JP2003215692A - 圧板切替装置 - Google Patents

圧板切替装置

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JP2003215692A
JP2003215692A JP2002012874A JP2002012874A JP2003215692A JP 2003215692 A JP2003215692 A JP 2003215692A JP 2002012874 A JP2002012874 A JP 2002012874A JP 2002012874 A JP2002012874 A JP 2002012874A JP 2003215692 A JP2003215692 A JP 2003215692A
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film
cam
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JP2002012874A
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Nobuhiro Aoki
信裕 青木
Mitsuhiko Oka
光彦 岡
Tokuji Sato
徳次 佐藤
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Fujinon Corp
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧板切替機構を圧板の背後に組み込みロール
フイルムの厚い部分の通過を許容する。 【解決手段】 圧板50は光軸方向に移動自在に支持さ
れておりバネ93により光軸後方に向けて付勢されてい
る。圧板50には出入り自在なつば付きガイドピン75
が組み込まれている。圧板50の背後には第1カム97
と第2カム98とが設けられている。第1・第2カム9
7,98は共に連動回転して圧板50とつば付きガイド
ピン75とのいずれかを押してトンネル隙間を広くする
広位置と狭くする狭位置との間で回転する。第1及び第
2カム97,98は光軸方向に移動自在に設けられてお
りバネ85により撮影前方に向けて付勢されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、裏紙の有無などの
種類に応じて厚みの異なる写真フイルムを用いるカメラ
に用いられる圧板切替装置に関し、さらに詳しくは、例
えばブローニーサイズの120ロールフイルムと220
ロールフイルムのようにフイルム種類に応じてカメラの
トンネル隙間を変更する圧板切替装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ブローニーサイズのロールフイルムは、
カートリッジ(パトローネ)が付いていないため、遮光
用の裏紙を用いてフイルムをロール形態に巻き取って遮
光した状態で市販されている。このブローニーサイズの
ロールフイルムとしては、120ロールフイルムと22
0ロールフイルムとが提供されており、これらは、どち
らも同じフイルム幅である。
【0003】120ロールフイルムは、フイルムと、こ
のフイルムよりも長い裏紙と、これらを接合する接合テ
ープとを用い、裏紙の先端と後端とを余らせた状態で、
フイルムの先端と後端とを接合テープで裏紙に取り付け
たものである。これにより、接合テープよりも先端側の
裏紙部分がリーダーペーパーとなり、接合テープよりも
後端側の裏紙部分がトレーラーペーパーとなる。
【0004】また、220ロールフイルムは、フイルム
の先端側と後端側とだけにそれぞれ裏紙からなるリーダ
ーペーパーとトレーラーペーパーとを接合テープで取り
付けた形態である。したがって、カメラのアパーチャー
にロールフイルムがセットされた状態では、220ロー
ルフイルムよりも120ロールフイルムの方が裏紙の分
だけ厚くなる。そこで、正しいピント位置にフイルム乳
剤面が合うように、トンネル隙間を変える機構を用い
て、120ロールフイルムを用いる場合にはフイルムレ
ールと圧板との間のトンネルの隙間を広くし、また、2
20ロールフイルムを用いる場合にはトンネルの隙間を
狭くしている。
【0005】写真フイルムの種類を検知してトンネルの
隙間を自動的に切り換える機構を備えたカメラが特開平
11−102009号公報に提案されている。このカメ
ラは、裏蓋を開閉して写真フイルムを交換するタイプで
ある。カメラ本体には、アパーチャーが形成されてお
り、アパーチャーの上下にフイルム給送方向に沿って条
をなしたフイルムレールが裏蓋に向けて突出して形成さ
れている。その両外側には、フイルムレールよりも突出
した圧板受けレールが取り付けられている。裏蓋を閉め
ると、バネの付勢により圧板が圧板受けレールに押し付
けられ、フイルムレールと圧板の前面との間がトンネル
隙間となる。
【0006】圧板受けレールには、カメラ側本体から裏
蓋向けて四つの押動ピンが出入り自在に組み込まれてい
る。カメラ本体には、フイルム初期送り時に写真フイル
ムの種類を検知し、フイルム種類に応じて押動ピンを圧
板レールから圧板に向けて突出した位置と引っ込める位
置との間で移動させる圧板切替駆動機構が内蔵されてい
る。圧板切替駆動機構により押動ピンが圧板レールから
突出するとそれら押動ピンの先端に圧板が押されて圧板
がバネの付勢に抗して裏蓋側に向けて退避する。これに
より、圧板が圧板レールに当接したときよりもトンネル
隙間が広くなる。
【0007】カメラ本体に対して写真フイルムを収納す
るフイルムマガジンを着脱自在に取り外せるようにした
カメラが、特開平11−223867号公報に提案され
ている。フイルムマガジンは、マガジン本体にフイルム
ホルダを内蔵した構成となっている。マガジン本体に
は、カメラ本体に接続する面にアパーチャーが形成され
