JP3894837B2 - ディスク装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスクが一対の挟持部材で挟持されて搬送されるディスク装置に係わり、特にストック部に収納されているディスクの寸法のばらつきに応じてディスクの搬送や停止制御を確実に行えるようにしたディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車載用のディスク装置には、ディスクの縁部を挟持する案内部材と搬送手段とが設けられたものがある。このディスク装置では、ディスクが挿入口から挿入されると、ディスクの一方の縁部が前記案内部材に案内され、ディスクの他方の縁部に前記搬送手段から搬送力が与えられて、ディスクの一方の縁部が前記案内部材に沿って転がるようにして移送される。
【0003】
また、前記ディスク装置において、筐体内に複数枚のディスクが収納されるストック部を設け、ストック部内のディスクを選択して前記案内部材と搬送手段とで挟持して引き出すことにより、前記選択されたディスクが随時駆動可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
CDやDVDなどの各ディスクは、直径寸法および前記直径の公差も決められているが、前記ディスクには直径が前記公差範囲を外れてやや小さ目に製造されたものや、やや大き目に製造されたものがあり得る。
【0005】
このように直径寸法が前記規格の公差範囲から外れたディスク、または前記公差範囲内の最小値や最大値で製造されたディスクが装填されてストック部に保持されている場合に、前記案内部材と搬送手段との対向間隔が固定されて設定されていると、前記ディスクをストック部から引き出すときに、搬送や停止制御に支障をきたすことがある。
【0006】
例えば、標準よりも小さ目のディスクが搬送されるときに、検知手段で確実に検知できないことがある。特に2つの検知スイッチがディスクの縁部で同時に押されたときに検知状態となる検知手段を用いた場合、直径が小さ目のディスクで前記2つの検知スイッチを同時に押せないことがあり得る。
【0007】
また標準よりも大き目のディスクが搬送されると、前記ディスクで案内部材と搬送手段との対向間隔が強制的に広げられるため、搬送がスムーズに行われなかったり、または強制的に広げられた案内部材と搬送手段が元の位置に戻ろうとして、対向間隔を変えようとする動作が何度も繰り返されるなどの問題が生じる。
【0008】
本発明は上記従来の問題を解決するものであり、ストック部に保持されたディスクの寸法のばらつきに応じて、最適な搬送ができるようにしたディスク装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ディスクの面の方向に間隔を開けて前記ディスクの縁部を両側から挟持するとともに少なくとも一方から前記ディスクに搬送力が与えられる一対の挟持部材を有するディスク搬送手段と、前記一対の挟持部材の対向間隔を可変する間隔設定手段と、前記ディスク搬送手段で搬送された大径ディスクを複数個保持するストック部と、が設けられた、小径ディスク及び大径ディスクの双方を駆動可能なディスク装置において、
前記ストック部に保持された個々の大径ディスクの寸法に関する情報を保持するメモリと、
前記ストック部から選択された大径ディスクを搬送するときに、前記間隔設定手段を動作させて、前記一対の挟持部材の対向間隔を、前記メモリに記憶された情報に基づいて設定する制御手段と、が設けられていることを特徴とするものである。
【0010】
本発明では、ストック部に保持されている大径ディスクごとに、その直径寸法のばらつきに関する情報を保持しているため、大径ディスクを選択して搬送するときに、大径ディスクの直径の状態に対応して、一対の挟持部材との対向間隔を常に最適に設定することができる。よって、大径ディスクの搬送不良や、大径ディスクの停止位置の検知誤動作などの発生を防止できる。
【0011】
本発明は、好ましくは、前記一対の挟持部材の対向間隔を検知する間隔検知手段が設けられ、この間隔検知手段からの出力に基づいて、大径ディスクを搬送するときの前記一対の挟持部材の対向間隔が設定されるものである。
【0012】
例えば、前記一対の挟持部材の少なくとも一方に検知スイッチが設けられ、所定位置にある大径ディスクが前記検知スイッチで検出できなかったときに、その大径ディスクが規格直径よりも直径が小さいディスクであると判断され、前記メモリに、前記大径ディスクの直径が規格直径よりも小さいことの情報が記憶される。
【0013】
さらに、前記一対の挟持部材の対向間隔が、大径ディスクによって、直径が規格直径である大径ディスクの場合の挟持位置よりも広げられたと前記間隔検知手段で検知されたときに、その大径ディスクが規格直径よりも直径が大きいディスクであると判断され、前記メモリに、前記大径ディスクの直径が規格直径よりも大きいことの情報が記憶されるものである。
【0014】
また、前記一対の挟持部材で所定位置にある大径ディスクを挟む測定を行って、この測定の際の前記対向間隔を前記間隔検知手段で検知し、この検知情報をメモリに記憶させる動作が行われることが可能である。
【0015】
この場合、例えば、前記一対の挟持部材の少なくとも一方に検知スイッチが設けられ、所定位置にある大径ディスクが前記検知スイッチで検知できたときの、前記挟持部材の間隔が前記間隔検知手段で検知されて、この検知情報がメモリに記憶されるものとして構成できる。
【0016】
さらに、装置に設けられた挿入口から挿入された大径ディスクの中心部がディスクを回転駆動するターンテーブルにクランプされた後に、前記一対の挟持部材で大径ディスクを挟持する動作が行われて、このとき大径ディスクの寸法に関する情報が得られ、この情報を得た後に大径ディスクが前記ストック部のいずれかの領域に供給されることが好ましい。
【0017】
前記のように、大径ディスクがターンテーブルにクランプされている状態で、前記挟持部材で大径ディスクを挟持して、大径ディスクの直径に関する情報を得るようにすると、大径ディスクが固定されているために前記情報を正確に得ることができる。また挿入口から挿入された大径ディスクの情報が前記クランプ状態で得られた後に、その大径ディスクがストック部へ供給されるため、ストック部へ供給された時点で、ストック内にそれぞれの大径ディスクの情報をメモリに保持させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面を参照して説明する。
【0019】
図1は本発明のディスク装置の内部構造の一例を示す斜視図、図2はその平面図、図3は図2のIII−III線の断面図である。
【0020】
図1および図2に示すディスク装置1は、直径が8cmのディスク(小径ディスク)と12cmのディスク(大径ディスク)のそれぞれのCD(コンパクトディスク)またはDVDなどの再生や記録が可能である。また直径が12cmのディスクは、ディスク装置内部に複数枚ストックされ、且つ選択されて駆動することもできる。
【0021】
装置本体の正面には、液晶表示パネルや各種のスイッチ類を有するノーズ部が設けられている(図示せず)。前記ノーズ部には、幅方向に延びるスリット状の挿入口が設けられている。このディスク装置1のY1側の奥部には、複数の大径ディスクを高さ方向に積層可能なストック部3が設けられており、大径ディスクは前記ストック部3に設けられたディスクホルダ41に1枚ずつ保持され、且つ高さ方向に積み重ねられた状態で収納される。
【0022】
