JP2003213369A - 伸びフランジ性と耐衝突特性に優れた高強度鋼板、高強度溶融亜鉛めっき鋼板及び高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板とその製造方法 - Google Patents
伸びフランジ性と耐衝突特性に優れた高強度鋼板、高強度溶融亜鉛めっき鋼板及び高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板とその製造方法Info
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- JP2003213369A JP2003213369A JP2002005041A JP2002005041A JP2003213369A JP 2003213369 A JP2003213369 A JP 2003213369A JP 2002005041 A JP2002005041 A JP 2002005041A JP 2002005041 A JP2002005041 A JP 2002005041A JP 2003213369 A JP2003213369 A JP 2003213369A
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Abstract
〜780MPa級の高強度鋼板、高強度溶融亜鉛めっき
鋼板及び高強度合金化溶融亜鉛めつき鋼板と、それらの
製造方法を提供する。 【解決手段】 質量%で、Cを0.04〜0.22%、
Siを1.0%以下、Mnを3.0%以下、Pを0.0
5%以下、Sを0.01%以下、Alを0.01〜0.
1%、及びNを0.001〜0.005%、必要に応じ
て更に、Nb、Ti、Vから選ばれる1種以上を合計で
0.008%以上0.05%以下含有し、残部Fe及び
不可避的不純物からなる成分組成を有し、かつフェライ
ト相を主相とし、第二相のマルテンサイトの最大粒径が
2μm以下で、かつ、その面積率が5%以上である鋼板
とし、また、表面に溶融亜鉛めっき又は合金化溶融亜鉛
めっきを施した鋼板とする。
Description
施された後、塗装焼付け処理を施される自動車車体部材
などに有用な鋼板に関し、特に、プレス成形時の良好な
伸びフランジ性、プレス成形後の塗装焼付け硬化性(B
H性)及び耐衝突特性に優れる高強度鋼板、高強度溶融
亜鉛めっき鋼板、高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板、及
びそれらの製造方法に関する。
スの排出量が規制される方向にあり、自動車の軽量化に
よる燃費改善が望まれている。自動車の軽量化を進める
上では、自動車車体に多くの重量割合を占める鋼板を薄
肉化するのが有効な手段である。また、衝突時の乗員保
護の観点から、車体構造の工夫により衝突時のエネルギ
ーを吸収できるような構造が重要であり、それに適した
鋼材の開発が重要になっている。こうした状況から、自
動車の構造部材や補強部材を中心として、薄肉化と同時
に衝突時の降伏強度が高い高強度鋼板の使用率は増加の
一途をたどっている。
鋼板には、耐衝突特性として知られる特性の高いことが
要求され、具体的には440〜780MPa程度の引張
強度が必要とされる。鋼板の耐衝突特性の向上には、降
伏点(YP)を高くするのとと焼付け硬化性(BH性)
を高くするのが有効なことが知られている。しかし、鋼
板の引張強度が高くなるほど、成形性は困難になり、成
形時の伸びフランジ成形を受ける部位が割れるなど、プ
レス成形性が悪くなる。したがって、伸びフランジ成形
性を損ねることなく実用的な耐衝突特性を備えた鋼板が
嘱望されている。
497号公報に開示されているように、鋼板組織をフェ
ライト・マルテンサイト・ベイナイトの3相の複合組織
にして、フェライト・マルテンサイト複合組織の特徴で
ある高い伸びと低い降伏比(引張強度に対する降伏点の
比)を確保し、これにベイナイト組織を共存させること
で、伸びフランジ変形が悪化する原因となるボイドの発
生起点の硬質マルテンサイト相を減らしても強度が確保
でき、さらにBH性も付与する技術が提案されている。
しかし、この公報に記載された技術においてのBH量は
最大で51MPaであり、より耐衝突特性を向上させる
