JP2003217219A - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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JP2003217219A
JP2003217219A JP2002008631A JP2002008631A JP2003217219A JP 2003217219 A JP2003217219 A JP 2003217219A JP 2002008631 A JP2002008631 A JP 2002008631A JP 2002008631 A JP2002008631 A JP 2002008631A JP 2003217219 A JP2003217219 A JP 2003217219A
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disc
disk
arm
posture
holding portion
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JP2002008631A
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Masami Kojima
雅美 小嶋
Masatoshi Ito
政俊 伊藤
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Alpine Electronics Inc
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Alpine Electronics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クランプされたディスクをディスクホルダに
収納する際に、ディスクをディスクホルダに確実に保持
させるようにする。 【解決手段】 ディスクをクランプ位置から格納方向へ
移送したときに、ディスクが所定位置まで移送されなく
ても、駆動ユニット50を退避させるときに連動して動
作するアーム16の退避姿勢から規制姿勢への回動力に
よって、ディスクの中心穴が格納方向へ押圧される。ま
たアーム16を動作させる作動アーム70が設けられて
おり、この作動アーム70の回動動作によって動作させ
られる検知スイッチ74が設けられている。この検知ス
イッチ74は、アーム16が規制姿勢に至ったときにオ
ンになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のディスクが
収納されるストック部を有するディスク装置に係り、特
にディスクを前記ストック部内へ確実に保持させること
ができるディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車載用のディスク装置などでは、ディス
クが前面パネルに形成された開口部から挿し込まれて、
機器の内部に送り込まれるスロットイン方式が採用され
ている。この種のディスク装置として、挿入されたディ
スクがストック部内に複数枚保管され、保管されたディ
スクのいずれかが選択されて記録および/または再生が
行われるものがある。このディスク装置では、前記スト
ック部の前方に、ディスク搬送手段が設けられて、挿入
口から挿入されたディスクまたは回転駆動手段による駆
動が完了したディスクは、この搬送手段によって前記ス
トック部内へ送られる。
【0003】前記ストック部内では、ディスクが板厚方
向へ重ねられた状態で保持されており、ディスク選択時
には、ディスクが上下に移動して、選択されたディスク
が搬送手段で搬送できる位置に送られる。そして、選択
されたディスクが搬送手段により回転駆動手段へ移送さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記ディスク装置にお
いて、ストック部内にディスクを収納させる際の動作制
御は、ストック部内へのディスクの移送を開始してから
の時間を計測し、所定時間を経たらストック部内へのデ
ィスクの移送が完了したものと判断して、搬送手段を停
止させているのが一般的である。すなわち、ストック部
内ではディスクが板厚方向へ移動させられて選択される
構造であるため、このような動作を行うストック部に、
個々のディスクの収納が完了することを検知するスイッ
チを配置することは構造的に困難であり、またディスク
ごとにスイッチを設けることが必要となって、装置の価
格が高くなる。したがって、前記のように時間を計測す
る制御を行わざるを得なくなっている。
【0005】その結果、ディスクがストック部内に確実
に送り込まれていないにもかかわらず、前記所定時間が
経過したときに搬送手段が停止させられてしまい、ディ
スク収納が完了したものと判断されることがある。この
場合、その後に、ストック部内のディスクを移動させる
選択動作ができなくなる。
【0006】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、ディスクがストック部内に確実に収納できるよう
にし、またストック部内に検知手段を配置しなくても、
ディスクの収納完了を正確に検出することのできるディ
スク装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数のディス
ク保持部を有し、それぞれのディスク保持部に保持され
たディスクの中心穴が同じ位置に重なるようにディスク
が収納されるストック部と、前記ストック部内のいずれ
かのディスク保持部を選択位置へ移動させるディスク選
択手段と、前記選択位置にあるディスク保持部内にディ
スクを供給する搬送手段とを有するディスク装置におい
て、選択されていないディスク保持部に保持されたディ
スクの中心穴内に位置する規制部材と、この規制部材に
設けられて、前記選択位置のディスク保持部に保持され
るディスクと当たらない退避姿勢から、前記ディスクの
中心穴内に入り込む規制姿勢へ向けて回動するアーム