図1および図2に示すように、前記ノーズ部に設けられた挿入口と前記ストック部3との間にはディスクの搬入および搬出を行うディスク搬送手段5が設けられている。ベース2上には、第1の移動部材6と第2の移動部材7が幅方向(X1−X2方向)へ移動可能に設けられている。第1の移動部材6にはラック6aが形成され、第2の移動部材7には前記ラック6aと対向するラックが設けられている。前記ベース2上には、図2に示す設定モータMによって回転駆動される連結歯車8が、間隔設定手段として設けられており、この連結歯車8が前記第1の移動部材6のラック6aと、第2の移動部材7のラックの双方に噛み合っている。設定モータMによって前記連結歯車8が回転させられると、前記第1の移動部材6と第2の移動部材7が同期して、互いに接近する方向および離れる方向へ移動する。
【0023】
前記第2の移動部材7には、ディスク導入・排出方向である図示Y1−Y2方向に延びる案内部材11が、一方の挟持部材として設けられている。前記案内部材11の対向側(図示X1側)の面には、図示Y方向に延びる案内用の長溝11aが形成されている。図3に示すように、前記長溝11aの断面形状は、図示X1側の開口端側が広くX2側が狭いV字形状である。
【0024】
案内部材11の排出側(Y2側)の端部には、検知アーム(検知部材)12が設けられている。前記検知アーム12は、軸13を中心に図2において時計回りおよび反時計回りに回転できるように支持されており、且つ図示しない付勢部材により反時計回り方向に付勢されている。
【0025】
また検知アーム12には、案内部材11の排出側の端部に位置する検知片12aが折り曲げ形成されている。案内部材11の長溝11a内を移動するディスクDの外周縁によって前記検知片12aが、外側(X2方向)へ押されると、検知アーム12が時計回り方向に回動する。
【0026】
前記検知アーム12の他端には、紙面下方に折り曲げられた押圧片12bが折り曲げ形成されており、この押圧片12bが、挿入検知スイッチ14のアクチュエータに対向している。そして、検知アーム12が時計回り方向に回動させられると、前記押圧片12bによって前記挿入検知スイッチ14がON状態に切り換えられる。
【0027】
また検知アーム12が反時計回り方向に回動し、前記検知片12aが、案内部材11の長溝11aの排出側(Y2側)端部を覆っている状態のときには、前記押圧片12bが挿入検知スイッチ14のアクチュエータから離れ、挿入検知スイッチ14がOFF状態に切り換えられる。
【0028】
前記第1の移動部材6の表面には、ディスクDの挿入方向(Y方向)に並ぶ第1ないし第4の搬送ローラ21,22,23,24からなる搬送部材20が他方の挟持部材として、前記案内部材11に対向して設けられており、前記案内部材11と前記搬送部材20とで一対の挟持部材が形成されている。図3に示すように、前記第1ないし第4の搬送ローラ21,22,23,24は、上下に中心から外周側に向けて肉厚が徐々に薄くなるフランジが形成されており、ディスクDの縁部は前記フランジ間のV溝内で保持される。
【0029】
装置内には搬送モータが設けられており、この搬送モータの動力が減速ギヤ群により減速され、且つ伝達ギヤ25,26,27などを介して各搬送ローラ21,22,23,24に伝達され、第1ないし第4の搬送ローラ21,22,23,24が全て同一方向に回転駆動される。前記第1ないし第4の搬送ローラ21,22,23,24が時計回りに回転すると、ディスクDが装置奥部方向(Y1方向)へ搬入され、反時計回りに回転動作すると、ディスクDが外部方向(Y2方向)へに搬出される。このとき、ディスクは案内部材11の長溝11a内を転動するようにして搬送される。
【0030】
図1に示すように、前記第1の移動部材6には、支持軸を支点として、一定の角度範囲で回動可能な回動アーム28が設けられ、前記第1の搬送ローラ21はこの回動アーム28の先部に支持されている。また、回動アーム28は、引張りコイルスプリングなどの付勢部材によって常に時計回り方向に付勢されている。そして、前記第1の移動部材6上には、前記回動アーム28が反時計方向へ所定角度回動したときにON状態となる挿入検知スイッチ29が設けられている。
【0031】
前記ベース2には、前記第2の移動部材7のX方向の移動位置を検出するリニアポジションセンサが設けられている。このリニアポジションセンサは例えば直線可変抵抗器であり、その直線的に変化する抵抗値によって、前記第2の移動部材7の位置を検出でき、その結果、案内部材11と搬送部材20との対向間隔Wxを検出可能となっている。すなわち、前記リニアポジションセンサは、一対の挟持部材の、すなわち前記案内部材11と搬送部材20との間隔検知手段として機能している。
【0032】
図2に示すように、前記案内部材11には、第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32が設けられている。この第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32は、ディスクがクランプ位置へ移動したことを検知するクランプ位置検出手段として機能する。前記第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32のそれぞれのアクチュエータは、前記案内部材11の長溝11a内に現れており、前記長溝11a内を移動するディスクの縁部で押圧されてON状態に動作する。
【0033】
また、案内部材11の排出側(Y2側)には、第3の検知スイッチ33と第4の検知スイッチ34が設けられている。この第3の検知スイッチ33と第4の検知スイッチ34は、ディスクを前記ノーズ部に設けられた挿入口から排出させる際に、排出位置へ至ったことを検知する排出位置検出手段として機能する。
【0034】
前記ストック部3には、前記案内部材11と搬送部材20とで挟持されて搬入される直径12cmの大径ディスクの前方の外周縁を保持するディスクホルダ41が設けられている。このディスクホルダ41はディスクの厚み方向に複数個(図の実施の形態では6個)設けられており、上下に重ねられた状態である。
【0035】
前記ベース2上には、複数本の案内支柱42が垂直に設置されて回転自在に支持されている。全ての案内支柱42の基端部には小歯車43が固定されており、ベース2上には全ての前記小歯車43と噛み合うリング状歯車44が設けられている。前記リング状歯車44が図示しない選択モータで駆動されることにより、全ての案内支柱42は全て同期して回転駆動される。
【0036】
全ての案内支柱42の外周にはスクリュー溝42aが形成されている。このスクリュー溝42aは、案内支柱42の上部と下部においてピッチが密であり、中間部分でピッチが疎となっている。前記ディスクホルダ41には、前記案内支柱42のスクリュー溝42aと噛み合う突起が設けられている。前記案内支柱42が回転すると、それぞれのディスクホルダ41が前記スクリュー溝42aによって上下に移動させられる。
【0037】
前記のようにスクリュー溝42aは、案内支柱42の上部と下部においてピッチが密であるため、ディスクホルダ41は上部と下部で密に重なるようにストックされる。またスクリュー溝42aは案内支柱42の中間部分でピッチが疎となっているため、案内支柱42の中間部分ではディスクホルダ41が上下に隣接するディスクホルダと離れて上下に移動することができる。ディスクホルダ41の上下への移動動作によって、いずれかのディスクホルダ41が選択され、図1に示すように、選択されたディスクホルダ41Aが、前記案内部材11および搬送部材20と同じ高さ位置へ移動して停止する。
【0038】