ため、BH量を付与した鋼板が望まれている。
のところ、十分な耐衝突特性を満足するのに必要なBH
量と、良好な伸びフランジ性を両立した高強度鋼板は知
られていない。本発明は、このような現状に鑑み、伸び
フランジ性と耐衝突特性に優れた高強度鋼板を提供する
ことを目的としている。また、伸びフランジ性と耐衝突
特性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板及び高強度合金
化溶融亜鉛めっき鋼板を提供することも本発明の目的で
ある。
車の構造部材としての高強度鋼板を開発するに当たり、
種々の薄鋼板について加工、塗装焼付け後の降伏強度お
よび伸びフランジ性を検討した結果、次の知見を得るに
至った。即ち、伸びフランジ性は軟質なフェライト相に
接する硬質なマルテンサイトの粒径と相関があり、マル
テンサイト粒径が2μm以下になると伸びフランジ成形
を支配するボイドの発生起点としての役割が小さくなる
ことがわかった。しかも、鋼板組織中の微細なマルテン
サイトの存在は、塗装焼付け硬化量(BH性)をも向上
させ、少なくとも60MPa以上を得ることができる。
C、Si、Mn、P、S、Al及びN成分の組成を特定
の範囲に規定し、かつフェライト相を主相とし、第二相
のマルテンサイトの最大粒径が2μm以下でかつ、マル
テンサイト相が全体に占める面積率を5%以上とするこ
とで、伸びフランジ性と耐衝突特性に優れた所期の高強
度鋼板が得られることを見出した。本発明は、このよう
な新しい知見に基づくものであり、その要旨とするとこ
ろは次のとおりである。
0.22%、Siを1.0%以下、Mnを3.0%以
下、Pを0.05%以下、Sを0.01%以下、Alを
0.01〜0.1%及びNを0.001〜0.005%
含有し、残部Fe及び不可避的不純物からなる成分組成
を有し、かつ、フェライト相を主相とし、第二相のマル
テンサイトの最大粒径が2μm以下でかつその面積率が
5%以上であることを特徴とする伸びフランジ性と耐衝
突特性に優れた高強度鋼板。
ら選ばれる1種以上を合計で0.008%以上0.05
%以下含有する、前記(1)記載の伸びフランジ性と耐
衝突特性に優れた高強度鋼板。
記載の鋼板とその表面に形成した溶融亜鉛めっき層から
構成される伸びフランジ性と耐衝突特性に優れた高強度
溶融亜鉛めっき鋼板。
記載の鋼板とその表面に形成した合金化溶融亜鉛めっき
層から構成される伸びフランジ性と耐衝突特性に優れた
高強度溶融亜鉛めっき鋼板。
記載の成分組成を満足するスラブを鋳造凝固後、115
0℃以上で60分以上加熱し、仕上げ熱間圧延を870
℃以上1020℃以下で行い、冷却速度40℃/s以上
で200℃以下に冷却することを特徴とする伸びフラン
ジ性と耐衝突特性に優れた高強度熱延鋼板の製造方法。
記載の成分組成を満足するスラブを鋳造凝固後、115
0℃以上で60分以上加熱し、仕上げ熱間圧延を870
℃以上1020℃以下で行い、脱スケール処理後、冷間
圧延率40%以上で冷間圧延処理を行なった後に、下記
(I)式を満足するような焼鈍温度で3秒以上焼鈍した
後、2〜200℃/sの冷却速度で400℃未満まで冷
却することを特徴とする伸びフランジ性と耐衝突特性に
優れた高強度冷延鋼板の製造方法。
記載の成分組成を満足するスラブを鋳造凝固後、115
0℃以上で60分以上加熱し、仕上げ熱間圧延を870
℃以上1020℃以下で行い、脱スケール処理後、下記
(I)式を満足するような焼鈍温度で3秒以上焼鈍した
後、2〜200℃/sの冷却速度で350〜500℃ま
で冷却し、次いで溶融亜鉛めっきを施し、その後に5℃
/s以上の冷却速度で250℃以下に冷却することを特
徴とする伸びフランジ性と耐衝突特性に優れた高強度溶
融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
記載の成分組成を満足するスラブを鋳造凝固後、115
0℃以上で60分以上加熱し、仕上げ熱間圧延を870
℃以上1020℃以下で行い、脱スケール処理後、下記
(I)式を満足するような焼鈍温度で3秒以上焼鈍した
後、2〜200℃/sの冷却速度で350〜500℃ま
で冷却し、次いで溶融亜鉛めっきを施し、その後に45
0〜550℃の範囲の温度域で5〜90秒保持してから
5℃/s以上の冷却速度で250℃以下に冷却すること
