JP2003215728A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2003215728A
JP2003215728A JP2002013089A JP2002013089A JP2003215728A JP 2003215728 A JP2003215728 A JP 2003215728A JP 2002013089 A JP2002013089 A JP 2002013089A JP 2002013089 A JP2002013089 A JP 2002013089A JP 2003215728 A JP2003215728 A JP 2003215728A
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Shigeo Aoyanagi
茂夫 青柳
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の画像読み取り位置をもつベルト式流し
読み方式を採用した画像読取装置において、画像読み取
り位置が変わっても照明ランプの管温度が変動しないよ
うにする。 【解決手段】 原稿105aの移動方向(107)に移
動可能な、原稿105aを照明するための光源ユニット
104と、原稿105aの大きさに応じて、光源ユニッ
ト104を原稿105a移動方向に移動し固定する移動
固定手段と、所定位置に設置された、光源ユニット10
4を冷却するための冷却装置110とを備え、光源ユニ
ット104の固定位置に応じて冷却装置110の冷却能
力を可変する。特に、光源ユニット104の固定位置が
冷却装置110に近いほど、冷却装置110の冷却能力
を低下させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取装置に関
し、特に、原稿用紙を移動させて該原稿用紙の画像を読
み取る方式の画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機等の画像読取装置は、読み
取る原稿と画像読取装置の画像読み取り部とを相対的に
動かすことによって画像を読み取っている。
【0003】こうした構成の画像読取装置における画像
の読み取り方式は、原稿を動かすか、画像読み取り部を
動かすかの二種類に分けられ、また、原稿を画像読取装
置の読み取り面に自動で導くか、手動で置くかの二種類
に分けられ、合計四種類の組み合わせができる。しか
し、原稿を画像読取装置の読み取り面に手動で置き、原
稿を動かす方式、すなわち画像読み取り部を止めておい
て手動で原稿を動かす方式は、精度の高い読み取りがで
きないことが多いことから、この方式を除いた三種類が
現在、多く採用されている方式である。これらの三方式
について、以下で簡単に説明する。
【0004】まず、画像読み取り面に原稿を手動で置
き、画像読み取り部を動かして画像を読み取る方式(以
下、本方式を「固定読み方式」と称する)について、図
7を参照して説明する。図7は、固定読み方式の画像読
取装置の構成を示す側断面図である。
【0005】オペレータが、原稿を抑えるための圧板5
01を開け、読み取る原稿505を画像読取装置本体5
02の原稿読み取り面に置き、読み取り開始の指令操作
を行う。これによって、原稿の主走査方向508の画像
が読み取りセンサ506によって一次元的に読み取ら
れ、同時に、主走査方向508に直交した副走査方向5
07に光源ユニット504及びミラーユニット503を
移動(走査)して原稿の副走査方向507の画像が読み
取られる。
【0006】次に、画像読み取り面に原稿を自動で供給
し、原稿を一度停止させて画像読み取り部を動かすこと
によって画像を読み取る方式(以下、本方式を「ADF
固定読み方式」と称する)について、図8を参照して説
明する。図8は、ADF固定読み方式の画像読取装置の
構成を示す側断面図である。なお図8において、図7に
示す画像読取装置の構成と同一部分には、同一の参照符
号を付す。
【0007】オペレータが、自動原稿供給装置(AD
F)510に原稿505を載置し(図8(A))、読み
取り開始の指令操作を行うと、原稿505は自動原稿供
給装置510によって導かれ(図8(B))、画像読取
