JPH11102009A - カメラ - Google Patents

カメラ

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Publication number
JPH11102009A
JPH11102009A JP26127397A JP26127397A JPH11102009A JP H11102009 A JPH11102009 A JP H11102009A JP 26127397 A JP26127397 A JP 26127397A JP 26127397 A JP26127397 A JP 26127397A JP H11102009 A JPH11102009 A JP H11102009A
Authority
JP
Japan
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film
pressure plate
cam
push
feed
Prior art date
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Pending
Application number
JP26127397A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Omiya
秋夫 大宮
Tatsuo Saito
竜夫 齊藤
Makoto Akiba
眞 秋葉
Hisashi Hamada
寿 浜田
Tokuji Sato
徳次 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujinon Corp
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd, Fuji Photo Optical Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP26127397A priority Critical patent/JPH11102009A/ja
Priority to US09/082,584 priority patent/US6208812B1/en
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブローニーサイズのフイルム種類に応じて自
動的に、フイルムレールと圧板との間のトンネル隙間を
変更する。 【解決手段】 フイルムレールの外側に押動ピン51を
設ける。押動ピン51を押動カム55により撮影光軸方
向にシフトさせる。押動ピン51の先端で圧板42を押
して、撮影光軸方向に圧板42をシフトさせる。フイル
ム送りモータ35の回転をフイルム送り用ギヤ列61を
介してスプール回動軸18に伝達させ、フイルムを送
る。フイルム送り用ギヤ列61に遊星ギヤクラッチ59
を介して圧板位置切替え用ギヤ列58を連係させる。フ
イルム通路にバーコードセンサを設けて、フイルムの種
別を読み取る。フイルム種別に応じたトンネル隙間にな
るように、フイルム送りモータ35をフイルム送り方向
とは反対側に回転させ、押動カム55によりトンネル隙
間を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、裏紙の有無などに
応じて厚みの異なる写真フイルムを用いるカメラに関
し、特にブローニーサイズの120ロールフイルムと2
20ロールフイルムのようにフイルム厚みが異なる写真
フイルムを用いるカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ブローニーサイズのロールフイルムは、
カートリッジ(パトローネ)が付いていないため、遮光
用の裏紙を用いてフイルムをロール形態に巻き取って遮
光した状態で市販されている。このブローニーサイズの
ロールフイルムとしては、120ロールフイルムと22
0ロールフイルムとが提供されており、これらは、どち
らも同じフイルム幅である。120ロールフイルムは、
フイルムと、このフイルムよりも長い裏紙と、これらを
接合する接合テープとを用い、裏紙の先端と後端とを余
らせた状態で、フイルムの先端と後端とを接合テープで
裏紙に取り付けたものである。これにより、接合テープ
よりも先端側の裏紙部分がリーダーペーパーとなり、接
合テープよりも後端側の裏紙部分がトレーラーペーパー
となる。また、220ロールフイルムは、フイルムの先
端側と後端側とだけにそれぞれ裏紙からなるリーダーペ
ーパーとトレーラーペーパーとを接合テープで取り付け
た形態である。したがって、カメラのアパーチャにロー
ルフイルムがセットされた状態では、220ロールフイ
ルムよりも120ロールフイルムの方が裏紙の分だけ厚
くなる。そこで、正しいピント位置にフイルム乳剤面が
合うように、トンネル隙間を変える機構を用いて、12
0ロールフイルムを用いる場合にはフイルムレールと圧
板との間のトンネルの隙間を広くし、また、220ロー
ルフイルムを用いる場合にはトンネルの隙間を狭くして
いる。
【0003】トンネルの隙間を切り換える機構として
は、例えばニューマミヤ6(マミヤ・オーピー株式会社
の商品名)では、裏蓋を開けて裏蓋の内側に設けた圧板
を90度回すことで、圧板が前後に移動し、220ロー
ルフイルム用の位置にセットした場合には圧板が圧板受
け面に当接し、また120ロールフイルム用にセットし
た場合には圧板が圧板受け面から僅かに離れる。また、
本出願人から提供されているフジGSW680III プロ
フェッショナル(商品名)では、裏蓋を開けて、裏蓋の
圧板をいったん外し、圧板の裏表を入れ換えて再び取り
付けることで、前述したと同じにトンネルの隙間が変化
する。さらに、本出願人から提供されているフジGA6
45プロフェッショナル(商品名)では、裏蓋を開け
て、圧板を裏蓋側に向けて押し付けながらフイルム送り
方向に沿ってスライド移動させることで、トンネルの隙
