する
ストック部が設けられているディスク装置では、回転駆
動手段とストック部との間でディスクを搬送する際に、
前記駆動ユニットをロック状態とし、これにより回転駆
動手段とストック部内の所定領域との間でのディスクの
搬送を確実に行えるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記のように
ディスクを待ち受ける待機状態のときに、駆動ユニット
がロック部材によってロックされた状態であると、この
駆動ユニットがロック状態に置かれる時間が長時間にな
る。したがって、駆動ユニットとロック部材とが常に嵌
合している状態が長く継続し、外部からの振動などによ
り前記ロック嵌合部の疲労や変形や破損などが起きやす
くなる。またダンパーなどの弾性支持部材が常に外部か
ら力を受けることになって、弾性支持部材の弾性力が低
下する心配がある。
【0007】さらに、駆動ユニットがロック状態の時間
が長いと、例えば車体振動などが常に駆動ユニットに作
用するため、駆動ユニット内の機構に振動による疲労を
与えたり、または駆動ユニット内の機構が振動してがた
つき音を発生する問題がある。
【0008】また、従来のディスク装置では、ディスク
を挿入口へ搬出させるとき、または回転駆動手段と前記
ストック部との間でディスクを搬送するときに、駆動ユ
ニットがロック状態であるため、これら動作の途中で動
作エラーが発生し、これを回復できないときに、ディス
クが動作途中で停止し、しかも駆動ユニットがロックさ
れた状態で動作停止となる。
【0009】このような現象が生じたときは修理を待つ
ことになるが、ディスクが動作途中で停止しているた
め、ディスクに傷が付きやすく、また駆動ユニットがロ
ックされたままであるため、ロック嵌合部の損傷などの
二次的な故障が発生しやすくなる。
【0010】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、駆動ユニットが長時間ロック状態に置かれるのを
防止し、また動作エラーが生じたときにも駆動ユニット
がロック状態のまま停止するのを防止できるようにした
ディスク装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は、ディス
クがクランプされる回転駆動手段およびディスクに対向
するヘッドを有する駆動ユニットと、筐体内で前記駆動
ユニットを支持する弾性支持部材と、筐体内で前記駆動
ユニットをロックするロック部材と、挿入口と前記回転
駆動手段との間でディスクを搬送する搬送手段とを有す
るディスク装置において、前記挿入口からディスクが挿
入されていない待機状態のときに、前記ロック部材がロ
ック解除方向に位置して、前記駆動ユニットが弾性支持
部材で弾性支持された状態となっていることを特徴とす
るものである。
【0012】また、前記挿入口からディスクが挿入され
るときに、前記ロック部材を動作させて前記駆動ユニッ
トをロック状態とする制御手段が設けられているもので
ある。
【0013】本発明では、ディスクの受け入れを待つ待
機状態において、駆動ユニットが弾性支持された状態で
維持されるため、ロック嵌合部の疲労や損傷を防止で
き、また駆動ユニット内の機構のがたつき音を防止でき
る。またディスクを受け入れるときに駆動ユニットをロ
ックしているため、ディスクを駆動ユニット内に確実に
導くことができる。
【0014】また、前記回転駆動手段にクランプされて
いたディスクを前記挿入口へ排出する動作中に、動作エ
ラーが生じたときに、前記搬送手段でディスクを前記回
転駆動手段へ戻してクランプさせ、且つ前記ロック部材
によるロックを解除させた状態で動作を停止させる制御
手段が設けられているものである。
【0015】また、前記回転駆動手段にクランプされて
いたディスクを前記挿入口へ排出させ、挿入口からディ
スクが突出している状態で前記搬送手段を停止させ、そ
の後の所定時間内に挿入口からディスクが抜き取られな
かったときに、前記搬送手段でディスクを前記回転駆動
手段へ戻してクランプさせ、且つ前記ロック部材による
ロックを解除させた状態で動作を停止させる制御手段が
設けられているものである。
【0016】さらに第2の本発明は、ディスクがクラン
プされる回転駆動手段およびディスクに対向するヘッド
を有する駆動ユニットと、筐体内で前記駆動ユニットを
支持する弾性支持部材と、筐体内で前記駆動ユニットを
ロックするロック部材と、複数のディスクを収納できる
ストック部と、前記ストック部と前記回転駆動手段との
間でディスクを搬送する搬送手段とを有するディスク装
置において、前記回転駆動手段にクランプされていたデ
ィスクを前記ストック部へ供給する動作中に、動作エラ
ーが生じたときに、前記搬送手段でディスクを前記回転
駆動手段へ戻してクランプさせ、且つ前記ロック部材に
よるロックを解除させた状態で動作を停止させる制御手
段が設けられていることを特徴とするものである。
【0017】前記のようにディスクの排出動作や、スト
ック部とのディスクの搬送動作において動作エラーが発
生したときに、駆動ユニットが弾性支持状態となるよう
にして動作を停止させることにより、例えば修理を待つ
までにロック嵌合部が損傷するのを防止でき、またディ
スクが回転駆動手段でクランプされた状態で動作停止と
なるため、ディスクを損傷しにくくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。
【0019】図1は本発明のディスク装置の内部構造の
一例を示す斜視図、図2はその平面図、図3は図2のI
II−III線の断面図、図4は前記ディスク装置の内
部構造を示す側面図である。
【0020】図1および図2に示すディスク装置1は、
直径が8cmのディスク(小径ディスク)と、直径12
cmのディスク(大径ディスク)のそれぞれのCD(コ
ンパクトディスク)またはDVD(ディジタル・バーサ
タイル・ディスク)などの各種ディスクの再生や記録が
可能である。また直径が12cmの大径ディスクは、デ
ィスク装置の内部に複数枚ストックされ、且つ選択され
て駆動することもできる。
【0021】図4に示すように、装置本体の筐体10の
正面には、液晶表示パネルや各種のスイッチ類を有する
ノーズ部が設けられている(図示せず)。前記ノーズ部
には、幅方向に延びるスリット状の挿入口15が設けら
れている。このディスク装置1のY1側の奥部には、複
数の大径ディスクを高さ方向(Z方向)に積層可能なス
トック部3が設けられており、大径ディスクは前記スト
ック部3に設けられたディスクホルダ41に1枚ずつ保
持され、且つ高さ方向に積み重ねられた状態で収納され
る。
【0022】図1および図2に示すように、前記ノーズ
部に設けられた挿入口15と前記ストック部3との間に
はディスクの搬入および搬出を行うディスク搬送部5が
設けられている。このディスク搬送部5の構成として、
ベース2上には、第1の移動部材6と第2の移動部材7
が幅方向(X1−X2方向)へ移動可能に設けられてい
る。第1の移動部材6にはラック6aが形成され、第2
の移動部材7には前記ラック6aと対向するラック(図
示せず)が設けられている。前記ベース2上には、図2
に示す設定モータMによって回転駆動される連結歯車8
が、間隔設定手段として設けられており、この連結歯車
8が前記第1の移動部材6のラック6aと、第2の移動
部材7のラックの双方に噛み合っている。設定モータM
によって前記連結歯車8が回転させられると、前記第1
の移動部材6と第2の移動部材7が同期して、互いに接
近する方向および離れる方向へ移動する。
【0023】前記第2の移動部材7には、ディスク導入
・排出方向である図示Y1−Y2方向に延びる案内部材