装置本体502の画像読み取り部に置かれる。そして、
固定読み方式と同じように、原稿の主走査方向508の
画像が読み取りセンサ506によって一次元的に読み取
られ、同時に、光源ユニット504及びミラーユニット
503を副走査方向507に移動(走査)して原稿の副
走査方向507の画像が読み取られる。(図8
(C))。
【0008】第三に、画像読み取り面に原稿を自動で供
給し、画像読み取り部を所定位置に停止させた状態で原
稿を動かしながら画像を読み取る方式(以下、本方式を
「流し読み方式」と称する)について、図9を参照して
説明する。図9は、流し読み方式の画像読取装置の構成
を示す側断面図である。なお図9において、図7に示す
画像読取装置の構成と同一部分には、同一の参照符号を
付す。
【0009】オペレータは、自動原稿供給装置(AD
F)511に原稿505を載置し(図9(A))、読み
取り開始の指令操作を行うと、原稿505は自動原稿供
給装置511によって導かれ(図9(B))、画像読取
装置本体514の画像読み取り位置を経由して自動原稿
供給装置511に戻る。また、前記画像読み取り位置に
は光源ユニット512及びミラーユニット513が停止
しており、副走査方向507に通過する原稿が、読み取
りセンサ506によって主走査方向508において一次
元的に読み取られる(図9(C))。
【0010】上記三方式のうち固定読み方式では、オペ
レータが、読み取り面における原稿の置くべき位置を確
認した上で原稿を置くことができるため、原稿の位置合
わせミスを低減できることや、画像読み取り部の走査ム
ラが、自動原稿供給装置(ADF)の紙送り速度ムラに
比べて小さいことから、流し読み方式に比べ高精度に画
像を読み取ることができる利点がある。反面、オペレー
タが原稿を一枚ずつ読み取り面に置き、その都度、画像
読み取り部が画像読取装置の副走査方向に往復運動しな
ければならないことから、多くの原稿を連続して読み取
るときには時間がかかるという欠点がある。
【0011】ADF固定読み方式は、オペレータが原稿
を読み取り面に置いたり、交換したりする作業を自動的
に行うものであり、多くの原稿を連続して読み取るとき
には固定読み方式に比べて大幅に処理時間を短縮できる
利点がある。一方、原稿の位置合わせの精度は、固定読
み方式よりもやや劣る。
【0012】流し読み方式は、ADF固定読み方式と同
様に、オペレータによる原稿の載置・交換作業を省くこ
とができるので、多くの原稿を連続して読み取るときに
は読み取り時間を短縮することができる。さらに、AD
F固定読み方式では原稿を給紙した後に画像読み取り部
が装置内を往復運動するのに対して、本方式では原稿の
給紙に合わせて画像を読み取るため、ADF固定読み方
式に比べてさらに読み取り時間を短縮できる利点があ
る。しかしながら、ADF固定読み方式と同様に、原稿
位置あわせの精度が固定読み方式よりもやや劣ることに
加えて、原稿を動かしながら画像を読み取るため、読み
取られた画質は自動原稿供給装置(ADF)の原稿搬送
能力に依存し、該原稿搬送能力は画像読み取り部の副走
査方向の走査能力より若干劣るので、ADF固定読み方
式に比べて一歩譲る面がある。
【0013】実際に市販されている画像読取装置では、
固定読み方式を標準的に備え、自動的に原稿を供給する
方式としてADF固定読み方式及び流し読み方式のいず
れかを備え、「固定読み方式+ADF固定読み方式」も
しくは「固定読み方式+流し読み方式」としている場合
が多い。最近の趨勢としては、読み取り枚数を向上させ
る観点から、「固定読み方式+流し読み方式」を採用し
た画像読取装置が増えてきている。
【0014】ところで、「流し読み方式」を採用した画
像読取装置において、原稿供給速度を高速化していく
と、単位原稿あたりの光照射時間が減少する傾向にあ
り、これを補うため、照明ランプ光量を増加させて必要
光量を確保している。さらに、読み取り枚数を増やすた
めに、原稿間を狭めて給紙することが行われるが、これ
によって、照明ランプは連続点灯を強いられるようにな
っている。これらがあいまって、照明ランプの温度上昇
が大きな問題となっている。
【0015】このような問題に対しては、図9(A)に
