JPH10232439A - 中判カメラ - Google Patents
中判カメラInfo
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- JPH10232439A JPH10232439A JP3532397A JP3532397A JPH10232439A JP H10232439 A JPH10232439 A JP H10232439A JP 3532397 A JP3532397 A JP 3532397A JP 3532397 A JP3532397 A JP 3532397A JP H10232439 A JPH10232439 A JP H10232439A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- frame
- type
- cpu
- photographic
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 バーコードから読み取ったフイルム情報を写
真用ロールフイルムが取り出された後からでも確認でき
る中判カメラを提供する。 【解決手段】 写真用ロールフイルムを装填して裏蓋を
閉じると、最初の1コマをセットする間に写真用ロール
フイルムのバーコード10が読み取られ、フイルム情報
がRAM40aに記憶される。第1コマ目が露光される
と、CPU40はRAM40aからフイルム情報を読み
出し、これに従って搬送カウンタ46のカウント値が所
定値に達した時点から搬送パルスに同期させながら発光
ダイオード16を駆動する。これにより、第1コマ目の
下方にフイルム種類,フイルム感度,フイルムタイプ等
のフイルム情報が写し込まれるから、写真用ロールフイ
ルムをカメラから取り出した後でも、カメラ側が読み取
ったフイルム情報を確認できる。
真用ロールフイルムが取り出された後からでも確認でき
る中判カメラを提供する。 【解決手段】 写真用ロールフイルムを装填して裏蓋を
閉じると、最初の1コマをセットする間に写真用ロール
フイルムのバーコード10が読み取られ、フイルム情報
がRAM40aに記憶される。第1コマ目が露光される
と、CPU40はRAM40aからフイルム情報を読み
出し、これに従って搬送カウンタ46のカウント値が所
定値に達した時点から搬送パルスに同期させながら発光
ダイオード16を駆動する。これにより、第1コマ目の
下方にフイルム種類,フイルム感度,フイルムタイプ等
のフイルム情報が写し込まれるから、写真用ロールフイ
ルムをカメラから取り出した後でも、カメラ側が読み取
ったフイルム情報を確認できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バーコードを有す
る写真用ロールフイルムを用いる中判カメラに関し、更
に詳しくはバーコードから読み取ったフイルム情報を後
から確認できるようにした中判カメラに関するものであ
る。
る写真用ロールフイルムを用いる中判カメラに関し、更
に詳しくはバーコードから読み取ったフイルム情報を後
から確認できるようにした中判カメラに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】中判カメラでは、35mm判カメラのよ
うに裏蓋に形成された窓から装填した写真用ロールフイ
ルムのフイルム感度や製品名を確認することができない
ため、裏蓋の表面に額縁状のポケットを設け、この中に
フイルム収納箱の蓋部分を切り取って挿入しておくよう
にしたものが市販されている。
うに裏蓋に形成された窓から装填した写真用ロールフイ
ルムのフイルム感度や製品名を確認することができない
ため、裏蓋の表面に額縁状のポケットを設け、この中に
フイルム収納箱の蓋部分を切り取って挿入しておくよう
にしたものが市販されている。
【0003】このようなポケットを裏蓋の表面に設けた
ものでは、異なる写真用ロールフイルムを装填する度
に、ポケットに挿入されたフイルム収納箱の蓋部分を交
換しなければならず、面倒である。また、この交換作業
を忘れたり、ポケットに蓋部分を挿入し忘れた場合に
は、装填した写真用ロールフイルムの製品名やフイルム
感度を間違え、実際とは異なるフイルム感度に設定して
撮影を失敗するおそれがある。
ものでは、異なる写真用ロールフイルムを装填する度
に、ポケットに挿入されたフイルム収納箱の蓋部分を交
換しなければならず、面倒である。また、この交換作業
を忘れたり、ポケットに蓋部分を挿入し忘れた場合に
は、装填した写真用ロールフイルムの製品名やフイルム
感度を間違え、実際とは異なるフイルム感度に設定して
撮影を失敗するおそれがある。
【0004】そこで、このような問題点を解決した中判
カメラが本出願人から提案されている(特願平8−33
7361号)。この中判カメラは、バーコードを有する
写真用ロールフイルムを用い、このバーコードをカメラ
側が読み取ることにより製品名を特定し、フイルム感度
の設定ミス等を未然に防ぐことができるようにしたもの
である。
カメラが本出願人から提案されている(特願平8−33
7361号)。この中判カメラは、バーコードを有する
写真用ロールフイルムを用い、このバーコードをカメラ
側が読み取ることにより製品名を特定し、フイルム感度
の設定ミス等を未然に防ぐことができるようにしたもの
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、カメラのバ
ーコード読み取り装置が装填された写真用ロールフイル
ムのフイルム情報を正しく読み取ったか否かは、写真用
ロールフイルムがカメラ内に装填されたままの状態であ
れば液晶パネル等で確認できるが、写真用ロールフイル
ムをカメラから取り出した後は確認することができな
い。このため、現像処理の結果に異常,例えば露出の過
不足があった場合には、カメラ側の読み取りミスかフイ
ルム現像処理のミスか等の原因を特定する手だてがない
という問題点がある。
ーコード読み取り装置が装填された写真用ロールフイル
ムのフイルム情報を正しく読み取ったか否かは、写真用
ロールフイルムがカメラ内に装填されたままの状態であ
れば液晶パネル等で確認できるが、写真用ロールフイル
ムをカメラから取り出した後は確認することができな
い。このため、現像処理の結果に異常,例えば露出の過
不足があった場合には、カメラ側の読み取りミスかフイ
ルム現像処理のミスか等の原因を特定する手だてがない
という問題点がある。
【0006】本発明は、写真用ロールフイルムのバーコ
ードから読み取ったフイルム情報を写真用ロールフイル
ムが取り出された後からでも確認できる中判カメラを提
供することを目的とする。
ードから読み取ったフイルム情報を写真用ロールフイル
ムが取り出された後からでも確認できる中判カメラを提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の中判カメラは、フイルム情報がバーコード
で記録された写真用ロールフイルムを用い、1コマ目の
フイルムセット終了までのフイルム搬送中にバーコード
からフイルム情報を読み取る中判カメラにおいて、前記
バーコードから読み取ったフイルム情報を記憶する記憶
手段と、この記憶手段から前記フイルム情報を読み出し
て撮影コマの撮影範囲外に写し込む写し込み手段とを備
えたものである。また、前記撮影コマは、第1コマ目の
撮影コマとしたものである。
に、本発明の中判カメラは、フイルム情報がバーコード
で記録された写真用ロールフイルムを用い、1コマ目の
フイルムセット終了までのフイルム搬送中にバーコード
からフイルム情報を読み取る中判カメラにおいて、前記
バーコードから読み取ったフイルム情報を記憶する記憶
手段と、この記憶手段から前記フイルム情報を読み出し
て撮影コマの撮影範囲外に写し込む写し込み手段とを備
えたものである。また、前記撮影コマは、第1コマ目の
撮影コマとしたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】図2において、本発明の中判カメ
ラに用いる写真用ロールフイルム1は、従来から市販さ
れている120タイプの写真用ロールフイルムに後述す
るバーコードを設けたものである。したがって、写真用
ロールフイルム1の外観は従来の120タイプの写真用
ロールフイルムと同様な形態をしており、スプール2の
軸部2aに、写真フイルム3(図3参照)と遮光紙4と
からなる遮光紙付き写真フイルム5をロール状に巻き付
け、遮光紙4の先端部4aをわずかに折って、粘着テー
プ6で止めてある。また、軸部2の両端には、フランジ
2bが形成されており、これらの各フランジ2bの中央
には、軸装着穴2cが形成されている。
ラに用いる写真用ロールフイルム1は、従来から市販さ
れている120タイプの写真用ロールフイルムに後述す
るバーコードを設けたものである。したがって、写真用
ロールフイルム1の外観は従来の120タイプの写真用
ロールフイルムと同様な形態をしており、スプール2の
軸部2aに、写真フイルム3(図3参照)と遮光紙4と
からなる遮光紙付き写真フイルム5をロール状に巻き付
け、遮光紙4の先端部4aをわずかに折って、粘着テー
プ6で止めてある。また、軸部2の両端には、フランジ
2bが形成されており、これらの各フランジ2bの中央
には、軸装着穴2cが形成されている。
【0009】この軸装着穴2cにカメラ側の軸を嵌め込
むことにより、写真フイルムロール1がフイルム装填室
内に回動自在に保持される。また、遮光紙付きの写真フ
イルム5を全て送り出した空きスプール2は、カメラ側
のフイルム巻き取り室内の巻き取りスプールとして利用
される。この巻き取りスプールとして利用される場合に
は、その軸装着穴2cにカメラ側の駆動軸が係合するこ
とにより、駆動軸とともに回転される。
むことにより、写真フイルムロール1がフイルム装填室
内に回動自在に保持される。また、遮光紙付きの写真フ
イルム5を全て送り出した空きスプール2は、カメラ側
のフイルム巻き取り室内の巻き取りスプールとして利用
される。この巻き取りスプールとして利用される場合に
は、その軸装着穴2cにカメラ側の駆動軸が係合するこ
とにより、駆動軸とともに回転される。
【0010】図3は、写真用ロールフイルム1の遮光紙
付き写真フイルム5をスプール2から解いて、真っ直ぐ
に伸ばした状態を示すものである。120タイプの遮光
紙付き写真フイルム5は、写真フイルム3の長さが約8
25mmの標準サイズ(以下、120標準タイプとい
う)と、標準120タイプの半分の写真フイルム3の長
さのハーフサイズ(以下、120ハーフタイプという)
との2種類がある。各タイプの撮影可能コマ数は、撮影
コマの画面サイズによって異なるが、画面サイズを4
1.5×56mmのセミ判とした場合には、それぞれ1
5コマまたは16コマ,8コマまたは7コマとなる。
付き写真フイルム5をスプール2から解いて、真っ直ぐ
に伸ばした状態を示すものである。120タイプの遮光
