JPH11102010A - カメラ - Google Patents

カメラ

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Publication number
JPH11102010A
JPH11102010A JP26194397A JP26194397A JPH11102010A JP H11102010 A JPH11102010 A JP H11102010A JP 26194397 A JP26194397 A JP 26194397A JP 26194397 A JP26194397 A JP 26194397A JP H11102010 A JPH11102010 A JP H11102010A
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JP
Japan
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film
pressure plate
shots
tunnel gap
plate position
Prior art date
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Pending
Application number
JP26194397A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Saito
竜夫 齊藤
Hiroyuki Arai
博之 荒井
Hisashi Hamada
寿 浜田
Tokuji Sato
徳次 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujinon Corp
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd, Fuji Photo Optical Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP26194397A priority Critical patent/JPH11102010A/ja
Publication of JPH11102010A publication Critical patent/JPH11102010A/ja
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブローニーサイズのフイルムにおいて、圧板
位置の切替えを確実に行う。 【解決手段】 押動カムにより押動ピンをシフトさせ、
フイルムレールと圧板との間のトンネル隙間を、120
ロールフイルム用と220ロールフイルム用とに切り替
える。120ロールフイルムの最大撮影可能枚数を越え
た撮影の場合に、圧板位置切替え操作が行われても、1
20ロールフイルム用のトンネル隙間への変更を禁止す
る。この禁止により、120ロールフイルムと誤認され
てフイルム巻取りが行われることがなく、220ロール
フイルムの最大撮影枚数まで撮影が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブローニーサイズ
の120ロールフイルムと220ロールフイルムのよう
にフイルム厚みが異なる写真フイルムを用いるカメラに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ブローニーサイズのロールフイルムは、
カートリッジ(パトローネ)が付いていないため、遮光
用の裏紙にロール形態に包まれて市販されている。この
ブローニーサイズのロールフイルムとしては、120ロ
ールフイルムと220ロールフイルムとが提供されてお
り、これらは、どちらも同じフイルム幅である。
【0003】120ロールフイルムは、フイルムと、こ
のフイルムよりも長い裏紙と、これらを接合する接合テ
ープとを用い、裏紙の先端と後端とを余らせた状態で、
フイルムの先端と後端とを接合テープで裏紙に取り付け
たものである。これにより、先端側の接合テープよりも
先端側の裏紙部分がリーダーペーパーとなり、後端側の
接合テープよりも後端側の裏紙部分がトレーラーペーパ
ーとなる。この120ロールフイルムは現時点では6×
4.5サイズでは8枚撮りと16枚撮りとが市販されて
いる。
【0004】220ロールフイルムは、フイルムの先端
側と後端側とだけにそれぞれ裏紙からなるリーダーペー
パーとトレーラーペーパーとを接合テープで取り付けた
形態であり、現時点では32枚撮りが市販されている。
【0005】したがって、カメラのアパーチャにロール
フイルムがセットされた状態では、220ロールフイル
ムよりも120ロールフイルムの方が裏紙の分だけ厚く
なる。そこで、正しいピント位置にフイルム乳剤面が合
うように、トンネル隙間を変える機構を用いて、120
ロールフイルムを用いる場合にはフイルムレールと圧板
との間のトンネルの隙間を広くし、また、220ロール
フイルムを用いる場合にはトンネルの隙間を狭くしてい
る。
【0006】トンネルの隙間を切り換える機構として
は、例えばニューマミヤ6(マミヤ・オーピー株式会社
の商品名)では、裏蓋を開けて裏蓋の内側に設けた圧板
を90度回すことで、圧板が前後に移動し、220ロー
ルフイルム用の位置にセットした場合には圧板が圧板受