ている。また、マガジン本体には、カメラ本体から取り
外す前にアパーチャーを遮蔽して写真フイルムが露光す
るのを防ぐ遮蔽板が挿入される。
【0008】フイルムホルダには、フイルム装填室、フ
イルム巻き取り室、圧板、フイルムレール、圧板受けレ
ール、及びフイルム給送機構を備えている。圧板を挟ん
だ両側にはフイルムレールと圧板受けレールとがカメラ
本体に接続する面とは逆側に向けて突出して形成されて
いる。
【0009】フイルムホルダへの写真フイルム装填は、
フイルム装填室から写真フイルムを引き出し、圧板の上
にフイルムを展延しながらフイルム巻き取り室の空スプ
ールに巻き掛ける。こうすることで、圧板が圧板受けレ
ールに押し当てられ、フイルム展延部がフイルムレール
に押し当てられる。カメラ本体に取り付けない状態で、
フイルムホルダにセットするだけでフイルムレールと圧
板との間にトンネル隙間が形成される。フイルム種類ご
とに圧板の位置を変えたフイルムホルダを複数用意して
おき、フイルムホルダを交換することでトンネル隙間が
変わる。このようにすることで、フイルム種類毎にフイ
ルムホルダを使い分けすればよい。そして、フイルムの
撮影途中でフイルム種類を交換するケースにも対応する
ことができる。
【0010】ところで、フイルムの撮影途中でフイルム
種類を交換するケースはあまり多くない。しかもフイル
ムホルダをフイルム種類毎に用意するのは高価に付く。
このような背景から1個のフイルムホルダだけでもフイ
ルム種類に応じてトンネル隙間を切り替えることができ
る機構を備えることが望まれていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た圧板切替機構やその駆動機構は、アパーチャーに対し
て光軸方向の前方から圧板を押してトンネル隙間を切り
換えるタイプであるため、それら機構をカメラ本体側に
内蔵させると、その分のスペースによりカメラ本体の背
面が突出して大型化する。逆に、それら機構をフイルム
ホルダに備えることを考慮すると、マガジン本体のうち
のカメラ本体との接続面側が出っ張りフイルムホルダが
大型化する欠点があった。
【0012】そこで、圧板の背後から押動カムを押し当
てて圧板を撮影光軸方向に変位させることも考えられ
る。しかしながら、圧板は、光軸方向の後方に向けて逃
げることができる構成にする必要がある。というのは、
220ロールフイルムを用いる場合、フイルムの先端側
と後端側とにそれぞれリーダーペーパーとトレーラーペ
ーパーとを接合テープで取り付けた形態であるため、リ
ーダーペーパーと写真フイルムとを重ねた部分が接合テ
ープも含めて3枚分の厚みとなり、この厚みの厚い部分
がトンネル隙間を通過するためである。このため、前述
した公報記載のカメラでは、圧板がバネの付勢に抗して
裏蓋側に逃げて前記厚み厚い部分の通過が許容されるた
め問題ないのに対し、圧板の背後でカムを変位して圧板
を移動する構成にすると、背後でカムが圧板に当節して
いるから圧板を背後に向けて逃がす構成を採用すること
ができない欠点があった。
【0013】本発明は、上記課題を解決するためのもの
であり、カメラ本体、及びフイルムホルダをコンパクト
なサイズに維持し、しかもロールフイルムのうちの厚み
の厚い部分の通過を許容することができるようにした圧
板切替装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の圧板切替装置では、圧板を撮影光軸
方向の後方に向けて付勢する第1付勢手段と、;先端が
圧板の前面から突出する突出位置と退避する退避位置と
の間で圧板に出入り自在に設けたスぺーサー部材と、;
スぺーサー部材を押圧する第1カムと圧板を押圧する第
2カムとを圧板の後方の異なる位置に設け、変位するこ
とで第1カムがスぺーサー部材を押してスぺーサー部材
を突出位置に移動させたときに第2カムが圧板の後面か
ら退避して前記第1付勢手段の付勢により圧板が撮影光
軸方向の後方に移動してトンネル隙間を広くする位置
と、第1カムがスぺーサー部材の押圧を解除したときに
第2カムが圧板の後面を押して圧板を光軸方向の前方に
押し出してトンネル隙間を狭くする位置との二位置の間
で圧板を移動するカム部材と、;前記カム部材を移動自
在に支持するカム部材支持手段と、;カム部材を圧板方
向に付勢する第2付勢手段と、;カム部材を前記二位置
のうちの何れかに変位させる駆動機構とを備えたもので
ある。
【0015】これによれば、トンネル隙間の変更は、第
1及び第2カムからなるカム部材の変位によって行い、
また、写真フイルムのうちの厚みの厚い部分が通過する
ときの圧板の逃がしは、圧板の背後に設けたカム部材
と、そのカム部材を光軸方向に移動自在に支持するカム
部材支持手段と、カム部材を圧板方向に付勢する第2付
勢手段との構成で行うことができる。これにより、厚み
の厚い部分が通過したときに、圧板をカム部材とともに
背後に逃がすことができる。
【0016】カム部材を変位させる駆動機構としては、
モータと、そのモータの回転をカム部材に伝達する駆動
伝達機構とで構成する。モータとしては、写真フイルム
を送るためのフイルム給送モータの他方向の回転を用い
ても良い。この場合、遊星クラッチギヤなどを組み込ん
で、モータの回転方向によって駆動伝達を切り換えるよ
うにすればよい。
【0017】圧板に対してスぺーサー部材を組み込む位
置としては、圧板受けレールに対峙する位置で少なくと
も四隅の4箇所にするのが好適である。この場合、第1
カムも4個同じ位置に配し、これら4個のうちの2個を
1組として左右又は上下方向に並べて配置し、各組を連
結軸により連結し、この2本の連結軸をアパーチャーを
挟む位置に配置することが好ましい。この場合、第2カ
ムも第1カムに隣接して連結軸に固定する。このとき第
1及び第2カムとの回転位置を同期するように合わせて
おけばよい。
【0018】圧板からスぺーサー部材が脱落するのを防