(案内手段)11が設けられている。前記案内部材11
の対向側(図示X1側)の面には、図示Y方向に延びる
案内用のガイド溝11aが形成されている。図3に示す
ように、前記ガイド溝11aの断面形状は、図示X1側
の開口端側が広くX2側が狭いV字形状である。
【0024】案内部材11の排出側(Y2側)の端部に
は、検知アーム(検知部材)12が設けられている。前
記検知アーム12は、軸13を中心に図2において時計
回りおよび反時計回りに回転できるように支持されてお
り、且つ図示しない付勢部材により反時計回り方向に付
勢されている。
【0025】また検知アーム12には、案内部材11の
排出側の端部に位置する検知片12aが折り曲げ形成さ
れている。案内部材11のガイド溝11a内に挿入され
て移動するディスクDの外周縁によって前記検知片12
aが、外側(X2方向)へ押されると、検知アーム12
が時計回り方向に回動する。
【0026】前記検知アーム12の他端には、紙面下方
に折り曲げられた押圧片12bが形成されており、この
押圧片12bが、挿入検知スイッチ14のアクチュエー
タに対向している。そして、検知アーム12が時計回り
方向に回動させられると、前記押圧片12bによって前
記挿入検知スイッチ14がON状態に切り換えられる。
【0027】また、検知アーム12が反時計回り方向に
回動し、前記検知片12aが、案内部材11のガイド溝
11aの排出側(Y2側)端部を覆っている状態のとき
には、前記押圧片12bが挿入検知スイッチ14のアク
チュエータから離れ、挿入検知スイッチ14がOFF状
態に切り換えられる。
【0028】前記第1の移動部材6の表面には、ディス
クDの挿入方向(Y方向)に並ぶ第1ないし第4の搬送
ローラ21,22,23,24からなる搬送手段20
が、前記案内部材11に対向して設けられている。図3
に示すように、前記第1ないし第4の搬送ローラ21,
22,23,24は、上下に中心から外周側に向けて肉
厚が徐々に薄くなるフランジが形成されており、ディス
クDの縁部は前記フランジ間のV溝内で保持される。
【0029】装置内には図示を省略する搬送モータが設
けられており、この搬送モータの動力が減速ギヤ群によ
り減速され、且つ伝達ギヤ25,26,27などを介し
て各搬送ローラ21,22,23,24に伝達され、第
1ないし第4の搬送ローラ21,22,23,24が全
て同一方向に回転駆動される。前記第1ないし第4の搬
送ローラ21,22,23,24が時計回りに回転する
と、ディスクDが装置奥部方向(Y1方向)へ搬入さ
れ、反時計回りに回転動作すると、ディスクDが外部方
向(Y2方向)へ搬出される。
【0030】図1に示すように、前記第1の移動部材6
には、支持軸を支点として、一定の角度範囲で回動可能
な回動アーム28が設けられ、前記第1の搬送ローラ2
1はこの回動アーム28の先部に支持されている。ま
た、回動アーム28は、引張りコイルスプリングなどの
付勢部材によって常に時計回り方向に付勢されている。
そして、前記第1の移動部材6上には、前記回動アーム
28が反時計方向へ所定角度回動したときにON状態と
なる挿入検知スイッチ29(図2参照)が設けられてい
る。
【0031】前記ベース2には、前記第2の移動部材7
のX方向の移動位置を検出するリニアポジションセンサ
(図示せず)が設けられている。このリニアポジション
センサは例えば直線可変抵抗器であり、その直線的に変
化する抵抗値によって、前記第2の移動部材7の位置を
検出でき、その結果、案内部材11と搬送手段20との
対向間隔Wxを検出可能となっている。
【0032】図2に示すように、前記案内部材11に
は、第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32
が設けられている。この第1の検知スイッチ31と第2
の検知スイッチ32は、ディスクがクランプ位置へ移動
したことを検知するクランプ位置の検知手段として機能
している。図5に示すように、前記第1の検知スイッチ
31と第2の検知スイッチ32のそれぞれのアクチュエ
ータ31a,32aは、前記案内部材11のガイド溝1
1a内に現れている。前記ガイド溝11a内を移動する
ディスクDの縁部で前記アクチュエータ31aまたは3
2aが押圧されると、第1の検知スイッチ31または第
2の検知スイッチ32がON状態に動作する。
【0033】前記ストック部3には、前記案内部材11
と搬送手段20とで挟持されて搬入される直径12cm
の大径ディスクの前方の外周縁を保持するディスクホル
ダ41が設けられている。このディスクホルダ41はデ
ィスクの厚み方向に複数個(図の実施の形態では6個)
設けられており、上下に重ねられた状態である。
【0034】前記ベース2上には、複数本の案内支柱4
2が垂直に設置されて回転自在に支持されている。全て
の案内支柱42の基端部には小歯車43が一体に形成さ
れており、ベース2上には全ての前記小歯車43と噛み
合うリング状歯車44が設けられている。前記リング状
歯車44が図示しない選択モータで駆動されることによ
り、全ての案内支柱42は全て同期して回転駆動され
る。
【0035】全ての案内支柱42の外周にはスクリュー
溝42aが形成されている。このスクリュー溝42a
は、案内支柱42の上部と下部においてピッチが密であ
り、中間部分でピッチが疎となっている。前記ディスク
ホルダ41には、前記案内支柱42のスクリュー溝42
aと噛み合う突起が設けられている。前記案内支柱42
が回転すると、それぞれのディスクホルダ41が前記ス
クリュー溝42aによって上下に移動させられる。
【0036】前記のようにスクリュー溝42aは、案内
支柱42の上部と下部においてピッチが密であるため、
ディスクホルダ41は上部と下部で密に重なるようにス
トックされる。またスクリュー溝42aは案内支柱42
の中間部分でピッチが疎となっているため、案内支柱4
2の中間部分では、いずれか1つのディスクホルダ41
が、上下に隣接する他のディスクホルダと離れた状態
で、上下に移動することができる。ディスクホルダ41
の上下への移動動作によって、いずれかのディスクホル
ダ41が選択され、図1に示すように、選択されたディ
スクホルダ41が、前記案内部材11および搬送手段2
0と同じ高さ位置の選択位置41Aへ移動して停止す
る。
【0037】図1に示すように、前記ベース2上には、
選択検知手段45が設けられている。この選択検知手段
45は、前記リング状歯車44に噛み合って、このリン
グ状歯車44で回転させられる歯車45aと、前記歯車
45aで回転させられる検知器とで構成されている。こ
の選択検知手段45からの検知出力により、ストック部
3内の何番目のディスクホルダ41が選択位置41Aへ
移動しているか、および選択されたディスクホルダ41
が選択位置41Aへ確実に移動したか否かが検出される
ようになっている。
【0038】前記ベース2上には駆動ユニット50が設
けられている。図3に示すように、この駆動ユニット5
0は、ドライブシャーシ51とクランプシャーシ52を
有している。ドライブシャーシ51とクランプシャーシ
52は互いに平行な状態で組み合わされており、ドライ
ブシャーシ51とクランプシャーシ52は相対的に互い
に接近し離反する方向へ移動できるようになっている。
前記案内部材11と前記搬送手段20によるディスクD
の搬送経路の下側に前記ドライブシャーシ51が位置
し、上側に前記クランプシャーシ52が位置している。
【0039】前記ドライブシャーシ51には、下側にス
ピンドルモータ53が設けられ、上側には前記スピンド
ルモータ53で回転駆動されるターンテーブル54が設
けられている。この実施の形態では、前記ターンテーブ
ル54が回転駆動手段である。また、ドライブシャーシ
