JP2003215625A - 液晶セルユニット、液晶装置、液晶装置の製造方法、並びに電子機器 - Google Patents

液晶セルユニット、液晶装置、液晶装置の製造方法、並びに電子機器

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JP2003215625A
JP2003215625A JP2002014479A JP2002014479A JP2003215625A JP 2003215625 A JP2003215625 A JP 2003215625A JP 2002014479 A JP2002014479 A JP 2002014479A JP 2002014479 A JP2002014479 A JP 2002014479A JP 2003215625 A JP2003215625 A JP 2003215625A
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Yoichi Momose
洋一 百瀬
Nobutaka Urano
信孝 浦野
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極等の欠陥検査を簡略化することが可能な
手段を提供する。 【解決手段】 本発明の液晶セルユニットは、上側透明
電極13が形成された上側基板形成領域11を有する上
側基板母材と、下側透明電極23が形成された下側基板
形成領域21を有する下側基板母材とが貼着されてな
り、下側透明電極23の延在方向の一方側と他方側に、
上側基板母材と下側基板母材との間で下側透明電極23
と電気的な接続を行う検査用上下導通部71、91が設
けられ、下側透明電極23は1本毎に交互に検査用上下
導通部71と91にそれぞれ接続されるとともに、検査
用上下導通部71、91を介して下側透明電極23と電
気的に接続された検査用引き廻し配線72、92が検査
用上下導通部71、91から各々導出して形成され、更
に複数の検査用引き廻し配線72、92を結合して配線
した検査用導電部80、100が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶セルユニッ
ト、液晶装置、液晶装置の製造方法、並びに電子機器に
係り、特に、液晶装置を製造する際の検査工程を簡略化
する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯電話等の電子機器に搭載される直視
型表示装置等として用いられる液晶装置は、液晶層を挟
持して対向配置された第1の基板と第2の基板とがシー
ル材を介して貼着されて概略構成されている。一般に、
複数の液晶装置を同時に製造し、製造プロセスの簡略化
を図るために、液晶装置は、第1の基板を複数切り出す
ことが可能な第1の基板母材と、第2の基板を複数切り
出すことが可能な第2の基板母材を用いて製造されてい
る。本明細書では、第1の基板母材において、最終的に
第1の基板が形成される領域のことを「第1の基板形成
領域」、第2の基板母材において、最終的に第2の基板
が形成される領域のことを「第2の基板形成領域」と称
す。
【0003】以下、従来の液晶装置の製造方法の一例と
して、第1の基板と第2の基板の双方が、ストライプ状
に形成された複数の電極を具備するパッシブマトリクス
型液晶装置の製造方法について簡単に説明する。はじめ
に、第1の基板母材の各第1の基板形成領域と、第2の
基板母材の各第2の基板形成領域に、電極や配向膜等の
必要な要素を形成する。次に、第1の基板母材の各第1
の基板形成領域と、第2の基板母材の各第2の基板形成
領域とを未硬化のシール材を介して貼着した後、シール
材を硬化することにより、複数の液晶セルが一体化され
た液晶セルユニットを製造する。なお、この工程におい
て、シール材の一部には、液晶を注入するための液晶注
入部が形成される。
【0004】次に、液晶セルユニットを、すべての液晶
注入部が最端部に位置するように切断し、複数の液晶セ
ルが一方向に配列した短冊状の液晶セルユニットに分割
する。次いで、短冊状の液晶セルユニットの各液晶セル
に、真空注入法等により、液晶を注入し、液晶層を形成
した後、液晶注入部を封止材により封止する。次に、短
冊状の液晶セルユニットを切断し、複数の液晶セルに分
割した後、各液晶セルについて、電極の欠陥、必要とさ
れる電極間での電気的接続不良(導通不良)、表示上の
欠陥の有無を検査する。最後に、各液晶セルの外側に偏
光子、位相差板等の光学素子を貼着することにより、複
数のパッシブマトリクス型液晶装置を同時に製造するこ
とができる。
【0005】このように、従来のパッシブマトリクス型
液晶装置の製造方法においては、個々の液晶セルに分割
した後、各液晶セルについて電極の欠陥、導通不良、表
示上の欠陥の有無を検査している。ここで、これらの電
極の欠陥検査方法としては、例えば、複数本の検査用プ
ローブを、隣接する複数本の電極に接触させ、電気的特
性を計測することにより、電極のパターン欠陥や導通不
良を検出する方法や、第1の基板に形成されたすべての
電極、第2の基板に形成されたすべての電極に、それぞ
れ幅広の電極を接触させ、電圧を印加することにより、
すべてのドットが正常に点灯するか否かを検査する点灯
検査を行うことにより、電極のパターン欠陥や導通不良
を検出する方法が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のパッシブマトリクス型液晶装置の製造方法において
は、個々の液晶セルに分割した後、各液晶セルについて
電極の欠陥検査を行っているため、複数の液晶セルの電
極の欠陥検査を一括して行うことができず、検査工程で
多くの時間を必要とする上、検査工程が複雑化するとい
う問題点を有している。なお、第1の基板母材と第2の
基板母材に、各々電極を形成した後、第1の基板母材と
第2の基板母材とを貼着する前に、各基板母材に対し
て、電極の欠陥検査を一括して行う場合があるが、この
場合にも、その後の工程において、異物等により生じた
電極のパターン欠陥を検出するために、第1の基板母材
と第2の基板母材とを貼着した後に、再度、電極の欠陥
検査を行うことが好ましい。したがって、本明細書にお
いて、「検査」とは、第1の基板母材と第2の基板母材
とを貼着した後の検査のことを意味しているものとす
る。
【0007】また、近年、液晶装置の高精細化に伴っ
て、電極のピッチの微細化が進められているが、微細な
ピッチで形成された電極の欠陥検査を正確かつ迅速に行
うことは難しく、検査工程が一層複雑化するという問題
点を有している。特に検査用プローブを用いて電極の欠
陥検査を行う場合には、微細なピッチで形成された隣接
する複数本の電極毎に正確に検査用プローブを接触さ
せ、すべての電極の欠陥検査を行う必要があるため、電
極の欠陥検査を正確かつ迅速に行うことは極めて難しく
なっている。
【0008】以上の問題は、パッシブマトリクス型液晶
装置に限らず、スイッチング素子としてTFD(薄膜ダ
イオード)を用いたアクティブマトリクス型液晶装置に
おいても同様に生じる問題である。なお、スイッチング
素子としてTFDを用いたアクティブマトリクス型液晶
装置では、第1の基板、第2の基板が、各々ストライプ
状に形成されたデータ線(若しくは走査線)、走査線
(若しくはデータ線)を具備して概略構成されており、
データ線及び走査線に対して同様の欠陥検査を行ってい
る。
【0009】そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされ
たものであり、電極等の欠陥、表示上の欠陥等の検査を
合理的に短時間で行うことができ簡略化が可能な手段を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するべく検討を行った結果、以下の液晶セルユニット
を発明するに到った。本発明の第1の液晶セルユニット
は、表示用の電極が形成された複数の第1の基板形成領
域を有する第1の基板母材と、表示用の電極が形成され
た複数の第2の基板形成領域を有する第2の基板母材と
を具備すると共に、前記第1の基板母材の各第1の基板
形成領域と前記第2の基板母材の各第2の基板形成領域
とをそれぞれシール材を介して貼着される液晶セルユニ
ットであって、前記第1の基板母材と前記第2の基板母
材との間で前記表示用の電極と電気的な接続を行う検査
用上下導通部が前記表示用の電極の延在方向の一方側と
他方側とにそれぞれ設けられ、前記表示用の電極は1本
毎に交互に前記一方側に設けられた前記検査用上下導通
部と前記他方側に設けられた前記検査用上下導通部にそ
れぞれ接続されるとともに、該検査用上下導通部を介し
て前記表示用の電極と電気的に接続された検査用引き廻
し配線が前記検査用上下導通部から各々導出して形成さ
れ、更に複数の前記検査用引き廻し配線を結合して配線
した検査用導電部が設けられていることを特徴とする。
【0011】なお、本明細書において、「液晶セル」
は、液晶層を具備する液晶セルと、液晶層を具備しない
空の液晶セルの双方を含んでいるものとする。また、
「液晶セルユニット」は、複数の液晶セルが一体化され
たものであり、液晶セルユニットから複数の液晶装置を
製造することが可能な構造のものを意味しているものと
する。
【0012】本発明の液晶セルユニットによれば、少な
くとも一方の基板母材に形成された表示用の電極に対し
て、検査用上下導通部、検査用引き廻し配線、検査用導
電部を順次電気的に接続する構成としているので、検査
用導電部に対して欠陥検査を行うことにより、検査用導
電部に電気的に接続された表示用の電極の欠陥検査を行
うことができる。さらに、複数の検査用引き廻し配線を
束ねて検査用導電部に結合する構成としているので、1
本の検査用導電部に対して欠陥検査を行うことにより、
同時に複数の表示用の電極の欠陥検査を行うことができ
る。
【0013】したがって、本発明の液晶セルユニットを
用いて液晶装置を製造することにより、液晶セルユニッ
ト、若しくは液晶セルユニットを分割して得られる液晶
セルユニットを構成するすべての液晶セルの、少なくと
も一方の基板母材に形成された表示用の電極の欠陥検査
を一括して行うことができるので、検査工程を大幅に簡
略化することができ、製造プロセスの簡略化を図ること
ができる。
【0014】また、本発明の液晶セルユニットでは、表
示用の電極は一本毎に交互に一方側に設けられた検査用
上下導通部と他方側に設けられた検査用上下導通部にそ
れぞれ接続されているとともに、該検査用上下導通部を
介して、検査用引き廻し配線、検査用導電部に接続され
ており、隣接する表示用の電極は異なる検査用導電部に
電気的に接続されているので、検査用導電部の欠陥検査
を行う際に、表示用の電極の全体的なパターン欠陥の他
に、隣接する表示用の電極の短絡についても検出するこ
とができ、好適である。
【0015】また、本発明の液晶セルユニットでは、複
数の検査用引き廻し配線を束ねて検査用導電部に接続す
る構成を採用しているので、検査用導電部の数を表示用
の電極の数に比較して大幅に低減することができる。し
たがって、表示用の電極のピッチが非常に微細な高精細
な液晶装置を製造することが可能な液晶セルユニットに
対して、検査プローブを用いて検査する場合において
も、検査する検査用導電部の数が少ないことに加えて、
検査用プローブを接触させる検査用導電部のピッチを大
きく確保することができるので、正確かつ迅速に検査を
行うことができる。
【0016】また、本発明の液晶セルユニットが、前記
第1の基板母材の前記第1の基板形成領域に形成された
前記表示用の電極と前記第2の基板母材上に形成された
前記検査用引き廻し配線との間で電気的に接続する前記
検査用上下導通部と、前記第2の基板母材の前記第2の
基板形成領域に形成された前記表示用の電極と前記第1
の基板母材上に形成された前記検査用引き廻し配線との
間で電気的に接続する前記検査用上下導通部とを有する
とともに、前記第1の基板母材、及び前記第2の基板母
材のそれぞれにおいて複数の前記検査用引き廻し配線を
結合して各基板母材の端部まで延在して配線形成された
前記検査用導電部を有することが好ましい。
【0017】このように、両基板母材に形成された表示
用の電極に対して、検査用上下導通部、検査用引き廻し
配線、検査用導電部を順次電気的に接続すると共に、他
方の基板母材に検査用導電部を形成することにより、本
発明の液晶セルユニットを構成する液晶セルのピッチを
小さくすることができ、1個の液晶セルユニットに、よ
り多くの液晶セルを形成することができるので、好適で
ある。なお、かかる効果が得られる理由については、
「発明の実施の形態」の項において詳述する。また、検
査用導電部を基板母材の端部まで延設する構成としてい
るので、検査用導電部に検査用プローブや電極を簡易に
接触させることができ、検査工程の簡略化を一層図るこ
とができる。
【0018】また、本発明の液晶セルユニットにおい
て、前記第1の基板母材、及び/又は前記第2の基板母
材に形成された前記検査用引き廻し配線の一部と前記検
査用導電部は前記第1の基板形成領域の外側、及び/又
は前記第2の基板形成領域の外側に形成されていること
が好ましい。すなわち、前記検査用引き廻し配線の一
部、及び前記検査用導電部が、複数の液晶セルに分割す
る際に切り落とされる端材部分に形成されていることが
好ましい。かかる構成とすることにより、本発明の液晶
セルユニットから液晶装置を製造する際には検査用引き
廻し配線の一部及び検査用導電部が切り落とされるた
め、得られる液晶装置において、複数の表示用の電極
が、検査用導電部の存在によって短絡する恐れがないと
共に、得られる液晶装置の非表示領域(額縁領域)が、
検査用引き廻し配線や検査用導電部の存在によって大き
くなる恐れもない。
【0019】また、前記検査用上下導通部としては、前
記第1、及び前記第2の基板形成領域内に設けられた前
記シール材に混在される導電材によって前記第1の基板
母材と前記第2の基板母材との間を電気的に接続するも
のが好適である。かかる構成とすることにより、シール
材の内部に検査用上下導通部を形成することができるの
で、検査用上下導通部をシール材と独立して別途設ける
場合に比較して、構造の簡略化と製造プロセスの簡略化
を図ることができる。
【0020】また、前記シール材によって貼着された前
記第1の基板形成領域と前記第2の基板形成領域におい
て、前記第1の基板形成領域の前記第2の基板形成領域
から張出した領域に前記表示用の電極と電気的に接続さ
れて導出された外部接続用端子が形成されている場合に
は、前記外部接続用端子が形成される前記領域と対向す
る前記第2の基板母材上に前記検査用引き廻し配線の一
部と前記検査用導電部が形成されていることが好まし
い。第1の基板母材の各第1の基板形成領域に、外部接
続用端子が形成されている場合、第2の基板母材の外部
接続用端子と対向する部分は、複数の液晶セルに分割す
る際に切り落とされる端材部分となる。この端材部分は
従来から存在するため、この端材部分に、第1の基板母
材に形成された表示用の電極と電気的に接続された検査
用引き廻し配線の一部と検査用導電部を形成することに
より、新たな端材部分を設ける必要がなくなるので、本
発明の液晶セルユニットを構成する液晶セルのピッチを
従来と同程度とすることができるので、1個の液晶セル
ユニットに、より多くの液晶セルを形成することがで
き、好適である。
【0021】また、前記シール材によって貼着された前
記第1の基板形成領域と前記第2の基板形成領域におい
て、互いに他方の基板形成領域から張出した領域が存在
し、該領域には前記表示用の電極と電気的に接続されて
導出された外部接続用端子がそれぞれ設けられている場
合、前記外部接続用端子が形成される前記領域と対向す
る他方の基板母材上に前記検査用引き廻し配線の一部と
前記検査用導電部がそれぞれ形成されていることが好ま
しい。第1、第2の基板母材の基板形成領域の双方に、
外部接続用端子が形成されている場合、従来から存在す
る外部接続用端子と対向する端材部分に、第1、第2の
基板母材に形成された表示用の電極と電気的に接続され
た検査用引き廻し配線の一部と検査用導電部を形成する
ことにより、新たな端材部分を設ける必要がなくなるの
で、本発明の液晶セルユニットを構成する液晶セルのピ
ッチを従来と同程度とすることができ、1個の液晶セル
ユニットに、より多くの液晶セルを形成することがで
き、好適である。
【0022】なお、本発明の液晶セルユニットでは、各
液晶セルに液晶層が形成されている場合と、そうでない