を特徴とするフランジ性と耐衝突特性に優れた高強度合
金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
記載の成分組成を満足するスラブを鋳造凝固後、115
0℃以上で60分以上加熱し、仕上げ熱間圧延を870
℃以上1020℃以下で行い、脱スケール処理後、冷間
圧延率40%以上で冷間圧延処理を行なった後に、下記
(I)式を満足するような焼鈍温度で3秒以上焼鈍した
後、2〜200℃/sの冷却速度で350〜500℃ま
で冷却し、次いで溶融亜鉛めっきを施し、その後に5℃
/s以上の冷却速度で250℃以下に冷却することを特
徴とする伸びフランジ性と耐衝突特性に優れた高強度溶
融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
に記載の成分組成を満足するスラブを鋳造凝固後、11
50℃以上で60分以上加熱し、仕上げ熱間圧延を87
0℃以上1020℃以下で行い、脱スケール処理後、冷
間圧延率40%以上で冷間圧延処理を行なった後に、下
記(I)式を満足するような焼鈍温度で3秒以上焼鈍し
た後、2〜200℃/sの冷却速度で350〜500℃
まで冷却し、次いで溶融亜鉛めっきを施し、その後に4
50〜550℃の範囲の温度域で5〜90秒保持してか
ら5℃/s以上の冷却速度で250℃以下に冷却するこ
とを特徴とする伸びフランジ性と耐衝突特性に優れた高
強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
本発明の伸びフランジ性と耐衝突特性に優れた高強度鋼
板においては、その成分組成を、質量%で表して、Cが
0.04〜0.22%、Siが1.0%以下、Mnが
3.0%以下、Pが0.05%以下、Sが0.01%以
下、Alが0.01〜0.1%、及びNが0.001〜
0.005%となるようにし、残部をFe及び不可避的
不純物とする。
に重要な元素であり、かつ本発明鋼で得られる高い塗装
焼付け性を得るために不可欠な元素である。Cが0.0
4%未満では、マルテンサイト面積率を5%以上得るこ
とができず、Cの下限を0.04%とする。また、Cが
0.22%を超える場合、著しく溶接性が劣化するた
め、Cの上限を0.22%とする。
強度を高めるのに有効な元素である。Siを1.0%を
超えて添加する場合には、めっき密着性を損ねるため、
これを上限とする。
あり、変態生成物を作り、鋼板の機械的強度を高めるの
に有効な元素である。ただし、Mn含有量が3.0%を
超える場合、溶製が困難になるばかりでなく加工性が劣
化するため、Mnの上限を3.0%とする。
る元素である。しかし、P含有量が0.05%を超える
場合には、加工後の脆性的な破壊が生じやすくなるた
め、Pの上限を0.05%とする。
含有量が0.01%を超える場合には、介在物量が増加
し、伸びフランジ性が劣化するため、Sの上限を0.0
1%とする。
る。そのため、0.01%未満では、脱酸が不十分とな
り、加工性が劣化するため、これを下限とする。また、
Alが0.1%を超えると、コストアップになるばかり
で、脱酸効果は飽和する。そのため、上限を0.1%と
する。
成や塗装焼付け性を得るために重要な元素である。しか
し、脱酸元素であるAlが存在する場合、Nは窒化物と
して鋼中に存在し、延性を劣化させる。そのためN量は
少ないほど良いが、0.001%未満にするには、脱N
工程が必要になり製造コストが上がるため、これを下限
とする。また、N量が0.005%を超えると、析出し
た窒化物が鋼板組織を不均一にするため、安定した強度
が得られず、工業生産に不向きとなる。そこで、N量の
上限は0.005%とする。
に、Nb、Ti及びVから選ばれる1種以上を合計で
0.008%以上0.05%以下の条件で更に含むこと
ができる。Nb、Ti、及びVは、いずれも炭窒化物形
成元素であり、鋼中に析出物を形成し、鋼板の機械的強
度、特に降伏点を高めるのに有効な元素である。Nb、
Ti、Vから選ばれる一種以上の合計量が0.008%
に満たない場合、降伏点上昇の効果はほとんど得られ
ず、下限を0.008%とする。また、それらの合計量
が0.05%を超えると、加工性の劣化とともに、塗装
焼付け硬化性の源である鋼中のC、Nと結びついて析出し
てしまい、高BH性が得られない。そのため、上限を0.