と、前記アームを前記退避姿勢から前記規制姿勢へ回動
させる切替え手段とを有し、前記選択位置のディスク保
持部に向けてディスクが供給されるときに、前記アーム
が前記ディスクの中心穴の内部に向けて回動させられ、
前記ディスクのディスク保持部への保持が完了したとき
に、このディスクの中心穴内でアームの規制姿勢への回
動動作が完了することを特徴とするものである。
【0008】このディスク装置では、ディスクがディス
ク保持部に完全に保持されるまで、前記アームの回動が
完了しないため、このアームの回動動作が完了しないと
きには、例えばモータの負荷を監視することなどによっ
て、ディスクの収納が完了していないことを知ることが
できる。
【0009】また、このディスク装置では、規制姿勢へ
回動するアームによって、ディスクの中心穴の内周縁に
対し、前記ディスク保持部への保持が完了するための押
圧力が与えられるようにもなり、ディスクがディスク保
持部に確実に保持されるようになる。
【0010】また、前記切替え手段への動力の伝達経路
のいずれかの箇所に、前記アームの規制姿勢への回動が
完了したときに動作する検知手段が設けられているもの
にでき、ストック部の外に設けられた1つの前記検知手
段により、ストック部内の複数のディスクのそれぞれが
ストック部内に確実に収納されてたか否かを検知できる
ようになる。
【0011】また、前記アームの回動を開始した後の所
定の時間内に前記検知手段が動作しなかったときに、前
記アームを規制姿勢から退避姿勢へ戻し、再度前記アー
ムを退避姿勢から規制姿勢へ回動させるリトライ処理が
所定回数行われることが好ましい。
【0012】この場合に、前記選択位置にあるディスク
保持部とディスクをクランプして回転させる回転駆動手
段との間で、前記搬送手段によりディスクが搬送される
ものであり、前記所定回数のリトライ処理によりアーム
の回動が完了しなかったときに、ディスクを前記回転駆
動手段でのクランプ位置まで戻す処理が行われると、そ
の後の動作の再開によって、ディスクをストック部内に
収納できる確率が高くなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。
【0014】図1は本発明のディスク装置の内部構造の
一例を示す斜視図、図2はその平面図である。
【0015】図1および図2に示すディスク装置1は、
直径が8cmのディスク(小径ディスク)と、直径12
cmのディスク(大径ディスク)のそれぞれのCD(コ
ンパクトディスク)またはDVD(デジタルバーサタイ
ルディスク)などの各種ディスクの再生や記録が可能で
ある。また直径が12cmの大径ディスクは、ディスク
装置内部に複数枚ストックされ、且つ選択されて駆動す
ることもできる。
【0016】装置本体の正面には、液晶表示パネルや各
種のスイッチ類を有するノーズ部が設けられている(図
示せず)。前記ノーズ部には、幅方向に延びるスリット
状の挿入口が設けられている。このディスク装置1のY
1側の奥部には、複数の大径ディスクを高さ方向に積層
可能なストック部3が設けられており、大径ディスクは
前記ストック部3に設けられたディスクホルダ(ディス
ク保持部)41に1枚ずつ保持され、且つ高さ方向に積
み重ねられた状態で収納される。
【0017】図1および図2に示すように、前記ノーズ
部に設けられた挿入口と前記ストック部3との間にはデ
ィスクの搬入および搬出を行うディスク搬送手段5が設
けられている。このディスク搬送手段5の構成として、
ベース(シャーシ)2上には、第1の移動部材6と第2
の移動部材7が幅方向(X1−X2方向)へ移動可能に
設けられている。第1の移動部材6にはラック6aが形
成され、第2の移動部材7には前記ラック6aと対向す
るラックが設けられている。前記ベース2上には、図2
に示す設定モータMによって回転駆動される連結歯車8
が、間隔設定手段として設けられており、この連結歯車
8が前記第1の移動部材6のラック6aと、第2の移動
部材7のラックの双方に噛み合っている。設定モータM
によって前記連結歯車8が回転させられると、前記第1
の移動部材6と第2の移動部材7が同期して、互いに接
近する方向および離れる方向へ移動する。
【0018】前記第2の移動部材7には、ディスク導入
・排出方向である図示Y1−Y2方向に延びる案内部材
(案内手段)11が設けられている。前記案内部材11
の対向側(図示X1側)の面には、図示Y方向に延びる
案内用のガイド溝11aが形成されている。前記ガイド
溝11aの断面形状は、図示X1側の開口端側が広くX
2側が狭いV字形状である。
【0019】案内部材11の排出側(Y2側)の端部に
は、検知アーム(検知部材)12が設けられている。前
記検知アーム12は、軸13を中心に図2において時計
回りおよび反時計回りに回転できるように支持されてお
り、且つ図示しない付勢部材により反時計回り方向に付
勢されている。
【0020】また検知アーム12には、案内部材11の
排出側の端部に位置する検知片12aが折り曲げ形成さ
れている。案内部材11のガイド溝11a内に挿入され
て移動するディスクDの外周縁によって前記検知片12
aが、外側(X2方向)へ押されると、検知アーム12
が時計回り方向に回動する。
【0021】前記検知アーム12の他端には、紙面下方
に折り曲げられた押圧片12bが形成されており、この
押圧片12bが、挿入検知スイッチ14のアクチュエー
タに対向している。そして、検知アーム12が時計回り
方向に回動させられると、前記押圧片12bによって前
記挿入検知スイッチ14がON状態に切り換えられる。
【0022】また検知アーム12が反時計回り方向に回
動し、前記検知片12aが、案内部材11のガイド溝1
1aの排出側(Y2側)端部を覆っている状態のときに
は、前記押圧片12bが挿入検知スイッチ14のアクチ
ュエータから離れ、挿入検知スイッチ14がOFF状態
に切り換えられる。
【0023】前記第1の移動部材6の表面には、ディス
クDの挿入方向(Y方向)に並ぶ第1ないし第4の搬送
ローラ21,22,23,24からなる搬送手段20