ぐためにスぺーサー部材の背後に板バネを設け、板バネ
を介して第1カムが押圧するようにしてもよい。これに
よれれば、第1カムが板バネ介してスぺーサー部材を押
圧するのでスぺーサー部材の摩耗を防ぐことができる。
【0019】スぺーサー部材は、圧板の前面に突出する
量を、使用する写真フイルムの最小厚みに基づき設定す
ることが好ましい。この場合、スぺーサー部材に突出規
制係止部を設け、また、圧板には、スぺーサー部材の突
出規制係止部に係止してスぺーサー部材を写真フイルム
の最大厚みに対応する突出量に設定するスぺーサー部材
とを備えることが好ましい。
【0020】前記遊星ギヤクラッチの遊星ギヤが噛み合
うフイルム送り用ギヤ列の駆動ギヤを、2枚のギヤを同
軸で重ね合わせて係合部を介して回転させる二重ギヤか
ら構成することが好ましい。また、二重ギヤを用いる代
わりに、前記遊星ギヤクラッチの遊星ギヤが噛み合うフ
イルム送り用ギヤ列にフイルム送り側の回転を伝達する
一方向クラッチを設けることが好ましい。写真フイルム
に記録したフイルム種別を示すバーコードを読み取るバ
ーコード読取り手段と、バーコード読取り手段からのフ
イルム種別信号に基づき前記フイルム給送モータを回転
制御して、フイルム種別に対応するトンネル隙間に設定
する制御手段とを備えることが好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】カメラ10は、図1及び図2に示
すように、撮影レンズ11、シャッタ機構12、及びミ
ラー・本体遮蔽板アップダウン機構13等を有したカメ
ラ本体14に対して写真フイルム15が装填されるフイ
ルムマガジン16が着脱自在に取り付けられている。フ
イルムマガジン16は、写真フイルム15を装填すると
きに取り外される。取り外しは、カメラ本体14に設け
たスライドレバー17をスライド操作する。
【0022】フイルムマガジン16は、マガジン本体2
0とフイルムホルダ21とで構成されている。マガジン
本体20には、アパーチャー22、遮蔽板23、及びホ
ルダ挿入口25が設けられている。アパーチャー22
は、カメラ本体14との接続面に形成されている。遮蔽
板23は、アパーチャー22を開閉するためのものでお
り、マガジン本体20の外部に設けた操作つまみ26の
回転操作から得られる駆動を利用して開閉される。ホル
ダ挿入口25は、アパーチャー22を形成した面とは反
対側の面に形成されている。
【0023】フイルムホルダ21には、フイルム装填部
28、フイルム巻取り部29、フイルム給送機構30、
圧板切替機構31、ロック機構32、及び裏蓋33が設
けられている。ロック機構32は、マガジン本体20か
らフイルムホルダ21が抜け出ることを阻止する。裏蓋
33は、ホルダ挿入口25を塞ぐ。裏蓋33には、取り
出し用操作部34が外部に露呈して設けられている。そ
の取り出し用操作部34を操作することでロック機構3
2のロックが解除される。
【0024】フイルム給送機構30は、図3に示すよう
に、給送用のモータ40、及び駆動伝達機構41、駆動
軸42、及び従動軸43からなる。フイルム装填部28
には、ブローニーサイズの写真フイルム15を巻き付け
たスプール44が、またフイルム巻取り部29には空の
スプール45が装填される。
【0025】駆動軸42は、フイルム巻取り部29に設
けられ、スプール45の軸方向の一端に係合する。スプ
ール45の軸方向の他端には、フリーの支持軸46が配
されている。駆動軸42には、モータ40の回転が駆動
伝達機構41を介して伝達され、駆動軸42はモータ4
0の一方向の回転(正転)によりフイルム巻取り方向に
回転する。
【0026】従動軸43は、フイルム装填部28にセッ
トされるスプール44の軸方向の一端に係合する。他方
には、支持軸47が係合する。従動軸43は、回転に負
荷が与えられている。この負荷により写真フイルム15
が弛みなく引き出される。
【0027】フイルム装填部28から引き出された写真
フイルム15は、カウンタローラ48及びフリーローラ
49を介してフイルム巻取り部29に送られる。カウン
タローラ48及びフリーローラ49は共にフリーローラ
となっており、これらローラ48,49の間には圧板5
0が配置されている。圧板50は、ローラ48,49と
の間に展延されたフイルム展延部15aを撮影光軸51
の方向の後方から支持する。なお、このカメラ10で
は、上下方向(垂直方向)に写真フイルム15が給送さ
れる。なお、水平方向にフイルム給送するように構成し
てもよい。
【0028】フイルム給送用の駆動伝達機構41は、減
速ギヤ列となっており、遊星ギヤクラッチ53が組み込
まれている。遊星ギヤクラッチ53は、太陽歯車54、
遊星歯車55、腕受け部56、及び腕部57とから構成
されている。太陽歯車54は、モータ40の出力ギヤ5
8に噛合するギヤ59に同軸でかつ一体に設けられてい
る。腕受け部56は、太陽歯車54と同軸でかつ太陽歯
車54とギヤ59との間に円状に一体に形成されてお
り、太陽歯車54よりも径が大きくなっている。腕部5
7には、一端に遊星歯車55が、また他端に軸穴60が
それぞれ設けられている。軸穴60は腕受け部56に回
転自在に係合し、太陽歯車54は遊星歯車55に噛合す
る。腕部57は、モータ40が正転したときに遊星歯車
55をフイルム送り用減速ギヤ列の入力ギヤ61に噛合
する給送系駆動伝達位置に回転し、またモータ40が逆
転したときには遊星歯車55を圧板切替駆動伝達系62
の入力ギヤに噛合する圧板切替駆動伝達位置に回転す
る。
【0029】また、駆動伝達機構41には、モータ回転
数用のエンコーダ63が連係されている。そのエンコー
ダ63は、エンコード板64とフォトインタラプタ65
とパルス発生器66とを備えている。フォトインタラプ
タ65は、エンコード板64のスリットの通過を検出
し、この検出に対応して1個のパルス(モータ回転パル
ス)を発生する。このモータ回転パルスは制御部67に