例示するように、画像読取装置に冷却ファン491を設
置し、装置内に強制対流を起こして冷却する手法が広く
用いられている。
【0016】また、「流し読み方式」は、流し読み専用
の読み取り位置を有する方式と、ADF固定読み方式と
同じエリアで原稿を読み取る方式との二種類に細分され
る。前者は図9で説明した通りである。後者に関しては
図10を参照して簡単に説明する。図10は、ADF固
定読み方式と同じエリアで原稿を読み取るようにした流
し読み方式の画像読取装置の構成を示す側断面図であ
り、図7に示す画像読取装置の構成と同一部分には、同
一の参照符号を付す。
【0017】図10(A)に示すように自動原稿供給装
置(ADF)521に載置された原稿505は、ADF
固定読み方式と同様に画像読取装置本体522の画像読
み取り面に導かれる(図10(B))。ADF固定読み
方式が、原稿を停止させ、光源ユニット及びミラーユニ
ットを副走査方向507に移動(走査)して画像を読み
取る方法を採っているのに対し、図10に示す流し読み
方式では、原稿を停止させず、そのまま所定の速度で原
稿を搬送し、停止した光源ユニット524及びミラーユ
ニット523と、固定されている読み取りセンサ506
によって画像を読み取る(図10(C))。
【0018】上記の後者の方式(ADF固定読み方式と
同じエリアで原稿を読み取る方式)は、前者の方式(流
し読み専用の読み取り位置を有する方式)に比べ、部品
点数が多くなり、これによってコストが高くなり、重量
が重くなるという難点や、排紙部の設置が必要であり、
この設置によって装置の横幅が大きくなる難点などがあ
るが、以下のような利点がある。
【0019】1.原稿の屈曲部を読み取る前者に比べ、
後者は原稿の平面部を読み取るので、読み取られた画質
がよい。
【0020】2.後者の方式では、制御方法を変えるこ
とによって、固定読み方式、ADF固定読み方式、流し
読み方式の全てを簡単に実現することができる以下にお
いて、固定読み方式、ADF固定読み方式、流し読み方
式の全てを実現可能な後者の方式(以下、「ベルト式流
し読み方式」と称する)を採用した画像読取装置を説明
する。
【0021】ベルト式流し読み方式は、固定読み方式と
読み取り面を共有できるため、画像読み取り部を固定す
る位置を決めるにはかなりの自由度がある。制御の簡略
化のために、ある固定点で読み取ることも行われている
が、原稿サイズによって読み取り位置を変えている例も
ある。
【0022】図11は、原稿が自動原稿供給装置(AD
F)から原稿読み取り面に給紙されてすぐにその画像が
読み取られるタイプのベルト式流し読み方式を採用した
画像読取装置の構成を示す側断面図であり、図7及び図
10にそれぞれ示す画像読取装置の構成と同一部分には
同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0023】この画像読取装置では、画像読み取り部が
ホームポジションから動く距離が少ないため、読み取り
準備が完了するまでにかかる時間が短く、かつ、原稿が
画像読み取り位置に達するまでにかかる時間が短いの
で、原稿の画像を読み始めるタイミングを早くすること
ができ、結果的に、読み取り完了までにかかる時間を短
縮することができる。
【0024】一方、自動原稿供給装置(ADF)から給
紙された原稿が原稿読み取り面に進入する瞬間に、原稿
の屈曲状態が変わることや、原稿が読み取り面に衝突す
ることなどから、原稿の先端部は非常に不安定な状態に
なり、読み取った画像にブレが生じたり、濃度が不安定
となり、高精度な画像を得ることができないという難点
もある。
【0025】図12は、自動原稿供給装置(ADF)か
ら原稿全てが原稿読み取り面に進入した直後に原稿の先
端が位置する地点に画像読み取り位置が設定されたタイ
プのベルト式流し読み方式を採用した画像読取装置の構
成を示す側断面図であり、図7及び図10にそれぞれ示
す画像読取装置の構成と同一部分には同一の参照符号を
付してその説明を省略する。
【0026】この画像読取装置では、図11に示す構成
に比べ、光源ユニット及びミラーユニットがホームポジ
ションから読み取り位置まで移動するのに要する時間が
若干長くなる難点や、原稿が画像読み取り位置に到達す
