JP2003214450A - 転がり軸受装置 - Google Patents
転がり軸受装置Info
- Publication number
- JP2003214450A JP2003214450A JP2002010997A JP2002010997A JP2003214450A JP 2003214450 A JP2003214450 A JP 2003214450A JP 2002010997 A JP2002010997 A JP 2002010997A JP 2002010997 A JP2002010997 A JP 2002010997A JP 2003214450 A JP2003214450 A JP 2003214450A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rolling bearing
- shim
- outer ring
- rolling
- bearing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- General Details Of Gearings (AREA)
- Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
Abstract
使用しても、シム調整を楽に行うことが可能で、特に組
み立て用の治具等も不要な転がり軸受装置を提供する。 【解決手段】 内輪3a及び外輪3bと保持器で保持さ
れた転動体3cと密封シール5とで構成された転がり軸
受3を、配置するハウジングケース2に配置する場合、
該転がり軸受3とハウジングケース2との間に調整用シ
ム6を置くが、この場合、密封シール5の軸方向端面に
は、このシム6を置く前記転がり軸受の外輪3bの端面
よりも軸方向外方側に膨出部5cを形成する。転がり軸
受3しては、玉軸受が用いられる。
Description
に関し、より詳しくは、ラジアル荷重だけでなくスラス
ト荷重のかかる動力伝達機構に玉軸受のような摩擦トル
クの小さな転がり軸受を用いた転がり軸受装置に関す
る。
ャフトに装着される転がり軸受やエンジンから動力を取
り出して回転軸に回転トルクを伝達する動力伝達装置の
カウンターシャフト等では、ラジアル荷重とともに相当
なスラスト荷重がかかるため通常、円すいころ軸受が使
用される。例えば、図4は、動力を伝達する動力伝達装
置の例であるが、カウンターシャフト1にはギヤ10、
11、12が嵌合固定され図示しない別個に配置された
シャフトに設けられたギヤを通じて別個の軸に回転トル
クを伝達する。この場合の動力伝達装置は、ハウジング
ケース2とカウンターシャフト1との間には、円すいこ
ろ軸受13、14が配置され、予圧を加えて組み立てら
れる。
ングケース2内にカウンターシャフト1にギヤ10等が
固定され、順番に組み立てられるが、全体の長さが長い
と累積誤差が生じるためシム調整する必要がある。シム
調整は、ハウジングケース2と円すいころ軸受13との
間にシム6を組み込んで行う。このシム6は、環状の金
属製リングであって、種々の厚みを有し、軸方向の隙間
調整を行うものであるから、シム調整に際しては、その
都度芯出しに際して、最も合うものを選択することにな
る。そして、円すいころ軸受の場合、図5に示すよう
に、内輪13aと円すいころ13cは、保持器13dに
よって一つの結合体としてまとめられているため外すこ
とは出来ないが、外輪13bはこれらとは分離可能であ
る。従って、シム調整する際もハウジングケース2と外
輪13bとの間にシム6をおいて調整すれば良い。
球の温暖化防止の見地から極力炭酸ガス(CO2 )等の
発生を抑え伝達効率のよい動力伝達装置が要請されつつ
ある。円すいころ軸受は、ラジアル荷重及びスラスト荷
重のいずれにに対しても負荷能力が大きいが、一般にこ
のようなテーパ軸受は、摩擦トルクも大きいため炭酸ガ
ス排出量の削減という見地から見れば不利である。そこ
で、動力伝達機構においても、このような比較的摩擦ト
ルクの大きい円すいころ軸受を使用せず、玉軸受のよう
な摩擦トルクの小さい転がり軸受を使用することが要請
されている。
を使用した場合、シムの芯出し調整(センタリング)が
出来ないという問題がある。即ち、上記するように、動
力伝達装置では円すいころ軸受の場合、内輪13aとこ
ろ13cは保持器13dによって一つの結合体としてカ
ウンターシャフトに組み込み、外輪13bは別体として
分離可能であるため、シム調整は、ハウジングケース2
と外輪13bとの間で行えば良いので、極めて楽に行う
ことができる。一方、玉軸受のような転がり軸受の場
合、内輪と外輪と転動体(玉)と保持器とは分離するこ
とができないためハウジングケースと転がり軸受との間
にシムをおいても安定せずシムの芯出し調整は出来な
い。
になされたものであり、動力伝達装置に玉軸受のような
転がり軸受を使用しても、シムの芯出し調整を楽に行う
ことが可能な転がり軸受装置を提供することを目的とし
ている。
する課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
内輪及び外輪と保持器で保持された転動体と密封シール
とで構成された転がり軸受と、該転がり軸受を配置する
ハウジングケースと、該転がり軸受との間に配置する調
整用シムと、で構成される転がり軸受装置において、前
記密封シールの軸方向端面には、前記シムを置く前記転
がり軸受の外輪の端面よりも軸方向外方側に膨出部が形
成してあることを特徴とするものである。
り軸受は、玉軸受であることを特徴とするものである。
することにより、内輪と外輪を分離できない転がり軸受
3を動力伝達装置に組み込む場合、前記密封シール5の
軸方向外方側に突出する膨出部5cは、シム6を置く外
輪3bの端面よりも突出しているように形成されている
ので、この外輪3bの端面に置かれたシム6は、前記密
封シール5の膨出部5cに係止されるので、落下するこ
となくそそこで安定した状態で設置することが可能とな