送られる。制御部67は、そのフォトインタラプタ65
のパルス数をカウントすることにより、フイルム給送用
のモータ40の回転角を検出する。
【0030】カウンタローラ48は、写真フイルム15
の移送と一緒に回転してフイルム給送長を得る。カウン
タローラ48には、搬送エンコーダ68が連結されてい
る。搬送エンコーダ68も、前述したエンコーダ63と
同じにエンコード板とフォトインタラプタとパルス発生
器とから構成されており、カウンタローラ48の回転に
応じた搬送パルスがとパルス発生器から制御部67に送
られる。
【0031】フリーローラ49の上方には、バーコード
センサ69が配置されている。このバーコードセンサ6
9は、写真フイルム15に記録されたバーコードを読み
取る。バーコードは接合テープの表面に記録されてお
り、幅の異なる2種類の黒バーと白バーとの組み合わせ
により、フイルム種別、フイルム感度、フイルム枚数の
データが記録されている。接合テープは、リーダーペー
パーに写真フイルム15の先端を重ね、この重ね合わせ
部分に貼り付けられている。バーコードセンサ69はフ
ォトセンサから構成されており、写真フイルム15に赤
外線を照射し、反射光を受光し、受光した反射光の強度
に応じた信号レベルの光電信号を出力し、これを制御部
67に送る。
【0032】制御部67は、ドライバ70を介してフイ
ルム給送用のモータ40の駆動・停止と回転方向とを制
御する。更に、制御部67は、バーコードセンサ69か
らのバーコード検出信号に基づき前記テープの通過を検
出し、この検出タイミングに基づき、搬送エンコーダ6
8からの搬送パルス数のカウントを開始する。そして、
制御部67は、カウント値が予め定めた一定値に達した
ときに、写真フイルム15の1コマ目がアパーチャー2
2にセットされたことを検出する。また、撮影後の1コ
マ送りでは、制御部67は、搬送エンコーダ68からの
搬送パルス数が1コマ送り分に達したか否かを判定して
コマ送りを行う。なお、図示していないが、制御部67
には、周知のように測光部、測距部、シャッタ機構、レ
リーズボタン、液晶表示パネル等が接続されている。
【0033】図4ないし図6に示すように、アパーチャ
ー22の左右には、フイルムレール72が配置されてい
る。フイルムレール72は、撮影光軸方向の後方に向け
て僅かに突出し、且つ、フイルム送り方向に沿って長く
形成した細幅の突条から構成されている。そして、圧板
50に対峙する表面(フイルム走行面)がフイルム乳剤
面側の画面範囲外の両側縁部に接触して、フイルム走行
時の案内面とされている。
【0034】一対のフイルムレール72の両外側には、
フイルムレール72に沿って、細幅の一対の突条からな
る圧板受けレール73が設けられている。圧板受けレー
ル73も撮影光軸の後方に向けて突出しており、それら
突出した面(以下、「圧板受け面」と称す。)は、フイ
ルムレール72のフイルム走行面よりも僅かに突出して
形成されている。フイルム走行面と圧板受け面との間の
段差分が厚みの薄いフイルム、本実施例では220ロー
ルフイルムに応じたトンネル隙間となり、この隙間は例
えば、0.235±0.05mmの範囲という僅かな隙間
となっている。
【0035】圧板切替機構は、圧板50、一対の開口部
74、4個のつば付きガイドピン75、一対の板バネ7
6、4個のカム部材77〜80、一対のカム軸81,8
2、一対の支持軸83,84 及び4個のバネ85から
なる。
【0036】圧板50は、撮影光軸方向に移動自在とな
るようにフイルムホルダ21に取り付けられている。フ
イルムホルダ21のベース部材88には、撮影光軸方向
に沿って形成した貫通孔を有する筒部89(図5参照)
とガイド穴90とが形成されている。圧板50は、ビス
91とネジ孔付きガイドピン92とで筒部89に対して
撮影光軸方向に移動自在となるようにフイルムホルダ2
1に取り付けられる。ネジ孔付きガイドピン92と筒部
89との間にはバネ93が介在され、バネ93は圧板5
0を撮影光軸方向の後方に向けて付勢する。この圧板付
勢用のバネ93が本発明の第1付勢手段を構成する。
【0037】圧板50の背後にはガイド突起94が形成
されており、ガイド突起94はガイド穴90に係合して
圧板50がビス91を中心として回転するのを防ぐ。な
お、ビス91、ネジ孔付きガイドピン92、ガイド穴9
0、及びガイド突起94などが圧板50を撮影光軸方向
に移動自在に支持する圧板ガイド手段を構成する。
【0038】4個の開口部74は、圧板50の裏面の四
隅に形成されており、それぞれ貫通穴95と段差面96
とで構成されている。貫通穴95は、撮影光軸方向に沿
って形成されている。段差面96は、圧板50の後面に
一段凹んで形成されている。貫通穴95には、段差面9
6の側からスぺーサー部材を構成するつば付きガイドピ
ン75がそのピン先端75aから挿入される。一対の板
バネ76は、各々が縦長の薄板状となっており、中央部
が圧板50の後面に取り付けられ、その上・下端でつば
付きガイドピン75のつば75bを押さ、つば付きガイ
ドピン75が開口部74から脱落するのを防止する。
【0039】つば付きガイドピン75は、つば75bの
前面75cが段差面96に当接してピン先端75aが圧
板50の前面から突出する突出位置とつば75bの前面
75cが段差面96から後方に離れてピン先端75aが
圧板50の前面から退避する退避位置との間で出入り自
在となり、板バネ76によって突出位置に向けて付勢さ
れている。つば付きガイドピン75の突出長さは、突出
位置のときにピン先端75aが圧板50の前面に突出す
る量が、使用する写真フイルム15の最小厚みに基づき
設定されている。なお、つば75bの前面75cが本発
明の突出規制係止部を、また、段差面96がスぺーサー
係止部をそれぞれ構成する。
【0040】つば付きガイドピン75のつば75bは、
突出位置のときに圧板50の後面から飛び出す厚みとな