51の下には光ヘッド55が設けられている。この光ヘ
ッド55の対物レンズから照射される再生用の検知光ま
たは記録用の光は、ドライブシャーシ51に形成された
切欠きを通してディスクDの記録面に照射される。また
光ヘッド55はディスクDの記録面に沿って移動させら
れる。
【0040】一方、クランプシャーシ52には、クラン
パ56が回転自在に支持されており、前記クランパ56
は板ばね57によって下方向へ付勢されている。
【0041】前記ドライブシャーシ51を搭載してY方
向へ移動する移動ベース(図示せず)、または前記ベー
ス2上には、クランプ駆動手段が設けられている。この
クランプ駆動手段の動力が前記ドライブシャーシ51と
クランプシャーシ52に伝達されることにより、ドライ
ブシャーシ51とクランプシャーシ52とが接近する方
向と離れる方向へ駆動される。ドライブシャーシ51と
クランプシャーシ52とか離れると、ターンテーブル5
4とクランパ56との間にディスクDが移動する隙間が
形成される。またドライブシャーシ51とクランプシャ
ーシ52とが接近すると、ターンテーブル54とクラン
パ56とが接近し、このとき、クランパ56は、板ばね
57の力でディスクDを挟んでターンテーブル54に弾
圧させられる。
【0042】図4に示すように、筐体10の内部には、
前記駆動ユニット50を搭載した移動ベースを支持する
支持シャーシ65が設けられている。前記駆動ユニット
50のドライブシャーシ51は、前記支持シャーシ65
の上面においてY1−Y2方向へ移動可能に指示されて
いる。また図示しないモータの動力によって、前記駆動
ユニット50は、支持シャーシ65上においてY1−Y
2方向へ移動させられる。
【0043】図2と図4は、駆動ユニット50が駆動位
置へ移動した状態を示している。ディスクDは図2と図
4に示す駆動位置に停止している駆動ユニット50によ
ってクランプされ回転駆動される。また、前記ストック
部3のディスクホルダ41を上下に移動させて、いずれ
かのディスクを選択する動作を行うときには、図4にお
いて破線で示すように、前記駆動ユニット50が挿入口
15側(Y2側)へ退避移動して、ディスクホルダ41
とともに昇降するディスクDが前記駆動ユニット50に
当たらないようになる。
【0044】図4に示すように、前記支持シャーシ65
は、筐体10内において、ダンパー66で支えられ、コ
イルばね67で吊り下げられている。前記ダンパー66
はゴムの袋体の内部にエアーやオイルなどの流体が封入
されているものである。
【0045】前記支持シャーシ65の側面にはピン6
8,68が固定されている。一方、筐体10側にはY1
−Y2方向へ移動するロック部材69が設けられてお
り、前記ピン68,68は、ロック部材69に形成され
たロック穴70,70内に挿入されている。このロック
穴70,70は、Y2側において幅寸法が狭くなるロッ
ク部70a,70aを有している。
【0046】図4に示すように、駆動ユニット50が駆
動位置へ移動し、挿入口15から挿入されたディスクが
ターンテーブル54とクランパ56との間に供給される
とき、および選択位置41Aのディスクホルダ41から
ディスクDが引出されて、前記ターンテーブル54とク
ランパ56との間に供給されるときには、図4に示すよ
うに、ロック部材69がY1方向へ移動して前記ロック
部70a,70a内にピン68,68が保持されて、支
持シャーシ65がロックされた状態である。
【0047】また、ターンテーブル54とクランパ56
とが接近して、ターンテーブル54とクランパ56とで
ディスクDの中心穴がクランプ可能な状態となるときに
は、これと同時にロック部材69がY2方向へ移動し
て、ロック穴70,70のロック部70a,70aがピ
ン68,68から離れ、支持シャーシ65のロックが解
除される。このとき、支持シャーシ65および駆動ユニ
ット50は、前記ダンパー66,66およびコイルばね
67によって、筐体10内において弾性的に支持された
状態となる。
【0048】前記第1の移動部材6と第2の移動部材7
を移動させてその対向間隔Wxを設定する設定モータM
はモータドライバ63により駆動されるが、このモータ
ドライバ63は主制御装置61により制御される。その
他装置内の全てのモータは前記主制御装置61により制
御される。
【0049】また、第2の移動部材7の移動位置を検知
するリニアポジションセンサからの検知出力も、前記主
制御装置61に与えられる。また案内部材11に設けら
れている第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ
32の検知出力も前記主制御装置61に与えられる。
【0050】さらに、前記選択検知手段45の出力も主
制御装置61に与えられる。また図示省略しているが、
前記ストック部3では、選択位置41Aに位置するディ
スクホルダ41内にディスクが完全に保持されたことを
検知する保持検知手段が設けられており、この保持検知
手段および、その他の全ての検知手段からの出力が主制
御装置61に与えられる。
【0051】また前記主制御装置61には、各種プログ
ラムが内蔵されたメモリ62が設けられている。
【0052】次に、上記ディスク装置の動作を説明す
る。ディスクを待ち受ける待機状態(ホームポジショ
ン)では、駆動ユニット50が支持シャーシ65上にて
Y1側へ移動しており、駆動ユニット50が、図2と図
4において一点鎖線で示す駆動位置にある。そして、駆
動ユニット50内のドライブシャーシ51が上昇し、タ
ーンテーブル54がクランパ56に圧接されている。さ
らに、図4に示すロック部材69がY2方向へ移動し、
ロック穴70,70のロック部70a,70aがピン6
8,68から外れて、支持シャーシ65のロックが解除
されており、支持シャーシ65およびこれに支持されて
いる駆動ユニット50がダンパー66,66およびコイ
ルばね67で弾性的に支持された状態にある。
【0053】ディスクを待ち受けるホームポジションの
ときに、支持シャーシ65がロックされずに弾性的に支
持されている状態であると、支持シャーシ65がロック
部材69によってY1方向へ無理に押し付けられること
がなく、ダンパー66やコイルばね67に無理な力が作
用しない。また、車体振動などの振動が、ロック部材6
9とピン68との嵌合部に作用することがなく、ロック
嵌合部に無理な力が作用して疲労や破壊を生じさせるこ
ともなくなる。さらに工場からの出荷時や運搬時に大き
な衝撃が与えられたとしても、前記ロック嵌合部を破損
することを防止できる。
【0054】さらに車体振動などにより、ロック部材6
9とピン68との嵌合部でがたつき音を発生することが
なく、さらに支持シャーシ65上の機構や駆動ユニット
50内の機構に伝えられる振動がダンパー66とコイル
ばね67とで緩和されるため、支持シャーシ65や駆動
ユニット50内の機構のがたつき音を抑制できる。
【0055】また、前記待ち受け状態では、予め選択さ
れたディスクホルダ41が選択位置41Aで停止し、前
記案内部材11と搬送手段20とが同じ高さ位置にあ
る。
【0056】また、前記ホームポジションでは、前記案
内部材11と搬送手段20の対向間隔Wxが最も広くな
っており、直径12cmの大径ディスクを挟持できる間
隔よりもさらに広く設定されている。
【0057】ディスクを挿入する際に、ノーズ部に設け
られた操作釦などを操作すると、搬送手段20の各搬送
ローラ21,22,23,24がディスクを搬入できる
方向へ始動させられる。さらに前記操作釦などが操作さ
れると、クランプ駆動手段によってドライブシャーシ5
1が下降させられて、ターンテーブル54とクランパ5
6とが離れ、その対向間隔内にディスクを導けるように