る。従って、シムの調整を行うことができる(図3
(A)、(B)参照)。
形態について図面を参照して説明する。図1は、この発
明の転がり軸受装置の簡略化した縦断面図であり、図2
は、図1のP部の拡大図である。尚、重複を避けるため
同一構成要素には従来技術で説明した符号と同一の符号
を用いて説明する。この転がり軸受装置は、動力伝達装
置に用いられるが、該動力伝達装置は、カウンターシャ
フト1にはギヤ10、11、12が嵌合固定され、図示
しない別個に配置されたシャフトに設けられたギヤを通
じて別個の軸に回転トルクを伝達する。この場合の動力
伝達装置には、転がり軸受装置として、カウンターシャ
フト1とハウジングケース2との間に、転がり軸受3、
4が配置され予圧を加えて組み立てられる。
bと、保持器3dで保持された転動体3cと、密封シー
ル5と、で構成された転がり軸受3と、該転がり軸受3
を配置するハウジングケース2と、該転がり軸受3との
間に配置される調整用の環状シム6と、で構成される。
この場合、前記密封シール5は、芯金5aとゴム等の弾
性材5bから成るが、弾性材5bの軸方向端面には、シ
ム6を置く、即ち、シム6の内径部が当接する外輪3b
の端面よりも軸方向外方側に突出する膨出部5cが形成
されている。つまり、外輪3bの端面に置かれたシム6
が多少動いても、この密封シール5の膨出部5cに係止
され、ここで留まり落下することがないようにしてある
(図3(B)参照)。尚、図1に示す他の転がり軸受4
については芯出し調整は不要であるので詳細は述べない
が、密封シール5は省略してある。この部分の密封シー
ルは、通常のものでも良い。
を動力伝達装置に組み込む際の芯出し調整の様子を示す
縦断面図である。先ず、ギヤ等の嵌合固定されたカウン
ターシャフト1に転がり軸受3を嵌合固定する。そして
適当な厚さのシム6を転がり軸受3の外輪3bの端面に
載せ、ハウジングケース2の段部2aに転がり軸受3を
嵌め込むように組み込んで調整を行う。この場合、何ら
かの理由で転がり軸受3の外輪3b端面に載せたシム6
が動く可能性がある。しかし、前記密封シール5のゴム
等の弾性材5bの軸方向外方側に突出する膨出部5c
は、シム6を置く外輪3bの端面よりも突出しているよ
うに形成されているので、この外輪3bの端面に置かれ
たシム6は、図3(B)に示すように、前記密封シール
5の膨出部5cに係止されるので、落下することなくそ
そこで安定した状態で設置することが可能となる。
おいて従来使用されてきた円すいころ軸受の代わりに使
用されるものである。従って、ラジアル荷重だけでなく
相当のスラスト荷重にも耐え得る負荷能力を有し、且つ
摩擦トルクの小さな転がり軸受とする必要がある。従っ
て、転がり軸受3としては、例えば深溝玉軸受或いは、
単列或いは複列のアンギュラ玉軸受を使用する。しか
し、玉軸受の他にラジアル荷重だけでなく、スラスト荷
重にも耐え得る負荷能力を有するものであれば、円筒こ
ろ軸受のような転がり軸受であっても良い。また、密封
シール5としては、上記するように、弾性体5bを芯金
5aに焼付けたものを用いた場合について説明したが、
金属のシールドを用いて該シールドの軸方向端面に外輪
3bの端面より外方側に突出する膨出部5cと同様な突
出部を設けても良い。
り軸受装置によれば、比較的長いシャフトを有する動力
伝達装置、特に、ラジアル荷重だけでなく、スラスト荷
重のかかる動力伝達装置におい摩擦トルクの小さな転が
り軸受を使用して容易にシム調整を行うことが可能とな
り、作業能率の向上を図ることができる。
図である。
力伝達装置に組み込む際の芯出シム調整の様子を示す立
て断面図であり、図3(B)は、玉軸受の外輪端面にシ
ムを載せてミッションケースを組み込む際、シムがあま
り移動せず密封シールの弾性材の軸方向部に係止される
状態を示す一部拡大図である。
軸受を組み込んだ状態の立て断面図である。
み込む状態を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 内輪及び外輪と保持器で保持された転動
体と密封シールとで構成された転がり軸受と、該転がり
軸受を配置するハウジングケースと、該転がり軸受との
間に配置する調整用シムと、で構成される転がり軸受装
置において、 前記密封シールの軸方向端面には、前記シムを置く前記
転がり軸受の外輪の端面よりも軸方向外方側に膨出部が
形成してあることを特徴とする転がり軸受装置。 - 【請求項2】 前記転がり軸受は、玉軸受であることを
特徴とする請求項1に記載の転がり軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002010997A JP4054962B2 (ja) | 2002-01-21 | 2002-01-21 | 転がり軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002010997A JP4054962B2 (ja) | 2002-01-21 | 2002-01-21 | 転がり軸受装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003214450A true JP2003214450A (ja) | 2003-07-30 |
JP4054962B2 JP4054962B2 (ja) | 2008-03-05 |
Family
ID=27648584
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002010997A Expired - Fee Related JP4054962B2 (ja) | 2002-01-21 | 2002-01-21 | 転がり軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4054962B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006132675A (ja) * | 2004-11-05 | 2006-05-25 | Toyota Motor Corp | 回転体支持構造 |