け面に当接し、また120ロールフイルム用にセットし
た場合には圧板が圧板受け面から僅かに離れる。また、
本出願人から提供されているフジGSW680III プロ
フェッショナル(商品名)では、裏蓋を開けて、裏蓋の
圧板をいったん外し、圧板の裏表を入れ換えて再び取り
付けることで、前述したと同じにトンネルの隙間が変化
する。さらに、本出願人から提供されているフジGA6
45プロフェッショナル(商品名)では、裏蓋を開け
て、圧板を裏蓋側に向けて押し付けながらフイルム送り
方向に沿ってスライド移動させることで、トンネルの隙
間を変化させている。
【0007】このように、ブローニーサイズのロールフ
イルムを用いるカメラでは、いずれも裏蓋を開けてその
裏蓋の内側にある圧板を露呈させなければ、トンネルの
隙間を切り換える操作が行えない。したがって、フイル
ムを装填して裏蓋を閉じ、フイルム巻き上げを行った後
にトンネル隙間が適正でないことに気づいたとしても、
簡単には圧板の位置を直すことができないという問題が
ある。そして、圧板位置が不適当でありトンネル隙間が
広いとピントがあまくなり、逆にトンネル隙間が狭いと
フイルムに擦り傷をつけるなどの問題が発生する。この
ため、実公昭48−33284号に開示されているよう
に、裏蓋につまみを設けてこれをスライド移動すること
で撮影光軸方向における圧板の支持位置を変更し、トン
ネル隙間を変更するものも提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】また、つまみをカメラ
の外部からスライド移動させて圧板位置を切り替える場
合には外部からのスライド操作等が必要になる。しか
も、カメラに装填する写真フイルムの種別に合わせて最
大撮影枚数をセットする必要がある。このため、フイル
ムの装填に伴い、この装填したフイルムに合わせた圧板
位置の切替え操作と、最大撮影枚数の入力操作とをフイ
ルム装填時に行う必要があり、これら操作のし忘れや、
セット誤り等が発生する問題がある。
【0009】このためフイルム種別に合わせて圧板位置
を切り替えたときに、このときのトンネル隙間を検出
し、このトンネル隙間に応じてフイルム種別を特定し、
特定したフイルム種別に応じて最大撮影枚数の入力を自
動的に行うことも検討されている。この場合には、最大
撮影枚数分の撮影が終了すると、フイルムがスプールに
自動的に巻き取るようにされる。
【0010】ところで、120ロールフイルムは220
ロールフイルムよりも裏紙の分だけ厚みが大きいため、
220ロールフイルムが最大撮影枚数「32」であるの
に対して「16」と少なくなっている。このため、上記
のように、設定したトンネル隙間からフイルム種別を特
定してこのフイルムの最大撮影枚数を決定しようとする
場合には、例えば、220ロールフイルムがセットされ
ている場合に、誤って圧板位置の切替えを行ってしまう
と、120ロールフイルムの最大撮影枚数を越えた撮影
枚数である場合にフイルム撮影済みと判定して自動的に
フイルム巻取りを行ってしまう。このため、それ以降の
撮影が不可能になるという問題がある。
【0011】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、規定撮影枚数が多い写真フイルムがセットされた
状態で規定撮影枚数が少ない写真フイルムの規定撮影枚
数を越えた撮影可能状態のときに、誤って圧板位置の切
替え操作を行ってしまった場合にも、フイルムの規定撮
影枚数まで撮影が可能になるようにしたカメラを提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のカメラでは、規定撮影枚数が多い写
真フイルムを用いた撮影であって、規定撮影枚数が少な
い写真フイルムの規定撮影枚数以降の撮影に際しては、
この規定撮影枚数が少ない写真フイルムへのトンネル隙
間の変更を禁止する手段を備えたものである。また、請
求項2記載のカメラは、トンネル隙間の変更を禁止する
代わりに、警告を発する手段を設けたものである。な
お、前記規定撮影枚数が多い写真フイルムは220タイ
プのブローニーフイルムであり、規定撮影枚数が少ない
写真フイルムは120タイプのブローニーフイルムであ
ることが好ましい。
【0013】
【作用】フイルム厚みが異なりこれに伴い規定撮影枚数
が異なる複数種類の写真フイルム、例えばブローニーサ
イズの120タイプロールフイルムと220タイプロー
ルフイルムとが選択的にカメラにセットされる。この
後、セットしたフイルムタイプに合わせてトンネル隙間
が変更される。また、変更されたトンネル隙間に応じて
カメラにセットされたフイルムタイプが判定されて、規
定撮影枚数がカメラに自動的にセットされる。そして、
規定撮影枚数の撮影が終了すると、フイルムはフイルム
巻取り室内のスプールに巻き取られる。フイルムをカメ
ラにセットした後にトンネル隙間を変更する場合には、
撮影枚数が読み取られる。そして、撮影枚数が、規定撮
影枚数の少ない120タイプロールフイルムの規定撮影
枚数16以上であるときは、120タイプロールフイル
ムへのトンネル隙間の変更が禁止される。これにより、
220タイプロールフイルムがカメラにセットされてお
り、誤って圧板位置切り替え操作を行ってしまった場合
でも、トンネル隙間が変わることがない。したがって、