紙付き写真フイルム5は、写真フイルム3の長さが約8
25mmの標準サイズ(以下、120標準タイプとい
う)と、標準120タイプの半分の写真フイルム3の長
さのハーフサイズ(以下、120ハーフタイプという)
との2種類がある。各タイプの撮影可能コマ数は、撮影
コマの画面サイズによって異なるが、画面サイズを4
1.5×56mmのセミ判とした場合には、それぞれ1
5コマまたは16コマ,8コマまたは7コマとなる。
【0011】遮光紙4は、写真フイルム3よりも長尺の
ものが用いられ、その先端部4aには巻き取りスプール
の爪に掛けるための孔4bが形成されている。写真フイ
ルム3は、そのベース面を遮光紙4の黒色をした裏面と
を合わせるように重ねられ、写真フイルム3の先端部の
接合テープ7によって遮光紙4と接合されている。
ものが用いられ、その先端部4aには巻き取りスプール
の爪に掛けるための孔4bが形成されている。写真フイ
ルム3は、そのベース面を遮光紙4の黒色をした裏面と
を合わせるように重ねられ、写真フイルム3の先端部の
接合テープ7によって遮光紙4と接合されている。
【0012】図4は、220タイプの遮光紙付き写真フ
イルム5を示すものである。この220タイプでは、遮
光紙4は、写真フイルム3の先端部に接合テープ7で接
合されたリーダペーパ8aと、写真フイルム3の後端部
に接合テープ9で接合されたトレーラ8bとからなる。
リーダペーパ8aの先端部4aには、120タイプと同
様に孔4bが形成されている。220タイプの写真フイ
ルム3は、120タイプの120標準タイプに対して約
2倍の長さになっており、セミ判の場合に撮影可能コマ
数が30コマとなっている。接合テープ7は、その幅
(写真フイルム3の長手方向の長さ)がISO規格にし
たがって、25mm以下例えば24mmとなっている。
イルム5を示すものである。この220タイプでは、遮
光紙4は、写真フイルム3の先端部に接合テープ7で接
合されたリーダペーパ8aと、写真フイルム3の後端部
に接合テープ9で接合されたトレーラ8bとからなる。
リーダペーパ8aの先端部4aには、120タイプと同
様に孔4bが形成されている。220タイプの写真フイ
ルム3は、120タイプの120標準タイプに対して約
2倍の長さになっており、セミ判の場合に撮影可能コマ
数が30コマとなっている。接合テープ7は、その幅
(写真フイルム3の長手方向の長さ)がISO規格にし
たがって、25mm以下例えば24mmとなっている。
【0013】接合テープ7には、バーコード10が記録
されている。図5に一例を示すように、バーコード10
は、接合テープ7の白地の表面に黒色インクで写真フイ
ルム3の幅方向に長いラインを印刷することにより形成
されており、遮光紙4の先端部4a側から写真フイルム
3側の方向に、白い高反射面の先端クワイエットゾーン
11と、黒い低反射面の黒バーと白い高反射面の白バー
の二種類の面で構成されるデータ部12と、白い高反射
面の後端クワイエットゾーン13とが順番に配列されて
いる。
されている。図5に一例を示すように、バーコード10
は、接合テープ7の白地の表面に黒色インクで写真フイ
ルム3の幅方向に長いラインを印刷することにより形成
されており、遮光紙4の先端部4a側から写真フイルム
3側の方向に、白い高反射面の先端クワイエットゾーン
11と、黒い低反射面の黒バーと白い高反射面の白バー
の二種類の面で構成されるデータ部12と、白い高反射
面の後端クワイエットゾーン13とが順番に配列されて
いる。
【0014】先端クワイエットゾーン11と後端クワイ
エットゾーン13は、バーコード10の開始端と終了端
を表している。データ部12は、幅の広い黒バー14
a,幅の狭い黒バー14b,幅の広い白バー15a,幅
の狭い白バー15bとから構成されており、黒バーから
始まり黒バーで終わるようにして、7本の黒バーと6本
の白バーとが交互に並べられている。データ部12の各
バーの配列で写真用ロールフイルム1の120標準タイ
プ(120S),120ハーフタイプ(120H),2
20タイプ(220)といったフイルムタイプと、写真
フイルム3のフイルム感度と、リバーサル(R),ネガ
カラー(NC),白黒(BW)といった写真フイルム3
の種類(フイルム種類)との情報を表現している。
エットゾーン13は、バーコード10の開始端と終了端
を表している。データ部12は、幅の広い黒バー14
a,幅の狭い黒バー14b,幅の広い白バー15a,幅
の狭い白バー15bとから構成されており、黒バーから
始まり黒バーで終わるようにして、7本の黒バーと6本
の白バーとが交互に並べられている。データ部12の各
バーの配列で写真用ロールフイルム1の120標準タイ
プ(120S),120ハーフタイプ(120H),2
20タイプ(220)といったフイルムタイプと、写真
フイルム3のフイルム感度と、リバーサル(R),ネガ
カラー(NC),白黒(BW)といった写真フイルム3
の種類(フイルム種類)との情報を表現している。
【0015】幅広の黒バー14a及び白バー15aは、
幅狭の黒バー14b及び白バー15bに対して、例えば
2.5倍の幅になっている。各バーは、それぞれ1本で
1ビットになっており、黒バーと白バー種類にかかわら
ず、幅広の黒バー14aと白バー15aとが論理値
「1」を表し、幅狭の黒バー14bと白バー15bとが
論値「0」を表している。
幅狭の黒バー14b及び白バー15bに対して、例えば
2.5倍の幅になっている。各バーは、それぞれ1本で
1ビットになっており、黒バーと白バー種類にかかわら
ず、幅広の黒バー14aと白バー15aとが論理値
「1」を表し、幅狭の黒バー14bと白バー15bとが
論値「0」を表している。
【0016】データ部12の先端側の最初の3本のバー
(黒バー、白バー、黒バー)による3ビット(以下、こ
の3ビットをタイプデータという)で、写真用ロールフ
イルム1のフイルムタイプを表している。すなわち、こ
の3ビットデータは、写真フイルム3の長さの情報が間
接的に表現されている。
(黒バー、白バー、黒バー)による3ビット(以下、こ
の3ビットをタイプデータという)で、写真用ロールフ
イルム1のフイルムタイプを表している。すなわち、こ
の3ビットデータは、写真フイルム3の長さの情報が間
接的に表現されている。
【0017】例えば、120標準タイプでは、先端クワ
イエットゾーン11に続いて幅狭の黒バー14b、幅広
の白バー15a、幅狭の黒バー14bが順番に記され、
タイプデータが「010」にされている。同様にして、
120ハーフタイプではタイプデータ「001」にさ
れ、220タイプではタイプデータが「100」にされ
ている。
イエットゾーン11に続いて幅狭の黒バー14b、幅広
の白バー15a、幅狭の黒バー14bが順番に記され、
タイプデータが「010」にされている。同様にして、
120ハーフタイプではタイプデータ「001」にさ
れ、220タイプではタイプデータが「100」にされ
ている。
【0018】データ部12の残りの10本による10ビ
ット(以下、10ビットデータという)は、白バーの配
列に基づいた白コードと、黒バーの配列に基づいた黒コ
ードに分けられ、これらの各コードの組み合わせによ
り、写真フイルム3の種類と、フイルム感度とを表して
いる。
ット(以下、10ビットデータという)は、白バーの配
列に基づいた白コードと、黒バーの配列に基づいた黒コ
ードに分けられ、これらの各コードの組み合わせによ
り、写真フイルム3の種類と、フイルム感度とを表して
いる。
【0019】例えば、白バーが「狭広狭狭広」の幅の順
番で配列されている時には、白コードは「2」となり、
「狭狭狭広広」の場合には白コードは「7」となる。同
様に黒バーが「狭広狭狭広」の幅の順番で配列されてい
る時には、黒コードは「2」となり、「広広狭狭狭」の
場合には、黒コードは「3」となる。白黒は白コード
「0」,「4」,「7」のいずれかで表され、リバーサ
ルは白コード「1」,「5」,「8」のいずれかで、ネ
ガカラーは白コード「2」,「6」,「9」いずれかで
それぞれ表される。なお、白コード「3」は、その他の
写真フイルムの種類を表す。
番で配列されている時には、白コードは「2」となり、
「狭狭狭広広」の場合には白コードは「7」となる。同
様に黒バーが「狭広狭狭広」の幅の順番で配列されてい
る時には、黒コードは「2」となり、「広広狭狭狭」の
場合には、黒コードは「3」となる。白黒は白コード
「0」,「4」,「7」のいずれかで表され、リバーサ
ルは白コード「1」,「5」,「8」のいずれかで、ネ
ガカラーは白コード「2」,「6」,「9」いずれかで
それぞれ表される。なお、白コード「3」は、その他の
写真フイルムの種類を表す。
【0020】例えば、黒コードが「3」の場合に、白コ
ードが「0」,「1」,「2」であればフイルム感度が
ISO100となり、白コードが「4」,「5」,
「6」であればフイルム感度がISO125、白コード
が「7」,「8」,「9」であればフイルム感度がIS
O160となる。また、黒コードが「5」の場合には、
白コードが「0」,「1」,「2」であればフイルム感
度がISO400となり、白コードが「4」,「5」,
「6」であればフイルム感度がISO500、白コード
が「7」,「8」,「9」であればフイルム感度がIS
O640となる。なお、図5に示すバーコード10は、
写真フイルム3がフイルム感度ISO100,120標
準タイプのネガカラーであることを示す。
ードが「0」,「1」,「2」であればフイルム感度が
ISO100となり、白コードが「4」,「5」,
「6」であればフイルム感度がISO125、白コード
が「7」,「8」,「9」であればフイルム感度がIS
O160となる。また、黒コードが「5」の場合には、
白コードが「0」,「1」,「2」であればフイルム感
度がISO400となり、白コードが「4」,「5」,
「6」であればフイルム感度がISO500、白コード
が「7」,「8」,「9」であればフイルム感度がIS
O640となる。なお、図5に示すバーコード10は、
写真フイルム3がフイルム感度ISO100,120標
準タイプのネガカラーであることを示す。
【0021】本発明を実施した中判カメラの外観を示す
図6において、中判カメラ20は、1個の撮影コマがセ
ミ判の画面サイズになっており、撮影可能コマ数は、使
用する写真用ロールフイルム1が120標準タイプの場
合には15コマ,120ハーフタイプの場合には8コ
マ,220タイプの場合には30コマとなっている。
図6において、中判カメラ20は、1個の撮影コマがセ
ミ判の画面サイズになっており、撮影可能コマ数は、使
用する写真用ロールフイルム1が120標準タイプの場
合には15コマ,120ハーフタイプの場合には8コ
マ,220タイプの場合には30コマとなっている。
【0022】カメラ本体21の前面には、撮影レンズ2
2と、オートフォーカス用の一対の測距用窓24a,2
4bと、ファインダ25等とが設けられている。また、