JP2009204115A (ja) * | 2008-02-28 | 2009-09-10 | Toyota Motor Corp | 回転軸部材の支持構造 |
JP2021101114A (ja) * | 2019-12-24 | 2021-07-08 | 住友重機械工業株式会社 | 撓み噛合い式歯車装置 |
-
2002
- 2002-01-21 JP JP2002010997A patent/JP4054962B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006132675A (ja) * | 2004-11-05 | 2006-05-25 | Toyota Motor Corp | 回転体支持構造 |
US7726884B2 (en) | 2004-11-05 | 2010-06-01 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Support structure for rotation body |
JP4595493B2 (ja) * | 2004-11-05 | 2010-12-08 | トヨタ自動車株式会社 | 回転体支持構造 |
JP2009204115A (ja) * | 2008-02-28 | 2009-09-10 | Toyota Motor Corp | 回転軸部材の支持構造 |
JP2021101114A (ja) * | 2019-12-24 | 2021-07-08 | 住友重機械工業株式会社 | 撓み噛合い式歯車装置 |
JP7462412B2 (ja) | 2019-12-24 | 2024-04-05 | 住友重機械工業株式会社 | 撓み噛合い式歯車装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4054962B2 (ja) | 2008-03-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7353926B2 (en) | One-way clutch integrated with a rolling bearing | |
JP5075000B2 (ja) | 過給機の軸受装置 | |
US7153030B2 (en) | Rolling bearing system | |
JP6665788B2 (ja) | 摩擦ローラ式増速機 | |
JP5235392B2 (ja) | 複列アンギュラ玉軸受 | |
JP2003214450A (ja) | 転がり軸受装置 | |
EP1693581B1 (en) | Bearing device for supporting pinion shaft | |
JP2002130309A (ja) | 転がり軸受 | |
JP4506160B2 (ja) | ピニオン軸支持用軸受装置 | |
JP3757309B2 (ja) | ピニオン軸支持用軸受ユニット | |
CN100491759C (zh) | 滚动轴承一体型单向超越离合器及其制造方法 | |
US20090046973A1 (en) | Bearing retention method and apparatus | |
JP6130690B2 (ja) | 減速装置 | |
JP2007333125A (ja) | ボールねじの支持構造 | |
JP2010065738A (ja) | パックシール | |
JPH0925819A (ja) | ウォ−タポンプ用軸受 | |
JP2008057713A (ja) | 車輪用軸受装置 | |
JP2004108539A (ja) | 転がり軸受 | |
JP2006112457A (ja) | 水ポンプ軸受 | |
JP5737018B2 (ja) | 回転軸装置 | |
JPH07167133A (ja) | 複列玉軸受 | |
JP2004257515A (ja) | ピボット軸受装置 | |
JPH0953644A (ja) | 内輪を外嵌固定した軸 | |
JP2005233042A (ja) | スクロールコンプレッサ | |
JP2004116687A (ja) | 密封型アンギュラ玉軸受 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040609 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061227 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061228 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070223 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071114 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071127 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111221 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111221 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121221 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121221 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131221 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |