JPH1124159A - カメラのカートリッジ室蓋開閉装置 - Google Patents

カメラのカートリッジ室蓋開閉装置

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JPH1124159A
JPH1124159A JP9190789A JP19078997A JPH1124159A JP H1124159 A JPH1124159 A JP H1124159A JP 9190789 A JP9190789 A JP 9190789A JP 19078997 A JP19078997 A JP 19078997A JP H1124159 A JPH1124159 A JP H1124159A
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JP
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film
cartridge
cartridge chamber
chamber lid
state
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JP9190789A
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English (en)
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Masakazu Taku
雅一 卓
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Original Assignee
Canon Inc
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/02Bodies

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成の簡素化、低コスト化を達成つつ、フィ
ルムカートリッジよりフィルムが引き出されている際に
不用意にカートリッジ室蓋が開いてしまうといったこと
を無くす。 【解決手段】 カートリッジ室蓋1をロックするロック
部材2,3と、フィルムカートリッジのフィルム巻取り
スプールと係合するフォーク11に給送モータからの出
力を伝達する回転部材10とを有し、回転部材のフィル
ム巻戻し方向からフィルム送出し方向への回転の切換え
時に、前記ロック部材による前記カートリッジ室蓋のロ
ックを解除し、前記回転部材のフィルム送出し方向から
フィルム巻戻し方向への回転の切換え時にはロック状態
を保持したままとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラのカートリ
ッジ室蓋開閉装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、フィルムの先端部(リーダー部)
まで巻き込んでいるフィルムカートリッジが装填される
と、フォークを駆動し、フィルムカートリッジ内よりフ
ィルムを送り出し、カメラのスプール軸に巻き付けてい
く構造のカメラが製品化されている。
【0003】この種のカメラにおいて、カートリッジ室
に装填されているフィルムカートリッジ内よりフィルム
が引き出されている際に、ユーザーによってカートリッ
ジ室蓋が不用意に開けられると、フィルムが露光してし
まうといった不都合がある。この為、カートリッジ室蓋
のロック機構については従来より種々の提案がなされて
いる。例えば、特開平8−286245号公報において
は、フィルム給送ギア列の一部にロック部材を設け、フ
ィルムの巻上げ時及び巻戻し時には、カートリッジ室蓋
の開閉つまみの開操作を不能とするロック位置に前記ロ
ック部材を位置させ、カートリッジ室蓋の開操作が行え
ないようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案のカメラにおいては、フィルム巻上げ及び巻戻し時に
は、カートリッジ室蓋用の操作つまみはロック部材によ
ってロックされるので、この状態時にカートリッジ室蓋
が開いてしまうことはないが、最終駒まで撮影が終了し
たり、強制巻戻しスイッチがONされ、給送モータの回
転方向が巻上げから巻戻し方向に切り換えられている最
中には、前記ロック部材は前記操作つまみに対してアン
ロック位置となるため、この際不用意に前記操作つまみ
が操作されてしまった場合にはカートリッジ室蓋が開い
てしまい、折角撮影したフィルムを全てダメにしてしま
うといった大きな問題点を有していた。
【0005】また、上記の問題点を解決する為及び近年
の自動化に鑑み、カートリッジ室蓋の開閉を行う為の専
用のモータを備え、フィルムが引き出されていない場合
にのみ、前記モータを駆動してカートリッジ室蓋の開閉
を行える構成にすることも考えられるが、専用のモータ
や該モータの出力を前記カートリッジ室蓋のロック部材
に伝達する為のギア機構を新たに配置する必要があり、
カメラが複雑になると共にコストアップを招くものであ
った。
【0006】(発明の目的)本発明の第1の目的は、構
成の簡素化、低コスト化を達成つつ、フィルムカートリ
ッジよりフィルムが引き出されている際に不用意にカー
トリッジ室蓋が開いてしまうといったことを無くすこと
のできるカメラのカートリッジ室蓋開閉装置を提供しよ
うとするものである。
【0007】本発明の第2の目的は、フィルム状態表示
部を持つフィルムカートリッジに対しては、カートリッ
ジ室蓋のロック解除時にフィルム状態表示の設定状態が
変化してしまい、該フィルムカートリッジのフィルム状
態を適正に読み取ることができなくなることを防止する
ことのできるカメラのカートリッジ室蓋開閉装置を提供
しようとするものである。
【0008】本発明の第3の目的は、フィルムカートリ
ッジの装填を容易にすることのできるカメラのカートリ
ッジ室蓋開閉装置を提供しようとするものである。
【0009】本発明の第4の目的は、カートリッジ室蓋
のロックを解除する為の機構を簡単にすると共に、その
際の回転部材の回転制御を容易なものにすることのでき
るカメラのカートリッジ室蓋開閉装置を提供しようとす
るものである。
【0010】本発明の第5の目的は、遊星ギア機構の公
転状態を正確に知ることができると共に、所望の位置で
の遊星ギア機構の公転を停止させることのできるカート
リッジ室蓋開閉装置を提供しようとするものである。
【0011】本発明の第6の目的は、遊星ギア機構の公
転力を大きなものとし、カートリッジ室蓋のロック解除
を確実に行うことのできるカートリッジ室蓋開閉装置を
提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1〜14記載の本発明は、カートリッ
ジ室蓋をロックするロック部材と、フィルムカートリッ
ジのフィルム巻取りスプールと係合するフォークに給送
モータからの出力を伝達する回転部材とを有し、前記フ
ォークの回転により、フィルムカートリッジからフィル
ムの送出しあるいはフィルムの巻戻しを行うようにした
カメラのカートリッジ室蓋開閉装置において、前記回転
部材のフィルム巻戻し方向からフィルム送出し方向への
回転の切換え時に、前記ロック部材による前記カートリ
ッジ室蓋のロックを解除し、前記回転部材のフィルム送
出し方向からフィルム巻戻し方向への回転の切換え時に
はロック状態を保持したままとするカメラのカートリッ
ジ室蓋開閉装置とするものである。
【0013】上記構成においては、カートリッジ室蓋を
開閉する為の専用のモータを備えることなく、給送モー
タの出力が伝達される回転部材の回転方向の切換え時
に、カートリッジ室蓋の自動ロック解除を行えるように
している。また、カートリッジ室蓋のロック解除は、前
記回転部材のフィルム巻戻し方向からフィルム送出し方
向への回転の切換え時にのみ行えるようにしている。
【0014】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項4記載の本発明は、フォークと回転部材との間
に、前記回転部材の回転が前記フォークに伝わらない回
転非連動領域を形成し、カートリッジ室蓋のロック解除
は、前記回転非連動領域内における、前記回転部材のフ
ィルム巻戻し方向からフィルム送出し方向への回転の切
換え時に行うカメラのカートリッジ室蓋開閉装置とする
ものである。
【0015】上記構成においては、回転部材のフィルム
巻戻し方向からフィルム送出し方向への回転の切換え
時、つまりカートリッジ室蓋のロック解除が行われてい
る際に、フォークが回転しないようにしている。
【0016】また、上記第3の目的を達成するために、
請求項5及び6記載の本発明は、カートリッジ室蓋のロ
ックが解除された場合、ロック部材をアンロック位置に
保持する保持手段を有し、前記カートリッジ室蓋が閉じ
られた際には、前記保持手段による前記ロック部材のア
ンロック位置での保持を解除するカメラのカートリッジ
室蓋開閉装置とするものである。
【0017】上記構成においては、カートリッジ室蓋の
ロックが解除された場合、カートリッジ室蓋が閉じられ
るまではカートリッジ室蓋の開放状態を保持し、閉じら
れた後はその保持を解除するようにしている。
【0018】また、上記第4の目的を達成するために、
請求項7〜12記載の本発明は、回転部材の回転に伴っ
て、所定範囲内において一方から他方へ公転する遊星ギ
ア機構を有し、該遊星ギア機構により前記ロック部材に
よる前記カートリッジ室蓋のロックを解除するカメラの
カートリッジ室蓋開閉装置とするものである。
【0019】上記構成においては、給送モータから回転
部材までの途中で出力を取り出して(動力分割して)カ
ートリッジ室蓋のロック解除を行う機構にするのではな
く、カメラには必ず具備されるフィルム給送ギア系の最
終段に配置される回転部材に直接、あるいは回転部材の
例えば一つ手前の伝達ギアに対して、あるいは回転部材
とフォークの間に追加した1〜2枚の伝達ギアに対し
て、遊星ギア機構を設けるようにしている。
【0020】また、上記第5の目的を達成するために、
請求項11記載の本発明は、遊星ギア機構の公転位置を
検出する公転位置検出手段を有したカメラのカートリッ
ジ室蓋開閉装置とするものである。
【0021】上記構成においては、遊星ギア機構の一方
から他方への公転位置制御を、タイマにより制御するの
ではなく、直接その位置を検出することで行うようにし
たり、任意の位置での停止も可能な構成にしている。
【0022】また、上記第6の目的を達成するために、
請求項12記載の本発明は、遊星ギア機構の公転中に遊
星ギアと噛合するインナーギアを有したカメラのカート
リッジ室蓋開閉装置とするものである。
【0023】また、上記第1の目的を達成するために、
請求項15〜17記載の本発明は、カートリッジ室蓋を
ロックする為の操作つまみと、フィルムカートリッジの
フィルム巻取りスプールと係合するフォークに給送モー
タからの出力を伝達する回転部材とを有し、前記フォー
クの回転により、フィルムカートリッジからフィルムの
送出しあるいはフィルムの巻戻しを行うようにしたカメ
ラのカートリッジ室蓋開閉装置において、前記回転部材
のフィルム巻戻し方向からフィルム送出し方向への回転
の切換え時に、前記操作つまみによる前記カートリッジ
室蓋のロック解除操作を許容するようにしたカメラのカ
ートリッジ室蓋開閉装置とするものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0025】図1〜図13は本発明の実施の第1の状態
に係わる図であり、図1は本発明の実施の第1の形態に
係るカメラのカートリッジ室及びその近傍の構成を示す
断面図、図2は図1の要部を示す断面図(詳しくは、図
2(a)は図1のA−A断面、図2(b)は図1のB−
B断面、以下の図3〜図9も同様)、図3は図2の状態
からカートリッジ室蓋のロック解除動作開始直後の状態
を示す断面図、図4は図3よりさらにカートリッジ室の
ロック解除動作が進んだ状態を示す断面図、図5は図4
よりさらにカートリッジ室蓋のロック解除動作が進みカ