るまでに要する時間が長くなるために、読み取り開始指
令から読み取り完了までの時間が長くなる難点がある。
しかしながら、原稿が原稿読み取り面に全て進入した後
は原稿の屈曲がないので、屈曲に伴なう影響がなく、さ
らに、画像読み取りが、原稿後端が読み取り面に進入し
た後なので、原稿の状態が安定しており、図11に示す
読み取り位置での画像読み取りよりもブレが少なく、濃
度が安定しており、良好な画像データを得ることができ
る。
【0027】なお、画像読み取り位置は、原稿全てが原
稿読み取り面に進入した直後に原稿の先端が位置する地
点に設定される必要があるので、原稿サイズが変わると
当然のことながら、上記地点が変わり、画像読み取り位
置も変わる。全ての原稿サイズに対応して画像読み取り
位置を変化させることは可能であるが、例えば、画像読
み取り位置を、副走査方向に長いサイズ、短いサイズの
二つの原稿に対応して二箇所にだけ設定して制御を簡略
化する場合もある。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のベルト式流
し読み方式の画像読取装置において、連続して多くの原
稿を読み取った場合、照明ランプの温度上昇が問題にな
ることや、この問題解決のために冷却ファンを設置する
ことを上述した。
【0029】ところで、画像読み取り位置を二つのサイ
ズの原稿に対応させて二箇所設定する上記従来のベルト
式流し読み方式の画像読取装置において、同様の冷却フ
ァンを設置した場合、画像読み取り位置が冷却ファンに
近い場合と遠い場合とで冷却度合いに差が出てしまう。
ランプの光量は、その管温度に強く依存するので、画像
読み取り位置によって光量が変動してしまい、そのた
め、読み取られた画像の画質が変動してしまうという問
題があった。
【0030】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、複数の画像読み取り位置をもつ流し読
み方式を採用した画像読取装置において、画像読み取り
位置が変わっても照明ランプの管温度が変動しないよう
にした画像読取装置を提供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、原稿用紙を移動させて該原稿用紙
の画像を読み取る方式の画像読取装置において、前記原
稿用紙を照明するための照明手段と、前記照明手段を所
定方向に移動する移動手段と、所定位置に設置され、装
置内部の温度を下げるための冷却手段と、前記照明手段
の停止位置に応じて前記冷却手段の冷却能力を可変する
可変手段とを有することを特徴とする画像読取装置が提
供される。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。なお、この実施の形態に記載さ
れている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置な
どは特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲を
それらのみに限定するものではない。
【0033】図1及び図2は、ベルト流し読み方式を採
用した本発明に係る画像読取装置の一実施の形態の構成
を示す図であり、図1は、小さいサイズ(以下「Smal
l」とする)の原稿が読み取り対象であった場合を、図
2は、大きいサイズ(以下「Large」とする)の原稿が
読み取り対象であった場合を示している。図1及び図2
においてそれぞれ、(A)は内部構成を示す側面図、
(B)は内部構成を示す平面図である。
【0034】図中、101は、載置された原稿105を
1枚ずつ画像読取装置本体102へ供給する自動原稿供
給装置(ADF)、104は、副走査方向107へ移動
自在であり、原稿105を照射するための光源ユニッ
ト、103は、副走査方向107へ移動自在であり、光
源ユニット104から送られた原稿105からの反射光
を、読み取りセンサ106へ導くミラーユニット、10
6は、主走査方向108に複数の撮像素子が並んだ読み
取りセンサ、110は、光源ユニット104を冷却する
冷却装置である。なお図1及び図2では、小さいサイズ
の原稿105を105a、大きいサイズの原稿105を
105bで表している。