なる。さらに図4に示すように、このときにロック部材
69がY1方向へ移動し、ピン68,68がロック穴7
0,70のロック部70a,70a内に保持されて、支
持シャーシ65がロックされた状態となる。よって、前
記搬送手段20により搬送されるディスクに、ターンテ
ーブル54やクランパ56が当たるのを防止できる。
【0058】また、前記操作釦などが操作されると、前
記設定モータMが始動して、第1の移動部材6と第2の
移動部材7が接近する方向へ移動して、案内部材11と
搬送手段20との対向間隔Wxが、直径8cmの小径デ
ィスクを挟持できる寸法よりもさらに狭く設定される。
【0059】挿入口から挿入されたディスクの外周縁に
よって、検知アーム12と回動アーム28のいずれか一
方が外方へ押し広げられて、挿入検知スイッチ14と2
9のいずれか一方がONになったとき、主制御装置61
では、ディスクが挿入されたものと判断する。
【0060】ディスクが挿入されたことが判断される
と、設定モータMが駆動されて、第1の移動部材6と第
2の移動部材7が互いに離れる方向へ移動し、案内部材
11と搬送手段20の対向間隔Wxが、直径8cmの小
径ディスクを挟持して搬送できる寸法に広げられ、この
位置で第1の移動部材6と第2の移動部材7の間隔が固
定される。前記対向間隔Wxの設定は、第2の移動部材
7の移動位置を前記リニアポジションセンサで検出する
ことにより制御される。
【0061】このときの対向間隔Wxは、直径8cmの
小径ディスクによって、検知アーム12と回動アーム2
8のいずれか一方のみが外方へ押し広げられて、2つの
挿入検知スイッチ14と29のいずれか一方のみがON
になるが、両方が同時にONにならないように設定され
ている。したがって、主制御部61では挿入検知スイッ
チ14と29の双方が同時にONにならない限り、挿入
されたディスクが小径ディスクであると判断し、案内部
材11と搬送手段20の対向間隔Wxが、8cmの小径
ディスクを挟持して搬送できる位置に固定したままとな
る。
【0062】そして、搬送手段20の各搬送ローラ2
1,22,23,24の時計方向への回転力により小径
ディスクが搬入されるが、ディスクは前記案内部材11
のガイド溝11a内に沿って転がるようにしてY1方向
へ移動させられる。
【0063】小径ディスクが挿入された場合、このディ
スクは前記ストック部3のディスクホルダ41で保持さ
れる位置まで搬入されずに、図2と図4にて一定鎖線で
示す駆動位置に停止している駆動ユニット50によって
駆動可能な位置まで搬送される。小径ディスクが駆動ユ
ニット50により駆動可能な位置まで搬送されたこと
は、前記第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ
32を監視することにより検出される。
【0064】前記第1の検知スイッチ31のアクチュエ
ータ31aと、第2の検知スイッチ32のアクチュエー
タ32aは、ディスクの搬送方向に沿って間隔を空けて
配置されている。そして、小径ディスクDsの中心穴が
ターンテーブル54の中心に一致したときに、小径ディ
スクDsの外周縁により前記アクチュエータ31aと3
2aが共に押圧されるように前記間隔が設定されてい
る。
【0065】したがって、前記第1の検知スイッチ31
のアクチュエータ31aと第2の検知スイッチ32のア
クチュエータ32aの双方が小径ディスクDsの外周縁
により押されて、第1の検知スイッチ31と第2の検知
スイッチ32が共にON状態に動作したときに、主制御
装置61では、小径ディスクの中心がターンテーブル5
4の中心に一致したものと判断されて、搬送手段20の
駆動を停止させる制御が行われる。
【0066】その後に、駆動ユニット50内で、ドライ
ブシャーシ51が上昇し、小径ディスクの中心穴がター
ンテーブル54の位置決め凸部54aに嵌合させられる
とともに、ターンテーブル54とクランパ56とで小径
ディスクが挟持されてクランプされる。このとき図4に
示すロック部材69がY2方向へ移動させられて、支持
シャーシ65のロックが解除され、支持シャーシ65は
弾性的に支持された状態となる。また、第1の移動部材
6と第2の移動部材7が互いに離れて、案内部材11と
搬送手段20との対向間隔Wxが、ホームポジションと
同じ最も広い寸法に設定される。
【0067】そして、スピンドルモータ53の駆動力に
よって小径ディスクDsが回転駆動され、光ヘッド55
により再生または記録動作が行われる。
【0068】再生や記録を終了した小径ディスクは、案
内部材11と搬送手段20とで挟持されて、Y2方向へ
搬出されノーズ部に設けられた挿入口へ向けて搬出され
る。このとき、前記挿入検知スイッチ14と29の出力
が主制御装置61で監視され、いずれか一方の挿入検知
スイッチがONになりさらにOFFになったときに、搬
送ローラが停止させられ、小径ディスクの一部が挿入口
から突出した状態でディスクが停止する。
【0069】なお、このとき後に説明する図6のフロー
により動作が制御される。次に、直径が12cmの大径
ディスクDが挿入されるときの制御動作を説明する。
【0070】ディスクが挿入されていないホームポジシ
ョンでは、前述のように、案内部材11と搬送手段20
との対向間隔Wxは、大径ディスクDを挟持できる位置
よりもさらに広く設定されている。そして、操作釦など
が押されると、小径ディスクの挿入動作と同じに、支持
ベース65がロックされてターンテーブル54とクラン
パ56とが離れる。そして、搬送手段20の各搬送ロー
ラが始動するとともに、案内部材11と搬送手段20と
の対向間隔Wxが、小径ディスクの挟持間隔よりもさら
に狭く設定される。
【0071】大径ディスクが挿入されて、検知アーム1
2と回動アーム28のいずれかが外側へ押されて、挿入
検知スイッチ14と29のいずれかがONになった時点
で、ディスクが挿入されたものと判断される。そして、
設定モータMが始動し、第1の移動部材6と第2の移動
部材7の間隔が広げられるが、このときまず前記対向間
隔Wxが直径8cmの小径ディスクを搬送する寸法に設
定される。
【0072】挿入されているのが大径ディスクである
と、搬送手段20の搬送ローラによってディスクが引き
込まれた直後に、ディスクの外周縁によって検知アーム
12と回動アーム28が同時に外方へ押し広げられるた
めに、2つの挿入検知スイッチ14,29が一緒にON
になる。この時点で、主制御装置61では、大径ディス
クが挿入されたと判断する。
【0073】その直後に、再度設定モータMが始動し
て、第1の移動部材6と第2の移動部材7が間隔が広が
るように移動し、案内部材11と搬送手段20の対向間
隔Wxが、大径ディスクを搬送する間隔に設定される。
この対向間隔Wxは前記リニアポジションセンサを監視
することにより設定される。そして、搬送手段20の各
搬送ローラ21,22,23,24の回転力により大径
ディスクがY1方向へ搬入される。
【0074】図5に示すように、直径12cmの大径デ
ィスクDの中心穴がターンテーブル54の中心に一致し
たときに、前記第1の検知スイッチ31と第2の検知ス
イッチ32が共にON状態に動作するように、両検知ス
イッチのアクチュエータ31aと32aの間隔が設定さ
れている。
【0075】大径ディスクDをターンテーブル54に確
実にクランプさせるための制御動作として、図5に示す
ように、大径ディスクDがY1方向へ搬送されていく過
程で、まず第1の検知スイッチ31がONになる。この
とき大径ディスクDの中心穴D1は、ターンテーブル5
4の中心よりもわずかな距離δだけY2側に位置してい
る。主制御装置61は前記第1の検知スイッチ31がO
Nになった時点で、クランプ動作に移行する制御が行わ