ートリッジ室蓋開が可能な状態を示す断面図、図6はカ
ートリッジ室蓋のロック解除動作の終了直前の状態を示
す図、図7はカートリッジ室蓋のロック解除動作が終了
し、フォークギアの時計方向の回転が止められた状態を
示す断面図、図8はカートリッジを装填し、通常撮影を
行なっている状態を示す断面図、図9はフィルム巻戻し
のし始めの状態を示す断面図、図10は実施の第1の形
態のカメラに使用されるカートリッジを示す斜視図、図
11は図10のカートリッジの底面のフィルム状態を示
す表示部について説明するための図、図12は本発明の
実施の第1の形態におけるカメラの主要部分の回路構成
を示すブロック図、図13は本発明の実施の第1の形態
におけるカメラの一連の動作を示すフローチャートであ
る。
【0026】まず、上記図1及び図2に主要部分の全構
成要素を示しているので、主に図1及び図2を用いて、
本発明の実施の第1の形態におけるカメラの各部材の構
成について説明する。
【0027】図1及び図2において、1はカートリッジ
室蓋であり、その開閉は回転軸32によって回転するこ
とにより行われ、バネ31により常に開方向に付勢され
ている。2はカートリッジ室蓋1に設けられた係止爪で
あり、フック部2a,斜面2b,頂点部2cを持つ。3
はカメラ本体7の回転軸7aに回転可能に支持されたフ
ックレバーであり、カートリッジ室蓋1の係止爪2を係
止するために時計方向にバネ6によって回転付勢され、
ストッパー7dに当接することでその方向の回転を規制
されている。4は前記フックレバー3と同軸の7aによ
り回転可能に支持された駆動レバーであり、バネ5によ
りフックレバー3に対して反時計方向に付勢され、駆動
部4bが当接部3eに当たってその方向の回転を規制さ
れている。7はカメラ本体であり、各部材のストッパ7
b,7c,7d,7e,7fやカートリッジ室7g等を
有している。8はカメラ本体7に固定されたカートリッ
ジ室蓋1の開閉検知用のスイッチであり、カートリッジ
室蓋1が閉じられた時に係止爪2の頂点部2cにより可
動片8aが押されて接片8bと接触することによりON
し、後述するCPUへカートリッジ室蓋1が閉じられた
ことを知らせるものである。9はカメラ本体7に固定さ
れたカートリッジ在否用のスイッチであり、カートリッ
ジ室7gにフィルムカートリッジ(以下、実施の各形態
における説明では単に「カートリッジ」と記す)34
(図10参照)が装填された時に可動片9bが該カート
リッジの外装カバーに押されて接片9aと接触すること
によりONし、後述のCPUにカートリッジ34がカメ
ラに装填されていることを知らせるものである。
【0028】10はフォークギアであり、内側に突部1
0aを持ち、該突部10aとフォーク11の外側の突部
11aとが係合している時に、該フォークギア10の係
合方向の回転がフォーク11に伝達できるようになって
おり、フォークギア10の回転が逆方向に切換わった時
には該フォークギア10のみが回転し、フォーク11に
はその回転が伝わらない回転非連動領域が形成されてい
る。また、フォークギア10にはギア21及びギア2
2,23,24,25,26が噛み合っていて、さらに
後述する給送モータ及び減速系、ワンウエイクラッチ等
が特開平7−325337号に示される様に設け、前記
給送モータの出力が伝わることによりフォークギア10
が時計方向又は反時計方向に回転駆動されるようになっ
ている。又、フォークギア10には遊星ギア13が噛み
合っていて、この遊星ギア13はフォーク11に回転支
持された遊星レバー12の軸14によって支持され、遊
星レバー12と遊星ギア13の間にある不図示のフリク
ションバネの作用により公転できるようになっている。
また、遊星ギア13はフォークギア10の回転による公
転時にインナーギア15の歯15aと噛み合うようにな
り、この位相関係にある時は前記遊星レバー12と遊星
ギア13との間にあるフリクション力よりも遥かに大き
な公転力を出せるようになっている。
【0029】前記軸14には遊星レバー12に対してカ
シメてある側と反射側に延長軸14a(図1,図2
(b)参照)が設けられており、カメラ本体7と相対位
置に固定されているストッパ部16又は17にこの延長
軸14aが当接することにより遊星ギア13が必要範囲
外に公転することを防止できるようになっている。つま
り、所定範囲内において一方から他方へのみ公転可能に
なっている。また、インナーギア15と遊星ギア13と
が噛み合っている大きな公転力を得ることができる範囲
内では、延長軸14aは駆動レバー4の駆動部4bに当
接し、駆動レバー4を回転できるようになっている。1
8は駆動モータ19の軸に取り付けられたウォームギア
20に噛み合ったハス歯ギアであり、該ハス歯ギア18
の穴18aにカートリッジ34の遮光扉35と係合する
係合軸33(図10参照)の軸33bが圧入固定されて
一体化されており、よって、前記駆動モータ19の回転
がウォームギア20,ハス歯ギア18を介して係合軸3
3に伝わることにより、遮光扉35の開閉を行うことが
可能となる。また、前記遮光扉35の開閉用の係合軸3
3はカメラ本体7の異形穴7hにより回転規制されてお
り、不必要に回転してカートリッジ34を破壊してしま
わないようになっている。
【0030】27はフォーク11を軸として回転自在に
支持された回転板であり、フォークギア10がフォーク
11の回りに回転できるように、図1に示す様にピン2
8によりフォークギア10に固定されている。29はフ
ォーク11に設けられ、軸方向に進退可能なバネ部材で
あり、カートリッジ34の回転スプール36とフォーク
11とを一体的に回転させる働きを持つものである。
尚、カートリッジ34の装填時に前記バネ部材29(の
凸部)とスプール36の溝36aとの位相が合わない場
合でも該バネ部材29が進退(図1の左右方向)可能で
あるため、カートリッジ34のカートリッジ室7gの上
面までの装填は可能であり、この状態(位相が合ってい
ない状態)でフォーク11が回転し、スプール36の溝
36aの位置に該バネ部材29が位置するようになると
(位相が合うようになると)直ちに係合し、フォーク1
1と一体的にスプー36が回転するようになり、フィル
ムの送出し(スラストとも記す)駆動が可能になる。3
0は止めビスである。
【0031】37はスプール36と一体的に回転するデ
ータディスク(図10参照)であり、該データディスク
37上のバーコードで示されたデータの読み出し及びス
プール36の停止位相を検出するためのフォトリフレク
タ38が図10に示す位置に(カメラ本体7に固定され
て)設けられている。39,40,41,42はカート
リッジ34内のフィルム状態を示す表示部(図11参
照)であり、スプール36の停止位相によりどれか1つ
が明確になるようにしたもので、それぞれ未露光,部分
露光,露光済,現像済フィルムに対応するようになって
いる。43はカメラの外装カバー(図1参照)である。
【0032】図12は本発明の実施の第1の形態に係る
構成を示す回路図であり、図1等と同じ部分は同一符号
を付してある。尚、図12においては、本実施の形態に
係る部分のみの回路構成を示し、カメラの通常の機能と
しての測光,測距あるいはシャッタ制御や駒の位置出し
等の回路部分は省略してある。
【0033】図12において、44はカメラの各種の動
作を制御をするCPUであり、各スイッチの入力により
種々の状態記憶やデータディスク37から読み取ったデ
ータを記憶できるようになっている。45は遮光扉35
を開閉する駆動モータ19を制御するモータドライバ、
46はフィルム給送を行なうための給送モータ47(図
1〜図9では不図示)を制御するモータドライバ、48
はカートリッジ室蓋1を開けるための室蓋開成スイッ
チ、49はカメラの電源である電池である。
【0034】以上の構成において、カートリッジ34を
カメラ内への装填するために室蓋開成スイッチ48がO
Nされた場合等における各部材の動きを、上記図1〜図
13を用いて説明を行う。
【0035】図2は、カートリッジ34をカメラ(カー
トリッジ室7g)内に装填していない状態でカートリッ
ジ室蓋1を閉じている状態である。カメラを新規購入し
た時は、この図2の状態にある。
【0036】次に、カメラ内へカートリッジ34を入れ
るためにユーザーが室蓋開成スイッチ48をONすると
CPU44が動作し(カメラの一連のシケンスについて
は後述する)、カートリッジ室蓋1を開けるために給送
モータ47をフォークギア10が時計方向に回転するよ
うに通電する。これにより、前記フォークギア10の動
きに連動して各部材は、図2→図3→図4→図5→図6
→図7というように変化する。
【0037】具体的には、図2の状態においてフォーク
ギア10が時計方向に回転すると、遊星ギア13も遊星
レバー12とともに時計方向に公転し、遊星ギア13と
インナーギア15とが噛み合うようになり、又軸14の
延長軸14aが駆動レバー4の駆動部4bに当接するよ
うになる(図3(a)参照)。尚この際、フォークギア
10が時計方向(つまり、回転非連動領域内の一方から
他方への回転を始める方向)に回転してもフォーク11
の突部11aとはその突部10aは離れていく方向なの
でフォーク11は図2の状態のまま変化しない。さらに
フォークギア10が時計方向に回転すると、遊星ギア1
3がインナーギア15とが噛み合っているので遊星ギア
13の公転力が大きくなっていることから延長軸14a
が駆動レバー4の駆動部4bを押し、さらに駆動部4b
がフックレバー3の当接3eを押すので、結局駆動レバ
ー4とフックレバー3とは一体的に軸7aを中心として
バネ6に抗して反時計方向に回転するようになる。この
様子を示したのが図4である。
【0038】このままフォークギア10がさらに時計方
向に回転し、フックレバー3と駆動レバー4とを図5の
様にさらに反時計方向に回転させると、フックレバー3
の係止部3aと係止爪2のフック部2aとの係止が解除
され、カートリッジ室蓋1は図1に示すバネ31により
開き方向に開くようになる。
【0039】図5はカートリッジ室蓋1が開き、係止爪
2の頂点部2cがスイッチ8の可動片8aを押さなくな
った状態を示しており、よって該スイッチ8はOFFし
ており、CPU44はカートリッジ室蓋1が開いたこと
を検知しているが、後述するように給送モータ47をさ
らに駆動するため、フォークギア10は時計方向の回転
を続ける。すると、図6のように延長軸14aが駆動部
4bをさらに押し、フックレバー3とともに駆動レバー
4をオーバーチャージ位置にする。その後にもさらにフ
ォークギア10が図6の状態より時計方向に回転する
と、延長軸14aがやがて駆動部4bから外れ、フォー
クギア10の回転とフックレバー3との当接状態が切
れ、フックレバー3はバネ6により時計方向に戻され、
図7(a)の様にストッパピン7dと当接して止まる。
又フックレバー3の係止部3aも係止位置に戻るが、係
止爪2はカートリッジ室蓋1と共に離れているので、再
びカートリッジ室蓋1が係止されることはない。
【0040】また、フォークギア10の時計方向の回転
により遊星ギア13は延長軸14aと駆動部4bとの連
動が切れた後にインナーギア15からも抜け出し、延長
軸14aとストッパー17に当接したところでその公転
が止まり、図7(b)の状態となる。
【0041】図7(b)の状態でさらにフォークギア1
0が時計方向回転しても、遊星ギア13のフリクション
により空回りするので何の影響も生じない。
【0042】上記図7(b)の状態において、給送モー
タ47の通電は停止されるが、その停止タイミングはス
イッチ8がOFFとなってから後述する様にタイマを用
いて所定時間後に止めることになる。図2の状態から図
7の状態になるまでフォークギア10を時計方向に回転
しても、前述した様にフォーク11は回転はしない(前
述の回転非連動領域内を突部10aがフォーク11の突
部11aと離れる方向に回転するため)。
【0043】図7(b)の状態は、カートリッジ室蓋1
が開けられていて、カートリッジ34を装填されるのを
待機している状態であるので、この状態時にユーザーが
カートリッジ34をカートリッジ室7g内に装填する
と、図7(a)の様にカートリッジ在否用のスイッチ9