っている。つば付きガイドピン75の背後には、板バネ
76を介して4個のカム部材77〜80が配されてい
る。各カム部材77〜80は、第1及び第2カム97,
98(図6参照)で構成されている。第1カム97は板
バネ76を、第2カム98は圧板50の後面に当接す
る。第1及び第2カム97、98の対は、圧板50の4
隅にそれぞれ配され、上側の2対とは水平方向に沿わし
て配された上側のカム軸81によって連結されている。
また、下側に左右2対ある第1及び第2カム97,98
は、水平方向に沿わして配した下側のカム軸82によっ
て連結されている。
【0041】上側のカム軸81に対して撮影光軸方向の
後方でかつ下方には水平方向に沿わして配した上側支持
軸83が、また、下側のカム軸82に対して撮影光軸方
向の後方でかつ上方には水平方向に沿わして配した下側
支持軸84がそれぞれ設けられている。これら一対の支
持軸83,84は、両端側がベース部材88に軸受けさ
れている。
【0042】上側の支持軸83には、軸方向の左右に一
対の上側リンク板99(図5参照)の一端が取り付けら
れている。一対の上側リンク板99は、他端が上側のカ
ム軸81にリンクされており、上側のカム軸81を上側
の支持軸83の軸中心に回転自在に支持する。そして、
上側のカム軸81は、ベース部材88との間には介在さ
れた2個のカム付勢用のバネ85により撮影光軸の前方
に向けて付勢されている。一対の上側リンク板99の一
端には、撮影光軸に後方に突出した突起部101がそれ
ぞれ形成されている。突起部101は、ベース部材88
に一体に形成した一対のストッパー部102に当接す
る。一対のストッパー部102は、上側のカム軸81の
回転をバネ85の付勢に抗して阻止している。
【0043】下側の支持軸84にも、上側の支持軸83
と同じ構成で軸方向の左右に一対の下側リンク板103
の一端が取り付けられ、一対の下側リンク板103の他
端は下側のカム軸82にリンクされ、下側の支持軸84
が軸中心に下側のカム軸82を回転自在に支持する。そ
して、下側のカム軸82は、ベース部材との間には介在
された2個のカム付勢用のバネ85により撮影光軸の前
方に向けて付勢されている。上側のも含めて4個のバネ
85が本発明の第2付勢手段を構成する。一対の下側リ
ンク板103の一端にも突起部104がそれぞれ形成さ
れており、突起部104は、ベース部材88に一体に形
成した一対のストッパー部105に当接して、下側のカ
ム軸82の回転をバネ85の付勢に抗して阻止してい
る。なお、図4では、図面の煩雑化を防ぐためにリンク
板99,103の形状を簡略して記載している。
【0044】これら突起部101,104がストッパー
部102,105に当接したときには、圧板50の前面
50aがフイルムホルダ21に対して設定したフイルム
給送面15bよりも光軸方向の前方に僅かに突出する位
置となる。フイルムホルダ21をマガジン本体20にセ
ットすると、つば付きガイドピン75又は圧板50の前
面が圧板受けレール73に当接してカム部材77〜80
の変位位置に応じたトンネル隙間が形成される。
【0045】一方の支持軸83には、圧板切替駆動伝達
系62からの駆動が伝達される。この駆動は、上側の支
持軸83とカム軸81とに設けた各ギヤ110,111
の噛合によりカム軸81に伝達される。また、上側の支
持軸83の駆動は2個のギヤ112,113を介して下
側の支持軸84にも伝達される。下側の支持軸84に伝
達される駆動は、下側の支持軸84とカム軸82とに設
けたギヤ114、115の噛合により下側のカム軸82
にも伝達される。
【0046】一対のカム軸81,82は、モータ40の
一方向の回転でトンネル隙間を広くする広位置と狭くす
る狭位置との間で一対のカム部材77,78を回転させ
る。広位置のときには、図7及び図8に示すように、第
1カム97が板バネ76を介してつば75bを押してつ
ば付きガイドピン75を突出位置に移動させ、第2カム
98が圧板50の後面から退避する。これにより、つば
付きガイドピン75のピン先端75aが圧板受けレール
73に当接し、このときのつば75bの前面が段差面9
6に当接するまでの移動長さだけ圧板50がバネ93の
付勢により撮影光軸方向の後方に移動してトンネル隙間
G1が広くなる。このときのトンネル隙間G1は、例え
ば0.4±0.02mmの範囲となっている。
【0047】逆に狭位置のときには、図9に示すよう
に、第2カム98が圧板50の後面を直接に押し、第1
カム97が板バネ76を介してつば付きガイドピン75
の押圧を解除する。これにより、圧板50が圧板受けレ
ール73に当接し、広位置のときよりも圧板50が光軸
方向の前方に出た分だけトンネル隙間G2が狭くなる。
【0048】カム部材77〜80を圧板50の方向に付
勢するバネ85は、圧板50を撮影光軸の後方に付勢す
るバネ93よりも付勢力が強い。このため、圧板50
は、カム部材77〜80の付勢により撮影光軸の前方に
向けて付勢された状態でリンク板99,103の突起部
101,104がストッパー部102,105に当接し
た状態のときの位置で保持されている。なお、一対のカ
ム軸81,82は、互いに逆向きに回転するが、同方向
に回転するようにしてもよい。
【0049】下側の支持軸84の端には、スイッチ板1
16が設けられている。スイッチ板116は、カム軸8
1,82が広位置に回転したときスイッチ117をON
する。スイッチ117から得られる信号は制御部67に
取り込まれる。制御部67は、スイッチ117から得ら
れるON信号を受けてからモータ回転用のエンコーダ6
3からのパルス数のカウントを開始し、そのカウント値
が予め定めた一定値に達したときにカム軸81,82が
狭位置に回転したことを検出する。
【0050】なお、写真フイルム15をフイルム装填部
28にセットしてフイルム初期送りを行った後に、トン
ネル隙間を変更しようとすると、遊星ギヤクラッチ53
が給送用駆動伝達位置にとなっているから、モータ40