120タイプロールフイルムと誤判定されて、未撮影コ
マを残した状態でフイルムがスプールに巻き取られてし
まうことがなくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】図2は、裏蓋10を開放した状態
のカメラ本体11を背面側から見たものである。アパー
チャ12を有するフイルム通路13の両側には、フイル
ム供給室14とフイルム巻取り室15とが配置されてい
る。フイルム供給室14にはブローニーサイズの写真フ
イルム16が、フイルム巻取り室15には空のスプール
17が装填される。空のスプール17の回動孔17aに
は、スプール回転軸18(図3参照)が入り込み、この
スプール回転軸18の回転によりフイルム16を空のス
プール17に巻き取る。
【0015】ブローニーフイルム16は、予めスプール
17に巻き付けられた形態とされており、このままフイ
ルム供給室14に装填される。装填後は、リーダーペー
パーの先端をフイルム巻取り室15のスプール17の溝
17bに差し込み、図示していない巻き上げボタンの押
下操作によりスプール17をフイルム巻き上げ方向に回
転し、リーダーぺーパーをスプール17に2〜3巻分だ
け巻き付ける。なお、リーダーペーパーの先端に係止孔
を設け、この係止孔をスプール17の溝17b内に設け
た爪に係止させるようにした写真フイルムの場合には、
リーダーペーパー先端を溝内に挿入して爪に係止孔を係
止させるだけでよく、上記2〜3巻きのスプール巻取り
操作は不要になる。この後に、ヒンジ19を中心として
裏蓋10を閉めると、裏蓋10で検出ピン20が押され
て裏蓋スイッチ21(図4参照)がオンになり、裏蓋1
0の閉じ位置が検出される。そして、この検出に連動し
て後に説明するようにフイルム初期送りが自動的に行わ
れる。
【0016】アパーチャ12とフイルム供給室14との
間のフイルム通路13には透明窓22が設けてあり、こ
の透明窓22内に図4に示すように、接合テープの通過
を検出するためのフイルムセンサ23が配置されてい
る。接合テープ16cは、裏紙とフイルムとを接合する
ためのものであり、裏紙にフイルムを重ねて、この重ね
合わせ部分に貼り付けられている。このフイルムセンサ
23はフォトセンサから構成されており、フイルム通路
13内の写真フイルム16に赤外線を照射し、反射光を
受光する。このフイルムセンサ23は、受光した反射光
の強度に応じた信号レベルの光電信号を出力し、これを
コントローラ25に送る。コントローラ25は、フイル
ムセンサ23からの信号に基づき写真フイルムの反射率
の違いに基づき接合テープの通過を検出し、これに基づ
きフイルム初期送りやフイルム最終送りを制御する。
【0017】図2に示すように、フイルム巻取り室15
内のフイルム通路13側部分には、写真フイルム16に
接触して回転するカウンタローラ26が配置されてい
る。図3に示すように、カウンタローラ26にはギヤ2
7,28を介して、搬送エンコーダ29が連結されてい
る。搬送エンコーダ29は、エンコード板29aとフォ
トインタラプタ29bとパルス発生器29c(図4参
照)とから構成されている。エンコード板29aには、
一定ピッチで放射状にスリットが形成されている。フォ
トインタラプタ29bは、エンコード板29aのスリッ
トの通過を検出する。図3に示すように、パルス発生器
29cは、フォトインタラプタ29bがスリットを検出
すると1個のパルス(搬送パルス)を発生する。この搬
送パルスはコントローラ25に送られる。
【0018】コントローラ25は、ドライバ35aを介
してフイルム給送モータ35を回転させる。更に、コン
トローラ25は、フイルムセンサ23からのテープ通過
検出タイミングに基づき、搬送エンコーダ29からの搬
送パルス数のカウントを開始する。そして、コントロー
ラ25は、カウント値が予め定めた一定値に達したとき
に、写真フイルム16の1コマ目がアパーチャ12にセ
ットされたことを検出する。また、撮影後の1コマ送り
では、コントローラ25は、搬送エンコーダ29からの
搬送パルス数が1コマ送り分に達したか否かを判定して
コマ送りを行う。
【0019】また、コントローラ25には、圧板位置切
替えスイッチ37が接続されている。圧板位置切替えス
イッチ37は、カメラの上面に設けられている。コント
ローラ25は、圧板位置切替えスイッチ37が操作され
たときに、ドライバ36aを介して圧板位置切替えモー
タ36を回転させる。この他に、コントローラ25に
は、周知のように測光部30、AF部31、露光部3
2、レリーズスイッチ33、液晶表示パネル34等が接
続されており、レリーズ操作により撮影が行われる。
【0020】図2に示すように、アパーチャ12の上下
には、フイルムレール40,41が配置されている。フ
イルムレール40,41は、裏蓋10の側に向けて僅か
に突出し、且つ、フイルム送り方向に沿って長く形成し
た細幅の突条から構成されている。そして、圧板42と
平行な表面(フイルム走行面)40a,41aがフイル
ム乳剤面側の画面範囲外の両側縁部に接触して、フイル
ム走行時の案内面とされている。
【0021】上側フイルムレール40の上方及び下側フ
イルムレール41の下方には、フイルムレール40,4
1に沿って、細幅の一対の突条からなる圧板受けレール
43,44が設けられている。図5に示すように、上側
圧板受けレール43の圧板42と平行な表面43aは、