場合とが存在する。具体的には、各シール材が、液晶を
注入するための液晶注入部を有しない場合には、一方の
基板母材に未硬化のシール材を印刷し、該基板母材の未
硬化のシール材で囲まれた領域に液晶を滴下し、液晶層
を形成した後、未硬化のシール材を介して他方の基板母
材と貼着して本発明の液晶セルユニットを製造するた
め、本発明の液晶セルユニットにおいて、第1の基板母
材の各第1の基板形成領域と、第2の基板母材の各第2
の基板形成領域との間には、液晶層が形成されている。
【0023】また、各シール材が、液晶を注入するため
の液晶注入部を有すると共に、複数の液晶セルが、液晶
注入部が液晶セルユニットの最端部に位置するように、
一方向に配列している場合には、本発明の液晶セルユニ
ットを製造する際に、すべての液晶セルに液晶を注入す
ることができるので、本発明の液晶セルユニットにおい
て、第1の基板母材の各第1の基板形成領域と、第2の
基板母材の各第2の基板形成領域との間には、液晶層が
形成されている。
【0024】これに対して、各シール材が、液晶を注入
するための液晶注入部を有すると共に、複数の液晶注入
部が、液晶セルユニットの最端部に位置していない場合
には、本発明の液晶セルユニットを製造する際に、液晶
セルに液晶を注入することができないので、本発明の液
晶セルユニットにおいて、第1の基板母材の各第1の基
板形成領域と、第2の基板母材の各第2の基板形成領域
との間に、液晶層が形成されていない。
【0025】ここで、検査用プローブを用いた検査は液
晶層の有無に関係なく行うことができるのに対して、点
灯検査については液晶層を形成してからでなければ行う
ことができない。すなわち、本発明の液晶セルユニット
の各シール材が液晶注入部を有していない場合、若しく
は、本発明の液晶セルユニットの各シール材が、液晶注
入部を有していても、複数の液晶セルが、液晶注入部が
液晶セルユニットの最端部に位置するように、一方向に
配列している場合には、本発明の液晶セルユニットに液
晶層が形成されているので、本発明の液晶セルユニット
に対して検査用プローブを用いた検査と点灯検査の双方
が可能である。
【0026】これに対して、本発明の液晶セルユニット
の各シール材が液晶注入部を有すると共に、複数の液晶
注入部が、液晶セルユニットの最端部に位置していない
場合には、本発明の液晶セルユニットに液晶層が形成さ
れていないので、本発明の液晶セルユニットに対して点
灯検査を行うことはできず、検査用プローブを用いた検
査のみが可能である。したがって、かかる構成の液晶セ
ルユニットの各液晶セルに対して点灯検査を行う場合に
は、短冊状の液晶セルユニットに分割し、液晶層を形成
した後、分割された短冊状の液晶セルユニットに対して
点灯検査を行えば良い。また、検査用プローブを用いた
検査を行う場合についても、液晶層を形成し、液晶セル
を完成させてから、検査を行うことが好ましいため、こ
の場合にも、短冊状の液晶セルユニットに分割し、液晶
層を形成した後、分割された短冊状の液晶セルユニット
に対して、検査を行うことが好ましい。
【0027】以上の本発明の液晶セルユニットから、以
下の本発明の液晶装置を製造することができる。本発明
の液晶装置は、以上の本発明の液晶セルユニットから製
造された液晶装置であって、前記第1の基板母材の前記
第1の基板形成領域から得られた第1の基板と、前記第
2の基板母材の前記第2の基板形成領域から得られた第
2の基板とを具備し、前記第1の基板と前記第2の基板
との間に液晶層が挟持されていると共に、前記検査用上
下導通部と、前記検査用引き廻し配線のうち前記検査用
上下導通部から当検査用引き廻し配線が形成される基板
形成領域の端部まで延在して形成された部分を具備する
ことを特徴とする。本発明の液晶装置は、本発明の液晶
セルユニットを用いて製造されたものであるので、液晶
装置を製造する際の検査工程を大幅に簡略化することが
でき、製造プロセスの簡略化を図ることができるものと
なる。
【0028】次に、本発明の液晶セルユニットから本発
明の液晶装置を製造することが可能な本発明の液晶装置
の製造方法について説明する。本発明の第1の液晶装置
の製造方法は、各シール材が前記液晶注入部を有しない
と共に、前記第1の基板母材の各第1の基板形成領域
と、前記第2の基板母材の各第2の基板形成領域との間
に、前記液晶層が挟持されている本発明の液晶セルユニ
ット、若しくは、各シール材が前記液晶注入部を有する
と共に、前記複数の液晶セルが、前記液晶注入部が前記
液晶セルユニットの最端部に位置するように、一方向に
配列しており、前記第1の基板母材の各第1の基板形成
領域と、前記第2の基板母材の各第2の基板形成領域と
の間に、前記液晶層が挟持されている本発明の液晶セル
ユニットから液晶装置を製造する液晶装置の製造方法で
あって、前記液晶セルユニットの両基板形成領域に形成
された前記表示用の電極の欠陥検査を行う検査工程と、
欠陥検査後の前記液晶セルユニットの前記第1の基板母
材を各第1の基板形成領域の外周に沿って切断し、前記
第2の基板母材を各第2の基板形成領域の外周に沿って
切断することにより、複数の液晶セルに分割する切断工
程とを有することを特徴とする。すなわち、本発明の液
晶セルユニットの各液晶セルに液晶層が形成されている
場合には、本発明の液晶セルユニットに対して欠陥検査
を行った後、個々の液晶セルに分割して、本発明の液晶
装置を製造すれば良い。
【0029】また、本発明の第2の液晶装置の製造方法
は、各シール材が前記液晶注入部を有すると共に、複数
の前記液晶注入部が、前記液晶セルユニットの最端部に
位置しておらず、前記第1の基板母材の各第1の基板形
成領域と、前記第2の基板母材の各第2の基板形成領域
との間に、前記液晶層が挟持されていない本発明の液晶
セルユニットから液晶装置を製造する液晶装置の製造方
法であって、前記液晶セルユニットを、すべての前記液
晶注入部が最端部に位置するように切断し、複数の液晶
セルが一方向に配列した短冊状の液晶セルユニットに分
割する第1の切断工程と、前記短冊状の液晶セルユニッ
トの各液晶セルに、前記液晶注入部から液晶を注入し、
液晶層を形成する液晶注入工程と、前記短冊状の液晶セ
ルユニットの前記液晶注入部を封止する封止工程と、前
記短冊状の液晶セルユニットの両基板形成領域に形成さ
れた前記表示用の電極の欠陥検査を行う検査工程と、欠
陥検査後の前記短冊状の液晶セルユニットを切断し、複
数の液晶セルに分割する第2の切断工程とを有すること
を特徴とする。
【0030】すなわち、本発明の液晶セルユニットの各
液晶セルに液晶層が形成されていない場合には、本発明
の液晶セルユニットを、複数の液晶セルが一方向に配列
した短冊状の液晶セルユニットに分割し、分割して得ら
れた短冊状の液晶セルユニットの各液晶セルに液晶を注
入し、液晶層を形成した後、短冊状の液晶セルユニット
に対して欠陥検査を行い、その後、個々の液晶セルに分
割して、本発明の液晶装置を製造することが好ましい。
【0031】なお、本発明の第1、第2の液晶装置の製
造方法では、前記検査工程において、前記第1の基板母
材上に形成された複数の前記検査用導電部、前記第2の
基板母材上に形成された複数の前記検査用導電部に、各
々検査用プローブを接触させ、電気的特性を計測するこ
とにより、前記液晶セルユニットの両基板形成領域に形
成された前記表示用の電極の欠陥検査を行うことができ
る。このように検査用プローブを用いて、表示用の電極
の欠陥検査を行う場合には、上述したように、表示用の
電極の全体的なパターン欠陥の他に、隣接する表示用の
電極の短絡についても検出することができ、好適であ
る。また、前記検査工程において、少なくとも1個の前
記第1の基板母材上に形成された前記検査用導電部、少
なくとも1個の前記第2の基板母材上に形成された前記
検査用導電部に、各々電圧を印加することによっても、
前記液晶セルユニットの両基板形成領域に形成された前
記表示用の電極の欠陥検査を行うことができる。
【0032】以上の第1、第2の本発明の液晶装置の製
造方法によれば、個々の液晶セルに分割する前に、複数
の液晶セルの欠陥検査を一括して行うことができるの
で、検査工程を大幅に簡略化することができ、製造プロ
セスの簡略化を図ることができる。
【0033】また、上記の本発明の液晶装置を備えるこ
とにより、本発明の電子機器を提供することができる。
本発明の電子機器は、本発明の液晶装置を備えたもので
あるので、製造プロセスの簡略化を図ることができるも
のとなる。
【0034】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る実施形態につ
いて詳細に説明する。なお、各実施形態においては、図
面を参照しながら説明するが、各図において、各層や各
部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各
層や各部材毎に縮尺を異ならせてある。
【0035】[第1実施形態](液晶セルユニットの概
略構造)図1〜図6に基づいて、本発明に係る第1実施
形態の液晶セルユニットの構造について説明する。本実
施形態では、パッシブマトリクス型の透過型液晶装置を
製造することが可能な液晶セルユニットを取り上げて説
明する。なお、本実施形態では、表示や接続配線に用い
られる電極を検査するための検査用引き廻し配線や検査
用導電部を形成した点が特徴的なものとなっている。図
1は、本実施形態の液晶セルユニットを上側基板母材側
から見た時の概略平面図である。図2は、図1に示す液
晶セルユニットのうち、上側基板母材とシール材のみを
取り出して示す図である。図3は、図1に示す液晶セル
ユニットのうち、下側基板母材とシール材のみを取り出
して示す図である。図4は、本実施形態の液晶セルユニ
ットを構成する1個の液晶セル及びその近傍部分を拡大
して示す概略平面図である。図5は、本実施形態の液晶
セルユニットを、図4に示すA−A’線に沿って切断し
た時の部分概略断面図である。図6(a)、(b)は、
各々、本実施形態の液晶セルユニットを、図4に示すB
−B’線、C−C’線に沿って切断した時の部分概略断
面図である。
【0036】図1〜図3に示すように、本実施形態の液
晶セルユニット1は、複数の上側基板形成領域(第1の
基板形成領域)11を有し、各上側基板形成領域11の
外周に沿って切断することにより、複数の上側基板(第
1の基板)を切り出すことが可能な、ガラス、透明樹脂
等からなる上側基板母材(第1の基板母材)10と、複
数の下側基板形成領域(第2の基板形成領域)21を有
し、各下側基板形成領域21の外周に沿って切断するこ
とにより、複数の下側基板を切り出すことが可能な、ガ
ラス、透明樹脂等からなる下側基板母材(第2の基板母
材)20とを具備し、上側基板母材10の各上側基板形
成領域11と、下側基板母材20の各下側基板形成領域
21とがシール材30を介して貼着されて概略構成され
ている。
【0037】そして、本実施形態の液晶セルユニット1
において、シール材30を介して貼着された各上側基板
形成領域11と各下側基板形成領域21により、1個の
液晶セル1Aが構成されており、本実施形態の液晶セル
ユニット1を、各上側基板形成領域11と各下側基板形
成領域21の外周に沿って切断することにより、複数の
液晶セル1Aに分割することができ、各液晶セル1Aか
ら液晶装置を製造することが可能な構成になっている。
なお、本実施形態では、液晶セルユニット1が6個の液
晶セル1Aを有する場合について説明するが、形成する
液晶セル1Aの個数については適宜設計することが可能
である。
【0038】また、本実施形態では、各液晶セル1Aに
おいて、シール材30は、上側基板形成領域11、下側
基板形成領域21の周縁部に沿って環状に形成されてお
り、シール材30には液晶を注入するための液晶注入部
が形成されていないと共に、各液晶セル1Aにおいて、
上側基板形成領域11と下側基板形成領域21との間で
あって、シール材30に囲まれた領域には、液晶が充填
され、液晶層40が形成されている。また、図5、図6
に示すように、各液晶セル1Aの液晶層40内(上側基
板形成領域11と下側基板形成領域21との間)には、
セルギャップを均一化するために、多数の球状のスペー
サ31が配置されている。
【0039】また、本実施形態の液晶セルユニット1に
おいては、図1、図4に示すように、各液晶セル1Aを
構成する上側基板形成領域11と下側基板形成領域21
とは、異なる形状と大きさで形成されている。すなわ
ち、図4に示すように、各液晶セル1Aにおいて、上側
基板形成領域11の図示下端部、下側基板形成領域21
の図示右端部の内面には、各々外部接続用端子12、2
2が形成されており、上側基板形成領域11の外部接続
用端子12と下側基板形成領域21の外部接続用端子2
2の形成されている部分は、上側基板形成領域11と下
側基板形成領域21が互いに対向して重なる領域よりも
外側に張出して位置するように構成されている。つま
り、上側基板形成領域11と下側基板形成領域21には
それぞれ互いに他方の基板形成領域から張出した領域1
5、25が存在し、この領域15、25に外部接続用端
子12、22が形成されている。
【0040】具体的には、上側基板形成領域11で下側
基板形成領域21から張出した領域15と対向する下側
基板母材20の部分(外部接続用端子12と対向する下
側基板母材20の部分)と、下側基板形成領域21で上
側基板形成領域11から張出した領域25と対向する上
側基板母材10の部分(外部接続用端子22と対向する
上側基板母材10の部分)は、各々、本実施形態の液晶
セルユニット1を複数の液晶セル1Aに分割する際に切
り落とされる端材部分24、14(図2、図3参照)と
なっている。
【0041】また、図1に示すように、本実施形態の液
晶セルユニット1において、上側基板母材10に配置形
成(パターン形成)された各々の上側基板形成領域11
は、図示上下方向(外部接続用端子12が延在する方
向、或いは領域15が配置される方向)には連続して隙
間なく形成されていると共に、下側基板母材20に配置
形成(パターン形成)されたの各々の下側基板形成領域
21は、図示左右方向(外部接続用端子22が延在する
方向、或いは領域25が配置される方向)には隙間なく
形成されており、本実施形態の液晶セルユニット1を構
成する複数の液晶セル1Aは、隣接する液晶セル1A間
に隙間が形成されないように、最密に配置されている。
なお、液晶セルユニット1において、液晶セル1Aが形
成されていない周縁部は、複数の液晶セル1Aに分割す
る際に切り落とされる端材部分になっている。
【0042】また、図4に示すように、各液晶セル1A
において、上側基板形成領域11、下側基板形成領域2
1の内面には、各々、インジウム錫酸化物等の透明導電
性材料からなる多数の上側透明電極13、下側透明電極
23が、ストライプ状に形成されている。また、上側基
板形成領域11に形成された各上側透明電極13と、下
側基板形成領域21に形成された各下側透明電極23と
は互い交差する方向に形成されている。具体的には、上
側基板形成領域11に形成された各上側透明電極13は
図示上下方向(外部接続用端子12が延在する方向、或
いは領域15が配置される方向)、下側基板形成領域2
1に形成された各下側透明電極23は図示左右方向(外
部接続用端子22が延在する方向、或いは領域25が配
置される方向)に延在している。そして、各液晶セル1
Aにおいて、各上側透明電極13と各下側透明電極23
とが交差する部分が1ドットになっており、多数のドッ
トがマトリクス状に配置された領域が表示領域となって
いる。
【0043】また、上側基板形成領域11に形成された
表示用の各上側透明電極13の一方の端部は、図示下端
部の下側基板形成領域21から張出した領域15に向け
て延在して引き廻され外部接続用端子12に電気的に接
続されている。同様に、下側基板形成領域21に形成さ
れた表示用の各下側透明電極23の一方の端部は、図示
右端部の上側基板形成領域11から張出した領域25に
向けて延在して引き廻され外部接続用端子22に電気的
に接続されている。そして、本実施形態の液晶セルユニ
ット1を個々の液晶セル1Aに分割し、各液晶セル1A
から液晶装置を製造する際に、外部接続用端子12、2
2が形成される領域15、25には、各々、駆動用IC
(integrated circuit)が直接搭載されるか、駆動用I
Cを搭載したフレキシブルプリント基板が接合されて、
表示用の電極とされる透明電極13、23を外部接続用
端子12、22を介して駆動用ICにより駆動すること