が、前記案内部材11に対向して設けられている。
【0024】装置内には搬送モータが設けられており、
この搬送モータの動力が減速ギヤ群により減速され、且
つ伝達ギヤ25,26,27などを介して各搬送ローラ
21,22,23,24に伝達され、第1ないし第4の
搬送ローラ21,22,23,24が全て同一方向に回
転駆動される。前記第1ないし第4の搬送ローラ21,
22,23,24が時計回りに回転すると、ディスクD
が装置奥部方向(Y1方向)へ搬入され、反時計回りに
回転動作すると、ディスクDが外部方向(Y2方向)へ
搬出される。
【0025】図1に示すように、前記第1の移動部材6
には、支持軸を支点として、一定の角度範囲で回動可能
な回動アーム28が設けられ、前記第1の搬送ローラ2
1はこの回動アーム28の先部に支持されている。ま
た、回動アーム28は、引張りコイルスプリングなどの
付勢部材によって常に時計回り方向に付勢されている。
そして、前記第1の移動部材6上には、前記回動アーム
28が反時計方向へ所定角度回動したときにON状態と
なる挿入検知スイッチ29(図2参照)が設けられてい
る。
【0026】前記ベース2には、前記第2の移動部材7
のX方向の移動位置を検出するリニアポジションセンサ
が設けられている。このリニアポジションセンサは例え
ば直線可変抵抗器であり、その直線的に変化する抵抗値
によって、前記第2の移動部材7の位置を検出でき、そ
の結果、案内部材11と搬送手段20との対向間隔Wx
を検出可能となっている。
【0027】図2および図5に示すように、前記案内部
材11には、第1の検知スイッチ31と第2の検知スイ
ッチ32が設けられている。この第1の検知スイッチ3
1と第2の検知スイッチ32は、ディスクがクランプ位
置へ移動したことを検知するクランプ位置の検出手段と
して機能している。図5に示すように、前記第1の検知
スイッチ31と第2の検知スイッチ32のそれぞれのア
クチュエータ31a,32aは、前記案内部材11のガ
イド溝11a内に現れている。前記ガイド溝11a内を
移動するディスクの縁部で前記アクチュエータ31aま
たは32aが押圧されると、第1の検知スイッチ31ま
たは第2の検知スイッチ32がON状態に動作する。
【0028】前記ストック部3には、前記案内部材11
と搬送手段20とで挟持されて搬入される直径12cm
の大径ディスクの前方の外周縁を保持するディスクホル
ダ41が設けられている。このディスクホルダ41はデ
ィスクの厚み方向に複数個(図の実施の形態では6個)
設けられており、上下に重ねられた状態である。
【0029】前記ベース2上には、複数本の案内支柱4
2が垂直に設置されて回転自在に支持されている。全て
の案内支柱42の基端部には小歯車43が一体に固定さ
れており、ベース2上には全ての前記小歯車43と噛み
合うリング状歯車44が設けられている。前記リング状
歯車44が図示しない選択モータで駆動されることによ
り、全ての案内支柱42は全て同期して回転駆動され
る。
【0030】全ての案内支柱42の外周にはスクリュー
溝42aが形成されている。このスクリュー溝42a
は、案内支柱42の上部と下部においてピッチが密であ
り、中間部分でピッチが疎となっている。前記ディスク
ホルダ41には、前記案内支柱42のスクリュー溝42
aと噛み合う突起が設けられている。前記案内支柱42
が回転すると、それぞれのディスクホルダ41が前記ス
クリュー溝42aによって上下に移動させられる。
【0031】前記のようにスクリュー溝42aは、案内
支柱42の上部と下部においてピッチが密であるため、
ディスクホルダ41は上部と下部で密に重なるようにス
トックされる。またスクリュー溝42aは案内支柱42
の中間部分でピッチが疎となっているため、案内支柱4
2の中間部分ではディスクホルダ41が上下に隣接する
ディスクホルダと離れた状態で上下に移動することがで
きる。ディスクホルダ41の上下への移動動作によっ
て、いずれかのディスクホルダ41が選択され、図1に
示すように、選択されたディスクホルダ41が、前記案
内部材11および搬送手段20と同じ高さの選択位置4
1Aへ移動して停止する。
【0032】この実施の形態では、前記案内支柱42、
小歯車43およびリング状歯車44で、ディスク選択手
段が構成されている。
【0033】前記ベース2上には駆動ユニット50が設
けられている。図2および図6に示すように、この駆動
ユニット50は、ドライブシャーシ51とクランプシャ
ーシ52を有しており、ドライブシャーシ51とクラン
プシャーシ52は平行な状態で組み合わされている。前
記案内部材11と前記搬送手段20によるディスクDの
搬送経路の下側に前記ドライブシャーシ51が位置し、
上側に前記クランプシャーシ52が位置している。
【0034】前記ドライブシャーシ51には、スピンド
ルモータおよび、このスピンドルモータで回転駆動され
るターンテーブル54が設けられている。また、ドライ
ブシャーシ51には光ヘッド55が設けられている。
【0035】一方、クランプシャーシ52には、クラン
パ56が回転自在に支持されており、前記クランパ56
は板ばねによって下方向へ付勢されている。この実施の
形態では、前記スピンドルモータ、ターンテーブル54
およびクランパ56で回転駆動手段が構成されている。
【0036】前記ドライブシャーシ51には、クランプ
駆動手段が設けられており、このクランプ駆動手段によ
り、ドライブシャーシ51がクランプシャーシ52に相
対的に接近する方向と離れる方向へ昇降駆動される。ド
ライブシャーシ51が下降すると、ターンテーブル54
とクランパ56との間にディスクDが移動する隙間が形
成される。またドライブシャーシ51が上昇すると、タ
ーンテーブル54とクランパが接近し、このとき、クラ
ンパ56は、板ばねの力でターンテーブル54に弾圧さ
せられる。
【0037】図2では、駆動ユニット50が駆動位置へ
移動した状態を示している。ディスクDは図2に示す駆
動位置に停止している駆動ユニット50によってクラン
プされ回転駆動される。また、前記ストック部3のディ