フイルムレール40のフイルム走行面40aよりも裏蓋
10の側に向けて僅かに突出して形成されている。同様
に下側の圧板レール44も構成されている。また、下側
の圧板受けレール44の上端面と、上側の圧板受けレー
ル43の下端面との間隔は、フイルム幅よりも僅かに広
くされている。したがって、これら端面により、写真フ
イルム16の両側縁がずれることのないように案内され
る。また、フイルムレール40,41のフイルム走行面
40a,41aと、圧板受けレール43,44の圧板受
け面43a,44aとの間の段差分が厚みの薄いフイル
ム、本実施例では220ロールフイルムに応じたトンネ
ル隙間G1となり、このG1は0.235±0.05mm
の範囲に設定されている。
【0022】図2に示すように、裏蓋10には、一対の
取付金具46とガイドピン47とを介して圧板42が撮
影光軸方向に沿って変位自在に取り付けられている。ま
た、裏蓋10と圧板42との間には一対の圧板バネ48
が配置されており、圧板42をフイルム通路13側に付
勢している。なお、取付金具46とガイドピン47とを
介して圧板42を裏板10に取り付ける代わりに、圧板
バネ48の自由端部48aを圧板によりスライド自在に
保持させることにより、圧板を裏蓋に取り付けてもよ
い。
【0023】前記アパーチャ12の四隅から少し離れた
位置で、前記上側圧板受けレール43の上方及び下側圧
板受けレール44の下方にはガイド孔50が形成されて
いる。これら4個のガイド孔50は撮影光軸方向に形成
されている。このガイド孔50には、押動ピン51が撮
影光軸方向で出没自在に配置されている。押動ピン51
はつば付きとされており、図5に示すように、このつば
51aがガイド孔50の縁面50aに当たることで、ガ
イド孔50からフイルム通路13側に脱落することのな
いようにされている。
【0024】図3に示すように、各押動ピン51は、押
動カム55によりシフトされる。押動カム55は各押動
ピン51に対応する位置に配置されており、上下の押動
カム55が連結軸56を介して接続されている。上側の
押動カム55には同軸でギヤ57が固定されており、こ
のギヤ57は、圧板位置切替え用減速ギヤ列58を介し
て圧板位置切替えモータ36に連係されている。
【0025】圧板位置切替えスイッチが操作され圧板位
置切替え信号を受けると、コントローラ35は圧板位置
切替えモータ36を回転させる。圧板位置切替え用ギヤ
列58はモータ36の回転を減速して押動カム55に伝
達する。これにより、押動カム55が回転して、押動ピ
ン51を光軸方向にシフトさせる。このシフトにより、
図5(B)に示すように、圧板受けレール43の圧板受
け面43aよりも押動ピン51の先端が突出して、フイ
ルム走行面40aと圧板42との間のトンネル隙間がG
1からG2に切り替えられる。これら押動ピン51,押
動カム55,連結軸56により圧板位置切替え部52が
構成されている。なお、本実施形態では、アパーチャ1
2に対してフイルム供給室側の押動カム55とフイルム
巻取り室側の押動カム55とは、互いに反対側に回転す
るようにしているが、これは同方向に回転させてもよ
い。
【0026】図3に示すように、圧板位置切替モータ3
6の駆動軸には、モータ回転数エンコーダ68が取り付
けられている。モータ回転数エンコーダ68は、搬送エ
ンコーダ29と同様に構成されており、エンコード板6
8aとフォトインタラプタ68bとパルス発生器(図示
せず)とを備えている。フォトインタラプタ68bは、
エンコード板68aの切欠きの通過を検出し、この検出
に対応して1個のパルス(モータ回転パルス)を発生す
る。このモータ回転パルスはコントローラ25に送られ
る。コントローラ25はこのフォトインタラプタ68b
のパルス数をカウントすることにより、圧板位置切替え
モータ36の回転数を得る。同様にして、スプール回転
軸18にもスプール回転数エンコーダ69が取り付けら
れおり、フォトインタラプタ69bによりエンコード板
69aのスリットを検出することにより、スプール回転
軸18の回転数に応じたスプール回転パルスを発生し、
これをコントローラ25に送る。
【0027】図5及び図6に示すように、120タイプ
及び220タイプ用の各トンネル隙間G1,G2を精度
良く設定するために、押動カム55の軸孔60を撮影光
軸方向に長い長孔に形成してある。この軸孔60により
押動カム55の軸55aが撮影光軸方向に移動自在に保
持される。また、連結軸56を圧板42側に付勢するた
めのカムバネ板62が設けてある。このカムバネ板62
の付勢力F1は、圧板バネ48の付勢力F2よりも大き
くなるように設定されている。図5(B)及び図6
(B)に示すように、押動カム55が120タイプ用シ
フト位置にあるときには、この押動カム55により押動
ピン51がシフト量S0で圧板方向に変位させられる。
また、カムバネ板62により、押動ピン51のつば51
aがガイド孔50の縁面50aに当たるように、押動ピ
ン51が付勢される。これにより、押動ピン51は常に
一定量だけ突出する。したがって、ガイド孔50の縁面
50aからフイルムレール40,41の走行面40a,
41aまでの距離LGと、押動ピン51の先端面51b
からつば51aまでの距離LPとの寸法精度を上げてお
くことにより、たとえ押動カム55のシフト量にある程
度の寸法誤差があっても、この寸法誤差の影響を受ける