カメラ本体21の上面には、レリーズボタン26,撮影
に必要な各種の情報が表示される液晶パネル27,他の
ボタン等との組み合わせで種々の設定を行うアップ/ダ
ウンダイヤル28が設けられている。
2と、オートフォーカス用の一対の測距用窓24a,2
4bと、ファインダ25等とが設けられている。また、
カメラ本体21の上面には、レリーズボタン26,撮影
に必要な各種の情報が表示される液晶パネル27,他の
ボタン等との組み合わせで種々の設定を行うアップ/ダ
ウンダイヤル28が設けられている。
【0023】撮影レンズ22は、測距用窓24a,24
bを介して測距された被写体までの撮影距離に基づいて
フォーカシングが行われる。レリーズボタン26は、浅
く押し下げた半押し位置と、さらに深く押し下げた全押
し位置とに押下操作される。また、このレリーズボタン
26には、レリーズスイッチ57(図1参照)が連動し
ている。レリーズボタン26を半押し位置にすると、フ
ォーカシングと被写体輝度の測定とが行われ、全押し位
置にするとシャッタが作動されて撮影が行われる。ま
た、このレリーズボタン26は、フイルム初期送り(フ
ァーストフレームセット)を行う際の操作ボタンを兼ね
ている。
bを介して測距された被写体までの撮影距離に基づいて
フォーカシングが行われる。レリーズボタン26は、浅
く押し下げた半押し位置と、さらに深く押し下げた全押
し位置とに押下操作される。また、このレリーズボタン
26には、レリーズスイッチ57(図1参照)が連動し
ている。レリーズボタン26を半押し位置にすると、フ
ォーカシングと被写体輝度の測定とが行われ、全押し位
置にするとシャッタが作動されて撮影が行われる。ま
た、このレリーズボタン26は、フイルム初期送り(フ
ァーストフレームセット)を行う際の操作ボタンを兼ね
ている。
【0024】裏蓋31を開いた状態のカメラ本体21の
背面を示す図7において、カメラ本体21内には、周知
のように、フイルム装填室32とフイルム巻き取り室3
3とが設けられており、これらの間にはフイルム通路3
4が形成されている。撮影レンズ22の背後のフイルム
通路34の部分には、写真フイルム3上の撮影コマの画
面サイズを規定するアパーチャ35が形成されている。
背面を示す図7において、カメラ本体21内には、周知
のように、フイルム装填室32とフイルム巻き取り室3
3とが設けられており、これらの間にはフイルム通路3
4が形成されている。撮影レンズ22の背後のフイルム
通路34の部分には、写真フイルム3上の撮影コマの画
面サイズを規定するアパーチャ35が形成されている。
【0025】フイルム装填室32には、未使用の写真用
ロールフイルム1が装填される。このフイルム装填室3
2の上壁には軸32aが突出して設けられており、この
軸32aは、スプール2の軸装着穴2cに挿入され、写
真用ロールフイルム1を回動自在に保持する。フイルム
巻き取り室33には、巻き取りスプール36が配されて
いる。この巻き取りスプール36は、スプール2と同じ
形状のものであって、使用済の写真用ロールフイルム1
の空きスプールである。
ロールフイルム1が装填される。このフイルム装填室3
2の上壁には軸32aが突出して設けられており、この
軸32aは、スプール2の軸装着穴2cに挿入され、写
真用ロールフイルム1を回動自在に保持する。フイルム
巻き取り室33には、巻き取りスプール36が配されて
いる。この巻き取りスプール36は、スプール2と同じ
形状のものであって、使用済の写真用ロールフイルム1
の空きスプールである。
【0026】写真用ロールフイルム1の装填時には、巻
き取りスプール36のスリット36aに遮光紙4の先端
部4aを挿入する。巻き取りスプール36は、そのフラ
ンジの軸装着穴に係合したカメラ側の駆動軸50a(図
1参照)によって回転され、遮光紙付き写真フイルム5
を巻き取る。これにより、遮光紙付き写真フイルム5に
対して、装填直後のファーストフレームセット,撮影毎
の1コマ送り、全撮影コマの撮影後の最終巻き取りが行
われる。
き取りスプール36のスリット36aに遮光紙4の先端
部4aを挿入する。巻き取りスプール36は、そのフラ
ンジの軸装着穴に係合したカメラ側の駆動軸50a(図
1参照)によって回転され、遮光紙付き写真フイルム5
を巻き取る。これにより、遮光紙付き写真フイルム5に
対して、装填直後のファーストフレームセット,撮影毎
の1コマ送り、全撮影コマの撮影後の最終巻き取りが行
われる。
【0027】なお、巻き取りスプール36には、スリッ
ト36a内に爪36bが形成されており、この爪36b
に遮光紙4の孔4bを係合させるようにしている。これ
により、ファーストフレームセットに先立って、巻き取
りスプール36を2,3回転させて遮光紙4を巻き取り
スープル36に巻き付けて外れないようにする従来の操
作を不要にしている。
ト36a内に爪36bが形成されており、この爪36b
に遮光紙4の孔4bを係合させるようにしている。これ
により、ファーストフレームセットに先立って、巻き取
りスプール36を2,3回転させて遮光紙4を巻き取り
スープル36に巻き付けて外れないようにする従来の操
作を不要にしている。
【0028】また、フイルム巻き取り室33内でフイル
ム通路34の近傍には、写真フイルム3のフイルム搬送
量を検出するためのフイルムローラ37が配されてい
る。このフイルムローラ37は、軸37aの両端に例え
ばゴム製のローラ37bが設けられており、このローラ
37bが遮光紙付き写真フイルム5に接触し、遮光紙付
き写真フイルム5の搬送にともなって従動回転する。
ム通路34の近傍には、写真フイルム3のフイルム搬送
量を検出するためのフイルムローラ37が配されてい
る。このフイルムローラ37は、軸37aの両端に例え
ばゴム製のローラ37bが設けられており、このローラ
37bが遮光紙付き写真フイルム5に接触し、遮光紙付
き写真フイルム5の搬送にともなって従動回転する。
【0029】アパーチャ35とフイルム装填室32の間
のフイルム通路34の壁面には、接合テープ7上のバー
コード10の通過域に対面するように反射型のフォトセ
ンサ38が設けられている。このフォトセンサ38は、
フイルム通路34内の遮光紙付き写真フイルム5に赤外
線を照射し、反射光を受光する。フォトセンサ38は、
受光した反射光の強度に応じた信号レベルの光電信号を
出力する。この光電信号の信号レベルに基づいて、写真
フイルム3の検出と、バーコード10の読み取りとが行
われる。なお、フォトセンサ38で赤外線を用いるの
は、写真フイルム3にカブリを与えないためである。
のフイルム通路34の壁面には、接合テープ7上のバー
コード10の通過域に対面するように反射型のフォトセ
ンサ38が設けられている。このフォトセンサ38は、
フイルム通路34内の遮光紙付き写真フイルム5に赤外
線を照射し、反射光を受光する。フォトセンサ38は、
受光した反射光の強度に応じた信号レベルの光電信号を
出力する。この光電信号の信号レベルに基づいて、写真
フイルム3の検出と、バーコード10の読み取りとが行
われる。なお、フォトセンサ38で赤外線を用いるの
は、写真フイルム3にカブリを与えないためである。
【0030】アパーチャ35とフイルム巻き取り室33
の間のフイルム通路34の壁面には、写真フイルム3の
縁部と対面される位置に発光ダイオード16が設けられ
ている。この発光ダイオード16は、写真フイルム3の
最初の1コマ搬送中にLEDドライバ30(図1参照)
により駆動され、バーコード10から読み取ったフイル
ムタイプ,フイルム感度,フイルム種類等のフイルム情
報を、後述する搬送パルスに同期して第1コマ目の撮影
範囲外に赤色の文字で写し込む。また、発光ダイオード
16は、カメラ本体21の背面上部に配置されたデータ
ボタン17とアップ/ダウンダイヤル28とによって選
択されたタイプの撮影データを各1撮影コマの撮影範囲
外に写し込む。
の間のフイルム通路34の壁面には、写真フイルム3の
縁部と対面される位置に発光ダイオード16が設けられ
ている。この発光ダイオード16は、写真フイルム3の
最初の1コマ搬送中にLEDドライバ30(図1参照)
により駆動され、バーコード10から読み取ったフイル
ムタイプ,フイルム感度,フイルム種類等のフイルム情
報を、後述する搬送パルスに同期して第1コマ目の撮影
範囲外に赤色の文字で写し込む。また、発光ダイオード
16は、カメラ本体21の背面上部に配置されたデータ
ボタン17とアップ/ダウンダイヤル28とによって選
択されたタイプの撮影データを各1撮影コマの撮影範囲
外に写し込む。
【0031】撮影データは、例えば「年・月・日」,
「日・時・分」,「年・月・日・時・分」,「露出モー
ド・絞り値・シャッタ速度・露出補正量」,「年・月・
日・露出モード・絞り値・シャッタ速度・露出補正
量」,「写し込みなし」の6タイプが用意されている。
撮影データのタイプを選択するには、まずデータボタン
17を押す。これにより、図8に示すように、液晶パネ
ル27の表示が通常表示状態(A)から「DATA」の
文字18が表示されたデータ表示状態(B)に変化す
る。このデータ表示状態から、もう一度データボタン1
7を押すと、液晶パネル27の表示は通常表示状態に復
帰する。
「日・時・分」,「年・月・日・時・分」,「露出モー
ド・絞り値・シャッタ速度・露出補正量」,「年・月・
日・露出モード・絞り値・シャッタ速度・露出補正
量」,「写し込みなし」の6タイプが用意されている。
撮影データのタイプを選択するには、まずデータボタン
17を押す。これにより、図8に示すように、液晶パネ
ル27の表示が通常表示状態(A)から「DATA」の
文字18が表示されたデータ表示状態(B)に変化す
る。このデータ表示状態から、もう一度データボタン1
7を押すと、液晶パネル27の表示は通常表示状態に復
帰する。
【0032】データ表示状態からアップ/ダウンダイヤ
ル28を回すと、液晶パネル27の表示が、「年・月・
日」→「日・時・分」→「露出モード・絞り値・シャッ
タ速度・露出補正量」→「表示なし(写し込みなし)」
→「年・月・日」の順に変化するから、所望の撮影デー
タが表示された状態でアップ/ダウンダイヤル28の操
作を止めてデータボタン17を押せば、表示されていた
撮影データが選択される。例えば、「年・月・日・時・
分」を選択する場合には、「年・月・日」を選択した
後、続けて「日・時・分」を選択すればよい。また、同
様に、「年・月・日・露出モード・絞り値・シャッタ速
度・露出補正量」を選択する場合には、「年・月・日」
を選択した後、続けて「露出モード・絞り値・シャッタ
速度・露出補正量」を選択する。
ル28を回すと、液晶パネル27の表示が、「年・月・
日」→「日・時・分」→「露出モード・絞り値・シャッ
タ速度・露出補正量」→「表示なし(写し込みなし)」
→「年・月・日」の順に変化するから、所望の撮影デー
タが表示された状態でアップ/ダウンダイヤル28の操
作を止めてデータボタン17を押せば、表示されていた