スクホルダ41を上下に移動させて、いずれかのディス
クを選択する動作を行うときには、前記駆動ユニット5
0が挿入口側(Y2側)へ退避移動して、ディスクホル
ダ41とともに昇降するディスクが前記駆動ユニット5
0に当たらないようになる。
【0038】図6および図7に示すように、ストック部
3にはディスクホルダ41でディスクDが保持されたと
きに、そのディスクDの中心穴D1が位置する場所に、
規制手段10が設けられている。
【0039】図9はこの規制手段10の構造を分解斜視
図で示し、図3は前記規制手段10を動作させる駆動部
を示す平面図である。
【0040】図6と図7に示すように、この規制手段1
0は、ベース2の天板に固定された上部規制部材17
と、ベース2に固定された下部規制部材18とを有して
おり、前記上部規制部材17と下部規制部材18は、上
下方向へ同一位置に対向している。前記上部規制部材1
7には、内面側において垂直面となるように形成された
受け部17aが設けられている。
【0041】図9に示すように、前記下部規制部材18
は合成樹脂で成形されており、下部規制部材18の円筒
体18aの内部には切り換え部材36が上下方向に進退
自在に設けられている。前記円筒体18aの上端に形成
された支持穴18bと、アーム16の基部に設けられた
回動穴16aには支持ピン39が挿入されており、前記
アーム16の基部は、前記支持ピン39を支点として水
平に向けられる退避姿勢と、垂直に立ち上がる規制姿勢
との間で回動できるようになっている。
【0042】また、前記切り換え部材36の上端には穴
36aが形成され、この穴36aに切り換えピン40が
挿入されている。前記アーム16の下部には切り換え穴
16bが形成されており、前記切り換えピン40は、こ
の切り換え穴16b内に挿通されている。したがって、
前記切り換え部材36が円筒体18aの内部で下降する
と、前記アーム16は支持ピン39を支点として退避姿
勢に回動させられ、切り換え部材36が上昇すると、前
記アーム16が垂直な規制姿勢に向けて回動させられ
る。
【0043】切り換え部材36は円筒でありその内周面
には螺旋凹部36bが形成されている。また前記内周面
には、スクリュー軸37が挿入されて、このスクリュー
軸37の外面に形成された螺旋突部37aと、前記螺旋
凹部36bとが係合している。また、スクリュー軸37
の下面には歯車38が設けられている。この実施の形態
では、前記切り換え部材36とスクリュー軸37とで切
替え手段が構成されている。
【0044】前記スクリュー軸37が切り換え部材36
内で回転させられることで、切り換え部材36が上下方
向に移動させられて、このときの切り換え部材36の移
動力によって、前記アーム16は前記下部規制部材18
から垂直に立ち上がって上部規制部材17の受け部17
aに当たる規制姿勢(図7参照)と、前記アーム16が
水平に倒れて前記下部規制部材18内に納められる退避
姿勢(図6参照)との間で姿勢変化させることができ
る。
【0045】図3と図4に示すように、ベース2には、
図示しないモータからの動力を受けて所定角度だけ回転
する作動レバー70が設けられている。前記作動レバー
70は、回動アーム71と支持アーム72とが一部が上
下で重なるようにして軸76によって回動自在に支持さ
れている。回動アーム71と支持アーム72との間には
コイルスプリングによる連結ばね73の各端部が掛けら
れて、回動アーム71が反時計方向へ、支持アーム72
が時計方向へ互いに引き合う方向へ付勢されて連結され
ている。
【0046】回動アーム71の先端には、扇形状の歯部
71aが形成され、回動アーム71の基端には前記歯部
71aとは異なる方向に延びる作動部71bが形成され
ている。この作動部71bの先端の回動軌跡上に検知手
段である検知スイッチ74が設けられている。
【0047】前記ベース2の前方には、2段ギヤ75が
回動自在に支持されており、この2段ギヤ75は、下段
に全周に歯が形成された大径歯車75a、上段に部分的
に歯が形成された前記大径歯車75aより小径の部分歯
車75bが一体に形成されている。
【0048】さらに前記部分歯車75bの上部には、筒
状に形成された曲面部75cが一体に形成され、前記曲
面部75cの一部が切り欠かれて小突起75dが外向き
に突出して形成されている。一方、支持アーム72に
は、前記曲面部75cの外面に沿う形状を有する1対の
摺動部72a,72bが形成され、互いに曲面の向きを
違えて形成されている。前記摺動部72aと72bとの
間にはV字状の溝部72cが形成されている。
【0049】前記歯部71aは、スクリュー軸37の基
部に設けられた前記歯車38に噛み合っており、前記作
動レバー70の回動動作により歯車38およびスクリュ
ー軸37が回転させられるようになっている。
【0050】また前記駆動ユニット50は、前記2段ギ
ヤ75を駆動するのと同じモータの動力によって、図2
と図3に示す駆動位置と、図4に示すように挿入口側へ
移動する退避位置との間で移動させられるようになって
おり、また2段ギヤ75によって、スクリュー軸37の
回動と、前記駆動ユニット50の移動動作とのタイミン
グが同期できるようになっている。
【0051】前記第1の移動部材6と第2の移動部材7
を移動させてその対向間隔Wxを設定する設定モータM
はモータドライバ63により駆動されるが、このモータ
ドライバ63はCPU等からなる主制御装置61により
制御される。なお第2の移動部材7の移動位置を検知す
るリニアポジションセンサからの検知出力も、前記主制
御装置61に与えられる。また案内部材11に設けられ
ている第1の検知スイッチ31、第2の検知スイッチ3
2の検知出力、および図3に示す検知スイッチ74の出
力も前記主制御装置61に与えられる。
【0052】次に、上記ディスク装置の動作を説明す
る。このディスク装置1では、前記設定モータMで連結
歯車8が駆動されることにより、前記第1の移動部材6
と第2の移動部材7とが同期してX方向へ移動し、その
結果、案内部材11と前記搬送手段20との対向間隔W
xが設定される。