05%とする。
と第二相であるマルテンサイト相から構成される。第二
相であるマルテンサイトの粒径が2μmを超えると、軟
質なフェライト相と硬質なマルテンサイトとの界面にお
いてボイドが発生しやすくなり、良好な伸びフランジ成
形性が得られない。そのため、マルテンサイトの粒径は
2μm以下とする。
が重要である。その面積率が5%以下では、マルテンサ
イト粒径を2μm以下にしても、その硬質なマルテンサ
イトの絶対量が少ない分だけ、マルテンサイト周辺への
転位の導入量が少なく、したがって、塗装焼付け工程に
よる降伏点上昇量すなわちBH量も少なくなる。そのた
め、マルテンサイト面積率は5%以上とする。
任意の板断面の板厚の1/4の位置で100μm×10
0μmの領域を走査型電子顕微鏡で組織観察した時の、
マルテンサイトの結晶の切断長さの最大値である。ま
た、マルテンサイト面積率は、上記の組織観察におい
て、100μm×100μm領域においてマルテンサイ
ト相が占有する面積率を意味している。
す限りは、熱延鋼板として製造されても、或いは冷延鋼
板として製造されてもよい。また、本発明の高強度鋼板
はめっき鋼板として製造されてもよく、特に好ましく
は、溶融亜鉛めっき鋼板又は合金化溶融亜鉛めっき鋼板
として製造される。
溶融亜鉛めっき鋼板、及び、高強度合金化溶融亜鉛めっ
き鋼板の製造方法について詳細に説明する。
て製造するには、本発明における成分組成を満足するス
ラブを鋳造凝固後、1150℃以上で60分以上加熱
し、仕上げ熱間圧延を870℃以上1020℃以下で行
い、冷却速度40℃/s以上で200℃以下に冷却す
る。
する。加熱温度が1150℃に満たない場合、或いは、
加熱時間が60分未満の場合は、スラブ内に温度分布が
生じ、長さ方向、幅方向で圧延温度差が生じ、寸法精度
や鋼中組織を不均一にし、工業生産に向かない。
870℃以上1020℃以下の温度範囲内で通過する必
要がある。もし1020℃を超えると、オーステナイト
結晶粒が粗大化し、仕上げ熱間圧延後のオーステナイト
粒径も大きくなり、2μm以下のマルテンサイトが得ら
れなくなる。また、870℃以下では、圧延中にフェラ
イト相が生じるため、均一かつ微細なオーステナイト組
織が得られず、そのため局所的にマルテンサイト粒径が
2μmを超えるものが生じてしまう。また、熱間圧延後
の冷却速度が40℃/s未満の場合、マルテンサイト変
態量を確保しがたく、また確保できた場合でも、冷却中
のオーステナイト結晶粒の成長により変態生成するマル
テンサイトの粒径が2μmを超える。そのため、40℃
/s以上が必要である。冷却終了温度が200℃を超え
る場合、上記同様、マルテンサイト面積率が確保されな
い。そのため、冷却終了温度は200℃以下とする。
するには、本発明における成分組成を満足するスラブを
鋳造凝固後、1150℃以上で60分以上加熱し、仕上
げ熱間圧延を870℃以上1020℃以下で行い、脱ス
ケール処理後、冷間圧延率40%以上で冷間圧延処理を
行ない、下記(I)式を満足するような焼鈍温度で3秒
以上焼鈍した後、2〜200℃/sの冷却速度で400
℃未満まで冷却する。
で冷間歪みが均一に導入されず、焼鈍後の中心層におけ
る冷間歪み量が少ない。そのため、再結晶により生成す
るフェライト粒より、隣接する冷間圧延状態の結晶粒が
併呑し合う異常フェライト粒が成長するため、再結晶に
より生成するオーステナイト粒径も不均一となる。した
がって、オーステナイト粒より変態生成するマルテンサ
イトの粒径が十分に小さくならず、十分な伸びフランジ
性が得られない。
を満足するようなα相、γ相の二相域に加熱・保持する
ことが重要である。(I)式の上限以上の温度域では、
γ相単相になるため、γ/α変態により生成するフェラ
イト相の核生成頻度が減少するため、フェライト粒径が
粗大化し、同時にオーステナイト粒も成長するため、2
μm以下のマルテンサイト粒径が得られない。また、
(I)式の下限未満の温度域では、γ相単相になるよう
な温度域における焼鈍ほどではないが、フェライト結晶
粒の成長と同時にオーステナイト粒も成長するため、所
望とするマルテンサイト粒径が得られない。
不均一が生じ易く、鋼板の長手方向或いは幅方向での材
質のバラツキにつながる。そのため、保持時間は3秒以
上とする。二相域焼鈍後の冷却速度は2℃/s未満であ
るとパーライト変態が生じ、マルテンサイト量が確保し
難くなり、200℃/sを超える場合は鋼板形状が著し
く悪化するため、冷却速度は2〜200℃/sとする。
冷却終了温度は400℃未満が好ましい。400℃以上
の場合、パーライト変態相が生成し、十分なマルテンサ
イト相面積率が得られないためである。
として製造するには、前述したように、本発明の高強度
鋼板を、(1)熱延鋼板とした後、溶融亜鉛めっき処理
を施す方法、(2)冷延鋼板とした後、溶融亜鉛めっき
処理を施す方法、のいずれの方法でも採用することがで
きる。
組成を満足するスラブを鋳造凝固後、1150℃以上で
60分以上加熱し、仕上げ熱間圧延を870℃以上10
20℃以下で行い、次いで脱スケール処理後、上記
(I)式を満足するような焼鈍温度で3秒以上焼鈍した
後、2〜200℃/sの冷却速度で350〜500℃ま
で冷却し、次いで溶融亜鉛めっきを施し、その後に5℃
/s以上の冷却速度で250℃以下に冷却する。
組成を満足するスラブを鋳造凝固後、1150℃以上で
60分以上加熱し、仕上げ熱間圧延を870℃以上10
20℃以下で行い、脱スケール処理後、冷間圧延率40
%以上で冷間圧延処理を行なった後に、上記(I)式を
満足するような焼鈍温度で3秒以上焼鈍した後、2〜2
00℃/sの冷却速度で350〜500℃まで冷却し、
次いで溶融亜鉛めっきを施し、その後に5℃/s以上の
冷却速度で250℃以下に冷却する。
間圧延処理後の焼鈍工程において、(I)式を満足する
ような焼鈍温度に加熱、保持する理由は既に述べた通り
である。
sとする。2℃/s未満であるとパーライト変態が生
じ、マルテンサイト量が確保しがたくなり、200℃/
sを超える場合、鋼板形状が著しく悪化する。
る。冷却終了温度が350℃未満であると、亜鉛浴温度
が下がるため、浴温を加熱するなどコスト高となり、5
00℃を超える場合は、γ相よりベイナイト変態が起こ
り、所望のマルテンサイト面積率が得られない。
s未満に達しない場合や250℃以下まで冷却を施さな
い場合、パーライト変態相の生成が起こり、マルテンサ
イト相が得られない。そこで、5℃/s以上で250℃
以下まで冷却する。ここで、溶融亜鉛めっき方法は特に
限定されるものではなく、例えば、ライン内焼鈍方式の
連続溶融亜鉛めっき設備を用いるなど、通常行われてい
る方法でよい。
き鋼板として製造するには、前述した溶融亜鉛めっき鋼
板の製造方法と同様に、(1)熱延鋼板とした後、溶融
亜鉛めっき処理を行い、更に、合金化処理を施す方法、
(2)冷延鋼板として製造した後、溶融亜鉛めっき処理
を行い、更に、合金化処理を施す方法、のいずれの方法
でも採用することができる。
組成を満足するスラブを鋳造凝固後、1150℃以上で
60分以上加熱し、仕上げ熱間圧延を870℃以上10
20℃以下で行い、次いで脱スケール処理後、上記
(I)式を満足するような焼鈍温度で3秒以上焼鈍した
後、2〜200℃/sの冷却速度で350〜500℃ま
で冷却し、次いで溶融亜鉛めっきを施し、その後に45
0〜550℃の範囲の温度域で5〜90秒保持してから
5℃/s以上の冷却速度で250℃以下に冷却する。
組成を満足するスラブを鋳造凝固後、1150℃以上で
60分以上加熱し、仕上げ熱間圧延を870℃以上10
20℃以下で行い、脱スケール処理後、冷間圧延率40
%以上で冷間圧延処理を行なった後に、上記(I)式を
満足するような焼鈍温度で3秒以上焼鈍した後、2〜2
00℃/sの冷却速度で350〜500℃まで冷却し、
次いで溶融亜鉛めっきを施し、その後に450〜550
℃の範囲の温度領域で5〜90秒保持してから5℃/s
以上の冷却速度で250℃以下に冷却する。
亜鉛めっき処理に続いて合金化処理を施すことを除い
て、溶融亜鉛めっき鋼板の製造と同様である。
550℃で5〜90秒保持する必要がある。450〜5
50℃の温度域での保持が5秒未満の場合は、十分な鉄
と亜鉛の合金層を形成できず、合金化溶融亜鉛めっき鋼
板としての特性が得られない。また、前記温度域で90
秒を超えての保持は、フェライト粒界に鉄炭化物のセメ
ンタイト(Fe3C)が生成するため、プレス加工によ
り導入される転位と相互作用するC量が減少し、BH量
が減少する。そのため、保持時間は5〜90秒の範囲と
する。
限定されるものではなく、例えば、ライン内焼鈍方式の
連続溶融亜鉛めっき設備を用いるなど、通常行われてい
る方法でよい。
言うまでもなく、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。
後、そのまま、または、いったん室温まで冷却した後に
表2に示す条件で熱間圧延を施し、熱延鋼板を製造し
た。鋼片は1150℃以上で60分以上加熱した後、熱
間圧延を施した。これらの熱延鋼板の一部に対し、更に
脱スケール処理後、表2に示す条件で、焼鈍処理につづ
き溶融亜鉛めっき処理または合金化溶融亜鉛めっき処理
を施した。あるいは、熱延鋼板の別の一部を脱スケール
処理後、表2に示す条件で冷間圧延し、焼鈍処理を施
し、冷延鋼板を製造した。こうして得られた冷延鋼板の
一部に対し、表2に示す条件で、焼鈍処理につづき溶融
亜鉛めっき処理あるいは合金化溶融亜鉛めっき処理を施
した。
するとともに、圧延方向に垂直に試験片を採取し、引張
試験により、降伏強さ(YP)、引張強さ(TS)、塗
装焼付硬化(BH)量を調べた。ここで、降伏強さ及び
引張り強さは、JIS Z2201記載の5号試験片を
用い、JIS Z 2241記載の方法に従って測定し
た。また、BH量とは、2%の引張予変形後の応力か
ら、170℃で20分の時効処理後に再引張した時の降
伏応力への増加量である。また、200mm角の試験片
を切り出し、穴径25mmの穴に対し、平底円筒パンチ
(直径100mm)を用いた穴広げ試験を行い、伸びフ
ランジ性を評価した。伸びフランジ性は、(穴縁に割れ
が生じた時の穴径−初期の穴径)÷初期の穴径で定義さ
れる穴広げ率λで評価し、λが50%を超える場合を合
格とした。
YP+WH+BHとは、降伏強さ(YP)に2%の予歪
み変形による降伏強さからの強さ増分(WH)と塗装焼
付硬化量(BH)を加えた量で、塗装焼付け工程後の降
伏応力に相当する。したがって、この値が大きいほど、
衝突する際の降伏強さが大きく、耐衝突特性が良好にな
る。本発明では、原板での成形性が同程度である部材の
プレス・塗装焼付け後の耐衝突特性を表す指標として、
TSに対する(YP+WH+BH)の比、即ち、(YP
+WH+BH)/TSを定義した。従来の鋼板では、高
くても85%程度であり、本発明ではより優れた耐衝突
特性の付与を目的として90%以上を合格とした。
が本発明範囲外となっているため、マルテンサイト粒径
が2μm超となり、BH量が低く、耐衝突特性、伸びフ
ランジ性が劣っている例である。試料番号3は仕上圧延
機内最低温度が本発明範囲外となっているため、フェラ
イト域で圧延され、粗大なフェライト結晶粒とともにマ
ルテンサイト粒径が2μmを超え、耐衝突特性、伸びフ
ランジ性が劣っている例である。試料番号4は熱間圧延
後の冷却速度が本発明範囲外の20℃/sと小さいた
め、マルテンサイト面積率は確保されるもののマルテン
サイト粒径を小さく出来ず、BH量が低く、耐衝突特
性、伸びフランジ性が劣っている例である。試料番号5
は熱延終了温度が200℃超で本発明範囲外であるた
め、マルテンサイト面積率を5%以上確保出来ず、BH
量が低く、耐衝突特性、伸びフランジ性が劣っている例
である。
分が本発明の範囲外となっている例である。試料番号6
はCが本発明の範囲外となっている例であり、0.04
%未満であるためにマルテンサイト面積率を5%以上確
保出来きず、その結果、十分な降伏点上昇量やBH量を
得ることが出来ていない例である。試料番号25はNが
本発明範囲外となっている例であり、0.005%を超
えているため、析出した窒化物が鋼板組織を不均一に
し、微細なマルテンサイト粒と粗大なマルテンサイト粒
を共存させ、最大のマルテンサイト粒径が2μmを超え
る。そのため、BH量が低く、耐衝突特性、伸びフラン
ジ性が劣っている。試料番号36はTiとNbの合計量
が本発明範囲外となっている例であり、伸びフランジ性
は良好であるが、0.05%を超えているため十分なB
H量が確保出来ていない例である。
規定する範囲よりも低いため、試料番号12は焼鈍温度
が高すぎるのでγ相とα相の二相共存域ではなくγ相域
で焼鈍されているため、マルテンサイト粒径が大きくな
り、BH量が低く、耐衝突特性、伸びフランジ性が劣っ
ている。試料番号22、29は冷延率が本発明範囲外と
なっている例であり、不均一な組織になるため、最大の
マルテンサイト粒径が2μmを超え、BH量が低く、耐
衝突特性、伸びフランジ性が劣っている。試料番号1
3、31は焼鈍後の冷却速度が本発明の範囲外となって
いる例で、パーライト変態が生じたため、マルテンサイ
ト面積率が確保できず、BH量が低く、耐衝突特性が劣
っている。
度が本発明の範囲外となっている例であり、パーライト
変態が生じたため、マルテンサイト面積率が確保出来
ず、BH量が低く、耐衝突特性が劣っている。試料番号
15、16は、それぞれ溶融亜鉛めっき処理後の冷却速
度、冷却終了温度が本発明の範囲外の例であり、パーラ
イト変態が生じるため、マルテンサイト面積率が確保出
来ず、BH量が低く、耐衝突特性に劣っている。
らも判るように、何れの例も耐衝突特性、伸びフランジ
性に優れた高強度鋼板となっている。
レス成形時の優れた伸びフランジ性とプレス成形時の優
れた塗装焼付け硬化性及び耐衝突特性に優れた440〜
780MPa級の高強度鋼板、高強度溶融亜鉛めっき鋼
板並びに高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板を利用できる
ようになり、産業上極めて大きな意義をもつ。
Claims (10)
- 【請求項1】 質量%で表して、Cを0.04〜0.2
2%、Siを1.0%以下、Mnを3.0%以下、Pを
0.05%以下、Sを0.01%以下、Alを0.01
〜0.1%及びNを0.001〜0.005%含有し、
残部Fe及び不可避的不純物からなる成分組成を有し、
かつ、フェライト相を主相とし、第二相のマルテンサイ
トの最大粒径が2μm以下でかつその面積率が5%以上
であることを特徴とする伸びフランジ性と耐衝突特性に
優れた高強度鋼板。 - 【請求項2】 前記成分組成にNb、Ti及びVから選
ばれる1種以上を合計で0.008%以上0.05%以
下含有する、請求項1記載の伸びフランジ性と耐衝突特
性に優れた高強度鋼板。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2のいずれかに記載
の鋼板とその表面に形成した溶融亜鉛めっき層から構成
される伸びフランジ性と耐衝突特性に優れた高強度溶融
亜鉛めっき鋼板。 - 【請求項4】 請求項1又は請求項2のいずれかに記載
の鋼板とその表面に形成した合金化溶融亜鉛めっき層か