前記ベース2上には駆動ユニット50が設けられている。図3に示すように、この駆動ユニット50は、ドライブシャーシ51とクランプシャーシ52を有しており、ドライブシャーシ51とクランプシャーシ52は平行な状態で組み合わされ、前記案内部材11と前記搬送部材20によるディスクDの搬送経路の下側に前記ドライブシャーシ51が位置し、上側に前記クランプシャーシ52が位置している。
【0039】
前記ドライブシャーシ51には、下側にスピンドルモータ53が設けられ、上側には前記スピンドルモータ53で回転駆動されるターンテーブル54が設けられている。また、ドライブシャーシ51の下には光ヘッド55が設けられている。クランプシャーシ52には、クランパ56が回転自在に支持されており、前記クランパ56は板ばね57によって下方向へ付勢されている。
【0040】
前記ドライブシャーシ51には、クランプ機構が設けられており、このクランプ機構によりドライブシャーシ51およびクランプシャーシ52が上下に駆動される。ドライブシャーシ51とクランプシャーシ52の距離が離れていると、ターンテーブル54とクランパ56との間にディスクDが移動する隙間が形成される。またドライブシャーシ51とクランプシャーシ52の距離が接近すると、クランパ56が板ばね57の力でターンテーブル54に圧接させられる。
【0041】
図2では、駆動ユニット50が駆動位置へ移動した状態を示している。ディスクDは図2に示す駆動位置に停止している駆動ユニット50によってクランプされ回転駆動される。また、前記ストック部3のディスクホルダ41を上下に移動させて、いずれかのディスクを選択する動作を行うときには、前記駆動ユニット50が挿入口側(Y2側)へ退避移動して、ディスクホルダ41とともに昇降するディスクが前記駆動ユニット50に当たらないようになる。
【0042】
前記第1の移動部材6と第2の移動部材7を移動させてその対向間隔Wxを設定する設定モータMはモータドライバ63により駆動されるが、このモータドライバ63は主制御装置61により制御される。なお第2の移動部材7の移動位置を検知するリニアポジションセンサからの検知出力は前記主制御装置61に与えられる。また案内部材11に設けられている第1の検知スイッチ31、第2の検知スイッチ32、第3の検知スイッチ33、第4の検知スイッチ34の検知出力も前記主制御装置61に与えられる。
【0043】
次に、上記ディスク装置の動作を説明する。
このディスク装置1では、前記設定モータMで連結歯車8が駆動されることにより、前記第1の移動部材6と第2の移動部材7が同期してX方向へ移動し、その結果、案内部材11と前記搬送部材20との対向間隔Wxが設定される。
【0044】
ディスクDの挿入を待ち受ける待機状態では、前記案内部材11と搬送部材20の対向間隔Wxが小径ディスクの直径(8cm)よりも狭く設定されている。直径8cmの小径ディスクが挿入口から挿入されると、検知アーム12と回動アーム28が外方へ押し広げられ、2つの挿入検知スイッチ14と29は、少なくとも一方が必ず検知状態になり、このとき主制御装置61では、ディスクが挿入されたと判断する。
【0045】
このとき設定モータMが駆動されて、第1の移動部材6と第2の移動部材7が左右へ移動し、案内部材11と搬送部材20の対向間隔Wxが、直径8cmの小径ディスクを搬送する寸法に設定される。この設定は、第2の移動部材7の移動位置をリニアポジションセンサで検出することにより制御される。前記対向間隔Wxが直径8cmのディスクを挟持できる寸法に設定され、しかも挿入されたディスクが小径ディスクのときには、対向間隔Wxが前記の寸法に設定された時点で、ディスクにより検知アーム12と回動アーム28の一方のみが回動させられ、挿入検知スイッチ14と29の一方のみが検知状態に切り替り、他方は切り替らない。主制御装置61では、対向間隔Wxが小径ディスクを搬送できる寸法に設定された後に、挿入検知スイッチ14と29の一方のみが検知状態となったときに、小径ディスクが挿入されたものと判断し、前記対向間隔Wxが前記寸法に固定される。
【0046】
この設定状態で、搬送部材20の各搬送ローラ21,22,23,24の時計方向への回動力により、小径ディスクが搬入されるが、ディスクは前記案内部材11の長溝11a内に沿って転がるようにしてY1方向へ移動させられる。
【0047】
ただし小径ディスクは前記ストック部3のディスクホルダ41で保持される位置まで搬入されずに、図2の駆動位置にある駆動ユニット50により駆動可能な位置まで搬送される。小径ディスクが駆動ユニット50により駆動可能な位置まで搬送されたことは、前記第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32を監視することにより検出される。前記第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32の検知状態が主制御装置61により監視され、後に説明する図4のフローチャートにしたがってディスクの停止検出制御が行われる。
【0048】
駆動が完了した小径ディスクは、案内部材11と搬送部材20とでY2方向へ搬出されてノーズ部に設けられた挿入口へ向けて搬出される。このとき、案内部材11に設けられた第3の検知スイッチ33と第4の検知スイッチ34の出力が主制御装置61で監視され、後に説明する図5と図6のフローにしたがってディスクの停止検出制御が行われる。この処理で、搬送ローラが停止させられて、小径ディスクの一部が挿入口から突出した状態でディスクが停止する。
【0049】
前記のように、案内部材11と搬送部材20との対向間隔Wxが小径ディスクを挟持できる寸法よりも狭く設定されている待機状態において、直径が12cmの大径ディスクが挿入されると、検知アーム12と回動アーム28が同時に外方へ押し広げられる。このときも、2つの挿入検知スイッチ14,29の一方が検知状態となったときに、主制御装置61ではディスクが挿入されたものと検知され、前記と同様に案内部材11と搬送部材20の対向間隔Wxが、小径ディスクを挟持できる寸法に設定される。
【0050】
大径ディスクが挿入されたときには、前記対向間隔Wxが小径ディスクを挟持できる寸法に設定されたときに、検知アーム12と回動アーム28が同時に外方へ回動させられるため、2つの挿入検知スイッチ14と29とが必ず一緒に検知状態に切り替えられる。この時点で、主制御装置61では、大径ディスクが挿入されたと判断し、さらに設定モータMが始動させられて、第1の移動部材6と第2の移動部材7が左右へ移動させられる。この移動位置は前記リニアポジションセンサにより検出され、案内部材11と搬送部材20の対向間隔Wxが、大径ディスクを搬送する間隔に設定される。そして、搬送部材20の各搬送ローラ21,22,23,24の回転力により大径ディスクがY1方向へ搬入される。
【0051】
このとき、直径が12cmの大径ディスクがそのままストック部3において選択位置の高さに移動したディスクホルダ41に保持されるまで搬入されてもよいし、搬入された大径ディスクが図2に示す駆動位置に停止している駆動ユニット50によりクランプ可能な位置まで搬入されて前記駆動ユニット50によってクランプされてもよい。大径ディスクが正常にクランプされたか否かは、前記第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32の検知出力に基づき、図4のフローに基づいて検出されディスクの停止制御処理が行われる。
【0052】
なお、小径ディスクが前記ターンテーブル54にクランプされたとき、および前記大径ディスクが前記ターンテーブルにクランプされた後に、前記案内部材11と前記搬送部材20の対向間隔Wxが、大径のディスクを挟持できる寸法よりもさらに広い寸法に設定されて、ディスクが回転駆動される際に、前記案内部材11と搬送部材20が共にディスクから離れる。