【0053】ディスクDの挿入を待ち受ける待機状態で
は、前記案内部材11と搬送手段20の対向間隔Wxが
小径ディスクの直径(8cm)よりも狭く設定されてい
る。
【0054】ディスクを挿入する際に、ノーズ部に設け
られた操作釦などを操作すると、搬送手段20の各搬送
ローラ21,22,23,24がディスクを搬入できる
方向へ始動させられる。挿入口から挿入されたディスク
の外周縁によって、検知アーム12と回動アーム28の
いずれか一方が外方へ押し広げられて、挿入検知スイッ
チ14と29のいずれか一方がONになったとき、主制
御装置61では、ディスクが挿入されたものと判断す
る。
【0055】ディスクが挿入されたことが判断される
と、設定モータMが駆動されて、第1の移動部材6と第
2の移動部材7が互いに離れる方向へ移動し、案内部材
11と搬送手段20の対向間隔Wxが、直径8cmの小
径ディスクを挟持して搬送できる寸法に広げられる。前
記対向間隔Wxの設定は、第2の移動部材7の移動位置
をリニアポジションセンサで検出することにより制御さ
れる。
【0056】このときの対向間隔Wxは、直径8cmの
小径ディスクによって、検知アーム12と回動アーム2
8のいずれか一方のみが外方へ押し広げられて、2つの
挿入検知スイッチ14と29のいずれか一方のみがON
になるが、両方が同時にONにならないように設定され
ている。したがって、主制御装置61では挿入検知スイ
ッチ14と29の双方が同時にONにならない限り、挿
入されたディスクが小径ディスクであると判断し、案内
部材11と搬送手段20の対向間隔Wxが、8cmのデ
ィスクを挟持して搬送できる位置に固定したままとな
る。
【0057】そして、搬送手段20の各搬送ローラ2
1,22,23,24の時計方向への回転力により小径
ディスクが搬入されるが、ディスクは前記案内部材11
のガイド溝11a内に沿って転がるようにしてY1方向
へ移動させられる。
【0058】小径ディスクが挿入された場合、このディ
スクは前記ストック部3のディスクホルダ41で保持さ
れる位置まで搬入されずに、図2の一点鎖線で示す駆動
位置の駆動ユニット50で駆動可能な位置まで搬送され
る。小径ディスクが駆動ユニット50により駆動可能な
位置まで搬送されたことは、前記第1の検知スイッチ3
1と第2の検知スイッチ32を監視することにより検出
される。
【0059】前記第1の検知スイッチ31のアクチュエ
ータ31aと、第2の検知スイッチ32のアクチュエー
タ32aは、ディスクの搬送方向に沿って間隔Lを空け
て配置されている(図5参照)。そして、小径ディスク
の中心穴がターンテーブル54の中心に一致したとき
に、小径ディスクの外周縁により前記アクチュエータ3
1aと32aが同時に押圧されるように前記間隔Lが設
定されている。
【0060】したがって、前記第1の検知スイッチ31
のアクチュエータ31aと第2の検知スイッチ32のア
クチュエータ32aの双方が小径ディスクの外周縁によ
り同時に押されて、第1の検知スイッチ31と第2の検
知スイッチ32が同時にON状態に動作したときに、主
制御装置61では、小径ディスクの中心がターンテーブ
ル54の中心に一致したものと判断されて、搬送手段2
0の駆動を停止させる制御が行われる。
【0061】さらに、小径ディスクがターンテーブル5
4とクランパ56とで挟持されてクランプされ、スピン
ドルモータの駆動力によってディスクが回転駆動され
る。そして、光ヘッド55により再生または記録動作が
行われる。
【0062】再生や記録を終了した小径ディスクは、案
内部材11と搬送手段20とでY2方向へ搬出されてノ
ーズ部に設けられた挿入口へ向けて搬出される。このと
き、前記挿入検知スイッチ14と29のいずれか一方が
ONになり、さらにOFFになったときに、搬送ローラ
が停止させられ、小径ディスクの一部が挿入口から突出
した状態で停止する。
【0063】次に、直径が12cmの大径ディスクDが
挿入されるときの制御動作を説明する。
【0064】前述のように、ディスクが挿入されていな
いときは、案内部材11と搬送手段20との対向間隔W
xが、小径ディスクを搬送する寸法よりも狭く設定され
ている。ディスクが挿入されて、検知アーム12と回動
アーム28のいずれかが外側へ押されて、挿入検知スイ
ッチ14と29のいずれかがONになった時点で、ディ
スクが挿入されたものと判断される。そして、設定モー
タMが始動し、第1の移動部材6と第2の移動部材7の
間隔が広げられるが、このときまず前記対向間隔Wxが
直径8cmの小径ディスクを搬送する寸法に設定され
る。
【0065】挿入されているのが大径ディスクDである
と、搬送手段20の各搬送ローラ21,22,23,2
4によってディスクが引き込まれた直後に、ディスクの
外周縁によって検知アーム12と回動アーム28が同時
に外方へ押し広げられるために、2つの挿入検知スイッ
チ14,29が一緒にONになる。この時点で、主制御
装置61では、大径ディスクDが挿入されたと判断す
る。
【0066】その直後に、再度設定モータMが始動し
て、第1の移動部材6と第2の移動部材7の間隔が広が
るように移動し、案内部材11と搬送手段20の対向間
隔Wxが、大径ディスクDを搬送する間隔に設定され
る。この対向間隔Wxは前記リニアポジションセンサを
監視することにより設定される。そして、搬送手段20
の各搬送ローラ21,22,23,24の回転力により
大径ディスクDがY1方向へ搬入される。
【0067】この搬送過程では、図5において、まず第
1の検知スイッチ31がディスクの外周縁でONに切り
換えられたときに、ターンテーブル54とクランパ56
とでディスクを挟持するクランプ動作に移行する。その
後にY1方向への移送力を受けている直径12cmの大
径ディスクDの中心穴がターンテーブル54の中心に一
致してクランプが完了する。このとき、前記第1の検知
スイッチ31と第2の検知スイッチ32が同時にON状
態に動作する。
【0068】大径ディスクDがターンテーブル54にク
ランプされた後に、スピンドルモータが始動し、ディス