【0035】自動原稿供給装置(ADF)に載置された
原稿105は、オペレータからの画像読み取り指令操作
に基づき画像読取装置本体102へ給紙される。これと
同時に画像読み取り部(光源ユニット104、ミラーユ
ニット103)は、原稿105の紙サイズや読み取り倍
率、その他の要因によって決定される流し読み位置に移
動し、読み取りの準備がなされる。具体的には、副走査
方向のサイズが小さい原稿105a(例えばA4)が読
み取られる図1の画像読取装置では、光源ユニット10
4が読み取り位置111に移動されて停止し、副走査方
向のサイズが大きい原稿105b(例えばA3)が読み
取られる図2の画像読取装置では、光源ユニット104
が読み取り位置112に移動されて停止する。そして、
搬送された原稿105の位置に合わせて、読み取り開始
・終了のタイミングが設定され、画像の読み取りが行わ
れる。
【0036】冷却装置110は、光源ユニット104内
の照明ランプ等の発熱により高くなる装置内部の温度を
下げることを主な目的とし、例えば供給電圧に応じて回
転数が可変するファンで構成される。冷却装置110に
は、図示しない供給電圧可変回路が接続されており、供
給電圧可変回路は、供給電圧可変回路から冷却装置11
0に供給される電圧を、光源ユニット104の副走査方
向の位置に応じて変えるようにする。この電圧変化量
は、冷却装置110からの風量が、光源ユニット104
が読み取り位置111に停止しているときには強く、読
み取り位置112に停止しているときには弱くなるよう
に、かつ、光源ユニット104内の照明ランプの温度が
両方の位置で同じ温度になるような値に予め設定され
る。
【0037】なお本実施の形態では、読み取り位置を二
箇所としたが、二箇所以上に設定してもよい。なおま
た、供給電圧可変回路に制御装置を接続し、この制御装
置が、供給電圧可変回路から冷却装置110に供給され
る電圧を、光源ユニット104の副走査方向の位置に応
じて変えるようにしてもよく、更には、制御装置が、供
給電圧可変回路から冷却装置110に供給される電圧
を、光源ユニット104内の照明ランプ温度に応じて、
該温度が一定になるようにフィードバック制御するよう
にしてもよい。
【0038】図3は、冷却装置110の風量を変化させ
ない場合に、光源ユニット104の主走査方向108の
各位置で測定された光源ユニット104内の照明ランプ
の温度を示す図である。グラフ621は、光源ユニット
104が読み取り位置111に停止しているときに測定
した照明ランプの温度を示し、グラフ622は、光源ユ
ニット104が読み取り位置112に停止しているとき
に測定した照明ランプの温度を示す。読み取り位置11
1は読み取り位置112に比べ冷却装置110から離れ
ているため、光源ユニット104に対する冷却効果が小
さく、照明ランプの温度が高くなる。
【0039】図4は、図3に示した照明ランプの温度に
対応した照明ランプの光量を示す図である。すなわち、
グラフ631は、光源ユニット104が読み取り位置1
11に停止しているときの照明ランプの光量を示し、グ
ラフ632は、光源ユニット104が読み取り位置11
2に停止しているときの照明ランプの光量を示す。この
図から分かるように、照明ランプの温度が高いと、照明
ランプの光量は低下する。したがって、光源ユニット1
04が存在する読み取り位置が変わっても、照明ランプ
の光量を変化させないためには、照明ランプの温度を一
定に保持する必要があり、これを実現するには、光源ユ
ニット104が存在する読み取り位置に応じて冷却装置
110の風量を制御することが望ましい。
【0040】そこで、本実施の形態では、光源ユニット
104が停止している読み取り位置に応じて冷却装置1
10の冷却能力を切り替え、これによって、照明ランプ
の温度や光量が読み取り位置に依存しないようにする。
具体的には、光源ユニット104が冷却装置110に近
い読み取り位置に存在する場合には、冷却装置110の
冷却能力を弱め(供給電圧を下げて、ファンの回転数・
風量を減らし)、一方、光源ユニット104が冷却装置
110から離れた読み取り位置に存在する場合には、冷
却装置110の冷却能力を強める(供給電圧を上げて、
ファンの回転数・風量を増やす)ように、供給電圧可変
回路が動作する。
【0041】図5は、光源ユニット104が停止してい
る読み取り位置に応じて冷却装置110の冷却能力を切
り替え場合に、光源ユニット104の主走査方向108
の各位置で測定された光源ユニット104内の照明ラン
プの温度を示す図である。また図6は、図5に示した照
明ランプの温度に対応した照明ランプの光量を示す図で
ある。
【0042】光源ユニット104が読み取り位置111
に存在するとき測定した照明ランプの温度を示すグラフ
621は、光源ユニット104が読み取り位置112に
存在するとき測定した照明ランプの温度を示すグラフ6
22と重なり、したがって、光源ユニット104が読み
取り位置111に存在するときの照明ランプの光量を示
すグラフ631は、光源ユニット104が読み取り位置
112に存在するときの照明ランプの光量を示すグラフ
632と重なることになり、光源ユニット104が、異
なる読み取り位置に移っても、照明ランプの光量が変動
しないことになる。
【0043】図13は、原稿サイズがLargeかSmallかに
応じて原稿用紙の読み取り位置を変更する画像読み取り
装置で実行される、読み取り位置に応じて冷却ファンに
供給する電圧を変化させる制御処理の手順を示すフロー
チャートである。
【0044】原稿が自動原稿供給装置(ADF)101
に載置されると(S101)、ADFに搭載の未図示の
原稿検知手段によって原稿のサイズが確定される(S1
02)。続いて、未図示の制御装置によって画像読取装
置に対して原稿読取指令が出されると(S103)、光
源ユニット104のランプを点灯し(S104)、原稿
サイズがLargeの場合は(S105でYES)、原稿読
取位置をLarge位置に制御し(S106a)、冷却ファ
ンに第1の電圧を供給することによって、Large位置に
応じた冷却ファンの冷却性能に制御する。図13では、
第1の電圧の一例として+12Vとした(S107
a)。
【0045】原稿サイズがSmallの場合は(S105で
NO)、原稿読取位置をSmall位置に制御し(S106
b)、冷却ファンに第2の電圧を供給することによって
Small位置に応じた冷却ファンの冷却性能に制御する。
図13では、第2の電圧の一例として+24Vとした
(S107b)。冷却ファンは、供給する電圧に比例し
て回転数が変化し、その結果、風量が変化して冷却性能
が変化することになる。原稿読取位置がLargeの場合に
は、Smallと比較して照明ランプと冷却ファンとの距離
が近いため、冷却ファンに供給する電圧をSmallの場合
のそれと比較して小さくすることによって、Small位置
よりも冷却性能を落とし、Large位置と同等のランプ温
度とするものである。
【0046】このように原稿読取位置が変わっても照明
ランプの温度を一定にした上で原稿を搬送し(S10
8)、画像を読み取る(S109)ことによって、原稿
読取位置によらない画像品質を得ることができる。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、照
明手段の停止位置が変わっても、前記照明手段が略一定
の温度に保持され、前記照明手段の光量が変動しない。
この結果、前記照明手段によって照明される原稿用紙か
ら、高画質の画像データを得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベルト流し読み方式を採用した本発明に係る画
像読取装置の一実施の形態の構成を示す図であり、小さ
いサイズの原稿が読み取り対象であった場合の図であ
る。
【図2】ベルト流し読み方式を採用した本発明に係る画
像読取装置の一実施の形態の構成を示す図であり、大き
いサイズの原稿が読み取り対象であった場合の図であ
る。
【図3】冷却装置の風量を変化させない場合に、光源ユ
ニットの主走査方向の各位置で測定された照明ランプの
温度を示す図である。
【図4】図3に示した照明ランプの温度に対応した照明
ランプの光量を示す図である。
【図5】光源ユニットが存在する読み取り位置に応じて
冷却装置の冷却能力を切り替え場合に、光源ユニットの
主走査方向の各位置で測定された照明ランプの温度を示
す図である。
【図6】図5に示した照明ランプの温度に対応した照明