間を変化させている。
【0004】このように、ブローニーサイズのロールフ
イルムを用いるカメラでは、いずれも裏蓋を開けてその
裏蓋の内側にある圧板を露呈させなければ、トンネルの
隙間を切り換える操作が行えない。したがって、フイル
ムを装填して裏蓋を閉じ、フイルム巻き上げを行った後
にトンネル隙間が適正でないことに気づいたとしても、
簡単には圧板の位置を直すことができないという問題が
ある。圧板位置が不適当でありトンネル隙間が広いとピ
ントがあまくなり、逆にトンネル隙間が狭いとフイルム
に擦り傷をつけるなどの問題が発生する。このため、実
公昭48−33284号に開示されているように、裏蓋
につまみを設けてこれをスライド移動することで撮影光
軸方向における圧板の支持位置を変更し、トンネル隙間
を変更するものも提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、単にス
ライド移動させるものでは、つまみ等を用いて切り替え
る必要があり、自動化が困難であるという問題がある。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためのもの
であり、フイルムを装填して裏蓋を閉じてフイルム巻き
上げを行った後でも圧板の位置を精度良く直すことがで
き、しかも自動化に容易に対応することができるように
したカメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のカメラでは、写真フイルムを送るた
めのフイルム給送モータを有するフイルム給送手段と、
前記圧板を撮影光軸方向に変位させる押動カムと、前記
フイルム給送モータと押動カムとの間に介在される遊星
ギヤクラッチとを備え、前記フイルム給送モータをフイ
ルム送り方向とは反対方向に回転させて遊星ギヤクラッ
チを介してフイルム給送モータの駆動を押動カムに伝達
してトンネル隙間を変更するようにしたものである。な
お、前記押動カムをフイルム通路から外れた位置で少な
くとも4箇所配置し、これら4個の押動カムを2個を1
組として上下方向に並べて配置し、各組の押動カムを連
結軸により連結し、この2本の連結軸をアパーチャを挟
む位置に配置することが好ましい。前記連結軸を前記フ
イルムレール面とカメラの鏡筒との間に配置することが
好ましい。前記押動カムと前記圧板との間に、撮影光軸
方向に変位自在な押動ピンを備えることが好ましい。
【0008】前記フイルムレールに沿って且つフイルム
通過域を外れた位置で、前記圧板が当接する圧板受け部
材を設け、この圧板受け部材の撮影光軸方向での突出量
を、使用する写真フイルムの最小厚みに基づき設定する
ことが好ましい。前記連結軸を撮影光軸方向に移動自在
に保持する長孔と、前記連結軸又は押動カムを前記圧板
バネよりも強い付勢力で圧板方向に付勢する付勢部材
と、前記押動ピンに設けた突出規制係止部と、この押動
ピンの突出規制係止部に係止して押動ピンを写真フイル
ムの最大厚みに対応する突出量に設定する押動ピン係止
部とを備えることが好ましい。前記遊星ギヤクラッチの
遊星ギヤが噛み合うフイルム送り用ギヤ列の駆動ギヤ
を、2枚のギヤを同軸で重ね合わせて係合部を介して回
転させる二重ギヤから構成することが好ましい。また、
二重ギヤを用いる代わりに、前記遊星ギヤクラッチの遊
星ギヤが噛み合うフイルム送り用ギヤ列にフイルム送り
側の回転を伝達する一方向クラッチを設けることが好ま
しい。写真フイルムに記録したフイルム種別を示すバー
コードを読み取るバーコード読取り手段と、バーコード
読取り手段からのフイルム種別信号に基づき前記フイル
ム給送モータを回転制御して、フイルム種別に対応する
トンネル隙間に設定する制御手段とを備えることが好ま
しい。
【0009】なお、フイルム送りの後にトンネル隙間を
変更するためにフイルム給送モータをフイルム送り方向
とは反対側に回転すると、この回転初期にフイルムが少
し戻されてしまい、このまま撮影を行うと、コマが一部
重なった状態で撮影される重像が発生するおそれがあ
る。この場合には、このトンネル隙間の変更後に写真フ
イルムを送って重像撮影を防止することが好ましい。更
には、トンネル隙間の変更がフイルム上の同一コマに対
して一定回数行われたときに、重像撮影防止のためにフ
イルムを送ってもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】図2は、裏蓋10を開放した状態
のカメラ本体11を背面側から見たものである。アパー
チャー12を有するフイルム通路13の両側には、フイ
ルム供給室14とフイルム巻取り室15とが配置されて
いる。フイルム供給室14にはブローニーサイズの写真
フイルム16が、フイルム巻取り室15には空のスプー
ル17が装填される。空のスプール17の回動孔17a
には、スプール回転軸18(図1参照)が入り込み、こ
のスプール回転軸18の回転によりフイルム16を空の
スプール17に巻き取る。
【0011】図1に示すように、ブローニーフイルム1
6は、予めスプール17に巻き付けられた形態とされて
おり、このままフイルム供給室14に装填される。装填
後は、リーダーペーパーの先端をフイルム巻取り室15
のスプール17の溝17bに差し込み、図示していない
巻き上げボタンの押下操作によりスプール17をフイル
ム巻き上げ方向に回転し、リーダーぺーパーをスプール
17に2〜3巻分だけ巻き付ける。なお、リーダーペー
パーの先端に係止孔を設け、この係止孔をスプール17
の溝17b内に設けた爪に係止させるようにした写真フ
イルムの場合には、リーダーペーパー先端を溝内に挿入
して爪に係止孔を係止させるだけでよく、上記2〜3巻
きのスプール巻取り操作は不要になる。この後に、ヒン
ジ19を中心として裏蓋10を閉めると、裏蓋10で検
出ピン20が押されて裏蓋スイッチ21(図3参照)が
オンになり、裏蓋10の閉じ位置が検出される。そし
て、この検出に連動して後に説明するようにフイルム初