ことがなく、圧板42とフイルム走行面40aとのトン
ネル隙間G2を0.4±0.02mmの範囲に精度よく保
つことができる。
【0028】また、図5(A)及び図6(A)に示すよ
うに、押動カムが220タイプ用シフト位置にあるとき
には、押動カム55が軸孔60内で圧板方向にカムバネ
板62の付勢で押しつけられているものの、シフト量は
最小であるため、押動ピン51の先端51bは圧板受け
レール43の受け面43aよりも圧板方向に突出するこ
とはなく、圧板受けレール43の受け面43aに圧板4
2が当たるように、圧板バネ48で付勢された状態にな
る。
【0029】図3に示すように、フイルム供給室側の上
側押動カム55を回転させるギヤ57の上部には、表示
ドラム70が配置されている。この表示ドラム70の周
面には、前記トンネル隙間が120タイプ用か220タ
イプ用かを表示するための「120」及び「220」の
数字が表示されている。この表示ドラム70の数字は、
カメラ本体11の背面に形成した表示窓(図示せず)か
ら観察され、これにより現在トンネル隙間がどのタイプ
のものにセットされているかを簡単に知ることができ
る。
【0030】他方の上側押動カム45の押動ピン41と
は反対側には、トンネル隙間検出スイッチ71が配置さ
れている。このトンネル隙間検出スイッチ71は、押動
カム55の周面に接触して接片71aが押されることで
他方の接片71bに接触して、現在設定されているトン
ネル隙間が120用か220用かを電気的に検出する。
この検出信号はコントローラ25に送られる。コントロ
ーラ25はフイルム初期送り後の圧板位置切替え操作に
より圧板位置が切り替えられた場合に、この圧板位置切
り替え後のトンネル隙間をトンネル隙間検出スイッチ7
1により読み取って、この読み取り結果に応じてセット
された写真フイルムを特定する。例えば、トンネル隙間
がG1である場合には220フイルムであると判定して
規定撮影枚数を「32」に設定する。また、トンネル隙
間がG2である場合には120フイルムであると判定し
て規定撮影枚数を「16」に設定する。そして、この規
定撮影枚数に撮影枚数が達したときにフイルム最終送り
を行い、写真フイルムをフイルム巻取り室内のスプール
に巻き取る。
【0031】図4はカメラのフイルム送り系と圧板切替
え系とを制御するためのブロック図である。コントロー
ラ25は、周知のように、レリーズスイッチ33等の操
作に応じて各部30〜32を制御して撮影を行う他に、
フイルム送りと圧板位置の切替えとを行う。
【0032】フイルム送り時には、フイルム給送モータ
35が回転され、これによりスプール回転軸18がフイ
ルム巻取り方向に回転して、フイルム16をスプール1
7に巻き取る。フイルム送りには、フイルム初期送り
と、1コマ送りと、フイルム最終送りとがある。
【0033】フイルム初期送りでは、写真フイルム16
をカメラにセットした後に裏蓋10を閉めると自動的に
行われ、最初の1コマ目の撮影コマをアパーチャ12に
セットするまでフイルム16を送る。このため、フイル
ム初期送り時には、先ず裏蓋スイッチ21により裏蓋1
0が閉じられたか否かが検出される。そして、裏蓋10
が閉じられている場合にはトンネル隙間検出スイッチ7
1により圧板位置が読み取られる。そして、220用の
圧板位置である場合には、120用の圧板位置であるト
ンネル隙間G2になるように、圧板位置の切替え処理が
行われる。また、120用の圧板位置である場合にはそ
のままとされる。次に、フイルム給送モータ35が起動
され、フイルム送りが開始される。そして、フイルムセ
ンサ23の検出信号に基づき1コマ目がアパーチャ12
にセットされる。次に、液晶表示パネル34の撮影枚数
カウンタの表示が「1」にされる。このように、フイル
ム初期送りの際には、トンネル隙間は最大隙間となる1
20タイプ用のG2に設定された状態で行われるので、
120タイプのみならずこれよりも薄い220タイプの
フイルムであっても円滑なフイルム送りが可能になる。
【0034】この後、圧板位置切替えスイッチ37の操
作により、セットしたフイルム種別に応じて圧板位置が
切り替えられる。例えば、セットしたフイルムが120
タイプの場合には、トンネル隙間は既に120タイプに
セットされているので、トンネル隙間はそのままにされ
る。また、220タイプの場合には、切替えスイッチが
操作され、圧板位置切替えモータ36の回転により圧板
位置が220ロールフイルム用のトンネル隙間G1に切
り換えられる。
【0035】各コマの撮影を終了すると、その都度フイ
ルム給送モータ35が回転され、フイルム16が1コマ
分送られる。この1コマ送りの際は、カウンタローラ2
6に設けた搬送エンコーダ29からの搬送パルス数がカ
ウントされ、1コマ分の送り量が検出され、コマ送りが
確実に行われる。また、撮影枚数カウンタの表示が撮影
毎に1が加算して表示される。
【0036】全てのコマの撮影が終了すると、フイルム
最終送りが行われる。フイルム最終送りでは、フイルム
種別に関わりなく、120用の最大トンネル隙間G2に
された後に、フイルム給送モータ35が起動され、スプ
ールに撮影済みの写真フイルムが全て巻き取られる。こ
の後に、液晶表示パネル34に送り完了を示す「E」が
表示される。この状態でカメラの裏蓋10を開け、撮影
済みのフイルムが取り出された後、空となったスプール
17がフイルム巻取り室15にセットされる。このよう
に、フイルム最終送りの場合にも初期送りと同じよう
に、トンネル隙間が最大隙間となるG2に設定されるた
め、円滑なフイルム巻取りが可能になる。
【0037】トンネル隙間はフイルム種別に応じて圧板
位置切替えスイッチ37を操作することにより、マニュ
アルで設定される。そして、電源をオフにしても押動カ
ム55は変位することがないので、装填されたフイルム
種別に応じた状態でトンネル隙間は維持される。したが
って、カメラを使わない場合に電源をオフにしても、ト
ンネル隙間が変更されることはなく、装填したフイルム
種別に応じたトンネル隙間になっている。これにより、
トンネル隙間表示窓から表示ドラム70の表示を確認す
ることで、現在セットされている写真フイルム16の種
別を簡単に知ることができる。
【0038】また、フイルムがセットされた状態で、圧
板位置切替えスイッチ37が操作されると、圧板位置が
切り替わると共に、この切り替えによって、撮影可能枚
数もフイルム種別に合わせて切り替えられる。例えば1
20フイルム用トンネル隙間に設定されると撮影可能枚
数が「16」に、220フイルム用トンネル隙間に設定
されると撮影可能枚数が「32」に設定される。したが
って、220フイルムをセットしていた状態で撮影枚数
が「16」を越えた状態のときに、誤って220用のト
ンネル隙間が120用トンネル隙間に切り替えられる
と、フイルム可能枚数が120用は16枚であるから、
既に撮影済みの判定がなされて、フイルム最終巻取りが
行われてしまう。これにより、これ以降の撮影が不可能
になってしまう。
【0039】このため、フイルムがセットされた状態で
の圧板位置切替え操作は、図1に示すような処理手順で
行われる。まず、圧板位置切替えスイッチ37の操作に
より切替え信号が入力されると、現在の撮影枚数が読み
取られる。撮影枚数が16未満の場合には、圧板位置切
替え許可信号が出され、これにより、圧板位置切替えモ
ータ36が回転され、圧板位置の切替えが行われる。ま
た、撮影枚数が16以上である場合には、トンネル隙間
検出スイッチ71により現在のトンネル隙間が検出され
る。トンネル隙間が220用の「G1」の場合には、圧
板位置切替え禁止信号が出され、この場合には、圧板位
置切替えモータ36が回転されることがなく、圧板位置
の切替えは行われない。また、トンネル隙間が120用
の「G2」の場合には、全コマ給送信号が出され、フイ
ルム最終送りと同じように、写真フイルム16がスプー
ル17に全て巻き取られる。
【0040】なお、上記実施形態では、圧板位置切替え
モータ36を用いて圧板位置の切替えを行うようにした
が、この他に、図7に示すように、フイルム給送モータ
35と遊星ギヤクラッチ59とを用い、フイルム給送モ
ータ35の回転により、フイルム送りと圧板位置の切り
替えとを選択的に行うようにしてもよい。なお、図3に
示す実施形態と同一構成部材に同一符号が付してある。
この場合には、図8に示すように、遊星ギヤクラッチ5
9を、太陽ギヤ59aと、これに噛み合って回転する遊
星ギヤ59bと、遊星ギヤ59bを太陽ギヤ59aの周
りで転接させる揺動アーム59cと、アームシフト部6
3とから構成する。
【0041】アームシフト部63はソレノイドから構成
されており、通電されていない場合は、内蔵するコイル
バネ63aにより揺動アーム59cをフイルム送り用ギ
ヤ列61(図7参照)の駆動歯車80に噛み合うように
位置させており、フイルム給送モータ35の回転をスプ
ール回転軸18に伝達する。また、圧板位置切り替え信
号によりソレノイドが通電されると、揺動アーム59c
が圧板位置切り替え用ギヤ列58の駆動ギヤ81側に回
転して、遊星ギヤ59bの回転が圧板位置切り替え用ギ
ヤ列58に伝達され、押動カム55が回転する。
【0042】なお、アームシフト部63を用いて強制的
に遊星ギヤ59bの噛み合い位置を変更する代わりに、
図9に示すように、フイルム給送モータ35の回転方向
を変えることで、遊星ギヤ59bの太陽ギヤ59a上で
の噛み合い位置を変更して、フイルム給送モータ35の
回転を、スプール回転軸又は押動カムのいずれか一方に
選択的に伝達させてもよい。この場合には、フイルム給
送モータ35をフイルム送り方向に回転すると、太陽ギ
ヤ59aが時計方向に回転し、この回転に伴い遊星ギヤ
59bも太陽ギヤ59aの周りを時計方向に回転してフ
イルム送り用ギヤ列61の駆動ギヤ80に噛み合う。こ
れにより、フイルム給送モータ35の回転がフイルム送
り用ギヤ列61に伝達され、スプール回転軸18をフイ
ルム巻取り方向に回転させてスプール17にフイルム1
6を巻き取る。また、フイルム給送モータ35がフイル
ム送り方向とは反対側に回転すると、遊星ギヤ59bが
圧板位置切替え用ギヤ列の駆動ギヤ81に噛み合って、
フイルム給送モータ35の回転を押動カム55に伝達す
る。
【0043】写真フイルム16をフイルム収納室14に
セットしてフイルム初期送りを行った後に、トンネル隙
間を変更しようとすると、太陽ギヤ59aがフイルム送
り方向とは反対の押動カム回転方向に回転する。したが
って、この時に、遊星ギヤ59bがフイルム送り側駆動
ギヤ80に噛み合っていると、回転初期に僅かにフイル
ム送り側駆動ギヤ80がフイルム送り方向とは逆に回転
してしまい、これによりスプール回転軸18がフイルム
巻取り方向とは反対方向に少し回転してフイルム16に
巻き弛みが発生する。同様にして、圧板位置切替えを行
った後に、フイルムのコマ送りを行う場合にも、コマ送
り初期時に、遊星ギヤ59bが圧板位置切替え側駆動ギ
ヤ81に噛み合っていると、回転初期に僅かに圧板位置
切替え側駆動ギヤ81が逆転してしまい、これにより押
動カム45のシフト位置が変化する。
【0044】この巻き弛みやシフト位置の変更を防止す
るために、本実施形態では、図9に示すように、初期回
転吸収型の二重ギヤを用いている。この二重ギヤは、2
枚の副ギヤ80a,80bを互いに回転自在に同軸で重
ね合わせ、これらの副ギヤ80a,80bをその各対向
面に設けた係合突起80c,80dで係合させて構成さ
れている。下側の副ギヤ80aには、上側の副ギヤ80
bとの対向面に72°のピッチで4個の係合突起80c
と1個のバネ板80eとが設けられている。また、上側
の副ギヤ80bには、下側の副ギヤ80aとの対向面に
72°のピッチで4個の係合突起80dと、バネ板80
eの先端を受ける係合凹部80fとが設けられている。
そして、バネ板80eの先端が係合凹部80fに入り込
むように2枚の副ギヤ80a,80bが重ね合わされて
いる。バネ板80eは、2つの副ギヤ80a,80bを
その係合突起80c,80dの間がほぼ同じ隙間になる
中立位置に位置決めさせる。したがって、遊星ギヤ59
bがフイルム送り側駆動ギヤ80の副ギヤ80aに噛み
合ってフイルム送り方向とは反対方向に回転する場合に
は、これら係合突起80c,80dの間の隙間でこの回
転が吸収されるため、スプール回転軸にこの回転が伝達
されることがない。また、圧板位置切替え側駆動ギヤ8
1もフイルム送り側駆動ギヤ80と同じ構成の副ギヤ8
1a,81bから構成されている。なお、中立位置を保
持させるためにバネ体80eを設けているが、これは省
略してもよい。この場合にも、回転方向が切り替わる
と、この初期回転により各係合部の係合面が変わるた
め、初期回転が吸収される。したがって、遊星ギヤが噛
み合っていた駆動ギヤに遊星ギヤの駆動が伝達されるこ
とがなくなる。また、初期回転吸収型の二重ギヤを用い
る代わりに、一方向クラッチを用いてもよく、この場合
にも、揺動アームが切り替わる前の初期回転における遊
星ギヤの逆転が、スプール回転軸や押動カム側に伝達さ
れることがなくなる。
【0045】上記実施形態では、フイルム給送モータ3
5を用いてフイルムを自動的に巻き取るようにしたが、
これに代えて、フイルム巻取りレバーを用いて手動でフ
イルムを巻き取るカメラに本発明を実施してもよい。
【0046】上記実施形態では押動ピン51を用いて押
動カム55のシフトを圧板42に伝達させたが、この他
に、押動ピン51を省略して、押動カム55を圧板42
に直接に接触させて圧板42を撮影光軸方向にシフトさ
せてもよい。上記実施形態では、押動ピン51を4個用
いているが、本発明はこの個数に限定されることはな
い。フイルム走行面に対して平行に圧板42をシフトす
ることができるものであればよく、3個以上であれば何
個でもよい。
【0047】また、上記実施形態では、押動カム55を
連結する連結軸56をカムバネ板62により付勢して押
動ピン51を圧板42側に付勢したが、この他に、押動
カム55をカムバネ板で付勢してもよい。更には、図1
0に示すように、押動カム55と押動ピン51との間に
バネ板85を設けて、バネ板85を介して押動ピン51
を圧板方向にシフトさせてもよい。この場合には、押動
カム55の回転によりバネ板85を曲げて押動ピン51
のつば51aがガイド孔50の縁面50aに当接するよ
うに押しつけるので、効率のよい押動が行える。なお、
上記実施形態と同じ構成部材には同一符号が付してあ
る。また、押動ピン51で圧板42をシフトさせる他
に、フイルム送り方向の2個の押動ピン51の先端に圧
板受けレールをかけ渡すように設け、これら上下方向に
配置した1対の可動圧板受けレールを介して圧板42を
変位させてもよい。また、押動カムを用いる代わりにリ
ンク機構、ネジ棒と螺合する雌ねじ部材の組み合わせ機
構、レバー機構等を用いて圧板位置を変更してもよい。
【0048】上記実施形態では、120タイプフイルム
用に規定された規定撮影枚数以降の撮影に際して、12
0タイプフイルムへのトンネル隙間の変更を禁止するよ
うにしたが、この他に、図11に示すように、アラーム
を発して、切替え不可能であることを示してもよい。
【0049】上記実施形態では圧板位置切替えスイッチ
を用いて、手動により圧板位置を変更するようにした
が、この他に、フイルムセンサに代えてバーコードセン
サを設けて、写真フイルム16のバーコードを読み取
り、これに基づきトンネル隙間を自動的に設定する場合
に本発明を実施してもよい。ただし、読み取ったバーコ
ードに基づき、このバーコードによるフイルム種別とは
異なるトンネル隙間に変更しようとする場合にこれを禁
止する処理を行うときには、本発明を実施する必要はな
い。
【0050】また、上記実施形態では、120タイプフ
イルムと220タイプフイルムとを有するブローニーサ
イズフイルムに本発明を実施したが、本発明はブローニ
ーサイズフイルムに限定されることなく、この他に、フ
イルム厚みと規定撮影枚数とが異なる複数種類のタイプ