がOFFからONに変化する。但し、カートリッジ室蓋
1は未だ閉じられていない状態である。
【0044】次に、ユーザーがカートリッジ室蓋1を閉
じ方向へ閉じると(図7(a)の右方向へ押すことによ
り)、係止爪2の斜面2bとフックレバー3の斜面3b
とが当接するが、斜面であるためにカートリッジ室蓋1
を上記の様に閉じ方向にさらに押すとフックレバー3は
軸7aを中心としてバネ6に抗して反時計方向に回転す
るようになり、略図5(a)の状態まで該フックレバー
3が回転した後はバネ6の付勢に従ってフックレバー3
は再び時計方向に回転し、ストッパ7dに該フックレバ
ー3が当接することによりカートリッジ室蓋1の閉じが
完了する。つまり、ロック状態となる。その状態を示し
たのが図8(a)であり、係止爪2の頂点2cがスイッ
チ8の接片8aを押し、該スイッチ8をON状態とす
る。これにより、CPU44により撮影準備動作が開始
される。
【0045】この撮影準備動作とは、具体的にはまず駆
動モータ19に通電し、カートリッジ34の遮光扉35
を開位置にする。その後、給送モータ47をスラスト方
向に通電すると、フォークギア10が時計方向に回転す
る様になる。この際、遊星ギア13は延長軸14aがス
トッパ17に当接したままであるので公転しないが、フ
ォークギア10の突部10aがフォーク11の突部11
aに当接する様になると(突部10aが回転非連動領域
の一方から他方まで回転し終え、突部11aに係合する
ようになると)、フォークギア10がフォーク11を駆
動するようになり、フォーク11のバネ部材29がカー
トリッジ34のスプール36の溝に係合(位相が合うこ
とにより)して該スプール36を回転させ、カートリッ
ジ34内のフィルムをスラスト駆動させる。又この際フ
ォトリフレクタ38を用いて回転するデータディスク3
7上にあるバーコードを読み取り、カートリッジ34内
のフィルム状態を検知する。この結果、使用可能なフィ
ルム状態(未露光または部分露光)であれば、そのまま
フォークギア10を時計方向に回転させ、フィルムを撮
影状態にセットすると共に、データディスク37上のバ
ーコードの内容をCPU44内のRAM等に記憶する。
【0046】図8の状態でスラスト駆動及び通常撮影時
のフィルム給送を行うことになるが、この間はカートリ
ッジ室蓋1はフックレバー3のバネ6により係止爪2が
係止されているのでユーザーが誤ってカートリッジ室蓋
1を開けようとして室蓋開成スイッチ48を押しても開
かないのは言うまでもない。
【0047】次に、通常撮影において最終駒の撮影が完
了あるいは途中巻戻しが開始されたか、または、図8の
状態でフィルム状態検知した結果が、装填されたカート
リッジ34が使用できない状態(露光済または現像済)
であったかのいずれかの場合には、給送モータ47に巻
戻し通電を行う。これにより、フォークギア10が図8
の状態から図9の状態へと反時計方向に回転する。する
と、遊星ギア13がストッパ17から離れ、フォークギ
ア10の回りを反時計方向に公転し、インナーギア15
と噛み合っている状態で駆動レバー4の駆動部4bと延
長軸14aとが当接する様になる。さらに、遊星ギア1
3の公転が進み、駆動部4bを延長軸14aが押してい
くと、フックレバー3はストッパ7dで止められるが、
駆動レバー4はさらに軸7aを中心としてバネ5に対し
て時計方向に回転し(図9の状態)、この間フックレバ
ー3には何ら力の伝達が行われないようになっている。
【0048】図9の状態からさらにフォークギア10が
巻戻し方向に回転すると、遊星ギア13はさらに公転
し、延長軸14aと駆動部4bとの連動が外れ、図2
(b)の様に延長軸14aがストッパ16に当接すると
共に延長軸14aによって押されていた駆動部4bが押
されなくなるので、駆動レバー4はバネ5により軸7a
を中心として反時計方向に回転し、フックレバー3の当
接部3eと駆動部4bとが当接した状態となる。
【0049】さらに、フォークギア10が反時計方向に
回転することにより、フィルムの巻戻し動作を続けるこ
とができる。そして、図2(b)の状態のまま巻戻しが
完了するとフォトリフレクタ38によりデータディスク
37上のバーコードの位相が検知され、それに基づいて
その時のフィルム状態に合うように位相の割出しが行な
われ、巻戻し方向の通電が停止される。
【0050】その後、ユーザーがカートリッジ34を装
填するために室蓋開成スイッチ48をONすると、CP
U44は駆動モータ19に通電してカートリッジ34の
遮光扉35を閉じ、その後カートリッジ34が装填され
ていない時と同様のシーケンスとして、図2→図3→図
4→図5→図6→図7という様に、フォークギア10の
フィルム巻戻し方向からスラスト方向に回転を切り換え
るために給送モータ47に通電する。これにより、カー
トリッジ室蓋34のロックが解除となり、カメラよりカ
ートリッジ34を取り出すことが可能となる。
【0051】前記図2〜図7までのフォークギア10の
フィルム巻戻し方向からスラスト方向への回転の切換え
時には、突部10aと突部11aとは当接せず(回転非
連動領域内を時計方向に回転することになるので)、巻
戻し完了後にカートリッジ34のフィルム状態をセット
したスプール36の位相が変わってしまうことはない。
つまり、セットしたままのフィルム状態を維持すること
ができるようになっている。尚、フォークギア10とフ
ォーク11とが一体化となっている場合でも、巻戻し完
了後のフィルム状態セットの時に、前記図2〜図7まで
のフォークギア10の回転位相だけ巻戻し方向にずらし
た位相にフィルム状態セットを行うことで、正しいフィ
ルム状態でカートリッジを取り出すことができるのであ
るが、取出しタイミングとフィルム状態セットが同時な
ので非常困難である。
【0052】上記図7の状態において、カートリッジ3
4を装填しないでカートリッジ室蓋1が閉じた場合は、
スイッチ8はONし、スイッチ9はOFFした状態であ
るので、CPU44はフォークギア10をスラスト方向
の回転ではなく、巻戻し方向、つまり反時計方向の回転
をタイマを用いて所定時間行ない、その後に給送モータ
47への通電を切ることになる。これにより、図7→図
6→図5→図4→図3→図2へと状態を変化させること
ができ、次のカートリッジが最初のシーケンスから始め
ることができるようになる。
【0053】図13は、本発明の実施の第1の形態に係
るカメラのシーケンスを示したフローチャートである。
【0054】まずステップ#101では、図2の状態に
おいて、カートリッジ室蓋1の室蓋開成スイッチ48が
ONされるのを待機している。その後該スイッチ48が
ONされるとステップ#102へ進み、ここではフィル
ム在否用のスイッチ9の状態を検知する。この結果、該
スイッチ9がONしている時はカートリッジ34が入っ
ているのでステップ#111へ進み、駆動モータ19に
通電し、カートリッジ34の遮光扉35を閉じてステッ
プ#103へ進む。また、上記ステップ#102にてス
イッチ9がOFFであることを検知した場合は、カート
リッジ34が入っていないのでステップ#103へ進
む。
【0055】次のステップ#103では、カートリッジ
室蓋1の開閉検知用のスイッチ8がONであればステッ
プ#112へ進み、フォークギア10を時計方向に回転
させ、遊星ギア13の軸14によって駆動レバー4及び
フックレバー3をカートリッジ室蓋1を開ける方向に動
かし、ステップ#103へ戻る。
【0056】上記の様にフォークギア10を時計方向に
回転させると、フックレバー3が係止爪2から外れ、カ
ートリッジ室蓋1はバネ31により開放されるのでスイ
ッチ8がOFFする。これにより、ステップ#103か
らステップ#104へ進み、図2→図3→図4→図5→
図6→図7へと状態を変化させるため、さらにフォーク
ギア10を時計方向へ所定時間継続させる。そして、上
記所定時間が経過すると、図7の状態となっているので
ステップ#105へ進み、フォークギア10の回転を止
めてステップ#106へ進む。
【0057】この際、カメラとしてはカートリッジ室蓋
1が開けられている状態なのでステップ#106にてカ
ートリッジ室蓋1が閉じられるのを待機する。つまり、
スイッチ8がONされるのを待機する。その後、カート
リッジ室蓋1が閉じられると、図7→図8に変化するの
で係止爪2がスイッチ8を押し込んでONさせる。これ
により、ステップ#106からステップ#107へ進
み、カートリッジ在否用のスイッチ9を検知する。スイ
ッチ9がOFFの時はカートリッジ34が装填されない
でカートリッジ室蓋1のみが閉じられたということなの
で、再度のカートリッジ室蓋1の開動作に備えるための
ステップ#108及び#109へ進み、図8→図9→図
2の動作を行ない、ステップ#109にて所定時間を計
時するタイマがOKになるとフォークギア10が図2の
状態になったとしてステップ#110へ進み、フォーク
ギア10の回転を停止するために給送モータ47の通電
を止め、一連の動作を終了する。
【0058】また、上記ステップ#107にてカートリ
ッジ34が装填されていることを検知した場合はスイッ
チ9がONとなっているのでステップ#113へ進み、
駆動モータ19に通電し、カートリッジ34の遮光扉3
5を開ける動作をする。その後ステップ#114へ進
み、給送モータ47に通電してフォークギア10を時計
方向に回転させ、カートリッジ34内に収納されている
フィルムのスラスト駆動を開始する。これにより、カー
トリッジ34のスプール36に固定してあるデータディ
スク37も回転するのでステップ#115へ進み、フォ
トリフレクタ38にて上記データディスク37の停止位
相を読み取り、フィルム状態の検出を行なう。この結
果、未露光あるいは部分露光の使用可能なフィルムであ
ればステップ#117へ進み、フォトリフレクタ38に
よりデータディスク37上からフィルムの感度や最大撮
影枚数等のデータを読み出し、その後ステップ#118
へ進み、所定の撮影駒をカメラの所定位置(アパーチャ
位置)にセットし、フォークギア10の回転を停止す
る。これにより、未露光フィルムであれば第1駒目が所
定位置に、又部分露光のフィルムであれば露光済の駒の
次の未露光駒が所定位置に、それぞれセットされること
になる。次のステップ#119では、通常の撮影動作と
して不図示のレリーズボタンが押されると、シャッタ制
御を行ない、露光を行なった後に1駒の巻上げを行なう
動作等、通常の撮影動作を行ない、ステップ#120へ
進む。
【0059】ステップ#120では、マニュアル巻戻し
スイッチがONされたかどうかを検知し、ONされてい
なければステップ#121へ進み、最終駒の撮影が終了
しているか否かを判定し、終了していなければステップ
#119へ戻り、同様の動作を繰り返す。
【0060】上記ステップ#120でマニュアル巻戻し
スイッチがONされるか、あるいは、ステップ#121
で最終駒が撮影終了されたことを検知するとステップ#
122へ進み、給送モータ47に通電してフォークギア
10を反時計方向に回転させ、フィルムをカートリッジ
34内へ巻戻す動作を行なう。そして、次のステップ#
123では、巻戻しが完了したかどうか検知し、完了し
ていなければステップ#122へ戻り、同様の動作を繰
り返す。
【0061】その後、ステップ#123でフィルムの巻
戻し完了したことを検知するとステップ#124へ進
み、フィルム状態をセットするためにフォトリフレクタ
38によりデータディスク37のバーコードを検知しな
がら図10に示す表示部を所望のフィルム状態にセット
する。そして、前記フィルム状態のセットが完了すると
ステップ#110へ進み、直ちにフォークギア10の回
転を止め、フィルム状態セットを完了させるように動作
し、一連の動作を終了する。
【0062】また、上記ステップ#115にてフィルム
の状態が露光済あるいは現像済であったことを検出した
場合は、次のステップ#116で使用できないフィルム
であると検知し、直ちにステップ#122へ進み、フィ
ルムの巻戻しを行ない、続くステップ#123で巻戻し
完了を検知するとステップ#124へ進み、フィルムの
状態を上記ステップ#115で検出された状態と同様の