が可能な構成になっている。
【0044】また、各液晶セル1Aにおいて、上側基板
形成領域11、下側基板形成領域21の内面であって、
透明電極13、23の液晶層40側には、各々、液晶層
40内の液晶分子の配向を規制するための配向膜が形成
されているが、図示を省略している。
【0045】さらに、本実施形態の液晶セルユニット1
では、図4に示すように、1個の液晶セル1Aに着目し
た場合、上側基板形成領域11に形成された各上側透明
電極13はそれぞれ図示上方向(外部接続用端子12及
び領域15が配置される方向とは反対の方向)に延在形
成され、導電粒子等の導電材が混入されたシール材30
の形成部において個々に上下導通が図られて、その検査
用上下導通部51を介して下側基板形成領域21に形成
された各検査用引き廻し配線52にそれぞれ電気的に接
続されている。各検査用引き廻し配線52は検査用上下
導通部51から上側透明電極13の延在方向に合わせて
延在形成されていると共に、下側基板形成領域21から
外側にそれぞれ導出され、その全てが下側基板母材20
上に形成された検査用導電部60に電気的に接続されて
いる。
【0046】また、下側基板形成領域21に形成された
下側透明電極23のうち、半数の下側透明電極23(図
示上側から奇数本目の下側透明電極23)はそれぞれ図
示左方向(外部接続用端子22及び領域25が配置され
る方向とは反対の方向)に延在形成され、導電粒子等の
導電材が混入されたシール材30の形成部において個々
に上下導通が図られて、その検査用上下導通部71を介
して上側基板形成領域11に形成された各検査用引き廻
し配線72にそれぞれ電気的に接続されている。各検査
用引き廻し配線72は検査用上下導通部71から下側透
明電極23の延在方向に合わせて延在形成されていると
共に、上側基板形成領域11から外側にそれぞれ導出さ
れ、その全てが上側基板母材10上に形成された検査用
導電部80に電気的に接続されている。
【0047】また、下側基板形成領域21に形成された
下側透明電極23のうち、残りの半数の下側透明電極2
3(図示上側から偶数本目の下側透明電極23)はそれ
ぞれ図示右方向(外部接続用端子22及び領域25が配
置される方向)に延在形成され、導電粒子等の導電材が
混入されたシール材30の形成部において個々に上下導
通が図られて、その検査用上下導通部91を介して上側
基板形成領域11に形成された各検査用引き廻し配線9
2にそれぞれ電気的に接続されている。各検査用引き廻
し配線92は検査用上下導通部91から下側透明電極2
3の延在方向に合わせて延在形成されていると共に、上
側基板形成領域11から外側にそれぞれ導出され、その
全てが上側基板母材10上に形成された検査用導電部1
00に電気的に接続されている。
【0048】つまり、本実施形態では、下側透明電極2
3を1本毎に交互に、異なる側に設けられた検査用上下
導通部71、91、検査用引き廻し配線72、92、検
査用導電部80、100に電気的に接続する構成として
いる。
【0049】また、下側基板母材20において、検査用
上下導通部51の図示上方(外部接続用端子12と反対
側)に、図示左右方向(下側透明電極23の延在方向に
対して平行方向)に延在する検査用導電部60が形成さ
れており、すべての検査用引き廻し配線52の図示上端
部がこの検査用導電部60に電気的に接続されている。
なお、検査用引き廻し配線52と検査用導電部60とが
一体形成されていない場合について図示しているが、こ
れらを一体的にパターン形成することも可能である。
【0050】また、上側基板母材10において、検査用
上下導通部71の図示左方(外部接続用端子22と反対
側)には、図示上下方向(上側透明電極13の延在方向
に対して平行方向)に延在する検査用導電部80が形成
されており、すべての検査用引き廻し配線72の図示左
端部がこの検査用導電部80に電気的に接続されてい
る。同様に、上側基板母材10において、検査用上下導
通部91の図示右方(外部接続用端子22側)には、図
示上下方向(上側透明電極13の延在方向に対して平行
方向)に延在する検査用導電部100が形成されてお
り、すべての検査用引き廻し配線92の図示右端部がこ
の検査用導電部100に電気的に接続されている。な
お、検査用引き廻し配線72と検査用導電部80、検査
用引き廻し配線92と検査用導電部100が一体形成さ
れていない場合について図示しているが、これらを一体
的にパターン形成することも可能である。
【0051】また、各液晶セル1Aを構成する各上側透
明電極13と、検査用導電部60との接続構造の断面構
造は、図5に示す通りである。
【0052】すなわち、各液晶セル1Aを構成する上側
基板形成領域11の各上側透明電極13は、図示上方向
(外部接続用端子12及び領域15が配置される方向と
は反対の方向)のシール材30の形成部上まで延在して
形成され、シール材30の形成部において下側基板形成
領域21上の検査用引き廻し配線52との間で上下導通
が図られている。その検査用上下導通部51を介して上
側基板形成領域11の各上側透明電極13は下側基板形
成領域21の各検査用引き廻し配線52にそれぞれ電気
的に接続されている。検査用引き廻し配線52は検査用
上下導通部51から上側透明電極13の延在方向に合わ
せて延在形成されていると共に、下側基板形成領域21
から外側にそれぞれ導出されている。下側基板形成領域
21から外側に導出された検査用引き廻し配線52は、
下側基板母材20上で図の紙面に垂直な方向(下側透明
電極23と平行な方向)に延在して形成された検査用導
電部60に電気的に接続されている。
【0053】このように、本実施形態では、各液晶セル
1Aを構成する各上側透明電極13は、上側基板母材1
0から下側基板母材20に跨って電気的な導通が図ら
れ、検査用上下導通部51を介して、下側基板母材20
に形成された検査用導電部60に電気的に接続されてい
る。また、本実施形態では、同液晶セル1Aの一つに着
目すると、各上側透明電極13に電気的に接続された検
査用導電部60は、外部接続用端子12と反対側に形成
されてなり、上下貼り合わされた基板母材(液晶セルユ
ニット)として着目すると、下側基板形成領域21の外
側に導出された検査用引き廻し配線52の導出部(検査
用引き廻し配線52の一部)と検査用導電部60は、隣
接する他の液晶セル1Aの外部接続用端子12と対向す
る領域、即ち上側基板形成領域11の上述した張出した
領域15に対向する下側基板母材20上に配置して形成
されている。
【0054】すなわち、本実施形態では、図1〜図5に
示すように、下側基板母材20に形成された、検査用引
き廻し配線52の一部、及び検査用導電部60は、隣接
する他の液晶セル1A(図1、図4においては、図示上
側に隣接する液晶セル1A)の外部接続用端子12と対
向する端材部分24(図3、図5参照)に形成されてい
る。そして、本実施形態の液晶セルユニット1を個々の
液晶セル1Aに分割する際には、検査用引き廻し配線5
2の一部、及び検査用導電部60が、切り落とされるよ
うになっている。また、図1において、図示上側に隣接
する液晶セル1Aが存在しない液晶セル1Aについて
も、図示上側に隣接する液晶セル1Aが存在する場合と
同じ位置に、検査用引き廻し配線52の一部、及び検査
用導電部60が形成されている。なお、検査用引き廻し
配線52、及び検査用導電部60の形成位置は、液晶セ
ルユニット1に形成する液晶セル1Aの個数に限らず、
同様である。
【0055】また、本実施形態では、図1、図3に示す
ように、図示左右方向に隣接する2個の液晶セル1Aを
構成する各上側透明電極13に検査用上下導通部51を
介して電気的に接続された検査用導電部60が一体化さ
れており、計3本の検査用導電部60が形成されてい
る。なお、本実施形態では、計3本の検査用導電部60
が形成されているが、これらが液晶セルユニット1の周
縁部で電気的に接続されていても構わない。このように
複数本の検査用導電部60をまとめて接続した場合に
は、液晶セルユニットに形成される複数の液晶セルを同
時に検査することができ検査工程をより簡素化すること
ができる。
【0056】さらに、各検査用導電部60の少なくとも
一端が、下側基板母材20の最端部にまで延設されてい
る。本実施形態では、図1に示すように、各検査用導電
部60の図示右端が、下側基板母材20の図示右側の最
端部にまで延設されている場合について説明するが、各
検査用導電部60の図示左端を、下側基板母材20の図
示左側の最端部にまで延設しても良いし、各検査用導電
部60の両端を、下側基板母材20の最端部にまで延設
しても良い。
【0057】また、各液晶セル1Aを構成する各下側透
明電極23と、検査用導電部80、100との接続構造
の断面構造は、図6(a)、(b)に示す通りである。
【0058】すなわち、各液晶セル1Aを構成する下側
基板形成領域21に形成された下側透明電極23のう
ち、図示上側から奇数本目の下側透明電極23は、それ
ぞれ図示左方向(外部接続用端子22及び領域25が配
置される方向とは反対の方向)のシール材30の形成部
上まで延在して形成され、シール材30の形成部におい
て上側基板形成領域11上の検査用引き廻し配線72と
の間で上下導通が図られている。その検査用上下導通部
71を介して下側基板形成領域21の各下側透明電極2
3は上側基板形成領域11の各検査用引き廻し配線72
にそれぞれ電気的に接続されている。検査用引き廻し配
線72は検査用上下導通部71から下側透明電極23の
延在方向に合わせて延在形成されていると共に、上側基
板形成領域11から外側にそれぞれ導出されている。上
側基板形成領域11から外側に導出された検査用引き廻
し配線72は、上側基板母材10上で図の紙面に垂直な
方向(上側透明電極13と平行な方向)に延在して形成
された検査用導電部80に電気的に接続されている。
【0059】このように、本実施形態では、各液晶セル
1Aを構成する下側透明電極23のうち、図示上側から
奇数本目の下側透明電極23は、下側基板母材20から
上側基板母材10に跨って電気的な導通が図られ、検査
用上下導通部71を介して、上側基板母材10に形成さ
れた検査用導電部80に電気的に接続されている。ま
た、本実施形態では、同液晶セル1Aの一つに着目する
と、図示上側から奇数本目の下側透明電極23に電気的
に接続された検査用導電部80は、外部接続用端子22
と反対側に形成されてなり、上下貼り合わされた基板母
材(液晶セルユニット)として着目すると、上側基板形
成領域11の外側に導出された検査用引き廻し配線72
の導出部(検査用引き廻し配線72の一部)と検査用導
電部80は、隣接する他の液晶セル1Aの外部接続用端
子22と対向する領域、即ち下側基板形成領域21の上
述した張出した領域25に対向する上側基板母材10上
に配置して形成されている。
【0060】すなわち、本実施形態では、図1〜図4、
図6に示すように、上側基板母材10に形成された、検
査用引き廻し配線72の一部、及び検査用導電部80
が、隣接する他の液晶セル1A(図1、図4において
は、図示左側に隣接する液晶セル1A)の外部接続用端
子22と対向する端材部分14(図2、図6(a)参
照)に形成されている。そして、本実施形態の液晶セル
ユニット1を個々の液晶セル1Aに分割する際には、検
査用引き廻し配線72の一部、及び検査用導電部80
が、切り落とされるようになっている。また、図1にお
いて、図示左側に隣接する液晶セル1Aが存在しない液
晶セル1Aについても、図示左側に隣接する液晶セル1
Aが存在する場合と同じ位置に、検査用引き廻し配線7
2の一部、及び検査用導電部80が形成されている。な
お、検査用引き廻し配線72、及び検査用導電部80の
形成位置は、液晶セルユニット1に形成する液晶セル1
Aの個数に限らず、同様である。
【0061】一方、図示上側から偶数本目の各下側透明
電極23と検査用導電部100との接続構造は、図示上
側から奇数本目の各下側透明電極23と検査用導電部8
0との接続構造とほぼ同様であるが、検査用上下導通
部、検査用引き廻し配線、検査用導電部を形成する側が
異なっている。
【0062】すなわち、各液晶セル1Aを構成する下側
基板形成領域21に形成された下側透明電極23のう
ち、図示上側から偶数本目の下側透明電極23は、それ
ぞれ図示右方向(外部接続用端子22及び領域25が配
置される方向)のシール材30の形成部上まで延在して
形成され、シール材30の形成部において上側基板形成
領域11上の検査用引き廻し配線92との間で上下導通
が図られている。その検査用上下導通部91を介して下
側基板形成領域21の各下側透明電極23は上側基板形
成領域11の各検査用引き廻し配線92にそれぞれ電気
的に接続されている。検査用引き廻し配線92は検査用
上下導通部91から下側透明電極23の延在方向に合わ
せて延在形成されていると共に、上側基板形成領域11
から外側にそれぞれ導出されている。上側基板形成領域
11から外側に導出された検査用引き廻し配線92は、
上側基板母材10上で図の紙面に垂直な方向(上側透明
電極13と平行な方向)に延在して形成された検査用導
電部100に電気的に接続されている。
【0063】このように、本実施形態では、各液晶セル
1Aを構成する下側透明電極23のうち、図示上側から
偶数本目の下側透明電極23は、下側基板母材20から
上側基板母材10に跨って電気的な導通が図られ、検査
用上下導通部91を介して、上側基板母材10に形成さ
れた検査用導電部100に電気的に接続されている。ま
た、本実施形態では、同液晶セル1Aの一つに着目する
と、図示上側から偶数本目の下側透明電極23に電気的
に接続された検査用導電部100は、外部接続用端子2
2側に形成されてなり、上側基板形成領域11の外側に
導出された検査用引き廻し配線92の導出部(検査用引
き廻し配線92の一部)と検査用導電部100は、同じ
液晶セル1Aの外部接続用端子22と対向する領域、即
ち下側基板形成領域21の上述した張出した領域25に
対向する上側基板母材10上に配置して形成されてい
る。
【0064】すなわち、本実施形態では、図1〜図4、
図6に示すように、上側基板母材10に形成された、検
査用引き廻し配線92の一部、及び検査用導電部100
が、同じ液晶セル1Aの外部接続用端子22と対向する
端材部分14(図2、図6(b)参照)に形成されてい
る。そして、本実施形態の液晶セルユニット1を個々の
液晶セル1Aに分割する際には、検査用引き廻し配線9
2の一部、及び検査用導電部100が、切り落とされる
ようになっている。
【0065】また、本実施形態では、図1、図2に示す
ように、図示上下方向に隣接する3個の液晶セル1Aを
構成する下側透明電極23に検査用上下導通部71を介
して電気的に接続された検査用導電部80、検査用上下
導通部91を介して電気的に接続された検査用導電部1
00が一体化されており、計2本の検査用導電部80、
計2本の検査用導電部100が形成されている。なお、
本実施形態では、計2本の検査用導電部80、100が
形成されているが、これらが液晶セルユニット1の周縁
部で電気的に接続されていても構わない。このように複
数本の検査用導電部80、100をまとめて接続した場
合は、液晶セルユニットに形成される複数の液晶セルを
同時に検査することができ検査工程をより簡素化するこ
とができる。
【0066】さらに、各検査用導電部80、100の少
なくとも一端が、上側基板母材10の最端部にまで延設
されている。本実施形態では、図1に示すように、各検
査用導電部80、100の図示上端が、上側基板母材1
0の図示上側の最端部にまで延設されている場合につい
て説明するが、各検査用導電部80、100の図示下端
を、上側基板母材10の図示下側の最端部にまで延設し
ても良いし、各検査用導電部80、100の両端を、上
側基板母材10の最端部にまで延設しても良い。但し、
検査用導電部80と検査用導電部100とを、第1の基
板母材10の同じ側の最端部にまで延設することが好ま
しい。
【0067】本実施形態の液晶セルユニット1は以上の
ように構成されており、本実施形態の液晶セルユニット
1では、上側基板母材10の各上側基板形成領域11に
形成された各上側透明電極13が、下側基板母材20と
の両基板母材間での電気的な接続を行う検査用上下導通
部51を介して下側基板母材20上の検査用引き廻し配
線52に各々電気的に接続され、各検査用引き廻し配線
52が検査用導電部60に電気的に接続される構成とし
ている。
【0068】また、下側基板母材20の各下側基板形成
領域21に形成された下側透明電極23のうち、半数の
下側透明電極23が、それぞれ上側基板母材10との両
基板母材間での電気的な接続を行う検査用上下導通部7
1を介して上側基板母材10上の検査用引き廻し配線7
2に電気的に接続され、各検査用引き廻し配線72が検
査用導電部80に電気的に接続される構成としている。
また、下側基板母材20の各下側基板形成領域21に形
成された下側透明電極23のうち、残りの半数の下側透
明電極23が、それぞれ上側基板母材10との両基板母
材間での電気的な接続を行う検査用上下導通部91を介
して上側基板母材10上の検査用引き廻し配線92に電
気的に接続され、各検査用引き廻し配線92が検査用導
電部100に電気的に接続される構成としている。
【0069】つまり、上側基板形成領域に形成された表
示用の電極と下側基板形成領域に形成された表示用の電
極の各々は検査用上下導通部を介して他方の基板母材に
形成された各検査用引き廻し配線及びこれらをまとめた
検査用導電部にそれぞれ電気的に接続された構成となっ
ている。また、検査用導電部60を、下側基板母材20
の最端部にまで延設すると共に、検査用導電部80、1
00を、上側基板母材10の最端部にまで延設する構成
としている。
【0070】このように、本実施形態の液晶セルユニッ
ト1では、上側基板母材10に形成され、各液晶セル1
Aを構成する上側透明電極13が、下側基板母材20の
最端部にまで延設された検査用導電部60に電気的に接
続されており、下側基板母材20に形成され、各液晶セ
ル1Aを構成する下側透明電極23が、上側基板母材1
0の最端部にまで延設された検査用導電部80、100
のうちいずれかに電気的に接続されているので、一方の
基板母材の最端部にまで延設された検査用導電部60、
検査用導電部80、100に対して欠陥検査を行うこと
により、液晶セルユニット1を構成するすべての液晶セ
ル1Aの透明電極13、23の欠陥検査を一括して行う
ことができる。
【0071】また、検査用導電部60、検査用導電部8
0、100の少なくとも一端が、最端部に位置するよう
に、本実施形態の液晶セルユニット1を複数の液晶セル
ユニットに分割することができるので、本実施形態の液
晶セルユニット1を分割して得られる液晶セルユニット
についても同様に、すべての液晶セル1Aの透明電極1
3、23の欠陥検査を一括して行うことができる。
【0072】よって、本実施形態の液晶セルユニット1
を用いて液晶装置を製造することにより、本実施形態の
液晶セルユニット1、若しくは本実施形態の液晶セルユ
ニットを分割して得られる液晶セルユニットに対して、
透明電極13、23の欠陥検査を行うことができるの
で、個々の液晶セル1Aに分割する前に、複数の液晶セ
ル1Aの透明電極13、23の欠陥検査を一括して行う
ことができる。その結果、検査工程を大幅に簡略化する
ことができ、製造プロセスの簡略化を図ることができ
る。
【0073】本実施形態の液晶セルユニット1、あるい
は、本実施形態の液晶セルユニット1を分割して得られ
る液晶セルユニットの電極の欠陥検査方法の詳細につい
ては後述するが、複数の検査用導電部60、複数の検査
用導電部80、100に、各々検査用プローブを接触さ
せ、電気的特性を計測することにより、透明電極13、
23の欠陥検査を行うことができる。また、少なくとも
1個の検査用導電部60、少なくとも1個の検査用導電
部80、100に、各々電圧を印加し、少なくとも1個
の液晶セル1Aを点灯することによっても、透明電極1
3、23の欠陥検査を行うことができる。このように透
明電極13、23の欠陥検査を行うことができるが、本
実施形態の液晶セルユニット1では、下側透明電極23
を1本毎に交互に、異なる側に設けられた検査用導電部
80、100に電気的に電気的に接続する構成としてい
るので、透明電極13、23の欠陥検査を行う際に、透
明電極13、23の全体的なパターン欠陥の他に、隣接
する下側透明電極23の短絡についても検出することが
でき、好適である。
【0074】また、本実施形態の液晶セルユニット1で
は、各上側透明電極13がシール材30の配置形成部ま
で延在して形成され、検査用上下導通部51を介して各
検査用引き廻し配線52に電気的に接続され、この複数
の検査用引き廻し配線52が検査用導通部60に束ねら
れて接続されているので、検査用導電部60の本数を上
側透明電極13の本数に比較して大幅に低減することが
できる。また、同様に、半数の下側透明電極23がシー
ル材30の配置形成部まで延在して形成され、検査用上
下導通部71を介して各検査用引き廻し配線72に電気
的に接続され、この複数の検査用引き廻し配線72が検
査用導通部80に束ねられて接続されており、残りの半
数の下側透明電極23がシール材30の配置形成部まで
延在して形成され、検査用上下導通部91を介して各検
査用引き廻し配線92に電気的に接続され、この複数の
検査用引き廻し配線92が検査用導通部100に束ねら
れて接続されているので、検査用導電部80、100の
合計本数を下側透明電極23の本数に比較して大幅に低
減することができる。具体的には、本実施形態の液晶セ
ルユニット1には液晶セル1Aが6個形成され、各液晶
セル1Aには多数の透明電極13、23が形成されてい
るにもかかわらず、図1に基づいて説明したように、検
査用導電部60の本数は、僅か3本となっており、検査
用導電部80、100の本数は、いずれも僅か2本とな
っている。
【0075】したがって、透明電極13、23のピッチ
が非常に微細な高精細な液晶装置を製造することが可能
な液晶セルユニット1に対して、検査用プローブを用い
て検査を行う場合においても、検査する検査用導電部6
0及び検査用導電部80、100の本数が少ないことに
加えて、検査用プローブを接触させる検査用導電部60
及び検査用導電部80、100のピッチを大きく確保す
ることができるので、正確かつ迅速に検査を行うことが
できる。
【0076】さらに、本実施形態の液晶セルユニット1
では、各液晶セル1Aを構成する各上側透明電極13に
電気的に接続された検査用導電部60を、複数の液晶セ
ル1Aに分割する際に基板母材で切り落とされる端材部
分24に形成する構成としていると共に、各液晶セル1
Aを構成する各下側透明電極23に電気的に接続された
検査用導電部80、100を、複数の液晶セル1Aに分
割する際に基板母材で切り落とされる端材部分14に形
成する構成としている。
【0077】したがって、本実施形態の液晶セルユニッ
ト1に、検査用上下導通部51、71、91から検査用
引き廻し配線52、72、92を基板形成領域内からそ
の外側に向けて跨いで導出して形成しても、また検査用
導電部60、80、100を形成しても、本実施形態の
液晶セルユニット1から得られる液晶装置には、基板形
成領域毎に分割する際に同時に検査用引き廻し配線が切
断されることになる。よって、検査用導電部60、及び
検査用導電部80、100が残らなく電気的に接続され
ていることは無いため、得られる液晶装置において、複
数の上側透明電極13、あるいは複数の下側透明電極2
3が、検査用導電部60、検査用導電部80、100の
存在によって短絡する恐れがないと共に、分断後の得ら
れる液晶装置の非表示領域(額縁領域)が、検査用導電
部60、検査用導電部80、100の存在によって大き
くなる恐れもない。
【0078】また、本実施形態の液晶セルユニット1で
は、さらに、検査用引き廻し配線52の下側基板形成領
域21の外側に導出されている一部分、及び検査用引き
廻し配線72、92の上側基板形成領域11の外側に導
出されている一部分についても、複数の液晶セル1Aに
分割する際に切り落とされる端材部分24、14に形成
する構成としているので、本実施形態の液晶セルユニッ
ト1から得られる液晶装置の非表示領域(額縁領域)を
より小さくすることができ、好適である。
【0079】また、かかる構成を採用することにより、
上述したように、検査用引き廻し配線52の一部、及び
検査用導電部60を、隣接する液晶セル1A(図1、図
4においては、図示上側に隣接する他の液晶セル1A)
の外部接続用端子12と対向する端材部分24に形成す
ることができる。この隣接する液晶セル1Aの外部接続
用端子12と対向する端材部分24は、従来から存在す
るため、この端材部分24に、検査用引き廻し配線52
の一部、及び検査用導電部60を形成することにより、
新たな端材部分を設けることなく、検査用引き廻し配線
52の一部、及び検査用導電部60を配設することがで
きる。その結果、上述したように、図1、図4において
図示上下方向(外部接続用端子12が延在する方向、或
いは領域15が配置される方向)に隣接する液晶セル1
Aを隙間なく配置させることができ、1個の液晶セルユ
ニット1に、より多くの液晶セル1Aを形成することが
でき、好適である。
【0080】また、上述したように、検査用引き廻し配
線72の一部、及び検査用導電部80を、隣接する他の
液晶セル1A(図1、図4においては、図示左側に隣接
する液晶セル1A)の外部接続用端子22と対向する端
材部分14に形成することができる。また、検査用引き
廻し配線92の一部、及び検査用導電部100を、同じ
液晶セル1Aの外部接続用端子22と対向する端材部分
14に形成することができる。この外部接続用端子22
と対向する端材部分14は、従来から存在するため、こ
の端材部分14に、検査用引き廻し配線72、92の一
部、及び検査用導電部80、100を形成することによ
り、新たな端材部分を設けることなく、検査用引き廻し
配線72、92の一部、及び検査用導電部80、100
を配設することができる。その結果、上述したように、
図1、図4において図示左右方向(外部接続用端子22
が延在する方向、或いは領域25が配置される方向)に
隣接する液晶セル1Aを隙間なく配置させることがで
き、1個の液晶セルユニット1に、より多くの液晶セル
1Aを形成することができ、好適である。
【0081】なお、本発明は、検査用引き廻し配線52
の一部、検査用導電部60、検査用引き廻し配線72の
一部、検査用導電部80、検査用引き廻し配線92の一
部、検査用導電部100を、外部接続用端子と対向する
端材部分に形成する場合に限定されるものではなく、検
査用上下導通部、検査用引き廻し配線、検査用導通部の
うち、少なくとも検査用導電部60、80、100を、
外部接続用端子と対向する端材部分に形成することによ
り、同様の効果を得ることができる。また、本実施形態
では、シール材30中の導電粒子等の混入により上下導
通の作用を持たせて上下導通部としたが、シール材30
と個別に設けられても構わないものである。
【0082】また、本実施形態では、図1に示すよう
に、図示左側の液晶セル1Aを構成する下側透明電極2
3に電気的に接続された検査用導電部80と、図示右側
の液晶セル1Aを構成する下側透明電極23に電気的に
接続された検査用導電部100とが独立に形成されてい
る場合について説明したが、これらを図7に示すように
一体形成することも可能であり、かかる構成としても同
様の効果を得ることができる。
【0083】(液晶セルユニットの製造方法、及び液晶
装置の製造方法)次に、図8〜図11に基づいて、本実
施形態の液晶セルユニットの製造方法、及び本実施形態
の液晶セルユニットから液晶装置を製造する方法につい
て説明する。図8、図9は、製造途中の液晶セルユニッ
ト1の概略平面図であり、図10、図11は、液晶セル
ユニット1から液晶装置を製造する際の、液晶セルユニ
ット1の切断箇所を示す概略平面図である。なお、図8
〜図11は、図1に対応した図である。
【0084】はじめに、図8に示すように、上側基板母
材10を用意し、上側基板母材10の内面に必要な要素
を形成する。すなわち、上側基板母材10に、フォトリ
ソグラフィー法等により、所定のパターンの上側透明電
極13、外部接続用端子12や、下側透明電極23に電
気的に接続される、検査用引き廻し配線72、92及び
検査用導電部80、100を形成し、次いで、上側透明
電極13上に配向膜(図示略)を形成する。次に、必要
な要素を形成した上側基板母材10の各上側基板形成領
域11の周縁部に未硬化のシール材30を印刷した後、
未硬化のシール材30により囲まれた領域にディスペン
ス法等によって液晶の液滴を滴下する。
【0085】一方、図9に示すように、下側基板母材2
0を用意し、下側基板母材20の内面に必要な要素を形
成する。すなわち、下側基板母材20に、フォトリソグ
ラフィー法等により、所定のパターンの下側透明電極2
3、外部接続用端子22や、上側透明電極13に電気的
に接続される、検査用引き廻し配線52及び検査用導電
部60を形成し、次いで、下側透明電極23上に配向膜
(図示略)を形成する。次に、必要な要素を形成した下
側基板母材20の各下側基板形成領域21にスペーサ3
1を散布する。
【0086】次に、液晶を滴下した上側基板母材10
と、スペーサ31を散布した下側基板母材20とを、真
空雰囲気中で、未硬化のシール材30を介して貼着す
る。この工程において、各上側基板形成領域11と各下
側基板形成領域21とを未硬化のシール材30を介して
貼着する。次に、常圧に戻すことにより、液晶セル1A
の内部と外部の圧力差を利用して、上側基板母材10と
下側基板母材20とを外部から加圧した後、未硬化のシ
ール材30を硬化することにより、図1〜図6に示した
構造の本実施形態の液晶セルユニット1を簡易に製造す
ることができる。なお、未硬化のシール材30を塗布
し、液晶層40を形成する基板母材と、スペーサを散布
する基板母材とは、適宜選択することが可能である。
【0087】次に、以上のように製造した本実施形態の
液晶セルユニット1の透明電極13、23の欠陥検査を
行う。本実施形態の液晶セルユニット1に対して、複数
の検査用導電部60、複数の検査用導電部80、100
に、各々検査用プローブを接触させ、電気的特性を計測
することにより、液晶セルユニット1の透明電極13、
23の欠陥検査を行うことができる。
【0088】例えば、2本の検査用プローブに異なる電
圧を印加した状態で、各検査用プローブを、液晶セルユ
ニット1の最端部にまで延設された隣接する2本の検査
用導電部60にそれぞれ接触させ、2本の検査用プロー
ブ間の電圧変化を検出することにより、隣接する2本の
検査用導電部60に電気的に接続された、複数の液晶セ
ル1Aの上側透明電極13のパターン欠陥を一括検出す
ることが可能である。また、3本以上の検査用導電部6
0を有する場合においても、2本の検査用プローブを接
触させる検査用導電部60を1本ずつずらして、順次検
査を行うことにより、すべての検査用導電部60につい
て一括して検査を行うことができる。
【0089】同様に、2本の検査用プローブに異なる電
圧を印加した状態で、各検査用プローブを、液晶セルユ
ニット1の最端部にまで延設された隣接する検査用導電
部80、100にそれぞれ接触させ、2本の検査用プロ
ーブ間の電圧変化を検出することにより、隣接する検査
用導電部80、100に電気的に接続された、複数の液
晶セル1Aの下側透明電極23のパターン欠陥を一括検
出することができる。このとき、各液晶セル1Aを構成
する隣接する下側透明電極23は、異なる検査用導電部
80、100に電気的に接続されているので、全体的な
パターン欠陥の他に、隣接する下側透明電極23の短絡
についても検出することができる。また、複数組の検査
用導電部80、100を有する場合においても、2本の
検査用プローブを接触させる1組の検査用導電部80、
100毎に、順次検査を行うことにより、すべての組の
検査用導電部80、100について検査を行うことがで
きる。
【0090】また、隣接する検査用導電部60若しくは
隣接する検査用導電部80、100に接触させた2本の
検査用プローブの電圧変化を検出する代わりに、電流変
化を検出することによっても、透明電極13、23のパ
ターン欠陥を一括検出することができる。また、3本以
上の検査用プローブを用いても、同様に検査を行うこと
が可能である。
【0091】また、検査用プローブを用いる代わりに、
以下のようにしても、配線に用いられる電極や表示用の
電極のパターン欠陥を一括検出することができる。すな
わち、液晶セルユニット1の最端部にまで延設されたす
べての検査用導電部60と、液晶セルユニット1の最端
部にまで延設されたすべての検査用導電部80、100
に、各々電極を接触させ、検査用導電部60、検査用導
電部80、100に各々異なる電圧を印加することによ
り、電圧を印加した検査用導電部60、検査用導電部8
0、100に電気的に接続された透明電極13、23に
異なる電圧を印加することができ、すべての液晶セル1
Aを点灯させることができるので、各液晶セル1Aにつ
いてすべてのドットが正常に点灯するか否かを検査する
点灯検査を行うことができ、すべての液晶セル1Aの透
明電極13、23のパターン欠陥を一度に検出すること
ができる。
【0092】このように、すべての検査用導電部60、
すべての検査用導電部80、100に電圧を印加して検
査を行う場合には、すべての液晶セル1Aの透明電極1
3、23のパターン欠陥を一度に検出することができる
ので、好適である。しかしながら、本発明はこれに限定
されるものではなく、下側基板母材20に形成された少
なくとも1本の検査用導電部60、上側基板母材10に
形成された少なくとも1本の検査用導電部80に対し
て、各々異なる電圧を印加することにより、少なくとも
1個の液晶セル1Aの、すべての上側透明電極13と、
検査用導電部80に電気的に接続された半数の下側透明
電極23とが交差する半数のドットの点灯検査を行うこ
とができる。同様に、下側基板母材20に形成された少
なくとも1本の検査用導電部60、上側基板母材10に
形成された少なくとも1本の検査用導電部100に対し
て、各々異なる電圧を印加することにより、少なくとも
1個の液晶セル1Aの、すべての上側透明電極13と、
検査用導電部100に電気的に接続された半数の下側透
明電極23とが交差する半数のドットの点灯検査を行う
ことができる。したがって、1個若しくは複数の液晶セ
ル1A毎に順次点灯検査を行うことも可能であり、この
場合にも、すべての液晶セル1Aの透明電極13、23
のパターン欠陥を一括検出することができる。
【0093】なお、検査用導電部60、検査用導電部8
0、100は、下側基板母材20、上側基板母材10の
内面に形成されているので、検査用導電部60、検査用
導電部80、100に検査用プローブあるいは電極を接
触させる際には、検査用プローブあるいは電極を上側基
板母材10と下側基板母材20との間に挿入する必要が
ある。ここで、液晶セル1Aのセルギャップは、数〜1
0μm程度と微小であるので、検査用プローブあるいは
電極を上側基板母材10と下側基板母材20との間に挿
入することが難しい場合には、上側基板母材10と下側
基板母材20とを1〜2mm程度ずらして液晶セルユニ
ット1を構成することが好ましい。
【0094】具体的には、図1に示した液晶セルユニッ
ト1において、下側基板母材20の図示右側の最端部
が、上側基板母材10の図示右側の最端部より1〜2m
m程度外側に位置するように、上側基板母材10と下側
基板母材20とをずらして液晶セルユニット1を構成す
ることにより、下側基板母材20に形成する検査用導電
部60の最端部を上側基板母材10より外側に位置させ
ることができるので、検査用導電部60に対して、検査
用プローブ若しくは電極を簡易に接触させることができ
る。
【0095】同様に、図1に示した液晶セルユニット1
において、上側基板母材10の図示上側の最端部が、下
側基板母材20の図示上側の最端部より1〜2mm程度
外側に位置するように、上側基板母材10と下側基板母
材20とをずらして液晶セルユニット1を構成すること
により、上側基板母材10に形成する検査用導電部8
0、100の最端部を下側基板母材20より外側に位置
させることができるので、検査用導電部80、100に
対して、検査用プローブ若しくは電極を簡易に接触させ
ることができる。
【0096】以上のようにして、液晶セルユニット1に
対して、透明電極13、23の欠陥検査を行った後、図
10に示すように、切断線D1〜D3に沿って上側基板
母材10を切断することにより、上側基板母材10を各
上側基板形成領域11の外周に沿って切断する。このと
き、上側基板母材10の端材部分14に形成され、下側
透明電極23に電気的に接続された検査用引き廻し配線
72、92(図示略)の一部及び検査用導電部80、1
00が切り落とされる。
【0097】次に、図11に示すように、切断線E1〜
E3に沿って下側基板母材20を切断することにより、
下側基板母材20を各下側基板形成領域21の外周に沿
って切断する。このとき、下側基板母材20の端材部分
24に形成され、上側透明電極13に電気的に接続され
た検査用引き廻し配線52(図示略)の一部及び検査用
導電部60が切り落とされる。以上のようにして、液晶
セルユニット1を6個の液晶セル1Aに分割し、最後
に、各液晶セル1Aの外側に偏光子、位相差板等の光学
素子を貼着することにより、6個のパッシブマトリクス
型液晶装置を同時に製造することができる。
【0098】以上の液晶装置の製造方法によれば、個々
の液晶セル1Aに分割する前に、複数の液晶セル1Aの
電極の欠陥検査を一括して行うことができるので、検査
工程を大幅に簡略化することができ、液晶装置の製造プ
ロセスの簡略化を図ることができる。
【0099】なお、液晶セルユニット1を個々の液晶セ
ル1Aに分割する際に、液晶セルユニット1をより小さ
い液晶セルユニットに分割してから、個々の液晶セル1
Aに分割しても良い。例えば、上側基板母材10を図1
0に示した切断線D1〜D3に沿って切断する代わり
に、切断線D1に沿ってのみ切断し、下側基板母材20
を図11に示した切断線E1〜E3に沿って切断する代
わりに、切断線E2に沿ってのみ切断し、短冊状の液晶
セルユニットに分割してから、複数の液晶セル1Aに分
割しても良い
【0100】このように、液晶セルユニット1から直接
個々の液晶セル1Aに分割する代わりに、いったん短冊
状の液晶セルユニットに分割してから、個々の液晶セル
1Aに分割する場合には、液晶セルユニット1に対し
て、透明電極13、23の欠陥検査を行う代わりに、液
晶セルユニット1を分割して得られた短冊状の液晶セル
ユニットに対して、透明電極13、23の欠陥検査を行
うこともできる。すなわち、液晶セルユニット1を切断
して得られた短冊状の液晶セルユニットにおいても、検
査用導電部60、検査用導電部80、100の最端部
が、各々、下側基板母材20、上側基板母材10の最端
部に位置するので、検査用導電部60、検査用導電部8
0、100に対して欠陥検査を行うことにより、短冊状
の液晶セルユニットを構成するすべての液晶セル1Aの
電極の欠陥検査を一括して行うことができる。
【0101】(液晶装置の構造)次に、図12に基づい
て、以上のように製造された本実施形態の液晶装置の構
造について簡単に説明する。図12は、本実施形態の液
晶装置の概略平面図であり、図4に対応する図である。
本実施形態の液晶装置1Bの基本構成は、液晶セルユニ
ット1を構成していた液晶セル1Aとほぼ同様である
が、本実施形態の液晶装置1Bは、上側基板母材10の
上側基板形成領域11から得られた上側基板(第1の基
板)11Aと、下側基板母材20の下側基板形成領域2
1から得られた下側基板(第2の基板)21Aとを具備
して構成されている。また、上側基板11A、下側基板
21Aの外側には、偏光子、位相差板等の光学素子(図
示略)が貼着されている。
【0102】また、液晶セルユニット1の検査用引き廻
し配線52の一部、検査用導電部60、検査用引き廻し
配線72、92の一部、検査用導電部80、100につ
いては、液晶装置1Bを製造する際に切り落とされるの
で、液晶装置1Bには、検査用に設けられた構成要素の
うち、検査用上下導通部51から下側基板形成領域21
の外側に向けて導出された検査用引き廻し配線52の一
部、検査用上下導通部71から上側基板形成領域11の
外側に向けて導出された検査用引き廻し配線72の一
部、検査用上下導通部91から上側基板形成領域11の
外側に向けて導出された検査用引き廻し配線92の一部
のみが残されている。
【0103】本実施形態の液晶装置1Bは以上のように
構成されており、本実施形態の液晶装置1Bは本実施形
態の液晶セルユニット1を用いて製造されたものである
ので、液晶装置1Bを製造する際の検査工程を大幅に簡
略化することができ、製造プロセスの簡略化を図ること
ができるものとなる。
【0104】[第2実施形態] (液晶セルユニットの構造)次に、図13、図14に基
づいて、本発明に係る第2実施形態の液晶セルユニット
の構造について説明する。本実施形態の液晶セルユニッ
トの基本構造は、第1実施形態と同様であり、上側透明
電極、下側透明電極に、検査用引き廻し配線及び検査用
導電部が電気的に接続されているが、上側透明電極に電
気的に接続された検査用引き廻し配線及び検査用導電部
の形成箇所のみが異なっている。したがって、第1実施
形態と同じ構成要素については同じ参照符号を付し、説
明は省略する。図13は、本実施形態の液晶セルユニッ
トを構成する1個の液晶セル及びその近傍部分を拡大し
て示す概略平面図であり、第1実施形態の図4に相当す
る図である。図14は、本実施形態の液晶セルユニット
を、図13に示すF−F’線に沿って切断した時の部分
概略断面図である。
【0105】本実施形態の液晶セルユニット2は、第1
実施形態と同様、複数の上側基板形成領域11を有する
上側基板母材10と、複数の下側基板形成領域21を有
する下側基板母材20とを具備して概略構成され、複数
の液晶セル2Aが一体化されたものである。
【0106】上述したように、本実施形態では、上側透
明電極13に電気的に接続された検査用引き廻し配線及
び検査用導電部の形成箇所のみが異なっているので、上
側透明電極13と検査用引き廻し配線及び検査用導電部
との接続構造についてのみ説明する。1個の液晶セルに
着目した場合、第1実施形態では、各上側透明電極に電
気的に接続された検査用引き廻し配線、検査用導電部
が、上側透明電極に電気的に接続された外部接続用端子
と反対側に形成されていたのに対して、本実施形態で
は、図13に示すように、各上側透明電極13に電気的
に接続された検査用引き廻し配線152、検査用導電部
160が、上側透明電極13に電気的に接続された外部
接続用端子12と同じ側に形成されている。
【0107】詳細には、図13に示すように、1個の液
晶セル2Aに着目した場合、上側基板形成領域11に形
成された各上側透明電極13はそれぞれ図示下方向(外
部接続用端子12及び領域15が配置される方向)に延
在形成され、導電粒子等の導電材が混入されたシール材
30の形成部において個々に上下導通が図られて、その
検査用上下導通部151を介して下側基板形成領域21
に形成された各検査用引き廻し配線152にそれぞれ電
気的に接続されている。各検査用引き廻し配線152は
検査用上下導通部151から上側透明電極13の延在方
向に合わせて延在形成されていると共に、下側基板形成
領域21から外側にそれぞれ導出され、その全てが下側
基板母材20上に形成された検査用導電部160に電気
的に接続されている。また、下側基板母材20におい
て、検査用上下導通部151の図示下方には、図示左右
方向(下側透明電極23の延在方向に対して平行方向)
に延在する検査用導電部160が形成されており、すべ
ての検査用引き廻し配線152の図示下端部がこの検査
用導電部160に電気的に接続されている。
【0108】また、各液晶セル2Aを構成する各上側透
明電極13と、検査用導電部160との接続構造の断面
構造は、図14に示す通りである。
【0109】すなわち、各液晶セル2Aを構成する上側
基板形成領域11の各上側透明電極13は、図示下方向
(外部接続用端子12及び領域15が配置される方向)
のシール材30の形成部上まで延在して形成され、シー
ル材30の形成部において下側基板形成領域21上の検
査用引き廻し配線152との間で上下導通が図られてい
る。その検査用上下導通部151を介して上側基板形成
領域11の各上側透明電極13は下側基板形成領域21
の各検査用引き廻し配線152にそれぞれ電気的に接続
されている。検査用引き廻し配線152は検査用上下導
通部151から上側透明電極13の延在方向に合わせて
延在形成されていると共に、下側基板形成領域21から
外側にそれぞれ導出されている。下側基板形成領域21
から外側に導出された検査用引き廻し配線152は、下
側基板母材20上で図の紙面に垂直な方向(下側透明電
極23と平行な方向)に延在して形成された検査用導電
部160に電気的に接続されている。
【0110】このように、本実施形態では、各液晶セル
2Aを構成する各上側透明電極13は、上側基板母材1
0から下側基板母材20に跨って電気的な導通が図られ
検査用上下導通部151を介して、下側基板母材20に
形成された検査用導電部160に電気的に接続されてい
る。また、本実施形態では、同液晶セル2Aの一つに着
目すると、各上側透明電極13に電気的に接続された検
査用導電部160は、外部接続用端子12側に形成され
てなり、下側基板形成領域21の外側に導出された検査
用引き廻し配線152の導出部(検査用引き廻し配線1
52の一部)と検査用導電部160は、同じ液晶セルの
外部接続用端子12と対向する領域、即ち上側基板形成
領域11の張出した領域15に対向する下側基板母材2
0上に配置して形成されている。
【0111】すなわち、第1実施形態では、上側透明電
極に電気的に接続され、下側基板母材に形成された、検
査用引き廻し配線の一部、及び検査用導電部が、隣接す
る他の液晶セルの外部接続用端子と対向する端材部分に
形成されていたのに対して、本実施形態では、図13、
図14に示すように、下側基板母材20に形成された、
検査用引き廻し配線152の一部、及び検査用導電部1
60は、同じ液晶セル2Aの外部接続用端子12と対向
する端材部分24(図14参照)に形成されている。そ
して、本実施形態の液晶セルユニット2を個々の液晶セ
ル2Aに分割する際には、検査用引き廻し配線152の
一部、及び検査用導電部160が、切り落とされるよう
になっている。また、本実施形態においても、第1実施
形態と同様、各検査用導電部160の一端が、下側基板
母材20の最端部にまで延設されている。
【0112】本実施形態の液晶セルユニット2は以上の
ように構成されており、上側透明電極13に電気的に接
続された検査用引き廻し配線152、検査用導電部16
0を外部接続用端子部12と同じ側に形成しても、第1
実施形態の液晶セルユニットと同様の効果を得ることが
できる。すなわち、本実施形態の液晶セルユニット2に
おいても、第1実施形態と同様、上側基板母材10に形
成され、各液晶セル2Aを構成する上側透明電極13
が、下側基板母材20の最端部にまで延設された検査用
導電部160に電気的に接続されており、下側基板母材
20に形成され、各液晶セル2Aを構成する下側透明電
極23が、上側基板母材10の最端部にまで延設された
検査用導電部80、100に電気的に接続されているの
で、本実施形態の液晶セルユニット2を用いて液晶装置
を製造することにより、個々の液晶セル2Aに分割する
前に、複数の液晶セル2Aの透明電極13、23の欠陥
検査を一括して行うことができるので、検査工程を大幅
に簡略化することができ、製造プロセスの簡略化を図る
ことができる。
【0113】また、第1実施形態と同様、各液晶セル2
Aを構成する各上側透明電極13に電気的に接続された
検査用導電部160を、複数の液晶セル2Aに分割する
際に基板母材で切り落とされる端材部分24に形成する
構成としているので、本実施形態の液晶セルユニット2
から得られる液晶装置には、検査用導電部160が残ら
なく電気的に接続されていることは無いため、得られる
液晶装置において、隣接する上側透明電極13が、検査
用導電部160の存在によって短絡する恐れがないと共
に、分断後の得られる液晶装置の非表示領域(額縁領
域)が、検査用導電部160の存在によって大きくなる
恐れもない。また、隣接する液晶セル2Aを隙間なく配
置させることができ、1個の液晶セルユニット2に、よ
り多くの液晶セル2Aを形成することができ、好適であ
る。
【0114】なお、本実施形態の液晶セルユニット2の
製造方法、液晶セルユニット2の検査方法、及び液晶セ
ルユニット2から液晶装置を製造する方法については、
第1実施形態と同様であるので、説明は省略する。ま
た、本実施形態の液晶セルユニット2から得られる液晶
装置の構造は、上側透明電極13に電気的に接続された
検査用引き廻し配線151、検査用導電部160のう
ち、切り落とされずに残る検査用引き廻し配線151の
一部の形成箇所が異なっている点を除けば、第1実施形
態と同様であるので、説明は省略する。
【0115】[第3実施形態] (液晶セルユニットの構造)次に、図15に基づいて、
本発明に係る第3実施形態の液晶セルユニットの構造に
ついて説明する。以上の第1、第2実施形態において
は、シール材が液晶注入部を有しない場合について説明
したが、本実施形態ではシール材が液晶注入部を有する
場合について説明する。なお、本実施形態の液晶セルユ