を有する写真フイルムに対しても適用が可能である。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、規定
撮影枚数が多い写真フイルムを用いた撮影であって、規
定撮影枚数が少ない写真フイルムの規定撮影枚数以降の
撮影に際しては、この規定撮影枚数が少ない写真フイル
ムへのトンネル隙間の変更を禁止するようにしたから、
例えば220フイルムが装填されている場合に、誤って
120タイプ用のトンネル隙間に変更されることがなく
なる。したがって、このトンネル隙間の変更に基づき、
カメラが120タイプフイルムの規定撮影枚数を越えて
いるとして、未撮影コマを残した状態でフイルムが巻き
取られることがなくなる。同様にして、120タイプフ
イルム用に規定された規定撮影枚数以降の撮影に際して
は、120タイプフイルムへのトンネル隙間の変更操作
が行われると警告を発する手段を設けることにより、未
撮影コマを残した状態で220タイプフイルムが巻き取
られることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカメラの処理手順の要部を示すフロー
チャートである。
【図2】カメラの裏蓋を開けた状態のカメラ本体側と圧
板とを分解して示す斜視図である。
【図3】本発明のカメラの要部を裏蓋側から見た斜視図
である。
【図4】カメラの制御系を示すブロック図である。
【図5】トンネル隙間を説明するための縦断面図であ
り、(A)は、220ロールフイルム用のトンネル隙間
を表し、(B)は120ロールフイルム用のトンネル隙
間を表している。
【図6】トンネル隙間を説明するための横断面図であ
り、(A)は、220ロールフイルム用のトンネル隙間
を表し、(B)は120ロールフイルム用のトンネル隙
間を表している。
【図7】フイルム給送モータを用いて圧板位置を切り替
える他の実施形態を示す斜視図である。
【図8】遊星ギヤクラッチを示す斜視図である。
【図9】二重ギヤを用いた遊星ギヤクラッチを示す斜視
図である。
【図10】押動カムの位置を変えた他の実施形態を示す
横断面図である。
【図11】他の実施形態を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 裏蓋 11 カメラ本体 12 アパーチャ 13 フイルム通路 23 フイルムセンサ 35 フイルム給送モータ 36 圧板位置切替えモータ 37 圧板位置切替えスイッチ 40,41 フイルムレール 42 圧板 43,44 圧板受けレール 48 圧板バネ 50 ガイド孔 51 押動ピン 52 圧板位置切替え部 55 押動カム 59 遊星ギヤクラッチ 60 軸孔 62 カムバネ板 63 アームシフト部 80,81 駆動ギヤ 85 バネ板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜田 寿 埼玉県朝霞市泉水3丁目13番45号 富士写 真フイルム株式会社内 (72)発明者 佐藤 徳次 埼玉県朝霞市泉水3丁目13番45号 富士写 真フイルム株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フイルム厚みが異なりこれに伴い規定撮
    影枚数が異なる複数種類の写真フイルムを選択的に用
    い、これらのフイルムの厚さに応じて、圧板とフイルム
    レールとの間のトンネル隙間を撮影光軸方向に変更自在
    にするとともに、セットされているトンネル隙間に応じ
    てセットされている写真フイルムの種類を特定して、こ
    の写真フイルムの規定撮影枚数に達したときにフイルム
    を巻き取るようにしたカメラにおいて、 規定撮影枚数が多い写真フイルムを用いた撮影であっ
    て、規定撮影枚数が少ない写真フイルムの規定撮影枚数
    以降の撮影に際しては、この規定撮影枚数が少ない写真
    フイルムに対応するトンネル隙間の変更を禁止する手段
    を備えたことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 フイルム厚みが異なりこれに伴い規定撮
    影枚数が異なる複数種類の写真フイルムを選択的に用
    い、これらのフイルムの厚さに応じて、圧板とフイルム
    レールとの間のトンネル隙間を撮影光軸方向に変更自在
    にするとともに、セットされているトンネル隙間に応じ
    てセットされている写真フイルムの種類を特定して、こ
    の写真フイルムの規定撮影枚数に達したときにフイルム
    を巻き取るようにしたカメラにおいて、 規定撮影枚数が多い写真フイルムを用いた撮影であっ
    て、規定撮影枚数が少ない写真フイルムの規定撮影枚数
    以降の撮影に際しては、この規定撮影枚数が少ない写真
    フイルムへのトンネル隙間の変更操作が行われると警告
    を発する手段を備えたことを特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】 前記規定撮影枚数が多い写真フイルムは
    220タイプのブローニーフイルムであり、規定撮影枚
    数が少ない写真フイルムは120タイプのブローニーフ
    イルムであることを特徴とする請求項1又は2記載のカ
    メラ。
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