れ、ドライブシャーシ51が上昇させられる。ただしこ
の時点では、支持シャーシ65はロック部材69でロッ
クされたままである。ドライブシャーシ51が上昇する
と、ターンテーブル54の位置決め凸部54aの上面
が、中心穴D1からわずかに外れた位置でディスクDに
押し付けられる。
【0076】さらにディスクDがY1方向へ送り込ま
れ、ディスクの中心がターンテーブル54の中心に一致
すると、ディスクの中心穴D1は、前記ターンテーブル
54の位置決め凸部54aに強制的に嵌合させられる。
このときディスクDの外周縁で、第2の検知スイッチ3
2のアクチュエータ32aが押され、両検知スイッチ3
1と32が双方共にONの状態となる。前記検知スイッ
チ31と32が共にONとなったときに、大径ディスク
Dの中心穴がターンテーブル54の位置決め凸部54a
に確実に嵌合し、ターンテーブル54とクランパ54と
でディスクDがクランプされたと判断される。
【0077】前記判断が得られた後に、図4に示すロッ
ク部材69がY2方向へ移動し、ロック穴70,70の
ロック部70a,70aがピン68,68から離れて、
支持シャーシ65は、ダンパー66およびコイルばね6
7によって弾性的に支持された状態となる。
【0078】そして、スピンドルモータ53が始動し、
ディスクDが回転駆動されて光ヘッド55により再生動
作または記録動作が行われる。このとき、スピンドルモ
ータ53が始動する前に、第1の移動部材6と第2の移
動部材7が互いに離れるように駆動され、案内部材11
と搬送手段20の対向間隔Wxが広げられて、案内部材
11と搬送手段20が直径12cmの大径ディスクの外
周縁から離れる。
【0079】再生や記録が完了した大径ディスクは、そ
のまま挿入口へ排出することもできるし、またはストッ
ク部3に送り込んで、いずれかのディスクホルダ41に
保持させることもできる。
【0080】そこで、前記排出処理の操作が行われたと
きの動作制御を図6のフローチャートを用いて説明す
る。以下のフローチャートでは、ステップを「ST」で
示している。なお、図6に示すフローチャートは、直径
8cmの小径ディスクを排出させる動作においても同じ
である。
【0081】図6のST0は、ターンテーブル54にデ
ィスクの中心がクランプされ、支持シャーシ65がロッ
ク部材69によってロックされていないロック解除状態
である。
【0082】ST1において、ディスクの排出操作が行
われたことを確認すると、ST2においてロック部材6
9がY1方向へ駆動されて、ピン68,68がロック部
70a,70aに保持されて支持シャーシ65がロック
される。
【0083】ST3では、設定モータMが始動して第1
の移動部材6と第2の移動部材7が接近し、案内部材1
1と搬送手段20の対向間隔Wxが狭められて、大径デ
ィスクDが前記案内部材11と搬送手段20とで挟持さ
れる。そして、案内部材11に設けられた前記第1の検
知スイッチ31と第2の検知スイッチ32のいずれか一
方がONになったときに、前記ディスク挟持動作が完了
したものと判断される。
【0084】次にST4において、駆動ユニット50の
ドライブシャーシ51が下降させられて、ターンテーブ
ル54とクランパ56がディスクから離されて、ディス
クのクランプが解除される。ただし、この時点では、前
述のようにロック部材69がY1方向へ移動しており、
支持シャーシ65がロック部材69によってロックされ
たままである。
【0085】そして、ST5において、搬送ローラ2
1,22,23,24が反時計方向へ駆動されてディス
クが挿入口15へ向けて搬出される。ST6では、前記
挿入検知スイッチ14と29を監視し、ディスクが挿入
口15から突出する位置まで排出されたか否かが判断さ
れる。ここでは、排出されるのが大径ディスクであって
も小径ディスクであっても、少なくとも一方の挿入検知
スイッチがONになりさらにOFFになったときに、デ
ィスクの排出動作が完了したものと判断する。ST6に
おいて、排出動作が完了したことが検知されると、ST
7において搬送ローラ21,22,23,24が停止さ
せられて、ディスクの一部が挿入口から突出した状態で
ディスクが停止する。
【0086】その後に、ST8において、挿入口15か
らディスクが引き抜かれたか否かを監視する。このと
き、前記挿入検知スイッチ14と29を監視し、両挿入
検知スイッチが共にOFFとなったときに、ディスクD
が引き抜かれたと判断される。あるいは、挿入口15に
ドアが設けられている場合には、ドアが閉じられたか否
かを検知することによりディスクが引き抜かれたか否か
を検知できる。
【0087】ディスクが引き抜かれたと判断したとき
は、ST9に移行し、ホームポジションに復帰させる。
前述のように、このホームポジションでは、図2と図4
に位置する駆動ユニット50内で、ターンテーブル54
とクランパ56とが圧接させられ、また図4に示すロッ
ク部材69がY2方向へ移動して、ロック部材69によ
る支持シャーシ65のロックが解除された状態である。
そして案内部材11と搬送手段20との対向間隔Wxが
大径ディスクを挟持できる間隔よりもさらに広い位置に
設定される。
【0088】前記ST8においてディスクが引き抜かれ
たと検知されないときには、ST10に移行して、規定
時間を経過したか否か計測される。ディスクが引き抜か
れないまま規定時間が経過すると、ST11に移行して
搬送手段20の各搬送ローラ21,22,23,24が
ディスクを搬入する方向へ動作し、ディスクが駆動ユニ
ット50に向けて引き込まれる。そしてST12におい
て、ディスクがターンテーブル54とクランパ56とで
挟持されてクランプされる。このときのディスクをター
ンテーブル54上に位置決めしてクランプさせる動作
は、挿入口からディスクが挿入されたときのクランプ動
作と同じである。さらに、支持シャーシ65のロックが
解除されて、支持シャーシ65が弾性的に支持された状
態となる。また、案内部材11と搬送手段20の対向間
隔Wxが広げられて、案内部材11と搬送手段20は大
径ディスクから離れる位置へ移動させられる。
【0089】このように、挿入口15からディスクが突
出している状態が長く続いたときに、ディスクが引き込
まれて駆動ユニットにクランプされるが、このとき支持
シャーシ65が弾性的に支持されたホームポジションと
同じ状態で装置が停止する。そのため、前述のように、
ロック部材69とピン68とのロック嵌合部に無理な力
が作用したり、またはがたつき音が発生するのを防止で
きるようになる。
【0090】次に、前記ST6において、ディスクの排
出動作中に前記挿入検知スイッチ14と29を監視した
結果、排出開始から所定時間内にいずれの挿入検知スイ
ッチもONにならない場合には、ST13に移行してリ
トライを行う。このリトライは、搬送手段20の各搬送
ローラ21,22,23,24をディスクを搬入する方
向へ所定時間動作させて、ディスクに対してY1方向へ
の送り力を与え、その後に前記各搬送ローラ21,2
2,23,24を逆転させてディスクに対して排出方向
への駆動力を与えることにより行われる。
【0091】そして、ST14において前記リトライが
所定回数を越えたと判断したときは、ST15におい
て、ディスクの案内および搬送系に問題が起きており、
ディスクの搬送エラーを回復できないと判断する。この
場合、ディスク装置が故障状態であり、修理を必要とす
るが、ST11に移行して搬送手段の各搬送ローラ2
1,22,23,24をディスクの搬入方向へ動作させ
て、ディスクを装置内に引き込む。そしてST12にお
いて、ターンテーブル54とクランパ56とでディスク
をクランプし、案内部材11と搬送手段20の対向間隔
Wxをディスクから離れる位置へ広げる。さらにロック
部材69を動作させて、支持シャーシ65のロックを解
除する。そして、全ての動作を停止させ、またその後の
操作を受け付けないようにして、ノーズ部の表示手段に
「エラー」であることを表示する。
【0092】よって、修理等で故障が回復するまで、デ
ィスクが駆動ユニットにクランプされた状態で、しかも
支持シャーシ65が弾性的に支持された状態となるた
め、前記ロック嵌合部に無理な力が作用せず、またがた
つき音を防止できる。さらにディスクがターンテーブル
54にクランプされた状態で装置が停止するため、修理
等において、ディスクに無理な力が与えられたり、ディ
スクを傷つけるのを防止できる。
【0093】前記のように、リトライによってディスク
の排出が正常に、ST11においてディスクを装置内に
送り込んむことにより、ST12において、ディスクの
中心穴D1がターンテーブル54にクランプされた初期
状態に戻せる確率が高くなる。ただし、前記リトライ後
のエラー認識によりST11へ移行し、ST11でディ
スクを搬入させたときに、第1の検知スイッチ31と第
2の検知スイッチ32を監視した結果、所定時間内にデ
ィスクがターンテーブル54に確実にクランプされない
ことも有り得る。このような場合には、搬送手段20を
停止させて、ディスクの搬入を停止してエラー状態で動
作を停止させる。
【0094】次に、駆動ユニット50でのディスクの記
録または再生動作が完了した後に、大径ディスクDをス
トック部3へ送り込むときの動作を説明する。
【0095】このときの制御動作を図7のフローチャー
トを用いて説明する。図7のST0は、図6のST0と
同じであり、ターンテーブル54にディスクの中心がク
ランプされ、支持シャーシ65がロック部材69によっ
てロックされていない状態である。
【0096】ディスクを選択位置41Aに停止している
ディスクホルダ41へ送り込むときには、まずST21
において、ロック部材69がY1方向へ駆動されて、ピ
ン68,68がロック部70a,70aに保持されて支
持シャーシ65がロックされる。次に、ST22で、設
定モータMが始動して第1の移動部材6と第2の移動部
材7が接近し、案内部材11と搬送手段20の対向間隔
Wxが狭められて、大径ディスクDが前記案内部材11
と搬送手段20とで挟持される。
【0097】ST23では、案内部材11に設けられた
前記第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32
を監視し、前記検知スイッチのいずれか一方がONにな
ったときに、前記ディスク挟持動作が完了したことが確
認される。ここで、ST23において所定時間以内に前
記検知スイッチのいずれもONにならなかったときに
は、エラー処理へ移行する。
【0098】ST23において、案内部材11と搬送手
段20とで、ターンテーブル54上のディスクが挟持さ
れたことが確認されると、ST24において、駆動ユニ
ット50のドライブシャーシ51が下降させられて、タ
ーンテーブル54とクランパ56がディスクから離され
て、ディスクのクランプが解除される。ただし、この時
点では、前述のようにロック部材69がY1方向へ移動
しており、支持シャーシ65がロック部材69によって
ロックされたままである。
【0099】そして、ST25において、搬送手段20
が搬入方向へ始動し、案内部材11および搬送手段20
と同じ高さの選択位置41Aにあるディスクホルダ41
に向けてディスクが送りこまれる。ST26では、前記
保持検知手段の出力を確認し、選択位置41Aにあるデ
ィスクホルダ41にディスクが確実に保持されたか否か
を確認する。ST26において、ディスクホルダ41で
ディスクが保持されたことを所定時間以内に確認できな
いときは、エラー処理へ移行する。
【0100】ディスクホルダ41でディスクが確実に保
持されたことが確認されたときには、ST27に移行す
る。ここでは、第1の移動部材6と第2の移動部材7が
離れるように動作し、案内部材11と搬送手段20の対
向間隔Wxが広げられて、案内部材11と搬送手段20
が、ディスクホルダ41に保持されたディスクに当たら
ない位置に移動する。
【0101】続いて、ストック部3内のいずれかのディ
スクを選択して駆動するときの制御動作を説明する。
【0102】ノーズ部に設けられた操作釦が操作され
て、ストック部3内のディスクホルダ41のいずれかが
番号などで指定されると、主制御装置61の制御動作に
より、図7のST28に移行し、駆動ユニット50が図
4において破線で示すように、挿入口側(Y2側)へ移
動させられて、駆動ユニット50がディスクホルダ41
に保持されたディスクに当たらない位置へ退避させられ
る。
【0103】次にST29のディスクホルダ選択動作へ
移行する。この選択動作では、前記ストック部3のリン
グ状歯車44が駆動され案内支柱42が回転させられ
て、スクリュー溝42aによってディスクホルダ41が
上下へ移動させられる。ST30では、図1に示す選択
検知手段45の出力を監視し、選択されたディスクホル
ダ41が選択位置41Aへ移動させられたか否か監視さ
れる。ST30において、所定時間内に指示されたディ
スクホルダ41が選択位置41Aへ至ったと判断できな
いときには、エラー処理へ移行する。
【0104】ST30において、所定時間内に、選択さ
れたディスクホルダ41が選択位置41Aへ至ったと判
断されたときには、リング状歯車44を停止させ前記案
内支柱42を停止させて、選択動作を終了する。
【0105】その後に、ST31において、案内部材1
1と搬送手段20との対向間隔Wxが狭められて、ディ
スクホルダ41で保持されているディスクDが案内部材
11と搬送手段20とで挟持される。また、ST32
で、それまで退避していた駆動ユニット50がY1方向
へ移動させられ、図2と図4にて破線で示す駆動位置に
至って停止する。
【0106】そして、ST33で、搬送ローラ21,2
2,23,24が反時計方向へ始動し、ディスクがディ
スクホルダからY2方向へ引き出される。このとき、S
T34において、挿入口15から大径ディスクが挿入さ
れたときと同じディスククランプ動作が行われる。ST
35では、このときに前記第1の検知スイッチ31と第
2の検知スイッチ32が共にONになって、ターンテー
ブル54上でのディスクのクランプの完了が確認できる
か否か監視する。ST35において、ディスクがターン
テーブル54上でクランプされたことを確認できなかっ
たときには、エラー処理へ移行する。
【0107】ST35において、ターンテーブル54に
大径ディスクがクランプされたことが確認されたら、S
T36において、案内部材11と搬送手段20がディス
クから離される。そしてST37において、ロック部材
69が動作して、支持シャーシ65のロックが解除され
て、ディスクを回転駆動できる状態となる。また、案内
部材11と搬送手段20はディスクから離れる位置へ移
動する。
【0108】次に、前記エラー処理、、、を、
図8ないし図11のフローチャートに基づいて説明す
る。
【0109】図8は、前記ST23において、ターンテ
ーブル54上の大径ディスクを案内部材11と搬送手段
20とで挟持する動作のエラーが発生した場合のエラー
処理を示している。
【0110】このエラー処理では、ST41においてリ
トライが行われる。このリトライは、案内部材11と搬
送手段20の間隔を離し、さらにその後に案内部材11
と搬送手段20を接近させながら、ST42において前
記第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32の
動作を確認することにより行われる。また、このときの
リトライでは、動作を逆行させてST0まで戻し、すな
わちターンテーブル54にディスクがクランプされ、且
つ支持シャーシ65のロックが解除されている状態まで
戻し、その状態から動作を再開させることも可能であ
る。このようにST0まで戻してから動作を再開させる
ことにより、ST0からST23までの間のどこかにエ
ラーの原因があったときに、これを解消させやすくな
る。
【0111】リトライの結果、ST42において検知ス
イッチ31と32のいずれか一方がONとなったことが
確認されたら、ディスク挟持動作の完了が確認されたも
のと判断し、次の動作であるST24へ移行する。
【0112】ST42において動作エラーが解消されな
いときには、ST43においてリトライが規定回数まで
行われたかを計数し、リトライが所定回数を越えたと判
断されたら、ST44に移行する。ST44では、ST
21に戻り、さらに初期状態であるST0まで動作を逆
行させ、ST0の状態、すなわち、ターンテーブル54
とクランパ56とでディスクが挟持され、且つロック部
材69がY2方向へ移動して、支持シャーシ65のロッ
クが解除されている状態で動作を停止する。そしてノー
ズ部の表示手段に「エラー」である旨を表示する。
【0113】図9は、前記ST26において、ストック
部3へ搬入されたディスクが選択位置41Aにあるディ
スクホルダ41内に所定時間内に保持されたことを確認
できなかったときのエラー処理を示している。
【0114】このエラー処理では、まずST51におい
て、現段階ステップでのリトライが行われる。このリト
ライは、搬送手段20の各搬送ローラを排出方向へ動作
させて、ディスクに対してY2方向への移動力を与え、
その後に各搬送ローラを搬入方向へ動作させて、ディス
クDをディスクホルダ41へ再度送り込むことにより行
われる。
【0115】ST52において、前記リトライにより、
所定時間内にディスクホルダ41内でのディスクの保持
完了が確認されたら、次の動作であるST27へ移行す
る。
【0116】ST52において、リトライによってエラ
ーが解消されないと判断されたときは、ST53でリト
ライが規定回数まで行われたか否かを計数し、リトライ
回数が規定回数を越えたと判断されたら、ST54とS
T55へ移行する。
【0117】ここで、ST55では、現段階ステップで
あるST26から動作を逆戻りさせる。すなわち、搬送
手段20の各搬送ローラを排出方向へ動作させて、ディ
スクの中心穴D1をターンテーブル54に向けて移動さ
せ、第2の検知スイッチ32がONになったときに、タ
ーンテーブル54とクランパ56とでディスクを挟持さ
せる。このときのクランプ確認動作は、前記ST35と
同じであり、ディスクをY2方向へ送って、前記第1の
検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32が共にON
になったことを検知することで、ディスクがターンテー
ブル54とクランパ56とでクランプされた状態を確認
できる。
【0118】この動作の逆行によって、前段階ステップ
であるST23に戻ったことになり、このとき案内部材
11に設けられた第1の検知スイッチ31と第2の検知
スイッチ32とで、ターンテーブル54上にディスクが
存在していることが確認されている。
【0119】そして、前段階ステップのST23に戻し
た後に、ST23からST24、ST25へと進む動作
を再開させる。前記ST26で動作エラーが生じている
場合、その原因は、それ以前に正常な動作が確認されて
いた前段階ステップのST23からST26までの過程
のいずれかに存在しているのであるから、動作を前段階
ステップのST23まで戻してから、再度動作を再開さ
せることにより、ST26に至る前の時点で、エラーが
解消される確率が高くなる。
【0120】また、図9のST54では、前段階ステッ
プのST23まで戻してからの動作再開が何回行われた
かが計数され、この再動作が所定回数を越えて行われ、
それでもST26での動作完了が確認できないときに
は、ST23まで逆行させてからの再動作を行ったとし
てもエラーを解消できないと判断する。このとき、ST
56に移行し、動作を初期のST0に戻す。すなわち、
ターンテーブル54上のディスクから案内部材11と搬
送手段20が離され、ディスクがターンテーブル54上
にクランプされたままの状態で、さらにロック部材69
による支持シャーシ65のロックを解除する。
【0121】この状態で装置を停止させ、その後に操作
を受け付けないようにして、表示部材に「エラー」であ
る旨を表示する。
【0122】そして修理等を待つことになるが、この状
態では支持シャーシ65がダンパー66とコイルばね6
7とで弾性支持された状態であり、ロック部材69とピ
ン68とが離れているため、ロック部材69とピン68
とのロック嵌合部に過大な力が作用することがない。ま
たディスクはターンテーブル54にクランプされている
ため、修理の際にディスクを傷つけることなく取り出し
やすくなる。
【0123】なお、ST53において規定回数のリトラ
イでST26の確認エラーを解消できないときに、動作
をST0の初期状態まで逆行させて戻して、ST0から
動作を再開させて、これを所定回数行い、それでもエラ
ーを解消できないときに、ST0に戻ってディスククラ
ンプ状態で、且つ支持シャーシ65が弾性的に支持され
た状態で、エラーとして動作を停止させてもよい。
【0124】また、図8のST44と図9のST56に
おいて、動作をST22まで戻した段階、すなわちディ
スクがターンテーブル54にクランプされ、且つ案内部
材11と搬送手段20とでディスクが挟持されている状
態で、動作を停止しエラー表示してもよい。この場合も
ディスクがターンテーブル54にクランプされた状態で
修理に移行できるため、ディスクを傷つけることなく取
り出しやすい。
【0125】次に、図10は、前記ST30において、
ディスクホルダ41の選択動作が所定時間内に完了しな
かったときのエラー処理を示している。
【0126】このエラー処理では、ST61においてリ
トライを行う。このリトライは、図1に示すリング状歯
車44を逆転させて、案内支柱42を逆転させ、ディス
クホルダ41の移動方向を逆行させ、その後に選択され
たディスクホルダ41を選択位置41Aへ移行させる方
向へリング状歯車44を回転させることにより行われ
る。また、このリトライにおいて、リング状歯車44を
逆転させたときに、ST26まで動作を戻し、すなわち
選択動作を行う以前の状態に戻し、このST26から動
作を再開させることが好ましい。ST26に戻してから
動作を再開させると、ST26からST30へ至る過程
に存在しているエラーの原因を解消できる確率が高くな
る。
【0127】ST62において、このリトライでエラー
が解消されたら、次の動作であるST31へ移行する。
【0128】ST62において、エラーが解消されなか
ったら、ST63においてリトライ回数が規定回数を越
えたか判断し、規定回数を越えたら、ST30への動作
の移行が不可能な状態に至っていると判断する。このと
き、動作を逆行させてディスク選択前のST26に戻
す。そして、動作を停止させ、その後の操作を受け付け
ないようにして、表示手段に「エラー」である旨を表示
する。
【0129】そして、修理を待つことになるが、ディス
クがストック部3に保持されている状態で動作停止する
ため、修理作業においてディスクを傷つけることなく、
取り出しやすくなる。
【0130】図11は、前記ST35においてディスク
ホルダ41から引出したディスクがターンテーブル54
上にクランプされたことを確認できなかったときのエラ
ー処理を示している。
【0131】このエラー処理のST51でのリトライ
は、ディスクホルダ41からディスクを引出していると
きのターンテーブル54にクランプできないときに、搬
送手段20の各搬送ローラを逆転させてディスクにスト
ック部3方向への搬送力を与え、さらにその後に搬送手
段20を逆転させてディスクを駆動ユニット50に向け
て搬送させることにより行われる。ST72においてエ
ラーが解消されたことが確認されたら次の動作であるS
T36へ移行する。
【0132】リトライ処理で動作エラーが解消されない
ときには、ST73においてリトライが規定回数を越え
たか否か判断し、規定回数を越えていると判断されたと
きには、ST74とST75に移行する。ST75で
は、現段階ステップであるST35から動作を逆行さ
せ、それ以前に動作確認を行っている前段階ステップで
あるST30に動作を戻す。ST30はディスクホルダ
41の選択動作が完了し、これを確認できている状態で
ある。このST30から動作を再開することにより、S
T30からST35に至るまでの過程でエラーの原因が
あったときに、これを解消できる確率が高くなる。
【0133】また、ST74では、ST30まで戻した
後の動作再開の回数が所定回数に至ったか否かを判断
し、所定回数を越えているときには、ST30まで戻し
た後の動作再開では、もはやエラーを解消できないもの
と判断する。
【0134】この場合には、ST76に移行する。ST
76では、動作をST26まで戻して動作を停止させ、
その後の操作を受け付けないようにして、表示手段に
「エラー」である旨を表示する。
【0135】その結果、修理までの間にディスクがスト
ック部3内に収納されていることになり、修理時にディ
スクを傷つけることなく取り出せるようになる。
【0136】なお、ST76において、ST30、ST
28、ST27のいずれかのステップへ戻した後に動作
を停止させてエラー状態としてもよい。この場合もディ
スクがストック部3に保持されたまま動作停止状態にで
きる。
【0137】また、ST75において、動作をST30
まで逆行させるのではなく、一気にST26まで逆行さ
せてから動作を再開させ、これを所定回数繰り返すよう
にしてもよい。また、ST31においてディスクを挟持
したことが確認できる場合には、ST75においてST
31まで動作を戻してから、動作を再開させてもよい
し、それでエラーが解消できなかったときには、ST3
1まで動作を戻して停止させてもよい。
【0138】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ディスク
の待ち受け状態や動作エラーによる停止状態となったと
きに、駆動ユニットが弾性支持状態に設定されるため、
ロック嵌合部などの疲労や、駆動ユニット内の機構のが
たつきによるノイズを防止できる。
【0139】また動作エラーのときに、ディスクは回転
駆動手段で保持された状態で停止するため、修理に至る
際に、ディスクを傷つけにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のディスク装置の主要部を示す斜
視図、
【図2】前記ディスク装置の平面図、
【図3】図2のIII−III線の断面図、
【図4】ディスク装置の側面図、
【図5】搬送される大径のディスクと、検知スイッチと
の関係を示す平面図、
【図6】回転駆動手段からディスクを排出させるときの
制御動作のフローチャート、
【図7】回転駆動手段からディスクをストック部へ搬送
するときの制御動作のフローチャート、
【図8】エラー処理動作を示すフローチャート
【図9】エラー処理動作を示すフローチャート
【図10】エラー処理動作を示すフローチャート
【図11】エラー処理動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1 ディスク装置 3 ストック部 5 ディスク搬送手段 6 第1の移動部材 7 第2の移動部材 8 連結歯車(間隔設定手段) 11 案内部材(案内手段) 11a ガイド溝 20 搬送手段 21,22,23,24 搬送ローラ 31 第1の検知スイッチ(クランプ位置検出手段) 32 第2の検知スイッチ(クランプ位置検出手段) 61 主制御装置 62 メモリ D 大径ディスク D1 中心穴 Ds 小径ディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 理 東京都品川区西五反田1丁目1番8号 ア ルパイン株式会社内 (72)発明者 芳賀 智 東京都品川区西五反田1丁目1番8号 ア ルパイン株式会社内 Fターム(参考) 5D072 AB17 AB35 BB06 BE03 BH17

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクがクランプされる回転駆動手段
    およびディスクに対向するヘッドを有する駆動ユニット
    と、筐体内で前記駆動ユニットを支持する弾性支持部材
    と、筐体内で前記駆動ユニットをロックするロック部材
    と、挿入口と前記回転駆動手段との間でディスクを搬送
    する搬送手段とを有するディスク装置において、 前記挿入口からディスクが挿入されていない待機状態の
    ときに、前記ロック部材がロック解除方向に位置して、
    前記駆動ユニットが弾性支持部材で弾性支持された状態
    となっていることを特徴とするディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記挿入口からディスクが挿入されると
    きに、前記ロック部材を動作させて前記駆動ユニットを
    ロック状態とする制御手段が設けられている請求項1記
    載のディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記回転駆動手段にクランプされていた
    ディスクを前記挿入口へ排出する動作中に、動作エラー
    が生じたときに、前記搬送手段でディスクを前記回転駆
    動手段へ戻してクランプさせ、且つ前記ロック部材によ
    るロックを解除させた状態で動作を停止させる制御手段
    が設けられている請求項1または2記載のディスク装
    置。
  4. 【請求項4】 前記回転駆動手段にクランプされていた
    ディスクを前記挿入口へ排出させ、挿入口からディスク
    が突出している状態で前記搬送手段を停止させ、その後
    の所定時間内に挿入口からディスクが抜き取られなかっ
    たときに、前記搬送手段でディスクを前記回転駆動手段
    へ戻してクランプさせ、且つ前記ロック部材によるロッ
    クを解除させた状態で動作を停止させる制御手段が設け
    られている請求項1または2記載のディスク装置。
  5. 【請求項5】 ディスクがクランプされる回転駆動手段
    およびディスクに対向するヘッドを有する駆動ユニット
    と、筐体内で前記駆動ユニットを支持する弾性支持部材
    と、筐体内で前記駆動ユニットをロックするロック部材
    と、複数のディスクを収納できるストック部と、前記ス
    トック部と前記回転駆動手段との間でディスクを搬送す
    る搬送手段とを有するディスク装置において、 前記回転駆動手段にクランプされていたディスクを前記
    ストック部へ供給する動作中に、動作エラーが生じたと
    きに、前記搬送手段でディスクを前記回転駆動手段へ戻
    してクランプさせ、且つ前記ロック部材によるロックを
    解除させた状態で動作を停止させる制御手段が設けられ
    ていることを特徴とするディスク装置。
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