ランプの光量を示す図である。
【図7】固定読み方式の画像読取装置の構成を示す側断
面図である。
【図8】ADF固定読み方式の画像読取装置の構成を示
す側断面図である。
【図9】流し読み方式の画像読取装置の構成を示す側断
面図である。
【図10】ADF固定読み方式と同じエリアで原稿を読
み取るようにした流し読み方式の画像読取装置の構成を
示す側断面図である。
【図11】原稿が自動原稿供給装置(ADF)から原稿
読み取り面に給紙されてすぐにその画像が読み取られる
タイプのベルト式流し読み方式を採用した画像読取装置
の構成を示す側断面図である。
【図12】自動原稿供給装置(ADF)から原稿全てが
原稿読み取り面に進入した直後に原稿の先端が位置する
地点に画像読み取り部が配されたタイプのベルト式流し
読み方式を採用した画像読取装置の構成を示す側断面図
である。
【図13】原稿サイズがLargeかSmallかに応じて原稿用
紙の読み取り位置を変更する画像読み取り装置で実行さ
れる、読み取り位置に応じて冷却ファンに供給する電圧
を変化させる制御処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
101 自動原稿供給装置(ADF) 102 画像読取装置本体 103 ミラーユニット 104 光源ユニット(照明手段) 105 原稿(原稿用紙) 105a 原稿(原稿用紙) 105b 原稿(原稿用紙) 106 読み取りセンサ 107 副走査方向 108 主走査方向 110 冷却装置(冷却手段) 111 読み取り位置 112 読み取り位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/107

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿用紙を移動させて該原稿用紙の画像
    を読み取る方式の画像読取装置において、 前記原稿用紙を照明するための照明手段と、 前記照明手段を所定方向に移動する移動手段と、 所定位置に設置され、装置内部の温度を下げるための冷
    却手段と、 前記照明手段の停止位置に応じて前記冷却手段の冷却能
    力を可変する可変手段とを有することを特徴とする画像
    読取装置。
  2. 【請求項2】 前記冷却手段は、電動回転式の送風装置
    であることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記可変手段は、前記送風装置の回転数
    を可変することを特徴とする請求項2記載の画像読取装
    置。
  4. 【請求項4】 前記可変手段は、前記送風装置への供給
    電圧を可変することを特徴とする請求項2記載の画像読
    取装置。
  5. 【請求項5】 前記可変手段は、前記照明手段の停止位
    置が前記冷却手段に近いほど、前記冷却手段の冷却能力
    を低下させることを特徴とする請求項1乃至請求項4の
    いずれかに記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記照明手段は照明ランプからなり、 前記照明手段の停止位置に拘わらず前記照明ランプの温
    度が一定になるように、前記照明手段の停止位置に応じ
    た前記冷却手段の複数の異なる冷却能力を予め設定し、 前記可変手段は、前記複数の冷却能力のうち、前記照明
    手段の停止位置に対応する冷却能力を前記冷却手段に発
    揮させることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいず
    れかに記載の画像読取装置。
JP2002013089A 2002-01-22 2002-01-22 画像読取装置 Pending JP2003215728A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007295068A (ja) * 2006-04-21 2007-11-08 Canon Inc 画像読取装置およびその制御方法

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