期送りが自動的に行われる。
【0012】アパーチャ12とフイルム供給室14との
間のフイルム通路13には透明窓22が設けてあり、こ
の透明窓22内に図3に示すように、バーコードセンサ
23が配置されている。このバーコードセンサ23は、
写真フイルム16に記録されたバーコード24を読み取
る。バーコード24は接合テープ16cの表面に記録さ
れており、幅の異なる2種類の黒バーと白バーとの組み
合わせにより、フイルム種別、フイルム感度、フイルム
枚数のデータが記録されている。接合テープ16cは、
リーダーペーパー16aにフイルム16bの先端を重
ね、この重ね合わせ部分に貼り付けられている。バーコ
ードセンサ23はフォトセンサから構成されており、フ
イルム通路13内の写真フイルム16に赤外線を照射
し、反射光を受光する。このバーコードセンサ23は、
受光した反射光の強度に応じた信号レベルの光電信号を
出力し、これをコントローラ25に送る。
【0013】フイルム巻取り室15内のフイルム通路1
3側部分には、写真フイルム16に接触して回転するカ
ウンタローラ26が配置されている。図1に示すよう
に、カウンタローラ26にはギヤ27,28を介して、
搬送エンコーダ29が連結されている。搬送エンコーダ
29は、エンコード板29aとフォトインタラプタ29
bとパルス発生器29cとから構成されている。エンコ
ード板29aには、一定ピッチで放射状にスリットが形
成されている。フォトインタラプタ29bは、エンコー
ド板29aのスリットの通過を検出する。図3に示すよ
うに、パルス発生器29cは、フォトインタラプタ29
bがスリットを検出すると1個のパルス(搬送パルス)
を発生する。この搬送パルスはコントローラ25に送ら
れる。
【0014】コントローラ25は、ドライバ35aを介
してフイルム給送モータ35をフイルム送り方向また
は、これとは反対の圧板位置切替え方向に回転する。更
に、コントローラ25は、バーコードセンサ23からの
バーコード検出信号に基づき前記テープ16cの通過を
検出し、この検出タイミングに基づき、搬送エンコーダ
29からの搬送パルス数のカウントを開始する。そし
て、コントローラ25は、カウント値が予め定めた一定
値に達したときに、写真フイルム16の1コマ目がアパ
ーチャー12にセットされたことを検出する。また、撮
影後の1コマ送りでは、コントローラ25は、搬送エン
コーダ29からの搬送パルス数が1コマ送り分に達した
か否かを判定してコマ送りを行う。また、コントローラ
25には、周知のように測光部30、AF部31、露光
部32、レリーズスイッチ33、液晶表示パネル34等
が接続されており、レリーズ操作により撮影が行われ
る。
【0015】図2に示すように、アパーチャー12の上
下には、フイルムレール40,41が配置されている。
フイルムレール40,41は、裏蓋10の側に向けて僅
かに突出し、且つ、フイルム送り方向に沿って長く形成
した細幅の突条から構成されている。そして、圧板42
と平行な表面(フイルム走行面)40a,41aがフイ
ルム乳剤面側の画面範囲外の両側縁部に接触して、フイ
ルム走行時の案内面とされている。
【0016】上側フイルムレール40の上方及び下側フ
イルムレール41の下方には、フイルムレール40,4
1に沿って、細幅の一対の突条からなる圧板受けレール
43,44が設けられている。図4に示すように、上側
圧板受けレール43の圧板42と平行な表面43aは、
フイルムレール40のフイルム走行面40aよりも裏蓋
10の側に向けて僅かに突出して形成されている。同様
に下側の圧板レール44も構成されている。また、下側
の圧板受けレール44の上端面と、上側の圧板受けレー
ル43の下端面との間隔は、フイルム幅よりも僅かに広
くされている。したがって、これら端面により、写真フ
イルム16の両側縁がずれることのないように案内され
る。また、フイルムレール40,41のフイルム走行面
40a,41aと、圧板受けレール43,44の圧板受
け面43a,44aとの間の段差分が厚みの薄いフイル
ム、本実施例では220ロールフイルムに応じたトンネ
ル隙間G1となり、このG1は0.235±0.05mm
の範囲に設定されている。
【0017】図2に示すように、裏蓋10には、一対の
取付金具46とガイドピン47とを介して圧板42が撮
影光軸方向に沿って変位自在に取り付けられている。ま
た、裏蓋10と圧板42との間には一対の圧板バネ48
が配置されており、圧板42をフイルム通路13側に付
勢している。なお、取付金具46とガイドピン47とを
介して圧板42を裏板10に取り付ける代わりに、圧板
バネ48の自由端部48aを圧板によりスライド自在に
保持させることにより、圧板を裏蓋に取り付けてもよ
い。
【0018】前記アパーチャー12の四隅から少し離れ
た位置で、前記上側圧板受けレール43の上方及び下側
圧板受けレール44の下方にはガイド孔50が形成され
ている。これら4個のガイド孔50は撮影光軸方向に形
成されている。このガイド孔50には、押動ピン51が
撮影光軸方向で出没自在に配置されている。押動ピン5
1はつば付きとされており、図4に示すように、このつ
ば51aがガイド孔50の縁面50aに当たることで、
ガイド孔50からフイルム通路13側に脱落することの
ないようにされている。
【0019】図1に示すように、各押動ピン51は、押
動カム55によりシフトされる。押動カム55は各押動
ピン51に対応する位置に配置されており、上下の押動
カム55が連結軸56を介して接続されている。上側の
押動カム55には同軸でギヤ57が固定されており、こ
れらギヤ57は、圧板位置切替え用減速ギヤ列58及び
遊星ギヤクラッチ59を介してフイルム給送モータ35
に連係されている。
【0020】遊星ギヤクラッチ59は、フイルム送り用
モータ35の回転方向に応じて、駆動伝達方向を選択的
に切り替える。すなわち、モータ35がフイルム送り方
向に回転すると、この回転がフイルム送り用減速ギヤ列