【0053】
前記ストック部3のディスクホルダ41は、上下へ移動することによりいずれかが図1において符号41Aで示す選択位置へ移動させられる。よって、前記案内部材11と搬送部材20とで搬入される大径ディスクを順番に全てのディスクホルダ41に保持させることが可能である。なお、ディスクホルダ41を上下移動させてディスクホルダ41を選択するときには、駆動ユニット50はY2側へ移動し、上下移動するディスクホルダ41に保持されたディスクと当たらない位置に退避する。
【0054】
また、ストック部3内のいずれかの大径ディスクを駆動するときには、前記ディスクホルダ41を上下に移動させて、選択されたディスクホルダ41Aを、案内部材11および搬送部材20と同じ高さの選択位置に停止させる。そして、案内部材11と前記搬送部材20の対向間隔Wxを狭めて、案内部材11と搬送部材20とで選択された大径ディスクを挟持し、搬送ローラ21,22,23,24を反時計方向へ駆動して大径ディスクを引き出す。このときも図4のフローに準じる停止制御処理が行われて、駆動ユニット50内でディスクがクランプされる。
【0055】
次に、前記駆動ユニット50での駆動が完了した大径ディスク、またはストック部3で選択された大径ディスクを排出するときは、搬送ローラ21,22,23,24が反時計方向へ駆動されて大径ディスクが挿入口へ向けて搬出される。そして案内部材11に設けられた第3の検知スイッチ33と第4の検知スイッチ34の状態に応じて、図5と図6のフローに基づいてディスクの排出停止処理が行われる。この処理で、搬送ローラが停止させられて、大径ディスクの一部が挿入口から突出した状態でディスクが停止する。
【0056】
次に、前記主制御装置61での制御動作について説明する。
(ディスクがクランプされたか否かの検出制御)
直径8cmの小径ディスクまたは直径12cmの大径ディスクが、図2に示す位置に停止している駆動ユニット50にクランプされる際の検出制御動作を説明する。図4はこのときの検出制御動作のフローチャートである。以下のフローチャートではステップをSTと表示する。
【0057】
挿入口からディスクの挿入を待つ挿入待機状態(ST1)では、前述のように、案内部材11および搬送部材20の対向間隔Wxが小径ディスクの直径(8cm)よりも狭い間隔となるように、第1の移動部材6と第2の移動部材7の位置が決められている。また、駆動ユニット50は図2に示す駆動位置に移動して停止している。
【0058】
ST2ではディスクの挿入が検知されたか否かを待機し、前記挿入検出スイッチ14または29のいずれかがONになるのを待つ。ST2において挿入検出スイッチ14と29の少なくとも一方がONとなったときに、ディスクが挿入されたものと検知される。その後に、前記の動作により、挿入されたのが小径ディスクであるか大径ディスクであるかの検知が行われる。そしてST3において、案内部材11と搬送部材20の対向間隔Wxが、小径ディスクを搬入できる寸法、あるいは大径ディスクを搬入できる寸法に設定される。
【0059】
このときST4のように搬送部材20の搬送モータが始動し、またはこの時点より以前に搬送モータが始動しており、時計方向へ回転する各搬送ローラ21,22,23,24の搬送力により、小径ディスクまたは大径ディスクは、案内部材11と搬送部材20とで挟まれた状態で、案内部材11の長溝11a内を転動するようにしてY1方向へ搬入されていく。
【0060】
ST5では、第2の検知スイッチ32がONになるか否かを監視する。案内部材11の長溝11a内を移動するディスクの縁部で第2の検知スイッチ32のアクチュエータが押されてONになると、ST6のクランプ動作に移行する。すなわち図3に示すドライブシャーシ51が上昇し、クランプシャーシ52が下降して、搬入中のディスクがターンテーブル54とクランパ56との間に挟まれ、前記板ばね57の弾圧力によりディスクが挟持される。その後のST7では、搬送部材20の搬送動作が継続しているため、ターンテーブル54とクランパ56とで挟持されたディスクDに対して、Y1方向への送り力が作用し続ける。
【0061】
ここで、主制御装置61において、ディスクDが駆動位置Daに移動して確実にクランプされたと判断された場合のフローを説明する。
【0062】
前記ST7に続くST8では、ディスクDの縁部が第1の検知スイッチ31のアクチュエータから離れることがなく、第1の検知スイッチ31がOFFにならないかを監視する。ST8において第1の検知スイッチ31がOFFではないと判断されたときには、ST9においてこの状態が一定時間(例えば数百msec)継続するかを監視する。
【0063】
ST9において前記状態が一定時間継続していること、すなわちディスクDにY1方向への送り力が作用しているにもかかわらず、第2の検知スイッチ32と第1の検知スイッチ31の双方がONの状態が継続しているということは、ディスクDの中心穴D1がターンテーブル54の位置決め凸部54aに嵌合して、確実にクランプされている確率が高いということになる。そこでST10では、搬送部材20の搬送ローラ21,22,23,24を逆転させ、ディスクDに対してY2方向への排出力を与える。そして今度はST11において第2の検知スイッチ32がOFFになるか否かを監視する。そしてST12において第2の検知スイッチ32がOFFにならない状態が一定時間(例えば数百msec)継続したと判断されたら、ディスクDの中心穴D1がターンテーブル54とクランパ56との間に正常にクランプされているものと判断し、ST13において搬送部材20を停止させる。
【0064】
次に、主制御装置61において、ディスクDが正常にクランプされないと判断される状態として次の2つのケースがある。
【0065】
第1のケースは、ディスクDがクランプ位置Daに移動したときに、第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32が一緒にONになったが、その後にターンテーブル54とクランパ56からディスクの中心穴D1が外れて、ディスクが確実にクランプされなかった場合である。
【0066】
第2のケースは、ディスクの直径が規格(8cmまたは12cm)よりもわずかに小さい場合である。この場合、案内部材11と搬送部材20との対向間隔Wxがディスク径に合わせて設定されたとしても、ディスクの縁部が案内部材11の長溝11a内へ入り込む量が浅く、第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32が個別にONになることがあっても、両スイッチが一緒にONにならないことが有り得る。このような状態では、ディスクが駆動ユニット50内で正常にクランプされているにもかかわらず、ST8において第1の検知スイッチ31がOFFになってしまい、あるいはST11において第2の検知スイッチ32がOFFになってしまう。
【0067】
主制御装置61では、前記第1のケースと第2のケースのいずれにおいても、クランプ完了と判断することができず、以下のようなリトライ動作の処理に移行する。
【0068】
ST8において第1の検知スイッチ31がOFFになったとき、あるいはST11において第2の検知スイッチ32がOFFになったときは、ST14において、これまで行われたリトライ動作の回数が4回であったか否かが監視される。4回目でない場合すなわち4回未満の場合には、ST17を通過することなく、すなわち案内部材11と搬送部材20との対向間隔Wxを初期において設定したままこれを変更することなく、ST15からST16へ移行してリトライ動作を行なう。
【0069】
このリトライ動作は、まずST16において現在の搬送部材20によるディスクの搬送方向がY1方向への搬入であるか、Y2方向への搬出であるかを確認する。
【0070】
Y2方向への搬出である場合には、ST7に戻り、搬送部材20の搬送方向を切換え、ディスクへY1方向への搬入力を与える。またST16においてディスクの搬送方向がY2方向であると判断された場合には、ST10に移行して搬送部材20の搬送方向を切換え、ディスクにY2方向への搬出力を与える。このリトライ動作により、ST12からST13に移行できれば、ディスクが正常にクランプされたことになる。前記第1のケースのように、第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32による検知状態が正常である場合には、前記リトライ動作によりディスクが正常にクランプされるはずである。このリトライ動作は最大4回まで繰り返されることになる。
【0071】
ここで、前記第2のケース、すなわちディスクの直径が規定値よりも小さく、第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32がディスクの縁部で同時に押されることがない場合には、仮にディスクが正常にクランプされていたとしても、ST8において第1の検知スイッチ31がOFFと判断され、ST11において第2の検知スイッチ32がOFFと判断されるため、前記リトライ動作が何度も繰り返えされる。そしてリトライ動作を繰り返したとしても、ST12からST13へ移行できない状態となる。
【0072】
そこで、前記ST14において既にリトライ動作が4回行われたと判断されたときには、ST17に移行し、設定モータMを動作させて、第1の移動部材6と第2の移動部材7を移動させ、案内部材11と搬送部材20の対向間隔Wxをわずかに狭める。そしてST16に移行して前記リトライ動作を行う。
【0073】
案内部材11と搬送部材20との対向間隔Wxを狭めると、ディスクが規定の直径よりも小さくても、ディスクの縁部で第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32とを同時にONさせることができるようになる。よって、前記対向間隔Wxを狭めた状態で前記リトライ動作を行うと、規格よりも直径寸法の小さいディスクが挿入されて既に駆動ユニット50においてディスクがクランプされている場合に、ST8において第1の検知スイッチ31がOFFにならないと判断され、ST11において第2の検知スイッチ32がOFFにならないと判断されて、ST12を経てST13に至ることができ、ディスクが正常にクランプされたものと判断され、動作を完了することができる。
【0074】
また、ST17において前記対向間隔Wxを狭くしてもなお、ST12からST13に至ることができない場合には、さらにリトライ動作を繰り返す。そして、ST15においてリトライ動作が既に8回行なわれたと判断されたときには、クランプ不能なものが挿入されたと判断する。このときは、ST18に移行し、駆動ユニット50でのディスククランプ動作を解除し、すなわちターンテーブル54とクランパ56との間隔を広げ、搬送部材20を搬出方向へ動作させて、外部への排出動作を行う。
【0075】
なお、前記ST17において対向間隔Wxをやや狭めた後、所定回数のリトライ動作を行ってもST12とST13に移行できないときに、再度ST17に移行して、案内部材11と搬送部材20との対向間隔Wxをさらに狭める動作を行わせ、その後にリトライ動作を継続してもよい。そして対向間隔Wxを狭める処理を数回行っても正常なクランプ状態が検出されないときに、ST18において排出動作に移行させてもよい。
【0076】
なお、前記においては挿入口から挿入されたディスクが駆動ユニット50にクランプされる場合を説明したが、ストック部3のディスクホルダ41を選択して、選択されたディスクホルダ41Aからディスクを引き出して駆動ユニット50にクランプする場合も図4に示したのと同様の制御が行われる。ただし、この場合は、ディスクの最初の移動方向がY2方向になるため、ST5で第1の検知スイッチ31の切換え出力を監視し、ST8において第2の検知スイッチ32の切換え出力を監視し、ST11において第1の検知スイッチ31の切換え出力を監視することになる。
(ディスク排出時の制御)
ディスク排出時には、主制御装置61において図5と図6に示す制御が行われる。
【0077】
ディスク排出時の基本動作は、ST21において、イジェクト釦などの操作が行われたと判断したときに、ST22において設定モータMが駆動され、第1の移動部材6と第2の移動部材7が移動させられて、案内部材11と搬送部材20の対向間隔Wxが、直径8cmの小径ディスクを搬送できる寸法、または直径12cmの大径ディスクを搬送できる寸法に設定される。ST23において前記対向間隔Wxが設定値に対して許容誤差範囲内と判断されたら、設定モータMが停止し、ST24において搬送部材20がディスク搬出方向へ始動し、ディスクDが挿入口へ向けて搬出される。
【0078】
このとき主制御装置61は排出位置検出手段の第3の検知スイッチ33と第4の検知スイッチ34の出力を監視する。ST25において第3の検知スイッチ33と第4の検知スイッチ34の双方がONと判断されたら、ST26において、搬送部材20の動作を停止させる。よって直径8cmの小径ディスクまたは直径12cmの大径ディスクは、いずれもディスクの一部が挿入口から突出した排出停止位置Db(図2参照)で停止する。
【0079】
ここで、ディスク排出動作のとき(およびディスク搬入動作のとき)、主制御装置61では、リニアポジションセンサからの出力を監視し、図6に示す補正制御が行われる。
【0080】
図6に示す補正制御では、ST41において、リニアポジションセンサからの検出値を例えば1msecのように短い時間で監視している。ST42では、前記リニアポジションセンサからの検出出力が設定値に対して許容誤差範囲内であるか否かを判断する。すなわち、案内部材11と搬送部材20との対向間隔Wxが直径8cmの小径ディスクを搬出するときの設定値に対して所定の誤差範囲内か、または直径12cmの大径ディスクを搬出するときの設定値に対して所定の誤差範囲内であるかを判断する。
【0081】
ST42において、リニアポジションセンサからの検出出力が許容誤差範囲内であると判断された場合には、ST43に移行し、設定モータMを停止状態として、第1の移動部材6および第2の移動部材7を停止させたままとし、案内部材11と搬送部材20との対向間隔Wxを変化させない。
【0082】
ST42において、リニアポジションセンサからの検出出力が設定値に対して許容誤差範囲を外れたと判断されたら、ST44に移行し、対向間隔Wxが広がりすぎているか、狭くなりすぎているかを判断する。広がりすぎているときは、ST45に移行し、設定モータMを始動して、対向間隔Wxを狭める方向へ第1の移動部材6と第2の移動部材7を移動させる。そして、リニアポジションセンサからの検出出力が設定値に対する許容誤差範囲内に戻ったときに補正動作を完了する。対向間隔Wxが狭くなりすぎていると判断されたときには、ST46に移行して、対向間隔Wxを広げる方向へ第1の移動部材6および第2の移動部材7を移動させる。そして、リニアポジションセンサからの検出出力が設定値に対する許容誤差範囲内となったときに補正動作を完了する。
【0083】
そしてST47において、前記対向間隔Wxを補正する動作が行われた回数をカウンタにおいて累計しておく。
【0084】