撮影データが選択される。例えば、「年・月・日・時・
分」を選択する場合には、「年・月・日」を選択した
後、続けて「日・時・分」を選択すればよい。また、同
様に、「年・月・日・露出モード・絞り値・シャッタ速
度・露出補正量」を選択する場合には、「年・月・日」
を選択した後、続けて「露出モード・絞り値・シャッタ
速度・露出補正量」を選択する。
【0033】裏蓋31は、フイルム装填室32,フイル
ム巻き取り室33、フイルム通路34を背面側から覆
い、カメラ本体21の内部を光密に遮光する。この裏蓋
31の内面には、圧板39が設けられている。この圧板
39は、周知のように写真フイルム3の裏側の遮光紙4
の有無によって、撮影レンズ22に対してフイルム面の
位置が変わってしまうのを防止するために、圧板39の
表面をアパーチャ35に近づけた220タイプ位置と、
この位置よりも遮光紙4の厚み分だけカメラ本体41の
背面側に遠ざけた120タイプ位置とにスライドで切り
換えが可能になっている。裏蓋31を閉じると、ロック
爪31aがカメラ本体21側のロック穴21aに挿入さ
れ、裏蓋31がロックされる。また、この裏蓋31のロ
ックには、裏蓋スイッチ58(図1参照)が連動してい
る。
ム巻き取り室33、フイルム通路34を背面側から覆
い、カメラ本体21の内部を光密に遮光する。この裏蓋
31の内面には、圧板39が設けられている。この圧板
39は、周知のように写真フイルム3の裏側の遮光紙4
の有無によって、撮影レンズ22に対してフイルム面の
位置が変わってしまうのを防止するために、圧板39の
表面をアパーチャ35に近づけた220タイプ位置と、
この位置よりも遮光紙4の厚み分だけカメラ本体41の
背面側に遠ざけた120タイプ位置とにスライドで切り
換えが可能になっている。裏蓋31を閉じると、ロック
爪31aがカメラ本体21側のロック穴21aに挿入さ
れ、裏蓋31がロックされる。また、この裏蓋31のロ
ックには、裏蓋スイッチ58(図1参照)が連動してい
る。
【0034】中判カメラ20の電気的な構成を示す図1
において、CPU40には、バーコード10の読み取り
で得られるフイルム種類,フイルム感度,フイルムタイ
プ,撮影可能コマ数等のフイルム情報を記憶する記憶手
段として、また各種の制御に必要なデータを一時的に記
憶するワークメモリとして使用されるRAM40aと、
各種の制御をするためのプログラムが書き込まれたRO
M40bとが接続されている。CPU40は、ROM4
0bのプログラムに基づいて、中判カメラ20の各部を
制御するとともに、バーコード10の解読を行ってフイ
ルム種類,フイルム感度,フイルムタイプ,撮影可能コ
マ数の識別を行う。
において、CPU40には、バーコード10の読み取り
で得られるフイルム種類,フイルム感度,フイルムタイ
プ,撮影可能コマ数等のフイルム情報を記憶する記憶手
段として、また各種の制御に必要なデータを一時的に記
憶するワークメモリとして使用されるRAM40aと、
各種の制御をするためのプログラムが書き込まれたRO
M40bとが接続されている。CPU40は、ROM4
0bのプログラムに基づいて、中判カメラ20の各部を
制御するとともに、バーコード10の解読を行ってフイ
ルム種類,フイルム感度,フイルムタイプ,撮影可能コ
マ数の識別を行う。
【0035】フォトセンサ38からの光電信号は、波形
整形回路43に送られる。この波形整形回路43は、光
電信号を適当なスレッシュホールドレベルで波形整形
し、3段階の信号レベルの反射信号を出力する。反射信
号は、フォトセンサ38が反射率が低い遮光紙4及びバ
ーコード10の黒バー14a,14bを検出している時
には「Lレベル」となり、反射率の高い白バー15a,
15b、及び各クワイエットゾーン11,13を検出し
ているときには「Hレベル」となる。
整形回路43に送られる。この波形整形回路43は、光
電信号を適当なスレッシュホールドレベルで波形整形
し、3段階の信号レベルの反射信号を出力する。反射信
号は、フォトセンサ38が反射率が低い遮光紙4及びバ
ーコード10の黒バー14a,14bを検出している時
には「Lレベル」となり、反射率の高い白バー15a,
15b、及び各クワイエットゾーン11,13を検出し
ているときには「Hレベル」となる。
【0036】また、写真フイルム3を検出しているとき
には、その乳剤面の反射率が遮光紙4や黒バーよりも高
く、白バーやクワイエットゾーン11,13よりも低い
ことに応じて、波形整形回路43は、反射信号を「Hレ
ベル」よりも低く「Lレベル」よりも高い信号レベル
(以下、便宜上「Mレベル」という)にする。この反射
信号は、写真フイルム3の検出と、バーコード10の読
み取り等を行うためにCPU40に送られる。
には、その乳剤面の反射率が遮光紙4や黒バーよりも高
く、白バーやクワイエットゾーン11,13よりも低い
ことに応じて、波形整形回路43は、反射信号を「Hレ
ベル」よりも低く「Lレベル」よりも高い信号レベル
(以下、便宜上「Mレベル」という)にする。この反射
信号は、写真フイルム3の検出と、バーコード10の読
み取り等を行うためにCPU40に送られる。
【0037】フイルムローラ37の軸37aには、ギア
44a,44bを介して搬送エンコーダ45が連結され
ている。搬送エンコーダ45は、例えば、放射状の一定
ピッチの複数のスリット、あるいは適当な幅の切り欠き
が形成され、軸37aの回転とともに回転するエンコー
ド板45aと、このエンコード板45aのスリットまた
は切り欠きの通過を監視するフォトインタラプタ45
と、フォトインタラプタ45bに接続され、フォトイン
タラプタ45bがスリット等を検出するとエンコードパ
ルスを発生するパルス発生器(図示省略)とから構成さ
れている。なお、エンコード板の表面に低反射面と高反
射面を設け、反射型のフォトセンサを用いてエンコード
パルスを発生させてもよい。
44a,44bを介して搬送エンコーダ45が連結され
ている。搬送エンコーダ45は、例えば、放射状の一定
ピッチの複数のスリット、あるいは適当な幅の切り欠き
が形成され、軸37aの回転とともに回転するエンコー
ド板45aと、このエンコード板45aのスリットまた
は切り欠きの通過を監視するフォトインタラプタ45
と、フォトインタラプタ45bに接続され、フォトイン
タラプタ45bがスリット等を検出するとエンコードパ
ルスを発生するパルス発生器(図示省略)とから構成さ
れている。なお、エンコード板の表面に低反射面と高反
射面を設け、反射型のフォトセンサを用いてエンコード
パルスを発生させてもよい。
【0038】搬送エンコーダ45は、フイルムローラ3
7が一定角度回転する毎、すなわち遮光紙付き写真フイ
ルム5が一定の長さだけ搬送される毎に、1個のエンコ
ードパルス(以下、搬送パルスという)を発生する。こ
の例では、写真フイルム3が1コマ分の長さだけ送られ
た時に約40個の搬送パルスが発生する。搬送パルス
は、搬送カウンタ46に送られる。
7が一定角度回転する毎、すなわち遮光紙付き写真フイ
ルム5が一定の長さだけ搬送される毎に、1個のエンコ
ードパルス(以下、搬送パルスという)を発生する。こ
の例では、写真フイルム3が1コマ分の長さだけ送られ
た時に約40個の搬送パルスが発生する。搬送パルス
は、搬送カウンタ46に送られる。
【0039】搬送カウンタ46は、写真フイルム3の搬
送長を測定するためのものであり、CPU40によっ
て、そのカウンタ値Csが「0」にリセットされ、搬送
パルスが入力される毎にカウント値Csを1ずつインク
リメントする。この搬送カウンタ46のカウント値Cs
は、CPU40に送られ、写真フイルム3のファースト
フレームセット,1コマ送りの制御及びフイルム情報,
撮影データの写し込み制御に用いられる。また、カウン
ト値Csの変化に基づいて、遮光紙4の後端がフイルム
ローラ37を通過したか否かの判断が行われる。
送長を測定するためのものであり、CPU40によっ
て、そのカウンタ値Csが「0」にリセットされ、搬送
パルスが入力される毎にカウント値Csを1ずつインク
リメントする。この搬送カウンタ46のカウント値Cs
は、CPU40に送られ、写真フイルム3のファースト
フレームセット,1コマ送りの制御及びフイルム情報,
撮影データの写し込み制御に用いられる。また、カウン
ト値Csの変化に基づいて、遮光紙4の後端がフイルム
ローラ37を通過したか否かの判断が行われる。
【0040】ドライバ47は、CPU40に制御されて
搬送モータ48を駆動する。この搬送モータ48の回転
は、駆動伝達機構49を介してギア50に伝達され、こ
のギア50の下面に形成された駆動軸50aで巻き取り
スプール36を回転する。搬送モータ48には、モータ
エンコーダ55が連結されている。このモータエンコー
ダ55は、搬送エンコーダ45と同様な構成となってお
り、搬送モータ48が一定角度だけ回転する毎に1個の
エンコードパルス(以下回転パルスという)を発生する
が、接合テープ7がフォトセンサ38を通過する前後で
は、写真フイルム3が1mm搬送される間に7個程度の
回転パルスを発生する。モータエンコーダ55は、回転
パルスを回転カウンタ56に送る。
搬送モータ48を駆動する。この搬送モータ48の回転
は、駆動伝達機構49を介してギア50に伝達され、こ
のギア50の下面に形成された駆動軸50aで巻き取り
スプール36を回転する。搬送モータ48には、モータ
エンコーダ55が連結されている。このモータエンコー
ダ55は、搬送エンコーダ45と同様な構成となってお
り、搬送モータ48が一定角度だけ回転する毎に1個の
エンコードパルス(以下回転パルスという)を発生する
が、接合テープ7がフォトセンサ38を通過する前後で
は、写真フイルム3が1mm搬送される間に7個程度の
回転パルスを発生する。モータエンコーダ55は、回転
パルスを回転カウンタ56に送る。
【0041】回転カウンタ56は、バーコード10の各
バーの幅を測定するためのものであり、CPU40によ
ってカウンタ値Cmが「0」にリセットされ、回転パル
スが入力される毎にカウンタ値Cmを1ずつインクリメ
ントする。この回転カウンタ56のカウント値Cmは、
CPU40に送られる。また、回転カウンタ56のカウ
ント値Cmは、最終巻き取り時の搬送モータ48の停止
の制御にも用いられる。
バーの幅を測定するためのものであり、CPU40によ
ってカウンタ値Cmが「0」にリセットされ、回転パル
スが入力される毎にカウンタ値Cmを1ずつインクリメ
ントする。この回転カウンタ56のカウント値Cmは、
CPU40に送られる。また、回転カウンタ56のカウ
ント値Cmは、最終巻き取り時の搬送モータ48の停止
の制御にも用いられる。
【0042】なお、巻き取りスプール36の巻き取り径
は、遮光紙付き写真フイルム5の巻き取り量が増えるに
つれて増大するため、回転パルスの個数と遮光紙付き写
真フイルム5の搬送長とは比例関係にない。しかし、接
合テープ7がフォトセンサ38を通過している間の巻き
径の変化は微小であるから、この間の回転パルスの個数
と接合テープ7の移動長とが比例しているとしても差し
支えないので、回転パルスの個数を基にデータ部12の
各バーの幅を測定することが可能である。
は、遮光紙付き写真フイルム5の巻き取り量が増えるに
つれて増大するため、回転パルスの個数と遮光紙付き写
真フイルム5の搬送長とは比例関係にない。しかし、接
合テープ7がフォトセンサ38を通過している間の巻き
径の変化は微小であるから、この間の回転パルスの個数
と接合テープ7の移動長とが比例しているとしても差し
支えないので、回転パルスの個数を基にデータ部12の
各バーの幅を測定することが可能である。
【0043】レリーズスイッチ57は、レリーズボタン
26の押下操作に連動して作動され、レリーズボタン2
6が半押し位置まで押し込まれると半押し信号を出力
し、全押し位置まで押し込まれると全押し信号を出力す
る。半押し信号と全押し信号とは、CPU40に送られ
る。なお、半押し信号と全押し信号とを区別する必要が
ない場合には、これらをレリーズ信号と総称する。
26の押下操作に連動して作動され、レリーズボタン2
6が半押し位置まで押し込まれると半押し信号を出力
し、全押し位置まで押し込まれると全押し信号を出力す
る。半押し信号と全押し信号とは、CPU40に送られ
る。なお、半押し信号と全押し信号とを区別する必要が
ない場合には、これらをレリーズ信号と総称する。
【0044】CPU40は、裏蓋31が閉じられた直後
にレリーズ信号が入力されると、ファーストフレームセ
ットを行う。また、ファーストフレームセット完了後で
は、半押し信号の入力で、測光部60とAF部61とを
作動させ、全押し信号の入力で露光部62を作動させ
る。
にレリーズ信号が入力されると、ファーストフレームセ
ットを行う。また、ファーストフレームセット完了後で
は、半押し信号の入力で、測光部60とAF部61とを
作動させ、全押し信号の入力で露光部62を作動させ
る。
【0045】裏蓋スイッチ58は、ロック穴21a内に
設けられており、裏蓋31の開閉動作に連動して作動
し、裏蓋31の開閉状態に応じた開閉信号を出力する。
開閉信号は、裏蓋31が開いている状態では「Hレベ
ル」となり、裏蓋31が閉じた状態では「Lレベル」と
なる。この開閉信号は、裏蓋31の開閉状態を検知する
ために、CPU40に送られる。
設けられており、裏蓋31の開閉動作に連動して作動
し、裏蓋31の開閉状態に応じた開閉信号を出力する。
開閉信号は、裏蓋31が開いている状態では「Hレベ
ル」となり、裏蓋31が閉じた状態では「Lレベル」と
なる。この開閉信号は、裏蓋31の開閉状態を検知する
ために、CPU40に送られる。
【0046】警告音発生回路59は、撮影可能な残りコ
マが1コマとなった時に警告音を発生して、撮影者に警
告を行う。測光部60は、ファインダ25の内側に配さ
れた測光用センサを用いて被写体輝度を測光し、この測
光結果をCPU40に送る。CPU40は、この測光結
果とフイルム感度に基づいて、撮影に最適な絞り値とシ
ャッタ速度を算出する。AF部61は、測距用窓24
a,24bの内側に配された測距用センサと、撮影レン
ズ22を駆動するためのモータ等とからなり、撮影レン
ズ22を駆動してフォーカシングを行う。
マが1コマとなった時に警告音を発生して、撮影者に警
告を行う。測光部60は、ファインダ25の内側に配さ
れた測光用センサを用いて被写体輝度を測光し、この測
光結果をCPU40に送る。CPU40は、この測光結
果とフイルム感度に基づいて、撮影に最適な絞り値とシ
ャッタ速度を算出する。AF部61は、測距用窓24
a,24bの内側に配された測距用センサと、撮影レン
ズ22を駆動するためのモータ等とからなり、撮影レン
ズ22を駆動してフォーカシングを行う。
【0047】露光部62は、シャッタ機構、絞り機構か
らなり、レリーズボタン26が全押しされた時に、絞り
機構及びシャッタ機構が作動する。この露光部62は、
CPU40とともに露光制御手段を構成しており、CP
U40で算出された絞り値とシャッタ速度で絞り機構及
を作動させ、写真フイルム3を最適な露光量で露光す
る。また、露光部62は、シャッタ機構の作動完了毎、
すなわち1コマの撮影完了毎に露光完了信号をCPU4
0に送る。
らなり、レリーズボタン26が全押しされた時に、絞り
機構及びシャッタ機構が作動する。この露光部62は、
CPU40とともに露光制御手段を構成しており、CP
U40で算出された絞り値とシャッタ速度で絞り機構及
を作動させ、写真フイルム3を最適な露光量で露光す
る。また、露光部62は、シャッタ機構の作動完了毎、
すなわち1コマの撮影完了毎に露光完了信号をCPU4
0に送る。
【0048】残数カウンタ63は、撮影可能な残りのコ
マ数をカウントするためのものであり、バーコード10
を読み取って得られるタイプデータに応じた撮影可能コ
マ数が、そのカウント値Cfの初期値としてCPU40
によりセットされる。このセットされる初期値は、12
0標準タイプであれば「15」であり、120ハーフタ
イプでは「8」である。また、220タイプの場合には
「30」となる。もちろん、1コマの画面サイズが異な
るカメラの場合、この初期値はそのカメラの画面サイズ
に応じたコマ数となるのはいうまでもない。
マ数をカウントするためのものであり、バーコード10
を読み取って得られるタイプデータに応じた撮影可能コ
マ数が、そのカウント値Cfの初期値としてCPU40
によりセットされる。このセットされる初期値は、12
0標準タイプであれば「15」であり、120ハーフタ
イプでは「8」である。また、220タイプの場合には
「30」となる。もちろん、1コマの画面サイズが異な
るカメラの場合、この初期値はそのカメラの画面サイズ
に応じたコマ数となるのはいうまでもない。
【0049】残数カウンタ63のカウンタト値Cfは、
1コマの撮影が完了する毎にCPU40によって1ずつ
デクリメントされる。なお、残数カウンタ63を用いる
代わりに、RAM40aを用いて残りコマ数をカウント
してもよい。同様に、搬送カウンタ46,回転カウンタ
56の代わりに、RAM40aを用いて、搬送パルスと
回転パルスをカウントしてもよい。
1コマの撮影が完了する毎にCPU40によって1ずつ
デクリメントされる。なお、残数カウンタ63を用いる
代わりに、RAM40aを用いて残りコマ数をカウント
してもよい。同様に、搬送カウンタ46,回転カウンタ
56の代わりに、RAM40aを用いて、搬送パルスと
回転パルスをカウントしてもよい。
【0050】液晶ドライバ65は、撮影可能な残りのコ
マ数やフイルム感度等を液晶パネル27に表示する。図
8(A)に一例を示すように、液晶パネル27には、装
填された写真用ロールフイルム1が120タイプである
か220タイプであるかを示すフイルムタイプ表示66
a,フイルムカウンタとしてのコマ数表示66b,CP
U40で算出されたシャッタ速度と絞り値を表示するシ
ャッタ速度表示66c及び絞り値表示66d,プログラ
ムAE(P)や絞り優先AE(A)を表示する露出モー
ド表示66e,バッテリの残量が少なくなったときに点
滅するバッテリ残量表示66f等が表示される。なお、
図8(B)に示すように、シャッタ速度表示66cは、
データボタン17を押したときには「年」表示66gに
変化したり、バーコード10から読み取ったフイルム感
度の表示や露出補正量の表示に変化する。
マ数やフイルム感度等を液晶パネル27に表示する。図
8(A)に一例を示すように、液晶パネル27には、装
填された写真用ロールフイルム1が120タイプである
か220タイプであるかを示すフイルムタイプ表示66
a,フイルムカウンタとしてのコマ数表示66b,CP
U40で算出されたシャッタ速度と絞り値を表示するシ
ャッタ速度表示66c及び絞り値表示66d,プログラ
ムAE(P)や絞り優先AE(A)を表示する露出モー
ド表示66e,バッテリの残量が少なくなったときに点
滅するバッテリ残量表示66f等が表示される。なお、
図8(B)に示すように、シャッタ速度表示66cは、
データボタン17を押したときには「年」表示66gに
変化したり、バーコード10から読み取ったフイルム感
度の表示や露出補正量の表示に変化する。
【0051】なお、フイルムタイプ表示66aは、RA
M40aの内容に基づいて表示される。また、コマ数表
示66bは、残数カウンタ63のカウント値Cfが表示
される。これにより、コマ数表示66bは、逆算式のフ
イルムカウンタとされている。このように、フイルムカ
ウンタを減算式とすることで、撮影可能な残りコマ数を
瞬時に知ることができる。
M40aの内容に基づいて表示される。また、コマ数表
示66bは、残数カウンタ63のカウント値Cfが表示
される。これにより、コマ数表示66bは、逆算式のフ
イルムカウンタとされている。このように、フイルムカ
ウンタを減算式とすることで、撮影可能な残りコマ数を
瞬時に知ることができる。
【0052】次に上記構成の作用について図9ないし図
14を参照しながら説明する。写真用ロールフイルム1
を装填する際には、カメラ本体21の裏蓋31を開いた
状態にして、圧板39を装填する写真用ロールフイルム
1のフイルムタイプに応じて、120タイプ位置または
220タイプ位置のいずれかにスライドしてセットす
る。
14を参照しながら説明する。写真用ロールフイルム1
を装填する際には、カメラ本体21の裏蓋31を開いた
状態にして、圧板39を装填する写真用ロールフイルム
1のフイルムタイプに応じて、120タイプ位置または
220タイプ位置のいずれかにスライドしてセットす
る。
【0053】次に、スプール2の軸装着穴2cにフイル
ム装填室側駆動軸32aを係合させて、写真用フイルム
ロール1をフイルム装填室32に装填し、粘着テープ6
を剥がしてから、折り曲げられていた遮光紙4の先端部
4aを伸ばし、これを巻き取りスプール36のスリット
36aに差し込んで、爪36bに孔4bを係合させる。
この後に、裏蓋31を閉じる。
ム装填室側駆動軸32aを係合させて、写真用フイルム
ロール1をフイルム装填室32に装填し、粘着テープ6
を剥がしてから、折り曲げられていた遮光紙4の先端部
4aを伸ばし、これを巻き取りスプール36のスリット
36aに差し込んで、爪36bに孔4bを係合させる。
この後に、裏蓋31を閉じる。
【0054】CPU40は、図9に示すメイン処理を常
時実行しており、レリーズ信号,開閉信号を監視して、
レリーズスイッチ57,裏蓋スイッチ58の変化を調べ
ている。裏蓋31が閉じられると、裏蓋スイッチ58か
らの開閉信号が「Hレベル」から「Lレベル」に変化す
るので、CPU40は、ファーストフレームセットを行
うためにFFS要求をその内部のレジスタにセットす
る。
時実行しており、レリーズ信号,開閉信号を監視して、
レリーズスイッチ57,裏蓋スイッチ58の変化を調べ
ている。裏蓋31が閉じられると、裏蓋スイッチ58か
らの開閉信号が「Hレベル」から「Lレベル」に変化す
るので、CPU40は、ファーストフレームセットを行
うためにFFS要求をその内部のレジスタにセットす
る。
【0055】裏蓋31を閉じた後に、レリーズボタン2
6を半押し位置または全押し位置まで押し込むと、レリ
ーズスイッチ57からCPU40にレリーズ信号が入力
される。CPU40は、このレリーズ信号を受けるとレ
リーズ処理を実行する。
6を半押し位置または全押し位置まで押し込むと、レリ
ーズスイッチ57からCPU40にレリーズ信号が入力
される。CPU40は、このレリーズ信号を受けるとレ
リーズ処理を実行する。
【0056】図10に示すように、レリーズ処理では、
まず、レジスタ内にFFS要求がセットされているか否
かが調べられる。前述のように、裏蓋31を閉じること
によりレジスタにはFFS要求がセットされているた
め、CPU40は、撮影処理を行う代わりに、図11に
示すFFS処理を実行する。なお、レリーズ信号の入力
を待たずに、裏蓋31が閉じられた直後にFFS処理を
実行するようにしてもよい。
まず、レジスタ内にFFS要求がセットされているか否
かが調べられる。前述のように、裏蓋31を閉じること
によりレジスタにはFFS要求がセットされているた
め、CPU40は、撮影処理を行う代わりに、図11に
示すFFS処理を実行する。なお、レリーズ信号の入力
を待たずに、裏蓋31が閉じられた直後にFFS処理を
実行するようにしてもよい。
【0057】FFS処理では、CPU40は、搬送モー
タ48を駆動し、巻き取りスプール36を回転させる。
また、レジスタのFFS要求をクリアし、次回にレリー
ズボタン26が操作された時には、撮影処理が行われる
ようにする。
タ48を駆動し、巻き取りスプール36を回転させる。
また、レジスタのFFS要求をクリアし、次回にレリー
ズボタン26が操作された時には、撮影処理が行われる
ようにする。
【0058】巻き取りスプール36の回転により、遮光
紙付き写真フイルム5の遮光紙4が巻き取りスプール3
6に巻き取られ、これにともなって、フイルム装填室3
2側のスプール2に巻き付けられていた遮光紙4がフイ
ルム通路34を通って、巻き取りスプール36に向かっ
て搬送される。遮光紙付き写真フイルム5の搬送を開始
すると、CPU40は、フォトセンサ38を作動させ
て、接合テープ7の検出を開始する。
紙付き写真フイルム5の遮光紙4が巻き取りスプール3
6に巻き取られ、これにともなって、フイルム装填室3
2側のスプール2に巻き付けられていた遮光紙4がフイ
ルム通路34を通って、巻き取りスプール36に向かっ
て搬送される。遮光紙付き写真フイルム5の搬送を開始
すると、CPU40は、フォトセンサ38を作動させ
て、接合テープ7の検出を開始する。
【0059】遮光紙4の巻き取りスプール36への巻き
取りが進み、フォトセンサ38に接合テープ7が達する
と、最初にバーコード10の先端クワイエットゾーン1
1がフォトセンサ38に対峙するから、波形整形回路4
3からの反射信号が「Lレベル」から「Hレベル」に転
じる。この反射信号の変化により、CPU40は、接合
テープ7を検出したと判断し、データ部12の各バーの
幅の測定を開始する。
取りが進み、フォトセンサ38に接合テープ7が達する
と、最初にバーコード10の先端クワイエットゾーン1
1がフォトセンサ38に対峙するから、波形整形回路4
3からの反射信号が「Lレベル」から「Hレベル」に転
じる。この反射信号の変化により、CPU40は、接合
テープ7を検出したと判断し、データ部12の各バーの
幅の測定を開始する。
【0060】バーの幅の測定では、CPU40は、ま
ず、先端クワイエットゾーン11の検出により反射信号
が最初に「Hレベル」に転じた時点で、回転カウンタ5
6を作動させる。これにより、搬送モータ48が一定角
度回転して、モータエンコーダ55が回転パルスを発生
する毎に、カウント値Cmが1ずつインクリメントされ
るようになる。
ず、先端クワイエットゾーン11の検出により反射信号
が最初に「Hレベル」に転じた時点で、回転カウンタ5
6を作動させる。これにより、搬送モータ48が一定角
度回転して、モータエンコーダ55が回転パルスを発生
する毎に、カウント値Cmが1ずつインクリメントされ
るようになる。
【0061】この後、反射信号が「Hレベル」から「L
レベル」に転じると、CPU40は、この反射信号の変
化でカウント値Cmを「0」にリセットしてから、回転
カウンタ56による回転パルスのカウントを継続させ
る。すなわち、フォトセンサ38が先端クワイエットゾ
ーン11の次に配された幅広の黒バー14aまたは幅狭
の黒バー14bの検出を開始した時点で、カウント値C
mを「0」にリセットして回転パルスのカウントを継続
する。
レベル」に転じると、CPU40は、この反射信号の変
化でカウント値Cmを「0」にリセットしてから、回転
カウンタ56による回転パルスのカウントを継続させ
る。すなわち、フォトセンサ38が先端クワイエットゾ
ーン11の次に配された幅広の黒バー14aまたは幅狭
の黒バー14bの検出を開始した時点で、カウント値C
mを「0」にリセットして回転パルスのカウントを継続
する。
【0062】最初の黒バーがフォトセンサ38を通過す
ると、反射信号が「Lレベル」から「Hレベル」に転じ
る。すなわち、幅広の白バー15aまたは幅狭の白バー
15bにフォトセンサ38が対峙すると、CPU40
は、この反射信号の変化した時点のカウント値Cmを回
転カウンタ56から読み出し、これをRAM40aに第
1幅データとして記憶してから、再びカウント値Cmを
「0」にリセットし、回転パルスをカウントする。この
ようにして得られた第1幅データは、最初の黒バーがフ
ォトセンサ38を通過する間に発生する回転パルスの個
数になっている。
ると、反射信号が「Lレベル」から「Hレベル」に転じ
る。すなわち、幅広の白バー15aまたは幅狭の白バー
15bにフォトセンサ38が対峙すると、CPU40
は、この反射信号の変化した時点のカウント値Cmを回
転カウンタ56から読み出し、これをRAM40aに第
1幅データとして記憶してから、再びカウント値Cmを
「0」にリセットし、回転パルスをカウントする。この
ようにして得られた第1幅データは、最初の黒バーがフ
ォトセンサ38を通過する間に発生する回転パルスの個
数になっている。
【0063】白バーがフォトセンサ38を通過すると、
再び黒バーがフォトセンサ38に対峙するため、反射信
号が「Lレベル」に転じる。CPU40は、上述と同様
な手順で、カウント値Cmを読み出し、これをRAM4
0aに第2幅データとして記憶してから、カウント値C
mを「0」にリセットし、さらに回転パルスをカウント
する。これにより得られた第2幅データは、2番目のバ
ー(白バー)がフォトセンサ38を通過する間に発生す
る回転パルスの個数である。以降、同様にして、反射信
号の変化毎のカウント値Cmを回転カウンタ56から読
み出し、第3幅データ以降をRAM40aに記憶する。
再び黒バーがフォトセンサ38に対峙するため、反射信
号が「Lレベル」に転じる。CPU40は、上述と同様
な手順で、カウント値Cmを読み出し、これをRAM4
0aに第2幅データとして記憶してから、カウント値C
mを「0」にリセットし、さらに回転パルスをカウント
する。これにより得られた第2幅データは、2番目のバ
ー(白バー)がフォトセンサ38を通過する間に発生す
る回転パルスの個数である。以降、同様にして、反射信
号の変化毎のカウント値Cmを回転カウンタ56から読
み出し、第3幅データ以降をRAM40aに記憶する。
【0064】後端クワイエットゾーン13がフォトセン
サ38を通過すると、フォトセンサ38に写真フイルム
3が達して反射信号が「Mレベル」となる。CPU40
は、この「Mレベル」の反射信号の入力により、接合テ
ープ7がフォトセンサ38を通過して、写真フイルム3
がフォトセンサ38に達したことを検知して、写真フイ
ルム3の第1コマ目の部分をアパーチャ35の背後にセ
ットするために、カウント値Csを「0」にリセットし
てから,搬送カウンタ46を作動させる。なお、反射信
号が「Mレベル」に変化した時に得られる最後のカウン
ト値Cmは、RAM40aに記憶されない。
サ38を通過すると、フォトセンサ38に写真フイルム
3が達して反射信号が「Mレベル」となる。CPU40
は、この「Mレベル」の反射信号の入力により、接合テ
ープ7がフォトセンサ38を通過して、写真フイルム3
がフォトセンサ38に達したことを検知して、写真フイ
ルム3の第1コマ目の部分をアパーチャ35の背後にセ
ットするために、カウント値Csを「0」にリセットし
てから,搬送カウンタ46を作動させる。なお、反射信
号が「Mレベル」に変化した時に得られる最後のカウン
ト値Cmは、RAM40aに記憶されない。
【0065】フイルムローラ37は、搬送中の遮光紙付
き写真フイルム5に従動して回転しているから、写真フ
イルム3が一定の長さだけ搬送される毎に搬送パルスが
発生し、搬送カウンタ46のカウント値Csが1ずつイ
ンクリメントされるようになる。また、CPU40は、
回転カウンタ56による回転パルスのカウント停止す
る。
き写真フイルム5に従動して回転しているから、写真フ
イルム3が一定の長さだけ搬送される毎に搬送パルスが
発生し、搬送カウンタ46のカウント値Csが1ずつイ
ンクリメントされるようになる。また、CPU40は、
回転カウンタ56による回転パルスのカウント停止す
る。
【0066】CPU40は、搬送カウンタ46のカウン
ト値Csを監視し、このカウント値Csが所定の値C1
になると、搬送モータ48を停止させ、遮光付き写真フ
イルム5の搬送を停止する。この値C1は、例えばフォ
トセンサ38とフイルムローラ37との間隔に相当する
遮光紙付き写真フイルム5の長さに対応した搬送パルス
の個数になっており、写真フイルム3の最初に露光され
る部分、すなわち第1コマ目がアパーチャ35の背後に
セットされる。
ト値Csを監視し、このカウント値Csが所定の値C1
になると、搬送モータ48を停止させ、遮光付き写真フ
イルム5の搬送を停止する。この値C1は、例えばフォ
トセンサ38とフイルムローラ37との間隔に相当する
遮光紙付き写真フイルム5の長さに対応した搬送パルス
の個数になっており、写真フイルム3の最初に露光され
る部分、すなわち第1コマ目がアパーチャ35の背後に
セットされる。
【0067】搬送モータ48の停止後、CPU40は、
RAM40aに記憶した各幅データに基づいて、それぞ
れの幅データが幅広のバーに対応するものか、幅狭のバ
ーに対応するものかを調べて論理値「1」または「0」
を判断し、この判断した各論理値をRAM40aに記憶
する。
RAM40aに記憶した各幅データに基づいて、それぞ
れの幅データが幅広のバーに対応するものか、幅狭のバ
ーに対応するものかを調べて論理値「1」または「0」
を判断し、この判断した各論理値をRAM40aに記憶
する。