ニットの基本構造は、第2実施形態と同様であるので、
第2実施形態と同じ構成要素については同じ参照符号を
付し、説明は省略する。図15は、本実施形態の液晶セ
ルユニットを上側基板母材側から見た時の概略平面図で
あり、第1実施形態の図1に相当する図である。
【0116】図15に示すように、本実施形態の液晶セ
ルユニット3は、第2実施形態と同様、複数の上側基板
形成領域11を有する上側基板母材10と、複数の下側
基板形成領域21を有する下側基板母材20とを具備し
て概略構成され、複数の液晶セル3Aが一体化されたも
のである。そして、本実施形態では、各液晶セル3Aの
シール材30の一部に、液晶を注入するための液晶注入
部32が形成されていると共に、各液晶セル3A内には
液晶層が形成されていない点のみが第2実施形態と異な
っている。すなわち、本実施形態では、シール材30が
液晶注入部32を有しているが、すべての液晶注入部3
2が、液晶セルユニット3の最端部に位置していないの
で、液晶セルユニット3を短冊状の液晶セルユニットに
分割しなければ、各液晶セル3A内に液晶を注入するこ
とができない。そのため、本実施形態の液晶セルユニッ
ト3には、液晶層が未形成の状態になっている。
【0117】このように、本発明は、シール材が液晶注
入部を有する場合にも適用することができ、本実施形態
の液晶セルユニット3によっても、第2実施形態と同様
の効果を得ることができる。すなわち、本実施形態の液
晶セルユニット3を用いて液晶装置を製造することによ
り、個々の液晶セル3Aに分割する前に、複数の液晶セ
ル3Aの透明電極13、23の欠陥検査を一括して行う
ことができるので、検査工程を大幅に簡略化することが
でき、製造プロセスの簡略化を図ることができる。な
お、本実施形態の液晶セルユニット3を用いて液晶装置
を製造することにより、個々の液晶セル3Aに分割する
前に、複数の液晶セル3Aの電極の欠陥検査を一括して
行うことができる理由については後述する。
【0118】また、本実施形態の液晶セルユニット3
は、液晶層を形成する工程を除けば、第1実施形態の液
晶セルユニットと同様に製造することができるので、本
実施形態の液晶セルユニット3の製造方法については、
説明を省略する。
【0119】(液晶装置の製造方法)次に、図16、図
17に基づいて、本実施形態の液晶セルユニットから液
晶装置を製造する方法について説明する。図16は、液
晶セルユニット3から液晶装置を製造する際の、液晶セ
ルユニット3の切断箇所を示す概略平面図であり、図1
7は、液晶セルユニット3を分割して得られる短冊状の
液晶セルユニットの概略平面図である。
【0120】上述したように、第2実施形態と異なり、
本実施形態の液晶セルユニット3の各液晶セル3A内に
は液晶層が形成されていないので、本実施形態の液晶セ
ルユニット3に対して、点灯検査を行うことはできない
が、検査用プローブを用いた検査を行うことは可能であ
る。なお、本実施形態の液晶セルユニット3に対して、
検査用プローブを用いて検査を行う方法は、第1実施形
態と同様であるので、説明は省略する。但し、液晶層を
形成した後、電極の欠陥検査を行うことが好ましいた
め、以下、液晶層を形成した後、電極の欠陥検査を行う
場合について説明する。
【0121】はじめに、図16に示すように、本実施形
態の液晶セルユニット3の上側基板母材10、下側基板
母材20の双方を、切断線Gに沿って切断することによ
り、すべての液晶注入部32が最端部に位置するよう
に、図17に示す、複数の液晶セル3Aが一方向に配列
した短冊状の液晶セルユニット3Bに分割する。次に、
液晶セルユニット3Bの各液晶セル3A内に、液晶注入
部32から真空注入法等により液晶を注入し、液晶層を
形成した後、液晶注入部32を封止材により封止する。
【0122】次に、短冊状の液晶セルユニット3Bに対
して、透明電極13、23の欠陥検査を行う。この短冊
状の液晶セルユニット3Bにおいても、検査用導電部1
60、検査用導電部80、100の最端部が、各々、下
側基板母材20、上側基板母材10の最端部に位置して
いるので、検査用導電部160、検査用導電部80、1
00に対して欠陥検査を行うことにより、複数の液晶セ
ル3Aの透明電極13、23の欠陥検査を一括して行う
ことができる。
【0123】なお、図15において図示左右方向に隣接
する液晶セル3Aの各上側透明電極13に電気的に接続
された検査用導電部160を一体化しているため、短冊
状の液晶セルユニット3Bには、検査用導電部160が
1本しか存在しない。したがって、検査用導電部160
については、検査用プローブを用いた検査を行うことは
できないが、検査用導電部80、100については、第
1実施形態の液晶セルユニットと同様に、検査用プロー
ブを用いた検査を行うことができ、隣接する下側透明電
極23の短絡を検出することができる。また、検査用導
電部160、検査用導電部80、100に、各々電極を
接触させて異なる電圧を印加する点灯検査を行うことも
可能である。
【0124】なお、短冊状の液晶セルユニット3Bの検
査用導電部160に対して、検査用プローブを用いた検
査を行う場合には、図15において図示左右方向に隣接
する液晶セル3Aの各上側透明電極13に電気的に接続
された検査用導電部160を一体化せずに、それぞれ下
側基板母材20の最端部にまで延設すれば良く、かかる
構成とすれば、短冊状の液晶セルユニット3Bに、検査
用導電部160が形成されるため、検査用プローブを用
いた検査が可能となる。
【0125】以上のように電極の欠陥検査を行った後、
短冊状の液晶セルユニット3Bを個々の液晶セル3Aに
分割し、各液晶セル3Aから液晶装置を製造することが
できる。
【0126】以上説明したように、本実施形態の液晶セ
ルユニット3を用いて液晶装置を製造することによって
も、個々の液晶セル3Aに分割する前に、複数の液晶セ
ル3Aの電極の欠陥検査を一括して行うことができるの
で、検査工程を大幅に簡略化することができ、製造プロ
セスの簡略化を図ることができる。なお、本実施形態の
液晶セルユニット3から得られる液晶装置の構造は、シ
ール材が液晶注入部を有し、液晶注入部が封止材により
封止されている以外は、第2実施形態と同様であるの
で、説明は省略する。
【0127】[第4実施形態] (液晶セルユニットの構造)次に、図18に基づいて、
本発明に係る第4実施形態の液晶セルユニットの構造に
ついて説明する。本実施形態の液晶セルユニットの基本
構造は、第1、第2の実施形態と同様であり、上側透明
電極と検査用引き廻し配線及び検査用導電部との接続構
造のみが異なっている。したがって、第1、第2実施形
態と同じ構成要素については同じ参照符号を付し、説明
は省略する。図18は、本実施形態の液晶セルユニット
を構成する1個の液晶セル及びその近傍部分を拡大して
示す概略平面図であり、第1、第2実施形態の図4、図
13に相当する図である。
【0128】図18に示すように、本実施形態の液晶セ
ルユニット4は、第1実施形態と同様、複数の上側基板
形成領域11を有する上側基板母材10と、複数の下側
基板形成領域21を有する下側基板母材20とを具備し
て概略構成され、複数の液晶セル4Aが一体化されたも
のである。
【0129】第1、第2実施形態では、1個の液晶セル
に着目した場合、すべての上側透明電極13が、同じ検
査用導電部に電気的に接続されていたのに対し、本実施
形態では、隣接する上側透明電極13が異なる検査用導
電部に電気的に接続されている。
【0130】すなわち、図示右側から奇数本目の各上側
透明電極13は、検査用上下導通部51を介して、下側
基板母材20に形成された検査用引き廻し配線52に電
気的に接続されており、すべての検査用引き廻し配線5
2が、同じ基板母材上の検査用導電部60に電気的に接
続されている。なお、図示右側から奇数本目の各上側透
明電極13と、検査用引き廻し配線52、検査用導電部
60との接続構造については、第1実施形態と同様であ
るので、詳細な説明については省略する。
【0131】これに対して、図示右側から偶数本目の各
上側透明電極13は、検査用上下導通部151を介し
て、下側基板母材20に形成された検査用引き廻し配線
152に電気的に接続されており、すべての検査用引き
廻し配線152が、同じ基板母材上の検査用導電部16
0に電気的に接続されている。なお、図示右側から偶数
本目の各上側透明電極13と、検査用引き廻し配線15
2、検査用導電部160との接続構造については、第2
実施形態と同様であるので、詳細な説明については省略
する。
【0132】このように、上側透明電極13を1本毎に
交互に、異なる側に設けた検査用引き廻し配線及び検査
用導電部に電気的に接続することも可能であり、かかる
構成としても、第1、第2実施形態と同様、本実施形態
の液晶セルユニット4を用いて液晶装置を製造すること
により、個々の液晶セル4Aに分割する前に、複数の液
晶セル4Aの透明電極13、23の欠陥検査を一括して
行うことができるので、検査工程を大幅に簡略化するこ
とができ、製造プロセスの簡略化を図ることができる。
さらに、本実施形態によれば、透明電極13、23の欠
陥検査を行う際に、透明電極13、23の全体的なパタ
ーン欠陥の他に、隣接する上側透明電極13及び隣接す
る下側透明電極23の短絡についても検出することがで
き、好適である。
【0133】なお、本実施形態の液晶セルユニット4の
製造方法、液晶セルユニット4の検査方法、及び液晶セ
ルユニット4から液晶装置を製造する方法については、
第1実施形態と同様であるので、説明は省略する。ま
た、本実施形態の液晶セルユニット4から得られる液晶
装置の構造は、第1、第2実施形態と同様であるので、
説明は省略する。
【0134】[第5実施形態] (液晶セルユニットの構造)次に、図19〜図23に基
づいて、本発明に係る第5実施形態の液晶セルユニット
の構造について説明する。第1〜第4実施形態において
は、一対の基板の双方が同じ基板母材に形成された表示
用の電極につながる外部接続用端子を個別に具備する液
晶装置を製造することが可能な液晶セルユニットについ
てのみ説明したが、本実施形態では、一方の基板母材の
みに外部接続用端子がまとめて集められている液晶装置
を製造することが可能な液晶セルユニットへの適用例に
ついて説明する。本実施形態の液晶セルユニットの基本
構造は、第1〜第4実施形態と同様であるので、同じ構
成要素については同じ参照符号を付し、説明は省略す
る。
【0135】図19は、本実施形態の液晶セルユニット
を上側基板母材側から見た時の概略平面図であり、第1
実施形態の図1に相当する図である。図20は、本実施
形態の液晶セルユニットを構成する1個の液晶セル及び
その近傍部分を拡大して示す概略平面図であり、電極と
外部接続用端子部との接続構造を示す図である。図21
は、本実施形態の液晶セルユニットを構成する1個の液
晶セル及びその近傍部分を拡大して示す概略平面図であ
り、電極と検査用導電部との接続構造を示す図である。
なお、図20、図21は、第1実施形態の図4に相当す
る図である。図22は、本実施形態の液晶セルユニット
を、図21に示すH−H’線に沿って切断した時の部分
概略断面図である。図23(a)、(b)は、各々、本
実施形態の液晶セルユニットを、図21に示すI−I’
線、J−J’線に沿って切断した時の部分概略断面図で
ある。
【0136】図19に示すように、本実施形態の液晶セ
ルユニット5は、第1実施形態と同様、複数の上側基板
形成領域(第1の基板形成領域)111を有する上側基
板母材(第1の基板母材)110と、複数の下側基板形
成領域(第2の基板形成領域)121を有する下側基板
母材(第2の基板母材)120とを具備して概略構成さ
れ、6個の液晶セル5Aが一体化されたものである。
【0137】第1実施形態では、各液晶セルにおいて、
上側基板形成領域、下側基板形成領域の双方に、外部接
続用端子部が形成されており、上側基板形成領域、下側
基板形成領域は、外部接続用端子部が形成された部分
が、対向する基板形成領域よりも外側に位置するように
構成されていた。これに対して、本実施形態では、図2
0に示すように、各液晶セル5Aにおいて、上側基板形
成領域111の図示下端部(上側基板形成領域111と
対向する下側基板形成領域121から外側に張出した領
域35)に、上側電極用外部接続用端子部112と、下
側電極用外部接続用端子部122とが共に形成されてお
り、下側基板形成領域121には外部接続用端子部は形
成されていない構成とされている。そして、下側基板母
材120において、外部接続用端子部112、122と
対向する部分は、本実施形態の液晶セルユニット5を複
数の液晶セル5Aに分割する際に切り落とされる端材部
分124(図19参照)となっている。なお、図20に
示すように、上側基板形成領域111の図示下端部の略
中央部に上側電極用外部接続用端子部112が形成さ
れ、その両側に下側電極用外部接続用端子部122が形
成されている。
【0138】また、第1〜第4実施形態においては、隣
接する液晶セルが隙間なく連続して形成されていたのに
対し、本実施形態では、図19に示すように、図示左右
方向に隣接する液晶セル5Aは離間配置されており、図
示左右方向に隣接する液晶セル5Aの間が、複数の液晶
セル5Aに分割する際に、上側基板母材110、下側基
板母材120の双方が切り落とされる端材部分125と
なっている。
【0139】以下、本実施形態の液晶セルユニット5に
おける電極と外部接続用端子部との接続構造について説
明する。図20に示すように、第2実施形態と同様、上
側基板形成領域111に形成された各上側透明電極13
は、下側基板形成領域121から上側基板形成領域11
1が張出した領域35に向けてシール材30の形成部を
貫通して導出され、該領域35の端部に配列して形成さ
れた上側電極用外部接続用端子部112に電気的に接続
されている。
【0140】これに対して、下側基板形成領域121に
形成された下側透明電極23のうち、図示上側から奇数
本目の下側透明電極23の図示右端部は、そのままシー
ル材30の形成部まで延在して形成され、シール材30
内の上下導通部271に電気的に接続されている。ま
た、下側基板形成領域121に形成された下側透明電極
23のうち、図示上側から偶数本目の下側透明電極23
の図示左端部は、そのままシール材30の形成部まで延
在して形成され、シール材30内の上下導通部291に
電気的に接続されている。つまり、四方に設けられたシ
ール材30のうち、図示右側、左側(下側透明電極の延
在方向であって基板形成領域の対向2辺に位置する側)
のシール材30内に、各々、導通粒子等の導電材を混在
させてなる上下導通部271、291が存在し、下側透
明電極23は1本毎に交互に異なる上下導通部271、
291に電気的に接続されている。
【0141】また、上側基板形成領域111には、各上
下導通部271と下側電極用外部接続用端子部122の
それぞれとを電気的に接続するための引き廻し配線23
Dが形成されており、図示上側から奇数本目の下側透明
電極23の延在して形成された部分と各引き廻し配線2
3Dとが上下導通部271を介して電気的に接続されて
いる。また、上側基板形成領域111には、各上下導通
部291と下側電極用外部接続用端子部122のそれぞ
れとを電気的に接続するための引き廻し配線23Fが形
成されており、図示上側から偶数本目の下側透明電極2
3の延在して形成された部分と各引き廻し配線23Fと
が上下導通部291を介して電気的に接続されている。
【0142】なお、図示するように、上側基板形成領域
111に形成された引き廻し配線23D、23Fは、各
々、上下導通部271、291から下側透明電極23の
延在された部分に沿って、シール材30より内側に向け
て配設された後、上側透明電極13の延在方向に対して
平行方向に折り曲げられ、図示下側に位置するシール材
30の形成領域を通って、下側電極用外部接続用端子部
122にまで配設されている。そして、各下側透明電極
23が、上下導通部271又は291、引き廻し配線2
3D又は23Fを介して、下側電極用外部接続用端子部
122に電気的に接続されている。
【0143】次に、本実施形態の液晶セルユニット5に
おける電極と検査用引き廻し配線及び検査用導電部との
接続構造について説明する。図21に示すように、1個
の液晶セル5Aに着目した場合、上側基板形成領域11
1に形成された各上側透明電極13は、下側基板形成領
域121より張出した領域35に導出されて上側電極用
外部接続用端子部112に電気的に接続される際に貫通
するシール材30の形成部において、該シール材30内
の導通粒子等の導電材の作用によって存在する検査用上
下導通部251を介して、該検査用上下導通部251に
対応して下側基板形成領域121上に設けられた各検査
用引き廻し配線252に電気的に接続されている。各検
査用引き廻し配線252は検査用上下導通部251から
下側基板形成領域121の外側に向けて延在して導出さ
れている。また、各検査用引き廻し配線252のすべて
は下側基板母材120の下側基板形成領域121の外側
で検査用導電部260に電気的に接続されてまとめて束
ねられている。従って、各液晶セル5Aにおいて、各上
側透明電極13に電気的に接続された下側基板母材12
0上の検査用引き廻し配線252及び検査用導電部26
0が、上側基板形成領域111上の外部接続用端子部と
対向する領域(上側基板形成領域111の下側基板形成
領域121から張出した領域35に対向する下側基板母
材120)に配置されている。
【0144】すなわち、1個の液晶セル5Aに着目した
場合、上側基板形成領域111上の各上側透明電極13
は上側電極用外部接続用端子部112に向けて導出して
引き廻される間(経路の間)に検査用上下導通部251
によって下側基板母材120に形成された検査用引き廻
し配線252に電気的に接続される構成とされ、すべて
の検査用引き廻し配線252が下側基板母材120に形
成された検査用導電部260に電気的に接続されてい
る。
【0145】また、下側基板母材120には、延在する
各上側透明電極13にそれぞれ電気的に接続される検査
用上下導通部251に対応して、図示上下方向(上側透
明電極の延在方向に対して平行方向)に延在する検査用
引き廻し配線252が形成されている。さらに、下側基
板母材120において、検査用上下導通部251の図示
下方には、図示左右方向(下側透明電極の延在方向に対
して平行方向)に延在する検査用導電部260が形成さ
れており、すべての検査用引き廻し配線252の図示下
端部がこの検査用導電部260に電気的に接続されてい
る。また、下側基板母材120に形成された、検査用引
き廻し配線252の一部、及び検査用導電部260は、
同じ液晶セル5Aの外部接続用端子部112、122と
対向する端材部分124(図19、図22参照)に形成
されている。
【0146】また、各液晶セル5Aを構成する各上側透
明電極13と、検査用引き廻し配線252、検査用導電
部260との接続構造の断面構造は、図22に示す通り
である。
【0147】このように、本実施形態においても、第1
〜第4実施形態と同様、表示用の電極と電気的に接続さ
れるとともに上側基板母材110と下側基板母材120
との間に跨って電気的な接続を図る検査用の導通経路を
有する構成としている。また、図19に示すように、各
検査用導電部260の図示右端が、下側基板母材120
の最端部にまで延設されている。
【0148】一方、図21に示すように、1個の液晶セ
ル5Aに着目した場合、下側基板形成領域121に形成
された下側透明電極23のうち、図示上側から奇数本目
の下側透明電極23の図示右端部は、シール材30の形
成部まで延在され、シール材30内の上下導通部271
を介して上側基板形成領域111の各引き廻し配線23
Dに電気的に接続されている。更に、この引き回し配線
23Dには、上下導通部271から上側基板形成領域1
11の外側に向けて形成された検査用引き廻し配線27
2がそれぞれ電気的に接続されている。そして、すべて
の検査用引き廻し配線272が検査用導電部280に電
気的に接続されている構造となっている。従って、下側
基板形成領域121に形成された下側透明電極23のう
ち、図示上側から奇数本目の下側透明電極23は、上下
導通部271を介して引き廻し配線23D及び下側電極
用外部接続用端子部122に電気的に接続される経路
と、上下導通部271を介して検査用引き廻し配線27
2及び検査用導電部280に電気的に接続される検査用
の経路が存在する。
【0149】同様に、下側基板形成領域121に形成さ
れた下側透明電極23のうち、図示上側から偶数本目の
下側透明電極23の図示左端部は、シール材30の形成
部まで延在され、シール材30内の上下導通部291を
介して上側基板形成領域111の各引き廻し配線23F
に電気的に接続されている。更に、この引き廻し配線2
3Fには、上下導通部291から上側基板形成領域11
1の外側に向けて形成された検査用引き廻し配線292
がそれぞれ電気的に接続されている。そして、すべての
検査用引き廻し配線292が検査用導電部300に電気
的に接続されている構造となっている。従って、下側基
板形成領域121に形成された下側透明電極23のう
ち、図示上側から偶数本目の下側透明電極23は、上下
導通部291を介して引き廻し配線23F及び下側電極
用外部接続用端子部122に電気的に接続される経路
と、上下導通部291を介して検査用引き廻し配線29
2及び検査用導電部300に電気的に接続される検査用
の経路が存在する。
【0150】このように、本実施形態では、各下側透明
電極23を下側電極用外部接続用端子部122に電気的
に接続するための上下導通部271、291が、検査用
上下導通部を兼ねた構造になっている。
【0151】より詳細には、各下側透明電極23には、
下側透明電極23の延在方向の一方の側で検査用導電部
280に繋がる検査用引き廻し配線272、及び下側電
極用外部接続用端子部122に繋がる引き廻し配線23
Dと上下導通部271を介して電気的に接続される下側
透明電極23と、下側透明電極23の延在方向の他方の
側で検査用導電部300に繋がる検査用引き廻し配線2
92、及び下側電極用外部接続用端子部122に繋がる
引き廻し配線23Fと上下導通部291を介して電気的
に接続される下側透明電極23とが存在している。
【0152】また、各下側透明電極23の延在方向の一
方(図示右側)に位置する検査用引き廻し配線272に
ついては、図示左端部が上下導通部291に電気的に接
続され、各下側透明電極23の延在方向の他方(図示左
側)に位置する検査用引き廻し配線292については、
図示右端部が上下導通部291に電気的に接続されてい
る。そして、各引き廻し配線23D、23Fと、各検査
用引き廻し配線272、292とが上下導通部271、
291において電気的に接続されている。
【0153】なお、上側基板母材110において、シー
ル材30(上下導通部271、291)の形成領域に
は、各下側透明電極23を下側電極用外部接続用端子部
122に電気的に接続するための引き廻し配線23D、
23Fと、検査用引き廻し配線272、292とが重な
って形成され、引き廻し配線23D、23Fは上下導通
部271、291からシール材30の内側に向けて形成
され、検査用引き廻し配線272、292は上下導通部
271、291からシール材30の外側に向けて形成さ
れているが、これら引き廻し配線23D、23Fと検査
用引き廻し配線272、292とは、一体的に同材質で
形成することも可能である。さらに、上側基板母材11
0において、基板形成領域の外側には、図示上下方向
(上側透明電極の延在方向に対して平行方向)に延在す
る検査用導電部280、300が形成されており、すべ
ての検査用引き廻し配線272、292が、各々、検査
用導電部280、300に電気的に接続されている。
【0154】また、各液晶セル5Aを構成する下側透明
電極23と、検査用引き廻し配線272、292、検査
用導電部280、300との接続構造の断面構造は、図
23(a)、(b)に示す通りである。
【0155】このように、本実施形態においても、第1
〜第4実施形態と同様、表示用の電極と電気的に接続さ
れるとともに下側基板母材120と上側基板母材110
との間に跨って電気的な接続を図る検査用の導通経路を
有する構成としている。また、図19に示すように、各
検査用導電部280、300の図示上端が、上側基板母
材110の最端部にまで延設されている。また、上側基
板母材110に形成された、検査用引き廻し配線272
の一部(上側基板形成領域外の検査用引き廻し配線)、
検査用導電部280、検査用引き廻し配線292の一部
(上側基板形成領域外の検査用引き廻し配線)、検査用
導電部300は、図25において、図示左右方向に隣接
する他の液晶セル5A間に形成された端材部分125に
形成されている。
【0156】本実施形態の液晶セルユニット5は以上の
ように構成されており、本実施形態の液晶セルユニット
5においても、第1〜第4実施形態の液晶セルユニット
と同様の効果を得ることができる。すなわち、本実施形
態の液晶セルユニット5においても、第1〜第4実施形
態と同様、上側基板母材110の上側基板形成領域11
1に形成された表示用の電極である上側透明電極13
が、検査用上下導通部251を介して検査用引き廻し配
線252、及び検査用導電部260に電気的に接続され
ている。また、下側基板母材120の各下側基板形成領
域121に形成された下側透明電極23のうち、半数の
下側透明電極23が、それぞれ上側基板母材110との
両基板母材間での電気的な接続を行う検査用上下導通部
271を介して上側基板母材110上の検査用引き廻し
配線272に電気的に接続され、各検査用引き廻し配線
272が検査用導電部280に電気的に接続されてい
る。また、下側基板母材120の各下側基板形成領域1
21に形成された下側透明電極23のうち、残りの半数
の下側透明電極23が、それぞれ上側基板母材110と
の両基板母材間での電気的な接続を行う検査用上下導通
部291を介して上側基板母材110上の検査用引き廻
し配線292に電気的に接続され、各検査用引き廻し配
線292が検査用導電部300に電気的に接続されてい
る。
【0157】したがって、下側基板母材120の最端部
にまで延設された検査用導電部260、上側基板母材1
10の最端部にまで延設された検査用導電部280、3
00に対して欠陥検査を行うことにより、液晶セルユニ
ット5を構成するすべての液晶セル5Aの透明電極1
3、23の欠陥検査を一括して行うことができる。ま
た、本実施形態の液晶セルユニット5を分割して得られ
る液晶セルユニットについても同様、すべての液晶セル
5Aの透明電極13、23の欠陥検査を一括して行うこ
とができる。
【0158】よって、本実施形態の液晶セルユニット5
を用いて液晶装置を製造することにより、個々の液晶セ
ル5Aに分割する前に、複数の液晶セル5Aの透明電極
13、23の欠陥検査を一括して行うことができるの
で、検査工程を大幅に簡略化することができ、製造プロ
セスの簡略化を図ることができる。また、本実施形態に
おいても、隣接する下側透明電極13を1本毎に交互
に、異なる側に設けられた検査用導電部280、300
に電気的に接続する構成としているので、透明電極1
3、23の欠陥検査を行う際に、透明電極13、23の
全体的なパターン欠陥の他に、隣接する下側透明電極2
3の短絡についても検出することができ、好適である。
なお、本実施形態では、図19において図示左右方向に
隣接する液晶セル5A間に新たな端材部分が必要となる
ので、第1〜第4実施形態と比較して、液晶セルユニッ
ト5に形成できる液晶セルの個数が低減する場合があ
る。
【0159】また、本実施形態では、第1〜第3実施形
態と同様、各液晶セル5Aにおいて、すべての上側透明
電極13を、同じ検査用導電部260に電気的に接続す
る構成としたが、第4実施形態において説明したよう
に、隣接する上側透明電極13を1本毎に交互に、異な
る側に設けられた検査用導電部に電気的に接続すること
も可能である。かかる構成とした場合には、透明電極1
3、23の欠陥検査を行う際に、隣接する上側透明電極
13の短絡についても検出することができ、好適であ
る。
【0160】また、本実施形態では、図19において、
図示左側の液晶セル5Aを構成する下側透明電極23に
電気的に接続された検査用導電部280と、図示右側の
液晶セル5Aを構成する下側透明電極23に電気的に接
続された検査用導電部300とが独立に形成されている
場合について説明したが、これらを一体形成することも
可能であり、かかる構成としても、本実施形態と同様の
効果を得ることができる。
【0161】なお、本実施形態の液晶セルユニット5の
製造方法、液晶セルユニット5の検査方法、液晶セルユ
ニット5から液晶装置を製造する方法については、第1
実施形態と同様であるので、説明は省略する。
【0162】(液晶装置の構造)次に、図21に基づい
て、本実施形態の液晶セルユニットから製造される本実
施形態の液晶装置の構造について簡単に説明する。本実
施形態の液晶装置は、上側基板母材110の上側基板形
成領域111から得られた上側基板と、下側基板母材1
20の下側基板形成領域121から得られた下側基板と
を具備して構成される。また、本実施形態においても、
第1実施形態と同様、液晶セルユニット5の検査用引き
廻し配線252の一部(下側基板形成領域121の外側
に導出された延在部)、検査用導電部260、検査用引
き廻し配線272の一部(上側基板形成領域111の外
側に導出された延在部)、検査用導電部280、検査用
引き廻し配線292の一部(上側基板形成領域111の
外側に導出された延在部)、検査用導電部300につい
ては、液晶装置を製造する際に切り落とされるので、本
実施形態の液晶装置には、検査用のみに設けられた構成
要素のうち、検査用引き廻し配線252の一部(検査用
上下導通部251からシール材30の外側、又は検査用
上下導通部251から下側基板形成領域121の端部に
延びた部分)、検査用引き廻し配線272の一部(上下
導通部271からシール材30の外側、又は上下導通部
271から基板形成領域の端部に延びた部分)、検査用
引き廻し配線292の一部(上下導通部291からシー
ル材30の外側、又は上下導通部291から基板形成領
域の端部に延びた部分)、検査用上下導通部251、2
71、291のみが残されている。
【0163】本実施形態の液晶装置は、本実施形態の液
晶セルユニット5を用いて製造されたものであるので、
液晶装置を製造する際の検査工程を大幅に簡略化するこ
とができ、製造プロセスの簡略化を図ることができるも
のとなる。
【0164】[アクティブマトリクス型液晶装置への適
用例]第1〜第5実施形態においては、パッシブマトリ
クス型液晶装置を製造することが可能な液晶セルユニッ
トを取り上げて説明したが、本発明は、スイッチング素
子としてTFD(薄膜ダイオード)を用いたアクティブ
マトリクス型液晶装置を製造することが可能な液晶セル
ユニットにも適用可能である。以下、図24に基づい
て、スイッチング素子としてTFDを用いたアクティブ
マトリクス型の透過型液晶装置の構造について簡単に説
明した後、本発明への適用例に簡単に説明する。なお、
図24は、後述する素子基板側から見た時の概略斜視図
である。
【0165】図24に示す液晶装置6は、液晶層(図示
略)を挟持して対向配置された素子基板(第1の基板)
210と対向基板(第2の基板)220とが、シール材
(図示略)を介して貼着されて概略構成されている。
【0166】素子基板210の液晶層側表面には、TF
D214、画素電極213等が形成され、これらの液晶
層側に配向膜(図示略)が形成されている。より詳細に
は、素子基板210において、多数のデータ線212が
ストライプ状に設けられており、各データ線212に対
して多数の画素電極213がTFD214を介して接続
されている。素子基板210の液晶層側表面全体を見れ
ば、多数の画素電極213がマトリクス状に配列されて
いる。また、対向基板220の液晶層側表面には、素子
基板210のデータ線212の延在方向に対して交差す
る方向に形成された複数の短冊状の走査線221が形成
され、この液晶層側に配向膜(図示略)が形成されてい
る。
【0167】TFDを用いたアクティブマトリクス型液
晶装置6は、以上のように概略構成され、液晶装置6に
は、第1〜第5実施形態の透明電極に相当するストライ
プ状に形成されたデータ線212、走査線221が形成
されているので、液晶装置6を製造することが可能な液
晶セルユニットにおいて、各液晶セルを構成する各デー
タ線212、各走査線221に対して、第1〜第5実施
形態で説明した検査用上下導通部、検査用引き廻し配
線、検査用導電部を電気的に接続することにより、TF
Dを用いたアクティブマトリクス型液晶装置を製造する
ことが可能な本発明の液晶セルユニットを提供すること
ができ、第1〜第5実施形態と同様の効果を得ることが
できる。
【0168】[電子機器]次に、本発明の上記実施形態
の液晶装置のいずれかを備えた電子機器の具体例につい
て説明する。図25(a)は、携帯電話の一例を示した
斜視図である。図25(a)において、500は携帯電
話本体を示し、501は前記の液晶装置のいずれかを備
えた液晶表示部を示している。図25(b)は、ワープ
ロ、パソコンなどの携帯型情報処理装置の一例を示した
斜視図である。図25(b)において、600は情報処
理装置、601はキーボードなどの入力部、603は情
報処理本体、602は前記の液晶装置のいずれかを備え
た液晶表示部を示している。図25(c)は、腕時計型
電子機器の一例を示した斜視図である。図25(c)に
おいて、700は時計本体を示し、701は前記の液晶
装置のいずれかを備えた液晶表示部を示している。図2
5(a)〜(c)に示す電子機器は、上記実施形態の液
晶装置のいずれかを備えたものであるので、製造プロセ
スの簡略化を図ることができるものとなる。
【0169】
【発明の効果】 以上、詳細に説明したように、本発明
によれば、液晶装置を製造する際の検査工程を大幅に簡
略化することができ、製造プロセスの簡略化を図ること
ができる手段を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明に係る第1実施形態の液晶セ
ルユニットの概略平面図である。
【図2】 図2は、図1に示す液晶セルユニットのう
ち、上側基板母材とシール材のみを取り出して示す図で
ある。
【図3】 図3は、図1に示す液晶セルユニットのう
ち、下側基板母材とシール材のみを取り出して示す図で
ある。
【図4】 図4は、本発明に係る第1実施形態の液晶セ
ルユニットを構成する1個の液晶セル及びその近傍部分
を拡大して示す概略平面図である。
【図5】 図5は、本発明に係る第1実施形態の液晶セ
ルユニットを、図4に示すA−A’線に沿って切断した
時の部分概略断面図である。
【図6】 図6(a)、(b)は、各々、本発明に係る
第1実施形態の液晶セルユニットを、図4に示すB−
B’線、C−C’線に沿って切断した時の部分概略断面
図である。
【図7】 図7は、本発明に係る第1実施形態の液晶セ
ルユニットのその他の構造を示す拡大概略平面図であ
る。
【図8】 図8は、本発明に係る第1実施形態の液晶セ
ルユニットの製造方法を示す概略平面図である。
【図9】 図9は、本発明に係る第1実施形態の液晶セ
ルユニットの製造方法を示す概略平面図である。
【図10】 図10は、本発明に係る第1実施形態の液
晶セルユニットから液晶装置を製造する際の、液晶セル
ユニットの切断箇所を示す概略平面図である。
【図11】 図11は、本発明に係る第1実施形態の液
晶セルユニットから液晶装置を製造する際の、液晶セル
ユニットの切断箇所を示す概略平面図である。
【図12】 図12は、本発明に係る第1実施形態の液
晶装置の概略平面図である。
【図13】 図13は、本発明に係る第2実施形態の液
晶セルユニットを構成する1個の液晶セル及びその近傍
部分を拡大して示す概略平面図である。
【図14】 図14は、本発明に係る第2実施形態の液
晶セルユニットを、図13に示すF−F’線に沿って切
断した時の部分概略断面図である。
【図15】 図15は、本発明に係る第3実施形態の液
晶セルユニットの概略平面図である。
【図16】 図16は、本発明に係る第3実施形態の液
晶セルユニットから液晶装置を製造する際の、液晶セル
ユニットの切断箇所を示す概略平面図である。
【図17】 図17は、本発明に係る第3実施形態の液
晶セルユニットを分割して得られた短冊状の液晶セルユ
ニットの概略平面図である。
【図18】 図18は、本発明に係る第4実施形態の液
晶セルユニットを構成する1個の液晶セル及びその近傍
部分を拡大して示す概略平面図である。
【図19】 図19は、本発明に係る第5実施形態の液
晶セルユニットの概略平面図である。
【図20】 図20は、本発明に係る第5実施形態の液
晶セルユニットを構成する1個の液晶セル及びその近傍
部分を拡大して示す概略平面図であり、電極と外部接続
用端子部との接続構造を示す図である。
【図21】 図21は、本発明に係る第5実施形態の液
晶セルユニットを構成する1個の液晶セル及びその近傍
部分を拡大して示す概略平面図であり、電極と検査用導
電部との接続構造を示す図である。
【図22】 図22は、本発明に係る第5実施形態の液
晶セルユニットを、図21に示すH−H’線線に沿って
切断した時の部分概略断面図である。
【図23】 図23(a)、(b)は、各々、本発明に
係る第5実施形態の液晶セルユニットを、図21に示す
I−I’線、J−J’線に沿って切断した時の部分概略断
面図である。
【図24】 図24は、スイッチング素子としてTFD
を用いたアクティブマトリクス型の透過型液晶装置の概
略斜視図である。
【図25】 図25(a)は、上記実施形態の液晶装置
を備えた携帯電話の一例を示す図、図25(b)は、上
記実施形態の液晶装置を備えた携帯型情報処理装置の一
例を示す図、図25(c)は、上記実施形態の液晶装置
を備えた腕時計型電子機器の一例を示す図である。
【符号の説明】
1、2、3、4、5 液晶セルユニット 3B 短冊状の液晶セルユニット 1B 液晶装置 1A、2A、3A、4A、5A 液晶セル 10、110 上側基板母材(第1の基板母材) 20、120 下側基板母材(第2の基板母材) 11、111 上側基板形成領域(第1の基板形成領
域) 21、121 下側基板形成領域(第2の基板形成領
域) 11A 上側基板(第1の基板) 21A 下側基板(第2の基板) 13 上側透明電極 23 下側透明電極 51、151、251 検査用上下導通部 52、152、252 検査用引き廻し配線 60、160、260 検査用導電部 71、91、271、291 検査用上下導通部 72、92、272、292 検査用引き廻し配線 80、100、280、300 検査用導電部 30 シール材 40 液晶層 32 液晶注入部 14、24、124 外部接続用端子と対向する端材部
分 125 端材部分 12、22 外部接続用端子 112、122 外部接続用端子部 212 データ線 221 走査線
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/00 338 G09F 9/00 338 5G435 9/30 330 9/30 330Z 343 343Z 9/35 9/35 Fターム(参考) 2G014 AA08 AB21 2H088 EA22 FA04 FA06 FA09 FA10 FA13 FA26 FA28 HA01 HA02 MA20 2H089 LA22 NA22 NA24 NA55 PA17 QA12 TA01 TA03 UA09 2H092 GA32 GA38 GA44 JA24 JB77 MA57 NA27 PA01 PA04 RA10 5C094 AA43 AA46 BA04 BA43 CA19 DA07 EA01 EA02 EA03 EC01 FB12 GB10 HA08 5G435 AA17 BB12 CC09 HH12 KK05 LL06 LL07 LL08

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示用の電極が形成された複数の第1の
    基板形成領域を有する第1の基板母材と、表示用の電極
    が形成された複数の第2の基板形成領域を有する第2の
    基板母材とを具備すると共に、前記第1の基板母材の各
    第1の基板形成領域と前記第2の基板母材の各第2の基
    板形成領域とをそれぞれシール材を介して貼着される液
    晶セルユニットであって、 前記第1の基板母材と前記第2の基板母材との間で前記
    表示用の電極と電気的な接続を行う検査用上下導通部が
    前記表示用の電極の延在方向の一方側と他方側とにそれ
    ぞれ設けられ、前記表示用の電極は1本毎に交互に前記
    一方側に設けられた前記検査用上下導通部と前記他方側
    に設けられた前記検査用上下導通部にそれぞれ接続され
    るとともに、該検査用上下導通部を介して前記表示用の
    電極と電気的に接続された検査用引き廻し配線が前記検
    査用上下導通部から各々導出して形成され、更に複数の
    前記検査用引き廻し配線を結合して配線した検査用導電
    部が設けられていることを特徴とする液晶セルユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】 前記第1の基板母材の前記第1の基板形
    成領域に形成された前記表示用の電極と前記第2の基板
    母材上に形成された前記検査用引き廻し配線との間で電
    気的に接続する前記検査用上下導通部と、前記第2の基
    板母材の前記第2の基板形成領域に形成された前記表示
    用の電極と前記第1の基板母材上に形成された前記検査
    用引き廻し配線との間で電気的に接続する前記検査用上
    下導通部とを有するとともに、前記第1の基板母材、及
    び前記第2の基板母材のそれぞれにおいて複数の前記検
    査用引き廻し配線を結合して各基板母材の端部まで延在
    して配線形成された前記検査用導電部を有することを特
    徴とする請求項1に記載の液晶セルユニット。
  3. 【請求項3】 前記第1の基板母材、及び/又は前記第
    2の基板母材に形成された前記検査用引き廻し配線の一
    部と前記検査用導電部は前記第1の基板形成領域の外
    側、及び/又は前記第2の基板形成領域の外側に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    の液晶セルユニット。
  4. 【請求項4】 前記検査用引き廻し配線の一部、及び前
    記検査用導電部が、複数の液晶セルに分割する際に切り
    落とされる端材部分に形成されていることを特徴とする
    請求項3に記載の液晶セルユニット。
  5. 【請求項5】 前記検査用上下導通部は前記第1、及び
    前記第2の基板形成領域内に設けられた前記シール材に
    混在される導電材によって前記第1の基板母材と前記第
    2の基板母材との間で電気的に接続されていることを特
    徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の
    液晶セルユニット。
  6. 【請求項6】 前記シール材によって貼着された前記第
    1の基板形成領域と前記第2の基板形成領域において、
    前記第1の基板形成領域の前記第2の基板形成領域から
    張出した領域には前記表示用の電極と電気的に接続され
    て導出された外部接続用端子が形成され、前記外部接続
    用端子が形成される前記領域と対向する前記第2の基板
    母材上に前記検査用引き廻し配線の一部と前記検査用導
    電部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請
    求項2記載の液晶セルユニット。
  7. 【請求項7】 前記シール材によって貼着された前記第
    1の基板形成領域と前記第2の基板形成領域において、
    互いに他方の基板形成領域から張出した領域が存在し、
    該領域には前記表示用の電極と電気的に接続されて導出
    された外部接続用端子がそれぞれ設けられ、前記外部接
    続用端子が形成される前記領域と対向する他方の基板母
    材上に前記検査用引き廻し配線の一部と前記検査用導電
    部がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1
    又は請求項2記載の液晶セルユニット。
  8. 【請求項8】 各シール材が、液晶を注入するための液
    晶注入部を有しないと共に、 前記第1の基板母材の各第1の基板形成領域と、前記第
    2の基板母材の各第2の基板形成領域との間に、液晶層
    が挟持されていることを特徴とする請求項1から請求項
    7までのいずれか1項に記載の液晶セルユニット。
  9. 【請求項9】 各シール材が、液晶を注入するための液
    晶注入部を有すると共に、前記複数の液晶セルが、前記
    液晶注入部が前記液晶セルユニットの最端部に位置する
    ように、一方向に配列しており、 前記第1の基板母材の各第1の基板形成領域と、前記第
    2の基板母材の各第2の基板形成領域との間に、液晶層
    が挟持されていることを特徴とする請求項1から請求項
    7までのいずれか1項に記載の液晶セルユニット。
  10. 【請求項10】 各シール材が、液晶を注入するための
    液晶注入部を有すると共に、複数の前記液晶注入部が、
    前記液晶セルユニットの最端部に位置しておらず、 前記第1の基板母材の各第1の基板形成領域と、前記第
    2の基板母材の各第2の基板形成領域との間に、液晶層
    が挟持されていないことを特徴とする請求項1から請求
    項7までのいずれか1項に記載の液晶セルユニット。
  11. 【請求項11】 請求項1から請求項10までのいずれ
    か1項に記載の液晶セルユニットから製造された液晶装
    置であって、 前記第1の基板母材の前記第1の基板形成領域から得ら
    れた第1の基板と、前記第2の基板母材の前記第2の基
    板形成領域から得られた第2の基板とを具備し、前記第
    1の基板と前記第2の基板との間に液晶層が挟持されて
    いると共に、前記検査用上下導通部と、 前記検査用引き廻し配線のうち前記検査用上下導通部か
    ら当検査用引き廻し配線が形成される基板形成領域の端
    部まで延在して形成された部分を具備することを特徴と
    する液晶装置。
  12. 【請求項12】 請求項8又は請求項9に記載の液晶セ
    ルユニットから液晶装置を製造する液晶装置の製造方法
    であって、 前記液晶セルユニットの両基板形成領域に形成された前
    記表示用の電極の欠陥検査を行う検査工程と、 欠陥検査後の前記液晶セルユニットの前記第1の基板母
    材を各第1の基板形成領域の外周に沿って切断し、前記
    第2の基板母材を各第2の基板形成領域の外周に沿って
    切断することにより、複数の液晶セルに分割する切断工
    程とを有することを特徴とする液晶装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項10に記載の液晶セルユニット
    から液晶装置を製造する液晶装置の製造方法であって、 前記液晶セルユニットを、すべての前記液晶注入部が最
    端部に位置するように切断し、複数の液晶セルが一方向
    に配列した短冊状の液晶セルユニットに分割する第1の
    切断工程と、 前記短冊状の液晶セルユニットの各液晶セルに、前記液
    晶注入部から液晶を注入し、液晶層を形成する液晶注入
    工程と、 前記短冊状の液晶セルユニットの前記液晶注入部を封止
    する封止工程と、 前記短冊状の液晶セルユニットの両基板形成領域に形成
    された前記表示用の電極の欠陥検査を行う検査工程と、
    欠陥検査後の前記短冊状の液晶セルユニットを切断し、
    複数の液晶セルに分割する第2の切断工程とを有するこ
    とを特徴とする液晶装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記検査工程において、前記第1の基
    板母材上に形成された複数の前記検査用導電部、前記第
    2の基板母材上に形成された複数の前記検査用導電部
    に、各々検査用プローブを接触させ、電気的特性を計測
    することにより、前記液晶セルユニットの両基板形成領
    域に形成された前記表示用の電極の欠陥検査を行うこと
    を特徴とする請求項12又は請求項13に記載の液晶装
    置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記検査工程において、少なくとも1
    個の前記第1の基板母材上に形成された前記検査用導電
    部、少なくとも1個の前記第2の基板母材上に形成され
    た前記検査用導電部に、各々電圧を印加することによ
    り、前記液晶セルユニットの両基板形成領域に形成され
    た前記表示用の電極の欠陥検査を行うことを特徴とする
    請求項12又は請求項13に記載の液晶装置の製造方
    法。
  16. 【請求項16】 請求項11に記載の液晶装置を備えた
    ことを特徴とする電子機器。
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