61を介してスプール回転軸18に伝達される。また、
モータ35がフイルム送り方向とは反対側に回転する
と、この回転が圧板位置切替え用ギヤ列58を介して押
動カム55に伝達される。これにより、押動カム55が
回転して、押動ピン51を光軸方向にシフトさせる。こ
のシフトにより、図4(B)に示すように、圧板受けレ
ール43の圧板受け面43aよりも押動ピン51の先端
が突出して、フイルム走行面40aと圧板42との間の
トンネル隙間がG2に切り替えられる。これら押動ピン
51,押動カム55,連結軸56により圧板位置切替え
部52が構成されている。
【0021】図1に示すように、フイルム送り用モータ
35の駆動ギヤ35bには、中間ギヤ65,66,67
を介しモータ回転数エンコーダ68が連係されている。
モータ回転数エンコーダ68は、搬送エンコーダ29と
同様に構成されており、エンコード板68aとフォトイ
ンタラプタ68bとパルス発生器(図示せず)とを備え
ている。フォトインタラプタ68bは、エンコード板6
8aのスリットの通過を検出し、この検出に対応して1
個のパルス(モータ回転パルス)を発生する。このモー
タ回転パルスはコントローラ25に送られる。コントロ
ーラ25はこのフォトインタラプタ68bのパルス数を
カウントすることにより、フイルム給送モータ35の回
転数を得る。同様にして、スプール回転軸18にもスプ
ール回転数エンコーダ69が取り付けられおり、フォト
インタラプタ69bによりエンコード板69aのスリッ
トを検出することにより、スプール回転軸18の回転数
に応じたスプール回転パルスを発生し、これをコントロ
ーラ25に送る。
【0022】図4及び図5に示すように、120タイプ
及び220タイプ用の各トンネル隙間G1,G2を精度
良く設定するために、押動カム55の軸孔60を撮影光
軸方向に長い長孔に形成してある。この軸孔60により
押動カム55の軸55aが撮影光軸方向に移動自在に保
持される。また、連結軸56を圧板42側に付勢するた
めのカムバネ板62が設けてある。このカムバネ板62
の付勢力F1は、圧板バネ48の付勢力F2よりも大き
くなるように設定されている。図4(B)及び図5
(B)に示すように、押動カム55が120タイプ用シ
フト位置にあるときには、押動ピン51をシフト量S1
で圧板方向に変位させるとともに、カムバネ板62によ
り、押動ピン51のつば51aがガイド孔50の縁面5
0aに当たるように、押動ピン51が付勢されるため、
押動ピン51は常に一定量だけ突出する。したがって、
ガイド孔50の縁面50aからフイルムレール40,4
1の走行面40a,41aまでの距離LGと、押動ピン
51の先端面51bからつば51aまでの距離LPとの
寸法精度を上げておくことにより、たとえ押動カム55
のシフト量にある程度の寸法誤差があっても、この寸法
誤差の影響を受けることがなく、圧板42とフイルム走
行面40aとのトンネル隙間G2を0.4±0.02mm
の範囲に精度よく保つことができる。
【0023】また、図4(A)及び図5(A)に示すよ
うに、押動カムが220タイプ用シフト位置にあるとき
には、押動カム55が軸孔60内で圧板方向にカムバネ
板62の付勢で押しつけられているものの、シフト量は
最小であるため、押動ピン51の先端51bは圧板受け
レール43の受け面43aよりも圧板方向に突出するこ
とはなく、圧板受けレール43の受け面43aに圧板4
2が当たるように、圧板バネ48で付勢された状態にな
る。
【0024】フイルム供給室側の上側押動カム55を回
転させるギヤ57の上部には、表示ドラム70が配置さ
れている。この表示ドラム70の周面には、前記トンネ
ル隙間が120タイプ用か220タイプ用かを表示する
ための「120」及び「220」の数字が表示されてい
る。この表示ドラム70の数字は、カメラ本体11の背
面に形成した表示窓(図示せず)から観察され、これに
より現在トンネル隙間がどのタイプのものにセットされ
ているかを簡単に知ることができる。
【0025】他方の上側押動カム45の押動ピン41と
は反対側には、トンネル隙間検出スイッチ71が配置さ
れている。このトンネル隙間検出スイッチ71は、押動
カム55の周面に接触して接片71aが押されることで
他方の接片71bに接触して、現在設定されているトン
ネル隙間が120用か220用かを電気的に検出する。
この検出信号はコントローラ25に送られる。
【0026】前記圧板位置切替え用ギヤ列58はフイル
ム給送モータ35の回転を減速して押動カム55に伝達
する。なお、本実施形態では、アパーチャ12に対して
フイルム供給室側の押動カム55とフイルム巻取り室側
の押動カム55とは、互いに反対側に回転するようにし
ているが、これは同方向に回転させてもよい。
【0027】図6に示すように、遊星ギヤクラッチ59
は、周知のように太陽ギヤ59aと、これに噛み合って
回転する遊星ギヤ59bと、遊星ギヤ59bを太陽ギヤ
59aの周りで転接させる揺動アーム59cとから構成
されている。フイルム給送モータ35がフイルム送り方
向に回転すると、太陽ギヤ59aが時計方向に回転し、
この回転に伴い遊星ギヤ59bも太陽ギヤ59aの周り
を時計方向に回転してフイルム送り用ギヤ列61の駆動
ギヤ80に噛み合う。これにより、フイルム給送モータ
35の回転がフイルム送り用ギヤ列61に伝達され、ス
プール回転軸18をフイルム巻取り方向に回転させてス
プール17にフイルム16を巻き取る。また、フイルム
給送モータ35がフイルム送り方向とは反対側に回転す
ると、遊星ギヤ59bが圧板位置切替え用ギヤ列58の
駆動ギヤ81に噛み合って、フイルム給送モータ35の
回転を押動カム55に伝達する。
【0028】なお、写真フイルム16をフイルム収納室
14にセットしてフイルム初期送りを行った後に、トン
ネル隙間を変更しようとすると、太陽ギヤ59aがフイ
ルム送り方向とは反対の押動カム回転方向に回転する。
したがって、この時に、遊星ギヤ59bがフイルム送り