前記補正を行うことにより、例えば外部からの振動などによって、案内部材11と搬送部材20との対向間隔Wxが変化したとしても、これを補正でき、常に前記対向間隔Wxを直径8cmの小径ディスクを搬送するのに適した寸法、または直径12cmの大径ディスクを搬送するのに適した寸法に維持できる。
【0085】
ただし、排出しようとしているディスクの直径寸法が8cmおよび12cmの規格に対してやや大き目のものであった場合には、搬出されるディスクによって案内部材11と搬送部材20との対向間隔Wxが強制的に広げられるため、前記補正制御により問題が発生する。これは、ディスクの厚みが規格のものよりも大きい場合にも同様に発生する。図3に示すように、案内部材11の長溝11aは断面がV字形状であり、また搬送ローラ21,22,23,24もディスクと当たる部分の断面がV字形状であるため、厚さ寸法が規格よりも大き目のディスクを搬出する際にも、前記ディスクによって案内部材11と搬送部材20との対向間隔Wxが強制的に広げられる。
【0086】
このような場合、ST26において搬送部材20を停止させ、ディスクがその一部が挿入口から突出している状態で停止しているときに、ディスクによって前記対向間隔Wxが強制的に広げられる。このとき、図6においてST45に示す補正動作に移行し、設定モータMが始動して、第1の移動部材6および第2の移動部材7を前記対向間隔Wxを狭めるように移動させようとする。しかし、その動作が停止した後に、再度ディスクにより前記対向間隔Wxが強制的に広げられるため、さらに対向間隔Wxを狭めようとする補正動作が行われる。
【0087】
よって前記補正が短時間毎に繰り返されることになって、第1の移動部材6と第2の移動部材7が常に細かく振動する。この振動音が耳障りになったり、さらには一部が挿入口から突出しているディスクにこの振動が伝達されてディスクが細かく震えるという問題が生じる。
【0088】
そこで、図5の制御処理では、ST26により搬送部材20を停止させた後に、ST27において、図6のST47のカウンタを初期化するとともに、一定時間(例えば100msec)の時間計数を開始する。そしてST28において一定時間(例えば100msec)が経過したと判断されたときに、ST29において、前記一定時間内に、Wxを狭めようとする補正がどのくらいの時間の割合で行われたかを確認する。これは、ST47でのカウンタのカウントアップ回数をnとしたときに、n/100(×100)%を求めることにより行われる。
【0089】
ST29において、100msec間にカウンタのカウントアップがゼロと判断された場合、あるいはカウントアップ回数の前記パーセンテージが所定の割合未満であったと判断されたときは、前記振動が発生するような補正処理が行われたのではなく、通常の補正動作であると判断してST27に戻り、再度カウンタを初期化して次の100msecの計数を開始する。
【0090】
前記ST29において、一定時間(100msec)内のカウントアップのパーセンテージが所定の割合を越えていると判断されたときには、前記のように径の大きいディスクや厚さの大きいディスクが停止しており、対向間隔Wxの補正動作が継続して繰り返し行われていると判断し、ST30に移行して対向間隔Wxの変更処理を行う。
【0091】
ST30の変更処理では、前記設定モータMを動作させて、第1の移動部材6と第2の移動部材7を移動させて、案内部材11と搬送部材20との対向間隔Wxを広げる。そして、ST27に戻って次の一定時間(100msec)の計数を開始するルーチンに戻る。
【0092】
ここで、ST30の変更処理において、案内部材11と搬送部材20との対向間隔Wxを狭めるときの第1の移動部材6と第2の移動部材7の移動量は、図6のST45により補正されたときの前記移動部材の移動量(リニアポジションセンサの検出出力の変化量)に応じて設定される。すなわち図6のST45において第1の移動部材6と第2の移動部材7の移動量がどのくらいであったかを確認し、そのときの移動量に対応した分だけ、ST30の変更処理で前記対向間隔Wxの広げ量を段階的または連続的に変化させる。
【0093】
これにより、規格寸法よりも直径の大きいディスクまたは厚さの大きいディスクを搬出する際に、停止中のディスクが細かく振動するなどの問題を防止できる。
【0094】
また、ST27において一定時間(100msec)計数を開始し、ST28において前記時間が経過したと判断される前に、ST31において、挿入口からディスクが抜かれたと認識されたときには、図5の処理を中止する。なお、ディスクが引き抜かれたか否かは挿入検知スイッチ14と29の出力を監視することで確認できる。また、ST31においてディスクを再度搬入するリロード処理要求などの他の動作要求が出されたような場合も、ST32に移行し、図5の処理を停止して前記要求に基づいた動作に移行する。
(ストック部のディスクの確認制御)
図に示す実施の形態のディスク装置1は、ストック部3に複数のディスクホルダ41が設けられ直径12cmの大径ディスクが個々のディスクホルダ41に保持されてストックされる。
【0095】
前記図4に示した制御動作では、挿入口から挿入されたディスクが駆動ユニット50にクランプされる際に、仮にこのディスクの径が規格のものよりも小さ目の場合には、ST17において案内部材11と搬送部材20との対向間隔Wxを狭める補正処理が行われる。しかもST17の補正処理の回数や、ST17において前記対向間隔Wxを狭めたときの第2の移動部材7の移動量(リニアポジションセンサの検出量)を知ることができる。
【0096】
よって、挿入口から挿入されて駆動ユニット50でクランプされて駆動された後の直径12cmの大径ディスクが、ストック部3のいずれかのディスクホルダ41に供給されて保持されたときに、図4のST17の補正が行われたか否か、また行われた場合の補正量を図2に示すメモリ62に記憶させておくことができる。このとき、前記メモリ62には、ストック部3に積層されている何番目のディスクホルダ41に保持されているディスクが、補正を必要としているものであるか、またその補正量がどのくらいであるかを記憶できる。よって、次にストック部3のディスクホルダ41を選択してディスクを引き出し、駆動ユニット50にクランプする場合に、前記メモリ62に記憶されているデータを基にして設定モータMを制御すれば、再生しようとするディスクに対応した前記対向間隔Wxの設定が可能である。
【0097】
また、挿入口から挿入されたディスクが駆動ユニット50内でクランプされることなく、そのままストック部3のいずれかのディスクホルダ41に保持された場合でも、このディスクホルダ41からディスクを引き出して駆動ユニット50でクランプする際に、図4に示す制御処理を行うことにより、そのディスクの寸法の履歴をディスクホルダ41のナンバーとともにメモリ62に記憶させることができる。よって、次にこのディスクを再生する際には、前記履歴に基づいて、前記対向間隔Wxをそのディスクにおいて最適な寸法に設定できる。
【0098】
また、前記図5に示した制御処理では、直径12cmの大径ディスクを排出させ、ST26において搬送部材20を停止させ、ディスクをその一部が挿入口から突出した状態で停止させたときに、ST30において対向間隔Wxの変更を必要としたか否か、また変更を必要とした場合に、どの程度変更したかを知ることができる。一旦排出位置に停止したディスクが、一定時間経ても抜き取られない場合には、通常はリロード要求が出されて、そのディスクがストック部3のいずれかのディスクホルダ41内に戻される。このときも、メモリ62に、ST30において対向間隔Wxを必要としたディスクであるか否か、またその変更量がどのくらいであるかをディスクホルダ41のナンバーとともにメモリ62に記憶させることが可能である。