が逆転して圧板切替駆動伝達位置に切り替わるまでの間
の僅かな駆動により写真フイルム15を逆に搬送してし
まって写真フイルム15に巻き弛みが発生するおそれが
ある。これを防止するために、駆動軸42に連結されて
いるギヤ118には、逆止爪119が係合している。な
お、逆に、圧板位置切替えを行った後に、写真フイルム
15のコマ送りを行う場合にも、圧板切替駆動伝達系6
2に僅かな駆動が伝達されて、これによりカム部材77
〜80が回転して圧板50の位置がズレるおそれがある
が、これは圧板切替駆動伝達系62及びギヤ110〜1
15のバックラッシュで吸収することができるため問題
はない。
【0051】次に上記構成の作用を説明する。フイルム
装填は、マガジン本体20の外部に設けた操作つまみ2
6を操作する。これにより遮蔽板23が閉じ位置に移動
してアパーチャー22が塞がれる。
【0052】アパーチャー22を塞いだ後にフイルムホ
ルダ21をマガジン本体20から取り外す。この操作
は、フイルムホルダ21の裏蓋33の外部に設けた取り
出し用操作部34を操作する。
【0053】ここで、ロック機構32は、フイルムホル
ダ21の裏蓋33をマガジン本体20にロックしてい
る。裏蓋33はベース部材88に取り付けられている。
【0054】フイルムホルダ21は、単体のときに、突
起部101、104がストッパー部102、105に当
接しているため、フイルム給送面15bよりも前方で圧
板50が保持されており、この状態で圧板50又はつば
付きガイドピン75がバネ85の付勢により撮影光軸の
前方に向けて付勢されている。フイルムホルダ21をマ
ガジン本体20に装填すると、圧板受けレール73に圧
板50又はつば付きガイドピン75のピン先端75aが
当接し、圧板50がバネ85の付勢に抗して撮影光軸の
後方に移動され、狭位置又は広位置に保持される。この
ため、圧板受けレール73とは反対側に設けたホルダ挿
入口25では、バネ85の反力によりフイルムホルダ2
1がその挿入口25から外部に向けて付勢されている。
ロック機構32は、そのバネ85の反力に抗してフイル
ムホルダ21をマガジン本体20にロックしている。
【0055】これにより、取り出し用操作部34を操作
してロック機構32のロックを解除すると、バネ85の
反力によりフイルムホルダ21が裏蓋33と共にホルダ
挿入口25から外部に向けて押し出され、フイルムホル
ダ21の取り出しが簡便となる。
【0056】取り出したフイルムホルダ21のフイルム
装填部28に写真フイルム15を巻回したスプール44
を装填し、またフイルム巻取り部29に空のスプール4
5をセットする。
【0057】ブローニーフイルム15は、予めスプール
44に巻き付けられた形態とされており、このままフイ
ルム装填部28に装填される。装填後は、リーダーペー
パーの先端をフイルム巻取り部29の空のスプール45
の溝に差し込み、スプール45をフイルム巻き取り方向
に回転し、リーダーぺーパーをスプール45に2〜3巻
分だけ巻き付けることでフイルム装填が完了する。
【0058】フイルム装填済みのフイルムホルダ21を
マガジン本体20に取り付け、マガジン本体20にフイ
ルムホルダ21を取り付けたフイルムマガジン16をカ
メラ本体14に取り付ける。その後、操作つまみ26を
回転操作して遮蔽板23を開き位置にしてアパーチャー
22を開口させる。
【0059】フイルムマガジン16をカメラ本体14に
取り付けた後には、制御部67がアパーチャー22が開
位置になっていることを検知してからトンネル隙間を広
位置に移動させてからフイルム初期送りを自動的に行
う。
【0060】トンネル隙間を広位置にするときには、モ
ータ40を逆転駆動させる。モータ40の逆転駆動は、
太陽歯車54に伝達され、太陽歯車54が遊星歯車55
を圧板切替駆動伝達位置に回転させて遊星歯車55を圧
板切替駆動伝達系62の入力ギヤに噛合させる。
【0061】この駆動は、一対の支持軸83,84、及
び一対のカム軸81,82に伝達され、支持軸84に設
けたスイッチ板116が回転し、スイッチ板116がス
イッチ117をONにしたときに制御部67は、モータ
40の逆転駆動を停止する。これにより、一対のカム軸
81,82が広位置の回転位置となる。この回転位置で
は、第1カム97が板バネ76を介してつば75bを押
してつば付きガイドピン75を突出位置に移動させ、第
2カム98が圧板50の後面から退避している。したが
って、つば付きガイドピン75のピン先端75aが圧板
受けレール73に当接し、圧板50がバネ93の付勢に
より撮影光軸方向の後方に移動して120フイルム用の
トンネル隙間G1となる。
【0062】モータ40の逆転駆動を停止した後には、
フイルム初期送りが行われる。このフイルム初期送り
は、フイルム給送用のモータ40を正転して、最初の1
コマ目の撮影コマをアパーチャー22にセットするまで
写真フイルム15を送る。モータ40を正転すると、遊
星歯車55が給送系駆動伝達位置に回転してフイルム送
り用減速ギヤ列の入力ギヤ61に噛合する。これによ
り、モータ40の駆動が駆動軸42に伝達され、駆動軸
42がスプール45をフイルム巻き取り方向に回転し、
写真フイルム15がスプール44から引き出される。
【0063】そのフイルム初期送り時には、写真フイル
ム15のバーコードがバーコードセンサ69で読み取ら
れる。このセンサ69からの信号は制御部67に送られ
て、フイルム種別、フイルム感度、フイルム枚数に解読
される。このフイルム初期送り時には、トンネル隙間が
最大隙間となる120タイプ用の隙間に設定された状態
で行われるので、120タイプのみならずこれよりも薄
い220タイプのフイルムであっても円滑なフイルム送
りが可能になる。
【0064】フイルム給送が継続され、次に、リーダー
ペーパと写真フイルム15とを接合しているパスター
(テープ)がバーコードセンサ69で検知される。この
パスターを検知した後に、搬送エンコーダ68からのパ
ルス数をカウントして予め決められた長さだけ写真フイ
ルム15を送ることで最初の撮影コマがアパーチャー2
2にセットされる。
【0065】このとき、リーダーペーパ、写真フイルム
15、及びパスターとの3枚分の厚みがトンネル隙間を
通過する。3枚分の厚みは、トンネル隙間G1の長さよ
りも長い。しかしながら、バネ85の付勢に抗して圧板
50及びカム部材77〜80が撮影光軸の後方に移動し
てトンネル隙間が広がるため、3枚分の厚みの部分の通
過を問題なく許容することができる。
【0066】フイルム初期送り後は、バーコードセンサ
69から読み取った情報に基づいてフイルム種別を識別
する。識別したフイルム種類が120タイプの場合には
初期フイルム給送でトンネル隙間が既に120タイプ用
の隙間G1に設定されているので、新たに切り替える必
要がない。
【0067】一方、フイルム種別が220タイプの場合
には、フイルム給送用のモータ40が逆転される。これ
により、遊星ギヤクラッチ53を介してモータ40の回
転力が圧板切替駆動伝達系62に伝達され、一対のカム
軸81,82が互いに逆向きに回転する。
【0068】120タイプのトンネル隙間G1のときに
は、スイッチ板116がスイッチ117をONしてい
る。制御部67は、少なくとも支持軸84を一回転以上
させてスイッチ117がONしてからモータ回転用のエ
ンコーダ63からのパルス数のカウントを開始し、その
カウント値が予め定めた一定値に達したときにモータ4
0の逆転駆動を停止する。これにより、カム軸81,8
2が狭位置の回転位置となる。この状態になると、第1
カム97が板バネ76を介してつば付きガイドピン75
から退避し、第2カム98が圧板50を圧板受けレール
73に向けて押圧して圧板50の前面とフイルムレール
72との間がトンネル隙間G2となる。これにより、撮
影準備が整う。
【0069】カメラ本体14の外部に設けたレリーズボ
タン130を操作すると、これに応答して、まずレンズ
シャッタ12を閉じ動作させ、これと同時にミラー・本
体遮蔽板アップダウン機構13のミラーをアップし、レ
ンズシャッタ12の閉じ動作に応答してミラー・本体遮
蔽板アップダウン機構13の本体遮蔽板をアップさせ
る。そして、ミラー及び本体遮蔽板がアップしたことに
応答してレンズシャッタ12を予めセットされたシャッ
タ秒時分だけ作動させて露光を行う。
【0070】露光完了後、レンズシャッタ12から露光
完了信号が送られる。制御部67は、これに応答してド
ライバ70に巻き上げスタート信号を送り、モータ40
を正転駆動させて1コマ送りを開始する。また、同時に
ダウン信号がミラー・本体遮蔽板アップダウン機構13
に送られ、ミラー及び本体遮蔽板がダウン位置に戻され
て次の撮影準備が完了する。
【0071】1コマフイルム給送は、カウンタローラ4
8に設けた搬送エンコーダ68からの搬送パルス数が1
コマ分の送り量に応じたカウントに達することに応答し
てモータ40の正転駆動を停止する。これにより次の撮
影コマがアパーチャー22にセットされる。以後シャッ
タレリーズを繰り返すことで最後の撮影コマまで撮影が
継続される。
【0072】最後の撮影コマを撮影した後には、フイル
ム最終送りが行われる。フイルム最終送りは、写真フイ
ルム15の全部をスプール45に巻き取るまで写真フイ
ルム15を送る。この制御は、バーコードセンサ69が
トレーラーペーパーを検出することでフイルム巻き止め
を無効化し、フイルム最終送りが実行される。そして、
センサ69でトレーラーペーパーが無いことを検知する
ことで、これに応答してモータ40の正転駆動を停止す
る。これにより、全ての写真フイルム15がスプール4
5に巻き取れられる。
【0073】このようにしてフイルム最終送りが行われ
ることで、撮影済みのフイルム15がフイルム巻取り部
29のスプール45に全て巻き取られる。フイルム交換
は、フイルムホルダ21を取り外して、フイルム巻取り
部29から撮影済みのフイルム15が巻回されたスプー
ル45を取り出した後に、フイルム装填部28にある空
スプール44を取り外し、空スプール44をフイルム巻
取り部29にセットし、新たな写真フイルム15を巻回
したスプール44をフイルム装填部28にセットしてか
ら再びフイルムホルダ21をセットすることで新たに撮
影が行える。
【0074】トンネル隙間は、フイルム初期送りの際に
バーコードセンサ69から読み取られたフイルム種別に
応じて予め自動設定される。しかも電源をオフにしても
カム軸81,82の回転位置がズレることがないので、
装填されたフイルム種別に応じた状態でトンネル隙間は
維持される。
【0075】なお、上記実施形態では、120タイプと
220タイプの二種類にトンネル隙間を設定したが、二
種類に限定されることなく、3種類以上でもよい。
【0076】上記実施形態ではバーコードセンサ69を
用いて写真フイルム15のバーコードを読み取り、これ
に基づきトンネル隙間を自動的に変更するようにした
が、外部に選択操作部を設け、選択操作部での選択操作
に応答して切り替えるようにしてもよい。この場合、選
択操作部での選択操作に応答してモータ40を逆転させ
ればよい。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の圧板切替
装置では、第1及び第2カムからなるカム部材の変位に
よってトンネル隙間の変更を行い、また、圧板の背後に
設けたカム部材を光軸方向に移動自在に支持するカム部
材支持手段と、カム部材を圧板方向に付勢する第2付勢
手段との構成で、写真フイルムのうちの厚みの厚い部分
が通過するときの圧板逃がしを行うことができる。これ
により、例えば圧板の背後、すなわちカメラの裏蓋側に
圧板切替装置を組み込んでも厚みの厚い部分が通過した
ときに、圧板をカム部材とともに背後に逃がすことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカメラの要部を裏蓋側から見た斜視図