露光済あるいは現像済にセットする。そして、ステップ
#110へ進み、フォークギア10の回転を停止し、一
連の動作を終了する。
【0063】上記の実施の第1の形態によれば、給送モ
ータ47の出力を利用してカートリッジ室蓋のロック解
除を行うようにしているため、専用のモータを用いる構
成にした場合に比べ、構成が遥かに簡単になるのみなら
ず、コスト的にも有利なものとなる。
【0064】また、フォークギア10のフィルム巻戻し
方向からスラスト方向への回転の切換え時に、カートリ
ッジ室蓋34のロック解除を可能にしている為、フォー
クギア10の巻上げ方向から巻戻し方向への回転の切換
え時等、フィルムカートリッジよりフィルムが引き出さ
れている際に不用意にカートリッジ室蓋が開いてしまう
といったことを無くすことができる。
【0065】また、フォークギア10とフォーク11の
回転に関して、回転非連動領域を形成しているので、フ
ィルム状態表示部を持つフィルムカートリッジに対して
は、カートリッジ室蓋のロック解除時にフィルム状態表
示の設定状態が変化してしまい、該フィルムカートリッ
ジのフィルム状態を適正に読み取ることができなくなる
ことを防止することが可能となる。
【0066】また、カートリッジ室蓋34のロック解除
を、フォークギア10に連動する遊星ギア機構によって
行うようにしている為、給送モータの出力を給送ギア列
の途中より分割して取り出し、係止爪2のロック解除を
構成にした場合に比べ、簡単な構成となる。更に、ロッ
ク解除のタイミング等の制御も、通常行っているフォー
クギア10の回転制御により行う構成にできるので、制
御系も簡単なものになる。
【0067】また、インナーギア15を配置した構成に
しているので、遊星ギアの公転力を大きなものにできる
ので、駆動レバー4及びフックレバー3を確実に回転さ
せることができる。
【0068】(実施の第2の形態)図14〜図29は本
発明の実施の第2の状態に係わる図であり、図14は本
発明の実施の第2の形態に係るカメラのカートリッジ室
及びその近傍の構成を示す断面図、図15は図14の要
部を示す断面図(詳しくは、図15(a)は図14のC
−C断面、図15(b)は図14のD−D断面、以下の
図16〜図24も同様)、図16は図15の状態からカ
ートリッジ室蓋のロック解除動作の途中の状態を示す断
面図、図17はカートリッジ室蓋のロック解除終了直前
の状態を示す断面図、図18はカートリッジ室蓋のロッ
ク解除が完了した状態を示す断面図、図19はカートリ
ッジ室蓋のロック解除が終了し更に駆動レバー等がオー
バーチャージされた状態を示す断面図、図20はカート
リッジ室蓋のロック解除状態が保持されている状態を示
す断面図、図21はカートリッジ室蓋が閉じられた直後
の状態を示す断面図、図22はフィルムの送出し時の状
態を示す断面図、図23は通常撮影を行なっている状態
を示す断面図、図24はフィルム巻戻し時の状態を示す
断面図、図25はカートリッジ室蓋のロック解除等に連
動して行われる遮光扉の駆動系の状態変位を示す図、図
26は本実施の第2の形態のカメラに使用されるカート
リッジを示す斜視図、図27は図26の一部を拡大して
示す斜視図、図28は本発明の実施の第2の形態におけ
るカメラの主要部分の回路構成を示すブロック図、図2
9は本発明の実施の第2の形態におけるカメラの一連の
動作を示すフローチャートである。
【0069】尚、上記実施の第1に形態と同形状、同機
能の構成部分については同一符号を付してある。
【0070】まず、図14及び図15に主要部分の全構
成要素を示しているので、主に図14及び図15を用い
て、本発明の実施の第2の形態におけるカメラの各部材
の構成について説明する。
【0071】図14及び図15において、101はカメ
ラ本体107に固定された軸32を中心に回転可能に支
持されているカートリッジ室蓋であり、本体ピン107
とカートリッジ室蓋101のピン101aとの間に掛け
られたバネ31により反時計方向、つまりカートリッジ
室蓋101の開き方向に付勢されている。102はカー
トリッジ室蓋101に固定されている係止爪であり、図
15(a)に示す様に引掛け部102aと押上げ部10
2bを持っている。103はフックレバーであり、本体
軸107aに対して回転可能に支持されていて、カート
リッジ室蓋101が閉じられた時に係止爪102の引掛
け部102aを係止するためのフック部103aと、時
計方向の回転時にスイッチ108を押すと共に本体ピン
107dに突当たり係止位置を確保するためのストッパ
ー面103dを持っている。
【0072】104は前記フックレバー103と同様に
本体軸107aに対して回転可能に支持された駆動レバ
ーであり、ピン104とフックレバー103のピン10
3bとの間に掛けられたバネ105により、フックレバ
ー103に対して時計方向に回転するように付勢されて
いて、駆動部104bがフックレバー103の突起部1
03cによって時計方向の回転のストッパーとなってい
る。従って、駆動部104bに力が加わらない限りフッ
クレバー103と駆動レバー104とは一体的に回転で
きるようになっている。
【0073】106はフックレバー103に固定部10
6cで固定されているロックレバーであり、フックレバ
ー103の回転によって一体的に回転し、カートリッジ
室蓋101が開状態になった時にカメラ本体107の引
掛け部107eに対して図20(a)の様に引掛かるロ
ック保持106aと、フックレバー103が回転し、係
止爪102が係止解除されるまでの間に後述する図17
(a)の様に弾性変形する弾性部106bとを有してい
る。そして、図20(a)の様にフックレバー103が
カートリッジ室蓋101をロック解除状態にし、カート
リッジ室蓋101が開いている時にロックレバー106
のロック保持106aが引掛け部107eに引掛かって
おり、この状態でカートリッジ室蓋101を閉じ方向に
押し込むと、ロックレバー106のロック保持106a
を係止爪102の押上げ部102bが図21(a)の様
に押し上げ、ロックレバー106の係止を解除し、ロッ
クレバー106が再び時計方向に回転可能となるように
設定されている。
【0074】108はフックレバー103がカートリッ
ジ室蓋101が係止状態にあるかどうかを検知するため
のスイッチであり、フックレバー103が図15(a)
の位置にある時はストッパ面103dにより可動片10
8aが押され、固定片108bと接触するようになって
いる。また、図20の様にフックレバー103がロック
解除位置にある時は可動片108aは戻るので、固定片
108bとは接触せずにOFFとなる。109は実施の
第1の形態のカートリッジ在否用のスイッチ9と同じも
のであり、図15(a)の様にカートリッジ34(図2
6参照)が装填されていない時には可動片109bは本
体ストッパ107cに突当たっていて、固定片109a
は本体ストッパ107bと突当るようになっているの
で、固定片109aと可動片109bとは接触せずにO
FF状態にある。また、図21の様に、カートリッジ3
4が装填されると、該カートリッジ34の外装カバーに
より可動片109bが押されるので可動片109bと固
定片109aが接触しONするようになっている。
【0075】110はセクターレバー(図14,図15
(a)及び図25参照)であり、本体軸107fを中心
に回転可能支持されており、本体ピン107gとピン1
10aとの間に掛けられたバネ111により常に反時計
方向の回転付勢を受けている。また、セクターレバー1
10の突当て部110cがフックレバー103の突起部
103cに対して駆動レバー104の駆動部104bと
反対方向に突当るようになっていて、該セクターレバー
110の反時計方向の付勢力によってフックレバー10
3が時計方向の回転付勢力を得られるようにしてある。
さらにセクターレバー110には扇状のギア部110b
があり、図25に示す様にギア113と噛み合ってい
て、該セクターレバー110の回転によってギア113
を回転させカートリッジ34の遮光扉35の開閉を行う
ようになっている。詳しい動作は後述する。
【0076】112はカートリッジ34の遮光扉35を
開閉駆動するドライバ部材115を回転させる回転板
(図15(b),図26及び図27参照)であり、中心
にあるD形の穴112a(図27参照)に前記ドライバ
部材115のD形軸115aがギア113の穴113a
を通って圧入されており、回転板112とドライバ部材
115とが一体で回転できるようになっている、ギア1
13はドライバ部材115の軸115bに穴113aが
嵌り込むようになっていて、ドライバ部材115と回転
板112との間に狭まれているが、回転板112あるい
はドライバ部材115とは独立に軸115bを中心とし
て回転可能に支持されている。回転板112とギア11
3との間には、図27に示す様に位相ずれ吸収バネ11
4があり、回転板112のピン112bとギア113の
ピン113bとを同時に嵌り込む腕114aと114b
を持っている。
【0077】前記ドライバ部材はカートリッジ34の遮
光扉35の係合穴35aに嵌り込み、キー部115cが
キー溝35bと係合することにより遮光扉35を駆動
し、その開閉を行う。図26は遮光扉35が開いている
状態であり、ドライバ部材を反時計方向に回転すると閉
じるようになっている。また、ドライバ部材及び回転板
112は本体穴107h及び不図示の支持部材によりド
ライバ部材を中心に回転できるようになっていて、その
回転は本体穴107hのストッパ面107ha及び10
7hbとにキー部115cの側面が突当ることにより回
転規制されるようになっていて、ドライバ部材の必要以
上の回転によりカートリッジ34の遮光扉35を破壊す
ることが無いように設定してある。また、図14の様
に、セクターレバー110はギア113とのみ噛み合う
高さに設定してあるので、回転板112とは干渉しな
い。また、セクタレバー110及びバネ111は、フォ
ークギア10とストッパ16,17と遊星ギア及びその
軸14と延長軸14aとも干渉しない高さに設定してあ
る。
【0078】図28は本発明の実施の第2の形態におけ
るブロック図であり、本実施の形態に係る部分のみの回
路構成を示し、カメラの通常の機能としての測距や測光
あるいはシャッタ制御や駒の位置出し等の回路系は省略
してある。
【0079】図28において、38はカートリッジ34
に設けられたデータディスク37上のバーコードを検出
するためのフォトリフレクタ、46は給送モータ47を
駆動するモータドライバ、48はカートリッジ室蓋10
1を開けるための室蓋開成スイッチ、49はカメラの電
源である電池、116はカメラの状態を記憶したり、各
種の動作制御を行うCPUである。
【0080】以上の構成において、図15〜図24を用
いて動作説明を行う。
【0081】図15は、カートリッジ34を装填してい
ない状態でカートリッジ室蓋101が閉じられている状
態である。この状態において、カートリッジ34を装填
するためにユーザーが室蓋開成スイッチ48をONする
と、CPU116はこのONを検知し、モータドライバ
46を介して給送モータ47に通電を行ない、不図示の
減速系,ワンウェイ系及びギア列21〜26を経由して
フォークギア10に前記給送モータ47の出力がフォー
クギア10に伝わる。すると、フォークギア10は時計
方向に回転し始め、遊星ギア13のフリクションにより
該遊星ギア13と遊星レバー12とが時計方向に公転し
始め、インナーギア15のギア部15aと遊星ギア13
とが噛み合ってフリクション力による公転からギア結合
による公転に切換わり、その後駆動レバー104の駆動
部104bと遊星ギア13の軸14の下側へ延びた延長
軸14aとが当接し始めるようになる。この時の状態を
示したのが図16である。
【0082】さらにフォークギア10が時計方向に回転
すると、図17(a)の様に、延長軸14aが駆動レバ
ー104を押して行くので該駆動レバー104は駆動部
104bに押されたフックレバー103と共に反時計方
向の回転を行なっていく。また、前記フックレバー10
3の反時計方向の回転は突起部103cに突き当たって
いるセクタレバー110も同時に押えていくことにな