側駆動ギヤ80に噛み合っていると、回転初期に僅かに
フイルム送り側駆動ギヤ80がフイルム送り方向とは逆
に回転してしまい、これによりスプール回転軸18がフ
イルム巻取り方向とは反対方向に少し回転してフイルム
16に巻き弛みが発生する。同様にして、圧板位置切替
えを行った後に、フイルムのコマ送りを行う場合にも、
コマ送り初期時に、遊星ギヤ59bが圧板位置切替え側
駆動ギヤ81に噛み合っていると、回転初期に僅かに圧
板位置切替え側駆動ギヤ81がフイルム送り方向に回転
してしまい、これにより押動カム45が少し逆転してし
まい、シフト位置が変更する。
【0029】この巻き弛みやシフト位置の変更を防止す
るために、本実施形態では、フイルム送り側駆動ギヤ8
0及び圧板位置切替え側駆動ギヤ81を初期回転吸収型
の二重ギヤから構成している。図6に示すように、この
二重ギヤは、2枚の副ギヤ80a,80bを互いに回転
自在に同軸で重ね合わせ、これらの副ギヤ80a,80
bをその各対向面に設けた係合突起80c,80dで係
合させて構成されている。下側の副ギヤ80aには、上
側の副ギヤ80bとの対向面に72°のピッチで4個の
係合突起80cと1個のバネ板80eとが設けられてい
る。また、上側の副ギヤ80bには、下側の副ギヤ80
aとの対向面に72°のピッチで4個の係合突起80d
と、バネ板80eの先端を受ける係合凹部80fとが設
けられている。そして、バネ板80eの先端が係合凹部
80fに入り込むように2枚の副ギヤ80a,80bが
重ね合わされている。バネ板80eは、2つの副ギヤ8
0a,80bをその係合突起80c,80dの間がほぼ
同じ隙間になる中立位置に位置決めさせる。したがっ
て、遊星ギヤ59bがフイルム送り側駆動ギヤ80の副
ギヤ80aに噛み合ってフイルム送り方向とは反対方向
に回転する場合には、これら係合突起80c,80dの
間の隙間でこの回転が吸収されるため、スプール回転軸
にこの回転が伝達されることがない。また、圧板位置切
替え側駆動ギヤ81もフイルム送り側駆動ギヤ80と同
じ構成の副ギヤ81a,81bから構成されている。な
お、中立位置を保持させるためにバネ体80eを設けて
いるが、これは省略してもよい。この場合にも、回転方
向が切り替わると、この初期回転により各係合部の係合
面が変わるため、初期回転が吸収される。したがって、
遊星ギヤが噛み合っていた駆動ギヤに遊星ギヤの駆動が
伝達されることがなくなる。
【0030】図3はカメラのフイルム送り系と圧板位置
切替え系とを制御するためのブロック図である。コント
ローラ25は、周知のように、レリーズスイッチ33等
の操作に応じて各部30〜32を制御して撮影を行う他
に、フイルム送りと圧板位置の切替えとを行う。
【0031】フイルム送りと圧板位置の切替えとは、既
に説明したように、フイルム給送モータ35の回転方向
を変更することにより行う。フイルム送り時には、フイ
ルム給送モータ35をフイルム送り方向に回転する。こ
れにより、スプール回転軸18がフイルム巻取り方向に
回転してフイルム16をスプール17に巻き取る。フイ
ルム送りには、フイルム初期送りと、1コマ送りと、フ
イルム最終送りとがある。
【0032】フイルム初期送りでは、写真フイルム16
をカメラにセットした後に裏蓋10を閉めると自動的に
行われ、最初の1コマ目の撮影コマをアパーチャ12に
セットするまでフイルム16を送る。1コマ送りは、シ
ャッタレリーズ操作後に行われ、1コマ分だけフイルム
16を送る。フイルム最終送りは、最後の撮影コマを撮
影した後にフイルム16の全部をスプール17に巻き取
るまでフイルム16を送る。このように、ブローニーサ
イズカメラでは、フイルム給送モータ35は、フイルム
16をスプール17に巻き取るための一方向回転となる
ので、このフイルム給送モータ35の逆方向回転を利用
して、前述したように圧板位置の切替えが可能になる。
【0033】フイルム初期送り時には、フイルム16の
バーコード24がバーコードセンサ23で読み取られ
る。このバーコードセンサ23からの信号はコントロー
ラ25に送られて、フイルム種別、フイルム感度、フイ
ルム枚数に解読される。このフイルム初期送り時には、
トンネル隙間は最大隙間となる120タイプ用のG2に
設定された状態で行われるので、120タイプのみなら
ずこれよりも薄い220タイプのフイルムであっても円
滑なフイルム送りが可能になる。
【0034】フイルム初期送り後は、フイルム種別に応
じてトンネル隙間が切り替えられる。フイルム種別が1
20タイプの場合には、トンネル隙間は既に120タイ
プ用のG2に設定されているので、新たに切り替える必
要がない。また、フイルム種別が220タイプの場合に
は、フイルム給送モータ35がフイルム送り方向とは逆
に回転される。これにより、遊星ギヤクラッチ59を介
してフイルム給送モータ35の回転力が押動カム55に
伝達され、押動カム55が回転を開始する。そして、押
動カム55が220タイプ用のトンネル隙間G1になる
と、トンネル隙間検出センサ71から220タイプの切
替え終了信号が得られ、これによりフイルム給送モータ
35の回転が停止される。
【0035】各コマの撮影を終了すると、フイルム16
が1コマ分送られる。この1コマ送りの際は、カウンタ
ローラ26に設けた搬送エンコーダ29からの搬送パル
ス数がカウントされ、1コマ分の送り量が検出される。
【0036】全てのコマの撮影が終了すると、フイルム
最終送りが行われ、撮影済みのフイルム16がスプール
17に全て巻き取られる。この状態でカメラの裏蓋10
を開けて、撮影済みのフイルムを取り出した後に、空と
なったスプール17をフイルム巻取り室15にセットす
る。
【0037】トンネル隙間は、フイルム初期送りの際に
バーコードセンサ23から読み取られたフイルム種別に
応じて予め自動設定される。しかも電源をオフにしても
押動カム55は変位することがないので、装填されたフ
イルム種別に応じた状態でトンネル隙間は維持される。