でる。
【図2】カメラ内部の構造を概略的に示す説明図であ
る。
【図3】フイルムホルダに内蔵したフイルム給送機構の
概略を示す斜視図である。
【図4】フイルムホルダに内蔵した圧板切替機構の概略
を示した斜視図であり、カメラの裏蓋側から見ている。
【図5】フイルムホルダに設けた圧板切替機構を示す縦
断面図である。
【図6】圧板切替機構を示す横断面図である。
【図7】フイルムホルダをマガジン本体にセットしたと
きの圧板切替機構の要部を示す横断面図であり、圧板を
広位置に移動した状態を示している。
【図8】フイルムホルダをマガジン本体にセットしたと
きの圧板切替機構の要部を示す縦断面図であり、圧板を
広位置にした状態を示している。
【図9】フイルムホルダをマガジン本体にセットしたと
きの圧板切替機構の要部を示す横断面図であり、圧板を
狭位置に移動した状態を示している。
【符号の説明】
14 カメラ本体 16 フイルムマガジン 20 マガジン本体 21 フイルムホルダ 22 アパーチャー 33 裏蓋 40 フイルム給送用のモータ 50 圧板 53 遊星ギヤクラッチ 72 フイルムレール 73 圧板受けレール 75 つば付きガイドピン 76 板バネ 77〜80 カム部材 81,82 カム軸 83,84 支持軸 85,93 バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡 光彦 埼玉県さいたま市植竹町1丁目324番地 富士写真光機株式会社内 (72)発明者 佐藤 徳次 埼玉県朝霞市泉水3丁目13番45号 富士写 真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2H020 DA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フイルム種類に応じて圧板を撮影光軸方
    向に移動して圧板と前記圧板に対して撮影光軸方向の前
    方に配したフイルムレールとの間のトンネル隙間を変更
    するカメラの圧板切替装置において、 圧板を撮影光軸方向の後方に向けて付勢する第1付勢手
    段と、 先端が圧板の前面から突出する突出位置と退避する退避
    位置との間で圧板に出入り自在に設けたスぺーサー部材
    と、 スぺーサー部材を押圧する第1カムと圧板を押圧する第
    2カムとを圧板の後方の異なる位置に設け、変位するこ
    とで第1カムがスぺーサー部材を押してスぺーサー部材
    を突出位置に移動させたときに第2カムが圧板の後面か
    ら退避して前記第1付勢手段の付勢により圧板が撮影光
    軸方向の後方に移動してトンネル隙間を広くする位置
    と、第1カムがスぺーサー部材の押圧を解除したときに
    第2カムが圧板の後面を押して圧板を光軸方向の前方に
    押し出してトンネル隙間を狭くする位置との二位置の間
    で圧板を移動するカム部材と、 前記カム部材を移動自在に支持するカム部材支持手段
    と、 カム部材を圧板方向に付勢する第2付勢手段と、 カム部材を前記二位置のうちの何れかに変位させる駆動
    機構とを備えたことを特徴とする圧板切替装置。
  2. 【請求項2】 前記スぺーサー部材に設けた突出規制係
    止部と、圧板に設けられ、前記スぺーサー部材の突出規
    制係止部に係止してスぺーサー部材を写真フイルムの最
    大厚みに対応する突出量に設定するスぺーサー係止部と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の圧板切替装
    置。
  3. 【請求項3】 撮影レンズやシャッタ機構を設けたカメ
    ラ本体部に対してフイルムマガジンが着脱自在に取り付
    けられており、前記フイルムマガジンをマガジン本体と
    これに着脱自在に取り付けられるフイルムホルダとで構
    成し、マガジン本体にフイルムレールと圧板受けレール
    とを設け、また、フイルムホルダにフイルム装填室、フ
    イルム巻き取り室、及びこれらの間で移送される写真フ
    イルムのフイルム展延部を撮影光軸方向の後方から支持
    する圧板とを設け、フイルムホルダをマガジン本体にセ
    ットすることで圧板の前面に圧板受けレールが当接して
    フイルムレールと圧板との間にトンネル隙間が形成され
    るカメラの圧板切替装置において、 前記フイルムホルダに、 圧板を撮影光軸方向の後方に向けて付勢する第1付勢手
    段と、 先端が圧板の前面から突出する突出位置と退避する退避
    位置との間で圧板に出入り自在に設けたスぺーサー部材
    と、 スぺーサー部材を押圧する第1カムと圧板を押圧する第
    2カムとを圧板の後方の異なる位置にそれぞれ設けてお
    り、変位することで第1カムがスぺーサー部材を突出位
    置に移動してスぺーサー部材の先端を圧板受けレールに
    当接させたときに第2カムが圧板の後面から退避して前
    記第1付勢手段の付勢により圧板が後方に移動してトン
    ネル隙間を広くする広隙間位置と、前記第1カムがスぺ
    ーサー部材の押圧を解除したときに第2カムが圧板の後
    面を押して圧板を圧板受けレールに当接して前記広隙間
    位置よりもトンネル隙間を狭くする狭隙間位置との二位
    置の間で圧板を移動するカム部材と、 前記カム部材を圧板に当接する位置と圧板から退避する
    位置との間で移動自在に支持するカム部材支持手段と、 前記カム部材を圧板方向に付勢する第2付勢手段と、 前記カム部材を前記二位置のうちの何れかに変位させる
    駆動機構とを備えたことを特徴とする圧板切替装置。
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