り、セクタレバー110は図17(b)の様にバネ11
1に抗して軸107fを中間として時計方向に回転する
ように連動していき、さらにセクタレバー110のギア
部110bと噛み合っているギア113は反時計方向に
回転していくようになる。図17(b)のフォークギア
10の回転位置では、図17(a)に示す様にフックレ
バー103の引掛け部103aとカートリッジ室蓋10
1の係止爪102の引掛け部102aとの係合状態が解
除されていないので、カートリッジ室蓋101はこの状
態では未だ開けることができない。
【0083】前述した様にフォークギア10が図15→
図16→図17というように回転していくことに伴って
駆動されるセクタレバー110の動きを示したのが、図
25の(a)→(b)→(c)である。図25(a)
は、図15に対応するセクタレバー110の位置であ
り、この状態時にはセクタレバー110と噛み合ってい
るギア113を、ドライバ部材115のキー部115c
を本体穴107hのストッパ面107ha(図27参
照)に確実に突当てたいために回転板112よりもさら
に時計方向に回転させた位相にしている。これによりギ
ア113と回転板112との位相がずれてしまうが、図
25(a)の様にギア113と回転板112との連動部
分には位相ずれ吸収バネ114が設けられているため、
ドライバ115にキー部115c等を破壊しないで位相
ずれを許容可能となっている。つまり、ギア113と回
転板112との動き(位相)は図25の(b)と(c)
では、完全に連動していて、キー部115cが本体穴1
07hのストッパ107haあるいは107hbに突当
っている状態にあり、これらの状態からさらに回転しよ
うとする様な図25(a),(d),(e)において
は、非連動となるようになっている。上記図25
(a),(d),(e)の状態では、バネ114の腕1
14aと114bとが互いに近づくように付勢力が働く
ようになっており、例えば図25(a)の時は、前述の
様にドライバ115のキー部115cを確実に本体穴1
07hのストッパ107haに突き当て、さらに付勢力
も加えられるので、カートリッジ34が装填されている
場合には遮光扉35を確実に開位置に保持することがで
きる。
【0084】また、カートリッジ室蓋101を開ける動
作の中で、図17の様にカートリッジ室蓋101が完全
にロック解除されていない時にも、図25(c)の状態
で示されるように、カートリッジ34が装填されている
場合には遮光扉35が確実に閉じている位相に設定する
ことが可能となる。
【0085】また、カートリッジ34が装填されている
時にそのカートリッジ34を取り出す場合も上述と同じ
動きを行なうことになるが、その場合でも前述の実施の
第1の形態と同様に、図15→図16→図17→図18
→図19→図20の各過程を経てカートリッジ室蓋10
1が完全にロック解除され、駆動レバー104の駆動部
104bから延長軸14aが逃げて該延長軸14aとス
トッパ17とが突き当たるまでフォークギア10は時計
方向に回転することになるが、フォークギア10のこの
時計方向の回転がフォーク11に伝わり、フィルム状態
セットを行なった位相を変化させることがないようにな
っている。
【0086】つまり、カートリッジ34のフィルム状態
セットはフォークギア10の反時計方向(巻戻し)の回
転にて停止した位相によって決定され、図15〜図20
のカートリッジ室蓋101のロック解除動作はフィルム
状態セットとは逆の時計方向(スラスト)回転にて行な
うようにしているので、つまりフォークギア10とフォ
ーク11のそれぞれの突起10aと突起11aが突き当
たった状態から離れていく方向にその回転が行なわれる
ようにしているので(回転非連動領域内の一方から他方
へフォークギア10を回転させるようにしているの
で)、フィルム状態セットを変化させることなく、カー
トリッジ室蓋10のロック解除を行うことができる。
【0087】図17の状態からフォークギア10がさら
に時計方向へ回転した状態が図18であり、この時のセ
クタレバー110と回転板112との位相を示したもの
が図25(d)である。図18の状態でカートリッジ室
蓋101の係止爪102はフックレバー103から完全
に解除され、よってカートリッジ室蓋101はバネ31
により開放される。この際、係止爪102の押上げ部1
02bが、ロックレバー106の引掛け部106aを押
さなくなるので、該ロックレバー106の引掛け部10
6aはカメラ本体107の引掛け部107eに引掛か
り、フックレバー103を解除位置にホールドできる状
態となる。よって、カートリッジ34の装填が容易なも
のとなる。
【0088】フォークギア10が時計方向にさらに回転
すると図19の状態になり、フックレバー103はさら
に反時計方向に回転し、図18でロックレバー106が
引掛け部107eにうまく引掛からなかったとしても図
19のオーバーチャージの過程を経ることにより、その
後確実にフックレバー103をホールドすることができ
る。
【0089】さらにフォークギア10が時計方向に回転
すると、図20の様に延長軸14aと駆動レバー104
の駆動部104bとの連動が外れるので、フックレバー
103は、セクタレバー110のバネ111の付勢力に
より時計方向に回転させられ、ロックレバー106の引
掛け部106aとカメラ本体107の引掛け部107e
とが引掛かる位置まで回転してホールドされるようにな
る。
【0090】ここまでの動作によりカメラのカートリッ
ジ室蓋101は開けられたので、ユーザーがカートリッ
ジ34を装填し、カートリッジ室蓋101を閉じ方向に
押し込むと、図21の状態になる。図21(a)では、
カートリッジ34が装填されたのでカートリッジ在否用
のスイッチ109がON状態となっている。また、カー
トリッジ室蓋101を閉じることにより係止爪102が
押し込まれ、係止爪102の押上げ部102bによりロ
ックレバー106の引掛け部106aが押され、引掛け
部107eから該引掛け部106aが外れる。これによ
り、フックレバー103は時計方向の回転規制が解除さ
れるのでセクタレバー110のバネ111の付勢により
時計方向に回転し、図22に示すように、係止爪102
の引掛け部102aとフックレバー103の引掛け部1
03aとが係合し、カートリッジ室蓋101が閉じ状態
にホールドされるとともにスイッチ108はONし、フ
ックレバー103のストッパ面103dがストッパピン
107dに当接して止まった状態となる。
【0091】尚、図21及び図22において、駆動レバ
ー104の駆動部104bが移動する範囲から延長軸1
4aが完全に退避していることは言うまでもない。
【0092】図21→図22の様にフックレバー103
がカートリッジ室蓋101の係止爪102を係止するよ
うに動くと、これに連動してセクタレバー110は、図
25(d)→(c)→(b)→(a)に示されるように
変化する。つまり、図25(d)では、遮光扉35のド
ライバ部材115は閉じ状態方向に付勢されている状態
であり、新しく装填されたカートリッジ34は当然遮光
扉35は閉じられているので、ドライバ部材115のキ
ー部115cと遮光扉35のキー溝35bとは位相がう
まく合わせられる。その後、カートリッジ室蓋101が
閉じられると、バネ111のためにセクタレバー110
が反時計方向に回転し、ギア113は時計方向に回転し
て、図25(c)→(b)の間で遮光扉35は「閉から
開」にされ、さらに図25(a)で開方向のオーバーチ
ャージにより、確実に遮光扉35を開位置にセットでき
る。
【0093】また、図25(e)は、前記の図19→図
20の状態に対応する状態であり、延長軸14aと駆動
部104bとの連動を自動解除するためのオーバーチャ
ージの時にもセクタレバー110はオーバーストローク
の回転を行なってしまうが、ギア113と回転板112
との間にある位相ずれ吸収バネ114により、必要以上
の回転量が加えられても吸収できるようになっている。
【0094】図23に示す様にカートリッジ在否用のス
イッチ109がONしている時にスイッチ108がON
するとCPU116はカートリッジ34が装填されたと
認識し、フォークギア10を時計方向に回転させる。こ
れにより、フォークギア10の突部10aとフォーク1
1の突部11aが当接し、フォークギア10とフォーク
11とは一体に回転するようになり、カートリッジ34
のスプール36がスラスト方向に回転し、フィルムが送
り出され、その後通常の撮影動作が行なわれる。
【0095】図22(b)の状態でスラスト駆動を行な
うが、何枚か巻上げを行なっているとカメラの不図示の
スプールによる巻取りの方がスラスト駆動よりも速くな
り、図23(b)の状態のようにフォーク11によりフ
ォークギア10が回転させられるようになる。
【0096】撮影動作が終了し、巻戻しを行なうため
に、フォークギア10を反時計方向に回転し始めている
状態を示したのが図24であり、延長軸14aが再び駆
動部104bと連動するようになるが、図17→図18
の場合とは異なり、駆動部104bはフックレバー10
3に対して作用せず、バネ105をチャージするのみと
なり、図24をピークとして、さらにフォークギア10
が反時計方向に回転すると、図19→図20の場合と同
様に延長軸14aと駆動部104bとの連動が自動解除
され、図15(b)の状態になる。
【0097】この後にカートリッジ34を取り出すため
に室蓋開成スイッチ48がONされると、フォークギア
10が時計方向に回転し、図15→図16→図17→図
18→図19→図20という動きをし、この際前述した
ようにカートリッジ室蓋101のロックが解除されて開
放されるまでにセクタレバー110の連動により遮光扉
35を確実に閉じ状態とすることができることは上記実
施第1の形態と同じである。しかし、上記実施の第1の
形態に比べ、制御するものとして給送モータ47のみ
(上記実施の第1の形態では遮光扉開閉用のモータを用
いていたが)で良く、さらにコストダウンも可能となっ
た。
【0098】図29は、本発明の実施の第2の形態のシ
ーケンスを示したフローチャートである。
【0099】ステップ#201にて、室蓋開成スイッチ
48が押されるのを待期し、ONされるとステップ#2
02へ進む。そして、ここではスイッチ108の状態を
検知するが、カートリッジ室蓋101が閉じられている
時には該スイッチ108はONしているのでステップ#
210へ進み、モータドライバ46を介して給送用モー
タ47を駆動し、その出力を不図示の減速ギア等や各ギ
ア21〜25を介して介してフォークギア10に伝え、
該フォークギア10を時計方向へ回転させる。この時の
動作としては、前述した図15〜図17の動作となる。
そして、図17(a)の様にスイッチ108がOFFす
るとステップ#202からステップ#203へ進み、フ
ォークギア10の時計方向の回転をタイマを用いて所定
時間だけさらに続行し、図17→図20の状態になるよ
うにする。
【0100】上記ステップ#203で所定時間が経過す
るとステップ#204へ進み、フォークギア10の時計
方向の回転を止める。次にステップ#205へ進み、ス
イッチ108がONされるのを待期する。これは、図2
0の状態でカートリッジ室蓋101が開けられている状
態から、図21→図22の過程を終えてカートリッジ室
蓋101が閉じられ、スイッチ108がONするのを待
期している状態である。
【0101】上記ステップ#205にてスイッチ108
がONしたことを検知するとステップ#206へ進み、
カートリッジ在否用のスイッチ109がONしているか
どうか、つまりカ−トリッジ34が装填されたかどうか
を検知する。この結果、カ−トリッジ34が装填されて
いないことを検知した場合にはステップ#207へ進
み、フォークギア10を反時計方向に回転させて、図2
2→図23→図15の動作を終えるのに十分な時間経過
後にステップ#209へ進み、フォークギア10の回転
を停止し、シーケンスを終える。
【0102】また、上記ステップ#206にてカ−トリ
ッジ34が装填されていたことを検知した場合はステッ
プ#211へ進む。そして、このステップ#211では
フォークギア10を時計方向に回転させ、フォークギア
10とフォーク11とを連動させた後に、カ−トリッジ
34のスプール36をスラスト方向に回転させ、フィル
ムをスラスト駆動する。そして、次のステップ#212
において、フォトリフレクタ38によりカ−トリッジ3
4のデータディスク37の位相検出を行なうことにより
フィルム状態を検出し、続くステップ#213におい
て、装填されているカ−トリッジ34内のフィルムは未
露光かあるいは部分露光のように使用可能フィルムなの
か、露光済かあるいは現像済のように使用できないフィ
ルムなのかを判定する。もし使用できないフィルムであ
った場合には直ちにステップ#219へ進み、フォーク
ギア10を反時計方向に回転させ、僅かにスラストされ
た(送り出された)フィルムをカートリッジ34内へ巻
戻し、次のステップ#220で巻戻しが完了されたこと
を検知できればステップ#221へ進み、フィルム状態
を上記ステップ#212にて検出された状態にセットす
る動作を行なう。そして、フィルム状態セット完了を検
知するとステップ#209へ進み、フォークギア10の
回転を止め、シーケンスを終わる。
【0103】また、上記ステップ#213で使用できる
フィルムであった場合にはステップ#214へ進み、フ
ォークギア10の時計方向の回転によるスラスト駆動の
続行中において、フォトリフレクタ38によりカートリ
ッジ34に設けられたデータディスク37上のバーコー
ドによりフィルムの感度等の情報を読み取り、次のステ
ップ#215において、撮影駒のセットを行ない、フォ
ークギア10の回転を止める。この時、未露光フィルム
であれば撮影第1駒目が所定位置にセットされ、部分露
光のフィルム時は、露光された駒の次の未露光の駒が所
定位置にセットされることになる。
【0104】次にステップ#216へ進み、ここでは通
常の撮影動作を行なうのであるが、この実施の形態にお
いては特に関係ないのでその説明は省略する。次のステ
ップ#217及びステップ#218において、マニュア
ル巻戻しスイッチ117がONされるか、あるいは、最
終駒の撮影が終了するかのいずれかを検知するとステッ
プ#219へ進み、フォークギア10を反時計方向に回
転してフィルムの巻戻しを行ない、続くステップ#22
0で巻戻し完了を検知できればステップ#221へ進
む。ステップ#221においては、マニュアル巻戻しス
イッチ117が押されて巻戻しをされた場合には「部分
露光済」に、最終駒の撮影が終了してからの巻戻しの場
合には「露光済」に、フィルム状態をセットする動作を
行なう。そして、フィルム状態セット完了を検知すると
ステップ#209へ進み、フォークギア10を止め、シ
ーケンスを終わる。
【0105】(実施の第3の形態)図30は本発明の実
施の第3の形態に係る主要部分の構成を示す斜視図であ
り、図1等と同形状,同機能の部分については同一符号
を付してある。
【0106】図30において、119はフォークギア1
0と噛み合っている遊星ギア13を保持する遊星レバー
で、共通接片120が該遊星レバー119に固定されて
おり、フォークギア10の回転により遊星レバー119
がフォークギア10の回りを公転する時に、遊星レバー
119の位置を共通接片120とプリント板118との
関係より検出し、公転位置の制御をしようとするもので
ある。詳しくは、プリント板118上にあるパターンの
うち、共通パターン118aに接触片120a,120
bが接触摺動し、位置パターン118b,118c,1
18dに接触片120c,120dが接触摺動できるよ
うに、フォーク11に対して同心円上にパターンが形成
されている。そして、共通パターン118aとそれぞれ
の位置パターンのうちの一つが共通接片120と接触す
る状態を検知することにより、前述した様に遊星レバー
119の位置の検出及びその位置制御を行うようにして
いる。
【0107】実施の第1及び第2の形態においては、フ
ォークギア10の回転方向の切換えに際し、タイマにて
その切換えを行なっていたが、図30の様な構成の遊星
レバー119を使用することにより、確実に切り換わり
状態を検知でき、無駄な動作を防止できるだけでなく、
故障検知によりその警告表示等を行うことが可能にな
る。さらに、中間パターン118dを設けることによ
り、実施の第1の形態の図5の位置でフォークギア10
を止めることが可能となり、カートリッジ室蓋1を閉じ
る時に係止爪2によってフックレバー3を斜面2b,3
bによって逃がす必要がなく、非常に少ない力でカート
リッジ室蓋1を閉じることも可能となる。勿論この場
合、カートリッジ室蓋1を図5の状態で閉じるとスイッ
チ8が押され、ONした時点でフォークギア10を時計
方向へ回転させることにより、係止爪2をフックレバー
3により係止することができることになる。
【0108】図31は、遊星レバー119及び共通接片
120とプリント基板118とによる遊星レバー119
の位置検出ができるようにした際の、本発明の実施の第
3の形態におけるシーケンスを示すフローチャートであ
り、図29と同じ動作を行なう部分は同一のステップ番
号を付し、その説明は省略する。尚、カメラの構成は実
施の第2の形態と同様であるものであるが、フックレバ
ー103に固定されているロックレバー106が(実施
の第1の形態と同様に)設定されていないものとする。
【0109】このシーケンスにおいて、ステップ#30
1におけるスイッチ201は、共通パターン118aと
位置パターン118dとが共通接片120によりショー
トされた時にONとなるものであり、このスイッチ20
1のONにより図5あるいは図18に達した状態になる
のでステップ#204へ進むことになる。
【0110】次のステップ#204ではフォークギア1
0を停止させ、続くステップ#205では、カートリッ
ジ室蓋1あるいは101が開いている状態なのでスイッ
チ108はOFFしており、ここではそのONを待機し
ている。つまり、カートリッジ室蓋1あるいは101が
閉じられるのを待機している。その後、カートリッジ室
蓋1あるいは101が閉じられ、スイッチ108がON
になると、ステップ#303へ進み、カートリッジ室蓋
101をロックするためにフォークギア10を時計方向
に回転するために給送モータ47に通電し、図5→図6
→図8、あるいは、図18→図19→図22という動作
を行い、次のステップ#304において、共通パターン
118aと位置パターン118cとが共通接片120に
よりショートされるのを待機、つまりスイッチ203が
ONするのを待機し、該スイッチ203がONすること
によりステップ#305へ進む。
【0111】この様にスイッチ203を設けた構成にす
ることにより、フックレバー3を中間位置の図5あるい
は図18のアンロック状態から遊星ギア13の軸14が
駆動レバー4の駆動部4bに係合しなくなったロック状
態に移動したことが検知できるので、上記実施の第1及
び第2の形態の様にタイマ制御のような制御を行う必要
がなくなる。
【0112】次のステップ#305では、直ちにフォー
クギア10の回転を停止させ、ステップ#206へ進
む。
【0113】ステップ#302あるいは#306におけ
るスイッチ202は、共通パターン118aと位置パタ
ーン118bとが共通接片120によりショートされた
時にONとなるものであり、ステップ#220で巻戻し
完了後、該スイッチ202のONを確認することによ
り、図15に達した状態を検知できるので次のステップ
#221以降へと進むことになる。ステップ#306の
時も同様に、図15の状態になったことを検知できるの
で、タイマ制御のような制御を行う必要がなくなる。
【0114】(実施の第4の形態)図32〜図37は本
発明の実施の第4の状態に係わる図であり、図32は本
発明の実施の第4の形態に係る主要部分の構成要素を示
す断面図、図33は図32の状態からフォークギアを時
計方向に回転して駆動レバー等を反時計方向に回転させ
た時の状態を示す断面図、図34は図33よりさらにフ
ォークギアを反時計方向に回転させた状態を示す断面
図、図35は操作つまみのロックを解除しカートリッジ
室蓋をいつでも開けられるアンロック状態にした時の状
態を示す断面図、図36は図35の状態より操作つまみ
をスライドさせカートリッジ室蓋の開操作が進んでカー
トリッジ室蓋が開く直前の状態を示す断面図、図37は
カートリッジ室蓋が開いた時の状態を示す断面図、図3
8はフィルム巻戻し時の状態を示す断面図である。
【0115】尚、上記実施の第1の形態と同形状,同機
能の部分については同一符号を付してある。また、フォ
ークギアへ動力を伝達する機構やフィルムの送出し及び
巻上げ、フィルムの巻上げ、更にはカートリッジのフィ
ルム状態表示のセット等は、上記実施の第1の形態と同
様であるので、それらの詳細説明は省略する。
【0116】まず、図32が主要部分の全構成要素を含
んだ図であるので、この図を用いて本発明の実施の第4
の形態におけるカメラの各部材の構成について説明す
る。
【0117】図32において、201はカメラ本体20
9の軸209hを中心として回転可能に支持されたセッ
トレバーであり、軸209iと軸201cとの間に掛け
られたトーションバネ6によって時計方向に回転付勢さ
れている。このセットレバー201の時計方向の回転規
制は軸209jにより行われる。202は軸209a,
209bにその長穴202b,202cが嵌合して図中
左右方向にスライド可能に支持されたストップレバーで
あり、引掛部202dと軸209bとの間に掛けられた
バネ203により、常に図中左方向に付勢されている。
また、ストップレバー202は図中紙面の裏側方向に延
びた軸202aを有しており、セットレバー201の端
面201aと当接するようになっている。204は軸2
09cに回転可能に支持されたラッチ爪であり、その立
曲げ部204bと軸209dとの間に掛けられたトーシ
ョンバネ205により時計方向に回転付勢され、軸20
9cで止まっている。このラッチ爪204の係止部20
4aはストップレバー202が図中右方向にスライドす
る際に、係止凸部202eと当接するようになってい
る。
【0118】206は操作つまみであり、軸209f,
209gにその長穴206a,206bが嵌合して、図
中上下方向にスライド可能に支持されている。また、こ
の操作つまみ206は、バネ掛け部206hと軸209
gとの間に掛けられたバネ207により図中上方向に付
勢されている。206dはカートリッジ室蓋1を開ける
時に操作される操作部であり、該操作部206dを図中
下方に押し下げて操作つまみをバネ207に抗してスラ
イドさせると、カートリッジ室蓋1のフック爪208を
係止しているフック206eが図中下方向に退避し、カ
ートリッジ室蓋1のロック解除がなされ、開けることが
可能になる。しかし、図32(a)の様にストップレバ
ー202がストップ位置にある時は、操作つまみ206
のストッパ面206fとストップレバー202の立曲げ
部202fとが突き当たるようになっている為、カート
リッジ室蓋1を開けることはできない。
【0119】また、206cは係止爪であり、操作つま
み206を下方向にスライドしていくことによりその弾
性変形部206iが変形し、その後に凸部209eに突
き当たり、バネ207に抗して操作つまみ206をカー
トリッジ室蓋1を開ける状態に保持できる。また、カー
トリッジ室蓋1が閉じられる際には、フック爪208の
突当て部208aが前記係止爪206cを押し上げ、そ
の後凸部209eを乗り越えると、バネ207により操
作つまみ206が上方向にスライドし、フック部206
eがフック爪208と係合し、カートリッジ室蓋1の閉
じが完了する。また、端面206jは下方向にスライド
した時に、ラッチ爪204の立曲げ部204bと当接す
るようになっている。
【0120】駆動レバー4は、実施の第1の形態と同様
に、軸209hに回転可能に支持され、バネ5によりセ
ットレバー201に対して反時計方向に付勢されてお
り、駆動部4bがセットレバー201の当接部201d
に当たって反時計方向の回転規制を行っている。また、
駆動部4bがフォークギア10によって駆動される遊星
ギア13の軸14により駆動されるようになっている点
も、上記実施の第1の形態と同様である。
【0121】以上の構成において、動作説明を行う。
尚、操作つまみ206は、図32,図36,図37では
二点鎖線で示し、他の図33〜図35及び図38では、
図面の繁雑化をを防ぐ為に省略してある。
【0122】まず、図32は、撮影が終了してフィルム
の巻戻しの後、カートリッジに設けられたフィルム状態
を表示する表示部のセットが完了した状態である。図3
2(a)の状態では、カートリッジ室蓋1を開けようと
して操作つまみ206を下方向の押し下げようとして
も、ストッパ面206fがストップレバー202の立曲
げ部202fに突き当たるので、開けられない。つま
り、操作つまみ206はロック状態に保持されている。
【0123】図33は、フィルム状態セットが完了した
後に、再びフィルムの送出し方向(スラスト方向)にフ
ォークギア10を回転させ、遊星ギア13の軸14によ
り駆動レバー4及びセットレバー201を反時計方向に
回転させている途中である。
【0124】セットレバー201が反時計方向に回転す
ると、端面201aに当接しているストップレバー20
2の軸202aをバネ203に抗して図中右方向に押
し、ストップレバー202が右方向へスライドして係止
凸部202eがラッチ爪204をバネ205に抗して反
時計方向に回転させるようになる。さらにセットレバー
201が反時計方向に回転すると、図34の様に係止凸
部202eがラッチ爪204の係止部204aを乗り越
えるので、ラッチ爪204はバネ205により図32の
状態と同じ位置に戻る。さらにフォークギア10が回転
し、実施の第1の形態と同様に遊星ギア13の軸14
(14a)が駆動レバー4から外れた状態が図35であ
る。
【0125】図35では、セットレバー201はバネ6
により図32の状態に戻っているが、ストップレバー2
02はラッチ爪204の係止部204aと係止凸部20
2eとが当接するようになるので、前記セットレバー2
01による右方向の駆動力がなくなっても、バネ203
による図中左方向のスライドは図35の状態で保持され
るようになる。従って、図35の状態では、操作つまみ
206のロックが解除された状態となっているので、操
作つまみ206を下方向にスライドすることができ、こ
の下方向へのスライド時に係止爪206cが凸部209
eに当接してその弾性変形部206iが変形し、凸部2
09eを乗り越える途中を示したのが図36である。
【0126】さらに操作つまみ206が下方向にスライ
ドしていくと、その端面206jがラッチ爪204の立
曲げ部204bを押し、ラッチ爪204をバネ205に
抗して反時計方向に回転させ、係止部204aがストッ
プレバー202の係止凸部202eを係止しなくなり、
ストップレバー202の左方向のスライドができるよう
になる。但し、図36の状態ではカートリッジ室蓋1の
フック爪208はフック部206eから完全には解除さ
れないので、未だ開かない。
【0127】更に操作つまみ206が下方向にスライド
していくと、図37の様に、フック爪208はフック部
206eから完全に開放されるので、カートリッジ室蓋
1は開けられる。すると、フック爪208の突当て部2
08aが左方向に逃げるので、係止爪206cが凸部2
09eを乗り越えて弾性変形部206iにより再び図3
7の位置に戻ると、該係止爪206cが凸部209eの
下面と当接可能な状態になるので、バネ207に抗して
操作つまみ206は図37より僅かに上方向にスライド
した位置で止められる。この図37が、カートリッジ室
蓋1の開状態で、閉じの待機状態である。また、ストッ
プレバー202はラッチ爪204から解除され、バネ2
03により左方向へスライドされるが、操作つまみ20
6の端面206gと立曲げ部202fとが当接し、操作
つまみ206のロック位置の手前で止められている。
【0128】図37の状態からカートリッジ室蓋1が閉
じられると、フック爪208の突当て部208aが係止
爪206cを押し上げて凸部209eを乗り越え可能な
位置に変位させると、バネ207により操作つまみ10
6は上方向にスライドするようになる。これにより、フ
ック部206eがフック爪208と係合し、カートリッ
ジ室蓋1のロック状態を形成し、又端面206gも上方
向に移動するので、ストップレバー202は操作つまみ
206のロック位置である図32の状態まで左方向へス
ライドして止まる。ラッチ爪204も端面206jが上
方向へ移動するので、バネ205により時計方向に回転
し、図32の待機状態に戻る。
【0129】図38は、図37からカートリッジ室蓋1
が閉じられ、フィルム給送が終了し、巻戻しが開始され
た状態を示しており、実施の第1の形態と同様に、フォ
ークギア10のフィルム巻上げ(スラスト)方向から巻
戻し方向への切換え時には、駆動レバー4のみが動かさ
れるだけであり、セットレバー201及びストップレバ
ー202は図32と同様に、操作つまみ206のロック
状態を保持できるようになっている。
【0130】上記の様に、カートリッジ室蓋1の開閉を
操作つまみ206で行う構成のものであっても、フォー
クギア10のフィルム巻戻し方向からスラスト方向への
回転切換え時に、前記操作つまみによってカートリッジ
室蓋1のロック解除を行うことができるので、カートリ
ッジよりフィルムが引き出されている際に、不用意な操
作等によってカートリッジ室蓋1が開いてしまい、フィ
ルムを無駄にしてしまうといったことを無くすことがで
きる。
【0131】(発明と実施の形態の対応)上記実施の各
形態において、カートリッジ室蓋1,101が本発明の
カートリッジ室蓋に、フックレバー3,103が本発明
のロック部材に、フォーク11が本発明のフォークに、
給送モータ47が本発明の給送モータに、フォークギア
10が本発明の回転部材に、ロックレバー106及び引
掛け部107eが本発明の保持手段に、遊星レバー1
2,遊星ギア13,軸14が本発明の遊星ギア機構に、
フォトリフレクタ38が本発明のフィルム状態読取手段
に、操作つまみ206が本発明の操作つまみに、それぞ
れ相当する。
【0132】以上が実施の形態の各構成と本発明の各構
成の対応関係であるが、本発明は、これら実施の形態の
構成に限定されるものではなく、請求項で示した機能、
又は実施の形態がもつ機能が達成できる構成であればど
のようなものであってもよいことは言うまでもない。
【0133】(変形例)上記の実施の各形態において
は、フィルムの先端部まで巻き込んだフィルムカートリ
ッジを使用する例を示しているが、従来より市販されて
いるいわゆる135フィルム(カメラのスプールに引っ
掛けることが可能な様に先端部が引き出されているフィ
ルム)を持つフィルムカートリッジに対しても、同様の
効果を得ることができるものである。
【0134】また、フォークギア10とフォーク11と
の回転に関して、これらの回転が連動しない回転非連動
領域を形成する様に構成していたが、上記のいわゆる1
35フィルムを持つフィルムカートリッジや、フィルム
状態表示部を有しないフィルムカートリッジを用いるカ
メラについては、上記回転非連動領域を必ずしも必要と
するものではない。
【0135】また、カメラには必ず具備されるフィルム
給送ギア系の最終段に配置されるフォークギア10に対
して、カートリッジ室蓋1のロックを解除するための遊
星ギア機構を設けているが、これに限定されるものでは
なく、フォークギア10の例えば1つ手前のギアに対し
て設けたり、フォークギア10とフォーク11との間に
1〜2枚の伝達ギアを配置し、該伝達ギアに対して設け
るようにしてもよい。何れにしてもフォークギア10の
駆動系でカートリッジ室蓋1のロックを解除を行えるの
で、該ロック解除のための機構を簡単なものにすること
ができる。
【0136】また、本発明は、カートリッジの装填また
は排出方向が実施の形態に記載の様にカメラ下方から装
填または排出されるものに限られるものではない(例え
ば、カメラ上方または側方でもよい)。
【0137】また、本発明は、カートリッジが実施の形
態に記載のようにその軸方向から装填または排出される
ものに限られるものではない。
【0138】また、本発明は、以上の実施の形態に記載
以外の形態の可動遮光扉またはそのようなものを備えた
カートリッジを使用するものに対しても適用できるもの
である。
【0139】また、本発明は、フィルム以外の画像記録
媒体であっても適用できるものである。
【0140】また、本発明は、以上の実施の形態に記載
のカートリッジ以外の形式のカートリッジやフィルム以
外の画像記録媒体を有するカートリッジ、更にはその他
の種類のカートリッジや電池等のカートリッジ以外の装
填または排出物であっても適用できるものである。
【0141】また、以上の実施の形態のソフト構成とハ
ード構成は、適宜置き換えることができるものである。
【0142】本発明は、以上の実施の各形態、又はそれ
らの技術を適当に組み合わせた構成にしてもよい。
【0143】また、本発明は、クレームまたは実施の形
態の構成の全体もしくは一部が、一つの装置を形成する
ようなものであっても、他の装置と結合するようなもの
であっても、装置を構成する要素となるようなものであ
ってもよい。
【0144】また、本発明は、一眼レフカメラ、レンズ
シャッタカメラ、ビデオカメラ等種々の形態のカメラ、
更にはカメラ以外の光学機器やその他の装置、更にはそ
れらカメラや光学機器やその他の装置に適用される装
置、又はこれらを構成する要素に対しても適用できるも
のである。
【0145】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カートリッジ室蓋を開閉する為の専用のモータを備える
ことなく、回転部材の回転方向の切換え時に、カートリ
ッジ室蓋の自動ロック解除を行えるようにしたり、カー
トリッジ室蓋のロック解除は、前記回転部材のフィルム
巻戻し方向からフィルム送出し方向への回転の切換え時
にのみ行えるようにしているため、構成の簡素化、低コ
スト化を達成つつ、フィルムカートリッジよりフィルム
が引き出されている際に不用意にカートリッジ室蓋が開
いてしまうといったことを無くしたカメラのカートリッ
ジ室蓋開閉装置を提供できるものである。
【0146】また、本発明によれば、回転部材のフィル
ム巻戻し方向からフィルム送出し方向への回転の切換え
時、つまりカートリッジ室蓋のロック解除が行われてい
る際に、フォークが回転しないようにしているため、カ
ートリッジ室蓋のロック解除時にフィルムが露光してし
まうことを確実に防ぐことができ、又フィルム状態表示
部を持つフィルムカートリッジに対しては、カートリッ
ジ室蓋のロック解除時にフィルム状態表示の設定状態が
変化してしまい、該フィルムカートリッジのフィルム状
態を適正に読み取ることができなくなることを防止でき
るカメラのカートリッジ室蓋開閉装置を提供できるもの
である。
【0147】また、本発明によれば、カートリッジ室蓋
のロックが解除された場合、カートリッジ室蓋が閉じら
れるまではカートリッジ室蓋の開放状態を保持するよう
にしているため、フィルムカートリッジの装填を容易に
できるカメラのカートリッジ室蓋開閉装置を提供できる
ものである。
【0148】また、本発明によれば、給送モータから回
転部材までの途中で出力を取り出して(動力分割して)
カートリッジ室蓋のロック解除を行う機構にするのでは
なく、カメラには必ず具備されるフィルム給送ギア系の
最終段に配置される回転部材に直接、あるいは回転部材
の例えば一つ手前の伝達ギアに対して、あるいは回転部
材とフォークの間に追加した1〜2枚の伝達ギアに対し
て、遊星ギア機構を設け(何れにしても回転部材等の駆
動系に設け)、該遊星ギア機構によりカートリッジ室蓋
のロックを解除するための機構を構成しているため、該
機構を簡単にでき、又回転部材の回転制御を容易にした
カメラのカートリッジ室蓋開閉装置を提供できるもので
ある。
【0149】また、本発明によれば、遊星ギア機構の一
方から他方への公転位置制御を、タイマにより制御する
のではなく、直接その位置を検出することで行うように
したり、任意の位置での停止も可能な構成にしているた
め、遊星ギア機構の公転状態を正確に知ることができる
と共に、所望の位置での遊星ギア機構の公転を停止させ
ることができるカートリッジ室蓋開閉装置を提供しよう
とするものである。
【0150】また、本発明によれば、遊星ギア機構の公
転中に遊星ギアと噛合するインナーギアを有しているた
め、遊星ギア機構の公転力を大きなものとし、カートリ
ッジ室蓋のロック解除を確実に行えるカートリッジ室蓋
開閉装置を提供できるものである。
【0151】また、本発明によれば、回転部材のフィル
ム巻戻し方向からフィルム送出し方向への回転の切換え
時にのみ、前記操作つまみによる前記カートリッジ室蓋
のロック解除操作を許容するようにしているため、構成
の簡素化、低コスト化を達成つつ、フィルムカートリッ
ジよりフィルムが引き出されている際に不用意にカート
リッジ室蓋が開いてしまうといったことを無したカメラ
のカートリッジ室蓋開閉装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態に係るカメラのカー
トリッジ室及びその近傍の構成を示す断面図である。
【図2】図1の要部を示す断面図である。
【図3】図2の状態からカートリッジ室蓋のロック解除
動作開始直後の状態を示す断面図である。
【図4】図3よりさらにカートリッジ室のロック解除動
作が進んだ状態を示す断面図である。
【図5】図4よりさらにカートリッジ室蓋のロック解除
動作が進みカートリッジ室蓋開が可能な状態を示す断面
図である。
【図6】図1等に示すカートリッジ室蓋のロック解除動
作の終了直前の状態を示す図である。
【図7】図1等に示すカートリッジ室蓋のロック解除動
作が終了し、フォークギアの時計方向の開転が止められ
た状態を示す断面図である。
【図8】本発明の実施の第1の形態に係るカメラにおい
てカートリッジを装填し、通常撮影を行なっている状態
を示す断面図である。
【図9】本発明の実施の第1の形態に係るカメラにおい
てフィルム巻戻しのし始めの状態を示す断面図である。
【図10】本実施の第1の形態のカメラに使用されるカ
ートリッジを示す斜視図である。
【図11】図10のカートリッジの底面のフィルム状態
を示す表示部について説明するための図である。
【図12】本発明の実施の第1の形態におけるカメラの
主要部分の回路構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の実施の第1の形態におけるカメラの
一連の動作を示すフローチャートである。
【図14】本発明の実施の第2の形態に係るカメラのカ
ートリッジ室及びその近傍の構成を示す断面図である。
【図15】図14の要部を示す断面図である。
【図16】図15の状態からカートリッジ室蓋のロック
解除動作の途中の状態を示す断面図である。
【図17】本発明の実施の第2の形態に係るカメラにお
いてカートリッジ室蓋のロック解除終了直前の状態を示
す断面図である。
【図18】本発明の実施の第2の形態に係るカメラにお
いてカートリッジ室蓋のロック解除が完了した状態を示
す断面図である。
【図19】本発明の実施の第2の形態に係るカメラにお
いて駆動レバー等がオーバーチャージされた状態を示す
断面図である。
【図20】本発明の実施の第2の形態に係るカメラにお
いてカートリッジ室蓋のロック解除が終了しロック解除
状態が保持されている状態を示す断面図である。
【図21】本発明の実施の第2の形態に係るカメラにお
いてカートリッジ室蓋が閉じられた直後の状態を示す断
面図である。
【図22】本発明の実施の第2の形態に係るカメラにお
いてフィルムの送出し時の状態を示す断面図である。
【図23】本発明の実施の第2の形態に係るカメラにお
いて通常撮影を行なっている状態を示す断面図である。
【図24】本発明の実施の第2の形態に係るカメラにお
いてフィルム巻戻しのし始めの状態を示す断面図であ
る。
【図25】本発明の実施の第2の形態に係るカメラにお
いてカートリッジ室蓋のロック解除等に連動して行われ
る遮光扉の駆動系の状態変位を示す図である。
【図26】本実施の第2の形態のカメラに使用されるカ
ートリッジを示す斜視図である。
【図27】図26の一部を拡大して示す斜視図である。
【図28】本発明の実施の第2の形態におけるカメラの
主要部分の回路構成を示すブロック図である。
【図29】本発明の実施の第2の形態におけるカメラの
一連の動作を示すフローチャートである。
【図30】本発明の実施の第3の形態に係る主要部分の
構成を示す斜視図である。
【図31】本発明の実施の第3の形態に係るカメラの一
連の動作を示すフローチャートである。
【図32】本発明の実施の第4の形態に係る主要部分の
構成要素を示す断面図である。
【図33】図32の状態からフォークギアを時計方向に
回転して駆動レバー等を反時計方向に回転させた時の状
態を示す断面図である。
【図34】図33よりさらにフォークギアを反時計方向
に回転させた状態を示す断面図である。
【図35】本発明の実施の第4の形態に係るカメラにお
いて操作つまみのロックが解除され、操作つまみがいつ
でも操作できる状態を示す断面図である。
【図36】操作つまみの操作により図35の状態よりカ
ートリッジ室蓋の開操作が進んでカートリッジ室蓋が開
く直前の状態を示す断面図である。
【図37】本発明の実施の第4の形態に係るカメラにお
いてカートリッジ室蓋が開いた時の状態を示す断面図で
ある。
【図38】本発明の実施の第4の形態に係るカメラにお
いてフィルム巻戻しのし始めの状態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1,101 カートリッジ室蓋 2,102 係止爪 3,103 フックレバー 4,104 駆動レバー 10 フォークギア 11 フォーク 12,119 遊星レバー 13 遊星ギア 15 インナーギア 34 カートリッジ 38 フォトリフレクタ 39〜42 フィルム状態用の表示部 44,116 CPU 47 モータ 106 ロックレバー 107e 引掛け部 118 プリント板 120 共通接片 201 セットレバー 202 ストップレバー 204 ラッチ爪 206 操作つまみ 208 フック爪

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カートリッジ室蓋をロックするロック部
    材と、フィルムカートリッジのフィルム巻取りスプール
    に給送モータからの出力を伝達する回転部材とを有し、
    前記フォークの回転により、フィルムカートリッジから
    フィルムの送出しあるいはフィルムの巻戻しを行うよう
    にしたカメラのカートリッジ室蓋開閉装置において、 前記回転部材のフィルム巻戻し方向からフィルム送出し
    方向への回転の切換え時に、前記ロック部材による前記
    カートリッジ室蓋のロックを解除し、前記回転部材のフ
    ィルム送出し方向からフィルム巻戻し方向への回転の切
    換え時には、ロック状態を保持したままとすることを特
    徴とするカメラのカートリッジ室蓋開閉装置。
  2. 【請求項2】 前記回転部材は、前記フォークと一体的
    に構成され、給送モータからの出力を前記フォークに伝
    達することを特徴とする請求項1記載のカメラのカート
    リッジ室蓋開閉装置。
  3. 【請求項3】 前記回転部材は、前記フォークに係合
    し、給送モータからの出力を前記フォークに伝達するこ
    とを特徴とする請求項1記載のカメラのカートリッジ室
    蓋開閉装置。
  4. 【請求項4】 前記フォークと前記回転部材との間に
    は、前記回転部材の回転が前記フォークに伝わらない回
    転非連動領域が形成されており、 前記カートリッジ室蓋のロック解除は、前記回転非連動
    領域内における、前記回転部材のフィルム巻戻し方向か
    らフィルム送出し方向への回転の切換え時に行われるこ
    とを特徴とする請求項3記載のカメラのカートリッジ室
    蓋開閉装置。
  5. 【請求項5】 前記カートリッジ室蓋のロックが解除さ
    れた場合、前記ロック部材をアンロック位置に保持する
    保持手段を有したことを特徴とする請求項1又は4記載
    のカメラのカートリッジ室蓋開閉装置。
  6. 【請求項6】 前記カートリッジ室蓋が閉じられた際に
    は、前記保持手段による前記ロック部材のアンロック位
    置での保持を解除することを特徴とする請求項5記載の
    カメラのカートリッジ室蓋開閉装置。
  7. 【請求項7】 前記回転部材の回転に伴って公転する遊
    星ギア機構を有し、該遊星ギア機構により前記ロック部
    材による前記カートリッジ室蓋のロックを解除すること
    を特徴とする請求項1又は4記載のカメラのカートリッ
    ジ室蓋開閉装置。
  8. 【請求項8】 前記遊星ギア機構は、前記回転部材の回
    転に伴って所定範囲内において一方から他方へ公転する
    ものであり、その公転時に遊星レバーが前記ロック部材
    に当接し、前記ロック部材をロック状態からアンロック
    状態へと変化させていくことを特徴とする請求項7記載
    のカメラのカートリッジ室蓋開閉装置。
  9. 【請求項9】 前記遊星ギア機構の遊星レバーは、前記
    カートリッジ室蓋のロック解除の完了までの公転時には
    前記ロック部材と当接状態にあり、前記カートリッジ室
    蓋のロック解除が完了した後の公転時には前記ロック部
    材と非当接状態になることを特徴とする請求項8記載の
    カメラのカートリッジ室蓋開閉装置。
  10. 【請求項10】 前記遊星ギア機構の公転量は、前記回
    転非連動領域を回転する前記回転部材の回転量よりも少
    ないことを特徴とする請求項8又は9記載のカメラのカ
    ートリッジ室蓋開閉装置。
  11. 【請求項11】 前記遊星ギア機構の公転位置を検出す
    る公転位置検出手段を有したことを特徴とする請求項8
    又は9記載のカメラのカートリッジ室蓋開閉装置。
  12. 【請求項12】 前記遊星ギア機構の公転中に遊星ギア
    と噛合するインナーギアを有したことを特徴とする請求
    項7記載のカメラのカートリッジ室蓋開閉装置。
  13. 【請求項13】 前記フィルムカートリッジに備わった
    フィルム状態表示部よりフィルムの状態を読み取るフィ
    ルム状態読取手段を有し、 前記フィルム状態読取手段は、前記回転部材のフィルム
    送出し方向の回転時にフィルムの状態を読み取ることを
    特徴とする請求項1記載のカメラのカートリッジ室蓋開
    閉装置。
  14. 【請求項14】 前記フィルム状態読取手段は、前記回
    転非連動領域外における前記回転部材のフィルム送出し
    方向の回転時にフィルムの状態を読み取ることを特徴と
    する請求項13記載のカメラのカートリッジ室蓋開閉装
    置。
  15. 【請求項15】 カートリッジ室蓋をロックする為の操
    作つまみと、フィルムカートリッジのフィルム巻取りス
    プールと係合するフォークに給送モータからの出力を伝
    達する回転部材とを有し、前記フォークの回転により、
    フィルムカートリッジからフィルムの送出しあるいはフ
    ィルムの巻戻しを行うようにしたカメラのカートリッジ
    室蓋開閉装置において、 前記回転部材のフィルム巻戻し方向からフィルム送出し
    方向への回転の切換え時に、前記操作つまみによる前記
    カートリッジ室蓋のロック解除操作を許容するようにし
    たことを特徴とするカメラのカートリッジ室蓋開閉装
    置。
  16. 【請求項16】 前記回転部材は、前記フォークと一体
    的に構成され、給送モータからの出力を前記フォークに
    伝達することを特徴とする請求項15記載のカメラのカ
    ートリッジ室蓋開閉装置。
  17. 【請求項17】 前記回転部材は、前記フォークに係合
    し、給送モータからの出力を前記フォークに伝達するこ
    とを特徴とする請求項15記載のカメラのカートリッジ
    室蓋開閉装置。
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