したがって、カメラを使わない場合に電源をオフにして
も、トンネル隙間が変更されることはなく、装填したフ
イルム種別に応じたトンネル隙間になっている。これに
より、トンネル隙間表示窓から表示ドラム70の表示を
確認することで、現在セットされている写真フイルムの
種別を簡単に知ることができる。
【0038】なお、上記実施形態では、120タイプと
220タイプの二種類にトンネル隙間を設定したが、こ
の他に、図7に示すような押動カム83を用いてもよ
い。この押動カム83は、220タイプ用シフト部83
aを基準にして、シフト量S1を有する新タイプ用シフ
ト部83bと、シフト量S2を有する120タイプ用シ
フト部83cと、シフト量S3を有する新タイプ用シフ
ト部83dとを90°ピッチで順に有する。したがっ
て、従来のものとはフイルム厚さが異なる新タイプのフ
イルムが提供された場合にも、これら新タイプ用シフト
部83b,83dを用いることで簡単に対応が可能にな
る。なお、図7の押動カム83は、新タイプフイルムの
厚みが220タイプよりも厚く120タイプよりも薄い
場合のものであるが、この他に、220タイプよりも薄
い新タイプフイルムや、120タイプよりも厚い新タイ
プフイルムの場合には、当然のことながら、それに合わ
せてシフト量を設定する。
【0039】また、新タイプフイルムのフイルム厚みが
予め分かっていない場合には、120タイプと220タ
イプとの間のシフト量を無段階に変化可能なカム形状に
しておき、このカムの回転変位からシフト量を求めて、
このシフト量により新タイプフイルムに対応するトンネ
ル隙間に設定してもよい。
【0040】上記実施形態では押動ピン51を用いて押
動カム55のシフトを圧板42に伝達させたが、この他
に、押動ピン51を省略して、押動カム55を圧板42
に直接に接触させて圧板42を撮影光軸方向にシフトさ
せてもよい。上記実施形態では、押動ピン51を4個用
いているが、本発明はこの個数に限定されることはな
い。フイルム走行面に対して平行に圧板42をシフトす
ることができるものであればよく、3個以上であれば何
個でもよい。
【0041】上記実施形態では、遊星ギヤ59bが噛み
合う駆動ギヤ80,81を二重ギヤとして、モータの回
転方向を変更する際の回転初期に現在噛み合っている駆
動ギヤが逆転してしまうのを防止するようにしたが、こ
の他に、一方向クラッチを用いて回転初期時の逆転を防
止してもよい。また、上記実施形態では、フイルム送り
側駆動ギヤ80のみならず、圧板位置切替え側駆動ギヤ
81も二重ギヤを用いたが、これに代えて、押動カム5
5の各シフト位置をカム回転方向に余裕を持たせて確保
してもよい。この場合には、押動カムが少し逆転した程
度ではシフト量が変更しないので、二重ギヤ等の初期回
転吸収部材を設ける必要がなくなる。更には、二重ギヤ
や一方向クラッチを用いる代わりに、ソレノイド等で遊
星ギヤの噛み合う相手を強制的に切り替えた後に、モー
タを回転させてもよい。
【0042】また、上記実施形態では、押動カム55を
連結する連結軸56をカムバネ板62により付勢して押
動ピン51を圧板42側に付勢したが、この他に、押動
カム55をカムバネ板で付勢するようにしてもよい。更
には、図8に示すように、押動カム55と押動ピン51
との間にバネ板85を設けて、バネ板85を介して押動
ピン51を圧板方向にシフトさせてもよい。この場合に
は、押動カム55の回転によりバネ板85を曲げて押動
ピン51のつば51aがガイド孔50の縁面50aに当
接するように押しつけるので、効率のよい押動が行え
る。なお、上記実施形態と同じ構成部材には同一符号が
付してある。また、押動ピン51で圧板42をシフトさ
せる他に、フイルム送り方向の2個の押動ピン51の先
端に圧板受けレールをかけ渡すように設け、これら上下
方向に配置した1対の可動圧板受けレールを介して圧板
42を変位させてもよい。
【0043】上記実施形態ではバーコードセンサ23を
用いて写真フイルム16のバーコードを読み取り、これ
に基づきトンネル隙間を自動的に設定するようにした
が、手動で切り替えるようにしてもよい。この場合に
は、圧板位置変更スイッチを操作してモータを圧板位置
切替え方向に回転させるなどして、圧板位置の切替えを
行う。
【0044】上記実施形態では、初期回転吸収型の二重
ギヤや一方向クラッチを用いて、トンネル隙間を変更す
る際のフイルム巻き弛みを防止するようにしたが、この
他に、図9に示すように、二重ギヤや一方向クラッチを
用いることなく、フイルムが入っている状態でトンネル
隙間を変更した場合に、変更直後に、フイルムに巻き弛
みが発生した分だけ少しフイルムを送るようにしてもよ
い。この場合には、トンネル隙間を変更する際の平均的
なフイルム巻き弛み量を予め求めておき、この巻き弛み
量を少し越える程度の一定量L1だけフイルムを送る。
これにより、フイルムに巻き弛みが発生して次の撮影コ
マが前の撮影コマの一部に重なった状態になる重像の発
生を防止することができる。なお、同じコマ位置でトン
ネル隙間を複数回変更した場合には、この変更回数分に
応じたフイルム送り量を求めて、これに基づきフイルム
を送るとよい。また、フイルム送り量は、予め求めた平
均的な巻き弛み量により決定する他に、1コマ分、1/
2コマ分、1/4コマ分等の定量送りとしてもよい。更
には、同じコマ位置でトンネル隙間が複数回変更された
場合に、この変更回数をカウントしておき、例えば2回
又は3回のトンネル隙間の変更が行われたときだけ、巻
き弛み分のフイルム送りを行うようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、写真
フイルムを送るためのフイルム給送モータを有するフイ
ルム給送手段と、前記圧板を撮影光軸方向に変位させる
押動カムと、前記フイルム給送モータと押動カムとの間
に介在される遊星ギヤクラッチとを備え、前記フイルム
給送モータをフイルム送り方向とは反対方向に回転させ
て遊星ギヤクラッチを介してフイルム給送モータの駆動
を押動カムに伝達してトンネル隙間を変更するようにし
たから、フイルム給送モータを用いて圧板位置を簡単に
変更することができる。これにより、圧板位置の切替え
の自動化を簡単に行うことができる。
【0046】押動カムをフイルム通路から外れた位置で
少なくとも4箇所配置し、これら4個の押動カムを2個
を1組として上下方向に並べて配置し、各組の押動カム
を連結軸により連結し、この2本の連結軸をアパーチャ
を挟む位置に配置することにより、圧板の位置切替えを
確実に行うことができるとともに、切替え装置をコンパ
クトにまとめることができる。
【0047】押動カムと圧板との間に、撮影光軸方向に
変位自在な押動ピンを備えることにより、圧板位置の変
更を円滑に行うことができる。また、フイルムレールに
沿って且つフイルム通過域を外れた位置で、前記圧板が
当接する圧板受け部材を設け、この圧板受け部材の撮影
光軸方向での突出量を、使用する写真フイルムの最小厚
みに基づき設定することにより、最小厚みの写真フイル
ムに対するトンネル隙間を精度よく設定することができ
る。
【0048】連結軸を撮影光軸方向に移動自在に保持す
る長孔と、連結軸又は押動カムを圧板バネよりも強い付
勢力で圧板方向に付勢する付勢部材と、押動ピンに設け
た突出規制係止部と、この押動ピンの突出規制係止部に
係止して押動ピンを写真フイルムの最大厚みに対応する
突出量に設定する押動ピン係止部とを備えることによ
り、押動カムのシフト量に少しの変動がある場合でも、
突出規制係止部と圧板受け部材との長さ、及び押動ピン
の係止部から先端までの長さとを精度よく保持しておく
ことで、写真フイルムの最大厚みに対応するトンネル隙
間を精度よく設定することができる。
【0049】遊星ギヤクラッチの遊星ギヤが噛み合うフ
イルム送り用ギヤ列の駆動ギヤを、2枚のギヤを同軸で
重ね合わせて係合部を介して回転させる二重ギヤから構
成し、この二重ギヤは各ギヤの係合部間の隙間をバネ材
で一定に保持する中立位置保持手段を備えることによ
り、フイルムを送りした後に、圧板位置の切替えを行お
うとして、フイルム給送モータをフイルム送り方向とは
反対側に回転しても、この逆回転でフイルム送り側から
圧板位置切替え用ギヤ列に切り替わる前の初期回転時で
スプール回転軸がフイルム巻取り方向と反対側に回転す
ることがなく、フイルムの巻き弛みを防止することがで
きる。また、二重ギヤの代わりに、遊星ギヤクラッチの
遊星ギヤが噛み合うフイルム送り用ギヤ列にフイルム送
り側の回転を伝達する一方向クラッチを設けることによ
り、同様に、フイルム送り後に、圧板位置を切り替える
ためにモータをフイルム送り方向とは反対側に回転して
もフイルムの巻き弛みの発生を無くすことができる。
【0050】写真フイルムに記録したフイルム種別を示
すバーコードを読み取るバーコード読取り手段と、バー
コード読取り手段からのフイルム種別信号に基づき前記
フイルム給送モータを回転制御して、フイルム種別に対
応するトンネル隙間に設定する制御手段とを設けること
により、フイルム種別に対応したトンネル隙間に自動的
にセットすることができる。
【0051】また、フイルムが入っている状態でトンネ
ル隙間を変更した場合に、フイルムに巻き弛みが発生し
た分だけ少しフイルムを送ることにより、初期回転吸収
型の遊星ギヤクラッチや一方向クラッチなどを用いるこ
となく、フイルムの巻き弛みに起因する重像の発生を無
くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカメラの要部を裏蓋側から見た斜視図
でる。
【図2】カメラの裏蓋を開けた状態のカメラ本体側と圧
板とを分解して示す斜視図である。
【図3】カメラの制御系を示すブロック図である。
【図4】トンネル隙間を説明するための縦断面図であ
り、(A)は、220ロールフイルム用のトンネル隙間
を表し、(B)は120ロールフイルム用のトンネル隙
間を表している。
【図5】トンネル隙間を説明するための横断面図であ
り、(A)は、220ロールフイルム用のトンネル隙間
を表し、(B)は120ロールフイルム用のトンネル隙
間を表している。
【図6】二重ギヤを用いた遊星ギヤクラッチを示す斜視
図である。
【図7】別の実施形態における押動カムを示す平面図で
ある。
【図8】押動カムの位置を変えた他の実施形態を示す横
断面図である。
【図9】トンネル隙間を変更した直後にフイルムを一定
量送るようにした他の実施形態における処理手順を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
10 裏蓋 11 カメラ本体 12 アパーチャー 13 フイルム通路 35 フイルム給送モータ 40,41 フイルムレール 42 圧板 43,44 圧板受けレール 48 圧板バネ 50 ガイド孔 51 押動ピン 52 圧板位置切替え部 55 押動カム 59 遊星ギヤクラッチ 60 軸孔 62 カムバネ板 80,81 駆動ギヤ 85 バネ板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋葉 眞 埼玉県大宮市植竹町1丁目324番地 富士 写真光機株式会社内 (72)発明者 浜田 寿 埼玉県朝霞市泉水3丁目13番45号 富士写 真フイルム株式会社内 (72)発明者 佐藤 徳次 埼玉県朝霞市泉水3丁目13番45号 富士写 真フイルム株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用する写真フイルムの厚さに応じて、
    圧板とフイルムレールとの間のトンネル隙間を撮影光軸
    方向に変更自在にしたカメラにおいて、 前記写真フイルムを送るためのフイルム給送モータを有
    するフイルム給送手段と、 前記圧板を撮影光軸方向に変位させる押動カムと、 前記フイルム給送モータと押動カムとの間に介在される