ら構成される伸びフランジ性と耐衝突特性に優れた高強
度溶融亜鉛めっき鋼板。 - 【請求項5】 請求項1又は請求項2のいずれかに記載
の成分組成を満足するスラブを鋳造凝固後、1150℃
以上で60分以上加熱し、仕上げ熱間圧延を870℃以
上1020℃以下で行い、冷却速度40℃/s以上で2
00℃以下に冷却することを特徴とする伸びフランジ性
と耐衝突特性に優れた高強度熱延鋼板の製造方法。 - 【請求項6】 請求項1又は請求項2のいずれかに記載
の成分組成を満足するスラブを鋳造凝固後、1150℃
以上で60分以上加熱し、仕上げ熱間圧延を870℃以
上1020℃以下で行い、脱スケール処理後、冷間圧延
率40%以上で冷間圧延処理を行なった後に、下記
(I)式を満足するような焼鈍温度で3秒以上焼鈍した
後、2〜200℃/sの冷却速度で400℃未満まで冷
却することを特徴とする伸びフランジ性と耐衝突特性に
優れた高強度冷延鋼板の製造方法。 【数1】 - 【請求項7】 請求項1又は請求項2のいずれかに記載
の成分組成を満足するスラブを鋳造凝固後、1150℃
以上で60分以上加熱し、仕上げ熱間圧延を870℃以
上1020℃以下で行い、脱スケール処理後、下記
(I)式を満足するような焼鈍温度で3秒以上焼鈍した
後、2〜200℃/sの冷却速度で350〜500℃ま
で冷却し、次いで溶融亜鉛めっきを施し、その後に5℃
/s以上の冷却速度で250℃以下に冷却することを特
徴とする伸びフランジ性と耐衝突特性に優れた高強度溶
融亜鉛めっき鋼板の製造方法。 【数2】 - 【請求項8】 請求項1又は請求項2のいずれかに記載
の成分組成を満足するスラブを鋳造凝固後、1150℃
以上で60分以上加熱し、仕上げ熱間圧延を870℃以
上1020℃以下で行い、脱スケール処理後、下記
(I)式を満足するような焼鈍温度で3秒以上焼鈍した
後、2〜200℃/sの冷却速度で350〜500℃ま
で冷却し、次いで溶融亜鉛めっきを施し、その後に45
0〜550℃の範囲の温度域で5〜90秒保持してから
5℃/s以上の冷却速度で250℃以下に冷却すること
を特徴とするフランジ性と耐衝突特性に優れた高強度合
金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。 【数3】 - 【請求項9】 請求項1又は請求項2のいずれかに記載
の成分組成を満足するスラブを鋳造凝固後、1150℃
以上で60分以上加熱し、仕上げ熱間圧延を870℃以
上1020℃以下で行い、脱スケール処理後、冷間圧延
率40%以上で冷間圧延処理を行なった後に、下記
(I)式を満足するような焼鈍温度で3秒以上焼鈍した
後、2〜200℃/sの冷却速度で350〜500℃ま
で冷却し、次いで溶融亜鉛めっきを施し、その後に5℃
/s以上の冷却速度で250℃以下に冷却することを特
徴とする伸びフランジ性と耐衝突特性に優れた高強度溶
融亜鉛めっき鋼板の製造方法。 【数4】 - 【請求項10】 請求項1又は請求項2のいずれかに記
載の成分組成を満足するスラブを鋳造凝固後、1150
℃以上で60分以上加熱し、仕上げ熱間圧延を870℃
以上1020℃以下で行い、脱スケール処理後、冷間圧
延率40%以上で冷間圧延処理を行なった後に、下記
(I)式を満足するような焼鈍温度で3秒以上焼鈍した
後、2〜200℃/sの冷却速度で350〜500℃ま
で冷却し、次いで溶融亜鉛めっきを施し、その後に45
0〜550℃の範囲の温度域で5〜90秒保持してから
5℃/s以上の冷却速度で250℃以下に冷却すること
を特徴とする伸びフランジ性と耐衝突特性に優れた高強
度合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。 【数5】
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