【0099】
この場合、再度前記ディスクを排出する要求が出されたときに、予め前記対向間隔Wxをそのディスクに合わせた状態に設定できる。よって、排出されるディスクが規格よりもやや大き目であったとしても、第3の検知スイッチ33と第4の検知スイッチ34とが共にONとなってディスクの搬出が停止した後に、図6に示す補正処理が繰り返されて振動が発生するのを防止できる。
【0100】
また、ストック部3の各ディスクホルダ41に保持された直径12cmの大径ディスクの直径のばらつきや厚みのばらつきに関する情報を知り、これをメモリ62に記録させる処理として図7に示す計測処理を行ってもよい。
【0101】
図7に示す制御処理では、例えば電源を投入したときなどに、ストック部3内の全てのディスクホルダ41に対する計測が行われる。あるいは新たなディスクが挿入口から挿入されて、ストック部3のいずれかのディスクホルダ41に供給されて保持された直後に、そのディスクの径の計測を行ってもよい。
【0102】
または、大径ディスクが挿入口から挿入されて、駆動ユニット50のターンテーブル54にクランプされて駆動された後に、案内部材11と搬送部材20とで挟持するときに、図7に示すようなディスクの径の計測を行うことができる。ディスクがターンテーブル54にクランプされた状態で、ディスクの計測を行うと、ディスクが固定されているため、前記径の計測を確実に行うことができる。そして計測が完了した大径ディスクをストック部3に収納する際に、ストック部3のナンバーと共にディスクの径の情報をメモリ62に記憶させる。よって、ストック部3からディスクを引き出すときに、案内部材11と搬送部材20の対向間隔Wxをストック部3内の個々のディスクに合わせることができる。
【0103】
ただし、図7では、ストック部3内の全てのディスクホルダ41に保持されている大径ディスクに対して計測を行う場合を例として説明する。この計測制御は、ディスクホルダ41に保持されているディスクに対して、予め広めの間隔を保っていた案内部材11および搬送部材20を接近させて、前記案内部材11と搬送部材20とでディスクを挟持したか否かによりディスクの直径のバラツキに関する情報を得る。
【0104】
図7に示すST51ではメモリ62内に記録されているデータのうち、これからディスクを計測しようとしているディスクホルダ41の履歴を初期化する。
【0105】
ST52では、ストック部3においてディスクホルダ41を昇降させ、計測しようとするディスクホルダ41を選択して、案内部材11および搬送部材20と同じ高さに移動させる。そしてST53では、設定モータMを動作させて、案内部材11と搬送部材20との対向間隔Wxを、直径12cmの大径ディスクを搬送する標準値よりもわずかに広い第1の設定寸法に向けて移動させる。そしてST54において前記第1の設定寸法まで移動が完了したか否かを監視する。これは前記リニアポジションセンサからの検出出力を監視することにより行われる。
【0106】
前記第1の設定寸法まで移動できていないときには、ST55に移行し、設定モータMの始動後に一定時間(例えば500msec)が経過したかを監視する。ここで、前記一定時間以内に第1の設定寸法に設定できない場合、案内部材11と搬送部材20とでディスクが挟持されていることになる。よって、ST56において、ディスクの直径が規格のものよりもわずかに大きいもの、または厚さが規格よりもわずかに大きいものと判断し、メモリ62にその情報をディスクホルダ41のナンバーとともに記憶する。
【0107】
ST54において対向間隔Wxを第1の設定寸法に設定できたときには、設定モータMを再度始動して、第1の移動部材6と第2の移動部材7を、前記間隔寸法Wxがさらに狭い第2の設定寸法となるように移動を開始する。この第2の設定寸法は、規格通りのディスクを案内部材11と搬送部材20とで挟める位置よりもわずかに狭い寸法に設定される。
【0108】
ST58において、前記第2の設定寸法が設定できないときには、ST59に移行して一定時間(例えば500msec)の間に前記第2の設定寸法の設定が完了できるか否か監視する。ST59において一定時間内に前記第2の設定寸法の設定が完了しないと判断されたときには、計測しているディスクが規格通りの直径の標準ディスクであると認識し、メモリ62にその情報をディスクホルダ41のナンバーと共に記憶させる。
【0109】
ST58において対向間隔Wxが第2の設定寸法に設定されたと判断されたときには、ST62に移行して、さらに設定モータMを始動して、案内部材11と搬送部材20の対向間隔Wxが前記第2の設定寸法よりもさらに短い第3の設定寸法となるように、第1の移動部材6と第2の移動部材7を移動させる。
【0110】
前記対向間隔Wxが第3の設定寸法に設定できないときは、ST64で一定時間(例えば500msec)経過したかを監視し、一定時間経過したときには、ST65において規格よりも直径がやや小さいディスクが保持されていると判断し、そのディスク情報をディスクホルダ41のナンバーとともにメモリ62に記憶させる。
【0111】
またST63において、前記対向間隔Wxが第3の設定寸法に設定できたときは、ST66において、ディスクホルダ41にディスクが保持されていないものと判断され、メモリ62にはディスクホルダのナンバーと、そのディスクホルダにはディスクが保持されていないと記憶される。
【0112】
このように、案内部材11と搬送部材20との対向間隔Wxを3段階またはさらに多くの段階に設定し、その設定間隔に向けて前記対向間隔Wxを狭くしていき、この過程で案内部材11と搬送部材20とがディスクを挟持したか否かを判断することによりディスクの径を計測できる。
【0113】
ST67において全てのディスクホルダに対して計測が完了したか否かを確認し、全て終わっていないときには、ST68において次のディスクホルダを指定しST52に戻って前記計測を継続して行う。そしてST67において全てのディスクホルダ41に対して計測が完了したときには、ディスク計測制御動作を終了する。
【0114】
このようにストック部3のディスクの径を計測しておくことにより、ストック部3からディスクを選択して案内部材11と搬送部材20とで搬送して、駆動ユニット50にクランプさせるとき、または挿入口へ排出させるときに、案内部材11と搬送部材20との対向間隔Wxをそのディスクに対する最適位置に設定できる。よってディスクの直径がやや小さ目のものや、直径がやや大き目、または厚さがやや大き目のものであっても、搬送停止制御の制御ミスをなくすことができる。
【0115】
また、前記図7に示す処理とは別の図8に示す処理により、ストック部3に収納されるディスクの径を計測することができる。
【0116】
図8に示す処理では、新たなディスクが挿入口から挿入されて、駆動ユニット50のターンテーブル54にクランプされて駆動された後に、さらに案内部材11と搬送部材20とでディスクを挟持するときに、ディスクの径の判別が行われる。または、ストック部3のいずれかのディスクホルダ41に供給されるディスクを引き出してターンテーブル54にクランプし、駆動が完了した後に、前記案内部材11と搬送部材20とでディスクを挟持する際に、前記径の計測が行われてもよい。
【0117】
この計測動作は、図4に示すフローチャートでの最終ステップのディスクの「チャッキング正常終了」に継続して行われる。
【0118】
挿入口から挿入された大径ディスクのチャッキングが完了すると、ST71において、設定モータMを動作させて、案内部材11と搬送部材20との対向間隔Wxを広げ、案内部材11と搬送部材20を大径ディスクから離す。そしてスピンドルモータ53を始動して大径ディスクを駆動する。