クDが回転駆動されて光ヘッド55により再生動作また
は記録動作が行われる。このとき、スピンドルモータが
始動する前に、第1の移動部材6と第2の移動部材7が
互いに離れるように駆動され、案内部材11と搬送手段
20の対向間隔Wxが広げられて、案内部材11と搬送
手段20が直径12cmの大径ディスクDの外周縁から
離れる。なお、小径ディスクが駆動されるときも、同様
に案内部材11と搬送手段20がディスクの外周縁から
離れる。
【0069】再生や記録が完了した大径ディスクDは、
そのまま挿入口へ排出することもできるし、またはスト
ック部3に送り込んで、いずれかのディスクホルダ41
に保持させることもできる。
【0070】前記ストック部3への送り込みの操作が行
われる場合には、まず、設定モータMが始動して第1の
移動部材6と第2の移動部材7が接近し、案内部材11
と搬送手段20の対向間隔Wxが狭められて、大径ディ
スクDが前記案内部材11と搬送手段20とで挟持され
る。このとき、案内部材11と搬送手段20とで大径デ
ィスクDが挟持されたことは、前記第1の検知スイッチ
31と第2の検知スイッチ32の少なくとも一方がON
になることによって検出される。大径ディスクDが挟持
されたことが検出された後に、ターンテーブル54とク
ランパ56での大径ディスクDのクランプが解除され
る。
【0071】このとき図3に示すように、支持アーム7
2の押圧片72dによって回動アーム71が押されて、
回動アーム71が時計回りに回動させられている。よっ
て、図9に示す切り換え部材36が円筒体18a内で下
降しており、アーム16は水平姿勢へ回動して退避姿勢
となっている。そのため、図6に示すように、選択位置
41Aに移動したディスクホルダ41の前方において、
上部規制部材17と下部規制部材18との間に空間が形
成されている。
【0072】図3と図6の状態で、搬送手段20が搬入
方向へ始動され、駆動ユニット50内でのクランプが解
除されたディスクDは、前記上部規制部材17と下部規
制部材18との間の空間を通過して、案内部材11およ
び搬送手段20と同じ高さの選択位置41Aにあるディ
スクホルダ41に向けて送り込まれる。
【0073】前記ディスクの送り込み動作は、搬送手段
20が予め設定された所定時間だけ動作することで行わ
れる。前記所定時間が経過して搬送手段20の動作が停
止すると、第1の移動部材6と第2の移動部材7が離れ
るように動作し、案内部材11と搬送手段20の対向間
隔Wxが広げられて、案内部材11と搬送手段20が、
ディスクホルダ41に保持されたディスクに当たらない
位置に移動するが、これと同期して、モータの動力によ
り、駆動ユニット50が、図3と図6の駆動位置から装
置前方のY2方向へ移動させられて、図4、図7および
図8に示すように、駆動ユニット50が大径ディスクD
と当たらない退避位置まで移動させられる。
【0074】駆動ユニット50が、駆動位置から退避位
置へ移動する間、駆動ユニット50を移動させる前記モ
ータと同一の動力によって前記2段ギヤ75が図3から
時計回り方向に回転させられて図4の状態に至る。2段
ギヤ75が時計方向へ回動するとき、まず、前記支持ア
ーム72に形成された摺動部72aが、前記曲面部75
cの外面を摺動する。そして前記小突起75dが溝部7
2c内に至って、溝部72cが小突起75dで押圧され
ると、図4に示すように、支持アーム72が軸76を支
点として反時計方向へ回動させられる。そして、支持ア
ーム72の摺動部72bが曲面部75cの外面を摺動す
るようになって、支持アーム72が図4の状態から回動
しないように固定される。
【0075】そして、前記支持アーム72が反時計回り
に回動するときに、連結ばね73により回動アーム71
が反時計方向へ引かれて回動させられ、回動アーム71
の先部に形成された歯部71aによってスクリュー軸3
7に形成された歯車38が時計回り方向へ回転させられ
る。
【0076】前記歯車38およびスクリュー軸37が回
転すると、切り換え部材36が持ち上げられて、アーム
16が図6に示す退避姿勢から図7に示す規制姿勢へ向
けて立ち上がるように回動させられる。このとき、アー
ム16が規制姿勢へ完全に立ち上がって、アーム16の
先部が上部規制部材17の受け部17aに当たったとき
に、図4に示すように回動アーム71が反時計方向へ完
全に回動し、この回動アーム71によって、検知スイッ
チ74がONに切り換えられる。また、アーム16が完
全に規制姿勢へ立ち上がったとき、アーム16はディス
クDの中心穴D1のストック部3側(Y1側)の内縁に
当たっており、このときのディスクは選択位置41Aに
位置するディスクホルダ41内に完全に収納されて保持
された状態となる。
【0077】すなわち、アーム16が規制姿勢へ向けて
回動しながらディスクDの中心穴D1内に入り込んでい
く際に、ディスクDが選択位置41Aに位置しているデ
ィスクホルダ41に完全に収納されて保持され、その位
置のディスクDの中心穴D1の内周縁にアーム16が当
たって完全に規制姿勢へ回動した状態とならない限り、
前記検知スイッチ74はONとならない。逆に、前記検
知スイッチ74がONになったことが確認できたとき
は、選択位置41Aに位置するディスクホルダ41内に
ディスクが完全に保持されていることになる。
【0078】したがって、図8に示すように、大径ディ
スクDが搬送手段20の第4の搬送ローラ24から離れ
た時点で、ディスクホルダ41に確実に収納されていな
かったとしても、アーム16が規制姿勢へ立ち上がって
回動するときに、ディスクDの中心穴D1の内周縁がY
1方向へ押されるようになる、この押し力によって、デ
ィスクDが選択位置41Aにあるディスクホルダ41に
完全に保持される位置へ送り込まれるようになる。
【0079】なお、このときのアーム16は連結ばね7
3の弾性力によってディスクDの中心穴D1の内縁を押
すようになる。またディスクの反りなどによってディス
クがディスクホルダ41内へ完全に収納されないとき
は、回動アーム71が検知スイッチ74をONさせるに
至らない姿勢で停止し、連結ばね73が伸びた状態で停