【0068】具体的には、バーコード10では、最初の
3本のバー(黒バー及び白バー)は、必ず1本が幅広の
黒バー14aまたは白バー15aとされ、他の2本が幅
狭の黒バー14bまたは白バー15bとされているか
ら、第1〜第3幅データの合計は、幅狭のバーに対応す
る幅データの4.5倍の値となる。接合テープ7がフォ
トセンサ38を通過している間では、幅データの値とバ
ーの幅が比例関係であるとしても差し支えない。
3本のバー(黒バー及び白バー)は、必ず1本が幅広の
黒バー14aまたは白バー15aとされ、他の2本が幅
狭の黒バー14bまたは白バー15bとされているか
ら、第1〜第3幅データの合計は、幅狭のバーに対応す
る幅データの4.5倍の値となる。接合テープ7がフォ
トセンサ38を通過している間では、幅データの値とバ
ーの幅が比例関係であるとしても差し支えない。
【0069】このため、CPU40は、まず第1〜第3
幅データの合計を基にし、例えば1本の幅広のバーと1
本幅狭のバーの各幅の平均値に対応する回転パルスの個
数(以下、基準データ)を算出し、この基準データと各
幅データと比較する。幅データが基準データよりも大き
ければ、それに対応するバーは幅広であるから論理値を
「1」とする。逆に、幅データが基準データよりも小さ
ければ、それに対応するバーは幅狭であるから論理値を
「0」とする。
幅データの合計を基にし、例えば1本の幅広のバーと1
本幅狭のバーの各幅の平均値に対応する回転パルスの個
数(以下、基準データ)を算出し、この基準データと各
幅データと比較する。幅データが基準データよりも大き
ければ、それに対応するバーは幅広であるから論理値を
「1」とする。逆に、幅データが基準データよりも小さ
ければ、それに対応するバーは幅狭であるから論理値を
「0」とする。
【0070】この論理値の判断後、CPU40は、第1
〜第3幅データに対応する論理値の配列(タイプデー
タ)から、装填された写真用ロールフイルム1が120
標準タイプのサイズであるか、120ハーフサイズであ
るか,あるいは220タイプであるかを識別する。ま
た、残りの10ビットデータの論理値の配列から、白コ
ード及び黒コードを求め、これらの各コードの組み合わ
せから、フイルム感度及びフイルム種類を識別する。
〜第3幅データに対応する論理値の配列(タイプデー
タ)から、装填された写真用ロールフイルム1が120
標準タイプのサイズであるか、120ハーフサイズであ
るか,あるいは220タイプであるかを識別する。ま
た、残りの10ビットデータの論理値の配列から、白コ
ード及び黒コードを求め、これらの各コードの組み合わ
せから、フイルム感度及びフイルム種類を識別する。
【0071】このようにして、バーコード10を読み取
って識別された写真フイルム3のフイルム種類,フイル
ム感度及びフイルムタイプは、RAM40aに記憶され
る。また、フイルムタイプから写真フイルム3の撮影可
能コマ数を求め、これをRAM40aに記憶する。この
後、CPU40は、RAM40aに記憶した撮影可能コ
マ数を残数カウンタ63のカウント値Cfの初期値とし
てセットする。次に、この残数カウンタ63のカウント
値Cfをコマ数表示66bとして、RAM40aに記憶
されているフイルムタイプ(120/220)をフイル
ムタイプ表示66aとしてそれぞれ液晶パネル27に表
示する。また、シャッタ速度表示66cがフイルム感度
表示に変化して、RAM40aに記憶してあるフイルム
感度が表示される。
って識別された写真フイルム3のフイルム種類,フイル
ム感度及びフイルムタイプは、RAM40aに記憶され
る。また、フイルムタイプから写真フイルム3の撮影可
能コマ数を求め、これをRAM40aに記憶する。この
後、CPU40は、RAM40aに記憶した撮影可能コ
マ数を残数カウンタ63のカウント値Cfの初期値とし
てセットする。次に、この残数カウンタ63のカウント
値Cfをコマ数表示66bとして、RAM40aに記憶
されているフイルムタイプ(120/220)をフイル
ムタイプ表示66aとしてそれぞれ液晶パネル27に表
示する。また、シャッタ速度表示66cがフイルム感度
表示に変化して、RAM40aに記憶してあるフイルム
感度が表示される。
【0072】ファーストフレームセット後に、レリーズ
ボタン26を押下操作することにより、図12に示す手
順によって撮影が行われる。このレリーズ操作の際に、
CPU40は、レリーズボタン26が半押し位置まで押
し込まれた段階で、AF部61を作動する。これにより
被写体までの距離に応じて撮影レンズ22が駆動され、
フォーカシングが行われる。また、測光部60による測
光が行われ、この測光結果とフイルム感度とを基にし
て、CPU40は、被写体に対する最適な絞り値と、シ
ャッタ速度とを求め、これらを露光部62にセットす
る。そして、レリーズボタン26が全押し位置まで押し
込まれた瞬間に露光部62を作動する。これにより、セ
ットされた絞り値とシャッタ速度に応じた最適な露光量
で写真フイルム3の第1コマ目に対する撮影が行われ
る。
ボタン26を押下操作することにより、図12に示す手
順によって撮影が行われる。このレリーズ操作の際に、
CPU40は、レリーズボタン26が半押し位置まで押
し込まれた段階で、AF部61を作動する。これにより
被写体までの距離に応じて撮影レンズ22が駆動され、
フォーカシングが行われる。また、測光部60による測
光が行われ、この測光結果とフイルム感度とを基にし
て、CPU40は、被写体に対する最適な絞り値と、シ
ャッタ速度とを求め、これらを露光部62にセットす
る。そして、レリーズボタン26が全押し位置まで押し
込まれた瞬間に露光部62を作動する。これにより、セ
ットされた絞り値とシャッタ速度に応じた最適な露光量
で写真フイルム3の第1コマ目に対する撮影が行われ
る。
【0073】露光が完了すると露光完了信号が露光部6
2からCPU40に送られる。これにより、CPU40
は、図13に示す搬送処理を行う。まず、CPU40
は、カウント値Csを「0」にリセットしてから,搬送
カウンタ46を作動させる。また、搬送モータ48を駆
動して、巻き取りスプール36による写真フイルム3の
巻き取り開始する。
2からCPU40に送られる。これにより、CPU40
は、図13に示す搬送処理を行う。まず、CPU40
は、カウント値Csを「0」にリセットしてから,搬送
カウンタ46を作動させる。また、搬送モータ48を駆
動して、巻き取りスプール36による写真フイルム3の
巻き取り開始する。
【0074】この後、CPU40は、まず全撮影コマに
対して撮影が完了したか否かを調べるため、残数カウン
タ63のカウント値Cfが「1」になっているか否かを
調べる。カウント値Cfが「1」となっている場合に
は、最終巻き取りを行うが、カウント値Cfが「1」に
なっていなければ、全撮影コマに対して撮影が完了して
いないと判断して、1コマ送りのための処理を行う。
対して撮影が完了したか否かを調べるため、残数カウン
タ63のカウント値Cfが「1」になっているか否かを
調べる。カウント値Cfが「1」となっている場合に
は、最終巻き取りを行うが、カウント値Cfが「1」に
なっていなければ、全撮影コマに対して撮影が完了して
いないと判断して、1コマ送りのための処理を行う。
【0075】次に、CPU40は、第1コマ目の露光完
了時点か否かを調べる。残数カウンタ63のカウント値
Cfが撮影可能コマ数である「15」であれば、第1コ
マ目の露光完了時点であるから、CPU40は、バーコ
ード10から読み取ったフイルム情報である写真フイル
ム3のフイルム種類,フイルム感度及びフイルムタイプ
をRAM40aから読み出し、これに従って搬送カウン
タ46のカウント値Csが所定値に達した時点から搬送
パルスに同期させながら発光ダイオード16を駆動す
る。なお、フイルム情報の写し込みにおけるカウント値
Csの所定値は、後に写し込まれる撮影データと重なら
ないように、小さな値とする。これにより、図14に示
すように、第1コマ目の下方にフイルム種類がネガカラ
ー,フイルム感度がISO100,フイルムタイプが1
20標準タイプであることを表すフイルム情報「NC
100 120S」70が写し込まれる。
了時点か否かを調べる。残数カウンタ63のカウント値
Cfが撮影可能コマ数である「15」であれば、第1コ
マ目の露光完了時点であるから、CPU40は、バーコ
ード10から読み取ったフイルム情報である写真フイル
ム3のフイルム種類,フイルム感度及びフイルムタイプ
をRAM40aから読み出し、これに従って搬送カウン
タ46のカウント値Csが所定値に達した時点から搬送
パルスに同期させながら発光ダイオード16を駆動す
る。なお、フイルム情報の写し込みにおけるカウント値
Csの所定値は、後に写し込まれる撮影データと重なら
ないように、小さな値とする。これにより、図14に示
すように、第1コマ目の下方にフイルム種類がネガカラ
ー,フイルム感度がISO100,フイルムタイプが1
20標準タイプであることを表すフイルム情報「NC
100 120S」70が写し込まれる。
【0076】さらに、CPU40は、写し込みモードに
なっているか否かを判別する。写し込みモードになって
いる場合には、CPU40は、搬送カウンタ46のカウ
ント値Csが所定値に達すると、搬送パルスに同期させ
ながら発光ダイオード16を駆動する。この写し込みモ
ードにおけるカウント値Csの所定値は、この前に写し
込まれるフイルム情報70と重ならないように、例えば
1/2コマ搬送分の値とする。写し込む撮影データは、
RAM40aにセットされているから、これに従って発
光ダイオード16の発光が制御される。例えば、写し込
む撮影データのタイプとして、「年月日」が選択されて
いた場合には、図14に示すように、写真フイルム3の
縁部のフイルム情報70と隣接した位置に、撮影時の年
月日「’96 5 10」が写し込まれる。同様に、
「露出モード・絞り値・シャッタ速度・露出補正量」の
タイプが選択されていた場合には、例えば「P F5.
61/60 +0.5EV」と写し込まれる。
なっているか否かを判別する。写し込みモードになって
いる場合には、CPU40は、搬送カウンタ46のカウ
ント値Csが所定値に達すると、搬送パルスに同期させ
ながら発光ダイオード16を駆動する。この写し込みモ
ードにおけるカウント値Csの所定値は、この前に写し
込まれるフイルム情報70と重ならないように、例えば
1/2コマ搬送分の値とする。写し込む撮影データは、
RAM40aにセットされているから、これに従って発
光ダイオード16の発光が制御される。例えば、写し込
む撮影データのタイプとして、「年月日」が選択されて
いた場合には、図14に示すように、写真フイルム3の
縁部のフイルム情報70と隣接した位置に、撮影時の年
月日「’96 5 10」が写し込まれる。同様に、
「露出モード・絞り値・シャッタ速度・露出補正量」の
タイプが選択されていた場合には、例えば「P F5.
61/60 +0.5EV」と写し込まれる。
【0077】CPU40は、写真フイルム3が一定の長
さだけ搬送される毎にインクリメントされる搬送カウン
タ46のカウント値Csを監視し、このカウント値Cf
が所定の値C2なった時点で、フォトセンサ38を用い
て写真フイルム3の有無を調べてから、搬送モータ48
を停止させる。値C2は、1コマ分の写真フイルムの長
さに対応した搬送パルスの個数と同じか僅かに大きな値
にされているため、1コマ分の写真フイルム3が巻き取
りスプール36に巻き取られ、第2コマ目がアパーチャ
35の背後に達した時点で写真フイルム3の搬送が停止
される。
さだけ搬送される毎にインクリメントされる搬送カウン
タ46のカウント値Csを監視し、このカウント値Cf
が所定の値C2なった時点で、フォトセンサ38を用い
て写真フイルム3の有無を調べてから、搬送モータ48
を停止させる。値C2は、1コマ分の写真フイルムの長
さに対応した搬送パルスの個数と同じか僅かに大きな値
にされているため、1コマ分の写真フイルム3が巻き取
りスプール36に巻き取られ、第2コマ目がアパーチャ
35の背後に達した時点で写真フイルム3の搬送が停止
される。
【0078】搬送モータ48の停止後、CPU40は、
残数カウンタ63のカウント値Cfが「1」だけデクリ
ントしてから、残りコマ数が「1」であるか否かを調べ
るため、このカウント値Cfが「1」になっているか否
かを調べる。この場合には、カウント値Cfが「1」で
ないから、警告音を発生させずに、コマ数表示66bを
カウント値Cf、例えば「14」に更新して搬送処理を
終了する。
残数カウンタ63のカウント値Cfが「1」だけデクリ
ントしてから、残りコマ数が「1」であるか否かを調べ
るため、このカウント値Cfが「1」になっているか否
かを調べる。この場合には、カウント値Cfが「1」で
ないから、警告音を発生させずに、コマ数表示66bを
カウント値Cf、例えば「14」に更新して搬送処理を
終了する。
【0079】1コマ送りの終了後に、レリーズボタン2
6を操作して、第2コマ目の撮影を行い、この第2コマ
目の撮影が完了すると、上記と同様な手順で、全撮影コ
マの撮影が完了したか否かが調べられた後に、写真フイ
ルム3が1コマ分搬送される。なお、第2コマ目以降は
フイルム情報の写し込みは行われない。また、この1コ
マ送りの終了後には、残りのコマ数が1コマであるかが
調べられてから、コマ数表示66bが更新される。以
降、同様にして、撮影完了毎に1コマ送りが行われる。
6を操作して、第2コマ目の撮影を行い、この第2コマ
目の撮影が完了すると、上記と同様な手順で、全撮影コ
マの撮影が完了したか否かが調べられた後に、写真フイ
ルム3が1コマ分搬送される。なお、第2コマ目以降は
フイルム情報の写し込みは行われない。また、この1コ
マ送りの終了後には、残りのコマ数が1コマであるかが
調べられてから、コマ数表示66bが更新される。以
降、同様にして、撮影完了毎に1コマ送りが行われる。
【0080】最終撮影コマの直前の撮影コマに対しての
撮影が完了し、この後の1コマ送りが完了すると、残数
カウンタ63のカウント値Cfが「1」となる。カウン
ト値Cfが「1」となると、CPU40は、警告音発生
回路59を作動させて、警告音を発生する。これによ
り、次回の撮影が最終コマ(残り1コマ)であることが
撮影者に対して警告されるとともに、フイルム枚数表示
66bを「1」に更新する。
撮影が完了し、この後の1コマ送りが完了すると、残数
カウンタ63のカウント値Cfが「1」となる。カウン
ト値Cfが「1」となると、CPU40は、警告音発生
回路59を作動させて、警告音を発生する。これによ
り、次回の撮影が最終コマ(残り1コマ)であることが
撮影者に対して警告されるとともに、フイルム枚数表示
66bを「1」に更新する。
【0081】最終の撮影コマの撮影が終了すると、CP
U40は、1コマ送りと同様にして、搬送カウンタ46
を作動させた後に、搬送モータ48を駆動して写真フイ
ルム3の巻き取りを行うが、カウント値Cfが「1」と
なっているので、最終巻き取りを行う。CPU40は、
カウント値Csを監視し、このカウント値Csが変化し
なくなった時点で、すなわち遮光紙4(トレーラ8b)
の後端がフイルムローラ37を通過した時点で、回転カ
ウンタ56のカウント値Cmを「0」にリセットしてか
ら、回転パルスのカウントを開始する。
U40は、1コマ送りと同様にして、搬送カウンタ46
を作動させた後に、搬送モータ48を駆動して写真フイ
ルム3の巻き取りを行うが、カウント値Cfが「1」と
なっているので、最終巻き取りを行う。CPU40は、
カウント値Csを監視し、このカウント値Csが変化し
なくなった時点で、すなわち遮光紙4(トレーラ8b)
の後端がフイルムローラ37を通過した時点で、回転カ
ウンタ56のカウント値Cmを「0」にリセットしてか
ら、回転パルスのカウントを開始する。
【0082】カウント値Cmが所定の値C3に達する
と、CPU40は、搬送モータ48を停止する。値C3
は、遮光紙4の後端がフイルムローラ37を通過してか
ら、巻き取りスプール36に完全に巻き取られるまでに
発生する回転パルスの個数よりも十分に大きくされてお
り、これにより、遮光紙4の後端までが巻き取りスプー
ル36に確実に巻き取られてから巻き取りが終了され
る。
と、CPU40は、搬送モータ48を停止する。値C3
は、遮光紙4の後端がフイルムローラ37を通過してか
ら、巻き取りスプール36に完全に巻き取られるまでに
発生する回転パルスの個数よりも十分に大きくされてお
り、これにより、遮光紙4の後端までが巻き取りスプー
ル36に確実に巻き取られてから巻き取りが終了され
る。
【0083】撮影者は、搬送モータ48の停止後に、裏
蓋31のロックを解除して裏蓋31を開き、フイルム巻
き取り室33から遮光紙付き写真フイルム5が巻き付け
られた巻き取りスプール36を取り出す。なお、警告音
を発生させたり、液晶パネル27の表示を点滅させて、
最終巻き取りが終了したことを知らせてもよい。
蓋31のロックを解除して裏蓋31を開き、フイルム巻
き取り室33から遮光紙付き写真フイルム5が巻き付け
られた巻き取りスプール36を取り出す。なお、警告音
を発生させたり、液晶パネル27の表示を点滅させて、
最終巻き取りが終了したことを知らせてもよい。
【0084】撮影者は、フイルム巻き取り室33から取
り出した遮光紙付き写真フイルム5を巻き取りスプール
36ごと現像取扱店に提出すると、暗室内で写真フイル
ム3が遮光紙4及び巻き取りスプール36から分離され
て現像処理される。現像済みの写真フイルム3には、図
14に示すように、第1コマ目の下方撮影範囲外にフイ
ルム情報「NC 100 120S」70が写し込まれ
ている。これと予め潜像として写し込まれていたサイド
プリント,例えば「HR100・120タイプ」71と
照合することにより、カメラ側のバーコード読み取り装
置が正常であることが分かる。したがって、カメラ側の
感度セット等は正常であると考えられるから、例えばネ
ガ濃度が不良で露出の過不足であるかのように見える場
合でも、フイルム現像処理のミスであると特定できる。
また、フイルム情報と一緒に写し込む撮影データとして
露出補正量を選択すれば、露出の過不足が発生した場合
の有効な判断材料となる。
り出した遮光紙付き写真フイルム5を巻き取りスプール
36ごと現像取扱店に提出すると、暗室内で写真フイル
ム3が遮光紙4及び巻き取りスプール36から分離され
て現像処理される。現像済みの写真フイルム3には、図
14に示すように、第1コマ目の下方撮影範囲外にフイ
ルム情報「NC 100 120S」70が写し込まれ
ている。これと予め潜像として写し込まれていたサイド
プリント,例えば「HR100・120タイプ」71と
照合することにより、カメラ側のバーコード読み取り装
置が正常であることが分かる。したがって、カメラ側の
感度セット等は正常であると考えられるから、例えばネ
ガ濃度が不良で露出の過不足であるかのように見える場
合でも、フイルム現像処理のミスであると特定できる。
また、フイルム情報と一緒に写し込む撮影データとして
露出補正量を選択すれば、露出の過不足が発生した場合
の有効な判断材料となる。
【0085】以上説明した実施形態では、フイルム情報
の写し込みは、第1コマ目の撮影範囲外のみに行った
が、第1コマ目だけに限らず、別の撮影コマでもよく、
また複数の撮影コマ,あるいは全ての撮影コマの撮影範
囲外でもよい。
の写し込みは、第1コマ目の撮影範囲外のみに行った
が、第1コマ目だけに限らず、別の撮影コマでもよく、
また複数の撮影コマ,あるいは全ての撮影コマの撮影範
囲外でもよい。
【0086】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の中判カメ
ラによれば、撮影コマの撮影範囲外にバーコードから読
み取ったフイルム情報を写し込むようにしたので、バー
コードから読み取ったフイルム情報を写真用ロールフイ
ルムが取り出された後からでも確認でき、現像済みの写
真フイルムに露出の過不足等のトラブルが発生した場合
にも原因がカメラ側の読み取りミスか否かの判断を行う
ことができる。また、フイルム情報を写し込む撮影コマ
を第1コマ目の撮影コマとすると、同様に撮影コマの撮
影範囲外に写し込まれる撮影データ等と紛れることな
く、速やかにフイルム情報を確認することができる。
ラによれば、撮影コマの撮影範囲外にバーコードから読
み取ったフイルム情報を写し込むようにしたので、バー
コードから読み取ったフイルム情報を写真用ロールフイ
ルムが取り出された後からでも確認でき、現像済みの写
真フイルムに露出の過不足等のトラブルが発生した場合
にも原因がカメラ側の読み取りミスか否かの判断を行う
ことができる。また、フイルム情報を写し込む撮影コマ
を第1コマ目の撮影コマとすると、同様に撮影コマの撮
影範囲外に写し込まれる撮影データ等と紛れることな
く、速やかにフイルム情報を確認することができる。
【図1】本発明の中判カメラの電気的な構成を示す概略
図である。
図である。
【図2】写真用ロールフイルムの外観を示す斜視図であ
る。
る。
【図3】120タイプの遮光紙付き写真フイルムを展開
した状態で示す説明図である。
した状態で示す説明図である。
【図4】220タイプの遮光紙付き写真フイルムを展開
した状態で示す説明図である。
した状態で示す説明図である。
【図5】接合テープ上のバーコードの一例を示す説明図
である。
である。
【図6】本発明の中判カメラの外観を示す斜視図であ
る。
る。
【図7】図6の中判カメラの背面側を裏蓋を開いた状態
で示す斜視図である。
で示す斜視図である。
【図8】液晶パネルを示す説明図である。
【図9】各スイッチの変化を検出して各種の処理を行う
ためのメインの手順を示すフローチャートである。
ためのメインの手順を示すフローチャートである。
【図10】レリーズスイッチの変化検出後に行われるレ
リーズ処理の手順を示すフローチャートである。
リーズ処理の手順を示すフローチャートである。
【図11】写真用ロールフイルムの装填直後に行われる
ファーストフレームセットの手順を示すフローチャート
である。
ファーストフレームセットの手順を示すフローチャート
である。
【図12】撮影時の手順を示すフローチャートである。
【図13】1コマ送り,フイルム情報の写し込み,撮影
データの写し込み及び最終巻き取りの手順を示すフロー
チャートである。
データの写し込み及び最終巻き取りの手順を示すフロー
チャートである。
【図14】写真フイルムの縁部に写し込まれたフイルム
情報,撮影データの一例を示す説明図である。
情報,撮影データの一例を示す説明図である。
1 写真用ロールフイルム 3 写真フイルム 7 接合テープ 10 バーコード 12 データ部 16 発光ダイオード 20 中判カメラ 22 撮影レンズ 38 フォトセンサ 40 CPU 40a RAM 40b ROM 70 フイルム情報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜田 寿 埼玉県朝霞市泉水3ー13ー45 富士写真フ イルム株式会社内 (72)発明者 佐藤 徳次 埼玉県朝霞市泉水3ー13ー45 富士写真フ イルム株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 フイルム情報がバーコードで記録された
写真用ロールフイルムを用い、1コマ目のフイルムセッ
ト終了までのフイルム搬送中にバーコードからフイルム
情報を読み取る中判カメラにおいて、 前記バーコードから読み取ったフイルム情報を記憶する
記憶手段と、この記憶手段から前記フイルム情報を読み
出して撮影コマの撮影範囲外に写し込む写し込み手段と
を備えたことを特徴とする中判カメラ。 - 【請求項2】 前記撮影コマは、第1コマ目の撮影コマ
であることを特徴とする請求項1記載の中判カメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3532397A JPH10232439A (ja) | 1997-02-19 | 1997-02-19 | 中判カメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3532397A JPH10232439A (ja) | 1997-02-19 | 1997-02-19 | 中判カメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10232439A true JPH10232439A (ja) | 1998-09-02 |
Family
ID=12438617
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3532397A Pending JPH10232439A (ja) | 1997-02-19 | 1997-02-19 | 中判カメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10232439A (ja) |
-
1997
- 1997-02-19 JP JP3532397A patent/JPH10232439A/ja active Pending
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