【0119】
ST72で大径ディスクの駆動が完了したと判断したら、ST73において設定モータMを始動し、案内部材11と搬送部材20との対向間隔Wxを縮める。そしてST74で、第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32の一方がONになるか否か、さらにST75において第の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32が共にONになるか否かを監視する。そして、両検知スイッチ31と32がONになったら、ST76において設定モータMを停止させ、案内部材11と搬送部材20の対向間隔Wxの設定を終了する。
【0120】
そしてST77において、搬送部材20の各搬送モータを始動して、大径ディスクをストック部3内の所定のディスクホルダ41に保持させる。また、ST78において、設定が完了した対向間隔Wxの情報、すなわち前記第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32とがONになったときのリニアポジションセンサの読取り値をメモリ62に記憶させる。このとき、前記値を、ディスクを収納しようとするストック部3内のディスクの収納位置ナンバー(ディスクホルダ41のナンバー)に対応させて記憶させる。
【0121】
なお、ST74において、所定時間以内に第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32のいすれか一方のみがONにならないときに、案内部材11と搬送部材20の対向間隔Wxを再度広げ、その後に前記対向間隔Wxを狭くして一方の検知スイッチがONになるか否かを監視するリトライ動作を所定回数行ってもよい。同様に、ST74で検知スイッチ31と32のいずれか一方がONになった後の所定時間内にST75で検知スイッチ31と32の双方がONにならなかったときに、前記対向間隔Wxを広げて再度狭めるリトライ動作を所定回数行ってもよい。
【0122】
図8の制御を用いると、大径ディスクを駆動ユニット50でクランプした状態で、ディスクの径の計測ができるため、径の計測情報の精度を高くできる。またディスクの径の情報は、リニアポジションセンサーの読取り値に応じた無段階のものとなるため、その後にストック部3内に保持されているディスクを案内部材11と搬送部材20とで挟むときに、前記読取り値に基づいて前記対向間隔Wxを設定することにより、個々のディスクに対応した挟持状態を実現することができる。
【0123】
また、挿入口から挿入されたディスクの径を計測してからストック部へ供給することにより、挿入口から挿入されたディスクがストック部3内に保持された時点で、その情報をメモリ62に保持することが可能である。
【0124】
なお、前記実施の形態では搬送部材20が複数の搬送ローラで構成されているが、前記搬送部材が搬送ベルト、またはスクリュー軸を用いた移送機構などを有するものであってもよい。
【0125】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、一対の挟持部材でディスクを挟持して搬送するディスク装置において、ストック部に保持されている大径ディスクを選択して搬送するときに、前記ストック部に保持されている大径ディスクの直径のばらつきに応じて、常に最適な搬送状態を設定でき、大径ディスクの搬送不良や、大径ディスクの停止位置の検知不良などの発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のディスク装置の主要部を示す斜視図、
【図2】前記ディスク装置の平面図、
【図3】図2のIII−III線の断面図、
【図4】ディスクが正常にクランプされたか否かを検出する制御動作のフローチャート、
【図5】ディスクが排出停止位置に確実に至ったか否かを検出する制御動作のフローチャート、
【図6】一対の挟持部材との対向間隔を変える際の制御動作を示すフローチャート、
【図7】ストック部内のディスクの直径の測定を行う際の制御動作を示すフローチャート、
【図8】ディスクの直径の測定を行う際の他の制御動作を示すフローチャート、
【符号の説明】
1 ディスク装置
3 ストック部
5 ディスク搬送手段
6 第1の移動部材
7 第2の移動部材
8 連結歯車(間隔設定手段)
11 案内部材(挟持部材)
11a 長溝
20 搬送部材(挟持部材)
21,22,23,24 搬送ローラ
31 第1の検知スイッチ(クランプ位置検出手段)
32 第2の検知スイッチ(クランプ位置検出手段)
33 第3の検知スイッチ(排出位置検出手段)
34 第4の検知スイッチ(排出位置検出手段)
61 主制御装置
62 メモリ

Claims (7)

  1. ディスクの面の方向に間隔を開けて前記ディスクの縁部を両側から挟持するとともに少なくとも一方から前記ディスクに搬送力が与えられる一対の挟持部材を有するディスク搬送手段と、前記一対の挟持部材の対向間隔を可変する間隔設定手段と、前記ディスク搬送手段で搬送された大径ディスクを複数個保持するストック部と、が設けられた、小径ディスク及び大径ディスクの双方を駆動可能なディスク装置において、
    前記ストック部に保持された個々の大径ディスクの寸法に関する情報を保持するメモリと、
    前記ストック部から選択された大径ディスクを搬送するときに、前記間隔設定手段を動作させて、前記一対の挟持部材の対向間隔を、前記メモリに記憶された情報に基づいて設定する制御手段と、が設けられていることを特徴とするディスク装置。
  2. 前記一対の挟持部材の対向間隔を検知する間隔検知手段が設けられ、この間隔検知手段からの出力に基づいて、大径ディスクを搬送するときの前記一対の挟持部材の対向間隔が設定される請求項1記載のディスク装置。
  3. 前記一対の挟持部材の少なくとも一方に検知スイッチが設けられ、所定位置にある大径ディスクが前記検知スイッチで検出できなかったときに、その大径ディスクが規格直径よりも直径が小さいディスクであると判断され、前記メモリに、前記大径ディスクの直径が規格直径よりも小さいことの情報が記憶される請求項1または2記載のディスク装置。
  4. 前記一対の挟持部材の対向間隔が、大径ディスクによって、直径が規格直径である大径ディスクの場合の挟持位置よりも広げられたと前記間隔検知手段で検知されたときに、その大径ディスクが規格直径よりも直径が大きいディスクであると判断され、前記メモリに、前記大径ディスクの直径が規格直径よりも大きいことの情報が記憶される請求項2記載のディスク装置。
  5. 前記一対の挟持部材で所定位置にある大径ディスクを挟む測定を行って、この測定の際の前記対向間隔を前記間隔検知手段で検知し、この検知情報をメモリに記憶させる動作が行われる請求項2記載のディスク装置。
  6. 前記一対の挟持部材の少なくとも一方に検知スイッチが設けられ、所定位置にある大径ディスクが前記検知スイッチで検知できたときの、前記挟持部材の間隔が前記間隔検知手段で検知されて、この検知情報がメモリに記憶される請求項2または5記載のディスク装置。
  7. 装置に設けられた挿入口から挿入された大径ディスクの中心部がディスクを回転駆動するターンテーブルにクランプされた後に、前記一対の挟持部材で大径ディスクを挟持する動作が行われて、このとき大径ディスクの寸法に関する情報が得られ、この情報を得た後に大径ディスクが前記ストック部のいずれかの領域に供給される請求項1ないし6のいずれかに記載のディスク装置。
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