止する。したがって、ディスクの搬送を開始してから所
定の時間までに前記検知スイッチ74がONにならなか
ったら、ディスクホルダ41へのディスクの保持動作に
エラーが生じていることを知ることができる。
【0080】ディスクがディスクホルダ41に完全に収
納されたことが検知されると、設定モータMが再度始動
して、第1の移動部材6と第2の移動部材7が互いに離
れるように駆動され、案内部材11と搬送手段20の対
向間隔Wxが広げられて、直径12cmの大径ディスク
Dの外周縁から離れる。
【0081】次に、ストック部3内のディスクを選択す
るときは、操作釦によりディスクホルダの番号が指示さ
れると、前記案内支柱42が回転して前記ディスクホル
ダ41が上下に移動させられて、指示されたディスクホ
ルダが選択位置41Aへ移動して選択動作が停止する。
【0082】図7に示すように、アーム16が規制姿勢
に確実に回動すると、上部規制部材17の後方側(Y1
側)の面、アーム16の表面、および下部規制部材18
の円筒体18aの前記後方側の面は、垂直方向へ同一面
となる。よって、各ディスクホルダ41にディスクが保
持されているとき、前記各面はディスクの中心穴D1の
Y1側の内縁に当たっている。あるいはきわめてわずか
な隙間を介して対向している。したがって、ディスクの
選択動作においてディスクホルダ41が上下に移動する
ときに、全てのディスクホルダ41においてディスクD
の保持が緩んだり、ディスクがディスクホルダ41での
保持状態から抜け出るようなことがない。
【0083】ディスクの選択動作が完了すると、案内部
材11と搬送手段20との対向間隔Wxが狭められて、
ディスクホルダ41で保持されているディスクDが案内
部材11と搬送手段20とで挟持される。また、それま
で退避していた駆動ユニット50がY1方向へ移動させ
られ、図2にて一点鎖線で示す駆動位置に至って停止す
る。同時に2段ギヤ75が図4の状態から反時計回りに
回転して図3の状態に復帰する。よって、アーム16が
図6に示す退避状態に回動する。そして、搬送ローラ2
1,22,23,24が反時計方向へ始動し、ディスク
がディスクホルダからY2方向へ引き出されて、駆動ユ
ニット50内でディスクがクランプされる。
【0084】次に、主制御装置61での、大径ディスク
Dが駆動ユニット50内でクランプされている位置から
ディスクホルダ41に送り込まれるまでの処理について
図10に示すフローチャートを参照して説明する。
【0085】図10に示すように、ディスクがクランプ
された状態にあるときに、操作釦によりディスクホルダ
の番号が指示されてディスクの交換要求がなされると、
ステップ1(ST1;以下、ステップ処理をSTと略記
する)において、案内部材11と搬送手段20とで大径
ディスクDが挟持されて検知スイッチ31と32の少な
くとも一方がONになる。このときディスクのクランプ
が解除される。
【0086】ST2では、搬送手段20の各搬送ローラ
21,22,23,24が時計回り方向へ回転を始動し
て、大径ディスクDがディスクホルダ41へ移送され始
める。ここで、第1の検知スイッチ31と第2の検知ス
イッチ32を監視し、双方の検知スイッチ32がOFF
に切り替わったら、このOFFの状態が初期の設定時間
(例えば50msec)継続したか否かが監視され、前
記設定時間に至ったときにディスクがストック部3へ向
けて動き出したと判断される。
【0087】そのときST4に進み、前記初期の設定時
間に至った後にタイマーをリセットし、時間計測を開始
して、搬送手段20を所定時間(例えば150mse
c)駆動して停止する。正常に動作していれば、前記所
定時間の搬送が終わる前に、ディスクDは選択位置41
Aにあるディスクホルダ41に保持される。
【0088】ST5では、搬送停止後に、駆動ユニット
50を大径ディスクDに当たらない前方位置へ退避さ
せ、同時にアーム16を規制姿勢に向けて回動させる。
このとき、ST4において、ディスクDがディスクホル
ダ41に完全に保持されていなかったとしても、アーム
16の回動力によってディスクDがY1方向へ押され
て、ディスクDがディスクホルダ41に確実に保持され
る。
【0089】そして、ST6で、検知スイッチ74を監
視し、検知スイッチ74がONと判断された場合には
(YES)、ディスクDが確実に収納されたと判断し、
且つ駆動ユニット50が退避位置へ移動したと判断す
る。このとき、ST7に移行して、案内部材11と搬送
手段20との対向間隔Wxを大径ディスクDを保持でき
る12cmの位置よりも広げて、案内部材11と搬送手
段20を大径ディスクDの外周縁部から離す。
【0090】そして、ST8へ移行して、ディスクホル
ダ41を上下に移動させ、指示されたディスクが保持さ
れているディスクホルダを選択位置41Aへ移動させ
る。そして選択されたディスクを駆動ユニット50に装
填する動作に移行する。
【0091】前記ST6において、検知スイッチ74が
ONにならなかった場合には、大径ディスクDがディス
クホルダ41に保持される途中でエラーが生じているも
のと判断される。このとき、ST9に移行して、リトラ
イ処理が規定回数行われたかが判断される。リトライ処
理が規定回数終了していないときは、ST10に進み、
駆動ユニット50を退避位置から駆動位置まで戻す処
理、すなわちアーム16を水平姿勢へ倒す動作が行われ
る。この状態からST11へ移行し、搬送手段20をわ
ずかな時間(50msec)だけディスクの排出方向へ
駆動する。そしてST4に戻り、再度搬送手段20をデ
ィスクの格納方向へ所定時間駆動する。すなわちST1
1とST4において、ディスクをY2−Y1方向へわず
かに往復移動させる処理を行う。そしてST5に移り、
再度駆動ユニット50を退避位置へ移動させ、アーム1
6を規制姿勢側へ回動させて、アーム16によってディ
スクDをディスクホルダ41内へ押し込む動作をやり直
す。
【0092】このリトライ処理によって、アーム16が
規制姿勢となって検知スイッチ74がONになった場合
には、ST7からST8の処理に移行してディスクの交