    遊星ギヤクラッチとを備え、 前記フイルム給送モータをフイルム送り方向とは反対方
    向に回転させて遊星ギヤクラッチを介してフイルム給送
    モータの駆動を押動カムに伝達してトンネル隙間を変更
    するようにしたことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記押動カムをフイルム通路から外れた
    位置で少なくとも4箇所配置し、これら4個の押動カム
    を2個を1組として上下方向に並べて配置し、各組の押
    動カムを連結軸により連結し、この2本の連結軸をアパ
    ーチャを挟む位置に配置したことを特徴とする請求項1
    記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 前記連結軸を前記フイルムレール面とカ
    メラの鏡筒との間に配置したことを特徴とする請求項2
    記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 前記押動カムと前記圧板との間に、撮影
    光軸方向に変位自在な押動ピンを備えたことを特徴とす
    る請求項2又は3記載のカメラ。
  5. 【請求項5】 前記フイルムレールに沿って且つフイル
    ム通過域を外れた位置で、前記圧板が当接する圧板受け
    部材を設け、この圧板受け部材の撮影光軸方向での突出
    量を、使用する写真フイルムの最小厚みに基づき設定し
    たことを特徴とする請求項4記載のカメラ。
  6. 【請求項6】 前記連結軸を撮影光軸方向に移動自在に
    保持する長孔と、前記連結軸又は押動カムを前記圧板バ
    ネよりも強い付勢力で圧板方向に付勢する付勢部材と、
    前記押動ピンに設けた突出規制係止部と、この押動ピン
    の突出規制係止部に係止して押動ピンを写真フイルムの
    最大厚みに対応する突出量に設定する押動ピン係止部と
    を備えたことを特徴とする請求項5記載のカメラ。
  7. 【請求項7】 前記遊星ギヤクラッチの遊星ギヤが噛み
    合うフイルム送り用ギヤ列の駆動ギヤを、2枚のギヤを
    同軸で重ね合わせて係合部を介して回転させる二重ギヤ
    から構成したことを特徴とする請求項6記載のカメラ。
  8. 【請求項8】 前記遊星ギヤクラッチの遊星ギヤが噛み
    合うフイルム送り用ギヤ列にフイルム送り側の回転を伝
    達する一方向クラッチを設けたことを特徴とする請求項
    7記載のカメラ。
  9. 【請求項9】 写真フイルムに記録したフイルム種別を
    示すバーコードを読み取るバーコード読取り手段と、バ
    ーコード読取り手段からのフイルム種別信号に基づき前
    記フイルム給送モータを回転制御して、フイルム種別に
    対応するトンネル隙間に設定する制御手段とを備えたこ
    とを特徴とする請求項1ないし8いずれか1つ記載のカ
    メラ。
  10. 【請求項10】 使用する写真フイルムの厚さに応じ
    て、圧板とフイルムレールとの間のトンネル隙間を撮影
    光軸方向に変更自在にしたカメラにおいて、 フイルム給送モータと、 このフイルム給送モータの回転によりスプール回転軸を
    回転させてフイルムを送るフイルム給送手段と、 前記圧板を撮影光軸方向に変位させる押動カムと、 前記フイルム給送モータと押動カムとの間に配置され、
    フイルム給送モータの回転方向の変更により遊星ギヤの
    噛み合い先を変えて、フイルム給送手段又は押動カムに
    選択的にフイルム給送モータの駆動を伝達する遊星ギヤ
    クラッチとを備え、 前記フイルム給送モータをフイルム送り方向とは反対方
    向に回転させて遊星ギヤクラッチを介してフイルム給送
    モータの駆動を押動カムに伝達してトンネル隙間を変更
    し、 このトンネル隙間の変更後に写真フイルムを送ることを
    特徴とするカメラ。
  11. 【請求項11】 使用する写真フイルムの厚さに応じ
    て、圧板とフイルムレールとの間のトンネル隙間を撮影
    光軸方向に変更自在にしたカメラにおいて、 フイルム給送モータと、 このフイルム給送モータの回転によりスプール回転軸を
    回転させてフイルムを送るフイルム給送手段と、 前記圧板を撮影光軸方向に変位させる押動カムと、 前記フイルム給送モータと押動カムとの間に配置され、
    フイルム給送モータの回転方向の変更により遊星ギヤの
    噛み合い先を変えて、フイルム給送手段又は押動カムに
    選択的にフイルム給送モータの駆動を伝達する遊星ギヤ
    クラッチとを備え、 前記フイルム給送モータをフイルム送り方向とは反対方
    向に回転させて遊星ギヤクラッチを介してフイルム給送
    モータの駆動を押動カムに伝達してトンネル隙間を変更
    し、 このトンネル隙間の変更がフイルム上の同一コマに対し
    て一定回数に達したときにフイルム送りを行うことを特
    徴とするカメラ。
JP26127397A 1997-05-21 1997-09-26 カメラ Pending JPH11102009A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6949732B2 (en) 2001-07-18 2005-09-27 Hitachi Ltd. Optical apparatuses using the near-field light

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US6949732B2 (en) 2001-07-18 2005-09-27 Hitachi Ltd. Optical apparatuses using the near-field light

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