換処理が正常に終了する。
【0093】またST9において、リトライ処理を規定
回数行っても、検知スイッチ74がオンにならなかった
場合には(YES)、他のリトライ処理へ移行する。他
のリトライ処理としては、駆動ユニット50を駆動位置
へ戻した後に、案内部材11と搬送手段20でディスク
を挟持して、ディスクをY2方向へ搬送して、ディスク
がターンテーブル54とクランパ56で挟持される位置
へ戻す。そして、ST1のステップからの処理を再開す
る。これによってもディスクホルダ41への収納エラー
を解消できないときには、ディスクDを挿入口へ排出さ
せて、装置を停止させるなどのエラー処理が行われる。
【0094】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ディスク
をクランプ位置からストック部に収納する際に、搬送手
段によってディスクがストック部に確実に保持される位
置まで送り込まれなくても、アームの回動力によってデ
ィスクをストック部へ確実に保持することができる。
【0095】しかも、アームが立ち上がる規制姿勢に至
ったことを確実に検出できるため、動作処理の信頼性を
高めることができる。よって、ディスクがストック部の
所定位置に至っていないにもかかわらず、ディスクホル
ダの昇降動作が実行されてしまうことが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のディスク装置の主要部を示す斜
視図、
【図2】前記ディスク装置の平面図、
【図3】アームが退避姿勢のときの切替え手段の状態を
示す平面図、
【図4】アームが規制姿勢のときの切替え手段の状態を
示す平面図、
【図5】案内部材のガイド溝と検知スイッチとの関係を
示す断面図、
【図6】アームが退避姿勢であるときの状態を示す側面
図、
【図7】アームが規制姿勢であるときの状態を示す側面
図、
【図8】ディスクの格納が不十分なときの状態を示す側
面図、
【図9】下部規制部材の構造を示す分解斜視図、
【図10】ディスクを交換する要求がなされたときの制
御動作のフローチャート、
【符号の説明】
1 ディスク装置 3 ストック部 6 第1の移動部材 7 第2の移動部材 8 連結歯車(間隔設定手段) 11 案内部材(案内手段) 11a ガイド溝 16 アーム 17 上部規制部材 18 下部規制部材 18a 円筒体 36 切り換え部材 37 スクリュー軸 20 搬送手段 21,22,23,24 搬送ローラ 41 ディスクホルダ 50 駆動ユニット 61 主制御装置 74 検知スイッチ D 大径ディスク D1 中心穴

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のディスク保持部を有し、それぞれ
    のディスク保持部に保持されたディスクの中心穴が同じ
    位置に重なるようにディスクが収納されるストック部
    と、前記ストック部内のいずれかのディスク保持部を選
    択位置へ移動させるディスク選択手段と、前記選択位置
    にあるディスク保持部内にディスクを供給する搬送手段
    とを有するディスク装置において、 選択されていないディスク保持部に保持されたディスク
    の中心穴内に位置する規制部材と、この規制部材に設け
    られて、前記選択位置のディスク保持部に保持されるデ
    ィスクと当たらない退避姿勢から、前記ディスクの中心
    穴内に入り込む規制姿勢へ向けて回動するアームと、前
    記アームを前記退避姿勢から前記規制姿勢へ回動させる
    切替え手段とを有し、 前記選択位置のディスク保持部に向けてディスクが供給
    されるときに、前記アームが前記ディスクの中心穴の内
    部に向けて回動させられ、前記ディスクのディスク保持
    部への保持が完了したときに、このディスクの中心穴内
    でアームの規制姿勢への回動動作が完了することを特徴
    とするディスク装置。
  2. 【請求項2】 規制姿勢へ回動するアームによって、デ
    ィスクの中心穴の内周縁に対し、前記ディスク保持部へ
    の保持が完了するための押圧力が与えられる請求項1記
    載のディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記切替え手段への動力の伝達経路のい
    ずれかの箇所に、前記アームの規制姿勢への回動が完了
    したときに動作する検知手段が設けられている請求項1
    または2記載のディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記アームの回動を開始した後の所定の
    時間内に前記検知手段が動作しなかったときに、前記ア
    ームを規制姿勢から退避姿勢へ戻し、再度前記アームを
    退避姿勢から規制姿勢へ回動させるリトライ処理が所定
    回数行われる請求項2または3記載のディスク装置。
  5. 【請求項5】 前記選択位置にあるディスク保持部とデ
    ィスクをクランプして回転させる回転駆動手段との間
    で、前記搬送手段によりディスクが搬送されるものであ
    り、前記所定回数のリトライ処理によりアームの回動が
    完了しなかったときに、ディスクを前記回転駆動手段で
    のクランプ位置まで戻す処理が行われる請求項4記載の
    ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013503787A (ja) * 2009-09-08 2013-02-04 アダム エス ゴロム 統合された車両方向指示灯システム及び装置

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JP2013503787A (ja) * 2009-09-08 2013-02-04 アダム エス ゴロム 統合された車両方向指示灯システム及び装置

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